JP6267904B2 - 横搬送式物品仕分け方法及び横搬送式物品仕分け装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1の搬送仕分け設備において仕分け効率を向上させるには、運搬車台数を多くして軌道走行させることになり、また、仕分け種別の増大に伴って、循環軌道経路の拡大を必要とし、更には複数軌道の敷設も必要になり、設備経費が増大してしまう問題を生じた。
前記主コンベアに各投入コンベアから交互に1個のみの物品投入を行うだけでは、仕分け作業の能率向上はあまり望めないので、前記複数台の投入コンベアによる複数個の物品の同時投入を可能にすれば、該仕分け作業の能率向上に寄与することができる。しかし、係る物品の同時投入を無制限に行うと、前記横搬送コンベアによる仕分け横搬送時の障害が生ずる。そこで、本形態においては、複数台の前記投入コンベアにより夫々の前記物品投入位置に物品の投入を行う際に、前記横搬送コンベアによる仕分け横搬送時の障害が生じないように、各投入物品の前記物品情報に基づいて前記複数台の投入コンベアの一部又は全部を駆動制御して物品の投入規制を行うので、該障害を生じさせずに該仕分け横搬送を円滑に行うことができる。従って、本形態においては、1台の前記主コンベアを用いて、2連又は3連以上の物品投入・仕分け搬送・横搬送経路をコンパクトに構成して設備コストを抑制すると共に、投入物品の物品情報に基づいて前記同時投入及び前記投入規制を円滑且つ適切に行え、2連又は3連以上の物品投入・仕分け仕分けシステムにおける物品仕分け処理能力の向上を図ることができる。
前記投入コンベアの設置台数は少なくとも2台以上使用することができる。3台以上の前記投入コンベアを使用する場合には、各投入コンベアより投入された物品を乱雑に混じ合わせないように搬送する3以上の前記搬送路を形成する前記主コンベアを使用することができる。換言すれば、前記主コンベアの幅員は前記投入コンベアの設置台数に応じた物品の搬送路を形成する大きさに設定することができる。前記投入コンベアによる投入経路には、仕分け対象物品を水平搬送して前記主コンベアの物品投入位置に投入、移載する形態に限らず、前記投入コンベアを傾斜配置して、該仕分け対象物品を下方より搬送して上端側より該物品投入位置に投入、移載する形態、前記投入コンベアを傾斜配置して、該仕分け対象物品を上方より搬送して下端側より該物品投入位置に投入、移載する形態等を使用することができる。
仕分け横搬送された物品が無秩序に集積されることを防止するためには、前記収納位置に所定の回収容器を配置しておくのが好ましい。該回収容器は、上方に開放されている容器であれば、どの様なものでも良く、ストッカー、バスケット、及び籠等を使用でき、特に、満載時等において入替、移送を容易にする為に、車輪を装備した台車を使用することができる。また、回収容器に替えて、例えば、収納位置に、仕分けられた物品を別の位置に搬送する移送コンベアの基端部を配置するようにしても良い。
本発明においては、作業スペースの効率的利用の観点から、物品の仕分け種類数と収納位置数を同一にするのが好ましいが、収納位置が仕分け種類数より多くても仕分け処理自体には影響しない。
該決定は、各投入コンベア上に搬送路に投入可能な物品があって、少なくとも該物品の物品情報(仕分けすべき収納位置)が確定された段階で速やかに行うことができる。
本発明の第5の形態によれば、主コンベアに投入された物品を、物品投入位置から前記物品の物品情報に基づく仕分け位置へ搬送して、前記主コンベアの下方から横搬送コンベアを上昇突出させることにより前記物品を前記主コンベアから持ち上げて前記横搬送コンベアに当接させて、前記横搬送コンベアを正転駆動又は逆転駆動することにより、前記物品情報に基づいて前記主コンベアの左側及び/又は右側に設けられた収納位置へ仕分けて搬送する横搬送式物品仕分け装置であって、前記物品投入位置を少なくとも2箇所以上設け、各物品投入位置に投入された物品を前記物品投入位置別に分離しながら前記主コンベアにより搬送可能にする複数の搬送路を備え、前記複数の搬送路の夫々に前記横搬送コンベアを配設し、前記各物品投入位置別に配設され、前記物品投入位置別に物品投入が可能な複数台の投入コンベアと、前