JP6262454B2 - 開口部断熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の壁体に開設される開口部において断熱を行う開口部断熱構造に関する。
建物の壁体に開設された開口部には、プライバシーの保護や遮光のため、サッシ窓、障子など、当該開口部を遮蔽するための種々の建具が設けられる。このような建具は、移動可能若しくは変形可能とすることで、居住者が開口部の遮蔽又は開放を選択できるよう構成するのが一般的である。
特許文献1には、建物の開口部に設けられる引き込み式の引戸(障子)が記載されている。これによれば、建物の開口部は、第1スクリーン及び第2スクリーンをそれぞれ備えた3つの引戸で遮蔽される。この3つの引戸はその厚み方向にずらして配置され、開口部を遮蔽している状態にあっては、その一部が重なり合う。
各引戸は、建物の壁体に沿う方向にスライド自在に設けられており、戸袋が設けられている一側方に向けてスライド移動させることで、開口部を開放することができる。3つの引戸は戸袋内でもその厚み方向に重ねて配置することが可能である。これにより、間口が大きい開口部であっても、開口部全体の遮蔽及び遮蔽を行うことができるよう構成されている。
特開2008−14113号公報
しかしながら、上記のように引戸によって開口部の遮蔽及び開放を行う構成を採用する場合、引戸を円滑にスライドさせるためには、各要素の寸法誤差や、スライドの際の引戸のガタつきを考慮して、引戸と壁体との間に所定の大きさの隙間を設けておかなければならない。したがって、冬季では、屋内側の熱がこの隙間を介して屋外側に放散し(屋外からの冷気がこの隙間を介して屋内側に侵入し)やすく、これにより屋内の暖房効率が低下するという課題があった。
特に、壁体の開口部には、その周縁に沿って額縁が設けられ、その額縁の屋内側の端部に「チリ」とよばれる壁体からの突出部が形成されることが多い。このような場合、引戸と壁体との間の隙間にこの突出部が配置されるため、当該隙間をさらに大きくする必要があり、この隙間を介した屋内外における熱移動が生じやすくなり、暖房効率低下の課題がより一層顕著なものとなる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、スライド自在な引戸によって建物の開口部の遮蔽又は開放を行いながらも、高い断熱性を得ることが可能な開口部断熱構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る開口部断熱構造は、建物の壁体に開設される開口部において断熱を行う開口部断熱構造であって、屋内側の端部に前記壁体よりも屋内側に向けて突出した突出部を有し、前記開口部の周縁に沿って設けられる額縁と、前記建物の屋内に設けられ、前記壁体に沿う方向にスライド自在とすることで前記開口部を遮蔽又は開放する引戸と、を備え、前記引戸は、前記開口部の遮蔽時に前記額縁の突出部を覆うよう配置され、前記壁体のうち前記額縁周辺の部位と前記引戸との間の隙間を閉塞する隙間閉塞部材が設けられることを特徴としている。
本発明に係る開口部断熱構造では、建物の壁体のうち額縁周辺の部位と引戸との間の隙間を閉塞する隙間閉塞部材を設けたことで、当該隙間を介した屋内外における熱移動を抑制することができる。これにより、スライド自在な引戸によって開口部の遮蔽又は開放を行いながらも、高い断熱性を得ることが可能となる。
また本発明に係る開口部断熱構造では、前記隙間閉塞部材は、前記壁体に対し固定されて設けられることも好ましい。
この好ましい態様では、隙間閉塞部材は壁体に対し固定して設けられる。したがって、額縁を構成する部材を兼用するなどして隙間閉塞部材を形成することができ、これにより簡易な構成としながらも、壁体と引戸との間の隙間を介した熱移動を抑制して高い断熱性を得ることが可能となる。
また本発明に係る開口部断熱構造では、前記隙間閉塞部材は、前記引戸の前記壁体に対向する面に対し固定され、前記引戸と一体的にスライド自在に設けられることも好ましい。
