JP6264863B2 - 画像記録装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の排出トレイを備える画像記録装置に関する。
従来より、通信回線を通じて接続された外部装置から記録指示を取得したことに応じて、当該記録指示に従って記録媒体に画像を記録し、当該記録媒体を排出トレイに排出する画像記録装置が知られている。上記構成によれば、ユーザは、例えば、自席のPC(Personal Computerの略)を通じて画像記録装置に画像記録を実行させることができる。
上記構成の画像記録装置が複数の記録指示を取得した場合、排出トレイには、各記録指示に従って画像が記録された記録媒体(以下、「記録済媒体」と表記する。)が積層された状態で支持される。すなわち、異なるユーザの記録指示に係る記録済媒体が排出トレイ上において混在していることがある。そこで、例えば特許文献1には、印刷物の取り忘れを検知してユーザに通知する画像形成装置が開示されている。
特開2009−292055号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、複数ユーザの記録済媒体が排出トレイ上において混在している状態を、直ちに解消できるわけではない。その結果、記録済媒体を排出トレイから取り出そうとするユーザは、自分の記録指示に係る記録済媒体と、他人の記録指示に係る記録媒体とを、選別する必要がある。
また、記録指示に含まれる画像データをメモリに蓄積し、画像記録装置に接近したユーザから排出指示を受け付けたタイミングで当該画像データで示される画像を記録媒体に記録する画像記録装置も存在する。しかしながら、上記の方法によれば、画像記録装置に接近したにもかかわらず、ユーザは、排出指示を入力してから記録媒体が排出されるまでの時間を待たなければ、記録済媒体を得ることができない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なる記録指示に係る記録済媒体がトレイ上において混在するのを抑制すると共に、記録媒体が排出されるまでの待ち時間を低減した画像記録装置を提供することにある。
本明細書に記載の画像記録装置は、記録媒体に画像を記録する記録部と、前記記録部によって画像が記録された記録媒体を、ユーザが取り出し不能な状態で支持する第1トレイと、前記記録部によって画像が記録された記録媒体を、ユーザが取り出し可能な状態で支持する第2トレイと、前記第1トレイ又は前記第2トレイへ記録媒体を搬送する搬送部と、通信回線を通じて外部装置と通信する通信部と、ユーザに操作される操作部と、記憶部と、制御部とを備える。前記制御部は、前記記録部に記録させる画像を示す画像データを含む記録指示を、前記通信部を通じて外部装置から受け付ける第1受付手段と、前記第1受付手段によって前記記録指示が受け付けられたことに応じて、当該記録指示に従って前記記録部に画像を記録させた記録媒体を前記第1トレイに排出するための条件を満たすか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記条件を満たすと判断されたことに応じて、前記記録指示に従って記録媒体に対して画像を前記記録部に記録させ、且つ当該記録媒体を前記第1トレイへ向けて前記搬送部に搬送させる第1記録制御手段と、前記判断手段によって前記条件を満たさないと判断されたことに応じて、前記記録指示に含まれる前記画像データを前記記憶部に記憶させる記憶制御手段と、前記記録指示に従って画像が記録された記録媒体を排出する排出指示を、前記操作部を通じてユーザから受け付ける第2受付手段と、前記判断手段によって前記条件を満たすと判断され且つ前記第2受付手段によって前記排出指示が受け付けられたことに応じて、前記第1トレイに支持されている記録媒体を取り出し可能な状態にする排出制御手段と、前記判断手段によって前記条件を満たさないと判断され且つ前記第2受付手段によって前記排出指示が受け付けられたことに応じて、前記記憶部に記憶された前記画像データで示される画像を記録媒体に対して前記記録部に記録させ、且つ当該記録媒体を前記第2トレイへ向けて前記搬送部に搬送させる第2記録制御手段とを含む。
本明細書に記載の画像記録装置によれば、ユーザが当該画像記録装置に設けられた操作部を通じて排出指示を入力することによって、記録指示に従って画像が記録された記録媒体が取り出し可能となる。これにより、異なる記録指示に係る記録済媒体がトレイ上において混在するのを抑制することができる。また、画像が記録された記録媒体の一部は予め第1トレイに排出されているので、記録媒体が排出されるまでの待ち時間も低減される。
図1は、複合機10のブロック図である。 図2は、記録部11及び各トレイ13〜17の間に設けられた搬送路41〜48を示す模式図である。 図3は、(A)記録指示を取得した時点におけるデータ記憶領域28Bの記憶内容、(B)記録指示に含まれる情報、(C)排出指示を取得した時点におけるデータ記憶領域28Bの記憶内容、及び(D)排出指示に含まれる情報の一例である。 図4は、画像記録処理のフローチャートである。 図5は、条件判断処理のフローチャートである。 図6は、(A)記録指示を取得した時点におけるデータ記憶領域28Bの記憶内容、(B)記録指示に含まれる情報、(C)排出指示を取得した時点におけるデータ記憶領域28Bの記憶内容、及び(D)排出指示に含まれる情報の他の例である。 図7は、廃棄処理のフローチャートである。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[複合機10]
本実施形態における複合機10は、図1に示されるように、記録部11と、搬送部12と、給紙トレイ13と、クローズトレイ14と、オープントレイ15と、廃棄トレイ16と、再利用トレイ17と、表示部23と、操作部24と、通信部25と、CPU27と、記憶部28と、通信バス29とを主に備える。複合機10を構成する各構成要素は、通信バス29を介して相互に接続されている。複合機10は、画像記録装置の一例である。
[記録部11]
記録部11は、画像データで示される画像を記録用紙に記録する記録処理を実行する。記録部11の記録方式は特に限定されないが、例えば、インクジェット方式や電子写真方式などの公知の方式を採用することができる。記録用紙は、記録媒体の一例である。また、複合機10は、記録用紙に記録されている画像を読み取って画像データを生成するスキャン機能、記録用紙に記録されている画像を読み取って他の記録用紙に記録するコピー機能、或いはFAXの送受信を行うFAX機能等をさらに有していてもよい。
[搬送部12]
搬送部12は、記録部11と各トレイ13〜17との間、及び各トレイ13〜17の間に設けられた搬送路41〜48に沿って記録用紙を搬送する。搬送部12の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、記録用紙の上面に当接して回転するローラ、或いは記録用紙を挟持して回転するローラ対等によって構成され、不図示のモータによって駆動される。搬送路41〜48は、記録用紙を通過させる空間を指す。搬送路41〜48は、複合機10を構成する各構成要素によって区画される。
本実施形態における搬送部12は、図2に示されるように、給紙トレイ13及び再利用トレイ17に支持された記録用紙を、搬送路41、42に沿って記録部11へ搬送する。また、搬送部12は、記録部11によって画像が記録された記録用紙を、搬送路43、44に沿ってクローズトレイ14及びオープントレイ15へ搬送する。また、搬送部12は、クローズトレイ14に支持された記録用紙を、搬送路45、46、47に沿ってオープントレイ15、廃棄トレイ16、及び再利用トレイ17へ搬送する。さらに、搬送部12は、クローズトレイ14から排出した記録用紙を搬送路48を通じて再びクローズトレイ14へ搬送する。
[給紙トレイ13]
給紙トレイ13は、記録部11によって画像が記録される前の記録用紙を積層状態で支持可能である。本実施形態における給紙トレイ13は、両面が白紙の状態の記録用紙を支持する。搬送部12は、例えば、給紙トレイ13に積層された複数の記録用紙のうち、一番上の記録用紙から順に搬送路41に沿って記録部11へ搬送する。
[クローズトレイ14]
