JP6264174B2 - 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置及び画像形成装置の制御方法に関する。
従来より、用紙に画像を転写し、その後に画像を定着する、という一連のプロセスを通じて用紙に画像を形成する画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、定着処理を行う定着装置を備えている。定着装置は、定着ニップを形成する一対の定着部材を備え、当該定着ニップにおいて搬送される用紙を加熱及び加圧する。また、この類の画像形成装置では、一定サイズの用紙を用いるのみならず、ロール紙や連続用紙等の長尺の用紙(長尺紙)を用いることもできる。
例えば特許文献1には、印刷を中断して再開するに際し連続用紙の無駄を無くすために連続用紙を逆送りさせてから再開後の印刷を実行する印刷装置が開示されている。この印刷装置では、印刷を中断して待機状態に入る前に定着したトナー画像が待機解除後に定着部を再通過する際の温度t1と、待機解除後に新たに二次転写したトナー画像が定着部を通過する際の温度tを「t1<t」となるように設定している。特許文献1に開示された手法によれば、逆送りに伴い定着部を二度目に通過する際に、定着によるダメージを抑制することができる。
特開2010−102158号公報
しかしながら、長尺紙の搬送を停止した際には、定着部の熱に起因して用紙がダメージを受けることがあり、用紙に変形や変色が生じることがある。塗料を塗工した用紙である塗工紙や樹脂系の用紙では、このような現象が顕著となる。長尺紙を逆送りして使用することは、長尺紙の無駄を省く観点からは好ましいが、変形や変色が生じた領域を再利用して画像を形成することは、印刷品質の観点からは好ましくない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷品質の低下を招くことなく長尺紙の再利用を図ることができる画像形成装置及び画像形成装置の制御方法を提供することである。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、長尺紙を搬送する用紙搬送部と、画像を長尺紙に転写する転写部と、定着ニップを形成する一対の定着部材を備え、搬送経路に沿って搬送される長尺紙を定着ニップで加熱及び加圧することにより長尺紙に画像を定着させる定着部と、長尺紙の搬送を停止した場合に、長尺紙を所定量だけ逆送りした後に長尺紙の搬送を再開する搬送制御を行うとともに、搬送停止時に定着部に停止した長尺紙の領域である定着領域の用紙状態に基づいて、当該定着領域について再利用の可否を判断する制御部と、定着部から転写部までの間に配置され、長尺紙の用紙状態を検出する検出部と、を有する画像形成装置に関する。この場合、検出部は、長尺紙に形成される検査用画像を検出する。そして、制御部は、長尺紙の搬送停止に先立ち定着領域を予測し、当該予測した定着領域に検査用画像を形成し、長尺紙を逆送りする過程において検出部により検出される検査用画像の状態に基づいて、定着領域の用紙状態を判断する。
ここで、第1の発明において、制御部は、定着領域の用紙状態に基づいて当該定着領域についての再利用の可否を判断し、当該判断結果に基づいて長尺紙の逆送り量を制御することが好ましい。
また、第1の発明において、制御部は、再利用可能と判断した場合には、定着領域が転写部よりも上流側に到達するまで長尺紙を逆送りすることが好ましい。
また、第1の発明において、制御部は、再利用不可能と判断した場合には、定着領域が転写部に到達しない範囲で長尺紙を逆送りすることが好ましい。
また、第1の発明において、検出部は、用紙の色、用紙の光沢、用紙の形状、用紙の電気的抵抗値、用紙の表面摩擦抵抗及び用紙の臭いのうち少なくとも一つを検出し、制御部は、検出部の検出結果に基づいて、定着領域の用紙状態を判断することが好ましい。
また、第1の発明において、制御部は、定着部の温度に基づいて、定着領域の用紙状態を判断することが好ましい。
また、第1の発明は、長尺紙を画像形成装置本体に給紙する給紙装置と、画像形成装置本体から排出されて、画像が形成された長尺紙を巻き取る巻取装置と、をさらに有することが好ましい。この場合、制御部は、長尺紙の逆送りをする場合、給紙装置及び巻取装置を制御して当該長尺紙を巻き戻すことが望ましい。
