JP6262846B2 - 通信制御装置ならびに携帯型通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静電センサを使用して、通信モジュールが人体に接近しているか否かの判別を正確に行うことができる通信制御装置ならびに前記通信制御装置を搭載した携帯型通信装置に関する。
特許文献1には、タブレット端末やスマートフォンなどの携帯型通信装置において、電磁波が人体に影響を及ぼすのを低減させるいわゆるSAR(Specific absorption rate)対策を施した通信制御方法に関する発明が記載されている。
特許文献1に記載された電子機器には、センサが設けられている。センサは人体の接近を検知するものとされている。センサで人体が検知されたと認識されると、アンテナの受信信号強度が取得され、受信信号強度がしきい値以上のときに、無線通信モジュールにおける出力電圧を予め定められたレベルまで引き下げる制御が行われる。
特開2014−7699号公報
特許文献1に記載されているSAR対策は、電子機器に設けられたセンサの検知出力強度の変化のみに基づいて人体が接近しているか否かを判別しているため、人体以外の物体が接近したときであっても、人体を検知するのと同じ検知状態となってしまう。
そのため、電子機器をテーブルの上に置いて使用しているときなどに、センサが反応して出力電圧が低下することになり、使用時の通信に支障をきたす問題が生じる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、接近しているのが人体かそれ以外の物体であるかを識別できるようにして、人体が接近しているときにのみ通信モジュールを制御することができる通信御装置ならびに前記通信制御装置を搭載した携帯型通信装置を提供することを目的としている。
本発明は、通信モジュールに隣接して配置される静電センサと、前記静電センサの検知出力が与えられるセンサ制御部とを有する通信御装置において、
前記静電センサは、所定の広さの検知領域内に複数の電極が配置されて、前記検知領域内での容量分布を検知できるものであり、
前記センサ制御部では、前記容量分布に基づいて人体に接近しているか否かを判別する容量分布判別処理が行われ、容量値の最大値と最小値の差または比が所定値を超えて、人体に接近していると判別されたときに、前記通信モジュールを制御するホスト制御部に対して送信信号の出力強度を制御する指示が与えられることを特徴とするものである。
本発明の通信制御装置は、所定の広さの検知領域を有する静電センサが使用され、前記検知領域で検知される容量値の分布に基づいて、送信信号の出力強度を制御すべきか否かが判断される。そのため、接近しているのが人体であるか、人体以外のものであるか否かを識別できるようになり、送信信号の出力強度の制御を適切に行うことができるようになる。
本発明は、前記センサ制御部では、所定時間内での容量値の変化量が所定値を超えるか否かを判別する容量変化判別処理が行われ、前記容量変化判別処理と前記容量分布判別処理の双方の処理に基づいて、送信信号の出力強度を制御する指示を与えるか否かが判断されることが好ましい。
また、本発明では、前記センサ制御部では、前記静電センサからの検知出力の強度を監視する接近判別処理が行われ、前記接近判別処理により物体が接近したと判断されると、前記容量分布判別処理に移行し、あるいは前記容量分布判別処理または前記容量変化判別処理に移行することが好ましい。
本発明では、前記容量分布判別処理と前記容量変化判別処理とを組み合わせ、さらには、接近判別処理を組み合わせることで、接近しているのが人体であるか否かを高い精度で識別できるようになる。
本発明の通信制御装置では、前記静電センサには、複数の第1の電極と複数の第2の電極とが互いに絶縁状態で交差して設けられており、前記容量分布判別処理では、複数の第1の電極と複数の第2の電極との電極交点の容量値の分布が判別される。
または、前記静電センサには、互いに平行に延びるライン状の電極が複数設けられており、前記容量分布判別処理では、電極間の容量値の分布が判別される。
