<基礎となった知見>
従来、可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体にコピーする技術として、“デジタルコピー”及び“マネージドコピー(Managed Copy)”という2つの技術がある。2つの技術の各々について説明することで、本開示が解決する改良点を明確化する。
まず、デジタルコピーについて説明する。スマートフォン及びタブレット型コンピュータなどの普及により、映像コンテンツをこれらの機器にコピーして屋外でも視聴するユースケースが普及しつつある。米国ではこのようなユースケースを実現するサービスとしてデジタルコピーと呼ばれるシステムが普及している。日本でもこのようなシステムの変形として、e−move(登録商標)と呼ばれるサービスが導入されている。
図30は、従来のデジタルコピーシステムを説明するための図である。ユーザは、Blu−ray(登録商標)ディスク2320を一般の販売店などで購入し、Blu−rayディスク2320をレコーダ2100において再生する。通常の再生においては、再生制御部2126は、Blu−rayディスク2320からコンテンツを読み出して復号などの処理を行う。そして、再生制御部2126は、テレビ2400においてコンテンツを再生する。
さて、デジタルコピーなどのBlu−rayの付加価値サービスでは、購入したBlu−rayディスク2320のパッケージに認証コード2330が同梱されている。典型的には認証コード2330は、通常の書類に記載され、十数桁の英数字等で構成される。ユーザは、Blu−rayディスク2320からスマートフォン2500又はタブレット型コンピュータ2510へコンテンツをコピーする場合には、英数字で構成される認証コード2330をレコーダ2100のリモコン(図示なし)又はスマートフォンの赤外線リモコン機能等を利用して入力する。レコーダ2100の入力受付部2129は、認証コード2330を受け付けると、受け付けた認証コード2330を管理サーバ2700へ送信する。
ここで、複製管理部2721は、認証コード管理領域2711で管理されている認証コードの利用状況を確認する。複製管理部2721は、受け付けた認証コードが未使用であれば、レコーダ2100に対して複製を許可する。レコーダ2100の録画制御部2122は、複製が許可されると、Blu−rayディスク2320からコンテンツを読み出してスマートフォン2500又はタブレット型コンピュータ2510に対してコピーする。
また、コンテンツを複製する際には、コンテンツプロバイダ又はサービスプロバイダが、どのユーザがコンテンツを複製したかを確認する場合がある。これは、各ユーザがどのようなコンテンツを購入し、複製しようとしているかを把握することによって、過去の同様のジャンルの作品を推奨したり、新たな映画がリリースされる際に個々のユーザにあわせたプロモーションなどを行ったりするためである。
このために、図30に示すデジタルコピーシステムでは、ユーザが保有するパーソナルコンピュータ2800、スマートフォン2500又はタブレット型コンピュータ2510等を用いて、予めユーザが氏名、年齢、メールアドレス及び興味を持つ映画のジャンルなどの個人情報を入力する。管理サーバ2700の個人情報制御部2722は、入力された個人情報を受信すると、ユーザを識別するためのIDを発行し、表示部2802に表示する。なお、入力された個人情報は、個人情報管理領域2712で蓄積される。
この場合、入力受付部2129は、認証コード2330の入力を受け付ける際に、十数桁の英数字の入力を受け付けることに加えて、ユーザを識別するためのユーザIDの入力も受け付ける。これによって、管理サーバ2700は、各ユーザがどのような映像コンテンツに対して複製を要求したかを知ることが可能となる。ユーザがどのようなコンテンツを複製したかに関する情報は、個人情報管理領域2712に蓄積される。
さて、このような従来のデジタルコピーシステムでは、管理サーバ2700は、コンテンツプロバイダ又はサービスプロバイダ毎に運営されることとなる。しかしながら、複数のコンテンツプロバイダ又は複数のサービスプロバイダが存在するため、このような運営形態ではレコーダ2100はこれら複数のシステムに対応することが必要となる。全てのシステムへの対応を保障することは非常に困難であるため、実際には一つ又は二つのシステムへの対応しか行われていなかった。
このような問題を回避するためには、コンテンツプロバイダ又はサービスプロバイダとは独立した事業者が管理サーバ2700を運営することが想定される。しかしながら、この場合には、個人情報管理領域2712で管理されている個人情報をどのようにしてコンテンツプロバイダ又はサービスプロバイダに渡すかが問題となる。別の事業者として管理しているデータについては、個人情報保護の観点からユーザの同意なくコンテンツプロバイダ又はサービスプロバイダには提供することができないという課題がある。
次に、マネージドコピーについて説明する。マネージドコピーとデジタルコピーとの一番の違いは、上記のデジタルコピーでは、レコーダで再生することを目的にしたBlu−rayディスク内の主コンテンツとは別のコンテンツが準備される。その別のコンテンツは、主コンテンツと同一のBlu−rayディスク内、DVD等の別のディスク内、または、ネットワークから取得され、スマートフォン、タブレット型コンピュータ又はパーソナルコンピュータ等で再生される。
これに対し、マネージドコピーでは、デジタルコピーと異なり、主コンテンツは、そのまま、又は、フォーマットが変換されて、又は、ダウンコンバートされた後に再圧縮されて、Blu−rayディスク以外のHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SDカードのようなメディアカード、スマートフォンの本体、又はタブレット型コンピュータの本体等にコピーされる。これにより、マネージドコピーでは、レコーダなしで視聴することを実現する。
マネージドコピーの技術的な内容は、「Advanced Access Content System(AACS) Blu−ray Disc Pre−recorded Book Revision 0.952 Final July 14,2011」に記載されている。ここには、現状のBlu−ray用の著作権保護技術である、AACSで規定されたマネージドコピーの実現方法の詳細が記載されている。
マネージドコピーの基本概念は、著作権者の了解を得た上で、AACSが指定した著作権保護技術に対してコピーを許す。この際に、ユーザは、著作権者が指定した対価を支払ってコピーする。そのため、マネージドコピーシステムでは、何らかの課金処理が必要になる。また、著作権保護技術の規定は厳密であるが、ファイルの扱いについては、ファイルをそのままコピーすることも、ファイルの一部をコピーすることも、MPEG圧縮された映像を復号してダウンコンバージョンした後に再圧縮することも許している。そのため、マネージドコピーは、処理が複雑になった上、再圧縮には非常に時間がかかる。したがって、マネージドコピーは、ネットワーク経由でコンテンツをダウンロードするデジタルコピーと比較して、メリットが少ないという課題がある。
このように、デジタルコピーは、ネットワーク経由でコンテンツをコピーするパーソナルコンピュータに対しては普及の可能性があるが、民生機器では実装できない。
また、デジタルコピーでは、Blu−rayディスク内の映画本編(主コンテンツ)とは別の低画質のコンテンツを準備する必要がある。
さらに、デジタルコピーでは、ネットワーク経由で顧客情報の取得が可能であるが、管理サーバを個々のプロバイダで運用する必要があり、複数のプロバイダが共通の管理サーバ等で顧客情報を管理することが困難である。
マネージドコピーは、課金処理等を実装する必要があるため、民生機器で実現するのは困難である。パーソナルコンピュータではマネージドコピーを実現可能であるが、パーソナルコンピュータでのBlu−rayドライブの普及は非常に限定的である。
また、マネージドコピーでは、Blu−rayディスク内のコンテンツをそのままコピーする場合は、画質も良く、転送速度も速く魅力的である。しかしながら、容量を減らすために画質を下げてコンテンツを転送する場合は、転送速度が非常に遅くなる。そのため、デジタルコピーを用いてネットワーク経由でコンテンツをコピーする方が簡単である。
さらに、マネージドコピーで使用される管理サーバでは、マネージドコピーの課金処理を行う必要があるため、顧客情報を収集することは可能であるが、更に処理が複雑になる等の理由から顧客情報の収集は規定されていない。
著作権者が、Blu−rayディスク内のコンテンツを合法的に、Blu−ray録画機等の録画サーバ、又はスマートフォン及びタブレット型コンピュータ等のモバイル機器にコピーして、コンテンツをBlu−rayディスクなしに視聴可能にすることを許可する背景には、下記の2つの理由がある。
第1に、スマートフォン及びタブレット型コンピュータが普及し、これらのモバイル機器が、従来のノート型パーソナルコンピュータ又は携帯型DVDプレーヤに代わって、携帯機器の映像視聴環境の主役になってきた。このようなモバイル機器をターゲットにして、映画配信サービスが普及している。Blu−rayディスクはパッケージメディアとしてユーザの所有欲を満たし、最高画質の映像を大型テレビで視聴するユーザのユースケースには依然マッチするが、スマートフォン又はタブレット型コンピュータ等に所望のコンテンツを格納して持ち歩き、様々な場所で視聴するユーザのユースケースには対応できていない。このため、Blu−rayディスクの売り上げを伸ばすためには、両方のユーザのニーズ合わせる必要がある。このため、デジタルコピー技術又はマネージドコピー技術により、モバイル機器でコンテンツを視聴するユーザのユースケースに対応する必要がある。
第2に、現在、顧客情報を使ったビッグデータ処理をマーケティングに応用することが一般化し、Web販売業者が、顧客の購入履歴に応じた、コンテンツの紹介機能等を通じ顧客を囲い込み、売上を伸ばしている。特に、映像コンテンツの場合は、Blu−rayディスク又はDVDのようなパッケージメディアによる販売に加え、デジタル映像配信サービスによる販売も可能である。そのため、Blu−rayディスク又はDVDの購入履歴に応じたパッケージメディアの推薦に加え、ビデオ・オン・デマンド(VOD)又は月額定額制映像配信サービスへの効果的な誘導も可能になり、映像著作権者の脅威になっている。このため、Blu−rayディスク等のパッケージメディアの販売時に、デジタルコピー又はマネージドコピーの権利を提供することで、パッケージメディアから自社のデジタルコンテンツ販売サイトへ誘導することができる。また、顧客情報の入力を複製の権利取得の条件にすることにより、顧客情報の取得を可能にする。
上記2つの理由により、映像コンテンツプロバイダは、従来のコピーを禁止する方針を転換して、デジタルコピー又はマネージドコピーの提供を進めている。ただし、デジタルコピー及びマネージドコピーはそれぞれ下記の欠点があり、日本を含めた米国以外の国では普及していない。
デジタルコピーでは、Blu−rayディスク内にコンテンツを格納した場合に、各国毎に専用のコンテンツを、複数の国に共通のBlu−rayディスクに格納することが困難である。そのため、各国の事情に合わせたプロモーションを実施するのが困難である。DVDを配る場合は、各国独自のプロモーションは可能になるが、DVD製造コストが余計にかかる。Blu−rayディスクの購入者に対してコンテンツ配信(コンテンツダウンロード)の権利を付与する場合は、Blu−rayディスクやDVDのような欠点は無い。しかしながら、デジタルコンテンツを配信するために、個々の映画会社がWebサーバを管理する必要があり、コストがかかる。
また、Blu−rayディスク又はDVDからコンテンツをHDD、モバイル機器又はメディアカードに転送する場合に比べ、ネットワーク経由でコンテンツを取得する場合は大幅に時間がかかるという問題もある。また、Blu−rayディスク内の主コンテンツとは異なる映像(特典映像、又は、映像品質が劣ったバージョンの本編映像)が提供される。そのため、コピー可能なコンテンツは、モバイル機器で視聴するには十分であっても、大型テレビで視聴する場合は、元のBlu−rayディスクの画質に比べ、劣るという本質的な課題がある。
マネージドコピーは、上記デジタルコピーの欠点を補うために、開発された技術であり、Blu−rayディスクの主コンテンツの映像をそのままの画質でコピーしたり、モバイル機器で利用するために、映像の品質を落とす代わりに、データサイズを小さくしたりした方式である。また、Blu−rayディスク内の主コンテンツがそのまま、又は品質を落としてコピーされるために、Blu−rayディスク、DVD又はネットワーク上に別のコンテンツを準備する必要が無く、デジタルコピーの多くの欠点を克服することが期待されていた。
しかし、現状のAACSで規定されたマネージドコピーには、課金処理等を実装する必要があるという重大な課題があり、この克服が困難なため、2014年2月の時点で実運用されていない。既に説明したように、マネージドコピーを行う機器と、マネージドコピーを管理するサーバと、コンテンツ製作会社と、課金処理との関係が密に結合しており、マネージドコピーでは、サーバの処理が複雑になる。
コンテンツ製作会社にとっては、自分のサーバではないため、各コンテンツ又は時期に応じた適切なプロモーションを行うのが困難である。更に、マネージドコピー機器をパーソナルコンピュータのソフトウエアで実現する場合はともかく、マネージドコピー機器を民生機器で実現する場合、課金処理を実装することが困難である。さらに、複数の課金処理及び複雑なコンテンツ製作会社の要望に応えることは民生機器では困難である。このような理由により、規格が策定されたのにも関わらず、サービスが開始されていない。
