JP6266477B2 - 冷凍機 - Google Patents

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本発明の実施形態は、冷凍機に関する。
一般に、スターリングサイクルの冷凍機として、図7に示す構成の装置が知られている。図7中で、参照符号aは蓄冷器である。この蓄冷器aを介して一端側に高温側の圧縮部b、他端側に低温側の膨張部cが配設されている。ここでは、圧縮部bには圧縮ピストンd、膨張部cには膨張ピストンeがそれぞれ配設されている。圧縮ピストンdと膨張ピストンeとは例えば膨張側で圧力と変位が90°位相となるような冷凍サイクルとして適切な変位位相差を保持した状態で駆動される。そして、図8の(1)〜(4)に示す動作が行われる。すなわち、図8の(1)に示すように圧縮ピストンdの移動により例えばヘリウムガスなどの作動媒体を圧縮する際に放熱する。続いて、図8の(2)に示すように圧縮ピストンdと膨張ピストンeとが容積を保ったまま軸方向に移動することで、圧縮された作動媒体が蓄冷器aを通ることで高圧のまま冷却される。その後、図8の(3)に示すように膨張ピストンeの移動により作動媒体を膨張させる際に作動媒体の温度が下がり、吸熱する。続いて、図8の(4)に示すように圧縮ピストンdと膨張ピストンeとが連動して軸方向に移動する際に作動媒体が蓄冷器aを通ることで蓄冷器aを冷却し、作動媒体の温度が上昇し、図8の(1)〜(4)に示す1サイクルが終了する。この1サイクルの過程で、膨張部cの膨張空間における作動媒体の膨張に伴って吸熱し、圧縮部bの圧縮空間における作動媒体の圧縮に伴って放熱する。さらに、膨張空間と圧縮空間との間を往復する作動媒体との熱交換によって膨張部cの膨張空間と圧縮部bの圧縮空間との間の温度差を維持する。これにより、低温側から高温側への熱輸送があり、低温側が冷凍される。通常は、圧縮、膨張ピストンを、ともに連続的な単振動で駆動し、両者の位相差を適切にとることで上記の冷凍サイクルを周期的に行う。
特開平11−37582号公報 特開平9−145180号公報
上記従来構成のスターリングサイクルの冷凍機では、圧縮ピストンdは仕事をして、膨張ピストンeは仕事を受ける構成になっている。このとき、膨張ピストンeの仕事のエネルギー回収が通常は困難である。そのため、冷凍機全体のエネルギー損失を小さくすることが難しく、運転効率の向上が難しい。
本実施形態の課題は、冷凍機全体のエネルギー損失を小さくすることができ、運転効率の向上が図れる冷凍機を提供することにある。
実施形態によれば、圧縮膨張兼用部と、周波数調整手段と、位相調整手段と、温度センサと、制御部と、を有する。圧縮膨張兼用部は、圧力室内を仕切るダイアフラムの一面側の内部空間を圧縮器、その裏面側の内部空間を膨張器として機能させる。周波数調整手段は、ダイアフラムと、リング状の圧電素子を有する。圧電素子の変形動作に応じてダイアフラムの張力を変化させて圧力振動の振動周波数を調整する。位相調整手段は、パルスチューブと、一対の平面状の圧電素子とを有する。一対の圧電素子の変形動作に応じてパルスチューブのパイプ断面積とパイプ長を変更して圧力振動の振動位相を調整する。
第1の実施の形態のスターリングサイクル冷凍機の概略構成を示す縦断面図である。 第1の実施の形態のスターリングサイクル冷凍機の圧電素子付きダイアフラムの動作状態を説明するもので、(A)は斜視図、(B)は要部の縦断面図である。 第1の実施の形態のスターリングサイクル冷凍機の圧電素子付きパルスチューブの動作状態を説明するもので、(A)は側面図、(B)は縦断面図である。 第1の実施の形態のスターリングサイクル冷凍機の制御系を示すブロック図である。 第1の実施の形態のスターリングサイクルの冷凍機の動作状態を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態のスターリングサイクルの冷凍機の圧電素子付きパルスチューブの変形例を示すもので、(A)は側面図、(B)は縦断面図である。 従来のスターリングサイクルの冷凍機を示す概略構成図である。 従来のスターリングサイクルの冷凍機の冷凍サイクルにおけるピストンの位相の変化状態を示す図である。
