JP6631929B2 - 通信システム、基地局装置、端末装置、通信方法およびプログラム - Google Patents

通信システム、基地局装置、端末装置、通信方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明のいくつかの態様は、通信システム、基地局装置、端末装置、通信方法およびプログラムに関する。
本願は、2016年8月10日に、日本に出願された特願2016−158138号と、2016年9月20日に、日本に出願された特願2016−183460号と、に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
始めに、第1背景技術について説明する。
LTE(Long Term Evolution)方式を利用した無線通信システムでは、アンライセンスバンド(unlicensed band)の利用が検討されている。アンライセンスバンドとは、通信事業を行う際に免許の必要がない周波数帯域である。そのため、免許を受けていない事業者同士が、互いに独立してアンライセンスバンドを用いて通信を行う可能性がある。
そこで、例えば、アンライセンスバンドでは、他のシステムとの干渉を抑制するために、LBT(Listen Before Talk)メカニズムに基づく送信制御を採用することが考えられている。LBTメカニズムでは、送信機器は、信号を送信する前にリスニングを実行して、他の通信システム(他オペレータのアンライセンスバンド通信、Wi−Fi等)からの送信信号の測定や検出を行う。送信機器は、干渉となる他の通信システムからの送信信号を検出しない場合には、信号送信を行う。送信機器は、干渉となる他の通信システムからの送信信号を検出した場合には、信号送信を中止し、一定期間経過後に再度リスニングを実行する。
ここで、端末装置から基地局装置へ、アンライセンスバンドでの信号送信を行う場合について説明する。この場合、基地局装置が端末装置に上りデータ送信用のリソースブロック(周波数と時間)を割り当てても、端末装置は、例えば信号送信直前に、LBTによって他の通信システムによる通信を検出する場合がある。この場合、端末装置は信号送信を中止し、別のリソースブロックが基地局装置から再度割り当てられるまで送信を待ち合わせる。このため、この端末装置の信号送信タイミングには大きな遅延(揺らぎ)が発生し得る。
上記の課題を解決するため、3GPP(Third Generation Partnership Project)において、基地局が端末にリソースブロックを割り当てる際、一度に複数のリソースブロックを割り当てることが提案されている(非特許文献1)。これにより、端末において、基地局からのリソースブロックの再割り当てを待ち合わせる時間が削減されることが期待される。
次に、第2背景技術について説明する。
LAA(Licensed−Assisted Access using LTE)方式において、アンライセンスバンド(unlicensed band)を用いて基地局装置へ信号を送信する直前において、端末装置は干渉波検出を行う。LAA方式とは、LTE(Long Term Evolution)方式においてアンライセンスバンドを用いて無線通信を行う方式である。LAAは、LTE−U(LTE in Unlicensed spectrum)とも呼ばれる。アンライセンスバンドとは、ライセンス不要の周波数帯域である。そのため、必ずしも許認可を受けていない事業者同士が、事業者間において互いに協調せずにアンライセンスバンドを用いて通信を行う可能性がある。
LAA方式では、端末装置が信号の送信に用いるリソースブロックを基地局装置が割り当てるときでも、端末装置は、LAA方式以外の他の方式、例えば、IEEE802.11に規定された無線LAN(Local Area Network)による通信を検出するとき、端末装置は、信号を送信せずに、他のリソースブロックが自装置に割り当てられるまで待機する。そのため、端末装置からの信号の送信タイミングに大きな遅延が発生することや、揺らぎが発生することがある。
非特許文献1には、LAA方式で通信を行う端末装置にリソースブロックを割り当てる際、一度に複数のリソースブロックを割り当てる基地局装置について記載されている。端末装置がいずれかのリソースブロックを用いて送信できなかったとしても、次回のリソースブロックの割り当てを待たずに、他のリソースブロックを用いて送信を行うことができる。その結果、端末装置からの信号の送信タイミングの遅延や揺らぎの発生が抑制される。
LG Electronics et al.,WF on multi−subframe scheduling in LAA,R1−161409, 3GPP,2016年2月15日
しかし、上述の第1背景技術は、下記の第1課題を有する。つまり、非特許文献1記載の技術では、複数割り当てられたリソースブロックのうち、端末装置にて選択されなかったリソースブロックについては使用されないこととなる。したがって、通信システムでは、信号の遅延を低減しつつ、無線リソースの利用効率を向上させることが望まれている。
また、上述の第2背景技術は、下記の第2課題を有する。つまり、LAA方式によれば、基地局装置は端末が実際に必要とするリソースブロックよりも多くのリソースブロックを割り当てることがある。そのため、割り当てられたリソースブロックの一部が使用されずに残ることがある。
本発明の第1の態様は、上記の第1の課題に鑑みてなされたものであり、信号の遅延を低減しつつ、無線リソースの利用効率を向上することができる通信システム、基地局装置、端末装置および通信方法を提供することを目的とする。