あるいは、前記静電センサには、複数のパッド状の電極が設けられており、前記容量分布判別処理では、それぞれの電極で検知される自己容量値の分布が判別される。
本発明は、前記静電センサが、少なくとも前記通信モジュールを挟む両側に配置されることが好ましい。
静電センサを少なくとも通信モジュールの両側に配置することで、通信モジュールを中心とした多方向に対して、人体の接近を検知することが可能になる。
本発明の携帯型通信装置は、通信モジュールと、前記通信モジュールを制御するホスト制御部と、前記いずれかに記載の通信制御装置とを有することを特徴とするものである。
本発明は、所定の広さの検知領域を有する静電センサが使用され、前記検知領域で検知される容量値の分布に基づいて、送信信号の出力強度を制御すべきか否かが判断される。そのため、接近しているのが人体であるか、人体以外のものであるか否かを高い精度で識別できるようになり、送信信号の出力強度の制御を適切に行うことができるようになる。
(A)は、携帯型通信装置を正面側から示す斜視図、(B)は携帯型通信装置を背面側から示す斜視図、 通信モジュールと静電センサとの配置関係と、静電センサによる検知範囲とを示す説明図、 第1の実施の形態の静電センサの構造例を示す正面図、 第2の実施の形態の静電センサの構造例を示す正面図、 第3の実施の形態の静電センサの構造例を示す正面図、 第4の実施の形態の静電センサの構造例を示す正面図、 第5の実施の形態の静電センサの構造例を示す正面図、 第6の実施の形態の静電センサの構造例を示す正面図、 第1の実施の形態の静電センサを使用した通信制御装置の回路ブロック図、 容量変化判別処理の説明図、 通信制御装置の動作制御の一例を示すフローチャート、
図1(A)(B)は、本発明の実施の形態の携帯型通信装置1を示している。携帯型通信装置1は、タブレット端末やスマートフォンと称されるものであり、電話やメール通信やデータ転送などの各種通信機能と、各種演算機能、ならびに表示機能を有している。
携帯型通信装置1は、合成樹脂製のケース2を有している。ケース2は、枠形状の前面部2aと背面部2bならびに4つの側面部4cが一体に形成されている。枠形状の前面部2aの上部にはスピーカユニット5が埋設され、下部にはマイクユニット4が埋設されている。このスピーカユニット5とマイクユニット4を使用して携帯電話として使用することができる。
枠形状の前面部2aに囲まれた部分が表示領域3である。表示領域3に、カラー液晶表示パネルなどの表示デバイスの表示画面が現れている。表示画面の前方には、静電容量式などの透光型のタッチパネルが配置されている。携帯型通信装置1は、表示領域3の表示画面に画像が表示された状態で、タッチパネルを指などで操作して、各種入力操作を行うことができ、この操作に基づいてメール通信やデータ転送などを行うことができる。
ケース2の内部には、各種電子回路と共に、携帯電話の送受信やメール通信の送受信ならびにデータ転送を行うための通信モジュール6が内蔵されている。通信モジュール6は、MHz帯域の周波数の送信と受信を行うRF通信モジュールであり、携帯型通信装置1には、1個または複数個が搭載される。
図9に、携帯型通信装置1と、その内部に搭載された通信制御装置10の構成ブロックが示されている。図9では、携帯型通信装置1を構成する構成ブロックのうちの、通信制御装置10に関連する要素のみが示されている。すなわち、前記通信モジュール6と、携帯型通信装置1の全体の制御を行うホスト制御部7のみが示され、その他の表示デバイスやスピーカユニット5あるいはマイクユニット4などの構成要素の図示が省略されている。
図9に示す通信制御装置10は、人体の接近を検知するための静電センサ21と、マルチプレクサ11と駆動回路12ならびに検知回路13を有している。静電センサ21に設けられた複数の電極は、マルチプレクサ11によって駆動回路12と検知回路13とに選択的に切換えられる。マルチプレクサ11ならびに駆動回路12と検知回路13はセンサ制御部14によって制御される。
通信制御装置10を構成するセンサ制御部14と携帯型通信装置1を制御するホスト制御部7は、所定のインターフェース15を介して接続されている。
