JP6263043B2 - ゲージ検査機、ゲージ検査方法およびゲージをゲージの検査機にセットするための治具 - Google Patents

ゲージ検査機、ゲージ検査方法およびゲージをゲージの検査機にセットするための治具 Download PDF

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Description

本発明は、ゲージ検査機、ゲージ検査方法およびゲージをゲージの検査機にセットするための治具に関する。具体的には、ダイヤルゲージ等のゲージを検査するにあたって、様々な姿勢においてゲージの計測特性を検査するゲージ検査機、ゲージ検査方法およびゲージをゲージの検査機にセットするための治具に関する。
比較測長器の一種として例えばダイヤルゲージが知られている。ダイヤルゲージには、スピンドル式とてこ式とがある。図15は、スピンドル式のダイヤルゲージ10を示す図である。図15を参照して、ダイヤルゲージを簡単に説明しておく。
ダイヤルゲージ10は、円筒形の筐体部11と、上下動可能に設けられたスピンドル15と、筐体部11に突設されたステム20と、を有する。筐体部11の前面には文字盤(表示部)12がある。筐体部11の内部には、スピンドル15の変位を拡大して指針13に伝える歯車機構(不図示)がある。スピンドル15の下端には測定子16が設けられている。
ステム20は、スピンドル15を摺動可能に支持するものである。
スピンドル15は筐体部11を貫通しており、スピンドル15の上端が筐体部11から突き出る。そこで、スピンドル15の上端部を保護するため、筐体部11の側面にはキャップ21が設けられている。図16は、キャップ21を外した状態を示す図である。筐体部11の側面には、スピンドル15の上端部を突出させる孔(図13中不図示)が穿設され、孔の周囲には中空の雄ネジ部14が設けられている。キャップ21は雄ネジ部14にネジ止めできるようになっている。
そして、スピンドル15の上端部には、ストップネジ18を螺入できるようになっている。ストップネジ18には鍔19が張り出すように設けられており、この鍔19が前記孔の縁(正確には雄ネジ部14の縁)に当接することでスピンドル15のストッパとなっている。キャップ21は、ストップネジ18が上下動するのを許容できる程度の内径および深さを有するように設計されている。
ところで、ダイヤルゲージの性能についてはISO463(非特許文献1)やJISB7503(非特許文献2)で規定されている。ダイヤルゲージの製造業者は、製品であるダイヤルゲージがISO463やJISB7503に規定された規格値を満足しているかどうかを検査しなければならない。ダイヤルゲージの検査にあたっては、指示精度や測定力、繰返し精密度を検査する必要がある。
ダイヤルゲージの検査は、測定点数が多く、しかもそれらを繰り返さなければならないこともあり、多大な労力と時間を要するものであった。そこで、ダイヤルゲージの製造メーカである当出願人は、ダイヤルゲージの検査を決められた検査項目に従って能率的かつ容易に行えるように、ゲージ検査機を既に開発済みである(例えば特許文献1、2、3、4)。既に知られているゲージ検査機の概要を簡単に説明しておく。ゲージ検査機の外観を図17に示し、ゲージ検査機の内部構造を図19に示す。また、図18は、ゲージ検査機にダイヤルゲージをセットした状態を示す図である。ゲージ検査機100は、ダイヤルゲージ10を固定的に保持するためのブラケット部110を有する。ブラケット部110は、ダイヤルゲージ10のステム20を挟み込むことでダイヤルゲージ10を固定的に保持する。ダイヤルゲージ10にもいろいろなサイズがあるので、ブラケット部110は高さ位置を変えられるように昇降自在に設けられている。すなわち、ガイドレール121を有するバックボード120が筐体130の上に立設されており、ブラケット部110はこのガイドレール121に沿って昇降自在であるとともに、ハンドル111の操作でその位置が固定されるようになっている。
ゲージ検査機100は、上下方向に進退可能に設けられた測定スピンドル140を有している。図19の内部構造に示すように、筐体130の内部には、モータ131とボールネジ132とが内蔵されており、ボールネジ132がモータ131の動力によって上下方向に進退する。具体的には、ボールネジ132を回り止めしておき、ナット133をモータ動力で回転させる。これにより、ボールネジ132が進退する。ボールネジ132の進退量は、エンコーダ134によって精密に検出できるようになっている。エンコーダ134のスケールがボールネジ132に平行に配設され、検出ヘッドがボールネジ132に固定されている。なお、測定スピンドル140の上端には、フラット測定子141を螺入できるようになっている。