そこで、本開示の一局面に係る情報機器は、可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体にコピーする情報機器であって、前記コンテンツデータのコピーの許諾を要求するための許諾要求コードを取得する取得部と、前記可搬型記録媒体に記録されている、前記コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を前記可搬型記録媒体から読み出す読出部と、前記許諾要求コード及び前記コンテンツ識別情報を管理サーバへ送信する送信部と、前記許諾要求コード及び前記コンテンツ識別情報の組合せに対して対応付けられている、前記可搬型記録媒体から前記他の記録媒体への前記コンテンツデータのコピーを許諾する条件を示すコピー許諾条件を前記管理サーバから受信する受信部と、前記コピー許諾条件に応じて前記可搬型記録媒体から前記他の記録媒体へ前記コンテンツデータをコピーするコピー処理部と、を備える。
この構成によれば、コンテンツデータのコピーの許諾を要求するための許諾要求コードが取得される。可搬型記録媒体に記録されている、コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報が可搬型記録媒体から読み出される。許諾要求コード及びコンテンツ識別情報が管理サーバへ送信される。許諾要求コード及びコンテンツ識別情報の組合せに対して対応付けられている、可搬型記録媒体から他の記録媒体へのコンテンツデータのコピーを許諾する条件を示すコピー許諾条件が管理サーバから受信される。コピー許諾条件に応じて可搬型記録媒体から他の記録媒体へコンテンツデータがコピーされる。
したがって、コンテンツデータのコピーの許諾を要求するための許諾要求コードを用いて、可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体に容易にコピーすることができる。
また、上記の情報機器において、例えば、前記取得部は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報の入力を受け付け、受け付けた前記ユーザ識別情報を前記許諾要求コードとして取得してもよい。
この構成によれば、ユーザを識別するためのユーザ識別情報の入力が受け付けられ、受け付けられたユーザ識別情報が許諾要求コードとして取得されるので、ユーザ識別情報が入力されることにより、可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体に容易にコピーすることができる。また、ユーザ識別情報を情報機器に登録することによって、コピーするたびにユーザ識別情報を入力する必要が無くなり、より簡単に可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体に容易にコピーすることができる。
また、上記の情報機器において、例えば、前記コピー許諾条件は、コピー後の前記コンテンツデータのファイル形式を、予め指定した複数のファイル形式の中から選択する条件を含み、前記コピー処理部は、前記複数のファイル形式の中から1のファイル形式のユーザによる選択を受け付け、受け付けられた前記ファイル形式により前記コンテンツデータをコピーしてもよい。
この構成によれば、コピー許諾条件は、コピー後のコンテンツデータのファイル形式を、予め指定した複数のファイル形式の中から選択する条件を含む。そして、複数のファイル形式の中から1のファイル形式のユーザによる選択が受け付けられ、受け付けられたファイル形式によりコンテンツデータがコピーされる。
したがって、コンテンツプロバイダは、コピー後のコンテンツデータのファイル形式を指定することができるので、コピー後のコンテンツデータの画質及びファイル形式の変換に要する処理時間を変更することができる。
また、上記の情報機器において、例えば、前記複数のファイル形式は、トランスポートストリーム形式及びMP4形式を含んでもよい。
この構成によれば、トランスポートストリーム形式及びMP4形式の中から1のファイル形式を選択することができるので、コピー後のコンテンツデータの画質及びコピー後のコンテンツデータを再生する機器に応じて最適なファイル形式を選択することができる。
また、上記の情報機器において、例えば、前記コピー許諾条件は、特定の機器へのコピーのみを許諾する第1の条件、特定の種類の記録媒体へのコピーのみを許諾する第2の条件、及びネットワーク上の特定のドメインへのコピーのみを許諾する第3の条件を含み、前記コピー処理部は、前記第1の条件、前記第2の条件及び前記第3の条件のうちのいずれか1つのユーザによる選択を受け付け、受け付けられた前記第1の条件、前記第2の条件及び前記第3の条件のうちのいずれか1つにより前記コンテンツデータをコピーしてもよい。
この構成によれば、コピー許諾条件は、特定の機器へのコピーのみを許諾する第1の条件、特定の種類の記録媒体へのコピーのみを許諾する第2の条件、及びネットワーク上の特定のドメインへのコピーのみを許諾する第3の条件を含む。そして、第1の条件、第2の条件及び第3の条件のうちのいずれか1つのユーザによる選択が受け付けられ、受け付けられた第1の条件、第2の条件及び第3の条件のうちのいずれか1つによりコンテンツデータがコピーされる。
したがって、コンテンツプロバイダは、コンテンツデータのコピー先を指定することができるので、コンテンツプロバイダが希望する著作権保護方式を採用しているコピー先のみに、コンテンツデータのコピーを許可することができる。
また、上記の情報機器において、例えば、前記コピー処理部は、特定の機器へのコピーのみを許諾するデバイスバインド方式、特定の種類の記録媒体へのコピーのみを許諾するメディアバインド方式、ネットワーク上の特定のドメインへのコピーのみを許諾するドメインバインド方式のうちのいずれか1つのユーザによる選択を受け付け、受け付けられたバインド方式で前記コンテンツデータをコピーし、前記送信部は、前記コピー処理部による前記コンテンツデータのコピー結果を前記管理サーバへ送信し、前記コピー結果は、前記コピー処理部が前記コンテンツデータをコピーした際の前記バインド方式を示す情報を含んでもよい。
本開示の他の局面に係る管理サーバは、可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体にコピーする情報機器と通信可能に接続された管理サーバであって、前記コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報及び前記コンテンツデータのコピーの許諾を要求するための許諾要求コードの組合せと、前記可搬型記録媒体から前記他の記録媒体への前記コンテンツデータのコピーを許諾する条件を示すコピー許諾条件とを対応付けて記憶するコピー許諾条件記憶部と、前記許諾要求コード及び前記コンテンツ識別情報を前記情報機器から受信する受信部と、受信した前記許諾要求コード及び前記コンテンツ識別情報の組合せに対応付けられている前記コピー許諾条件を前記コピー許諾条件記憶部から読み出す読出部と、読み出した前記コピー許諾条件を前記情報機器に送信する送信部と、備える。
この構成によれば、コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報及びコンテンツデータのコピーの許諾を要求するための許諾要求コードの組合せと、可搬型記録媒体から他の記録媒体へのコンテンツデータのコピーを許諾する条件を示すコピー許諾条件とが対応付けてコピー許諾条件記憶部に記憶される。許諾要求コード及びコンテンツ識別情報が情報機器から受信される。受信された許諾要求コード及びコンテンツ識別情報の組合せに対応付けられているコピー許諾条件がコピー許諾条件記憶部から読み出される。読み出されたコピー許諾条件が情報機器に送信される。
したがって、コンテンツデータのコピーの許諾を要求するための許諾要求コードを用いて、可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体に容易にコピーすることができる。
また、上記の管理サーバにおいて、例えば、前記許諾要求コードは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を含んでもよい。
この構成によれば、ユーザ識別情報が入力されることにより、可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体に容易にコピーすることができる。また、ユーザ識別情報を情報機器に登録することによって、コピーするたびにユーザ識別情報を入力する必要が無くなり、より簡単に可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体に容易にコピーすることができる。
また、上記の管理サーバにおいて、例えば、前記コンテンツ識別情報と組合せて管理される前記許諾要求コードを生成する生成部と、生成した前記許諾要求コードを前記コピー許諾条件記憶部に登録する許諾要求コード登録部と、前記許諾要求コード及び前記コンテンツ識別情報を、前記可搬型記録媒体を製造するコンテンツプロバイダが運営するサーバに提供する提供部とをさらに備えてもよい。
この構成によれば、コンテンツ識別情報と組合せて管理される許諾要求コードが生成される。生成された許諾要求コードがコピー許諾条件記憶部に登録される。許諾要求コード及びコンテンツ識別情報が、可搬型記録媒体を製造するコンテンツプロバイダが運営するサーバに提供される。
したがって、管理サーバにおいて、許諾要求コードが生成されて管理されるので、コンテンツプロバイダは、許諾要求コードを管理する必要が無い。そのため、小規模のコンテンツプロバイダであっても、本コピー機能を利用することができる。
また、上記の管理サーバにおいて、例えば、前記コンテンツ識別情報及び前記ユーザ識別情報の組合せと、前記組合せに対して対応付けられているコピー許諾条件とを、前記可搬型記録媒体を製造するコンテンツプロバイダが運営するサーバから取得する取得部と、取得された前記コンテンツ識別情報、前記ユーザ識別情報及び前記コピー許諾条件を前記コピー許諾条件記憶部に登録するコピー許諾条件登録部とをさらに備えてもよい。
この構成によれば、コンテンツ識別情報及びユーザ識別情報の組合せと、組合せに対して対応付けられているコピー許諾条件とが、可搬型記録媒体を製造するコンテンツプロバイダが運営するサーバから取得される。取得されたコンテンツ識別情報、ユーザ識別情報及びコピー許諾条件がコピー許諾条件記憶部に登録される。
したがって、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を用いて、可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体に容易にコピーすることができる。
また、上記の管理サーバにおいて、例えば、前記コピー許諾条件を送信した前記情報機器から、前記コンテンツデータをコピーした際のバインド方式を示す情報を含むコピー結果を受信する結果受信部と、受信された前記バインド方式が、前記許諾要求コード及び前記コンテンツ識別情報の組合せに対応付けられている前記コピー許諾条件で許可されていない場合に、前記情報機器に対して異常を通知する異常送信部とを備えてもよい。
本開示の他の局面に係るコピー制御方法は、可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体にコピーするコピー制御方法であって、前記コンテンツデータのコピーの許諾を要求するための許諾要求コードを取得する取得ステップと、前記可搬型記録媒体に記録されている、前記コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を前記可搬型記録媒体から読み出す読出ステップと、前記許諾要求コード及び前記コンテンツ識別情報を管理サーバへ送信する送信ステップと、前記許諾要求コード及び前記コンテンツ識別情報の組合せに対して対応付けられている、前記可搬型記録媒体から前記他の記録媒体への前記コンテンツデータのコピーを許諾する条件を示すコピー許諾条件を前記管理サーバから受信する受信ステップと、前記コピー許諾条件に応じて前記可搬型記録媒体から前記他の記録媒体へ前記コンテンツデータをコピーするコピー処理ステップと、を含む。
この構成によれば、コンテンツデータのコピーの許諾を要求するための許諾要求コードが取得される。可搬型記録媒体に記録されている、コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報が可搬型記録媒体から読み出される。許諾要求コード及びコンテンツ識別情報が管理サーバへ送信される。許諾要求コード及びコンテンツ識別情報の組合せに対して対応付けられている、可搬型記録媒体から他の記録媒体へのコンテンツデータのコピーを許諾する条件を示すコピー許諾条件が管理サーバから受信される。コピー許諾条件に応じて可搬型記録媒体から他の記録媒体へコンテンツデータがコピーされる。
したがって、コンテンツデータのコピーの許諾を要求するための許諾要求コードを用いて、可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体に容易にコピーすることができる。
また、上記のコピー制御方法において、例えば、前記取得ステップは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報の入力を受け付け、受け付けた前記ユーザ識別情報を前記許諾要求コードとして取得してもよい。
