JP6268570B2 - 便器装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、上(貯水位置側)、下(排水位置側)に回動自在としたトラップ部を有した便器装置に関する。
この種の便器装置では、トラップ部の駆動電源として、一般に、100V交流電源が用いられている。そのため、停電などでトラップ部が動作しない事態を回避するために、充電池をバックアップ電源として用いた装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1のものは、水流発生ごとに装置に内蔵された水力発電機で発電された電力を充電池に充電する構成となっている。したがって、停電時には十分に充電された充電池によりトラップ部を正常に動作させることができる。
特開2005−83085号公報
ところで、トラップ部駆動用のバックアップ電源として、利用者が手軽に利用できる、乾電池などの着脱自在な電池を用いることが想定できる。この種の着脱自在な電池を用いた構成では構造も簡易となるため、便器装置を安価に提供することができる。
しかしながら、トラップ部の動作はモータの駆動を伴うものであるため、電池の劣化の度合いによってはほとんど動作しないおそれもある。よって、トラップ部を停電時に動作させようとしたときに、トラップ部が排水位置側で停止したままとなる(下向きのまま不動作状態になる)おそれがあり、その結果、封水切れが発生してしまう。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、バックアップ電源として装着された電池を使用する場合に、トラップ部が下位置(排水位置側)で不動作状態になることを回避できる便器装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の便器装置は、ボウル部の排水口から延びる排水路に配設され、自由端を上下に回動自在としたトラップ部と、該トラップ部を制御する制御部とを備えて、トラップ部の自由端を貯水位置側と排水位置側とに自在に移動させる構成とした便器装置であって、トラップ部は、停電時に、バックアップ電源として着脱自在に装着された電池より通電を受けて駆動される構成とされ、制御部は、電池からの通電を受けて、電池の劣化判断をする動作を行い、劣化大と判定された場合は、トラップ部の自由端の排水位置側への移動は停止し、貯水位置側への移動動作をさせるように制御することを特徴とする。
本発明においては、制御部は、電池からの通電を受けて、トラップ部の排水位置側への移動動作を開始させ、該排水位置側への移動動作において電池の劣化判断を行う動作構成としてもよい。
本発明においては、電池による通電を開始するための停電スイッチをさらに備えた構成としてもよく、制御部は、停電スイッチが操作されたときに、トラップ部の排水位置側への移動、排水位置側での一定時間の保持、貯水位置側への移動の一連の動作の制御および前記電池の前記劣化判断を行う動作構成としてもよい。
本発明においては、電池の電圧が所定の電圧閾値を下回ったことを検知する低電圧検知部をさらに備えた構成としてもよく、制御部は、トラップ部の前記排水位置側への移動動作が開始された時から低電圧検知部が低電圧を検知するまでの経過時間が所定の時間閾値よりも小さいときに劣化大と判定して、トラップ部の排水位置側への移動動作を中断し、トラップ部を貯水位置側に移動させる一方、前記経過時間が所定の時間閾値以上であるときに劣化小と判定して、一連の動作を継続させる動作構成としてもよい。
本発明においては、電池の電圧が所定の電圧閾値を下回ったことを検知する低電圧検知部をさらに備えた構成としてもよく、制御部は、一連の動作の開始後に低電圧検知部が低電圧を検知したときに劣化ありと判定して、一連の動作を中断し、トラップ部を貯水位置側に移動させる一方、劣化なしと判定したときには、前記一連の動作を継続させる動作構成としてもよい。
本発明の便器装置によれば、上述の構成となっているため、バックアップ電源として装着された電池を使用する場合に、トラップ部が排水位置側で不動作状態になることを回避することができる。