[第1の実施の形態]
(構成)
図1乃至図5は、第1の実施の形態を示す。図1は、第1の実施の形態のスターリングサイクルの冷凍機1の概略構成を示す縦断面図である。図1中で、参照符号2は、真空断熱容器(冷凍槽)である。この真空断熱容器2の一端側に放熱器3が配設されている。
放熱器3の中心部には、外部圧縮器4が配設されている。この外部圧縮器4は、シリンダ4aと、このシリンダ4a内で往復移動するピストン4bとがそれぞれ設けられている。また、シリンダ4a内には、このシリンダ4aの基端部と、ピストン4bとの間に予圧ばね5が配設されている。本実施の形態では外部圧縮器4のシリンダ4aの外周部位には、モータステータ6が配設されている。ピストン4bには、図示しないモータマグネットと位置検出用のエンコーダとが配設されている。そして、モータステータ6とピストン4bのモータマグネットとにより、ピストン4bを軸方向(図1中で左右方向)に往復駆動するリニアモータMが構成されている。
真空断熱容器2の内部には、外部圧縮器4とともにスターリングサイクルの冷凍機1を構成する4段の圧縮膨張兼用部7と、4つの蓄冷器8とが設けられている。4つの蓄冷器8は、例えば金属メッシュを多数積層させた積層体や、発抱金属、スチールウールなどのようにへリウムなどの作動媒体との熱交換によって蓄熱(蓄冷)作用を有する材料が充填されている。
ここで、4段の圧縮膨張兼用部7は、外部圧縮器4側から順に第1の圧縮膨張兼用部7a、第2の圧縮膨張兼用部7b、第3の圧縮膨張兼用部7c、第4の圧縮膨張兼用部7dと表示する。そして、外部圧縮器4と第1の圧縮膨張兼用部7aとの間に第1の蓄冷器8a、第1の圧縮膨張兼用部7aと第2の圧縮膨張兼用部7bとの間に第2の蓄冷器8b、第2の圧縮膨張兼用部7bと第3の圧縮膨張兼用部7cとの間に第3の蓄冷器8c、第3の圧縮膨張兼用部7cと第4の圧縮膨張兼用部7dとの間に第4の蓄冷器8dがそれぞれ配置されている。
また、4段の圧縮膨張兼用部7は、同一構成になっている。すなわち、圧縮膨張兼用部7は、圧力室9と、この圧力室9内を仕切るダイアフラム10とを有する。ダイアフラム10は、弾性を有した例えば金属薄膜または薄板からできている隔壁である。図2(A),(B)に示すようにダイアフラム10の外周部には、リング状の圧電素子11が固定されている。この圧電素子11の外周部は、圧力室9の周壁部に固定されている。これにより、圧電素子付きダイアフラム15が構成されている。この圧電素子付きダイアフラム15は、外周の圧電素子11の変位に応じて、ダイアフラム10の張力を変化できる。ダイアフラム10の中央部には共振周波数を合わせるための錘12が付加されている。なお、圧電素子11で共振周波数を調整できれば、錘12はなくても良い。
この圧縮膨張兼用部7は、圧力室9内のダイアフラム10の一面側の内部空間を圧縮器13、その裏面側の内部空間を膨張器14として機能させるものである。本実施の形態では、図1中で、圧力室9内のダイアフラム10の左側が圧縮器13、右側が膨張器14としてそれぞれ機能する。
そして、圧電素子付きのダイアフラム15によって圧電素子11の変形動作に応じてダイアフラム10の張力を変化させて圧縮器13側と膨張器14側との圧力振動の振動周波数を調整する周波数調整手段が形成されている。
また、外部圧縮器4と第1の蓄冷器8aとの間には圧縮側熱交換器16、第1の蓄冷器8aと1段目の第1の圧縮膨張兼用部7aとの間には膨張側熱交換器17がそれぞれ配設されている。圧縮側熱交換器16は、放熱器3に接続されている。さらに、1段目の第1の圧縮膨張兼用部7aと第2の蓄冷器8bとの間には圧縮側熱交換器18が配設されている。
第1の圧縮膨張兼用部7aの圧力室9の外側には、膨張側熱交換器17と圧縮側熱交換器18との間を接続する熱伝導部19が配設されている。この熱伝導部19は、熱伝導のよい材質で形成されている。さらに、熱伝導部19には、膨張側熱交換器17との接続部に温度センサ20が配設されている。
