JP6269452B2 - ターボ機械 - Google Patents

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本発明は、シャフトを支持する第1軸受と第2軸受とを備えるターボ機械に関する。
この種のターボ機械としては、例えば、特許文献1が挙げられる。図5に示すように、特許文献1に開示のターボ機械80において、ケーシング81の内部には、インペラ82を収容するインペラ収容空間K1や、モータ83を収容するモータ収容空間K2が設けられている。モータ83によって回転するシャフト84は、シャフト84のインペラ82寄りを支持するインペラ側軸受85(第1軸受)と、シャフト84の地面寄りを支持する地面側軸受86(第2軸受)とによって支持されている。インペラ側軸受85の外輪は、インペラ側軸受支持部87に固定されて支持されている。また、地面側軸受86の外輪は、ケーシング81の嵌合孔81aに嵌合された地面側軸受支持部88に摺動可能に支持されている。
また、地面側軸受支持部88の内部には、地面側軸受支持部88の底面と地面側軸受86の外輪との間に介装される予圧バネ89が配置されている。予圧バネ89はコイルバネであり、地面側軸受支持部88の内部において摺動可能な地面側軸受86を下方から支え、地面側軸受86とシャフト84を介してインペラ側軸受85に予圧を与える。
特開2011−52550号公報
ところが、特許文献1のターボ機械80において、予圧バネ89によってインペラ側軸受85に予圧を与えるため、地面側軸受86の外輪は地面側軸受支持部88に対し摺動可能である。このため、地面側軸受86の外輪と地面側軸受支持部88との間には隙間が存在し、地面側軸受86で発生した熱が外部に伝わりにくく、地面側軸受86の放熱性が低い。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、第2軸受の放熱性を向上させることができるターボ機械を提供することにある。
上記問題点を解決するためのターボ機械は、ハウジングと、前記ハウジングに収容されたモータと、前記モータによって回転するシャフトと、前記シャフトに固定されたインペラと、前記シャフトの軸方向に沿う部位のうち前記インペラに近い部位を支持する第1軸受と、前記シャフトの軸方向に沿う部位のうち前記第1軸受よりも前記インペラから遠い部位を支持する第2軸受と、前記第1軸受及び前記第2軸受に予圧を与えるために前記第2軸受に荷重を加える予圧部材と、前記第2軸受を収納した状態で前記ハウジングに組み付けられた軸受ケースと、を備えるターボ機械であって、前記軸受ケースは、前記第2軸受の外輪が内部に圧入された筒部と、前記筒部の外周面から外方へ突出した形状のフランジと、を有し、前記予圧部材は、軸方向一端に前記フランジに当接する第1当接部を有するとともに、軸方向他端に、前記ハウジングの内面に当接する第2当接部を有することを要旨とする。
これによれば、第2軸受の外輪は、軸受ケースの筒部に圧入されている。このため、例えば、筒部に対し、外輪が、シャフト軸方向へ摺動可能な場合と比べると、外輪の外周面と筒部の内周面との接触面積が増加し、外輪から筒部への伝熱性が高まる。また、第2軸受のフランジには、予圧部材の第1当接部が当接し、その予圧部材の第2当接部はハウジングの内面に当接している。よって、第2軸受から筒部に伝わった熱は、フランジから予圧部材を介してハウジングに伝わり、ハウジングから外気へ放出することができる。よって、軸受ケースに外輪を圧入し、その軸受ケースとハウジングとの間に予圧部材を介装することで、第2軸受の放熱性を向上させることができる。
また、ターボ機械について、前記予圧部材は、皿バネであり、前記皿バネは、円錐状のバネ本体を有し、該バネ本体の軸方向一端縁に沿って前記第1当接部を備えるとともに、前記バネ本体の軸方向他端縁に沿って前記第2当接部を備える。
これによれば、予圧部材を皿バネとすることで、その円錐状のバネ本体の端縁に設けられる当接部はそれぞれ環状となる。よって、第1当接部とフランジとの接触面積が広がり、第2当接部とハウジング内面との接触面積も広がる。
また、ターボ機械について、前記皿バネは、前記フランジとの凹凸の係合関係で前記皿バネを回り止めする回り止め機構を前記第1当接部に備え、前記ハウジングとの凹凸の係合関係で前記皿バネを回り止めする回り止め機構を前記第2当接部に備えていてもよい。
これによれば、回り止め機構により、皿バネの回転を規制することができる。このため、皿バネによって第2軸受に荷重を加えた状態を維持することができる。
