JP6267070B2 - 冷却システムの冷媒漏洩検知方法 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却システムの冷媒漏洩検知方法に関する。
近年、情報処理技術の向上やインターネット環境の発達に伴って、情報処理量が増大している。そのため、各種の情報を大量に処理するためのデータ処理センタがビジネスとして脚光を浴びている。このデータ処理センタの例えば、サーバルームには、コンピュータやサーバ等の電子機器が集約された状態で多数設置され、昼夜にわたって連続稼働されている。
一般的に、サーバルームにおける電子機器の設置は、ラックマウント方式が主流になっている。ラックマウント方式は、電子機器を機能単位別に分割して収納するラック(筺体)をキャビネットに段積みする方式であり、かかるキャビネットがサーバルームの床上に多数整列配置されている。
これら情報を処理する電子機器は、処理速度や処理能力が急速に向上してきており、そのため、電子機器からの発熱量も上昇の一途をたどっている。これらの電子機器は、動作に一定の温度環境が必要とされ、正常に動作するための温度環境が比較的低く設定されているため、電子機器が高温状態に置かれるとシステム停止等のトラブルを引き起こす。
このため、サーバルーム内を冷却するための空調機を運転する空調動力(空調機の負荷)が大幅に増加しているのが実情であり、企業経営におけるコスト削減の観点のみならず、地球環境の保全の観点からも空調動力の削減が急務となっている。
一方、サーバルーム内で漏水が発生すると電子機器が破損する恐れがあるため、電子機器を冷却する際の熱搬送には水よりも熱輸送量が大きい冷媒の潜熱輸送を利用するのが一般的である。さらに、冷媒の搬送を削減するため、圧縮機を用いずに気液密度差を利用して搬送するシステムや圧縮機よりも省電力で冷媒を搬送できる冷媒ポンプを用いた冷却システムを採用することができる。
しかし、熱搬送に冷媒を使用する場合、冷媒は大気圧下ではガス化するため、少量の漏洩が発生した場合には冷媒漏洩が発生していることに気づかず、系内の冷媒量が減少していき冷却能力の低下が発生してしまう恐れがある。
このような背景から、特許文献1や特許文献2にみられるように、熱搬送に冷媒を用いた冷却システムの冷媒漏洩検知技術が提案されている。
特許文献1には、冷凍サイクルを構成する機器におけるエクセルギー損失量を測定し、漏洩した冷媒量に応じて変化する漏洩指標値を算出して冷媒漏洩が発生しているか否かを判定する方法が提案されている。
特許文献2には、減圧装置出入口の差圧、冷媒循環量から冷媒密度を算出し、冷媒密度測定値と比較することで冷媒量減少を判断することが提案されている。
特開2012−47447号公報 特開2011−106714号公報
しかし、上記に示すような冷媒漏洩検知方法は、圧縮機と減圧装置を備えた冷凍サイクルを対象としており、圧縮機の過熱度、過冷却度で判断している。
圧縮機を用いない冷却システムでは、冷媒減少による変化量が小さく、冷媒漏洩を判定できない恐れがある。さらに、これらの測定値が冷媒漏洩を判定できるほど変化した場合、冷却能力の低下が発生し、電子機器の温度上昇を引き起こす恐れがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、冷媒による熱搬送に冷媒ポンプを用いた場合においても冷却能力が低下する前に冷媒漏洩の判定が可能な冷却システムの冷媒漏洩検知方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に関わる冷却システムの冷媒漏洩検知方法は、電子機器から排出される高温の排気を冷却する熱交換によって冷媒を気化する蒸発器と、前記蒸発器に供給される冷媒液の流量を調整する冷媒流量制御バルブと、前記蒸発器に前記高温の排気を供給する送風機とを有する1または複数台設置される冷却装置と、前記蒸発器で気化した冷媒ガスを液化させる凝縮器と、前記凝縮器で液化した冷媒液を前記蒸発器へ送る冷媒ポンプと、前記冷媒ポンプの吸込側に設置され前記冷媒液を一時貯留する液タンクと、前記冷媒ポンプにより送られる冷媒のうち前記冷媒流量制御バルブにより調整された過剰な冷媒を前記凝縮器へ戻すためのバイパス配管と、前記バイパス配管上に設けられ前記凝縮器へ戻す冷媒量を調整するバイパス流量制御バルブと、記液タンク内の前記冷媒液の液面高さを測定する液面センサと、制御装置とを備える冷却システムの冷媒漏洩検知方法において、前記制御装置は、前記液面高さが所定の高さ以上で運転している時間の割合を算出し、該算出した時間の割合が、前記冷媒の漏洩がない際の前記液面高さが所定の高さ以上で運転している時間の割合より低い場合に前記冷媒が漏洩していると判定している。
本発明に関わる冷却システムによれば、冷媒による熱搬送に冷媒ポンプを用いた場合においても冷却能力が低下する前に冷媒漏洩の判定が可能な冷却システムの冷媒漏洩検知方法を実現できる。