2〜4段目の第2〜4の圧縮膨張兼用部7b〜7dは、第1の圧縮膨張兼用部7aと同様に構成されている。ただし、4段目の第4の圧縮膨張兼用部7dは、熱伝導部19の先端が固定部材21に接続されている。この固定部材21の先端部には、例えばLNA(ローノイズアンプ)や、超伝導回路を含む電子回路などの冷却対象物22が固定されている。さらに、固定部材21には温度センサ20が配設されている。
また、各段の圧縮膨張兼用部7の膨張器14側には、弾性を有した薄膜または薄板のパイプによって形成されているパルスチューブ23の一端が連結されている。このパルスチューブ23の他端側には、図3(A)に示すように例えば渦巻き状に巻回された巻回部23aが形成されている。この巻回部23aは、図3(B)に示すように離間対向配置された一対の平面状の圧電素子24a、24b間に挟持される状態で設置されている。一対の平面状の圧電素子24a、24bは、それぞれ固定壁部25a、25bに固定されている。固定壁部25a、25bの壁面から圧電素子24a、24bの変位に応じて、パルスチューブ23のパイプ断面がつぶれたり、引き伸ばされたりして、パルスチューブ23の断面積が変更できる。これにより、圧電素子付きパルスチューブ26が構成されている。パルスチューブ23の断面はベローズのような「ひだ」構造をとってもよい。
この圧電素子付きパルスチューブ26によって一対の圧電素子24a、24bの変形動作に応じてパルスチューブ23のパイプ断面積を変更して圧縮器13側と膨張器14側との圧力振動の位相を調整する位相調整手段が形成されている。
図4は、第1の実施の形態のスターリングサイクル冷凍機の制御系を示すブロック図である。図4に示すように外部圧縮器4のリニアモータMと、温度センサ20と、4段の圧縮膨張兼用部7のそれぞれの圧電素子付きダイアフラム15および圧電素子付きパルスチューブ26とは、CPUとその周辺回路からなるコントローラである制御部31に接続されている。この制御部31により、各段の圧縮膨張兼用部7および固定部材21の温度センサ20によって検出される温度と、各段の圧縮膨張兼用部7のダイアフラム10の振動周波数と位相とが検出される。このとき、各段の圧縮膨張兼用部7のダイアフラム10の振動周波数と位相とを検出するために、ダイアフラム10に付加されている圧電素子11をセンサとして用いる。圧電素子11は、適切な張力をダイアフラム10に与えるために静的な電圧を付加されている。これに外力が加わると圧電素子11の電圧に変動が生じる。これを制御部31で検知して、ダイアフラム10の外力、すなわち圧力振動の周波数と、位相を検出する。ダイアフラム10の外力のレベルは用いず、周波数と位相のみの検出なので、このような簡易な検出が可能である。
そして、温度センサ20によって検出される温度と、ダイアフラム10の圧力振動の周波数と、位相の検出結果に応じて圧電素子付きダイアフラム15および圧電素子付きパルスチューブ26の制御が制御部31により、次のように行なわれる。
(1−1)膨張器14の圧力振動周波数<圧縮器13の圧力振動周波数のときの圧電素子付きダイアフラム15の制御
図2(A)に示すように圧電素子付きダイアフラム15の圧電素子11を収縮させる。これにより、図2(A)中に矢印で示すようにダイアフラム10に張力を与えて、圧電素子11の固有振動周波数をあげることができる。
(1−2)膨張器14の圧力振動周波数>圧縮器13の圧力振動周波数のときの制御
圧電素子付きダイアフラム15の圧電素子11を膨張させる。これにより、ダイアフラム10には、図2(A)中の矢印と逆方向の力が作用することで、ダイアフラム10の張力を緩めて、圧電素子11の固有振動周波数を下げることができる。
(2−1)膨張器14の圧力振動位相<圧縮器13の圧力位相−90度のときの圧電素子付きパルスチューブ26の制御