また、第2の発明は、転写部による画像の転写及び定着部による加熱及び加圧を通じて搬送経路に沿って搬送される長尺紙に画像を形成する画像形成装置の制御方法に関する。この制御方法は、長尺紙の搬送を停止する第1のステップと、長尺紙を逆送りする第2のステップと、長尺紙の搬送を再開する第3のステップと、を有する。この場合、第1のステップは、長尺紙の搬送停止に先立ち搬送停止時に定着部に停止する長尺紙の領域である定着領域を予測し、当該予測した定着領域に検査用画像を形成してから長尺紙の搬送を停止する。そして、第2のステップは、定着部から転写部までの間に配置される検出部により、長尺紙を逆送りする過程において検出される検査用画像の状態に基づいて、定着領域の用紙状態を判断し、当該定着領域の用紙状態に応じた逆送り量に基づいて、長尺紙を逆送りする。
本発明によれば、搬送停止時に定着部に停止した長尺紙の領域における用紙状態を参酌することで、当該領域について再利用の可否を適切に判断することが可能となる。これにより、印刷品質の低下を招くことなく長尺紙の再利用を図ることができる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成を模式的に示す説明図 本実施形態に係る画像形成装置本体を模式的に示す構成図 画像形成装置本体が備える用紙状態検出部を示す説明図 本実施形態に係る画像形成装置の用紙搬送動作を示すフローチャート 検査用画像の説明図 長尺紙の逆送り量の設定概念を示す説明図 長尺紙の逆送り量の設定概念を示す説明図 用紙状態検出部としての温度センサーを模式的に示す説明図
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の構成を模式的に示す説明図である。画像形成装置1は、給紙装置1A、画像形成装置本体1B及び巻取装置1Cを備える。
給紙装置1Aは、例えばロール紙や連続用紙等の長尺な用紙(以下「長尺紙」という)を収容し、画像形成装置本体1Bからの指示に従って給紙する。
図2は、本実施形態にかかる画像形成装置本体1Bを模式的に示す構成図である。この画像形成装置本体1Bは、例えば電子写真方式の画像形成装置であり、複数の感光体ドラムを一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置である。
画像形成装置本体1Bは、原稿読取装置SC、画像形成部10Y,10M,10C,10K、定着装置40、制御部50を主体に構成されている。
原稿読取装置SCは、走査露光装置の光学系により原稿の画像を走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部50に入力される。なお、制御部50に入力される画像データとしては、原稿読取装置SCで読み取ったものに限らず、例えば、画像形成装置本体1Bに接続されたパーソナルコンピューターや他の画像形成装置本体1Bから受信したものや、USBメモリといった可搬性の記録媒体に格納されたものであってもよい。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、転写対象となる画像を形成する機能を担っており、イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部10Y、マゼンダ(M)の画像を形成する画像形成部10M、シアン(C)の画像を形成する画像形成部10C、ブラック(K)の画像を形成する画像形成部10Kから構成されている。
画像形成部10Yは、所定の色(イエロー(Y))の画像を担持する像担持体である感光体ドラム11Y、並びにその周辺に配置された帯電部12Y、光書込部13Y、現像装置14Y及びドラムクリーナー15Yで構成されている。
感光体ドラム11Yは、帯電部12Yによりその表面が一様に帯電させられており、光書込部13Yによる走査露光により、感光体ドラム11Yには潜像が形成される。さらに、現像装置14Yは、トナーで現像することによって感光体ドラム11Y上の潜像を顕像化する。これにより、感光体ドラム11Y上には、イエローに対応する所定色の画像(トナー画像)が形成される。感光体ドラム11Y上に形成された画像は、1次転写ローラー17Yにより、転写体である中間転写ベルト16上の所定位置へと逐次転写される。
