JP6268126B2 - レーザ点群を用いた建築限界内点群判定システム及びレーザ点群を用いた建築限界内点群判定方法並びにレーザ点群を用いた建築限界内点群判定プログラム - Google Patents

レーザ点群を用いた建築限界内点群判定システム及びレーザ点群を用いた建築限界内点群判定方法並びにレーザ点群を用いた建築限界内点群判定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、レーザ点群を用いた建築限界内点群判定システムに関する。
近年は、自動車又は鉄道の軌陸車等の移動体に、高密度(5cm以下)のレーザ点群を収得するレーザ取得装置を搭載して移動体の前方又は後方の地物の三次元座標を取得できるようになってきている。
例えば、特許文献1の線路周辺設備空間情報取得システムには、車両の架台の中央に分解能が0.5°又は0.25°の第1のレーザスキャナ(下方スキャン用レーザ)と第2のレーザスキャナ(上方スキャン用レーザ)とからなるレーザスキャナを設け、これらのレーザスキャナのレーザヘッドを回転させながら線路(左レールと右レールを含む)にレーザ光を照射して高密度のレーザ点群を取得することが開示されている(段落0051〜0067参照)。
そして、特許文献1の線路周辺設備空間情報取得システムの段落0179には、上記のレーザスキャナによって取得したレーザデータの反射強度に基づく地物のレーザ画像を表示することが開示されている。
一方、鉄道においては障害物の判定には建築限界を用いて判定するのが一般的である。この建築限界は、鉄道に関する技術上の基準を定める省令では、車両の走行に伴って生じる動揺等を考慮して車両限界との間隔が車両の走行、旅客及び係員の安全に支障を及ぼすおそれのないように定めるべきものと定められている。
この規定によって、鉄道会社は建築限界内には構造物を設けてはならず、列車又は車両以外の物を置いてはならないという社内規定を定めている。
また、線路の周辺の樹木というのは、季節、天候に応じて成長度は相違する。このため、鉄道会社では、定期的に建築限界内に障害物となる樹木があるかどうかを調べ、その位置を地図上で特定する。あるいは、乗務員が気づいた場所を特定する。
ところが、鉄道会社が保守管理する線路は、数百キロメートルになり、地図上にて特定された位置付近に到着してもどの樹木の枝が障害物となるかは容易には判断できない。
このため、上記の障害物を三次元座標で特定するものがある。例えば、特許文献2のデータ解析装置は、線路周辺の障害物を効率的に検知することを目的とするものであり(段落0007参照)、軌道をデータ収集車両が走行して収集した3次元点群データと運行車両領域とを比較して重なる点群が存在するか否かを判定している(段落0009参照)。
具体的には、直線区間において収集した3次元点群データを走行方向に直交する2次元点群データを15cm毎に、障害物検出対象範囲データとして切り出し、この障害物検出対象範囲に運行車両領域(所定の余裕を持たせた領域)を設定し、さらに2次元データである障害物検出対象範囲データの点群から自動的に線路(左レール、右レール)の断面点群を設定する。そして、この線路の断面点群の上に予め定められている運行車両領域を設定し、この運行車両領域内に点群が存在するかどうかで、走行方向に障害物が存在すると判定している(段落0025〜段落0028参照)。
特開2012−225846号公報 特開2010−202017号公報
しかしながら、特許文献2のデータ解析装置は、解像度が粗い点群を用いているので10mm以下の精度を必要とする建築限界と地物との離隔量を求めることはできない。また、軌道中心を求めるために必要となる左レール(外側レールともいう)の頭部コーナ頂点、右レール(内側レールともいう)の頭部コーナ頂点を算出することは開示されていない。
また、線路には曲線部があり、曲線部で車両が遠心力により外方に転倒することを防止するために、外側レールを内側レールより高くしている。これをカントと称している。
すなわち、曲線部の半径とその曲線部を通過する車両の速度に応じて外側レールを高くして遠心力と重力の合力をできるだけ軌道の中心に作用させ、車両が安全に曲線部を走行できるようにするのがカントの働きである。
カントは、円曲線の前後に緩和曲線を設け、その全長で曲率の逓減に合わせて変化させなければならない。つまり、カントの急激な変化により車両の安全な走行に支障を及ぼすことのないように、円曲線のカント量、運転速度、車両の構造等を考慮して、相当の長さにおいて逓減していく必要がある。
普通鉄道のカントは例えば、C=GV/127Rの式で求められる。
Cはカント(単位ミリメートル)、Gは軌間(単位ミリメートル)、Vは当該曲線を走行する列車の平均速度(キロメートルパーアワー)、Rは曲線半径(メートル)である。
列車速度は、列車種別により異なるため、自乗平均法等で算出した平均速度に応じて、カントは付けられる。
しかし、カントを高くしすぎると、停止時や低速走行時に、車体の傾斜が乗客と乗務員とに不快感を与えたり、風の影響等が重なって車体が曲線内方に倒れるおそれがある。
このため、カントの最大量は、鉄道会社各社が決めており、例えば在来線(普通鉄道)では105ミリメートル、新幹線(新幹線鉄道)で例えば200ミリメートルとしている鉄道会社もある。
さらに、曲線部では、車両の偏い(曲線による偏い量)が発生するために建築限界の幅が拡大する。
曲線部における建築限界は、車両の偏いに応じ、直線区間における建築限界の各側(左右両側)に、例えば次式により算定した数値(W)を拡大するものとし、かつ、カントに伴い傾斜させたものとしなければならないと定めている鉄道会社もある。
一般部の限界
W=23100/R
R:曲線の半径(m)
架空電線による(電気運転区間)上部の限界
W=11550/R
R:曲線の半径(m)
従って、建築限界は、線路の曲線部と直線部とでは相違し、曲線部においては、建築限界はカントと車両の偏いを考慮して建築限界領域を定めて地物が建築限界内に存在するかどうかを判定しなければならない。
ところが、特許文献2のデータ解析装置は、直線区間の2次元点群データである障害物検出対象範囲に運行車両領域(所定の余裕を持たせた領域)を設定するものであるから、曲線部における車両の傾きに対する障害物の有無を判定することができない。このため、障害物(例えば樹木)を見逃すことになる。
また、引用文献2のデータ解析装置は、車両が走る方向に直交する面(図6参照)をコンピュータのオペレータが動かしながら、この面を拡大して障害物を検出するものであるので線路が非常に長い区間に渡って障害物を検出しようとすると非常に時間がかかる。
本発明は上記の課題を鑑みてなされたもので、線路の直線区間、曲線区間にかかわらず建築限界に対して障害となる地物を容易に精度よく、かつ短時間で検出できるレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システムを得ることを目的とする。
本発明に係るレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システムは、高密度のレーザ点群(LRi)を用いて、線路を走行する鉄道車両に対して障害となる地物を判定するレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システムであって、
前記線路の収集区間に渡る前記レーザ点群(LRi)が記憶されたレーザ点群用データベース(103)と、
左レール(Ra)の前記レーザ点群(LRi)に基づく、左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)を繋げた左レールゲージコーナ線(Rar)と右レール(Rb)の右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)を繋げた右レールゲージコーナ線(Rbr)と一定区間毎の軌道中心(Vbi)を繋げた軌道中心線(Qi)とを軌道中心関連情報(KNJi)として記憶した軌道中心関連情報用メモリ(115)と、
前記軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている軌道中心(Vbi)に対する曲線半径(Ri)が前記軌道中心関連情報(KNJi)に関連付けられて記憶された曲線半径用メモリ(135)と、
建築限界を示す枠を建築限界枠(CFi)とし、この建築限界枠(CFi)に対して間隙を有して囲む建築限界拡大枠(BCFi)を含む情報がパラメータ情報(Msi)として記憶されたパラメータ用メモリ(101)と、さらに、
前記収集区間を一定区間毎に分割した一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される三次元メモリ(145)と、二次元平面用メモリ(175)と、判定結果用メモリ(185)とを備え、さらに、
前記軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)、前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)、前記軌道中心(Vbi)を前記三次元メモリ(145)に定義し、この軌道中心関連情報(KNJi)毎に、この軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)、前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)、前記軌道中心(Vbi)を通る横断直線(Lvri)をレール上面線(Rum)とし、このレール上面線(Rum)毎に、前記定義した軌道中心関連情報(KNJi)の前記曲線半径(Ri)に基づいて前記建築限界の変動量(Wi)を求め、この変動量(Wi)で前記建築限界枠(CFi)の寸法を変動させた変動後建築限界枠(CFwi)及び前記間隙を変動させた変動後建築限界拡大枠(BCFwi)をそのレール上面線(Rum)に定義して行ってこれらの枠を繋げた変動後建築限界枠ボックス(SCFwi)及び変動後建築限界拡大枠ボックス(SBFwi)を含む前記一定区間毎ボックス(SBQwi)を定義する点群抽出範囲設定部(140)と、
前記一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される毎に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)内の三次元座標を有するレーザ点群(LRi)を前記レーザ点群用データベース(103)から全て読み込むレーザ点群取得部(150)と、
前記一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される毎に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)における前記レール上面線(Rum)をX軸とした二次元平面(X´―Z´)を前記二次元平面用メモリ(175)に定義してレール上面線(Rum)以上のレーザ点群(LRi)を指定して投影変換すると共に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)内の変動後建築限界拡大枠(BCFwi)及び前記建築限界枠(CFi)を投影変換する二次元化部(170)と、
前記二次元平面(X´―Z´)におけるレーザ点群(LRi)を前記障害となる地物の障害地物レーザ点群(SLRi:x´,z´)とし、前記二次元化部(170)が指定したレーザ点群(LRi)の三次元座標(x,y,z)と、この障害地物レーザ点群(SLRi:x´,z´)が位置している前記変動後建築限界拡大枠(BCFwi)と前記建築限界枠(CFi)との間又は前記建築限界枠(CFi)の種別とを障害物判定結果情報(HMJi)として前記判定結果用メモリ(185)に記憶する地物障害物判定部(180)とを備えたことを要旨とする。
