JP6272146B2 - 放水銃装置 - Google Patents
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Description
本発明の放水銃装置によれば、
固定設置した基台側に水平周りに旋回自在に支持し、放水方向を所定の角度に固定した放水ノズルと、
放水ノズルの前方に位置し、放水ノズルからの噴流の衝突を受けて散水するデフレクターと、
放水ノズルの前方にデフレクターを支持すると共に基台側の第1支点軸によりデフレクターと一体に上下方向に回動自在に軸支した可動ケースと、
可動ケースの後方に位置して基台側に固定した固定ケースと、
軸回りの回転操作により軸方向に伸縮する伸縮ロッド機構と、
伸縮ロッド機構の一端を第2支点軸として固定ケースに回動自在に軸支すると共に伸縮ロッド機構の他端を第3支点軸として可動ケースに回動自在に軸支し、伸縮ロッド機構の軸回りの回転操作によって第2支点軸と第3支点軸の間隔を変更することにより可動ケースを第1支点軸を中心に回動してデフレクターに対する噴流衝突角度を調整する衝突角度調整機構と、
を備え、角度調整機構は、
第1支点軸と第2支点軸の間を基台及び固定ケースを含む固定側で構成した固定リンクで連結し、第1支点軸と第3支点軸の間を可動ケースで構成した角度調整リンクで連結し、第2支点軸と第3支点軸の間を伸縮ロッド機構で構成した可変長リンクで連結した3節リンク機構を備え、
可変長リンクの伸縮調整により、第1支点軸を固定支点軸として角度調整リンクを回動して角度調整リンクを構成する可動ケースに支持したデフレクターの噴流衝突角度を調整することを特徴とする。
伸縮ロッド機構は、
一端を固定ケースの第2支点軸に回動自在に軸支し、他端に第1ねじ軸を設けた第1連結部材と、
一端を可動ケースの第3支点軸に回動自在に軸支し、他端に第1ねじ軸とは逆ねじの第2ねじ軸を設けた第2連結部材と、
第1連結部材の第1ねじ軸を螺合する第1ねじ穴を一端に形成すると共に第2連結部材の第2ねじ軸を螺合する第1ねじ穴とは逆ねじの第2ねじ穴を他端に形成した連結ロッド部材と、
を備え、
連結ロッド部材の1回転毎に、第1連結部材と第2連結部材の間隔を、所定のねじピッチの2倍ずつ変化させる。
伸縮ロッド機構は、
一端を固定ケースの第2支点軸に回動自在に軸支し、他端に第1ねじ軸を設けた第1連結部材と、
一端を可動ケースの第3支点軸に回動自在に軸支し、他端に第1ねじ軸とは逆ねじの第2ねじ軸を設けた第2連結部材と、
第1連結部材の第1ねじ軸を螺合する第1ねじ穴を一端に形成すると共に第2連結部材の第2ねじ軸を螺合する第1ねじ穴とは逆ねじの第2ねじ穴を他端に形成した連結ロッド部材と、
を備え、
第1連結部材の第1ねじ軸及び第2連結部材の第2ねじ軸は、所定のストローク量に所定の最小ねじ込み量を加えた長さを有し、連結ロッド部材の回転操作によりストローク量の2倍の範囲で第1連結部材と第2連結部材の間隔を変化させる。
本発明は、放水銃装置に於いて、伸縮ロッド機構の一端を第2支点軸として固定ケースに回動自在に軸支すると共に伸縮ロッド機構の他端を第3支点軸として可動ケースに回動自在に軸支し、伸縮ロッド機構の軸回りの回転操作による第2支点軸と第3支点軸の間隔を変更することにより第1支点軸を中心に可動ケースを回動してデフレクターに対する噴流衝突角度を調整する衝突角度調整機構を設けるようにしたため、伸縮ロッド機構をスパナ等の工具を用いて軸回りに回転させるという大きな動きの調整操作を、数度程度の範囲でデフレクターの衝突角度を調整するための小さな動きに変換することを可能とし、デフレクターの噴流衝突角度の調整を高精度で正確に行うことを可能とする。
伸縮ロッド機構は、一端を固定ケースの第2支点軸に回動自在に軸支し、他端に第1ねじ軸を設けた第1連結部材と、一端を可動ケースの第3支点軸に回動自在に軸支し、他端に第1ねじ軸とは逆ねじの第2ねじ軸を設けた第2連結部材と、第1連結部材の第1ねじ軸を螺合する第1ねじ穴を一端に形成すると共に第2連結部材の第2ねじ軸を螺合する第1ねじ穴とは逆ねじの第2ねじ穴を他端に形成した連結ロッド部材と、第1連結部材の第1ねじ軸に螺合して連結ロッド部材を抜け止めする第1ロックナットと、第2連結部材の第2ねじ軸に螺合して連結ロッド部材を抜け止めする第1ロックナットとは逆ねじの第2ロックナットとを備え、連結ロッド部材の軸回りの一方向の回転操作により第1連結部材と第2連結部材の間隔を広くすると共に連結ロッド部材の軸回りの逆方向の回転操作により第1連結部材と第2連結部材の間隔を狭くするようにしたため、連結ロッド部材をスパナ等の工具を用いて軸回りに回転させるという大きな動きの調整操作を、数度程度の範囲でデフレクターの衝突角度を調整するための小さな動きに変換して、デフレクターの噴流衝突角度の調整を高精度で行うことを可能とする。