この好ましい態様では、隙間閉塞部材は、引戸の壁体に対向する面に対し固定されるため、屋内側の居住者からは視認され難い。しかも、引戸と一体的に隙間閉塞部材もスライドするため、開口部の開放のために引戸が移動した後に、開口部周辺に隙間閉塞部材が残らない。すなわち、この好ましい態様によれば、意匠性を大きく損なうことなく、隙間閉塞部材によって高い断熱性を得ることができる。
また本発明に係る開口部断熱構造では、前記引戸は、前記開口部の一部を遮蔽又は開放する外引戸と、前記外引戸よりも屋内側に配置され前記開口部の他部を遮蔽又は開放する内引戸とを有する引き込み戸であり、前記隙間閉塞部材は、前記内引戸の前記壁体に対向する面に対し固定され、前記開口部を開放する場合に、スライドさせた前記外引戸が前記隙間閉塞部材と当接することで、前記内引戸と前記外引戸とが一体的にスライドするよう構成されることも好ましい。
引戸を、外引戸と内引戸からなる引き込み戸とした場合には、屋内側に配置される内引戸と壁体との間の隙間は非常に大きなものとなり、当該隙間を介した熱移動の課題が一層顕著なものとなる。
そこで、この好ましい態様では、内引戸の壁体に対向する面に対し隙間閉塞部材を固定するとともに、開口部を開放する場合に、スライドさせた外引戸がこの隙間閉塞部材と当接することで、内引戸と外引戸とが一体的にスライドするよう構成される。これにより、内引戸と壁体との間の大きな隙間を介した熱移動を抑制できるとともに、開口部を開放する場合には、居住者は外引戸をスライドさせるだけで、併せて内引戸もスライドさせることができる。すなわち、本発明によれば、引戸と壁体との間の隙間を介した熱移動を抑制する隙間閉塞部材を、内引戸と外引戸の一体的なスライドにも兼用し、開口部を開放する際のスライド動作が容易なものになるという、実用性に優れた開口部断熱構造を提供することが可能となる。
また本発明に係る開口部断熱構造では、前記引戸は、その屋外側の面に吸放湿材が設けられていることも好ましい。
隙間閉塞部材で閉塞されることにより、額縁近傍における気密性が高まるため、屋内側の水蒸気は額縁内に侵入し難くなる。しかし、引戸のスライド時などに、一度水蒸気が額縁内に侵入してしまうと、引戸で遮蔽した後は当該水蒸気が排出され難くなり、額縁の内部で結露が発生するおそれがある。
そこで、この好ましい態様では、引戸の屋外側の面に吸放湿材を設けることにより、額縁近傍における空気の余剰水分を吸収し、結露の発生を抑制することが可能となる。
本発明によれば、スライド自在な引戸によって建物の開口部の遮蔽又は開放を行いながらも、高い断熱性を得ることが可能な開口部断熱構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る開口部断熱構造の遮蔽状態を示す斜視図である。 図1のX−X断面における断面図である。 図1のY−Y断面における断面図である。 図1のA部近傍及びB部近傍を示す斜視図である。 引戸のスライド動作中の図1のY−Y断面における断面図である。 本発明の実施形態に係る開口部断熱構造の開放状態を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1乃至3を参照して、本発明の実施形態に係る開口部断熱構造の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る開口部断熱構造を示す斜視図であり、図2は、図1のX−X断面における断面図であり、図3は、図1のY−Y断面における断面図である。
図2に示すように、建物の床Fと天井Sとの間に、石膏ボードからなる板状の壁体Wが立設されている。この壁体Wには、屋外に連通する矩形状の開口部OPが開設されている。この開口部OPにおいて断熱を行う開口部断熱構造OHでは、まず、開口部OPの周縁に額縁50が沿うようにして設けられている。額縁50よりも屋外側には、図示しない窓サッシや網戸が設けられおり、開口部OPはそれらによって屋外側から覆われている。
