JP6223276B2 - スリッター - Google Patents

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Description

本願の発明は、紙、フィルム等の連続したシート状の長尺巻物を連続して所望の幅で切断しながらその製品を巻取るスリッターに関するものである。本願の発明は、特に、スリッターの軸に備えられた刃を、簡素に所望の位置に変更させかつ固定させることができるスリッターに関するものである。
布、複合材料等の製品を、スリッターによって任意の幅で切断しながらその製品を巻取る作業が国内外の工場において行われている。
軸に備えられた刃の位置を任意に定め(つまり製品の切断面の幅を決定する)、刃を固定するための従来技術として、特許文献1には、スリッターの下軸に備えられた下刃の位置の変更に伴い該下刃と対になる、スリッターの上軸に備えられた上刃の位置を変更することを特徴としたスリッターが開示されている。
また、特許文献2には、重合テープを繰分けながら切断した後、再度重合テープを形成するように巻き取るスリッターが開示されている。このスリッターは、吸引機により負荷のかからない状態でスペーサー(保護テープ)を巻取軸まで送るようにすることで、巻取軸の張力によってスペーサーが引っ張られずに、安定して、巻取軸上に巻回させることができ、効率的に不良品の発生率を低減することを特徴としている。
特開2012−071414号公報 特開2006−193290号公報
従来のスリッターには、以下のような解決すべき課題が残されている。
以下、特許文献1及び2を参照して、従来のスリッターが有する課題について説明する。
特許文献1で開示されているスリッターは、上刃の位置を変更する場合には、下刃に対して上刃を位置決めした後、係脱機構の係合体を凹部から後退させ、クランプ片が圧縮コイルバネ装置の付勢力により棒に押し付けられて棒を把持し、それによって刃物台が棒に固定されることによって、上刃を備えた刃物台を所定位置に固定している。また、特許文献2で開示されているスリッターに備えられる上刃の位置を調整する場合には、上刃の調整位置をセンサで読み取って、センサの数値に基づいて、操作ハンドルを操作することにより支軸を定位置で固定させることによって、上刃が所定位置にロックされる。
特許文献1及び2のスリッターでは、ユーザーが係脱機構の係合体や操作ハンドルなどの機構を作動させることによって、刃を所定位置に固定していたため、この刃の固定機構を設置するための複雑な機構設計,配置スペース,さらに,刃交換時や製品の切断位置を変更する時などに、ユーザーが軸に備えられた複数の刃を固定している複数の刃固定機構を、1つずつ固定解除、移動、または固定させる作業、などを要していた。
本願の発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、スリッターに複雑な機構を設置することなく、また、ユーザーが作業を行うことなく、刃ホルダを簡素に任意の位置に変更/固定することができるスリッターを提供することを目的とする。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。又、各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。よって、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)長尺の巻物状の製品を、該製品と平行に延びる軸に備えた刃により所望の幅で切断するスリッターであって、
前記軸に対して摺動可能な寸法を有する穴が形成されたベース部と、該ベース部から前記軸と交差する方向に延びる刃保持部とを含む、刃ホルダと、
該刃ホルダを前記軸に沿って移動させるための位置決めフォークと、を備え、
前記ベース部に永久磁石を含み、
該永久磁石は、前記刃保持部に取り付けられた刃が前記製品を切断する間に、前記刃保持部に対して軸方向に加わる力を上回り、かつ、前記刃ホルダを移動する際に、前記位置決めフォークにより前記刃ホルダに対して与えられる外力を下回る、磁力を有するスリッター(請求項1)。
