JP6262639B2 - 緩衝装置及び圧変動緩衝構造 - Google Patents

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Description

本発明は、排水管に取り付けられ、該排水管の内部圧力の変動を緩和する緩衝装置及び圧変動緩衝構造に関する。
建物等の構造物において、排水管を通して排水する際、排水が排水管を流れることにより、排水管内に負圧や正圧が生じる。排水管内に負圧が生じると、排水管内で異音を生じたり、排水管の悪臭などを封じ込めるトラップの水が流出し、封水が破れてしまう場合がある。他方、排水管内に過大な正圧が生じると、トラップの封水や臭気が噴き出してしまう場合がある。従来、このような排水管の内部圧力の変動を緩和するために種々の装置が用いられている。
例えば、特許文献1は、通気装置内部の正圧時における排水管内空気の外部への吹出しを抑え、排水管内に排水を通す際に生じる排水管内空気が外部に漏れないようにする通気装置を開示する。該通気装置(10)は、通気配管(15)に連結される連結部(14)を有する本体部分(11)と、本体部分(11)に配置され本体部分(11)の内部空間(11a)が正圧で閉じ負圧で開くように作動する弁装置(13)と、本体部分(11)の内部空間(11a)に配置された通気収容装置(18)と、を備える。当該通気収容装置(18)は、内部空間(17a)及び外部空間(17b)からなる可変空間(17)を有する筒状体(16)からなる。そして、正圧時に通気収容装置(18)の内部空間(17a)が小さくなるように容積が縮小する。つまり、通気収容装置(18)の縮小した容積分、排水管内部の実質的な容量が増加することで正圧が緩和される。他方、負圧時に弁装置(13)が開放されることで、負圧が解消される。なお、()内に特許文献1の符号を示した。
特公平8−26563号公報
特許文献1のような緩衝装置(通気装置)では、容積変動体(通気収容装置)の大きさによって、その変動可能な最大容積が定められる。そして、当該変動可能な最大容積に基づいて、排水管内部で緩和可能な正圧の大きさ、すなわち、緩衝装置の圧変動緩衝性能が定められる。例えば、高層ビルの排水システムのように排水管内部に非常に大きい正圧が発生する場合、設置した緩衝装置の圧変動緩衝性能が足りず、正圧による封水や臭気の噴き出しを防ぐことができない虞がある。このような場合、従来の緩衝装置では、その圧変動緩衝性能を越える正圧が生じ得る排水管に対応するために、緩衝装置自体をより高性能のものに交換するか、あるいは、緩衝装置の容積変動体を大容積のものに付け替える作業が必要であった。このような緩衝装置の交換や容積変動体の付け替えは、設置における作業性の低下につながることが問題であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、圧変動緩和性能を容易に拡張可能な緩衝装置、及び、圧変動緩衝性能が拡張された圧変動緩衝構造を提供することにある。
請求項1に記載の緩衝装置は、排水管に取り付けられ、排水管の内部圧力の変動を緩和する緩衝装置であって、
排水管に接続される接続部を有し、排水管内部と連通するとともに外部環境と隔絶された内部空間を定める本体と、
本体に保持され、排水管の内部圧力の変動に応じて容積が変動する容積変動体と、を備え、
本体には、当該緩衝装置と同一の構成を有する追加緩衝装置の接続部を直接的又は間接的に連結するための拡張部が設けられ、拡張部を介して当該緩衝装置の内部空間と追加緩衝装置の内部空間とが連通し、追加緩衝装置を増設しない場合には、拡張部が遮断部で閉塞されることを特徴とする。
請求項2に記載の緩衝装置は、請求項1に記載の緩衝装置において、容積変動体は、本体内部及び/又は排水管内部に収容され、容積変動体内部が排水管内部と連通せずに外部環境に開放されており、排水管の内部圧力の上昇に伴って容積変動体の容積が減少することを特徴とする。
請求項3に記載の緩衝装置は、請求項2に記載の緩衝装置において、容積変動体は、軸方向に伸縮可能な蛇腹状の筒壁部を有し、自然状態で自重によって伸びるとともに本体から内部空間に伸び代を残した状態で垂れ下がっていることを特徴とする。
請求項4に記載の緩衝装置は、請求項3に記載の緩衝装置において、容積変動体は、筒壁部の下端を閉塞するとともに、排水管からの気流を受けるように下方に開口したカップ状の受け部を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の緩衝装置は、請求項3又は4に記載の緩衝装置において、本体内壁と容積変動体との間には、接続部から拡張部まで連続する気体流路が設けられ、気体流路の最小幅が容積変動体の容積変動に依らず実質的に一定であることを特徴とする。
請求項6に記載の緩衝装置は、請求項3から5のいずれかに記載の緩衝装置において、拡張部に取着されて追加緩衝装置の接続部を連結可能な径違い継手をさらに備え、径違い継手を介して当該緩衝装置に追加緩衝装置が連結されたとき、当該緩衝装置の容積変動体と追加緩衝装置の容積変動体とが鉛直方向に直線的に整列することを特徴とする。