以上のように本発明によれば、収集区間に渡って収集されたレーザ点群LRiを一定区間毎に一定区間毎ボックスSBQwiに分割し、この分割した一定区間毎ボックスSBQwi内のレーザ点群を一面(二次元平面)に投影して、その投影されたレーザ点群が建築限界の形状を示す枠の内外どちらにあるのかを自動的に判定することにより、三次元座標を持った障害地物レーザ点群SLRiを全収集区間に渡って短時間で検出できる。
また、自動的に曲線区間のカントに応じて建築限界枠を傾け、かつ曲線半径Riに応じて必要な量だけ建築限界枠を拡幅させているので、直線区間、曲線区間にかかわらず建築限界に対する障害地物レーザ点群SLRiを精度良く検出できる。
さらに、障害地物レーザ点群SLRiは三次元座標を有していることから、建築限界に対する支障度合いをその位置データとともに自動的に台帳化することは容易であり、かつ障害地物レーザ点群SLRi及び建築限界枠をレーザ点群表示部において画面に表示し、作業員が視覚的に把握することも可能である。
実施の形態のレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システムの概略構成図である。 画面に表示される建築限界枠CFiと障害地物レーザ点群SLRiを示す説明図である。 実施の形態で用いる各種枠の説明図である。 本実施の形態のパラメータ情報Msiを説明する説明図である。 レーザ点群LRiの説明図である。 軌道中心関連情報KNJiの構成を示す説明図である。 線路における各種線の説明図である。 レーザ点群LRiに漏れが生じる場合の軌道中心関連情報KNJiの説明図である。 レーザ点群LRiに漏れがない場合の軌道中心関連情報KNJiの説明図である。 曲線半径Riの算出の説明図である。 カントCiの説明図である。 軌道中心関連情報用メモリ115及び曲線半径用メモリ135の構成を示す説明図である。 三次元メモリ145に定義される一定区間毎ボックスSBQwiの連結を示す説明図である。 一定区間毎ボックスSBQwi内の各種ボックスを示す説明図である。 一定区間毎ボックスSBQwiのレーザ点群LRiの読み込みを示す説明図である。 架線設備条件の説明図である。 架線設備の判定処理を写真で示した説明図である。 架線設備領域点群判定情報HJiの構成を示す説明図である。 二次元平面への投影変換を説明する説明図である。 障害物判定結果情報HMJiの構成の説明図である。 点群抽出範囲設定部140の処理を説明するフローチャートである。 点群抽出範囲設定部140の処理を説明するフローチャートである。 レール上面線と横断直線Lvriとの関係を説明する説明図である。 地物障害物判定部180及び障害物表示部190の詳細処理を説明するフローチャートである。 軌道中心関連情報算出部110の処理を説明する説明図である。 他の実施の形態の建築限界枠CFi、建築限界拡大枠BCFiの説明図である。
本発明のレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システム及びレーザ点群を用いた建築限界内点群判定方法並びにレーザ点群を用いた建築限界内点群判定プログラムの実施の形態について以下に説明する。但し、本実施の形態においてはレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システムを代表にして説明する。
また、以下に示す本実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想(構造、配置)は、下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。図面は模式的なものであり、装置やシステムの構成等は現実のものとは異なることに留意すべきである。
図1は実施の形態のレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システムの概略構成図である。
実施の形態においては、レーザデータをレーザ点群LRi(1個含む)と称する。また、線路は軌道(レール、枕木、道床等を含む)と構造物(路盤、橋梁、架線等を含む)とからなるものとして説明する。
図1に地物車両間建築限界判定システム300は、コンピュータ本体部100と、表示部200等からなる。
コンピュータ本体部100は、パラメータ用メモリ101と、レーザ点群用データベース103と、軌道中心関連情報算出部110と、軌道中心関連情報用メモリ115と、カント算出部120と、曲線半径算出部130と、曲線半径用メモリ135と、点群抽出範囲設定部140と、三次元メモリ145と、レーザ点群取得部150と、架線・架線設備判定部160と、架線設備判定結果用メモリ165と、二次元化部170と、二次元平面用メモリ175と、地物障害物判定部180と、判定結果用メモリ185と、障害物表示部190等を備えている。
これらによってコンピュータ本体部100は、図2に示すように、軌道中心Vbiに基づいて求めた後述する曲線半径Riに応じて建築限界の枠を示す建築限界枠CFiを拡大し、かつこれを囲む建築限界拡大枠BCFiの枠を拡大させる。そして、この拡大後の枠内に存在するレーザ点群LRiを障害地物レーザ点群SLRiと認識し、この障害地物レーザ点群SLRiの三次元座標をファイリングして正確に鉄道車両に対して危険となる障害物の位置を知らせる。但し、直線区間においてはこれらの枠は拡大するわけではないので本実施の形態においてはこれらの枠は曲線区間、直線区間を含むとするので変動と記載する。
一方、建築限界は、電化区間用と非電化区間用とがある。電化区間用の建築限界は、パンタグラフVPを架線に接触させて走る区間であり、パンタグラフVPを最大に上昇させたときの建築限界である。これに対して非電化区間用の建築限界は架線が存在しない区間であるので上部分は低い。
本実施の形態は、非電化区間用における建築限界であってもかまわないが電化区間用の建築限界とする。
本実施の形態で用いる建築限界枠CFiは、電化区間用の架線設備領域付建築限界枠DPCFiであり、これを単に建築限界枠CFiとして説明する。
また、コンピュータがこの建築限界をメモリ上に定義できるようにするために建築限界を断面で示し、これを本実施の形態では建築限界枠CFiと称している。
前述の建築限界は、鉄道に関する技術上の基準を定める省令では、車両の走行に伴って生じる動揺等を考慮して車両限界との間隔が車両の走行、旅客及び係員の安全に支障を及ぼすおそれのないように定めるべきものと定められている。
また、建築限界は車両限界を覆っている。この車両限界というのは、車両断面の限界範囲である。この車両限界をコンピュータが定義できるようにするために車両限界の断面を示す枠を車両限界枠VFiと称する。また、架線設備領域枠PLFiの下の枠を電化区間用建築限界枠DFiと称する。
また、架線設備領域枠PLFiと電化区間用建築限界枠DFiとからなる枠を架線設備領域付建築限界枠DPCFiと称する。
さらに、本実施の形態は、建築限界枠CFi(架線設備領域付建築限界枠DPCFi)及び建築限界拡大枠BCFiは曲線半径Riによって枠を変動させている。この枠の変動のために各種枠を本実施の形態では用いている。
また、本実施の形態では、架線及び架線設備を除外して判定するための架線設備領域を示す枠を架線設備領域枠PLFiと称する。
これらの各種枠について図3を用いて説明する。変動後の枠にはwiを付加して説明する。図3は曲線区間として説明する。
図3に示すように、架線設備領域枠PLFiと電化区間用建築限界枠DFiとからなる建築限界枠CFi(架線設備領域付建築限界枠DPCFi)を後述する変動量Wiで変動した枠を変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)と称する。
また、変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)における変動された架線設備領域枠PLFiを変動後架線設備領域枠PLFwiと称する。
また、建築限界拡大枠BCFiは、四角形状の概略建築限界枠OCFiを囲んでいる。この概略建築限界枠OCFiは、計算処理を簡単にするために用いるものであり必須な要件ではない。
本実施の形態では概略建築限界枠OCFiを用いた例として説明する。また、概略建築限界枠OCFiは、架線設備領域枠PLFiと電化区間用建築限界枠DFiとからなる建築限界枠CFi(架線設備領域付建築限界枠DPCFi)を囲む四角形状の枠である。
架線設備領域枠PLFiは、図3に示すように電化区間用建築限界枠DFiの上に設けられている。
この架線設備領域枠PLFiの下辺は、本実施の形態においては車両限界枠VFiの上辺付近(パンタグラフVPの上)に位置するようにするのが好ましい。
また、図3においては、左レールRaと右レールRbと軌道中心Vbiとを示して説明する。
図3に示すように、概略建築限界枠OCFiを後述する変動量Wiで変動させた枠を変動後概略建築限界枠OCFwiと称する。
また、建築限界拡大枠BCFiを変動量Wiで変動させたときの枠を変動後建築限界拡大枠BCFwiと称する。
そして、概略建築限界枠OCFi及び建築限界枠CFi、車両限界枠VFiの下辺の各々は図3に示すように重なりあっている。この重なり合う下辺を限界枠下辺VFLdと称する。また、限界枠下辺VFLdの中心を限界枠下辺中心位置Fbiと称する。
また、建築限界拡大枠BCFiの下辺(以下拡大枠下辺BFLdという)は図3に示すように、レール底面線Rdmに位置する形状であるが、拡大枠下辺BFLdは限界枠下辺VFLdと同じ位置であってもよい。
本実施の形態においては、建築限界拡大枠BCFiの下辺(以下拡大枠下辺BFLdという)はレール底面線Rdmに位置する形状として説明する。
さらに、図3においては、レール上面線Rumに概略建築限界枠OCFi及び建築限界枠CFi、車両限界枠VFiの下辺である限界枠下辺VFLdを重ねるとして説明したが、レール上面線Rumから75mm程度の位置に限界枠下辺VFLdとしてもかまわない。但し、本実施の形態では限界枠下辺VFLdはレール上面線Rumに重ねるとして説明する。
前述の概略建築限界枠OCFiの四角をOC1、OC2、OC3、OC4と称し、架線設備領域枠PLFiの四角をPL1、PL2、PL3、PL4と称し、建築限界拡大枠BCFiの四角をBR1、BR2、BR3、BR4と称する。
また、変動後概略建築限界枠OCFwiの四角をOCw1、OCw2、OCw3、OCw4と称し、変動後建築限界拡大枠BCFwiの四角をBRw1、BRw2、BRw3、BRw4と称する。これらの枠は、後述する一定区間毎ボックスSBQwiを定義するために用いられる。
前述の車両限界枠VFiと建築限界枠CFi(架線設備領域付建築限界枠DPCFi)と建築限界拡大枠BCFiと限界枠下辺中心位置Fbi等の情報を総称して点群抽出範囲設定用枠情報SHFJiと称する。
この点群抽出範囲設定用枠情報SHFJi等を定義するための寸法等をパラメータ情報Msiとしてパラメータ用メモリ101に記憶している。
このパラメータ情報Msiについて図4を用いて説明する。図4においては、車両限界枠VFi、左レールRa、右レールRb、Fbi(Vbi)を示して説明する。
パラメータ情報Msiは、電化区間用建築限界枠DFiを定義するための電化区間用建築限界枠パラメータ情報MsDJiと、概略建築限界枠OCFiを定義するための概略建築限界枠パラメータ情報MsOJiと、建築限界拡大枠BCFiを定義するためのオフセット情報Hiと、架線設備領域枠PLFiを定義するための架線設備領域枠用パラメータ情報MsPJi等からなる。
電化区間用建築限界枠パラメータ情報MsDJiは、図4に示すように、電化区間用建築限界枠DFiの横寸法(例えば3800mm)及び縦寸法(レール上面線Rumから例えば5700mm)等からなる。
