JP6271378B2 - 導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法 - Google Patents

導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6271378B2
JP6271378B2 JP2014181467A JP2014181467A JP6271378B2 JP 6271378 B2 JP6271378 B2 JP 6271378B2 JP 2014181467 A JP2014181467 A JP 2014181467A JP 2014181467 A JP2014181467 A JP 2014181467A JP 6271378 B2 JP6271378 B2 JP 6271378B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
compound
repeating unit
conductive
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014181467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016056239A (ja
Inventor
畠山 潤
畠山  潤
長谷川 幸士
幸士 長谷川
大橋 正樹
正樹 大橋
正義 提箸
正義 提箸
賢幸 長澤
賢幸 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2014181467A priority Critical patent/JP6271378B2/ja
Priority to US14/816,465 priority patent/US10363555B2/en
Priority to KR1020150124054A priority patent/KR102072257B1/ko
Priority to TW104129223A priority patent/TWI668239B/zh
Publication of JP2016056239A publication Critical patent/JP2016056239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6271378B2 publication Critical patent/JP6271378B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J39/00Cation exchange; Use of material as cation exchangers; Treatment of material for improving the cation exchange properties
    • B01J39/08Use of material as cation exchangers; Treatment of material for improving the cation exchange properties
    • B01J39/16Organic material
    • B01J39/18Macromolecular compounds
    • B01J39/20Macromolecular compounds obtained by reactions only involving unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1016Fuel cells with solid electrolytes characterised by the electrolyte material
    • H01M8/1018Polymeric electrolyte materials
    • H01M8/102Polymeric electrolyte materials characterised by the chemical structure of the main chain of the ion-conducting polymer
    • H01M8/1023Polymeric electrolyte materials characterised by the chemical structure of the main chain of the ion-conducting polymer having only carbon, e.g. polyarylenes, polystyrenes or polybutadiene-styrenes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1016Fuel cells with solid electrolytes characterised by the electrolyte material
    • H01M8/1018Polymeric electrolyte materials
    • H01M8/1039Polymeric electrolyte materials halogenated, e.g. sulfonated polyvinylidene fluorides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M2008/1095Fuel cells with polymeric electrolytes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0065Solid electrolytes
    • H01M2300/0082Organic polymers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)

Description

本発明は、導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法に関する。