図1に示す携帯型通信装置1は、通信モジュール6が、ケース2の背面部2bに接近した側で且つ下部に配置されており、携帯電話として使用されるときに、通信動作中の通信モジュール6が人体の側頭部に接近しすぎないようにしている。それでも、携帯型通信装置1の使い方によっては、通信モジュール6が頭部に接近することがある。また、携帯型通信装置1を所持しているときや、膝の上に置いて表示領域3のタッチパネルを操作しているときにも、通信動作中の通信モジュール6が人体に接近しすぎることがある。
通信制御装置10は、いわゆるSAR(Specific absorption rate)対策のための制御を行うものであり、通信モジュール6が側頭部や頭部に所定距離以内に接近したときに、センサ制御部14からホスト制御部7に対して通信モジュール6による送信信号の出力強度(電磁波の出力強度)を所定のレベル以下に低下させる指示が与えられる。さらには、通信モジュール6が胴体や四肢など人体の構成部分に接近したときも、ホスト制御部7に対して通信モジュール6による送信信号の出力強度を所定のレベル以下に低下させる指示が与えられる。
図1(B)と図2ならびに図3には、第1の実施の形態の静電センサ21と通信モジュール6との相対配置の一例が示されている。
第1の実施の形態の静電センサ21は、四角形の枠形状であり、ケース2の背面部2bの内側に位置し、通信モジュール6の周囲を囲むように配置されている。この場合に、通信モジュール6の一部が静電センサ21の枠内に入り込んでいてもよいし、通信モジュール6と静電センサ21とがケース2の前後方向(Z方向)に離れていてもよい。
静電センサ21には複数の電極が設けられて、電極にパルス状の駆動電圧が印加されているため、通信モジュール6の動作に悪影響を与えることがあり、特に受信信号へのノイズ源となるおそれがある。しかし、図2に示すように、静電センサ21が枠形状とされ、その中空部分に通信モジュール6が配置されているため、通信モジュール6において、静電センサ21からのノイズの影響が少なくなり、多方向からのRF信号を感度よく受信できるようになる。
図1ないし図3に示すように、静電センサ21は、通信モジュール6の左右方向(X方向)の両側と上下方向(Y方向)の両側に配置されているため、通信モジュールに対して人体の一部がX方向とY方向ならびにZ方向の多方向から接近してきたときに、これを検知できるようになる。すなわち、図2に示すように、通信モジュール6を中心とする左右方向の距離x1,x1、上下方向の距離y1,y1、さらにケース2の背部方向(Z方向に)の距離z1で区画される検知範囲Sの内部に人体の一部が接近したときにこれを検知できるようになる。距離x1,y1,z1は、通信モジュール6の送信信号の出力強度などを勘案して設定される。
図3に示すように、第1の実施の形態の静電センサ21は、絶縁基板21c上に、Y方向に間隔を空けてX方向に平行に延びる複数の第1の電極21aと、X方向に間隔を空けてY方向に平行に延びる複数の第2の電極21bとが形成されている。第1の電極21aと第2の電極21bは、銅箔や銀ペーストなどで形成されている。第1の電極21aと第2の電極21bはライン状であり、複数の電極交点21dでは、第1の電極21aと第2の電極21bが互いに絶縁された状態で交差(直交)している。例えば、第1の電極21aと第2の電極21bとが、フィルム基材の表面と裏面のそれぞれに個別に形成されている。あるいは、第1の電極21aと第2の電極21bが絶縁基板21cの同じ面に形成されており、電極交点21dにおいて、第1の電極21aと第2の電極21bとの間に、絶縁材料が介在している。
静電センサ21は、電極21a,21bが存在している領域が検知領域として機能する。
図9に示すように、複数の第1の電極21aと複数の第2の電極21bのそれぞれは、マルチプレクサ11に接続されている。
なお、図9では、静電センサ21の動作を説明しやすくするために、枠形状ではなく四角形で記載されている。
次に、第1の実施の形態の静電センサ21を使用した通信制御装置10の動作を図11のフローチャートを参照して説明する。
図9に示すセンサ制御部14では、一定の検知周期で検知回路13から検知出力が取得されて検知出力が分析され、その動作が繰り返される。図11に示すフローチャートは、1回の検知周期を意味しており、この検知周期が繰り返される。