本発明の実施形態1に係る冷却システムを示す図。 バイパス流量制御バルブの開度に対する液タンク内の冷媒の液面レベルを示す図。 バイパス流量制御バルブの開度に対するある時間内の液タンク内の冷媒の液面レベルが所定値以上で運転する割合(頻度)を示す図。 冷媒漏洩検知手法の制御のフローチャートを示す図。 冷却装置での負荷率(%)と液タンク内の冷媒の液面レベルとの関係を示す図。 負荷率(%)とある時間内の液タンク内の冷媒の液面レベルが所定値以上で運転する割合(頻度)を示す図。 本発明の実施形態2に係る冷却システムを示す図。 本発明の実施形態2の変形例に係る冷却システムを示す図。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
本発明は、熱搬送に冷媒を用いた冷却システムの冷媒の漏洩検知方法に係り、特に電子機器からの高温の排熱を効率的に冷却するために圧縮機を用いることなく冷媒ポンプにより熱搬送を行う冷媒の漏洩検知方法である。
<<実施形態1>>
図1に本発明の実施形態1に係る冷却システムを示す。
実施形態1の冷却システムS1は、冷却対象室80内に載置される冷却対象のサーバなどの電子機器(図示せず)を所望の温度に冷却するシステムである。
冷却システムS1は、冷却対象の電子機器を冷却するために用いられる冷媒の漏洩を検知することに特徴がある。
なお、冷却システムS1には、制御装置Cが設けられており、制御装置Cにより以下説明する冷却システムS1の機器の制御が遂行される。制御装置Cは、コンピュータと周辺回路とを有する、例えば、PLC(programmable logic controller)などである。
<冷却装置20a、20b>
冷却対象室80内には冷却対象であるサーバなどの電子機器(図示せず)が載置されている。電子機器は連続稼働されるため、電子機器からは高温の排気(高温排気23a、23b)が排出されている。
冷却システムS1には、冷却対象室80内の冷却対象の電子機器からの高温排気23a、23bをそれぞれ冷却する冷却装置20a、20bが設置されている。
冷却装置20aには、冷媒と高温排気23aとの熱交換を行う蒸発器21aと、蒸発器21aに高温排気23aを供給する送風機22aと、蒸発器21a内部に供給される冷媒の流量を調整する冷媒流量制御バルブ25aとが組み込まれている。高温排気23aは、蒸発器21aで冷媒の蒸発に伴う蒸発潜熱により冷却される。
同様に、冷却装置20bには、冷媒と高温排気23bとの熱交換を行う蒸発器21bと、蒸発器21bに高温排気23bを供給する送風機22bと、蒸発器21b内部に供給される冷媒の流量を調整する冷媒流量制御バルブ25bとが組み込まれている。高温排気23bは、蒸発器21bで冷媒の蒸発に伴う蒸発潜熱により冷却される。
冷媒流量制御バルブ25a、25bは、それぞれ冷却の設定温度に対応して開度が自動的に制御される。つまり、冷却負荷が大きい場合には開度が大きく、冷却負荷が小さい場合には開度が小さく制御される。
<凝縮器10>
冷却システムS1は、ガス化した冷媒を冷却して液化するため、冷水を作る冷熱源40と該冷水を送る冷水ポンプ41と凝縮器10とを有している。熱媒体の水は、冷水配管42を介して、冷熱源40、冷水ポンプ41、および凝縮器10間を循環されている。
凝縮器10では、蒸発器21a、21bでガス化した冷媒が冷水と熱交換して、液化温度以下に冷却され液化する。なお、凝縮器10は他の構成を採用してもよいのは勿論である。
<冷媒ポンプ11>
液化した冷媒は、バッファタンクである液タンク12に貯留された後、冷媒ポンプ11に供給され蒸発器21a、21bに送られる。冷媒ポンプ11の上流、下流には、不図示の圧力計が設けられており、冷媒ポンプ11の上流、下流の差圧が測定され、差圧が一定になるように制御されている。
これにより、一定量の冷媒が冷媒ポンプ11から蒸発器21a、21bに向けて送り出される。
液タンク12には、冷媒の液面が所定の高さ(所定値)以上あるか否かを測定する液面センサ13が設置されている。
<バイパス配管32とバイパス流量制御バルブ14>
冷媒配管31には、バイパス配管32とバイパス流量制御バルブ14が設置されており、冷媒ポンプ11の吐出側が閉塞状態となる閉め切り運転を防止している。バイパス流量制御バルブ14は、冷媒ポンプ11の上流と下流との差圧が一定となるように、換言すると、冷媒ポンプ11の吐出流量が一定になるように、その開度が制御されている。
つまり、冷却の負荷が大きい場合には、冷媒流量制御バルブ25a、25bの開度が大きくなり、冷却装置20a、20bへの冷媒送り出し量が増加する。そのため、バイパス配管32を流れる冷媒の量が減少し、バイパス流量制御バルブ14の開度は小さく制御される。これに対して、冷却の負荷が小さい場合には、冷媒流量制御バルブ25a、25bの開度が小さくなり、冷却装置20a、20bへの冷媒送り出し量が減少する。そのためバイパス配管32を流れる冷媒の量が増加し、バイパス流量制御バルブ14の開度は大きく制御される。
バイパス流量制御バルブ14の開度の測定器としては、バイパス流量制御バルブ14の弁を開閉する制御電流と開度との関係を予め求めておき、制御電流からバイパス流量制御バルブ14の開度を求めてもよい。或いは、バイパス流量制御バルブ14の前後に流量計を設け、前後の流量計で測定される流量の関係からバイパス流量制御バルブ14の開度を求めてもよい。なお、バイパス流量制御バルブ14の開度の測定器は任意に選択できる。