この構成によれば、ユーザを識別するためのユーザ識別情報の入力が受け付けられ、受け付けられたユーザ識別情報が許諾要求コードとして取得されるので、ユーザ識別情報が入力されることにより、可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体に容易にコピーすることができる。また、ユーザ識別情報を情報機器に登録することによって、コピーするたびにユーザ識別情報を入力する必要が無くなり、より簡単に可搬型記録媒体に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体に容易にコピーすることができる。
また、上記のコピー制御方法において、例えば、前記コピー許諾条件は、コピー後の前記コンテンツデータのファイル形式を、予め指定した複数のファイル形式の中から選択する条件を含み、前記コピー処理ステップは、前記複数のファイル形式の中から1のファイル形式のユーザによる選択を受け付け、受け付けられた前記ファイル形式により前記コンテンツデータをコピーしてもよい。
この構成によれば、コピー許諾条件は、コピー後のコンテンツデータのファイル形式を、予め指定した複数のファイル形式の中から選択する条件を含む。そして、複数のファイル形式の中から1のファイル形式のユーザによる選択が受け付けられ、受け付けられたファイル形式によりコンテンツデータがコピーされる。
したがって、コンテンツプロバイダは、コピー後のコンテンツデータのファイル形式を指定することができるので、コピー後のコンテンツデータの画質及びファイル形式の変換に要する処理時間を変更することができる。
また、上記のコピー制御方法において、例えば、前記複数のファイル形式は、トランスポートストリーム形式及びMP4形式を含んでもよい。
この構成によれば、トランスポートストリーム形式及びMP4形式の中から1のファイル形式を選択することができるので、コピー後のコンテンツデータの画質及びコピー後のコンテンツデータを再生する機器に応じて最適なファイル形式を選択することができる。
また、上記のコピー制御方法において、例えば、前記コピー許諾条件は、特定の機器へのコピーのみを許諾する第1の条件、特定の種類の記録媒体へのコピーのみを許諾する第2の条件、及びネットワーク上の特定のドメインへのコピーのみを許諾する第3の条件を含み、前記コピー処理ステップは、前記第1の条件、前記第2の条件及び前記第3の条件のうちのいずれか1つのユーザによる選択を受け付け、受け付けられた前記第1の条件、前記第2の条件及び前記第3の条件のうちのいずれか1つにより前記コンテンツデータをコピーしてもよい。
この構成によれば、コピー許諾条件は、特定の機器へのコピーのみを許諾する第1の条件、特定の種類の記録媒体へのコピーのみを許諾する第2の条件、及びネットワーク上の特定のドメインへのコピーのみを許諾する第3の条件を含む。そして、第1の条件、第2の条件及び第3の条件のうちのいずれか1つのユーザによる選択が受け付けられ、受け付けられた第1の条件、第2の条件及び第3の条件のうちのいずれか1つによりコンテンツデータがコピーされる。
したがって、コンテンツプロバイダは、コンテンツデータのコピー先を指定することができるので、コンテンツプロバイダが希望する著作権保護方式を採用しているコピー先のみに、コンテンツデータのコピーを許可することができる。
本開示は、ネットワークを介して互いに接続可能な民生の情報記録再生装置とコピー管理サーバとの連携により、Blu−rayディスク内の超高画質の映像コンテンツを、家庭内のBlu−rayレコーダ又はホームサーバに格納したり、家の外に持ち出してスマートフォン又はタブレット型コンピュータ等で視聴したりする環境を容易に実現する。
Blu−ray機器は、Blu−rayドライブと、内蔵HDD、ポータブルHDD、SDカードのようなメディアカード、スマートフォン又はタブレット型コンピュータとを接続する。Blu−ray機器は、Blu−rayディスクから読み出したコンテンツを格納するためのUSB端子又はWi−fiを備える。Blu−ray機器は、特典取得コード又はユーザID(ユーザ識別情報)を入力する手段と、Blu−rayディスク内のコンテンツID(コンテンツ識別情報)を読み出す手段と、機器ID(機器識別情報)を読み出す手段とを備える。Blu−ray機器は、コピー管理サーバに、コンテンツIDと機器IDと特典取得コード又はユーザIDとを送信し、コピー管理サーバからコピー許諾条件を受信し、受信したコピー許諾条件をユーザに提示して、コピーするコンテンツのファイル形式(Blu−rayデータ形式又はSFF形式等)と対象DRM(Digital Rights Management)と機器とをユーザに選択させ、選択内容に応じてBlu−rayディスクからコンテンツデータをコピーする。
コピー管理サーバは、コンテンツプロバイダの要求に応じでコンテンツID及び特典取得コードの組合せとコピー許諾条件(コピー回数、コピーのファイル形式、DRM又はデジタル小売業者等)とを特典取得コード管理データベース(DB)に登録し、特典取得コード管理DBを維持管理する。
コピー管理サーバは、特典取得コード管理DBを使うことにより、Blu−ray機器からの問い合わせ(コンテンツID、機器ID、及び特典取得コード又はユーザID)に応じ、不適切な機器を排除した上で、適切な条件でのコピーの許諾を返答することができる。同時に、コピー管理サーバは、直接個人情報を管理しないで、特定機器のユーザがどのようなコンテンツをコピーしたかを把握することが可能になる。
コンテンツプロバイダ管理サーバは、コピー管理サーバ内のコンテンツIDと特典取得コードとの組合せに関連付けられているコピー許諾条件、又は、コンテンツID及びユーザIDの組合せに関連付けられているコピー許諾条件のみを管理させることにより、多様な課金処理又は販売条件でのコンテンツのコピー機能の販売が可能になる。
デジタル小売業者は、コンテンツプロバイダからコンテンツのコピー機能の販売許諾を得れば、通常のデジタルコンテンツと同様にコピー権を販売することができる。
以下添付図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1に係るコピー制御システムの全体構成を示す図である。
図1に示すコピー制御システムは、情報記録再生装置100、コピー管理サーバ200、コンテンツプロバイダ管理サーバ400、テレビ500及びスマートフォン510を備える。
情報記録再生装置100は、システム制御部110、機器ID記憶部112、通信制御部114、入力処理部116、再生制御部118、録画制御部120、暗号処理部122、記録装置制御部130、光ディスクドライブ132及び機器バインド型録画機器134を備える。
システム制御部110は、情報記録再生装置100の全体を制御する。機器ID記憶部112は、情報記録再生装置100を識別するための機器IDを記憶する。通信制御部114は、コピー管理サーバ200との通信を制御するとともに、スマートフォン510及びタブレット型コンピュータ520等のモバイル機器との通信を制御する。入力処理部116は、光ディスク310に記録されているコンテンツデータのコピーの許諾を要求するための特典取得コード330の入力処理を行う。入力処理部116は、特典取得コードを取得する。
再生制御部118は、光ディスク310に記録されているコンテンツデータを再生し、テレビ500等の表示装置に映像信号を伝送する。なお、本実施の形態における光ディスク310は、Blu−rayディスクであるが、特にこれに限定されず、CD又はDVDであってもよく、可搬型記録媒体であればよい。光ディスク310は、コンテンツデータを識別するためのコンテンツIDを記録しており、再生制御部118は、光ディスク310からコンテンツIDを読み出す。
録画制御部120は、光ディスク310から読み出したコンテンツデータを他の記録媒体に記録する。暗号処理部122は、コンテンツデータを暗号化する。記録装置制御部130は、光ディスクドライブ132及び機器バインド型録画機器134を制御する。機器バインド型録画機器134は、例えばハードディスクドライブ(HDD)である。なお、情報記録再生装置100にメディアバインド型録画機器136及びメモリカード138が接続されている場合、記録装置制御部130は、メディアバインド型録画機器136及びメモリカード138を制御する。メディアバインド型録画機器136は、例えば外付けのハードディスクドライブ(HDD)である。メモリカード138は、例えばSDメモリカードである。
通信制御部114は、機器ID、特典取得コード及びコンテンツIDをコピー管理サーバ200へ送信する。なお、通信制御部114は、特典取得コード及びコンテンツIDのみを管理サーバへ送信してもよい。また、通信制御部114は、特典取得コード及びコンテンツIDの組合せに対して対応付けられている、光ディスク310から他の記録媒体へのコンテンツデータのコピーを許諾する条件を示すコピー許諾条件をコピー管理サーバ200から受信する。
録画制御部120は、コピー許諾条件に応じて光ディスク310から他の記録媒体へコンテンツデータをコピーする。
光ディスク310が挿入され、光ディスク310に記録されているコンテンツデータを他の記録媒体にコピーする機能がユーザによって選択され、特典取得コードがユーザによって入力された場合、録画制御部120は、コピー管理サーバ200に対し、コンテンツデータのコピーの許諾を要求するコピー許諾要求を送信する。なお、コピー許諾要求は、特典取得コード、コンテンツID及び機器IDを含む。録画制御部120は、コピー管理サーバ200から受信したコピー許諾条件を取得し、取得したコピー許諾条件をユーザに提示して、ユーザにコピーするコンテンツデータのファイル形式(Blu−rayデータ形式又はSFF形式等)、バインド方式、及びコピー先のうちの少なくとも1つを選択させ、選択内容に応じてコンテンツデータをコピーする。
コピー許諾条件は、特定の機器へのコピーのみを許諾する第1の条件(デバイスバインド)、特定の種類の記録媒体へのコピーのみを許諾する第2の条件(メディアバインド)、及びネットワーク上の特定のドメインへのコピーのみを許諾する第3の条件(ドメインバインド)を含む。録画制御部120は、第1の条件、第2の条件及び第3の条件のうちのいずれか1つのユーザによる選択を受け付け、受け付けられた第1の条件、第2の条件及び第3の条件のうちのいずれか1つによりコンテンツデータをコピーする。
コピー管理サーバ200は、複製処理管理部210、特典取得コード管理DB220及びコピー不可機器管理DB230を備える。
複製処理管理部210は、コンテンツプロバイダ管理サーバ400の要求に応じでコンテンツID311及び特典取得コード330の組合せとコピー許諾条件とを対応付けて特典取得コード管理DB220に登録する。コピー許諾条件は、例えば、コピー回数、コンテンツデータのファイル形式、バインド方式、及びデジタル小売業者等のコピー先のうちの少なくとも1つを含む。複製処理管理部210は、特典取得コード管理DB220を管理する。
コピー不可機器管理DB230は、コピーが許可されていない不適切な機器の機器IDを格納する。
複製処理管理部210は、情報記録再生装置100からの要求(コンテンツID311、機器ID112及び特典取得コード330)に応じ、不適切な機器の機器IDが格納されているコピー不可機器管理DB230に、受信された機器ID112が登録されていないことを確認する。これにより、不適切な機器が、コンテンツデータをコピーすることを防ぐことができる。
複製処理管理部210は、受信されたコンテンツID311及び特典取得コード330の組合せが、特典取得コード管理DB220に格納されていることを確認し、受信されたコンテンツIDに対応付けられているコピー許諾条件を取り出し、取り出したコピー許諾条件を情報記録再生装置100に返信する。
なお、複製処理管理部210は、コンテンツIDと組合せて管理される許諾要求コードを生成してもよい。複製処理管理部210は、生成した許諾要求コードを特典取得コード管理DB220に登録してもよい。複製処理管理部210は、許諾要求コード及びコンテンツIDを、光ディスク(可搬型記録媒体)を製造するコンテンツプロバイダが運営するサーバに提供(送信)してもよい。
コンテンツプロバイダ管理サーバ400は、特典取得コード登録部410及び特典取得コード管理DB420を備える。
コンテンツプロバイダ管理サーバ400は、コピー管理サーバ200内のコンテンツID及び特典取得コードの組合せ又はコンテンツID及びユーザIDの組合せと、コンテンツIDに対するコピー許諾条件とを管理することにより多様な課金処理又は販売条件でのコンテンツデータのコピー機能の販売が可能になる。
また、特典取得コード管理DB220で管理するコピーの履歴がコンテンツプロバイダ管理サーバ400に提供されることによって、コンテンツプロバイダは、どのようなコンテンツが、どのようなユーザに、どのようにコピーされているかを知ることができる。特に、本実施の形態では複数のコンテンツプロバイダが共通のコピー管理サーバ200を利用することとなるため、複数のコンテンツプロバイダに跨っての情報共有が可能である。ただし、一般的にはコンテンツプロバイダ同士はライバル関係にあるため、ある特定のコンテンツプロバイダが所有するコンテンツのコピーに関する情報は、当該コンテンツプロバイダのみに提供することが好ましい。ただし、他のコンテンツプロバイダが所有するコンテンツに関する情報であっても統計処理を行うことによって、提供することが可能となることもある。例えば、あるユーザがコピーを行ったコンテンツそのものに関する情報を提供することはできないが、当該ユーザが好んで視聴するコンテンツのジャンル(例えば、アニメーション又はコメディなど)に関する情報を提供することで、特定のコンテンツをコピーするユーザの嗜好を把握することが可能となる。
