JP6266929B2 - 同期方法、移動局装置及び基地局装置 - Google Patents

同期方法、移動局装置及び基地局装置 Download PDF

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Description

本発明は、次世代移動通信システムにおける同期方法、移動局装置及び基地局装置に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が検討されている(非特許文献1)。また、LTEからの更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継システムも検討されている(例えば、LTEアドバンスト又はLTEエンハンスメントと呼ぶこともある(以下、「LTE−A」という))。
これらのLTEやLTE−Aにおいて、移動局装置UEがネットワークと通信を行う場合には、同期を確立するためのセルサーチ処理が必要となる。セルサーチ処理においては、移動局装置UEが、基地局装置から一定時間間隔で送信される同期信号(SS:Synchronization Signal)を検出し、移動局装置UEが位置するセル(在圏セル)の周波数同期、タイミング同期及びセルID(PCI:Physical Cell ID)を取得する。取得した情報に基づいて、移動局装置UEは在圏セルを確定する。なお、同期信号には基地局装置を識別できる識別情報(例えば、基地局ID)が含まれており、移動局装置UEは、この識別情報により接続先の基地局装置を特定できる。そして、特定した基地局装置に対してRACH(Random Access CHannel)を送信することで、セルに在圏を通知し、通信用リソースを確保する。
ところで、LTE−A以降の移動通信システムにおいては、例えば、高周波数帯域において細小化された大量のアンテナ素子を利用するMIMO(Massive MIMO(Multi Input Multi Output))の適用が検討されている(以下、適宜「Massive−MIMO」という)。また、Massive−MIMOのように大量のアンテナ素子を用いることによって、より高度なビームフォーミングが実現可能になる。
ここで、ビームフォーミングとは、複数のアンテナ素子において、それぞれの送受信号に対して振幅、位相を制御することによって、送受信ビームに指向性、ビームの形状を変更できる技術である。このビームフォーミングにおいては、一般にアンテナ素子数が多いほど高度な制御が可能である。言い換えると、アンテナ素子数に応じてビーム数、各ビームの形状(水平面におけるビームの幅、垂直面におけるビームの幅など、以下、適宜「ビームの幅」という)、ビームの方向及び利得を詳細に制御できる。例えば、ビームの幅を狭くすること(すなわち、細いビームを形成すること)により、高い利得(電力密度)を得ることができる。
このようなMassive−MIMOが適用される通信システムの性能を十分に発揮させるためには、同期信号を確実に移動局装置UEに送信し、移動局装置UEにおいて適切にセルサーチ処理を行う必要がある。しかしながら、現状の構成では、移動局装置UE側で適切にセルサーチ処理を行うことができない事態が想定され、通信システムの性能を十分に発揮することができない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、Massive−MIMOが適用される通信システムの性能を十分に発揮させることができる同期方法、移動局装置及び基地局装置を提供することを目的とする。
本発明の同期方法は、移動局装置が有する複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより同期信号用の送信ビームの送信方向を制御して同期信号を送信する同期方法であって、前記移動局装置の識別情報を含む前記同期信号を生成すると共に、前記同期信号に対するビームフォーミング用ウェイトを所定の時間間隔で変更する同期信号処理ステップと、それぞれの前記ビームフォーミング用ウェイトに応じて生成された前記同期信号を上りリンクで送信する送信ステップと、前記移動局装置から、前記移動局装置の周囲に位置する基地局装置の有無を含む制御情報を管理する通信装置に前記基地局装置との接続を要求する接続要求信号を送信する接続要求ステップと、前記移動局装置にて、前記通信装置から前記制御情報を受信する制御情報受信ステップと有し、前記同期信号処理ステップにおいて、前記通信装置から受信した前記制御情報に、前記基地局装置が存在する旨の情報が含まれる場合に前記同期信号を生成すると共に、前記同期信号に対するビームフォーミング用ウェイトを所定の時間間隔で変更することを特徴とする。
本発明の移動局装置は、複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより同期信号用の送信ビームの送信方向を制御して同期信号を送信する移動局装置であって、前記移動局装置の識別情報を含む前記同期信号を生成すると共に、前記同期信号に対するビームフォーミング用ウェイトを所定の時間間隔で変更する同期信号処理部と、それぞれの前記ビームフォーミング用ウェイトに応じて生成された前記同期信号を上りリンクで送信する送信部と、前記移動局装置の周囲に位置する基地局装置の有無を含む制御情報を管理する通信装置に前記基地局装置との接続を要求する接続要求信号を送信する接続要求送信部と、前記通信装置から前記制御情報を受信する制御情報受信部とを具備し、前記同期信号処理部は、前記通信装置から受信した前記制御情報に、前記基地局装置が存在する旨の情報が含まれる場合に前記同期信号を生成すると共に、前記同期信号に対するビームフォーミング用ウェイトを所定の時間間隔で変更することを特徴とする。
本発明の基地局装置は、複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより送信ビームの送信方向を制御して送信信号を送信する基地局装置であって、移動局装置の識別情報を含む同期信号を受信する受信部と、前記同期信号から前記移動局装置の識別情報を含む端末情報を取得する取得部と、前記端末情報に応じたビームフォーミング用ウェイトを用いて前記送信信号の送信方向を制御する送信信号処理部と、前記基地局装置の周囲に位置する移動局装置の位置情報を含む制御情報を管理する通信装置から前記制御情報を受信する制御情報受信部とを具備し、前記受信部は、前記制御情報に含まれる前記移動局装置の位置情報に応じた受信ウェイトを用いて前記同期信号の受信方向を制御することを特徴とする。
本発明によれば、Massive−MIMOが適用される通信システムの性能を十分に発揮させることができる同期方法、移動局装置及び基地局装置を提供できる。
Massive−MIMOが適用される基地局装置における送信ビームの到達範囲の説明図である。 本実施の形態に係る同期方法が適用されるネットワーク構成の一例を示す図である。 本実施の形態に係る同期方法における移動局装置、マクロ基地局装置及びMassive−MIMO基地局装置間の動作シーケンスの一例の説明図である。 第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法の説明図である。 第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法の説明図である。 第3の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法の説明図である。 本実施の形態に係る同期方法で利用される移動局装置の構成例を説明するためのブロック図である。 本実施の形態に係る同期方法で利用されるMassive−MIMO基地局装置の構成例を説明するためのブロック図である。 本実施の形態に係る同期方法が適用される移動局装置の動作を説明するためのフロー図である。 本実施の形態に係る同期方法が適用されるMassive−MIMO基地局装置の動作を説明するためのフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、本実施の形態に係る同期方法に適用されるMassive−MIMO伝送方式の概要について説明する。Massive−MIMO伝送方式においては、例えば、100個以上のアンテナ素子を用いてデータを送信することでデータレート(周波数利用効率)を向上させる。100個以上のアンテナ素子を用いてデータを送信することから、少数のアンテナ素子を用いる場合と比べて多重化に伴う伝送効率を改善でき、従来よりも高速な無線通信が可能となる。また、ビームフォーミング時におけるアンテナ素子の組み合わせの選択肢を多様化でき、従来よりも高度なビームフォーミングが可能となる。このような高度なビームフォーミングにより、ビームフォーミング利得による受信信号電力の増加や、干渉低減及び無線リソースの有効利用などの効果を期待できる。
