JP6264481B2 - 機能実行装置および機能実行プログラム - Google Patents

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本発明は、機能実行装置および機能実行プログラムに関する。
特許文献1には、近距離無線通信方式による通信(以下「近距離無線通信」と称す)を用いて取得した相手装置の通信方式が、自装置が利用可能な無線LAN規格を示す場合に、相手装置との通信を、無線LAN規格による通信に切り替えて、データを送信する技術が開示されている。
特開2007−166538号公報
特許文献1の技術によれば、端末を印刷装置に近づけることによって、端末のデータを無線LAN規格による通信(以下「無線LAN通信」と称す)を用いて印刷装置に送信し、当該データに基づく印刷を印刷装置に行わせることが可能である。通常、無線LAN通信用の通信部は、1つにつき同時期に接続できる相手装置の数に限りがある。つまり、通信部が接続可能な相手装置の数は、記憶可能な無線LAN通信のための通信設定(SSID(Service Set Identifier))の数に限られる。そのため、当該通信部が接続可能な数の相手装置との間で無線LAN通信が確立されてしまうと、いずれかの通信が切断されるまで、他の端末とは無線LAN通信を行うことができない。よって、無線LAN通信用の通信部との間で先に無線LAN通信を確立した端末が既に接続可能な数に達している場合、他の端末を印刷装置に近づけたとしても、当該他の端末は当該通信部との間で無線LAN通信を行うことができないので、通信エラーにせざるを得なかった。通信エラーとなった場合、再度端末を印刷装置に近づける必要があり、煩雑であった。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、種々の端末が近距離無線通信を用いて機能処理を利用する状況下で、各端末が機能処理を利用し易い機能実行装置および機能実行プログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本明細書に開示する機能実行装置は、近距離無線通信方式により外部装置と通信する第1通信部と、前記近距離無線通信方式とは異なる無線通信方式により外部装置と通信する第2通信部と、機能処理を実行する機能部と、記憶部と、制御部とを備え、前記制御部は、外部装置である第1装置と前記第1通信部を介する通信が開始されたことに基づいて、前記第2通信部を介する通信を行うための無線情報である第1情報を生成する第1生成手段と、外部装置と前記第1通信部を介する通信が開始された場合、当該外部装置が、当該外部装置において前記機能処理の対象として選択された処理対象データから、当該処理対象データとは異なる所定のファイル形式のデータへの変換を、変換部を用いて実行中であるかを判断する第1判断手段と、前記第1装置との前記第1通信部を介する通信の開始から、前記第1装置から前記機能部に機能処理を実行させるための実行指示を受信するまでの間に、前記第1装置とは異なる外部装置である第2装置と前記第1通信部を介する通信が開始された場合、当該通信の開始に基づいて、前記第1情報とは異なる無線情報である第2情報を生成する第2生成手段と、前記第1生成手段または前記第2生成手段により生成された前記無線情報を、対応する外部装置に送信する送信手段と、前記第2生成手段により生成された第2情報を前記記憶部に記憶する記憶制御手段と、前記第1生成手段または前記第2生成手段により生成された前記無線情報を、前記第2通信部を介する通信を行うために設定する設定手段と、前記設定手段により前記無線情報が設定されたことに基づいて、前記設定された無線情報が前記送信手段によって送信された先の外部装置を相手装置として、当該設定された無線情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、前記相手装置から前記実行指示を受信する指示受信手段と、前記指示受信手段により前記相手装置から前記実行指示を受信した場合、前記第2通信部を介する通信によって、当該相手装置から受信した前記処理対象データまたは前記所定のファイル形式のデータを用いて、前記機能部に前記機能処理を実行させる機能実行手段と、を備え、前記設定手段は、前記第2生成手段により第2情報が生成された場合に、前記第1判断手段により、前記第1装置が前記変換部を用いた変換の実行中であると判断された場合には、前記第2情報に先立って設定された当該第1情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、前記処理対象データまたは前記所定のファイル形式のデータを含む、前記機能処理の実行に関する情報の受信が完了したことを条件として、前記設定されている第1情報に替えて、前記記憶制御手段により記憶部に記憶された第2情報を設定する。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、前記設定手段は、前記第2生成手段により第2情報が生成された場合に、前記第1判断手段により、前記第2装置が前記変換部を用いた変換の実行中であり、かつ、前記第2装置が前記変換部を用いた変換の実行中でないと判断された場合には、前記生成された第2情報を前記第1情報に優先させて設定した後、当該第2情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、前記第2装置から、前記機能処理の実行に関する情報の受信が完了したことを条件として、優先して設定された前記第2情報に替えて、前記第1情報を設定する一方で、前記第2生成手段により第2情報が生成された場合に、前記第1判断手段により、前記第2装置が前記変換部を用いた変換の実行中であり、かつ、前記第2装置が前記変換部を用いた変換の実行中であると判断された場合には、前記第2情報に先立って設定された当該第1情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、前記機能処理の実行に関する情報の受信が完了したことを条件として、前記設定されている第1情報に替えて、前記記憶制御手段により記憶部に記憶された第2情報を設定する。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、前記設定手段は、前記第2生成手段により第2情報が生成された場合に、前記第1装置と前記第1通信部を介する通信が開始されたことに基づく所定のタイミングからの経過時間が所定の閾値未満である場合には、前記生成された第2情報を前記第1情報に優先させて設定した後、当該第2情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、前記第2装置から、前記機能処理の実行に関する情報の受信が完了したことを条件として、優先して設定された前記第2情報に替えて、前記第1情報を設定する一方で、前記第2生成手段により第2情報が生成された場合に、前記所定のタイミングからの経過時間が所定の閾値以上である場合には、前記第2情報に先立って設定された当該第1情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、前記機能処理の実行に関する情報の受信が完了したことを条件として、前記設定されている第1情報に替えて、前記記憶制御手段により記憶部に記憶された第2情報を設定する。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、前記制御部は、外部装置と前記第1通信部を介する通信が開始されたことに基づいて、当該外部装置から所定の情報を、前記第1通信部を介して受信する情報受信手段を備え、前記第1判断手段は、前記情報受信手段により受信された前記所定の情報が、前記第1通信部を介する通信が開始された外部装置において選択された処理対象データ、または、当該処理対象データに対応する前記所定のファイル形式のデータのデータ量が所定の閾値以上であることを示す場合に、当該外部装置が前記変換部を用いた変換の実行中であると判断する一方で、前記情報受信手段により受信された前記所定の情報が、前記処理対象データ、または、当該処理対象データに対応する前記所定のファイル形式のデータのデータ量が所定の閾値以上でないことを示す場合に、前記外部装置が前記変換部を用いた変換の実行中でないと判断する。