圧電素子付きパルスチューブ26の圧電素子24a、24bを収縮させる。これにより、パルスチューブ23には、図3(B)中の矢印と逆方向の力が作用することで、パルスチューブ23の断面積を縮小させる。この状態では、パルスチューブ23の内部を流れるガス流速を下げ、ガス慣性をさげることができるので、位相が進む。
(2−2)膨張器14の圧力振動位相>圧縮器13の圧力位相−90度のときの制御
圧電素子付きパルスチューブ26の圧電素子24a、24bを膨張させる。これにより、図3(B)中に矢印で示すようにパルスチューブ23の断面積を拡大させる。この状態では、パルスチューブ23の内部を流れるガス流速を上げ、ガス慣性を高めることができるので、位相が遅れる。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の冷凍機1の使用時には、外部圧縮器4のリニアモータMによってシリンダ4a内のピストン4bが駆動される。外部圧縮器4が駆動すると、蓄冷器8を通じてガスの圧力振動として4段の圧縮膨張兼用部7の各ダイアフラム10が圧力振動を起こす。このとき、4段の圧縮膨張兼用部7の各ダイアフラム10の圧縮器13側の面と膨張器14側の面の圧力変化に応じて、ダイアフラム10は受動的に駆動(振動)する。各ダイアフラム10の圧力振動は、蓄冷器8を通じてガスの圧力振動として冷凍機先端の膨張器14にまで伝達する。
ここで、圧縮器13側の圧力振動が、膨張器14側の圧力振動と同じ周波数で振動し、かつ位相が90度ずれていると、冷凍サイクルが成立する。そこで、本実施の形態では、4段の圧縮膨張兼用部7の圧電素子付きダイアフラム15と圧電素子付きパルスチューブ26で各段の圧縮膨張兼用部7のダイアフラム10の圧力振動の周波数と、位相コントロールをそれぞれ行う。これにより、外部圧縮器4のリニアモータM以外に駆動素子を持たない、受動的な(パッシブな)駆動をする多段冷凍機が構成される。
冷凍サイクルが動作すると、各段の圧縮膨張兼用部7のダイアフラム10のガス温度は、温度差をもち、不均一になる。ガスは、温度によって密度などの物性値が異なるので、制御部31は、温度に応じて、ダイアフラム10の張力制御とパルスチューブ23の断面積制御を行なう。
また、エネルギの観点からみると(図5参照)、外部圧縮器4からの運動エネルギは、冷凍サイクルに伴うダイアフラム10の圧力差における仕事に消費されるが、同時に、ばねによる弾性エネルギと、慣性による運動エネルギが、振幅に応じてエネルギ授受(共振)が平行して行われている。冷凍サイクルによるガス、ダイアフラム10の振動にともなうガスの粘性損失、ダイアフラム10、圧電素子11による内部損失、また、冷凍サイクルによって生じた温度差による熱エネルギの放熱という、エネルギの損失がある。
(効果)
上記構成の本実施の形態のスターリングサイクル冷凍機1の圧縮膨張兼用部7では、内部のダイアフラム10の協調駆動(同一周波数、位相90度ずれ)は、共振現象(ダイアフラム10の固有振動数の設定と、パルスチューブ23の断面積の設定により、周波数と位相の制御がされている)によっている。そのため、圧力室9の内部に、駆動アクチュエータとして使用する圧電素子を持たないことで、駆動アクチュエータの発熱による冷凍機損失を防止できる。圧電素子を駆動アクチュエータとして使用する場合は、電気機械変換ヒステリシスがもたらす往復運動による損失(=発熱)が大きい。これに対し、ダイアフラム10の共振現象を制御するために使用する圧電素子11の場合は静的な一定変位による単なる電気機械変換であり、この場合は損失(=発熱)は少ないことが知られている。
したがって、ダイアフラム10を往復動させる駆動アクチュエータとして圧電素子を使用する場合は、圧電素子による損失(=発熱)が大きくなる。これに対し、本実施の形態の圧電素子付きダイアフラム15の圧電素子11や、圧電素子付きパルスチューブ26の圧電素子24a、24bのようにダイアフラム10の共振現象を制御するために使用する静的な一定変位駆動の設定用アクチュエータとして使用する場合は、損失(=発熱)が小さい。これにより、冷凍機全体のエネルギー損失を小さくすることができ、運転効率の向上が図れる冷凍機を提供することができる。