また、Massive−MIMO伝送方式においては、例えば、10GHz以上の高周波数帯を好適に用いることができる。一般に、アンテナ素子のサイズは、送信信号の波長に比例したサイズとなる。高周波数帯においては、相対的に送信信号の波長が短く、アンテナ素子のサイズを小型化できる。このため、多数のアンテナ素子を備えるMassive−MIMO伝送方式にとって好ましい。また、高周波数帯は、低周波数帯と比較して相対的に利用率が低く、広い帯域幅のリソースを確保することが容易である。一方で、高周波数帯を用いた信号伝送においては、伝搬損失が増加する。したがって、同一の送信電力で信号伝送を行う場合においても、低周波数帯を用いた信号伝送に比べ、移動局装置UEにおける受信信号強度が低下し得る。しかしながら、このような受信信号強度の低下は、ビームフォーミング利得によりカバーすることができる。
ここで、Massive−MIMO伝送方式が適用される基地局装置(以下、「Massive−MIMO基地局」という)における送信ビームの到達範囲について説明する。図1は、Massive−MIMO基地局における送信ビームの到達範囲の説明図である。図1Aにおいては、一般的な基地局装置(Massive−MIMOが適用されない基地局装置)から出力される送信ビームの到達範囲を示し、図1Bにおいては、Massive−MIMO基地局から出力される送信ビームの到達範囲を示している。なお、ここでは、図1Bに示すMassive−MIMO基地局にて高周波数帯を用いた信号伝送を行い、図1Aに示す基地局装置にて低周波数帯を用いた信号伝送を行う場合について示している。
図1Aに示す一般的な基地局装置eNB1においては、低周波数帯を用いて信号伝送を行うため、ビーム幅の広い送信ビーム(広範囲に及ぶ送信ビーム)を形成する場合でも遠距離まで送信ビームが到達する。一方、図1Bに示すMassive−MIMO基地局eNB2においては、ビーム幅の広い送信ビームを形成する場合、高周波数帯の伝搬特性から遠距離まで送信ビームを到達させることができない。これに対し、ビーム幅が狭い送信ビーム(狭範囲(局所的範囲)に及ぶ送信ビーム)をビームフォーミングで形成する場合には、遠距離まで送信ビームを到達させることができる。このため、Massive−MIMO基地局においては、送信対象となる移動局装置UEの位置(方向、距離)を把握した上、その位置に指向性を有する送信ビームをビームフォーミングにより形成して、ユーザデータを送信することが好ましい。
このようなMassive−MIMO基地局との間で無線通信を行う場合、LTEやLTE−Aと同様に、移動局装置UEは、同期を確立するためのセルサーチ処理が必要となる。しかしながら、Massive−MIMO基地局から、ビームフォーミングなしで同期信号(SS:Synchronization Signal)が送信される場合において、移動局装置UEがMassive−MIMO基地局から離れた位置に存在する場合には、同期信号の受信電力が低下し、適切にセルサーチ処理を行うことができない事態が発生し得る。
このような事態に対応するため、セルサーチに用いられる同期信号にビームフォーミグを適用して送信することが考えられる。このように同期信号にビームフォーミングを適用することにより、Massive−MIMO基地局から遠距離の位置まで同期信号を到達させることができる。これにより、移動局装置UEにおいてセルサーチ処理を適切に行うことができる。
このようなMassive−MIMO基地局からビームフォーミングされた同期信号を送信する対応は、Massive−MIMO基地局が基地局IDなどの識別情報を有する場合に有効である。しかしながら、Massive−MIMO基地局が基地局IDなどの識別情報を有しない場合、移動局装置UEは、同期信号から接続先の基地局(Massive−MIMO基地局)を特定できず、セルサーチ処理を適切に行うことができない。このような背景に伴うセルサーチ処理の不具合は、Massive−MIMO基地局からの同期信号に基づいて移動局装置UEでセルサーチ処理を行うことが前提である環境において発生する。本発明者等は、移動局装置UEから同期信号を送信し、この同期信号に基づく同期処理をMassive−MIMO基地局にて行うことで上述した背景に伴うセルサーチ処理の不具合等を解消できることに着目し、本発明に至った。
すなわち、本発明の骨子は、移動局装置UEが有する複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより同期信号用の送信ビームの送信方向を制御して同期信号を送信する同期方法において、移動局装置UEの識別情報を含む同期信号を生成すると共に、同期信号に対するビームフォーミング用ウェイトを所定の時間間隔で変更し、それぞれのビームフォーミング用ウェイトに応じて生成された同期信号を上りリンクで送信するものである。
本発明に係る同期方法によれば、移動局装置UEから、所定の時間間隔毎にビームフォーミング用ウェイトが変更された同期信号が生成されて送信されることから、移動局装置UEから遠距離に位置するMassive−MIMO基地局まで同期信号を到達させることができる。一方、同期信号には、移動局装置UEの識別情報が含まれることから、Massive−MIMO基地局にて送信元の移動局装置UEに関する情報を特定できる。これにより、Massive−MIMO基地局において同期処理を適切に行うことができるので、Massive−MIMO基地局が基地局IDを有しないことに基づくセルサーチ処理の不具合等を解消できる。
以下、本実施の形態に係る同期方法が適用されるネットワーク構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る同期方法が適用されるネットワーク構成の一例を示す図である。図2においては、Massive−MIMO基地局が、マクロセルMのセルエリア内にMassive−MIMOセルMMをオーバレイするネットワーク(例えば、ヘテロジーニアスネットワーク:Heterogeneous Network)構成に適用される場合について示している。しかしながら、本実施の形態に係る同期方法が適用されるネットワーク構成については、オーバレイするネットワークに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
図2に示すMassive−MIMOセルMMをオーバレイするネットワーク(以下、適宜「オーバレイネットワーク」という)構成において、マクロセルMを形成する基地局装置(以下、適宜「マクロ基地局」という)MeNB及びMassive−MIMOセルMMを形成する基地局装置(以下、適宜「Massive−MIMO基地局(MM基地局)」という)MMeNBは、マクロセルMに配設される中央制御局CCと接続される。この中央制御局CCは、コアネットワークC−NWに接続される。中央制御局CCには、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)等が含まれるが、これに限定されるものではない。
また、図2に示すオーバレイネットワーク構成においては、例えば、制御メッセージを取り扱う制御プレーン(C(Control)−plane)がマクロセルMによってサポートされる。一方、ユーザデータを取り扱うユーザプレーン(U(User)−plane)がMassive−MIMOセルMMによってサポートされる。また、図2に示すオーバレイネットワーク構成においては、マクロセルMとMassive−MIMOセルMMとを異なる周波数帯で運用できる。例えば、マクロセルMがサポートするC−planeを2GHz帯で運用でき、Massive−MIMOセルMMがサポートするU−planeを10GHz帯で運用できる。
例えば、Massive−MIMOセルMMを10GHz帯で運用する場合、MM基地局MMeNBと移動局装置(以下、単に「移動局」という)UEとの間は、障害物が存在しない見通し線(LoS:Line-of-Sight)で接続されることが多い。このような見通し線で接続される通信環境においては、一般的に周波数選択性が小さい伝搬路が形成される。
図2に示すオーバレイネットワーク構成においては、MM基地局MMeNBがマクロセルMにオーバーラップして配置される場合について示している。しかしながら、本実施の形態に係るMM基地局MMeNBがオーバーラップされる対象としては、これに限定されるものではない。例えば、マクロセルMと同様に、広範囲をカバーする無線LAN(Local Area Network)や有線LANにオーバーラップして配置しても構わない。また、本実施の形態に係るMM基地局MMeNBは、必ずしも他の無線基地局やネットワーク上にオーバーラップして配置する必要はない。