燃料電池や導電性高分子のドーパントポリマーとしてスルホ基含有ポリマーが用いられている。燃料電池用としては登録商標ナフィオンに代表されるビニルパーフルオロアルキルエーテルスルホン酸、導電性高分子用のドーパントポリマーとしては、ビニルスルホン酸やスチレンスルホン酸の重合体が広く用いられている(特許文献1)。
ビニルパーフルオロアルキルエーテルスルホン酸は化学的には安定性が高く耐久性に優れるがガラス転移点が低く、これを用いた燃料電池が高温にさらされるとポリマーが熱フローを起こしてイオン伝導性が低下してしまう問題がある。イオン伝導性を高めるには、α位がフッ素化されたスルホ基を有する超強酸ポリマーが有効であるが、これに伴ってガラス転移点が高く化学的にも安定な材料は見いだされていない。
また、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロール等の共役二重結合を有する導電性高分子は、これ自体は導電性を示さないがスルホン酸などの強酸をドーピングすることによって導電性が発現する。ドーパントとしてはポリスチレンスルホン酸(PSS)が最も良く用いられている。これは、PSSのドーピングによって導電率が最も高くなるためである。
PSSは水溶性樹脂であり、有機溶剤には殆ど溶解しない。従って、PSSをドーパントとしたポリチオフェンも水溶性である。
PSSをドーパントとしたポリチオフェンは高導電性かつ高透明であるためにITO(インジウム−スズ酸化物)に換わる有機EL照明用の導電膜として期待されている。しかしながら有機ELの発光体は、水分によって化学変化し発光しなくなる。つまり、水溶性樹脂の導電膜を有機ELに用いると、樹脂が水を含むために有機ELの発光寿命が短くなってしまうという問題がある。
特開2008−146913号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、有機溶剤に可溶であり、燃料電池用や導電性材料用のドーパントとして好適に用いられる特定の超強酸のスルホ基を有する導電性ポリマー用高分子化合物を提供することを目的とする。また、このような導電性ポリマー用高分子化合物の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、
下記一般式(1)で示される繰り返し単位aを1種以上含む導電性ポリマー用高分子化合物であって、
スルホン酸残基のリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、スルホニウム化合物塩、又は窒素化合物塩のイオン交換によって合成されたものであり、重量平均分子量が1,000〜500,000の範囲のものである導電性ポリマー用高分子化合物を提供する。
Figure 0006271378
(式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。mは1〜4の整数である。aは、0<a≦1.0である。)
このような導電性ポリマー用高分子化合物であれば、有機溶剤に可溶であり、燃料電池用や導電性材料用のドーパントとして好適に用いられる特定の超強酸のスルホ基を有する導電性ポリマー用高分子化合物となる。
このとき、前記導電性ポリマー用高分子化合物が、さらに下記一般式(2)で示される繰り返し単位bを有するものであることが好ましい。
Figure 0006271378
(式中、bは、0<b<1.0である。)
前記繰り返し単位aが、ポリスチレンスルホン酸の繰り返し単位bと共重合したものであれば、導電性が高いドーパントポリマーとして用いることが出来る。
またこのとき、前記スルホン酸残基のリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、スルホニウム化合物塩、又は窒素化合物塩は、下記一般式(3)で示される繰り返し単位からなるものであることが好ましい。
Figure 0006271378
(式中、R、R、m、及びaは、前記と同様である。Xはリチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は下記一般式(4)で示される窒素化合物である。)
Figure 0006271378
(式中、R101d、R101e、R101f、及びR101gは、それぞれ水素原子、もしくは炭素数1〜12の直鎖状、分岐状、又は環状のアルキル基、アルケニル基、オキソアルキル基、又はオキソアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基又はアリールオキソアルキル基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部がアルコキシ基によって置換されていてもよい。R101dとR101e、R101dとR101eとR101fとは環を形成してもよく、環を形成する場合には、R101dとR101e及びR101dとR101eとR101fは炭素数3〜10のアルキレン基、又は式中の窒素原子を環の中に有する複素芳香族環を示す。)
このような繰り返し単位であれば、イオン交換によって容易に上記一般式(1)で示される繰り返し単位aに変換される。
さらに、本発明では、下記一般式(1)で示される繰り返し単位aを含む導電性ポリマー用高分子化合物の製造方法であって、
スルホン酸残基とリチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は窒素化合物からなる塩の構造を有するモノマーを用いて重合反応を行い、重合後、イオン交換によって、前記スルホン酸残基とリチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は窒素化合物からなる塩の構造をスルホ基に変換する導電性ポリマー用高分子化合物の製造方法を提供する。
Figure 0006271378
(式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。mは1〜4の整数である。aは、0<a≦1.0である。)
このような製造方法であれば、上記一般式(1)で示される繰り返し単位aを含む導電性ポリマー用高分子化合物を容易に製造することができる。
以上のように、本発明の導電性ポリマー用高分子化合物であれば、有機溶剤に可溶であり、燃料電池用や導電性材料用のドーパントとして好適に用いられる特定の超強酸のスルホ基を有する導電性ポリマー用高分子化合物となる。