概略建築限界枠パラメータ情報MsOJiは、図4に示すように概略建築限界枠OCFiの横寸法(例えば3800mm)及び縦寸法(レール上面線Rumから例えば5700mm)等からなる。
架線設備領域枠用パラメータ情報MsPJiは、図4に示すように、架線設備領域枠PLFiの下辺を定義するための最小高(レール上面線Rumから例えば5650mm)と、架線設備領域枠PLFiの上辺を定義するための最大高(レール上面線Rumから例えば6650mm)と横幅(例えば1000mm)等からなる。この架線設備領域枠用パラメータ情報MsPJiと建築限界枠パラメータ情報MsCJiとを総称して建築限界枠パラメータ情報MsCJiと称する。
また、オフセット情報Hiは、建築限界拡大枠BCFiの上辺を定義するための拡大枠上辺高幅オフセットHa(概略建築限界枠OCFiの上辺から例えば1000mm)と建築限界拡大枠BCFiの縦辺を定義するための拡大枠縦辺幅オフセットHbとからなる。
この拡大枠縦辺幅オフセットHbは概略建築限界枠OCFiの縦辺(例えばOC2とOC4とを結ぶ直線)から例えば500mmにされている。
また、建築限界拡大枠BCFiの下辺を定義するための拡大枠下辺幅オフセットHc(レール底面線Rdmから例えば160mm)等からなる。これらのオフセットは直線区間においてもできるだけ広くレーザ点群LRiを取得できるように固定値とする。
また、拡大枠上辺高幅オフセットHa(概略建築限界枠OCFiの上辺から例えば1000mm)は建築限界拡大枠BCFiの上辺がレール上面線Rumから例えば6700mmにするための値である。
また、拡大枠縦辺幅オフセットHb(例えば500mm)は、概略建築限界枠OCFiの縦辺(BR1とBR3とを結ぶ直線)と縦辺(BR2とBR4とを結ぶ直線)との間である横幅が4800mmとなるようにするための値である。この拡大枠上辺高幅オフセットHa及び拡大枠縦辺幅オフセットHb、拡大枠下辺幅オフセットHcは常に固定値である。これらを総称してオフセット情報Hiと称する。
また、パラメータ情報Msiには後述するクラスタリング検索距離Msci(例えば40mm)及び内外判定時の最小点数Msni(例えば10点)等が含まれている。
そして、このパラメータ情報Msiは、線路区間、鉄道会社によって異なる。つまり、点群抽出範囲設定用枠情報SHFJiも異なる。
レーザ点群用データベース103は、線路を走行しながら収集した線路を含む収集区間に渡る高密度のレーザ点群LRiを記憶している。
このレーザ点群LRiは、図1に示すように、線路(左レールRa、右レールRbを含む)を走行する軌陸車1の後に台車10を接続し、この台車10上にレーザ点群取得装置30(GNSS受信機、慣性航法装置INS等を含む)を搭載した自動車20を搭載して取得したレーザ点群LRiである。このレーザ点群LRiは、図5に示すように平面直角座標に変換して記憶されている。この軌陸車1と台車10とレーザ点群取得装置30と自動車20とを総称して測定車両と称する。
図5に示すように、レーザ点群LRiは、レーザ点群LRiの番号(LR1、LR2、・・・)とレーザ点群LRiの三次元座標(x、y、z)と色値(RGB又はグレースケール値)と反射強度Iniと時刻ti(発射時刻、受信時刻)等からなる。
そして、このレーザ点群LRiは、高速表示を実現するために、1m間隔のメッシュmiに分割し、メッシュ番号を付加して一定領域単位でファイルFDi化(FD1、FD2・・・)されている。
また、レーザ点群LRiは、高密度のレーザスキャナ(図示せず)から例えば200Hz周期でラインレーザを発射して1度(ピッチ角度)あたり4個以上のレーザデータ(1周期あたり36万パルス)を取得して得たものであり、精度は50mm以下(2.5mm、5.0mm、10mm・・・・)の高密度のレーザデータである。
軌道中心関連情報算出部110は、GNSS受信機の位置情報を順次定義して、線路の曲線区間において直線と見なせる一定区間(1000mm)の位置を求める。そして、この位置に対応する左レールRa及び右レールRbのレーザ点群LRiをレーザ点群用データベース103から読み込む。
そして、これらのレーザ点群LRiの集合と左レールRa及び右レールRbの断面形状とでICPマッチングを行う。そして、得られた各々のレール内側の角の1つのレーザ点群LRiの三次元位置を、左レールゲージコーナ三次元位置Raskci及び右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciとして求める。この両方の間の中心を軌道中心Vbiと左レールゲージコーナ三次元位置Raskciと右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciとを軌道中心関連情報KNJiとして収集区間に渡って取得順に番号を付加して軌道中心関連情報用メモリ115(図6参照)に記憶する。
図6に示す左レールゲージコーナ三次元位置Raskciを繋げた軌跡を図7に示すように左レールゲージコーナ線Rarと称し、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciを繋げた軌跡を右レールゲージコーナ線Rbrと称する、また、軌道中心Vbiを繋げた軌跡を軌道中心線Qiと称する。
すなわち、軌道中心関連情報用メモリ115には軌道中心関連情報KNJiを繋げた左レールゲージコーナ線Rarと右レールゲージコーナ線Rbrと軌道中心線Qiとが記憶されていることになる。
また、図7に示すように、一定区間(1000mm)の左レールゲージコーナ線Rarを一定区間毎左レールゲージコーナ線Rariと称し、一定区間(1000mm)の右レールゲージコーナ線Rbrを一定区間毎右レールゲージコーナ線Rbriと称している。
前述の軌道中心関連情報KNJiは、軌道中心Vbiと左レールゲージコーナ三次元位置Raskciと右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciとからなるが、軌道中心Vbiに対してこれらの三次元位置は同一線上に並んでない場合もある。例えば、左右のレールゲージコーナ三次元位置は、前後の軌道中心Vbiとの間の点と同一線上に並んでいる場合もある。
また、例え一致していたとしても、その軌道中心Vbiと左レールゲージコーナ三次元位置Raskciと右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciとの関連付けの方式によっては、レーザ点群LRiが漏れるように定義される方式と、レーザ点群が漏れないように定義される方式とがある。
レーザ点群LRiが漏れるように定義される方式は、図8に示すように、取得順の番号が隣合う軌道中心Vbi同士を接続する直線を一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiとして接続する。そして、この一定区間毎軌道中心接続直線Lvbi毎に、この一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiの後側の軌道中心Vbiからこの一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiに対して直角となる横断直線Lvri´´を求める。そして、この横断直線Lvri´´を前側の軌道中心Vbi−1に平行移動させた横断直線Lvri´´−1を定義する。
そして、図8に示すように、この横断直線Lvri´´−1と左レールゲージコーナ線Rar及び右レールゲージコーナ線Rbrとの交点を左レールゲージコーナ三次元位置Raskci、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciとして求める。そして、これらの位置の組(Raskci、Rbskci、Vbi)を軌道中心関連情報KNJiとしている。また、左レールゲージコーナ三次元位置Raskci、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci、軌道中心Vbiを通る直線を横断直線Lvriと称している。
つまり、この軌道中心関連情報KNJiは、図8に示すように、空き領域と重ね領域とができる方式である。
一方、レーザ点群が漏れないように定義される方式というのは図9に示すように、軌道中心Vbi同士を接続する直線を一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiとして接続し、この一定区間毎軌道中心接続直線Lvbi毎に、この一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiの後側の軌道中心Vbiからこの一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiに対して直角となる横断直線Lvri´を求める。
そして、図9に示すように、この横断直線Lvri´を左レールゲージコーナ線Rarと右レールゲージコーナ線Rbrとに交わるようにした横断直線Lvriを求め、この横断直線Lvriに交わる位置を左レールゲージコーナ三次元位置Raskci、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciとして求める。
そして、これらの位置の組(Raskci、Rbskci、Vbi)を軌道中心関連情報KNJiとする方式である。つまり、図9に示すように、空き領域及び重ね領域ができない。本実施の形態では、軌道中心関連情報用メモリ115に記憶されている軌道中心関連情報KNJiは、空き領域及び重ね領域ができない方式で記憶されているとして説明する。
曲線半径算出部130は、曲線半径用メモリ135の軌道中心関連情報KNJiを指定し、この軌道中心関連情報KNJiに含まれている軌道中心Vbiを基準にして、この基準の軌道中心Vbiに対して前後に隣接する一定数(例えば25個目)の位置VPi(VPp、VPq)を求める。つまり、基準の軌道中心Vbiに対して前後に一定区間以上(1000mm)となる25mの場所を位置VPi(VPp、VPq)としている。
前述の基準の軌道中心Vbi(以下基準軌道中心VoPと称する)に対して前側の25個目の位置のものは、前側軌道中心VPpと称する。
また、基準軌道中心VoPに対して後側の25個目の位置のものは、後側軌道中心VPqと称する。
そして、この基準軌道中心VoPと前側軌道中心VPpと後側軌道中心VPqとを3点を円の方程式(x2+y2+lx+my+n=0)に代入して中心から基準軌道中心VoPまでの曲線半径Riを求め、これを軌道中心関連情報KNJiに関連付けて曲線半径用メモリ135に記憶する。
前述の前側軌道中心VPp及び後側軌道中心VPqは、曲線半径Riを正確に表現し、かつ、座標の誤差の影響を受けない一定の区間である。10m間隔では、レール抽出誤差の影響を受けやすく、50m間隔では直線部も曲線になる場合があり、経験的に25mとして決定し、この25mに対応する軌道中心Vbiの個数である。
また、曲線半径Riの算出の方法は図10に示すようにして求めてもよい。図10に示すように、基準軌道中心VoPに対して前側に25個目となる前側軌道中心VPpと、後側に25個目となる後側軌道中心VPqとの間を直線Lmiで接続して、この直線Lmiに対して直角となる直線Lniを求める。
このような処理を、前側軌道中心VPpと後側軌道中心VPqとで行って、各々3点の直線Lniが交わる交点を中心として求め、この中心から基準軌道中心VoPまでの曲線半径Riを求めてもよい。
また、前述の前側軌道中心VPp及び後側軌道中心VPqは、具体的には基準軌道中心VoPに対して番号が小さい方に25番目となるのが前側軌道中心VPpであり、番号が大きい方に25番目となるのが後側軌道中心VPqである。