請求項7に記載の圧変動緩衝構造は、排水管の内部圧力の変動を抑制する圧変動緩衝構造であって、
排水管に取り付けられた請求項1から6のいずれか一項に記載の緩衝装置と、
緩衝装置と同じ構成を有する1又は複数の追加緩衝装置と、を備え、
緩衝装置の内部空間と1又は複数の追加緩衝装置の内部空間とが連通するように、緩衝装置の拡張部に追加緩衝装置の接続部が直接的又は間接的に連結され、末端の追加緩衝装置の拡張部が遮断部で閉塞されていることを特徴とする。
請求項8に記載の緩衝装置は、排水管に取り付けられ、排水管の内部圧力の変動を抑制する緩衝装置であって、
排水管に接続される接続部を有し、排水管内部と連通するとともに外部環境と隔絶された内部空間を定める本体と、
本体に保持され、排水管の内部圧力の変動に応じて容積が変動する容積変動体と、を備え、
本体には、排水管の内部圧力の変動に応じて容積が変動する追加の緩衝手段を装着可能な拡張部が設けられ、
緩衝手段を装着しない場合には、拡張部が遮断部で閉塞されることを特徴とする。
請求項1に記載の緩衝装置によれば、当該緩衝装置と同一の構成を有する追加緩衝装置の接続部を直接的又は間接的に連結するための拡張部を設けたことにより、拡張部を介して当該緩衝装置の内部空間と追加緩衝装置の内部空間とを連通させ、容積変動体によって変動可能な容積を倍増させることが可能である。すなわち、本発明の緩衝装置は、拡張部を介して当該緩衝装置に追加緩衝装置を直列的につなげて、圧変動緩衝性能を容易に拡張することが可能である。
請求項2に記載の緩衝装置によれば、請求項1の発明の効果に加えて、容積変動体内部が内部空間と連通せずに外部環境に開放されるように容積変動体が本体内に収容されている。すなわち、排水管内部が正圧となることで容積変動体内部の空気が外部環境に排出されると同時に容積変動体の容積が縮小する。このように容積変動体が外部環境に露出しないように配置されるので、容積変動体を外部環境から保護するとともに、緩衝装置の外形又は外観を容積変動体の容積増大に依らずコンパクトに保つことができる。
請求項3に記載の緩衝装置によれば、請求項2の発明の効果に加えて、排水管内部が正圧又は負圧でない自然状態において、容積変動体が自重で垂れ下がり、重力によって所定の長さまで伸長変形している。この自然状態では、容積変動体が重力で均衡した状態にあるので、排水管の内部圧力に変動に迅速に応答して伸縮変形自在である。
請求項4に記載の緩衝装置によれば、請求項3の発明の効果に加えて、受け部が容積変動体の伸縮方向と同じ方向に開口していることにより、排水管内の圧力変動に伴う気流を受け部で効果的に受け、伸縮運動を補助とする。
請求項5に記載の緩衝装置によれば、請求項3又は4の発明の効果に加えて、本体内壁と容積変動体との間に設けられた流路の最小幅が容積変動体の容積変動に影響されない。これにより、当該緩衝装置に追加緩衝装置を増設した場合においても、容積変動体の容積増大の影響を受けずに当該緩衝装置の内部空間から追加緩衝装置の内部空間への気流をほぼ一定に維持し、安定した圧変動緩衝性能を発揮することが可能である。
請求項6に記載の緩衝装置によれば、請求項3から5のいずれかの発明の効果に加えて、拡張部に取着された径違い継手を介して、緩衝装置の容積変動体と追加緩衝装置の容積変動体を直線的に整列させて両装置を連結することが可能である。これにより、緩衝装置と追加緩衝装置とを連結した圧変動緩衝構造を構築する際、側方に広がらない縦長のコンパクトな形態を維持することができる。
請求項7に記載の圧変動緩衝構造によれば、請求項1から6のいずれかの緩衝装置の効果を圧変動緩衝構造として発揮することができる。したがって、本発明は、圧変動緩衝性能が拡張された圧変動緩衝構造を提供するものである。
請求項8に記載の緩衝装置によれば、追加の緩衝手段を装着するための拡張部を設けたことにより、容積変動体によって変動可能な容積変動量に緩衝手段の容積変動量を加えて、容積変動量の総和を増加させ、より高い圧変動緩衝性能を実現することができる。すなわち、本発明の緩衝装置は、拡張部を介して当該緩衝装置に追加の緩衝手段をつなげて、圧変動緩衝性能を容易に拡張することが可能である。
本発明に係る一実施形態(実施形態1)の緩衝装置の概略斜視図。 図1の緩衝装置の(a)平面図及び(b)側面図。 図2(b)の緩衝装置のA−A縦断面図。 図3の緩衝装置のB−B断面図。 図1の緩衝装置の伸縮体を示し、(a)は収縮形態の伸縮体の縦断面図であり、(b)はそのC−C断面図であり、(c)は伸長形態の伸縮体の縦断面図であり、(d)はそのD−D断面図である。 図1の緩衝装置の分解斜視図。 一実施形態の排水システムの分解斜視図。。 図7の排水システムの部分断面図であり、(a)は排水管の自然状態を示し、(b)は排水管の正圧状態を示し、(c)は排水管の負圧状態を示す。 本発明の一実施形態の圧変動緩衝構造の概略図。 図9の圧変動緩衝構造の断面図。 本発明に係る別実施形態(変形例)の緩衝装置及び圧変動緩衝構造の概略図。 本発明に係る別実施形態(実施形態2)の緩衝装置及び圧変動緩衝構造の概略図。 本発明に係る別実施形態(変形例)の緩衝装置及び圧変動緩衝構造の概略図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