この導電性ポリマー用高分子化合物を燃料電池に用いることによって、高誘電率な燃料電池用材料を形成することができる。また、共役二重結合ポリマー用のドーパントとして用いることによって、高透明、高導電性で耐久性の高い導電膜を形成することが可能になる。本発明の導電性ポリマー用高分子化合物は、フッ素化された芳香族基に結合した超強酸のスルホン酸を有しているため、強いイオン結合によってドーパントとしての能力が高く、また、イオンとしての安定性の高いものとなる。そのため、これを導電性材料として用いた場合に高い導電性と安定性を示す。さらに、有機溶剤への溶解性に優れるため、有機EL照明用の導電膜に用いることで、有機EL素子の劣化を防止することができる。
また、本発明の製造方法であれば、このような本発明の導電性ポリマー用高分子化合物を容易に製造することができる。
上述のように、有機溶剤に可溶であり、燃料電池用や導電性材料用のドーパントとして好適に用いられる特定の超強酸のスルホ基を有する導電性ポリマー用高分子化合物が求められていた。
本発明者らは、有機ELの素子の劣化を招く水を含有する水溶性の導電性ポリマーを、水分含有率が極めて少ない有機溶剤可溶型にして素子劣化を防止するために、水溶性で有機溶剤への溶解性に乏しいドーパントのポリスチレンスルホン酸から、有機溶剤への溶解性が高いドーパント用のポリマーの開発を試みた。有機溶剤への溶解性を上げるには長鎖アルキル基やフッ素導入が効果的であることからフッ素の導入を検討し、特にフッ素化された芳香族基に結合したスルホ基を有する繰り返し単位からなる高分子化合物であれば上述の課題を達成できることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、下記一般式(1)で示される繰り返し単位aを1種以上含む導電性ポリマー用高分子化合物であって、
スルホン酸残基のリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、スルホニウム化合物塩、又は窒素化合物塩のイオン交換によって合成されたものであり、重量平均分子量が1,000〜500,000の範囲のものである導電性ポリマー用高分子化合物である。
Figure 0006271378
(式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。mは1〜4の整数である。aは、0<a≦1.0である。)
以下、本発明について更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の導電性ポリマー用高分子化合物は、下記一般式(1)で示される繰り返し単位aを1種以上含むポリマーである。本発明の導電性ポリマー用高分子化合物は、一般式(1)で示される繰り返し単位aを含有することで、特に透明性が高いものとなる。
Figure 0006271378
(式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。mは1〜4の整数である。aは、0<a≦1.0である。)
一般式(1)中、Rは水素原子又はメチル基である。
はフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。
mは1〜4の整数である。
aは0<a≦1.0であり、好ましくは0.2≦a≦1.0である。
また、本発明の導電性ポリマー用高分子化合物は、さらに下記一般式(2)で示される繰り返し単位bを有するものであることが好ましい。前記繰り返し単位aが、ポリスチレンスルホン酸の繰り返し単位bと共重合したものであれば、導電性が高いドーパントポリマーとして用いることが出来る。
Figure 0006271378
(式中、bは、0<b<1.0である。)
また、後述のように、本発明の導電性ポリマー用高分子化合物は、繰り返し単位a、繰り返し単位b以外の繰り返し単位cを有していてもよい。
また、本発明の導電性ポリマー用高分子化合物は、スルホン酸残基のリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、スルホニウム化合物塩、又は窒素化合物塩のイオン交換によって合成されたものである。
このスルホン酸残基のリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、スルホニウム化合物塩、又は窒素化合物塩は、下記一般式(3)で示される繰り返し単位からなるものであることが好ましい。
Figure 0006271378
(式中、R、R、m、及びaは、前記と同様である。Xはリチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は下記一般式(4)で示される窒素化合物である。)
Figure 0006271378
(式中、R101d、R101e、R101f、及びR101gは、それぞれ水素原子、もしくは炭素数1〜12の直鎖状、分岐状、又は環状のアルキル基、アルケニル基、オキソアルキル基、又はオキソアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基又はアリールオキソアルキル基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部がアルコキシ基によって置換されていてもよい。R101dとR101e、R101dとR101eとR101fとは環を形成してもよく、環を形成する場合には、R101dとR101e及びR101dとR101eとR101fは炭素数3〜10のアルキレン基、又は式中の窒素原子を環の中に有する複素芳香族環を示す。)
このような繰り返し単位であれば、イオン交換によって容易に上記一般式(1)で示される繰り返し単位aに変換されるため好ましい。
また、本発明の導電性ポリマー用高分子化合物は、重量平均分子量が1,000〜500,000、好ましくは2,000〜200,000の範囲のものである。重量平均分子量が1,000未満では、耐熱性に劣るものとなる。一方、重量平均分子量が500,000を超えると、粘度が上昇し、作業性が悪化し、有機溶剤や水への溶解性が低下する。
なお、重量平均分子量(Mw)は、溶剤として水、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算測定値である。