カント算出部120は、軌道中心関連情報用メモリ115の軌道中心関連情報KNJiに含まれている左レールゲージコーナ三次元位置Raskciと左レールゲージコーナ三次元位置Raskciとの高さ(z座標)の差をカントCi(図11参照)として求め、これを軌道中心関連情報KNJiに関連付けて図12に示すように曲線半径用メモリ135に記憶する。このカントCiは、曲線半径Riの確認用に用いるのが好ましい。
点群抽出範囲設定部140は、立体形状の変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwi(一定区間毎ボックスSBQwi)を連結させて三次元メモリ145に定義する処理(手段)を行う(図13参照)。
また、点群抽出範囲設定部140は、軌道中心関連情報用メモリ115の軌道中心関連情報KNJiを順次指定して、これらの軌道中心関連情報KNJiに含まれている軌道中心Vbiを図9及び図13に示すように三次元メモリ145に順次定義する。
そして、隣合う軌道中心Vbi同士を接続した一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiとし、この一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiを構成する後側の軌道中心Vbiから一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiに対して直角でかつ左レールゲージコーナ線Rar及び右レールゲージコーナ線Rbrを通る横断直線Lvriを定義し(求め)、この横断直線Lvriとの交点である左レールゲージコーナ三次元位置Raskci、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciを求める。つまり、カントCiに対応するレール上面線Rumが定義されたことになる。
そして、このレール上面線Rumを通る軌道中心Vbiに関連する曲線半径Riを曲線半径用メモリ135から読み込み、この曲線半径Riに基づいて建築限界の変動量Wi(直線区間はWiは「0」)を求める。
この変動量Wiは、電化区間用であるから、例えば、
Wi=11550/Ri
Ri:曲線半径(m)
として求める。
そして、この変動量Wiで建築限界枠CFi(架線設備領域付建築限界枠DPCFi)の寸法を変動させた変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)及び間隙を変動させた変動後建築限界拡大枠BCFwiをレール上面線Rum上に定義する。そして、番号が隣同士の前後の変動後建築限界枠CFwiとで変動後建築限界枠ボックスSCFwi及び番号が隣同士の前後の変動後建築限界拡大枠BCFwiとで変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwiを定義する。
すなわち、三次元メモリ145には、図13に示すように、収集区間を一定区間毎に分割して定義した立体形状の変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwiが連結されて定義されることになる。
但し、図13は変動後建築限界枠CFwi、変動後建築限界枠ボックスSCFwi、変動後概略建築限界枠OCFwiを示さないで変動後建築限界拡大枠BCFwi、変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwiのみを示している。
さらに、点群抽出範囲設定部140は、図14に示すように、架線設備領域枠PLFiと電化区間用建築限界枠DFiとからなる架線設備領域付建築限界枠DPCFiを建築限界枠CFiとし、これを変動量Wiで変動させた変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)を定義(生成)する。
そして、これらに基づく変動後建築限界枠ボックスSCFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠ボックスSDPCFwi)を定義する。
この変動後建築限界枠ボックスSCFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠ボックスSDPCFwi)の定義(生成)に伴って生成された、取得順が隣合う前後の変動後電化区間用建築限界枠DFwiに基づく立体を変動後電化区間用建築限界枠ボックスSDFwiと称している。
また、変動後建築限界枠ボックスSCFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠ボックスSDPCFwi)の定義に伴って生成された、前後の変動後架線設備領域枠PLFwiに基づく立体を変動後架線設備領域枠ボックスSPLFwiと称している。
つまり、図14に示すように、変動後電化区間用建築限界枠ボックスSDFwiと変動後架線設備領域枠ボックスSPLFwiとからなる変動後架線設備領域付建築限界枠ボックスSDPCFwi(変動後建築限界枠ボックスSCFwi)をレール上面線Rumの上に定義している。
すなわち、点群抽出範囲設定部140は、図14に示すように、収集区間を一定区間毎に分割した区間毎に、変動後建築限界枠ボックスSCFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠ボックスSDPCFwi)と変動後概略建築限界枠ボックスSOCFwiと変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwiとを含む一定区間毎ボックスSBQwiが定義されることになる。
レーザ点群取得部150は、一定区間毎ボックスSBQwiが三次元メモリ145に定義される毎に、変動後建築限界枠ボックスSCFwi内の座標値を有するレーザ点群LRiを三次元メモリ145に全て読み出す(図15参照)。
架線・架線設備判定部160は、一定区間毎ボックスSBQwi(変動後建築限界枠ボックスSCFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠ボックスSDPCFwi)、変動後概略建築限界枠ボックスSOCFwi、変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwi)内にレーザ点群LRiが読み込まれる毎に、変動後架線設備領域枠ボックスSPLFwi内に存在するレーザ点群LRiを指定する。
そして、この指定されたレーザ点群LRiがパラメータ情報Msiに含まれている後述する架線・架線設備条件(図16、図17参照)に基づいて架線又は架線設備かどうかを判定し、架線と判定した場合は、架線であることを示す区分ID(識別子ともい)を判定結果とし、この区分IDをその指定されたレーザ点群LRiに付加する。
また、架線設備と判定した場合は、架線設備(碍子、アームタイ、スパン線、・・・)であることを示す区分ID(識別子ともい)を判定結果とし、この区分IDをその指定されたレーザ点群LRiに付加する。
また架線設備ではない場合は架線設備ではないことを示す区分ID(識別子ともいう)を判定結果とし、この区分IDをその指定されたレーザ点群LRiに付加し、これらを架線設備領域点群判定情報HJiとして架線設備判定結果用メモリ165に記憶する(図18参照)。
具体的には、変動後架線設備領域枠ボックスSPLFwiにパラメータ用メモリ101のパラメータ情報Msiに含まれている最小点数Msni(例えば10点)以上の場合は、このレーザ点群LRiが架線又は架線設備かどうかを判定する。
つまり、架線周辺の点群を主成分分析し、クラスタリングして対象点群を決定する処理を実行する。
例えば、変動後架線設備領域枠ボックスSPLFwi内のレーザ点群LRiを指定し、この指定されたレーザ点群LRiがパラメータ情報Msiに含まれている架線・架線設備条件に基づいて架線又は架線設備かどうかを判定する。
架線・架線設備条件は、レーザ点群LRiが変動後架線設備領域枠ボックスSPLFwi内において連続してかつレール方向(水平ライン)に平行かどうかという条件(図16、図17参照)と、直線に交わって分岐しているかどうかの条件と、纏まりの程度の条件、全体的な形状の条件等である。
具体的には、変動後架線設備領域枠ボックスSPLFwiを例えば10mm程度のメッシュに分割し、この隣接するメッシュ内にレーザ点群LRiが存在した場合は、そのメッシュを捉えて行く(クラスタリング)。そして、全体の形状から架線設備であるかを判定する。
二次元化部170は、一定区間毎ボックスSBQwi(変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwi、変動後概略建築限界枠ボックスSOCFwi、変動後建築限界枠ボックスSCFwi)が定義される毎に、この一定区間毎ボックスSBQwi内の変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)が定義されている軌道中心関連情報KNJiを読み込む。
そして、この軌道中心関連情報KNJiに含まれている軌道中心Vbiと左レールゲージコーナ三次元位置Raskciと右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciとを通る横断直線Lvriをレール上面線Rumとする(図14参照)。この横断直線Lvriの算出について図を用いて詳細に後述する。
そして、このレール上面線RumをX軸とし、このX軸における例えば軌道中心Vbiを原点とした二次元平面(X´―Z´)を二次元平面用メモリ175に定義する(図19参照)。
そして、レール上面線Rum以下のレーザ点群LRiを除いてこの変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwi内のレーザ点群LRiを指定して図19に示すように、二次元平面(X´―Z´)に投影変換する。また、この変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwiの変動後建築限界拡大枠BCFwi及び変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)を投影変換する。
なお、原点(x´,z´)は軌道中心Vbiとは限らない。例えば、変動後建築限界枠ボックスSCFwiのBRw1を原点(x´,z´)としてもよい。また、車両限界枠VFiを定義してもかまわない。
このとき、二次元化部170は一定区間毎ボックスSBQwi(変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwi、変動後建築限界枠ボックスSCFwi)内のレーザ点群LRiを指定する毎に、このレーザ点群LRiの三次元座標を有する架線設備領域点群判定情報HJiを架線設備判定結果用メモリ165から読み込む。そして、架線設備領域点群判定情報HJiの判定結果が架線の区分ID又は架線設備の区分IDを示している場合は、その指定したレーザ点群LRiの読み込みを停止する。
図19においては、変動後概略建築限界枠OCFwiと変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)とにレーザ点群LRiが存在している例を示している。すなわち、障害地物レーザ点群SLRiが存在している。
地物障害物判定部180は、二次元化部170が一定区間毎ボックスSBQwi(変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwi、変動後建築限界枠ボックスSCFwi)内のレーザ点群LRiを指定する毎に、これを鉄道車両に対して障害となる危険な地物の障害地物レーザ点群SLRi(x´,y´)として図20に示すように判定結果用メモリ185に記憶する。また、二次元化部170で指定したレーザ点群LRiの三次元座標を記憶する。