[実施形態1]
一般的に、排水管Pは、排水が流れる主管P1と、該主管P1から枝分かれして上方に開口した枝管P2とからなる。そして、排水管Pの主管P1に排水が流れることにより、排水管Pの内部圧力が外気圧と比べて正圧や負圧に変動する。このような圧変動に対応すべく、排水管Pの枝管P2に圧変動の緩和措置がなされる。すなわち、本発明の一実施形態の緩衝装置100は、主管P1及び枝管P1からなる排水管Pに取り付けられ、排水管Pの内部圧力の変動を緩和するように構成されたものである。そして、排水システム10は、排水管Pと、該排水管Pに装着された緩衝装置100とを備えてなる。以下、図1乃至図6を参照して、本実施形態の緩衝装置100の構成を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の緩衝装置100の斜視図である。図2(a),(b)は、該緩衝装置100の平面図及び正面図である(説明の便宜上、遮蔽部を省略)。図3、4は、該緩衝装置100の縦断面図及び横断面図である。図5は、緩衝装置100を構成する伸縮体120の各断面図である。図6は、緩衝装置100の分解斜視図である。
図1乃至4に示すとおり、本実施形態の緩衝装置100は、排水管Pに接続される接続部113を有し、排水管P内部と連通するとともに外部環境と隔絶された内部空間118を定める中空の本体110と、該本体110に保持され、排水管Pの内部圧力の変動に応じて容積が変動する中空の伸縮体(容積変動体)120と、を備えてなる。該内部空間118は、排水管P内部とともに圧力変動する圧変動空間である。この内部空間118の容積は、本体111内方の全容積から伸縮体120外形の容積を差し引いたものとして定められる。そして、排水管Pの内部圧力の変動に応じて伸縮体120の容積が増減することにより、内部空間118及び排水管P内部の容積の総和が変動し、排水管P内部の圧変動が緩和される。
本体110は、該緩衝装置110の外装部分である周壁111と、該周壁111の上側を部分的に閉塞する上壁112と、周壁111の下端で開口した接続部113と、を備える。該周壁111は中空の円筒形状を有し、上側部分に比べて下方部分が縮径している。また、上壁112は平面視円板形状を有する。そして、周壁111の下端には、排水管Pの枝管P2に接続される接続部113が設けられている。接続部113は、枝管P2の口径に適合可能な継手部113aを任意に含んでいる。この周壁111及び上壁112と伸縮体120外面とが、(本体110を枝管P2に接続した状態で)外部環境と連通せずに排水管P内部と連通した内部空間118を定める。
また、本体110には、上壁112から伸縮体120を吊り下げるための支持部114が設けられている。支持部114は、周壁111の内周から張り出しており、その内周縁に円形の開口を定める。この開口の径は、伸縮体120上端の開口端部122の径に対応している。そして、該支持部114と上壁112とが伸縮体120の開口端部122を封止状態で挟圧することにより、伸縮体120を周壁111の径方向の略中心で保持している。
さらに、本体110の上壁112(図2(a)の下側部分)には、通気部115が設けられている。該通気部115は、支持する伸縮体120内部と外部環境とを通気させるように機能する。図4に示すとおり、該通気部115は、上壁112略中央に穿設された平面視略円弧形状の透孔115aを有する。該透孔115aは、支持部114の内周縁よりも内側に位置している。すなわち、通気部115の透孔115aが伸縮体120内部を外部環境に連通させる。そして、該透孔115aの上方を覆うように周壁111上端に柵状部115bが形成されている。柵状部115bは、伸縮体120内部への通気を妨げることなく当該透孔115aを介して虫やゴミ等が伸縮体120内部に浸入することを防止する。本緩衝装置100では、通気部115は、伸縮体120内部とは連通するが、排水管P内部とは隔絶されている。
そして、本体110の上壁112(図2(a)の上側部分)には、通気部115に隣接して拡張部116が設けられている。該拡張部116は、不使用時には蓋状の遮断部117によって閉塞されているが、必要に応じて当該緩衝装置100の圧変動緩衝性能を拡張すべく(緩衝装置100と同じ構成の)追加緩衝装置100’(図9参照)を連結するように機能する。なお、本実施形態の遮断部117は、閉塞用の蓋材であるが、通気弁であってもよい。通気弁は、排水管Pの自然状態及び正圧時に拡張部116を閉塞して臭気の漏れ出し等を防ぎ、排水管Pの負圧時に外気を吸入して負圧を効果的に解消するように機能する。