額縁50は、上方、下方にそれぞれ配置される上枠51、下枠52と(図2参照)、屋内側から見て右方、左方にそれぞれ配置される右枠53、左枠54(図3参照)から構成される。上枠51、下枠52、右枠53、左枠54はいずれも板状である。額縁50の外周面で、屋内側の端部から10mm程度屋外側の位置には、溝50aが凹設されている。壁体Wの開口部OPの端部がこの溝50aに嵌入することで、壁体Wに対する額縁50の位置決めがなされている。壁体Wに対し位置決めされた額縁50は、その屋内側の端部に、壁体Wの屋内側の面である内壁面WSよりも屋内側に向けて突出したチリ50bを有している。
さらに、開口部断熱構造OHは、開口部OPを屋内側から遮蔽する引戸40を有している。引戸40は、屋外側に配置される外引戸40aと、外引戸40aよりも屋内側に配置される内引戸40bからなる。図1及び図3に示すように、外引戸40aと内引戸40bは、屋内側から見て、それぞれ開口部OPの左部分と右部分を遮蔽するよう配置されている。そして、図3に示すように、外引戸40aの左側端部はチリ50bの左側端部と、内引戸40bの右側端部はチリ50bの右側端部とほぼ一致するよう構成されている。
外引戸40aの面のうち、開口部OP全体を遮蔽している状態において内引戸40bと重なり合う部分には、パッキン43aが固定されている。開口部OPが、その全体を外引戸40a及び内引戸40bによって遮蔽されている状態では、内引戸40bがパッキン43aに当接し、外引戸40aと内引戸40bとの間の隙間がパッキン43aを埋められる。
図2に示すように、これら外引戸40aと内引戸40bの上方には、鴨居10が天井Sと壁体Wに対し固定されている。鴨居10の下面には、上方に向けて凹設された上レール12a、12bが、内壁面WSに沿って略水平に延びている。外引戸40aと内引戸40bのそれぞれの上端部にはローラー17a、17bが固定されている。(なお、説明の簡便のため、図2以外の図においては、鴨居10やローラー17a、17bの図示を省略している)。
一方、床F上であって、外引戸40aと内引戸40bのそれぞれの下方には、図2に示すように、レール部材16a、16bが敷設され、内壁面WSに沿って略水平に延びている。外引戸40aと内引戸40bのそれぞれの上端部には、回転自在の戸車25a、25bが固定されている。
このように構成された外引戸40aと内引戸40bは、ローラー17a、17bが、鴨居10の上レール12a、12b内に配置されて上端部が係止されるとともに、戸車25a、25bがレール部材16a、16b上に載置される。戸車25a、25bがレール部材16a、16b上で回転することで、外引戸40a、内引戸40bは壁体Wの内壁面WSに沿う方向にスライド自在とされている。外引戸40a、内引戸40bは、図3に示す、レール部材16a、16bの両側部に設けられる戸当たり18に当接するまでスライド可能である。建物の居住者は、外引戸40a、内引戸40bをスライド移動させて、開口部OPの遮蔽又は開放を適宜行うことができる。
次に、図1乃至図3に図4を加えて、開口部断熱構造の詳細について説明する。図4は、図1のA部近傍及びB部近傍を示す斜視図である。
外引戸40a、内引戸40bと壁体Wとの間には、所定の大きさの隙間を設ける必要がある。これは、外引戸40a、内引戸40bのスライドを円滑に行うためには、各要素の寸法誤差や、外引戸40a、内引戸40bのガタつきを考慮して、スライドの際に干渉が生じないようにするためである。
外引戸40a、内引戸40bと壁体Wとの間の隙間に、額縁50のチリ50bが配置される上述のような構造の場合、このチリ50bとの干渉を避けるため、当該隙間は更に大きくなものとなる。これにより、当該隙間を介した屋内外における熱移動が促進されると、屋内の暖房効率の低下を招く。
そこで、この開口部断熱構造OHにでは、壁体Wのうち額縁50周辺の部位と、引戸40と間の隙間を閉塞する隙間閉塞部材を設けることで、当該隙間を介した熱移動の抑制を図っている。以下、具体的に説明する。
図4(A)に示される図1のA部近傍、及び、図4(B)に示される同B部近傍のように、額縁50の左端上部に上部閉塞片61が、同右端上部に上部閉塞片63が、それぞれ外引戸40a、内引戸40bと壁体Wの内壁面WSとの間の隙間に配置されている。上部閉塞片61、63は、いずれも樹脂や木材等で形成され、幅が額縁50のチリ50bとほぼ等しい直方体形状を呈している。また、上部閉塞片61、63は、壁体Wの内壁面WSに接着によって固定されて設けられ、チリ50bの上端から上方に延在している。