図11に示す最初のステップ(ST)1では、通信モジュール6に接近する物体が存在しているか否かを監視する接近判別処理が行われる。
ST1の接近判別処理では、マルチプレクサ11により、図3に示す静電センサ21の複数の第1の電極21aの全てが駆動回路12に接続され、複数の第2の電極21bの全てが検知回路13に接続される。駆動回路12から全ての第1の電極21aに対して同時にパルス状の駆動電力が与えられる。第1の電極21aと第2の電極21bとの間に相互容量が形成されているため、第1の電極21aに与えられる駆動電圧の立ち上がりと立下りに第2の電極21bに検知電流が流れる。ここで、導電性を有する物体が静電センサ21に接近すると、電界が物体に流れるために電極間の相互容量値が変化し、第2の電極21bに流れる電流が変化する。この電流の変化が検知回路13で検知されて、センサ制御部14で判別される。
センサ制御部14では、検知回路13からの検知出力が監視され、検知出力に所定値を超える変動が生じていたら、物体が接近していると判別する。
接近判別処理における静電センサ21の駆動方式としては、前述の駆動方式とは逆に、全ての第2の電極21bが駆動回路12に接続されて、全ての第2の電極21bに同時に駆動電圧が与えられ、全ての第1の電極21aが検知回路13に接続されて、第1の電極21aと第2の電極21bの相互容量の変化が検知されるものであってもよい。
あるいは、ST1の接近判別処理として、電極の自己容量の変化を検知してもよい。例えば、全ての第1の電極21aと全ての第2の電極21bのいずれか一方、または双方に駆動電圧が与えられて、同じ電極から自己容量の変化が検知される。自己容量の変化の検知では、駆動電圧が与えられた電極の周囲の浮遊容量の変化に応じた検知出力が得られる。導電体である物体が接近すると、浮遊容量が変動するために、検知出力が変化する。
ST1において、静電センサ21に物体が接近していると判断されると、ST2においてその旨がホスト制御部7に通知されて、ST3に移行する。
ST3では、通信モジュール6に対して、物体が、例えば図2において、x1,y1,z1で示す距離の検知範囲Sの内部に入ってきたか否かが判断される。この判断は、ST1と同様に、静電センサ21を前記接近判別処理と同じ方式で駆動して、相互容量または自己容量の変化を検知することで行なわれる。
あるいは、ST3では、センサ制御部14において、静電センサ21の駆動方式が接近判別処理から容量分布判別処理に切替えられて、物体がx1,y1,z1で示す距離の検知範囲Sの内部に入ってきたか否かを判断することもできる。
容量分布判別処理では、まずマルチプレクサ11で、第1の電極21aが駆動回路12に接続されて、第1の電極21aに対して1ライン毎または複数ライン毎のスキャンとなるようにパルス状の駆動電圧が順番に印加される。第2の電極21bは検知回路13に接続され、全ての第2の電極21bが検知電極として使用される。センサ制御部14では、複数の第1の電極21aのどのラインに駆動電圧を与えたときに第2の電極21bに流れる電流が変化したかを監視する。次に、第2の電極21bが駆動回路12に接続されて1ライン毎または複数ライン毎のスキャンとなるようにパルス状の駆動電圧が順番に印加される。このときは、第1の電極21aの全てが検知回路13に接続される。センサ制御部14では、複数の第2の電極21bのどのラインに駆動電圧を与えたときに前記電流が変化したかを監視する。
第1の電極21aが順番にスキャンされて駆動電圧が与えられる駆動と、第2の電極21bが順番にスキャンされて駆動電圧が与えられる動作とが繰り返されることで、第1の電極21aと第2の電極21bとの電極交点21dの容量値の変化を知ることができる。
センサ制御部14では、複数の電極交点21dのそれぞれの容量を監視することで、ST3において、通信モジュール6に対して物体が、x1,y1,z1で示す距離の検知範囲Sの内部に入ってきたか否かを判断することができる。
ST3において、物体が前記検知範囲Sに入ってきていないと判断されたらST4に移行するが、ST4においては、予め決められた所定回数であるn回の周期において、ST3において、物体が、検知範囲Sの内部に入ってきていないと連続して判断されたら、ST1に戻り、再び物体が接近してくるかを監視する。
