JP6273410B1 - 万能ドライバ型工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来品では、ネジの違いによりそれに対応したドライバを用意する必要がある。これでは、用意するために時間を無駄にする、利用頻度の少ないドライバは保管や運搬に不便であるといった問題が生じる。【解決手段】 低い温度で溶融する低融点合金6をゴムなどの被覆材7で被覆し工具先端部に取り付ける。低融点合金6を融点以上に加熱し、低融点合金6が溶融した状態で工具先端部をネジ頭8に押し付けることで、低融点合金6がネジ頭8の溝9の形状に沿って変形する。この形状を保持したまま冷却すると、低融点合金6はネジ頭8の溝9の形状を保持したまま凝固するため、ネジを回すことが可能となる。【選択図】図1
Description
本発明は1本であらゆる種類のネジを回すことが可能な万能ドライバ型の工具に関するものである。
従来では、ネジ頭8の溝9の形状、サイズの違いによりそれに対応したドライバを使用、もしくは、工具の先端部を付け替える必要があった。
従来品では、ネジの違いによりそれに対応したドライバを用意する必要がある。これでは、用意するために時間を無駄にする、利用頻度の少ないドライバは保管や運搬に不便であるといった問題が生じる。よって、本発明の課題は工具の先端部が自由に変形し、1本の工具であらゆる種類のネジを回すことができる万能ドライバ型の工具を提供することである。
本発明は、締結具8を回転させるドライバ型の工具であって、芯材部2の後端に持ち手3を備え、芯材部2の先端にゴムからなる被覆材7で覆われるとともに加熱により溶融して締結具8の溝9の形状に沿って変形し冷却により凝固する低融点合金6が取り付けられ、芯材部2の先端部に通常時に前記低融点合金6を覆うとともに使用時に持ち手3側に後退して前記低融点合金6の先端側を露出させる可動ガイドパイプ1が外装され、さらに、芯材部2と可動ガイドパイプ1との間に、使用時に可動ガイドパイプ1と低融点合金6が回転することを防ぐ凹凸状の回転防止部10、11が設けられていることを特徴とする。
すなわち、本発明の工具は、低融点合金6をゴムなどの被覆材7で被覆し工具先端部に取り付ける。低融点合金6には、ウッド合金、はんだ、ローズ合金といった種類があり50〜230度ほどの低い融点を持つ。低融点合金6は融点以上の熱を加えると液体になり、また融点以下に冷却すると凝固するという性質を備える。
このため、本発明の工具は、工具先端部を加熱するための加熱手段を備えることを特徴とする。
加熱手段として、融点以上の熱湯をかける、セラミックヒーターや電熱線などの電気的な素子を用いる。加熱手段で溶融した状態の工具先端部をネジ頭8に押し付けることで工具先端部がネジ頭8の溝9の形状に沿って変形する。これを凝固させるためには融点よりも低い温度にする必要がある。
このため、本発明の工具は、工具先端部を冷却するための冷却手段を備えることを特徴とする。
冷却手段として、空冷、水冷、ペルチェ素子などの電気的な素子を用いるといったものがある。冷却すると低融点合金6はネジ頭8の溝9の形状を保持したまま凝固するためネジを回すことが可能となる。
回転防止部10,11を設けることにより凝固した低融点合金6やガイドパイプ1が回転するのを防ぎ、ネジが回転することを円滑にすることができる。
ガイドパイプ1を可動させることにより、工具先端部に露出する低融点合金6の体積を変化させ、様々なネジ頭8の溝9の深さに対応できる。
本発明の工具によると、ネジ頭8の溝9の形状に沿って型を取るため、「+」、「−」、「トルクスネジ」、「六角穴」、「Y字穴」などのネジ頭8、特殊な形状のネジ頭8など幅広く対応できる。また、なめてしまったネジ等も完全な円形でなければ回すことができる。この際に、周囲の部品やネジそのものを損傷、変形させることがない。
図1、図2は本発明の全体図である。
本発明の工具は、芯材部2の後端に持ち手3を備え、芯材部2の先端に低融点合金6が取り付けられるとともに、芯材部2の先端部にはネジ頭8への押付け時に低融点合金6が外側に向かって変形するのを防ぐ可動ガイドパイプ1が外装されている。低融点合金6は温度の状態変化によりネジ頭8の溝9に沿って変形するもので、50〜230度ほどの低い融点を持ち、耐熱性のある被覆材7で覆われている。
芯材部2の途中には可動ガイドパイプ1を前後に可動させるためのバネ4が外装されるとともに、バネ4を固定支持する固定ガイドパイプ5が設けられている。
また可動ガイドパイプ1、芯材部2にはそれぞれ、図6および図7に示すように、凹状の回転防止部10と凸状の回転防止部11を設けている。
図示しないが、芯材部2には、低融点合金6を加熱して溶融させる電気的な素子(電熱線など)を取り付け、また、溶融した低融点合金6を冷却して凝固させる電気的な素子(ペルチェ素子など)を取り付けることができる。