本発明の一実施形態に係る便器装置の基本動作を示すフローチャートである。 便器装置の要部ブロック図である。 便器装置の動作説明図であり、(a)はトラップ部が貯水位置側にあるときの縦断面図、(b)はトラップ部が排水位置側にあるときの縦断面図である。 便器装置の詳細動作の一例を示すフローチャートである。 (a)、(b)は、劣化判断において判定された劣化小、大に対応した電圧低下の例を示したグラフである。 (a)〜(c)は、停電時において電池が正常または劣化小と判定されたときのトラップ部の動作(一連の動作)を説明するための模式縦断面図である。 (a)〜(c)は、停電時において電池が劣化大と判定されたときのトラップ部の動作を説明するための模式縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る便器装置の基本動作を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1〜図7は、本発明の一実施形態に係る便器装置の説明図である。
本便器装置1は、ボウル部10の排水口11から延びる排水路2に配設され、自由端21を上下に回動自在としたトラップ部20と、トラップ部20を制御する制御部30とを備えている。便器装置1は、そのトラップ部20の自由端21を、貯水位置側と排水位置側とに自在に移動させる構成とした装置である(図2、図3参照)。
本便器装置1は、おもに次のような特徴を有する。
トラップ部20は、停電時にバックアップ電源として着脱自在に装着された電池31より通電を受けて駆動される構成とされている(図1、図2参照)。
制御部30は、電池31からの通電を受けて、電池31の劣化判断をする動作を行い、電池31の劣化の度合いに応じたトラップ部20の貯水位置側への移動動作をさせるように制御する(図1〜図3参照)。
なお、図1に示したトラップ部20の動作は、劣化なし(正常)、劣化小、劣化大の3つの度合いに応じたものであるが、劣化なし、ありの2つの度合いに応じて動作するものでもよい。後者については、図8にて後述する。
以下、本便器装置1の全体構成および特徴について詳細に説明する。
本便器装置1は洋風便器装置である。この便器装置1には、図3(a)、(b)の縦断面図に示すように、上方が開口したボウル部10が備えてあり、その後方空間には収納空所部12が設けてある。この収納空所部12内にはケース本体13が内装してある。
ケース本体13のボウル部10側の側壁には取付孔13aが設けてあり、その取付孔13aに、後端部の自由端21が上下に反転し得るトラップ部20が取り付けてある。トラップ部20の大部分はケース本体13内に配置され、一方、トラップ部20の前端部の接続部22がケース本体13から突出している。この接続部22をボウル部10の後端部に形成した排水口11にはめ込んで接続してある。
トラップ部20は、軟質の材料で蛇腹筒状に形成されている。図3(a)、(b)に示すように、ケース本体13内では、トラップ部20は、駆動手段(ターントラップモータ32)(図2参照)により回動体23が動作して、自由端21とした後端部が上下方向に反転自在に回動されるようになっている。
回動体23は、ケース本体13の外部に配設したターントラップモータ32(以下、モータ32という)により駆動されたときにトラップ部20の自由端21が回動するように、トラップ部20の後端部に連結してある。つまり、モータ32を一方向に回転するとトラップ部20の自由端21が下向きとなるように下位置に回動する一方、逆方向に回転するとトラップ部20の自由端21が上向きとなるように上位置に回動する。
このトラップ部20は、上下動作をすると、ターントラップ位置センサ36(図2参照。以下、位置センサ36という)により、それぞれの位置(上位置:貯水位置側、下位置:排水位置側)が検知され、それらの位置で停止するように制御される。上位置はボウル部10内に水が封水状態に貯水される位置である一方、下位置はボウル部10内の水が排出される位置である。
ケース本体13の下部には排出孔13bが設けてあり、排出孔13bに外部排水管(不図示)が接続されるようになっている。つまり、ボウル部10の排水口11、トラップ部20、外部排水管により排水路2が形成されている。
ケース本体13の上部には、ボウル部10に給水するための給水路34が配設してある。この給水路34は、先端部がボウル部10の上端開口縁部に形成された通水用のリム部35に連通し、他端部が水道管(不図示)に接続されるものである。給水路34の途中には給水路34を開閉するための給水電磁弁よりなる給水手段33が設けてある。
なお、不図示であるが、本便器装置1には、便座、便蓋が回動自在に取り付けてある。これらは、便座・便蓋開閉駆動手段(不図示)により自動的に回動されるようにしたものとしてもよい。
