JP6271387B2 - 油抜き治具、および、これを備えた油回収装置 - Google Patents

油抜き治具、および、これを備えた油回収装置 Download PDF

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Description

本発明は、油配管から油を回収する油抜き治具、および、これを備えた油回収装置に関する。
一般に、油圧を利用して乗りかごを昇降させる油圧式エレベータでは、例えば、機械室等に設置されたタンクから昇降路内に設置された油圧ジャッキに所定の供給経路を経由して油が供給される。この供給経路は、複数の油配管をジョイント部で接続して形成されている。このジョイント部は、油配管の管端同士の隙間を封止するゴムリングと、このゴムリングを覆うハウジングとから構成されている。
上記のジョイント部のゴムリングは、長期間使用すると経年劣化するため、例えば、保守点検時等に定期的に取り換える必要がある。ゴムリングの交換時には、ゴミ等の不純物の混入を防止するため配管内に溜まっている油の抜き取りも併せて行う必要がある。
そのため、従来は、ジョイント部のハウジングを取り外してゴムリングを外部に露出させた状態で、ゴムリングを少しずつ手作業でずらしながら油配管の管端同士の隙間から油を抜き取る作業を行っていた。
これに関連して、特許文献1には、一端側に開口が形成されるとともに他端側が閉止された円筒状の筒体を有し、筒体の開口周縁部には歯部が設けられており、この筒体が穿設手段本体に回転駆動されて油配管に穴をあけて油を抜き取る油抜き治具が開示されている。
特開2010−163252号公報
上記特許文献1に記載の油抜き治具では、油配管そのものに穴を開けてしまうため油を抜き取ることはできても、油配管を継続的に使用することが出来ないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、油配管からの油抜き取り作業の作業性を向上させつつ、油配管を継続的に使用できる油抜き治具を提供することにある。
本発明に係る油抜き治具は、2本の油配管を接続するために管端同士の隙間を封止するゴムリングに穿孔を設けて油を抜き取る油抜き治具であって、ゴムリングの外周部を覆うようにして油配管に着脱可能に取り付けられるハウジングと、ハウジングからゴムリング側に延出した第1尖端部を有し、第1尖端部からハウジングの外側へ繋がる流路が内部に形成された第1穿刺部と、を備え、第1穿刺部は、ハウジングが油配管へ取り付けられるのに伴って、ゴムリングに第1尖端部が突き刺さり、ゴムリングの内側の油溜り空間を第1穿刺部の流路に連通させるものである。
この構成によれば、油配管にハウジングが取り付けられるのに伴って、第1穿刺部の第1尖端部がゴムリングに突き刺さり、ゴムリングの内側の油溜り空間を第1穿刺部の流路に連通させる。これにより、ゴムリングを手作業で油配管の管端からずらさなくとも油を抜き取ることができる。その結果、油の抜き取り作業の作業性を向上させることができる。また、第1穿刺部の第1尖端部は、油配管ではなくゴムリングに穿孔を形成するため、油配管には穿孔は形成されず油配管を継続的に使用することができる。
本発明に係る油抜き治具は、ハウジングからゴムリング側に延出した第2尖端部を有し、空気通路が内部に形成された第2穿刺部をさらに備え、第2穿刺部は、ハウジングが油配管へ取り付けられるのに伴って、ゴムリングに第2尖端部が突き刺さり、ゴムリングの内側の油溜り空間を第2穿刺部の空気通路に連通させるものでもよい。
この構成によれば、油配管にハウジングが取り付けられるのに伴って、第2穿刺部の第2尖端部がゴムリングに突き刺さり、ゴムリングの内側の油溜り空間を第2穿刺部内の空気通路に連通させる。これにより、上記の油溜り空間に空気が供給される。その結果、ゴムリングの内側の油溜り空間から第1穿刺部を経由して油を排出する際に、ゴムリングの内側の油溜り空間に外部から空気を供給することによって油を効率良く排出することができる。
また、本発明に係る油抜き治具において、第1穿刺部は、内部に形成された油の流路を選択的に開放または閉塞させるコックを有していてもよい。