図4に示すとおり、当該拡張部116は、上壁112の外周縁近傍に穿設された平面視三日月形状の通孔116aと、該通孔116aの内縁に設けられた柵状部116bと、通孔116aと連通するように上壁112から略垂直に立設した筒部116cと、を備える。該拡張部116(筒部116c中心)は、平面視において周壁111中心から偏心している。該通孔116aは、支持部114の内周縁よりも外側に形成され、伸縮体120の開口端部122の径方向外側に位置する。また、通気部115と拡張部116とは上壁112から立設した隔壁部112aによって隔絶されている。より詳細には、筒部116c内壁に隔壁部112aが一体形成され、透孔115a周縁を縁取るとともに透孔115a上面を覆うことにより、透孔115aと通孔116a(筒部116c内部)とを隔絶している。すなわち、通孔116aは、伸縮体120内部とは連通しないが排水管P内部と連通するように配置されている。後述するとおり、追加緩衝装置100’を緩衝装置100に増設した場合、排水管Pからの気流が本体110内壁と伸縮体120との間に定められた気体流路119を通って拡張部116を通過する。
なお、本実施形態の緩衝装置100の本体110は、合成樹脂で成形されたものであるが、本発明はこれに限定されず、種々の材質を選択可能である。
次に、図3及び図5を参照して、本実施形態の伸縮体120を説明する。図5(a)、(b)は、筒壁部121が収縮した状態(又は折り畳まれた状態)の縦断面図及び横断面図である。図5(c)、(d)は、筒壁部121が伸長した状態(又は展開した状態)の縦断面図及び横断面図である。
伸縮体120は、中空の蛇腹形状を有しており、排水管Pの内部圧力の増減に応じて容積が変動可能に構成されている。また、伸縮体120は、本体110内部及び/又は排水管P内部に配置され、且つ、伸縮体120内部が排水管P内部と連通せずに外部環境に開放されている。そして、該伸縮体120では、その一端(上端)の開口端部122が固定端であり、その他端(下端)の閉塞端部が自由端である。
図3に示すとおり、伸縮体120は、上端に開放端122を有する中空の筒壁部121と、該筒壁部121の外周壁に形成された複数の外溝部124と、該筒壁部121の内周壁に形成された複数の内溝部125と、該筒壁部121の他端を封止状態で閉塞する受け部126とを備える。当該伸縮体120は、その外溝部124及び内溝部125の溝幅がそれぞれ変動するように筒壁部121が軸方向に伸長又は収縮することにより、その容積を増大又は縮小させる。この外溝部124及び内溝部125は、細溝であり、その溝幅を狭めた際に肉部が実質的に当接又は接触する(くっつく)ように閉口する。また、外溝部124及び内溝部125の先端が基端を軸に開口する(はなれる)ことによって、その溝幅が変化する。そして、該筒壁部121内部に、外部環境(通気部115)と連通するが内部空間118(排水管P内部)と隔絶された中空部121aが定められる。
図5(a)に示すとおり、外溝部124は、肉厚の周壁を有する円筒体(完全に折り畳まれた筒壁部121に相当)が周方向に沿って外面から線形状に切り込まれたことにより形成された。他方、内溝部125は、肉厚の周壁を有する円筒体が周方向に沿って内面から線形状に切り込まれたことにより形成された。より詳細には、該伸縮体120では、外溝部124が筒壁部121の内周縁部を残して外面から切り込まれ、且つ、内溝部125が筒壁部121の外周縁部を残して内面から切り込まれている。これら複数の外溝部124と複数の内溝部125とが筒壁部121の軸方向に交互に形成されている。すなわち、外溝部124及び内溝部125は(軸方向と直交する)周方向に延在する線形の切れ目として交互に形成されたものである。そして、原形(収縮形態)において、筒壁部121の外径は、その伸縮部分において軸方向で一様である。
これら外溝部124と内溝部125との間には、図5(b)に示すように環状板体127が定められる。そして、複数の環状板体127が軸方向に内外交互の周縁部を介して連設されている。つまり、各環状板体127は、その内周縁で上方(下方)に隣接する環状板体127に連結され、その外周縁で下方(上方)に隣接する環状板体127に連結される。すなわち、筒壁部121は、肉厚の円筒体に線形の切れ目(各溝部124,125)が形成されたものであるので、環状板体127が接触した状態(各溝部124,125の溝幅が0の状態)を原形として維持する。換言すると、図5(a)のように、各環状板体127が重畳されて筒壁部121が完全に収縮(折り畳まれた)形態では、弾性復帰力が発生していない。この図5(a)の形態では、伸縮体120の容積が最小となる。
