JP2013225815A - 携帯通信端末、および携帯通信端末におけるアンテナ選択方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】人体(頭部)に対する電波の比吸収率を抑制する携帯通信端末、およびアンテナ切替方法を提供する。
【解決手段】携帯通信端末1は、前面2fおよび背面2rを有する筐体2と、前面2fに配置されて画面を表示する表示部3d、および外部からの接触状況を検出する状況検出部3sを有するタッチパネル3とを備える。携帯通信端末1は、タッチパネル3(状況検出部3s)に対する外部からの接触状況に応じて選択して切り替えられる第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sを備える。第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sは、筐体2の一端2p側に配置され、第1アンテナ5fは、前面2f側に、第2アンテナ5sは、背面2r側に配置されている。一端2pには、通話時に音声が入力される送話口7が配置され、筐体2の他端2qには送話口7とは逆に通話時に相手方の音声が出力される受話口8が配置されている。
【選択図】図1A
【解決手段】携帯通信端末1は、前面2fおよび背面2rを有する筐体2と、前面2fに配置されて画面を表示する表示部3d、および外部からの接触状況を検出する状況検出部3sを有するタッチパネル3とを備える。携帯通信端末1は、タッチパネル3(状況検出部3s)に対する外部からの接触状況に応じて選択して切り替えられる第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sを備える。第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sは、筐体2の一端2p側に配置され、第1アンテナ5fは、前面2f側に、第2アンテナ5sは、背面2r側に配置されている。一端2pには、通話時に音声が入力される送話口7が配置され、筐体2の他端2qには送話口7とは逆に通話時に相手方の音声が出力される受話口8が配置されている。
【選択図】図1A
Description
本発明は、タッチパネルと2つのアンテナを備える携帯通信端末、および携帯通信端末におけるアンテナ選択方法に関する。
電波の活用が進み、携帯して利用できる端末装置が種々提案され、特に携帯通信端末については、利便性から多くの製品が提供されている。しかしながら、一方では安定した受信の確保、また、他方では電波の人体への影響を抑制する必要が求められるなどの課題がある。
アンテナ特性の劣化を防止する技術として複数のアンテナを採用し、必要に応じてアンテナを選択する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、携帯端末装置の使用形態、姿勢を検出して複数のアンテナを切り替える技術が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。また、表示部を2つに区分してそれぞれの区分で接触検出を行わせ、反対側に配置されたアンテナを選択する技術が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかし、特許文献1ないし特許文献3に開示された技術によれば、次のような課題があった。
つまり、特許文献1に開示された技術によれば、人体の接近を検出する複数の位置検知手段が必要であり、専用のセンサが複数必要となることから、回路構成、部品構成が複雑化してコストアップ、形状の大型化をもたらす虞がある。また、特許文献2に開示された技術によれば、携帯端末装置の表示方向や、加速度センサを用いているが、携帯端末装置と人体との接触状況を高精度に把握することができない。また、特許文献3に開示された技術によれば、人体が接触していない側のアンテナを選択することから良好な通信状態が得られるが、人体に対する電波の比吸収率を小さくすることはできない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、アンテナを筐体の前面側と背面側とにそれぞれ配置して使用状況に応じて選択することによって、人体(頭部)に対する電波の比吸収率を抑制する携帯通信端末を提供することを目的とする。
また、タッチパネルに対する外部からの接触状況に基づいてアンテナを切り替えることによって人体への影響を抑制する携帯通信端末におけるアンテナ切替方法を提供することを他の目的とする。