本項に記載のスリッターは、刃ホルダの刃保持部に、製品を切断するための刃が取り付けられ、かつ、スリッターの軸に、刃ホルダのベース部に形成された穴が通される。さらに、刃ホルダのベース部に備えられた永久磁石の磁力により、刃ホルダのベース部分が軸に着磁されることで、常時、刃ホルダが軸上の所望の位置に固定される。ここで、刃ホルダの刃保持部に取り付けられた刃が製品を切断する間に、軸に対する刃ホルダの静止摩擦力に相当する刃ホルダのベース部に備えられた永久磁石の磁力が、製品切断によって生じる軸方向の力より大きくなる。そのため、製品切断時に刃ホルダは軸上で移動することなく所望の位置に止まり、1つの刃による製品の切断箇所が一定となり、製品を高精度に切断することとなる。そのうえで、軸に対する刃ホルダの静止摩擦力に相当する、この磁力を上回る外力を、位置決めフォークによって軸方向に加えることにより、刃ホルダのベース部が軸に対して摺動し、必要に応じて刃ホルダを軸上の異なる所望の位置まで移動させるものである。その後、この外力を取り除くことで、永久磁石の磁力により刃ホルダは、再び軸上の異なる位置に固定される。
(2)上記(1)項において、前記軸と平行に並んだ軸に取り付けられたローラーにより、前記製品の搬送路が形成され、前記刃ホルダは、前記ローラーと対向する範囲内で密に複数配置され、または、製品を切断しない余りの刃に係る刃ホルダは、前記軸の端部に寄せられ、若しくは、前記軸から取り外される態様で用いられるスリッター(請求項2)。
本項に記載のスリッターは、刃ホルダが固定される軸と平行に並んだ軸にローラーが取り付けられ、このローラーによって製品の搬送路が形成される。そして、刃ホルダは、そのようなローラーと対向する範囲内で、密に複数配置される。このとき、製品を切断しない余りの刃に係る刃ホルダは、軸の端部に寄せられてもよく、軸から取り外される態様で用いられてもよいものである。このように、複数の刃ホルダが密に配置される場合であっても、上記(1)項に記載したような永久磁石を利用した構成により、刃ホルダが簡素に任意の位置に変更/固定されるものである。
(3)上記(1)または(2)項において、前記ベース部は、さらに、ドライベアリングを含み、前記永久磁石は、前記ドライベアリングに当接しているスリッター(請求項3)。
本項に記載のスリッターは、刃ホルダのベース部にドライベアリングを備えることによって、軸に対する刃ホルダの静止摩擦力に相当する、永久磁石の磁力を上回る外力を軸方向に加えることにより、刃ホルダは軸上をより円滑に移動するものとなる。さらに、永久磁石が、ドライベアリングを挟んで軸に最も近接するため、本項に記載のスリッターは、幾何的学条件において、すなわち、永久磁石の形状や設置位置の如何に関わらず永久磁石の磁力がドライベアリングを介して軸に作用するものとなり、最小限の磁力を有する永久磁石により、上記機能を奏するものとなる。
本発明によれば、スリッターに複雑な機構を設置することなく、また、ユーザーが刃ホルダを固定解除、移動、または固定するための作業を行うことなく、刃ホルダを簡素に固定解除/所望の位置に移動/固定させることができるスリッターを提供することができる。
図1(a)は、本発明のスリッターのスリッター部全体構造を示す正面図である。図1(b)は、本発明のスリッターのスリッター部全体構造を示す側面図である。 図2(a)は、本発明のスリッターの軸に設置される刃ホルダのベース部と刃保持部の側面図である。図2(b)は、図2(a)の刃ホルダのベース部と刃保持部の背面図である。 図3(a)は、比較例としての刃ホルダのベース部と刃保持部の側面図である。図3(b)は、図3(a)の刃ホルダのベース部と刃保持部の背面図である。図3(c)は、図3(a)の刃ホルダのベース部に設置される板スプリングの側面図である。図3(d)は、図3(c)の板スプリングの正面図である。
以下、本願の発明に係る好適な実施の形態を、添付図面を参照しながら説明するが、以下に記載される装置及びその各構成要素、各部品、各箇所、各材料は、本願の発明の実施の形態の一例であり、これに限られるものではない。また、図中、同一の符号を付した部分は同一物、同一部材を表し、装置や部材の各寸法、各比率は実際のものを反映したものではなく、概略的に示したものである。
図1(a)及び(b)は、本発明のスリッターのスリッター部全体構造を示す正面図及び側面図であり、この図を参照して、本発明のスリッター1の全体動作について説明する。
図1(a)に示されているように、本発明のスリッター1は、フレーム上に上軸2が設置されており、上軸2に複数の刃6が取付けられている。刃の種類を特定する必要はないが、刃6は、例えば、カミソリ刃や薄刃などが用いられる。また、上軸2の軸方向における断面は、正方形に形成されているが、他の形状(例えば正六角形)でもよい。
