JP6264011B2 - 電気光学素子 - Google Patents

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Description

本発明は、電気光学素子に関し、さらに詳しくは、光ファイバを用いた長距離の光通信に用いて好適な電気光学素子に関するものである。
近年、高速かつ大容量の光ファイバ通信システムの進歩に伴い、外部変調器に代表されるように、導波路型光学素子を用いた光変調器が実用化され、広く用いられるようになってきている。
このような光変調器としては、電気光学効果を有するニオブ酸リチウム(LiNbO、LNと略称することもある)やタンタル酸リチウム(LiTaO)等の非線形光学金属酸化物を用いた光変調器が提案され、実用化されている(特許文献1)。
再公表WO2007/114367号公報
ところで、従来のニオブ酸リチウム(LiNbO)等の強誘電体を用いた光変調器の場合、電気光学効果が比較的高いLiNbOでも電気光学係数r33が32pm/V程度であり、しかも屈折率分散・誘電率分散が大きいことから、高効率でかつ広帯域の変調が難しいという問題点があった。この現象は、周波数が10GHzを超える高周波数領域では顕著に表れる。その改善策として、特許文献1のような薄い非線形光学金属酸化物の基板とG−CPW構造の電極を配する構造が提案されており、コア層にLiNbO、クラッド層にSiOを用いた構成の特性が詳細に示されている。この材料組合せの場合、高効率にするため、LiNbOの基板を薄くし、協同して作用する電極間隔を小さくすることは非常に有効な設計指針であるが、コア層を薄くしすぎると、光がコア層からSiOに染み出し易くなり、光変調効率がかえって悪化してしまうという問題点があった。
そこで、特許文献1の構成の変調器でクラッドにも非線形光学効果、電気光学効果を有する低誘電質の材料である非線形光学活性ポリマーを用いれば、効率の低下を防ぐことができ、コア層の基板をより薄くできる。また、最近開発された巨大な電気光学効果を有する電気光学ポリマーをクラッド層に用いれば、伝搬光がクラッドにしみ出していても、高効率の光変調を行うことができる。
しかしながら、この変調器においても、コア層のLiNbOと電気光学ポリマーの極性(電気光学係数の正負符号)が一致するように構成されていなければ、高効率の変調を行うことができない。一方、その極性が逆の場合には、屈折率の変化の符号も逆になり、伝搬光の実効屈折の変化が相殺され、位相変調の効率が悪化してしまうという問題点があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、コア層をより薄くすることができ、電界が光導波部分に作用する効率が高く、周波数が10GHzを超える高周波数領域においても高速な光変調や光スイッチング動作が可能であり、さらには集積化、微細化及び低消費電力化が可能な電気光学素子を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記の課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、コア層と、当該コア層を挟むように積層された第1のクラッド層及び第2のクラッド層とにより光導波路が構成され、前記コア層、前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層を挟むように第1の電極層及び第2の電極層が形成されてなる電気光学素子について、コア層を強誘電体結晶を含有したものとするとともに、第1のクラッド層及び第2のクラッド層の少なくとも一つを、電気光学効果を有する有機系誘電体材料を含有したものとし、この第1のクラッド層及び第2のクラッド層の屈折率をコア層の屈折率より低くすれば、コア層をより薄くすることができ、電界が光導波部分に作用する効率が高く、周波数が10GHzを超える高周波数領域においても高速な光変調や光スイッチング動作が可能であり、さらには集積化、微細化及び低消費電力化が可能であることを知見し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明の電気光学素子は、コア層と、当該コア層を挟むように積層された第1のクラッド層及び第2のクラッド層とにより光導波路が構成され、前記コア層、前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層を挟むように第1の電極層及び第2の電極層が形成されてなる電気光学素子であって、前記コア層は強誘電体結晶を含有しており、前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層の少なくとも一つは、電気光学効果を有する有機系誘電体材料を含有しており、前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層の屈折率は、前記コア層の屈折率より低いことを特徴とする。