また、伸縮ロッド機構の第1ねじ軸、第1ねじ穴及び第1ロックナットを右ねじとし、これに対し第2ねじ軸、第2ねじ穴及び第2ロックナットを逆ねじとし、連結ロッド部材の1回転毎に、第1連結部材と第2連結部材の間隔を、所定のねじピッチの2倍ずつ変化させるようにしたため、伸縮ロッド部材の回転操作に対する軸方向の伸縮量を大きくし、デフレクターの噴流衝突角度の調整を行い易くする。
また、伸縮ロッド機構における第1連結部材の第1ねじ軸及び第2連結部材の第2ねじ軸は、所定のストローク量に所定の最小ねじ込み量を加えた長さを有し、連結ロッド部材の回転操作によりストローク量の2倍の範囲で第1連結部材と第2連結部材の間隔を変化させるようにしたため、伸縮ロッド機構を最大長に伸展しても、連結ロッド部材の両側に螺合している第1連結部材及び第2連結部材は、それぞれのねじ軸の最小ねじ込み量を保持することで、ねじ込み量が不足することによる軸方向での合成の低下を抑制し、ストロークを伸ばした場合にも高い剛性による調整状態の確保を可能とする。
また、角度調整機構は、第1支点軸と第2支点軸の間を基台及び固定ケースを含む固定側で構成した固定リンクで連結し、第1支点軸と第3支点軸の間を可動ケースで構成した角度調整リンクで連結し、第2支点軸と第3支点軸の間を伸縮ロッド機構で構成した可変長リンクで連結した3節リンク機構を備え、可変長リンクの伸縮調整により、第1支点軸を固定支点軸として角度調整リンクを回動して、角度調整リンクを構成する可動ケースに支持したデフレクターの噴流衝突角度を調整するようにしたため、この固定リンク、角度調整リンク及び可変長リンクで連結した3節リンク機構を構成できれば、基台、固定ケース、可動ケース及び伸縮ロッド機構の形状や位置による制約を受けることなく衝突角度調整機構の実現を可能とする。
図1は放水銃装置を示した斜視図、図2は放水銃装置を示した正面図、図3は放水銃装置を示した側面図、図4は放水銃を防護区画に向けて旋回動作した状態を示した説明図である。
図5は放水銃を取り出して示した斜視図、図6は放水銃を取り出して示した側面図、図7は放水銃の内部構造を示した断面図である。
(衝突角度調整機構の概要)
図5乃至図7に示すように、デフレクター32の噴流衝突角度を調整するための衝突角度調整機構は、伸縮ロッド機構46の右端を第2支点軸40により固定ケース34に回動自在に軸支すると共に伸縮ロッド機構46の左端を第3支点軸42により可動ケース36に回動自在に軸支し、伸縮ロッド機構46に設けた連結ロッド部材48の軸回りの回転操作により第2支点軸40と第3支点軸42の間隔を変更し、これにより可動ケース36を第1支点軸38を中心に回動してデフレクター32に対する噴流衝突角度を調整可能としている。
図8は角度調整機構に設けた伸縮ロッド機構を取り出して側面及び断面で示した説明図であり、図8(A)は側面を示し、図8(B)は軸方向の断面を示している。また、図9は伸縮ロッド機構を取り出して示した組立分解図、図10は伸縮ロッド機構の最大長の調整状態を示した断面図である。
Lmax=Lmin+2×L1
となる。
図11は放水銃に設けたデフレクターの角度調整機構の機能を示した説明図、図12は伸縮ロッド機構を伸展してデフレクターの噴流衝突角度を調整した状態を示した説明図である。
図10に示すように、伸縮ロッド機構46の軸穴54,55の間隔を最大間隔Lmaxに調整する場合、第1ねじ軸56の第1ねじ穴60に対するねじ込み量及び第2ねじ軸58の第2ねじ穴62に対するねじ込み量として最小ねじ込み量L2を確保する必要がある。この場合、例えば第1ねじ軸56の付け根にセットしている第1ロックナット64の左端から連結ロッド部材48の右端との間隔はストローク量L1となっていればよく、例えばスケールを使用してストローク量L1がL1=15mmを超えないように軸穴54,55の間隔を調整する。
(逆ねじ関係)
上記の実施形態にあっては、第1ねじ軸56、第1ねじ穴60及び第1ロックナット64を右ねじとし、第2ねじ軸58、第2ねじ穴62及び第2ロックナット66を左ねじとしているが、逆に、第1ねじ軸56、第1ねじ穴60及び第1ロックナット64を左ねじとし、第2ねじ軸58、第2ねじ穴62及び第2ロックナット66を右ねじとしても良い。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:装置本体
14:前パネル
16:火災検出部