この構成によれば、第1穿刺部の流路を選択的に開放または閉塞させることができる。これにより、例えば、油配管にハウジングを取り付ける際に油の流路を閉塞させておいて油が急に噴出することを防止することができるため、天井裏等の周辺スペースに油が飛び散ることを防止できる。また、例えば、油受けが排出した油で満杯になった場合等に一時的に排出作業を中断することができるため、排出作業の作業性を向上させることができる。
さらに、本発明に係る油抜き治具において、第1穿刺部の第1尖端部には、穿刺方向に延出する刃が設けられていてもよい。
この構成によれば、油配管にハウジングを取り付ける際に、刃がゴムリングに突き刺さってから第1尖端部がゴムリングに突き刺さる。このため、第1穿刺部の第1尖端部をゴムリングにスムーズに突き刺すことができる。
本発明の別の態様である油回収装置は、上記いずれかの構成を有する油抜き治具と、油抜き治具の第1穿刺部から排出された油を回収するための油受け容器と、油受け容器の底面から延出するホースと、ホースに接続された貯留部と、を備えたものである。
この構成によれば、油抜き治具によって排出された油を油受け容器で受けつつ、ホースを介して貯留部へ移送することができる。このため、例えば、天井裏に配置された配管から抜き取った油を一旦油受け容器で受けつつ、下側の広いスペースに配置した貯留部へホースを介してスムーズに移送することができる。これにより、例えば、配管より抜き取った油が貯留された油受けを狭い天井裏の点検口を通って手作業で運び出す必要がない。その結果、手作業で油の溜まった油受けを天井裏から運び出す際に、油受けから油が垂れたり、油を溢してしまうおそれがなく、油回収作業の作業性を向上させることができる。
本発明の別の態様である油回収装置において、ホースには、ホースの流路を開閉する弁が設けられていてもよい。
この構成によれば、油抜き治具によって排出された油を油受け容器に貯留しつつ、ホースを介して貯留部へ移送することができる。これにより、油受け容器で排出された油の量を確認してから弁を開いて貯留部へ油を排出することができる。また、貯留部が油で満杯になった場合には、弁を閉じて油の排出を停止して貯留部を交換することができるため、油の抜き取り作業の作業性を向上させることができる。
本発明に係る油抜き治具によれば、油配管にハウジングを取り付けるのに伴って、第1穿刺部内部の流路がゴムリング内部の油溜り空間に連通し油配管内の油を抜き取ることができる。その結果、油の抜き取り作業の作業性を向上させることができる。また、本発明に係る油抜き治具によれば、油配管には穿孔が形成されないため油配管を継続的に使用することができる。
本発明の別の態様である油回収装置によれば、上記油抜き治具によって油配管から抜き取られた油を貯留部へ移送することができる。その結果、油回収作業の作業性を向上させることができる。
本発明に係る実施の形態である油抜き治具が適用される油配管のジョイント部を示す図である。 図1に示すA-A断面図である。 図1に示す油配管からジョイント部のハウジングを取り外した状態を示す図である。 図3に示す油配管の接続部に油抜き治具を取り付けた状態を示す図である。 図4に示すB-B断面図である。 図6(a)は、図5に示す第1穿刺部の第1尖端部の拡大図であり、図6(b)は、図6(a)に示すC-C断面図である。 本発明の別の実施の形態における油回収装置の全体構成を示す図である。
以下に、本発明に係る実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本実施形態に係る油抜き治具40が取り付けられる油配管10および油配管12のジョイント部20を示す図である。図2は、図1に示すA-A断面図である。図3は、図1に示す油配管10,12からジョイント部20のハウジングを取り外した状態を示す図である。図中に示す矢印「X」は、油配管10,12の軸方向を示す。また、図中に示す矢印「Y」は、上下方向を示す。さらに、矢印「Z」は、X-Y平面に直交する方向(以下、幅方向Zと称する。)を示す。
油配管10および油配管12は、例えば、機械室等に設置されたパワーユニットのタンクから昇降路内の油圧ジャッキに作動油を供給する供給経路の一部を形成している。油配管10,12は、例えば、建物の天井裏等の空間に配置されている。