クローズトレイ14は、記録部11によって画像が記録された記録用紙を積層状態で支持可能である。クローズトレイ14は、ユーザが取り出し不能な状態で記録用紙を支持する。「ユーザが取り出し不能な状態」とは、例えば、クローズトレイ14が複合機10に装着された状態或いは複合機10の使用状態において、クローズトレイ14に支持された記録用紙をユーザが直接取り出すことができない状態を指す。また、「複合機10の使用状態」とは、例えば、記録部11による記録処理が実行可能な状態を指す。クローズトレイ14は、第1トレイの一例である。
本実施形態において、記録部11から搬送路43を通じて搬送された記録用紙は、既にクローズトレイ14に支持されている記録用紙の上に積層される。また、クローズトレイ14上に積層された記録用紙は、下から順に搬送路45〜48に送り出される。すなわち、搬送部12は、搬送路43、48に沿って搬送した記録用紙を、クローズトレイ14上に積層された記録用紙の一番上に載置する。また、搬送部12は、例えば、クローズトレイ14上に積層された一番下の記録用紙を搬送路45〜48に送り出す。
[オープントレイ15]
オープントレイ15は、記録部11によって画像が記録された記録用紙を積層状態で支持可能である。オープントレイ15は、搬送路44を通じて記録部11から直接搬送された記録用紙、及び搬送路45を通じてクローズトレイ14から搬送された記録用紙を支持する。オープントレイ15は、ユーザが取り出し可能な状態で記録用紙を支持する。搬送部12は、例えば、記録部11及びクローズトレイ14から搬送路44、45に沿って搬送した記録用紙を、オープントレイ15上に積層された記録用紙の一番上に載置する。オープントレイ15は、第2トレイの一例である。
[廃棄トレイ16]
廃棄トレイ16は、記録部11によって画像が記録された記録用紙を積層状態で支持可能である。廃棄トレイ16は、搬送路46を通じてクローズトレイ14から搬送された記録用紙を支持する。廃棄トレイ16は、全てのユーザが記録用紙を取り出し可能なように開放されていてもよいし、管理者等の特定のユーザのみが記録用紙を取り出し可能なようにロックされていてもよい。搬送部12は、例えば、クローズトレイ14から搬送路46に沿って搬送した記録用紙を、廃棄トレイ16上に積層された記録用紙の一番上に載置する。廃棄トレイ16は、第3トレイの一例である。
[再利用トレイ17]
再利用トレイ17は、記録部11によって画像が記録された記録用紙を積層状態で支持可能である。再利用トレイ17は、搬送路47を通じてクローズトレイ14から搬送された記録用紙を支持する。本実施形態における再利用トレイ17は、一方の面に画像が記録され且つ他方の面が白紙の状態の記録用紙を支持する。搬送部12は、例えば、クローズトレイ14から搬送路47に沿って搬送した記録用紙を、再利用トレイ17上に積層された記録用紙の一番上に載置する。また、搬送部12は、例えば、再利用トレイ17上に積層された一番上の記録用紙を、搬送路42に沿って記録部11へ搬送する。再利用トレイ17は、第4トレイの一例である。
[表示部23]
表示部23は、各種情報を表示する表示画面を備える。表示部23の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Displayの略)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Displayの略)等を採用することができる。
[操作部24]
操作部24は、表示部23の表示画面に表示されたオブジェクトを選択するユーザの操作を検知する。具体的には、操作部24は、例えば押ボタンを有しており、押下された押ボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU27へ出力する。さらに、操作部24は、表示部23の表示画面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。すなわち、表示部23がタッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。タッチセンサには、静電容量方式、抵抗膜方式等の周知の方式を採用することができる。
なお、「オブジェクト」とは、ユーザが操作部24を操作することによって選択可能な画像を指す。一例として、オブジェクトは表示部23に表示された文字列であって、操作部24の方向キーを押下することによってオブジェクトの1つがハイライト表示され、操作部24の決定ボタンを押下することによってハイライト表示されたオブジェクトが選択されてもよい。他の例として、操作部24がタッチパネルである場合のオブジェクトは表示部23に表示されたアイコン、ボタン、リンク等であって、タッチ位置に表示されたオブジェクトが選択されてもよい。
[通信部25]
通信部25は、通信ネットワークを通じて外部装置と通信を行うためのインタフェースである。すなわち、複合機10は、通信部25を通じて外部装置に各種データ又は各種情報を出力し、通信部25を通じて外部装置から各種データ又は各種情報を取得する。なお、外部装置は、例えば、ユーザが使用するPC(Personal Computerの略)等である。
[CPU27]
CPU(Central Processing Unitの略)27は、複合機10の全体動作を制御するものである。CPU27は、操作部24から出力される操作信号、及び通信部25を通じて外部装置から取得した各種情報或いは各種データ等に基づいて、後述する各種プログラムを記憶部28から取得して実行する。すなわち、CPU27及び記憶部28は、制御部の一例を構成する。
[記憶部28]
記憶部28は、プログラム記憶領域28Aと、データ記憶領域28Bとを有する。プログラム記憶領域28Aには、OS(Operating Systemの略)30と、画像記録プログラム31とが格納される。なお、画像記録プログラム31は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。データ記憶領域28Bには、画像記録プログラム31の実行に必要なデータ或いは情報が記憶される。
データ記憶領域28Bには、例えば図3(A)に示されるように、ジョブ識別子と、ユーザ識別子と、画像データと、サイズ情報と、記録面情報と、枚数情報と、パスワード情報と、状態情報とが対応づけて記憶されている。上記の各情報は、例えば、通信部25を通じて外部装置から記録指示を取得してから、当該記録指示に従って画像が記録された記録用紙がオープントレイ15、廃棄トレイ16、又は再利用トレイ17に排出されるまでの間、データ記憶領域28Bに記憶される。
ジョブ識別子は、通信部25を通じて外部装置から取得した記録指示を識別するものである。すなわち、図3(A)の各レコードは、1つの記録指示に対応づけられている。ジョブ識別子は、記録指示を取得したことに応じて複合機10によって一意に割り当てられ、外部装置を操作するユーザに通知される。ユーザ識別子は、外部装置を通じて記録指示を出力したユーザを示す識別子であって、記録指示に含まれる。ユーザ識別子の具体例は特に限定されないが、外部装置のコンピュータ名或いはIPアドレス等であってもよい。ジョブ識別子及びユーザ識別子は、識別子の一例である。
画像データは、ジョブ識別子によって識別される記録指示に含まれる。画像データは、記録部11に記録させる画像を示すものである。サイズ情報は、画像データのデータサイズを示す情報である。本実施形態におけるサイズ情報には、「kbyte」を単位とする数値が設定される。サイズ情報は、画像データで示される画像を記録部11が記録媒体に記録するのに要する記録時間を推定可能な記録時間情報の一例である。なお、記録時間情報の他の例としては、画像データで示される画像の解像度、当該画像のページ数、或いはそれらの組み合わせ等であってもよい。
記録面情報は、当該記録指示に従って画像が記録された後の記録用紙について、当該記録用紙の両面に画像が記録されているか、片面にのみ画像が記録されているかを特定するための情報である。記録面情報には、例えば、給紙トレイ13に支持された記録用紙の片面に画像を記録する場合に、「片面」が設定される。一方、記録面情報には、例えば、給紙トレイ13に支持された記録用紙の両面に画像を記録する場合、或いは再利用トレイ17に支持された記録用紙の片面に画像を記録する場合に、「両面」が設定される。記録面情報は、記録指示に含まれる記録用紙の給紙元を示す情報と、記録媒体のどちらの面に画像を記録するかを示す情報と、に基づいて特定される。