そして、図5(a)の収縮状態から各環状板体127が内周縁部及び外周縁部を支点として軸方向に傾動することにより、各外溝部124及び各内溝部125の溝幅がそれぞれ広がって筒壁部121全体が伸長する。すなわち、筒壁部121は、初動において、各環状板体127が縦に展開されるように変形する。この展開変形において、弾性復帰力の影響をほぼ無視することができる。厳密には、環状板体127が傾動するときに弾性的に屈折するが、(筒壁部121が過度に伸長する場合を除いて)重力による影響と比べて弾性復帰力は十分に小さい。そして、複数の外溝部124及び内溝部125の溝幅が変動することにより、筒壁部121が軸方向に伸縮する。図5(c)に示すとおり、各外溝部124及び各内溝部125がほぼ均等な溝幅で広がることにより、筒壁部121が軸方向に伸長する。このとき、環状板体127が屈折して軸方向に傾斜している一方で、図5(d)に示すように、継目127aが原形(水平な環状板)を維持している。この外縁側の継目127aの外径が筒壁部121の最大外径を示し、内縁側の継目127aの内径が筒壁部121の最小内径を示す。収縮形態の筒壁121の外径は、伸長形態の筒壁121の外径とほぼ等しい(あるいは、僅かに大きい)ため、筒壁部121の伸縮による拡張部116までの気体流路119が閉塞されることはない。
また、伸縮体120は、その一端が開放されるように支持部114に支持されている。より詳細には、伸縮体120の開口端部122には円環状の連結片122aが設けられ、この連結片122aが支持部114上面と上壁112下面に封止状態で挟圧されている。つまり、開口端部122及び通気部115を介して中空部121aが外部環境と連通している。
他方、伸縮体120の他端には、該筒壁部121の他端を閉塞するとともに他端側に開口したカップ状の受け部126が取着されている。該受け部126は、所定の重量を有し、伸縮体120全体の自重の一部を構成する。該受け部126は、筒壁部121の他端を密閉する底部126aと、該底部126aから他端側に立設した立設部126bと、該立設部126cの先端縁に縁取られた開口126cと、を備える。つまり、筒壁部121肉部と受け部126の底部126aによって、中空部121aと内部空間118(排水管P内部)との間の通気が遮断されている。また、受け部126は、伸縮体120の伸縮方向と同じ方向に開口していることにより、排水管P内の圧力変動に伴う気流を効果的に受け、伸縮運動を補助とする。より具体的には、当該受け部126の立設部126bが開口126cを介して排水管Pの鉛直下方からの上昇気流をその内方に収集し、底部126aがその表面で略垂直に上昇気流を受ける。すなわち、この上昇気流の方向と筒壁部121の伸縮方向とが平行であるため、受け部126が力を効果的に受けることができる。
なお、本実施形態の伸縮体120の筒壁部121は、原形を維持可能であり、且つ、自重により展開可能な程度の柔軟性を有する材料から形成されてなる。例えば、伸縮体120の筒壁部121は、ゴム材料の肉厚円筒体に刃物等で切れ目が導入されることによって形成され得る。しかしながら、本発明の伸縮体は、これに限定されず、合成樹脂等の種々の材料を採用可能である。
図6は、緩衝装置100の分解斜視図である。図6に示すとおり、本体110は、周壁111を含む第1部材110Aと、上壁112を含む第2部材110Bと、柵状部116bを含む第3部材110Cとがビス(図示せず)で固定されてなる。そして、第1部材110Aと第2部材110Bとの間に伸縮体120の開口端部122の連結片122aが狭圧されることにより、緩衝装置100が組み立てられる。
続いて、図7及び図8を参照して、本実施形態の緩衝装置100が排水管Pに装着された排水システム10を説明する。図7は、本実施形態の緩衝装置100が排水管Pの枝管P2に取着された排水システム10の分解斜視図である。図8(a)は、排水管P内部が自然状態にある排水システム10の断面図である。図8(b)は、排水管P内部が正圧状態にある排水システム10の断面図である。図8(c)は、排水管P内部が負圧状態にある排水システム10の断面図である。なお、「自然状態」とは、有意な正圧及び負圧のいずれもが排水管P内部に生じていない通常時の状態を意味する。
図7に示すとおり、排水システム10において、本体110の内部空間118が排水管P内部に連通するように、接続部113の継手部113aを介して排水管Pの枝管P2に取着されている。継手部113aは、枝管P2の口径に接続部113の口径を適合させるように、枝管P2の開口に任意に取着される。ただし、接続部113口径が枝管P2口径に対応していれば、継手部113aは省略可能である。なお、本体110内部、継手部113a内部が連通しているため、これらが一体的な内部空間118として解釈される。あるいは、継手部113aを排水管Pの一部として捉え、継手部113a内部を排水管P内部として解釈してもよい。
図8(a)〜(c)に示すとおり、排水システム10では、排水管P内部と連通する内部空間118が、外部環境と隔絶されている。そして、伸縮体120内部(中空部121a)が排水管P内部と連通せずに外部環境に開放されるように伸縮体120が本体110内部に配置されている。本実施形態では、伸縮体120が本体110の内部空間118の範囲で伸縮可能に配置されている。容積変動体である伸縮体120の拡縮に応じて、本体110の内部空間118の容積が変動する。しかしながら、伸縮体120は、本体110の継手部113aを越えて排水管P内部にまで延び出るように配置されてもよい。その場合、排水管P内部の圧変動に応じて、伸縮体120の内部空間118自体の容積がほとんど変動せず、排水管P内部の容積が変動する。
