以下は、本発明の実施形態における添付図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確且つ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の一部にすぎず全てではない。本発明の実施形態に基づいて当業者により創作的努力を伴うことなく得られる他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
CAは、より大きな伝送帯域幅をサポートするために2つ以上の搬送波単位が一緒に集約される技術である。本発明の実施形態において、主基地局及び副基地局は、相対的概念であり、特定のUEのために区別される。主基地局は、主成分搬送波を担う基地局であり、すなわち、主基地局は、UEの主成分搬送波を扱う。UEは、初期接続設定プロセスを行う或いは基地局で接続再設定プロセスを開始する。副基地局は、副成分搬送波を担う基地局であり、すなわち、副基地局は、UEの副成分搬送波を扱う。RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)接続が設定された時点で、副基地局は、余分の無線リソースを与えるように構成されてもよい。本発明の実施形態は、多重通信システム及び多重通信シナリオに適用できる。例えば、主基地局がマクロ基地局であってもよく、また、副基地局がマイクロ基地局であってもよい。他の例において、通信システムは、3GPP R10(3rd Generation Partnership Project Release10、第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース10)に対応するシステムであってもよい。
実施形態1
本発明のこの実施形態はデータ伝送方法を提供し、また、方法は、第1の基地局、第2の基地局、及び、UEを含む通信システムに適用できる。第1の基地局及び第2の基地局はいずれもサービスをUEに与えることができる。以下は、第1の基地局がUEの主基地局であるとともに第2の基地局がUEの副基地局である例を使用することによって説明される。図1に示されるように、方法は以下のステップを含んでもよい。
ステップ101:副基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1の瞬間に主基地局へ送り、それにより、主基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによって、第1のデータブロックに関するものであってユーザ機器UEにより送られるフィードバックを受けることを決定する。
ステップ102:副基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックを第2の瞬間にUEへ送る。
ステップ103:副基地局は主基地局からフィードバックを受け、この場合、フィードバックは、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりUEから主基地局によって受けられる。
第2の瞬間は第1の瞬間よりも遅く、第2の瞬間と第1の瞬間との間の間隔Tは、副基地局と主基地局との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延tよりも大きい或いは遅延tに等しく、副基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、主基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、副基地局と主基地局との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延tは、以下の式を満たす。
t=t1*A+B
ここで、t1は、主基地局と副基地局との間の理論伝送遅延、Aはt1を調整するための定数、Bはt1のオフセット定数である。
このようにすると、副基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1の瞬間に主基地局へ送るため、主基地局は、第1の瞬間と第2の瞬間との間の瞬間に第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を受け、その結果、第2の瞬間に、すなわち、副基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックをUEへ送るときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を主基地局が既に取得してしまっているようにされ、そのため、主基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
随意的に、この実施形態では、副基地局が第1の瞬間の前にxを決定し、ここで、xは第1のデータブロックの量であり、また、副基地局は、第1の瞬間の前に、主基地局により送られるサービスを受けてバッファリングし、また、副基地局は、第2の瞬間の前に、バッファリングされたサービスからx個の第1のデータブロックを取得する。例えば、第1の条件が満たされると、副基地局がバッファリングされたサービスからx個の第1のデータブロックを取得し、或いは、副基地局がxを主基地局へ送る。第1の条件は、UEの優先度が副基地局にアクセスする他のUEの優先度よりも高いことを含んでもよい。また、第1の条件は、サービスの優先度が副基地局にアクセスする他のUEへ副基地局により送られるメッセージの優先度よりも高いことを更に含んでもよい。
随意的に、この実施形態において、方法は、第1の瞬間の前に副基地局によりxを決定するステップであって、xが第1のデータブロックの量である、ステップと、第1の瞬間に副基地局によりxを主基地局へ送るステップと、第2の瞬間の前に主基地局により送られるx個の第1のデータブロックを副基地局によって受けるステップとを更に含む。
この実施形態では、ステップ103で受けられるフィードバックにしたがって副基地局が異なるその後の処理を行ってもよいことが理解され得る。以下は、一例と共に説明される。
例えば、方法は、フィードバックが否定応答NACKを含む場合に、副基地局により再送データをUEへ再送するステップであって、再送データがNACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む、ステップと、再送が失敗であるかどうかを副基地局により決定するステップと、再送が失敗であると副基地局が決定すれば、再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを副基地局により主基地局へ送るステップであって、主基地局をトリガして再送データをUEへ再送するために再送が失敗であることを示す情報が使用される、ステップとを更に含む。
他の例において、事前設定期間内に副基地局が主基地局からフィードバックを受けるとともにフィードバックがNACKを含む場合、方法は、自動再送要求ARQ態様で再送データを副基地局によりUEへ再送するステップであって、再送データがNACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む、ステップを更に含む。
他の例において、第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファが副基地局に配置される場合、方法は、フィードバックが否定応答NACKを含むとともに第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にある場合に、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスを使用することにより再送データを副基地局によりUEへ再送するステップであって、再送データがNACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む、ステップを更に含む。随意的に、第1のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にあってもよい。したがって、第1のデータブロックをUEへ送るために第1のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが使用されることが想定され、また、このとき、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスを使用することにより副基地局により再送データをUEへ再送することは、以下の2つの想定し得る実施態様を含む。
第1の態様では、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが占有状態にある場合、副基地局は、第2のHARQバッファ内の他のプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、他のプロセスは、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスとは異なるとともにアイドル状態であり、また、NDI値は、副基地局によってUEへ最後に送られたNDI値とは異なる。
第2の態様では、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にある場合、副基地局は、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、副基地局によってUEへ最後に送られたNDI値と同じである。
実施形態2
本発明のこの実施形態はデータ伝送方法を提供し、また、方法は、第1の基地局、第2の基地局、及び、UEを含む通信システムに適用できる。第1の基地局及び第2の基地局はいずれもサービスをUEに与えることができる。以下は、第1の基地局がUEの主基地局であるとともに第2の基地局がUEの副基地局である例を使用することによって説明される。図2に示されるように、方法は以下のステップを含んでもよい。
ステップ201:主基地局は、PUCCHコードチャネルリソースの識別子であって第1の瞬間に副基地局により送られる識別子を受ける。
ステップ202:主基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、ユーザ機器UEにより送られるフィードバックを受け、この場合、フィードバックは、第2の瞬間に副基地局により送られる第1のデータブロックに関するUEのフィードバックである。
ステップ203:主基地局はフィードバックを副基地局へ送る。
第2の瞬間は第1の瞬間よりも遅く、第2の瞬間と第1の瞬間との間の間隔Tは、副基地局と主基地局との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延tよりも大きい或いは遅延tに等しく、副基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、主基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、副基地局と主基地局との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延tは、以下の式を満たす。
t=t1*A+B
ここで、t1は、主基地局と副基地局との間の理論伝送遅延、Aはt1を調整するための定数、Bはt1のオフセット定数である。
このようにすると、主基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第2の瞬間の前に受けるため、第2の瞬間に、すなわち、副基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックをUEへ送るときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を主基地局が既に取得してしまっているようにされ、そのため、主基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
随意的には、第1の瞬間の前に、方法は、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースの識別子であって第1の瞬間に副基地局により送られる識別子を主基地局により受けるステップと、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりユーザ機器UEにより送られるフィードバックを主基地局により受けるステップであって、フィードバックが、第2の瞬間に副基地局により送られる第1のデータブロックに関するUEのフィードバックである、ステップと、主基地局によってフィードバックを副基地局へ送るステップとを更に含み、第2の瞬間が第1の瞬間よりも遅く、第2の瞬間と第1の瞬間との間の間隔Tが、副基地局と主基地局との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延tよりも大きく或いは遅延tに等しく、副基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、主基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
また、第1の瞬間の前に、方法は、UE又はゲートウェイにより送られるサービスベアラ設定要求を主基地局により受けるステップであって、サービスベアラ設定要求が、UE、ゲートウェイ、及び、主基地局の間のサービスベアラを設定することを要求するために使用される、ステップと、第1の無線リンク制御RLC層論理チャネルと第2のRLC層論理チャネルとを主基地局により設定するステップであって、第1のRLC層論理チャネルが主基地局とUEとの間の伝送のために使用され、第2のRLC層論理チャネルが主基地局と副基地局との間の伝送のために使用される、ステップとを更に含む。
更にまた、方法は、ゲートウェイにより送られるサービスを主基地局により受けるステップと、第2のRLC層論理チャネルを使用することによってサービス中の遅延非依存データサービスタイプのサービスを第1の瞬間の前に主基地局により副基地局へ送り、或いは、第1の瞬間に副基地局により送られるxを主基地局により受けるステップであって、xが第2の瞬間に副基地局によりUEへ送られる第1のデータブロックの量である、ステップ及び、第2の瞬間の前に、サービス中の遅延非依存データサービスタイプの1つのサービスからx個の第1のデータブロックを主基地局により取得して、第2のRLC層論理チャネルを使用することによりx個の第1のデータブロックを副基地局へ送るステップとを含む。
或いは、更にまた、方法は、ゲートウェイにより送られるサービスを主基地局により受けるステップと、第2のPUCCHコードチャネルリソースを主基地局により決定するステップであって、第2のデータブロックに関するフィードバックを主基地局へ送るために第2のPUCCHコードチャネルリソースがUEによって使用される、ステップと、第1のRLC層論理チャネルを使用することによって第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第2のデータブロックとを主基地局によりUEへ送るステップであって、第2のデータブロックがサービス中の遅延依存サービスタイプのサービスに対応するデータブロックである、ステップとを更に含む。
随意的に、この実施形態では、主基地局がフィードバックを副基地局へ送った後、方法は、副基地局により送られる、再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを、主基地局により受けるステップであって、フィードバックがNACKを含むとともに副基地局がUEへ再送データを再送しないことが決定された後、再送が失敗であることを示す情報が副基地局により主基地局へ送られる、ステップと、再送データを主基地局によりUEへ再送するステップであって、再送データが、NACKに対応する第1のデータブロックを成すデータブロックである、ステップとを更に含む。
実施形態3
以下は、実施形態3を一例として使用することにより、実施形態1で与えられた方法及び実施形態2で与えられた方法を更に説明する。本発明のこの実施形態では、CAをサポートするデータ伝送システムがデータ伝送を行う必要があるとき、EPCネットワークのUE又はゲートウェイは、サービスベアラの設定をトリガしてもよく、この場合、サービスベアラは、UE、ゲートウェイ、及び、主基地局の間のサービスベアラであり、また、その後、UE又はゲートウェイは、対応するサービスベアラでサービス伝送を行ってもよい。例えば、音声サービスが継続しており且つUEが被発呼側であるとき、ゲートウェイがサービスベアラの設定をトリガする。他の例では、UEがデータをダウンロードする必要があるときに、UEがサービスベアラの設定をトリガする。
本発明のこの実施形態では、UEがサービスベアラの設定をトリガする例が説明のために使用される。また、この実施形態では、第2の瞬間が第1の瞬間よりも遅く、第2の瞬間と第1の瞬間との間の間隔Tが、副基地局と主基地局との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延tよりも大きい或いは遅延tに等しく、副基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、主基地局がUEの主成分搬送波を扱うことが想定される。随意的には、tが以下の式を満たす。
t=t1*A+B
ここで、t1は、主基地局と副基地局との間の理論伝送遅延、Aはt1を調整するための定数、Bはt1のオフセット定数である。tの単位がmsであってもよい。
本発明のこの実施形態はデータ伝送方法を提供する。図3に示されるように、この方法は以下を含む。
ステップ301:UEは、サービスベアラ設定要求を主基地局へ送る。
サービスベアラ設定要求は、UE、ゲートウェイ、及び、主基地局の間のサービスベアラを設定することを要求するために使用される。サービスベアラを設定するプロセスは、従来技術におけるそれと同じであり、本発明では詳細が記載されない。
ステップ302:主基地局は、第1の無線リンク制御RLC(Radio Link Control、無線リンク制御)層論理チャネルと第2のRLC層論理チャネルとを設定する。
第1のRLC層論理チャネルは、主基地局とUEとの間の伝送のために使用され、また、第2のRLC層論理チャネルは、主基地局と副基地局との間の伝送のために使用される。GPRS(General Packet Radio Service、汎用パケット無線システム)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access、広帯域符号分割多元接続)、TD−SCDMA(Time Division−Synchronous Code Division Multiple Access、時分割−同期符号分割多元接続)、又は、LTE(Long Term Evolution、ロング・ターム・エボリューション)などの無線通信システムは全てRLC層を含む。例えば、WCDMA(登録商標)システムにおいて、RLC層は、MAC(Medium/Media Access Control、媒体アクセス制御)層よりも上側に位置されるとともに、サービスデータが順々に出されるようにするために使用される。本発明のこの実施形態において、RLC層論理チャネル(略してRLC論理チャネルと称されてもよい)は、RLC層に位置されるとともに、サービス伝送、接続制御、トラフィック制御等のために使用される。RLC層の機能は、基地局に配備されるRLCエンティティによって実施される。
ステップ303:主基地局は、ゲートウェイにより送られるサービスを受ける。
主基地局により受けられるサービスは、EPCネットワークのゲートウェイによって送られ、また、サービスのサービスタイプは、遅延非依存データサービス及び遅延依存データサービスのうちの少なくとも一方を含んでもよい。遅延非依存データサービスとは、遅延のための低い要件を有するデータサービス、例えばデータダウンロードサービスのことである。遅延依存データサービスとは、遅延のための相対的に高い要件を有するサービス、例えば、シグナリングサービス及び音声サービスなどのリアルタイムスモールパケットサービスのことである。主基地局は、QCI(QoS Class Identifier、QoSクラス識別子)タイプ、サービス特徴、遅延パラメータ等のうちの少なくとも1つにしたがってサービスのサービスタイプを決定してもよい。特定の方法に関しては、従来技術が参照されてもよい。QCIは、標準的なプロトコルにおけるサービスタイプ差別化方法である。QoS(Quality of Service、サービスの質)は、ネットワークセキュリティ機構であり、ネットワーク遅延及び混雑状態などの問題を解決するために使用される技術である。サービス特徴は、データ量のサイズ、データコーティング特徴等を含む。遅延パラメータはPDB(Packet Delay Budget、パケット遅延割当量)であってもよい。
ステップ304:主基地局は、第2のRLC層論理チャネルを使用することによってサービス中の遅延非依存データサービスタイプのサービスを副基地局へ送る。
ステップ305:副基地局がサービスをバッファリングする。
主基地局により送られるサービスを受けた後、副基地局は、サービスを局所的にバッファリングしてもよい。この実施形態では、主基地局により送られるサービスが遅延非依存データサービスである。
従来技術では、データサービスのRLCエンティティ(entity)が主基地局に配備される。UEがスケジューリングされると、副基地局は、UEへ送られる必要があるデータブロックを主基地局に要求する。主基地局により送られるデータブロックを受けた後、副基地局は、データブロックをUEへ送る。したがって、UEは、データブロックを受けるために副基地局と主基地局との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延(一方の基地局が他方の基地局へ情報を送る瞬間と他方の基地局が情報を受ける瞬間との間の持続時間とも称される)を少なくとも待つ必要がある。
また、本発明のこの実施形態では、RLCエージェント(RLC Agent)モジュールが副基地局に配置されてもよい。RLCエージェントモジュールは、RLC層論理チャネルを使用することによって主基地局により送られるサービスをバッファリングするように構成され、それにより、UEがスケジューリングされると、副基地局は、データブロックをUEへ送るためにRLCエージェントモジュールにバッファリングされるサービスからデータブロックを取得する。このようにすると、UEがスケジューリングされるときに、副基地局は、データブロックを主基地局に一時的に要求する必要がなく、また、UEへ送られる必要があるデータブロックをバッファから取得した後にデータブロックを送ることができ、それにより、UEの待ち時間が減少するとともに、データ伝送効率が向上する。
ステップ306:副基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1の瞬間に主基地局へ送る。
第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を受けると、主基地局は、第1のデータブロックに関するものであってUEにより送られるフィードバックを第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより受けることを決定してもよい。