特典取得コード管理DB420は、コンテンツIDと特典取得コードとの組合せを記憶する。
特典取得コード登録部410は、コンテンツIDと特典取得コードとの組合せを特典取得コード管理DB420に登録する。なお、特典取得コード登録部410は、コンテンツID及び特典取得コードを生成し、生成したコンテンツIDと特典取得コードとの組合せを特典取得コード管理DB420に登録してもよい。また、特典取得コード登録部410は、コンテンツID及び特典取得コードの入力を受け付け、受け付けたコンテンツIDと特典取得コードとの組合せを特典取得コード管理DB420に登録してもよい。さらに、特典取得コード登録部410は、コピー管理サーバ200によって送信されたコンテンツID及び特典取得コードを受信し、受信したコンテンツIDと特典取得コードとの組合せを特典取得コード管理DB420に登録してもよい。
図2は、実施の形態1のコピー制御システムにおけるコンテンツ複製処理の動作の概要の一例を示す図である。
Blu−rayディスクのコピー機能としては、Blu−rayディスクのコンテンツデータは、データフォーマットをそのまま変更することなく、HDDなどのストレージデバイス1020又はSDメモリカードのようなメモリカード1021に記録される。現行のBlu−rayディスク1230(フルHD画質及びAVC圧縮)、Blu−ray 3Dディスク1220(フルHD 3D画質及びMVC圧縮)、及びUltra−HD Blu−rayディスク1210(UHD画質及びHEVC圧縮)の3つの規格のすべてを対象にする。また、バインド方式についても、デバイスバインド、メディアバインド及びドメインバインドの3つが選択可能である。
図3は、Blu−rayディスク内のデータがコピーされることにより生成されるBlu−rayデータの構造を示す図である。図3に示すように、Blu−rayディスク1230の全機能が、ストレージデバイス1020又はメモリカード1021にコピーされる。コピーされたデータは、Blu−rayディスクと同じ画質及び同じ操作性で利用することができる。
図4は、本実施の形態1における情報記録再生装置及びコピー管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、情報記録再生装置100の入力処理部116は、特典取得コード330を取得する。なお、入力処理部116は、ユーザによる特典取得コード330の入力を受け付け、ユーザによって入力された特典取得コード330を取得する。特典取得コード330は、光ディスク310を包装する光ディスクパッケージ350に添付されている。
次に、ステップS2において、再生制御部118は、光ディスク310よりコンテンツID311を読み出す。コンテンツID311は、光ディスク310内の所定の領域に記録されている。
次に、ステップS3において、システム制御部110は、機器ID記憶部112から機器ID211を読み出す。
次に、ステップS4において、通信制御部114は、特典取得コード、コンテンツID及び機器IDを含むコピー要求情報をコピー管理サーバ200に送信する。
次に、ステップS5において、コピー管理サーバ200の複製処理管理部210は、情報記録再生装置100によって送信されたコピー要求情報を受信する。
次に、ステップS6において、複製処理管理部210は、コピー不可機器管理DB230に、受信したコピー要求情報に含まれる機器IDが登録されているか否かを判断する。ここで、コピー不可機器管理DB230に機器IDが登録されていると判断された場合(ステップS6でYES)、不正な機器からのリクエストであるので、複製処理管理部210は処理を終了させる。このとき、複製処理管理部210は、コピーが許可されていない不適切な機器である旨を示すコピー不可情報を情報記録再生装置100へ送信してもよい。情報記録再生装置100は、コピー不可情報を受信すると、コピーできない旨を示す表示画面を表示してもよい。
一方、コピー不可機器管理DB230に機器IDが登録されていないと判断された場合(ステップS6でNO)、ステップS7において、複製処理管理部210は、受信したコピー要求情報に含まれるコンテンツIDと特典取得コードとの組合せが、特典取得コード管理DB220にあるか否かを判断する。ここで、コンテンツIDと特典取得コードとの組合せが特典取得コード管理DB220にないと判断された場合(ステップS7でNO)、複製処理管理部210は処理を終了させる。このとき、複製処理管理部210は、特典取得コードが登録されていない旨を示す未登録情報を情報記録再生装置100へ送信してもよい。情報記録再生装置100は、未登録情報を受信すると、特典取得コードが登録されていないため、コピーできない旨を示す表示画面を表示してもよい。
一方、コンテンツIDと特典取得コードとの組合せが特典取得コード管理DB220にあると判断された場合(ステップS7でYES)、ステップS8において、複製処理管理部210は、コンテンツIDに対応するコピー許諾条件を特典取得コード管理DB220から読み出す。コピー許諾条件は、予め指定されるコピー可能な機器、メディア又はネットワーク上のドメインの3つのバインド方式のうちのいずれかを選択することである。
次に、ステップS9において、複製処理管理部210は、読み出したコピー許諾条件を含むコピー応答情報を情報記録再生装置100に送信する。
次に、ステップS10において、情報記録再生装置100の通信制御部114は、コピー管理サーバ200によって送信されたコピー応答情報を受信する。
次に、ステップS11において、システム制御部110は、バインド方式を選択するためのバインド方式選択画面をテレビ500に表示する。
次に、ステップS12において、入力処理部116は、ユーザによるバインド方式の選択を受け付ける。ユーザは、バインド方式選択画面に表示されるコピー先を選択する。
バインド方式が選択されると、ステップS13において、録画制御部120は、光ディスク310からコンテンツデータを読み出し、読み出したコンテンツデータを、ユーザにより選択されたコピー先にコピーする。選択の結果、コンテンツデータは、機器、メディア及びネットワーク上のドメインのうちのいずれかに記録される。
次に、ステップS14において、通信制御部114は、コピー結果をコピー管理サーバ200へ送信する。このとき、コピー結果は、バインド方式及びコピー先を示す情報を含む。
次に、ステップS15において、コピー管理サーバ200の複製処理管理部210は、情報記録再生装置100によって送信されたコピー結果を受信する。
次に、ステップS16において、複製処理管理部210は、コピー結果を特典取得コード管理DB220に記憶する。
正常にコピー結果が記憶されると、ステップS17において、複製処理管理部210は、応答信号を情報記録再生装置100へ送信する。
次に、ステップS18において、情報記録再生装置100の通信制御部114は、コピー管理サーバ200によって送信された応答信号を受信し、処理を終了する。
図5は、ユーザに提示されるバインド方式選択画面の一例を示す図である。ここで、図4のステップS7においてコンテンツIDと特典取得コードとの組合せが存在すると判断され、コピー許可を示すコピー応答情報が情報記録再生装置100に通知された場合、コピーは可能であり、ユーザは、実際にコピーするコピー先を指定する。バインド方式としては、大別するとデバイスバインド方式と、メディアバインド方式と、ドメインバインド方式とが存在する。
デバイスバインド方式では、コピーされたデータは、ある特定の機器(一般的にはコピーを行った機器)にバインドされ、この特定の機器以外の機器では再生することができない。図5では、この選択肢は「内蔵ドライブ」として表示されている。ユーザが内蔵ドライブを選択した場合には、光ディスク310のコンテンツデータは、情報記録再生装置100が内蔵するハードディスク(機器バインド型録画機器134)にコピーされる。情報記録再生装置100自身では、コピーされたコンテンツデータを再生することが可能であるが、他の機器では、コピーされたコンテンツデータを再生することができない。
次に、メディアバインド方式では、コピーされたデータは、ある特定の物理メディアにバインドされる。図5では、この選択肢は「記録メディア」として表示されている。物理メディアとしては、SDカードに代表されるフラッシュメモリ、USB接続されたHDD、及び記録型の光ディスク(図5ではBD−Rとして記載)などがある。ユーザが記録メディアを選択した場合には、光ディスク310のコンテンツデータは、指定された物理メディアにコピーされる。物理メディアに対応する機器であれば、どの機器でもコピーされたコンテンツデータを再生することが可能である。
最後に、ドメインバインド方式では、コピーされたデータは、サービスの特定アカウントに対してバインドされる。図5の例では、外部サービスとして「Movie Cloud」、「Cinema Channel」及び「InfraRed」という名称のサービスが表示されている。ユーザは各サービスでアカウントを持っていれば、コンテンツデータは、ユーザのアカウントに紐付けられてコピーされる。一般的には、外部サービスの多くは、VOD(Video On Demand)型のサービスである。この場合、ユーザによってサービスにログインした機器又は予めサービスに登録している機器は、当該サービスからコンテンツデータをストリーミングして再生することが可能である。なお、一部のサービスでは、コンテンツデータを機器内に一定期間キャッシュすることが認められている場合もある。この場合には、機器が必ずしもネットワークに接続されていなくとも、コンテンツデータを再生することが可能である。
さて、図5では一部の選択肢(本例では記録メディアにおける「BD−R」及び外部サービスにおける「Movie Cloud」サービス)がグレイアウトで表示されている。これは、コンテンツプロバイダ又はコンテンツの種類によっては、特定の記録メディア又は外部サービスに対してコピーを認めないケースがあるためである。一般的には、特定の端末だけでしか再生できないデバイスバインド方式と比較して、複数の機器で再生される可能性があるメディアバインド方式又はドメインバインド方式は、コンテンツプロバイダにとってはコンテンツが不正に漏洩する可能性が高いと言われている。また、メディアバインド方式であっても、メディアの種類毎に著作権保護方式は異なっており、どこまでコピーを認めるかについてはコンテンツプロバイダによって異なる。同様に、ドメインバインド方式でも、外部サービス事業者毎にセキュリティに対する考え方又は採用している著作権保護方式は異なるため、コンテンツプロバイダによっては一部のサービス事業者に対してコピーさせたくないというケースも考えられる。
こうしたコピー先に関する限定は、図4のステップS8において読み出すコピー許諾条件に含まれる。このコピー許諾条件に応じて、図5で示したバインド方式選択画面は、表示態様を変える。すなわち、コンテンツ毎に異なるコピー先を指定することができる。
なお、選択されたバインド方式、コピー先の機器、コピー先の記録メディア又はコピー先の外部サービスは、図4のステップS14においてコピー結果として通知される。図4では、登録処理(ステップS16)後に、正常終了の通知又は応答信号の通知が行われるが、コピー結果として許可されていないバインド方式又はコピー先が通知された場合には、コピー管理サーバ200は、情報記録再生装置100に対して異常通知を行ってもよい。
また、バインド方式又はコピー先に関する情報は、図1で説明した、コピー管理サーバ200からコンテンツプロバイダ管理サーバ400へ提供される情報に含めてもよい。どのようなジャンルのコンテンツデータが、どのようなコピー先にコピーされているのかを知ることにより、コンテンツプロバイダは様々なマーケティング活動が可能となる。
図6は、本実施の形態1におけるコピー管理サーバ及びコンテンツプロバイダ管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS21において、コンテンツプロバイダ管理サーバ400の特典取得コード登録部410は、特定のコンテンツIDに対応する特典取得コードを生成する。このとき、特典取得コード登録部410は、特定のコンテンツデータを記録する光ディスクの製造数に応じた数の特典取得コードを生成することが好ましい。
次に、ステップS22において、特典取得コード登録部410は、生成した特典取得コードを特典取得コード管理DB420に登録する。なお、生成された特典取得コードは、例えば紙媒体に印刷され、光ディスクに同梱されて出荷される。また、特典取得コードが同梱される光ディスクパッケージの値段は、特典取得コードが同梱されない光ディスクパッケージの値段よりも高くすることが好ましい。これにより、特典取得コードを用いたコピー機能に対する対価を、光ディスクパッケージの値段に含めることができる。
次に、ステップS23において、特典取得コード登録部410は、コンテンツID及び特典取得コードをコピー管理サーバ200に送信する。
次に、ステップS24において、コピー管理サーバ200の複製処理管理部210は、コンテンツプロバイダ管理サーバ400によって送信されたコンテンツID及び特典取得コードを受信する。
次に、ステップS25において、複製処理管理部210は、受信したコンテンツID及び特典取得コードを特典取得コード管理DB220に登録する。これにより、情報記録再生装置100における特典取得コードを使用したコピー処理が実現可能になる。
コンテンツID及び特典取得コードの登録が完了すると、ステップS26において、複製処理管理部210は、応答信号をコンテンツプロバイダ管理サーバ400へ送信する。