図8(a)は、伸縮体120が自重で鉛直下方に垂れ下がり、重力によって所定の溝幅まで伸長変形した緩衝装置100の状態を示している。この「自重」とは、伸縮体120全体の重さであり、本実施形態では、筒壁部121及び受け部126の総重量である。換言すれば、該受け部126は、錘としても機能しており、その重量を調整することにより筒壁部121の自重による初期長を調整可能である。図8(a)の自然状態では、外溝部124及び内溝部125が広がるように筒壁部121が鉛直下方に展開され、筒壁部121が軸方向に所定長まで延びている。この所定長が、自然状態の圧変動緩衝装置10の自然長であり、その自重によって筒壁部121が僅かに弾性変形し、筒壁部121の弾性力と自重とが均衡している。すなわち、伸縮体120は、自然状態で(限界まで広がった状態と完全に狭まった状態の間となる)中間の溝幅を有し、溝幅を完全に広げることなく伸び代を残している。このように、自然状態において、伸縮体120が当該長さで重力によって釣り合った状態にあるので、排水管Pの内部圧力に変動に迅速に応答して容易に伸縮変形自在である。つまり、伸縮体120は、排水管P内部の圧変動を緩和すべく、排水管P内部が正圧になると収縮し、負圧になると伸長するように動作する。
図8(b)では、排水管P内部が正圧となり、排水管Pからの気流を受け部126で受けて、筒壁部121が自然長から軸方向に収縮している。すなわち、排水管P内部が正圧となることにより、伸縮体120内部の空気が通気部115を介して外部環境に排出されると同時に溝幅124,125が狭まり、伸縮体120が収縮している。このように、伸縮体120の容積が縮小することにより、内部空間118及び排水管P内部の容積の総和が増加し、排水管P内部の圧力上昇が緩和される。そして、本緩衝装置100の収縮運動では、重力に抗して筒壁部121が折り畳まれており、収縮の際に弾性力(弾発力)が生じない。よって、伸縮体120は、従来の弾性変形式の蛇腹状部材と異なり、弾性変形の初動のための力を必要とすることなく、排水管P内部の正圧発生に迅速に応答して収縮変形することが可能である。そして、排水管内部Pの正圧が解消された後、図8(b)の収縮形態から弾性復帰力でなく、重力で図8(a)の自然長に復帰する。
図8(c)では、排水管P内部が負圧となり、排水管Pへの気流が発生し、筒壁部121が自然長から軸方向に伸長している。すなわち、排水管P内部が負圧となることにより、伸縮体120内部に通気部115を介して外気が導入されると同時に溝幅124,125が広がり、伸縮体120が伸長する。このように、伸縮体120の容積が増大することにより、内部空間118及び排水管P内部の容積の総和が減少し、排水管P内部の圧力下降が緩和される。そして、本緩衝装置100の伸長運動では、弾性復帰力に抗して伸縮体120が下方に伸長する。このとき、自然状態において筒壁部121が自重で弾性変形して釣り合った状態にあるため、僅かな力で伸長可能であり、排水管P内部の負圧発生に迅速に応答して伸長変形することが可能である。そして、排水管内部Pの負圧が解消された後、図8(c)の伸長形態から弾性復帰力によって図8(a)の自然長に復帰する。
本実施形態の緩衝装置100は、その圧変動緩衝性能を拡張すべく、拡張部116を介して、同一の構成を有する追加緩衝装置100’を連設することが可能である。図9は、本実施形態の緩衝装置100に(緩衝手段として)追加緩衝装置100’を連設し、圧変動緩衝性能を拡張した圧変動緩衝構造11を示す概略図である。図10は、該圧変動緩衝構造11の部分拡大図である。
図9及び図10に示すとおり、該圧変動緩衝構造11では、緩衝装置100の内部空間118と追加緩衝装置100’の内部空間118’とが連通するように、緩衝装置100の拡張部116に追加緩衝装置100’の接続部113’(継手部113a’)が直列的に連結されている。そして、追加緩衝装置100’の拡張部116’が遮断部117で閉塞されている。すなわち、排水管P内部と連通した内部空間118,118’内で2つの伸縮体120,120’が伸縮可能となり、排水管P内部と連通した空間全体で変動可能な容積が2倍となる。これにより、圧変動緩衝構造11は、より高い圧変動緩衝性能を備える。なお、本実施形態の圧変動緩衝構造11では、1つの追加緩衝装置100’が増設されただけであるが、より高い圧変動緩衝性能が必要であれば、複数の追加緩衝装置100’が増設されてもよい。この場合、末端の追加緩衝装置100’の拡張部116’が遮断部117で閉塞される。