本発明のこの実施形態において、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は、第1の瞬間の前に副基地局によって決定される。例えば、副基地局は第1の瞬間の前にxを決定し、ここで、xは第1のデータブロックの量であり、また、その後、副基地局は、xにしたがって対応する第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定する。典型的には、xが1又は2である。副基地局によってxを決定するための方法において、副基地局は、UEの伝送モード設定、RANK(ランク表示)値、サービスの伝送されるべきデータの量、及び、副基地局の平均スループットレートにしたがって、UEが第2の瞬間に副基地局によりスケジューリングされるべきかどうか、及び、UEが副基地局によりスケジューリングされるべき場合には副基地局がどのくらいのデータブロックをUEへ送らなければならないのかを予測してもよい。また、データブロックは、TB(Transmission block、伝送ブロック)と称されてもよい。RANK値は、PDSCHの有効データ層の量を示すために使用される。本発明のこの実施形態では、UEが第2の瞬間にスケジューリングされるべきであることを副基地局が予測によって学習し、また、このとき、データブロックの量であって予測により得られる量が第1のデータブロックの量xである、ことが想定される。
UEが副基地局にアクセスするときに副基地局がUEのためのPUCCHコードチャネルリソースのプリセット量を設定することに留意すべきである。PUCCHコードチャネルリソースのプリセット量は、主基地局がUEのためのPUCCHコードチャネルリソースを設定する際に用いる標準規格と同じであるプリセット標準規格にしたがって設定される。例えば、プリセット量は4である。随意的に、第1のPUCCHコードチャネルリソースに含まれるPUCCHコードチャネルリソースの量(略してコードチャネルの量と称されてもよい)は、第1のデータブロックの量に等しく、このとき、この実施形態では、第1のPUCCHコードチャネルリソースの決定される量がxであってもよい。例えば、副基地局は、プリセット量のPUCCHコードチャネルリソースからx個のPUCCHコードチャネルリソースを選択して、x個のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子として取得する。
ステップ307:副基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックを第2の瞬間にUEへ送る。
副基地局が第2の瞬間の前にバッファリングされたサービスからx個の第1のデータブロックを取得してもよいことに留意すべきである。例えば、第1の条件が満たされると、副基地局がバッファリングされたサービスからx個の第1のデータブロックを取得し、或いは、副基地局がxを主基地局へ送り、この場合、第1の条件は、UEの優先度が副基地局にアクセスする他のUEの優先度よりも高いことを含む。随意的に、第1の条件は、サービスの優先度が副基地局にアクセスする他のUEへ副基地局により送られるメッセージの優先度よりも高いことを更に含む。
典型的には、UEの優先度が副基地局にアクセスする他のUEの優先度よりも高いが、サービスの優先度が副基地局にアクセスする他のUEへ副基地局により送られるメッセージの優先度よりも低いときには、副基地局がx個の第1のデータブロックを取得しない。UEの優先度が副基地局にアクセスする他のUEの優先度よりも高いとともに、サービスの優先度も副基地局にアクセスする他のUEへ副基地局により送られるメッセージの優先度よりも高いときには、副基地局がバッファリングされたサービスからx個の第1のデータブロックを取得する。
このようにすると、副基地局がUEをスケジューリングするプロセスにおいて、システムメッセージ及びページングメッセージなどの相対的に高い優先度を有するメッセージであって副基地局にアクセスする他のUEのメッセージが優先的に送られるようにすることができ、それにより、UEによるチャネルリソースの占有によって引き起こされる相対的に高い優先度のメッセージの伝送混雑状態が避けられる。
副基地局がPDCCHリソース及びPDSCHリソースをスケジューリングすることによって第1のPUCCHコードチャネルリソース及びx個の第1のデータブロックを送ってもよいことに留意すべきである。例えば、PDCCHリソースは、リソース割り当て及び1つ以上のユーザ機器に関する他の制御情報を含むDCI(Downlink Control Information、ダウンリンク制御情報)を運ぶ。この実施形態において、PDCCHリソースは、第1のPUCCHコードチャネルリソースを伝えてもよい。他の例において、PDSCHリソースは、伝送チャネルDSCH(Downlink Shared Channel、ダウンリンク共有チャネル)からデータを運ぶために使用され、また、PDSCHリソースはx個の第1のデータブロックを伝えてもよい。副基地局は、エアーインタフェースを使用することにより第1のPUCCHコードチャネルリソース及びx個の第1のデータブロックをUEへ伝送してもよい。
ステップ308:主基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、UEにより送られるフィードバックを受ける。
第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックを副基地局から受けた後にUEが第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによって第1のデータブロックに関するフィードバックを主基地局へ送ってもよいことが理解され得る。したがって、主基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、UEにより送られるフィードバックを受ける。
UEがフィードバックを送る規則は、主基地局が情報構文解析を行う規則に対応しており、これにより、送信側及び受信側が情報の同じ理解を有することが確保される。第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は複数のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を含んでもよいため、UEは、異なる識別子により示されるPUCCHコードチャネルリソースで異なる信号を送って、異なるフィードバックを表わし、すなわち、各フィードバックは、信号が存在するPUCCHチャネルリソースの識別子と信号のタイプとにしたがって決定される。本発明のこの実施形態では、UEがフィードバックを送る複数の規則、及び、主基地局が情報構文解析を行う複数の規則が存在してもよい。例えば、UEは、2つのデータブロックを受け、すなわち、x=2である。したがって、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は、2つのPUCCHコードチャネルリソースの識別子を含む。表1を参照すると、表1は、2つのPUCCHコードチャネルリソースがあるときに存在する伝送状況を示し、この場合、(PUCCH,0)は第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を表わし、(PUCCH,1)は第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を表わし、HARQ−ACK(0)は第1のデータブロックを表わし、及び、HARQ−ACK(1)は第2のデータブロックを表わす。表1に示されるように、第2のPUCCHコードチャネルリソースで、すなわち、(PUCCH,1)でUEが信号"1,1"を送ると、それは、第1のデータブロックがACK応答に対応するとともに、第2のデータブロックがACK応答に対応することを表わし、第1のPUCCHコードチャネルリソースで、すなわち、(PUCCH,0)でUEが信号"1,1"を送ると、それは、第1のデータブロックがACK応答に対応するとともに、第2のデータブロックがNACK応答に対応することを表わし、第2のPUCCHコードチャネルリソースで、すなわち、(PUCCH,1)でUEが信号"0,0"を送ると、それは、第1のデータブロックがNACK応答に対応するとともに、第2のデータブロックがACK応答に対応することを表わし、第1のPUCCHコードチャネルリソース(PUCCH,0)でUEが信号"0,0"を送ると、それは、第1のデータブロックがNACK応答に対応するとともに、第2のデータブロックがNACK応答に対応することを表わす。なお、表1中のDTX(Discontinuous Transmission、不連続伝送)は、副基地局がPDCCHリソースのみをUEへ送りPDSCHリソースを送らず、その結果、対応するPUCCHコードチャネルリソースでのデータ伝送が存在しないことを表わす。
本発明のこの実施形態では、副基地局がPDCCHリソース及びPDSCHリソースの両方をUEへ送ることが想定されるため、DTX応答はこの実施形態に関与しない。
随意的に、主基地局は、全てのPUCCHコードチャネルリソースを走査し、第1のPUCCHコードチャネルリソースに信号があることが走査によって得られれば、第1のコードチャネルリソース上の信号を構文分析して、第1のデータブロックに関するフィードバックを得る。主基地局が情報構文解析を行う規則は、UEがフィードバックを送る規則に対応しており、そのため、詳細に関しては、前述の実施例を参照してもよい。フィードバックを表わすための前述の方法は、概略的にのみ説明され、また、実際の用途では特定の状況にしたがって事前に設定されてもよい。
ステップ309:主基地局は、第1のデータブロックに関するフィードバックを副基地局へ送る。
随意的に、主基地局はUEの複数のフィードバックを受けてもよく、これらのフィードバックは、主基地局によってUEへ送られるデータブロックに関するUEのフィードバックを含むとともに、第1のデータブロックに関するフィードバックも含む。主基地局は、受けられたフィードバックから、主基地局によってUEへ送られたデータブロックに関するフィードバックを排除するとともに、残りのフィードバックを第1のデータブロックに関するフィードバックとして使用して、第1のデータブロックに関するフィードバックを副基地局へ送ってもよい。
ステップ310:副基地局は、第1のデータブロックに関するフィードバックに基づいてデータ処理を行う。
随意的に、第1のデータブロックに関するフィードバックであって主基地局により送られるフィードバックを受けた後、副基地局は、フィードバックがNACKを含むかどうかを決定し、また、副基地局は、フィードバックがNACKを含む場合に第1の再送データをUEへ再送してもよい。典型的には、副基地局は、第1の再送データをHARQ態様でUEへ再送してもよく、この場合、第1の再送データは、NACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む。ここで、第1の再送データは、NACKに対応する第1のデータブロックを成すデータブロックであってもよい。また、副基地局は、再送が失敗であるかどうかを決定してもよい。再送が失敗であることを副基地局が決定すれば、副基地局は、再送が失敗であることを示す情報と第1の再送データに対応するSN(Sequence Number、シーケンス番号)とを主基地局へ送り、それにより、主基地局が第1の再送データをUEへ再送し、この場合、再送が失敗であることを示す情報は、第1の再送データをUEへ再送するべく主基地局をトリガするために使用される。主基地局は、対応する第1の再送データを取得するために前述のSNにしたがって主基地局に対する問い合わせを実行して、第1の再送データをARQ再送態様でUEへ再送してもよい。このようにすると、副基地局が第1の再送で失敗した後、主基地局が第1の再送データを再び再送し、それにより、第1の再送データがUEへ効果的に送られるようにすることができるとともに、データ送信の失敗率を減らすことができる。
随意的に、副基地局は、主基地局により送られるフィードバックが受けられるかどうかを周期的に検出してもよい。1周期の長さが事前設定期間である例が使用される。事前設定期間内に副基地局が主基地局からフィードバックを受けるとともにフィードバックがNACKを含む場合、副基地局は、第2の再送データをARQ(Automatic Repeat−reQuest、自動再送要求)態様でUEへ更に再送してもよく、この場合、第2の再送データは、NACKに対応するデータブロックを第1のデータブロック状態で含み、また、事前設定期間内のUEの他のフィードバックに、NACKに対応するデータブロックを更に含んでもよい。ARQが周期的な再送態様であるため、副基地局がARQ態様を使用すると、停止量及び待ち量を減らすことができるとともに、データ伝送効率を向上させることができる。典型的には、事前設定期間が4HARQ RTT(Round−Trip Time、往復遅延時間)期間であれば、1 HARQ RTT期間が8msの場合、事前設定期間は32msである。副基地局は、フィードバック情報が32ms内に受けられるかどうかを検出してもよく、また、フィードバック情報が事前設定期間内に受けられれば、フィードバック情報にNACKが存在するかどうかを検出してもよい。本発明では、4つのNACKが存在することが想定され、このとき、副基地局は、4つのNACKに対応するデータをARQ態様でUEへ再送する。
随意的に、第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファが副基地局に配置されてもよい。フィードバックが否定応答NACKを含むとともに第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあれば、副基地局は、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスを使用することにより第3の再送データをUEへ再送し、この場合、第3の再送データは、NACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む。
この実施形態において、第1のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にある。第1のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが第1のデータブロックをUEへ送るために使用されることが想定され、このとき、この実施形態は、以下の2つの想定し得る実施解決策を含む。
第1の解決策では、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが占有状態にある場合、副基地局は、第2のHARQバッファ内の他のプロセスを使用することによって第3の再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、他のプロセスは、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスとは異なるとともにアイドル状態であり、また、NDI値は、副基地局によってUEへ最後に送られたNDI値とは異なる。
第2の解決策では、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にある場合、副基地局は、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって第3の再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、副基地局によってUEへ最後に送られたNDI値と同じである。
このように、副基地局内のHARQバッファの量を増大させることにより、第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスがフィードバック情報を待つ状態にあるときに、第2のHARQバッファが伝送されるべきデータを再送するために使用され、それにより、データ伝送プロセスにおける停止及び待ちの現象が減少されるとともに、停止及び待ちによって引き起こされる遅延が回避され、その結果、データ伝送の遅延全体が減少されて、データ伝送効率が向上する
ステップ304−ステップ305から、副基地局がUEをスケジューリングするときに第1のデータブロックが副基地局によりバッファから取得されることに留意すべきである。ステップ306において、副基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1の瞬間に主基地局へ送り、また、ワンタイム局間一方向伝送の遅延tが存在し、その後、ステップ307において、副基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第1のデータブロックとを第2の瞬間にUEへ送る。したがって、第1の瞬間と第2の瞬間との間の最小間隔は、副基地局と主基地局との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延tであり、また、副基地局がUEをスケジューリングするときに第1のデータブロックが副基地局によってバッファから取得される場合には、第1の瞬間と第2の瞬間との間の間隔Tがtであることが分かる。
本発明のこの実施形態は、副基地局がUEをスケジューリングするときに副基地局によって第1のデータブロックを主基地局に要求するための方法を更に提供する。具体的には、図4に示されるように、この方法は以下を含む。
ステップ401:副基地局がxを決定する。
xは第1のデータブロックの量である。
ステップ402:副基地局はxを第1の瞬間に主基地局へ送る。
第1の条件が満たされると、副基地局がxを主基地局へ送る。
第1の条件は、UEの優先度が副基地局にアクセスする他のUEの優先度よりも高いことを含む。随意的に、第1の条件は、サービスの優先度が副基地局にアクセスする他のUEへ副基地局により送られるメッセージの優先度よりも高いことを更に含む。
ステップ403:主基地局は、第2のRLC層論理チャネルを使用することによってサービス中の遅延非依存データサービスタイプのサービスを副基地局へ送る。
副基地局により第1の瞬間に送られるxを受けた後、主基地局は、サービス中にあってそのサービスタイプが遅延非依存データであるサービスからx個の第1のデータブロックを取得するとともに、第2のRLC層論理チャネルを使用することによりx個の第1のデータブロックを副基地局へ送ってもよい。
随意的に、前述のステップ402及びステップ306が同時に実行され、また、ステップ403がステップ306の後に実行される。例えば、ステップ402におけるx及びステップ306における第1のPUCCHコードチャネルリソースは、同じメッセージで伝えられるとともに、副基地局によって主基地局へ送られる。第1の瞬間に、副基地局は、ステップ306において第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を主基地局へ送り、また、副基地局は、ステップ402においてxを主基地局へ送り、この場合、ワンタイム局間一方向伝送の遅延が存在し、その後、ステップ403において、主基地局は、サービス中にあってそのサービスタイプが遅延非依存データであるサービスを第2のRLC層論理チャネルを使用することにより副基地局へ送り、この場合、ワンタイム局間一方向伝送の他の遅延が存在し、また、ステップ307において、副基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第1のデータブロックとを第2の瞬間にUEへ送る。したがって、第1の瞬間と第2の瞬間との間の最小間隔は、副基地局と主基地局との間のツータイム局間伝送の遅延2tであり、また、副基地局がUEをスケジューリングするときに主基地局に要求することにより第1のデータブロックが副基地局によって得られる場合には、第1の瞬間と第2の瞬間との間の間隔Tが前述のステップを使用することによって2tであり、すなわち、副基地局がデータブロックを主基地局に要求する瞬間と副基地局がデータブロックをUEへ送る瞬間との間の間隔が2tであることが分かる。従来技術において、副基地局は、UEへ送られるべきデータブロックを主基地局に要求し、また、主基地局は、データブロックを副基地局へ送る。その後、副基地局は、PUCCHコードチャネルリソースの識別子を主基地局へ送り、その後、主基地局がPUCCHコードチャネルリソースの識別子を受けた後、PUCCHコードチャネルリソースの識別子とデータブロックとをUEへ送り、それにより、UEがPUCCHコードチャネルリソースの識別子を取得する前に副基地局がPUCCHコードチャネルリソースの識別子を取得するようにする。前述の既存のプロセスでは、副基地局がデータブロックを主基地局に要求する瞬間と副基地局がデータブロックをUEへ送る瞬間との間の間隔が3tであることが分かる。したがって、本発明のデータ伝送方法を使用することにより、前述の遅延を効果的に減らすことができるとともに、データ伝送効率を効果的に向上させることができる。
本発明のこの実施形態では、前述のステップを含むプロセスに加えて、主基地局は、前述のプロセスと並行して他のプロセスを更に実行してもよい。例えば、主基地局は、ゲートウェイにより送られるサービスを受けて、第2のPUCCHコードチャネルリソースを決定してもよく、この場合、第2のデータブロックに関するフィードバックを主基地局へ送るために第2のPUCCHコードチャネルリソースがUEによって使用され、また、主基地局は、第1のRLC層論理チャネルを使用することによって第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第2のデータブロックとをUEへ送り、この場合、第2のデータブロックがサービス中の遅延依存サービスタイプのサービスに対応するデータブロックである。
従来技術では、ゲートウェイによって送られるサービスを受けた後、主基地局は、同じサービスタイプのサービスデータ中の異なるデータブロックを副基地局及びUEへ別々に送ってもよく、また、その後、副基地局へ送られるデータブロックが副基地局によってUEへ送られる。データブロックのシーケンス番号は、主基地局と副基地局との間の局間伝送の遅延に起因して乱される場合がある。本発明のこの実施形態では、2つのRLC層論理チャネルを設定するとともに対応するサービスタイプ差別化を実行することにより、異なるサービスタイプのサービスが効果的にアンロードされ、また、同じサービスタイプのデータブロックが同じRLC層論理チャネルのみを使用することにより送られ、それにより、データブロックのシーケンス番号乱れが回避されて、サービスの適時性が向上される。
また、主基地局は、第1のRLC層論理チャネルを使用することにより、ステップ307が実行されると同時に第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第2のデータブロックとをUEへ送ってもよく、すなわち、これらはいずれも第2の瞬間に実行される。このようにすると、第2の瞬間に、主基地局及び副基地局がデータブロックを同時にUEへ送り、それにより、主基地局と副基地局との間でキャリアアグリゲーションを実施でき、データ伝送システムのピークスループットレートが向上する。
本発明のこの実施形態で提供されるデータ伝送方法によれば、副基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1の瞬間に主基地局へ送るため、主基地局は、第1の瞬間と第2の瞬間との間の瞬間に第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を受け、その結果、第2の瞬間に、すなわち、副基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックをUEへ送るときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を主基地局が既に取得してしまっているようにされ、そのため、主基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
実施形態4
本発明のこの実施形態はデータ伝送方法を提供し、また、方法は、第1の基地局、第2の基地局、及び、UEを含む通信システムに適用できる。第1の基地局及び第2の基地局はいずれもサービスをUEに与えることができる。以下は、第1の基地局がUEの主基地局であるとともに第2の基地局がUEの副基地局である例を使用することによって説明される。図5に示されるように、方法は以下のステップを含んでもよい。