図2に示すオーバレイネットワーク構成において、MM基地局MMeNBは、Massive−MIMOセルMMに位置する移動局UEに対してMassive−MIMO伝送方式を用いて信号伝送を行うことができる。より具体的には、MM基地局MMeNBは、複数のアンテナ素子において、それぞれの信号に対して振幅、位相を制御することによって、移動局UEに向けて指向性を有するような送信ビームを形成(ビームフォーミング)して信号伝送を行うことができる。
なお、図2に示すオーバレイネットワーク構成のように、C−plane及びU−planeのサポートが、マクロセルM及びMassive−MIMOセルMMで分離される通信環境においては、例えば、移動局UEに対して、マクロ基地局MeNBからユーザデータの受信に必要な制御情報を送信する一方、MM基地局MMeNBからユーザデータを送信することができる。また、マクロ基地局MeNBから制御情報の一部を送信する一方、MM基地局MMeNBから制御情報の残部及びユーザデータを送信することもできる。
移動局UEは、マクロセルMに位置する場合にマクロ基地局MeNBと通信可能に構成され、Massive−MIMOセルMMに位置する場合にはマクロ基地局MeNBに加えてMM基地局MMeNBと通信可能に構成される。なお、説明の便宜上、マクロ基地局MeNB及びMM基地局MMeNBと無線通信するのは移動局UEであるものとして説明するが、より一般的には移動端末装置も固定端末装置も含むユーザ装置(UE:User Equipment)でよい。
移動局UEは、複数(例えば、16本)のアンテナ素子を備える。移動局UEは、これらのアンテナ素子を用いて、送信信号及び受信信号に対してビームフォーミング可能に構成されている。すなわち、移動局UEは、これらのアンテナ素子において、それぞれの送受信号に対して振幅、位相を制御することによって、送信ビーム及び受信ビームにおける指向性、ビームの形状を変更できる。
詳細について後述するように、移動局UEは、マクロ基地局MeNBに対して、MM基地局MMeNBとの接続を要求する接続要求信号を送信可能に構成されている。例えば、移動局UEは、高速通信が必要となった場合に接続要求信号をマクロ基地局MeNBに送信する。また、移動局UEは、この接続要求信号に応じた制御情報をマクロ基地局MeNBから受信可能に構成されている。この制御情報には、接続要求信号を送信してきた移動局UEの周辺のMM基地局MMeNBの有無や、その位置情報などが含まれる。
また、移動局UEは、端末固有の識別情報(例えば、UE−ID)を含む同期信号(以下、適宜「UE同期信号」という)にビームフォーミングを適用して自装置周辺に送信可能に構成されている。このUE同期信号は、自装置周辺に位置するMM基地局MMeNBと同期を確立するために送信される。例えば、移動局UEは、マクロ基地局MeNBから受信した制御情報において、自装置周辺にMM基地局MMeNBが存在する場合にUE同期信号を送信する。
ここで、本実施の形態に係る同期方法における移動局UE、マクロ基地局MeNB及びMM基地局MMeNB間の動作シーケンスの概略について説明する。図3は、本実施の形態に係る同期方法における移動局UE、マクロ基地局MeNB及びMM基地局MMeNB間の動作シーケンスの一例の説明図である。なお、以下の説明においては、移動局UEにて高速通信が必要となった場合について説明する。また、移動局UEは、マクロ基地局MeNBの形成するマクロセルM及びMM基地局MMeNBの形成するMassive−MIMOセルMMに位置するものとし、マクロ基地局MeNBとの間で通信が確立しているものとする。
移動局UEにて高速通信が必要になると、図3に示すように、移動局UEは、自装置周辺のMM基地局MMeNBとの通信を目的として、接続要求信号をマクロ基地局MeNBに対して送信する(ステップ(以下、「ST」という)301)。この接続要求信号には、移動局UEの識別情報としてUE−IDが含まれる。なお、接続要求信号に含まれる移動局UEの識別情報については、UE−IDに限定されるものではなく適宜変更が可能である。なお、マクロ基地局MeNBは、移動局UEの周囲に位置するMM基地局MMeNBの有無を含む制御情報を管理する通信装置を構成する。また、マクロ基地局MeNBは、MM基地局MMeNBの周囲に位置する移動局UEの位置情報を含む制御情報を管理する通信装置を構成する。
移動局UEから接続要求信号を受信すると、マクロ基地局MeNBは、移動局UE及びMM基地局MMeNBの双方に対して制御情報を送信する(ST302)。移動局UEに対する制御情報(以下、適宜「移動局用制御情報」という)には、移動局UE周辺のMM基地局MMeNBに関する情報が含まれる。例えば、移動局UE周辺のMM基地局MMeNBの有無及びMM基地局MMeNBの位置情報が含まれる。一方、MM基地局MMeNBに対する制御情報(以下、適宜「MM基地局用制御情報」という)には、通信を希望する移動局UEに関する情報が含まれる。例えば、通信を希望する移動局UEの有無、UE−ID及び位置情報が含まれる。
接続要求信号の送信後、移動局UEにおいては、マクロ基地局MeNBからの移動局用制御情報の受信を監視している。移動局用制御情報を受信すると、移動局UEは、UE−IDを含むUE同期信号にビームフォーミングを適用してBF−UE同期信号を生成する(ST303)。そして、移動局UEは、生成したBF−UE同期信号を自装置周辺に送信する(ST304)。なお、このBF−UE同期信号の生成及び送信の詳細については後述する。
MM基地局用制御情報の受信後、MM基地局MMeNBにおいては、移動局UEからのBF−UE同期信号の受信を監視している。BF−UE同期信号を受信すると、MM基地局MMeNBは、このBF−UE同期信号から移動局UEに関する情報(UE情報)を特定する(ST305)。より具体的には、MM基地局MMeNBは、BF−UE同期信号を送信してきた移動局UEの識別情報であるUE−ID及び位置情報を特定する。
移動局UEのUE−ID及び位置情報を特定すると、MM基地局MMeNBは、この移動局UEに対する送信信号にビームフォーミングを適用してBF信号を生成する(ST306)。そして、MM基地局MMeNBは、生成したBF信号を移動局UEに対して送信する(ST307)。なお、このBF信号は、移動局UEの位置情報に基づくビームフォーミングウェイト(BFウェイト)を送信信号に付与することにより生成される。
BF−UE同期信号の送信後、移動局UEにおいては、MM基地局MMeNBからのBF信号の受信を監視している。BF信号を受信すると(ST308)、BF信号の受信の完了を監視する。そして、BF信号の受信を完了すると、移動局UEにおいては、MM基地局MMeNBとの通信を終了する。
ここで、本実施の形態に係る同期方法において、移動局UEから送信されるBF−UE同期信号について説明する。上述したように、移動局UEは、UE−IDを含むUE同期信号にビームフォーミングを適用してBF−UE同期信号を生成し、自装置周辺に送信する。一方、BF−UE同期信号には、移動局UEのUE−IDが含まれることから、MM基地局MMeNBにて送信元の移動局UEに関する情報を特定できる。これにより、MM基地局MMeNBにおいて同期処理を適切に行うことができるので、MM基地局MMeNBが基地局IDを有しないことに基づくセルサーチ処理の不具合等を解消できる。
以下、本実施の形態に係る同期方法が適用される移動局UEにおけるBF−UE同期信号の送信方法の複数の態様について説明する。
(第1の態様)
まず、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法について説明する。図4は、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法の説明図である。図4Aにおいては、移動局UEから自装置周辺に送信されるBF−UE同期信号の送信イメージを模式的に示している。図4Bにおいては、移動局UEから送信されるBF−UE同期信号を時間軸及び周波数軸上に示している。
第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法では、図4に示すように、BF−UE同期信号の送信のために、ビーム幅が狭い送信ビーム(以下、「狭いビーム」と略す)を生成する。そして、この狭いビームの送信方向を方位角方向に時間間隔τ毎に変更することで、予め定めた総時間Tにおいて自装置周辺の全方向にBF−UE同期信号を送信する。すなわち、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法は、BF−UE同期信号の送信用の狭いビームの送信方向を、方位角方向に時間間隔τ毎に変更することで、移動局UE周辺に位置する全てのMM基地局MMeNBを走査する送信方法である。