二次転写ローラー19は、中間転写ベルト16と圧接して配置されることにより転写ニップを形成している。中間転写ベルト16に転写された各色よりなる画像は、後述する用紙搬送部20により所定のタイミングで搬送される長尺紙に対して、二次転写ローラー19によって転写される。本実施形態に係る二次転写ローラー19は、画像を長尺紙に転写する転写部としての機能を担っている。
用紙搬送部20は、制御部50に制御され、搬送経路に沿って長尺紙を搬送する。この用紙搬送部20は、用紙搬送方向、具体的には、二次転写ローラー19から定着装置40に至る方向に長尺紙を搬送する。また、用紙搬送部20は、長尺紙を逆送り、すなわち、長尺紙を用紙搬送方向と逆方向に搬送することもできる。
用紙搬送部20は、搬送経路に設けられた複数の搬送手段により構成されている。個々の搬送手段は、互いに圧接された一対のローラーによって構成されており、駆動手段である電動モーター等を通じて少なくとも一方のローラーが回転駆動する。個々の搬送手段は、一対のローラーで構成する以外にも、ベルト同士の組み合わせや、ベルト及びローラーの組み合わせといったように、一対の回転部材からなる構成を広く採用することができる。
また、画像形成装置本体1Bは、一定サイズの大きさの用紙を収容した給紙トレイ21を備えており、長尺紙以外にも、給紙トレイ21が備える用紙を給紙する。給紙トレイ21に収容された用紙は、給紙部22により取り込まれ、搬送経路へと送り出される。
定着装置40は、画像が転写された長尺紙に対して当該画像の定着を行う装置である(定着部)。定着装置40は、一対の定着部材、例えば互いに圧接して配置されることにより定着ニップを形成する定着ローラー41及び圧接ローラー42と、当該定着ローラー41を加熱する定着ヒーター43と備えている。定着装置40は、定着ローラー41及び圧接ローラー42による加圧(圧力定着)、定着ヒーター43による加熱(熱定着)を行うことで、長尺紙に画像を定着させる。
定着装置40により定着処理が施された用紙は、排紙ローラー28により、画像形成装置本体1Bの外部へと排出され、これにより、当該長尺紙が巻取装置1Cに供給される。
制御部50は、画像形成装置本体1Bを制御する機能を担っており、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。制御部50は、画像形成装置本体1Bを制御して、長尺紙に画像を形成する。また、制御部50は、給紙装置1A及び巻取装置1Cと通信可能に構成されており、給紙装置1A及び巻取装置1Cを制御することができる。
本実施形態との関係において、制御部50は、用紙搬送部20、給紙装置1A及び巻取装置1Cを制御することにより、長尺紙の搬送を制御する。ここで、制御部50は、長尺紙の搬送を停止した場合に、長尺紙を所定量だけ逆送りした後に長尺紙の搬送を再開する搬送制御を行う。この場合、制御部50は、搬送停止時に定着装置30(具体的には、定着ニップ)に停止した長尺紙の領域である定着領域の用紙状態に基づいて、当該定着領域について再利用の可否を判断する。
制御部50には、用紙状態検出部55からの検出信号が入力されている。用紙状態検出部55は、図3に示すように、定着装置40から二次転写ローラー19までの間に配置されている。長尺紙の搬送停止時には、定着装置40に位置する定着領域は、定着装置40から熱供給を受けるため、用紙の表面形状の変形や変形といった変化が生じ得る。本実施形態では、用紙状態検出部55により、熱供給に起因する変形や変色といった長尺紙の用紙状態を検出する(検出部)。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置の用紙搬送動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、長尺紙に係る印刷ジョブの入力に対応して実行される。
まず、ステップ1において、画像形成装置本体1Bの制御部50は、印刷を開始する。制御部50は、給紙装置1A、巻取装置1Cに対して印刷開始の制御指令を出力するとともに、画像形成装置本体1Bの各部を制御する。印刷開始に応じて給紙装置1Aから長尺紙が供給されると、画像形成装置本体1Bでは、機内において長尺紙の搬送を行う。また、画像形成装置本体1Bでは、長尺紙の搬送に合わせて、長尺紙に画像を転写し、定着装置40により長尺紙を加熱及び加圧する各ステップが実行される。画像形成が終了した長尺紙は、巻取装置1Cにより巻き取られる。