本発明に係る携帯通信端末は、前面および背面を有する筐体と、前記前面に配置されて画面を表示する表示部、および外部からの接触状況を検出する状況検出部を有するタッチパネルとを備える携帯通信端末であって、前記筐体内で前記前面側に配置された第1アンテナと、前記筐体内で前記背面側に配置された第2アンテナと、前記第1アンテナおよび前記第2アンテナのいずれか一方を選択して切り替えるアンテナ切替部とを備え、前記状況検出部が外部からの接触を検出しているとき、前記アンテナ切替部は、前記第2アンテナを選択し、前記状況検出部が外部からの接触を検出していないとき、前記アンテナ切替部は、前記第1アンテナを選択する構成とされていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る携帯通信端末は、筐体の前面側に第1アンテナを配置し、筐体の背面側に第2アンテナを配置することから、通話中に頭部がタッチパネルに接触している状態、あるいはタッチパネルへの入力のための接触がされている状態では、背面側の第2アンテナを選択して接続するので、頭部への影響などを抑制して頭部に対する比吸収率(SAR:Specific Absorption Rate)を低減することができる。他方、タッチパネルに対する外部からの接触がない状態(人体の接触が無い状態。例えば机上に載置している状態。)では前面側の第1アンテナを選択して接続するので、良好な受信待機(待ち受け受信)状態を確保することができる。
また、本発明に係る携帯通信端末は、前記筐体の一端に配置された送話口と、前記送話口とは反対側の他端の前記前面に配置された受話口とを備え、前記第1アンテナおよび前記第2アンテナは、前記送話口の側に配置されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る携帯通信端末は、第1アンテナおよび第2アンテナを送話口の側に配置することから、受話口を頭部(耳)に接触した通話状態で、頭部(耳)に対する影響を確実に抑制して比吸収率を低減することができ、更にタッチパネルが頭部の接触を検出して第2アンテナを接続するので、頭部に対する比吸収率を高精度に低減することができる。
また、本発明に係る携帯通信端末は、前記背面側に配置され、外部のワイヤレス充電器にセットされたとき前記ワイヤレス充電器から送信されるワイヤレス充電電力を受信する電力受信部と、前記電力受信部が受信した前記ワイヤレス充電電力が充電される充電池と、前記充電池が充電中であることを検出する充電検出部とを備え、前記充電検出部が前記充電池の充電中であることを検出したとき、前記アンテナ切替部は、前記第1アンテナを選択する構成とされていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る携帯通信端末は、ワイヤレス充電電力を受信する電力受信部および充電検出部を備え、充電池が充電中であることを検出したときに、アンテナ切替部は前面側に配置された第1アンテナを選択する構成とされていることから、ワイヤレス充電器が有するコイルなどの導電性物体による第1アンテナへの干渉を抑制してアンテナ特性の劣化を抑制することができる。つまり、ワイヤレス充電器による充電時のアンテナへの干渉を排除して第1アンテナによる受信を確実に行うことができる。
また、本発明に係る携帯通信端末では、前記タッチパネルは静電容量方式タッチパネルであり、前記状況検出部が、導電性物体の接近状況を検出したとき、前記アンテナ切替部は、前記第2アンテナを選択する構成とされていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る携帯通信端末は、状況検出部が導電性物体の接近を検出したとき、前面が導電性物体に近接して載置(配置)されていると判断し、アンテナ切替部は、第2アンテナを選択することから、第2アンテナによる受信を確実に行うことができる。
また、本発明に係る携帯通信端末におけるアンテナ選択方法は、前面および背面を有する筐体と、前記前面に配置されて画面を表示する表示部、および外部からの接触状況を検出する状況検出部を有するタッチパネルと、前記筐体内で前記前面側に配置された第1アンテナと、前記筐体内で前記背面側に配置された第2アンテナと、前記第1アンテナおよび前記第2アンテナのいずれか一方を選択して切り替えるアンテナ切替部とを備える携帯通信端末におけるアンテナ選択方法であって、前記状況検出部が外部からの接触を検出しているとき、前記アンテナ切替部は、前記第2アンテナを選択し、前記状況検出部が外部からの接触を検出していないとき、前記アンテナ切替部は、前記第1アンテナを選択することを特徴とする。
したがって、本発明に係るアンテナ選択方法は、タッチパネルに対する外部からの接触が検出されたときには、背面側の第2アンテナを選択し、タッチパネルに対する外部からの接触が検出されないときには、前面側の第1アンテナを選択して接続することから、人体に対する影響を抑制できるので、比吸収率を低減した安全性の高い効果的な受信が可能となる。