<液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)>
ここで、液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)は系内の冷媒循環量に依存し、所定レベルの液面高さ以上で運転する時間の割合は冷却装置20a、20bの冷却熱量により一意的に決まる。
すなわち、冷却装置20a、20bの冷却の熱負荷が大きい場合には、冷媒の蒸発器21a、21bでの蒸発がほぼ完全に行われるので蒸発器21a、21bを通過した後の冷媒ガス管30内はガス状態の冷媒が流れる。そのため、冷媒循環量が少なくなり液タンク12内の冷媒の液面レベルは高い。
これに対して、冷却装置20a、20bの負荷が小さい場合には、冷媒の蒸発器21a、21bでの蒸発が不完全になるので冷媒ガス管30内は気液状態の冷媒が流れる。つまり、冷媒ガス管30内は液体状態の冷媒が多くなる。そのため、冷媒循環量が多くなり液タンク12内の冷媒の液面レベルは低い。
一方、管路の継ぎ目などから冷媒漏洩が発生した場合、系内の冷媒循環量が減少し、冷媒ポンプ11が所定量の冷媒を送り出すために液タンク12内の液面レベルが低下する。そのため、液タンク12内の冷媒が所定レベルの液面以上(液面高さ以上)で運転する時間の割合は減少する。
また、冷却熱量が変わるとバイパス流量制御バルブ14の開度が変わり、バイパス流量制御バルブ14の開度は冷却熱量により一意的に決まる。前記したように、冷却熱量が大きい場合には、バイパス配管32を流れる冷媒の量が増加し、バイパス流量制御バルブ14の開度は大きく制御される。一方、冷却熱量が小さい場合には、バイパス配管32を流れる冷媒の量が減少し、バイパス流量制御バルブ14の開度は小さく制御される。つまり、冷却装置20a、20bの冷却熱量(冷却負荷)はバイパス流量制御バルブ14の開度に集約される。
以上のことから、バイパス流量制御バルブ14の開度、すなわち冷却装置20a、20bの冷却負荷量と、液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が液面センサ13で測定される所定値以上で運転する割合とを測定する。そして、該割合と正常運転時(冷媒の漏洩がない場合)の負荷量毎の液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が液面センサ13で測定される所定値以上で運転する割合とを比較し、冷却装置20a、bの冷却能力が低下する前に冷媒漏洩を検知することが可能になる。
例えば、冷媒漏洩が発生した場合には、正常時(冷媒漏洩がない場合)の冷却負荷量毎の液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が液面センサ13で測定される所定値以上で運転する割合に比べ、液面レベル(液面高さ)が液面センサ13で測定される所定値以上で運転する割合が低下することとなる。
<バイパス流量制御バルブ14の開度と液タンク12内の冷媒の液面レベルとの関係>
次に、バイパス流量制御バルブ14の開度と液タンク12内の冷媒の液面レベルが所定値以上で運転する割合との関係を説明する。
図2に、バイパス流量制御バルブの開度に対する液タンク内の冷媒の液面レベル(液面高さ)を示す。図2の横軸にバイパス流量制御バルブ14の開度(%)を示し、図2の縦軸に液タンク内の冷媒の液面レベル(液面高さ)を示す。
図3に、バイパス流量制御バルブの開度に対するある時間内の液タンク内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する割合(頻度)を示す。図3の横軸にバイパス流量制御バルブ14の開度(%)を示し、図3の縦軸にある時間内の液タンク内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する頻度(割合)(%)を示す。
前記したように、バイパス流量制御バルブ14の開度は、冷却装置20a、20bの冷却の負荷が集約して表わされる。
バイパス流量制御バルブ14の開度(%)が大きくなるということは、冷媒流量制御バルブ25a、25bの開度が小さく冷媒のバイパス配管32を通しての冷媒の戻り量(バイパス量)が多いので、冷媒が冷却装置20a、20bでの冷却で用いられておらず、冷却の負荷が小さいことを意味する。
一方、バイパス流量制御バルブ14の開度(%)が小さいときは、冷媒流量制御バルブ25a、25bの開度が大きく冷媒のバイパス配管32を通しての冷媒の戻り量(バイパス量)が少ない。そのため、冷媒が冷却装置20a、20bでの冷却に多く用いられており、冷却の負荷が大きい。
従って、バイパス流量制御バルブ14の開度(%)が小さいときは、冷却のバイパス配管32を通しての冷媒の戻り量(バイパス量)が少ないため、冷却装置20a、20bでの冷却の負荷が大きい。そのため、冷却装置20a、20bで、冷媒が蒸発する割合が高く、冷媒ガス管30内での冷媒は殆どガス化し、冷媒ガス管30内にある冷媒量が少ない。従って、液タンク12の冷媒の液面レベルが比較的高い(図2参照)。
