JP6273303B2 - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スパークプラグの製造方法に関する。
一般に、スパークプラグは、その先端側に中心電極と接地電極とを有している。中心電極は、絶縁体の軸孔に保持された状態で、絶縁体の先端から突出している。一方、接地電極は、主体金具の先端部に溶接で接合されている。接地電極を主体金具に溶接する際には、その溶接部の周囲に溶接ダレが発生する。溶接ダレは、通常は、打ち抜きパンチなどの機械加工で除去される(特許文献1)。
特開2011−175985号公報
近年では、内燃機関のダウンサイジングや燃費向上に対応するために、スパークプラグの小径化が進んでいる。スパークプラグの小径化に伴い、主体金具と絶縁体の径方向のクリアランスが狭くなり、いわゆる横飛火(正規の火花放電ギャップで火花が飛ばない)が発生し易くなる傾向にある。従来から、主体金具と絶縁体の径方向のクリアランスを確保するために、接地電極の溶接後に主体金具と接地電極の内面側の溶接ダレを機械加工で除去しているが、溶接ダレを十分に除去することは困難である。このため、高着火性スパークプラグ等の一部のスパークプラグでは、要求クリアランスを確保するのが難しいという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、絶縁体を収容する主体金具と、前記主体金具の先端に接合された接地電極とを備えるスパークプラグの製造方法が提供される。この方法は、前記主体金具の先端に前記接地電極を溶接する溶接工程と;前記主体金具の先端に前記接地電極が溶接されたワークに対して、前記主体金具の内面から前記接地電極の内面にわたって形成された溶接ダレの除去を行う除去工程と;を備える。前記除去工程は、制御装置が前記ワークに対する加工工具の加工位置を制御しつつ、前記加工工具を用いて前記溶接ダレを切削する切削工程と;前記切削工程の後に、前記溶接ダレの残量を測定する測定工程と;を含み、前記制御装置は、前記測定工程において測定された前記溶接ダレの残量の測定値を、次のワークに対する前記切削工程における前記加工工具の加工位置にフィードバックすることを特徴とする。
この方法によれば、制御装置がワークに対する加工工具の加工位置を制御しつつ、加工工具を用いて溶接ダレを切削するので、ダレ部以外を傷つけることなく確実に溶接ダレを小さくすることができる。また、測定工程において測定された溶接ダレの残量を、次のワークに対する切削工程における加工工具の加工位置にフィードバックするので、次のワークにおいて溶接ダレをより正確に小さくすることができ、主体金具と絶縁体との間の必要なクリアランスを確保できる。
(2)上記製造方法において、前記除去工程は、更に、前記切削工程の前に、カメラを用いて前記ワークを撮像する撮像工程と、前記制御装置が、前記撮像工程で得られた画像を処理することによって、前記ワークに対する前記加工工具の加工位置を決定する加工位置決定工程と、を含み、前記制御装置は、前記加工位置決定工程において、当該ワークの前に前記除去工程の対象となったワークにおける前記溶接ダレの残量の測定値を用いて、当該ワークに対する前記加工工具の加工位置を決定するものとしてもよい。
この方法によれば、当該ワークの前に除去工程の対象となったワークにおける溶接ダレの残量を用いて、当該ワークに対する加工工具の加工位置を決定するので、当該ワークについて正確に溶接ダレの除去を行うことが可能となる。
(3)上記製造方法は、前記測定工程は、レーザー変位計を用いて前記溶接ダレの残量を測定するものとしてもよい。
この方法によれば、レーザー変位計を用いて溶接ダレの残量を測定するので、溶接ダレの残量を正確に測定できる。
(4)上記製造方法において、前記制御装置は、前記測定工程において測定された前記溶接ダレの残量の測定値がフィードバック閾値以上の場合に、前記フィードバックを行い;前記測定工程において測定された前記溶接ダレの残量の測定値が前記フィードバック閾値未満の場合には、前記フィードバックを行わないものとしてもよい。
この方法によれば、溶接ダレの残量がフィードバック閾値以上の場合にのみフィードバックを行うので、次のワークにおいて溶接ダレを適切に除去することが容易である。