このゲージ検査機100を用いてダイヤルゲージ10の検査を行う手順を一例紹介する。ここで図20を参照されたい。ダイヤルゲージ10が示す測定値が真の値からどれほどずれているかを検査したいとする。ゲージ検査機100は、測定スピンドル140を20mmに少し足りないぐらいまで自動的に上昇させる。そこからは検査者が測定スピンドル140をマニュアル操作で上昇させ、指針13が20mmを指すところまで測定スピンドルを移動させる。(測定スピンドル140の微調整は、操作部150のスイッチ151やジョグダイヤル152でできるようになっている。)このときの測定スピンドル140の位置をエンコーダ134で測定する。エンコーダ134の測定値をパソコン160に取り込んで記録する。
同じ操作を、30mm、40mm・・・でも行い、ダイヤルゲージ10の測定範囲全域における指示精度を計測する。さらに、繰返し精密度を求めるため、ダイヤルゲージ10の測定範囲全域において同じことを所定回数繰り返す。
ゲージ検査機100には測定スピンドル140の自動昇降機能と測定スピンドル140の変位量を精密に測定する機能とがあるので、ゲージ検査機100を用いればダイヤルゲージ10の検査を容易にかつ能率的に行えることがご理解いただけるであろう。
特開平4−31531号公報 特許2645576号公報 特開2002―122402号公報 特開2002―122404号公報
http://www.iso.org/iso/home/store/catalogue_ics/catalogue_detail_ics.htm?csnumber=42802 http://kikakurui.com/b7/B7503−2011−01.html
ISO463は2006年に改訂され、JISB7503は2011年に改訂された。これらの改訂により次の点が追加された。“製造業者によって指定されない場合の計測特性は、測定範囲内のいかなる位置、いかなる姿勢でもMPE及びMPLの値を満たさなければならない”。ダイヤルゲージの最大許容誤差(MPE)は、指示値に対して許容する指示誤差の最大値である。許容限界(MPL)は、測定力に対して仕様で許容する測定力の限界値である。
この改訂により、一般的な測定子下向きの姿勢以外でも規格値を満足しているかどうかの検査が必要な場面が生じてくる。
典型的な例としては、例えば、測定子下向きの姿勢以外の姿勢でも測定できるようにしてほしいとユーザから要望してくる場面が想定される。したがって、製造業者としては、測定子下向きの姿勢以外の姿勢でもダイヤルゲージを検査できるようにする方策が必要となる。
本発明の目的は、ゲージを検査するにあたって、測定子下向きのみならず他の姿勢でも検査できるようにすることにある。
本発明の逆向きセット用治具は、
昇降自在に設けられた測定スピンドルを所定位置に変位させ、そのときのゲージの表示値に基づいて前記ゲージの精度を検査するゲージ検査機を用い、
前記ゲージの逆向き姿勢における精度を検査できるように前記ゲージを逆向き姿勢で前記ゲージ検査機にセットするための逆向きセット用治具であって、
前記ゲージの上端に一端が着脱するソケット部と、
前記測定スピンドルに着脱可能なソケットクランプと、を有し、
前記ソケットクランプは、前記ゲージが逆向き姿勢のときの前記ソケット部の他端をクランプし、逆向き姿勢の前記ゲージを前記測定スピンドルに固定的に連結させる
ことを特徴とする。
本発明では、
前記ゲージは上端を突き抜けて上下動するスピンドルを有し、
前記ソケット部の前記一端側は、中空円筒状であって、かつ、前記スピンドルの上端部の変位を許容する内径および深さを有する
ことが好ましい。
本発明では、
前記ソケットクランプは、前記ソケット部の他端を受け入れるように開口しており、さらに、側面から螺入されるクランプネジによる押圧によって前記ソケット部をクランプする
ことが好ましい。
本発明の逆向きセット用治具は、
昇降自在に設けられた測定スピンドルを所定位置に変位させ、そのときのゲージの表示値に基づいて前記ゲージの精度を検査するゲージ検査機を用い、
前記ゲージの逆向き姿勢における精度を検査できるように前記ゲージを逆向き姿勢で前記ゲージ検査機にセットするための逆向きセット用治具であって、