また、本発明に係る携帯通信端末におけるアンテナ選択方法では、前記携帯通信端末は、前記背面側に配置された外部のワイヤレス充電器にセットされたとき前記ワイヤレス充電器から送信されるワイヤレス充電電力を受信する電力受信部と、前記電力受信部が受信した前記ワイヤレス充電電力が充電される充電池と、前記充電池が充電中であることを検出する充電検出部とを備え、前記充電検出部が前記充電池の充電中であることを検出したとき、前記アンテナ切替部は、前記第1アンテナを選択する構成とされていることを特徴とする。
したがって、本発明に係るアンテナ選択方法は、ワイヤレス充電電力を受信する電力受信部を備える携帯通信端末が外部のワイヤレス充電器にセットされ、充電検出部が充電池の充電中であることを検出したとき、アンテナ切替部が第1アンテナを選択することから、ワイヤレス充電器が有するコイルなどの導電性物体による第1アンテナへの干渉を抑制することができ、第1アンテナにおけるアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
本発明に係る携帯通信端末は、通話中に頭部がタッチパネルに接触している状態、あるいはタッチパネルへの入力のための接触がされている状態では、背面側の第2アンテナを選択して接続する。
したがって、本発明に係る携帯通信端末は、頭部への影響などを抑制して頭部に対する比吸収率(SAR)を低減することができる。他方、タッチパネルに対する外部からの接触がない状態(人体の接触が無い状態。例えば机上に載置している状態。)では前面側の第1アンテナを選択して接続するので、良好な受信待機(待ち受け受信)状態を確保することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る携帯通信端末におけるアンテナ選択方法は、タッチパネルに対する外部からの接触が検出されたときには、背面側の第2アンテナを選択し、タッチパネルに対する外部からの接触が検出されないときには、前面側の第1アンテナを選択して接続する。
したがって、本発明に係るアンテナ選択方法は、人体に対する影響を抑制できるので、比吸収率を低減した安全性の高い効果的な受信が可能となるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
図1Aないし図3Bを参照して、本実施の形態に係る携帯通信端末1について説明する。
図1Aないし図3Bを参照して、本実施の形態に係る携帯通信端末1について説明する。
図1Aは、本発明の実施の形態1に係る携帯通信端末1の外観と第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sの配置状態を斜め上方から見て示す斜視図である。
図1Bは、図1Aに示した携帯通信端末1の内部での主要部の配置状態を側面から見て模式的に示す側面図である。
本実施の形態に係る携帯通信端末1は、例えば、多機能携帯電話などであり、平面視で例えば長方形の外周形状を有し、表面に表示部3dを兼ねたタッチパネル3を有することから、操作性、把持性に優れた特徴を有している。携帯通信端末1の具体的な製品カテゴリーは、例えば、タブレット端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assist)などである。
すなわち、携帯通信端末1は、前面2fおよび背面2rを有する筐体2と、前面2fに配置されて画面を表示する表示部3d、および外部からの接触状況を検出する状況検出部3sを有するタッチパネル3とを備える。
携帯通信端末1は、タッチパネル3(状況検出部3s)に対する外部からの接触状況に応じて選択して切り替えられる第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sを備える。第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sは、筐体2の一端2p側に配置され、第1アンテナ5fは、前面2f側に、第2アンテナ5sは、背面2r側に配置されている。一端2pには、通話時に音声が入力される送話口7(マイクロフォン)が配置され、筐体2の他端2qには送話口7とは逆に通話時に相手方の音声が出力される受話口8(スピーカ)が配置されている。
携帯通信端末1では、第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sは、筐体2の送話口7の側に配置されている。したがって、携帯通信端末1の使用状態では、受話口8側にくる頭部がアンテナ(第1アンテナ5f、第2アンテナ5s)から離れた状態となるので、人体に対する影響を抑制することができる。
筐体2の側面視で示すとおり、前面2f側には、送話口7、受話口8、第1アンテナ5f、タッチパネル3が配置され、背面2r側には、ワイヤレス充電部20、充電池25が配置されている。また、前面2fおよび背面2rの中間領域には、本体機能部10が配置されている。本体機能部10は、中央処理部11(図2)、無線通信回路14(図2)など携帯通信端末1の機能を発揮させる主要部であるが、本実施の形態に係る携帯通信端末1においては、一般的に知られている構成を適用できることから説明を省略する。