(5)上記製造方法において、前記フィードバックを行うか否かの判断は、連続するM本(Mは1以上の所定の整数)のワークにおいて測定された前記溶接ダレの残量の平均値又は最大値を用いて行われるようにしてもよい。
この方法によれば、M本のワークにおいて測定された溶接ダレの残量の平均値又は最大値を用いてフィードバックを行うか否かの判断を行うので、フィードバックの精度を高めることができる。
(6)上記製造方法において、連続するN本(Nは1以上の所定の整数)のワークにおいて測定された前記溶接ダレの残量がいずれも切削不良閾値以上となった場合には、前記除去工程を実行する加工設備を停止するものとしてもよい。
この方法によれば、N本のワークで測定された溶接ダレの残量がいずれも切削不良閾値以上となった場合に加工設備を停止するので、溶接ダレの切削不足による不良を最小限に抑えることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、スパークプラグの製造方法、スパークプラグ用の主体金具の製造方法等の形態で実現することができる。
一実施形態としてのスパークプラグを示す正面図。 スパークプラグの製造工程の一例を示すフローチャート。 主体金具に接地電極が接合された状態を示す説明図。 溶接ダレの除去工程で用いられる加工設備を示す説明図。 溶接ダレの除去工程の詳細を示すフローチャート。 打ち抜きパンチを利用した溶接ダレの除去工程の例を示す説明図。 カメラを用いてワークを撮像する様子を示す説明図。 エンドミルを用いて溶接ダレを切削する様子を示す説明図。 レーザー変位計を用いて溶接ダレの残量を測定するを示す説明図。 溶接ダレの残量の測定値の変遷の一例を示すグラフ。
図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグ100を示す正面図である。図1において、スパークプラグ100の火花放電ギャップSGが存在する下側をスパークプラグ100の先端側と定義し、上側を後端側と定義して説明する。このスパークプラグ100は、絶縁体10と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40と、主体金具50とを備えている。絶縁体10は、軸線Oに沿って延びる軸孔を有している。なお、軸線Oを「中心軸」とも呼ぶ。中心電極20は、軸線Oに沿って延びる棒状の電極であり、絶縁体10の軸孔内に挿入された状態で保持されている。接地電極30は、一端が後述する主体金具50の主体金具先端部51の先端面52に固定され、他端が中心電極20と対向する電極である。端子金具40は、電力の供給を受けるための端子であり、中心電極20に電気的に接続されている。中心電極20の先端には、中心電極チップ22が溶接されており、接地電極30の内面には、接地電極チップ32が溶接されている。これらのチップ22,32は、Pt(白金)やIr(イリジウム)などの貴金属で形成された貴金属チップとすることが好ましいが、貴金属でない金属を用いてもよく、また、これらのチップ22,32を省略してもよい。なお、図1では、図示の便宜上、これらのチップ22,32が実際よりも大きなサイズで描かれている。2つのチップ22,32の間には、火花放電ギャップSGが形成されている。主体金具50は、絶縁体10の周囲を覆う筒状の部材であり、絶縁体10を内部に固定している。主体金具50の外周には、ねじ部54が形成されている。ねじ部54は、ねじ山が形成された部位であり、スパークプラグ100をエンジンヘッドに取付ける際にエンジンヘッドのねじ孔に螺合する。ねじ部54の先端側には、ねじ山が形成されていない主体金具先端部51がある。
図2は、スパークプラグの製造工程の一例を示している。工程T110は、主体金具先端部51の先端面52に、接地電極30の棒状部材をほぼ正立した状態で接合する接合工程である。この接合工程では、例えば抵抗溶接やレーザ溶接が利用される。以下では、この棒状部材も「接地電極30」と呼ぶ。