記主コンベアの搬送駆動、前記複数の搬送路の夫々に配設された前記横搬送コンベアの上下動作と横搬送駆動、及び前記複数台の投入コンベアの投入駆動を制御するコンベア制御手段とを有し、前記コンベア制御手段により、前記各搬送路の仕分け位置に搬送された物品を、前記物品情報に基づいて、前記各搬送路に対して交叉する横搬送路に沿って前記仕分け横搬送を行うように、前記主コンベアの両側部に位置する前記横搬送コンベアを単独駆動し、又は異なる前記搬送路の前記横搬送コンベアを協働駆動する駆動制御を行い、前記複数台の投入コンベアにより夫々の前記物品投入位置に物品の投入を行う際に、前記横搬送コンベアによる仕分け横搬送時の障害が生じないように各投入物品の前記物品情報に基づいて前記複数台の投入コンベアの一部又は全部を駆動制御して物品の投入規制を行うことができる。従って、本形態においては、1台の前記主コンベアを用いて、2連以上の物品投入・仕分け搬送・横搬送経路をコンパクトに構成して設備コストを抑制すると共に物品仕分け処理能力を向上させた横搬送式物品仕分け装置を実現することができる。
図1及び図2は夫々、同横搬送式物品仕分け装置(以下、仕分け装置1という。)の概略上面図、概略側面図である。図2においては、主コンベア2の駆動部を可視化するため、側壁部分の一部を切り欠いて示し、また、図1の液晶ディスプレイ7、8及び制御装置ボックス9を省略している。
仕分け装置1は主コンベア2と、2台の投入コンベア3、4により構成され、各投入コンベアに対応した2つの搬送路を備えた2連型仕分け装置である。
主コンベア2は搬送方向cに沿って投入物品を搬送するスラットコンベアにより構成されている。主コンベア2のスラットコンベアは、間隙部2aを介して離開配列された複数のスラット板18を有し、複数のスラット板18の上面により形成される搬送面が、投入コンベア3、4の夫々より投入された物品の各搬送路となる。スラット板18の全幅は投入コンベア3、4から投入された物品を夫々、入り混じることなく分離した状態で搬送方向cに沿って搬送可能な大きさを有する。以下、主コンベア2により形成される2列搬送路につき、投入コンベア3から投入された物品を搬送方向cに沿って搬送する搬送路を搬送路Ta、投入コンベア4から投入された物品を搬送方向cに沿って搬送する搬送路を搬送路Tbと称する。複数のスラット板18は、スラットコンベア両側に装備されたスラットコンベアチェーン2b、2bに固着、連結されている。スラットコンベアチェーン2b、2bの各々は、スラットコンベア両側に設置された複数のスラットコンベアスプロケット23〜27と係合され、ループ状(無限軌道状)に形成されている。スラットコンベアスプロケット25はスラットコンベアモーター28の駆動軸に取着されている。スラットコンベアモーター28の駆動により、該スラットコンベアはループ状に回動して、該ループの上部が物品搬送用水平搬送面を形成する。
主コンベア2の水平搬送面を形成するためのスラットコンベアスプロケット23、24は作業場の床面29に立設された枠材47の上部に取着されている。即ち、主コンベア2により形成される搬送路は床面29より上方に位置している。
作業者スペース12、13付近には作業者が物品の物品情報を入力するためのタッチパネルを搭載した液晶ディスプレイ7、8が設置されている。作業者スペース12、13の近くには仕分け装置1の制御装置ボックス9も配設されている。
仕分け対象物品としては、カーペットやモップ、タオル等の払拭体等のダストコントロール製品であっても良いし、また布製品や紙製品等であっても良い。
仕分け横搬送装置30、31の構成を図4及び図5を参照して以下に説明する。仕分け横搬送装置30、31は同一の構成からなるので、同一の符号を付して説明する。
なお、単一の駆動モーター57及び共通の駆動軸55を使用せずに、各垂直板54の横搬送チェーン46を個別に回転させる駆動軸及び駆動モーターを使用することができる。