ステップ2において、制御部50は、長尺紙の搬送停止を判断する。通常、長尺紙の搬送は連続的に行われるが、必要に応じて、長尺紙の搬送を停止させる状況が存在する。このような状況としては種々のケースがあるが、例えば以下の2つのケースが挙げられる。
第1に、画像安定化制御を行うケースである。画像安定化制御は、感光体ドラム11Y、11M、11C、10Kに対する帯電量や露光量などを調整するための制御であり、所定の周期で実行される。この画像安定化制御では、中間転写ベルト16に所定のパッチ画像を形成し、当該パッチ画像の検出状況から制御パラメータを調整する。パッチ画像の形成においては、転写ニップが解除されるため、長尺紙の搬送を一次的に停止することとなる。
第2に、搬送系の不良によるケースである。給紙装置1A、巻取装置1C及び画像形成装置本体1Bの搬送系に不具合が生じる場合がある。この場合には、長尺紙の搬送が困難となるため、長尺紙の搬送を一次的に停止することとなる。
このステップ2において肯定判定された場合、すなわち、長尺紙の搬送停止を判断した場合には、ステップ3に進む。一方、ステップ2において否定判定された場合、すなわち、長尺紙の搬送を停止しない場合には、ステップ2の判断に戻る。
ステップ3において、制御部50は、長尺紙の搬送を停止させる。
ステップ4において、制御部50は、長尺紙の搬送を再開させるための条件を具備したか否かを判断する。この判断は、上述した長尺紙の搬送を停止する要因が無くなったか否かを判断することにより判断される。このステップ4において肯定判定された場合、すなわち、長尺紙の搬送を再開させるための条件を具備した場合には、ステップ5に進む。一方、ステップ4において否定判定された場合、すなわち、長尺紙の搬送を再開させるための条件を具備していない場合には、ステップ4に戻る。
ステップ5において、制御部50は、用紙搬送部20を制御し、さらには給紙装置1A及び巻取装置1Cを制御して、長尺紙の逆送りを開始する。
ステップ6において、制御部50は、長尺紙を逆送りする過程における用紙状態検出部55の検出結果に基づいて、用紙状態を特定する。定着領域の用紙状態を判断することを目的として、このステップ6では、定着ニップを通過していない領域(すなわち、用紙搬送方向に沿って定着領域よりも上流側の領域)の用紙状態と、定着領域の用紙状態とがそれぞれ特定される。
用紙状態検出部55による用紙状態の検出手法としては、以下に示す手法を用いることができる。
(1)検査用画像に基づく用紙状態の検出
用紙状態検出部55は、長尺紙に形成された検査用画像(パッチ画像)に基づいて、用紙状態を検出することができる。検査用画像としては、図5に示すように、色調変化を検出する検査用画像Paや、形状変化を検出する検査用画像Pb等を用いることができる。前者の検査用画像Paとしては、例えば、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色に対応した画像を用いることができ、また、後者の検査用画像Pbとしては、用紙搬送方向に沿って等間隔に配列された複数の直線群からなる画像を用いることができる。
定着装置40からの熱供給により、長尺紙に色変化や形状変化が生じる場合には、長尺紙上に形成された検査用画像にも色変化や光沢変化、形状変化が生じることが考えられる。そこで、用紙状態検出部55は、検査用画像の検出を通じて、用紙状態を検出する。用紙状態検出部55としては、反射型フォトセンサ等を用いることができる。
なお、検査用画像を用いる場合には、制御部50は、長尺紙の搬送停止に先立ち定着領域を予測し、当該定着領域及びこれよりも上流側の領域に検査用画像を形成しておく必要がある。長尺紙の搬送を停止するタイミングが予め認識できるようなケース(上述の第1のケース)においては、本手法は有効である。
(2)用紙の色又は光沢に基づく用紙状態の検出
定着装置40からの熱供給により、定着領域では色や光沢に変化が生じる可能性がある。そこで、用紙状態検出部55は、長尺紙の色や光沢を通じて、用紙状態を検出する。用紙状態検出部55としては、反射型フォトセンサや撮像素子などを用いることができる。
(3)用紙の形状に基づく用紙状態の検出
定着装置40からの熱供給により、定着領域では皺や撚れといった変形が生じる可能性がある。そこで、用紙状態検出部55は、長尺紙の形状を通じて、用紙状態を検出する。用紙状態検出部55としては、反射型フォトセンサや撮像素子などを用いることができる。