油配管10,12は、薄肉円管によって形成された油圧配管である。図3に示すように、油配管10,12は、管端10aおよび12aの間に隙間αを設けて対向配置されている。また、油配管10の管端10aに隣接する外周面には溝10bが形成されている。同様に、油配管12の管端12aに隣接する外周面にも溝12bが形成されている。これらの溝10b,12bは、後述するジョイント部20のハウジングを油配管10,12に位置決めした状態で取り付けるための溝である。
ジョイント部20は、上部ハウジング22、下部ハウジング24、および、ゴムリング30を備えている。これらの各ハウジング22,24は、上下からを挟み込むようにして取り付けられた略同一形状を有する部材である。ジョイント部20の各ハウジング22,24は、油配管10,12に取り付けた状態で円筒状を呈するように形成されている。
上部ハウジング22の軸方向Xにおける両端部には、図1に示すように、径方向内側に延出する凸部20a,20bが周方向に沿ってそれぞれ形成されている。同様に、下部ハウジング24の軸方向Xにおける両端部にも径方向内側に延出する凸部20c,20dが周方向に沿ってそれぞれ形成されている。上部ハウジング22の凸部20aおよび下部ハウジング24の凸部20cは、油配管10,12に取り付けたときに、油配管10の溝10bに嵌り込むように形成されている。同様に、上部ハウジング22の凸部20bおよび下部ハウジング24の凸部20dは、油配管10,12に取り付けたときに、油配管12の溝12bに嵌り込むように形成されている。このようにして、各ハウジング22,24が油配管10,12に対して軸方向Xに位置決めされた状態で取り付けられている。
図2に示すように、上部ハウジング22は、幅方向Zにおける両端部に径方向外側へ延出する突出部22a,22bがそれぞれ形成されている。これらの突出部22a,22bには、貫通孔22c,22dがそれぞれ形成されている。同様に、下部ハウジング24は、幅方向Zにおける両端部に径方向外側に延出する突出部24a,24bがそれぞれ形成されている。これらの突出部24a,24bには、貫通孔24c,24dがそれぞれ形成されている。そして、上部ハウジング22の貫通孔22c、および、下部ハウジング24の貫通孔24cにボルト26aが挿入されており、ナット26bによって締め付けて固定されている。同様に、上部ハウジング22の貫通孔22d、および、下部ハウジング24の貫通孔24dにボルト26cが取り付けられており、ナット26dによって締め付けて固定されている。
ゴムリング30は、各ハウジング22,24の中央部に収納されている。図3に示すように、ゴムリング30は、油配管10の管端10aと油配管12の管端12aとの隙間αを覆うようにして取り付けられている。ゴムリング30は、軸方向Xの断面が略U字状を呈する環状のシール部材である。ゴムリング30は、リップ部30a,30bを有している。ゴムリング30のリップ部30a,30bは、図3に示すように、油配管10,12の管端10a,12aの外周面にそれぞれ密着するように取り付けられている。これにより、上記の隙間αからの油漏れを防止している。ゴムリング30は、油配管10,12に取り付けられた状態で、上記のリップ部30a,30bに囲まれる内側に油溜り空間30cが形成される。この油溜り空間30cは、油配管10および油配管12の隙間αに連通するように形成されている。
続いて、図4〜図6を用いて、本実施形態に係る油抜き治具40の構成について説明する。図4は、図3に示す油配管10,12に油抜き治具40を取り付けた状態を示す図である。図5は、図4に示すB-B断面図である。図6(a)は、図5に示す第1穿刺部48における第1尖端部48aの構成を示す部分拡大図であり、図6(b)は、図6(a)に示すC-C断面図である。
油抜き治具40は、ジョイント部20の各ハウジング22,24を油配管10,12から取り外してからゴムリング30の外周面を覆うように取り付けて油配管10,12から油を抜き取る機能を有する。油抜き治具40は、下部ハウジング42、および、上部ハウジング44を備えている。これらの各ハウジング42,44は、上下から油配管10,12を挟み込むようにして着脱可能に取り付けられている。各ハウジング42,44は、油配管10,12に取り付けた状態で円筒状を呈するように形成されている。油抜き治具40の各ハウジング42,44は、ジョイント部20の各ハウジング24,22と同様の構成をそれぞれ備えているため、例えば、中古のジョイント部20で用いられていた各ハウジング24,22を加工して使用することができる。