一方、額縁50の下部では、図1に示すように、左端下部に下部閉塞片62が、同右端下部に下部閉塞片64が、それぞれ外引戸40a、内引戸40bと壁体Wの内壁面WSとの間の隙間に配置されている。この下部閉塞片62、64も、壁体Wの内壁面WSに接着によって固定されて設けられ、チリ50bの下端から下方に延在している。
また、図3や図4(B)に示すように、内引戸40bの壁体Wに対向する面であって、その右端部には、壁体W側に向けて突出する内引戸閉塞片65が固定されている。この内引戸閉塞片65は、樹脂や木材等で形成され、幅が額縁50のチリ50bや上部閉塞片63、下部閉塞片64とほぼ等しい直方体形状を呈している。
また、図3に示すように、外引戸40aの左端部で、壁体Wに対向する面には、パッキン42aが配設されている。パッキン42aは上下に亘って延在しており、外引戸40aと、チリ50b、上部閉塞片61、下部閉塞片62との間の隙間を埋めるよう構成されている。
同様に、内引戸40bの右端部においても、内引戸閉塞片65の壁体Wに対向する面には、パッキン42bが配設されている。このパッキン42bは上下に亘って延在しており、内引戸40bと、チリ50b、上部閉塞片63、下部閉塞片64との間の隙間を埋めるよう構成されている。
このように構成された開口部断熱構造OHでは、引戸40と壁体Wとの間の隙間が上部閉塞片61、63、下部閉塞片62、64、内引戸閉塞片65によって閉塞されることで、当該隙間を介した屋内外における熱移動を抑制することができる。これにより、外引戸40a、内引戸40bをスライド自在とし、開口部OPの遮蔽又は開放を行いながらも、高い断熱性を得ることが可能となる。
本実施形態では、上部閉塞片61、63、下部閉塞片62、64を額縁50とは別体としている。しかし、いずれも壁体Wに対し固定されるものであるから、額縁50を構成する部材を兼用するなどして、上記隙間を閉塞する部位を構成することができる。すなわち、額縁50を構成する右枠53、左枠54のそれぞれの上端及び下端を延出させ、上部閉塞片61、63、下部閉塞片62、64と同等の機能を有する部位を形成してもよい。これにより、簡易な構成によって壁体Wと外引戸40a、内引戸40bとの間の隙間を介した熱移動を抑制し、高い断熱性を得ることが可能となる。
また、本実施形態では、上部閉塞片61、63、下部閉塞片62、64はいずれも壁体Wに対し固定されているが、これを外引戸40a、内引戸40bの壁体Wに対向する面に固定し、外引戸40a、内引戸40bと一体的にスライド自在としてもよい。この場合、まず、外引戸40a、内引戸40bの壁体Wに対向する面に固定されることで、上部閉塞片61、63、下部閉塞片62、64は、屋内側の居住者からは視認され難くなる。次に、上部閉塞片61、63、下部閉塞片62、64が外引戸40a、内引戸40bと一体的にスライドすることで、開口部OPの開放のために外引戸40a、内引戸40bが移動した後に、開口部OP周辺に上部閉塞片61、63、下部閉塞片62、64が残らない。これにより、意匠性を大きく損なうことなく、上部閉塞片61、63、下部閉塞片62、64によって高い断熱性を得ることができる。
また、このような構成を採用することで、額縁50は、その屋外側を窓サッシ(図示せず)によって覆われ、屋内側を開口部断熱構造OHによって覆われるため、額縁50内の気密性が高まる。この機密性の高まりにより、屋内側の水蒸気は額縁50内に侵入し難くなる。しかし、外引戸40aや内引戸40bのスライド時などに、一度水蒸気が額縁50内に侵入してしまうと、外引戸40aや内引戸40bで遮蔽した後は当該水蒸気が排出され難くなり、額縁50の内部で結露が発生するおそれがある。
そこで、この開口部断熱構造OHでは、外引戸40a、内引戸40bのそれぞれの屋外
側の面である屋外側側面に、薄いフィルム状の吸放湿材(図示せず)を貼着している。この吸放湿材は、空気の水蒸気分圧が高まると、空気中の水分をその内部に取り込むよう機能し、調湿用の建材として広く普及しているものである。このような吸放湿材を設けることにより、額縁50近傍における相対湿度が高まった場合に、空気の余剰水分を吸収し、結露の発生を抑制することが可能となる。