ステップ501:副基地局が第1の情報を主基地局へ送り、それにより、主基地局は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを決定する。
第1の情報は、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースの量x、副基地局によりユーザ機器UEへ送られる第1のデータブロックの量x、及び、第1のチャネルコードワード(コードワード)のうちの1つを含み、この場合、第1のPUCCHコードチャネルリソースは、第1のデータブロックに関するフィードバックを主基地局へ送るためにUEにより使用され、また、第1のチャネルコードワードは、x個の第1のデータブロックに対応するチャネルコードワードである。
随意的に、副基地局が第1の情報を主基地局へ送ることは、UEの優先度が副基地局にアクセスする他のUEの優先度よりも高いと副基地局が決定するときに副基地局が第1の情報を主基地局へ送ることを含む。
ステップ502:副基地局は、主基地局により送られるx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを受ける。
ステップ503:副基地局は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送る。
ステップ504:副基地局は主基地局からフィードバックを受け、この場合、フィードバックは、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりUEから主基地局によって受けられる。
本発明のこの実施形態では、副基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、主基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
このようにすると、主基地局がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定するとともに、副基地局がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送るため、主基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第1のデータブロックとを受けるときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を主基地局が既に取得してしまっており、そのため、主基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
また、方法は、フィードバックが否定応答NACKを含む場合に、副基地局により再送データをUEへ再送するステップであって、再送データがNACKに対応するデータブロックをx個のデータブロックの状態で含む、ステップと、再送が失敗であるかどうかを副基地局により決定するステップと、再送が失敗であると副基地局が決定すれば、再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを副基地局により主基地局へ送るステップであって、主基地局をトリガして再送データをUEへ再送するために再送が失敗であることを示す情報が使用される、ステップとを更に含んでもよい。
或いは、更に、事前設定期間内に副基地局が主基地局からフィードバックを受けるとともにフィードバックがNACKを含む場合、方法は、自動再送要求ARQ態様で再送データを副基地局によりUEへ再送するステップであって、再送データがNACKに対応するデータブロックをx個のデータブロックの状態で含む、ステップを更に含んでもよい。
或いは、更に、第1のハイブリッド自動再送要求HARQバッファ及び第2のHARQバッファが副基地局に配置される場合、方法は、フィードバックが否定応答NACKを含むとともに第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にある場合に、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスを使用することにより再送データを副基地局によりUEへ再送するステップであって、再送データがNACKに対応するデータブロックをx個のデータブロックの状態で含む、ステップを更に含んでもよい。
更にまた、第1のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にある。第1のデータブロックをUEへ送るために第1のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが使用されることが想定され、また、このとき、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスを使用することにより副基地局により再送データをUEへ再送することは、以下の2つの想定し得る実施態様を含む。
第1の態様では、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが占有状態にある場合、副基地局は、第2のHARQバッファ内の他のプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、他のプロセスは、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスとは異なるとともにアイドル状態であり、また、NDI値は、副基地局によってUEへ最後に送られたNDI値とは異なる。
第2の態様では、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にある場合、副基地局は、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、副基地局によってUEへ最後に送られたNDI値と同じである。
随意的に、本発明のこの実施形態において、方法は、副基地局によって第2の情報を主基地局へ送るステップであって、第2の情報が、第3のPUCCHコードチャネルリソースの量m、副基地局によりUEへ送られる再送データ中のデータブロックの量m、及び、第2のチャネルコードワードのうちの1つを含み、それにより、主基地局が第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を副基地局に割り当て、再送データに関するフィードバックを主基地局へ送るために第2のPUCCHコードチャネルリソースがUEによって使用され、第2のチャネルコードワードが再送データ中のデータブロックに対応するチャネルコードワードである、ステップと、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソース識別子であって主基地局により送られる識別子を副基地局によって受けるステップと、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を副基地局によってUEへ送るステップと、再送データに関するフィードバックを主基地局から副基地局により受けるステップであって、再送データに関するフィードバックが第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりUEから主基地局によって受けられる、ステップとを更に含む。
或いは、本発明のこの実施形態では、フィードバックがNACKを含み、また、副基地局が主基地局からフィードバックを受けることは、副基地局がフィードバックと第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とを主基地局から受けることを含み、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを主基地局へ送るためにUEによって使用され、また、方法は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を副基地局によってUEへ送るステップと、再送データに関するフィードバックを副基地局により主基地局から受けるステップであって、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより再送データに関するフィードバックがUEから主基地局によって受けられる、ステップとを更に含む。
実施形態5
本発明のこの実施形態はデータ伝送方法を提供し、また、方法は、第1の基地局、第2の基地局、及び、UEを含む通信システムに適用できる。第1の基地局及び第2の基地局はいずれもサービスをUEに与えることができる。以下は、第1の基地局がUEの主基地局であるとともに第2の基地局がUEの副基地局である例を使用することによって説明される。図6に示されるように、方法は以下のステップを含んでもよい。
ステップ601:主基地局は、副基地局により送られる第1の情報を受ける。
第1の情報は、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースの量x、副基地局によりユーザ機器UEへ送られる第1のデータブロックの量x、及び、第1のチャネルコードワードのうちの1つを含み、この場合、第1のPUCCHコードチャネルリソースは、第1のデータブロックに関するフィードバックを主基地局へ送るためにUEにより使用され、また、第1のチャネルコードワードは、x個の第1のデータブロックに対応するチャネルコードワードである。
ステップ602:主基地局は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを副基地局へ送り、それにより、副基地局は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送る。
ステップ603:主基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、UEにより送られるフィードバックを受ける。
ステップ604:主基地局はフィードバックを副基地局へ送る。
本発明のこの実施形態では、副基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、主基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
このようにすると、主基地局がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定するとともに、副基地局がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送るため、主基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第1のデータブロックとを受けるときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を主基地局が既に取得してしまっており、そのため、主基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
随意的に、主基地局が副基地局により送られる第1の情報を受けるステップ601の前に、方法は、UE又はゲートウェイにより送られるサービスベアラ設定要求を主基地局により受けるステップであって、サービスベアラ設定要求が、UE、ゲートウェイ、及び、主基地局の間のサービスベアラを設定することを要求するために使用される、ステップと、第1の無線リンク制御RLC層論理チャネルと第2のRLC層論理チャネルとを主基地局により設定するステップであって、第1のRLC層論理チャネルが主基地局とUEとの間の伝送のために使用され、第2のRLC層論理チャネルが主基地局と副基地局との間の伝送のために使用される、ステップとを更に含む。
また、方法は、ゲートウェイにより送られるサービスを主基地局によって受けるステップと、サービス中の遅延非依存データサービスタイプのサービスからx個の第1のデータブロックを主基地局により取得するステップと、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定するステップとを更に含んでもよい。主基地局がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを副基地局へ送ることは、主基地局が第2のRLC層論理チャネルを使用することによりx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを副基地局へ送ることを含む。
随意的に、方法は、ゲートウェイにより送られるサービスを主基地局により受けるステップと、第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を主基地局により決定するステップであって、第2のデータブロックに関するフィードバックを主基地局へ送るために第2のPUCCHコードチャネルリソースがUEによって使用される、ステップと、第1のRLC層論理チャネルを使用することによって第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第2のデータブロックとを主基地局によりUEへ送るステップであって、第2のデータブロックがサービス中の遅延依存サービスタイプのサービスに対応するデータブロックである、ステップとを更に含む。
随意的に、本発明のこの実施形態では、フィードバックが否定応答NACKを含めば、主基地局がフィードバックを副基地局へ送った後、方法は、副基地局により送られる、再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを、主基地局により受けるステップであって、フィードバックがNACKを含むとともに副基地局がUEへ再送データを再送しないことが決定された後、再送が失敗であることを示す情報が副基地局により主基地局へ送られる、ステップと、再送データを主基地局によりUEへ再送するステップであって、再送データが、NACKに対応するデータブロックをx個の第1のデータブロックの状態で含む、ステップとを更に含む。
或いは、本発明のこの実施形態では、フィードバックがNACKを含めば、主基地局がフィードバックを副基地局へ送った後、方法は、副基地局によって送られる第2の情報を主基地局により受けるステップであって、第2の情報が、第3のPUCCHコードチャネルリソースの量m、副基地局によりUEへ送られる再送データ中のデータブロックの量m、及び、第2のチャネルコードワードのうちの1つを含み、再送データに関するフィードバックを主基地局へ送るために第3のPUCCHコードチャネルリソースがUEによって使用され、第2のチャネルコードワードが再送データ中のデータブロックに対応するチャネルコードワードであり、再送データがNACKに対応するデータブロックをx個の第1のデータブロックの状態で含む、ステップと、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソース識別子を主基地局によって副基地局へ送り、それにより、副基地局がm個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送るステップと、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより再送データに関するフィードバックを主基地局によりUEから受けるステップと、再送データに関するフィードバックを主基地局により副基地局へ送るステップとを更に含む。
或いは、本発明のこの実施形態では、フィードバックがNACKを含めば、主基地局が副基地局へフィードバックを送ることは、主基地局がフィードバックと第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とを副基地局へ送ることを含み、それにより、副基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送り、この場合、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを主基地局へ送るためにUEによって使用され、また、再送データは、NACKに対応するデータブロックをx個の第1のデータブロックの状態で含むとともに、副基地局によってUEへ送られる。
方法は、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより再送データに関するフィードバックを主基地局によってUEから受けるステップと、再送データに関するフィードバックを主基地局により副基地局へ送るステップとを更に含む。
実施形態6
以下は、実施形態6を一例として使用することにより、実施形態4で与えられた方法及び実施形態5で与えられた方法を更に説明する。本発明のこの実施形態では、CAをサポートするデータ伝送システムがデータ伝送を行う必要があるとき、EPCネットワークのUE又はゲートウェイは、サービスベアラの設定をトリガしてもよく、この場合、サービスベアラは、UE、ゲートウェイ、及び、主基地局の間のサービスベアラであり、また、その後、UE又はゲートウェイは、対応するサービスベアラでサービス伝送を行ってもよい。例えば、音声サービスが継続しており且つUEが被発呼側であるとき、ゲートウェイがサービスベアラの設定をトリガする。他の例では、UEがデータをダウンロードする必要があるときに、UEがサービスベアラの設定をトリガする。
本発明のこの実施形態では、UEがサービスベアラの設定をトリガする例が説明のために使用される。また、この実施形態では、図7に示されるように、副基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、主基地局がUEの主成分搬送波を扱うことが想定される。
ステップ701:UEは、サービスベアラ設定要求を主基地局へ送る。
サービスベアラ設定要求は、UE、ゲートウェイ、及び、主基地局の間のサービスベアラを設定することを要求するために使用される。サービスベアラを設定するプロセスは、従来技術におけるそれと同じであり、本発明では詳細が記載されない。
ステップ702:主基地局は、サービスベアラ設定要求にしたがって第1のRLC層論理チャネルと第2のRLC層論理チャネルとを設定する。
第1のRLC層論理チャネルは、主基地局とUEとの間の伝送のために使用され、また、第2のRLC層論理チャネルは、主基地局と副基地局との間の伝送のために使用される。GPRS、WCDMA(登録商標)、TD−SCDMA、又は、LTEなどの無線通信システムは全てRLC層を含む。例えば、WCDMA(登録商標)システムにおいて、RLC層は、MAC層よりも上側に位置されるとともに、サービスデータが順々に出されるようにするために使用される。本発明のこの実施形態において、RLC層論理チャネルは、RLC層に位置されるとともに、サービス伝送、接続制御、トラフィック制御等のために使用される。RLC層の機能は、基地局に配備されるRLCエンティティによって実施される。
ステップ703:主基地局は、ゲートウェイにより送られるサービスを受ける。
主基地局により受けられるサービスは、EPCネットワークのゲートウェイによって送られ、また、サービスのサービスタイプは、遅延非依存データサービス及び遅延依存データサービスのうちの少なくとも一方を含んでもよい。遅延非依存データサービスとは、遅延のための低い要件を有するデータサービス、例えばデータダウンロードサービスのことである。遅延依存データサービスとは、遅延のための相対的に高い要件を有するサービス、例えば、シグナリングサービス及び音声サービスなどのリアルタイムスモールパケットサービスのことである。主基地局は、QCI(QoS Class Identifier、QoSクラス識別子)タイプ、サービス特徴、遅延パラメータ等のうちの少なくとも1つにしたがってサービスのサービスタイプを決定してもよい。特定の方法に関しては、従来技術が参照されてもよい。QCIは、標準的なプロトコルにおけるサービスタイプ差別化方法である。QoS(Quality of Service、サービスの質)は、ネットワークセキュリティ機構であり、ネットワーク遅延及び混雑状態などの問題を解決するために使用される技術である。サービス特徴は、データ量のサイズ、データコーティング特徴等を含む。遅延パラメータがPDBであってもよい。
ステップ704:副基地局が第1の情報を主基地局へ送り、この場合、第1の情報は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの量x、副基地局によりユーザ機器UEへ送られる第1のデータブロックの量x、及び、第1のチャネルコードワードのうちの1つを含む。
例えば、第1のPUCCHコードチャネルリソースは、第1のデータブロックに関するフィードバックを主基地局へ送るためにUEにより使用され、また、第1のチャネルコードワードは、x個の第1のデータブロックに対応するチャネルコードワードである。第1の情報は、副基地局により主基地局へ独立して送られてもよく、或いは、副基地局により送られるリソース要求を成して主基地局へ伝えられてもよい。
典型的には、副基地局がxを決定してもよく、例えばxが1又は2である。副基地局によってxを決定するための方法において、副基地局は、UEの伝送モード設定、RANK(ランク表示)値、サービスの伝送されるべきデータの量、及び、副基地局の平均スループットレートにしたがって、UEが第2の瞬間に副基地局によりスケジューリングされるべきかどうか、及び、UEが副基地局によりスケジューリングされるべき場合には副基地局がどのくらいのデータブロックをUEへ送らなければならないのかを予測してもよい。データブロックはTBとも称される。RANK値は、PDSCHの有効データ層の量を示すために使用される。本発明のこの実施形態では、データブロックの量であって副基地局により予測される量が第1のデータブロックの量xであることが想定される。
随意的に、第1のPUCCHコードチャネルリソースに含まれるPUCCHコードチャネルリソースの量(略してコードチャネルの量と称されてもよい)は、第1のデータブロックの量に等しい。したがって、副基地局は第1のデータブロックの量xを既に決定してしまっているため、それに応じて、第1のPUCCHコードチャネルリソースの量がxであることが決定され得る。特に、データブロックの量xもコードワードと一対一対応にある。典型的には、データブロックの量が1であるときには、データブロックの量が単一コードワードに対応し、データブロックの量が2であるときには、データブロックの量が二重コードワードに対応する。したがって、このステップにおいて、副基地局により主基地局へ送られる第1の情報は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの量x、副基地局によりユーザ機器UEへ送られる第1のデータブロックの量x、及び、第1のチャネルコードワードのうちのいずれか1つであり、これらのうちのいずれか1つは、副基地局により必要とされる第1のPUCCHコードチャネルリソースの量と副基地局により必要とされる第1のデータブロックの量とを主基地局が決定できるようにし、それにより、主基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソース及び第1のデータブロックを副基地局に対して割り当てる(以下のステップ705参照)。
随意的に、本発明のこの実施形態において、第1の条件が満たされると、副基地局が第1の情報を主基地局へ送り、この場合、第1の条件は、UEの優先度が副基地局にアクセスする他のUEの優先度よりも高いことを含む。また、第1の条件は、サービスの優先度が副基地局にアクセスする他のUEへ副基地局により送られるメッセージの優先度よりも高いことを更に含んでもよい。
典型的には、UEの優先度が副基地局にアクセスする他のUEの優先度よりも高いが、サービスの優先度が副基地局にアクセスする他のUEへ副基地局により送られるメッセージの優先度よりも低いときには、副基地局が第1の情報を主基地局へ送らない。UEの優先度が副基地局にアクセスする他のUEの優先度よりも高いとともに、サービスの優先度も副基地局にアクセスする他のUEへ副基地局により送られるメッセージの優先度よりも高いときには、副基地局が第1の情報を主基地局へ送り、それにより、主基地局は、第1の情報にしたがってx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを副基地局に対して割り当てる。