本発明の第2の態様は上記第2の課題に鑑みてなされたものであり、端末装置に割り当てられるリソースブロックを有効に利用することができる基地局装置、端末装置、通信システム、通信方法およびプログラムを提供する。
本発明の第1の態様は、基地局装置と、前記基地局装置と通信する端末装置と、を備える通信システムであって、前記基地局装置は、少なくとも1つ以上のリソースブロックからなる無線リソースを、複数の前記端末装置に割り当てるスケジューリング制御部と、前記端末装置からの受信信号を復調する受信処理部と、を備え、前記端末装置は、自端末装置に割り当てられた前記無線リソースの少なくとも一部を使用して送信データを送信する送信制御部を備える通信システムである。
本発明の第2の態様は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、複数の端末装置との通信を行う通信部と制御部とを備え、前記制御部は、前記複数の端末装置のいずれか1つである第1の端末装置にリソースブロックを割り当て、割り当てた前記リソースブロックのうち、前記第1の端末装置が使用しない未使用リソースブロックの少なくとも1つを特定し、特定した前記未使用リソースブロックのうち少なくとも1つを、前記第1の端末装置とは異なる他の端末装置に割り当てる基地局装置である。
本発明の第1の態様によれば、信号の遅延を低減しつつ、無線リソースの利用効率を向上することができる。
また、本発明の第2の態様によれば、端末装置に割り当てられるリソースブロックが有効に利用される。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムの構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係るスモールセル基地局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る端末装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るスケジューリング処理を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態における端末グループの割り当ての一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信処理の一例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係るスケジューリング情報の一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係るおける基地局装置の受信信号の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る基地局装置における受信信号の復調処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る通信システムの構成を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係るスモールセル基地局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る端末装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るスケジューリング処理を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る端末グループの割り当ての一例を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係るおける基地局装置の受信信号の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る基地局装置における受信信号の復調処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る通信システムの構成例を示す概略図である。 第3の実施形態に係るスモールセル基地局装置の構成を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態に係る端末装置の構成例を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態に係るスケジューリング通知方法の例を示す図である。 第3の実施形態に係るリソースブロックの割り当て例を示す図である。 第4の実施形態に係るリソースブロックの割り当て例を示す図である。 第4の実施形態に係るスモールセル基地局によるスケジューリング処理の例を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。
<通信システムの概要>
図1は、本実施形態に係る通信システム1001の構成を示す概略図である。通信システム1001は、所定の通信方式、例えばLAA(Licensed Assisted Access)方式を用いて無線通信を行う通信システムである。LAA方式は、3GPPにおいて提案された無線通信方式であり、ライセンスバンド(licensed band)を主セル(Pcell:Primary cell)、アンライセンスバンドを副セル(Scell:Secondary cell)としてキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)を行う無線通信方式である。