前記コア層の分極方位は、前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層の分極方位と同一の方位であることが好ましい。
前記コア層の分極方位は、前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層の分極方位と異なった方位であってもよい。
前記コア層は、複数の層状のコア部からなり、前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層は、3つ以上の層状のクラッド部からなり、3つ以上の前記層状のクラッド部と、複数の前記層状のコア部とは、交互に積層されて多層構造の光導波路とされていることが好ましい。
前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層の膜厚は、前記コア層の膜厚より厚いことが好ましい。
前記強誘電体結晶は、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸カリウム、チタン酸バリウム、KTN、チタン酸ストロンチウム、チタン酸ビスマス、SBN、KTP、PLZT、PZTの群から選択される1種または2種以上を含有してなることが好ましい。
前記第1の電極層及び前記第2の電極層は、金、銀、銅、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、アルミニウムの群から選択される1種または2種以上を含有してなることが好ましい。
前記有機系誘電体材料は、非線形光学有機化合物であることが好ましい。
前記第1の電極層及び前記第2の電極層のうちいずれか一方はストライプ状であり、これら第1の電極層及び第2の電極層との間に電圧を印加することにより、マイクロストリップ型光導波路またはツイストペア型光導波路として前記光導波路に電界を印加し、前記光導波路を伝搬する光の位相及びモード形状のうちいずれか一方または双方を制御することが好ましい。
前記第1の電極層及び前記第2の電極層のうちいずれか一方はコプレーナ状であり、これら第1の電極層及び第2の電極層との間に電圧を印加することにより、G−CPW型光導波路として前記光導波路に電界を印加し、前記光導波路を伝搬する光の位相及びモード形状のうちいずれか一方または双方を制御することが好ましい。
本発明の電気光学素子によれば、コア層を強誘電体結晶を含有したものとし、第1のクラッド層及び第2のクラッド層の少なくとも一つを電気光学効果を有する有機系誘電体材料を含有したものとし、第1のクラッド層及び第2のクラッド層の屈折率を、コア層の屈折率より低くしたので、コア層をより薄くすることができる。
強誘電体結晶を含有するコア層を、電気光学効果を有する有機系誘電体材料を含有するクラッド層にて挟んでいるので、周波数が10GHzを超える高周波数領域においても高速変調を行うことができる。
第1のクラッド層及び第2のクラッド層の少なくとも一つが電気光学効果を有する有機系誘電体材料を含有したので、この有機系誘電体材料がさらなる集積化及び微細化に対応することができ、したがって、電気光学素子のさらなる集積化、微細化及び低消費電力化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態のG−CPW型電極構成の電気光学素子を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態のG−CPW型電極構成の電気光学素子の変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の電気光学素子である光スイッチング素子を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態の電気光学素子である光スイッチング素子を示す断面図である。
本発明の電気光学素子を実施するための形態について、図面に基づき説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態のG−CPW型電極構成の電気光学素子を示す断面図であり、この電気光学素子としてクラッド層3、4に電気光学効果を有する有機系誘電体材料を用い、コア層2の強誘電体結晶とクラッド層3,4の電気光学ポリマーの極性を一致させたG−CPW型の光位相変調器の例である。
この電気光学素子の光導波路部1は、コア層2と、このコア層2を挟むように積層された(第1の)クラッド層3及び(第2の)クラッド層4とにより光導波部5が構成され、これらクラッド層3、コア層2及びクラッド層4を挟むようにコプレーナ型の(第1の)電極層6及び(第2の)電極層7、8と平面電極からなる(第2の)電極層9が形成されている。