ST3において、物体が、検知範囲Sの内部に入ってきていると判断したらST5に移行する。ST5では、静電センサ21の駆動方式として前述の容量分布判別処理が実行される。ST3で容量分布判別処理が行われていたときは、ST3からST5のステップにおいて、継続して容量分布判別処理が行われる。
前述のように、容量分布判別処理では、複数の第1の電極21aと複数の第2の電極21bの全ての電極交点21dの容量値が検知されるため、検知出力から静電センサ21の検知領域(第1の電極21aと第2の電極21bが形成されている領域)における容量値の分布を知ることができる。センサ制御部14は、検知領域における容量値の分布から、接近している物体が凹凸形状であるか否かを判断する。接近している物体がテーブルやドアや家具などであるときほとんどの場合には平坦な物体として通信モジュール6に接近するが、人体の一部は必ず凹凸を有している。よって、物体が凹凸形状であると、それが人体の一部である可能性が高くなる。
センサ制御部14では、以下の(1)(2)(3)いずれかの方法で、x1,y1,z1で示す距離の検知範囲Sの内部に入っている物体が凹凸形状であるか否かを判断可能である。
(1)電極交点21dの容量値の最大値と最小値との差あるいは比が所定値を超えたときに、物体が凹凸であると判断する。このとき、図3に示す静電センサ21の全ての電極交点21dの容量値から最大値と最小値を抽出して比較してもいいし、例えば、最初は図3の図示右側の半分のみを対象とし、その後の左半分のみを対象とするなど、静電センサ21の検知領域を区分して判別を行い、いずれかの区分内で容量値の最大値と最小値との差あるいは比が所定値を超えたときに、物体が凹凸であると判断することもできる。
(2)容量値が所定値を超えている電極交点21dを抽出することで、容量値が所定値を超えている領域の形状を判別し、その領域の形状が所定量以上の凹凸を含んでいたら、接近している物体に凹凸があると判断する。
(3)検知領域の全ての電極交点21dの総数に対する、容量値が所定値を超えている電極交点21dの数の差または比が所定値以下である場合、すなわち、容量値が所定値を超えている領域の面積が所定値以下である場合に、接近している物体に凹凸があると判断する。
ST5では、前記(1)のみで判別を行い、または(2)、(3)と組み合わせて判別を行う。ST5において、接近している物体に人体として予測される程度の凹凸が存在しないと判断されたときは、ST6に移行する。ST6では、予め決められた所定回数であるn回の周期において、ST5において、物体に前記凹凸が存在していないと連続して判断されたら、ST7においてホスト制御部7にその旨を通知してからST3に戻る。
ST5において、物体に人体として予測される程度の凹凸が存在していると判断されたらST8に移行する。ST8では、静電センサ21の駆動方式が、容量分布判別処理から容量変化判別処理に切換えられる。
この容量変化判別処理では、電極交点21dで検知されている容量値に経時的な変化(揺らぎ)が生じているか否かを監視する。この監視は、いずれか1つの電極交点21dで検知された容量値を抽出して行ってもよいし、複数の電極交点21dで検知された容量値の平均値について行ってもよい。または、全ての電極交点21dで検知された容量値の平均値を求め、その平均値に経時的な変化(揺らぎ)が生じているかを監視してもよい。
通信モジュール6に接近している物体が凹凸を有していると判断された場合であっても、それが人体ではない場合には、容量値は図10(B)に示すようにほとんど変化(揺らぎ)を生じない。一方で、携帯型通信装置1が膝の上に載せられて使用されているときや、手の平の上に載せて使用されているときなど、通信モジュール6に人体の一部が接近しているときは、その距離が経時的に変化するため、図10(A)に示すように容量値に経時的な変化(揺らぎ)が発生する。