図3(A)は、主体金具50に接地電極30が接合された状態を示す要部断面図であり、図3(B)はその平面図である。接地電極30は、曲げ加工で曲げられる前の状態にあり、ほぼ直棒状の部材である。この工程T110では、主体金具50にねじ部54(図1)が形成されておらず、また、主体金具50と接地電極30にはめっき処理が施されていない。主体金具50と接地電極30の間には、溶接ダレWSが形成される。図3(B)に示すように、溶接ダレWSは、主体金具50の内面50isから接地電極30の内面30isにわたる領域に広がっている。図3(A)に示すように、溶接ダレWSは、主体金具50の内面50isから径方向内側に高さHだけ突出している。以下では、この高さHを「溶接ダレWSの突出高さH」と呼ぶ。このような溶接ダレWSは、主体金具50と絶縁体10の径方向のクリアランスCL(図1)を狭くしてしまい、横飛火を発生し易くしてしまうので、次の除去工程で溶接ダレWSの除去が行われる。
図2の工程T120は、突出高さHが十分に小さくなるように溶接ダレWSを除去する除去工程である。なお、本明細書において、「溶接ダレを除去する」という語句は、特に断らない限り、溶接ダレの一部を除去することを意味する。この除去工程T120では、接地電極30が接合された主体金具50を「ワークWK」と呼ぶ。除去工程T120の詳細については後述する。
工程T130では、転造加工により主体金具50にねじ部54が形成される。工程T140では、主体金具50と接地電極30の接合体にめっき処理が行われる。工程T150では、中心電極20と端子金具40と絶縁体10の接合体が、主体金具50の内部に挿入されて組み付けられる。この組み付け工程は、主体金具50の後端にある被カシメ部(図示省略)を加締めて絶縁体10を固定する加締め工程(「組み付け工程」とも呼ぶ)を含んでいる。工程T160では、接地電極30に接地電極チップ32が溶接される。工程T170では、接地電極30の曲げ工程が行われる。こうして、図1に示したスパークプラグ100が完成する。なお、図2の工程の順序は適宜変更することも可能である。例えば、工程T160と工程T170を逆の順序で行っても良い。
図4は、溶接ダレWSの除去工程T120で用いられる加工設備700の一例を示す説明図である。この加工設備700は、制御装置710と、粗加工用の打ち抜きパンチ200と、カメラ300と、仕上げ加工用のエンドミル400と、レーザー変位計500と、搬送装置600とを有する。ワークWKは、搬送装置600によって、個々の作業位置に順次搬送される。
図5は、溶接ダレWSの除去工程T120の詳細を示すフローチャートである。工程T210では、次のワークWKを加工設備700に搬送して、工程T220以降の処理を実行する。工程T220では、打ち抜きパンチを用いて溶接ダレWSを除去する。
図6は、図5の工程T220において、打ち抜きパンチ200を用いて溶接ダレWSを除去する様子を示す説明図である。打ち抜きパンチ200の溶接ダレWSに当たる部分には、切削刃210が形成されている。打ち抜きパンチ200を主体金具50の軸孔の内に挿入することによって、主体金具50の内面50isから接地電極30の内面30isにわたる領域の溶接ダレWSを除去することができる。この工程T220は、溶接ダレWSの除去のための粗加工に相当する。但し、工程T220を省略してもよい。
打ち抜きパンチ200を利用した溶接ダレWSの除去工程では、溶接ダレWSをかなり小さくすることが可能である。しかしながら、打ち抜きパンチ200を用いた機械加工のみでは溶接ダレWSを完全に除去することは困難である。この理由は、打ち抜きパンチ200等の寸法公差や、主体金具50の寸法公差に起因して、溶接ダレWSを十分に除去できない場合が発生するからである。本願の発明者らの実験によれば、機械加工を利用した溶接ダレWSの除去工程では、主体金具50の内面50is側の突出高さH(図3(A))を0.05mm以下にすることは困難であった。そこで、本実施形態では、以下で説明する工程T230〜T280において残りの溶接ダレWSを更に除去することによって、突出高さHを更に低減する。まず、工程T230では、カメラ300(撮像部)を用いてワークWKを撮像する。
図7は、図5の工程T230において、カメラ300を用いてワークWKを撮像する様子を示す説明図である。このカメラ300は、その光軸がワークWKの軸線Oと平行な状態でワークWKの上方に配置され、主体金具50と接地電極30と溶接ダレWSaとを含む撮像画像を取得する。この撮像画像は、図7(C)に示す平面図とほぼ同様のものとなる。なお、溶接ダレWSaは、図6の工程T220において打ち抜きパンチ200によって一部削除されているので、図6で描いた溶接ダレWSよりも小さくなっている。撮像画像は、カメラ300から制御装置710に供給される。