そして、障害地物レーザ点群SLRi(x´,y´)が二次元平面(X´―Z´)の変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)内に存在しているかを判定する。また、変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)と変動後概略建築限界枠OCFwiの間若しくは変動後概略建築限界枠OCFwiと変動後建築限界拡大枠BCFwiとの間に存在しているかどうかを判定する。
或いは,変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)における変動後架線設備領域枠PLFwiに存在しているかどうかを判定する。
そして、この判定結果である枠の種別を障害地物レーザ点群SLRiに関連付け、これを障害物判定結果情報HMJiとして記憶する(図20参照)。
つまり、本実施の形態における枠の種別は、変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)又は変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)と変動後概略建築限界枠OCFwiの間或いは変動後概略建築限界枠OCFwiと変動後建築限界拡大枠BCFwiとの間若しくは変動後架線設備領域枠PLFwiのいずれかであるかを示す枠の種別コードである。
具体的には、障害地物レーザ点群SLRiの個数を判定し、パラメータ情報Msiに含まれている内外判定時における最小点数Msniの個数以上の場合は、障害地物レーザ点群SLRiがどの枠に含まれているかどうかを判定し、この判定結果を障害物判定結果情報HMJiとして記憶する。
障害物表示部190は、判定結果用メモリ185の障害物判定結果情報HMJiの障害地物レーザ点群SLRiとこの障害地物レーザ点群SLRiのy座標とを有するレーザ点群LRiをレーザ点群用データベース103から全て読み出す。
そして、これらを画面座標に変換して表示部200の画面に表示する。また、障害地物レーザ点群SLRiは障害物判定結果情報HMJiの枠の種別に該当する色にして表示部200の画面に表示する。さらに、障害物表示部190は、架線設備判定結果用メモリ165の架線設備領域点群判定情報HJiを読み込み、この架線設備領域点群判定情報HJiに含まれているレーザ点群LRiを変動後架線設備領域枠PLFwiであることを示す色(黄色)で表示する。
具体的には障害物表示部190は、例えば図20に示す枠の種別を画面に表示させ、これらの枠に対して所定の色を入力させ、これを枠内点群色テーブル(図示せず)として記憶する。
例えば、オペレータは変動後建築限界枠CFwi(架線設備領域付建築限界枠DPCFi)には赤色を割り付ける。また、変動後概略建築限界枠OCFwiと変動後建築限界枠CFwi(架線設備領域付建築限界枠DPCFi)との間に含まれている場合はピンク色を割り付ける。また、変動後概略建築限界枠OCFwiと変動後建築限界枠CFwi(架線設備領域付建築限界枠DPCFi)との間に含まれている場合は緑色を割り付ける。さらに、変動後架線設備領域枠PLFwiには黄色を割り付ける。
そして、地物障害物判定部180は、判定結果用メモリ185の障害物判定結果情報HMJiの障害地物レーザ点群SLRi及び架線設備判定結果用メモリ165の架線設備領域点群判定情報HJiに含まれているレーザ点群LRiを入力されている色で表示させる。すなわち、変動後架線設備領域枠PLFwiの枠の種別に応じた色で表示させる。
従って、図2に示すように、線路周辺の点群の他に左レールRa、右レールRb付近の点群及び障害地物レーザ点群SLRiが枠の種別の色で表示されるので障害物(例えば樹木)を容易に判断できる。
以下に主要な各部について説明を補充する。
(点群抽出範囲設定部140の詳細)
次に、点群抽出範囲設定部140について図21、図22のフローチャート等を用いて詳細に説明する。但し、変動後建築限界枠ボックスSCFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠ボックスSDPCFwi)のみを代表にして説明する。
図21に示すように、点群抽出範囲設定部140は、軌道中心関連情報用メモリ115に記憶されている取得番号付の軌道中心関連情報KNJi(左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x,y,z)、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci(x,y,z)、軌道中心Vbi(x,y,z))を指定する(S21)。
そして、この指定毎に軌道中心関連情報KNJiに含まれている軌道中心Vbi、左レールゲージコーナ三次元位置Raskci及び右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciを図9に示すように三次元メモリ145に順次定義する(S23)。次に、前側の軌道中心Vbiが定義されているかどうかを判定する(S25)。
定義されていると判定した場合は、ステップS23で定義された軌道中心Vbiを後側としてポインタ(図示せず)に設定する(S27)。
次に、図9に示すように、この後側の軌道中心Vbiと前側の軌道中心Vbi―1(番号が若い)とこの後側の軌道中心Vbiとを接続する直線を一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiとして定義する(S29)。
そして、図9に示すように、一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiの後側の軌道中心Vbi毎に、この一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiに対して直角となる直線を横断直線Lvri´(図23参照)として定義する(S31)。
次に、横断直線Lvri´が定義される毎に、ポインタに設定されている後側とされた軌道中心Vbiを前側の軌道中心Vbi―1とする(S33)。
次に、図22に示すように、次に、横断直線Lvri´が定義される毎に、図23に示すようにこの横断直線Lvri´が左レールゲージコーナ三次元位置Raskci及び右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciに交わるようにする(S41)。
そして、これを本実施の形態では横断直線Lvriとして、カントCiに対応するレール上面線Rumを得る(S43)。
そして、点群抽出範囲設定部140は、パラメータ用メモリ101のパラメータ情報Msiの建築限界枠パラメータ情報MsCJi及び架線設備領域枠用パラメータ情報MsPJi等の各寸法に基づいて、建築限界枠CFi(架線設備領域付建築限界枠DPCFi)をレール上面線Rum(横断直線Lvri)上に定義する(S45)。
次に、この軌道中心Vbiを有する曲線半径Riを曲線半径用メモリ135から読み込む(S47)。
次に、この曲線半径Riに基づいて建築限界枠CFi(架線設備領域付建築限界枠DPCFi)の変動量Wiを限界枠変動幅Waiとして求める(S49)。そして、この限界枠変動幅Waiで建築限界枠CFiの縦辺(OPC1とOPC3とを結ぶ直線と、OPC2とOPC4とを結ぶ直線)と上辺(OPC3とOPC4とを結ぶ直線)とを変動させて得た変動後概略建築限界枠OCFwi(図3参照)を三次元メモリ145に定義する(S51)。
次に、変動後概略建築限界枠OCFwiの定義に伴って、建築限界拡大枠BCFiを定義するためのオフセット情報Hiに限界枠変動幅Waiを加算した拡大枠変動幅Wbiを求める(S53)。
次に、この拡大枠変動幅Wbiで建築限界拡大枠BCFiの縦辺(BR1とBR3とを結ぶ直線と、BR2とBR4とを結ぶ直線)を変動させると共に、上辺(BR3とBR4を結ぶ直線)を変動させて得た変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)を図3に示すように三次元メモリ145に定義する(S55)。
そして、図14に示すように、前側の変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)と後側の変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)の各々の角を直線で結んだ変動後建築限界枠ボックスSCFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠ボックスSDPCFwi)を三次元メモリ145に定義する(S57)。
すなわち、図14に示すように三次元メモリ145には、変動後建築限界枠ボックスSCFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠ボックスSDPCFwi)と、変動後概略建築限界枠ボックスSOCFwiと、変動後建築限界拡大枠ボックスSBFwiとを含む一定区間毎ボックスSBQwiが定義されることになる。
次に、図22に示すように、軌道中心関連情報用メモリ115に軌道中心関連情報KNJiが他にあるかどうかを判定する(S59)。
他にある場合は、次の軌道中心関連情報KNJiに更新して処理を図21に示すステップS23に戻す(S61)。
また、ステップS25において、前側の軌道中心Vbiが定義されていないと判定した場合は、図21に示すように、スタート点と判定する(S63)。
そして、後側の軌道中心Vbiの横断直線Lvriが定義されたとき、この横断直線Lvriをスタート点に平行移動(コピー)させて処理をステップS21に戻す(S65)。
つまり、図19及び図13に示すように、三次元メモリ145には、軌道中心線Qiにおける1000mm区間毎の軌道中心Vbi同士を結ぶ一定区間毎軌道中心接続直線Lvbiに対して直角に交わるように変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)が順次定義される。そして、これらの四角(BR1、BR2、BR3、BR4)同士を結んだ変動後建築限界枠ボックスSCFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠ボックスSDPCFwi)が定義されることになるので周囲のレーザ点群LRiを漏らすことなく収集できることになる。
すなわち、収集区間に渡って収集されたレーザ点群LRiを一定区間毎ボックスSBQwi毎に纏めて、これを一面(二次元平面)に展開して障害地物レーザ点群SLRiを検出し、かつ存在する枠の種別とその障害地物レーザ点群SLRiの三次元座標を得ているので収集区間が非常に長くとも、短時間で検出できる。
また、一定区間毎に、この一定区間における高密度のレーザ点群LRiに基づく左レールゲージコーナ三次元位置Raskci、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskci軌道中心Vbiを通る横断直線Lvriをレール上面線Rumとし、このレール上面線Rumに、上記の前側軌道中心VPp、後側軌道中心VPq及び基準軌道中心VoPに基づく曲線半径Riの変動量Wiで上記の枠の横幅、縦幅を変動させて得た一定区間毎ボックスSBQwiを定義している。
従って、自動的に曲線区間のカントCiに応じて一定区間毎ボックスSBQwiを傾け、かつこの一定区間における曲線半径Riの変動量Wiで枠の横幅、縦幅を変動させているので、その曲線区間の傾きに応じた建築限界に対する障害地物レーザ点群SLRiを短時間でかつ精度良く検出できる。
また、障害地物レーザ点群SLRiを変動後建築限界枠CFwi、変動後建築限界拡大枠BCFwiと共に表示又は障害地物レーザ点群SLRiの座標をリストにして印刷した場合は、作業員は正確にかつ容易に障害となる例えば樹木等の位置を把握できる。
(地物障害物判定部180及び障害物表示部190の詳細処理)