上述のような本発明の導電性ポリマー用高分子化合物であれば、有機溶剤に可溶であり、燃料電池用や導電性材料用のドーパントとして好適に用いられる特定の超強酸のスルホ基を有する導電性ポリマー用高分子化合物となる。
また、本発明ではこのような本発明の導電性ポリマー用高分子化合物を製造する方法を提供する。
即ち、本発明の製造方法は、下記一般式(1)で示される繰り返し単位aを含む導電性ポリマー用高分子化合物の製造方法であって、
スルホン酸残基とリチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は窒素化合物からなる塩の構造を有するモノマーを用いて重合反応を行い、重合後、イオン交換によって、前記スルホン酸残基とリチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は窒素化合物からなる塩の構造をスルホ基に変換する導電性ポリマー用高分子化合物の製造方法である。
Figure 0006271378
(式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。mは1〜4の整数である。aは、0<a≦1.0である。)
本発明の製造方法に用いられるスルホン酸残基とリチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は窒素化合物からなる塩の構造を有し、繰り返し単位aを得るためのモノマーとしては、具体的には下記のものを例示することが出来る。
Figure 0006271378
(式中、Rは前記と同様であり、Xはリチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は窒素化合物である。)
また、上述のように、本発明の導電性ポリマー用高分子化合物としては、下記一般式(2)で示される繰り返し単位bを有するものが好ましい。
Figure 0006271378
(式中、bは、0<b<1.0である。)
繰り返し単位bを得るためのモノマーとしては、具体的には下記のものを例示することが出来る。
Figure 0006271378
(式中Xは水素原子、リチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は窒素化合物である。)
前記X、Xが窒素化合物の場合としては、下記一般式(4)で示される化合物を挙げることができる。
Figure 0006271378
(式中、R101d、R101e、R101f、及びR101gは、それぞれ水素原子、もしくは炭素数1〜12の直鎖状、分岐状、又は環状のアルキル基、アルケニル基、オキソアルキル基、又はオキソアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基又はアリールオキソアルキル基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部がアルコキシ基によって置換されていてもよい。R101dとR101e、R101dとR101eとR101fとは環を形成してもよく、環を形成する場合には、R101dとR101e及びR101dとR101eとR101fは炭素数3〜10のアルキレン基、又は式中の窒素原子を環の中に有する複素芳香族環を示す。)
ここで、上述のように、aは0<a≦1.0であり、好ましくは0.2≦a≦1.0である。0<a≦1.0であれば(即ち、繰り返し単位aを含めば)本発明の効果が得られるが、0.2≦a≦1.0であればより良い効果が得られる。
また、繰り返し単位bを含む場合、導電性向上の観点から、0.3≦b<1.0であることが好ましく、0.3≦b≦0.8であることがより好ましい。
更に、繰り返し単位aと繰り返し単位bの割合は、0.2≦a≦0.7かつ0.3≦b≦0.8であることが好ましく、0.3≦a≦0.6かつ0.4≦b≦0.7であることがより好ましい。
また、上述のように、本発明の導電性ポリマー用高分子化合物は、繰り返し単位a、繰り返し単位b以外の繰り返し単位cを有していてもよく、この繰り返し単位cとしては、スチレン系、ビニルナフタレン系、ビニルシラン系、アセナフチレン、インデン、ビニルカルバゾールなどを挙げることが出来る。
繰り返し単位cを得るためのモノマーとしては、具体的には下記のものを例示することが出来る。
Figure 0006271378
Figure 0006271378
Figure 0006271378
Figure 0006271378
本発明の導電性ポリマー用高分子化合物を合成する方法としては、例えば上述のモノマーのうち所望のモノマーを、溶剤中、ラジカル重合開始剤を加えて加熱重合を行うことで、共重合体の高分子化合物を得る方法が挙げられる。
重合時に使用する溶剤としては水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、n−ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、ジメチルスルホアミド、ジメチルアセトアミド、アセトン、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、トルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、シクロヘキサン、シクロペンタン、メチルエチルケトン、γ−ブチロラクトン等を例示できる。
ラジカル重合開始剤としては、ジ−t−ブチルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、ジラウリルパーオキシド、クメンハイドロパーオキシド、t−ブチルハイドロパーオキシド、t−ブチルパーオキシイソブチレート、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素水、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、ラウロイルパーオキシド、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、又は4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩等を例示できる。
反応温度は、好ましくは50〜80℃であり、反応時間は好ましくは2〜100時間、より好ましくは5〜20時間である。