これに対して、バイパス流量制御バルブ14の開度(%)が大きいときは、冷却のバイパス配管32を通しての冷媒の戻り量(バイパス量)が多い。そのため、冷却装置20a、20bでの冷却の熱負荷が小さく、冷却装置20a、20bで、冷媒が蒸発する割合が低く、冷媒ガス管30内での冷媒は気液混合状態となり、冷媒ガス管30内にある冷媒量が増加する。
そのため、液タンク12内の冷媒の液面レベルが比較的低くなる(図2参照)。そして、冷媒が漏洩している場合には、冷媒量は減少するので、液タンク12内の冷媒の液面レベルは、正常運転時(冷媒の漏洩がない場合)の閾値の液面レベルより低いこととなる。この閾値とは冷媒の漏洩がないか否か判定する液面レベルをいう。
従って、図3に示すように、正常運転時に、バイパス流量制御バルブ14の開度(%)の増加に従って、液タンク12内の冷媒の液面レベルが、液面センサ13で測定される所定値以上で運転する割合(頻度)(%)の閾値は2次関数的に低下する傾向をもつ。この閾値とは冷媒の漏洩がないか否か判定する液面センサ13で測定される所定値以上で運転する割合(頻度)(%)をいう。
そして、管路から冷媒が漏洩している場合には、冷媒量が減少するため、液タンク12内の冷媒の液面レベルが、液面センサ13で測定される所定値以上で運転する割合(頻度)(%)が、正常運転時(冷媒の漏洩がない場合)か否か判定する閾値より低いこととなる。なお、実際の液タンク12の冷媒の液面レベルは、冷媒が増えたり減ったりするため脈動するが、図2、図3では、液面レベルの脈動のほぼ中間値をとった実線で表わしている。
<冷媒漏洩検知手法の制御>
次に、上述の図3の関係を用いた冷媒漏洩検知手法の制御の流れについて、図4を用いて説明する。
図4に、冷媒漏洩検知手法の制御のフローチャートを示す。
まず、計画量の冷媒を冷却システムS1の管路(冷媒ガス管30、冷媒液管31、バイパス配管32など)に充填する(図4のS101)。
計画量の冷媒とは、冷媒を冷却システムS1の管路(冷媒ガス管30、冷媒液管31、バイパス配管32など)に循環させるための液量を少し上回る量である。換言すれば、管路(冷媒ガス管30、冷媒液管31、バイパス配管32など)に冷媒を入れ、液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)に安全率をとったものであり、冷媒ポンプ11が確実に再起動できる量とする。
続いて、冷却システムS1の通常運転の前に、予め冷却装置20a、20bで発生すると考えられる熱負荷(冷却熱量)を与えて、正常運転時(冷媒の漏洩がない場合)の冷却装置20a、20bの冷却熱量毎(熱負荷毎)の液面タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)を測定する。なお、この際に液面高さを測るセンサは、液面センサ13とは異なり、リニアな液面センサで連続的な液面高さを測れるものである。
そして、正常運転時(冷媒の漏洩がない場合)に液面タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する時間の割合(頻度(%))を求めるとともに、バイパス流量制御バルブ14の開度を測定しておく。バイパス流量制御バルブ14の開度は、前記したように、冷却装置20a、20bの冷却熱量、つまり熱負荷に相当する。
この時間の割合(頻度(%))とは、例えば、30分〜50分などの時間中にどの位の時間、液面センサ13がON(液面が所定高さ以上)になる時間があるかを意味する。ON(所定高さ以上)になる時間の割合の測定値から、正常運転 (冷媒の漏洩がない)か否か判定するバイパス流量制御バルブ14の開度(冷却装置20a、20bの冷却熱量)毎の時間の割合の閾値を、設定する(S102)。ここで、閾値は測定値を設定しても、測定値にマージンをもたせて設定してもよい。時間の割合の測定値にマージンをもたせて設定すると、より正確に冷媒漏洩があった場合のみ検出できる閾値とできる。
続いて、冷却システムS1の通常運転(実際の運転)を行う(S103)。
そして、バイパス流量制御バルブ14の開度を測定するとともに、液面タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)を液面センサ13で測定して、電子機器の冷却運転中に液面タンク12内の液面レベルが、液面センサ13で測定される所定値以上で運転する時間の割合を測定する(S104)。
続いて、S102で決定したバイパス流量制御バルブ14の開度(冷却装置20a、20bの冷却熱量)に対する液面タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する時間の割合の閾値と、S104で測定したバイパス流量制御バルブ14の開度(冷却装置20a、20bの冷却熱量)に対する液面タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する時間の割合とを比較する(S105)。
そして、バイパス流量制御バルブ14の開度(冷却装置20a、20bの冷却熱量)に対する液面タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する時間の割合が、閾値の液面タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する時間の割合より小さいか否か判定する(S106)。