また、緩衝装置100は、拡張部116に取着され、追加緩衝装置100’の接続部113’を連結可能な径違い継手130をさらに備える。該径違い継手130は、拡張部116に接続される小径の第1連結口131、及び、接続部113’(継手部113a’)に接続される大径の第2連結口132を有する。これら第1連結口131及び第2連結口132は、その中心がずれており、同心円上に配置されていない。具体的には、第1連結口131の中心が拡張部116の筒部116cの中心に合致し、且つ、第2連結口132の中心が接続部113の中心に合致する。これにより、図9に示す圧変動緩衝構造11のように、当該緩衝装置100の伸縮体120と追加緩衝装置100’の伸縮体120’とが鉛直方向に直線的に整列している。すなわち、圧変動緩衝構造11は、側方に広がらない縦長のコンパクトな形態を維持している。これは、複数の追加緩衝装置100’が増設された場合も同様である。
さらに、図10に示すとおり、本体110の周壁111内面と伸縮体120外面との間には、接続部113から拡張部116まで連続する気体流路119が設けられている。当該気体流路119を通して、当該緩衝装置100の内部空間118と追加緩衝装置100’の内部空間118’とが連通している。この気体流路119の最小幅は、周壁111内面と受け部126外周との間の距離である。そして、筒壁部121の伸縮の際、該気体流路119が閉塞されることなく、少なくとも気体流路119の最小幅が確保されている。すなわち、当該緩衝装置100に少なくとも1つの追加緩衝装置100’を増設した場合においても、伸縮体120の容積増大の影響を受けずに当該緩衝装置100の内部空間118から追加緩衝装置100’の内部空間118’への気流をほぼ一定に維持し、安定した圧変動緩衝性能を発揮することが可能である。なお、受け部126を省略したとしても、収縮形態の筒壁121の外径が伸長形態の筒壁121の外径とほぼ等しいため、伸縮体120の伸縮の際、気体流路119が閉塞されることなく実質的に一定に維持される。
以下、本発明に係る一実施形態の緩衝装置100(圧変動緩衝構造11)における作用効果について説明する。
本実施形態の緩衝装置100によれば、当該緩衝装置100と同一の構成を有する追加緩衝装置100’の接続部113(継手部113’)を連結するための拡張部116を設けたことにより、該拡張部116を介して当該緩衝装置100の内部空間118と追加緩衝装置100’の内部空間118’とを連通させる。これにより、排水管P内部と1つに連通した空間内で、複数の伸縮体120、120’が容積変動可能となる。すなわち、本実施形態の緩衝装置100は、拡張部116を介して当該緩衝装置100に追加緩衝装置100’を直列的につなげて、圧変動緩衝性能を容易に拡張することが可能である。
また、本実施形態の緩衝装置100によれば、伸縮体120内部が内部空間118と連通せずに外部環境に開放されるように伸縮体120が本体110から内方に垂れ下がるように支持されている。このように伸縮体120が外部環境に露出しないように配置されるので、伸縮体120が外部環境から保護される。また、本実施形態の緩衝装置100では、拡張部116に取着された径違い継手130を介して、緩衝装置100の伸縮体120と追加緩衝装置100’の伸縮体120’を直線的に整列させて両装置100,100’を連結することが可能である。これにより、圧変動緩衝構造11は、複数の追加緩衝装置100’を連設したとしても、側方に広がらない縦長のコンパクトな形態を維持することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形例及び実施形態を取り得る。以下、本発明の別実施形態を説明する。なお、各実施例の説明において、実施形態1と共通する構成要素の説明を省略するが、3桁で示した要素のうち下二桁の符号が共通する部材は、一般的に同様又は類似する部材を意味する。
[変形例]
上記実施形態では、容積変動体が伸縮体からなるが、本発明はこれに限定されない。例えば、容積変動体として、合成樹脂で成形された所定幅の凹凸を有する(一般的な)蛇腹管を採用してもよい。あるいは、図11に示す圧変動緩衝構造21及び緩衝装置200のように、伸縮体の代わりに袋部材220を容積変動体として採用してもよい。図11に示すとおり、当該袋部材220は、本体210外部に配置されている。そして、該袋部材220内部は、外部環境とは連通せずに内部空間218及び排水管P内部に連通している。すなわち、袋部材220は、排水管P内が正圧となると膨張し、負圧となると収縮することで、排水管P内部の圧変動を緩和する。さらに、袋部材220と同様に、伸縮体を本体外部に配置してもよい。このように、本発明は、種々の形態の容積変動体を採用することが可能である。
[実施形態2]
図12は、本発明の別実施形態の緩衝装置300及び圧変動緩衝構造31を示している。図12に示すとおり、実施形態2の緩衝装置300は、排水管Pに接続される接続部313を有し、排水管P内部と連通するとともに外部環境と隔絶された内部空間318を定める本体310と、該本体310に保持され、排水管Pの内部圧力の変動に応じて容積が変動する伸縮体(容積変動体)320と、を備える。そして、本体310には、排水管Pの内部圧力の変動に応じて容積が変動する追加の緩衝手段350を装着可能な拡張部316が設けられている。上記実施形態と異なり、緩衝手段350は、同一の追加緩衝装置でなく、容積が変動可能な拡張用の容積変動体であり、実施形態1の伸縮体100と同様の構成を有している。すなわち、より高い圧変動緩衝性能が必要である場合、拡張部316から遮蔽部317を取り外し、追加の緩衝手段350を並列的に増設可能である。そして、圧変動緩衝性能を拡張する必要がない場合、拡張部316は遮断部317で閉塞される。したがって、本実施形態の緩衝装置300は、拡張部316を介して当該緩衝装置300に追加の緩衝手段350を並列的につなげて、圧変動緩衝性能を容易に拡張することが可能である。