次に、ステップS27において、コンテンツプロバイダ管理サーバ400の特典取得コード登録部410は、コピー管理サーバ200によって送信された応答信号を受信し、処理を終了する。
なお、図6では示していないが、特典取得コード登録部410は、バインド方式又はコピー先をコピー許諾条件としてコピー管理サーバ200に通知してもよい。これにより、図5に示すバインド方式又はコピー先に関する選択が可能となる。
また、図6に示す処理では、複製権の価値が明確になるため、著作権者の権利が確保されやすい。サーバによる課金処理がないため、コンテンツのプロモーション及び価格改定などを容易に実施することができる。また、コンテンツプロバイダは、特典取得コードを管理する必要があるが、ディスク製造業者が、コンテンツプロバイダに代わって特典取得コードを管理してもよい。さらに、ユーザは、購入決済処理を行う必要がない。民生機器には、特典取得コードを入力するための機能のみを実装すればよい。コピー管理サーバは、課金処理及び特典取得コードの発行が不要であるため、処理が単純化され、容易に運用することができる。
図7は、本実施の形態1の変形例におけるコピー管理サーバ及びコンテンツプロバイダ管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。本変形例では、図6とは異なり、コンテンツプロバイダ管理サーバが独自の特典取得コードを生成するのではなく、コピー管理サーバが共通特典取得コードを生成する。
まず、ステップS31において、コンテンツプロバイダ管理サーバ400の特典取得コード登録部410は、コンテンツID及び特典取得コードの数をコピー管理サーバ200へ送信する。なお、製造する光ディスクの数と同じ数の特典取得コードが必要になるため、コンテンツプロバイダ管理サーバ400は、必要な特典取得コードの数をコピー管理サーバ200に通知する。
次に、ステップS32において、コピー管理サーバ200の複製処理管理部210は、コンテンツプロバイダ管理サーバ400によって送信されたコンテンツID及び特典取得コードの数を受信する。
次に、ステップS33において、複製処理管理部210は、コンテンツプロバイダ管理サーバ400からの要求に応じて、特典取得コードを生成する。
次に、ステップS34において、複製処理管理部210は、受信したコンテンツID及び生成した特典取得コードを、コピー許諾条件と共に特典取得コード管理DB220に登録する。
次に、ステップS35において、複製処理管理部210は、生成した特典取得コードをコンテンツプロバイダ管理サーバ400へ送信する。
次に、ステップS36において、コンテンツプロバイダ管理サーバ400の特典取得コード登録部410は、コピー管理サーバ200によって送信された特典取得コードを受信する。なお、受信された特典取得コードは、例えば紙媒体に印刷され、光ディスクに同梱されて出荷される。また、特典取得コードが同梱される光ディスクパッケージの値段は、特典取得コードが同梱されない光ディスクパッケージの値段よりも高くすることが好ましい。
次に、ステップS37において、特典取得コード登録部410は、受信した特典取得コードを特典取得コード管理DB420に登録する。これにより、情報記録再生装置100における特典取得コードを使用したコピー処理が実現可能になる。
なお、図7に示す処理では、複製権の価値が明確になるため、著作権者の権利が確保されやすい。サーバによる課金処理がないため、コンテンツのプロモーション及び価格改定などを容易に実施することができる。また、コンテンツプロバイダは、特典取得コードを管理する必要がないので、小規模のコンテンツプロバイダも容易に利用することができる。さらに、ユーザは、購入決済処理を行う必要がない。民生機器には、特典取得コードを入力するための機能のみを実装すればよい。コピー管理サーバは、特典取得コードの発行が必要であるが、課金処理が不要であるため、処理が単純化され、容易に運用することができる。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2のコピー制御システムにおけるコンテンツ複製処理の動作の概要の一例を示す図である。コンテンツ複製処理には、TSベースのBlu−ray Data形式でコンテンツデータをコピーする以外に、コンテンツデータをMP4形式の1つであるSFF形式(Standard File Format)に変換してコピーする方式もある。なお、MP4形式は、動画像圧縮符号化の標準規格であるMPEG−4で規定されるファイルフォーマットである。また、SFF形式は、DECE(Digital Entertainment Content Ecosystem)で規格公開中のCFF(Common File Format)と同等の技術である。ファイル形式を変換する方式では、パーソナルコンピュータ、スマートフォン及びタブレット型コンピュータ等の機器において再生するために、MP4形式に変換してから出力する。このため、Blu−ray data形式では、すべてのBlu−rayディスクが対象であったが、MP4形式では、Blu−ray 3Dディスクは対象外となっている。
図9は、SFFエクスポート処理によって生成されるSFFデータの構造を示す図である。SFF形式では、Blu−ray 3Dディスクに記録されたデータを変換することができないだけでなく、MP4形式に変換するために、メニュー又はJava(登録商標)でのゲーム機能等のインタラクティブ機能、及びインターネット連携機能を司るナビゲーション情報が削除される。このため、SFFのデータ構成は、AVストリームと、字幕情報と、管理情報との簡単な構成になる。なお、エクスポートに必要なデータは、Blu−rayディスク内から取得される又はネットワークを介して取得される。
図10は、本開示の実施の形態2に係るコピー制御システムの全体構成を示す図である。図10に示すコピー制御システムは、図1に示すコピー制御システムの構成にSFF変換機能を付加した構成である。
情報記録再生装置100は、システム制御部110、機器ID記憶部112、通信制御部114、入力処理部116、再生制御部118、録画制御部120、暗号処理部122、SFF変換部124、記録装置制御部130、光ディスクドライブ132、機器バインド型録画機器134を備える。コピー管理サーバ200は、複製処理管理部210、特典取得コード管理DB220、コピー不可機器管理DB230及びSFF変換用タイトルキー(TK)管理DB240を備える。なお、本実施の形態2に係るコピー制御システムにおいて、図1に示すコピー制御システムと同じ構成については説明を省略する。
録画制御部120は、SFF変換部124を制御してSFFファイルを生成し記録装置制御部130に送る。これにより、SFF形式がサポートされる。SFF変換部124は、光ディスク310に記録されているコンテンツデータのファイル形式を他のファイル形式に変換する。SFF変換部124は、SFF変換の際に、TS形式からMP4形式に変換するために、暗号化されたBlu−rayデータを一旦復号し、Common Encryption形式で再度暗号化する。この際、情報記録再生装置100は、再暗号化するためのTK(タイトルキー)をコピー管理サーバ200から取得する必要がある。このため、コピー管理サーバ200は、SFF変換用TKを格納するSFF変換用TK管理DB240を備える。SFF変換用TKは、コピーが許諾される際に、コピー管理サーバ200から情報記録再生装置100に送られる。SFF変換部124及びSFF変換用TK管理DB240以外の処理は図1と基本的に同じである。
このように、コピー許諾条件は、コピー後のコンテンツデータのファイル形式を、予め指定した複数のファイル形式の中から選択する条件を含む。複数のファイル形式のうちの1つのファイル形式が選択されることにより、コピーが許諾される。複数のファイル形式は、例えば、トランスポートストリーム形式及びMP4形式を含む。録画制御部120は、複数のファイル形式の中から1のファイル形式のユーザによる選択を受け付け、受け付けられたファイル形式によりコンテンツデータをコピーする。
図11は、本実施の形態2における情報記録再生装置及びコピー管理サーバの動作の一例を示す第1のフローチャートであり、図12は、本実施の形態2における情報記録再生装置及びコピー管理サーバの動作の一例を示す第2のフローチャートである。図11及び図12に示すフローチャートの基本的な動作は、前述の図4に示すフローチャートと同じである。図11及び図12に示すフローチャートでは、SFF変換のための処理が追加されている。図11及び図12の例では、SFF変換用TKはコピー管理サーバ200で管理され、コピー管理サーバ200から情報記録再生装置100に送られる。
ステップS41〜ステップS47の処理は、図4に示すステップS1〜ステップS7の処理と同じであるので説明を省略する。
コンテンツIDと特典取得コードとの組合せが特典取得コード管理DB220にあると判断された場合(ステップS47でYES)、ステップS48において、複製処理管理部210は、コンテンツIDに対応するコピー許諾条件を特典取得コード管理DB220から読み出す。ここで、コピー許諾条件は、予め指定されるコピー可能な機器、メディア又はネットワーク上のドメインの3つのバインド方式のうちのいずれかを選択すること、及びコピー後のコンテンツデータのファイルフォーマットを選択することである。
ステップS49及びステップS50の処理は、図4に示すステップS9及びステップS10の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS51において、システム制御部110は、ファイルフォーマット及びバインド方式を選択するためのフォーマット/バインド方式選択画面をテレビ500に表示する。
次に、ステップS52において、入力処理部116は、ユーザによるファイルフォーマットの選択を受け付ける。ユーザは、フォーマット/バインド方式選択画面に表示されるファイルフォーマットを選択する。
次に、ステップS53において、録画制御部120は、SFF変換が選択されたか否かを判断する。ここで、SFF変換が選択されていないと判断された場合(ステップS53でNO)、ステップS60の処理に移行する。
一方、SFF変換が選択されたと判断された場合(ステップS53でYES)、ステップS54において、通信制御部114は、SSF変換用TKを要求するためのデータ要求をコピー管理サーバ200へ送信する。
次に、ステップS55において、コピー管理サーバ200の複製処理管理部210は、情報記録再生装置100によって送信されたデータ要求を受信する。
次に、ステップS56において、複製処理管理部210は、SSF変換用TKをSFF変換用TK管理DB240から読み出す。
次に、ステップS57において、複製処理管理部210は、読み出したSSF変換用TKを情報記録再生装置100へ送信する。
次に、ステップS58において、情報記録再生装置100の通信制御部114は、コピー管理サーバ200によって送信されたSSF変換用TKを受信する。
次に、ステップS59において、SFF変換部124は、光ディスク310から読み出したコンテンツデータを復号し、SSF変換用TKを用いて、復号したコンテンツデータを再度暗号化し、暗号化したコンテンツデータのファイル形式をSFFフォーマットに変換する。
次に、ステップS60において、入力処理部116は、ユーザによるバインド方式の選択を受け付ける。ユーザは、フォーマット/バインド方式選択画面に表示されるコピー先を選択する。
バインド方式が選択されると、ステップS61において、録画制御部120は、SFFフォーマットに変換されたコンテンツデータを、ユーザにより選択されたコピー先にコピーする。選択の結果、コンテンツデータは、機器、メディア及びネットワーク上のドメインのうちのいずれかに記録される。
ステップS62〜ステップS66の処理は、図4に示すステップS14〜ステップS18の処理と同じであるので説明を省略する。
続いて、本実施の形態2の変形例における情報記録再生装置及びコピー管理サーバの動作について説明する。
図13は、本実施の形態2の変形例における情報記録再生装置及びコピー管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートと図11及び図12に示すフローチャートとの差は、SFF変換用TKの生成方法である。図13に示す例では、SFF変換用TKは、情報記録再生装置100において自動生成される。そして、コピー管理サーバ200で管理するために、SFF変換用TKは、情報記録再生装置100からコピー管理サーバ200に送信され、SFF用TK管理DB240に登録される。
まず、図11に示すステップS41〜ステップS52の処理が行われる。
次に、ステップS71において、録画制御部120は、SFF変換が選択されたか否かを判断する。ここで、SFF変換が選択されていないと判断された場合(ステップS71でNO)、ステップS78の処理に移行する。
一方、SFF変換が選択されたと判断された場合(ステップS71でYES)、ステップS72において、SFF変換部124は、SSF変換用TKを生成し、光ディスク310から読み出したコンテンツデータを復号し、生成したSSF変換用TKを用いて、復号したコンテンツデータを再度暗号化し、暗号化したコンテンツデータのファイル形式をSFFフォーマットに変換する。
次に、ステップS73において、通信制御部114は、SFF変換部124によって生成されたSSF変換用TKをコピー管理サーバ200へ送信する。
次に、ステップS74において、コピー管理サーバ200の複製処理管理部210は、情報記録再生装置100によって送信されたSSF変換用TKを受信する。