S106で、閾値より小さいと判定される場合には(S105でYes)、冷媒が漏洩していると判定される(S106)。
一方、S106で、閾値以上と判定される場合には(S105でNo)、冷媒が漏洩していないと判定され(S108)、S103に移行する。
<冷却装置20a、20bでの負荷率(%)と液面レベルとの関係>
次に、冷却装置20a、20bでの負荷率(%)と液面レベル(液面高さ)との関係について説明する。
図5に、冷却装置での負荷率(%)と液タンク内の冷媒の液面レベルとの関係を示す。図5の横軸に冷却装置20a、20bでの負荷率(%)を示し、図5の縦軸に液タンク12内の冷媒の液面レベルを示す。
図5に示すように、冷却装置20a、20bの冷却の負荷(負荷率(%))が大きい場合には、冷媒の蒸発器21a、21bでの蒸発がほぼ完全に行われるので冷媒ガス管30内はガス状態の冷媒が流れる。そのため、冷媒循環量が少なくなり液タンク12内の冷媒の液面レベルは高い。
これに対して、冷却装置20a、20bの冷却の負荷(負荷率(%))が小さい場合には、冷媒の蒸発器21a、21bでの蒸発が不完全に行われるので冷媒ガス管30内は気液混合状態の冷媒が流れる。そのため、管路の冷媒ガス管30(図1参照)にある冷媒量が多くなり液タンク12内の冷媒の液面レベルは、比較的低くなる。
そのため、図5の破線で示す正常運転時(冷媒の漏洩がない場合)の液タンク12内の冷媒の液面レベルである閾値は、二次関数的に増加する。
一方、冷媒の漏洩がある場合には、冷媒量が減少するため、図5の実線で示すように、閾値より液タンク12内の冷媒の液面レベルは低くなる。
実際の液タンク12の冷媒の液面レベルは、冷媒が増えたり減ったりするために脈動するが、図5の閾値(図5の破線)、冷媒減少時(図5の実線)では、液面レベルの脈動のほぼ中間値をとって表わしている。
図6に、負荷率(%)とある時間内の液タンク内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する割合(頻度)を示す。図6の横軸に冷却装置20a、20bでの負荷率(%)を示し、図6の縦軸にある時間内の液タンク内の冷媒の液面レベルが所定値以上で運転する頻度(割合)(%)を示す。
図5の関係から、負荷率(%)に対する液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が、液面センサ13で測定される所定値以上で運転する頻度(%)は、図6に示すように表わされる。
すなわち、正常運転時(冷媒の漏洩がない場合)の負荷率(%)に対する液タンク12内の冷媒の液面レベルが所定値以上で運転する頻度(%)は、負荷率(%)が高い場合には、相対的に大きく、負荷率(%)が高い場合には、相対的に小さい。
そのため、図6の破線で示すように、正常運転時(冷媒の漏洩がない場合)の負荷率(%)に対する液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する頻度(%)の閾値、つまり冷媒の漏洩がないか否か判定する閾値は、二次関数的に増加する。
一方、冷媒の漏洩がある場合には、冷媒量が減少するため、図6の実線で示すように、閾値(図6の破線)より液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する頻度(%)は低くなる。
上述のことから、冷媒漏洩検知手法の制御を正常運転時(冷媒の漏洩がない場合)の負荷率(%)に対する液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する頻度(%)から、冷媒の漏洩があるかないかを判定する閾値を設定し、冷媒の漏洩を検知するようにしてもよい。なお、閾値の設定に際しては、冷媒の漏洩を精確できるようにマージン(許容範囲)をもたせるとよい。
上記構成によれば、液タンク12内に設置される冷媒の液面が所定のレベル(高さ)以上あるか否かを測定する液面センサ13を用いて、正常運転時(冷媒の漏洩がない場合)の液タンク12内の冷媒の液面が所定のレベル(高さ)以上あるか否かの頻度(%)(閾値)により、冷媒の漏洩の判定が可能であるので、簡単な構成で冷媒の漏洩を検知できる。
また、バイパス流量制御バルブ14の開度や冷却負荷毎に判定すれば、冷却負荷が変化した場合にも、冷媒の漏洩を検知できる。
従って、冷媒による熱搬送に冷媒ポンプ11を用いた場合においても冷却能力が低下する前に冷媒の漏洩の判定が可能となる。
以上のことから、圧縮機を用いず冷媒ポンプ11により冷媒を搬送する冷却システムS1で冷媒の漏洩が発生した場合に、冷却装置20a、20bの冷却能力が低下する前に冷媒漏洩を検知することが可能となり、信頼性が高い空調設備を提供できる。
<<実施形態2>>
図7に本発明の実施形態2に係る冷却システムを示す。
実施形態2の冷却システムS2は、実施形態1の冷却システムS1において、1または複数台設置された冷却装置20a、20abに、電子機器を冷却する冷却熱量を測定する冷却熱量測定手段を設けたものである。