搬送路Taに沿って所定の仕分け位置に搬送された物品G1を、搬送路Ta側に近接した収納位置14に仕分け横搬送する場合、エアシリンダ33を駆動して仕分け横搬送装置30を上昇移動させて、物品G1は搬送路Ta、つまりスラット板18より分離するように上方に持ち上げられる。ついで、図7の矢印で示すように、横搬送チェーン46を反時計方向に回転駆動して、物品G1は搬送路Ta側に近接した収納位置14側に横搬送される。横搬送チェーン46は所定時間、駆動され、物品G1は搬送路Taの側端より自重により滑降ガイド15に沿って滑落して、収納位置14に配置した回収容器16内に回収物品49として収納される。一つの収納位置14への仕分け処理であれば、横搬送チェーン46の駆動後は、エアシリンダ33の駆動を解除して横搬送装置30は下限位置まで下降される。
搬送路Tbに沿って所定の仕分け位置に搬送された物品G2を、搬送路Tb側に近接した収納位置14に仕分け横搬送する場合、図7の場合と同様に、エアシリンダ33を駆動して仕分け横搬送装置30を上昇移動させて、物品G2は搬送路Tbより上方に持ち上げられる。ついで、図8の矢印で示すように、横搬送チェーン46を反時計方向に回転駆動して、物品G2は搬送路Tb側に近接した収納位置14側に横搬送される。該横搬送によって物品G2は搬送路Tbの側端より自重により滑降ガイド15に沿って滑落して収納位置14に配置した回収容器16内に回収物品51として収納される。一つの収納位置14への仕分け処理であれば、横搬送チェーン46の駆動後は、エアシリンダ33の駆動を解除して仕分け横搬送装置31は下限位置まで下降される。
図9は仕分け横搬送装置30、31による仕分け横搬送動作の一例を説明するための図である。
搬送路Ta、Tbに沿って同一仕分け位置に物品G4、G3が搬送されたとき、エアシリンダ33を駆動して仕分け横搬送装置30、31が上昇移動して、物品G4、G3は各搬送路より上方に持ち上げられる。物品G4、G3を同じ収納位置14に横搬送するために、図9の矢印で示すように、仕分け横搬送装置30、31の横搬送チェーン46は同じ反時計方向d2、d1に同時回転駆動される。物品G4、G3は略同じ速度で収納位置14側に仕分け横搬送されて、自重により滑降ガイド15に沿って滑落しながら、収納位置14に配置した回収容器16内に順次、収納されていく。横搬送チェーン46の駆動後は、エアシリンダ33の駆動を解除して仕分け横搬送装置30、31は下限位置まで下降される。
図7〜図9において各搬送路において単一の物品の仕分け横搬送例を示したが、仕分け装置1では、各投入コンベアにより2、3枚重ねのマット物品を一度に投入することができ、搬送路毎に1回の投入で複数物品の投入、搬送、仕分けを行えるようになっている。
なお、仕分け対象物品の形体や重量等によっては投入コンベア3、4から主コンベア2への投入時に、各搬送路の物品投入位置において踊ったりして、互いに接近して搬送路上に載置されるおそれが大きい場合等にあっては、仕分け横搬送装置30、31の横搬送チェーン46を同時に回転駆動せずに、物品G4、G3間の干渉をより確実に回避するためには、該収納位置に遠い搬送路Taの横搬送チェーン46の駆動開始を、該収納位置に近い搬送路Tbの横搬送チェーン46の駆動開始より所定時間(例えば、0.5〜2秒)遅延させることができる。
仕分け装置1の制御部は、物品仕分け処理を実行する主制御部100と、主制御部100と通信可能に接続された、各種コンベアの駆動制御を行うコンベア制御部104により構成されている。主制御部100はCPU101、ROM102及びRAM103により構成されたマイクロプロセッサからなる。主制御部100には、液晶ディスプレイ7、8に設けたタッチパネルの物品情報入力装置105が接続されていて、物品情報入力装置105からの物品情報データの入力が可能になっている。物品情報入力手段としては、キーボードによる手動入力や、リーダーを介したバーコードやICチップ等のIDタグからの自動入力等を使用することができる。主制御部100には、液晶ディスプレイ7、8が接続されていて、所定の表示情報(例えば、計量コンベア5、6の計量データ等)を液晶ディスプレイ7、8に外部出力可能になっている。主制御部100には、計量コンベア5、6に設けたロードセルを含む重量検知装置107が接続されており、重量検知装置107によって計量された物品重量の計量データが主制御部100に入力可能になっている。その他の外部入力手段として、仕分けられた物品が回収容器16、17に収納されたかどうかを検出する収納確認センサや、回収容器満杯時点で容器の交換指示を出す容器満杯検出センサ等を設けて、収納確認信号や容器満杯検出信号を主制御部100又はコンベア制御部104に入力可能にしても良い。主制御部100及びコンベア制御部104は制御装置ボックス9に収納されている。