図1Cは、図1Aに示した携帯通信端末1の一般的な使用態様例1を模式的に示す模式図である。
携帯通信端末1は、無線での通話に適用され、通話中は、送話口7が人体の口元に配置され、受話口8が頭部Hd(耳)に接触して利用される。受話口8が頭部Hdに接触した状態では、タッチパネル3は頭部Hdに接触(あるいは検出)した状態となり、タッチパネル3(状況検出部3s:図2参照)は、接触状態を検出することができる。
携帯通信端末1は、頭部Hdに近接して適用(動作)するときは、人体に対する電波の影響が大きくなることから、比吸収率(SAR:Specific Absorption Rate)をできるだけ抑制する構成とされる。
携帯通信端末1は、第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sを受話口8ではなく、送話口7の側に配置していることから、頭部Hdに対する比吸収率を抑制することができる。
図1Dは、図1Aに示した携帯通信端末1の一般的な使用態様例2を模式的に示す模式図である。
携帯通信端末1は、通話以外に簡易なコンピュータ機能を有することから、手指Hfで把持した状態で種々の操作(例えばネット接続など)がなされる。この状態では、筐体2は、手指Hfに把持された状態となるが、頭部Hdおよび人体の胴体からは離れた状態となり、比吸収率の課題は比較的抑制された状態となっている。
図1Eは、図1Aに示した携帯通信端末1の一般的な使用態様例3を模式的に示す模式図である。
携帯通信端末1は、筐体2(背面2r)が机Dkに載置された状態であり、例えば放置状態(待ち受け状態)とされている。また、机Dkが鉄、スチールなどの金属性物体、導電性物体で構成されている場合は、タッチパネル3(状況検出部3s)が導電性物体を検出して、第2アンテナ5sを選択する構成とされることが好ましい。なお、導電性物体の検出を実行する携帯通信端末1については、実施の形態3で変形例として説明する。
図2は、図1Aに示した携帯通信端末1を構成する主な機能ブロックを模式的に示す機能ブロック図である。
携帯通信端末1は、通信機能として、第1アンテナ5f、第2アンテナ5s、アンテナ切替部6、無線通信回路14を備え、アンテナ切替部6は、第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sのいずれかを選択して切り替える。アンテナ切替部6を経由して入力された無線信号は、無線通信回路14によって適宜の信号に変換される。中央処理部11は、例えばCPU(中央処理装置)で構成され、携帯通信端末1の機能を制御する制御部12、無線通信回路14から伝送された信号などを処理する信号処理部13を備える。
中央処理部11は、タッチパネル3(状況検出部3s)が検出した検出信号Ssを受信して予めインストールされたコンピュータプログラムに応じて信号処理を行う。また、中央処理部11は、信号処理の結果を表示駆動信号Sdに変換してタッチパネル3(表示部3d)へ送信し、タッチパネル3(表示部3d)は、表示駆動信号Sdに応じた表示を行う。タッチパネル3は、入力(状況検出部3s)および出力(表示部3d)の両方の機能を果たす構成とされている。なお、タッチパネル3以外に必要な入力部あるいは出力部を備えることも可能であるが説明は省略する。
携帯通信端末1は、ワイヤレス充電部20および充電池25を備える。ワイヤレス充電部20は、外部(ワイヤレス充電器50)からのワイヤレス充電電力Pwcを受信する電力受信部21を備え、電力受信部21が受信したワイヤレス充電電力Pwcを充電池25へ充電する。なお、ワイヤレス充電部20は、電力受信部21と充電池25との間に充電条件設定部22を備える。充電条件設定部22は、電力受信部21が受電したワイヤレス充電電力Pwcの状態および充電池25の充電状態に応じて効率的な充電を実行する構成とされている。
また、ワイヤレス充電部20は、充電池25が充電状態であることを検出する充電検出部23を備え、充電検出部23は、充電池25が充電中であるときは、ワイヤレス充電検出信号Swcを中央処理部11へ送信する。
ワイヤレス充電器50は、携帯通信端末1が載置台50s(図3A、図3B参照)に載置されたとき、電力生成部51に充電電力を生成させ、電力送信部52を介してワイヤレス充電電力Pwcを携帯通信端末1へ送信(無線送電)する。なお、ワイヤレス充電器50は、携帯通信端末1を検出する適宜の手段を備えるが、説明は省略する。
携帯通信端末1は、筐体2の一端2pに配置された送話口7と、送話口7とは反対側の他端2qの前面2fに配置された受話口8とを備え、第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sは、送話口7の側に配置されている。この構成によって、携帯通信端末1は、第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sを送話口7の側に配置することから、受話口8を頭部Hd(耳)に接触した通話状態で、頭部Hd(耳)に対する影響を確実に抑制して比吸収率を低減することができ、更にタッチパネル3が頭部Hdの接触を検出して第2アンテナ5sを接続するので、頭部Hdに対する比吸収率を高精度に低減することができる。