また、ターボ機械について、前記フランジの外縁部は、前記ハウジングとの凹凸の係合関係で前記軸受ケースを回り止めする回り止め機構を備えていてもよい。
これによれば、回り止め機構により、軸受ケースの回転を規制することができる。
また、ターボ機械について、前記ハウジングにおいて前記第2当接部が当接する部位に放熱フィンを備えていてもよい。
これによれば、第2軸受から軸受ケース及び予圧部材を介して、ハウジングに伝わった熱を、放熱フィンによって効率良く外気に放出することができる。
本発明によれば、第2軸受の放熱性を向上させることができる。
実施形態のターボ機械を示す断面図。 第2シールプレート、第2軸受ケース、皿バネ及びカバーを示す分解斜視図。 カバーの別例を示す斜視図。 別例のターボ機械を示す部分断面図。 背景技術を示す図。
以下、ターボ機械を具体化した一実施形態を図1〜図2にしたがって説明する。
図1に示すように、ターボ機械10は、アルミニウム製及び筒状のモータハウジング11aを備える。モータハウジング11aの軸方向一端には、アルミニウム製及び円板状の第1シールプレート12が固定され、モータハウジング11aの軸方向他端には、鉄製及び円板状の第2シールプレート13が固定されている。ハウジング11は、モータハウジング11aと、第1シールプレート12と、第2シールプレート13とで囲まれたモータ収容空間Sを備える。モータ収容空間SにはモータMが収容されている。モータ収容空間Sは、第1シールプレート12と第2シールプレート13によってシールされている。
モータMによって回転するシャフトMaにおいて、第1シールプレート12からの突出端部にはインペラ17が取り付けられている。第1シールプレート12にはコンプレッサハウジング18が取り付けられている。コンプレッサハウジング18には、気体を吸入するための吸気口18aが設けられている。コンプレッサハウジング18と第1シールプレート12との間には、インペラ17を中心として渦巻状に形成されたスクロール流路18bが形成されている。そして、吸気口18aからコンプレッサハウジング18に吸入された気体は、スクロール流路18bを通過して図示しないエンジンに供給される。
また、第2シールプレート13には、後述の第2軸受ケース31を覆うカバー19が取り付けられている。よって、本実施形態では、ターボ機械10のハウジング11は、モータハウジング11aと、第1シールプレート12と、第2シールプレート13と、コンプレッサハウジング18と、カバー19とから構成されている。
モータハウジング11aは、第1シールプレート12に臨む端部に軸受支持部14を備える。軸受支持部14には、モータ収容空間Sに連通する開口部14aが形成されている。また、モータハウジング11aは、第1シールプレート12に臨む端部に収容凹部14bを備える。収容凹部14bは、開口部14aを円形状に取り囲む。さらに、モータハウジング11aは、収容凹部14bの内底面に雌ねじ部14cを複数備える。
モータハウジング11aの軸受支持部14には第1軸受20が第1軸受ケース21を介して支持されている。また、第2シールプレート13には第2軸受30が第2軸受ケース31を介して支持されている。そして、モータMのシャフトMaの軸方向に沿う部位のうち、インペラ17に近い部位が第1軸受20によって回転可能に支持されている。また、シャフトMaの軸方向に沿う部位のうち、第1軸受20よりもインペラ17から遠い部位は第2軸受30によって回転可能に支持されている。
第1軸受20は、第1軸受ケース21の内部に収納されている。第1軸受ケース21は、軸受支持部14に固定されている。また、第1軸受ケース21は鉄製である。第1軸受ケース21は、円筒状の第1筒部22と、この第1筒部22の軸方向両端部のうち第1シールプレート12に近い端部に一体の第1フランジ23とを有する。第1フランジ23は、第1筒部22の径方向に沿って外に広がる円板状である。さらに、第1軸受ケース21は、第1筒部22の軸方向両端部のうち第1シールプレート12に近い端部に一体の係合部24を有する。係合部24は、第1筒部22の径方向に沿って内に広がる円環状の板状である。第1フランジ23は複数の挿通孔23bを有する。
そして、第1軸受ケース21は、軸受支持部14の開口部14aに第1筒部22が挿入されているとともに、第1フランジ23が収容凹部14bに収容されている。また、第1フランジ23の各挿通孔23bに挿通されたボルト29が、軸受支持部14の雌ねじ部14cに螺合され、第1軸受ケース21が軸受支持部14に固定されている。