ST8では、図10(A)に示す容量値の変化(揺らぎ)が所定量以上であったら、ST10に移行して、ホスト制御部7に、人体が接近している可能性が高いことを通知する。ST8で容量値の変化(揺らぎ)が所定量未満であると判断されると、ST9に移行し、ここで容量値の変化が所定量未満の状態が予め決められた所定回数であるn回以上継続していると判断されたら、その旨がホスト制御部7に通知されて、ST3に戻る。
ST10により、センサ制御部7からホスト制御部7に対して、x1,y1,z1で示す距離の検知範囲Sの内部に入っている物体が人体の可能性が高いことが通知されると、ホスト制御部7では、通信モジュール6の送信信号の出力強度を低下させる制御が行われる。または通信モジュール6からの電磁波の送信動作のディユーティ比を低下させて、単位時間に送信される送信信号の出力強度(電磁波の強度)の平均値を下げるように制御される。この制御により、電磁波が人体に及ぼす影響を低減させることができる。
また、容量分布を検知できる静電センサ21を使用して、図11に示す判別処理を行うことで、携帯型通信装置1がテーブルの上などで使用されているときに、通信モジュール6による送信信号の出力強度が不必要に低下する、という不都合を防止できるようになる。
なお、図11に示す判別処理において、ST8の容量変化判別処理が、ST5による凹凸検知処理よりも前段の処理として行われてもよい。また、ST8の処理を行わず、ST5の判別結果のみで人体に接近している可能性があるか否かを判別してもよい。あるいはST5を削除して、ST8の容量変化判別処理のみで、人体に接近している可能性があるか否かを判別してもよい。
図4ないし図8には、他の実施の形態の静電センサが示されている。
図4に示す第2の実施の形態の静電センサ22は、通信モジュール6を囲むように配置される四角枠形状の絶縁基板22cを有している。絶縁基板22cの左右方向(X方向)の両側には、X方向に向けて平行に延びるライン状の第1の電極22aのみが設けられ、絶縁基板22cの上下方向(Y方向)の両側には、Y方向に向けて平行に延びるライン状の第2の電極22bのみが設けられている。第1の電極22aと第2の電極22bは交差していない。
図11のST1における接近判別処理では、例えば第1の電極22aの全てに駆動電圧が与えられ、全ての第2の電極22bから検知出力を得て、第1の電極22aと第2の電極22bの相互容量の変化が検知される。または全ての電極に駆動電圧が与えられて、自己容量の変化が検知される。
図11のST4の容量分布判別処理では、隣接する第1の電極21aのライン間の容量値が検出され、同じく隣接する第2の電極21bのライン間の容量値が検出される。例えば、第1の電極21aに対して1ライン毎にまたは複数本のライン毎に順番に駆動電圧が与えられ、駆動電圧が与えられているラインの両側に位置するラインが検知回路13に順番に接続されて、隣り合うライン間の容量値が検出される。これは第2の電極22bにおいても同じである。
前述のようにしてそれぞれのライン間で得られる容量値の分布に基づいて、前記(1)(2)(3)の判別が行われる。そして、図11のST7では、ライン間の容量値の変化(揺らぎ)が監視される。
図5に示す第3の実施の形態の静電センサ23では、通信モジュール6の左右方向(X方向)の両側に絶縁基板23c,23cが配置され、上下方向(Y方向)の両側に絶縁基板23d,23dが配置されている。絶縁基板23c,23cにライン状の第1の電極23aが設けられ、絶縁基板23d,23dにライン状の第2の電極23bが設けられている。図5に示す静電センサ23の駆動方式は、図4に示した静電センサ22と同じである。
なお、図5に示す絶縁基板23c,23cと絶縁基板23d,23dのそれぞれに、複数の第1の電極23aと複数の第2の電極23bとが、電極交点で絶縁されて交差するように配置されて、図3に示す静電センサ21と同様に駆動されるものであってもよい。
図6に示す第4の実施の形態の静電センサ24は、通信モジュール6の上下方向(Y方向)の両側に絶縁基板24c,24cが配置されて、それぞれの絶縁基板24c,24cに、ライン状の複数の第1の電極24aとライン状の複数の第2の電極24bとが、互いに絶縁された状態で交差するように配置され、複数の電極交点24dが形成されている。