図1(b)に示されているように、さらに、フレーム上に下軸4,4’が設置されており、下軸4,4’にはローラー8,8’が取付けられている。図示の例では、下軸4,4’は、夫々、水平方向に並行に並んで、上軸2と下軸4’とは鉛直方向に相対峙する。これら下軸4と下軸4’の間には、図示しないローラー等からなる搬送路を介して被切断物(長尺の巻物状の製品30)が供給され、下軸4と下軸4’の間において走行させる製品30に刃6を差し込むことによって製品30が直線状に切断される。
また、上軸2の片側端部に、上軸2を回転させるための任意の駆動機構、例えば、モータ20’’(例えば空気圧アクチュエータ)が連結されており、このモータ20’’を駆動するか、または、オフセット角度調節機構(例えば、モータ20’’の角度調節スクリュー)を回転させることにより、製品切断時における製品30に対する刃6の差し込み角度を調整することができる。
ここで、下軸4,4’は、スリッター1のフレーム上で両端を軸支されている。それに対して、上軸2は、スリッター1のフレーム上で両端を軸支されているが、下軸4に対して上下動可能に取付けられている。
図1(b)を参照すると、上軸2を下軸4に対して水平状態を保ちながら接近させることで、下軸4と下軸4’の間において走行する製品30に刃6を差し込むことができる。この時、刃6は、通常、ローラー8,8’に触れずに製品30を切断するように、上軸2の降下位置が決められる。このため、上軸2の端部側には、上軸2を上下動させるための任意の駆動機構、例えば、モータ20’,20’が接続されている。
図1(a)に示されているように、上軸2上には、任意の数の刃6が取付けられる。製品30に差し込むべき刃6の数(つまり製品の切断面の数)より、上軸2上に取付けられた刃6の数が多い場合、軸2の両端部に、製品30を切断しない余りの刃6を寄せて用いないようにするか,または,この余りの刃6を刃ホルダ16から取り外してもよい(刃ホルダ16については後述する)。
刃6は、上軸2に沿って移動可能な刃ホルダ16を用いて上軸2上に取付けられている。この刃ホルダ16は、通常、ホルダ1個に対して、取付けられる刃が1枚となるように構成されている。
本発明の実施形態において、エアシリンダ10に取付けられている位置決めフォーク12は、任意の駆動機構、例えば、モータ20が駆動されることによって、モータ20に連結されているボールねじ14上、及び、ガイド軸18,18’上を、エアシリンダ10と共に移動することができるように構成されている。本発明の刃ホルダ16は、この位置決めフォーク12によって上軸2に沿って移動させることによって、位置決めフォーク12と共に図1の左右方向の任意の位置に位置決めすることができる。
この位置決めフォーク12は、エアシリンダ10を動作させることにより、鉛直方向に伸縮することができる。従って、位置決めフォーク12を任意の1つの刃ホルダ16に当接させて刃ホルダ16を上軸2に沿って移動させて(この移動を実現するための刃ホルダ16の機構については後述する)所望の位置に位置決めした後、エアシリンダ10を縮める方向に動作させる。これによって、位置決めフォーク12を引っ込めて刃ホルダ16と位置決めフォーク12との接触を解除し、次の隣接した刃ホルダ16の近くまでエアシリンダ10を、図1の左右方向に移動させる。
その後、エアシリンダ10を伸ばす方向に動作させることによって、位置決めフォーク12をその隣接した刃ホルダ16に接触させて、隣接した刃ホルダ16を上軸2に沿って移動させて所望の位置に位置決めするという、動作を繰り返すことにより、複数の刃ホルダ16の各々を、上軸2の所望の位置に位置決めさせることができる。
複数の刃6の上軸2上の位置は、製品の寸法に合わせて図1(b)に示されている、刃物位置検出センサ24により測定された測定値(現在位置)に基づいて設定される。このため、この測定値に基づいて刃ホルダ16を各々上軸2の所望の位置に正確に位置決めすることができ、その結果、製品(被切断物)を所望の幅で正確に切断することができる。
上述したように、本発明の刃ホルダ16を位置決めフォーク12を利用することで刃6を上軸2の所望の位置に移動させて、切断する製品の寸法に合わせて、自在に位置変更することが可能となる。
ここで、刃6の上軸2上の位置変更は、具体的には、製品の切断幅に合わせた数値をタッチパネル(図示せず)で設定することによって行われる。刃物位置検出センサ24は、製品の切断幅を変更する時に位置決め前の刃ホルダ16の其々の位置を確認するために使用される。