なお、本実施形態においては、投入コンベア3、4による物品投入又は仕分け横搬送装置30及び/又は31による物品搬出を、コンベア駆動時間又は横搬送チェーン46の駆動時間によって、投入又は搬出の完了を制御しているが、コンベア移動距離又は横搬送チェーン46の移動距離、あるいはカメラによる監視や光学センサによる物品投入・搬出の検知によって該完了制御を行うようにしてもよい。
収納位置R3、R1に仕分けられる物品が投入コンベア3、4の各待機位置20、21に同時又は略同時に搬送された場合には((11B)参照)、投入コンベア3及び4によって同時に物品投入を行っても、仕分け横搬送時に搬送路別の物品間に障害が生じないので、各待機位置から投入コンベア3及び4によって投入された物品は主コンベア2を駆動することなく、該投入により仕分け位置に移される((11C)参照)。ついで、仕分け横搬送装置30、31を上昇させて、各搬送路上の物品を持ち上げて、仕分け横搬送が実行される。(11D)に示すように、仕分け横搬送装置30の横搬送チェーン46を収納位置R3側に回転駆動させて、搬送路Ta上の物品を搬送路Taから収納位置R3に搬出する仕分け横搬送が行われる(図7参照)。また、仕分け横搬送装置31の横搬送チェーン46を収納位置R1側に回転駆動させて、搬送路Tb上の物品を搬送路Tbから収納位置R1に搬出する仕分け横搬送が行われる(図8参照)。
同じ収納位置R1に仕分けられる物品が投入コンベア3、4の各待機位置20、21に同時又は略同時に搬送された場合には((11E)参照)、投入コンベア3及び4によって同時に物品投入を行った後に無秩序に仕分け横搬送を行うと、一方の投入物品が他方の投入物品に干渉(接触、衝突、乗り上げ等)し合うといった、搬送路別の物品間における障害を生ずる場合がある。そこで、各待機位置から投入コンベア3及び4によって投入された物品は主コンベア2を駆動することなく、該投入により仕分け位置に移された後((11F)参照)、仕分け横搬送装置30、31を上昇させて、各搬送路上の物品を持ち上げ、(11G)に示すように、仕分け横搬送装置30、31の各横搬送チェーン46を収納位置R1側に同時に回転駆動させて、搬送路Tb、Taの順に各投入物品を収納位置R1に搬出する仕分け横搬送が行われる。この物品投入例では、図9において示したように、少なくとも収納位置R1に近い方の搬送路Tb上の物品から同一の収納位置R1に向けての搬出が順次行われるので、搬送路別の物品間での障害を生じさせないようにすることができる。
異なる収納位置R1、R2に仕分けられる物品は互いに離反する向きに仕分け横搬送され搬送路別の物品間に障害を生じないので、投入コンベア3、4の各待機位置20、21から同時に主コンベア2に投入することができる((12A)及び(12B)参照)。該物品投入を行った後に、搬送路Tb側の仕分け横搬送装置31を上昇させて、搬送路上の物品を持ち上げ、(12C)に示すように、横搬送チェーン46の回転駆動により、搬送路Tb上の投入物品を収納位置R1に搬出する仕分け横搬送が行われる。ついで、主コンベア2をピッチ駆動により1つの仕分け位置の間隔だけ駆動して、投入コンベア3により投入された物品は次の仕分け位置に移送される((12D)参照)。次に、仕分け横搬送装置30、31を上昇させて、搬送路Ta上の物品を持ち上げ、(12E)に示すように、仕分け横搬送装置30、31の各横搬送チェーン46を収納位置R2側に同時に回転駆動させて、該物品を収納位置R2に搬出する仕分け横搬送が行われる。この物品投入例では、異なる収納位置R1、R2に仕分けられる物品の同時投入が余分な待機時間を設けることなく可能になって、物品仕分け処理の効率向上に寄与する。