前記逆向きセット用治具は、その一端において前記ゲージの上端に着脱し、その他端において前記測定スピンドルに着脱し、逆向き姿勢の前記ゲージを前記測定スピンドルに固定的に連結させる
ことを特徴とする。
本発明のゲージ検査機は、
昇降自在に設けられた測定スピンドルを所定位置に変位させ、そのときのゲージの表示値に基づいて前記ゲージの精度を検査するゲージ検査機であって、
前記ゲージ検査機は、前後左右のいずれか一方向に横倒しにできるように設計されており、
横倒しになった際に載置面と接触して当該ゲージ検査機を支えるためのスタンド手段が当該ゲージ検査機の側面に設けられている
ことを特徴とする。
本発明では、
さらに、着脱可能な補助脚を備え、前記補助脚は、前記ゲージ検査機が横倒しになった際に載置面と接触して当該ゲージ検査機を支えるためのスタンド手段を有する
ことが好ましい。
本発明のゲージの検査方法は、
前記逆向きセット用治具と前記ゲージ検査機と用いてゲージを検査するゲージ検査方法であって、
前記逆向きセット用治具を用いて前記ゲージを逆向き姿勢で前記ゲージ検査機にセットし、さらに、前記ゲージ検査機を横倒しにした状態で前記ゲージを検査する
ことを特徴とする。
ダイヤルゲージの検査姿勢を示す図。 ダイヤルゲージの検査姿勢を示す図。 ダイヤルゲージの検査姿勢を示す図。 逆向き姿勢でダイヤルゲージをゲージ検査機にセットした状態を示す図。 逆向きセット用治具の分解斜視図。 逆向きセット用治具の断面図。 ゲージ検査機にT字脚を取り付ける様子を示す図。 ゲージ検査機にT字脚を取り付けた状態を示す図。 ゲージ検査機を横に倒した状態を示す図。 ゲージ検査機を横に倒した状態を示す図。 ゲージ検査機を横に倒した状態を示す図。 ゲージ検査機を横に倒した状態を示す図。 逆向き姿勢でダイヤルゲージをゲージ検査機にセットし、さらに、T字脚をゲージ検査機に取り付けた状態を示す図。 ゲージ検査機を横に倒した状態を示す図。 ダイヤルゲージを示す図。 ダイヤルゲージを示す図。 ゲージ検査機を示す図。 ゲージ検査機を示す図。 ゲージ検査機を示す図。 ダイヤルゲージの検査方法の一例を説明するための図。
本発明の実施形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
(第1実施形態)
ISOおよびJISにおいては、ダイヤルゲージの計測特性として、
「製造業者によって指定されない場合の計測特性は、…いかなる姿勢でもMPE及びMPLの値を満たさなければならない」
と規定している。
したがって、ユーザから特別な要望があった場合などには、通常姿勢(測定子下向き)以外でも検査する必要がでてくる。
ここで、ダイヤルゲージ10の内部構造等を鑑みて、必要になる検査姿勢は次ぎの6パターンに分類することができると考えられる。
図1、図2および図3に(A)から(F)の6パターンを示した。
(A)測定子下向き
(B)測定子上向き
(C)測定子右向き(ただし目盛は上向き)
(D)測定子右向き(ただし目盛は下向き)
(E)測定子右向き(ただし目盛は手前向き)
(F)測定子右向き(ただし目盛は奥側向き)
なお、本明細書では、“手前”を“前”ということもあるし、“奥”を“後ろ”ということもある。
ユーザが用いている姿勢に応じてこれら6パターンのうちの一または二以上で検査する必要が生じてくる。ここで、例えば、(C)から(F)はすべてダイヤルゲージ10を横に倒した姿勢なのであり、どれか1つだけでも良いという考え方もあろう。つまり、(A)、(B)および(E)の3パターンで十分である、という考え方もあろう。
しかしながら、「(E)測定子右向き(ただし目盛は手前向き)」で計測特性の規定を満足するとしても、その他の(C)や(D)、(F)でも同じように規定を満たすとは限らない。
これは、ダイヤルゲージ10の内部構造が左右および前後で対称ではないからである。
(単純に言って、スピンドルガイド、スプリング、各種歯車機構の配置は対称ではないし、これらを対称にするという設計変更は現実的ではない。)
次に、検査対象たるダイヤルゲージ10を前記6パターンそれぞれの姿勢で検査できるようにする。
具体的には、本発明者らは、ゲージ検査機の姿勢を変えられるようにすること、ダイヤルゲージの姿勢を変えてゲージ検査機にセットできるようにすること、を考案した。
まず、「(A)測定子下向き」でダイヤルゲージ10を検査するのは背景技術で説明した通り従来と同じやり方でできる。