このようにすると、副基地局がUEをスケジューリングするプロセスにおいて、システムメッセージ及びページングメッセージなどの相対的に高い優先度を有するメッセージであって副基地局にアクセスする他のUEのメッセージが優先的に送られるようにすることができ、それにより、UEによるチャネルリソースの占有によって引き起こされる相対的に高い優先度のメッセージの伝送混雑状態が避けられる。
ステップ705:主基地局は、副基地局のためのx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを決定する。
第1の情報は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの量x、副基地局によりユーザ機器UEへ送られる第1のデータブロックの量x、及び、第1のチャネルコードワードのうちの1つを含むため、第1の情報が第1のPUCCHコードチャネルリソースの量xを含むときには、それに応じて、主基地局は、第1のデータブロックの量がxであると決定してもよく、第1の情報が第1のデータブロックの量xを含むときには、それに応じて、主基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの量がxであると決定してもよく、第1の情報が第1のチャネルコードワードを含むときには、主基地局は、第1のチャネルコードワードにしたがって第1のデータブロックの量を決定し、その後、第1のデータブロックの量にしたがって第1のPUCCHコードチャネルリソースの量を決定する。例えば、第1の情報に含まれる第1のチャネルコードワードが単一コードワードであれば、主基地局は、第1のデータブロックの量が1であるとともに、第1のPUCCHコードチャネルリソースの量も1であると決定する。
主基地局は、サービス中の遅延非依存データサービスタイプの1つのサービスからx個の第1のデータブロックを取得して、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定してもよく、この場合、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定することは、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を割り当てる作業であってもよい。
UEが主基地局にアクセスするときに主基地局がUEのためのPUCCHコードチャネルリソースのプリセット量を設定することに留意すべきである。PUCCHコードチャネルリソースのプリセット量は、副基地局がUEのためのPUCCHコードチャネルリソースを設定する際に用いる標準規格と同じであるプリセット標準規格にしたがって設定される。例えば、プリセット量は4である。随意的に、第1のPUCCHコードチャネルリソースに含まれるPUCCHコードチャネルリソースの量(略してコードチャネルの量と称されてもよい)は、第1のデータブロックの量に等しく、このとき、この実施形態では、第1のPUCCHコードチャネルリソースの決定される量がxであってもよい。例えば、主基地局は、プリセット量のPUCCHコードチャネルリソースからx個のPUCCHコードチャネルリソースを選択して、x個のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子として取得する。
ステップ706:主基地局は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを副基地局へ送る。
随意的に、主基地局は、第2のRLC層論理チャネルを使用することによりx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを副基地局へ送る。
ステップ707:副基地局は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送る。
随意的に、副基地局がPDCCHリソース及びPDSCHリソースをスケジューリングすることによって第1のPUCCHコードチャネルリソース及びx個の第1のデータブロックを送ってもよい。例えば、PDCCHリソースは、リソース割り当て及び1つ以上のユーザ機器に関する他の制御情報を含むDCIを運ぶ。この実施形態において、PDCCHリソースは、第1のPUCCHコードチャネルリソースを伝えてもよい。他の例において、PDSCHリソースは、伝送チャネルDSCHからデータを運ぶために使用され、また、PDSCHリソースはx個の第1のデータブロックを伝えてもよい。副基地局は、エアーインタフェースを使用することにより第1のPUCCHコードチャネルリソース及びx個の第1のデータブロックをUEへ伝送してもよい。
ステップ708:主基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、UEにより送られるフィードバックを受ける。
第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックを副基地局から受けた後にUEが第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによって第1のデータブロックに関するフィードバックを主基地局へ送ってもよいことが理解され得る。したがって、主基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、UEにより送られるフィードバックを受ける。
UEがフィードバックを送る規則は、主基地局が情報構文解析を行う規則に対応しており、これにより、送信側及び受信側が情報の同じ理解を有することが確保される。第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は複数のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を含んでもよいため、UEは、異なる識別子により示されるPUCCHコードチャネルリソースで異なる信号を送って、異なるフィードバックを表わし、すなわち、各フィードバックは、信号が存在するPUCCHチャネルリソースの識別子と信号のタイプとにしたがって決定される。本発明のこの実施形態では、UEがフィードバックを送る複数の規則、及び、主基地局が情報構文解析を行う複数の規則が存在してもよい。例えば、UEは、2つのデータブロックを受け、すなわち、x=2である。したがって、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は、2つのPUCCHコードチャネルリソースの識別子を含む。実施形態3で示される表1を参照すると、表1は、2つのPUCCHコードチャネルリソースがあるときに存在する伝送状況を示し、この場合、(PUCCH,0)は第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を表わし、(PUCCH,1)は第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を表わし、HARQ−ACK(0)は第1のデータブロックを表わし、及び、HARQ−ACK(1)は第2のデータブロックを表わす。表1に示されるように、第2のPUCCHコードチャネルリソースで、すなわち、(PUCCH,1)でUEが信号"1,1"を送ると、それは、第1のデータブロックがACK応答に対応するとともに、第2のデータブロックがACK応答に対応することを表わし、第1のPUCCHコードチャネルリソースで、すなわち、(PUCCH,0)でUEが信号"1,1"を送ると、それは、第1のデータブロックがACK応答に対応するとともに、第2のデータブロックがNACK応答に対応することを表わし、第2のPUCCHコードチャネルリソースで、すなわち、(PUCCH,1)でUEが信号"0,0"を送ると、それは、第1のデータブロックがNACK応答に対応するとともに、第2のデータブロックがACK応答に対応することを表わし、第1のPUCCHコードチャネルリソース(PUCCH,0)でUEが信号"0,0"を送ると、それは、第1のデータブロックがNACK応答に対応するとともに、第2のデータブロックがNACK応答に対応することを表わす。なお、表1中のDTX(Discontinuous Transmission、不連続伝送)は、副基地局がPDCCHリソースのみをUEへ送りPDSCHリソースを送らず、その結果、対応するPUCCHコードチャネルリソースでのデータ伝送が存在しないことを表わす。
本発明のこの実施形態では、副基地局がPDCCHリソース及びPDSCHリソースの両方をUEへ送ることが想定されるため、DTX応答はこの実施形態に関与しない。
随意的に、主基地局は、全てのPUCCHコードチャネルリソースを走査し、第1のPUCCHコードチャネルリソースに信号があることが走査によって得られれば、第1のコードチャネルリソース上の信号を構文分析して、第1のデータブロックに関するフィードバックを得る。主基地局が情報構文解析を行う規則は、UEがフィードバックを送る規則に対応しており、そのため、詳細に関しては、前述の実施例を参照してもよい。フィードバックを表わすための前述の方法は、概略的にのみ説明され、また、実際の用途では特定の状況にしたがって事前に設定されてもよい。
ステップ709:主基地局は、第1のデータブロックに関するフィードバックを副基地局へ送る。
随意的に、主基地局はUEの複数のフィードバックを受けてもよく、これらのフィードバックは、主基地局によってUEへ直接に送られる(すなわち、送信プロセスは、他の装置によって転送することを含まない)データブロックに関するUEのフィードバックを含むとともに、第1のデータブロックに関するフィードバックも含む。主基地局は、受けられたフィードバックから、主基地局によってUEへ直接に送られたデータブロックに関するフィードバックを排除するとともに、残りのフィードバックを第1のデータブロックに関するフィードバックとして使用して、第1のデータブロックに関するフィードバックを副基地局へ送ってもよい。
ステップ710:副基地局は、第1のデータブロックに関するフィードバックにしたがってデータ処理を行う。
例えば、第1のデータブロックに関するフィードバックであって主基地局により送られるフィードバックを受けた後、副基地局は、フィードバックがNACKを含むかどうかを決定し、また、副基地局は、フィードバックがNACKを含む場合に第1の再送データをUEへ再送してもよい。典型的には、副基地局は、第1の再送データをHARQ態様でUEへ再送してもよく、この場合、第1の再送データは、NACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む。ここで、第1の再送データは、NACKに対応する第1のデータブロックを成すデータブロックであってもよい。
また、副基地局は、再送が失敗であるかどうかを更に決定してもよい。再送が失敗であると副基地局が決定すれば、副基地局は、再送が失敗であることを示す情報と第1の再送データに対応するシーケンス番号(SN)とを主基地局へ送り、それにより、主基地局が第1の再送データをUEへ再送し、この場合、再送が失敗であることを示す情報は、第1の再送データをUEへ再送するべく主基地局をトリガするために使用される。このようにすると、副基地局が第1の再送で失敗した後、主基地局が第1の再送データを再び再送し、それにより、第1の再送データがUEへ効果的に送られるようにすることができるとともに、データ送信の失敗率を減らすことができる。
他の例において、副基地局は、主基地局により送られるフィードバックが受けられるかどうかを周期的に検出してもよい。1周期の長さが事前設定期間である例が使用される。事前設定期間内に副基地局が主基地局からフィードバックを受けるとともにフィードバックがNACKを含む場合、副基地局は、第2の再送データをARQ(Automatic Repeat−reQuest、自動再送要求)態様でUEへ更に再送してもよく、この場合、第2の再送データは、NACKに対応するデータブロックを第1のデータブロック状態で含み、また、事前設定期間内のUEの他のフィードバックに、NACKに対応するデータブロックを更に含んでもよい。ARQが周期的な再送態様であるため、副基地局がARQ態様を使用すると、停止量及び待ち量を減らすことができるとともに、データ伝送効率を向上させることができる。典型的には、事前設定期間が4HARQ RTT期間であれば、1 HARQ RTT期間が8msの場合、事前設定期間は32msである。副基地局は、フィードバック情報が32ms内に受けられるかどうかを検出してもよく、また、フィードバック情報が事前設定期間内に受けられれば、フィードバック情報にNACKが存在するかどうかを検出してもよい。本発明では、4つのNACKが存在することが想定され、また、このとき、副基地局は、4つのNACKに対応するデータをARQ態様でUEへ再送する。
他の例においては、第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファが副基地局に配置されてもよい。フィードバックが否定応答NACKを含むとともに第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあれば、副基地局は、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスを使用することにより第3の再送データをUEへ再送し、この場合、第3の再送データは、NACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む。
この実施形態において、第1のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にある。第1のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが第1のデータブロックをUEへ送るために使用されることが想定され、このとき、この実施形態は、以下の2つの想定し得る実施解決策を含む。
第1の解決策では、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが占有状態にある場合、副基地局は、第2のHARQバッファ内の他のプロセスを使用することによって第3の再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、他のプロセスは、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスとは異なるとともにアイドル状態であり、また、NDI値は、副基地局によってUEへ最後に送られたNDI値とは異なる。
第2の解決策では、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にある場合、副基地局は、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって第3の再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、副基地局によってUEへ最後に送られたNDI値と同じである。
このように、副基地局内のHARQバッファの量を増大させることにより、第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスがフィードバック情報を待つ状態にあるときに、第2のHARQバッファが伝送されるべきデータを再送するために使用され、それにより、データ伝送プロセスにおける停止及び待ちの現象が減少されるとともに、停止及び待ちによって引き起こされる遅延が回避され、その結果、データ伝送の遅延全体が減少されて、データ伝送効率が向上する。
随意的に、再送データを再送するプロセスにおいて、副基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を異なる態様で所得し、この場合、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを主基地局へ送るためにUEにより使用される。例えば、副基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を主基地局に要求する。他の例において、主基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を副基地局に能動的に割り当てる。以下、詳しく説明する。
図8に示されるように、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を副基地局によって主基地局に要求するための方法は、以下を含む。
7111.副基地局は、第2の情報を主基地局へ送る。
第2の情報は、副基地局がフィードバックを受けた後に生成され、第2の情報は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの量m、副基地局によりUEへ送られる再送データ中のデータブロックの量m、及び、第2のチャネルコードワードのうちの1つを含み、この場合、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを主基地局へ送るためにUEにより使用され、また、第2のチャネルコードワードは、再送データ中のデータブロックに対応するチャネルコードワードである。
随意的に、第3のPUCCHコードチャネルリソースに含まれるPUCCHコードチャネルリソースの量は、再送データ中のデータブロックの量に等しい。したがって、副基地局は再送データ中のデータブロックの量mを既に決定してしまっているため、それに応じて、第3のPUCCHコードチャネルリソースの量がmであることが決定され得る。特に、データブロックの量mもコードワードと一対一対応にある。典型的には、データブロックの量が1であるときには、データブロックの量が単一コードワードに対応し、データブロックの量が2であるときには、データブロックの量が二重コードワードに対応する。
第3のPUCCHコードチャネルリソースを副基地局に対して割り当てるために第2の情報が主基地局をトリガしてもよく(ステップ7112と同様)、したがって、第2の情報がPUCCHコードチャネルリソースを要求するために使用されていると見なされてもよいことが理解され得る。
7112.主基地局は、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を副基地局へ送る。
このステップでは、第2の情報にしたがって主基地局が副基地局に割り当てられるm個の第3のPUCCHコードチャネルリソースを決定した後にm個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を副基地局へ送ることが理解され得る。
例えば、第2の情報が第3のPUCCHコードチャネルリソースの量mを含む場合、主基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの量がmであると直接に決定してもよい。他の例において、第1の情報が再送データ中のデータブロックの量mを含む場合、主基地局は、それに応じて、第1のPUCCHコードチャネルリソースの量が再送データ中のデータブロックの量と同じ、すなわち、mであると決定してもよい。他の例において、第1の情報が第2のチャネルコードワードを含むときに、第2のチャネルコードワードが二重コードワードであれば、主基地局は、再送データ中のデータブロックの量が2であると決定し、第2のチャネルコードワードが単一コードワードであれば、主基地局は、再送データ中のデータブロックの量が1であると決定し、また、その後、主基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの量が再送データ中のデータブロックの量と同じであると決定する。
UEが主基地局にアクセスすると、主基地局は、UEのためのPUCCHコードチャネルリソースのプリセット量を設定する。PUCCHコードチャネルリソースのプリセット量は、副基地局がUEのためのPUCCHコードチャネルリソースを設定する際に用いる標準規格と同じであるプリセット標準規格にしたがって設定される。主基地局は、副基地局のためのm個の第3のPUCCHコードチャネルリソースを設定してもよく、すなわち、PUCCHコードチャネルリソースのプリセット量からm個のPUCCHコードチャネルリソースを選択して、m個のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子として取得した後、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を副基地局へ送ってもよい。
7113.副基地局は、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送る。
7114.主基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによって再送データに関するフィードバックをUEから受ける。
フィードバックプロセスに関しては、前述のステップ708を参照してもよい。
7115.主基地局は、再送データに関するフィードバックを副基地局へ送る。
図9に示されるように、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を主基地局によって副基地局に対して能動的に割り当てるための方法は、以下を含む。
801.主基地局は、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を副基地局へ送る。
第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを主基地局へ送るためにUEにより使用される。
なお、主基地局は、受けられたフィードバックから、主基地局によりUEへ送られるデータブロックに関するフィードバックを排除して、残りのフィードバックを第1のデータブロックに関するフィードバックとして使用した後、第1のデータブロックに関するフィードバックにNACKが存在するかどうかを決定し、NACKが存在する場合には、第3のPUCCHコードチャネルリソースを、NACKに対応する第1のデータブロックを成すデータブロックに対して、すなわち、再送データに対して割り当ててもよい。ステップ801及びステップ708は同時に実行され、すなわち、主基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1のデータブロックに関するフィードバックの送信と同時に送り、他のトリガが生じた後にステップ801を実行する必要がない。このようにすると、局間伝送の時間量及び遅延を効果的に減らすことができる。
802.副基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送る。
803.主基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによって再送データに関するフィードバックをUEから受ける。
フィードバックプロセスに関しては、前述のステップ708を参照してもよい。
804.主基地局は、再送データに関するフィードバックを副基地局へ送る。
なお、前述のステップを実行するプロセスにおいて、主基地局は、ゲートウェイにより送られるサービスを受けて、第2のPUCCHコードチャネルリソースを決定してもよく、この場合、第2のデータブロックに関するフィードバックを主基地局へ送るために第2のPUCCHコードチャネルリソースがUEによって使用され、また、主基地局は、第1のRLC層論理チャネルを使用することによって第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第2のデータブロックとをUEへ送り、この場合、第2のデータブロックがサービス中の遅延依存サービスタイプのサービスに対応するデータブロックである。