この場合、各待機位置の物品を同時投入すると、一方の投入物品を搬送路Taから収納位置R2に仕分け横搬送するときに、収納位置R5に仕分ける別の投入物品が搬送路Tbにある場合に、搬送路別の物品間に障害を生ずるので、終端側の収納位置R5に仕分けられる物品の優先投入が行われる。該優先投入に伴って、該優先投入に係る物品の収納位置R5への搬出を実行した状態で、後から投入された物品が収納位置R2に対応した仕分け位置に到達可能になるように、該ピッチ駆動による、該終端側の最後尾の仕分け位置から収納位置R2に対応した仕分け位置の間隔より、1つの仕分け位置分少ない位置間隔をあけて投入タイミングをずらして待機位置20からの物品投入が行われる。但し、該一方の投入物品が搬送路Tbに投入され、該別の投入物品が搬送路Taに投入される場合には仕分け横搬送時に物品相互の干渉は生じないので、これらの投入物品の同時投入は可能になる。勿論、この場合の同時投入の実行パターンも仕分け装置1の仕分け動作態様の一つとなっている。
待機位置20の物品を待機させた状態で投入コンベア4を駆動して、待機位置21からの物品投入が行われる((13B)参照)。ついで、該物品の仕分け先が終端側にあるので、主コンベア2をピッチ駆動により1つの仕分け位置の間隔だけ駆動した後、投入コンベア3を駆動して、待機位置20からの物品投入が行われる((13C)参照)。その後、主コンベア2をピッチ駆動により1つの仕分け位置の間隔だけ駆動して、(13D)に示すように、搬送路Tb上の物品を直進移動させコンベア終端より収納位置R5に搬出する仕分け横搬送が行われる。このとき、搬送路Ta上の物品も仕分け位置に搬送される((13D)参照)。更に、(13E)に示すように、仕分け横搬送装置30、31を上昇させて、搬送路Ta上の物品を持ち上げ、仕分け横搬送装置30、31の各横搬送チェーン46を収納位置R2側に同時に回転駆動させて、該物品を収納位置R2に搬出する仕分け横搬送が行われる。
仕分け装置1においては、主コンベア2の両側に合計6以上の収納位置4を配置することができるので、(11A)より多く収納位置4を配置した場合には、優先投入物品と後に投入される物品の位置間隔を該後の物品の収納位置に応じて決めた投入規制態様により実行することができる。
この場合、各待機位置の物品を同時投入すると、仕分け横搬送時に互いに干渉し合う向きに搬送されて搬送路別の物品間に障害が生ずるので、搬送路Tb側の物品の優先投入が行われる。即ち、待機位置20の物品を待機させた状態で投入コンベア4を駆動して、待機位置21から搬送路Tbに向けての物品投入が行われる((13G)参照)。ついで、主コンベア2を駆動することなく仕分け横搬送装置30、31を上昇させて、搬送路Tb上の物品を持ち上げ、(13H)に示すように、仕分け横搬送装置30、31の各横搬送チェーン46を収納位置R3側に同時に回転駆動させて、該物品を搬送路Tb、Taを横断して収納位置R3に搬出する仕分け横搬送が行われる。仕分け横搬送装置30、31を降下させた後、待機位置20に待機させている物品を投入コンベア3を駆動して搬送路Taに投入される((13I)参照)。次に、仕分け横搬送装置30、31を上昇させて、搬送路Ta上の物品を持ち上げ、(13J)に示すように、仕分け横搬送装置30、31の各横搬送チェーン46を収納位置R1側に同時に回転駆動させて、該物品を搬送路Ta、Tbを横断して収納位置R1に搬出する仕分け横搬送が行われる。ここでは搬送路Tb側の物品の優先投入を行うが、上記の仕分け動作ではいずれか一方の搬送路上の投入物品の優先投入が可能であり、搬送路Tb側の物品に替えて搬送路Ta側の物品の優先投入が可能である。
この物品投入例では、仕分け横搬送により収納位置に仕分けられる物品のいずれか一方に対する仕分け処理を優先実行するので、搬送路別の物品間に障害を生ずることなく円滑に物品仕分け処理を実行することができる。
この場合にも、各待機位置の物品を同時投入すると、係る仕分け位置に移送したときに、(13F)〜(13J)の場合と同様に、仕分け横搬送時に搬送路別の物品間に障害を生ずるので、搬送路Tb側への物品の優先投入が行われる。即ち、待機位置20の物品を待機させた状態で投入コンベア4を駆動して、待機位置21から搬送路Tbに向けての物品投入が行われる((14B)参照)。この例では各収納位置(R1、R3)の間隔は1ピッチ距離に相当するので、主コンベア2をピッチ駆動により1つの仕分け位置の間隔だけ駆動させて、該物品を仕分け位置に移送した後、投入コンベア4を駆動して待機位置20の物品を搬送路Taに向けて投入される((14C)参照)。