枚数情報は、画像の記録に必要な記録用紙の枚数を示す情報である。枚数情報は、記録指示に含まれていてもよいし、記録部11によって実際に画像が記録された記録用紙の枚数が設定されてもよい。パスワード情報は、記録指示に従って画像が記録された記録媒体をオープントレイ15に排出させるためのパスワードを示す情報である。例えば、複合機10は、記録指示に含まれるパスワード情報と排出指示に含まれるパスワード情報とが一致したことに応じて、当該記録指示に従って画像が記録された記録用紙をオープントレイ15に排出してもよい。また、パスワード情報は、記録指示を取得した複合機10によって生成され、記録指示を入力したユーザに通知されてもよい。なお、図3(A)の例において「−」はパスワードが設定されていないことを示す。
状態情報は、取得した記録指示の実行状態を管理するための情報である。本実施形態における状態情報には、「クローズトレイ」或いは「メモリ」が設定される。「クローズトレイ」は、対応する記録指示に従って画像が記録された記録用紙がクローズトレイ14に支持されていることを示す値である。一方、「メモリ」は、対応する記録指示に含まれる画像データがデータ記憶領域28Bに記憶されており、且つ当該画像データで示される画像が未だ記録用紙に記録されていないことを示す値である。「クローズトレイ」は第1の値の一例であり、「メモリ」は第2の値の一例である。
なお、記録指示とは、画像データで示される画像を記録部11に記録させるための指示である。記録指示には、少なくとも画像データが含まれる。また、記録指示には、例えば、ユーザ識別子、サイズ情報、記録面情報、枚数情報、又はパスワードの一部又は全部がさらに含まれる。排出指示とは、記録指示に従って画像が記録された記録媒体をオープントレイ15に排出させるための指示である。排出指示には、例えば、ジョブ識別子、ユーザ識別子、又はパスワードの一部又は全部が含まれる。本実施形態における複合機10は、通信部25を通じて外部装置から記録指示を受け付け、操作部24を通じてユーザから排出指示を受け付ける。すなわち、ユーザは、複合機10から離れた場所において記録指示を複合機10に入力することができ、複合機10の近傍において排出指示を複合機10に入力することができる。
なお、本明細書中の「データ」と「情報」とは、コンピュータによって取り扱い可能なビット或いはビット列である点において共通する。「データ」とは、各ビットが示す意味内容をコンピュータが考慮することなく取り扱えるものを指す。これに対して、「情報」とは、各ビットが示す意味内容によってコンピュータの動作が分岐するものを指す。さらに、「指示」は、送信先の装置に対して次の動作を促すための制御信号であって、情報を含んでいることもあるし、それ自体が情報としての性質を有していることもある。
また、「データ」及び「情報」は、形式(例えば、テキスト形式、バイナリ形式、フラグ形式等)がコンピュータ毎に変更されたとしても、同一の意味内容と認識される限り、同一のデータ及び情報として取り扱われる。例えば、「2つ」であることを示す情報が、あるコンピュータではASCIIコードで”0x32”というテキスト形式の情報として保持され、別のコンピュータでは二進数表記で”10”というバイナリ形式の情報として保持されてもよい。
但し、上記の「データ」及び「情報」の区別は厳密なものではなく、例外的な取り扱いも許容される。例えば、データが一時的に情報として扱われてもよいし、情報が一時的にデータとして扱われてもよい。また、ある装置ではデータとして扱われるものが、他の装置では情報として扱われてもよい。さらには、データの中から情報が取り出されてもよいし、情報の中からデータが取り出されてもよい。
記憶部28は、例えば、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memoryの略)、HDD(Hard Disk Driveの略)、CPU27が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成される。なお、記憶部28は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、non−transitoryな媒体には含まれない。
プログラム記憶領域28Aに記憶されているプログラムは、CPU27によって実行される。しかしながら、本明細書では、CPU27を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムAが処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「CPU27がプログラムAに記述された処理Aを実行する」ことを指してもよい。
OS30は、複合機10を構成するハードウェアである記録部11、搬送部12、表示部23、操作部24、及び通信部25等を制御するためのAPI(Application Programming Interfaceの略)を提供する基本プログラムである。すなわち、上記の各プログラムは、OS30が提供するAPIを呼び出すことによって、各ハードウェアを制御する。しかしながら、本明細書では、OS30を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記述は、「プログラムBがOS30のAPIを通じてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。
[画像記録処理]
図3〜図6を参照して、複合機10によって実行される画像記録処理を説明する。本実施形態における画像記録処理は、図3(A)に示される情報がデータ記憶領域28Bに記憶されている状態において、図3(B)に示される記録指示に従って記録用紙に画像を記録し、図3(D)に示される排出指示に従って当該記録用紙をオープントレイ15に排出する処理である。
まず、複合機10の画像記録プログラム31は、通信部25を通じて外部装置から記録指示を取得するまで待機する(S11)。ここでは、図3(B)に示されるように、ユーザ識別子「ユーザC」と、画像データ3と、サイズ情報「2000kByte」と、記録面情報「片面」と、枚数情報「15枚」と、パスワード情報「abc」とを含む記録指示が取得されたものとする。また、画像記録プログラム31は、当該記録指示にジョブ識別子「003」を割り当て、当該ジョブ識別子「003」を通信部25を通じて外部装置に出力する。ステップS11を実行する複合機10のCPU27は、第1受付手段の一例である。
次に、画像記録プログラム31は、記録指示を取得したことに応じて(S11:Yes)、条件判断処理を実行する(S12)。条件判断処理は、ステップS11で取得した記録指示に従って記録部11に画像を記録させた記録用紙をクローズトレイ14に排出するための条件を満たすか否かを判断する処理である。ステップS12を実行する複合機10のCPU27は、判断手段の一例である。図5を参照して、ステップS12の条件判断処理を詳細に説明する。
まず、画像記録プログラム31は、クローズトレイ14に既に記録用紙が支持されているか否かを判断する(S31)。具体的には、画像記録プログラム31は、「クローズトレイ」が設定された状態情報がデータ記憶領域28Bに記憶されているか否かを判断する。そして、画像記録プログラム31は、データ記憶領域28Bに記憶されている状態情報に「クローズトレイ」が設定されていることに応じて、クローズトレイ14に記録用紙が支持されていると判断する(S31:Yes)。一方、画像記録プログラム31は、データ記憶領域28Bに記憶されている全ての状態情報に「クローズトレイ」と異なる値が設定されていることに応じて、クローズトレイ14に記録用紙が支持されていないと判断する(S31:No)。