実施形態2の冷却システムS2では、実施形態1の冷却装置20a、20bの熱負荷を集約して表わすバイパス流量制御バルブ14の開度を測定する代わりに、電子機器を冷却する冷却熱量を冷却熱量測定手段により測定して、冷却熱量の大きさ毎に冷媒の漏洩を検出する構成である。
その他の構成は、実施形態1と同様であるから、同様な構成要素には同一の符号を付して示し、説明は省略する。
冷却システムS2の制御は、制御装置Cで遂行される。
詳細には、冷却装置20aには、高温排気23aの温度を検出する高温排気温度センサ27aが設けられている。また、冷却装置20aには、高温排気23aが蒸発器21aを通過して冷媒と熱交換して冷却された空気の温度を検出する冷却空気温度センサ26aが設けられている。
同様に、冷却装置20bには、高温排気23bの温度を検出する高温排気温度センサ27bが設けられている。また、冷却装置20bには、高温排気23bが蒸発器21bを通過して冷媒と熱交換して冷却された空気の温度を検出する冷却空気温度センサ26bが設けられている。
冷却システムS2では、冷却装置20a、20bの熱負荷を集約して表わすバイパス流量制御バルブ14の開度を測定する代わりに、冷却熱量を冷却熱量測定手段(27a、27b、26a、26b)により測定する。
具体的には、冷却装置20aでは、高温排気温度センサ27aで高温排気23aの温度t11が検出される。そして、冷却空気温度センサ26aでは、高温排気23aの冷却後の空気の温度t12が検出される。高温排気23aを冷却した温度ΔT1は、次式で表わされる。
ΔT1=t11−t12 (1)
また、冷却装置20bでは、高温排気温度センサ27bで高温排気23bの温度t21が検出される。そして、冷却空気温度センサ26bでは、高温排気23bの冷却後の空気の温度t22が検出される。高温排気23bを冷却した温度ΔT2は、次式で表わされる。
ΔT2=t21−t22 (2)
冷却熱量Q(J)は、空気の熱容量Cとすると、
Q = CΔT (3)
熱容量Cは、空気の質量m(g)、比熱c(J/g・K)とすると、
C =mc (4)
と表わされる。
式(3)、(4)から、
Q = mcΔT (5)
と表わされる。
そのため、高温排気23aの質量m1、高温排気23bの質量m2とすると、
冷却装置20a、20bのそれぞれの冷却熱量Q1(J)、Q2(J)は、それぞれ式(5)から、
Q1 = m1・c・ΔT1 (6)
Q2 = m2・c・ΔT2 (7)
冷却装置20a、20bの全体の冷却熱量Qsは、
Qs = Q1+Q2 (8)
と表わされる。
こうして、高温排気温度センサ27a、27b、冷却空気温度センサ26a、26bで測定される温度を用いて、冷却システムS2での冷却熱量Qsが求められる。
実施形態1の図4と同様にして、まず、冷却システムS2において、予め、正常運転時(冷媒の漏洩がない場合)に、ある冷却熱量における液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が、液面センサ13で測定される所定値以上で運転する時間(頻度(%))を測定して、冷媒の漏洩があるかないかを判定する閾値を設定する。
そして、実際の冷却システムS2の運転において、ある冷却熱量における液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上あるかを液面センサ13で測り、冷媒の液面レベル(液面高さ)が液面センサ13で設定される所定値以上で運転する時間(頻度(%))が閾値に達しているか否かを測定することにより、冷媒の漏洩を判定することができる。
実施形態2の構成によれば、冷却熱量測定手段(高温排気温度センサ27a、27b、冷却空気温度センサ26a、26b)で測定される温度と、液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する時間(頻度(%))を測ることで、圧縮機を用いずに冷媒ポンプ11を用いて冷媒を移送する冷却システムS2の冷媒の漏洩を検知できる。
従って、簡単な構成で容易に、冷却システムS2の冷媒の漏洩を検知することが可能である。
そのため、圧縮機を用いず冷媒ポンプ11により冷媒を搬送する冷却システムS2で冷媒の漏洩が発生した場合に、冷却装置20a、20bの冷却能力が低下する前に冷媒の漏洩を検知することが可能となり、信頼性が高い空調設備を提供できる。
<<変形例>>
実施形態2の冷却システムS2では、冷却装置20a、20bの冷却熱量を測定する冷却熱量測定手段として、蒸発器21a、21bにそれぞれ供給される高温排気23a、23bの温度を測定する高温排気温度センサ27a、27bと、それぞれ冷却空気の温度を測定する冷却空気温度センサ26a、26bを挙げて説明した。
ここで、冷却熱量測定手段は1または複数台設置された冷却装置20a、20bの冷却熱量が測定されていればよい。
図8に本発明の実施形態2の変形例に係る冷却システムを示す。
そこで、変形例の冷却システムS21では、冷媒ガス管30を流れる冷媒を冷却する冷水が流れる凝縮器10の一次側の冷水配管42の上流側に冷水往温度センサ43を設け、下流側に冷水還温度センサ44を設ける。
変形例の冷却システムS21の制御は、実施形態1、2と同様、制御装置Cで遂行される。