コア層2は、光導波領域2aの膜厚を電極層9の方向に向かってストライプ状に拡大することにより、光導波領域2a以外の領域である非光導波領域2bの膜厚より厚くした薄膜であり、強誘電体結晶、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、チタン酸バリウム(BaTiO)、KTN(K(TaNb1−x)O)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO:STO)、チタン酸ビスマス(Bi12TiO20:BTO)、SBN(SrBa1−xNb)、KTP(KTiOPO)、PLZT(Pb1−xLa(ZrTi1−y1−x/4)、PZT(Pb(ZrTi1−x1−x/4)の群から選択される1種または2種以上を含有している。
これらの強誘電体結晶の中でも、電気光学係数、屈折率分散及び誘電率分散を考慮すると、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸カリウム(KNbO)等が好適である。
クラッド層3、4は、コア層2を膜厚方向から挟む膜であり、これらクラッド層3、4は、電気光学効果をより効率的に発現するために電気光学効果を有する有機系誘電体材料を含有している。
この電気光学効果を有する有機系誘電体材料としては、非線形光学有機化合物であることが好ましく、この非線形光学有機化合物としては、次に挙げる非線形光学有機化合物(1)、(2)が好ましい。
(1)下記の化学式(1)
Figure 0006264011
(式中、R及びRは、互いに独立した基であり、かつそれぞれの基が水素原子、炭素原子数1〜5のアルキル基、炭素原子数1〜5のハロアルキル基、炭素原子数6〜10のアリール基のいずれかであり、Xは他の有機化合物との結合手である)
にて表されるフラン環基含有有機化合物。
このフラン環基含有有機化合物を有する非線形光学有機化合物としては、下記の化学式(2)
Figure 0006264011
(式中、R及びRは互いに独立しており、かつ水素原子、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜10のアリール基のいずれかであり、R〜Rは互いに独立しており、かつ水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基またはヒドロキシ基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数2〜11のアルキルカルボニルオキシ基、炭素原子数4〜10のアリールオキシ基、炭素原子数5〜11のアリールカルボニルオキシ基、炭素原子数1〜6のアルキル基及びフェニル基を有するシリルオキシ基、炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基を有するシリルオキシ基、ハロゲン原子のいずれかであり、Arは二価の芳香族基である。)
にて表される非線形光学有機化合物が挙げられる。
ここで、二価の芳香族基Arとしては、下記の化学式(3)または(4)にて表される二価の芳香族基が好ましい。
Figure 0006264011
Figure 0006264011
(式(3)または式(4)中、R〜R14は互いに独立しており、かつ水素原子、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜10のアリール基のいずれかである。)
(2)下記の化学式(5)
Figure 0006264011
(式中、R15は水素原子またはメチル基であり、Lは炭素原子数1〜30の二価の炭化水素基であり、Zは非線形光学活性を発現する原子団である。)
にて表される繰り返し単位を含む非線形光学活性ポリマー。
この二価の炭化水素基は、エーテル基、エステル基、アミド基等を含有していてもよい。
この非線形光学活性を発現する原子団Zとしては、下記の化学式(6)
Figure 0006264011
(式中、R16及びR17は互いに独立しており、かつ水素原子、炭素原子数1〜5のアルキル基、炭素原子数1〜5のハロアルキル基、炭素原子数6〜10のアリール基のいずれかであり、Yは非線形光学活性を発現する原子団Zを構成する残余の構造との結合手である)
にて表されるフラン環基を有する原子団が挙げられる。
この非線形光学活性を発現する原子団Zとしては、下記の化学式(7)
Figure 0006264011
(式中、R18及びR19は互いに独立しており、かつ水素原子、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜10のアリール基のいずれかであり、R20〜R23は互いに独立しており、かつ水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、ヒドロキシ基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、炭素原子数2〜11のアルキルカルボニルオキシ基、炭素原子数4〜10のアリールオキシ基、炭素原子数5〜11のアリールカルボニルオキシ基、炭素原子数1〜6のアルキル基及びフェニル基を有するシリルオキシ基、炭素原子数1〜6のアルキル基またはフェニル基を有するシリルオキシ基、ハロゲン原子のいずれかであり、Arは二価の芳香族基である。)
にて表される有機化合物から誘導される原子団が挙げられる。