[変形例]
図6(A),(B)は、第1の実施の形態(図1乃至図5参照)のスターリングサイクル冷凍機1の圧電素子付きパルスチューブ26の変形例を示す。本変形例は、図6(B)に示すように一対の圧電素子24a、24bをそれぞれ複数の小型圧電素子41を並設させた圧電素子の集合体によって形成し、各小型圧電素子41を個別に制御可能にしたものである。これにより、パルスチューブ23の長さ方向に沿って、部分的に個別な制御を行うことができる。
本変形例では、パルスチューブ23の管路の途中に、部分的に断面積を極端に小さくするような制御を行えば、見かけ上、パルスチューブ23の管路長を短く制御できる。これにより、パルスチューブ23の内部のガス流路となる管路長の変更を行うことができる。
また、パルスチューブ23の管路の途中を、まとめて一定長さだけ、断面積を拡大するような制御を行えば、見かけ上、パルスチューブ23内のチャンバとしてはたらく。
したがって、本変形例では、より精密な冷凍サイクルを実現することができる。
これらの実施形態によれば、冷凍機全体のエネルギー損失を小さくすることができ、運転効率の向上が図れる冷凍機を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…スターリングサイクル冷凍機、2…真空断熱容器、3…放熱器、4…外部圧縮器、4a…シリンダ、4b…ピストン、5…予圧ばね、6…モータステータ、7…圧縮膨張兼用部、7a…第1の圧縮膨張兼用部、7b…第2の圧縮膨張兼用部、7c…第3の圧縮膨張兼用部、7d…第4の圧縮膨張兼用部、8…蓄冷器、8a…第1の蓄冷器、8b…第2の蓄冷器、8c…第3の蓄冷器、8d…第4の蓄冷器、9…圧力室、10…ダイアフラム、11…圧電素子、12…錘、13…圧縮器、14…膨張器、15…圧電素子付きダイアフラム(周波数調整手段)、16…圧縮側熱交換器、17…膨張側熱交換器、18…圧縮側熱交換器、19…熱伝導部、20…温度センサ、21…固定部材、22…冷却対象物、23…パルスチューブ、23a…巻回部、24a…圧電素子、24b…圧電素子、25a…固定壁部、25b…固定壁部、26…圧電素子付きパルスチューブ(位相調整手段)、31…制御部、41…小型圧電素子。

Claims (3)

  1. 蓄冷器を介して一端側に高温側の圧縮部、他端側に低温側の膨張部が配設されるスターリングサイクルの冷凍機であって、
    前記圧縮部と前記膨張部との間に配設され、圧力室内を仕切るダイアフラムの一面側の内部空間を圧縮器、その裏面側の内部空間を膨張器として機能させる圧縮膨張兼用部と、
    前記ダイアフラムの外周部位と、前記圧力室の周壁部との間に配設され、外周部が前記圧力室の周壁部に固定されるリング状の圧電素子を有し、前記圧電素子の変形動作に応じて前記ダイアフラムの張力を変化させて前記圧縮器側の圧力振動と前記膨張器側の圧力振動との振動周波数を調整する周波数調整手段と、
    一端側が前記圧力室内の前記膨張器側に連通された弾性を有するパルスチューブと、前記パルスチューブを挟持する一対の平面状の圧電素子とを有し、前記一対の圧電素子の変形動作に応じて前記パルスチューブのパイプ断面積とパイプ長を変更して前記圧縮器側の圧力振動と前記膨張器側の圧力振動との振動位相を調整する位相調整手段と、
    を有することを特徴とする冷凍機。
  2. 前記圧縮膨張兼用部は、複数段積層されていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍機。
  3. 複数段の前記圧縮膨張兼用部は、それぞれ温度センサを備え、
    前記温度センサの検出温度に応じて前記各段の前記周波数調整手段と前記位相調整手段を制御するコントローラを有することを特徴とする請求項2に記載の冷凍機。
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