地物障害物判定部180及び障害物表示部190の詳細処理を図24のフローチャートを用いて説明する。
地物障害物判定部180は、図24に示すように二次元平面用メモリ175の二次元平面(X´−Y´)における障害地物レーザ点群SLRiの個数をカウンタ(図示せず)によって計数する(S71)。
そして、この計数値がパラメータ情報Msiに含まれている最小点数Msni(例えば10点)以上かどうかを判定する(S73)。
ステップS62において、二次元平面用メモリ175の二次元平面(X´−Z´)の障害地物レーザ点群SLRiの個数が最小点数Msniの個数以上と判定した場合は、二次元平面(X´−Z´)のレーザ点群LRiを障害地物レーザ点群SLRiとして指定する(S75)。
そして、この障害地物レーザ点群SLRiの二次元座標(x´,z´)を読み込んで、判定結果用メモリ185に記憶する(S77)。
次に、この障害地物レーザ点群SLRiが位置している枠の種別を判定する(S79)。但し、変動後概略建築限界枠OCFwiについては説明を省略する。
例えば、変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)に含まれている場合はステップS77で読み込んだ二次元座標(x´,z´)を有する障害地物レーザ点群SLRiに変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)を示す枠の種別コードを割り付けた障害物判定結果情報HMJiを判定結果用メモリ185に得る。
また、変動後概略建築限界枠OCFwiと変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)との間に含まれていると判定した場合は、変動後概略建築限界枠OCFwiと変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)との間であることを示す枠の種別コードを割り付けた障害物判定結果情報HMJiを判定結果用メモリ185に得る。
また、変動後架線設備領域枠PLFwiに含まれていると判定した場合はステップS77で読み込んだ二次元座標(x´,z´)を有する障害地物レーザ点群SLRiに変動後架線設備領域枠PLFwiであることを示す枠の種別コードを割り付けた障害物判定結果情報HMJiを判定結果用メモリ185に得る。
そして、ステップS79において、ステップS77で読み込んだ二次元座標(x´,z´)を有する障害地物レーザ点群SLRiが変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)であると判定されて、その枠の種別コードが割り付けられていると判定した場合は、障害物表示部190がオペレータによって設定されている枠内点群色テーブル(図示せず)の変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)に対応させられている色(赤)を読み込み、障害地物レーザ点群SLRiを画面座標に変換して表示させる(S81)。
一方、地物障害物判定部180は、他に障害地物レーザ点群SLRiが存在しているかどうかを判断する(S83)。
他に存在する場合は、障害地物レーザ点群SLRiを次の障害地物レーザ点群SLRiに更新して処理をステップ75に戻す(S85)。
また、ステップS79において、変動後概略建築限界枠OCFwiと変動後建築限界枠CFwi(変動後架線設備領域付建築限界枠DPCFwi)との間であることを示す枠の種別コードにされていると判定した場合は、障害物表示部190は、オペレータによって設定されている枠内点群色テーブルのその枠の色(緑)でその障害地物レーザ点群SLRiを画面座標に変換して表示させる(S85)。
また、ステップS77において、変動後架線設備領域枠PLFwiに含まれていることを示す枠の種別のコードにされている判定した場合は、障害物表示部190は、オペレータによって設定されている枠内点群色テーブルのその枠の色(黄色)でその障害地物レーザ点群SLRiを画面座標に変換して表示させる(S89)。
(軌道中心関連情報算出部110)
次に、軌道中心関連情報算出部110について図25を用いて説明を補充する。但し、左レールについてのみ説明する。
軌道中心関連情報算出部110は、図25(a)に示すように、奥行が1000mm、幅が400mmの左レール点群収集用ボックスRaQBi(車両に設けられている慣性航法装置INSが検出した姿勢に基づいて傾けている)にレーザ点群LRiを左レール用ボックス内レーザ点群LRaBiとして収集し、これを二次元平面(X´−Z´)に定義する。
つまり、左レール点群収集用ボックスRaQBi内の左レール用ボックス内レーザ点群LRaBi(図25(a))を、図25(b)に示すように、二次元平面(X´−Z´)に全て投影変換する。これを左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,y´)と称している。
そして、図25(c)に示すようにICPマッチング処理によって求められている前回の左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,y´:左レール断面形状)における左レールゲージコーナ二次元位置Rakci(前回の左レールICPソース点群初期位置SPaoi)を今回の左レールICPソース点群初期位置SPaoiとする。そして、設定されている今回の左レールICPソース点群初期位置SPaoi(前回のRakci)を読み込む。
そして、図25(c)に示すように、この左レール用変換ICPソース点群SHRai(変換左レール基準断面形状)の左レール基準断面形状コーナ角位置である左レール用変換ソース点群コーナ角位置SHRakci(x´、y´)が今回の左レールICPソース点群初期位置SPaoi(前回の左レールゲージコーナ二次元位置Rakci)になるように二次元(X´―Y´)に定義する。
このとき、姿勢θiを用いて左レール用変換ICPソース点群SHRaiを回転させるのが好ましい。
そして、図25(c)に示すように、二次元平面(X´−Z´)における左レール用変換ICPソース点群SHRai(x´,z´:変換左レール基準断面形状)と今回の左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,y´;左レール断面形状)とをICPマッチング処理する。
そして、マッチング処理によって得られた今回の左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,y´)の左レールゲージコーナ二次元位置Rakci(図25(d)参照)を次間隔コーナ初期位置とする。
次に、左レールゲージコーナ二次元位置Rakciが得られる毎に、変換左レール基準断面形状である左レール変換二次元上点群LRaHBi(x´,y´)を三次元座標系(X−Y−Z)に変換する。そして、これに予め設定されているy値(500mm)を付加して左レールゲージコーナ三次元位置Raskci(x,y,z)としている。
なお、上記実施の形態では、漏れがでる点群の方式で軌道中心関連情報用メモリ115に軌道中心関連情報KNJiが記憶されている場合は、点群抽出範囲設定部140はこの軌道中心関連情報KNJiに含まれている軌道中心Vbi、左レールゲージコーナ三次元位置Raskci、右レールゲージコーナ三次元位置Rbskciをそのまま三次元メモリ145に定義する。
また、上記実施の形態では、概略建築限界枠OCFi、建築限界拡大枠BCFiの下辺をレール上面線Rumに一致させるとしたが、これらの下辺(限界枠下辺VFLd、拡大枠下辺BFLd)は、図26に示すように、レール上面線Rumから75mmの位置になるように定義してもかまわない。
このように定義する場合は、図26に示すように、軌道中心関連情報KNJiを三次元メモリ145に定義する毎に、この軌道中心Vbiから垂直線Liを定義し、この軌道中心Vbiから75mmとなる位置を新たな軌道中心Vbi(Vbni)とし、この軌道中心Vbi(Vbni)からレール上面線Rumに対して水平となる新たなレール上面線Rum(Rum´)を定義し、この新たなレール上面線Rum(Rum´)に概略建築限界枠OCFi、建築限界拡大枠BCFiの下辺(限界枠下辺VFLd、拡大枠下辺BFLd)を定義する。
さらに、上記実施の形態においては、地物障害物判定部180は、二次元化部170で指定したレーザ点群LRiの三次元座標を記憶するとしたが、この三次元座標のy座標は一定区間毎ボックスSBQwiの長さは1000mmであるので、一定区間毎ボックスSBQwiにおけるいずれかのy座標であってもかまわない。
また、上記の実施の形態では、普通鉄道の曲線区間における曲線半径Riを求めて変動量Wiを求めるとしたが、新幹線鉄道の曲線区間における曲線半径Riを求めて新幹線鉄道に基づく形式の変動量Wiを求めてもかまわない。すなわち、新幹線鉄道の建築限界内における障害物の判定に本発明を適用してもかまわない。
101 パラメータ用メモリ
103 レーザ点群用データベース
110 軌道中心関連情報算出部
115 軌道中心関連情報用メモリ
120 カント算出部
130 曲線半径算出部
135 曲線半径用メモリ
140 点群抽出範囲設定部
145 三次元メモリ
150 レーザ点群取得部
160 架線・架線設備判定部
165 架線設備判定結果用メモリ
170 二次元化部
175 二次元平面用メモリ
180 地物障害物判定部
185 判定結果用メモリ
190 障害物表示部

Claims (9)

  1. 高密度のレーザ点群(LRi)を用いて、線路を走行する鉄道車両に対して障害となる地物を判定するレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システムであって、
    前記線路の収集区間に渡る前記レーザ点群(LRi)が記憶されたレーザ点群用データベース(103)と、
    左レール(Ra)の前記レーザ点群(LRi)に基づく、左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)を繋げた左レールゲージコーナ線(Rar)と右レール(Rb)の右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)を繋げた右レールゲージコーナ線(Rbr)と一定区間毎の軌道中心(Vbi)を繋げた軌道中心線(Qi)とを軌道中心関連情報(KNJi)として記憶した軌道中心関連情報用メモリ(115)と、
    前記軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている軌道中心(Vbi)に対する曲線半径(Ri)が前記軌道中心関連情報(KNJi)に関連付けられて記憶された曲線半径用メモリ(135)と、
    建築限界を示す枠を建築限界枠(CFi)とし、この建築限界枠(CFi)に対して間隙を有して囲む建築限界拡大枠(BCFi)を含む情報がパラメータ情報(Msi)として記憶されたパラメータ用メモリ(101)と、さらに、
    前記収集区間を一定区間毎に分割した一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される三次元メモリ(145)と、二次元平面用メモリ(175)と、判定結果用メモリ(185)とを備え、さらに、