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、前記制御部は、外部装置と前記第1通信部を介する通信が開始されたことに基づいて、当該外部装置から所定の情報を、前記第1通信部を介して受信する情報受信手段を備え、前記第1判断手段は、前記情報受信手段により受信された前記所定の情報が、前記第1通信部を介する通信が開始された外部装置が前記変換部を用いた変換の実行中であることを示す情報を含む場合に、当該外部装置が前記変換部を用いた変換の実行中であると判断する一方で、前記情報受信手段により受信された前記所定の情報が、前記外部装置が前記変換部を用いた変換の実行中であることを示す情報を含まない場合に、当該外部装置が前記変換部を用いた変換の実行中でないと判断する。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、前記制御部は、外部装置と前記第1通信部を介する通信が開始されたことに基づいて、当該外部装置から所定の情報を、前記第1通信部を介して受信する情報受信手段を備え、前記第1判断手段は、前記情報受信手段により受信された前記所定の情報が、前記第1通信部を介する通信が開始された外部装置において選択された処理対象データが前記変換を行う必要のあるファイル形式であることを示す場合に、当該外部装置が前記変換部を用いた変換の実行中であると判断する一方で、前記情報受信手段により受信された前記所定の情報が、前記処理対象データが前記変換を行う必要のないファイル形式であることを示す場合に、前記外部装置が前記変換部を用いた変換の実行中でないと判断する
本明細書に開示する機能実行装置によれば、前記制御部は、前記第1装置との前記第1通信部を介する通信の開始から、前記第1装置から前記機能部に機能処理を実行させるための実行指示を受信するまでの間に、外部装置と前記第1通信部を介する通信が開始された場合、当該外部装置が、前記第1装置であるか否かを判断する第2判断手段を備え、前記第2生成手段は、前記第2判断手段により前記第1通信部を介する通信が開始された外部装置が前記第1装置でないと判断された場合に前記第2情報を生成し、前記指示受信手段は、前記第2判断手段により前記第1通信部を介する通信が開始された外部装置が前記第1装置でないと判断された場合には、前記設定手段により前記第2情報が設定されたことに基づいて、当該設定された第2情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、前記相手装置から前記実行指示を受信する一方で、前記第2判断手段により前記第1通信部を介する通信が開始された外部装置が前記第1装置であると判断された場合には、先に開始された前記第1通信部との通信に基づき前記設定手段により設定された前記第1情報を切り替えることなく、当該第1情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、前記相手装置から前記実行指示を受信する。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、前記指示受信手段は、前記設定手段により、前記第1情報に替えて前記第2情報が設定された場合、または、前記第2情報に替えて前記第1情報が設定された場合、当該設定された第2情報または第1情報に対するポーリングを行うことによって、当該設定された第2情報または第1情報が前記送信手段によって送信された先の外部装置を相手装置として、当該設定された第2情報または第1情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、前記相手装置から前記実行指示を受信する。
本明細書に開示する機能実行プログラムによれば、近距離無線通信方式により外部装置と通信する第1通信部と、前記近距離無線通信方式とは異なる無線通信方式により外部装置と通信する第2通信部と、機能処理を実行する機能部と、記憶部と、制御部とを備えた機能実行装置の、前記制御部が実行可能なプログラムであって、外部装置である第1装置と前記第1通信部を介する通信が開始されたことに基づいて、前記第2通信部を介する通信を行うための無線情報である第1情報を生成する第1生成手段と、外部装置と前記第1通信部を介する通信が開始された場合、当該外部装置が、当該外部装置において前記機能処理の対象として選択された処理対象データから、当該処理対象データとは異なる所定のファイル形式のデータへの変換を、変換部を用いて実行中であるかを判断する第1判断手段と、前記第1装置との前記第1通信部を介する通信の開始から、前記第1装置から前記機能部に機能処理を実行させるための実行指示を受信するまでの間に、前記第1装置とは異なる外部装置である第2装置と前記第1通信部を介する通信が開始された場合、当該通信の開始に基づいて、前記第1情報とは異なる無線情報である第2情報を生成する第2生成手段と、前記第1生成手段または前記第2生成手段により生成された前記無線情報を、対応する外部装置に送信する送信手段と、前記第2生成手段により生成された第2情報を前記記憶部に記憶する記憶制御手段と、前記第1生成手段または前記第2生成手段により生成された前記無線情報を、前記第2通信部を介する通信を行うために設定する設定手段と、前記設定手段により前記無線情報が設定されたことに基づいて、前記設定された無線情報が前記送信手段によって送信された先の外部装置を相手装置として、当該設定された無線情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、前記相手装置から前記実行指示を受信する指示受信手段と、前記指示受信手段により前記相手装置から前記実行指示を受信した場合、前記第2通信部を介する通信によって、当該相手装置から受信した前記処理対象データまたは前記所定のファイル形式のデータを用いて、前記機能部に前記機能処理を実行させる機能実行手段として、前記制御部を機能させ、前記設定手段は、前記第2生成手段により第2情報が生成された場合に、前記第1判断手段により、前記第1装置が前記変換部を用いた変換の実行中であると判断された場合には、前記第2情報に先立って設定された当該第1情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、前記処理対象データまたは前記所定のファイル形式のデータを含む、前記機能処理の実行に関する情報の受信が完了したことを条件として、前記設定されている第1情報に替えて、前記記憶制御手段により記憶部に記憶された第2情報を設定する。
なお、本明細書に開示する発明は、機能実行装置を制御する制御装置、機能実行システム、機能実行方法、機能実行装置を制御するための機能実行プログラム、該機能実行プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で構成できる。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、第1装置との第1通信部を介する通信の開始から、当該第1装置から、機能部に機能処理を実行させるための実行指示を受信するまでの間に、当該第1装置とは異なる外部装置である第2装置と第1通信部を介する通信が開始された場合には、当該通信の開始に基づいて、無線情報である第2情報が生成され、記憶部に記憶される。第2情報が生成された場合に、第1装置が変換部を用いる変換の実行中である場合には、第2情報に先立って設定された第1情報を用いて、第1装置との間で第2通信部を介する通信を行い、機能処理の実行に関する情報の受信が完了したことを条件として、設定されている第1情報に替えて、記憶部に記憶されている第2情報を設定する。よって、変換部にて変換を実行中の第1装置との間で第2通信部を介する通信が確立されている場合であっても、記憶部に第2情報が記憶されているので、上記条件が成立した後は、記憶部に記憶されている第2情報を用い自動的に第2装置との間で第2通信部を介する通信を確立できる。これにより、第2装置との間で第1通信部を介する通信を再度開始させる必要がない。よって、種々の外部装置が近距離無線通信を用いて機能処理を利用する状況下であっても、各外部装置に機能処理を好適に利用させ得る。