例えば、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法では、タイミングtで移動局UE周辺のある方向に向けて狭いビームを送信した後、タイミングtでビーム幅Φだけ方位角方向に送信方向をずらして狭いビームを送信する(図4A参照)。同様に、時間間隔τ毎にビーム幅Φだけ方位角方向に送信方向をずらして狭いビームの送信を繰り返す。タイミングtで、タイミングtにおける狭いビームと隣り合う方向に向けて狭いビームを送信することにより、移動局UE周辺の全方向を走査することができる。なお、時間間隔τ毎に送信されるBF−UE同期信号は、通信システムのシステム全体の帯域幅を利用して送信することができる(図4B参照)。
第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法において、BF−UE同期信号S(t)は、例えば、以下の(式1)により求めることができる。
S(t) = W(t,f)・SSS(t) ・・・ (式1)
ここで、W(t,f)はビームフォーミング用ウェイト(以下、「BFウェイト」という)を示し、SSS(t)はUE同期信号を示す。
また、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法において、移動局UE周辺の全方向にBF−UE同期信号を送信するための総時間Tは、例えば、以下の(式2)により求めることができる。
T = 360τ/Φ ・・・ (式2)
ここで、τはBF−UE同期信号の時間間隔を示し、ΦはBF−UE同期信号のビーム幅を示す。
なお、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法において、時間間隔τ及びビーム幅Φは、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成できる。例えば、時間間隔τは、UE同期信号の信号長に応じて決定できる。UE同期信号の信号長が長い場合には時間間隔τを大きくする一方、UE同期信号の信号長が短い場合には時間間隔τを小さくすることができる。また、ビーム幅Φは、アンテナ素子数、送信電力、周波数帯、帯域幅及び総時間Tに応じて決定できる。アンテナ素子数が多い場合にはビーム幅Φを狭くする一方、アンテナ素子数が少ない場合にはビーム幅Φを広くすることができる。送信電力が大きい場合にはビーム幅Φを広くする一方、送信電力が小さい場合にはビーム幅Φを狭くすることができる。周波数帯が高い場合にはビーム幅Φを狭くする一方、周波数帯が低い場合にはビーム幅Φを広くすることができる。帯域幅が広い場合にはビーム幅Φを狭くする一方、帯域幅が狭い場合にはビーム幅Φを広くすることができる。総時間Tが長い場合にはビーム幅Φを狭くする一方、総時間Tが短い場合にはビーム幅Φを広くすることができる。
また、時間間隔τ及びビーム幅Φについては、予め定められた内容に応じて決定するようにしてもよい。さらに、時間間隔τ及びビーム幅Φについては、通信環境によって適応的に算出するようにしてもよい。通信環境については、例えば、移動局UE周辺に位置するMM基地局と移動局UEとの相対位置(MMeNBまでの距離や、MM基地局の方向、など)、そのMM基地局MMeNBの数などが想定される。なお、この通信環境に関する情報については、例えば、マクロ基地局MeNBから取得することができる。
このように第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法によれば、時間間隔τ毎にビームフォーミング用ウェイトが変更されたBF−UE同期信号が生成されて送信されることから、移動局UEから遠距離に位置するMassive−MIMO基地局MMeNBまでUE同期信号を到達させることができる。一方、BF−UE同期信号には、移動局UEに固有のUE−IDが含まれることから、MM基地局MMeNBにて送信元の移動局UEに関する情報を特定できる。これにより、MM基地局MMeNBにおいて同期処理を適切に行うことができるので、MM基地局MMeNBがセルIDを有しないことに基づくセルサーチ処理の不具合等を解消することができる。
なお、第1に態様にBF−UE同期信号の生成に関し、各種ビーム方向、ビーム形状(幅)に対応したBFウェイトを事前に生成して、移動局UE内に保存させておき、ビームフォーミング時はビーム方向や幅などにより、BFウェイトのみを選択することは実施の形態として好ましい。この場合には、ビーム方向や幅に基づいてBFウェイトを生成する処理を省略できることから、移動局UEにおけるBF−UE同期信号の生成時の負荷を軽減することが可能となる。
(第2の態様)
次に、第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法について説明する。第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法においては、BF−UE同期信号の送信用の狭いビームの送信方向に仰角方向が追加される点で、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法と相違する。すなわち、第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法は、BF−UE同期信号の送信用の狭いビームの送信方向を、方位角方向及び仰角方向に時間間隔τ毎に変更することで、移動局UE周辺の全方向に位置する全てのMM基地局MMeNBを走査する送信方法である。以下においては、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法との相違点を中心に説明する。
図5は、第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法の説明図である。図5Aにおいては、移動局UEから送信されるBF−UE同期信号の仰角方向の説明図である。図5Bにおいては、移動局UEから自装置周辺に送信されるBF−UE同期信号の送信イメージを模式的に示している。図5Cにおいては、移動局UEから送信されるBF−UE同期信号を時間軸及び周波数軸上に示している。
第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法においては、移動局UEが地上から離れた位置に配置されることを想定している。例えば、第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法で利用される移動局UEは、図5Aに示すように、地上にて自装置から一定距離Dを有する位置に対して、送信ビームが仰角方向に角度αを有する位置に配置される。例えば、第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法で利用される移動局UEは、図5Aに示すように、仰角1、仰角2及び仰角3を有する送信ビームを生成することで、自装置周辺に位置する3つの領域に向けてBF−UE同期信号を送信することができる。
第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法では、図5B、図5Cに示すように、移動局UE周辺の円形を有する領域(以下、適宜「円形領域」という)の径方向に異なる送信ビームを生成する点で、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法と相違する。なお、移動局UE周辺の円形領域の径方向に異なる送信ビームの生成は、例えば、垂直方向の指向性を持たせるビームフォーミング(3Dビームフォーミング)技術により行われる。
なお、図5B、図5Cにおいては、説明の便宜上、移動局UE周辺の円形領域の径方向における送信ビームのビーム幅Φが、当該円形領域の半径の半分に相当する長さであるものとして説明する。すなわち、図5B、図5Cにおいては、移動局UE周辺の円形領域の径方向に2つの異なる送信ビームが生成される場合について説明する。しかしながら、移動局UE周辺の円形領域の径方向に生成される送信ビーム数については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
例えば、第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法では、タイミングt11で移動局UE周辺の円形領域の内側のある方向に向けて狭いビームを送信した後、タイミングt12でビーム幅Φだけ仰角方向外側に送信方向をずらして狭いビームを送信する(図5B参照)。さらに、タイミングt21でビーム幅Φだけ方位角方向に送信方向をずらして狭いビームを送信した後、タイミングt22でビーム幅Φだけ仰角方向内側に送信方向をずらして狭いビームを送信する(図5B参照)。同様に、時間間隔τ毎にビーム幅Φだけ仰角方向又は方位角方向に送信方向をずらして狭いビームの送信を繰り返す。タイミングtn1、n2で、タイミングt11、t12における狭いビームと隣り合う方向に向けて狭いビームを送信することにより、移動局UE周辺の全方向を走査することができる。