上記の置換基としては、イソシアネート基と反応し得る基であってもよい。
ここで、二価の芳香族基Arとしては、下記の化学式(8)または(9)にて表される二価の芳香族基が好ましい。
Figure 0006264011
Figure 0006264011
(式(8)または式(9)中、R24〜R29は互いに独立しており、かつ水素原子、置換基を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素原子数6〜10のアリール基のいずれかである。)
上記の置換基としては、イソシアネート基と反応し得る基であってもよい。
この光導波路においては、クラッド層3、4の屈折率は、コア層2の光導波領域2aの屈折率より低くなっている。
例えば、コア層2にニオブ酸リチウム(LiNbO;屈折率n=2.29)等のオーダーディスオーダー相転移型の強誘電体材料を用い、クラッド層3、4に上記の化学式(2)及び(3)にて表される非線形光学活性ポリマー(屈折率n=1.61)を用いる等である。
このオーダーディスオーダー相転移型の強誘電体材料はキュリー点が高く、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO)のキュリー点は1195±15℃である。したがって、このオーダーディスオーダー相転移型の強誘電体材料は、室温(25℃)からキュリー点までの温度範囲では、電気光学効果を有する三方晶系の結晶構造を維持し続けることができ、その結果、結晶転移に起因する屈折率、誘電率等の物理定数の変動を抑制することができる。
この光導波部5においては、クラッド層3、4の膜厚は、コア層2の光導波領域2aの膜厚より厚くなっている。
例えば、コア層2にニオブ酸リチウム(LiNbO;屈折率n=2.29)を用い、クラッド層3、4に上記の化学式(2)及び(3)にて表される非線形光学活性ポリマー(屈折率n=1.61)を用いた場合、コア層2の光導波領域2aの膜厚は0.1μm〜3.0μmの範囲であり、クラッド層3、4の膜厚は0.5μm〜5.0μmの範囲である。
この光導波部5においては、クラッド層3、4に非線形光学有機化合物が含まれているので、この非線形光学有機化合物を含むクラッド層3、4に、その非線形光学有機化合物のガラス転移温度Tg近傍にて電界を印加し、これらのクラッド層3、4内にて非線形光学有機化合物中の有機分子を配向(ポーリング)することにより、この非線形光学有機化合物に電気光学効果(EO効果)を付加することができる。
この非線形光学有機化合物に高い電気光学係数(EO係数)を付加するためには、この非線形光学有機化合物の種類にもよるが、通常は、これらのクラッド層3、4に、非線形光学有機化合物のガラス転移温度Tg付近の温度にて、50V/μm以上、好ましくは80V/μm以上の高電界を印加する必要がある。
これにより、クラッド層3、4それぞれは、10〜300pm/Vの範囲の電気光学係数(EO係数)を有するものとなる。
ポーリング処理に印加する電圧は、直流あるいは低周波の信号であり、コア層2、クラッド層3、4からなる回路は、抵抗器の直列回路と見なすことができ、各部にかかる電圧は各部の抵抗値、つまり各部の抵抗率と膜厚の積のバランスで決定される。クラッド層3、4の抵抗率が、コア層2部の抵抗率より高い場合は、クラッド部にかかる電圧が相対的に高くなるので、クラッド部における電界効率が高くなり、効果的にポーリング処理を行うことができる。
逆に、Tg付近の温度におけるコア層11の抵抗率が、非線形光学活性ポリマーからなるクラッド層3、4部分の抵抗率より高いと、コア層2にかかる電圧が相対的に大きくなり、クラッド層3、4にかかる電圧は、相対的に小さくなる。つまり、ポーリング処理の際に非線形光学活性ポリマー部に効果的にポーリング電界がかからず、ポーリング処理に必要な電圧をより高くする必要があり、放電や誘電破壊による素子の破壊の危険性が高まる。
電極層6〜9は、高周波において良好な導電性を有する材料、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、アルミニウム(Al)の群から選択される1種または2種以上を含有しているものを用いることが、実用上好ましい。
電極層6、9の材料は導電性が良好であればよく、金属に限定されない。素子の使用温度が制限されるが、超伝導材料を用いても良い。
光導波路にかかる高周波信号の電界を高めるためには、クラッド層3、4を薄くして電極6と電極9の間隔を小さくすることが有効であるが、光導波路を伝搬する光の損失の増大を伴う。光を損失を低減する方法として、電極6や電極層9に、小さな光の吸収損失と良好な導電性を兼ね備える導電性材料、いわゆる透明電極材料を用いることもできる。このような導電性材料としては、スズ添加酸化インジウム(Indium Tin Oxide:ITO)、アンチモン添加酸化インジウム(Antimony Tin Oxide:ATO)、酸化スズ(SnO)等からなる透明電極が好ましい。