第1軸受ケース21に挿通されたシャフトMaは、第1軸受20によって回転可能に支持されている。第1軸受20は、シャフトMaと一体回転するように、該シャフトMaに圧入された第1内輪25と、第1軸受ケース21に対し、軸方向への移動が規制された第1外輪26と、第1内輪25と第1外輪26の間に介在する第1転動体27とを有する。第1内輪25及び第1外輪26は鉄製である。
第1外輪26は、第1軸受ケース21の係合部24に軸方向の端面が係合しており、係合部24よりインペラ17側への移動が規制されている。また、第1外輪26は第1筒部22に圧入されている。第1外輪26の外周面は、全面に亘って第1筒部22の内周面に面接触している。加えて、第1外輪26の外周面は、第1筒部22の内周面と熱的に結合されている。
第2軸受30は、第2シールプレート13に組み付けられた第2軸受ケース31の内部に収納されている。第2シールプレート13は、モータ収容空間Sに連通する開口部13aを備える。
また、図2に示すように、第2シールプレート13は、開口部13aを取り囲む位置に取付部13bを備える。この取付部13bは円筒状である。取付部13bは、第2シールプレート13から外に向けて突出している。さらに、第2シールプレート13は、取付部13bの内周面に複数の係合突部13cを備え、複数の係合突部13cは取付部13bの周方向へ等間隔おきに配置されている。各係合突部13cは薄板状である。加えて、第2シールプレート13は、取付部13bの先端面から凹む雌ねじ孔13dを複数備え、複数の雌ねじ孔13dは取付部13bの周方向へ等間隔おきに配置されている。
第2軸受ケース31は、円筒状の第2筒部31aと、この第2筒部31aの軸方向両端部のうち第2シールプレート13の外面に近い端部に一体の第2フランジ31bとを有する。第2筒部31aは、第2シールプレート13の開口部13aに挿通され、かつモータハウジング11aの軸方向他端部に挿入されている。そして、第2軸受ケース31の第2筒部31aには、シャフトMaが挿通されている。
第2フランジ31bは、第2筒部31aの径方向に沿って外に広がり、第2筒部31aを取り囲む円環状の板状である。第2フランジ31bの外径は、第2シールプレート13における取付部13bの内径より若干小さい。図1に示すように、第2フランジ31bは、取付部13bの内側に配置されている。
図1又は図2に示すように、第2軸受ケース31は、第2フランジ31bの外縁部に複数の係合凹部31cを備える。複数の係合凹部31cは、第2フランジ31bの周方向へ等間隔おきに配置されている。各係合凹部31cは、第2フランジ31bを厚み方向に貫通している。各係合凹部31cは、取付部13bの係合突部13cに係合し、この係合によって、第2軸受ケース31は、取付部13b内での回転が規制されている。したがって、第2軸受ケース31は、その回り止めを行う回り止め機構を備える。具体的には、回り止め機構は、第2フランジ31bの係合凹部31cと、第2シールプレート13における係合突部13cとの凹凸の係合関係によって構成される。第2軸受ケース31は、第2フランジ31bの内縁部に複数の位置決め凸部31dを備える。複数の位置決め凸部31dは、第2フランジ31bの周方向へ等間隔おきに配置されている。各位置決め凸部31dは、薄板状であり、第2フランジ31bの表面から第2筒部31aとは反対方向へ突出している。
カバー19は、有蓋円筒状のカバー本体19aと、カバー本体19aの外周よりも外に突出した形状の取付用フランジ19bとを有する。取付用フランジ19bは、第2シールプレート13における取付部13bに面接触させて配置されている。カバー19は、取付用フランジ19bに複数の取付孔19cを備える。複数の取付孔19cは、取付用フランジ19bの周方向へ等間隔おきに配置されている。そして、各取付孔19cに挿通されたボルトBは、取付部13bの雌ねじ孔13dに螺合され、カバー19が第2シールプレート13に固定されている。カバー19は、第2軸受ケース31の第2フランジ31b側の開口を閉塞している。カバー19は、カバー本体19aの内底面に複数の位置決め凸部19dを備える。複数の位置決め凸部19dは、カバー本体19aの周方向へ等間隔おきに配置されている。各位置決め凸部19dは、カバー本体19aの内底面から突出する薄板状である。
第2軸受ケース31の第2フランジ31bと、カバー19のカバー本体19aとの間には、予圧部材としての皿バネ41が介装されている。皿バネ41は金属製である。皿バネ41は、円錐状のバネ本体41aと、バネ本体41aの軸方向一端の第1当接部41bと、バネ本体41aの軸方向他端の第2当接部41cとを有する。