なお、第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法において、BF−UE同期信号S(t)は、例えば、上述した(式1)により求めることができる。一方、第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法において、移動局UE周辺の全方向にBF−UE同期信号を送信する場合の総時間Tは、例えば、以下の(式3)により求めることができる。
T = 360ατ/Φ ・・・ (式3)
ここで、τはBF−UE同期信号の時間間隔を示し、αは送信ビームの最大仰角方向の角度を示し、ΦはBF−UE同期信号のビーム幅を示す。
また、第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法において、時間間隔τ及びビーム幅Φは、第1の態様と同様に、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成できる。さらに、第1の態様と同様に、時間間隔τ及びビーム幅Φについては、予め定められた内容に応じて決定し、或いは、通信環境によって適応的に算出するようにしてもよい。
なお、ここでは、水平面におけるビーム幅(水平ビーム幅)と垂直面におけるビーム幅(垂直ビーム幅)とが同じビーム幅Φであるときの例を説明しているが、水平ビーム幅と垂直ビーム幅とを異なる値に設定することも可能である。この場合、移動局UE周辺の全方向にBF−UE同期信号を送信する場合の総時間Tは、例えば、以下の(式4)により求めることができる。
T = 360ατ/(ΦΦ) ・・・ (式4)
ここで、τはBF−UE同期信号の時間間隔を示し、αは送信ビームの最大仰角方向の角度を示し、ΦはBF−UE同期信号の水平ビーム幅を示し、ΦはBF−UE同期信号の垂直ビーム幅を示す。
また、仰角方向にビームの送信方向を変更する場合、ビームの仰角によって、同じ幅のビームによる照射範囲(面積)が異なる事態が発生する。すなわち、仰角が高い場合では照射面積が広くなる一方(図5Aに示す仰角1参照)、仰角が低い場合では照射範囲が狭くなる(図5Aに示す仰角3参照)。これらの照射面積の広狭に伴い、前者の場合には電力密度が低くなる一方、後者の場合には電力密度が高くなる。第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法において、このような現象と、移動局UE周辺の円形領域内におけるBF−UE同期信号の走査の均一性、効率性を考慮してビーム幅、時間間隔などのパラメータを選択することは実施の形態として好ましい。この場合、例えば、仰角が高い場合と低い場合とでビーム幅と時間間隔を調整することで、ビームの総電力を共通化でき、BF−UE同期信号による走査の均一性を確保することが可能となる。
なお、送信ビームの走査順序及び走査範囲についても、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成できる。例えば、図5Bにおいては、方位角方向に送信ビームの送信方向を変更する際、移動局UE周辺の円形領域の径方向にて同一方向側から走査する場合について説明している。例えば、方位角方向に送信ビームの送信方向を変更する際、変更前の送信ビームが移動局UE周辺の円形領域の外側にある場合には、同一方向側である外側に送信ビームを送信する。しかしながら、送信ビームの走査順序については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、方位角方向に送信ビームの送信方向を変更する際、移動局UE周辺の円形領域の径方向にて異なる方向側から走査することも可能である。例えば、方位角方向に送信ビームの送信方向を変更する際、変更前の送信ビームが移動局UE周辺の円形領域の外側にある場合において、異なる方向側である内側に送信ビームを送信するようにしてもよい。
また、図5Bにおいては、移動局UE周辺の円形領域の全方向を走査範囲とする場合について説明している。しかしながら、送信ビームの走査範囲については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、移動局UE周辺の円形領域の一定領域のみを送信ビームで走査することも可能である。このような局所的な走査範囲の選択は、マクロ基地局MeNBからMM基地局MMeNBの位置を予め取得できるような場合に想定される。
このように第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法によれば、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法と同様に、時間間隔τ毎にビームフォーミング用ウェイトが変更されたBF−UE同期信号が生成されて送信されることから、移動局UEから遠距離に位置するMassive−MIMO基地局MMeNBまでUE同期信号を到達させることができる。一方、BF−UE同期信号には、移動局UEに固有のUE−IDが含まれることから、MM基地局MMeNBにて送信元の移動局UEに関する情報を特定できる。これにより、MM基地局MMeNBにおいて同期処理を適切に行うことができるので、MM基地局MMeNBがセルIDを有しないことに基づくセルサーチ処理の不具合等を解消することができる。
(第3の態様)
次に、第3の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法について説明する。第3の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法においては、ビーム幅の異なる複数種類のビームを組み合わせてBF−UE同期信号を送信する点で、第第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法と相違する。すなわち、第3の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法は、BF−UE同期信号の送信用のビーム幅の異なる複数種類のビームの送信方向を、方位角方向及び仰角方向に時間間隔τ毎に変更することで、移動局UE周辺の全方向に位置する全てのMM基地局MMeNBを走査する送信方法である。以下においては、第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法との相違点を中心に説明する。
図6は、第3の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法の説明図である。図6A、図6Bにおいては、移動局UEから自装置周辺に送信されるBF−UE同期信号の送信イメージを模式的に示している。図6Aにおいては、ビーム幅の広いビームで円形領域に含まれる近距離の領域を走査し、次にビーム幅の狭いビームで円形領域に含まれる遠距離の領域を走査する場合について示している。図6Bにおいては、ビーム幅の広いビームで円形領域に含まれる近距離の領域の走査と、この近距離の領域に対応する遠距離の領域の走査を繰り返す場合について示している。図6A、図6Bに示すいずれの場合においても、円形領域に対する走査効率を向上することができる。特に、図6Aにおいては、移動局UEからの距離を重視して走査を行う場合に好適であり、図6Bにおいては、移動局UEから見た場合の方向を重視して走査を行う場合に好適である。
なお、以上の説明においては、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法で方位角方向にのみ送信方向を変更する場合について説明し、第2、第3の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法で方位角方向及び仰角方向に送信方向を変更する場合について説明している。これらの第1〜第3の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法を組み合わせることもできる。ここでは、説明の便宜上、第1の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法による走査モードを二次元(2D)走査モードと呼び、第2、第3の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法による走査モードを三次元(3D)走査モードと呼ぶものとする。
これらの走査モードは、通信システムにおけるパラメータとして選択可能に構成できる。例えば、移動局UE周辺の円形領域が相対的に大きい場合に3D走査モードを選択する一方、移動局UE周辺の円形領域が相対的に小さい場合に2D走査モードを選択できる。また、移動局UE周辺の円形領域に対し、垂直面におけるビーム幅が広いビームがカバー可能な場合は2D走査モードを選択できる。また、マクロ基地局MeNBからMM基地局MMeNBの位置を予め取得できるような場合において、MM基地局MMeNBの配置状況等の通信環境に応じて2D走査モードと3D走査モードとを動的に切り替えることもできる。