ついで、先に搬送路Tbの仕分け位置にある物品に関して、仕分け横搬送装置30、31を上昇させて該物品を持ち上げ、更に、(14D)に示すように、仕分け横搬送装置30、31の各横搬送チェーン46を収納位置R4側に同時に回転駆動させて、該物品を搬送路Tb、Taを横断して収納位置R4に搬出する仕分け横搬送が行われる。仕分け横搬送装置30、31を降下させた後、主コンベア2を1つの仕分け位置の間隔だけ駆動させ搬送路Ta上の物品に関して仕分け先の仕分け位置への移送が行われる((14E)参照)。その後、仕分け横搬送装置30、31を上昇させて、搬送路Ta上の物品を持ち上げ、(14F)に示すように、仕分け横搬送装置30、31の各横搬送チェーン46を収納位置R2側に同時に回転駆動させて、該物品を搬送路Ta、Tbを横断して収納位置R2に搬出する仕分け横搬送が行われる。
図15は仕分け装置1における物品投入前処理を示す。この物品投入前処理は、計量コンベア5及び投入コンベア3による搬送路Ta用の投入ラインLaと、計量コンベア6及び投入コンベア4による搬送路Tb用の投入ラインLbの夫々において実行可能な処理である。
作業者スペース12、13の各作業者は集積スペース10、11に置かれた物品を取り出して計量コンベア5、6に積載すると、計量コンベア5、6によって積載物品の計量が自動的に行われる。1台の投入コンベアにより、複数枚の投入が可能であり、複数枚投入するときには、例えば、2枚重ねにして複数枚同時に計量コンベアに積載させることができる。計量コンベア5、6への物品積載によって、計量コンベア5、6から計量信号が主制御部100に出力され、主制御部100は該計量信号の受信により、回収予定マット種別データを含む物品種別リストを液晶ディスプレイ7、8に表示する。
主コンベア2への物品投入は主コンベア2が停止している状態で実行される。即ち、主コンベア2が駆動中に物品が待機位置に移送されても、主コンベア2を駆動している間、該物品の待機状態は継続される。主コンベア2がピッチ駆動されていないとき、例えば、先に投入された物品の仕分け横搬送中の駆動停止状態において、投入コンベアの駆動による待機位置からの物品投入が可能になる(ステップS10)。
前記待機状態フラグのオン状態において、待機位置20、21のいずれか一方にのみに物品が移送されている場合には、ステップS18〜S22の処理が実行される。投入コンベアの駆動によって待機位置20又は21のいずれか一方にある物品は搬送路Ta又はTb上に投入される(ステップS19)。このとき、投入コンベア3又は4はいずれの物品であっても各待機位置から主コンベア2上に移し替えるに十分な駆動時間の間、駆動される。この駆動時間はコンベア制御部104によってタイマ監視され、該タイマのタイムアップにより、駆動中の投入コンベアは停止される(ステップS20、S21)。主コンベア2上への投入完了を示す信号がコンベア制御部104より主制御部100に送信されて、主制御部100は、前記待機状態フラグをオフして、当該物品の収納位置への仕分け処理の実行を示す仕分け動作フラグをオンする(ステップS22)。仕分け動作フラグは当該物品の収納位置データに対応する、RAM102のメモリエリアに記憶、セットされる。仕分け動作フラグは2以上の物品投入が行われた順番に従ってオンした順にセットされる。即ち、仕分け動作フラグ情報には、当該物品の収納位置データ、仕分け動作態様の実行パターン、仕分け処理順序が含まれている。
この物品仕分け処理は待機位置20及び/又は21からの物品投入が行われた場合に実行可能になっている(ステップS30)。また、図16〜図18に示した物品投入処理が実行中か否かが判断されて、物品投入処理が行われていない場合にステップS32以下の仕分け動作が実行可能になる(ステップS31)。即ち、1投入ラインのみの単独投入、2投入ライン(La、Lb)による同時投入又は投入規制を伴った連続投入が行われたときには、主制御部100から、投入物品の収納位置への物品仕分け動作の指示信号がコンベア制御部104に与えられる。該指示信号の受信によりコンベア制御部104は、主コンベア2による縦搬送駆動及び仕分け横搬送装置30、31による仕分け横搬送駆動の駆動制御が可能になる。主コンベア2及び仕分け横搬送装置30、31による仕分け動作は仕分け動作フラグがオンになっている物品に対して実行される。