第1当接部41bは、円環状である。第1当接部41bは、バネ本体41aの径方向に沿ってバネ本体41aの内周側に突出した円環状の板状である。また、皿バネ41は、第1当接部41bの内周縁に、回り止め機構としての第1位置決め凹部41dを複数備える。複数の第1位置決め凹部41dは、第1当接部41bの周方向へ等間隔おきに配置されている。各第1位置決め凹部41dは、バネ本体41aの径方向に延びる。
第2当接部41cは、円環状の板状である。第2当接部41cは、バネ本体41aの径方向に沿ってバネ本体41aの外周側に突出している。また、皿バネ41は、第2当接部41cの外周部に、回り止め機構としての第2位置決め凹部41fを複数備える。複数の第2位置決め凹部41fは、第2当接部41cの周方向へ等間隔おきに配置されている。各第2位置決め凹部41fは、バネ本体41aの径方向に沿って延び、かつ第2当接部41cを厚み方向に貫通している。
皿バネ41の第1当接部41bは、第2軸受ケース31における第2フランジ31bに当接している。第1当接部41bにおいて、第2フランジ31bに当接する面は、全面が第2フランジ31bに接触している。第1当接部41bと第2フランジ31bは熱的に結合されている。また、第1当接部41bの第1位置決め凹部41dは、第2フランジ31bの位置決め凸部31dに係合し、第1当接部41bは第2フランジ31bに対して回り止めされている。
皿バネ41の第2当接部41cは、カバー19におけるカバー本体19aの内底面に当接している。第2当接部41cにおいて、カバー本体19aに当接する面は、全面がカバー本体19aの内底面に接触している。第2当接部41cとカバー本体19aは熱的に結合されている。また、第2当接部41cの第2位置決め凹部41fは、カバー本体19aの位置決め凸部19dに係合し、第2当接部41cはカバー19に対して回り止めされている。
皿バネ41は、バネ本体41aの軸方向へ圧縮された状態で、第2軸受ケース31とカバー19との間に介装されている。よって、皿バネ41は、第2軸受ケース31をモータMに向けて付勢している。
図1に示すように、第2筒部31aに挿通されたシャフトMaは、第2軸受30によって回転可能に支持されている。第2軸受30は、シャフトMaと一体回転するように、該シャフトMaに圧入された第2内輪36と、第2筒部31aに対し、その軸方向への移動が規制された第2外輪33と、第2内輪36と第2外輪33の間に介在する第2転動体34とを有する。
そして、皿バネ41の付勢力は、第2軸受ケース31の第2筒部31aから、その第2筒部31aに圧入された第2外輪33に加わる。その結果、第2外輪33には、第2軸受30側から第1軸受20側に向けた荷重が加わる。よって、第2外輪33、第2転動体34、第2内輪36、及びシャフトMaを介して第1軸受20には予圧が与えられている。
次に、ターボ機械10の作用を記載する。
ターボ機械10では、モータMによってシャフトMaが回転する。シャフトMaは、第1軸受20及び第2軸受30によって支持されている。そして、第1軸受20では、第1転動体27の回転によって、第1内輪25及び第1外輪26には摩擦熱が発生する。第1内輪25で発生した熱は第1転動体27を介して第1外輪26に伝わり、第1転動体27で発生した熱は第1外輪26に伝わる。第1外輪26に伝わった熱は、第1軸受ケース21の第1筒部22及び第1フランジ23から第1シールプレート12に伝わる。そして、第1シールプレート12に伝わった熱は、外気に放出される。
また、第2軸受30では、第2転動体34の回転によって、第2内輪36及び第2外輪33には摩擦熱が発生する。第2内輪36で発生した熱は第2転動体34を介して第2外輪33に伝わり、第2転動体34で発生した熱は第2外輪33に伝わる。第2外輪33に伝わった熱は、第2軸受ケース31の第2筒部31aに伝わる。第2外輪33と第2筒部31aとは面接触しており、第2外輪33の熱は第2筒部31aに効率良く伝わる。
第2筒部31aに伝わった熱は、第2フランジ31bから皿バネ41の第1当接部41bに伝わる。そして、第1当接部41bに伝わった熱は、バネ本体41a、及び第2当接部41cを介してカバー19に伝わり、カバー19から外気へ放出される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第2軸受30の第2外輪33を第2軸受ケース31に圧入した。このため、第2外輪33の外周面と第2軸受ケース31の内周面との接触面積を、第2外輪33が第2軸受ケース31に対し摺動可能とした場合より広くできる。その結果として、第2軸受30から第2軸受ケース31への伝熱性を高めることができ、第2軸受30の放熱性を高めることができる。