例えば、これらの走査モードは、BF−UE同期信号の送信方向を方位角方向に制御するBFウェイトと、方位角方向及び仰角方向に制御するBFウェイトとを選択することで切り替えられる。このようにBFウェイトを選択することで2D走査モードと3D走査モードとが切り替えられることから、複雑な制御を必要とすることなく柔軟にセルサーチ処理に必要な同期信号を切り替えることができる。
次に、本実施の形態に係る同期方法で利用される移動局UE及びMM基地局MMeNBの構成例について説明する。図7は、本実施の形態に係る同期方法で利用される移動局UEの構成例を説明するためのブロック図である。図8は、本実施の形態に係る同期方法で利用されるMM基地局MMeNBの構成例を説明するためのブロック図である。なお、図7及び図8に示す移動局UE及びMM基地局MMeNBの構成は、本発明を説明するために簡略化したものであり、それぞれ通常の移動局装置及び基地局装置が有する構成は備えているものとする。特に、図7に示す移動局UEにおいては、データ通信に関する構成要素を省略している。
図7に示すように、移動局UEは、制御情報処理部61と、同期信号処理部を構成するUE同期信号処理部62と、送信部63と、受信部64とを含んで構成される。制御情報処理部61は、情報取得部611及び送信制御情報生成部612を有する。UE同期信号処理部62は、記憶部621、BF−UE同期信号生成部622及び送信信号生成部623を有する。送信部63は、送信制御部631及び信号送信部632を有する。受信部64は、受信制御部641及び信号受信部642を有する。
制御情報処理部61は、図示しないアプリケーション処理部からの接続要求や、マクロ基地局MeNBからの制御情報(上述した移動局用制御情報)に基づいて送信制御情報を生成し、UE同期信号処理部62及び送信部63に出力する。情報取得部611は、アプリケーション処理部から接続要求を取得すると共に、マクロ基地局MeNBから到来する受信信号に含まれる制御情報を取得する。そして、取得した接続要求や制御情報を送信制御情報生成部612に出力する。送信制御情報生成部612は、情報取得部611から受け取った接続要求及び制御情報に基づいて送信制御情報を生成する。この送信制御情報には、例えば、マクロ基地局MeNBに対して、MM基地局MMeNBとの接続を要求する接続要求信号に関する情報と、マクロ基地局MeNBから受信した制御情報とが含まれる。接続要求信号に関する情報には、例えば、UE−IDが含まれる。制御情報には、例えば、MM基地局MMeNBの有無や位置情報が含まれる。送信制御情報生成部612は、生成した送信制御情報をUE同期信号処理部62の記憶部621及び送信部63の送信制御部631に出力する。
UE同期信号処理部62は、制御情報処理部61から受け取った送信制御情報(より具体的には、マクロ基地局MeNBからの制御情報)に基づいてBF−UE同期信号や送信信号を生成する。記憶部621は、送信制御情報及びBFウェイトを記憶するデータベースを備える。このデータベースには、例えば、制御情報処理部61から受け取った送信制御情報や、移動局UE周辺の各方向へ信号送信するために予め求められたBFウェイトが保存される。BF−UE同期信号生成部622は、記憶部621(データベース)に保存された情報に基づいてBF−UE同期信号を生成する。そして、BF−UE同期信号生成部622は、生成したBF−UE同期信号を送信信号生成部623に出力する。送信信号生成部623は、このBF−UE同期信号を含む送信信号を生成する。そして、生成した送信信号を送信部63に出力する。
送信部63は、制御情報処理部61から受け取った送信制御情報(より具体的には、接続要求信号に関する情報)に基づいて接続要求信号をマクロ基地局MeNBに送信する。送信部63及び送信制御情報生成部612は、接続要求送信部を構成する。また、送信部63は、UE同期信号処理部62から受け取った送信信号を移動局UE周辺に送信する。送信制御部631は、制御情報処理部61から受け取った送信制御情報に基づいて信号送信部632による信号送信を制御する。より具体的には、送信制御部631は、接続要求信号に関する情報に応じて接続要求信号の送信を制御すると共に、BF−UE同期信号を含む送信信号の送信を制御する。信号送信部632は、送信制御部631の制御の下、マクロ基地局MeNBに対して接続要求信号を送信する一方、BF−UE同期信号を含む送信信号を移動局UE周辺に送信する。
受信部64は、マクロ基地局MeNBからの制御情報(上述した移動局用制御情報)を受信すると共に、MM基地局MMeNBからの受信信号を受信する。受信制御部641は、制御情報受信部を構成するものであり、マクロ基地局MeNBからの制御情報を受信する。受信制御部641は、受信した制御情報に基づいて信号受信部642による信号受信を制御する。信号受信部642は、受信制御部641の制御の下、MM基地局MMeNBから到来する受信信号(BF信号)を受信する。信号受信部642は、MM基地局MMeNBからの受信信号を、図示しないアプリケーション処理部に出力する。このアプリケーション処理部は、受信信号の復号等に必要な処理を行う。また、信号受信部642は、受信制御部641で受信した制御情報を制御情報処理部61に出力する。
一方、MM基地局MMeNBは、図8に示すように、制御情報処理部71と、受信部72と、取得部を構成するUE情報取得部73と、送信信号処理部74と、記憶部75と、送信部76とを含んで構成される。制御情報処理部71は、情報取得部711及び通信制御情報生成部712を有する。受信部72は、受信制御部721及び信号受信部722を有する。送信信号処理部74は、送信ウェイト生成部741及び送信信号生成部742を有する。送信部76は、送信制御部761及び信号送信部762を有する。
制御情報処理部71は、マクロ基地局MeNBからの制御情報に基づいて通信制御情報を生成し、受信部72、送信信号処理部74及び送信部76に出力する。情報取得部711は、マクロ基地局MeNBから制御情報(上述したMM基地局用制御情報)を取得する。この制御情報には、例えば、通信を希望する移動局UEの有無、UE−ID及び位置情報が含まれる。そして、情報取得部711は、取得した制御情報を通信制御情報生成部712に出力する。通信制御情報生成部712は、情報取得部711から受け取った制御情報、UE情報取得部73からのUE情報に基づいて通信制御情報を生成する。そして、通信制御情報生成部712は、受信部72の受信制御部721、送信信号処理部74の送信ウェイト生成部741及び送信部76の送信制御部761に出力する。この通信制御情報には、受信部72により信号を受信するための制御情報(受信制御情報)、送信信号処理部74により送信ウェイトを生成するための制御情報(ウェイト制御情報)及び送信部76により信号を送信するための制御情報(送信制御情報)が含まれる。
受信部72は、マクロ基地局MeNBからの制御情報(MM基地局用制御情報)を受信すると共に、移動局UEからのBF−UE同期信号を受信する。受信制御部721は、制御情報処理部71から受け取った受信制御情報に基づいて、信号受信部722における信号受信を制御する。信号受信部722は、制御情報受信部を構成するものであり、受信制御部721の制御の下、マクロ基地局MeNB及び移動局UEからの受信信号を受信する。マクロ基地局MeNBからの受信信号には制御情報(MM基地局用制御情報)が含まれる。移動局UEからの受信信号にはBF−UE同期信号が含まれる。信号受信部722は、MM基地局用制御情報を、受信制御部721、制御情報処理部71の情報取得部711及びUE情報取得部73に出力する。
UE情報取得部73は、信号受信部722から受け取ったMM基地局用制御情報から移動局UEに関する情報(UE情報)を取得する。このUE情報には、移動局UEのUE−IDや位置情報が含まれる。そして、UE情報取得部73は、取得したUE情報を、制御情報処理部71の通信制御情報生成部712及び記憶部75に出力する。通信制御情報生成部712に入力されたUE情報は、通信制御情報生成部712による通信制御情報の生成に利用される。一方、記憶部75に入力されたUE情報は、送信ウェイト生成部741による送信ウェイトの生成に利用される。
送信信号処理部74は、制御情報処理部71からのウェイト制御情報に基づいて送信信号(BF信号)を生成する。送信ウェイト生成部741は、制御情報処理部71から受け取ったウェイト制御情報と、記憶部75に記憶されたBFウェイトとに応じて送信ウェイトを生成する。そして、生成した送信ウェイトを送信信号生成部742に出力する。送信信号生成部742は、上位レイヤから受け取った送信情報から、送信ウェイト生成部741からの送信ウェイトに基づいて送信信号(BF信号)を生成する。そして、生成した送信信号を送信部76の信号送信部762に出力する。