次に、ステップS75において、複製処理管理部210は、受信したSSF変換用TKをSFF変換用TK管理DB240に登録する。このとき、複製処理管理部210は、コンテンツID及び特典取得コードの組合せに対応付けて、SFF変換用TKをSFF変換用TK管理DB240に記憶する。
正常にSFF変換用TKが登録されると、ステップS76において、複製処理管理部210は、応答信号を情報記録再生装置100へ送信する。
次に、ステップS77において、情報記録再生装置100の通信制御部114は、コピー管理サーバ200によって送信された応答信号を受信する。
ステップS78〜ステップS84の処理は、図12に示すステップS60〜ステップS66の処理と同じであるので説明を省略する。
(実施の形態3)
図14は、本実施の形態3におけるSFFエクスポート機能とエクスポートデータとの関係を説明するための図である。SFF変換には、複雑な処理が要求されるため、変換を効率的に行うためのデータとして、エクスポートデータ(Data for Export)が定義される。エクスポートデータが無い場合は、Blu−rayデータのコピーはできるが、SFFフォーマットへの変換は禁止される。エクスポートデータは、予め光ディスクに格納されるが、発売済のエクスポートデータを格納していない光ディスクに関しては、エクスポート管理サーバに格納される。
すなわち、図14に示すように、情報記録再生装置100は、Blu−rayディスク内にエクスポートデータが格納されていない場合、エクスポート管理サーバ501からエクスポートデータを取得する。
図15は、SFFエクスポート処理を行うSFF変換部の構成を示す図である。図15に示すように、Clipデータ2020は、復号された後、SubTitle2210、ES−Video2220及びES−Audio2230に分割され、SFF変換される。エクスポートデータ(Data for Export)2030は、マニフェスト2032、AAC Audio2034及びSMPTE Text Subtitle2036で構成される。マニフェスト2032は、SFF変換に使用される。SFF変換されたSubTitle2500、ES−Video2510及びAudio2520のうちのES−Video2510は、エクスポートデータ2030に含まれるAAC Audio2530及びSMPTE TT(Timed Text)2540とともに多重化され、SFFデータ1100として出力される。このように、オーディオデータ及び字幕データは、エクスポートデータ2030内のAAC Audio2530及びSMPTE TT2540に付け替えられる。
図16は、本開示の実施の形態3に係るコピー制御システムの全体構成を示す図である。図10と異なる点は、コピー管理サーバ200が、エクスポートデータを格納及び管理するエクスポートデータ管理DB250を備える点のみである。
コピー管理サーバ200は、複製処理管理部210、特典取得コード管理DB220、コピー不可機器管理DB230、SFF変換用TK管理DB240及びエクスポートデータ管理DB250を備える。なお、本実施の形態3に係るコピー制御システムにおいて、図10に示すコピー制御システムと同じ構成については説明を省略する。
図17は、本実施の形態3における情報記録再生装置及びコピー管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。図17に示すフローチャートは、図11及び図12に示す処理に、エクスポートデータ関連の処理のみを追加している。図17に示す処理は、光ディスク310内にエクスポートデータが格納されている場合の例である。
まず、図11に示すステップS41〜ステップS52の処理が行われる。ステップS91〜ステップS96の処理は、図12に示すステップS53〜ステップS58の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS97において、SFF変換部124は、光ディスク310に記録されているエクスポートデータを読み出す。
次に、ステップS98において、SFF変換部124は、光ディスク310から読み出したコンテンツデータを復号し、受信したSSF変換用TKを用いて、復号したコンテンツデータを再度暗号化し、読み出したエクスポートデータを用いて、暗号化したコンテンツデータのファイル形式をSFFフォーマットに変換する。
ステップS99〜ステップS105の処理は、図12に示すステップS60〜ステップS66の処理と同じであるので説明を省略する。
図18は、本実施の形態3の変形例における情報記録再生装置及びコピー管理サーバの動作の一例を示す第1のフローチャートであり、図19は、本実施の形態3の変形例における情報記録再生装置及びコピー管理サーバの動作の一例を示す第2のフローチャートである。図18及び図19に示す処理は、光ディスク310内にエクスポートデータが格納されておらず、コピー管理サーバ200からエクスポートデータを取得する場合の例である。
ステップS111〜ステップS117の処理は、図4に示すステップS1〜ステップS7の処理と同じであるので説明を省略する。
コンテンツIDと特典取得コードとの組合せが特典取得コード管理DB220にあると判断された場合(ステップS117でYES)、ステップS118において、複製処理管理部210は、受信したコンテンツIDに対応するエクスポートデータがエクスポートデータ管理DB250内にあるか否かを判断する。
ここで、コンテンツIDに対応するエクスポートデータがないと判断された場合(ステップS118でNO)、ステップS119において、複製処理管理部210は、コンテンツIDに対応するコピー許諾条件を特典取得コード管理DB220から読み出す。ここで、コピー許諾条件は、予め指定されるコピー可能な機器、メディア又はネットワーク上のドメインの3つのバインド方式のうちのいずれかを選択することである。コピー許諾条件は、コピー後のコンテンツデータのファイルフォーマットを選択することを含まない。すなわち、エクスポートデータがなく、SFF変換できないため、ファイルフォーマットを選択するという条件は提示されない。
次に、ステップS120において、複製処理管理部210は、読み出したコピー許諾条件を含むコピー応答情報を情報記録再生装置100に送信する。
ステップS120の処理の後、図4のステップS10の処理へ移行し、図4のステップS10〜ステップS18の処理が行われる。
一方、コンテンツIDに対応するエクスポートデータがあると判断された場合(ステップS118でYES)、ステップS121において、複製処理管理部210は、コンテンツIDに対応するコピー許諾条件を特典取得コード管理DB220から読み出す。ここで、コピー許諾条件は、予め指定されるコピー可能な機器、メディア又はネットワーク上のドメインの3つのバインド方式のうちのいずれかを選択すること、及びコピー後のコンテンツデータのファイルフォーマットを選択することである。この場合、エクスポートデータがあり、SFF変換できるため、バインド方式を選択するという条件と、ファイルフォーマットを選択するという条件とが提示される。
ステップS122〜ステップS126の処理は、図11及び図12に示すステップS49〜ステップS53の処理と同じであるので説明を省略する。
SFF変換が選択されたと判断された場合(ステップS126でYES)、ステップS127において、通信制御部114は、SSF変換用TK及びエクスポートデータを要求するためのデータ要求をコピー管理サーバ200へ送信する。
次に、ステップS128において、コピー管理サーバ200の複製処理管理部210は、情報記録再生装置100によって送信されたデータ要求を受信する。
次に、ステップS129において、複製処理管理部210は、SSF変換用TKをSFF変換用TK管理DB240から読み出す。
次に、ステップS130において、複製処理管理部210は、エクスポートデータをエクスポートデータ管理DB250から読み出す。
次に、ステップS131において、複製処理管理部210は、読み出したSSF変換用TK及びエクスポートデータを情報記録再生装置100へ送信する。
次に、ステップS132において、情報記録再生装置100の通信制御部114は、コピー管理サーバ200によって送信されたSSF変換用TK及びエクスポートデータを受信する。
次に、ステップS133において、SFF変換部124は、光ディスク310から読み出したコンテンツデータを復号し、受信したSSF変換用TKを用いて、復号したコンテンツデータを再度暗号化し、受信したエクスポートデータを用いて、暗号化したコンテンツデータのファイル形式をSFFフォーマットに変換する。
ステップS134〜ステップS140の処理は、図12に示すステップS60〜ステップS66の処理と同じであるので説明を省略する。
(実施の形態4)
図20は、本開示の実施の形態4に係るコピー制御システムの全体構成を示す図である。実施の形態4では、コンテンツプロバイダが特典取得コードを用いて顧客情報を収集する。図20に示すコピー制御システムと図16に示すコピー制御システムとでは、コンテンツプロバイダ管理サーバの構成が異なるが、コピー管理サーバ200及び情報記録再生装置100の構成は同じである。
図20に示すコピー制御システムは、情報記録再生装置100、コピー管理サーバ200、コンテンツプロバイダ管理サーバ450、テレビ500及びスマートフォン510を備える。
コンテンツプロバイダ管理サーバ450は、コンテンツプロバイダ専用の認証コード(CP認証コード332)を発行する。CP認証コード332は、光ディスク310と同梱される。光ディスク310内のコンテンツデータを他の記録媒体にコピーする場合、まず、ユーザは、コンテンツプロバイダ管理サーバ450に対してユーザ登録を行い、ユーザID600を取得する、そして、ユーザは、ユーザID600とCP認証コード332とをコンテンツプロバイダ管理サーバ450に登録することで、特典取得コード334を得る。特典取得コード334が情報記録再生装置100に入力される以降の処理は、実施の形態3の処理と同じである。
コンテンツプロバイダ管理サーバ450は、特典取得コード登録部410、特典取得コード管理DB422、CP認証コード管理DB424、入力処理部460、ユーザ登録部465、ユーザ/コンテンツ情報管理領域470、特典取得コード変換部490及び特典取得コード出力部495を備える。
特典取得コード管理DB422は、コンテンツIDと特典取得コードとの組合せを記憶する。
特典取得コード登録部410は、コンテンツIDと特典取得コードとの組合せを特典取得コード管理DB422に登録する。なお、特典取得コード登録部410は、コンテンツIDをコピー管理サーバ200へ送信し、コンテンツIDに対応付けられた特典取得コードを受信し、受信したコンテンツIDと特典取得コードとの組合せを特典取得コード管理DB420に登録してもよい。
CP認証コード管理DB424、コンテンツIDとCP認証コードとを対応付けて記憶する。入力処理部460は、ユーザIDの入力を受け付けるとともに、CP認証コードの入力を受け付ける。なお、入力処理部460は、ネットワークを介してユーザID及びCP認証コードを受信する。
ユーザ登録部465は、入力処理部460によって入力されたユーザIDと、入力処理部460によって入力されたCP認証コードに基づいて取得されたコンテンツIDとを対応付けてユーザ/コンテンツ情報管理領域470に登録する。ユーザ/コンテンツ情報管理領域470は、ユーザIDとコンテンツIDとを対応付けて記憶する。特典取得コード変換部490は、コンテンツIDに対応する特典取得コードを特典取得コード管理DB422から読み出す。特典取得コード出力部495は、特典取得コード変換部490によって読み出された特典取得コードを出力する。
図21は、本実施の形態4におけるコピー管理サーバ及びコンテンツプロバイダ管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS151において、コンテンツプロバイダ管理サーバ450の特典取得コード登録部410は、特定のコンテンツIDに対応するCP認証コードを生成する。
次に、ステップS152において、特典取得コード登録部410は、生成したCP認証コードをコンテンツIDに対応付けてCP認証コード管理DB424に登録する。なお、生成されたCP認証コードは、例えば紙媒体に印刷され、光ディスクに同梱されて出荷される。
次に、ステップS153において、特典取得コード登録部410は、コンテンツID及び特典取得コードの数をコピー管理サーバ200へ送信する。
次に、ステップS154において、コピー管理サーバ200の複製処理管理部210は、コンテンツプロバイダ管理サーバ450によって送信されたコンテンツID及び特典取得コードの数を受信する。
次に、ステップS155において、複製処理管理部210は、コンテンツプロバイダ管理サーバ450からの要求に応じて、特典取得コードを生成する。
次に、ステップS156において、複製処理管理部210は、受信したコンテンツID及び生成した特典取得コードを、コピー許諾条件と共に特典取得コード管理DB220に登録する。
次に、ステップS157において、複製処理管理部210は、生成した特典取得コードをコンテンツプロバイダ管理サーバ450へ送信する。
次に、ステップS158において、コンテンツプロバイダ管理サーバ450の特典取得コード登録部410は、コピー管理サーバ200によって送信された特典取得コードを受信する。
次に、ステップS159において、特典取得コード登録部410は、受信した特典取得コードをコンテンツIDに対応付けて特典取得コード管理DB422に登録する。
以上の処理により、CP認証コードとコンテンツIDとが対応付けて登録されるとともに、特典取得コードとコンテンツIDとが対応付けて登録される。