次に、画像記録プログラム31は、クローズトレイ14に記録用紙が支持されていないことに応じて(S31:No)、ステップS11で取得した記録指示に従った記録処理に要する記録時間が閾値時間を上回るか否かを判断する(S32)。具体的には、画像記録プログラム31は、記録指示に含まれるサイズ情報で示されるデータサイズが閾値サイズを上回ることに応じて、記録時間が閾値時間を上回ると判断する(S32:Yes)。一方、画像記録プログラム31は、記録指示に含まれるサイズ情報で示されるデータサイズが閾値サイズ以下であることに応じて、記録時間が閾値時間以下であると判断する(S32:No)。本実施形態における閾値サイズは、例えば、2500kByteとする。
そして、画像記録プログラム31は、記録時間が閾値時間を上回ることに応じて(S32:Yes)、記録用紙をクローズトレイ14に排出するための条件を満たすと判断(S33)し、条件判断処理を終了する。一方、画像記録プログラム31は、記録時間が閾値時間以下であることに応じて(S32:No)、記録用紙をクローズトレイ14に排出するための条件を満たさないと判断(S34)し、条件判断処理を終了する。図3(B)に示される記録指示に対する条件判断処理では、クローズトレイ14に記録用紙が存在せず(S31:No)、データサイズが閾値サイズ以下となる(S32:No)ので、条件を満たさないと判断される(S34)。クローズトレイ14に記録用紙が支持されている場合(S31:Yes)の処理内容は、後述する。
図4に戻って、画像記録プログラム31は、ステップS12で条件を満たさないと判断したことに応じて(S13:No)、画像データ3をデータ記憶領域28Bに記憶させる(S16)。ステップS16の処理を実行する複合機10のCPU27は、記憶制御手段の一例である。一方、ステップS12で条件を満たすと判断した場合(S13:Yes)の処理は、後述する。
また、画像記録プログラム31は、図3(C)に示されるように、当該記録指示を識別するジョブ識別子「003」と、当該記録指示に含まれるユーザ識別子「ユーザC」、サイズ情報「2000」、記録面情報「片面」、枚数情報「15枚」、及びパスワード情報「abc」と、状態情報「メモリ」とを、画像データ3と対応づけてデータ記憶領域28Bに記憶させる。すなわち、状態情報「メモリ」は、条件判断処理において条件を満たさないと判断されたことを示す値でもある。一方、状態情報「クローズトレイ」は、条件判断処理において条件を満たすと判断されたことを示す値でもある。上記の各情報をデータ記憶領域28Bに記憶させる複合機10のCPU27は、管理手段の一例である。後述する各ステップにおいて、データ記憶領域28Bの記憶内容を更新する処理も同様である。
次に、画像記録プログラム31は、操作部24を通じてユーザから排出指示を取得するまで待機する(S17)。ここでは、図3(D)に示されるように、ジョブ識別子「003」と、パスワード情報「abc」とを含む排出指示が取得されたものとする。ステップS17を実行する複合機10のCPU27は、第2受付手段の一例である。なお、図4では、ステップS11〜S16までの処理と、ステップS17〜S21までの処理とを一連のフローとして記述しているが、これらの処理は非同期であってもよい。すなわち、複数の記録指示の入力順序と、各記録指示に対応する複数の排出指示の入力順序とは、異なっていてもよい。
画像記録プログラム31は、排出指示を取得したことに応じて(S17:Yes)、対応する記録指示に対する条件判断処理(S12)で条件を満たすと判断されたか否かを確認する(S18)。具体的には、画像記録プログラム31は、排出指示に含まれるジョブ識別子に対応づけられた状態情報に「クローズトレイ」が設定されていることに応じて、条件を満たすと判断する(S18:Yes)。一方、画像記録プログラム31は、排出指示に含まれるジョブ識別子に対応づけられた状態情報に「クローズトレイ」と異なる値が設定されていることに応じて、条件を満たさないと判断する(S18:No)。図3(D)の例において、ジョブ識別子「003」に対応づけられた状態情報には、「メモリ」が設定されている。
画像記録プログラム31は、ステップS12で条件を満たさないと判断されたことに応じて(S18:No)、排出指示に含まれるジョブ識別子「003」に対応づけてデータ記憶領域28Bに記憶された画像データ3で示される画像を記録用紙に対して記録部11に記録させ(S20)、当該記録用紙をオープントレイ15へ向けて搬送部12に搬送させる(S21)。ステップS20、S21の処理を実行する複合機10のCPU27は、第2記録制御手段の一例である。一方、ステップS12で条件を満たすと判断された場合(S18:Yes)の処理は、後述する。
具体的には、画像記録プログラム31は、ステップS20において、給紙トレイ13に支持された記録用紙を搬送路41に沿って記録部11へ搬送部12に搬送させ、当該記録用紙に対して画像データ3で示される画像を記録部11に記録させる。また、画像記録プログラム31は、ステップS21において、記録部11によって画像が記録された記録用紙を搬送路44に沿ってオープントレイ15へ搬送部12に搬送させる。また、画像記録プログラム31は、図3(C)に示されるジョブ識別子「003」によって識別されるレコードをデータ記憶領域28Bから削除し、画像記録処理を終了する。
なお、画像記録プログラム31は、ステップS17において、排出指示に含まれるパスワード情報と、排出指示に含まれるジョブ識別子「003」に対応づけてデータ記憶部28Bに記憶されたパスワード情報とが一致することに応じて、ステップS20、S21の処理を実行してもよい。一方、画像記録プログラム31は、ステップS17において、上記の2つのパスワード情報が相違することに応じて、パスワードの再入力を求めてもよい。また、画像記録プログラム31は、誤ったパスワード情報が所定の回数入力されたことに応じて、画像記録処理を中断してもよい。
次に、図6(A)に示される情報がデータ記憶領域28Bに記憶されている状態において、図6(B)に示される記録指示に従って記録用紙に画像を記録し、図6(D)に示される排出指示に従って当該記録用紙をオープントレイ15に排出する処理を説明する。なお、図3の例を用いて説明した処理との共通点の詳しい説明は省略し、相違点を中心に説明する。
なお、図6に示される状態情報「クローズトレイ」の末尾に付された数字は、対応する記録用紙がクローズトレイ14に排出された記録指示の順序を示す。すなわち、複数の記録指示に従って画像が記録された複数の記録用紙は、記録指示毎に纏まった状態で当該数字の順にクローズトレイ14上に積層されている。より具体的には、記録指示毎に纏まった記録用紙は、対応する状態情報「クローズトレイ」の末尾に付された数字が小さいほど下方に位置し、当該数字が大きいほど上方に位置することになる。
換言すれば、当該数字は、クローズトレイ14に積層された複数の記録用紙内において、対応する記録指示に従って画像が記録された記録用紙の位置を特定する情報である。さらに換言すれば、当該数字は、クローズトレイ14から次に排出される記録用紙を特定する情報である。すなわち、図6(C)の例は、ジョブ識別子「002」で特定される5枚の記録用紙の上に、ジョブ識別子「003」で特定される15枚の記録用紙が積層されており、ジョブ識別子「002」で特定される記録用紙がクローズトレイ14から次に排出されることを示す。
画像記録プログラム31は、条件判断処理(S12)において、クローズトレイ14に記録用紙が支持されていることに応じて(S31:Yes)、ステップS11で取得した記録指示と、クローズトレイ14に支持された記録用紙に画像を記録させるための記録指示とが同一のユーザによって入力されたか否かを判断する(S35)。具体的には、画像記録プログラム31は、ステップS11で取得した記録指示に含まれるユーザ識別子と、「クローズトレイ」が設定された状態情報に対応づけられたユーザ識別子とが同一であることに応じて、2つの記録指示が同一のユーザによって入力されたと判断する(S35:Yes)。一方、画像記録プログラム31は、ステップS11で取得した記録指示に含まれるユーザ識別子と、「クローズトレイ」が設定された状態情報に対応づけられたユーザ識別子とが相違することに応じて、2つの記録指示が異なるユーザによって入力されたと判断する(S35:No)。