本発明の素子構造の場合、高周波信号に対するコア層2とクラッド層3、4への電圧の配分については、各々の層をコンデンサと見なしたコンデンサの直列回路の様に見なすことができる。各層にかかる電圧の配分は、各コンデンサの容量、つまり、各層における誘電率と膜厚の比によってきまる。コア層2は、クラッド層3、4にくらべ、誘電率が大きく膜厚が薄いので、コンデンサとしての容量が大きい。よって、コア層2に配分される高周波信号の電圧の配分は相対的に小さく、電圧の大部分はクラッド部分にかかる。
本構成の素子では、クラッド層3,4に高周波信号からの外部電界に応じて非線形光学活性ポリマーを用いているので、クラッド層2、3部分の電圧がコア層2の部分の電圧より高くとも、高効率な変調を行うことができる。
これら電極層6〜9の膜厚は、0.05μm以上かつ50μm以下が好ましく、より好ましくは0.3μm以上かつ20μm以下である。
ここで、電極層6〜9各々の膜厚が0.05μm未満であると、高周波信号においては表皮抵抗に起因する高周波波信号の減衰が大きいので好ましくなく、一方、膜厚が20μmを超えると、高周波信号の損失は低くなるものの、コア層2、クラッド層3,4との線膨張係数の差に筋する応力・歪みにより、電極の剥離、コアやクラッドの屈折率の変化や光導波路の実効的光路長の変化を引き起こす原因となるので好ましくない。
この電極層6の幅は、良好な電界効率を確保するには、コア層2のストライプ状の光導波領域2aの幅より広ければよく、特に限定されないが、素子の良好な高周波応答性を確保するには、コア層、クラッド層の材料の誘電率、厚みを考慮し、高周波線路として適した特性インピーダンスとなるように電極幅と高さを設計することが必要である。
ここで、コア層2がクラッド層3,4より厚い場合、屈折率分散・誘電率分散が大きなコア材料が電極6と電極層9の間の光導波部5の大部分を占めるので、光とマイクロ波の速度整合と適した特性インピーダンスを両立する構成の設計範囲は制限されるが、コア層2がクラッド層3,4より厚い場合は、光とマイクロ波の速度整合と適した特性インピーダンスを両立する構成の設計の自由度は大きい。
一方、コア層2の厚みが0.5μm以下でクラッド層3,4の厚さが2μm以上の場合は、G−CPW型の電極構成でなく、マイクロストリップ型やツイストペア型の電極構成であっても、光の速度と電気信号の速度を整合させることが可能であり、さらに特性インピーダンスを50Ωに設定することとも両立も可能である。さらに、電気光学デバイスの駆動に有利なように50Ω以上の高インピーダンスと光の速度と電気信号の速度整合を両立させた設計をすることも可能である。
光がクラッド層3,4に浸みだし、コア層に変調効率が下げる問題は、クラッド層3,4にコア層の強誘電体と同じ極性の電気光学ポリマー層を配することで補償される。
この構成の光変調素子1においては、光導波部5におけるコア層2の分極方位11と、クラッド層3の分極方位12及びクラッド層4の分極方位13とは膜厚方向に揃っており(同一方位)、しかも、これらの分極方位の極性は一致している。
このように、分極方位11と、分極方位12、13とを膜厚方向に揃えることにより、次の様な効果を得ることができる。
(1)コア層2の光導波領域2aを伝搬する光がクラッド層3、4に染み出した様な場合においても、光導波領域2aに高効率の光変調を掛けることができる。したがって、コア層2の光導波領域2aが薄くなり過ぎた様な場合であっても、光変調を高効率にて行うことができる。
(2)周波数が10GHzを超える高周波数領域においても、高速変調を高効率にて行うことができる。
(3)コア層2とクラッド層3、4との間のインピーダンスを容易に高くすることができる。
この構成の光変調素子1においては、信号電極6と接地電位である電極層7,8,9との間に電圧を印加することにより、G−CPW型光導波路として光導波部5に電界を印加し、この光導波部5のコア層2の光導波領域2aを伝搬する光の位相及びモード形状のうちいずれか一方または双方を制御することができる。
ここで、印加する電圧が低い場合は、モード形状の変化は無視できるほど小さく、実質的には伝搬する光の位相のみが変化していると見なせる。
一方、印加する電圧が高い場合は、光の位相もモード形状やモードの大きさも変化する。光の伝搬損失や放射損失は、このモードの形状やモード大きさに大きく依存するため、印加する電圧によって、光の強度を変化させることもできる。つまり、光量調整機能や光アッテネーターや光のON/OFFスイッチング機能を実現できる。
この機能は、コア層2がクラッド層3,4より厚く光の閉じこめが強い場合においても、原理的には起こっているのだが、モードの形状変化や大きさの変化があまりにも小さいため、光量の変化の実験的な検出さえ難しい。コア層2がクラッド層3,4より薄い場合に、現実的な印加電圧で発現する機能である。この現象はコアやクラッドに用いる材料の電気光学効果によるものであり、直流からテラヘルツ帯の高周波まで広い周波数で機能する。
ここで、この光導波路のコア層2の光導波領域2aに光を入射させた場合に、このコア層2の光導波領域2aに電圧を印加すると、このコア層2の光導波領域2aの実効屈折率は、印加される電圧の大きさに対応して変化する。したがって、この高くなった実効屈折率を有する光導波領域2aを光が伝搬すると、この光導波領域2aを伝搬する光は位相が早まるかあるいは遅延する。