[変形例]
本実施形態では、1つの拡張部316が設けられたが、複数の拡張部316を設け、複数の緩衝手段350を同時に並列的に増設できるようにしてもよい。また、本実施形態の緩衝手段として、図13の緩衝装置400に示すように、伸縮体の代わりに袋部材410を採用してもよい。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 排水システム
11 圧変動緩衝構造
100 緩衝装置
110 本体
111 周壁
112 上壁
113 接続部
114 支持部
115 通気部
116 拡張部
117 遮断部
118 内部空間
119 気体流路
120 伸縮体(容積変動体)
121 筒壁部
122 開口端部
124 外溝部
125 内溝部
126 受け部
127 環状板体
130 径違い継手
220 袋部材(容積変動体)
100’ 追加緩衝装置(緩衝手段)
350,450 緩衝手段
P 排水管
P1 排水主管
P2 枝管

Claims (8)

  1. 排水管に取り付けられ、前記排水管の内部圧力の変動を緩和する緩衝装置であって、
    前記排水管に接続される接続部を有し、前記排水管内部と連通するとともに外部環境と隔絶された内部空間を定める本体と、
    前記本体に保持され、前記排水管の内部圧力の変動に応じて容積が変動する容積変動体と、を備え、
    前記本体には、当該緩衝装置と同一の構成を有する追加緩衝装置の接続部を直接的又は間接的に連結するための拡張部が設けられ、前記拡張部を介して当該緩衝装置の内部空間と前記追加緩衝装置の内部空間とが連通し、
    前記追加緩衝装置を増設しない場合には、前記拡張部が遮断部で閉塞されることを特徴とする緩衝装置。
  2. 前記容積変動体は、本体内部及び/又は排水管内部に収容され、前記容積変動体内部が前記排水管内部と連通せずに外部環境に開放されており、前記排水管の内部圧力の上昇に伴って前記容積変動体の容積が減少することを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  3. 前記容積変動体は、軸方向に伸縮可能な蛇腹状の筒壁部を有し、自然状態で自重によって伸びるとともに前記本体から前記内部空間に伸び代を残した状態で垂れ下がっていることを特徴とする請求項2に記載の緩衝装置。
  4. 前記容積変動体は、前記筒壁部の下端を閉塞するとともに、前記排水管からの気流を受けるように下方に開口したカップ状の受け部を備えることを特徴とする請求項3に記載の緩衝装置。
  5. 前記本体内壁と前記容積変動体との間には、前記接続部から前記拡張部まで連続する気体流路が設けられ、前記気体流路の最小幅が前記容積変動体の容積変動に依らず実質的に一定であることを特徴とする請求項3又は4に記載の緩衝装置。
  6. 前記拡張部に取着されて前記追加緩衝装置の接続部を連結可能な径違い継手をさらに備え、前記径違い継手を介して当該緩衝装置に前記追加緩衝装置が連結されたとき、当該緩衝装置の容積変動体と前記追加緩衝装置の容積変動体とが鉛直方向に直線的に整列することを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の緩衝装置。
  7. 排水管の内部圧力の変動を抑制する圧変動緩衝構造であって、
    前記排水管に取り付けられた請求項1から6のいずれか一項に記載の緩衝装置と、
    前記緩衝装置と同じ構成を有する1又は複数の追加緩衝装置と、を備え、
    前記緩衝装置の内部空間と前記1又は複数の追加緩衝装置の内部空間とが連通するように、前記緩衝装置の拡張部に前記追加緩衝装置の接続部が直接的又は間接的に連結され、末端の前記追加緩衝装置の拡張部が遮断部で閉塞されていることを特徴とする圧変動緩衝構造。
  8. 排水管に取り付けられ、前記排水管の内部圧力の変動を抑制する緩衝装置であって、
    前記排水管に接続される接続部を有し、前記排水管内部と連通するとともに外部環境と隔絶された内部空間を定める本体と、
    前記本体に保持され、前記排水管の内部圧力の変動に応じて容積が変動する容積変動体と、を備え、
    前記本体には、前記排水管の内部圧力の変動に応じて容積が変動する追加の緩衝手段を装着可能な拡張部が設けられ、
    前記緩衝手段を装着しない場合には、前記拡張部が遮断部で閉塞されることを特徴とする緩衝装置。
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