図3Aは、図1Aに示した携帯通信端末1をワイヤレス充電器50にセットした状態を斜め上方から見て示す斜視図である。
図3Bは、図3Aに示した携帯通信端末1とワイヤレス充電器50の内部での主要部の配置状態を側面から見て模式的に示す側面図である。
携帯通信端末1は、内部に充電池25を有し、充電池25に対する充電手段としてワイヤレス充電部20を備える。したがって、携帯通信端末1は、ワイヤレス充電器50にセットされたとき、自動的にワイヤレス充電が可能な構成とされている。
ワイヤレス充電器50は、載置台50sを備え、載置台50sに携帯通信端末1が載置されたとき、ワイヤレス充電電力Pwcを携帯通信端末1に向けて送信し、充電を実行する。なお、ワイヤレス充電器50は、一般的なワイヤレス充電器が適用されるので、詳細な説明は省略する。
<実施の形態2>
図4を参照して、本実施の形態に係る携帯通信端末1の細部の構成、動作状態、更には、携帯通信端末1におけるアンテナ選択方法について説明する。
図4を参照して、本実施の形態に係る携帯通信端末1の細部の構成、動作状態、更には、携帯通信端末1におけるアンテナ選択方法について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信端末1における動作の処理フローの概要を示すフロー図である。
ステップS2ないしステップS10を参照して、本実施の形態に係る携帯通信端末1の動作態様の概要(処理フロー)について説明する。
ステップS2:
中央処理部11(制御部12)は、携帯通信端末1がワイヤレス充電中か否かを判定する。中央処理部11は、充電検出部23からワイヤレス充電検出信号Swcを受信しているとき、ワイヤレス充電中と判定し、ワイヤレス充電検出信号Swcを受信していないとき、ワイヤレス充電中ではないと判定する。
中央処理部11(制御部12)は、携帯通信端末1がワイヤレス充電中か否かを判定する。中央処理部11は、充電検出部23からワイヤレス充電検出信号Swcを受信しているとき、ワイヤレス充電中と判定し、ワイヤレス充電検出信号Swcを受信していないとき、ワイヤレス充電中ではないと判定する。
ワイヤレス充電中である場合(ステップS2:YES)は、ステップS8へ移行する。ワイヤレス充電中で無い場合(ステップS2:NO)は、ステップS4へ移行する。
携帯通信端末1は、背面2r側に配置され、外部のワイヤレス充電器50にセットされたときワイヤレス充電器50から送信されるワイヤレス充電電力Pwcを受信する電力受信部21と、電力受信部21が受信したワイヤレス充電電力Pwcが充電される充電池25と、充電池25が充電中であることを検出する充電検出部23とを備え、充電検出部23が充電池25の充電中であることを検出したとき、アンテナ切替部6は、第1アンテナ5fを選択する構成とされていることが好ましい。
したがって、携帯通信端末1は、ワイヤレス充電電力Pwcを受信する電力受信部21および充電検出部23を備え、充電池25が充電中であることを検出したときに、アンテナ切替部6は前面2f側に配置された第1アンテナ5fを選択する構成とされていることから、ワイヤレス充電器50が有するコイルなどの導電性物体による第1アンテナ5fへの干渉を抑制してアンテナ特性の劣化を抑制することができる。つまり、ワイヤレス充電器50による充電時のアンテナへの干渉を排除して第1アンテナ5fによる受信を確実に行うことができる。
ステップS4:
中央処理部11(制御部12)は、タッチパネル3(状況検出部3s)からの検出信号Ssがあるか否かを判定する。検出信号Ssがある場合(ステップS4:YES)は、ステップS6へ移行し、検出信号Ssが無い場合(ステップS4:NO)は、ステップS8へ移行する。
中央処理部11(制御部12)は、タッチパネル3(状況検出部3s)からの検出信号Ssがあるか否かを判定する。検出信号Ssがある場合(ステップS4:YES)は、ステップS6へ移行し、検出信号Ssが無い場合(ステップS4:NO)は、ステップS8へ移行する。
携帯通信端末1は、筐体2内で前面2f側に配置された第1アンテナ5fと、筐体2内で背面2r側に配置された第2アンテナ5sと、第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sのいずれか一方を選択して切り替えるアンテナ切替部6とを備え、状況検出部3sが外部からの接触を検出しているとき、アンテナ切替部6は、第2アンテナ5sを選択し、状況検出部3sが外部からの接触を検出していないとき、アンテナ切替部6は、第1アンテナ5fを選択する構成とされていることが好ましい。