次に、「(B)測定子上向き」で検査する方法を説明する。本発明者らは、ダイヤルゲージ10の逆さま姿勢((B)測定子上向き)をゲージ検査機100で検査できるように工夫を考えた。その結果、図4のごとくゲージ検査機100にダイヤルゲージ10を逆さま姿勢でセットするための治具を考案した。この治具を、逆向きセット用治具200と称することにする。
図5は、逆向きセット用治具200の分解斜視図である。また、図6は、逆向きセット用治具200を分解した状態で断面した断面図である。
逆向きセット用治具200は、ソケット部210と、ソケットクランプ220と、を有する。
ソケット部210は、中空円筒状であり、一端側にダイヤルゲージ10の雄ネジ部14に螺合する雌ネジ部211を有する。また、ソケット部210の一端側においては、キャップ21と同様に、ストップネジ18が上下動するのを許容できる程度の内径および深さを有するように設計されている。そして、ソケット部210の他端側はソケットクランプ220に挿入され、ソケットクランプ220に挿入された状態でクランプネジ221で固定される。このように、ソケット部210は一端においてはダイヤルゲージ10の雄ネジ部14に螺合するとともにスピンドル15の上端部の上下動を許容し、他端においてはソケットクランプ220に固定される。したがって、ソケット部210は、図5、図6に示すように一定の長さを持った長手状の円筒部材となっている。
ソケットクランプ220は、有底短筒状の円筒形状である。一端側の開口からソケット部210の他端を受け入れ可能であり、ソケット部210の他端がソケットクランプ220に嵌合する。ソケットクランプ220の側面からクランプネジ221を螺入できるようになっており、このクランプネジ221によってソケット部210をソケットクランプ220に固定できるようになっている。
ソケットクランプ220の他端には雄ネジ222が設けられている。すなわち、ソケットクランプ220の他端には底面223があり、この底面223から他端側に向けて突起するように雄ネジ222が設けられている。この雄ネジ222は、図5に示すように、フラット測定子141に替えて測定スピンドル140に螺入されるものである。
このような構成を有する逆向きセット用治具200を用いてダイヤルゲージ10をゲージ検査機100に逆さまにセットする。図5に示すように、ダイヤルゲージ10のキャップ21を外し、キャップ21に替えてソケット部210をダイヤルゲージ10の雄ネジ部14に取り付ける。また一方、ゲージ検査機100の測定スピンドル140からフラット測定子141を外し、フラット測定子141に替えてソケットクランプ220を取り付ける。そして、ソケット部210の他端をソケットクランプ220に挿入し、クランプネジ221で固定する。これにより、図4のように、ダイヤルゲージ10が逆さま姿勢でゲージ検査機100にセットされる。
なお、ゲージ検査機100にダイヤルゲージ10を逆さま姿勢でセットするに当たっては、ブラケット部110が邪魔にならないように、ブラケット部110を十分上方に移動させておくのは当然である。そして、このブラケット部110には、ダイヤルゲージ10に替えて、アンビル240を取り付ける。アンビル240は、平坦な測定台241と、測定台241に垂直に突設された軸部242と、を有する。測定台241がダイヤルゲージ10の側を向くように、すなわち、測定台241がダイヤルゲージ10の測定子16と当接するように、軸部242をブラケット部110に固定する。
このようにしてダイヤルゲージ10を逆さま姿勢でゲージ検査機100にセットすれば、あとは、背景技術で説明した手順とほぼ同様の手順でダイヤルゲージ10の検査を行えばよい。ゲージ検査機100の測定スピンドル140が昇降すれば、ダイヤルゲージ自体が測定スピンドル140と一体的に昇降する。測定子16がアンビル240に当接すれば、スピンドル15が押し込まれる。このときの指示精度や繰り返し精密度を計測すればよい。このようにして、逆向きセット用治具200を用いてダイヤルゲージ10をゲージ検査機100に逆さまにセットすることにより、ゲージ検査機100を用いてダイヤルゲージ10の逆さま姿勢((B)測定子上向き)を検査できる。
次に、「(C)測定子右向き(ただし目盛は上向き)、(D)測定子右向き(ただし目盛は下向き)および(E)測定子右向き(ただし目盛は手前向き)」で検査する方法を説明する。これら三姿勢を検査するため、ゲージ検査機100を横に倒した状態で安定するようにする。