18:放水銃部
20:旋回カバー
22:旋回走査部
24:検出窓
26:放水銃
30:放水ノズル
32:デフレクター
34:固定ケース
36:可動ケース
38:第1支点軸
40:第2支点軸
42:第3支点軸
46:伸縮ロッド機構
48:連結ロッド部材
50:第1連結部材
52:第2連結部材
54,55:軸穴
56:第1ねじ軸
58:第2ねじ軸
60:第1ねじ穴
62:第2ねじ穴
64:第1ロックナット
66:第2ロックナット
70:固定リンク
72,72a:角度調整リンク
74,74a:可変長リンク
Claims (3)
- 固定設置した基台に水平周りに旋回自在に支持し、放水方向を所定の上下角度に固定した放水ノズルと、
前記放水ノズルの前方に位置し、前記放水ノズルからの噴流の衝突を受けて散水するデフレクターと、
前記放水ノズルの前方に前記デフレクターを支持すると共に前記基台側の第1支点軸により前記デフレクターと一体に上下方向に回動自在に軸支した可動ケースと、
前記可動ケースの後方に位置して前記基台側に固定した固定ケースと、
軸回りの回転操作により軸方向に伸縮する伸縮ロッド機構と、
前記伸縮ロッド機構の一端を第2支点軸として前記固定ケースに回動自在に軸支すると共に前記伸縮ロッド機構の他端を第3支点軸として前記可動ケースに回動自在に軸支し、前記伸縮ロッド機構の軸回りの回転操作によって前記第2支点軸と第3支点軸の間隔を変更することにより前記可動ケースを前記第1支点軸を中心に回動して前記デフレクターに対する噴流衝突角度を調整する衝突角度調整機構と、
を備え、前記角度調整機構は、
前記第1支点軸と前記第2支点軸の間を前記基台及び前記固定ケースを含む固定側で構成した固定リンクで連結し、前記第1支点軸と前記第3支点軸の間を前記可動ケースで構成した角度調整リンクで連結し、前記第2支点軸と前記第3支点軸の間を前記伸縮ロッド機構で構成した可変長リンクで連結した3節リンク機構を備え、
前記可変長リンクの伸縮調整により、前記第1支点軸を固定支点軸として前記角度調整リンクを回動して前記角度調整リンクを構成する前記可動ケースに支持した前記デフレクターの噴流衝突角度を調整することを特徴とする放水銃装置。
- 請求項1記載の放水銃装置に於いて、前記伸縮ロッド機構は、
一端を前記固定ケースの第2支点軸に回動自在に軸支し、他端に第1ねじ軸を設けた第1連結部材と、
一端を前記可動ケースの第3支点軸に回動自在に軸支し、他端に前記第1ねじ軸とは逆ねじの第2ねじ軸を設けた第2連結部材と、
前記第1連結部材の第1ねじ軸を螺合する第1ねじ穴を一端に形成すると共に前記第2連結部材の第2ねじ軸を螺合する前記第1ねじ穴とは逆ねじの第2ねじ穴を他端に形成した連結ロッド部材と、
を備え、
前記連結ロッド部材の1回転毎に、前記第1連結部材と第2連結部材の間隔を、所定のねじピッチの2倍ずつ変化させることを特徴とする放水銃装置。
- 請求項1記載の放水銃装置に於いて、前記伸縮ロッド機構は、
一端を前記固定ケースの第2支点軸に回動自在に軸支し、他端に第1ねじ軸を設けた第1連結部材と、
一端を前記可動ケースの第3支点軸に回動自在に軸支し、他端に前記第1ねじ軸とは逆ねじの第2ねじ軸を設けた第2連結部材と、
前記第1連結部材の第1ねじ軸を螺合する第1ねじ穴を一端に形成すると共に前記第2連結部材の第2ねじ軸を螺合する前記第1ねじ穴とは逆ねじの第2ねじ穴を他端に形成した連結ロッド部材と、
を備え、
前記第1連結部材の第1ねじ軸及び前記第2連結部材の第2ねじ軸は、所定のストローク量に所定の最小ねじ込み量を加えた長さを有し、前記連結ロッド部材の回転操作により前記ストローク量の2倍の範囲で前記第1連結部材と第2連結部材の間隔を変化させることを特徴とする放水銃装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014111848A JP6272146B2 (ja) | 2014-05-30 | 2014-05-30 | 放水銃装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014111848A JP6272146B2 (ja) | 2014-05-30 | 2014-05-30 | 放水銃装置 |
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ID=54840670
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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