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、の効果を奏する。第2情報が生成された場合に、第1装置が変換部を用いた変換の実行中であり、かつ、当該第2情報に対応する第2装置が変換部を用いた変換の実行中でないと判断された場合には、生成された第2情報を、第1装置に対応する第1情報に優先させて設定するので、第1装置および第2装置に、機能処理を好適な順序で利用させ得る。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、の効果を奏する。第2情報が生成された場合に、第1装置と第1通信部を介する通信が開始されたことに基づく所定のタイミングからの経過時間が所定の閾値未満である場合には、生成された第2情報を、第1装置に対応する第1情報に優先させて設定する。当該経過時間が所定の閾値未満である場合には、第1装置から機能処理の実行に関する情報の受信が完了するまでにある程度の時間を要する可能性が高いので、変換部を用いた変換の実行中でない第2装置との間で第2通信部を介する通信を確立させた方が有効である。よって、第1装置および第2装置に、機能処理を好適な順序で利用させ得る。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、の効果を奏する。外部装置である第1装置または第2装置から第1通信部を介して受信した処理対象データ、または、当該処理対象データに対応する所定のファイル形式のデータのデータ量に応じて、外部装置が変換部を用いた変換の実行中であるか否かを判断できる。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、の効果を奏する。外部装置である第1装置または第2装置から、当該外部装置が前記変換部を用いた変換の実行中であることを示す情報を、第1通信部を介して受信したか否かに応じて、外部装置が変換部を用いた変換の実行中であるか否かを判断できる。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、の効果を奏する。外部装置である第1装置または第2装置から第1通信部を介して受信した、処理対象データのファイル形式に応じて、外部装置が変換部を用いた変換の実行中であるか否かを判断できる。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、の効果を奏する。第1装置との第1通信部を介する通信の開始から、当該第1装置から、機能部に機能処理を実行させるための実行指示を受信するまでの間に、第1装置と第1通信部を介する通信が再度開始された場合には、先に開始された第1通信部との通信に基づき設定された第1情報を切り替えることなく、当該第1情報を用いた第2通信部を介する通信によって、第1装置から実行指示を受信できる。
本明細書に開示する機能実行装置によれば、の効果を奏する。第1装置または第2装置から機能処理の実行に関する情報の受信が完了したことを条件として、第1情報に替えて第2情報が設定された場合、または、第2情報に替えて第1情報が設定された場合には、ポーリングが実行されるので、第1装置および第2装置の一方に対応する機能処理の実行後、引き続き、他方の外部装置から実行指示を受信し、対応する機能処理を実行できる。
本明細書に開示する機能実行プログラムによれば、本明細書に開示する機能実行装置と同様の効果を奏する。
多機能周辺装置および端末の電気的構成を示すブロック図である。 多機能周辺装置が実行するSSID生成処理を示すフローチャートである。 多機能周辺装置が実行するWi−Fi接続処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の機能実行装置の一実施形態である多機能周辺装置(以下「MFP」と称す)10、および、MFP10と通信可能な端末100の電気的構成を示すブロック図である。MFP10は、主な機能として、印刷機能、スキャン機能、ファクシミリ機能、コピー機能などの各種機能を有している。本実施形態のMFP10は、不特定多数の端末100が近距離無線通信を用いてMFP10の各種機能を利用する状況下で、各端末100がMFP10の各種機能を利用し易く構成される。なお、本実施形態において、MFP10の各種機能を利用して実行される処理を機能処理と称することがある。
MFP10には、CPU11、フラッシュメモリ12、RAM13、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、スキャナ部18、プリンタ部19、NCU20、モデム21、近距離通信部22、無線通信部23が主に設けられている。各部11〜13,15〜23は、入出力ポート24を介して互いに接続されている。CPU11は、フラッシュメモリ12に記憶される固定値やプログラム、RAM13に記憶されているデータ、或いは、NCU20を介して送受信される各種信号に従って、MFP10が有している各機能の制御や、入出力ポート24と接続された各部を制御する。
フラッシュメモリ12は、不揮発性のメモリであり、MFP10の動作を制御する制御プログラム12a等が格納される。後述する図2および図3のフローチャートに示す各処理は、CPU11が制御プログラム12aに従い実行する処理である。RAM13は、CPU11が制御プログラム12aを実行するにあたり、各種データを一時的に記憶するためのテンポラリエリアを有する書換可能な揮発性のメモリである。
操作キー15は、MFP10の筐体に設けられるメカニカルキーであり、各種の設定値や指示などをユーザから受け付ける。LCD16は、液晶表示装置であり、各種画面を表示する。LCD16の画面には、タッチパネル17がLCD16に重ねて設けられる。タッチパネル17は、例えば、指や棒などの指示体がLCD16の画面に対してタッチ又は近づいた場合に、タッチ又は近づいた位置を検知し、検知した位置をMFP10に入力する。スキャナ部18は、原稿を読み取って画像データに変換する。プリンタ部19は、画像データに基づく画像を記録用紙に印刷する。モデム21は、FAX送信時には送信すべき画像データを、電話回線網(図示せず)に伝送可能な信号に変調してNCU20を介して送信し、または、電話回線網からNCU20を介して入力された信号を画像データに復調する。NCU20は、図示されない電話回線網とMFP10との間を接続するものであり、モデム21からの指示に従って、回線を閉結または切断することにより、電話回線網との間の接続状態を制御する。
近距離通信部22は、例えば10cm程度の短い距離を通信可能距離とする近距離無線通信で通信を行うためのインタフェースである。本実施形態では、近距離通信部22が行う近距離無線通信は、NFC(Near field communication)規格に従う非接触通信である。以下では、当該NFC規格に従う非接触通信を「NFC通信」と称す。MFP10は、近距離通信部122を有する端末100との距離が相対的に近づいた場合に、端末100と近距離通信部22を介するNFC通信を行うことができる。
無線通信部23は、無線LANによる無線通信を行うためのインタフェースである。本実施形態では、無線通信部23が行う通信は、IEEE802.11b/gの規格に準拠した無線LANによる無線通信である。本実施形態において、無線通信部23は、中継装置であるアクセスポイントを介したインフラストラクチャモード、または、直接接続であるアドホックモードのいずれかにより、無線通信部123を有する端末100との間でWi−Fi(登録商標)規格に基づいた無線通信(以下、この通信を「Wi−Fi通信」と称す)により接続される。特に、本実施形態のMFP10は、端末100との間でNFC通信が開始されると、当該NFC通信の開始をトリガとして、NFC通信の相手装置である端末100との間でアドホックモードによるWi−Fi通信を確立する。
端末100は、スマートフォンなどの端末として構成される。端末100には、CPU111、フラッシュメモリ112、RAM113、操作キー115、LCD116、タッチパネル117、メモリカードインターフェイス(メモリカードI/F)118、音声入出力部119、電話網通信部120、近距離通信部122、無線通信部123が設けられる。これらの各部は、バスライン124を介して互いに接続される。