(4)用紙の電気抵抗に基づく用紙状態の検出
定着装置40からの熱供給により、定着領域に焦げ(変色)が発生する可能性がある。そこで、用紙状態検出部55は、用紙の電気抵抗を通じて、用紙状態を検出する。用紙状態検出部55としては、例えば長尺紙を間に挟んで対峙させた一対の電極より構成することができる。
(5)用紙の摩擦抵抗に基づく用紙状態の検出
定着装置40からの熱供給により、定着領域の表面が荒くなる可能性がある。そこで、用紙状態検出部55は、用紙表面の摩擦抵抗を通じて、用紙状態を検出する。用紙状態検出部55としては、例えば摩擦抵抗センサーより構成することができる。
(6)用紙の臭いに基づく用紙状態の検出
定着装置40からの熱供給により、定着領域に焦げが生じ、臭いが発生する可能性がある。そこで、用紙状態検出部55は、用紙の臭いを通じて、用紙状態を検出する。用紙状態検出部55としては、例えば臭気センサーより構成することができる。
制御部50は、用紙状態検出部55から得られる用紙状態に基づいて、定着ニップを通過していない領域の用紙状態と、定着領域の用紙状態とをそれぞれ特定する。
ステップ7において、制御部50は、各領域における用紙状態に基づいて、定着領域についての再利用の可否を判断する。定着ニップを通過していない領域の用紙状態と、定着領域の用紙状態とに変化がなければ、制御部50は、定着領域について再利用可能と判断し、ステップ8に進む。一方、定着ニップを通過していない領域の用紙状態と、定着領域の用紙状態とに変化があれば、制御部50は、定着領域についての再利用を不可能と判断し、ステップ9に進む。
ステップ8において、図6に示すように、制御部50は、定着領域が二次転写ローラー19よりも上流側に到達するまでの量を長尺紙の逆送り量として設定する。
一方、ステップ9において、図7に示すように、制御部50は、定着領域が二次転写ローラー19に到達しない範囲で長尺紙の逆送り量を設定する。
ステップ10において、制御部50は、長尺紙の逆送りが完了したか否かを判断する。このステップ10において肯定判定された場合、すなわち、長尺紙の逆送りが完了した場合には、ステップ11に進む。一方、ステップ10において否定判定された場合、すなわち、長尺紙の逆送りが完了していない場合には、ステップ10の処理に戻る。
ステップ11において、制御部50は、搬送方向に関する長尺紙の搬送を再開する。
ステップ12において、制御部50は、印刷を終了するか否かを判断する。このステップ12において肯定判定された場合、すなわち、印刷を終了する場合には、本処理を終了する。一方、ステップ12において否定判定された場合、すなわち、印刷を終了しない場合には、ステップ2の処理に戻る。
このように本実施形態に係る画像形成装置1は、長尺紙を搬送する用紙搬送部20と、画像を長尺紙に転写する二次転写ローラー19と、定着ニップを形成する一対の定着ローラー41,42を備えて搬送経路に沿って搬送される長尺紙を定着ニップで加熱及び加圧することにより長尺紙に画像を定着させる定着装置40と、長尺紙の搬送を停止した場合に、長尺紙を所定量だけ逆送りした後に長尺紙の搬送を再開する搬送制御を行う制御部50と、を有している。この制御部50は、搬送停止時に定着装置40に停止した長尺紙の領域である定着領域の用紙状態に基づいて、この定着領域について再利用の可否を判断する。
特に本実施形態の画像形成装置1では、長尺紙を画像形成装置本体1Bに給紙する給紙装置1Aと、画像形成装置本体1Bから排出されて、画像が形成された長尺紙を巻き取る巻取装置1Cと、をさらに有している。ここで、制御部50は、長尺紙の逆送りをする場合、給紙装置1A及び巻取装置1Cを制御して長尺紙を巻き戻すこととしている。
本実施形態に係る構成によれば、長尺紙の定着領域、すなわち、搬送停止時に定着装置40に停止した長尺紙の領域における用紙状態を参酌することで、定着領域について再利用の可否を適切に判断することが可能となる。これにより、印刷品質の低下を招くことなく長尺紙の再利用を図ることができる。
また、本実施形態において、制御部50は、定着領域の用紙状態に基づいて当該定着領域についての再利用の可否を判断し、当該判断結果に基づいて長尺紙の逆送り量を制御している。
かかる構成よれば、再利用の可否を判断した上で逆送り量を制御することができるので、長尺紙の無駄を抑制しつつ、高い印刷品質を得ることができる。