本発明の導電性ポリマー用高分子化合物において、一般式(1)で示される繰り返し単位aとなるモノマーは1種類でも2種類以上の組み合わせでもよいが、重合性を高めるにはメタクリルタイプとスチレンタイプのモノマーを組み合わせることが好ましい。
また、繰り返し単位aを形成する2種類以上のモノマーがランダムに共重合されていても、それぞれがブロックで共重合されていてもよい。ブロック共重合ポリマー(ブロックコポリマー)を導電膜とした場合は、2種類以上の繰り返し単位aからなる繰り返し単位部分同士が凝集して海島構造を形成することによって導電性が向上するメリットが期待される。
また、繰り返し単位a〜cを得るためのモノマーがランダムに共重合されていても、それぞれがブロックで共重合されていてもよい。この場合も、上述の繰り返し単位aの場合と同様、ブロックコポリマーとすることで導電率が向上するメリットが期待される。
ラジカル重合でランダム共重合を行う場合は、共重合を行うモノマーやラジカル重合開始剤を混合して加熱によって重合を行う方法が一般的である。第1のモノマーとラジカル重合開始剤存在下で重合を開始し、後に第2のモノマーを添加した場合は、ポリマー分子の片側が第1のモノマーが重合した構造で、もう一方が第2のモノマーが重合した構造となる。しかしながらこの場合、中間部分には第1と第2のモノマーの繰り返し単位が混在しており、ブロックコポリマーとは形態が異なる。ラジカル重合でブロックコポリマーを形成するには、リビングラジカル重合が好ましく用いられる。
RAFT重合(Reversible Addition Fragmentation chain Transfer polymerization)と呼ばれるリビングラジカルの重合方法は、ポリマー末端のラジカルが常に生きているので、第1のモノマーで重合を開始し、これらが消費された段階で第2のモノマーを添加することによって第1と第2の繰り返し単位によるブロックコポリマーを形成することが可能である。また、第1のモノマーで重合を開始し、これが消費された時点で第2のモノマーを添加し、次いで第3のモノマーを添加した場合はトリブロックコポリマーを形成することもできる。
RAFT重合を行った場合は分子量分布(分散度)が狭い狭分散ポリマーが形成される特徴があり、特にモノマーを一度に添加してRAFT重合を行った場合は、より分子量分布が狭いポリマーを形成することができる。
なお、本発明の導電性ポリマー用高分子化合物においては、分子量分布(Mw/Mn)は1.0〜2.0であることが好ましく、特に1.0〜1.5と狭分散であることが好ましい。狭分散であれば、高分子化合物を用いて合成した導電性ポリマーの導電率が不均一になるのを防ぐことができる。
RAFT重合を行うには連鎖移動剤が必要であり、具体的には2−シアノ−2−プロピルベンゾチオエート、4−シアノ−4−フェニルカルボノチオイルチオペンタン酸、2−シアノ−2−プロピルドデシルトリチオカルボネート、4−シアノ−4−[(ドデシルスルファニルチオカルボニル)スルファニル]ペンタン酸、2−(ドデシルチオカルボノチオイルチオ)−2−メチルプロパン酸、シアノメチルドデシルチオカルボネート、シアノメチルメチル(フェニル)カルバモチオエート、ビス(チオベンゾイル)ジスルフィド、ビス(ドデシルスルファニルチオカルボニル)ジスルフィドを挙げることができる。これらの中では、特に2−シアノ−2−プロピルベンゾチオエートが好ましい。
ここで、繰り返し単位a〜cの割合は、0<a≦1.0、0≦b<1.0、0≦c<1.0であり、好ましくは0.1≦a≦0.9、0.1≦b≦0.9、0≦c≦0.8であり、より好ましくは0.2≦a≦0.8、0.2≦b≦0.8、0≦c≦0.5である。
なお、a+b+c=1であることが好ましい。
本発明の導電性ポリマー用高分子化合物の製造方法では、上述のようにしてモノマーを重合させた後、イオン交換によって、スルホン酸残基とリチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は窒素化合物からなる塩の構造をスルホ基に変換する。
このとき、イオン交換は、例えばイオン交換樹脂を用いて行えばよい。
上述のような方法で、上記一般式(1)で示される繰り返し単位aを含む導電性ポリマー用高分子化合物を容易に製造することができる。
以上のように、本発明の導電性ポリマー用高分子化合物であれば、有機溶剤に可溶であり、燃料電池用や導電性材料用のドーパントとして好適に用いられる特定の超強酸のスルホ基を有する導電性ポリマー用高分子化合物となる。
この導電性ポリマー用高分子化合物を燃料電池に用いることによって、高誘電率な燃料電池用材料を形成することができる。また、共役二重結合ポリマー用のドーパントとして用いることによって、高透明、高導電性で耐久性の高い導電膜を形成することが可能になる。さらに、有機溶剤への溶解性に優れるため、有機EL照明用の導電膜に用いることで、有機EL素子の劣化を防止することができる。
また、本発明の製造方法であれば、このような本発明の導電性ポリマー用高分子化合物を容易に製造することができる。
以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下に実施例の合成で用いたモノマーを示す。
Figure 0006271378
モノマー1:ナトリウム 2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メタクリロイルオキシ−1−スルホネート
モノマー2:リチウム 2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メタクリロイルオキシ−1−スルホネート
モノマー3:ベンジルトリメチルアンモニウム 2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メタクリロイルオキシ−1−スルホネート
モノマー4:ベンジルトリメチルアンモニウム 2,3,5,6−テトラフルオロ−4−アクリロイルオキシ−1−スルホネート
[実施例1]
窒素雰囲気下、64℃で撹拌したメタノール37.5gに、モノマー1の33.6gと2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル5.13gをメタノール112.5gに溶かした溶液を4時間かけて滴下した。更に64℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、1,000gの酢酸エチルに激しく撹拌しながら滴下した。生じた固形物を濾過して取り、50℃で15時間真空乾燥して、白色重合体を得た。