従来技術では、ゲートウェイによって送られるサービスを受けた後、主基地局は、同じサービスタイプのサービスデータ中の異なるデータブロックを副基地局及びUEへ別々に送ってもよく、また、その後、副基地局へ送られるデータブロックが副基地局によってUEへ送られる。データブロックのシーケンス番号は、主基地局と副基地局との間の局間伝送の遅延に起因して乱される場合がある。本発明のこの実施形態では、2つのRLC層論理チャネルを設定するとともに対応するサービスタイプ差別化を実行することにより、異なるサービスタイプのサービスが効果的にアンロードされ、また、同じサービスタイプのデータブロックが同じRLC層論理チャネルのみを使用することにより送られ、それにより、データブロックのシーケンス番号乱れが回避されて、サービスの適時性が向上される。
また、主基地局は、第1のRLC層論理チャネルを使用することにより、ステップ707が実行されると同時に第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第2のデータブロックとをUEへ送ってもよい。このようにすると、主基地局及び副基地局がデータブロックを同時にUEへ送り、それにより、主基地局と副基地局との間でキャリアアグリゲーションを実施でき、データ伝送システムのピークスループットレートが向上する。
本発明の好ましい実施形態で提供されるデータ伝送方法によれば、主基地局がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定するとともに、副基地局がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送るため、主基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第1のデータブロックとを受けるときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を主基地局が既に取得してしまっており、そのため、主基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
実施形態7
本発明のこの実施形態はデータ伝送方法を提供し、また、方法は、第1の基地局とUEとを含む通信システムに適用できる。第1の基地局はサービスをUEに与える。また、方法は、第1の基地局及び第2の基地局の両方がサービスをUEに与えるシナリオにも適用できる。例えば、前述の実施形態1〜実施形態6では、方法がCAシナリオに適用される例が与えられる。第1の基地局がUEの主基地局であるとともに、第2の基地局がUEの副基地局である。
この実施形態では、図10に示すように、方法が以下のステップを含む。
ステップ901:第2の基地局は、第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあると決定する。
ステップ902:第2の基地局は、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによって第2のデータブロックをユーザ機器UEへ送る。
第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファは、第2の基地局に配置される異なるHARQバッファである。各HARQバッファにはプリセット量のHARQプロセスが与えられ、また、HARQバッファ内のHARQプロセスの量は、TTI(Transmission Time Interval、伝送時間間隔)の量に等しい。
このように、第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファを第2の基地局に配置することにより、HARQバッファの量が増大される。第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあると、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することにより第2のデータブロックが送られ、それにより、データ伝送プロセスにおける停止及び待ちの現象が減って、停止及び待ちによって引き起こされる遅延が回避され、その結果、データ伝送効率が向上される。
随意的に、第1のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にある。
また、第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあると第2の基地局が決定する前に、方法は、第1のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって第1のデータブロックを第2の基地局によりUEへ送るステップを更に含む。
したがって、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによって第2の基地局が第2のデータブロックをUEへ送る前に、方法は、第1のデータブロックに関するUEのフィードバックを第2の基地局により受けるステップを更に含む。フィードバックが否定応答NACKを含む場合、第2のデータブロックは、NACKに対応する第1のデータブロックを成すデータブロックであり、或いは、フィードバックが肯定応答ACKを含む場合、第2のデータブロックは、第1のデータブロックとは異なるデータブロックである。
更にまた、フィードバックがNACKを含むとともに、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にある場合、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することにより第2の基地局が第2のデータブロックをUEへ送ることは、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって第2の基地局が第2のデータブロックをUEへ送るとともにダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送ることを含み、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、第2の基地局によってUEへ最後に送られたNDI値と同じである。
随意的に、フィードバックがNACKを含む場合には、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによって第2の基地局が第2のデータブロックをUEへ送った後、方法は、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによって第2のデータブロックが送られないと第2の基地局により決定するステップと、失敗を示す情報と第2のデータブロックに対応するシーケンス番号とを第2の基地局により第1の基地局へ送るステップであって、第2のデータブロックをUEへ再送するべく第1の基地局をトリガするために失敗を示す情報が使用される、ステップとを更に含む。第2の基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、第1の基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、この実施形態において、第1のデータブロックに関するUEのフィードバックを第2の基地局により受けることは、第1の基地局からのフィードバックを第2の基地局により受けることを含み、この場合、フィードバックは、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースを使用することによってUEにより第1の基地局へ送られ、また、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は、第2の基地局によって決定されるとともに、第2の基地局により第1の基地局及びUEへ送られ、或いは、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は、第2の基地局がPUCCHコードチャネルリソースを割り当てるように第1の基地局に要求した後、第1の基地局から第2の基地局によって受けられる。
実施形態8
以下は、実施形態8を一例として使用することにより、実施形態7で与えられた方法を更に説明する。この実施形態及び前述の実施形態1〜実施形態6は、相互参照されて互いに補完されてもよい。この実施形態がCAシナリオに適用できる場合には、第2の基地局がUEの副成分搬送波を扱かってもよく、また、第1の基地局がUEの主成分搬送波を扱ってもよいことが理解され得る。
本発明のこの実施形態はデータ伝送方法を提供する。図11に示すように、この方法は以下のステップを含む。
ステップ1001:第2の基地局は、第1のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって第1のデータブロックをUEへ送る。
ステップ1002:第2の基地局は、第1のデータブロックに関するUEのフィードバックを受ける。
随意的に、第2の基地局は第1の基地局からフィードバックを受け、この場合、フィードバックは、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりUEによって第1の基地局に受けられる。第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は、第2の基地局によって決定されるとともに、第2の基地局によって第1の基地局及びUEへ送られ、或いは、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は、第2の基地局がPUCCHコードチャネルリソースを割り当てるように第1の基地局に要求した後、第1の基地局から第2の基地局によって受けられる。特定のプロセスに関しては、実施形態3及び実施形態7における説明が参照されてもよく、また、この実施形態では詳しく説明しない。
ステップ1003:第2の基地局が第2のデータブロックを決定する。
第2のデータブロックは、新データ及び再送データである2つのタイプに分類されてもよく、この場合、新データは、UEへ最初に伝送されるべきデータであり、また、再送データは、2度目に或いは2度目以上UEへ伝送されるべきデータである。
随意的に、フィードバックがNACKを含むとともに第2のデータブロックがこのケースではNACKに対応する第1のデータブロックを成すデータブロックである場合には、第2のデータブロックが再送データである。或いは、フィードバックが肯定応答ACKを含むとともに第2のデータブロックがこのケースでは第1のデータブロックとは異なるデータブロックである場合には、第2のデータブロックが新データである。
随意的に、本発明のこの実施形態において、UEへ伝送される必要があるデータは、第1の基地局のRLC層又は第2の基地局のRLC層にバッファリングされてもよい。UEの優先度が第2の基地局にアクセスする他のUEの優先度よりも高いと、第2の基地局は、第2の基地局のRLC層に局所的にバッファリングされるサービス又は第1の基地局のRLC層にバッファリングされるサービスから第2のデータを取得し、また、このとき、第2のデータは新データである。データが最初にUEへ伝送された後、データは、第1の基地局のMAC層又は第2の基地局のMAC層にバッファリングされる。第2の基地局は、第1の基地局によって送られるフィードバックを受け、また、フィードバックがNACKを含む場合には、NACKに対応するデータが再送データとしてMAC層で取得される。したがって、第2の基地局により取得される第2のデータがRLC層からのものであれば、データが新データであり、第2の基地局により取得される第2のデータがMAC層からのものであれば、データが再送データである。
ステップ1004:第2の基地局は、第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあると決定する。
本発明のこの実施形態では、HARQバッファ内のHARQプロセスの状態が一般に2つのタイプに分類され、すなわち、一方のタイプはアイドル状態であり、つまり、HARQプロセスがデータによって占有されず、また、他方のタイプは占有状態であり、つまり、HARQバッファがHARQプロセスを使用することによりデータ伝送を行い、この場合、HARQプロセスは、データによって占有されるとともに、対応するフィードバック情報を待つ。一般に、各HARQプロセスは2つのデータブロックを伝送できる。
ステップ1005:第2の基地局は、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによって第2のデータブロックをユーザ機器UEへ送る。
第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファは、第2の基地局に配置される異なるHARQバッファである。随意的に、第1のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にある。
随意的に、フィードバックがNACKを含むとともに、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にある場合、第2の基地局は、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって第2のデータブロックをUEへ送るとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、第2の基地局によってUEへ最後に送られたNDI(New Data Index、新データインデックス)値と同じである。
随意的に、フィードバックがNACKを含むとともに、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが占有状態にある場合、第2の基地局は、第2のHARQバッファ内の他のプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、他のプロセスのプロセスIDはyではなく、他のプロセスはアイドル状態にあり、また、NDI値は、第2の基地局によってUEへ最後に送られたNDI値とは異なる。
伝送されたデータが新データであるかどうかを示すためにNDI値が使用されることに留意すべきである。NDI値が第2の基地局によりUEへ最後に送られたNDI値と同じである場合、それは、現在伝送されるデータが再送データであることを示し、NDI値が第2の基地局によりUEへ最後に送られたNDI値とは異なる場合、それは、現在伝送されるデータが新データであることを示す。UEは、受けられるNDI値にしたがって、対応する第2のデータブロックが新データであるかどうかを決定する。特に、フィードバックがNACKを含むとともに、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが占有状態にある場合には、第2のHARQバッファ内の他のプロセスを使用することにより第2の基地局が再送データをUEへ再送するため、第2のデータブロックの再送が実際に第2の基地局側で実行されるが、すなわち、第2のデータブロックが再送データであると第2の基地局が決定できるが、第2の基地局は、新たなNDI値をダウンリンクスケジューリング許可メッセージに加え、また、NDI値を受けた後、UEは、第2のデータブロックが新データであると決定して、新データを処理する態様で第2のデータブロックを処理する。本発明では、詳細が再び説明されない。
一般に、伝送されたデータが新データであるかどうかを確認するために0及び1が使用される。典型的には、現在受けられるNDI値が0であり、第2の基地局によりUEへ最後に送られたNDI値が0である場合、UEは、現在受けられるデータが再送データであると見なし、第2の基地局によりUEへ最後に送られたNDI値が1である場合、UEは、現在受けられるデータが新データであると見なす。
ステップ1006:第2の基地局は、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによって第2のデータブロックが送信されないと決定する。
ステップ1007:第2の基地局は、失敗を示す情報と第2のデータブロックに対応するSNとを第1の基地局へ送り、この場合、失敗を示す情報は、第2のデータブロックをUEへ再送するべく第1の基地局をトリガするために使用される。
ステップ1008:第1の基地局は、第2のデータブロックをUEへ再送する。
第1の基地局は、対応する第1の再送データを取得するために第2のデータブロックに対応するシーケンス番号(SN)にしたがって第1の基地局に対する問い合わせを実行して、第1の再送データをARQ再送態様でUEへ再送してもよい。このようにすると、第2の基地局が第1の再送で失敗した後、第1の基地局が第1の再送データを再び再送し、それにより、第1の再送データがUEへ効果的に送られるようにすることができるとともに、データ送信の失敗率を減らすことができる。
特に、第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファとは異なるHARQバッファが第2の基地局に更に配置されて予備HARQバッファとして使用されてもよい。第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファにおける全てのHARQプロセスが占有状態にあると、第2のデータブロックは、予備HARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによりUEへ送られる。
この実施形態で提供されるデータ伝送方法における一連のステップが適切に調整されてもよく、それに応じてステップが条件にしたがって加えられ或いは除去されてもよく、また、前述の実施形態及び実施形態7におけるステップに関連して特定のステップが調整されてもよいことに留意すべきである。本発明で開示される技術範囲内で当業者によって容易に考え出され方法のいかなる変形も、本発明の保護範囲内に含まれるものとし、したがって、詳細が再び説明されない。
本発明のこの実施形態で提供されるデータ伝送方法によれば、第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファを第2の基地局に配置することにより、HARQバッファの量が増大される。第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあると、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することにより第2のデータブロックが送られ、それにより、データ伝送プロセスにおける停止及び待ちの現象が減って、停止及び待ちによって引き起こされる遅延が回避され、その結果、データ伝送効率が向上される。
本発明は、以下で実施例を用いて説明される、前述の実施形態で提供されるデータ伝送方法を実施するように構成され/使用される装置及びシステムを更に提供する。
実施形態9
本発明のこの実施形態は基地局01を提供する。図12に示されるように、基地局01は、送信ユニット011及び受信ユニット012を含む。
送信ユニット011は、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1の瞬間に第1の基地局へ送るように構成され、それにより、第1の基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、第1のデータブロックに関するものであってユーザ機器UEにより送られるフィードバックを受けることを決定する。
送信ユニット011は、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックを第2の瞬間にUEへ送るように更に構成される。
受信ユニット012は、第1の基地局からフィードバックを受けるように構成され、この場合、フィードバックは、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりUEから第1の基地局によって受けられる。
第2の瞬間は第1の瞬間よりも遅く、第2の瞬間と第1の瞬間との間の間隔Tは、基地局01と第1の基地局との間のワンタイム伝送を行うための遅延tよりも大きい或いは遅延tに等しく、基地局01がUEの副成分搬送波を扱い、また、第1の基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、図13に示されるように、基地局01は、
第1の瞬間の前にxを決定するように構成される決定ユニット013であって、xが第1のデータブロックの量であり、受信ユニット012が、第1の瞬間の前に、第1の基地局により送られるサービスを受けてバッファリングするように更に構成される、決定ユニット013と、
第2の瞬間の前にバッファリングされたサービスからx個の第1のデータブロックを取得するように構成される取得ユニット014と、
を更に含んでもよい。
随意的に、図14に示されるように、基地局01は、
第1の瞬間の前にxを決定するように構成される決定ユニット013を含んでもよく、xが第1のデータブロックの量であり、送信ユニット011は、第1の瞬間にxを第1の基地局へ送るように更に構成され、また、受信ユニット012は、第2の瞬間の前に、第1の基地局により送られるx個の第1のデータブロックを受けるように更に構成される。
随意的に、第1の条件が満たされると、取得ユニット014は、バッファリングされたサービスからx個の第1のデータブロックを取得するように構成され、或いは、送信ユニット011がxを第1の基地局へ送り、この場合、第1の条件は、UEの優先度が基地局01にアクセスする他のUEの優先度よりも高いことを含む。随意的に、第1の条件は、サービスの優先度が基地局01にアクセスする他のUEへ基地局01により送られるメッセージの優先度よりも高いことを更に含んでもよい。
随意的に、基地局01と第1の基地局との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延tは、以下の式を満たす。
t=t1*A+B
ここで、t1は、第1の基地局と基地局01との間の理論伝送遅延、Aはt1を調整するための定数、Bはt1のオフセット定数である。
随意的に、図15に示されるように、基地局01は、
フィードバックが否定応答NACKを含むときに再送データをUEへ再送するように構成される第1の再送ユニット015であって、再送データがNACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む、第1の再送ユニット015と、
再送が失敗であるかどうかを決定するように構成される判断ユニット016と、
再送が失敗であると判断ユニット016が決定するときに再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを第1の基地局へ送るように構成される表示ユニット017であって、第1の基地局をトリガして再送データをUEへ再送するために再送が失敗であることを示す情報が使用される、表示ユニット017と、
を更に含んでもよい。
随意的に、図16に示されるように、基地局01は、
事前設定期間内に第1の基地局からフィードバックが受けられるとともにフィードバックがNACKを含むときに自動再送要求ARQ態様で再送データをUEへ再送するように構成される第2の再送ユニット018であって、再送データがNACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む、第2の再送ユニット018、
を更に含んでもよい。
随意的に、図17に示されるように、基地局01は、第1のHARQバッファ0191、第2のHARQバッファ0192、及び、第3の再送ユニット019を更に含む。