したがって、携帯通信端末1は、筐体2の前面2f側に第1アンテナ5fを配置し、筐体2の背面2r側に第2アンテナ5sを配置することから、通話中に頭部Hdがタッチパネル3に接触している状態(図1C)、あるいはタッチパネル3への入力のための接触がされている状態では、背面2r側の第2アンテナ5sを選択して接続するので、頭部Hdへの影響などを抑制して頭部Hdに対する比吸収率(SAR)を低減することができる。他方、タッチパネル3に対する外部からの接触がない状態(人体の接触が無い状態。例えば机Dk上に載置している状態(図1E)。)では前面2f側の第1アンテナ5fを選択して接続するので、良好な受信待機(待ち受け受信)状態を確保することができる。
ステップS6:
状況検出部3sがタッチパネル3に対する外部からの接触を検出していることから、中央処理部11は、アンテナ切替部6に対して第2アンテナ5sを選択するように指示を出し、アンテナ切替部6は、第2アンテナ5sを選択して接続する。第2アンテナ5sを接続した後、ステップS10へ移行する。
状況検出部3sがタッチパネル3に対する外部からの接触を検出していることから、中央処理部11は、アンテナ切替部6に対して第2アンテナ5sを選択するように指示を出し、アンテナ切替部6は、第2アンテナ5sを選択して接続する。第2アンテナ5sを接続した後、ステップS10へ移行する。
状況検出部3sがタッチパネル3に対する外部からの接触を検出した状態では、アンテナ切替部6は、背面2rに配置された第2アンテナ5sを選択して機能させることから、前面2fに対する接触による人体への影響を抑制することができる。
ステップS8:
携帯通信端末1は、充電中であるか、あるいは、状況検出部3sによるタッチパネル3に対する接触が検出されない状態であることから、アンテナ切替部6は、前面2fに配置された第1アンテナ5fを選択して接続する。つまり、充電中、あるいは、状況検出部3sによる接触が検出されない状態であれば、前面2f側の第1アンテナ5fを選択して接続することによって、第1アンテナ5fを効果的に機能させることができる。第1アンテナ5fを接続した後、ステップS10へ移行する。
携帯通信端末1は、充電中であるか、あるいは、状況検出部3sによるタッチパネル3に対する接触が検出されない状態であることから、アンテナ切替部6は、前面2fに配置された第1アンテナ5fを選択して接続する。つまり、充電中、あるいは、状況検出部3sによる接触が検出されない状態であれば、前面2f側の第1アンテナ5fを選択して接続することによって、第1アンテナ5fを効果的に機能させることができる。第1アンテナ5fを接続した後、ステップS10へ移行する。
ステップS10:
予め設定された一定の時間(例えば、数秒ないし数十秒)を経過した後、初期状態へ戻る。つまり、ステップS2へ戻り、携帯通信端末1の状態に応じた判定を実行する。したがって、携帯通信端末1として動作させている間、ステップS2からステップS10の処理フローを繰り返し実行し、本実施の形態に係るアンテナ選択方法を実行する。
予め設定された一定の時間(例えば、数秒ないし数十秒)を経過した後、初期状態へ戻る。つまり、ステップS2へ戻り、携帯通信端末1の状態に応じた判定を実行する。したがって、携帯通信端末1として動作させている間、ステップS2からステップS10の処理フローを繰り返し実行し、本実施の形態に係るアンテナ選択方法を実行する。
なお、本ステップS10において、タッチパネル3(状況検出部3s)による検出信号Ssが中央処理部11に送信されたときは、即時に第2アンテナ5sを接続する形態とすることも可能である。また、各ステップでの対応時間は、各ステップに対する前後の状況を判断して適宜の待ち時間を適用することが可能である。
上記したとおり、本実施の形態に係る携帯通信端末1におけるアンテナ選択方法は、前面2fおよび背面2rを有する筐体2と、前面2fに配置されて画面を表示する表示部3d、および外部からの接触状況を検出する状況検出部3sを有するタッチパネル3と、筐体2内で前面2f側に配置された第1アンテナ5fと、筐体2内で背面2r側に配置された第2アンテナ5sと、第1アンテナ5fおよび第2アンテナ5sのいずれか一方を選択して切り替えるアンテナ切替部6とを備える携帯通信端末1におけるアンテナ選択方法である。
本実施の形態に係るアンテナ選択方法は、状況検出部3sが外部からの接触を検出しているとき(ステップS4:YES)、アンテナ切替部6は、第2アンテナ5sを選択し(ステップS6)、状況検出部3sが外部からの接触を検出していないとき(ステップS4:NO)、アンテナ切替部6は、第1アンテナ5fを選択する(ステップS8)構成とされている。