図22は、本実施の形態4における情報記録再生装置及びコンテンツプロバイダ管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS161において、情報記録再生装置100の入力処理部116は、ユーザによるユーザIDの入力を受け付ける。なお、ユーザIDは、事前にコンテンツプロバイダ管理サーバ450より付与されており、コンテンツプロバイダ管理サーバ450には、当該ユーザIDが既に登録されている。
次に、ステップS162において、入力処理部116は、ユーザによるCP認証コードの入力を受け付ける。CP認証コードは、コピーを希望する光ディスク310のパッケージに同梱されている。
次に、ステップS163において、通信制御部114は、入力処理部116によって入力されたユーザID及びCP認証コードをコンテンツプロバイダ管理サーバ450へ送信する。
次に、ステップS164において、コンテンツプロバイダ管理サーバ450の入力処理部460は、情報記録再生装置100によって送信されたユーザID及びCP認証コードを受信する。
次に、ステップS165において、ユーザ登録部465は、受信したCP認証コードに対応するコンテンツIDをCP認証コード管理DB424から読み出す。
次に、ステップS166において、ユーザ登録部465は、受信したユーザIDと、CP認証コード管理DB424から読み出したコンテンツIDとを対応付けてユーザ/コンテンツ情報管理領域470に登録する。
次に、ステップS167において、特典取得コード変換部490は、読み出されたコンテンツIDに対応する特典取得コードを特典取得コード管理DB422から読み出す。
次に、ステップS168において、特典取得コード出力部495は、特典取得コード変換部490によって読み出された特典取得コードを情報記録再生装置100へ送信する。
次に、ステップS169において、情報記録再生装置100の通信制御部114は、コンテンツプロバイダ管理サーバ450によって送信された特典取得コードを受信する。
次に、ステップS170において、システム制御部110は、通信制御部114によって受信された特典取得コードをテレビ500に表示する。
以上の処理により、ユーザは、特典取得コードを取得することができ、取得した特典取得コードを用いて光ディスク内のコンテンツデータを他の記録媒体にコピーすることが可能となる。
なお、本実施の形態4では、情報記録再生装置100からユーザID及びCP認証コードが入力され、情報記録再生装置100に特典取得コードが提示されるが、本開示は特にこれに限定されない。例えば、モバイル機器又はパーソナルコンピュータからユーザID及びCP認証コードが入力され、モバイル機器又はパーソナルコンピュータに特典取得コードが提示されてもよい。
(実施の形態5)
図23は、本開示の実施の形態5に係るコピー制御システムの全体構成を示す図である。本実施の形態5では、特典取得コードは、光ディスクのパッケージに同梱されておらず、コンテンツプロバイダ、デジタル小売業者又はレンタル業者等が運営するデジタル販売サイトでコピー権が販売され、コピー権を購入したユーザに対して特典取得コードが提示される例である。図20と同様に、特典取得コード334が情報記録再生装置100に入力される以降の処理は、実施の形態3の処理と同じである。
従って、デジタル小売業者は、コンテンツプロバイダからコンテンツデータのコピー権の販売許諾を得れば、通常のデジタルコンテンツと同様にコピー権を販売することができる。
図23に示すコピー制御システムは、情報記録再生装置100、コピー管理サーバ200、コンテンツプロバイダ管理サーバ452、テレビ500及びスマートフォン510を備える。
図23に示すコピー制御システムと図20に示すコピー制御システムとでは、コンテンツプロバイダ管理サーバの構成が異なるが、コピー管理サーバ200及び情報記録再生装置100の構成は同じである。
コンテンツプロバイダ管理サーバ452は、特典取得コード登録部410、特典取得コード管理DB422、コンテンツID変換DB426、入力処理部460、ユーザ登録部465、ユーザ/コンテンツ情報管理領域470、特典取得コード検索部492及び特典取得コード出力部495を備える。
コンテンツID変換DB426は、コンテンツ名とコンテンツIDとを対応付けて記憶する。
入力処理部460は、ユーザIDの入力を受け付けるとともに、コンテンツ名の入力を受け付ける。なお、入力処理部460は、ネットワークを介してユーザID及びコンテンツ名を受信する。
特典取得コード検索部492は、コンテンツIDに対応する特典取得コードを特典取得コード管理DB422から読み出す。特典取得コード出力部495は、特典取得コード検索部492によって読み出された特典取得コードを出力する。
図24は、本実施の形態5におけるコピー管理サーバ及びコンテンツプロバイダ管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS181〜ステップS186の処理は、図7に示すステップS31〜ステップS36の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS187において、特典取得コード登録部410は、コンテンツID毎にコピー許諾条件及び支払条件を設定する。
次に、ステップS188において、特典取得コード登録部410は、受信した特典取得コードと、コンテンツIDと、コピー許諾条件と、支払条件とを特典取得コード管理DB422に登録する。
次に、ステップS189において、特典取得コード登録部410は、登録されたコンテンツIDに対応する特典取得コードを販売する販売サイトのメニューを支払条件に応じて設定する。
上記のように、本実施の形態のコピー制御システムでは、通常の電子商取引又はデジタルコンテンツ販売サイトと同様に、特典取得コードが販売される。そのため、特典取得コードが光ディスクに同梱されない場合、及びレンタルした光ディスクのコンテンツデータがコピーされる場合に、コンテンツデータを複製する代金を回収することができ、特典取得コードを使用したコピー処理が実現可能になる。
なお、図24に示す処理では、複製権の価値が明確になるため、著作権者の権利が確保されやすい。特典取得コードの販売は、通常のデジタルコンテンツ販売サイトで実現可能であるので、課金処理を別途設定する必要がない。また、特典取得コードの販売は、既存の電子商取引業者に委託することも可能である。特典取得コードを通常のデジタルコンテンツ販売サイトで販売することにより、コンテンツのプロモーション及び価格改定などを容易に実施することができる。また、ユーザは、特典取得コードを購入するだけであり、別の購入決済処理を行う必要がない。民生機器には、特典取得コードを入力するための機能のみを実装すればよい。コピー管理サーバは、特典取得コードの発行が必要であるが、課金処理が不要であるため、処理が単純化され、容易に運用することができる。
図25は、本実施の形態5における情報記録再生装置、コピー管理サーバ及びコンテンツプロバイダ管理サーバの動作の一例を示す第1のフローチャートであり、図26は、本実施の形態5における情報記録再生装置、コピー管理サーバ及びコンテンツプロバイダ管理サーバの動作の一例を示す第2のフローチャートである。
まず、ステップS191において、情報記録再生装置100の入力処理部116は、ユーザによるユーザIDの入力を受け付ける。なお、ユーザIDは、事前にコンテンツプロバイダ管理サーバ452より付与されており、コンテンツプロバイダ管理サーバ452には、当該ユーザIDが既に登録されている。
次に、ステップS192において、入力処理部116は、ユーザによるコンテンツ名の入力を受け付ける。コンテンツ名は、コピーを希望する光ディスク310に記録されているコンテンツの名称である。なお、コンテンツ名は、直接文字入力されてもよいし、複数の選択肢の中から選択されてもよい。
次に、ステップS193において、通信制御部114は、入力処理部116によって入力されたユーザID及びコンテンツ名をコンテンツプロバイダ管理サーバ452へ送信する。
次に、ステップS194において、コンテンツプロバイダ管理サーバ452の入力処理部460は、情報記録再生装置100によって送信されたユーザID及びコンテンツ名を受信する。
次に、ステップS195において、ユーザ登録部465は、受信したコンテンツ名に対応するコンテンツIDをコンテンツID変換DB426から読み出す。
次に、ステップS196において、特典取得コード検索部492は、読み出されたコンテンツIDに対応するコピー許諾条件及び支払条件を特典取得コード管理DB422から読み出す。
次に、ステップS197において、特典取得コード検索部492は、読み出されたコピー許諾条件及び支払条件を情報記録再生装置100へ送信する。
次に、ステップS198において、情報記録再生装置100の通信制御部114は、コンテンツプロバイダ管理サーバ452によって送信されたコピー許諾条件及び支払条件を受信する。
次に、ステップS199において、システム制御部110は、通信制御部114によって受信されたコピー許諾条件及び支払条件をテレビ500に表示する。
次に、ステップS200において、システム制御部110は、表示されたコピー許諾条件及び支払条件の選択を受け付ける。ユーザは、表示されるコピー許諾条件(バインド方式など)を選択するとともに、表示される支払条件(クレジットカードなど)を選択する。
次に、ステップS201において、通信制御部114は、選択されたコピー許諾条件及び支払条件をコンテンツプロバイダ管理サーバ452へ送信する。
次に、ステップS202において、コンテンツプロバイダ管理サーバ452の入力処理部460は、情報記録再生装置100によって送信されたコピー許諾条件及び支払条件を受信する。
次に、ステップS203において、ユーザ登録部465は、受信したコピー許諾条件及び支払条件に応じた課金処理を行う。すなわち、ユーザ登録部465は、ユーザにより選択されたクレジットカードにより、特典取得コードを購入する代金の決済を行う。
次に、ステップS204において、ユーザ登録部465は、受信したユーザIDと、コンテンツID変換DB426から読み出したコンテンツIDとを対応付けてユーザ/コンテンツ情報管理領域470に登録する。
次に、ステップS205において、特典取得コード検索部492は、読み出されたコンテンツIDに対応する特典取得コードを特典取得コード管理DB422から読み出す。
次に、ステップS206において、特典取得コード登録部410は、特典取得コード検索部492によって読み出された特典取得コードと、コンテンツIDと、コピー許諾条件とをコピー管理サーバ200へ送信する。
次に、ステップS207において、複製処理管理部210は、コンテンツプロバイダ管理サーバ452によって送信された特典取得コード、コンテンツID及びコピー許諾条件を受信する。
次に、ステップS208において、複製処理管理部210は、受信した特典取得コード、コンテンツID及びコピー許諾条件を特典取得コード管理DB220に登録する。
特典取得コード、コンテンツID及びコピー許諾条件の登録が完了すると、ステップS209において、複製処理管理部210は、応答信号をコンテンツプロバイダ管理サーバ452へ送信する。
次に、ステップS210において、コンテンツプロバイダ管理サーバ452の特典取得コード登録部410は、コピー管理サーバ200によって送信された応答信号を受信する。
次に、ステップS211において、特典取得コード出力部495は、特典取得コード検索部492によって読み出された特典取得コードを情報記録再生装置100へ送信する。
次に、ステップS212において、情報記録再生装置100の通信制御部114は、コンテンツプロバイダ管理サーバ452によって送信された特典取得コードを受信する。
次に、ステップS213において、システム制御部110は、通信制御部114によって受信された特典取得コードをテレビ500に表示する。
(実施の形態6)
図27は、本開示の実施の形態6に係るコピー制御システムの全体構成を示す図である。実施の形態6に係るコピー制御システムの基本処理は、図16に示すコピー制御システムと同じであるが、特典取得コードが情報記録再生装置100に入力されるのではなく、ユーザID600が情報記録再生装置100に入力される点が異なる。一旦、機器IDとユーザIDとの対応関係をコピー管理サーバ201に記憶させる、または、情報記録再生装置100内にユーザIDを紐付けて記憶させることにより、毎回特典取得コードを入力する必要がなくなる。情報記録再生装置100からの要求に対応するユーザIDに対してコピー権を紐付け、光ディスク内のコンテンツデータをコピーすることができる。そのため、他の実施の形態とほぼ同じ動作で、より使いやすいコンテンツデータのコピーを実現することができる。
図27に示すコピー制御システムは、情報記録再生装置100、コピー管理サーバ201、コンテンツプロバイダ管理サーバ454、テレビ500及びスマートフォン510を備える。
情報記録再生装置100は、システム制御部110、機器ID記憶部112、通信制御部114、ユーザID管理部610、再生制御部118、録画制御部120、暗号処理部122、SFF変換部124、記録装置制御部130、光ディスクドライブ132及び機器バインド型録画機器134を備える。
ユーザID管理部610は、ユーザによるユーザIDの入力を受け付ける。なお、ユーザID管理部610は、入力されたユーザIDを記憶してもよい。
通信制御部114は、機器ID、ユーザID及びコンテンツIDをコピー管理サーバ201へ送信する。ユーザを識別するためのユーザIDの入力を受け付け、受け付けたユーザIDを他の実施の形態における許諾要求コードとして取得する。