図7に示す第5の実施の形態の静電センサ24は、通信モジュール6の左右方向(X方向)の両側に絶縁基板25c,25cが配置されて、それぞれの絶縁基板25c,25cに、ライン状の複数の第1の電極25aとライン状の複数の第2の電極25bとが、互いに絶縁された状態で交差するように配置され、複数の電極交点25dが形成されている。
図6と図7に示す静電センサ24,25の駆動方式は、図3に示す静電センサ21と同じである。
図8に示す第6の実施の形態の静電センサ26では、通信モジュール6の上下方向(Y方向)の両側に複数のパッド状の電極26aが配置されている。複数の電極26aはそれぞれが独立して配置されている。それぞれの電極26aに駆動電圧が与えられ、その電極26aで測定された自己容量の変化が出力となる。この静電センサ27であっても、電極26aが配置されている検知領域内の容量値の分布を検知することができる。
なお、図8において、通信モジュール6の左右方向(X方向)の両側にも電極26aを配置してもよい。
1 携帯型通信装置
2 ケース
6 通信モジュール
7 ホスト制御部
10 通信制御装置
11 マルチプレクサ
12 駆動回路
13 検知回路
14 センサ制御部
21,22,23,24,25,26 静電センサ
21a,22a,23a,24a,25a,26a 第1の電極
21b,22b,23b,24b,25b,26b 第2の電極
21d,24d,25d 電極交点
S 検知範囲

Claims (9)

  1. 通信モジュールに隣接して配置される静電センサと、前記静電センサの検知出力が与えられるセンサ制御部とを有する通信制御装置において、
    前記静電センサは、所定の広さの検知領域内に複数の電極が配置されて、前記検知領域内での容量分布を検知できるものであり、
    前記センサ制御部では、前記容量分布に基づいて人体に接近しているか否かを判別する容量分布判別処理が行われ、容量値の最大値と最小値の差または比が所定値を超えて、人体に接近していると判別されたときに、前記通信モジュールを制御するホスト制御部に対して送信信号の出力強度を制御する指示が与えられることを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記センサ制御部では、所定時間内での容量値の変化量が所定値を超えるか否かを判別する容量変化判別処理が行われ、前記容量変化判別処理と前記容量分布判別処理の双方の処理に基づいて、送信信号の出力強度を制御する指示を与えるか否かが判断される請求項1記載の通信制御装置。
  3. 前記センサ制御部では、前記静電センサからの検知出力の強度を監視する接近判別処理が行われ、前記接近判別処理により物体が接近したと判断されると、前記容量分布判別処理に移行する請求項1記載の通信制御装置。
  4. 前記センサ制御部では、前記静電センサからの検知出力の強度を監視する接近判別処理が行われ、前記接近判別処理により物体が接近したと判断されると、前記容量分布判別処理または前記容量変化判別処理に移行する請求項2記載の通信制御装置。
  5. 前記静電センサには、複数の第1の電極と複数の第2の電極とが互いに絶縁状態で交差して設けられており、前記容量分布判別処理では、複数の第1の電極と複数の第2の電極との電極交点の容量値の分布が判別される請求項1ないし4のいずれかに記載の通信制御装置。
  6. 前記静電センサには、互いに平行に延びるライン状の電極が複数設けられており、前記容量分布判別処理では、電極間の容量値の分布が判別される請求項1ないし4のいずれかに記載の通信制御装置。
  7. 前記静電センサには、複数のパッド状の電極が設けられており、前記容量分布判別処理では、それぞれの電極で検知される自己容量値の分布が判別される請求項1ないし4のいずれかに記載の通信制御装置。
  8. 前記静電センサは、少なくとも前記通信モジュールを挟む両側に配置される請求項1ないし7のいずれかに記載の通信制御装置。
  9. 通信モジュールと、前記通信モジュールを制御するホスト制御部と、請求項1ないし8のいずれかに記載の通信制御装置とを有することを特徴とする携帯型通信装置。
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