第3の再送ユニット019は、フィードバックが否定応答NACKを含むとともに第1のHARQバッファ0191内の全てのHARQプロセスが占有状態にあるときに第2のHARQバッファ0192内のHARQプロセスを使用することにより再送データをUEへ再送するように構成され、この場合、再送データは、NACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む。
随意的に、第1のHARQバッファ0191内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ0192内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にある。
第1のHARQバッファ0191内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが第1のデータブロックをUEへ送るために使用される場合、第3の再送ユニット019は、特に、
第2のHARQバッファ0192内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが占有状態にあれば、第2のHARQバッファ0192内の他のプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送るように構成され、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、他のプロセスは、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスとは異なるとともにアイドル状態であり、また、NDI値は、基地局によってUEへ最後に送られたNDI値とは異なり、或いは、
第2のHARQバッファ0192内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にあれば、第2のHARQバッファ0192内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送るように構成され、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、基地局によってUEへ最後に送られたNDI値と同じである。
このようにすると、送信ユニットが第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1の瞬間に第1の基地局へ送るため、第1の基地局は、第1の瞬間と第2の瞬間との間の瞬間に第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を受け、その結果、第2の瞬間に、すなわち、基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックをUEへ送るときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を第1の基地局が既に取得してしまっているようにされ、そのため、第1の基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
実施形態10
本発明の一実施形態は基地局02を提供する。図18に示されるように、基地局02は、受信ユニット022と送信ユニット021とを含む。
受信ユニット021は、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースの識別子であって第1の瞬間に第2の基地局により送られる識別子を受けるように構成される。
受信ユニット022は、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、ユーザ機器UEにより送られるフィードバックを受けるように更に構成され、この場合、フィードバックは、第2の瞬間に第2の基地局により送られる第1のデータブロックに関するUEのフィードバックである。
送信ユニット021は、フィードバックを第2の基地局へ送るように構成される。
第2の瞬間は第1の瞬間よりも遅く、第2の瞬間と第1の瞬間との間の間隔Tは、第2の基地局と基地局02との間のワンタイム伝送を実行するための遅延tよりも大きい或いは遅延tに等しく、第2の基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、基地局02がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、受信ユニット021は、第1の瞬間の前に、UE又はゲートウェイにより送られるサービスベアラ設定要求を受けるように更に構成され、この場合、サービスベアラ設定要求は、UE、ゲートウェイ、及び、基地局02の間のサービスベアラを設定することを要求するために使用される。
図19に示されるように、基地局02は、第1の無線リンク制御RLC層論理チャネル及び第2のRLC層論理チャネルを設定するように構成されるチャネル設定ユニット023を更に含んでもよく、この場合、第1のRLC層論理チャネルは、基地局とUEとの間の伝送のために使用され、また、第2のRLC層論理チャネルは、基地局と第2の基地局との間の伝送のために使用される。
随意的に、この実施形態において、受信ユニット021は、ゲートウェイにより送られるサービスを受けるように更に構成され、また、送信ユニット022は、第2のRLC層論理チャネルを使用することにより第1の瞬間の前にサービス中の遅延非依存データサービスタイプのサービスを第2の基地局へ送るように更に構成される。或いは、この実施形態において、受信ユニット021は、第1の瞬間に第2の基地局により送られるxを受けるように更に構成され、この場合、xは、第2の瞬間に第2の基地局によりUEへ送られる第1のデータブロックの量である。図20に示されるように、基地局02は、第2の瞬間の前にサービス中の遅延非依存データサービスタイプのサービスからx個の第1のデータブロックを取得するように構成される取得ユニット024を更に含んでもよく、この場合、送信ユニット022は、第2のRLC層論理チャネルを使用することによりx個の第1のデータブロックを第2の基地局へ送る。
随意的に、この実施形態において、受信ユニット021は、ゲートウェイによリ送られるサービスを受けるように更に構成される。図21に示されるように、基地局02は、第2のPUCCHコードチャネルリソースを決定するように構成される決定ユニット025を更に含み、この場合、第2のPUCCHコードチャネルリソースは、第2のデータブロックに関するフィードバックを基地局02へ送るためにUEにより使用される。送信ユニット022は、第1のRLC層論理チャネルを使用することにより第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第2のデータブロックとをUEへ送るように更に構成され、この場合、第2のデータブロックは、サービス中の遅延依存サービスタイプのサービスに対応するデータブロックである。
随意的に、第2の基地局と基地局との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延tは、以下の式を満たす。
t=t1*A+B
ここで、t1は、基地局02と第2の基地局との間の理論伝送遅延、Aはt1を調整するための定数、Bはt1のオフセット定数である。
随意的に、本発明のこの実施形態において、受信ユニット021は、基地局02がフィードバックを第2の基地局へ送った後、第2の基地局により送られる、再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを受けるように更に構成され、この場合、再送が失敗であることを示す情報は、フィードバックがNACKを含むとともに第2の基地局が再送データをUEへ再送しないと決定された後に第2の基地局により基地局02へ送られる。随意的には、図22に示されるように、基地局02は、再送データをUEへ再送するように構成される再送ユニット026を更に含み、この場合、再送データは、NACKに対応する第1のデータブロックを成すデータブロックである。
受信ユニットが第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第2の瞬間の前に受けるため、第2の瞬間に、すなわち、第2の基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックをUEへ送るときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を基地局が既に取得してしまっているようにされ、そのため、基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
実施形態11
本発明のこの実施形態は他の基地局03を更に提供する。図23に示されるように、基地局03は、バス031と、バス031に接続されるメモリ033及びプロセッサ034とを含む。随意的に、基地局03は、バス031に接続されるとともに他のネットワーク要素と通信するように構成される通信インタフェース032を更に含む。例えば、プロセッサ034は、通信インタフェース032を使用することにより、送信、受信等を含む作業を実行する。
この実施形態において、メモリ033は、コンピュータ命令0331を記憶するように構成され、また、プロセッサ034は、コンピュータ命令0331を実行することにより、
第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1の瞬間に第1の基地局へ送り、それにより、第1の基地局は、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、第1のデータブロックに関するものであってユーザ機器UEにより送られるフィードバックを受けることを決定し、
第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックを第2の瞬間にUEへ送り、
第1の基地局からフィードバックを受け、この場合、フィードバックは、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより第1の基地局によってUEから受けられ、
ここで、第2の瞬間は第1の瞬間よりも遅く、第2の瞬間と第1の瞬間との間の間隔Tは、基地局03と第1の基地局との間のワンタイム伝送を実行するための遅延tよりも大きい或いは遅延tに等しく、基地局03がUEの副成分搬送波を扱い、また、第1の基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、プロセッサ034は、コンピュータ命令0331を実行することにより、更に、
第1の瞬間の前にxを決定し、ここで、xは第1のデータブロックの量であり、また、第1の瞬間の前に、第1の基地局により送られるサービスを受けてバッファリングするとともに、第2の瞬間の前にバッファリングされたサービスからx個の第1のデータブロックを取得し、或いは、
第1の瞬間の前にxを決定し、ここで、xは第1のデータブロックの量であり、また、第1の瞬間にxを第1の基地局へ送るとともに、第2の瞬間の前に第1の基地局により送られるx個の第1のデータブロックを受ける。
随意的に、プロセッサ034は、コンピュータ命令0331を実行することにより、
第1の条件が満たされると、バッファリングされたサービスからx個の第1のデータブロックを取得し、或いは、xを第1の基地局へ送り、この場合、第1の条件は、UEの優先度が基地局03にアクセスする他のUEの優先度よりも高いことを含む。随意的に、第1の条件は、サービスの優先度が基地局03にアクセスする他のUEへ基地局03により送られるメッセージの優先度よりも高いことを更に含む。
随意的に、基地局と第1の基地局との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延tは、以下の式を満たす。
t=t1*A+B
ここで、t1は、第1の基地局と基地局03との間の理論伝送遅延、Aはt1を調整するための定数、Bはt1のオフセット定数である。
随意的に、プロセッサ034は、コンピュータ命令0331を実行することにより、更に、
フィードバックが否定応答NACKを含む場合に再送データをUEへ再送し、この場合、再送データは、NACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含み、
再送が失敗であるかどうかを決定し、
再送が失敗であることが決定すれば、再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを第1の基地局へ送り、この場合、第1の基地局をトリガして再送データをUEへ再送するために再送が失敗であることを示す情報が使用される。
随意的に、プロセッサ034は、コンピュータ命令0331を実行することにより、
事前設定期間内に基地局03が第1の基地局からフィードバックを受けるとともにフィードバックがNACKを含む場合、自動再送要求ARQ態様で再送データをUEへ再送し、この場合、再送データはNACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む。
随意的に、基地局03は、第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファを更に含む。例えば、メモリが第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファを更に含む。したがって、プロセッサ034は、コンピュータ命令0331を実行することにより、
フィードバックが否定応答NACKを含むとともに第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあれば、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスを使用することにより再送データをUEへ再送し、この場合、再送データは、NACKに対応するデータブロックを第1のデータブロックの状態で含む。
随意的に、第1のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にある。
第1のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが第1のデータブロックをUEへ送るために使用される場合、プロセッサ034は、コンピュータ命令0331を実行することにより、
第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが占有状態にある場合、第2のHARQバッファ内の他のプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、他のプロセスは、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスとは異なるとともにアイドル状態であり、また、NDI値は、基地局によってUEへ最後に送られたNDI値とは異なり、或いは、
第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にある場合、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、基地局によってUEへ最後に送られたNDI値と同じである。
このようにすると、プロセッサが第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第1の瞬間に第1の基地局へ送るため、第1の基地局は、第1の瞬間と第2の瞬間との間の瞬間に第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を受け、その結果、第2の瞬間に、すなわち、基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックをUEへ送るときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を第1の基地局が既に取得してしまっているようにされ、そのため、第1の基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
実施形態12
本発明のこの実施形態は基地局04を提供する。図24に示されるように、基地局04は、バス041と、バス041に接続されるメモリ043及びプロセッサ044とを含む。随意的に、基地局04は、バス041に接続されるとともに他のネットワーク要素と通信するように構成される通信インタフェース042を更に含む。例えば、プロセッサ044は、通信インタフェース042を使用することにより、送信、受信等を含む作業を実行する。
この実施形態において、メモリ043はコンピュータ命令0431を記憶するように構成され、また、プロセッサ043は、コンピュータ命令0431を実行することにより、
第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースの識別子であって第1の瞬間に第2の基地局により送られる識別子を受け、
第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、ユーザ機器UEにより送られるフィードバックを受け、この場合、フィードバックは、第2の瞬間に第2の基地局により送られる第1のデータブロックに関するUEのフィードバックであり、
フィードバックを第2の基地局へ送る。
第2の瞬間は第1の瞬間よりも遅く、第2の瞬間と第1の瞬間との間の間隔Tは、第2の基地局と基地局04との間のワンタイム伝送を実行するための遅延tよりも大きい或いは遅延tに等しく、第2の基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、基地局04がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、プロセッサ04は、コンピュータ命令0431を実行することにより、更に、
第1の瞬間の前に、UE又はゲートウェイにより送られるサービスベアラ設定要求を受け、この場合、サービスベアラ設定要求は、UE、ゲートウェイ、及び、基地局04の間のサービスベアラを設定することを要求するために使用され、
第1の無線リンク制御RLC層論理チャネルと第2のRLC層論理チャネルとを設定し、この場合、第1のRLC層論理チャネルが基地局04とUEとの間の伝送のために使用され、第2のRLC層論理チャネルが基地局04と第2の基地局との間の伝送のために使用される。
随意的に、プロセッサ044は、コンピュータ命令0431を実行することにより、更に、ゲートウェイにより送られるサービスを受けるとともに、第2のRLC層論理チャネルを使用することによってサービス中の遅延非依存データサービスタイプのサービスを第1の瞬間の前に第2の基地局へ送り、或いは、プロセッサ044は、第1の瞬間に第2の基地局により送られるxを受け、ここで、xが第2の瞬間に第2の基地局によりUEへ送られる第1のデータブロックの量であり、また、プロセッサ044は、第2の瞬間の前に、サービス中の遅延非依存データサービスタイプの1つのサービスからx個の第1のデータブロックを取得して、第2のRLC層論理チャネルを使用することによりx個の第1のデータブロックを第2の基地局へ送る。
随意的に、プロセッサ04は、コンピュータ命令0431を実行することにより、更に、ゲートウェイにより送られるサービスを受けて、第2のPUCCHコードチャネルリソースを決定し、この場合、第2のデータブロックに関するフィードバックを基地局04へ送るために第2のPUCCHコードチャネルリソースがUEによって使用され、また、プロセッサ04は、第1のRLC層論理チャネルを使用することによって第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第2のデータブロックとをUEへ送り、この場合、第2のデータブロックがサービス中の遅延依存サービスタイプのサービスに対応するデータブロックである。
随意的に、第2の基地局と基地局04との間のワンタイム局間一方向伝送の遅延tは、以下の式を満たす。
t=t1*A+B
ここで、t1は、基地局04と第2の基地局との間の理論伝送遅延、Aはt1を調整するための定数、Bはt1のオフセット定数である。
随意的に、プロセッサ04は、コンピュータ命令0431を実行することにより、更に、
基地局04がフィードバックを第2の基地局へ送った後、第2の基地局により送られる、再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを受け、この場合、フィードバックがNACKを含むとともに第2の基地局がUEへ再送データを再送しないことが決定された後、再送が失敗であることを示す情報が第2の基地局により基地局04へ送られ、
再送データをUEへ再送し、この場合、再送データは、NACKに対応する第1のデータブロックを成すデータブロックである。
このようにすると、プロセッサが第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第2の瞬間の前に受けるため、第2の瞬間に、すなわち、第2の基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及び第1のデータブロックをUEへ送るときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を基地局が既に取得してしまっているようにされ、そのため、基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
実施形態13
本発明のこの実施形態は、実施形態9に記載される基地局と実施形態10に記載される基地局とを含むデータ伝送システムを提供する。
本発明のこの実施形態は、実施形態11に記載される基地局と実施形態12に記載される基地局とを含むデータ伝送システムを提供する。
実施形態14
本発明のこの実施形態は基地局05を提供する。図25に示されるように、基地局05は、送信ユニット051及び受信ユニット052を含む。
送信ユニット051は、第1の情報を第1の基地局へ送るように構成され、この場合、第1の情報は、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースの量x、基地局によりユーザ機器UEへ送られる第1のデータブロックの量x、及び、第1のチャネルコードワードのうちの1つを含み、それにより、第1の基地局は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを決定し、この場合、第1のPUCCHコードチャネルリソースは、第1のデータブロックに関するフィードバックを第1の基地局へ送るためにUEにより使用され、また、第1のチャネルコードワードは、x個の第1のデータブロックに対応するチャネルコードワードである。
受信ユニット052は、第1の基地局により送られるx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを受けるように構成される。
送信ユニット051は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及びx個の第1のデータブロックをUEへ送るように更に構成される。
受信ユニット052は、第1の基地局からフィードバックを受けるように更に構成され、この場合、フィードバックは、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりUEから第1の基地局によって受けられる。
基地局05がUEの副成分搬送波を扱い、また、第1の基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、送信ユニット051は、具体的には、UEの優先度が基地局にアクセスする他のUEの優先度よりも高いと基地局が決定するときに第1の情報を第1の基地局へ送るように構成される。
随意的には、図26に示されるように、基地局05は、
フィードバックが否定応答NACKを含む場合に、再送データをUEへ再送するように構成される第1の再送ユニット053であって、再送データがNACKに対応するデータブロックをx個のデータブロックの状態で含む、第1の再送ユニット053と、