油抜き治具40は、第1穿刺部48をさらに有している。この第1穿刺部48は、図4に示すように、下部ハウジング42の幅方向Zにおける中央部を上下方向Yに沿って貫通するように設けられた円筒状の部材であり、内部に流路βが形成されている。本実施形態では、第1穿刺部48は下部ハウジング42の幅方向Zにおける中央部に設けられているが、下部ハウジング42の他の部分に設けるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、第1穿刺部48は、図5に示すように第1穿刺部48はゴムリング30の最下部に突き刺さる例を挙げて説明しているが、第1穿刺部48がゴムリング30に突き刺さる位置は、必ずしもゴムリング30の最下部である必要はない。例えば、ゴムリング30に斜め下方に突き刺さるようにしてもよい。この場合にも、油配管10,12から油を抜き取ることができる。
第1穿刺部48は、下部ハウジング42の径方向内側に第1尖端部48a、および、下部ハウジング42の径方向外側にコック部48bをそれぞれ有している。この第1尖端部48aは、先端が鋭利な楕円状の外形を有し、流路βが内部に形成されている。また、第1尖端部48aの内部には、図6(a)に示すように、刃48cが設けられている。この刃48cは、同図(b)に示すように第1穿刺部48の第1尖端部48aにおいて、流路βの中央部を横断するように設けられている。そして、この刃48cは、第1穿刺部48の穿刺方向、すなわちゴムリング30側に第1尖端部48aから延出している。このため、下部ハウジング42を油配管10,12に取り付ける際に、刃48cがゴムリング30に突き刺さってから第1尖端部48aが突き刺さる。その結果、第1穿刺部48の第1尖端部48aをゴムリング30にスムーズに突き刺して穿孔を形成することができる。なお、本実施形態では、第1穿刺部48に刃48cを設ける例を挙げているが、刃48cを設けないものとしてもよい。その場合でも、鋭利な先端を有する上記第1尖端部48aによってゴムリング30に穿孔を形成することができる。
コック部48bは、第1穿刺部48の流路βを選択的に開放または閉塞する機能を有している。そのため、流路βを選択的に開放または閉塞させることができる。これにより、油配管10,12に各ハウジング42,44を取り付ける際に流路βを閉塞させておいて、油が急に噴出しないようにすることができる。その結果、例えば、天井裏等のスペースに油が飛び散ることを防止できる。また、例えば、排出した油で油受けが満杯になった場合等に一時的に排出作業を中断することができる。そのため、排出作業を中断させて、例えば、満杯になった油受けを交換してから排出作業を再開することができる。その結果、排出作業の作業性を向上させることができる。本実施形態では、第1穿刺部48にコック部48bが設けられている例を挙げているが、例えば、油配管10,12内の作動油の量があまり多くない場合や、急に噴出するおそれが無い場合には、コック部48bを設けないものとしてもよい。
油抜き治具40の上部ハウジング44は、下部ハウジング42と略同一の形状を呈するとともに、第2穿刺部50を有している。この第2穿刺部50は、図5に示すように、上部ハウジング44の幅方向Zにおける中央部を上下方向Yに貫通するように形成された円筒状の部材である。第2穿刺部50の内部には、空気通路γが形成されている。本実施形態では、第2穿刺部50が上下方向Yに沿って設けられているが、必ずしも上下方向Yに沿って設ける必要はなく、例えば、斜め上方に設けてもよい。第2穿刺部50は上部ハウジング44の径方向内側に第2尖端部50aを有している。第2尖端部50aは、第1尖端部48aと同様に先端が鋭利な楕円状の外形を有している。このため、上部ハウジング44を油配管10,12に取り付ける際に、ゴムリング30に突き刺さり易くなる。
なお、本実施形態では、第2穿刺部50が上部ハウジング44の幅方向Zにおける中央部に設けられている例を挙げているが、上部ハウジング44の他の部分に設けるようにしてもよい。また、本実施形態では、第2穿刺部50を設ける例を挙げて説明しているが、第2穿刺部50を設けなくとも第1穿刺部48から油が充分排出できる場合には、第2穿刺部50を設けないものとしてもよい。