CPU111は、フラッシュメモリ112等に記憶される固定値やプログラム等に従って、バスライン124と接続された各部を制御する。フラッシュメモリ112は、書換可能な不揮発性のメモリである。フラッシュメモリ112には、オペレーティングシステム112a(以下、OS112a)とデバイス制御アプリケーション112bとが格納される。OS112aは、端末100の標準機能を実現するための基本ソフトウェアである。本実施形態では、OS112aとして、アンドロイド(登録商標)OSを採用する。
デバイス制御アプリケーション(以下「デバイス制御アプリ」と称す)112bは、MFP10などのデバイスのベンダによって提供されるアプリケーションであって、ユーザによって端末100にインストールされ、端末100からデバイスの利用を可能とする。例えば、パーソナルコンピュータ(PC)などを経由せずに、端末100から直接、デバイスの印刷機能やスキャン機能などを利用することを可能にする。
デバイス制御アプリ112bを搭載する端末100は、MFP10との間でNFC通信が開始された場合に、当該NFC通信の開始をトリガとして、MFP10との間でアドホックモードによるWi−Fi通信を確立し、確立されたWi−Fi通信を用いて、印刷用の画像データをMFP10に送信し、当該画像データに基づく画像をプリンタ部19に印刷させる。以下、端末100とMFP10との間で開始されたNFC通信をトリガとして行われる印刷を「NFC印刷」と称することがある。RAM113は、CPU111がデバイス制御アプリ112b等を実行するにあたり、各種データを一時的に記憶するためのテンポラリエリアを有する書換可能な揮発性のメモリである。
操作キー115は、端末100に指示などを入力するためのメカニカルキーであり、例えば、端末100の筺体に設けられる。LCD116は、各種画面を表示する液晶表示装置である。タッチパネル117は、LCD116に重ねて設けられ、指や棒などの指示体を接触または接近させることによって、端末100に指示などを入力する。メモリカードI/F118は、書換可能な不揮発性のメモリカード(図示せず)が装着されるインタフェースであり、メモリカードに対するデータの書き込み又は読み出しを制御する。音声入出力部119は、マイクやスピーカなどで構成された音声入出力用デバイスである。電話網通信部120は、携帯電話網(図示せず)を介した通話を行うための回路である。近距離通信部122は、上記近距離通信部22と同様、近距離無線通信用のインタフェースである。無線通信部123は、上記無線通信部23と同様、無線LAN通信用のインタフェースである。無線通信部123は、ブロードバンドルーター機能を有する中継装置であるアクセスポイント(AP)50とWi−Fi通信により接続される。また、無線通信部123は、上述のように、アドホックモードによりMFP10と直接Wi−Fi通信することができる。
AP50は、Wi−Fi通信を中継する中継装置である。AP50は、ブロードバンドルーター機能を有し、インターネット800に接続できる。よって、端末100は、AP50を介して、インターネット800上の変換サーバ200と通信可能に接続される。変換サーバ200は、端末100からアップロードされた処理対象データを、所定形式の画像データに変換するサーバである。変換後の画像データの形式としては、JPEG、PNG、GIF、BMPなどの各種形式を採用できる。
図2は、MFP10のCPU11が制御プログラム12aに従い実行するSSID生成処理を示すフローチャートである。本処理は、NFC通信を行い得る端末100とMFP10との間でNFC通信が開始されたことに基づいて、MFP10が、端末100とアドホックモードによるWi−Fi通信を行うためのSSIDを生成する処理である。本実施形態において、本処理で生成されるSSIDは、1回限りの使用を条件としてWi−Fi通信の確立を許可する、所謂ワンタイムSSIDである。本処理は、CPU11が、端末100をNFC経由で検知した場合、すなわち、両デバイス間でNFC通信が開始された場合に開始される。
CPU11は、次待機フラグがオンに設定されているかを判断する(S201)。「次待機フラグ」は、1の端末100との間でNFC通信が開始された後、NFC印刷における印刷処理の実行順を入れ替え対象となり得る別の端末100とのNFC通信の開始を待機する期間中であることを示すフラグであり、RAM13に設けられる。次待機フラグがオンに設定されている場合、別の端末100とのNFC通信の開始を待機する期間中であることを示す。
次端末フラグは、本処理の開始に伴いオフに設定され、所定の条件を満たす端末100との間でNFC通信が開始された場合にオンに設定される。上記「所定の条件」とは、端末100が変換サーバ200を利用して処理対象データの変換中であり、かつ、当該処理対象データのページ数が所定の閾値P以上である場合である。オンに設定された次待機フラグは、次待機フラグのオンに関わる端末100から印刷指示を受信したことに伴い、オフに設定される。つまり、次待機フラグがオンである期間、すなわち、NFC印刷における印刷処理の実行順を入れ替え対象となり得る別の端末100とのNFC通信の開始を待機する期間は、上記所定の条件を満たす端末100とMFP10との間でNFC通信が開始されてから、MFP10が、端末100から印刷指示を受信する前までの期間である。
次待機フラグがオフであるとCPU11が判断した場合(S201:No)、CPU11は、NFC通信によって端末100から受信したNDEFデータを取得する(S202)。「NDEFデータ」とは、NFC通信のデータフォーマットに従う情報である。S202において、CPU11が取得するNDEFデータは、端末100が、MFP10との間でNFC通信が開始されたことに基づいて生成したものであり、変換中フラグと、変換ページ数と、端末情報とを含む。
「変換中フラグ」は、端末100が、変換サーバ200を用いた処理対象データの変換を実行中であるか否かを示すフラグである。変換中フラグがオンに設定されている場合には、前記変換の実行中であることを示す。一方、変換中フラグがオフに設定されている場合には、前記変換の実行中でないことを示す。「変換の実行中」または「変換中」は、端末100が、変換サーバ200へ処理対象データをアップロードしてから、変換サーバ200での変換によって得られた画像データのダウンロードが完了するまでの期間とする。
「変換ページ数」は、変換サーバ200で行われる変換の元データである処理対象データのページ数を示すデータである。変換サーバ200は、処理対象データがアップロードされると、処理対象データを解析し、その解析の結果として得られた変換ページ数を端末100に送信する。よって、端末100は、変換サーバ200から受信した変換ページ数をNDEFデータに埋め込み、MFP10に送信する。なお、端末100が、自装置にて、処理対象データの解析などによって取得した変換ページ数をNDEFデータに埋め込み、MFP10に送信する構成であってもよい。「端末情報」は、端末100を特定可能な情報である。端末情報としては、例えば、各端末100に対し各々独立して割り当てられた個体番号や、IPアドレスや、MACアドレスなどを利用できる。
CPU11は、取得したNDEFデータから、変換中フラグ、変換ページ数、端末情報を取得する(S203)。CPU11は、取得した端末情報をRAM13の所定領域に記憶する(S204)。次に、CPU11は、端末100とアドホックモードによるWi−Fi通信を行うためのSSIDと、パスワードとを生成する(S205)。CPU11は、S203にて取得した変換中フラグがオンに設定されているかを判断する(S206)。変換中フラグがオンに設定されていると、CPU11が判断した場合(S206:Yes)、CPU11は、S203にて取得した変換ページ数が、所定の閾値P(例えば、P=10)以上であるかを判断する(S207)。
変換ページ数が閾値P以上であると、CPU11が判断した場合(S207:Yes)、CPU11は、内蔵のタイマ(図示せず)を起動し、タイマによる計時を開始する(S208)。CPU11は、次待機フラグをオンに設定する(S209)。CPU11は、S205にて生成されたSSIDを、低優先度SSIDとする(S210)。CPU11は、生成されたSSIDとパスワードとをRAM13に記憶し(S211)、処理をS212に移行する。