図7に示すように、ゲージ検査機100を横に倒せるようにするためのT字脚250を用意する。T字脚250は、T字の横棒に相当する支脚部251と、支脚部251の中央から立ち上がるように設けられT字の縦棒に相当する脚杆部252と、を有する。脚杆部252の基端側に孔253が穿設されており、脚杆部252の基端側がブラケット部110の上端部にクランプネジ254でネジ止めされるようになっている。支脚部251の裏面には、球状のスタンド255、255が距離を離して二つ設けられている。
また、ゲージ検査機100の土台部136は扁平直方体であるところ、向かって左側の側面に球状のスタンド137、137が距離を離して二つ設けられている。
図8は、ゲージ検査機100にT字脚250を取り付け、さらに、ダイヤルゲージ10をセットした状態を示す図である。この図8の状態からゲージ検査機100を左に倒す。すると図9のようになる。この状態は、「(E)測定子右向き(ただし目盛は手前向き)」に相当する。
さらに、図10や図11のようにダイヤルゲージ10の向きを変えれば、(C)測定子右向き(ただし目盛は上向き)および(D)測定子右向き(ただし目盛は下向き)の姿勢を実現できる。
ここで、ゲージ検査機100を横倒しにするといっても、本実施形態では、向かって左側にだけ倒せるようにしている。もちろん、向かって右側だけに倒せるようにしてもよいし、もしくは、後方にのみ倒せるにようにしてもよいのだが、倒せる向きは一方向に限定しておくのが現実的である。ゲージ検査機100の内部には、モータ131、ボールネジ132、エンコーダ134など、駆動機構や計測機構を組み込まなければならない。これら駆動機構や計測機構の配置は対称にならないので、前後左右様々な方向にゲージ検査機100を倒してしまうと、向きによっては検査精度が出ないということになる。したがって、ゲージ検査機100の精度を保証するためには、倒せる向きを一方向に限定しておくのが良い。倒れる向きが一方向に限定されていれば、それを前提にした内部配置の設計は可能である。
最後に、「(F)測定子右向き(ただし目盛は奥側向き)」で検査する方法を説明する。前述のように、ゲージ検査機100を倒せる向きを向かって左側のみに限定するのは検査精度を確保するためには必要なことであった。しかしながら、ダイヤルゲージ10を「(F)測定子右向き(ただし目盛は奥側向き)」で検査しようとすると問題が生じる。単純に「(F)測定子右向き(ただし目盛は奥側向き)」の姿勢を実現しようとすると、図12のようにダイヤルゲージ10をゲージ検査機100にセットすることになるであろう。つまり、ゲージ検査機100を向かって左に倒し、ダイヤルゲージ10の文字盤12を奥側に向けるようにする。ところが、これではダイヤルゲージ10の文字盤12がゲージ検査機100のバックボード120に隠れて見えない。
そこで、図13に示すように、逆向きセット用治具200を用いてダイヤルゲージ10をゲージ検査機100に逆さまにセットし、さらに、T字脚250をゲージ検査機100(ブラケット部110の上端部)に取り付ける。そして、図14に示すように、向かって左側にゲージ検査機100を倒す。この状態は、「(F)測定子右向き(ただし目盛は奥側向き)」に相当することはご理解頂けるであろう。このようにして「(F)測定子右向き(ただし目盛は奥側向き)」での検査を行うことができる。
このように、本実施形態によれば、様々な姿勢においてダイヤルゲージ10の計測特性を検査することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
スピンドル式のダイヤルゲージのみならず、てこ式のダイヤルゲージの検査にも本発明は有用である。
さらに、検査対象となるゲージとしては、歯車式で文字盤表示するいわゆるダイヤルゲージのみならず、デジタル式のダイヤルゲージであってもよい。
ゲージ検査機を横倒しにするにあたってT字脚250を使用することを例示したが、この横倒しのための補助脚としては、T字形状に限られず、形状や取り付け位置など種々変更できることは当然である。
上記実施形態において、逆向きセット用治具200はソケット部210とソケットクランプ220とを別体のものとして有していた。この構成であれば、クランプネジ221を緩めるとダイヤルゲージ10の向きを変えられるという利点がある。
ただし、「(B)測定子上向き」の姿勢でダイヤルゲージ10をゲージ検査機100に取り付けることだけを考えれば、ソケット部210とソケットクランプ220とが一体的になっていてもよい。言い方を変えると、ソケット部210の他端側に底面を設け、この底面に雄ネジ222を設けておいてもよい。