次に、画像記録プログラム31は、2つの記録指示が同一のユーザによって入力されたことに応じて(S35:Yes)、2つの記録指示に含まれるパスワード情報が同一であるか否かを判断する(S36)。そして、画像記録プログラム31は、2つの記録指示に含まれるパスワード情報が同一であることに応じて(S36:Yes)、記録用紙をクローズトレイ14に排出するための条件を満たすと判断(S37)し、条件判断処理を終了する。図6(B)に示される記録指示に対する条件判断処理では、クローズトレイ14に記録用紙が存在(S31:Yes)し、2つの記録指示が同一のユーザによって入力され(S35:Yes)、2つの記録指示に含まれるパスワード情報が同一である(S36:Yes)ので、条件を満たすと判断される(S37)。
一方、画像記録プログラム31は、2つの記録指示が異なるユーザによって入力されたことに応じて(S35:No)、記録用紙をクローズトレイ14に排出するための条件を満たさないと判断(S38)し、条件判断処理を終了する。また、画像記録プログラム31は、2つの記録指示に含まれるパスワード情報が相違することに応じて(S36:No)、記録用紙をクローズトレイ14に排出するための条件を満たさないと判断(S38)し、条件判断処理を終了する。
次に、画像記録プログラム31は、ステップS12で条件を満たすと判断したことに応じて(S13:Yes)、ステップS11で取得した記録指示に従った記録処理を記録部11に実行させ(S14)、且つ当該記録用紙をクローズトレイ14へ向けて搬送部12に搬送させる(S15)。ステップS14、S15の処理を実行する複合機10のCPU27は、第1記憶制御手段の一例である。
具体的には、画像記録プログラム31は、ステップS14において、給紙トレイ13に支持された記録用紙を搬送路41に沿って記録部11へ搬送部12に搬送させ、当該記録用紙に対して画像データ3で示される画像を記録部11に記録させる。また、画像記録プログラム31は、ステップS15において、記録部11によって画像が記録された記録用紙を搬送路43に沿ってクローズトレイ14へ搬送部12に搬送させる。また、画像記録プログラム31は、図6(C)に示されるように、当該記録指示を識別するジョブ識別子「003」と、当該記録指示に含まれるユーザ識別子「ユーザB」、画像データ3、サイズ情報「1500」、記録面情報「片面」、及び枚数情報「15枚」と、状態情報「クローズトレイ2」とを、互いに対応づけてデータ記憶領域28Bに記憶させる。
次に、画像記録プログラム31は、図6(D)に示される排出指示が受け付けられ(S17:Yes)且つステップS12で条件を満たすと判断されたことに応じて(S18:Yes)、クローズトレイ14に支持されている記録用紙のうち、排出指示に含まれるジョブ識別子「003」によって特定される記録用紙をオープントレイ15へ搬送する(S19)。また、画像記録プログラム31は、図6(C)に示されるジョブ識別子「003」によって識別されるレコードをデータ記憶領域28Bから削除し、画像記録処理を終了する。ステップS19の処理を実行する複合機10のCPU27は、排出制御手段の一例である。
なお、図6(C)の状態におけるクローズトレイ14には、ジョブ識別子「002」で識別される記録指示に従って画像が記録された5枚の記録用紙の上に、ジョブ識別子「003」で識別される記録指示に従って画像が記録された15枚の記録用紙が積層されている。そこで、画像記録プログラム31は、クローズトレイ14に支持されている記録用紙のうち、排出指示に含まれるジョブ識別子「003」によって特定される記録用紙を選択的にオープントレイ15へ排出する。具体的には、画像記録プログラム31は、クローズトレイ14に支持された5枚の記録用紙を下から順に排出し、搬送路48を通じて再びクローズトレイ14へ搬送部12に搬送させる。次に、画像記録プログラム31は、クローズトレイ14に支持された15枚の記録用紙を下から順に排出し、搬送路45を通じてオープントレイ15へ搬送部12に搬送させる。
[廃棄処理]
次に、図6(C)及び図7を参照して、複合機10による廃棄処理を説明する。本実施形態における廃棄処理は、図6(C)に示される情報がデータ記憶領域28Bに記憶されている状態で廃棄イベントが発生したことに応じて、クローズトレイ14に支持された記録用紙を廃棄トレイ16又は再利用トレイ17へ搬送する処理である。廃棄イベントとは、例えば、記録指示を取得してからの経過時間が閾値を上回ったことであってもよいし、クローズトレイ14に支持された記録用紙を廃棄する廃棄指示を操作部24或いは通信部25を通じて取得したことであってもよい。なお、図7に示される廃棄処理は、例えば、図4に示される画像記録処理のステップS17において、ユーザから排出指示が入力されるのを待っている間に実行される。
画像記録プログラム31は、廃棄イベントが発生したことに応じて(S41:Yes)、クローズトレイ14に支持されている記録用紙のうち、一番下の記録用紙の両面に画像が記録されているか否かを判断する(S42)。ステップS41の処理を実行する複合機10のCPU27は、クローズトレイ14に支持されている記録用紙の廃棄を指示する廃棄イベントを検出する検出手段の一例である。
画像記録プログラム31は、ステップS41において、記録指示を取得したタイミングで計測を開始した時間が閾値を上回ったことに応じて、廃棄イベントの発生を検出してもよい。または、画像記録プログラム31は、廃棄指示を入力する操作が操作部24によって検知されたことに応じて、廃棄イベントの発生を検出してもよい。また、画像記録プログラム31は、ステップS42において、状態情報「クローズトレイ1」に対応づけられた記録面情報に「両面」が設定されていることに応じて、一番下の記録用紙の両面に画像が記録されていると判断する(S42:Yes)。一方、画像記録プログラム31は、状態情報「クローズトレイ1」に対応づけられた記録面情報に「片面」が設定されていることに応じて、一番下の記録用紙の片面にのみ画像が記録されていると判断する(S42:No)。
そして、画像記録プログラム31は、一番下の記録用紙の両面に画像が記録されていることに応じて(S42:Yes)、当該記録用紙を廃棄トレイ16へ排出する(S43)。すなわち、画像記録プログラム31は、クローズトレイ14に支持されている一番下の記録用紙を、搬送路46を通じて廃棄トレイ16へ搬送部12に搬送させる。一方、画像記録プログラム31は、一番下の記録用紙の片面にのみ画像が記録されていることに応じて(S42:No)、当該記録用紙を再利用トレイ17へ排出する(S44)。すなわち、画像記録プログラム31は、クローズトレイ14に支持されている一番下の記録用紙を、搬送路47を通じて再利用トレイ17へ搬送部12に搬送させる。ステップS42〜S44の処理を実行する複合機10のCPU27は、廃棄制御手段の一例である。
そして、画像記録プログラム31は、クローズトレイ14に支持された全ての記録用紙を廃棄トレイ16又は再利用トレイ17に排出するまで、ステップS42〜S44の処理を繰り返し実行する(S45)。図6(C)の例では、ジョブ識別子「002」で特定される5枚の記録用紙が廃棄トレイ16に排出された後、ジョブ識別子「003」で特定される15枚の記録用紙が再利用トレイ17に排出される。
また、画像記録プログラム31は、ジョブ識別子「002」で特定される5枚の記録用紙が廃棄トレイ16に排出されたことに応じて、ジョブ識別子「002」に対応づけられた各種情報をデータ記憶領域28Bから削除し、ジョブ識別子「003」で特定される処理情報を「クローズトレイ2」から「クローズトレイ1」に更新する。さらに、画像記録プログラム31は、ジョブ識別子「003」で特定される15枚の記録用紙が再利用トレイ17に排出されたことに応じて、ジョブ識別子「003」に対応づけられた各種情報をデータ記憶領域28Bから削除する。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、複合機10に設けられた操作部24を通じて排出指示が入力されたことによって、対応する記録指示に従って画像が記録された記録用紙がオープントレイ15に排出される。これにより、異なる記録指示に係る記録用紙がオープントレイ15上において混在するのを抑制することができる。また、一部の記録指示に係る記録処理は予め実行され、当該記録処理によって画像が記録された記録用紙がクローズトレイ14に排出されるので、記録用紙が排出されるまでの待ち時間も低減される。