一方、変換中フラグがオンに設定されていないと、CPU11が判断した場合(S206:No)、または、変換ページ数が閾値P以上でないと、CPU11が判断した場合(S207:No)、CPU11は、次待機フラグをオフに設定する(S215)。CPU11は、S205にて生成されたSSIDを、高優先度SSIDとし(S216)、処理をS212に移行する。
上記S206,S207,S216の処理によれば、端末100が、変換サーバ200を用いた処理対象データの変換を実行していない場合、または、当該変換の実行中であるが、変換ページ数が閾値P未満である場合、端末100との間でNFC通信が開始されたことに基づいて生成されたSSIDは、高優先度SSIDとして取り扱われる。つまり、変換を行わない、または、変換に要する時間が比較的短いと推定される状況では、CPU11は、生成されたSSIDを高優先度SSIDとして取り扱う。
一方、上記S206,S207,S210の処理によれば、端末100が、変換サーバ200を用いた処理対象データの変換を実行中であり、かつ、当該変換によって得られる画像データのページ数が閾値P以上である場合、端末100との間でNFC通信が開始されたことに基づいて生成されたSSIDは、低優先度SSIDとして取り扱われる。つまり、変換に要する時間が比較的長いと推定される状況では、CPU11は、生成されたSSIDを低優先度SSIDとして取り扱う。
詳細は後述するが、高優先度SSIDは、Wi−Fi通信を確立させるために優先的に設定されるのに対し、低優先度SSIDは、場合によっては、後に生成された高優先度SSIDによって設定が後回しにされることがある。よって、先にNFC通信が開始された端末100に対して生成されたSSIDが低優先度SSIDである場合、Wi−Fi通信を行うための設定が、その後にNFC通信が開始された端末100に対して生成されたSSIDの設定より後に行われることもある。
S212において、CPU11は、生成されたSSIDとパスワードとをNDEFデータに埋め込む。CPU11は、SSIDとパスワードとを含むNDEFデータを、NFC通信によって端末100に送信する(S213)。NFC通信の通信相手である端末100は、S213にて送信されたNDEFデータを受信した場合、当該NDEFデータに含まれるSSIDを設定する。そして、端末100は、変換サーバ200を用いた処理対象データが完了したことを条件として、受信したNDEFデータに含まれるパスワードをMFP10に送信する。上記条件には、処理データの変換が不要であった場合も含まれる。
CPU11は、生成されたSSIDを設定し(S214)、本処理を終了する。S214においてSSIDが設定されると、S212にてNDEFデータを送信した先の端末100から、設定したSSIDに対応するパスワードを受信した場合に、当該端末100とMFP10との間がWi−Fi通信により接続され、それによって、両デバイス間のWi−Fi通信が確立する。
S201において、次待機フラグがオンであるとCPU11が判断した場合(S201:Yes)、次端末フラグをオンに設定する。「次端末フラグ」は、1の端末100との間でNFC通信が開始されてから、NFC印刷における印刷処理の実行順を入れ替え対象となり得る別の端末100とのNFC通信の開始を待機する期間中に、別の端末100との間でNFC通信が開始したか否かを示すフラグであり、RAM13に設けられる。次端末フラグがオンに設定されている場合、上記期間中に別の端末100との間でNFC通信が開始されたことを示す。次端末フラグは、本処理の開始に伴いオフに設定される。
CPU11は、本処理の開始のトリガとなったNFC通信によって端末100から受信したNDEFデータを取得する(S218)。S218において、CPU11が取得するNDEFデータは、上述したS202にて取得されたNDEFデータと同様、端末100が、MFP10との間でNFC通信が開始されたことに基づいて生成したものである。CPU11は、取得したNDEFデータから、変換中フラグ、変換ページ数、端末情報を取得する(S219)。
CPU11は、本処理の開始のトリガとなったNFC通信の相手先である端末100(以下「次端末100」と称す)と、次端末100より前にNFC通信が開始された、次待機フラグのオンに関わる端末100(以下「先の端末100」と称す)とが、同じ端末であるかを判断する(S220)。具体的に、CPU11は、S219にて取得した端末情報と、S204にてRAM13に記憶された端末情報とを比較し、両者が一致すれば同じ端末であると判断する。次端末100と先の端末100とが同じ端末でないと、CPU11が判断した場合(S220:No)、CPU11は、端末100とアドホックモードによるWi−Fi通信を行うためのSSIDと、パスワードとを生成する(S221)。
次に、CPU11は、S208にて計時が開始されてから、所定時間が経過したかを判断する(S222)。本実施形態では、S222の判断での閾値として用いられる「所定時間」は、CPU11が、先の端末100に対応する変換ページ数、すなわち、S203にて取得した変換ページ数に応じて決定する。具体的に、CPU11は、先の端末に対応する変換ページ数に基づいて、変換が完了するまでに要する時間を推定し、当該推定された時間に対する何割かの時間(例えば、推定された時間に対する8割の時間)を、「所定時間」として決定する。つまり、本実施形態において、「所定時間」は、先の端末100に対応する変換ページ数が多いほど、長い時間となる。
所定時間が未だ経過していないと、CPU11が判断した場合(S222:No)、CPU11は、S219にて取得した変換中フラグがオンに設定されているかを判断する(S223)。変換中フラグがオンに設定されていると、CPU11が判断した場合(S223:Yes)、CPU11は、S219にて取得した変換ページ数が、所定の閾値P(例えば、P=10)以上であるかを判断する(S224)。なお、S224での判断に用いる閾値Pと、S207での判断に用いる閾値Pとは、同じ値であっても、異なる値であってもよい。
変換ページ数が閾値P以上であると、CPU11が判断した場合(S224:Yes)、CPU11は、S221にて生成されたSSIDを、低優先度SSIDとする(S225)。CPU11、生成されたSSIDとパスワードとをRAM13に記憶し(S226)、処理をS227に移行する。一方、変換中フラグがオンに設定されていないと、CPU11が判断した場合(S223:No)、または、変換ページ数が所定値P以上でないと、CPU11が判断した場合(S224:No)、CPU11は、S221にて生成されたSSIDを、高優先度SSIDとし(S229)、処理をS227に移行する。
上記S223,S224,S229の処理によれば、次端末100に対して生成されたSSIDは、次端末100が有する処理対象データの変換を行わない、または、当該変換に要する時間が比較的短いと推定される状況では、高優先度SSIDとして取り扱われる。その一方で、上記S223,S224,S225の処理によれば、次端末100に対して生成されたSSIDは、次端末100が有する処理対象データの変換に要する時間が比較的長いと推定される状況では、低優先度SSIDとして取り扱われる。
また、S222において、所定時間が経過したと、CPU11が判断した場合(S222:Yes)、CPU11は、処理をS225に移行する。よって、上記所定の条件を満たす先の端末100に対する計時が開始されてから、ある程度の時間が経過している場合、先の端末100に対する変換が終了に近い可能性が高い。よって、本実施形態では、かかる場合に、次端末100が有する処理対象データの変換の有無にかかわらず、次端末に対して生成されたSSIDを低優先度SSIDとして取り扱う。
S227において、CPU11は、S221にて生成されたSSIDとパスワードとをNDEFデータに埋め込む。CPU11は、SSIDとパスワードとを含むNDEFデータを、NFC通信によって次端末100に送信し(S228)、本処理を終了する。NFC通信の通信相手である端末100は、S228にて送信されたNDEFデータを受信した場合、当該NDEFデータに含まれるSSIDを設定する。そして、端末100は、S213にて送信されたNDEFデータを受信した場合と同様、変換サーバ200を用いた処理対象データが完了したことを条件として、受信したNDEFデータに含まれるパスワードをMFP10に送信する。よって、S221にて生成されたSSIDがMFP10に設定されていれば、次端末100から送信されたパスワードの受信に伴い、次端末100とMFP10との間がWi−Fi通信により接続される。