記憶部75は、UE情報や、送信信号の生成に利用される送信ウェイトを記憶するデータベースを備える。このデータベースには、例えば、UE情報取得部73から受け取ったUE情報、MM基地局MMeNBの周囲の各方向へ信号送信するために予め求められた送信ウェイトや、送信ウェイト生成部741で生成された送信ウェイトが保存される。
送信部76は、制御情報処理部71からの送信制御情報に基づいて移動局UEに対する送信信号(BF信号)を送信する。送信制御部761は、制御情報処理部71から受け取った送信制御情報に基づいて、信号送信部762による信号送信を制御する。信号送信部762は、送信制御部761の制御の下、送信信号処理部74から受け取った送信信号(BF信号)を移動局UEに送信する。
次に、これらの移動局UE及びMM基地局MMeNBの動作について説明する。図9は、本実施の形態に係る同期方法が適用される移動局UEの動作を説明するためのフロー図である。図10は、本実施の形態に係る同期方法が適用されるMM基地局MMeNBの動作を説明するためのフロー図である。なお、以下の説明においては、移動局UEにて高速通信が必要となったことを契機に接続要求信号が移動局UEからマクロ基地局MeNBに送信される場合について説明する。しかしながら、接続要求信号の送信の契機はこれに限定されるものではない。
移動局UEにて高速通信が必要になると、移動局UEにおいては、制御情報処理部61の情報取得部611は、図示しないアプリケーション処理部から接続要求を受け取る。接続要求を受け取ると、送信制御情報生成部612は、接続要求信号のための送信制御情報を生成して送信部63に出力する。送信部63の信号送信部632は、送信制御部631の制御の下、接続要求信号をマクロ基地局MeNBに対して送信する(ST801)。この接続要求信号にはUE−IDが含まれる。
接続要求信号を送信した後、受信部64の受信制御部641は、マクロ基地局MeNBからの制御情報(上述した移動局用制御情報)の受信を監視している。マクロ基地局MeNBから制御情報を受信すると(ST802)、受信制御部641は、この制御情報に基づいて、自装置周辺にMM基地局MMeNBが存在するかを判定する(ST803)。また、受信制御部641は、受信した制御情報をUE同期信号処理部62の記憶部621に出力する。記憶部621は、受信制御部641から制御情報を受け取ると、この制御情報をデータベースに保存する(ST804)。
ST803の判定において、MM基地局MMeNBが存在しない場合、移動局UEは、処理をST801に戻し、再びST801〜ST804の処理を行う。一方、MM基地局MMeNBが存在する場合、移動局UEは、UE同期信号処理部62のBF−UE同期信号生成部622によりBF−UE同期信号を生成すると共に、送信部63の信号送信部632を介してBF−UE同期信号を送信する(ST805)。なお、このBF−UE同期信号の生成及び送信は、例えば、上述した第1、第2の態様に係るBF−UE同期信号の送信方法に従って行われる。
BF−UE同期信号を送信した後、BF−UE同期信号生成部622は、全方向に対してBF−UE同期信号を送信したか判定する。すなわち、BF−UE同期信号生成部622は、移動局UE周辺の全方向の走査を完了したか判定する(ST806)。移動局UE周辺の全方向の走査を完了していない場合、BF−UE同期信号生成部622は、処理をST805に戻し、BF−UE同期信号の生成及び送信動作を繰り返す。
一方、移動局UE周辺の全方向の走査を完了している場合、受信制御部641は、MM基地局MMeNBからの信号の受信を監視する。そして、MM基地局MMeNBからの信号を受信した場合には(ST807)、全ての信号受信が成功したかを判定する(ST808)。全ての信号受信が成功していない場合、移動局UEは、処理をST801に戻し、再びST801〜ST808の処理を行う。一方、全ての信号受信が成功した場合には、移動局UEは、一連の処理を終了する。
このように本実施の形態に係る移動局UEにおいては、所定の時間間隔毎にBFウェイトが変更されたBF−UE同期信号が生成されて送信されることから、移動局UEから遠距離に位置するMM基地局MMeNBまでBF−UE同期信号を到達させることができる。一方、BF−UE同期信号には、移動局UEのUE−IDが含まれることから、MM基地局MMeNBにて送信元の移動局UEに関する情報を特定できる。これにより、MM基地局MMeNBにおいて同期処理を適切に行うことができるので、MM基地局MMeNBが基地局IDを有しないことに基づくセルサーチ処理の不具合等を解消できる。
なお、以上の説明においては、移動局UEが自装置周辺の全方向に対してBF−UE同期信号を送信した場合(全方向の走査が完了した場合)にMM基地局MMeNBから信号を受信する場合について説明している。しかしながら、移動局UEにおけるBF−UE同期信号の送信及びMM基地局MMeNBからの信号受信については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、移動局UE周辺の全方向へのBF−UE同期信号の送信完了を待つことなく、MM基地局MMeNBからの信号受信を行うようにしてもよい。
また、BF−UE同期信号に関し、マクロ基地局MeNB等からの制御情報(上述した移動局用制御情報)に応じて送信方向(送信範囲)を制御することは実施の形態として好ましい。この場合には、移動局UEにおけるBF−UE同期信号の送信処理の負荷を軽減でき、電力消費を抑制することが可能となる。
送信範囲を制御する一例としては、例えば、マクロ基地局MeNBからの制御情報に含まれるMM基地局MMeNBの位置情報に応じたBFウェイトを用いてBF−UE同期信号の送信方向を制御することが考えられる。特に、移動局UEに搭載される電子コンパス、GPS及びジャイロなどのセンサ情報を利用してMM基地局MMeNBの位置情報を予測し、その予測結果に基づいて特定の方向のみにBF−UE同期信号を送信することが好ましい。
また、マクロ基地局MeNB等からの制御情報に、BF−UE同期信号の送信方向に関する優先度情報を付与することが考えられる。例えば、移動局UEの周囲に複数のMM基地局MMeNBが存在し、各MM基地局MMeNBと移動局UEとの距離が異なる場合、移動局UEから距離が近いMM基地局MMeNBに対応するBF−UE同期信号の送信方向に高い優先度情報が付与される。この場合、移動局UEにおいては、その優先度情報に応じたBFウェイトを用いてBF−UE同期信号の送信方向を制御することが考えられる。この場合には、例えば、最も移動局UEと距離が近いMM基地局MMeNBを選択してBF−UE同期信号を送信でき、高速通信等に最も適したMM基地局MMeNBとの間で通信を行うことが可能となる。
さらに、また、マクロ基地局MeNB等からの制御情報に、移動局UEの周囲に位置する他の移動局UEに関する情報(例えば、位置情報)が含まれる場合、移動局UEにおいては、他の移動局UEに与える干渉を低減するようなBFウェイトを用いてBF−UE同期信号の送信方向を制御することが考えられる。この場合には、他の移動局UEに与える干渉を低減できるので、他の移動局UEにおける通信品質の低下を防止でき、通信システム全体のスループット特性を向上することが可能となる。
さらに、過去におけるBF−UE同期信号の送信実績を記録しておき、現在の位置情報とMM基地局MMeNBとの位置関係を予測してBF−UE同期信号を送信するようにしてもよい。現在の位置情報とMM基地局MMeNBとの位置関係の予測には、例えば、移動局UEに搭載される電子コンパス、GPS及びジャイロなどのセンサ情報を利用できる。この場合には、例えば、BF−UE同期信号の送信実績が存在するような一定の条件下において、マクロ基地局MeNB等からの制御情報を受信することなく特定の方向にBF−UE同期信号を送信できる。この結果、マクロ基地局MeNBとの間の通信制御を省略でき、更に移動局UEにおけるBF−UE同期信号の送信処理の負荷を軽減することが可能となる。
一方、MM基地局MMeNBにおいては、待機状態にて、受信制御部721によりマクロ基地局MeNBからの制御情報(上述したMM基地局用制御情報)の受信を監視している。そして、マクロ基地局MeNBから制御情報を受信すると(ST901)、受信制御部721は、全ての制御情報の受信に成功したかを判定する(ST902)。ここで、全ての制御情報を受信していない場合、受信制御部721は、処理をST901に戻し、再びST901の処理を行う。
ST902において、全ての制御情報を受信している場合、受信制御部721は、移動局UEからのBF−UE同期信号の受信を監視する(ST903)。そして、移動局UEからBF−UE同期信号を受信すると、受信制御部721は、全てのBF−UE同期信号の受信に成功したかを判定する(ST904)。ここで、全てのBF−UE同期信号を受信していない場合、受信制御部721は、処理をST903に戻し、再びST903の処理を行う。