    前記軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)、前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)、前記軌道中心(Vbi)を前記三次元メモリ(145)に定義し、この軌道中心関連情報(KNJi)毎に、この軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)、前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)、前記軌道中心(Vbi)を通る横断直線(Lvri)をレール上面線(Rum)とし、このレール上面線(Rum)毎に、前記定義した軌道中心関連情報(KNJi)の前記曲線半径(Ri)に基づいて前記建築限界の変動量(Wi)を求め、この変動量(Wi)で前記建築限界枠(CFi)の寸法を変動させた変動後建築限界枠(CFwi)及び前記間隙を変動させた変動後建築限界拡大枠(BCFwi)をそのレール上面線(Rum)に定義して行ってこれらの枠を繋げた変動後建築限界枠ボックス(SCFwi)及び変動後建築限界拡大枠ボックス(SBFwi)を含む前記一定区間毎ボックス(SBQwi)を定義する点群抽出範囲設定部(140)と、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される毎に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)内の三次元座標を有するレーザ点群(LRi)を前記レーザ点群用データベース(103)から全て読み込むレーザ点群取得部(150)と、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される毎に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)における前記レール上面線(Rum)をX軸とした二次元平面(X´―Z´)を前記二次元平面用メモリ(175)に定義してレール上面線(Rum)以上のレーザ点群(LRi)を指定して投影変換すると共に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)内の変動後建築限界拡大枠(BCFwi)及び前記建築限界枠(CFi)を投影変換する二次元化部(170)と、
    前記二次元平面(X´―Z´)におけるレーザ点群(LRi)を前記障害となる地物の障害地物レーザ点群(SLRi:x´,z´)とし、前記二次元化部(170)が指定したレーザ点群(LRi)の三次元座標(x,y,z)と、この障害地物レーザ点群(SLRi:x´,z´)が位置している前記変動後建築限界拡大枠(BCFwi)と前記建築限界枠(CFi)との間又は前記建築限界枠(CFi)の種別とを障害物判定結果情報(HMJi)として前記判定結果用メモリ(185)に記憶する地物障害物判定部(180)と
    を有することを特徴とするレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システム。
  2. 前記パラメータ情報(Msi)の前記建築限界枠(CFi)の情報は、架線及び架線設備が存在する領域の枠を示す架線設備領域枠(PLFi)とし、この架線設備領域枠(PLFi)を電化区間用の建築限界を枠で示した電化区間用建築限界枠(DFi)の上部に設けた架線設備領域付建築限界枠(DPCFi)を定義するための情報であり、
    さらに、前記架線又は架線設備であるかどうかを判定するための架線・架線設備条件を
    含み、
    前記点群抽出範囲設定部(140)は、
    前記軌道中心関連情報(KNJi)に基づく前記レール上面線(Rum)が前記三次元メモリ(145)に定義される毎に、架線設備領域付建築限界枠(DPCFi)を前記変動量(Wi)で変動させた変動後架線設備領域付建築限界枠(DPCFwi)を前記変動後建築限界枠(CFwi)として順次定義する手段と、
    隣合う前後の変動後架線設備領域付建築限界枠(DPCFwi)とで変動後架線設備領域付建築限界枠ボックス(SDPCFwi)を定義する手段と、
    この変動後架線設備領域付建築限界枠ボックス(SDPCFwi)の定義に伴って隣合う前後の前記電化区間用建築限界枠(DFi)に基づく変動後の立体を変動後電化区間用建築限界枠ボックス(SDFwi)とする手段と、
    前記変動後架線設備領域付建築限界枠ボックス(SDPCFwi)の定義に伴って前後の前記架線設備領域枠(PLFi)に基づく変動後の立体を変動後架線設備領域枠ボックス(SPLFwi)として前記一定区間毎ボックス(SBQwi)に含ませて定義する手段とを備え、
    さらに、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)内にレーザ点群(LRi)が読み込まれる毎に、前記変動後架線設備領域枠ボックス(SPLFwi)内に存在するレーザ点群(LRi)を指定し、この指定されたレーザ点群(LRi)が前記パラメータ情報(Msi)に含まれている架線・架線設備条件に基づいて架線又は架線設備かどうかを判定し、架線設備と判定した場合は架線設備を示す区分IDを若しくは架線と判定した場合は架線を示す区分IDをその指定されたレーザ点群(LRi)に付加し、また架線及び架線設備ではない場合は架線及び架線設備ではないことを示す区分IDをその指定されたレーザ点群(LRi)に付加し、これらを架線設備領域点群判定情報(HJi)として架線設備判定結果用メモリ(165)に記憶する架線・架線設備判定部(160)と、
    さらに、
    前記二次元化部(170)は、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)内の前記レーザ点群(LRi)を指定する毎に、前記架線設備判定結果用メモリ(165)にこの指定されたレーザ点群(LRi)の三次元座標を有する前記架線設備領域点群判定情報(HJi)を読み込み、この架線設備領域点群判定情報(HJi)に含まれている区分IDが架線又は架線設備を示している場合は、その指定したレーザ点群(LRi)の読み込みを停止することを特徴とする請求項1記載のレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システム。
  3. 前記架線・架線設備判定部(160)は、
    前記二次元平面(X´―Z´)における前記障害地物レーザ点群(SLRi:x´,z´)の三次元座標(x、y、z)を有する前記架線設備領域点群判定情報(HJi)が前記架線設備判定結果用メモリ(165)に存在する場合は、この架線設備領域点群判定情報(HJi)に含まれているレーザ点群(LRi)の三次元座標(x、y、z)とその障害地物レーザ点群(SLRi:x´,z´)の二次元平面(X´―Z´)の座標(x´,z´)と変動後架線設備領域枠(PLFwi)の種別とを前記架線設備領域点群判定情報(HJi)として前記架線設備判定結果用メモリ(165)に記憶する
    ことを特徴とする請求項2記載のレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システム。
  4. さらに、
    前記判定結果用メモリ(185)の障害物判定結果情報(HMJi)の障害地物レーザ点群(SLRi)とこの障害地物レーザ点群(SLRi)のy座標とを有するレーザ点群(LRi)を前記レーザ点群用データベース(103)から全て読み出して、これらを画面座標に変換して画面に表示すると共に、前記障害地物レーザ点群(SLRi)を画面座標に変換して前記障害物判定結果情報(HMJi)に含まれる前記枠の種別に応じた色で表示する障害物表示部(190)と
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のレーザ点群を用いた建築
    限界内点群判定システム。
  5. 前記障害物表示部(190)は、
    架線設備判定結果用メモリ(165)の架線設備領域点群判定情報(HJi)に含まれているレーザ点群(LRi)を架線設備領域枠(PLFi)の枠の種別に応じた色で表示することを特徴とする請求項4記載のレーザ点群を用いた建築限界内点群判定システム。
  6. 高密度のレーザ点群(LRi)を用いて、線路を走行する鉄道車両に対して障害となる地物を判定するレーザ点群を用いた建築限界内点群判定方法であって、
    前記線路の収集区間に渡る前記レーザ点群(LRi)が記憶されたレーザ点群用データベース(103)と、
    左レール(Ra)の前記レーザ点群(LRi)に基づく、左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)を繋げた左レールゲージコーナ線(Rar)と右レール(Rb)の右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)を繋げた右レールゲージコーナ線(Rbr)と一定区間毎の軌道中心(Vbi)を繋げた軌道中心線(Qi)とを軌道中心関連情報(KNJi)として記憶した軌道中心関連情報用メモリ(115)と、
    前記軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている軌道中心(Vbi)に対する曲線半径(Ri)が前記軌道中心関連情報(KNJi)に関連付けられて記憶された曲線半径用メモリ(135)と、
    建築限界を示す枠を建築限界枠(CFi)とし、この建築限界枠(CFi)に対して間隙を有して囲む建築限界拡大枠(BCFi)を含む情報がパラメータ情報(Msi)として記憶されたパラメータ用メモリ(101)と、さらに、
    前記収集区間を一定区間毎に分割した一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される三次元メモリ(145)と、二次元平面用メモリ(175)と、判定結果用メモリ(185)とを用意し、
    コンピュータが、
    前記軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)、前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)、前記軌道中心(Vbi)を前記三次元メモリ(145)に定義し、この軌道中心関連情報(KNJi)毎に、この軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)、前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)、前記軌道中心(Vbi)を通る横断直線(Lvri)をレール上面線(Rum)とし、このレール上面線(Rum)毎に、前記定義した軌道中心関連情報(KNJi)の前記曲線半径(Ri)に基づいて前記建築限界の変動量(Wi)を求め、この変動量(Wi)で前記建築限界枠(CFi)の寸法を変動させた変動後建築限界枠(CFwi)及び前記間隙を変動させた変動後建築限界拡大枠(BCFwi)をそのレール上面線(Rum)に定義して行ってこれらの枠を繋げた変動後建築限界枠ボックス(SCFwi)及び変動後建築限界拡大枠ボックス(SBFwi)を含む前記一定区間毎ボックス(SBQwi)を定義する点群抽出範囲設定工程と、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される毎に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)内の三次元座標を有するレーザ点群(LRi)を前記レーザ点群用データベース(103)から全て読み込むレーザ点群取得工程と、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される毎に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)における前記レール上面線(Rum)をX軸とした二次元平面(X´―Z´)を前記二次元平面用メモリ(175)に定義してレール上面線(Rum)以上のレーザ点群(LRi)を指定して投影変換すると共に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)内の変動後建築限界拡大枠(BCFwi)及び前記建築限界枠(CFi)を投影変換する二次元化工程と、