得られた白色重合体を純水912gに溶解し、イオン交換樹脂を用いてナトリウム塩をスルホ基に変換した。得られた重合体を19F,H−NMR及びGPC測定したところ、以下の分析結果となった。
重量平均分子量(Mw)=46,000
分子量分布(Mw/Mn)=1.66
この高分子化合物を(ポリマー1)とする。
Figure 0006271378
[実施例2]
窒素雰囲気下、64℃で撹拌したメタノール37.5gに、モノマー2の32.0gと2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル5.13gをメタノール112.5gに溶かした溶液を4時間かけて滴下した。更に64℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、1,000gの酢酸エチルに激しく撹拌しながら滴下した。生じた固形物を濾過して取り、50℃で15時間真空乾燥して、白色重合体を得た。
得られた白色重合体を純水912gに溶解し、イオン交換樹脂を用いてリチウム塩をスルホ基に変換した。得られた重合体を19F,H−NMR及びGPC測定したところ、以下の分析結果となった。
重量平均分子量(Mw)=48,000
分子量分布(Mw/Mn)=1.71
この高分子化合物を(ポリマー2)とする。
Figure 0006271378
[実施例3]
窒素雰囲気下、64℃で撹拌したメタノール37.5gに、モノマー3の46.3gと2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル5.13gをメタノール112.5gに溶かした溶液を4時間かけて滴下した。更に64℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、1,000gの酢酸エチルに激しく撹拌しながら滴下した。生じた固形物を濾過して取り、50℃で15時間真空乾燥して、白色重合体を得た。
得られた白色重合体を純水912gに溶解し、イオン交換樹脂を用いてベンジルトリメチルアンモニウム塩をスルホ基に変換した。得られた重合体を19F,H−NMR及びGPC測定したところ、以下の分析結果となった。
重量平均分子量(Mw)=42,000
分子量分布(Mw/Mn)=1.72
この高分子化合物を(ポリマー3)とする。
Figure 0006271378
[実施例4]
窒素雰囲気下、64℃で撹拌したメタノール37.5gに、モノマー4の44.9gと2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル2.82gをメタノール112.5gに溶かした溶液を4時間かけて滴下した。更に64℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、1,000gの酢酸エチルに激しく撹拌しながら滴下した。生じた固形物を濾過して取り、50℃で15時間真空乾燥して、白色重合体を得た。
得られた白色重合体をメタノール421gに溶解し、イオン交換樹脂を用いてベンジルトリメチルアンモニウム塩をスルホ基に変換した。得られた重合体を19F,H−NMR及びGPC測定したところ、以下の分析結果となった。
重量平均分子量(Mw)=53,000
分子量分布(Mw/Mn)=1.88
この高分子化合物を(ポリマー4)とする。
Figure 0006271378
[実施例5]
窒素雰囲気下、64℃で撹拌したメタノール37.5gに、モノマー2の9.6gとスチレンスルホン酸リチウム13.3gと2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル4.19gをメタノール112.5gに溶かした溶液を4時間かけて滴下した。さらに64℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、1,000gの酢酸エチルに激しく撹拌しながら滴下した。生じた固形物を濾過して取り、50℃で15時間真空乾燥して、白色重合体を得た。
得られた白色重合体をメタノール396gに溶解し、イオン交換樹脂を用いてリチウム塩をスルホ基に変換した。得られた重合体を19F,H−NMR及びGPC測定したところ、以下の分析結果となった。
共重合組成比(モル比) モノマー2:スチレンスルホン酸=3:7
重量平均分子量(Mw)=39,700
分子量分布(Mw/Mn)=1.83
この高分子化合物を(ポリマー5)とする。
Figure 0006271378
[実施例6]
下記RAFT重合によってジブロックコポリマーを合成した。
窒素雰囲気下、2−シアノ−2−プロピルベンゾジチオエート0.42g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.10gをメタノール37.5gに溶解させ、その溶液を窒素雰囲気下64℃で3時間撹拌した。その溶液にスチレンスルホン酸リチウムの9.5gをメタノール64.3gに溶解させた溶液を2時間で滴下した。続いてその溶液にモノマー2の16.0gをメタノール48.2gに溶解させた溶液を2時間で滴下した。滴下終了後、64℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、1,000gの酢酸エチルに激しく撹拌しながら滴下した。生じた固形物を濾過して取り、50℃で15時間真空乾燥して、赤色重合体を得た。
得られた赤色重合体をメタノール306gに溶解し、イオン交換樹脂を用いてリチウム塩をスルホ基に変換した。得られた重合体を19F,H−NMR及びGPC測定したところ、以下の分析結果となった。
共重合組成比(モル比) モノマー2:スチレンスルホン酸=1:1
重量平均分子量(Mw)=42,000
分子量分布(Mw/Mn)=1.37
この高分子化合物を(ポリマー6)とする。
Figure 0006271378
[実施例7]
下記RAFT重合によってトリブロックコポリマーを合成した。