(2)そして、第2軸受30の第2外輪33を圧入した第2軸受ケース31に対し、皿バネ41を当接させて第2軸受30に予圧を与えた。第2軸受ケース31の第2フランジ31bには、皿バネ41の第1当接部41bが面接触しており、例えば、特許文献1のようなコイルバネを当接させる場合と比べると、第2軸受ケース31との接触面積を広くできる。その結果として、第2軸受ケース31に伝わった熱を、皿バネ41を介してカバー19へ効率良く伝えることができ、第2軸受30の放熱性を高めることができる。
(3)皿バネ41の第1当接部41bが第2フランジ31bに面接触し、皿バネ41の第2当接部41cがカバー本体19aに面接触している。このため、第2軸受ケース31に伝わった熱を、皿バネ41を介してカバー19に効率良く伝えることができ、第2軸受30の放熱性を高めることができる。
(4)線材を螺旋状に巻いたコイルバネと比べると、皿バネ41は円錐状のバネ本体41aを備えることで、第2軸受ケース31からカバー19への伝熱経路の長さが短くなる。よって、コイルバネと比べると、皿バネ41によって、第2軸受ケース31に伝わった熱をカバー19に速やかに伝えることができる。
(5)皿バネ41は、線材を螺旋状に巻いたコイルバネと比べると、第2軸受ケース31側から拡径した円錐状のバネ本体41aを備えることから熱マスが大きくなる。よって、第2軸受ケース31に伝わった熱が伝わりやすく、第2軸受30の放熱性が向上する。
(6)皿バネ41の第1位置決め凹部41dと、第2軸受ケース31の位置決め凸部31dとの係合、及び皿バネ41の第2位置決め凹部41fと、カバー19の位置決め凸部19dとの係合により、皿バネ41が回り止めされている。このため、第1当接部41bが第2フランジ31bに面接触し、第2当接部41cがカバー本体19aに面接触した状態を維持でき、伝熱性が低下することを抑制することができる。さらに、皿バネ41の回転を規制するために、例えば、皿バネ41と第2フランジ31bとの間に別体の回り止め部材を介装する必要がなく、第2軸受30による軸受構造の部品点数を減らして、その構造を簡素化することができる。
(7)取付部13bの係合突部13cと、第2フランジ31bの係合凹部31cとの係合により、第2軸受ケース31が回り止めされている。このようにすれば、第2シールプレート13と第2軸受ケース31との間に別体の回り止め部材を介装する必要がなく、第2軸受30による軸受構造の部品点数を減らして、その構造を簡素化することができる。
(8)皿バネ41によって第2軸受ケース31を付勢し、その第2軸受ケース31を介して第2軸受30の第2外輪33に荷重を加えた。このため、第2軸受30の第2外輪33に荷重を加えるためのコイルバネが不要になる。さらには、そのコイルバネによって第2外輪33に荷重を加えるために、第2外輪33とコイルバネとの間に介装させるワッシャが不要になる。
加えて、そのワッシャが、第2外輪33及び第2軸受ケース31に対し回転しないようにするための凹凸等が不要になる。その結果として、第2軸受30側において、予圧を与えるための構成が簡素化できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 皿バネ41において、第1当接部41bの第1位置決め凹部41d、及び第2当接部41cの第2位置決め凹部41fのうち、いずれか一方は無くてもよい。この場合、第1位置決め凹部41d及び第2位置決め凹部41fのうち、存在する位置決め凹部だけに対応して、第2フランジ31b又はカバー本体19aに位置決め凸部を形成すればよい。また、この場合に第2フランジ31bの係合凹部31c、及び取付部13bの係合突部13cも無くしてもよい。
○ 皿バネ41において、第1当接部41bの第1位置決め凹部41d、及び第2当接部41cの第2位置決め凹部41fは無くてもよい。この場合、第2フランジ31bの位置決め凸部31d、及びカバー19の位置決め凸部19dも無くなる。
○ 図3及び図4に示すように、カバー19において、カバー本体19aの外表面に、板状の放熱フィン19gを複数設けてもよい。この場合、放熱フィン19gの形状は、コルゲートフィンや、正弦波状、ジグザグ状、波形状等のフィンに適宜変更してもよい。このように構成した場合、皿バネ41を介してカバー19に伝わった熱を、放熱フィン19gから外気へ効率良く放出することができる。よって、第2軸受30で発生した熱が、第2軸受30に篭もりにくく、第2軸受30の放熱性を向上させることができる。