したがって、本実施の形態に係るアンテナ選択方法は、タッチパネル3に対する外部からの接触が検出されたときには、背面2r側の第2アンテナ5sを選択し、タッチパネル3に対する外部からの接触が検出されないときには、前面2f側の第1アンテナ5fを選択して接続することから、人体(頭部Hd)に対する影響を抑制できるので、比吸収率を低減した安全性の高い効果的な受信が可能となる。
また、上記したとおり、本実施の形態に係る携帯通信端末1のアンテナ選択方法では、携帯通信端末1は、背面2r側に配置された外部のワイヤレス充電器50にセットされたときワイヤレス充電器50から送信されるワイヤレス充電電力Pwcを受信する電力受信部21と、電力受信部21が受信したワイヤレス充電電力Pwcが充電される充電池25と、充電池25が充電中であることを検出する充電検出部23とを備え、充電検出部23が充電池25の充電中であることを検出したとき(ステップS2:YES)、アンテナ切替部6は、第1アンテナ5fを選択する(ステップS8)構成とされている。
したがって、本実施の形態に係るアンテナ選択方法は、ワイヤレス充電電力Pwcを受信する電力受信部21を備える携帯通信端末1が外部のワイヤレス充電器50にセットされ、充電検出部23が充電池25の充電中であることを検出したとき、アンテナ切替部6が第1アンテナ5fを選択することから、ワイヤレス充電器50が有するコイルなどの導電性物体による第1アンテナ5fへの干渉を抑制することができ、第1アンテナ5fにおけるアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
タッチパネル3を適用したときは、タッチパネル3がそのまま接触状況を判断するセンサ(状況検出部3s)として機能するので、携帯通信端末1は、別途センサを設ける必要が無く、構造が簡略化され、生産性が向上する。
<実施の形態3>
実施の形態1、実施の形態2に係る携帯通信端末1の変形例を実施の形態3として説明する。
実施の形態1、実施の形態2に係る携帯通信端末1の変形例を実施の形態3として説明する。
携帯通信端末1におけるタッチパネル3は、種々の形態を適用することが可能であり、特別な制限は無い。したがって、タッチパネル3として静電容量式タッチパネルを適用することが可能である。本実施の形態に係る携帯通信端末1では、タッチパネル3は、静電容量式タッチパネルである。なお、静電容量式タッチパネルは、導電性物体の接近を検出することができる。
つまり、タッチパネル3が静電容量方式タッチパネルである場合、タッチパネル3は、タッチパネル3に対する直接的な接触(例えば頭部Hdの接触、手指Hfの接触)だけでなく導電性物体(例えば鉄製の表面を有する机Dk)が接近した場合に導電性物体を検出することができる。
例えば、鉄製の机Dk(図1E)など導電性物体の上に携帯通信端末1の前面2fが下に向けてうつ伏せの状態で置かれた(タッチパネル3と第1アンテナ5fが鉄製の机などの導電性物体と接近するように置かれた)場合、前面2fにある第1アンテナ5fが導電性物体と接近し、アンテナ特性が劣化する虞がある。
したがって、前面2fが導電性物体に対向して配置された場合、アンテナ切替部6(中央処理部11)は、状況検出部3sからの検出信号Ssに基づいて背面2rの第2アンテナ5sを選択し、導電性物体からアンテナを遠ざけることによって、アンテナ特性の劣化を小さく抑えることができる。
すなわち、本実施の形態に係る携帯通信端末1では、タッチパネル3は静電容量方式タッチパネル3であり、状況検出部3sが、導電性物体の接近状況を検出したとき、アンテナ切替部6は、第2アンテナ5sを選択する構成とされていることが好ましい。
この構成によって、携帯通信端末1は、状況検出部3sが導電性物体の接近を検出したとき、前面2fが導電性物体に近接して載置(配置)されていると中央処理部11(制御部12)で判断し、アンテナ切替部6は、第2アンテナ5sを選択することから、第2アンテナ5sによる受信を確実に行うことができる。
なお、実施の形態1ないし実施の形態3は、いずれも相互に適用することが可能である。また、タッチパネル3への接触が検出されたとき(ステップS4:YES)は、即時に第2アンテナ5sへの切り替えを実行する構成とされることが好ましい。
1 携帯通信端末
2 筐体
2f 前面
2r 背面
2p 一端
2q 他端
3 タッチパネル
3d 表示部
3s 状況検出部
5f 第1アンテナ
5s 第2アンテナ
6 アンテナ切替部
7 送話口
8 受話口
10 本体機能部
11 中央処理部
12 制御部
13 信号処理部
14 無線通信回路
20 ワイヤレス充電部
21 電力受信部
22 充電条件設定部
23 充電検出部
25 充電池
50 ワイヤレス充電器
50s 載置台
51 電力生成部
52 電力送信部
Dk 机
Hd 頭部
Hf 手指
Pwc ワイヤレス充電電力
Sd 表示駆動信号
Ss 検出信号
Swc ワイヤレス充電検出信号
2 筐体
2f 前面
2r 背面
2p 一端
2q 他端
3 タッチパネル
3d 表示部
3s 状況検出部
5f 第1アンテナ