図5の工程T240では、制御装置710が、撮像画像に対して画像処理を行い、画像処理の結果に応じて次の工程T250におけるエンドミル400の加工位置を決定する。エンドミル400の加工位置の決定は、例えば、以下の2つの処理を含むことが好ましい。
(1)撮像画像から軸孔56の中心位置Cを求め、エンドミル400の中心軸が、この中心位置Cに対して予め定めた相対位置に配置されるようにエンドミル400の加工位置を設定する。具体的には、例えば、エンドミル400の中心軸が、軸孔56の中心位置Cと一致するようにエンドミル400の当初加工位置を設定する。
(2)撮像画像から、軸孔56の内径D56を求め、この内径D56と中心位置Cから、エンドミル400の加工量(エンドミル400を溶接ダレWSaに近づける量)を決定する。
このような画像処理を利用してエンドミル400の加工位置を設定すれば、主体金具50の軸孔56の内径D56のばらつきや、中心位置Cのズレの影響を排除できるので、加工精度を向上させることが可能である。
なお、上記(1),(2)の両方を行う必要は無く、いずれか一方のみを行うようにしてもよい。或いは、上記(1),(2)以外の方法で、撮像画像の画像処理の結果からエンドミル400の加工位置を決定するようにしてもよい。この工程T240の後、工程T250では、エンドミル400を用いて溶接ダレWSaを切削する。
図8は、図5の工程T250において、エンドミル400を用いて溶接ダレWSaを切削する様子を示す説明図である。エンドミル駆動装置410は、制御装置710からの指令に従って、エンドミル400を回転させつつ、ワークWKに対するエンドミル400の加工位置を制御することによって、溶接ダレWSaの切削を実行する。この工程T250は、溶接ダレの仕上げ加工に相当する。この工程T250の後、工程T260では、溶接ダレの残量の測定を実行する。
図9は、図5の工程T260において、レーザー変位計500を用いて溶接ダレWSbの残量を測定する様子を示す説明図である。溶接ダレWSbは、図8の溶接ダレWSaに比べて更に小さくなっており、溶接ダレWSbの突出高さHbも小さくなっている。
レーザー変位計500を用いた溶接ダレWSbの残量の測定は、例えば以下の(1)又は(2)に従って実行される。
(1)レーザー変位計500から角度θでレーザー光を照射して変位データを取得した後に、その出力波形を角度θに応じて補正し、主体金具50と溶接ダレWSbの段差の最大値(すなわち、突出高さHb)を測定し、これを溶接ダレWSbの残量とする。その際、測定しながらワークWKを回転させ、一定時間測定した中での段差の最大値を測定することが好ましい。
(2)レーザー光を溶接ダレWSbの中心に当てて、溶接ダレWSbの中心と主体金具50の段差を測定し、この段差を溶接ダレWSbの残量とする。
測定された溶接ダレWSbの残量は、レーザー変位計500から制御装置710に供給される。なお、溶接ダレWSbの残量の測定は、レーザー変位計500以外の他の測定装置を用いて行うようにしてもよい。
図5の工程T270では、制御装置710が、溶接ダレの残量の測定値がフィードバック閾値Th1以上か否かを判断する。フィードバック閾値Th1は、溶接ダレの残量の測定値を次以降のワークWKの除去工程にフィードバックするか否かを判定するための閾値であり、実験的又は経験的に予め設定される。溶接ダレの残量の測定値がフィードバック閾値Th1以上の場合には後述する工程T280に移行し、フィードバック閾値Th1未満の場合には図5のルーチンを終了して図2の工程T130に移行する。
工程T280では、制御装置710が、溶接ダレの残量の測定値が切削不良閾値Th2以上か否かを判断する。切削不良閾値Th2は、加工中のワークWKの溶接ダレの切削が不十分であったか否かを判定するための閾値であり、実験的又は経験的に予め設定される。溶接ダレの残量の測定値が切削不良閾値Th2以上の場合には、加工設備700(図4)を停止して、その後の除去工程を停止させる。こうすることにより、不良のワークの増加を防止することができる。加工設備700の管理者は、例えば、エンドミル400の刃に破損や劣化等の不具合が発生しているか否かを検査して、エンドミル400に不具合があればエンドミル400を交換することによって、加工設備700を再稼働させることが可能となる。