○ 皿バネ41の第1位置決め凹部41dと、第2軸受ケース31の位置決め凸部31dとの凹凸の係合関係は逆でもよい。すなわち、皿バネ41に位置決め凸部を設け、第2軸受ケース31に位置決め凹部を設けてもよい。同様に、皿バネ41の第2位置決め凹部41fと、カバー19の位置決め凸部19dとの凹凸に係合関係は逆でもよい。すなわち、皿バネ41に位置決め凸部を設け、カバー19に位置決め凹部を設けてもよい。
○ 第1当接部41b及び第2当接部41cの少なくとも一つは、円板状でなくてもよく、例えば、バネ本体41aの周方向へ間隔が空く状態に分割された板状であってもよい。このように構成しても、第1当接部41bや第2当接部41cは板状であり、第2フランジ31bやカバー本体19aの内底面に面接触し、第2軸受ケース31の熱をカバー19へ効率良く放出することができる。
○ 予圧部材は、皿バネ41でなくてもよい。例えば、予圧部材はコイルバネであってもよく、この場合、コイルバネは、所望する予圧を与えつつ、そのバネの線径を可能な限り大きくする。このようにすることで、コイルバネの軸方向一端部の第1当接部は、第2フランジ31bとの接触面積が広がり、第2軸受ケース31の熱がコイルバネに伝わりやすくなる。また、コイルバネの軸方向他端部の第2当接部は、カバー19との接触面積が広がり、コイルバネの熱がカバー19に伝わりやすくなる。
○ 予圧部材は、皿バネ41でなくてもよい。例えば、複数本のコイルバネを、第2フランジ31bの周方向に沿って複数並設し、それら複数本のコイルバネを纏めて予圧部材としてもよい。
○ 第2軸受30の第2内輪36は、シャフトMaに対し、隙間嵌めであってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記第1当接部は前記フランジに面接触し、前記第2当接部は前記ハウジングの内面に面接触しているターボ機械。
M…モータ、Ma…シャフト、10…ターボ機械、11…ハウジング、17…インペラ、19g…放熱フィン、20…第1軸受、30…第2軸受、31…第2軸受ケース、31a…第2筒部、31b…第2フランジ、31c…回り止め機構としての係合凹部、33…第2外輪、41…予圧部材としての皿バネ、41a…バネ本体、41b…第1当接部、41c…第2当接部、41d…回り止め機構としての第1位置決め凹部、41f…回り止め機構としての第2位置決め凹部。

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに収容されたモータと、
    前記モータによって回転するシャフトと、
    前記シャフトに固定されたインペラと、
    前記シャフトの軸方向に沿う部位のうち前記インペラに近い部位を支持する第1軸受と、
    前記シャフトの軸方向に沿う部位のうち前記第1軸受よりも前記インペラから遠い部位を支持する第2軸受と、
    前記第1軸受及び前記第2軸受に予圧を与えるために前記第2軸受に荷重を加える予圧部材と、
    前記第2軸受を収納した状態で前記ハウジングに組み付けられた軸受ケースと、を備えるターボ機械であって、
    前記軸受ケースは、前記第2軸受の外輪が内部に圧入された筒部と、
    前記筒部の外周面から外方へ突出した形状のフランジと、を有し、
    前記予圧部材は、軸方向一端に前記フランジに当接する第1当接部を有するとともに、軸方向他端に、前記ハウジングの内面に当接する第2当接部を有することを特徴とするターボ機械。
  2. 前記予圧部材は、皿バネであり、前記皿バネは、円錐状のバネ本体を有し、該バネ本体の軸方向一端縁に沿って前記第1当接部を備えるとともに、前記バネ本体の軸方向他端縁に沿って前記第2当接部を備える請求項1に記載のターボ機械。
  3. 前記皿バネは、前記フランジとの凹凸の係合関係で前記皿バネを回り止めする回り止め機構を前記第1当接部に備え、前記ハウジングとの凹凸の係合関係で前記皿バネを回り止めする回り止め機構を前記第2当接部に備える請求項2に記載のターボ機械。
  4. 前記フランジの外縁部は、前記ハウジングとの凹凸の係合関係で前記軸受ケースを回り止めする回り止め機構を備える請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のターボ機械。
  5. 前記ハウジングにおいて前記第2当接部が当接する部位に放熱フィンを備える請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のターボ機械。
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