冷却システムS21では、凝縮器10の2次側を流れる冷媒の出口での状態は同じ温度の液状態の冷媒となるように、熱源装置40が制御されている。
冷却システムS21で冷却装置20a、20bの冷却熱量を測定するに際しては、まず、冷水還温度センサ44の測定温度t32と冷水往温度センサ43の測定温度t31との差から熱源装置40の冷水往・還温度差ΔT21を、
ΔT21=t32−t31 (7)
と求める。
また、冷水配管42に設けた冷水流量計45で冷水流量を測定する。
ここで、体積を 体積=冷水流量×時間 の関係から求めて、重さ=比重×体積 の関係より、冷水の質量m3を求める。冷水の比熱c1(J/g・K)とすると、式(5)から、冷水往・還温度差ΔT21を用いて、冷却熱量Q3が
Q3 = m3・c1・ΔT21
と求められる。
従って、熱源装置40の冷水往・還温度差ΔT21を用いて冷却熱量Q3が求められる。
そして、冷媒が漏洩しているか否かの判定に際しては、まず、冷却システムS21において、予め、正常運転時に、ある冷却熱量における液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が、液面センサ13で測定される所定値以上で運転する時間(頻度(%))を測定して、冷媒が漏洩しているか否かを判定する時間(頻度(%))を決定して閾値に設定する。
そして、実際の冷却システムS21の運転において、ある冷却熱量における液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)を液面センサ13で測る。そして、冷媒の液面レベル(液面高さ)が、液面センサ13で測定される所定値以上で運転する時間の割合(頻度(%))が、閾値に達しているか否かを測定することにより、冷媒の漏洩を判定することができる。
変形例によれば、冷却装置20a、20bの冷却熱量を水還温度センサ44の測定温度t32と冷水往温度センサ43の測定温度t31との差から求める。そして、液タンク12内の冷媒の液面レベル(液面高さ)が所定値以上で運転する時間(頻度(%))を測ることで、圧縮機を用いずに冷媒ポンプ11を用いて冷媒を移送する冷却システムS2の冷媒の漏洩を検知できる。
従って、簡単な構成で容易に、冷却システムS21の冷媒の漏洩を検知することが可能である。
そのため、冷却装置20a、20bの冷却能力が低下する前に冷媒の漏洩を検知することが可能となり、信頼性が高い空調設備を提供できる。
なお、冷却装置20a、20bで冷却される電子機器の消費電力量と発熱量を測定し冷却熱量を推定して、冷却装置20a、20bの冷却負荷として求め、冷媒の液面レベル(液面高さ)が、液面センサ13で測定される所定値以上で運転する時間(頻度(%))が、閾値に達しているか否かを測定することにより、冷媒の漏洩を判定しても構わない。
<<その他の実施形態>>
1.なお、前記実施形態1、2、変形例では、冷却装置20a、20bが2つの場合を例示して説明したが、冷却装置の数は、単数でも、2以外の複数でもよくその数は任意に選択できる。
2.前記実施形態1、2、変形例では、液面センサとし、所定高さあるか否かを測定する液面センサ13を例示して説明したが、リニアな液面センサを適用して、液面レベルを連続的に測ってもよい。なお、前記したように、液面センサ13を適用して所定高さあるか否かを測定する場合、低コストで冷媒の漏洩が判定できるので、最も望ましい。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものでなく、様々な実施形態が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分り易く説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、説明した構成の一部を含むものであってもよい。
10 凝縮器
11 冷媒ポンプ
12 液タンク
13 液面センサ
14 バイパス流量制御バルブ
20a、20b 冷却装置
21a、21b 蒸発器
22a、22b 送風機
23a、23b 高温排気(高温の排気)
25a、25b 冷媒流量制御バルブ
26a、26b 冷却空気温度センサ(冷却熱量測定手段、冷却負荷測定手段、高温排気温度検出手段)
27a、27b 高温排気温度センサ(冷却熱量測定手段、冷却負荷測定手段、高温排気温度検出手段)
32 バイパス配管
43 冷水往温度センサ(冷却負荷測定手段、熱媒体往温度検出手段)
44 冷水還温度センサ (冷却負荷測定手段、熱媒体還温度検出手段)
C 制御装置
S1、S2、S21 冷却システム

Claims (7)

  1. 電子機器から排出される高温の排気を冷却する熱交換によって冷媒を気化する蒸発器と、前記蒸発器に供給される冷媒液の流量を調整する冷媒流量制御バルブと、前記蒸発器に前記高温の排気を供給する送風機とを有する1または複数台設置される冷却装置と、
    前記蒸発器で気化した冷媒ガスを液化させる凝縮器と、
    前記凝縮器で液化した冷媒液を前記蒸発器へ送る冷媒ポンプと、
    前記冷媒ポンプの吸込側に設置され前記冷媒液を一時貯留する液タンクと、
    前記冷媒ポンプにより送られる冷媒のうち前記冷媒流量制御バルブにより調整された過剰な冷媒を前記凝縮器へ戻すためのバイパス配管と、