窒素雰囲気下、2−シアノ−2−プロピルベンゾジチオエート0.42g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.10gをメタノール37.5gに溶解させ、その溶液を窒素雰囲気下64℃で3時間撹拌した。その溶液にスチレンスルホン酸リチウムの4.8gをメタノール32.2gに溶解させた溶液を2時間で滴下した。続いてその溶液にモノマー2の16.0gをメタノール48.2gに溶解させた溶液を2時間で滴下した。続いてその溶液にスチレンスルホン酸リチウムの4.8gをメタノール32.2gに溶解させた溶液を2時間で滴下した。滴下終了後、64℃で4時間撹拌した。室温まで冷却した後、1,000gの酢酸エチルに激しく撹拌しながら滴下した。生じた固形物を濾過して取り、50℃で15時間真空乾燥して、赤色重合体を得た。
得られた赤色重合体をメタノール306gに溶解し、イオン交換樹脂を用いてリチウム塩をスルホ基に変換した。得られた重合体を19F,H−NMR及びGPC測定したところ、以下の分析結果となった。
共重合組成比(モル比) モノマー2:スチレンスルホン酸=1:1
重量平均分子量(Mw)=36,000
分子量分布(Mw/Mn)=1.46
この高分子化合物を(ポリマー7)とする。
Figure 0006271378
上述のようにして合成したポリマー1〜7は、水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドに可溶であった。
このように本発明の製造方法であれば、有機溶剤に可溶であり、特定の超強酸のスルホ基を有する本発明の導電性ポリマー用高分子化合物を容易に製造することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (2)

  1. 下記一般式(1)で示される繰り返し単位aを1種以上含む導電性ポリマー用高分子化合物であって、
    量平均分子量が1,000〜500,000の範囲のものであり、さらに下記一般式(2)で示される繰り返し単位bを有することを特徴とする導電性ポリマー用高分子化合物。
    Figure 0006271378
    (式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。mは2〜4の整数である。aは、0<a≦1.0である。)
    Figure 0006271378
    (式中、bは、0<b<1.0である。)
  2. 下記一般式(1)で示される繰り返し単位aを含む導電性ポリマー用高分子化合物の製造方法であって、
    スルホン酸残基とリチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は窒素化合物からなる塩の構造を有するモノマーを用いて重合反応を行い、重合後、イオン交換によって、前記スルホン酸残基とリチウム、ナトリウム、カリウム、スルホニウム化合物、又は窒素化合物からなる塩の構造をスルホ基に変換することを特徴とする導電性ポリマー用高分子化合物の製造方法。
    Figure 0006271378
    (式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。mは1〜4の整数である。aは、0<a≦1.0である。)
JP2014181467A 2014-09-05 2014-09-05 導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法 Active JP6271378B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014181467A JP6271378B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法
US14/816,465 US10363555B2 (en) 2014-09-05 2015-08-03 Polymer compound for conductive polymer and method for producing the same
KR1020150124054A KR102072257B1 (ko) 2014-09-05 2015-09-02 도전성 중합체용 고분자 화합물 및 그의 제조 방법
TW104129223A TWI668239B (zh) 2014-09-05 2015-09-03 導電性聚合物用高分子化合物及其製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014181467A JP6271378B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016056239A JP2016056239A (ja) 2016-04-21
JP6271378B2 true JP6271378B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=55436616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014181467A Active JP6271378B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10363555B2 (ja)
JP (1) JP6271378B2 (ja)
KR (1) KR102072257B1 (ja)
TW (1) TWI668239B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4372765A1 (en) 2022-11-17 2024-05-22 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Bio-electrode, bio-electrode composition, and method for manufacturing bio-electrode
EP4383279A1 (en) 2022-12-05 2024-06-12 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Bio-electrode composition, bio-electrode, and method for manufacturing bio-electrode