詳細は後述するが、次端末100に対して生成されたSSIDが高優先度SSIDである場合、CPU11は、先の端末100に対して生成された低優先度SSIDに替えて、次端末100に対応する高優先度SSIDが設定されるので、次端末100が、先の端末100より優先されて、MFP10とWi−Fi通信により接続される。一方、次端末100に対して生成されたSSIDが低優先度SSIDである場合、CPU11は、先の端末100に対して行われる印刷処理の開始後に、当該低優先度SSIDを設定する。よって、かかる場合、次端末100は、先の端末100に対して行われる印刷処理の開始後に、MFP10とWi−Fi通信により接続される。
一方、S220において、次端末100と先の端末100とが同じ端末であると、CPU11が判断した場合(S220:Yes)、CPU11は、同端末フラグをオンに設定し(S230)、本処理を終了する。「同端末フラグ」は、次端末100が先の端末100と同じ端末であるか否かを示すフラグであり、RAM13に設けられる。同端末フラグがオンに設定されている場合、次端末100と先の端末100とが同じ端末であることを示す。同端末フラグは、本処理の開始に伴いオフに設定される。上記S220,S230によれば、次端末100が先の端末100と同じ端末である場合には、次端末100に対応するSSIDは生成されない。詳細は後述するが、次端末100によるNFC印刷は、先の端末100に対して生成されたSSIDを用いたWi−Fi通信を利用する。
図3は、MFP10のCPU11が制御プログラム12aに従い実行するWi−Fi接続処理を示すフローチャートである。本処理は、NFC印刷時におけるWi−Fi通信を確立する処理である。本処理は、CPU11が、本処理は、MFP10に電源が投入されると開始される。
CPU11は、S214にて設定された高優先度SSIDを用いて、端末100とWi−Fi通信によって接続されたか、すなわち、端末100とMFP10との間でWi−Fi通信が確立したかを判断する(S301)。具体的に、CPU11は、端末100から、S214にて設定されたSSIDに対応するパスワード、すなわち、S212にて送信されたNDEFデータに含まれるパスワードを受信した場合に、設定中のSSIDを用いたWi−Fi通信により接続されたと判断する。このとき、設定中のSSIDが高優先度SSIDであれば、CPU11は、S301の判断を肯定する。
CPU11がS301の判断を肯定した場合(S301:Yes)、CPU11は、接続先の端末100から、印刷指示をWi−Fi通信により受信することを待機する(302:No)。端末100から印刷指示を受信した場合(S302:Yes)、CPU11は、接続先の端末100から、印刷用の画像データをWi−Fi通信により受信することを待機する(S303:No)。
一方、CPU11がS301の判断を否定した場合には(S301:No)、CPU11は、S214にて設定された低優先度SSIDを用いて端末100とWi−Fi通信による接続がされたかを判断する(S312)。S312において、CPU11は、対象となるSSIDが低優先度SSIDであること以外、上述したS301と同様に判断を行う。CPU11がS312の判断を肯定した場合(S312:Yes)、CPU11は、接続先の端末100から、印刷指示をWi−Fi通信により受信したかを判断する(S313)。印刷指示を端末100から受信したと、CPU11が判断した場合(S313:Yes)、CPU11は、次待機フラグをオフに設定し(S314)、処理をS303に移行する。
S303において、端末100から印刷用の画像データを受信した場合(S303:Yes)、CPU11は、受信した画像データに基づく画像をプリンタ部19に印刷させる印刷処理を開始する(S304)。CPU11は、S304の処理後、待機中のSSIDがRAM13に記憶されているかを判断する(S305)。待機中のSSIDは、先の端末100との間でNFC通信が開始されてから、次端末100とのNFC通信の開始を待機する期間中に、次端末100との間でNFC通信が開始した場合に、両端末100に対して生成されたSSIDのうち、後側、すなわち、2番目に設定されるSSIDである。
待機中のSSIDがRAM13に記憶されていると、CPU11が判断した場合(S305:Yes)、CPU11は、待機中のSSIDを設定する(S306)。CPU11は、S306にて設定したSSIDに対し、ポーリングを実行する(S307)。S307の処理の結果、待機中のSSIDに対応する端末100は、ポーリングの受信に伴い、パスワードをMFP10に送信し、これにより、待機中のSSIDを用いたWi−Fi通信が確立される。
CPU11は、S307の処理後、待機中のSSIDを用いて、端末100とWi−Fi通信によって接続されることを待機する(S308:No)。端末100とMFP10とがWi−Fi通信によって接続された場合(S308:Yes)、CPU11は、処理をS302に移行する。上記S305〜S308によれば、先の端末100と次端末100とに対して各々SSIDが生成された場合、先に行われた印刷処理に引き続き、MFP10は、待機中のSSIDに対応する端末100との間でWi−Fi通信を確立できる。
一方、S305において、待機中のSSIDがRAM13に記憶されていないと、CPU11が判断した場合(S305:No)、CPU11は、同端末フラグがオンに設定されているかを判断する(S309)。つまり、CPU11は、次端末100が、先の端末100と同じ端末であるかを判断する。同端末フラグがオンに設定されていると、CPU11が判断した場合(S309:Yes)、CPU11は、同端末フラグをオフに設定し(S310)、接続中のWi−Fi通信を用いて、接続先の端末100に印刷指示要求を送信する(S311)。
S311の処理の結果、印刷指示要求を受信した端末100、すなわち、先の端末100と同じ端末は、印刷指示をMFP10に送信する。よって、CPU11は、S311の処理後、処理をS302に移行し、印刷指示の受信を待機する。上記S309〜S311によれば、先の端末100と次端末100とが同じ端末である場合には、先に行われた印刷処理に引き続き、Wi−Fi通信による接続を切り替えることなく、次の印刷処理を行うことができる。一方、同端末フラグがオンに設定されていないと、CPU11が判断した場合(S309:No)、それは、次端末100が存在しないことを示す。よって、かかる場合、CPU11は、処理をS301に移行する。
CPU11が、S214にて設定された低優先度SSIDを用いて端末100とWi−Fi通信による接続がされていない、または、当該接続がされているが、接続先の端末100から印刷指示を受信していないと判断した場合(S312:No、または、S313:No)、CPU11は、次端末フラグがオンに設定されているかを判断する(S315)。次端末フラグがオンに設定されていないと、CPU11が判断した場合(S315:No)、CPU11は、処理をS301に移行する。
一方、次端末フラグがオンに設定されていると、CPU11が判断した場合(S315:No)、それは、先の端末100との間でNFC通信が開始されてから、次端末100とのNFC通信の開始を待機する期間中に、次端末100との間でNFC通信が開始されたことを示す。よって、かかる場合、CPU11は、S316〜S325の処理を実行する。具体的に、CPU11は、次端末フラグをオフに設定し(S316)、次待機フラグをオフに設定する(S317)。
CPU11は、同端末フラグがオンに設定されているかを判断する(S318)。同端末フラグがオンに設定されていないと、CPU11が判断した場合(S318:No)、次端末100に対して生成されたSSIDが高優先度SSIDであれば(S319:Yes)、CPU11は、先の端末100とWi−Fi通信による接続中であるかを判断する(S320)。接続中であるとCPU11が判断した場合(S320:Yes)、CPU11は、接続中のWi−Fi通信を切断し(S321)、次端末100に対応する高優先度SSIDを設定する(S322)。