トラップ部20は、通常の排水においては、自由端21が洗浄スイッチ37の操作により上下動作をする。以下、給水手段33によるボウル部10への給水を伴う洗浄動作について説明する。
初期状態では、トラップ部20の自由端21は、図3(a)のように上向きとなっている。つまり、トラップ部20の自由端21は上位置(貯水位置側)にある。このようにトラップ部20の自由端21が上位置にあるときには、ボウル部10内およびトラップ部20内は水が溜まって封水状態となっている。
この状態で用便がなされ、用便が済んだ後、洗浄スイッチ37が操作されると、制御部30の指令により、次の動作が実行される。
まず、給水手段33がオンとなってボウル部10への給水が開始され、モータ32が駆動されてトラップ部20の自由端21が下方に回動して下位置(排水位置側)で停止し、汚水が排出される(図3(b)参照)。
トラップ部20の自由端21は、排水位置側で一定時間保持される。この間に汚水が外部排水管へと流される。
一定時間経過後、モータ32が駆動されてトラップ部20の自由端21が上方に回動し、貯水位置側で停止する。
トラップ部20の貯水位置側での停止後、一定時間経過後に給水手段33がオフされて、ボウル部10内に一定量の水が貯水され、封水状態となる(図3(a)参照)。
このような洗浄動作は、洗浄スイッチ37が操作されたときに、電源部38(図2参照)からの通電を受けた制御部30、モータ32、給水手段33などが駆動されることによりなされる。
この制御部30は、CPU等で構成され、タイマーを有し、洗浄スイッチ37操作などの種々のタイミングで各部が動作するように指令を出力する動作構成となっている。
本実施形態に係る便器装置1には、電源部38からの通電が停電などにより遮断されたときのために、バックアップ電源が設けてある。バックアップ電源は、着脱自在に装着された電池31により構成されている。
このバックアップ電源は、給水手段33、モータ32、位置センサ36、ブザーやランプで構成された報知部39および制御部30に通電するように接続されている。バックアップ電源には、停電スイッチ40が接続されており、スイッチ検知部42がスイッチ操作を検知して、停電スイッチ40が操作されたことが制御部30へ伝えられる。
また、バックアップ電源には、停電スイッチ40が操作されたときに、電池電圧が所定の電圧閾値V1(図5(a)、(b)参照)を下回ったことを検知する低電圧検知部41(低電圧検知IC)が接続されている。
停電スイッチ40は、トラップ部20に所定の一連の動作をさせるための操作スイッチである。本実施形態では、停電スイッチ40が操作されたことが検知されて、制御部30が電池31の劣化判断を行い、さらに電池31の劣化(消耗)度合いに応じた動作をするようになっている。
一連の動作とは、停電時のリセット動作であり、トラップ部20が正常に動作するかどうかを利用者が判断するための動作である。一連の動作は、トラップ部20の自由端21が、まず排水位置側へ移動し、その排水位置側で一定時間、状態を保持し、ついで元の位置である貯水位置側へ移動する動作である(図6(a)〜(c)参照)。
この一連の動作における最初の動作である、トラップ部20の排水位置側への移動によって、ボウル部10に溜まった汚水が排出される。
なお、一連の動作は給水を伴わせるようにしたものでもよい。その場合は、停電スイッチ40の操作だけでボウル部10を封水状態にすることができる。その後は、通常の洗浄スイッチ37によるボウル部10の洗浄動作を実行できるようになる。
本例では、この一連の動作におけるトラップ部20の排水位置側へ移動において、電池31の劣化判断をする動作が行われる。そして、劣化の度合いによっては、一連の動作が中途で停止されるが、劣化の度合いに関係なく、最終的には、トラップ部20は貯水位置側へ移動するように動作する。
以下、停電スイッチ40の操作がされたときの基本動作について、図1、図4のフローチャート、図2のブロック図、図5(a)、(b)のグラフおよび図6、図7の模式縦断面図を参照しながら説明する。
図5(a)、(b)のグラフは、トラップ部20の排水位置側へ移動動作における低電圧検知部41による低電圧検知の2例を示すものである。これらのグラフにおいて、V1は電圧低下を検知するための電圧閾値、V2はモータ32の動作電圧の下限値である。また、T1は劣化の大小を判定するための時間閾値、T2はトラップ部20の排水位置側への移動動作が開始された時から電圧低下が検知されるまでの経過時間である。
まず、図1にもとづいて概略動作を説明する。