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6407107B2 (ja) * 2014-09-05 2018-10-17 信越化学工業株式会社 導電性ポリマー複合体及び基板
JP6792538B2 (ja) 2016-12-21 2020-11-25 信越化学工業株式会社 生体電極組成物、生体電極、及び生体電極の製造方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IE44690B1 (en) * 1976-02-04 1982-02-24 Rohm & Haas Pharmaceutical compositions containing polyvinylbenzenosulfonic acids
KR100536824B1 (ko) * 1996-03-07 2006-03-09 스미토모 베이클라이트 가부시키가이샤 산불안정성펜던트기를지닌다중고리중합체를포함하는포토레지스트조성물
JP5323302B2 (ja) * 2005-08-10 2013-10-23 信越ポリマー株式会社 導電性高分子塗料の製造方法および導電性塗膜の製造方法
JP2008146913A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Shin Etsu Polymer Co Ltd 導電性高分子溶液及び導電性塗膜
JP5292127B2 (ja) * 2009-02-24 2013-09-18 富士フイルム株式会社 感活性光線性または感放射線性樹脂組成物及びそれを用いたパターン形成方法
JP2010209277A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 有機圧電材料、超音波振動子および超音波探触子
JP5851688B2 (ja) * 2009-12-31 2016-02-03 ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC 感光性組成物
JP5719612B2 (ja) * 2010-01-27 2015-05-20 富士フイルム株式会社 感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物及びそれを用いたパターン形成方法
JP5618625B2 (ja) * 2010-05-25 2014-11-05 富士フイルム株式会社 パターン形成方法及び感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物
JP5708518B2 (ja) * 2011-02-09 2015-04-30 信越化学工業株式会社 レジスト材料及びこれを用いたパターン形成方法
JP2012252856A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Konica Minolta Holdings Inc 透明導電性基板及び透明導電性基板の製造方法
US10020089B2 (en) * 2014-09-05 2018-07-10 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Conductive polymer composite and substrate

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4372765A1 (en) 2022-11-17 2024-05-22 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Bio-electrode, bio-electrode composition, and method for manufacturing bio-electrode
EP4383279A1 (en) 2022-12-05 2024-06-12 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Bio-electrode composition, bio-electrode, and method for manufacturing bio-electrode

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016056239A (ja) 2016-04-21
TW201620945A (zh) 2016-06-16
TWI668239B (zh) 2019-08-11
US20160067702A1 (en) 2016-03-10
US10363555B2 (en) 2019-07-30
KR102072257B1 (ko) 2020-01-31
KR20160029683A (ko) 2016-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6225100B2 (ja) 導電性ポリマー用高分子化合物の製造方法
JP6209157B2 (ja) 高分子化合物
JP6765988B2 (ja) 導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法
JP6366550B2 (ja) 導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法
JP6271378B2 (ja) 導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法
JP6195811B2 (ja) 導電性ポリマー用高分子化合物の製造方法
JP6450695B2 (ja) 導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法
JP6209136B2 (ja) 導電性ポリマー用高分子化合物及びその製造方法
KR101864919B1 (ko) 도전성 중합체용 고분자 화합물 및 그의 제조 방법
KR101856812B1 (ko) 고분자 화합물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6271378

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150