一方、先の端末100とWi−Fi通信による接続中でないと、CPU11が判断した場合、CPU11は、S321の処理をスキップして、処理をS322に移行する。CPU11は、S322の処理後、次端末100とWi−Fi通信によって接続されることを待機する(S323:No)。次端末100からパスワードを受信し、MFP10と次端末100とがWi−Fi通信により接続された場合(S323:Yes)、CPU11は、処理をS302に移行する。上記S318〜S323の処理によれば、先の端末100と異なる次端末100に対して生成されたSSIDが高優先度SSIDである場合には、次端末100が、先の端末100より先にWi−Fi通信で接続される。これにより、先の端末100より先に、次端末100の印刷処理が行われる。
S319において、次端末100に対して生成されたSSIDが高優先度SSIDでない場合、すなわち、低優先度SSIDである場合(S319:No)、先の端末100とWi−Fi通信による接続中でなければ(S324:No)、先の端末に対応するSSID(すなわち、低優先度SSID)を設定し(S325)、処理をS323に移行する。
一方、S324において、先の端末100と既にWi−Fi通信による接続中であれば(S324:Yes)、CPU11は、処理をS302に移行する。上記S319,S324,S325の処理によれば、先の端末100および次端末100のそれぞれに対して生成されたSSIDが、いずれも低優先度SSIDである場合には、NFC通信を開始した順に従う。つまり、先の端末100の印刷処理が、次端末100の印刷処理より先に行われる。S318において、同端末フラグがオンに設定されていると、CPU11が判断した場合(S318:Yes)、CPU11は、処理をS324に移行する。
本実施形態のMFP10によれば、先にNFC通信を開始した先の端末100が、変換サーバ200を用いて処理対象データの変換中である場合には、次端末100に対して生成されたSSIDがRAM13に記憶されるので、先の端末100に対する印刷処理が開始された後に、次端末100との間で再度NFC印刷を開始することなく、次端末100に対する印刷処理を実行できる。特に、次端末100に対して生成されたSSIDが高優先度SSIDとして取り扱われる場合には、先の端末100に対する印刷処理より先に、次端末100に対する印刷処理を行うことができるので、種々の端末100がNFC通信を用いてMFP10の印刷機能(印刷処理)を利用する場合に、各端末100に対し、印刷処理を好適な順序で利用させることができる。
上記実施形態のMFP10が、機能実行装置の一例である。端末100が、外部装置、第1装置、第2装置の一例である。変換サーバ200が、変換部の一例である。近距離通信部22が、第1通信部の一例である。無線通信部23が、第2通信部の一例である。プリンタ19が、機能部の一例である。RAM13が、記憶部の一例である。CPU11が、制御部の一例である。SSIDが、第1無線情報、第2無線情報の一例である。処理対象データが、処理対象データの一例である。印刷指示が、実行指示の一例である。S205の処理を実行するCPU11が、第1生成手段の一例である。221の処理を実行するCPU11が、第2生成手段の一例である。S213処理を実行するCPU11が、第1送信手段の一例である。S228の処理を実行するCPU11が、第2送信手段の一例である。S214,S306,S322,S325の処理を実行するCPU11が、第1設定手段、第2設定手段の一例である。S302,S313の処理を実行するCPU11が、実行情報受信手段の一例である。S304の処理を実行するCPU11が、機能実行手段の一例である
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、MFP10を本発明の機能実行装置として例示したが、少なくとも1の機能を実行可能な装置であれば、複数の機能を有するMFP10に限らず、プリンタやファクシミリなどの単機能に特化された装置なども、本発明の機能実行装置として採用できる。
上記実施形態では、NFC通信が可能な端末100が利用するMFP10の機能の一例として、印刷機能を例示したが、端末100などのNFCが可能なデバイスが印刷機能以外の機能を利用する場合に対し、本発明を適用してもよい。例えば、端末100に記憶されている画像データや文書データを必要に応じて変換した後に、MFP10のファクシミリ機能を送信する場合などに、本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、端末100として、スマートフォンなどの端末を例示したが、これに限定されず、NFC通信可能に構成される装置であれば、種々の装置を外部装置として採用できる。例えば、タブレット端末や、パーソナルコンピュータや、デジタルカメラや、音楽再生装置などの装置がNFC通信可能に構成されている場合、これらの各装置を、MFP10が実行可能な機能を利用する外部装置としてもよい。
上記実施形態では、端末100のOS112aがアンドロイドOSであるものとして説明したが、他のOSを採用する構成としてもよい。上記実施形態では、近距離無線通信として、NFC通信を例示したが、TransferJet(登録商標)など、他の規格に従う非接触通信を採用する構成としてもよい。上記実施形態では、端末100は、処理対象データを、外部装置である変換サーバ200へアップロードして変換させる構成としたが、当該変換を端末100が有する変換部にて実行する構成としてもよい。
上記実施形態では、MFP10と端末100との間でWi−Fi通信を行うためのSSIDとして、1回限りの使用を条件としてWi−Fi通信の確立を許可するSSIDを例示したが、使用回数の制限が1回以外の所定回数であるSSIDや、使用回数に制限のないSSIDであっても、上記実施形態を適応できる。
上記実施形態では、次端末100が、変換サーバ200を用いた変換中であるか否かや、変換の対象となる処理対象データのページ数に応じて、次端末100に対して生成されたSSIDを、高優先度SSIDまたは低優先度SSIDのいずれかに割り当てる構成としたが、次端末100が変換中であるか否かにかかわらず、すべて低優先度SSIDとして取り扱う構成としてもよい。かかる変形例においても、次端末100に対して生成されたSSIDはRAM13に記憶されるので、先の端末100に対する印刷処理が開始された場合に、次端末100との間で再度NFC通信を開始させることなく、次端末100に対する印刷処理を実行できる。
上記実施形態では、変換中フラグがオンに設定されており、かつ、変換ページ数が所定の閾値P以上である場合に、CPU11は、生成したSSIDを低優先度SSIDとして取り扱う構成としたが、CPU11は、変換中フラグがオンであれば、変換ページ数を考慮することなく、生成したSSIDを低優先度SSIDとして取り扱う構成としてもよい。あるいは、CPU11は、変換ページ数が1以上であれば、変換中であると判断し、生成したSSIDを低優先度SSIDとして取り扱う構成としてもよい。かかる場合、NDEFデータに変換中フラグを含める必要はない。
あるいは、端末100は、処理対象データのファイル形式を埋め込んだNDEFデータをMFP10に送信するものとし、MFP10は、端末100から受信したNDEFデータに含まれるファイル形式が、PDFファイルなどの画像データへの変換が必要な所定のファイル形式である場合に、変換サーバ200を用いた変換中であると判断し、生成したSSIDを低優先度SSIDとして取り扱う構成としてもよい。
上記実施形態では、「変換ページ数」を、変換サーバ200で行われる変換の元データである処理対象データのページ数としたが、端末100が変換サーバ200から受信した、処理対象データからの変換によって得られる画像データのページ数を、「変換ページ数」としてもよい。また、「変換ページ数」に替えて、処理対象データのデータサイズを用いる構成としてもよい。また、端末100が、変換サーバ200から変換の残量を取得できる場合には、端末100から変換の残量を取得する構成としてもよい。これらの変形例によれば、データサイズが所定サイズ以上である場合、または、変換の残量が所定量以上である場合が、変換ページ数が所定の閾値P以上である場合に相当する。