再送が失敗であるかどうかを決定するように構成される判断ユニット054と、
再送が失敗であると決定される場合に、再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを第1の基地局へ送るように構成される表示ユニット055であって、第1の基地局をトリガして再送データをUEへ再送するために再送が失敗であることを示す情報が使用される、表示ユニット055と、
を更に含む。
随意的には、図27に示されるように、基地局05は、
事前設定期間内に基地局が第1の基地局からフィードバックを受けるとともにフィードバックがNACKを含むときに自動再送要求ARQ態様で再送データをUEへ再送するように構成される第2の再送ユニット056であって、再送データがNACKに対応するデータブロックをx個のデータブロックの状態で含む、第2の再送ユニット056、
を更に含む。
随意的には、図28に示されるように、基地局05は、第1のハイブリッド自動再送要求HARQバッファ057、第2のHARQバッファ058、及び、第3の再送ユニット059を更に含む。
第3の再送ユニット059は、フィードバックが否定応答NACKを含むとともに第1のHARQバッファ057内の全てのHARQプロセスが占有状態にあるときに第2のHARQバッファ058内のHARQプロセスを使用することにより再送データをUEへ再送するように構成され、この場合、再送データは、NACKに対応するデータブロックをx個のデータブロックの状態で含む。
随意的に、第1のHARQバッファ057内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ058内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にある。
第1のHARQバッファ057内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが第1のデータブロックをUEへ送るために使用されれば、第3の再送ユニット059は、具体的には、
第2のHARQバッファ058内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが占有状態にある場合、第2のHARQバッファ058内の他のプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送るように構成され、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、他のプロセスは、第2のHARQバッファ058内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスとは異なるとともにアイドル状態であり、また、NDI値は、基地局によってUEへ最後に送られたNDI値とは異なり、或いは、
第2のHARQバッファ058内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にある場合、第2のHARQバッファ058内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送るように構成さあれ、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、基地局によってUEへ最後に送られたNDI値と同じである。
随意的に、送信ユニット051は、第2の情報を第1の基地局へ送るように更に構成され、この場合、第2の情報は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの量m、基地局によりUEへ送られる再送データ中のデータブロックの量m、及び、第2のチャネルコードワードのうちの1つを含み、これにより、第1の基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定し、この場合、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを第1の基地局へ送るためにUEにより使用され、また、第2のチャネルコードワードは、再送データ中のデータブロックに対応するチャネルコードワードである。したがって、受信ユニット052は、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子であって第1の基地局により送られる識別子を受けるように更に構成され、送信ユニット051は、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送るように更に構成され、また、受信ユニット052は、再送データに関するフィードバックを第1の基地局から受けるように更に構成され、この場合、再送データに関するフィードバックは、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりUEから第1の基地局によって受けられる。
随意的に、フィードバックはNACKを含み、また、受信ユニット052は、具体的には、フィードバックと第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とを第1の基地局から受けるように構成され、この場合、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを第1の基地局へ送るためにUEにより使用される。したがって、送信ユニット051は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送るように更に構成され、また、受信ユニット052は、再送データに関するフィードバックを第1の基地局から受けるように更に構成され、この場合、再送データに関するフィードバックは、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりUEから第1の基地局によって受けられる。
このようにすると、第1の基地局がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定するとともに、送信ユニットがx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送るため、第1の基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第1のデータブロックとを受けるときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を第1の基地局が既に取得してしまっており、そのため、第1の基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
実施形態15
本発明のこの実施形態は基地局06を提供する。図29に示されるように、基地局06は、受信ユニット061と送信ユニット062とを含む。
受信ユニット061は、第2の基地局により送られる第1の情報を受けるように構成され、この場合、第1の情報は、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースの量x、第2の基地局によりユーザ機器UEへ送られる第1のデータブロックの量x、及び、第1のチャネルコードワードのうちの1つを含み、この場合、第1のPUCCHコードチャネルリソースは、第1のデータブロックに関するフィードバックを基地局へ送るためにUEにより使用され、また、第1のチャネルコードワードは、x個の第1のデータブロックに対応するチャネルコードワードである。
送信ユニット062は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを第2の基地局へ送るように構成され、それにより、第2の基地局は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送る。
受信ユニット061は、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、UEにより送られるフィードバックを受けるように更に構成される。
送信ユニット062は、フィードバックを第2の基地局へ送るように更に構成される。
第2の基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、基地局06がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、受信ユニット061は、第2の基地局により送られる第1の情報を受ける前に、UE又はゲートウェイにより送られるサービスベアラ設定要求を受けるように更に構成され、この場合、サービスベアラ設定要求は、UE、ゲートウェイ、及び、基地局の間のサービスベアラを設定することを要求するために使用される。図30に示されるように、基地局06は、第1の無線リンク制御RLC層論理チャネル及び第2のRLC層論理チャネルを設定するように構成されるチャネル設定ユニット063を更に含み、この場合、第1のRLC層論理チャネルは、基地局とUEとの間の伝送のために使用され、また、第2のRLC層論理チャネルは、基地局と第2の基地局との間の伝送のために使用される。
随意的に、受信ユニット061は、ゲートウェイにより送られるサービスを受けるように更に構成される。図31に示されるように、基地局06は、サービス中の遅延非依存データサービスタイプのサービスからx個の第1のデータブロックを取得してx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定するように構成される取得ユニット064を更に含む。したがって、送信ユニット062がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを第2の基地局へ送るように更に構成されることは、送信ユニット062が第2のRLC層論理チャネルを使用することによりx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを第2の基地局へ送るように更に構成されることを含む。
随意的に、受信ユニット061は、ゲートウェイにより送られるサービスを受けるように更に構成される。図32に示されるように、基地局06は、第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定するように構成される決定ユニット065を更に含み、この場合、第2のPUCCHコードチャネルリソースは、第2のデータブロックに関するフィードバックを基地局へ送るためにUEにより使用される。したがって、送信ユニット062は、第1のRLC層論理チャネルを使用することにより第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第2のデータブロックとをUEへ送るように更に構成され、この場合、第2のデータブロックは、サービス中の遅延依存サービスタイプのサービスに対応するデータブロックである。
随意的に、フィードバックが否定応答NACKを含み、フィードバックが第2の基地局へ送られた後、受信ユニット061は、第2の基地局により送られる、再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを受けるように更に構成され、この場合、フィードバックがNACKを含むとともに第2の基地局がUEへ再送データを再送しないことが決定された後、再送が失敗であることを示す情報が第2の基地局により基地局へ送られる。図33に示されるように、基地局06は、再送データをUEへ再送するように構成される再送ユニット066を更に含み、この場合、再送データは、NACKに対応するデータブロックをx個の第1のデータブロックの状態で含む。
随意的に、フィードバックがNACKを含み、また、フィードバックが第2の基地局へ送られた後、受信ユニット061は、第2の基地局により送られる第2の情報を受けるように更に構成され、この場合、第2の情報は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの量m、第2の基地局によりUEへ送られる再送データ中のデータブロックの量m、及び、第2のチャネルコードワードのうちの1つを含み、この場合、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを基地局へ送るためにUEにより使用され、第2のチャネルコードワードは、再送データ中のデータブロックに対応するチャネルコードワードであり、また、再送データは、NACKに対応するデータブロックをx個の第1のデータブロックの状態で含む。したがって、送信ユニット062は、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第2の基地局へ送るように更に構成され、それにより、第2の基地局は、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送り、受信ユニット061は、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより再送データに関するフィードバックをUEから受けるように更に構成され、また、送信ユニット062は、再送データに関するフィードバックを第2の基地局へ送るように更に構成される。
随意的には、フィードバックがNACKを含み、また、送信ユニット062は、具体的には、フィードバックと第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とを第2の基地局へ送るように構成され、それにより、第2の基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送り、この場合、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを基地局へ送るためにUEによって使用され、また、再送データは、NACKに対応するデータブロックをx個の第1のデータブロックの状態で含むとともに、第2の基地局によってUEへ送られる。したがって、受信ユニット061は、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより再送データに関するフィードバックをUEから受けるように更に構成され、また、送信ユニット062は、再送データに関するフィードバックを第2の基地局へ送るように構成される。
このようにすると、基地局がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定するとともに、副基地局がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送るため、受信ユニットが第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第1のデータブロックとを受けるときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を基地局が既に取得してしまっており、そのため、基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
実施形態16
本発明のこの実施形態は基地局07を提供する。図34に示されるように、基地局07は、バス071と、バス071に接続されるメモリ073及びプロセッサ074とを含む。随意的に、基地局07は、バス071に接続されるとともに他のネットワーク要素と通信するように構成される通信インタフェース072を更に含む。例えば、プロセッサ074は、通信インタフェース072を使用することにより、送信、受信等を含む作業を実行する。
この実施形態では、メモリ073がコンピュータ命令0731を記憶するように構成され、また、プロセッサ074は、コンピュータ命令0731を実行することにより、
第1の情報を第1の基地局へ送り、この場合、第1の情報は、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースの量x、基地局によりユーザ機器UEへ送られる第1のデータブロックの量x、及び、第1のチャネルコードワードのうちの1つを含み、それにより、第1の基地局は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを決定し、この場合、第1のPUCCHコードチャネルリソースは、第1のデータブロックに関するフィードバックを第1の基地局へ送るためにUEにより使用され、また、第1のチャネルコードワードは、x個の第1のデータブロックに対応するチャネルコードワードであり、
第1の基地局により送られる、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを受け、
x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送り、及び、
フィードバックを第1の基地局から受け、
この場合、フィードバックは、第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりUEから第1の基地局によって受けられ、
この場合、基地局07がUEの副成分搬送波を扱い、また、第1の基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、プロセッサ074は、コンピュータ命令0731を実行することにより、更に、UEの優先度が基地局07にアクセスする他のUEの優先度よりも高いことが決定されるときに、第1の情報を第1の基地局へ送る。
随意的に、プロセッサ074は、コンピュータ命令0731を実行することにより、フィードバックが否定応答NACKを含む場合に再送データをUEへ再送し、この場合、再送データがNACKに対応するデータブロックをx個のデータブロックの状態で含み、また、プロセッサ074は、再送が失敗であるかどうかを決定するとともに、再送が失敗であると決定すれば、再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを第1の基地局へ送り、この場合、第1の基地局をトリガして再送データをUEへ再送するために再送が失敗であることを示す情報が使用される。
随意的に、プロセッサ074は、コンピュータ命令0731を実行することにより、事前設定期間内にフィードバックが第1の基地局から受けられるとともにフィードバックがNACKを含む場合、自動再送要求ARQ態様で再送データをUEへ再送し、この場合、再送データは、NACKに対応するデータブロックをx個のデータブロックの状態で含む。
或いは、図35に示されるように、基地局07は、第1のハイブリッド自動再送要求HARQバッファ0732及び第2のHARQバッファ0733を例えばメモリ073内に更に含む。プロセッサ0731は、コンピュータ命令0731を実行することにより、フィードバックが否定応答NACKを含むとともに第1のHARQバッファ0732内の全てのHARQプロセスが占有状態にあれば、第2のHARQバッファ0733内のHARQプロセスを使用することにより再送データをUEへ再送し、この場合、再送データは、NACKに対応するデータブロックをx個のデータブロックの状態で含む。
随意的に、第1のHARQバッファ0732内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ0733内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にある。第1のHARQバッファ0732内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが第1のデータブロックをUEへ送るために使用される場合、プロセッサ074は、コンピュータ命令0731を実行することにより、
第2のHARQバッファ0733内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスが占有状態にある場合、第2のHARQバッファ0733内の他のプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、他のプロセスは、第2のHARQバッファ0733内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスとは異なるとともにアイドル状態であり、また、NDI値は、基地局によってUEへ最後に送られたNDI値とは異なり、或いは、
第2のHARQバッファ0733内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にある場合、第2のHARQバッファ0733内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって再送データをUEへ再送するとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、基地局によってUEへ最後に送られたNDI値と同じである。
随意的に、プロセッサ074は、コンピュータ命令0731を実行することにより、第2の情報を第1の基地局へ送り、この場合、第2の情報は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの量m、基地局によりUEへ送られる再送データ中のデータブロックの量m、及び、第2のチャネルコードワードのうちの1つを含み、それにより、第1の基地局が第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定し、この場合、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを第1の基地局へ送るためにUEにより使用され、第2のチャネルコードワードは、再送データ中のデータブロックに対応するチャネルコードワードであり、また、プロセッサ074は、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子であって第1の基地局により送られる識別子を受け、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送り、及び、再送データに関するフィードバックを第1の基地局から受け、この場合、再送データに関するフィードバックは、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりUEから第1の基地局によって受けられる。
随意的に、フィードバックはNACKを含み、また、プロセッサ074は、コンピュータ命令0731を実行することにより、具体的には、フィードバックと第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とを第1の基地局から受け、この場合、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを第1の基地局へ送るためにUEにより使用される。したがって、プロセッサ074は、コンピュータ命令0731を実行することにより、更に、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送り、及び、再送データに関するフィードバックを第1の基地局から受け、この場合、再送データに関するフィードバックは、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによりUEから第1の基地局によって受けられる。
このようにすると、第1の基地局がx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定するとともに、プロセッサがx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送るため、第1の基地局が第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第1のデータブロックとを受けるときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準を第1の基地局が既に取得してしまっており、そのため、第1の基地局は、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