停電になったときには、停電待機モードとなる(図1の101)。このモードでは、電池31がバックアップ電源として装着されていても各部への通電がなされておらず、洗浄スイッチ37を操作しても洗浄動作は実行されない。
なお、本便器装置1では、停電をゼロクロス回路(不図示)を用いて検知できるようになっている。
この停電待機モードにおいて停電スイッチ40が操作されると、バックアップ電源として電池31が装着されていれば、その操作をトリガーとして各部に通電がなされ、停電モード(利用可能な状態)となったことが報知される(図1の101〜103)。
ついで、制御部30の指令によりトラップ部20の一連の動作(図6参照)が開始される(図1の104)。
そして、一連の動作のうちの最初の動作であるトラップ部20の排水位置側への移動(図6(a)参照)において、低電圧検知部41の低電圧検知の有無により電池31の劣化が判断される。
具体的には、移動動作が開始された時から低電圧検知までの経過時間T2が所定の時間閾値T1よりも小さいときに劣化大と判定され、経過時間T2が所定の時間閾値T1以上のときに劣化小と判定される(図1の104、105、108、図5(a)、(b)参照)。
劣化大のときは、その旨が報知され、トラップ部20は即、上位置に移動するように制御される(図1の108、109、110)。つまり、劣化大と判定されれば、図7(a)〜(c)に示すように、トラップ部20の自由端21の下位置への移動は停止し、すぐに上位置に移動する。
劣化小のときは、その旨が報知され、トラップ部20は一連の動作(図6参照)を継続するように制御される(図1の108、111、112)。
また、所定の時間内での低電圧検知がなかった場合は、電池31は正常であると判定され、トラップ部20は一連の動作を継続するように制御される(図1の105、106)。
こうして、トラップ部20は、劣化の度合いに応じた種々の動作をするが、最終的には貯水位置側へ移動し停止する(図1の107)。また、動作完了にて、停電スイッチ40の再操作も可能となる(図1の107)。
このように、停電の際に停電スイッチ40が操作されたときに電池31が劣化している場合でも、その程度を判断して、トラップ部20が貯水位置側へ移動するようになっているので、トラップ部20が排水位置側で不動作状態となることを回避することができる。
トラップ部20が貯水位置側に戻るので、その後、手動で給水して封水状態を形成すればよい。
また、劣化が小である場合は、制御部30がトラップ部20に一連の動作をさせているので、停電となった時のボウル部20内の状態にかかわらず汚水を外部に排水することができる。そのような場合でも劣化小であることが報知されるので、利用者はすぐに、新しい電池31を取り替えることができる。
もちろん、電池31の劣化がないと判定された場合も、トラップ部20は一連の動作を実行するため、汚水を外部に排出することができる。
ついで、動作の具体例について、図4〜図7を参照しながら、停電スイッチ40が操作されて停電モードになって(図4の201〜203)からの動作(図4の204〜223)について説明する。
制御部30は、一連の動作が開始された時にタイマーを起動し、タイムアップで低電圧検知部41より電圧が電圧閾値を下回ったこと(低電圧の検知)の有無を入力する(図4の204〜207)。
このタイマーの設定時間は、電圧の劣化判定を行うための時間閾値T1であり、本例では、トラップ部20の貯水位置側から排水位置側まで移動するのに必要な時間が設定されている。
ステップ207において低電圧が検知されない場合は、次に下位置に移動完了したかどうかを、位置センサ36の入力により検知する(図4の207、208)。下位置に到達していれば、正常であると判断され、トラップ部20はタイマーの起動により所定時間保持され、その後、上位置への移動を開始する(図4の209、210)。
そして、タイマー後に上位置に移動完了すれば、正常な一連の動作が終了し、停電スイッチ40の操作の待ち状態に戻る(図4の211、213)。その後、ボウル部10に手動で貯水すれば封水状態を保持できる。
また、上位置への動作が所定時間内に完了しない場合は、エラーを報知する(図4の213)。
また、ステップ207において低電圧が検知されず、かつ下位置に到達していない場合は(図4の208のN)、所定時間、トラップ部20が下位置に到達するまで待つ(図4の214〜216)。トラップ部20が下位置に到達したときに、その位置で一定時間保持され、その後、上位置までの正常動作を実行する(図4の216、209、210)。