上記実施形態では、CPU11が、S207においてYesと判断した場合に、計時が開始される構成としたが、計時を開始するタイミングは特に限定されない。例えば、先の端末100がNFC通信を開始したタイミングで計時を開始する構成としてもよい。
上記実施形態では、MFP10と端末100とはアドホックモードで接続される構成として説明したが、アドホックモードに替えて、Wi−Fi Direct規格に基づき、両者が直接通信を行ってもよい。
上記実施形態では、MFP10は、1の端末100とアドホックモードで接続される構成として説明したが、MFP10が、複数の端末100と同時期にアドホックモードで接続できる場合、すなわち、当該複数の端末100とアドホックモードで通信するための複数のSSIDを記憶可能な構成の場合にも、上記実施形態を適応することができる。つまり、複数の端末100と同時期にアドホックモードで接続できる場合には、そのSSIDの数分の端末100と接続されている状況において、別の端末100とのNFC通信を開始した場合にも、上記実施形態を適応することができる。かかる場合、SSIDが記憶可能な数に達するまで次待機フラグをオンにする処理(S209)をスキップし、記憶可能な数に達した場合に次待機フラグをオフにする処理(S209)を実行するようにするとよい。
上記実施形態では、CPU11が、図2および図3に記載される各処理を実行する構成として説明したが、これら各図に記載される各処理を、複数のCPUが協同的に実行する構成としてもよい。また、ASICなどのICが、単独で、または、複数によって協働的に、上記各図に記載される各処理を実行する構成してもよい。また、CPU11とASICなどのICとが協同して、上記各図に記載される各処理を実行する構成してもよい。
10:MFP,11:CPU,12a:制御プログラム

Claims (9)

  1. 近距離無線通信方式により外部装置と通信する第1通信部と、
    前記近距離無線通信方式とは異なる無線通信方式により外部装置と通信する第2通信部と、
    機能処理を実行する機能部と、
    記憶部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    記第2通信部を介する通信を行うための無線情報である第1無線情報を生成する第1生成手段と、
    その第1生成手段で生成された第1無線情報を、前記第2通信部を介する通信を行うために設定する第1設定手段と、
    前記第1無線情報とは異なる無線情報である第2無線情報を生成する第2生成手段と、
    その第2生成手段で生成された第2無線情報を、前記第2通信部を介する通信を行うために設定する第2設定手段と、
    外部装置と前記第1通信部を介する通信が開始された場合に、前記第1無線情報を用いて前記第2通信部を介して当該外部装置との間で通信を行うための第1通信情報を、前記第1通信部を介して当該外部装置に送信する第1送信手段と、
    その第1送信手段を実行した後に、外部装置と前記第1通信部を介する通信が開始され、かつ第1条件が成立した場合に、前記第2無線情報を用いて前記第2通信部を介して当該外部装置との間で通信を行うための第2通信情報を、前記第1通信部を介して当該外部装置に送信する第2送信手段と、
    前記第1無線情報または前記第2無線情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、外部装置から機能実行に必要な実行情報を受信する実行情報受信手段と、
    前記実行情報受信手段により前記実行情報を受信した場合、記機能部に前記機能処理を実行させる機能実行手段と、
    を備え、
    前記実行情報受信手段は、前記機能実行手段によって、1の外部装置から受信した実行情報に従った機能処理の実行が完了していない場合は、他の外部装置から実行情報を受信せず、前記機能実行手段によって、1の外部装置から受信した前記実行情報に従った機能処理の実行が完了した場合に、他の外部装置から実行情報を受信し、
    前記機能実行手段は、前記実行情報受信手段が前記他の外部装置から実行情報を受信した場合に、前記他の外部装置から受信した実行情報に従った機能処理を実行することを特徴とする機能実行装置。
  2. 前記第1条件は、前記第1送信手段が前記第1通信情報を送信した外部装置とは異なる外部装置と前記第1通信部を介して通信された場合であることを特徴とする請求項1記載の機能実行装置。
  3. 前記実行情報受信手段は、前記第1条件が成立せず、かつ前記機能実行手段によって、1の外部装置から受信した前記実行情報に従った機能処理の実行が完了した場合は、前記1の外部装置から新たな実行情報を受信し、
    前記機能実行手段は、前記実行情報受信手段が前記1の外部装置から新たな実行情報を受信した場合に、前記1の外部装置から受信した新たな情報に従った機能処理を実行することを特徴とする請求項2記載の機能実行装置。
  4. 前記第1条件は、前記外部装置と前記第1通信部を介する通信によって前記外部装置から受信した情報が、所定の情報の場合であることを特徴とする請求項記載の機能実行装置。
  5. 前記第1条件は、前記外部装置と前記第1通信部を介する通信によって受信した前記外部装置の状態が、所定の状態であることを特徴とする請求項記載の機能実行装置。
  6. 前記所定の状態は、前記外部装置が時間のかかる処理を実行している状態であることを特徴とする請求項記載の機能実行装置。
  7. 前記所定の状態は、前記外部装置において、前記機能処理の対象として選択された処理対象データから、当該処理対象データとは異なる所定のファイル形式のデータへの変換中であることを特徴とする請求項記載の機能実行装置。
  8. 前記所定の状態は、前記外部装置において、前記機能処理の対象として選択された処理対象データのデータ量が所定の閾値以上であることを特徴とする請求項記載の機能実行装置。
  9. 近距離無線通信方式により外部装置と通信する第1通信部と、前記近距離無線通信方式とは異なる無線通信方式により外部装置と通信する第2通信部と、機能処理を実行する機能部と、記憶部と、制御部とを備えた機能実行装置の、前記制御部が実行可能な機能実行プログラムであって、
    記第2通信部を介する通信を行うための無線情報である第1無線情報を生成する第1生成手段と、
    その第1生成手段で生成された第1無線情報を、前記第2通信部を介する通信を行うために設定する第1設定手段と、
    前記第1無線情報とは異なる無線情報である第2無線情報を生成する第2生成手段と、
    その第2生成手段で生成された第2無線情報を、前記第2通信部を介する通信を行うために設定する第2設定手段と、
    外部装置と前記第1通信部を介する通信が開始された場合に、前記第1無線情報を用いて前記第2通信部を介して当該外部装置との間で通信を行うための第1通信情報を、前記第1通信部を介して当該外部装置に送信する第1送信手段と、
    その第1送信手段を実行した後に、外部装置と前記第1通信部を介する通信が開始され、かつ第1条件が成立した場合に、前記第2無線情報を用いて前記第2通信部を介して当該外部装置との間で通信を行うための第2通信情報を、前記第1通信部を介して当該外部装置に送信する第2送信手段と、
    前記第1無線情報または前記第2無線情報を用いた前記第2通信部を介する通信によって、外部装置から機能実行に必要な実行情報を受信する実行情報受信手段と、
    前記実行情報受信手段により前記実行情報を受信した場合、記機能部に前記機能処理を実行させる機能実行手段として、
    前記制御部を機能させ、
    前記実行情報受信手段は、前記機能実行手段によって、1の外部装置から受信した実行情報に従った機能処理の実行が完了していない場合は、他の外部装置から実行情報を受信せず、前記機能実行手段によって、1の外部装置から受信した前記実行情報に従った機能処理の実行が完了した場合に、他の外部装置から実行情報を受信し、
    前記機能実行手段は、前記実行情報受信手段が前記他の外部装置から実行情報を受信した場合に、前記他の外部装置から受信した実行情報に従った機能処理を実行することを特徴とする機能実行プログラム。
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