    前記二次元平面(X´―Z´)におけるレーザ点群LRiを前記障害となる地物の障害
    地物レーザ点群(SLRi:x´,z´)とし、前記二次元化工程が指定したレーザ点群(LRi)の三次元座標(x,y,z)と、この障害地物レーザ点群(SLRi:x´,z´)が位置している前記変動後建築限界拡大枠(BCFwi)と前記建築限界枠(CFi)との間又は前記建築限界枠(CFi)の種別とを障害物判定結果情報(HMJi)として前記判定結果用メモリ(185)に記憶する地物障害物判定工程と
    を行うことを特徴とするレーザ点群を用いた建築限界内点群判定方法。
  7. 前記パラメータ情報(Msi)の前記建築限界枠(CFi)の情報は、架線及び架線設備が存在する領域の枠を示す架線設備領域枠(PLFi)とし、この架線設備領域枠(PLFi)を電化区間用の建築限界を枠で示した電化区間用建築限界枠(DFi)の上部に設けた架線設備領域付建築限界枠(DPCFi)を定義するための情報であり、
    さらに、前記架線又は架線設備であるかどうかを判定するための架線・架線設備条件を
    含み、
    前記点群抽出範囲設定工程は、
    前記軌道中心関連情報(KNJi)に基づく前記レール上面線(Rum)が前記三次元メモリ(145)に定義される毎に、架線設備領域付建築限界枠(DPCFi)を前記変動量(Wi)で変動させた変動後架線設備領域付建築限界枠(DPCFwi)を前記変動後建築限界枠(CFwi)として順次定義するステップと、
    隣合う前後の変動後架線設備領域付建築限界枠(DPCFwi)とで変動後架線設備領域付建築限界枠ボックス(SDPCFwi)を定義するステップと、
    この変動後架線設備領域付建築限界枠ボックス(SDPCFwi)の定義に伴って隣合う前後の前記電化区間用建築限界枠(DFi)に基づく変動後の立体を変動後電化区間用建築限界枠ボックス(SDFwi)とするステップと、
    前記変動後架線設備領域付建築限界枠ボックス(SDPCFwi)の定義に伴って前後の前記架線設備領域枠(PLFi)に基づく変動後の立体を変動後架線設備領域枠ボックス(SPLFwi)として前記一定区間毎ボックス(SBQwi)に含ませて定義するステップとを行い、
    さらに、前記コンピュータが、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)内にレーザ点群(LRi)が読み込まれる毎に、前記変動後架線設備領域枠ボックス(SPLFwi)内に存在するレーザ点群(LRi)を指定し、この指定されたレーザ点群(LRi)が前記パラメータ情報(Msi)に含まれている架線・架線設備条件に基づいて架線又は架線設備かどうかを判定し、架線設備と判定した場合は架線設備を示す区分IDを若しくは架線と判定した場合は架線を示す区分IDをその指定されたレーザ点群(LRi)に付加し、また架線及び架線設備ではない場合は架線及び架線設備ではないことを示す区分IDをその指定されたレーザ点群(LRi)に付加し、これらを架線設備領域点群判定情報(HJi)として架線設備判定結果用メモリ(165)に記憶する架線・架線設備判定工程とを行い、
    さらに、
    前記二次元化工程は、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)内の前記レーザ点群(LRi)を指定する毎に、前記架線設備判定結果用メモリ(165)にこの指定されたレーザ点群(LRi)の三次元座標を有する前記架線設備領域点群判定情報(HJi)を読み込むステップと、
    この架線設備領域点群判定情報(HJi)に含まれている区分IDが架線又は架線設備を示している場合は、その指定したレーザ点群(LRi)の読み込みを停止するステップと
    を行うことを特徴とする請求項6記載のレーザ点群を用いた建築限界内点群判定方法。
  8. 高密度のレーザ点群(LRi)を用いて、線路を走行する鉄道車両に対して障害となる地物を判定するレーザ点群を用いた建築限界内点群判定プログラムであって、
    前記線路の収集区間に渡る前記レーザ点群(LRi)が記憶されたレーザ点群用データベース(103)と、
    左レール(Ra)の前記レーザ点群(LRi)に基づく、左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)を繋げた左レールゲージコーナ線(Rar)と右レール(Rb)の右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)を繋げた右レールゲージコーナ線(Rbr)と一定区間毎の軌道中心(Vbi)を繋げた軌道中心線(Qi)とを軌道中心関連情報(KNJi)として記憶した軌道中心関連情報用メモリ(115)と、
    前記軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている軌道中心(Vbi)に対する曲線半径(Ri)が前記軌道中心関連情報(KNJi)に関連付けられて記憶された曲線半径用メモリ(135)と、
    建築限界を示す枠を建築限界枠(CFi)とし、この建築限界枠(CFi)に対して間隙を有して囲む建築限界拡大枠(BCFi)を含む情報がパラメータ情報(Msi)として記憶されたパラメータ用メモリ(101)と、さらに、
    前記収集区間を一定区間毎に分割した一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される三次元メモリ(145)と、二次元平面用メモリ(175)と、判定結果用メモリ(185)とを用いて、
    コンピュータを、
    前記軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)、前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)、前記軌道中心(Vbi)を前記三次元メモリ(145)に定義し、この軌道中心関連情報(KNJi)毎に、この軌道中心関連情報(KNJi)に含まれている前記左レールゲージコーナ三次元位置(Raskci)、前記右レールゲージコーナ三次元位置(Rbskci)、前記軌道中心(Vbi)を通る横断直線(Lvri)をレール上面線(Rum)とし、このレール上面線(Rum)毎に、前記定義した軌道中心関連情報(KNJi)の前記曲線半径(Ri)に基づいて前記建築限界の変動量(Wi)を求め、この変動量(Wi)で前記建築限界枠(CFi)の寸法を変動させた変動後建築限界枠(CFwi)及び前記間隙を変動させた変動後建築限界拡大枠(BCFwi)をそのレール上面線(Rum)に定義して行ってこれらの枠を繋げた変動後建築限界枠ボックス(SCFwi)及び変動後建築限界拡大枠ボックス(SBFwi)を含む前記一定区間毎ボックス(SBQwi)を定義する点群抽出範囲設定手段、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される毎に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)内の三次元座標を有するレーザ点群(LRi)を前記レーザ点群用データベース(103)から全て読み込むレーザ点群取得手段、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)が定義される毎に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)における前記レール上面線(Rum)をX軸とした二次元平面(X´―Z´)を前記二次元平面用メモリ(175)に定義してレール上面線(Rum)以上のレーザ点群(LRi)を指定して投影変換すると共に、この一定区間毎ボックス(SBQwi)内の変動後建築限界拡大枠(BCFwi)及び前記建築限界枠(CFi)を投影変換する二次元化手段、
    前記二次元平面(X´―Z´)におけるレーザ点群(LRi)を前記障害となる地物の障害地物レーザ点群(SLRi:x´,z´)とし、前記二次元化手段が指定したレーザ点群(LRi)の三次元座標(x,y,z)と、この障害地物レーザ点群(SLRi:x´,z´)が位置している前記変動後建築限界拡大枠(BCFwi)と前記建築限界枠(CFi)との間又は前記建築限界枠(CFi)の種別とを障害物判定結果情報(HMJi)として前記判定結果用メモリ(185)に記憶する地物障害物判定手段
    としての機能を実行させるためのレーザ点群を用いた建築限界内点群判定プログラム。
  9. 前記パラメータ情報(Msi)の前記建築限界枠(CFi)の情報は、架線及び架線設備が存在する領域の枠を示す架線設備領域枠(PLFi)とし、この架線設備領域枠(PLFi)を電化区間用の建築限界を枠で示した電化区間用建築限界枠(DFi)の上部に設けた架線設備領域付建築限界枠(DPCFi)を定義するための情報であり、
    さらに、前記架線又は架線設備であるかどうかを判定するための架線・架線設備条件を
    含み、
    前記点群抽出範囲設定手段を、
    前記軌道中心関連情報(KNJi)に基づく前記レール上面線(Rum)が前記三次元メモリ(145)に定義される毎に、架線設備領域付建築限界枠(DPCFi)を前記変動量(Wi)で変動させた変動後架線設備領域付建築限界枠(DPCFwi)を前記変動後建築限界枠(CFwi)として順次定義する手段、
    隣合う前後の変動後架線設備領域付建築限界枠(DPCFwi)とで変動後架線設備領域付建築限界枠ボックス(SDPCFwi)を定義する手段、
    この変動後架線設備領域付建築限界枠ボックス(SDPCFwi)の定義に伴って隣合う前後の前記電化区間用建築限界枠(DFi)に基づく変動後の立体を変動後電化区間用建築限界枠ボックス(SDFwi)とする手段、
    前記変動後架線設備領域付建築限界枠ボックス(SDPCFwi)の定義に伴って前後の前記架線設備領域枠(PLFi)に基づく変動後の立体を変動後架線設備領域枠ボックス(SPLFwi)として前記一定区間毎ボックス(SBQwi)に含ませて定義する手段としての機能を
    実行させ、
    さらに、前記コンピュータを、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)内にレーザ点群(LRi)が読み込まれる毎に、前記変動後架線設備領域枠ボックス(SPLFwi)内に存在するレーザ点群(LRi)を指定し、この指定されたレーザ点群(LRi)が前記パラメータ情報(Msi)に含まれている架線・架線設備条件に基づいて架線又は架線設備かどうかを判定し、架線設備と判定した場合は架線設備を示す区分IDを若しくは架線と判定した場合は架線を示す区分IDをその指定されたレーザ点群(LRi)に付加し、また架線及び架線設備ではない場合は架線及び架線設備ではないことを示す区分IDをその指定されたレーザ点群(LRi)に付加し、これらを架線設備領域点群判定情報(HJi)として架線設備判定結果用メモリ(165)に記憶する架線・架線設備判定手段、
    さらに、
    前記二次元化手段を、
    前記一定区間毎ボックス(SBQwi)内の前記レーザ点群(LRi)を指定する毎に、前記架線設備判定結果用メモリ(165)にこの指定されたレーザ点群(LRi)の三次元座標を有する前記架線設備領域点群判定情報(HJi)を読み込む手段、
    この架線設備領域点群判定情報(HJi)に含まれている区分IDが架線又は架線設備を示している場合は、その指定したレーザ点群(LRi)の読み込みを停止する手段
    としての機能を実行させるための請求項8記載のレーザ点群を用いた建築限界内点群判
    定プログラム。
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