なお、工程T280において、溶接ダレの残量の測定値が切削不良閾値Th2未満の場合には、工程T290に移行する。工程T290では、制御装置710が、工程T260で測定された溶接ダレの残量の測定値を、次以降のワークWKの加工にフィードバックして、図5のルーチンを終了する。具体的には、例えば、次のワークWKの除去工程において、エンドミル400の加工量(図8においてエンドミル400を溶接ダレWSaに近づける量)を溶接ダレの残量の測定値に応じて増加させる。こうすれば、次以降のワークWKにおける溶接ダレの残量を低減することが可能である。
工程T290における溶接ダレ残量のフィードバックは、1本のワークWKの測定値に応じて行ってもよいが、連続するM本(Mは1以上の所定の整数)のワークWKの測定値に応じてフィードバックを行っても良い。この場合には、例えば、M本のワークWKの測定値の平均値又は最大値を用いてフィードバックを行うことが好ましい。また、工程T270における判断は、そのワークWKを含む直近のM本のワークWKの測定値の平均値又は最大値を用いて行われることが好ましい。なお、M=1の場合には、「連続するM本」は「1本」と同義である。Mの値を2以上とすれば、フィードバックに要するデータ量を削減することが可能である。
同様に、工程T280における加工設備700の停止の有無の判断は、1本のワークWKの測定値に応じて行ってもよいが、連続するN本(Nは1以上の所定の整数)のワークWKの測定値に応じて判断しても良い。この場合には、例えば、連続するN本のワークWKの測定値のすべてが切削不良閾値Th2以上となった場合に、加工設備700を停止することが好ましい。なお、N=1の場合には、「連続するN本」は「1本」と同義である。なお、工程T270,T290で用いるワークWKの本数Mと、工程T280で用いるワークWKの本数Nとは、同じ値に設定しても良く、異なる値に設定してもよい。
図10は、本実施形態における溶接ダレの残量の測定値の変遷の一例を示すグラフである。横軸はデータ数を示し、縦軸は図5の工程T260で測定された溶接ダレの残量を示している。ここで「データ」とは、連続するM本のワークWKに関する溶接ダレの残量の測定値の平均値(又は最大値)を意味する。
この例では、工程T270,T290で用いるワークWKの本数Mと、工程T280で用いるワークWKの本数Nとは、同じ値(例えばM=N=10)に設定されている。すなわち、M本のワークWKに関する溶接ダレの残量の平均値(移動平均)を1データ分(一回分)の測定値としている。この場合、ワークWKの測定本数をMで除した値が、実際に取得するデータ数となる。また、フィードバック閾値Th1と切削不良閾値Th2(Th1<Th2)が予め設定されている。
図5に即して説明したように、溶接ダレの残量の測定値がフィードバック閾値Th1以上となると、次以降のワークWKにおけるエンドミル400の切削加工にその測定値がフィードバックされる。また、溶接ダレの残量の測定値が切削不良閾値Th2以上となると、加工設備700が停止される。
以上のように、本実施形態では、制御装置710がワークWKに対するエンドミル400の加工位置を制御しつつ、エンドミル400を用いて溶接ダレWSを切削するので、ダレ部以外を傷つけることなく確実に溶接ダレWSを小さくすることができ、主体金具50と絶縁体10との間の必要なクリアランスを確保できる。また、測定工程T260において測定された溶接ダレWSの残量を、次のワークWKに対する切削工程T250におけるエンドミル400の加工位置にフィードバックするので、次のワークWKにおいて溶接ダレWSをより正確に小さくすることができる。具体的には、溶接ダレWSbの突出高さHb(図9)を0.05mm以下にすることが可能であった。
・変形例
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
・変形例1:
スパークプラグとしては、図1に示したもの以外の種々の構成を有するスパークプラグを本発明に適用することが可能である。特に、端子金具や絶縁体の具体的な形状については、様々な変形が可能である。また、本実施形態では加工工具として、エンドミルを用いたが、これに限られず、超硬カッター、砥石等の他の種類の切削工具や研削工具を加工工具として用いてもよい。これらの加工工具のうち、溶接ダレに接した状態で加工している間に加工工具の加工位置を溶接ダレに近づけることによって、その切削量又は研削量を調整可能な加工工具を用いることが好ましい。