一方、このコア層2の光導波領域2aに電圧を印加しなかった場合には、このコア層2の光導波領域2aの屈折率は変化せず、印加される前と同一の屈折率を維持する。したがって、この光導波領域2aを光が伝搬しても、この光導波領域2aを伝搬する光の位相は変化しない。
このように、早まるか遅延するかは、印加する電圧の極性によって決まり、光の位相の変化量は、電圧の強度によってきまる。電圧の強度と極性を制御することにより、光の位相変化量を自在に変化させることができる。つまり、電気信号によって、光の位相を自在に操り変調することができる。
以上説明したように、本実施形態の電気光学素子の光導波路部1は、強誘電体結晶からなるコア層2を、電気光学効果を有する有機系誘電体材料からなるクラッド層3、4にて挟むことにより積層構造の光導波路とし、これらクラッド層3、4の屈折率をコア層2の屈折率より低くしたので、これらのクラッド層3、4に含まれる有機系誘電体材料の電気光学係数が大きく、かつ屈折率分散及び誘電率分散が小さいことから、コア層2をより薄くすることができる。
強誘電体結晶を含有するコア層2を、電気光学効果を有する有機系誘電体材料を含有するクラッド層3、4にて挟んでいるので、周波数が10GHzを超える高周波数領域においても高速変調を行うことができる。
クラッド層3、4が電気光学効果を有する有機系誘電体材料を含有したので、この有機系誘電体材料がさらなる集積化及び微細化に対応することができ、したがって、電気光学素子のさらなる集積化、微細化及び低消費電力化を図ることができる。
図2は、本実施形態のG−CPW型電極構成の電気光学素子の変形例を示す断面図であり、この光導波路部21が上述した光導波路部1と異なる点は、上述した光導波路部1が、コア層2の分極方位11と、クラッド層3の分極方位12及びクラッド層4の分極方位13とを膜厚方向に揃え、これらの分極の極性を同じ方位としたのに対し、この光導波路部21は、コア層2の分極方位22に対して、クラッド層3の分極方位23及びクラッド層4の分極方位24を正反対の方位とした点であり、この点以外の構成要素については上記の光導波路部1と全く同様であるから、説明を省略する。
この光導波路部21においても、電極層6と接地電位である電極層7〜9との間に電圧を印加することにより、G−CPW型光導波路として光導波部5に電界を印加し、この光導波部5のコア層2の光導波領域2aを伝搬する光の位相及びモード形状のうちいずれか一方または双方を制御することができる。
ここで、電極層6と接地電位である電極層7〜9との間に電圧を印加すると、コア層2の光導波領域2aの屈折率がΔncore2だけ高くなる一方、クラッド層3、4の屈折率がΔnclad3、Δnclad4だけ低くなり、伝搬する光のモードが小さくなる。したがって、この光をコア層2の光導波領域2a内に良好に閉じ込めることができ、光の強度を高く保ったまま伝送損失を小さくすることができる。
一方、電極層6と接地電位である電極層7〜9との間に逆極性の電圧を印加すると、コア層2の光導波領域2aの屈折率がΔncore2だけ低くなる一方、クラッド層3、4の屈折率がΔnclad3、Δnclad4だけ高くなり、伝搬する光のモードが大きくなる。したがって、コア層2の光導波領域2aから光が漏洩することとなり、その結果、この光をコア層2の光導波領域2a内に良好に閉じ込めることができなくなり、光の強度も低下し、光の伝送損失も大きくなる。光導波路を屈曲して伝搬する構成にしておけば、屈曲部における放射損失が大きくなり、光の強度を大きく低下させることができる。
このように、電極層6と電極層7〜9との間に正または負の電圧を印加することにより、コア層2の光導波領域2aの屈折率及びクラッド層3、4の屈折率を逆の符号の変化量で変化させることができ、よって、伝搬する光の強度を制御することができる。この光の強度制御を用いることにより、カットオフ型の光スイッチ素子を実現することができる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態の電気光学素子である光スイッチング素子を示す断面図であり、この電気光学素子としてG−CPW型の光スイッチの例である。
このG−CPW型光スイッチの光導波路部31が、図2に示す光スイッチング素子の光導波路部21と異なる点は、上述した光導波路部21が、そのコア層2に1本のストライプ状の光導波領域2aを形成し、この光導波領域2aの両側を非光導波領域2bとしたのに対し、この光導波路部31は、コア層2と同一組成のコア層32に互いに平行な2本のストライプ状の光導波領域32a、32bを形成し、これらの光導波領域32a、32bの間及びこれらの光導波領域32a、32bの外側を非光導波領域32cとし、これらクラッド層3、コア層32及びクラッド層4により光導波部33を構成した点であり、この点以外の構成要素については上記の光導波路部21と全く同様であるから、説明を省略する。