なお、本実施形態のステップS19では、クローズトレイ14に支持された記録用紙をオープントレイ15へ搬送することによって、当該記録用紙を取り出し可能な状態にした例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、クローズトレイ14は、支持された記録用紙をユーザが取り出し不能なロック状態と、支持された記録用紙をユーザが取り出し可能なロック解除状態とに状態変化可能に構成されていてもよい。そして、画像記録プログラム31は、ステップS19において、クローズトレイ14をロック状態からロック解除状態に状態変化させてもよい。
一例として、クローズトレイ14は、記録用紙を収容する領域を覆う蓋と、蓋の開放を規制するロック部とを備えていてもよい。すなわち、ユーザは、ロック部による蓋の開放が規制されている状態において、クローズトレイ14に支持された記録用紙を取り出すことができない。一方、ユーザは、ロック部による規制が解除された状態において、クローズトレイ14に支持された記録用紙を取り出すことができる。上記構成のクローズトレイ14において、ロック部によって蓋の開放が規制された状態がロック状態であり、ロック部による規制が解除された状態がロック解除状態である。
他の例として、クローズトレイ14は、複合機10の本体に対して着脱可能に構成されていてもよい。複合機10に装着された状態のクローズトレイ14は、搬送部12による記録用紙の搬出入が可能であり、且つユーザによる記録用紙の取り出しが不能となる。一方、複合機10から取り外された状態のクローズトレイ14は、搬送部12による記録用紙の搬出入が不能であり、且つユーザによる記録用紙の取り出しが可能となる。また、クローズトレイ14は、画像記録プログラム31の制御に従って動作する排出部によって複合機10から抜去され、ユーザによって複合機10に装着される。上記構成のクローズトレイ14において、複合機10に装着された状態がロック状態であり、複合機10から取り外された状態或いは取り外し可能な状態がロック解除状態である。
また、本実施形態のステップS19では、クローズトレイ14に支持された20枚の記録用紙のうち、排出指示に含まれるジョブ識別子「003」によって特定される15枚の記録用紙のみが選択的にオープントレイ15に排出される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6の例では、クローズトレイ14に支持された20枚の記録用紙は、いずれもユーザBによって入力された記録指示に従って画像が記録されたものである。このような場合、画像記録プログラム31は、クローズトレイ14に支持された全ての記録用紙をオープントレイ15に排出してもよい。
また、本実施形態では、クローズトレイ14上に積層された記録用紙が下から順に搬送部12によって排出され、当該記録用紙が搬送路48を通じてクローズトレイ14上に積層された記録用紙の一番上に載置されることによって、クローズトレイ14に支持された記録用紙の順序を入れ替える例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、搬送部12は、クローズトレイ14上に積層された記録用紙を上から順に排出して予め定められた退避場所に退避させ、所望の記録用紙をオープントレイ15等に排出した後に、退避場所に退避された記録用紙をクローズトレイ14上に積層された記録用紙の一番上に載置してもよい。
また、本実施形態においてデータ記憶領域28Bで管理される情報は、図3及び図6の例に限定されない。例えば、状態情報に「クローズトレイ」が設定される場合は、画像データ及びサイズ情報をデータ記憶領域28Bに記憶させる必要は必ずしもない。また、本実施形態では、オープントレイ15、廃棄トレイ16、或いは再利用トレイ17に排出された記録用紙を特定するジョブ識別子に対応づけられた各種情報が削除される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、オープントレイ15に排出された記録用紙に対応する状態情報に「オープントレイ」を設定し、廃棄トレイ16に排出された記録用紙に対応する状態情報に「廃棄トレイ」を設定し、再利用トレイ17に排出された記録用紙に対応する状態情報に「再利用トレイ」を設定してもよい。すなわち、画像記録プログラム31は、記録用紙がクローズトレイ14から排出されたことに応じて、対応する状態情報から「クローズトレイ」を削除すればよい。
また、本実施形態のステップS36では、2つの記録指示に含まれるパスワード情報が同一であるか否かのみを判断したが、本発明はこれに限定されない。以下、状態情報「クローズトレイ」に対応づけてデータ記憶領域28Bに記憶されたパスワード情報(以下、「第1パスワード情報」と表記する。)、及び排出指示に含まれるパスワード情報(以下、「第2パスワード情報」と表記する。)の組み合わせと、条件を満たすか否かとの対応関係の例を説明する。
一例として、画像記録プログラム31は、第1パスワード情報にパスワードが設定されていないことに応じて、第2パスワード情報にパスワードが設定されているか否かにかかわらず、条件を満たすと判断してもよい。他の例として、画像記録プログラム31は、第1パスワード情報及び第2パスワード情報に同一のパスワードが設定されていることに応じて、条件を満たすと判断してもよい。さらに他の例として、画像記録プログラム31は、第1パスワード情報にパスワードが設定されており、且つ第2パスワード情報にパスワードが設定されていないことに応じて、条件を満たさないと判断してもよい。さらに他の例として、画像記録プログラム31は、第1パスワード情報及び第2パスワード情報に異なるパスワードが設定されていることに応じて、条件を満たさないと判断してもよい。
また、本実施形態の条件判断処理では、ステップS31、S32、S35、S36の条件を判断する例を説明した。しかしながら、本発明の条件判断処理に用いられる条件はこれらに限定されない。例えば、ステップS32、S35、S36の一部又は全部を省略してもよい。例えば、画像記録プログラム31は、データ記憶領域28Bに記憶されている状態情報に「クローズトレイ」が設定されていることに応じて(S31:Yes)、条件を満たすと判断してもよい(S33)。一方、画像記録プログラム31は、データ記憶領域28Bに記憶されている全ての状態情報に「クローズトレイ」と異なる値が設定されていることに応じて、条件を満たさないと判断してもよい(S38)。または、上記の各条件に代えて、或いは上記の各条件に加えて、下記の条件を条件判断処理において判断してもよい。
一例として、データ記憶領域28Bには、クローズトレイ14へ記録用紙を排出すべきユーザのユーザ識別子である優先ユーザ識別子が予め記憶されていてもよい。そして、画像記録プログラム31は、データ記憶領域28Bに記憶された優先ユーザ識別子と、記録指示に含まれるユーザ識別子とが一致することに応じて、条件を満たすと判断してもよい。一方、画像記録プログラム31は、データ記憶領域28Bに記憶された優先ユーザ識別子と、記録指示に含まれるユーザ識別子とが相違することに応じて、条件を満たさないと判断してもよい。この条件は、例えばステップS31において、クローズトレイ14に記録用紙が支持されていないと判断された場合(S31:No)に判断されてもよい。
他の例として、記録指示は、当該記録指示に従って画像が記録された記録用紙のクローズトレイ14への排出を希望するか否かを示す排出希望情報を含んでいてもよい。そして、画像記録プログラム31は、記録指示に含まれる排出希望情報がクローズトレイ14への排出を希望することを示すことに応じて、条件を満たすと判断してもよい。一方、画像記録プログラム31は、記録指示に含まれる排出希望情報がクローズトレイ14への排出を希望しないことを示すことに応じて、条件を満たさないと判断してもよい。この条件は、例えばステップS31において、クローズトレイ14に記録用紙が支持されていないと判断された場合(S31:No)に判断されてもよい。