また、本実施形態において、制御部50は、再利用可能と判断した場合には、定着領域が二次転写ローラー19よりも上流側に到達するまで長尺紙を逆送りすることとしている。
かかる構成によれば、長尺紙を逆送りして、定着領域へと画像転写を行うこととなるので、長尺紙の無駄を積極的に抑制することができる。また、定着領域の用紙状態が劣化していないことを判断して画像を形成しているので、印刷品質が低下するといった事態を抑制することができる。
また、本実施形態において、制御部50は、再利用不可能と判断した場合には、定着領域が二次転写ローラー19に到達しない範囲で長尺紙を逆送りすることとしている。
かかる構成によれば、定着領域を転写位置まで逆送りしないため、印刷品質が低下するといった事態を抑制することができる。また、長尺紙の逆送りを実行することで、長尺紙の無駄を極力抑制することができる。
また、本実施形態において、用紙状態検出部55は、定着装置40から二次転写ローラー19までの間に配置され、長尺紙の用紙状態を検出する。また、制御部50は、長尺紙を逆送りする過程における用紙状態検出部55の検出結果に基づいて、定着領域の用紙状態を判断する。
かかる構成によれば、長尺紙を逆送りすることで、定着領域よりも上流側に位置する領域の用紙状態と、定着領域の用紙状態とをそれぞれ特定することができる。これにより、両者の領域を比較することで、定着領域の用紙状態に変化があるか否か、すなわち、再利用可能か否かを、長尺紙の逆送りの過程において判断することができる。
また、本実施形態において、用紙状態検出部55は、長尺紙に形成される検査用画像を検出することができる。この場合、制御部50は、長尺紙の搬送停止に先立ち定着領域を予測し、当該予測した定着領域に検査用画像を形成する。そして、制御部50は、用紙状態検出部55により検出した検査用画像の状態に基づいて、定着領域の用紙状態を判断する。
かかる構成によれば、定着装置40からの熱供給に起因する検査用画像の変化を捉えることで、用紙状態を適切に検出することができる。これにより、用紙再利用の可否を適切に判断することができる。
また、本実施形態において、用紙状態検出部55は、上記の手法とともに、又は、これとともに、用紙の色、用紙の光沢、用紙の形状、用紙の電気的抵抗値、用紙の表面摩擦抵抗及び用紙の臭いのうち少なくとも一つを検出することができる。この場合、制御部50は、用紙状態検出部55の検出結果に基づいて、定着領域の用紙状態を判断する。
かかる構成によれば、定着装置40からの熱供給に起因する用紙の変化を捉えることで、用紙状態を適切に検出することができる。これにより、用紙再利用の可否を適切に判断することができる。
なお、上述した実施形態では、用紙状態検出部55を用いて用紙状態を検出したが、用紙状態の検出手法は、定着装置40の定着温度に基づいて、用紙状態を検出してもよい。例えば、印刷停止直後、アイドリング中、印刷開始直後といったシーンでは、定着装置40における熱にゆらぎが生じ、画像形成における定着温度に比してオーバーシュートすることがある。このようなタイミングで用紙搬送が停止すると、定着領域において変形や変色といった事態を招来する。このため、用紙状態検出部55は、定着装置40における温度状態を通じて、用紙状態を間接的に検出してもよい。図8に示すように、用紙状態検出部55としては、定着ニップの温度を検出する温度センサー56を用いことができる。この場合、温度センサー56は、定着装置40が備える温度管理用の温度センサーを利用してもよいし、別途の温度センサーを定着ニップの近傍に配置してもよい。
かかる構成によれば、定着装置40からの熱供給の状態を捉えることで、用紙状態を適切に検出することができる。これにより、用紙再利用の可否を適切に判断することができる。
以上、本発明の実施形態にかかる画像形成装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。また、制御部により実行される画像形成装置の制御方法それ自体も本発明の一部として機能する。また、この制御方法を実行する制御部は、画像形成装置を制御する制御部とは独立して設けられていてもよい。例えば、ネットワークを介して画像形成装置に接続されたサーバーやプリンタドライバがインストールされているパーソナルコンピューターが画像形成装置等の挙動をモニタし、停止情報を特定・出力するものであってもよい。
1 画像形成システム
1A 給紙装置
1B 画像形成装置本体