    前記バイパス配管上に設けられ前記凝縮器へ戻す冷媒量を調整するバイパス流量制御バルブと、
    前記液タンク内の前記冷媒液の液面高さを測定する液面センサと、
    制御装置とを備える冷却システムの冷媒漏洩検知方法において、
    前記制御装置は、
    前記液面高さが所定の高さ以上で運転している時間の割合を算出し、該算出した時間の割合が、前記冷媒の漏洩がない際の前記液面高さが所定の高さ以上で運転している時間の割合より、低い場合に前記冷媒が漏洩していると判定する
    ことを特徴とする冷却システムの冷媒漏洩検知方法。
  2. 請求項1に記載の冷却システムの冷媒漏洩検知方法において、
    前記冷却システムは、前記冷却装置での冷却負荷を測定する冷却負荷測定手段を備え、
    前記制御装置は、
    実際の運転時に、前記冷却負荷測定手段により前記冷却装置での冷却負荷を求めるとともに前記液面高さが前記所定の高さ以上で運転している時間の割合を算出し、
    前記時間の割合が、予め求めた同じ冷却負荷での冷媒漏洩があるか否かを判定する閾値未満である場合に冷媒が漏洩していると判定する
    ことを特徴とする冷却システムの冷媒漏洩検知方法。
  3. 請求項1に記載の冷却システムの冷媒漏洩検知方法において、
    前記冷却システムは、前記バイパス流量制御バルブの開度を測定する測定器を備え、
    前記制御装置は、
    実際の運転時に前記測定器で前記バイパス流量制御バルブの開度を測定するとともに前記液面センサで測定される前記液面高さが所定値以上で運転している時間の割合を算出し、該時間の割合が、予め求めた同じ前記バイパス流量制御バルブの開度での冷媒漏洩があるか否かを判定する閾値未満である場合に前記冷媒が漏洩していると判定する
    ことを特徴とする冷却システムの冷媒漏洩検知方法。
  4. 請求項1に記載の冷却システムの冷媒漏洩検知方法において、
    前記冷却システムは、前記バイパス流量制御バルブの開度を測定する測定器を備え、
    前記制御装置は、
    前記バイパス流量制御バルブの様々な開度での冷媒漏洩があるか否かを判定するための閾値である冷媒の漏洩がない際に前記液タンク内の液面高さが所定値以上で運転している時間の割合を表わす閾値が予め設定され、
    前記冷却システムの系内に計画量の冷媒が充填されている状態で、冷却運転中の前記冷却装置に様々な負荷が与えられ前記液タンク内の液面高さと前記バイパス流量制御バルブの開度を測定し、前記液タンク内の液面高さが所定値以上で運転している時間の割合を算出し、
    前記冷却運転中の該時間の割合が、前記バイパス流量制御バルブの同じ開度での前記閾値未満である場合に冷媒が漏洩していると判定する
    ことを特徴とする冷却システムの冷媒漏洩検知方法。
  5. 請求項1に記載の冷却システムの冷媒漏洩検知方法において、
    前記冷却システムは、前記冷却装置での冷却熱量を測定する冷却熱量測定手段を備え、
    前記制御装置は、
    前記冷却熱量測定手段で冷却熱量を測定し、その時の前記液面センサで測定した前記液面レベルが所定値以上で運転している割合が、予め求めた同じ冷却熱量での冷媒漏洩があるか否かを判定する閾値未満である場合に前記冷媒の漏洩があると判定する
    ことを特徴とする冷却システムの冷媒漏洩検知方法。
  6. 請求項1に記載の冷却システムの冷媒漏洩検知方法において、
    前記冷却システムは、
    前記冷却装置での冷却熱量を測定する冷却熱量測定手段を備え、
    前記冷却熱量測定手段は、前記蒸発器を通過前の高温の排気の温度を測る高温排気温度検出手段と前記蒸発器を通過して冷却された後の排気の温度を測る冷却空気温度検出手段とを有し、
    前記制御装置は、
    前記冷却熱量測定手段で冷却熱量を測定し、その時の前記液面センサで測定した前記液面レベルが所定値以上で運転している割合が、予め求めた同じ冷却熱量での冷媒漏洩があるか否かを判定する閾値未満である場合に前記冷媒の漏洩があると判定する
    ことを特徴とする冷却システムの冷媒漏洩検知方法。
  7. 請求項1に記載の冷却システムの冷媒漏洩検知方法において、
    前記冷却システムは、前記冷却装置での冷却熱量を測定する冷却熱量測定手段を備え、
    前記凝縮器は、一次側と二次側とで熱交換を行い、前記一次側は前記冷媒を冷却する熱媒体が流れ前記冷媒は前記二次側を流れ、
    前記冷却熱量測定手段は、前記凝縮器の一次側を流れる手前の前記熱媒体の温度を測る熱媒体往温度検出手段と、前記凝縮器の一次側を流れた後の前記熱媒体の温度を測る熱媒体還温度検出手段とを有し、
    前記制御装置は、
    前記冷却熱量測定手段で冷却熱量を測定し、その時の前記液面センサで測定した前記液面レベルが所定値以上で運転している割合が、予め求めた同じ冷却熱量での冷媒漏洩があるか否かを判定する閾値未満である場合に前記冷媒の漏洩があると判定する
    ことを特徴とする冷却システムの冷媒漏洩検知方法。
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