実施形態17
本発明のこの実施形態は基地局08を提供する。図36に示されるように、基地局08は、バス081と、バス081に接続されるメモリ083及びプロセッサ084とを含む。随意的に、基地局08は、バス081に接続されるとともに他のネットワーク要素と通信するように構成される通信インタフェース082を更に含む。例えば、プロセッサ084は、通信インタフェース082を使用することにより、送信、受信等を含む作業を実行する。
この実施形態では、メモリ083がコンピュータ命令0831を記憶し、また、プロセッサ084は、コンピュータ命令0831を実行することにより、
第2の基地局により送られる第1の情報を受け、この場合、第1の情報は、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースの量x、第2の基地局によりユーザ機器UEへ送られる第1のデータブロックの量x、及び、第1のチャネルコードワードのうちの1つを含み、この場合、第1のPUCCHコードチャネルリソースは、第1のデータブロックに関するフィードバックを基地局へ送るためにUEにより使用され、また、第1のチャネルコードワードは、x個の第1のデータブロックに対応するチャネルコードワードであり、
x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとを第2の基地局へ送り、それにより、第2の基地局は、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送り、
第1のPUCCHコードチャネルリソースを使用することにより、UEにより送られるフィードバックを受け、及び、
フィードバックを第2の基地局へ送り、
この場合、第2の基地局がUEの副成分搬送波を扱い、また、基地局08がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、基地局08が第2の基地局により送られる第1の情報を受ける前に、プロセッサ084は、コンピュータ命令0831を実行することにより、UE又はゲートウェイにより送られるサービスベアラ設定要求を受け、この場合、サービスベアラ設定要求は、UE、ゲートウェイ、及び、基地局の間のサービスベアラを設定することを要求するために使用され、また、プロセッサ084は、第1の無線リンク制御RLC層論理チャネルと第2のRLC層論理チャネルとを設定し、この場合、第1のRLC層論理チャネルが基地局とUEとの間の伝送のために使用され、第2のRLC層論理チャネルが基地局と第2の基地局との間の伝送のために使用される。
随意的に、プロセッサ084は、コンピュータ命令0831を実行することにより、更に、ゲートウェイにより送られるサービスを受けて、サービス中の遅延非依存データサービスタイプのサービスからx個の第1のデータブロックを取得するとともに、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定し、したがって、x個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及びx個の第1のデータブロックを第2の基地局へ送ることは、第2のRLC層論理チャネルを使用することによりx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子及びx個の第1のデータブロックを第2の基地局へ送ることを含む。
随意的に、プロセッサ084は、コンピュータ命令0831を実行することにより、更に、ゲートウェイにより送られるサービスを受けて、第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定し、この場合、第2のデータブロックに関するフィードバックを基地局へ送るために第2のPUCCHコードチャネルリソースがUEによって使用され、また、プロセッサ084は、第1のRLC層論理チャネルを使用することによって第2のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第2のデータブロックとをUEへ送り、この場合、第2のデータブロックがサービス中の遅延依存サービスタイプのサービスに対応するデータブロックである。
随意的には、フィードバックが否定応答NACKを含み、また、基地局がフィードバックを第2の基地局へ送った後、プロセッサ084は、コンピュータ命令0831を実行することにより、更に、第2の基地局により送られる、再送が失敗であることを示す情報と再送データに対応するシーケンス番号とを受け、この場合、フィードバックがNACKを含むとともに第2の基地局がUEへ再送データを再送しないことが決定された後、再送が失敗であることを示す情報が第2の基地局により基地局へ送られ、また、プロセッサ084は、再送データをUEへ再送し、この場合、再送データは、NACKに対応するデータブロックをx個の第1のデータブロックの状態で含む。
随意的には、フィードバックがNACKを含み、また、基地局08がフィードバックを第2の基地局へ送った後、プロセッサ084は、コンピュータ命令0831を実行することにより、更に、第2の基地局により送られる第2の情報を受け、この場合、第2の情報は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの量m、第2の基地局によりUEへ送られる再送データ中のデータブロックの量m、及び、第2のチャネルコードワードのうちの1つを含み、この場合、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを基地局へ送るためにUEにより使用され、第2のチャネルコードワードは、再送データ中のデータブロックに対応するチャネルコードワードであり、また、再送データは、NACKに対応するデータブロックをx個の第1のデータブロックの状態で含み、また、プロセッサ084は、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を第2の基地局へ送り、それにより、第2の基地局は、m個の第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送り、プロセッサ084は、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することより再送データに関するフィードバックをUEから受けるとともに、再送データに関するフィードバックを第2の基地局へ送る。
随意的には、フィードバックがNACKを含み、また、プロセッサ084は、コンピュータ命令0831を実行することにより、具体的には、フィードバックと第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とを第2の基地局へ送り、それにより、第2の基地局は、第3のPUCCHコードチャネルリソースの識別子をUEへ送り、この場合、第3のPUCCHコードチャネルリソースは、再送データに関するフィードバックを基地局へ送るためにUEにより使用され、また、再送データは、NACKに対応するデータブロックをx個の第1のデータブロックの状態で含むとともに、第2の基地局によりUEへ送られる。
したがって、プロセッサは、コンピュータ命令を実行することにより、更に、第3のPUCCHコードチャネルリソースを使用することによって再送データに関するフィードバックをUEから受けるとともに、再送データに関するフィードバックを第2の基地局へ送る。
このようにすると、プロセッサがx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子を決定するとともに、プロセッサがx個の第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子とx個の第1のデータブロックとをUEへ送るため、プロセッサが第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子と第1のデータブロックとを受けるときに、第1のデータブロックに関するフィードバックを復調するための基準をプロセッサが既に取得してしまっており、そのため、プロセッサは、フィードバックを適時の態様で復調して転送することができ、これにより、データ伝送効率が向上される。
実施形態18
本発明のこの実施形態は、実施形態14に記載される基地局と実施形態15に記載される基地局とを含むデータ伝送システムを提供する。
本発明のこの実施形態は、実施形態16に記載される基地局と実施形態17に記載される基地局とを含むデータ伝送システムを提供する。
実施形態19
本発明のこの実施形態は他の基地局09を更に提供する。図37に示されるように、基地局09は、
第1のハイブリッド自動再送要求HARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあることを決定するように構成される決定ユニット091と、
第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによって第2のデータブロックをユーザ機器UEへ送るように構成される送信ユニット092と、
を含む。
第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファは、基地局に配置される異なるHARQバッファである。
随意的に、第1のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にある。
随意的に、送信ユニット092は、第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあると基地局09が決定する前に、第1のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって第1のデータブロックをUEへ送るように更に構成される。図38に示されるように、基地局09は受信ユニット093を更に含み、該受信ユニット093は、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することにより第2のデータブロックがUEへ送られる前に、第1のデータブロックに関するUEのフィードバックを受けるように構成され、この場合、フィードバックが否定応答NACKを含めば、第2のデータブロックは、NACKに対応する第1のデータブロックを成すデータブロックであり、或いは、フィードバックが肯定応答ACKを含めば、第2のデータブロックは、第1のデータとは異なるデータブロックである。
随意的に、フィードバックがNACKを含むとともに、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にある場合、送信ユニット092は、具体的には、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって第2のデータブロックをUEへ送るとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送るように構成され、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、基地局によってUEへ最後に送られたNDI値と同じである。
随意的に、フィードバックがNACKを含む場合には、図39に示されるように、基地局09は、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによって第2のデータブロックがUEへ送られた後、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによって第2のデータブロックが送られないことを決定するように構成される判断ユニット094と、失敗を示す情報と第2のデータブロックに対応するシーケンス番号とを第1の基地局へ送るように構成される表示ユニット095であって、第2のデータブロックをUEへ再送するべく第1の基地局をトリガするために失敗を示す情報が使用される、表示ユニット095とを更に含む。基地局09がUEの副成分搬送波を扱い、また、第1の基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、受信ユニット093は、具体的には、フィードバックを第1の基地局から受けるように構成され、この場合、フィードバックは、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースを使用することによってUEにより第1の基地局へ送られ、また、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は、基地局によって決定されるとともに、基地局により第1の基地局及びUEへ送られ、或いは、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は、基地局がPUCCHコードチャネルリソースを割り当てるように第1の基地局に要求した後、第1の基地局から基地局によって受けられる。
このように、第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファを第2の基地局に配置することにより、HARQバッファの量が増大される。第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあると、送信ユニットは、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することにより第2のデータブロックを送り、それにより、データ伝送プロセスにおける停止及び待ちの現象が減って、停止及び待ちによって引き起こされる遅延が回避され、その結果、データ伝送効率が向上される。
実施形態20
本発明のこの実施形態は基地局10aを更に提供する。図40に示されるように、基地局10aは、バス101aと、バス101aに接続されるメモリ103a及びプロセッサ104aとを含む。随意的に、基地局10aは、バス101aに接続されるとともに他のネットワーク要素と通信するように構成される通信インタフェース102aを更に含む。例えば、プロセッサ104aは、通信インタフェース102aを使用することにより、送信、受信等を含む作業を実行する。
この実施形態では、メモリ103aがコンピュータ命令1031aを記憶するように構成され、また、プロセッサ104aは、コンピュータ命令1031aを実行することにより、
第1のハイブリッド自動再送要求HARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあることを決定し、及び、
第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することにより第2のデータブロックをユーザ機器UEへ送る。
第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファは、基地局に配置される異なるHARQバッファである。随意的に、第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファはメモリの一部である。
随意的に、第1のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDは、第2のHARQバッファ内のHARQプロセスのプロセスIDと一対一対応にある。
随意的に、プロセッサ104aは、コンピュータ命令1031aを実行することにより、更に、第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあることが決定される前に、第1のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することにより第1のデータブロックをUEへ送り、また、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することにより第2のデータブロックがUEへ送られる前に、第1のデータブロックに関するUEのフィードバックを受け、この場合、フィードバックが否定応答NACKを含めば、第2のデータブロックは、NACKに対応する第1のデータブロックを成すデータブロックであり、或いは、フィードバックが肯定応答ACKを含めば、第2のデータブロックは、第1のデータブロックとは異なるデータブロックである。
随意的に、フィードバックがNACKを含むとともに、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスがアイドル状態にある場合、プロセッサ104aは、コンピュータ命令1031aを実行することにより、具体的には、第2のHARQバッファ内にあってそのプロセスIDがyであるHARQプロセスを使用することによって第2のデータブロックをUEへ送るとともに、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージをUEへ送り、この場合、ダウンリンクスケジューリング許可メッセージはNDI値を伝え、また、NDI値は、基地局によってUEへ最後に送られたNDI値と同じである。
随意的に、フィードバックがNACKを含む場合には、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによって基地局10aが第2のデータブロックをUEへ送った後、プロセッサ104aは、コンピュータ命令1031aを実行することにより、更に、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することによって第2のデータブロックが送られないことを決定するとともに、失敗を示す情報と第2のデータブロックに対応するシーケンス番号とを第1の基地局へ送り、この場合、第2のデータブロックをUEへ再送するべく第1の基地局をトリガするために失敗を示す情報が使用される。基地局10aがUEの副成分搬送波を扱い、また、第1の基地局がUEの主成分搬送波を扱う。
随意的に、プロセッサ104aは、コンピュータ命令1031aを実行することにより、具体的には、フィードバックを第1の基地局から受け、この場合、フィードバックは、第1の物理アップリンク制御チャネルPUCCHコードチャネルリソースを使用することによってUEにより第1の基地局へ送られ、また、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は、基地局によって決定されるとともに、基地局により第1の基地局及びUEへ送られ、或いは、第1のPUCCHコードチャネルリソースの識別子は、基地局がPUCCHコードチャネルリソースを割り当てるように第1の基地局に要求した後、第1の基地局から基地局によって受けられる。
このように、第1のHARQバッファ及び第2のHARQバッファを第2の基地局に配置することにより、HARQバッファの量が増大される。第1のHARQバッファ内の全てのHARQプロセスが占有状態にあると、プロセッサは、第2のHARQバッファ内にあってアイドル状態にあるHARQプロセスを使用することにより第2のデータブロックを送り、それにより、データ伝送プロセスにおける停止及び待ちの現象が減って、停止及び待ちによって引き起こされる遅延が回避され、その結果、データ伝送効率が向上される。
実施形態21
本発明のこの実施形態は、実施形態20に記載される基地局を含むデータ伝送システムを提供する。
本発明のこの実施形態は、実施形態21に記載される基地局を含むデータ伝送システムを提供する。
当業者であれば明確に分かるように、便宜上及び説明を簡単にするため、前述のシステム、装置、及び、ユニットの詳細な作動プロセスに関しては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照することができ、したがって、その詳細については本明細書中で再び説明しない。
本出願において提供される幾つかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び、方法を他の態様で実施できることが理解されるべきである。例えば、記載された装置実施形態は単なる典型例にすぎない。例えば、ユニット分割は、単なる論理的な機能的分割にすぎず、実際の実装においては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素が組み合わされ或いは他のシステムに組み込まれてもよく、或いは、幾つかの特徴が無視され又は実行されなくてもよい。また、表示された或いは論じられた相互結合又は直接結合又は通信接続は、幾つかのインタフェースを使用することにより実施されてもよい。装置間又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的形態、機械的形態、又は、他の形態で実施されてもよい。他の例において、本発明の実施形態の幾つかの添付図面では、例えば、図12〜図22、図25〜図33、及び、図37〜図39では、幾つかのユニットが実線又は破線を使用することにより接続される。実線がユニット間の直接的な接続を示し、また、破線がユニット間の間接的な接続を示すことが理解され得る。「直接的な接続」とは、情報の送受信を本発明の実施形態で与えられる他のユニットを使用することによって転送されることなく実施することである。「間接的な接続」とは、情報の送受信又は情報の他の処理作業を本発明の実施形態で与えられる他のユニットを使用することにより転送され或いはトリガされることで実施することである。
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に別個であってもよく或いは別個でなくてもよく、また、ユニットとして表示される部分は、物理的ユニットであってもよく或いは物理的ユニットでなくてもよく、1つの位置に位置付けられてもよく、或いは、複数のネットワークに分配されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の必要性に従って選択されてもよい。
また、本発明の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに組み込まれてもよく、或いは、各ユニットが物理的に単独で存在してもよく、或いは、2つ以上のユニットが1つのユニットへと一体化される。一体型ユニットは、ハードウェアの形態を成して実装されてもよく、或いは、ハードウェアにソフトウェア機能ユニットを加えた形態を成して実装されてもよい。
本発明の技術的な解決策が本質的に、或いは、従来技術に寄与する部分が、或いは、技術的解決策の全部又は一部が、ソフトウェアプロダクトの形態で実施されてもよいことが理解され得る。コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶されるとともに、本発明の実施形態に記載される方法のステップの全部又は一部を行うようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス等であってもよい)に指示するための幾つかの命令を含む。前述の記憶媒体としては、USBフラッシュドライブ、取り外し可能なハードディスク、リード・オンリー・メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は、光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる任意の媒体が挙げられる。
以上の説明は、本発明の単なる特定の実施態様にすぎず、本発明の保護範囲を限定しようとするものではない。本発明で開示される技術的範囲内で当業者により容易に考え出されるいかなる変形も置換も、本発明の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求項の保護範囲に従うべきものとする。