さらに他の例として、画像記録プログラム31は、現時点でクローズトレイ14に支持されている記録用紙の枚数を管理しておいてもよい。具体的には、画像記録プログラム31は、クローズトレイ14に排出された記録用紙の枚数である累積枚数を算出し、且つクローズトレイ14から記録用紙が排出されたことに応じて当該累積枚数をリセットする。そして、画像記録プログラム31は、記録指示に含まれる枚数情報で示される記録用紙の枚数と累積枚数との合計が閾値枚数以下であることに応じて、条件を満たすと判断してもよい。一方、画像記録プログラム31は、記録指示に含まれる枚数情報で示される記録用紙の枚数と累積枚数との合計が閾値枚数を上回ることに応じて、条件を満たさないと判断してもよい。
また、本実施形態の廃棄処理では、廃棄イベントが発生した時点でクローズトレイ14に支持されている全ての記録用紙を廃棄トレイ16又は再利用トレイ17に排出する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。画像記録プログラム31は、例えば、廃棄のタイミングをジョブ識別子毎にタイマー監視し、タイムアウトしたジョブ識別子で特定される記録用紙のみを選択的にクローズトレイ14から排出してもよい。また、画像記録プログラム31は、画像が両面に記録されているか否かにかかわらず、パスワードが対応づけられたジョブ識別子で特定される記録用紙を、廃棄トレイ16に排出してもよい。この場合、廃棄トレイ16に支持された記録用紙は、管理者のみが取り出し可能であることが望ましい。
また、本実施形態の廃棄処理では、クローズトレイ14に支持された記録用紙を、廃棄トレイ16又は再利用トレイ17に排出する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。画像記録プログラム31は、例えば、廃棄イベントが検出されたことに応じて、クローズトレイ14に支持されている記録用紙を廃棄することを報知してもよい。報知の方法は特に限定されないが、例えば、表示部23にメッセージを表示してもよいし、不図示のスピーカから音声を出力してもよい。または、予め登録されたメールアドレス宛に廃棄を促すメールを送信してもよい。上記の処理を実行する複合機10のCPU27は、報知手段の一例である。
また、各実施形態の複合機10において、記憶部28のプログラム記憶領域28Aに記憶された各種プログラムがCPU27によって実行されることによって、本発明の制御部が実行する各処理が実現される例を説明した。しかしながら、制御部の構成はこれに限定されず、その一部又は全部を集積回路(IC(Integrated Circuitの略)とも言う。)等のハードウェアで実現してもよい。
さらに、本発明は、複合機10として実現できるだけでなく、複合機10に処理を実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、当該プログラムは、non−transitoryな記録媒体に記録されて提供されてもよい。non−transitoryな記録媒体は、CD−ROM、DVD−ROM等の他、通信ネットワークを介して複合機10に接続可能なサーバ装置に搭載された記憶部を含んでもよい。そして、サーバ装置の記憶部に記憶されたプログラムは、当該プログラムを示す情報或いは信号として、インターネット等の通信ネットワークを介して配信されてもよい。
10・・・複合機
11・・・記録部
12・・・搬送部
14・・・クローズトレイ
15・・・オープントレイ
16・・・廃棄トレイ
17・・・再利用トレイ
24・・・操作部
25・・・通信部
27・・・CPU
28・・・記憶部
31・・・画像記録プログラム

Claims (13)

  1. 記録媒体に画像を記録する記録部と、
    前記記録部によって画像が記録された記録媒体を、ユーザが取り出し不能な状態で支持する第1トレイと、
    前記記録部によって画像が記録された記録媒体を、ユーザが取り出し可能な状態で支持する第2トレイと、
    前記第1トレイ又は前記第2トレイへ記録媒体を搬送する搬送部と、
    通信回線を通じて外部装置と通信する通信部と、
    ユーザに操作される操作部と、
    記憶部と、
    制御部と、を備えており、
    前記制御部は、
    前記記録部に記録させる画像を示す画像データを含む記録指示を、前記通信部を通じて外部装置から受け付ける第1受付手段と、
    前記第1受付手段によって前記記録指示が受け付けられたことに応じて、当該記録指示に従って前記記録部に画像を記録させた記録媒体を前記第1トレイに排出するための条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記条件を満たすと判断されたことに応じて、前記記録指示に従って記録媒体に対して画像を前記記録部に記録させ、且つ当該記録媒体を前記第1トレイへ向けて前記搬送部に搬送させる第1記録制御手段と、
    前記判断手段によって前記条件を満たさないと判断されたことに応じて、前記記録指示に含まれる前記画像データを前記記憶部に記憶させる記憶制御手段と、
    前記記録指示に従って画像が記録された記録媒体を排出する排出指示を、前記操作部を通じてユーザから受け付ける第2受付手段と、
    前記判断手段によって前記条件を満たすと判断され且つ前記第2受付手段によって前記排出指示が受け付けられたことに応じて、前記第1トレイに支持されている記録媒体を取り出し可能な状態にする排出制御手段と、
    前記判断手段によって前記条件を満たさないと判断され且つ前記第2受付手段によって前記排出指示が受け付けられたことに応じて、前記記憶部に記憶された前記画像データで示される画像を記録媒体に対して前記記録部に記録させ、且つ当該記録媒体を前記第2トレイへ向けて前記搬送部に搬送させる第2記録制御手段と、
    前記記録指示の実行状態を管理する管理手段と、を含んでおり、
    前記管理手段は、
    前記判断手段によって前記条件を満たすと判断されたことに応じて、当該記録指示を識別する識別子と、第1の値が設定された状態情報とを対応づけて前記記憶部に記憶させ、
    前記判断手段によって前記条件を満たさないと判断されたことに応じて、前記識別子と、第2の値が設定された前記状態情報とを対応づけて前記記憶部に記憶させ、
    前記排出制御手段が動作したことに応じて、前記状態情報から前記第1の値を削除し、
    前記記憶制御手段は、前記記録指示に含まれる前記画像データを、当該記録指示を識別する前記識別子に対応づけて前記記憶部に記憶させ、
    前記記録指示は、当該記録指示に従って画像が記録された記録媒体の前記第1トレイへの排出を希望するか否かを示す排出希望情報を含んでおり、
    前記判断手段は、全ての前記状態情報が前記第1の値と異なる値であり、かつ、前記記録指示に含まれる前記排出希望情報が前記第1トレイへの排出を希望することを示すことに応じて、前記条件を満たすと判断し、
    前記記憶部に記憶された前記状態情報が前記第1の値であり、かつ、前記記録指示に含まれる前記排出希望情報が前記第1トレイへの排出を希望しないことを示すことに応じて、前記条件を満たさないと判断する画像記録装置。
  2. 前記記録指示は、前記画像データで示される画像を前記記録部が記録媒体に記録するのに要する記録時間を推定可能な記録時間情報を含んでおり、
    前記判断手段は、全ての前記状態情報が前記第1の値と異なる値である場合において、
    前記記録時間が閾値時間を上回ることに応じて、前記条件を満たすと判断し、
    前記記録時間が前記閾値時間以下であることに応じて、前記条件を満たさないと判断する請求項に記載の画像記録装置。
  3. 前記記録指示は、外部装置を通じて当該記録指示を出力したユーザを示すユーザ識別子を含んでおり、
    前記管理手段は、前記ユーザ識別子を含む前記識別子を前記記憶部に記憶させ、
    前記判断手段は、前記状態情報が前記第1の値である場合において、
    当該状態情報に対応づけられた前記ユーザ識別子と、前記記録指示に含まれる前記ユーザ識別子とが一致することに応じて、前記条件を満たすと判断し、
    当該状態情報に対応づけられた前記ユーザ識別子と、前記記録指示に含まれる前記ユーザ識別子とが相違することに応じて、前記条件を満たさないと判断する請求項又はに記載の画像記録装置。