10…ダイヤルゲージ、11…筐体部、12…文字盤、13…指針、14…雄ネジ部、15…スピンドル、16…測定子、18…ストップネジ、19…鍔、20…ステム、21…キャップ、100…ゲージ検査機、110…ブラケット部、111…ハンドル、120…バックボード、121…ガイドレール、130…筐体、131…モータ、132…ボールネジ、133…ナット、134…エンコーダ、136…土台部、137…スタンド、140…測定スピンドル、141…フラット測定子、150…操作部、151…スイッチ、152…ジョグダイヤル、160…パソコン、200…逆向きセット用治具、210…ソケット部、211…雌ネジ部、220…ソケットクランプ、221…クランプネジ、222…雄ネジ、223…底面、240…アンビル、241…測定台、242…軸部、250…T字脚、251…支脚部、252…脚杆部、253…孔、254…クランプネジ、255…スタンド。

Claims (7)

  1. 昇降自在に設けられた測定スピンドルを所定位置に変位させ、そのときのゲージの表示値に基づいて前記ゲージの精度を検査するゲージ検査機を用い、
    前記ゲージの逆向き姿勢における精度を検査できるように前記ゲージを逆向き姿勢で前記ゲージ検査機にセットするための逆向きセット用治具であって、
    前記ゲージの上端に一端が着脱するソケット部と、
    前記測定スピンドルに着脱可能なソケットクランプと、を有し、
    前記ソケットクランプは、前記ゲージが逆向き姿勢のときの前記ソケット部の他端をクランプし、逆向き姿勢の前記ゲージを前記測定スピンドルに固定的に連結させる
    ことを特徴とする逆向きセット用治具。
  2. 請求項1に記載の逆向きセット用治具において、
    前記ゲージは上端を突き抜けて上下動するスピンドルを有し、
    前記ソケット部の前記一端側は、中空円筒状であって、かつ、前記スピンドルの上端部の変位を許容する内径および深さを有する
    ことを特徴とする逆向きセット用治具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の逆向きセット用治具において、
    前記ソケットクランプは、前記ソケット部の他端を受け入れるように開口しており、さらに、側面から螺入されるクランプネジによる押圧によって前記ソケット部をクランプする
    ことを特徴とする逆向きセット用治具。
  4. 昇降自在に設けられた測定スピンドルを所定位置に変位させ、そのときのゲージの表示値に基づいて前記ゲージの精度を検査するゲージ検査機を用い、
    前記ゲージの逆向き姿勢における精度を検査できるように前記ゲージを逆向き姿勢で前記ゲージ検査機にセットするための逆向きセット用治具であって、
    前記逆向きセット用治具は、その一端において前記ゲージの上端に着脱し、その他端において前記測定スピンドルに着脱し、逆向き姿勢の前記ゲージを前記測定スピンドルに固定的に連結させる
    ことを特徴とする逆向きセット用治具。
  5. 昇降自在に設けられた測定スピンドルを所定位置に変位させ、そのときのゲージの表示値に基づいて前記ゲージの精度を検査するゲージ検査機であって、
    前記ゲージ検査機は、前後左右のいずれか一方向に横倒しにできるように設計されており、
    横倒しになった際に載置面と接触して当該ゲージ検査機を支えるためのスタンド手段が当該ゲージ検査機の側面に設けられている
    ことを特徴とするゲージ検査機。
  6. 請求項5に記載のゲージ検査機において、
    さらに、着脱可能な補助脚を備え、前記補助脚は、前記ゲージ検査機が横倒しになった際に載置面と接触して当該ゲージ検査機を支えるためのスタンド手段を有する
    ことを特徴とするゲージ検査機。
  7. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の逆向きセット用治具と請求項5または請求項6に記載のゲージ検査機と用いてゲージを検査するゲージ検査方法であって、
    前記逆向きセット用治具を用いて前記ゲージを逆向き姿勢で前記ゲージ検査機にセットし、さらに、前記ゲージ検査機を横倒しにした状態で前記ゲージを検査する
    ことを特徴とするゲージ検査方法。
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