2 主コンベア、
2a 間隙部、
2b スラットコンベアチェーン、
3 投入コンベア、
4 投入コンベア、
5 計量コンベア、
6 計量コンベア、
7 液晶ディスプレイ、
8 液晶ディスプレイ、
9 制御装置ボックス、
10 集積スペース、
11 集積スペース、
12 作業者スペース、
13 作業者スペース、
14 収納位置、
15 滑降ガイド、
16 回収容器、
17 終端回収容器、
18 スラット板、
20 待機位置、
21 待機位置、
23 スラットコンベアスプロケット、
24 スラットコンベアスプロケット、
25 スラットコンベアスプロケット、
26 スラットコンベアスプロケット、
27 スラットコンベアスプロケット、
28 スラットコンベアモーター、
29 床面、
30 仕分け横搬送装置、
31 仕分け横搬送装置、
33 エアシリンダ、
34 ロッド、
35 アーム部材、
36 アーム部材、
37 軸受部、
38 軸受部、
39 軸受部、
40 軸受部、
41 回動中心、
43 駆動側スプロケット、
44 スプロケット、
45 スプロケット、
46 横搬送チェーン、
47 枠材、
48 上部枠材、
49 回収物品、
50 車輪、
51 回収物品、
53 底板、
54 垂直板、
55 駆動軸、
56 回転軸、
57 駆動モーター、
58 回動軸、
59 回動軸、
60 回動軸、
61 回動軸、
62 水平台板、
63 枠材、
100 主制御部、
101 CPU、
102 ROM、
103 RAM、
104 コンベア制御部、
105 物品情報入力装置、
106 物品検知装置、
107 重量検知装置、
108 主コンベア2の駆動部、
109 投入コンベア3、4の駆動部、
110 計量コンベア5、6の駆動部、
111 仕分け横搬送装置30、31の駆動部、
112 横搬送コンベア駆動部、
113 エアシリンダ装置駆動部。
Claims (10)
- 主コンベアに投入された物品を、物品投入位置から前記物品の物品情報に基づく仕分け位置へ搬送して、前記主コンベアの下方から横搬送コンベアを上昇突出させることにより前記物品を前記主コンベアから持ち上げて前記横搬送コンベアに当接させて、前記横搬送コンベアを正転駆動又は逆転駆動することにより、前記物品情報に基づいて前記主コンベアの左側及び/又は右側に設けられた収納位置へ仕分けて搬送する横搬送式物品仕分け方法であって、前記物品投入位置を少なくとも2箇所以上設けて、各物品投入位置別に配設した複数台の投入コンベアにより物品を前記物品投入位置別に投入可能にし、前記各物品投入位置に投入された物品を夫々の搬送路に沿って前記主コンベアにより搬送し、各搬送路別に設けた前記横搬送コンベアにより、前記各搬送路の仕分け位置に搬送された物品を、前記物品情報に基づいて、前記主コンベアの両側部に位置する前記横搬送コンベアを単独駆動し、又は異なる前記搬送路の前記横搬送コンベアを協働駆動することによって、前記各搬送路に対して交叉する横搬送路に沿って前記仕分け横搬送し、前記複数台の投入コンベアにより夫々の前記物品投入位置に物品の投入を行う際に、前記横搬送コンベアによる仕分け横搬送時の障害が生じないように、各投入物品の前記物品情報に基づいて前記複数台の投入コンベアの一部又は全部を駆動制御して物品の投入規制を行うことを特徴とする横搬送式物品仕分け方法。
- 一の前記搬送路に沿って投入物品を前記仕分け位置に搬送した後、前記横搬送コンベアを駆動して他の前記搬送路を横切る方向に前記仕分け横搬送するときに、該他の前記搬送路に他の物品が搬送されて前記障害が生じないように、前記投入物品に係る前記投入コンベアの投入駆動を制御することにより、前記物品投入位置への投入タイミングをずらして前記物品の投入規制を行う請求項1に記載の横搬送式物品仕分け方法。
- 前記複数台の投入コンベアにより夫々の前記物品投入位置に物品の同時投入が可能になった場合に、各投入物品の前記物品情報に基づいて前記投入規制を行うか前記同時投入を許容するかのいずれかを決定して物品の投入を行う請求項1又は2に記載の横搬送式物品仕分け方法。