  4. 前記記録指示は、当該記録指示に従って画像が記録された記録媒体を排出させるためのパスワード情報を含んでおり、
    前記管理手段は、前記記録指示に含まれる前記パスワード情報を、当該記録指示を識別する前記識別子と対応づけて前記記憶部に記憶させ、
    前記判断手段は、前記第1の値が設定された前記状態情報に対応づけられた前記ユーザ識別子と、前記記録指示に含まれる前記ユーザ識別子とが一致する場合において、
    当該状態情報に対応づけられた前記パスワード情報と、前記記録指示に含まれる前記パスワード情報とが一致することに応じて、前記条件を満たすと判断し、
    当該状態情報に対応づけられた前記パスワード情報と、前記記録指示に含まれる前記パスワード情報とが相違することに応じて、前記条件を満たさないと判断する請求項に記載の画像記録装置。
  5. 前記記録指示は、外部装置を通じて当該記録指示を出力したユーザを示すユーザ識別子を含んでおり、
    前記記憶部には、前記第1トレイへ記録媒体を排出すべきユーザの前記ユーザ識別子である優先ユーザ識別子が記憶されており、
    前記判断手段は、全ての前記状態情報が前記第1の値と異なる値である場合において、
    前記記憶部に記憶された前記優先ユーザ識別子と、前記記録指示に含まれる前記ユーザ識別子とが一致することに応じて、前記条件を満たすと判断し、
    前記記憶部に記憶された前記優先ユーザ識別子と、前記記録指示に含まれる前記ユーザ識別子とが相違することに応じて、前記条件を満たさないと判断する請求項に記載の画像記録装置。
  6. 前記記録指示は、画像の記録に必要な記録媒体の枚数を示す枚数情報を含んでおり、
    前記制御部は、前記第1記録制御手段によって前記第1トレイに排出された記録媒体の枚数である累積枚数を算出し、且つ前記排出制御手段が動作したことに応じて前記累積枚数をリセットする管理手段を含んでおり、
    前記判断手段は、
    前記枚数情報に含まれる記録媒体の枚数と前記累積枚数との合計が閾値枚数以下であることに応じて、前記条件を満たすと判断し、
    前記枚数情報に含まれる記録媒体の枚数と前記累積枚数との合計が前記閾値枚数を上回ることに応じて、前記条件を満たさないと判断する請求項1に記載の画像記録装置。
  7. 前記第1トレイは、
    支持された記録媒体をユーザが取り出し不能なロック状態と、
    支持された記録媒体をユーザが取り出し可能なロック解除状態とに状態変化可能に構成されており、
    前記排出制御手段は、前記第1トレイを前記ロック状態から前記ロック解除状態に状態変化させる請求項1からのいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 前記排出制御手段は、前記第1トレイに支持されている記録媒体を前記第2トレイへ向けて前記搬送部に搬送させる請求項1からのいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 前記排出指示は、前記識別子を含み、当該識別子で識別される前記記録指示に従って画像が記録された記録媒体の排出を指示するものであり、
    前記排出制御手段は、前記第1トレイに支持されている記録媒体のうち、前記排出指示に含まれる前記識別子によって特定される記録媒体を選択的に前記第2トレイへ向けて前記搬送部に搬送させる請求項に記載の画像記録装置。
  10. 該画像記録装置は、第3トレイをさらに備えており、
    前記制御部は、
    前記第1トレイに支持されている記録媒体の廃棄を指示する廃棄イベントを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記廃棄イベントが検出されたことに応じて、前記第1トレイに支持されている記録媒体を前記第3トレイへ向けて前記搬送部に搬送させる廃棄制御手段と、を含む請求項1からのいずれかに記載の画像記録装置。
  11. 該画像記録装置は、第4トレイをさらに備えており、
    前記記憶部には、前記第1トレイに支持されている記録媒体のそれぞれについて、当該記録媒体の両面に画像が記録されているか、片面にのみ画像が記録されているかを特定する記録面情報が記憶されており、
    前記搬送部は、前記第4トレイに支持されている記録媒体を前記記録部へ向けて搬送可能であり、
    前記廃棄制御手段は、前記第1トレイに支持されている記録媒体のうち、
    両面に画像が記録された記録媒体を前記第3トレイへ向けて前記搬送部に搬送させ、
    片面にのみ画像が記録された記録媒体を前記第4トレイへ向けて前記搬送部に搬送させる請求項10に記載の画像記録装置。
  12. 前記制御部は、
    前記第1トレイに支持されている記録媒体の廃棄を指示する廃棄イベントを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記廃棄イベントが検出されたことに応じて、前記第1トレイに支持されている記録媒体を廃棄することを報知する報知手段と、を含む請求項1から11のいずれかに記載の画像記録装置。
  13. 記録媒体に画像を記録する記録部と、
    前記記録部によって画像が記録された記録媒体を、ユーザが取り出し不能な状態で支持する第1トレイと、
    前記記録部によって画像が記録された記録媒体を、ユーザが取り出し可能な状態で支持する第2トレイと、
    前記第1トレイ又は前記第2トレイへ記録媒体を搬送する搬送部と、
    通信回線を通じて外部装置と通信する通信部と、
    ユーザに操作される操作部と、
    記憶部とを備える画像記録装置によって実行可能なプログラムであって、
    該プログラムは、
    前記記録部に記録させる画像を示す画像データを含む記録指示を、前記通信部を通じて外部装置から受け付け、
    前記記録指示が受け付けられたことに応じて、当該記録指示に従って前記記録部に画像を記録させた記録媒体を前記第1トレイに排出するための条件を満たすか否かを判断し、
    前記条件を満たすと判断されたことに応じて、前記記録指示に従って記録媒体に対して画像を前記記録部に記録させ、且つ当該記録媒体を前記第1トレイへ向けて前記搬送部に搬送させ、
    前記条件を満たさないと判断されたことに応じて、前記記録指示に含まれる前記画像データを前記記憶部に記憶させ、
    前記記録指示に従って画像が記録された記録媒体を排出する排出指示を、前記操作部を通じてユーザから受け付け、
    前記条件を満たすと判断され且つ前記排出指示が受け付けられたことに応じて、前記第1トレイに支持されている記録媒体を取り出し可能な状態にし、
    前記条件を満たさないと判断され且つ前記排出指示が受け付けられたことに応じて、前記記憶部に記憶された前記画像データで示される画像を記録媒体に対して前記記録部に記録させ、且つ当該記録媒体を前記第2トレイへ向けて前記搬送部に搬送させ
    前記条件を満たすと判断されたことに応じて、当該記録指示を識別する識別子と、第1の値が設定された状態情報とを対応づけて前記記憶部に記憶させ、
    前記条件を満たさないと判断されたことに応じて、前記識別子と、第2の値が設定された前記状態情報とを対応づけて前記記憶部に記憶させ、
    前記第1トレイに支持されている記録媒体が取り出し可能な状態にされたことに応じて、前記状態情報から前記第1の値を削除し、
    前記記録指示に含まれる前記画像データを、当該記録指示を識別する前記識別子に対応づけて前記記憶部に記憶させ、
    前記記録指示は、当該記録指示に従って画像が記録された記録媒体の前記第1トレイへの排出を希望するか否かを示す排出希望情報を含んでおり、
    前記プログラムは、
    全ての前記状態情報が前記第1の値と異なる値である場合において、
    前記記録指示に含まれる前記排出希望情報が前記第1トレイへの排出を希望することを示すことに応じて、前記条件を満たすと判断し、
    前記記録指示に含まれる前記排出希望情報が前記第1トレイへの排出を希望しないことを示すことに応じて、前記条件を満たさないと判断する処理を、前記画像記録装置に実行させるプログラム。

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