5s 第2アンテナ
6 アンテナ切替部
7 送話口
8 受話口
10 本体機能部
11 中央処理部
12 制御部
13 信号処理部
14 無線通信回路
20 ワイヤレス充電部
21 電力受信部
22 充電条件設定部
23 充電検出部
25 充電池
50 ワイヤレス充電器
50s 載置台
51 電力生成部
52 電力送信部
Dk 机
Hd 頭部
Hf 手指
Pwc ワイヤレス充電電力
Sd 表示駆動信号
Ss 検出信号
Swc ワイヤレス充電検出信号
Claims (6)
- 前面および背面を有する筐体と、前記前面に配置されて画面を表示する表示部、および外部からの接触状況を検出する状況検出部を有するタッチパネルとを備える携帯通信端末であって、
前記筐体内で前記前面側に配置された第1アンテナと、前記筐体内で前記背面側に配置された第2アンテナと、前記第1アンテナおよび前記第2アンテナのいずれか一方を選択して切り替えるアンテナ切替部とを備え、
前記状況検出部が外部からの接触を検出しているとき、前記アンテナ切替部は、前記第2アンテナを選択し、
前記状況検出部が外部からの接触を検出していないとき、前記アンテナ切替部は、前記第1アンテナを選択する構成とされていること
を特徴とする携帯通信端末。 - 請求項1に記載の携帯通信端末であって、
前記筐体の一端に配置された送話口と、前記送話口とは反対側の他端の前記前面に配置された受話口とを備え、
前記第1アンテナおよび前記第2アンテナは、前記送話口の側に配置されていること
を特徴とする携帯通信端末。 - 請求項1または請求項2に記載の携帯通信装置であって、
前記背面側に配置され、外部のワイヤレス充電器にセットされたとき前記ワイヤレス充電器から送信されるワイヤレス充電電力を受信する電力受信部と、前記電力受信部が受信した前記ワイヤレス充電電力が充電される充電池と、前記充電池が充電中であることを検出する充電検出部とを備え、
前記充電検出部が前記充電池の充電中であることを検出したとき、前記アンテナ切替部は、前記第1アンテナを選択する構成とされていること
を特徴とする携帯通信端末。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の携帯通信端末であって、
前記タッチパネルは静電容量方式タッチパネルであり、前記状況検出部が、導電性物体の接近状況を検出したとき、前記アンテナ切替部は、前記第2アンテナを選択する構成とされていること
を特徴とする携帯通信端末。 - 前面および背面を有する筐体と、前記前面に配置されて画面を表示する表示部、および外部からの接触状況を検出する状況検出部を有するタッチパネルと、前記筐体内で前記前面側に配置された第1アンテナと、前記筐体内で前記背面側に配置された第2アンテナと、前記第1アンテナおよび前記第2アンテナのいずれか一方を選択して切り替えるアンテナ切替部とを備える携帯通信端末におけるアンテナ選択方法であって、
前記状況検出部が外部からの接触を検出しているとき、前記アンテナ切替部は、前記第2アンテナを選択し、
前記状況検出部が外部からの接触を検出していないとき、前記アンテナ切替部は、前記第1アンテナを選択すること
を特徴とするアンテナ選択方法。 - 請求項5に記載のアンテナ選択方法であって、
前記携帯通信端末は、前記背面側に配置された外部のワイヤレス充電器にセットされたとき前記ワイヤレス充電器から送信されるワイヤレス充電電力を受信する電力受信部と、前記電力受信部が受信した前記ワイヤレス充電電力が充電される充電池と、前記充電池が充電中であることを検出する充電検出部とを備え、
前記充電検出部が前記充電池の充電中であることを検出したとき、前記アンテナ切替部は、前記第1アンテナを選択する構成とされていること
を特徴とするアンテナ選択方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012098040A JP2013225815A (ja) | 2012-04-23 | 2012-04-23 | 携帯通信端末、および携帯通信端末におけるアンテナ選択方法 |
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JP2012098040A JP2013225815A (ja) | 2012-04-23 | 2012-04-23 | 携帯通信端末、および携帯通信端末におけるアンテナ選択方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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- 2012-04-23 JP JP2012098040A patent/JP2013225815A/ja active Pending
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