図3は低融点合金6によるネジ頭8の溝9の形状への変形の様子を示す。
低融点合金6が溶融した状態で工具先端部をネジ頭8に押し付けることで、低融点合金6がネジ頭8の溝9の形状に沿って変形する。この形状を保持したまま冷却すると、低融点合金6はネジ頭8の溝9の形状を保持したまま凝固するため、ネジを回すことが可能となる。
図4は可動ガイドパイプ1の有無による低融点合金6の変形の様子である。
可動ガイドパイプ1が無い場合、図4(a)のように融解した低融点合金6は外側へ広がるように変形し、ネジ頭8の溝9に入り込まない可能性がある。
可動ガイドパイプ1を設けることで、図4(b)のように融解した低融点合金6の外側への変形を防ぎ、ネジ頭8の溝9に入りこむ。
図5は使用時におけるガイドパイプ1の移動の様子である。図5(a)は工具を使用しない通常時を示し、図5(b)は工具を使用し、可動ガイドパイプ1が移動した様子を示す。
様々なネジ頭8の溝9の深さに対応させるために、工具先端にあるガイドパイプ1を可動式にして、工具先端部に露出する低融点合金6の体積を変化できるようにした。
可動式とするために、可動ガイドパイプ1にバネ4を接続し、固定ガイドパイプ5でバネ4を固定した。バネ4と固定ガイドパイプ5は芯材部2の周囲に設けられ芯材部2により支持される。これにより、バネ4の収縮によってガイドパイプ1が持ち手3側へ後退し、低融点合金4が露出する。
図6は可動ガイドパイプ1の回転防止部10の拡大図、図6(a)とその断面図、図6(b)であり、図7は芯材部2の回転防止部11の拡大図、図7(a)とその断面図、図7(b)である。
使用時に工具先端部の可動ガイドパイプ1や低融点合金6が回転することを防ぐためにガイドパイプ1の内側に凹状の回転防止部10を設け、芯材部2の外側にその形状に合致する凸状の回転防止部11を設けた。なお、凹凸は逆でもよい。
以下に本発明による実施例について説明する。
持ち手3に芯材部2を取り付け、芯材部2に、固定ガイドパイプ5、バネ4可動ガイドパイプ1を取り付けた。この先端部に低融点合金6の一種であるウッド合金にラテックスゴムを被覆材7として被覆を施したものを取り付け、図1の傾斜図のようなドライバ型工具を試作した。
本試作品で使用したウッド合金はビスマス50%、鉛26.7%、錫13.3%、カドミウム10%からなり、融点が70℃のものである。
試作した工具先端部に100℃の湯をかけ低融点合金6を溶融させた。
低融点合金6が溶融している状態で工具先端部をネジ頭8に押し付け、ネジ頭8の溝9の形状に沿ったものに低融点合金4を変形させた。
低融点合金6が変形した後、工具の先端部に20℃の冷水をかけ低融点合金6を凝固させネジ頭8の溝9の形状を記憶させた。
ネジ頭8の溝9の形状を記憶した本試作品を使って、記憶させたものと同形状のネジ頭8の溝9の形状を持つネジを回転させられることを確認した。
再び100℃の湯をかけることで低融点合金6が溶融し、これをネジ頭8に押し付け、20℃の水で冷却することで別の形状のネジ頭8を持つネジを回転させられることを確認した。
本発明は、1本の工具であらゆる種類のネジを回すことができる万能ドライバ型の工具として利用可能である。
1 可動ガイドパイプ(固定具)
2 芯材部
3 持ち手
4 バネ
5 固定ガイドパイプ
6 低融点合金
7 被覆材
8 ネジ頭
9 ネジ頭の溝
10 ガイドパイプの回転防止部
11 芯材部の回転防止部
2 芯材部
3 持ち手
4 バネ
5 固定ガイドパイプ
6 低融点合金
7 被覆材
8 ネジ頭
9 ネジ頭の溝
10 ガイドパイプの回転防止部
11 芯材部の回転防止部
Claims (1)
- 締結具(8)を回転させるドライバ型の工具であって、芯材部(2)の後端に持ち手(3)を備え、芯材部(2)の先端にゴムからなる被覆材(7)で覆われるとともに加熱により溶融して締結具(8)の溝(9)の形状に沿って変形し冷却により凝固する低融点合金(6)が取り付けられ、芯材部(2)の先端部に通常時に前記低融点合金(6)を覆うとともに使用時に持ち手(3)側に後退して前記低融点合金(6)の先端側を露出させる可動ガイドパイプ(1)が外装され、さらに、芯材部(2)と可動ガイドパイプ(1)との間に、使用時に可動ガイドパイプ(1)と低融点合金(6)が回転することを防ぐ凹凸状の回転防止部(10、11)が設けられていることを特徴とするドライバ型の工具。
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JP2017077815A JP6273410B1 (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 万能ドライバ型工具 |
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