なお、ステップ216においてトラップ部20が下位置に移動したときには、さらに低電圧検知を判断するようにしてもよい。
ステップ216においてトラップ部20が下位置に移動しなかったときには、エラーを報知する。
一方、ステップ207において低電圧が検知されたときは、劣化ありと判断される(図4の207のY)。
ついで、位置センサ36の入力により、トラップ部20が下位置に到達したかどうかが判断される(図4の217)。到達していると判断されれば、トラップ部20の下位置への移動動作が開始された時から低電圧を検知するまでの経過時間T2が時間閾値以上であると判断される(図4の217のY)。
つまり、電池31の劣化がトラップ部20が下位置へ移動するのに問題のないレベルと判断されて、劣化小が報知され、トラップ部20が下位置で所定時間保持され、その後、トラップ部20の上位置への移動が開始される(図4の221〜223)。
この劣化小の例としては、たとえば図5(a)に示したグラフの電圧遷移の場合が挙げられる。この例は、図5(a)に示したように、時間閾値T1を越えてから、電池31の電圧が電圧閾値V1を下回っている。
また、ステップ217においてトラップ部20が下位置に到達していなければ、トラップ部20の排水位置側への移動動作が開始された時から低電圧を検知するまでの経過時間T2が時間閾値T1よりも小さいと判断される(図4の217のN)。
つまり、電池31の劣化がトラップ部20の移動に支障があるレベルと判断して、劣化大が報知され、トラップ部20の移動が即停止され、トラップ部20の上位置への移動が開始される(図4の218〜220)。
この劣化大の例としては、たとえば図5(b)に示したグラフの電圧遷移の場合が挙げられる。つまり、この場合は、図5(b)に示したように、時間閾値T1に達する前に、電圧が電圧閾値V1を下回っている。
劣化大、小いずれの場合も、トラップ部20の上移動の動作完了を待ち、完了後、停電スイッチ40の操作の待ち状態となる(図4の211〜213)。上位置への動作が所定時間内に完了しない場合は、エラーを報知する(図4の213のN)。
以上のように、本便器装置1は、停電スイッチ40が操作されたときには、トラップ部20が一連の動作を開始して、その動作のうちの最初の動作である排水位置側への移動において低電圧検知により電池31の劣化の度合いを判定するようになっている。
そして、本便器装置1では、劣化の度合いに応じたトラップ部20の貯水位置側への移動動作が異なる態様でなされているので、電池31の消耗の程度が大きい場合には、無理な動作がされることはない。よって、トラップ部20が下位置で不動作状態になることを回避することができる。
しかも、停電スイッチ40さえ操作すれば電池31の劣化を判定できるので、劣化ありと判定された場合にすぐに電池31を交換することができ、その後のバックアップ電源による洗浄動作を正常に実行させることができる。
また、本実施形態の便器装置1は、電池31による通電を開始するための停電スイッチ40の操作で劣化の大小を判断する構成であるため、停電になったときにタイミングよく電池31の劣化を判断することができる。
なお、他のスイッチ操作で、トラップ部20の排水位置側への移動動作に伴う劣化判断処理、およびトラップ部20の貯水位置側への移動動作を実行するようにしてもよい。また、電池31が常時装着されているものでは、定時タイミング(たとえば週に1回)でトラップ部20の排水位置側への移動動作に伴う劣化判断動作およびトラップ部20の貯水位置側への移動動作を実行してもよい。
以上に示した実施形態では、劣化なし(正常)、劣化小、劣化大の3つの度合いに応じてトラップ部20が動作する例を示したが、劣化なし、ありの2つの度合いに応じてトラップ部が動作するようにしてもよい。
図8は、劣化なし、ありの2つの度合いに応じてトラップ部20が動作する便器装置1の基本動作を示すフローチャートである。なお、ブロック図、縦断面図については、図2、図3と同様であるため、図示を省略する。
図8は、本便器装置1の基本動作を示したもので、図1に対応したものである。以下、詳説する。
停電になったときには、停電待機モードとなる(図8の301)。このモードでは各部への通電がなされておらず、洗浄スイッチ37を操作しても洗浄動作は実行されない。
このモードで停電スイッチ40が操作されると、バックアップ電源として電池31が装着されていれば、各部に通電がなされ、停電モード(利用可能な状態)となったことが報知される(図8の301〜303)。