10Y 画像形成部
10M 画像形成部
10C 画像形成部
10K 画像形成部
19 二次転写ローラー
40 定着装置
50 制御部
55 用紙状態検出部
1C 巻取装置

Claims (8)

  1. 長尺紙を搬送する用紙搬送部と、
    画像を長尺紙に転写する転写部と、
    定着ニップを形成する一対の定着部材を備え、搬送経路に沿って搬送される長尺紙を前記定着ニップで加熱及び加圧することにより長尺紙に画像を定着させる定着部と、
    長尺紙の搬送を停止した場合長尺紙を所定量だけ逆送りした後に長尺紙の搬送を再開する搬送制御を行うとともに、搬送停止時に前記定着部に停止した長尺紙の領域である定着領域の用紙状態に基づいて、当該定着領域について再利用の可否を判断する制御部と、
    前記定着部から前記転写部までの間に配置され、長尺紙の用紙状態を検出する検出部と、を有し、
    前記検出部は、長尺紙に形成される検査用画像を検出し、
    前記制御部は、長尺紙の搬送停止に先立ち前記定着領域を予測し、当該予測した定着領域に検査用画像を形成するとともに、長尺紙を逆送りする過程において前記検出部により検出される検査用画像の状態に基づいて、前記定着領域の用紙状態を判断することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記定着領域の用紙状態に基づいて当該定着領域についての再利用の可否を判断し、当該判断結果に基づいて長尺紙の逆送り量を制御することを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
  3. 前記制御部は、再利用可能と判断した場合には、前記定着領域が前記転写部よりも上流側に到達するまで長尺紙を逆送りすることを特徴とする請求項2に記載された画像形成装置。
  4. 前記制御部は、再利用不可能と判断した場合には、前記定着領域が前記転写部に到達しない範囲で長尺紙を逆送りすることを特徴とする請求項2に記載された画像形成装置。
  5. 前記検出部は、用紙の色、用紙の光沢、用紙の形状、用紙の電気的抵抗値、用紙の表面摩擦抵抗及び用紙の臭いのうち少なくとも一つをさらに検出し、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて、前記定着領域の用紙状態を判断することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載された画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記定着部の温度に基づいて、前記定着領域の用紙状態を判断することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載された画像形成装置。
  7. 長尺紙を画像形成装置本体に給紙する給紙装置と、
    前記画像形成装置本体から排出されて、画像が形成された長尺紙を巻き取る巻取装置と、をさらに有し、
    前記制御部は、長尺紙の逆送りをする場合、前記給紙装置及び前記巻取装置を制御して当該長尺紙を巻き戻すことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載された画像形成装置。
  8. 転写部による画像の転写及び定着部による加熱及び加圧を通じて搬送経路に沿って搬送される長尺紙に画像を形成する画像形成装置の制御方法において、
    長尺紙の搬送を停止する第1のステップと、
    長尺紙を逆送りする第2のステップと、
    長尺紙の搬送を再開する第3のステップと、を有し、
    前記第1のステップは、長尺紙の搬送停止に先立ち搬送停止時に定着部に停止する長尺紙の領域である定着領域を予測し、当該予測した定着領域に検査用画像を形成してから長尺紙の搬送を停止し、
    前記第2のステップは、前記定着部から前記転写部までの間に配置される検出部により、長尺紙を逆送りする過程において検出される検査用画像の状態に基づいて、前記定着領域の用紙状態を判断し、当該定着領域の用紙状態に応じた逆送り量に基づいて、長尺紙を逆送りする
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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