任意の1つの刃6の位置決めの手順としては、(1)製品の切断幅に合わせた数値をタッチパネルで設定,(2)刃ホルダ16が現在、どの位置にあるかを刃物位置検出センサ24によって測定し、その位置を記憶,(3)現在の刃6の位置と今回の設定値を比較して効率の良い位置決め方法を演算,(4)刃6の位置変更を実施,となる。
以下、ユーザーが作業することなしに、簡素に固定解除、移動、固定させるための本発明の刃ホルダ16について、図2(a),(b)を参照して詳細に説明する。
図2(a)を参照すると、本発明のスリッター1の軸2に設置される刃ホルダ16の側面図が示されている。本発明の刃ホルダ16は、軸2に対して摺動可能な寸法を有する穴22が形成されたベース部26と、このベース部26から軸2と交差する方向に延びる刃保持部28とを含む。この図に示されているように、刃ホルダ16の刃保持部28に、製品30を切断するための刃6が、例えばねじ止めにより、取り付けられ、また、スリッター1の軸2が、刃ホルダ16のベース部26に形成された穴22に通される。ここで、ベース部26の軸方向における断面は、正方形に形成されているが、上軸2の軸方向における断面形状の変更に合わせた他の形状(例えば正六角形)でもよい。
さらに、永久磁石32が刃ホルダ16のベース部26に備えられ、この永久磁石32の磁力により、刃ホルダ16のベース部分26が軸2に着磁されることで、常時、刃ホルダ16が軸2上の所望の位置に固定される。そのうえで、軸2に対する刃ホルダ16の静止摩擦力に相当する、この磁力を上回る外力を、モータ20の駆動によって軸方向に加えることにより、刃ホルダ16のベース部26が軸2に対して摺動し、必要に応じて刃ホルダ16を軸上の異なる所望の位置まで移動させるものである。
図2(a)において、永久磁石32は直方体に形成されているが、軸2,穴22またはベース部26などの形状に合わせた他の形状(例えばV字型)でもよい。
その後、この外力を取り除く(つまり、位置決めフォーク12を刃ホルダ16から離す)ことで、永久磁石32の磁力により刃ホルダ16は、再び軸2上の異なる位置に固定される。また、位置決めフォーク12及び刃ホルダ16には、焼入れ処理がなされているため、これらの部品の耐摩耗性や耐疲労性は、向上されている。
また、永久磁石32は、刃保持部28に取り付けられた刃6が製品30を切断する間に、刃保持部28に対して軸方向に加わる力を上回るだけの磁力を有するように構成されている。
これより、刃ホルダ16の刃保持部28に取り付けられた刃6が製品30を切断する間に、軸2に対する刃ホルダ16の静止摩擦力に相当する刃ホルダ16のベース部26に備えられた永久磁石32の磁力が、製品切断によって生じる軸方向の力より大きくなる。そのため、製品切断時に刃ホルダ16は軸2上で移動することなく所望の位置に止まり、1つの刃6による製品30の切断箇所が一定となり、製品30を高精度に切断することとなる。
図2(a)に示されているように、ベース部26は、さらに、ドライベアリング34を含み、このドライベアリング34は、軸2に接触するように配置される。また、永久磁石32は、このドライベアリング34に当接している。
このように、刃ホルダ16のベース部26にドライベアリング34を備えることによって、軸2に対する刃ホルダ16の静止摩擦力に相当する、永久磁石32の磁力を上回る外力をエアシリンダ10内のシリンダフォークによって軸方向に加えることにより、刃ホルダ16は、軸2上をより円滑に移動するものとなる。
さらに、永久磁石32が、ドライベアリング34を挟んで軸2に最も近接するため、本発明のスリッター1は、幾何的学条件において、すなわち、永久磁石32の形状や設置位置の如何に関わらず永久磁石32の磁力がドライベアリング34を介して軸2に作用するものとなり、最小限の磁力を有する永久磁石32により、上記機能を奏するものとなる。
図3(a),(b)には、比較例としての刃ホルダ16’のベース部26と刃保持部28の側面図と背面図が描写されている。この刃ホルダ16’は、上述した刃ホルダ16とほぼ同様の構成要素と同様の作用を有するが、永久磁石32の代わりに板スプリング36と固定強さ調整ネジ38が用いられ、この板スプリング36とネジ38が、刃ホルダ16’を軸2上の所望の位置に固定させる。