・変形例2:
図2に示した製造工程は一例に過ぎず、種々の変形が可能である。例えば、溶接ダレの除去工程T120の実施時期を変更しても良い。例えば、転造工程T130の後に、溶接ダレの除去工程T120を実行しても良い。
10…絶縁体
20…中心電極
22…中心電極チップ
30…接地電極(接地電極部材)
30is…接地電極の内面
32…接地電極チップ
40…端子金具
50…主体金具
50is…主体金具の内面
51…主体金具先端部
52…先端面
54…ねじ部
56…軸孔
100…スパークプラグ
200…打ち抜きパンチ
210…切削刃
300…カメラ
400…エンドミル(加工工具)
410…エンドミル駆動装置
500…レーザー変位計
600…搬送装置
700…加工設備
710…制御装置

Claims (6)

  1. 絶縁体を収容する主体金具と、前記主体金具の先端に接合された接地電極とを備えるスパークプラグの製造方法であって、
    前記主体金具の先端に前記接地電極を溶接する溶接工程と、
    前記主体金具の先端に前記接地電極が溶接されたワークに対して、前記主体金具の内面から前記接地電極の内面にわたって形成された溶接ダレの除去を行う除去工程と、
    を備え、
    前記除去工程は、
    制御装置が前記ワークに対する加工工具の加工位置を制御しつつ、前記加工工具を用いて前記溶接ダレを切削する切削工程と、
    前記切削工程の後に、前記溶接ダレの残量を測定する測定工程と、
    を含み、
    前記制御装置は、前記測定工程において測定された前記溶接ダレの残量の測定値を、次のワークに対する前記切削工程における前記加工工具の加工位置にフィードバックすることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記除去工程は、更に、
    前記切削工程の前に、カメラを用いて前記ワークを撮像する撮像工程と、
    前記制御装置が、前記撮像工程で得られた画像を処理することによって、前記ワークに対する前記加工工具の加工位置を決定する加工位置決定工程と、
    を含み、
    前記制御装置は、前記加工位置決定工程において、当該ワークの前に前記除去工程の対象となったワークにおける前記溶接ダレの残量の測定値を用いて、当該ワークに対する前記加工工具の加工位置を決定することを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  3. 請求項2に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記測定工程は、レーザー変位計を用いて前記溶接ダレの残量を測定することを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記制御装置は、
    前記測定工程において測定された前記溶接ダレの残量の測定値がフィードバック閾値以上の場合に、前記フィードバックを行い、
    前記測定工程において測定された前記溶接ダレの残量の測定値が前記フィードバック閾値未満の場合には、前記フィードバックを行わない、
    ことを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  5. 請求項4に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    前記フィードバックを行うか否かの判断は、連続するM本(Mは1以上の所定の整数)のワークにおいて測定された前記溶接ダレの残量の平均値又は最大値を用いて行われることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のスパークプラグの製造方法であって、
    連続するN本(Nは1以上の所定の整数)のワークにおいて測定された前記溶接ダレの残量がいずれも切削不良閾値以上となった場合には、前記除去工程を実行する加工設備を停止することを特徴とするスパークプラグの製造方法。
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