次に、図5及び図6を参照して、引戸40のスライドによる開口部OPの開放について説明する。図5は、引戸のスライド動作中の図1のY−Y断面における断面図であり、図6は、本発明の実施形態に係る開口部断熱構造の開放状態を示す斜視図である。
図1乃至図4に示した開口部OPの遮蔽状態から、開放状態にする際、居住者は、外引戸40aの左側面や、外引戸40aの屋内側の面に凹設された手がかり41に手をかけ、外引戸40aを屋内側から見て右方向へと引く。これにより、外引戸40aはレール部材16a上を、壁体Wに沿って右方向へとスライドする。
開口部OPの左半分をほぼ開放する位置まで外引戸40aがスライドすると、外引戸40aの右側面が、内引戸40bに固定されている内引戸閉塞片65と当接する。居住者が更に外引戸40aを右方向へと引くと、内引戸40bはこの内引戸閉塞片65を介して右方向への力を受け、図5に示すように、外引戸40aと一体的に、レール部材16b上を右方向へとスライドする。
これにより、内引戸閉塞片65によって内引戸40bと壁体Wとの間の大きな隙間を介した熱移動を抑制できるとともに、開口部OPを開放する場合には、居住者は外引戸をスライドさせるだけで、併せて内引戸40bもスライドさせることができる。すなわち、本発明によれば、引戸40と壁体Wとの間の隙間を介した熱移動を抑制する隙間閉塞部材を、内引戸40bと外引戸40aの一体的なスライドにも兼用し、開口部OPを開放する際のスライド動作が容易なものになるという、実用性に優れたものである。
内引戸40bが、その右側部に設けられた戸当たり18に当接するまでスライド移動すると、引戸40のスライド動作は完了である。内引戸40bが戸当たり18に当接する位置では、図6に示すように、開口部OPはその全体を開放された状態となる。外引戸40a及び内引戸40bは、開口部OPの右側方で重なり合って配置されるため、開口部OPの右側方に大きなスペースを設ける必要はない。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
40 :引戸
40a:内引戸
40b:外引戸
50 :額縁
50b:チリ(突出部)
51 :上枠
52 :下枠
53 :右枠
54 :左枠
61、63:上部閉塞片
62、64:下部閉塞片
65 :内引戸閉塞片
OP :開口部
OH :開口部断熱構造
W :壁体
WS :内壁面

Claims (4)

  1. 建物の壁体に開設される開口部における開口部断熱構造であって、
    記壁体よりも屋内側に向けて突出した突出部を有し、前記開口部の周縁に沿って設けられる額縁と、
    前記建物の屋内に設けられ、前記壁体に沿う方向にスライド自在とすることで前記開口部を遮蔽又は開放する引戸と、を備え、
    前記引戸は、前記開口部の遮蔽時に前記額縁の突出部を覆うよう配置され、
    記額縁周辺の部位と前記引戸との間の隙間を閉塞する隙間閉塞部材が設けられ
    前記引戸の屋外側の面に吸放湿材が設けられていることを特徴とする開口部断熱構造。
  2. 前記隙間閉塞部材は、前記壁体に対し固定されて設けられることを特徴とする請求項1記載の開口部断熱構造。
  3. 前記隙間閉塞部材は、前記引戸の前記壁体に対向する面に対し固定され、前記引戸と一体的にスライド自在に設けられることを特徴とする請求項1に記載の開口部断熱構造。
  4. 前記引戸は、前記開口部の一部を遮蔽又は開放する外引戸と、前記外引戸よりも屋内側に配置され前記開口部の他部を遮蔽又は開放する内引戸とを有する引き込み戸であり、
    前記隙間閉塞部材は、前記内引戸の前記壁体に対向する面に対し固定される内引戸閉塞片を有し
    前記開口部を開放する場合に、スライドさせた前記外引戸が前記内引戸閉塞片と当接することで、前記内引戸と前記外引戸とが一体的にスライドするよう構成されることを特徴とする請求項3に記載の開口部断熱構造。
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