この光導波路部31においても、電極層6と接地電位である電極層7〜9との間に電圧を印加することにより、G−CPW型光導波路として光導波部33に電界を印加し、この光導波部33のコア層32の光導波領域32a、32bを伝搬する光の位相及びモード形状のうちいずれか一方または双方を制御することができる。
ここで、電極層6と接地電位である電極層7〜9との間に電圧を印加すると、コア層32の光導波領域32a、32bの屈折率がΔncore32だけ高くなる一方、クラッド層3、4の屈折率がΔnclad3、Δnclad4だけ低くなり、伝搬する光のモードが小さくなる。したがって、この光をコア層32の光導波領域32a、32b内に良好に閉じ込めることができ、光の強度を高く保ったまま伝送損失を小さくすることができる。これにより、光導波領域32a、32bそれぞれを伝搬する光は、互いに干渉や結合をすることなく、互いに独立を保ったまま伝送されることとなる。
一方、電極層6と接地電位である電極層7〜9との間に逆の電圧を印加すると、コア層32の光導波領域32a、32bの屈折率がΔncore32だけ低くなる一方、クラッド層3、4の屈折率がΔnclad3、Δnclad4だけ高くなり、伝搬する光のモードが大きくなる。したがって、光導波領域32a内を伝搬する光と、光導波領域32b内を伝搬する光とは、互いに重なり合って結合され、この結合された光は、結合の強さや互いの位相関係にしたがって、光導波領域32a、32bそれぞれから出射されることとなる。
このように、電極層6と電極層7〜9との間に正または負の電圧を印加することにより、コア層32の光導波領域32a、32bの屈折率及びクラッド層3、4の屈折率を変化させることができ、よって、伝搬する光の結合を制御することができる。この光の結合を用いることにより、方向性結合型スイッチを実現することができる。
[第3の実施形態]
図4は、本発明の第3の実施形態の電気光学素子である光スイッチング素子を示す断面図であり、この電気光学素子として多層構造のスタック結合型光スイッチの例である。
このスタック結合型光スイッチの光導波路部41が、図2に示す光導波路部21と異なる点は、上述した光導波路部21が、ストライプ状の光導波領域2a及びその両側の非光導波領域2bを有するコア層2を、一対のクラッド層3、4により挟んだ積層構造の光導波部5とし、これらクラッド層3、コア層2及びクラッド層4を挟むように電極層6及び電極層7、8と平面電極からなる電極層9を形成したのに対し、この光導波路部41は、ストライプ状の光導波領域2a及びその両側の非光導波領域2bを有するコア層2に、コア層2と同一組成でありストライプ状の光導波領域42a及びその両側の非光導波領域42bを有するコア層42を、クラッド層3、4と同一組成の(第2の)クラッド層43を介して対向配置させ、これらクラッド層3、コア層2、クラッド層43、コア層42及びクラッド層4を積層することにより光導波部44が構成され、これらクラッド層3〜クラッド層4を挟むように、(第2の)電極層9及びこの電極層9と同一組成の平面電極からなる(第1の)電極層45が形成されている点である。
この光導波路部41では、コア層2の分極方位22とコア層42の分極方位46を同一方位とし、クラッド層3の分極方位23、クラッド層43の分極方位47及びクラッド層4の分極方位24を同一方位とし、さらに、コア層2の分極方位22及びコア層42の分極方位46に対して、クラッド層3の分極方位23、クラッド層43の分極方位47及びクラッド層4の分極方位24を正反対の方位としている。
この光導波路部41においても、電極層45と接地電位である電極層9との間に電圧を印加することにより光導波部44に電界を印加し、この光導波部44のコア層32の光導波領域32a及びコア層42の光導波領域42aを伝搬する光の位相及びモード形状のうちいずれか一方または双方を制御することができる。
ここで、電極層45と接地電位である電極層9との間に電圧を印加すると、コア層2の光導波領域2a及びコア層42の光導波領域42aそれぞれの屈折率がΔncore2、Δncore42だけ高くなる一方、クラッド層3、43、4それぞれの屈折率がΔnclad3、Δnclad43、Δnclad4だけ低くなり、伝搬する光のモードが小さくなる。したがって、この光をコア層2の光導波領域2a内及びコア層42の光導波領域42a内それぞれに良好に閉じ込めることができ、光の強度を高く保ったまま伝送損失を小さくすることができる。これにより、光導波領域2a、42aそれぞれを伝搬する光は、互いに干渉することなく、所望の位相を保ったまま伝送されることとなる。
一方、電極層45と接地電位である電極層9との間に逆極性の電圧を印加すると、コア層2の光導波領域2a及びコア層42の光導波領域42aそれぞれの屈折率がΔncore2、Δncore4だけ低くなる一方、クラッド層3、43、4それぞれの屈折率がΔnclad3、Δnclad43、Δnclad4だけ高くなり、伝搬する光のモードが大きくなる。したがって、光導波領域2a内を伝搬する光と、光導波領域42a内を伝搬する光とは、互いに重なり合って結合され、この結合された光は、結合の強さや互いの位相関係にしたがって、光導波領域2a、42aそれぞれから出射されることとなる。