ついで、制御部30の指令によりトラップ部20の一連の動作が開始される(図8の304)。
そして、トラップ部20の排水位置側への移動において、低電圧検知部41の低電圧検知の有無により劣化が判断される。具体的には、移動動作が開始された時から所定時間内に低電圧が検知されれば劣化ありと判定され、低電圧が検知されなければ劣化なしと判定される(図8の304、305)。
劣化ありのときは、その旨が報知され、トラップ部20は即、上位置に移動するように制御される(図8の305、308、309)。
劣化なしのときは、正常と判断されるため、トラップ部20は一連の動作を継続するように制御される(図305、306)。
こうして、トラップ部20は、劣化の度合いによって異なる動作をするが、いずれの場合も最終的には貯水位置側へ移動し停止する。
このように、本便器装置1は、劣化の度合いを劣化なし、ありの2通りに判定するように構成されているため、図5(a)、(b)のグラフに示した2例のいずれについても、劣化ありと判定される。
本便器装置1は、停電時に停電スイッチ40が操作されたときに、電池31が劣化している場合でも、その程度を判断して、トラップ部20が貯水位置側へ移動するようになっているので、トラップ部20が排水位置側で不動作状態となることを回避できる。
以上に示した便器装置1は、電池31の劣化は電池31の電圧低下で判断する構成となっているが、端子間電圧、電池電流、電池31の内部損失、モータ32駆動時のトラップ部20の自由端21の変化(速度)を監視することで判断する構成としてもよい。
1 便器装置
2 排水路
10 ボウル部
11 排水口
20 トラップ部
21 自由端
30 制御部
31 電池
32 ターントラップモータ(モータ、駆動手段)
33 給水手段
36 ターントラップ位置センサ(位置センサ)
39 報知部
40 停電スイッチ
41 低電圧検知部
V1 電圧閾値
T1 時間閾値

Claims (5)

  1. ボウル部の排水口から延びる排水路に配設され、自由端を上下に回動自在としたトラップ部と、該トラップ部を制御する制御部とを備えて、前記トラップ部の自由端を貯水位置側と排水位置側とに自在に移動させる構成とした便器装置であって、
    前記トラップ部は、停電時に、バックアップ電源として着脱自在に装着された電池より通電を受けて駆動される構成とされ、
    前記制御部は、前記電池からの通電を受けて、前記電池の劣化判断をする動作を行い、劣化大と判定された場合は、前記トラップ部の自由端の排水位置側への移動は停止し、貯水位置側への移動動作をさせるように制御することを特徴とする便器装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御部は、前記電池からの通電を受けて、前記トラップ部の排水位置側への移動動作を開始させ、該排水位置側への移動動作において前記電池の劣化判断を行う動作となっている、便器装置。
  3. 請求項2において、
    前記電池による通電を開始するための停電スイッチをさらに備えた構成とされ、
    前記制御部は、前記停電スイッチが操作されたときに、前記トラップ部の排水位置側への移動、排水位置側での一定時間の保持、貯水位置側への移動の一連の動作の制御および前記電池の前記劣化判断を行う動作となっている、便器装置。
  4. 請求項3において、
    前記電池の電圧が所定の電圧閾値を下回ったことを検知する低電圧検知部をさらに備えた構成とされ、
    前記制御部は、前記トラップ部の前記排水位置側への移動動作が開始された時から前記低電圧検知部が低電圧を検知するまでの経過時間が所定の時間閾値よりも小さいときに劣化大と判定して、前記トラップ部の前記排水位置側への移動動作を中断し、前記トラップ部を貯水位置側に移動させる一方、前記経過時間が所定の時間閾値以上であるときに劣化小と判定して、前記一連の動作を継続させる動作となっている、便器装置。
  5. 請求項3において、
    前記電池の電圧が所定の電圧閾値を下回ったことを検知する低電圧検知部をさらに備えた構成とされ、
    前記制御部は、前記一連の動作の開始後に前記低電圧検知部が低電圧を検知したときに劣化ありと判定して、前記一連の動作を中断し、前記トラップ部を貯水位置側に移動させる一方、劣化なしと判定したときには、前記一連の動作を継続させる動作となっている、便器装置。
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