全てのBF−UE同期信号を受信している場合、UE情報取得部73は、BF−UE同期信号からUE情報を特定する(ST905)。これにより、移動局UEのUE−IDや位置情報が特定される。このように特定される移動局UEのUE−IDや位置情報を用いることにより、MM基地局MMeNBにて適切に同期処理を行うことができる。UE情報取得部73は、取得したUE情報を、制御情報処理部71の通信制御情報生成部712及び記憶部75に出力する。通信制御情報生成部712にて、UE情報に基づいて生成された通信制御情報は、送信信号処理部74の送信ウェイト生成部741に出力される。記憶部75に入力されたUE情報は、データベースに保存される(ST906)。
通信制御情報(より具体的には、ウェイト制御情報)を受け取ると、送信ウェイト生成部741は、記憶部75(データベース)に保存されたUE情報に基づいて送信ウェイト(BFウェイト)を生成する(ST907)。この送信ウェイトに基づいて送信信号生成部742によって生成された送信信号(BF信号)が送信部76に出力される。
送信部76の信号送信部762は、送信制御部761の制御の下、移動局UEに対して送信信号(BF信号)を送信する(ST908)。そして、全ての送信信号(BF信号)を移動局UEに送信した場合、MM基地局MMeNBは、一連の処理を終了する。
このように本実施の形態に係るMM基地局MMeNBにおいては、移動局UEのUE−IDを含むBF−UE同期信号を受信し、このBF−UE同期信号からUE情報(端末情報)を取得する。そして、UE情報に応じたBFウェイトを用いて送信信号の送信方向を制御することから、移動局UEがMM基地局MMeNBから遠距離に位置する場合においても、適切に送信信号(BF信号)を送信することが可能となる。
なお、以上の説明においては、マクロ基地局MeNB等からの制御情報を受信した後、特別な制御を行うことなくBF−UE同期信号の受信を監視する場合について説明している。しかしながら、マクロ基地局MeNB等からの制御情報に移動局UEの位置情報が含まれる場合、その位置情報に応じた受信ウェイトを用いてBF−UE同期信号の受信方向を制御すること(所謂、受信ビームフォーミング)は実施の形態として好ましい。この場合には、MM基地局MMeNBにおけるBF−UE同期信号の監視時間を短縮でき、移動局UEに対してBF信号を送信するまでの時間を短縮することが可能となる。
特に、マクロ基地局MeNB等からの制御情報に移動局UEにおけるBF−UE同期信号の送信タイミングが含まれる場合、その送信タイミングに応じて受信ビームフォーミングを行うことが好ましい。この場合には、MM基地局MMeNBにおけるBF−UE同期信号の監視時に必要な電力消費を軽減することが可能となる。
また、BF−UE同期信号の監視に関し、マクロ基地局MeNB等において、特定の範囲を監視するように制御情報を設定することも可能である。例えば、制御情報に特定の監視範囲を指定する位置情報や優先度情報を設定することが考えられる。この場合には、MM基地局MMeNBにおけるBF−UE同期信号の監視範囲をマクロ基地局MeNB等により制御できるので、例えば、複数のMM基地局MMeNBが近接して配置される場合にも、各MM基地局MMeNBにおけるBF−UE同期信号の受信品質を向上することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、様々変更して実施することが可能である。例えば、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、上記説明におけるBF−UE同期信号の送信方法、移動局UE又はMM基地局MMeNBにおける処理部の数、処理手順については適宜変更して実施することが可能である。その他、本発明の範囲を逸脱しないで適宜変更して実施することが可能である。
61 制御情報処理部
611 情報取得部
612 送信制御情報生成部
62 UE同期信号処理部
621 記憶部
622 BF−UE同期信号生成部
623 送信信号生成部
63 送信部
631 送信制御部
632 信号送信部
64 受信部
641 受信制御部
642 信号受信部
71 制御情報処理部
711 情報取得部
712 通信制御情報生成部
72 受信部
721 受信制御部
722 信号受信部
73 UE情報取得部
74 送信信号処理部
741 送信ウェイト生成部
742 送信信号生成部
75 記憶部
76 送信部
761 送信制御部
762 信号送信部

Claims (8)

  1. 移動局装置が有する複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより同期信号用の送信ビームの送信方向を制御して同期信号を送信する同期方法であって、
    前記移動局装置の識別情報を含む前記同期信号を生成すると共に、前記同期信号に対するビームフォーミング用ウェイトを所定の時間間隔で変更する同期信号処理ステップと、
    それぞれの前記ビームフォーミング用ウェイトに応じて生成された前記同期信号を上りリンクで送信する送信ステップと
    前記移動局装置から、前記移動局装置の周囲に位置する基地局装置の有無を含む制御情報を管理する通信装置に前記基地局装置との接続を要求する接続要求信号を送信する接続要求ステップと、
    前記移動局装置にて、前記通信装置から前記制御情報を受信する制御情報受信ステップと有し、
    前記同期信号処理ステップにおいて、前記通信装置から受信した前記制御情報に、前記基地局装置が存在する旨の情報が含まれる場合に前記同期信号を生成すると共に、前記同期信号に対するビームフォーミング用ウェイトを所定の時間間隔で変更することを特徴とする同期方法。
  2. 前記通信装置から受信した前記制御情報に、前記基地局装置が存在する旨の情報が含まれない場合に前記接続要求ステップと前記制御情報受信ステップとを繰り返すことを特徴とする請求項記載の同期方法。
  3. 前記同期信号処理ステップにおいて、前記通信装置から受信した前記制御情報に、前記基地局装置の位置情報が含まれる場合、当該基地局装置の位置情報に応じたビームフォーミング用ウェイトを用いて前記同期信号の送信方向を制御することを特徴とする請求項記載の同期方法。
  4. 前記同期信号処理ステップにおいて、前記通信装置から受信した前記制御情報に、前記同期信号の送信方向に関する優先度情報が含まれる場合、前記優先度情報に応じたビームフォーミング用ウェイトを用いて前記同期信号の送信方向を制御することを特徴とする請求項記載の同期方法。
  5. 前記基地局装置は、自局装置を識別する識別情報を有しないことを特徴とする請求項1記載の同期方法。
  6. 複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより同期信号用の送信ビームの送信方向を制御して同期信号を送信する移動局装置であって、
    前記移動局装置の識別情報を含む前記同期信号を生成すると共に、前記同期信号に対するビームフォーミング用ウェイトを所定の時間間隔で変更する同期信号処理部と、
    それぞれの前記ビームフォーミング用ウェイトに応じて生成された前記同期信号を上りリンクで送信する送信部と
    前記移動局装置の周囲に位置する基地局装置の有無を含む制御情報を管理する通信装置に前記基地局装置との接続を要求する接続要求信号を送信する接続要求送信部と、
    前記通信装置から前記制御情報を受信する制御情報受信部とを具備し、
    前記同期信号処理部は、前記通信装置から受信した前記制御情報に、前記基地局装置が存在する旨の情報が含まれる場合に前記同期信号を生成すると共に、前記同期信号に対するビームフォーミング用ウェイトを所定の時間間隔で変更することを特徴とする移動局装置。
  7. 前記通信装置から受信した前記制御情報に、前記基地局装置が存在する旨の情報が含まれない場合に前記接続要求送信部による前記接続要求信号の送信及び前記制御情報受信部による前記制御情報の受信を繰り返すことを特徴とする請求項記載の移動局装置。
  8. 複数のアンテナ素子を用いたビームフォーミングにより送信ビームの送信方向を制御して送信信号を送信する基地局装置であって、
    移動局装置の識別情報を含む同期信号を受信する受信部と、
    前記同期信号から前記移動局装置の識別情報を含む端末情報を取得する取得部と、
    前記端末情報に応じたビームフォーミング用ウェイトを用いて前記送信信号の送信方向を制御する送信信号処理部と
    前記基地局装置の周囲に位置する移動局装置の位置情報を含む制御情報を管理する通信装置から前記制御情報を受信する制御情報受信部とを具備し、
    前記受信部は、前記制御情報に含まれる前記移動局装置の位置情報に応じた受信ウェイトを用いて前記同期信号の受信方向を制御することを特徴とする基地局装置。
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