次に、上述した油抜き治具40を用いた油配管10,12からの油の抜き取り手順について説明する。
最初に、作業者は、油配管10,12からジョイント部20の各ハウジング24,22を取り外して、図3に示すようにゴムリング30を露出させる。次に、図4に示すように油抜き治具40の各ハウジング42,44を油配管10,12に取り付ける。この際、各ハウジング42,44の軸方向における両端部の凸部40a,40b,40c,40dを油配管10,12の溝10b,12bに嵌め込むように保持する。そして、図5に示すボルト46aを各ハウジング42,44の幅方向Zにおける一端側に形成された貫通孔42c,44cに挿通してナット46bによって締め付け固定する。同様に、各ハウジング42,44の幅方向Zにおける他端側の貫通孔42d,44dにもボルト46cを挿通してナット46dによって締め付け固定する。このボルト46a,46cの締め付け時に作用する押圧力によって、第1穿刺部48および第2穿刺部50がゴムリング30に突き刺ささり穿孔が形成される。これにより、第1穿刺部48の流路βおよび第2穿刺部50の空気通路γが油溜り空間30cにそれぞれ連通する。その結果、例えば、油配管10,12から手作業でゴムリング30をずらして油配管10,12の隙間αから油を排出する必要がなく、油の排出作業における作業性を向上させることができる。また、第2穿刺部50を介してゴムリング30の油溜り空間30cに外部から空気が供給されるため、上記の油溜り空間30cから第1穿刺部48を経由して油が抜け易くなる。その結果、油配管10,12から油を効率良く排出できる。
上記実施形態の油抜き治具40によれば、第1穿刺部48がゴムリング30の内部の油溜り空間30cに連通して油配管10,12の内部の油を抜き取ることができる。その結果、油の抜き取り作業の作業性を向上させることができる。また、上記実施形態の油抜き治具40によれば、第1穿刺部48の第1尖端部48aは、油配管10,12ではなくゴムリング30に穿孔を形成するため、油配管10,12を継続的に使用することもできる。
続いて、図7を用いて、上述した油抜き治具40の別の態様に係る油回収装置100について説明する。図7は、上記実施形態に係る油抜き治具40とは別の実施の形態における油回収装置100の全体構成を示す図である。なお、以下の説明において、上記実施形態と同一の構成については説明を省略するものとし、上記実施形態と構成の異なるものについて説明を行うものとする。
油回収装置100は、油抜き治具40、油受け容器60、ホース64、および、貯留部66を備えている。この油受け容器60は、油抜き治具40から排出された油が飛び散らないように受け止めるための容器である。油受け容器60の上側の両端部には、フック60a,60bが設けられている。フック60a,60bは、油配管10,12に油受け容器60を吊り下げる機能を有する。これにより、例えば、油配管10,12の周辺の床面に作業スペースがなくても、油受け容器60を取り付けることができる。
ホース64は、油受け容器60の近傍に弁64aが設けられている。この弁64aは、ホース64の流路を開閉する機能を有している。この弁64aを閉じることにより、ホース64を介した油の排出を一時的に停止させることができる。また、弁64aを閉じた状態であれば油受け容器60に油を貯めることができるため、油配管10,12から排出される油の量を確認してから下流側へ送り出すこともできる。なお、本実施形態では、ホース64の油受け容器60の近傍部分に弁64aが設けられているが、貯留部66近傍部分に弁64aを設けてもよいし、その他の部分に弁64aを設けてもよい。あるいは、ホース64に弁64aを設けないものとしてもよい。
貯留部66は、ホース64を介して上流側から送られてくる油を貯留するための廃油タンクである。貯留部66は、油受け容器60よりも容積が大きくなるように形成することが好ましい。