このように、電極層45と電極層9との間に正または負の電圧を印加することにより、コア層2の光導波領域2a及びコア層42の光導波領域42aそれぞれの屈折率と、クラッド層3、43、4の屈折率を変化させることができ、よって、伝搬する光の結合を制御することができる。この光の結合を用いることにより、スタック結合型スイッチを実現することができる。
1 電気光学素子の光導波路部
2 コア層
3 (第1の)クラッド層
4 (第2の)クラッド層
5 光導波部
6 (第1の)電極層
7〜9 (第2の)電極層
11〜13 分極方位
21 電気光学素子の光導波路部
22〜24 分極方位
31 電気光学素子の光導波路部
32 コア層
33 光導波部
41 電気光学素子の光導波路部
42 コア層
43 (第2の)クラッド層
44 光導波部
45 (第1の)電極層

Claims (8)

  1. コア層と、当該コア層を挟むように積層された第1のクラッド層及び第2のクラッド層とにより光導波路が構成され、前記コア層、前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層を挟むように第1の電極層及び第2の電極層が形成されてなる電気光学素子であって、
    前記コア層は強誘電体結晶を含有しており、前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層の少なくとも一つは、電気光学効果を有する有機系誘電体材料を含有しており、
    前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層の屈折率は、前記コア層の屈折率より低く、前記コア層の分極方位は、前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層の分極方位と異なった方位であることを特徴とする電気光学素子。
  2. 前記コア層は、複数の層状のコア部からなり、
    前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層は、3つ以上の層状のクラッド部からなり、
    3つ以上の前記層状のクラッド部と、複数の前記層状のコア部とは、交互に積層されて多層構造の光導波路とされていることを特徴とする請求項1記載の電気光学素子。
  3. 前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層の膜厚は、前記コア層の膜厚より厚いことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学素子。
  4. 前記強誘電体結晶は、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸カリウム、チタン酸バリウム、KTN、チタン酸ストロンチウム、チタン酸ビスマス、SBN、KTP、PLZT、PZTの群から選択される1種または2種以上を含有してなることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項記載の電気光学素子。
  5. 前記第1の電極層及び前記第2の電極層は、金、銀、銅、白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、アルミニウムの群から選択される1種または2種以上を含有してなることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項記載の電気光学素子。
  6. 前記有機系誘電体材料は、非線形光学有機化合物であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項記載の電気光学素子。
  7. 前記第1の電極層及び前記第2の電極層のうちいずれか一方はストライプ状であり、
    これら第1の電極層及び第2の電極層との間に電圧を印加することにより、マイクロストリップ型光導波路またはツイストペア型光導波路として前記光導波路に電界を印加し、前記光導波路を伝搬する光の位相及びモード形状のうちいずれか一方または双方を制御することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項記載の電気光学素子。
  8. 前記第1の電極層及び前記第2の電極層のうちいずれか一方はコプレーナ状であり、
    これら第1の電極層及び第2の電極層との間に電圧を印加することにより、G−CPW型光導波路として前記光導波路に電界を印加し、前記光導波路を伝搬する光の位相及びモード形状のうちいずれか一方または双方を制御することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項記載の電気光学素子。
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