図3(c),(d)に示されているような板スプリング36が、ドライベアリング34に隣接しており、また、固定強さ調整ネジ38は、先端が板スプリング36に当接するように配置されている。このネジ38を板スプリング36の方向へねじ込むことにより、ネジ38に当接した板スプリング36が、軸2側へ延びるように変形する。この板スプリング36の変形に応じて、ドライベアリング34も同様に変形し、ドライベアリング34を軸2に当接させることにより、常時、刃ホルダ16’を軸2に固定させる。この軸2に対する刃ホルダ16’の固定強さは、ネジ38によって調節され、この板スプリング36とネジ38の押し込みによる力が、上述した永久磁石32の磁力、つまり静止摩擦力に相当する。
刃ホルダ16’を移動させる場合は、上述した刃ホルダ16と同様に、ネジ38によって生成される静止摩擦力を上回る外力をエアシリンダ10内のシリンダフォークによって軸方向に加えることにより、刃ホルダ16’のベース部26が軸2に対して摺動し、刃ホルダ16’を軸上の異なる所望の位置まで移動させる。
所望の位置まで移動させた後、この外力を取り除く(つまり、エアシリンダ10内のシリンダフォークを刃ホルダ16から離す)ことで、板スプリング36とネジ38の押し込み力により刃ホルダ16は、再び軸2上の異なる位置に固定される。
永久磁石32の磁力により刃ホルダ16を軸2上に固定する本発明の刃ホルダ16と比較して、刃ホルダ16’は、板スプリング36とネジ38により軸2上に固定するため、板スプリング36と軸2との距離を縮めることを要するため、軸2と穴22との嵌め合い精度をより高くする必要がある。さらに、刃ホルダ16’を軸2上に固定する際に、ドライベアリング34の1つの面が板スプリング36の変形に応じて変形するため、ドライベアリング34の摩耗交換の頻度が高くなる。
またさらに、永久磁石は半永久的に使用することが可能だが、板スプリング36及びネジ38は、摩耗交換する必要が生じる。またさらに、ユーザーがネジ38を適切な締め具合にして刃ホルダ16’を軸2上に固定する必要があり、この作業は、ある種の熟練作業となる。刃ホルダ16’の移動中にネジ38が緩み、ユーザーにこのネジ締め作業を複数の刃ホルダ16’に対して行う必要も生じうる。
従って、永久磁石32を用いる本発明の刃ホルダ16を使用するほうが、ユーザーが作業を行うことなく、刃ホルダを簡素に任意の位置に変更/固定することができる。
上述したように、本発明の実施の形態に係るスリッター1によれば、図2に示されている永久磁石32を有する刃ホルダ16を用いて、複雑な機構を設置することなく、また、ユーザーが作業を行うことなく、複数の刃ホルダ16を簡素に任意の位置に変更/固定して、スリッター加工を行うことができる。
本発明は、簡素に固定解除/並進移動/固定することが望ましい部品を含むシステムであれば、そのようなシステムに好適に適用することができる。
1 スリッター 2 上軸
4,4’ 下軸 6 刃(カミソリ刃)
8,8’ ローラー 10 エアシリンダ
12 位置決めフォーク 14 ボールねじ
16,16’ 刃ホルダ 18,18’ ガイド軸
20,20’,20’’ モータ 22 穴
24 刃物位置検出センサ 26 ベース部
28 刃保持部 30 製品
32 永久磁石 34 ドライベアリング
36 板スプリング 38 固定強さ調整ネジ

Claims (3)

  1. 長尺の巻物状の製品を、該製品と平行に延びる軸に備えた刃により所望の幅で切断するスリッターであって、
    前記軸に対して摺動可能な寸法を有する穴が形成されたベース部と、該ベース部から前記軸と交差する方向に延びる刃保持部とを含む、刃ホルダと、
    該刃ホルダを前記軸に沿って移動させるための位置決めフォークと、を備え、
    前記ベース部に永久磁石を含み、
    該永久磁石は、前記刃保持部に取り付けられた刃が前記製品を切断する間に、前記刃保持部に対して軸方向に加わる力を上回り、かつ、前記刃ホルダを移動する際に、前記位置決めフォークにより前記刃ホルダに対して与えられる外力を下回る、磁力を有することを特徴とするスリッター。
  2. 前記軸と平行に並んだ軸に取り付けられたローラーにより、前記製品の搬送路が形成され、
    前記刃ホルダは、前記ローラーと対向する範囲内で密に複数配置され、または、製品を切断しない余りの刃に係る刃ホルダは、前記軸の端部に寄せられ、若しくは、前記軸から取り外される態様で用いられることを特徴とする請求項1に記載のスリッター。
  3. 前記ベース部は、さらに、ドライベアリングを含み、前記永久磁石は、前記ドライベアリングに当接していることを特徴とする請求項1または2に記載のスリッター。
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