コンテンツプロバイダ管理サーバ454は、CP認証コード管理DB424、入力処理部460、ユーザ登録部465及びユーザ/コンテンツ情報管理領域470を備える。
入力処理部460は、ユーザIDの入力を受け付けるとともに、CP認証コードの入力を受け付ける。
CP認証コード管理DB424は、コンテンツIDとCP認証コードとを対応付けて記憶する。また、CP認証コード管理DB424は、コンテンツIDとコピー許諾条件とを対応付けて記憶する。
ユーザ登録部465は、入力処理部460によって入力されたユーザIDと、入力処理部460によって入力されたCP認証コードに基づいて取得されたコンテンツIDとを対応付けてユーザ/コンテンツ情報管理領域470に登録する。また、ユーザ登録部465は、コンテンツID、ユーザID及びコピー許諾条件をコピー管理サーバ201へ送信する。ユーザ/コンテンツ情報管理領域470は、ユーザIDとコンテンツIDとを対応付けて記憶する。
コピー管理サーバ201は、複製処理管理部210、ユーザ/コンテンツ情報管理領域260及びコピー不可機器管理DB230を備える。
ユーザ/コンテンツ情報管理領域260は、コンテンツID及びユーザIDの組合せとコピー許諾条件とを対応付けて記憶する。
複製処理管理部210は、情報記録再生装置100によって送信された機器ID、ユーザID及びコンテンツIDを受信する。複製処理管理部210は、受信したコンテンツID及びユーザIDの組合せが、ユーザ/コンテンツ情報管理領域260に格納されていることを確認し、受信されたコンテンツIDに対応付けられているコピー許諾条件を取り出し、取り出したコピー許諾条件を情報記録再生装置100に返信する。
なお、複製処理管理部210は、コンテンツID及びユーザIDの組合せと、組合せに対して対応付けられているコピー許諾条件とを、光ディスク(可搬型記録媒体)を製造するコンテンツプロバイダが運営するサーバから取得(受信)する。複製処理管理部210は、取得されたコンテンツID、ユーザID及びコピー許諾条件を特典取得コード管理DB220に登録する。
また、コピー管理サーバ201は、SFF変換用TK管理DB240及びエクスポートデータ管理DB250を備えてもよい。
図28は、本実施の形態6における情報記録再生装置及びコピー管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS221において、情報記録再生装置100のユーザID管理部610は、ユーザによるユーザIDの入力を受け付ける。
ステップS222及びステップS223の処理は、図4に示すステップS2及びステップS3の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS224において、通信制御部114は、ユーザID、コンテンツID及び機器IDを含むコピー要求情報をコピー管理サーバ201に送信する。
ステップS225及びステップS226の処理は、図4に示すステップS5及びステップS6の処理と同じであるので説明を省略する。
コピー不可機器管理DB230に機器IDが登録されていないと判断された場合(ステップS226でNO)、ステップS227において、複製処理管理部210は、受信したコピー要求情報に含まれるコンテンツIDとユーザIDとの組合せが、ユーザ/コンテンツ情報管理領域260にあるか否かを判断する。ここで、コンテンツIDとユーザIDとの組合せがユーザ/コンテンツ情報管理領域260にないと判断された場合(ステップS227でNO)、複製処理管理部210は処理を終了させる。このとき、複製処理管理部210は、ユーザIDが登録されていない旨を示す未登録情報を情報記録再生装置100へ送信してもよい。情報記録再生装置100は、未登録情報を受信すると、ユーザIDが登録されていないため、コピーできない旨を示す表示画面を表示してもよい。
一方、コンテンツIDとユーザIDとの組合せがユーザ/コンテンツ情報管理領域260にあると判断された場合(ステップS227でYES)、ステップS228において、複製処理管理部210は、コンテンツIDに対応するコピー許諾条件をユーザ/コンテンツ情報管理領域260から読み出す。ここで、コピー許諾条件は、予め指定されるコピー可能な機器、メディア又はネットワーク上のドメインの3つのバインド方式のうちのいずれかを選択すること、及びコピー後のコンテンツデータのファイルフォーマットを選択することである。
ステップS229〜ステップS232の処理は、図11に示すステップS49〜ステップS52の処理と同じであるので説明を省略する。また、ステップS232以降の処理は、図12に示すステップS53〜ステップS66の処理と同じであるので説明を省略する。
図29は、本実施の形態6における情報記録再生装置、コピー管理サーバ及びコンテンツプロバイダ管理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS241において、情報記録再生装置100のユーザID管理部610は、ユーザによるユーザIDの入力を受け付ける。なお、システム制御部110は、ユーザIDをコピー管理サーバ201に登録するためのユーザID登録画面をテレビ500に表示する。ユーザID登録画面では、ユーザIDの入力が促される。
次に、ステップS242において、ユーザID管理部610は、ユーザによるCP認証コードの入力を受け付ける。CP認証コードは、コピーを希望する光ディスク310のパッケージに同梱されている。
次に、ステップS243において、通信制御部114は、ユーザID管理部610によって入力されたユーザID及びCP認証コードをコンテンツプロバイダ管理サーバ454へ送信する。
次に、ステップS244において、コンテンツプロバイダ管理サーバ454の入力処理部460は、情報記録再生装置100によって送信されたユーザID及びCP認証コードを受信する。
次に、ステップS245において、ユーザ登録部465は、受信したCP認証コードに対応するコンテンツIDをCP認証コード管理DB424から読み出す。
次に、ステップS246において、ユーザ登録部465は、受信したユーザIDと、CP認証コード管理DB424から読み出したコンテンツIDとを対応付けてユーザ/コンテンツ情報管理領域470に登録する。
次に、ステップS247において、ユーザ登録部465は、コンテンツIDに対応するコピー許諾条件をCP認証コード管理DB424から読み出し、コンテンツID、ユーザID及びコピー許諾条件をコピー管理サーバ201へ送信する。
次に、ステップS248において、コピー管理サーバ201の複製処理管理部210は、コンテンツプロバイダ管理サーバ454によって送信されたコンテンツID、ユーザID及びコピー許諾条件を受信する。
次に、ステップS249において、複製処理管理部210は、受信したコンテンツID、ユーザID及びコピー許諾条件をユーザ/コンテンツ情報管理領域260に登録する。
コンテンツID、ユーザID及びコピー許諾条件の登録が完了すると、ステップS250において、複製処理管理部210は、登録完了通知をコンテンツプロバイダ管理サーバ454へ送信する。
次に、ステップS251において、コンテンツプロバイダ管理サーバ454のユーザ登録部465は、コピー管理サーバ201によって送信された登録完了通知を受信する。
なお、本実施の形態6では、情報記録再生装置100からユーザID及びCP認証コードが入力されるが、本開示は特にこれに限定されない。例えば、モバイル機器又はパーソナルコンピュータからユーザID及びCP認証コードが入力されてもよい。
本実施の形態1〜6において、コピー制御システムは、光ディスクの購入者に対し、情報記録再生装置でのコンテンツデータの再生に加え、画質を低下させずにホームサーバ又はモバイル機器でのコンテンツデータの再生を可能にする。同時に、コンテンツプロバイダは、デジタル配信のプラットホームを流用することにより、適切に顧客情報の収集を実現することができる。この際、小規模のコンテンツプロバイダは、自社でサーバを準備する必要がない。
また、特典取得コードの購入による課金処理を導入することにより、情報記録再生装置及び管理サーバから課金処理を排除することができる。光ディスクの購入者がコピーを行う前に、コンテンツプロバイダ又はデジタル小売業者が課金を行う。管理サーバ又は情報記録再生装置は、個人情報、価格及びクレジットカード等の情報を全く受け取らずに、課金処理の結果のみを受け取ることにより、簡単なユーザアクションのみで光ディスクに記録されたコンテンツデータのコピーを実現することができる。
具体的には、光ディスクパッケージの販売時に、光ディスクに記録されたコンテンツデータをコピーする権利に対する料金を、光ディスクパッケージの料金に含めて販売する。そして、料金の支払い証明として、特典取得コードを利用する。この場合、情報記録再生装置は特典取得コードの入力インターフェースのみを備え、入力された特典取得コードと光ディスクのコンテンツID(例えば、コンテンツの名称)と機器IDとを管理サーバに送ることにより、機器の正当性(不正改造機の除外)と特典取得コードの正当性とが確認され、コピー許諾条件が確認され、光ディスクに記録されたコンテンツデータのコピーを実行することができる。
また、管理サーバは、コンテンツプロバイダの要求に応じでコンテンツIDと特典取得コードとの組合せと、コピー許諾条件(コピー回数、コピーのファイル形式、DRM、又はデジタル小売業者等)とをデータベースに登録し、維持及び管理することができる。このデータベースが使用されることにより、情報記録再生装置からの問い合わせに応じ、適切な条件でのコピーの許諾又は不許可を返答することができる。また、直接個人情報を管理することなく、特定の機器のユーザが、どのようなコンテンツをコピーしたかを把握することが可能になる。
コンテンツプロバイダは、光ディスクパッケージに同梱する特典取得コードとコンテンツIDとの組合せと、コピー許諾条件とを管理サーバに登録するだけでよい。そのため、小規模のコンテンツプロバイダでも十分に利用可能である。
特典取得コードは、光ディスクパッケージに紙媒体で同梱されることに限定していない。そのため、コピー権が付加されていない光ディスクパッケージをデジタル小売業者から購入したユーザは、購入した光ディスクのコピー権をデジタル小売業者から購入し、特典取得コードを取得することも可能である。この場合、取得した特典取得コードを情報記録再生装置に入力すれば、光ディスクに記録されたコンテンツデータのコピーが可能になる。
同様に、光ディスクレンタル業者がコンテンツプロバイダから許諾を受けることができれば、レンタルした光ディスクの映像コンテンツをユーザが気に入った場合に、光ディスクレンタル業者のデジタル販売サイトにおいて、レンタル中の映像コンテンツのコピー権を購入し、特典取得コードを取得することも可能である。
また、デジタル小売業者又は光ディスクレンタル業者の販売サイトでコピー権を購入し、業者の識別IDと管理サーバのユーザIDと情報記録再生装置のユーザIDとの関連付けをユーザが許諾した場合、ユーザは特典取得コードを入力する必要がなく、ユーザIDを指定して情報記録再生装置を利用すれば、管理サーバ経由でコピー許諾条件が設定される。そのため、より簡単に光ディスクに記録されたコンテンツデータのコピーが可能になる。
また、情報記録再生装置は、課金処理を排除し、簡単な特典取得コード又はユーザIDを入力するためのユーザインターフェースと管理サーバとの簡単な通信処理のみで、光ディスクに記録されたコンテンツデータのコピー機能を実装することができる。このため、情報記録再生装置の製造コストを低下することができ、情報記録再生装置を普及させることができる。また、簡単なインターフェースで実装できるため、情報記録再生装置の新たな付加価値を提供できる。
管理サーバは、課金処理を排除し、簡単な特典取得コード又はユーザIDとコンテンツを管理し、情報記録再生装置との簡単な通信処理のみで、光ディスクに記録されたコンテンツデータのコピー機能を実装することができる。このため、管理サーバの実装負担と運用コストとを削減することができ、コピー機能の普及が期待できる。
コンテンツプロバイダ又はデジタル小売業者は、専用の課金処理を開発する必要がなく、一般的に使用されているWeb販売サイト又はデジタルコンテンツ販売サイトで、特典取得コード又はコピー権をユーザに販売し、販売状況を適宜管理サーバと共有するだけでよい。このため、光ディスクの付加機能としてのコピー機能の提供が、比較的容易に且つ安価に実現可能になり、コピー機能の普及が期待できる。
また、通常の販売サイトが利用できるため、コンテンツプロバイダ又はデジタル小売業者の都合で、プロモーション、価格設定及び価格改定を、管理サーバとは無関係に適宜実施することができる。
更に、最終的に、特典取得コード又はユーザIDが情報記録再生装置又は管理サーバに登録されるのみで、著作権者の指定したコピー許諾条件でコピー機能が提供されるので、様々なビジネスモデルを自由に構築可能である。
ユーザは、クレジットカード番号の入力等の煩雑な課金処理を行う必要が無く、情報記録再生装置に対してセキュリティの不安を感じる必要がないので、安心してコピー機能を利用できる。また、課金は、光ディスクパッケージの購入時又はデジタル小売業者のサイト等で行われるため、簡単に安心してコピー機能を利用することができる。また、本実施の形態におけるコピー機能は、既存のデジタルコピーに比べて画質が良く、ネットワークを介してダウンロードする手間が不要である。従って、ユーザは、場所に関係なく高画質でコンテンツを視聴したい場合は、本実施の形態におけるコピー機能を利用し、低画質でもよいので、カジュアルにパーソナルコンピュータ又はモバイル機器でコンテンツを視聴したい場合は、既存のデジタルコピーを利用してもよい。本実施の形態におけるコピー機能と既存のデジタルコピーとの併用も可能である。