- 少なくとも、前記複数台の投入コンベアにより夫々の前記物品投入位置に物品の投入を行う際に夫々の物品が同時投入されると、一方の投入物品の仕分け横搬送時に他の投入物品と干渉する場合に、いずれか一方の前記投入コンベアによる投入が行われないように前記投入規制を行う請求項1、2又は3に記載の横搬送式物品仕分け方法。
- 主コンベアに投入された物品を、物品投入位置から前記物品の物品情報に基づく仕分け位置へ搬送して、前記主コンベアの下方から横搬送コンベアを上昇突出させることにより前記物品を前記主コンベアから持ち上げて前記横搬送コンベアに当接させて、前記横搬送コンベアを正転駆動又は逆転駆動することにより、前記物品情報に基づいて前記主コンベアの左側及び/又は右側に設けられた収納位置へ仕分けて搬送する横搬送式物品仕分け装置であって、前記物品投入位置を少なくとも2箇所以上設け、各物品投入位置に投入された物品を前記物品投入位置別に分離しながら前記主コンベアにより搬送可能にする複数の搬送路を備え、前記複数の搬送路の夫々に前記横搬送コンベアを配設し、前記各物品投入位置別に配設され、前記物品投入位置別に物品投入が可能な複数台の投入コンベアと、前記主コンベアの搬送駆動、前記複数の搬送路の夫々に配設された前記横搬送コンベアの上下動作と横搬送駆動、及び前記複数台の投入コンベアの投入駆動を制御するコンベア制御手段とを有し、前記コンベア制御手段は、前記各搬送路の仕分け位置に搬送された物品を、前記物品情報に基づいて、前記各搬送路に対して交叉する横搬送路に沿って前記仕分け横搬送を行うように、前記主コンベアの両側部に位置する前記横搬送コンベアを単独駆動し、又は異なる前記搬送路の前記横搬送コンベアを協働駆動する駆動制御を行い、前記複数台の投入コンベアにより夫々の前記物品投入位置に物品の投入を行う際に、前記横搬送コンベアによる仕分け横搬送時の障害が生じないように各投入物品の前記物品情報に基づいて前記複数台の投入コンベアの一部又は全部を駆動制御して物品の投入規制を行うことを特徴とする横搬送式物品仕分け装置。
- 一の前記搬送路に沿って投入物品を前記仕分け位置に搬送した後、前記横搬送コンベアを駆動して他の前記搬送路を横切る方向に前記仕分け横搬送するときに、該他の前記搬送路に他の物品が搬送されて前記障害が生じないように、前記コンベア制御手段により、前記投入物品に係る前記投入コンベアの投入駆動を制御して、前記物品投入位置への投入タイミングをずらして前記物品の投入規制を行う請求項5に記載の横搬送式物品仕分け装置。
- 前記コンベア制御手段は、前記複数台の投入コンベアにより夫々の前記物品投入位置に物品の同時投入が可能になった場合に、各投入物品の前記物品情報に基づいて前記投入規制を行うか前記同時投入を許容するかのいずれかを決定する決定手段を含む請求項5又は6に記載の横搬送式物品仕分け装置。
- 前記コンベア制御手段は、前記複数台の投入コンベアにより夫々の前記物品投入位置に物品の投入を行う際に夫々の物品が同時投入されると、一方の投入物品の仕分け横搬送時に他方の投入物品との干渉が生ずるか否かを判定する判定手段を少なくとも含み、前記判定手段により該干渉が生ずると判定した場合に、いずれか一方の前記投入コンベアによる投入が行われないように前記投入規制が行われる請求項5、6又は7に記載の横搬送式物品仕分け装置。
- 前記主コンベアは間隙部を介して離向する複数のスラット板を有するスラットコンベアであり、前記複数の搬送路に配設した各横搬送コンベアは夫々、前記間隙部を通じて突没自在に配設され、前記物品を前記収納位置へ仕分ける際に、前記スラットコンベアを停止させ、前記横搬送コンベアを前記間隙部に貫通させて前記スラット板の上面より上方へ突出させ、前記物品の仕分け横搬送を行った後に、前記横搬送コンベアを前記スラット板の下面より下方に埋没させて、前記スラットコンベアを再駆動可能にする請求項5〜8のいずれかに記載の横搬送式物品仕分け装置。
- 前記主コンベアの先端側に設けられた先端収納位置に、前記複数の搬送路を通じて搬送された物品を回収するための先端回収容器を配置した請求項5〜9のいずれかに記載の横搬送式物品仕分け装置。
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