ホース64は、一端が油受け容器60の底面に着脱可能に接続されており、他端が貯留部66の上面に着脱可能に接続されている。これにより、油抜き治具40によって排出された油を油受け容器60で受けつつ、ホース64を介して貯留部66へ移送することができる。このため、例えば、天井裏に配置された油配管10,12から抜き取った油を一旦油受け容器60で受けつつ、下側の広いスペースに配置した貯留部66へホース64を介してスムーズに移送することができる。従って、例えば、油配管10,12より抜き取った油が貯留された油受けを狭い天井裏の点検口を通って手作業で運び出す必要がない。その結果、手作業で油の溜まった油受けを天井裏から運び出す際に、油受けから油が垂れたり、油を溢してしまうおそれがなく、油回収作業の作業性を向上させることができる。また、例えば、貯留部66が油で満杯になった場合等に、弁64aを閉じて油の排出を一時停止させてホース64を貯留部66から取り外し、他の貯留部に交換することもできるため作業性を向上させることもできる。
なお、本発明に係る油抜き治具、および、これを備えた油回収装置は、上述した実施形態およびその変形例の構成に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等の範囲内で種々の改良や変更が可能であることはいうまでもない。
10,12 油配管、10a,12a 管端、10b,12b 溝、20 ジョイント部、20a,20b,20c,20d,40a,40b,40c,40d 凸部、22,44 上部ハウジング、22a,22b,24a,24b 突出部、22c,22d,24c,24d,42c,42d,44c,44d 貫通孔、24,42 下部ハウジング、26a,26c,46a,46c ボルト、26b,26d,46b,46d ナット、30 ゴムリング、30a,30b リップ部、30c 油溜り空間、40 油抜き治具、48 第1穿刺部、48a 第1尖端部、48b コック部、48c 刃、50 第2穿刺部、50a 第2尖端部、60 油受け容器、60a,60b フック、64 ホース、64a 弁、66 貯留部、100 油回収装置、X 軸方向、Y 上下方向、Z 幅方向、α 隙間、β 流路、γ 空気通路。

Claims (6)

  1. 2本の油配管を接続するために管端同士の隙間を封止するゴムリングに穿孔を設けて油を抜き取る油抜き治具であって、
    前記ゴムリングの外周部を覆うようにして前記油配管に着脱可能に取り付けられるハウジングと、
    前記ハウジングから前記ゴムリング側に延出した第1尖端部を有し、前記第1尖端部から前記ハウジングの外側へ繋がる流路が内部に形成された第1穿刺部と、
    を備え、
    前記第1穿刺部は、前記ハウジングが前記油配管へ取り付けられるのに伴って、前記ゴムリングに前記第1尖端部が突き刺さり、前記ゴムリングの内側の油溜り空間を前記第1穿刺部の流路に連通させる、
    油抜き治具。
  2. 請求項1に記載の油抜き治具において、
    前記ハウジングから前記ゴムリング側に延出した第2尖端部を有し、空気通路が内部に形成された第2穿刺部をさらに備え、
    前記第2穿刺部は、前記ハウジングが前記油配管へ取り付けられるのに伴って、前記ゴムリングに前記第2尖端部が突き刺さり、前記ゴムリングの内側の油溜り空間を前記第2穿刺部の空気通路に連通させる、油抜き治具。
  3. 請求項1または2に記載の油抜き治具において、
    前記第1穿刺部は、内部に形成された油の流路を選択的に開放または閉塞させるコックを有している、油抜き治具。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の油抜き治具において、
    前記第1穿刺部の第1尖端部には、穿刺方向に延出する刃が設けられている、油抜き治具。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の油抜き治具と、
    前記油抜き治具の前記第1穿刺部から排出された油を回収するための油受け容器と、
    前記油受け容器の底面から延出するホースと、
    前記ホースに接続された貯留部と、を備えた油回収装置。
  6. 請求項5に記載の油回収装置であって、
    前記ホースには、前記ホースの流路を開閉する弁が設けられている、油回収装置。
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