なお、キャリアアグリゲーションとは、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)と呼ばれる周波数帯域を複数束ねて帯域幅の拡張を行う手法である。主セルとは、キャリアアグリゲーションにおいて、最初にRRCコネクションを張ったセルまたはコンポーネントキャリアの呼称であり、副セルとは、2つ目以降のセルまたはコンポーネントキャリアの呼称である。
通信システム1001は、スモールセル基地局装置1010、マクロセル基地局装置1020、コアネットワークCN1001および複数の端末装置1030を含んで構成される。スモールセル基地局装置1010およびマクロセル基地局装置1020は、図面上それぞれ1つ記載しているが複数存在してもよい。
スモールセル基地局装置1010は、副セルとしてアンライセンスバンドを用いて各種のデータを送受信する。スモールセル基地局装置1010は、端末装置1030が送信する上りリンクデータの送信をスケジューリングし、その送信パラメータを定める。一般に、スモールセル基地局装置とは、データ送信に用いる電波が届く範囲が、マクロセル基地局装置と比較して相対的に狭い基地局装置である。スモールセルとは、その範囲の他、スモールセル基地局装置を意味することがある。スモールセルには、マイクロセル、ナノセル、ピコセルおよびフェムトセルが含まれ、その範囲の半径は、典型的には数百〜数十m以下である。
スモールセル基地局装置は、マクロセル基地局装置の機能を補完するために用いられることがある。スモールセル基地局装置は、例えば、人口密度の高い地域などの通信容量をより増加させる領域や、マクロセルからの電波が届きにくい領域に設置される。電波が届きにくい領域には、例えば、山間部、建造物の影、地下空間などがある。図1において、セルC1001は、スモールセル基地局装置1010からの電波が届く範囲を示す。
マクロセル基地局装置1020は、主セルとしてライセンスバンドを用いて各種のデータを送受信する。ライセンスバンドは、免許を要する周波数帯域を意味する。一般に、マクロセル基地局装置とは、データ送信に用いる電波が届く範囲が、スモールセル基地局装置と比較して相対的に広い基地局装置である。マクロセルとは、その範囲の他、マクロセル基地局装置を意味することがある。その範囲の半径は、典型的には数百m〜数kmである。
図1においては、セルC1002は、マクロセル基地局装置1020からの電波が届く範囲を示す。
スモールセル基地局装置1010とマクロセル基地局装置1020は、それぞれS1インターフェースを介してコアネットワークCN1001と接続されている。また、スモールセル基地局装置1010とマクロセル基地局装置1020は相互に接続されており、例えば、高速低遅延の理想的専用回線(ideal backhaul)を介して直接接続されてもよいし、X2インターフェースを介して接続されてもよい。X2インターフェースを介した接続では、相対的に低速中遅延の非理想的回線(non−ideal backhaul)が用いられてもよい。これらの専用回線は、無線であっても有線であってもよい。
なお、スモールセル基地局装置1010とマクロセル基地局装置1020は、1つの基地局装置として一体に構成されてもよい。
端末装置1030は、相手先の機器と、通信システム1001を介して無線通信を行う通信装置である。端末装置1030は、例えば、携帯電話装置、タブレット端末装置、無線通信カードなどのユーザ装置である。端末装置1030は、スモールセル基地局装置1010から受信した送信パラメータに基づいて上りリンクデータをスモールセル基地局装置1010に送信する。
通信システム1001では、スモールセル基地局装置1010またはマクロセル基地局装置1020は、少なくとも1つ以上のリソースブロックからなる無線リソースを、複数の端末装置1030に割り当てる。端末装置1030は、自端末装置に割り当てられた無線リソースの少なくとも一部を使用して上り送信データを生成し、スモールセル基地局装置1010に送信する。スモールセル基地局装置1010は、端末装置1030からの受信信号を復調する。
なお、スモールセル基地局装置1010とマクロセル基地局装置1020は、1つの基地局装置として一体に構成されてもよい。
<スモールセル基地局装置>
次に、本実施形態に係るスモールセル基地局装置1010の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係るスモールセル基地局装置1010の構成を示す概略ブロック図である。スモールセル基地局装置1010は、第1通信部1011、第2通信部1012および制御部1013を含んで構成される。
第1通信部1011は、副セル受信部1111、副セル送信部1112および干渉受信部1113を含んで構成される。
副セル受信部1111は、アンライセンスバンドの電波を受信信号として、端末装置1030から受信する。副セル受信部1111は、受信した受信信号を制御部1013に出力する。
副セル送信部1112は、制御部1013から入力される送信信号を、アンライセンスバンドの電波として端末装置1030に送信する。
干渉受信部1113は、アンライセンスバンドの一部または全部の帯域において、他の信号源からの電波を受信信号として受信する。干渉受信部1113が受信した受信信号を干渉信号とよぶことがある。他の信号源は、典型的には通信システム1001とは別個の無線通信システムの構成装置である。別個の無線通信システムとしては、LAA方式を用いる他の無線通信システム、IEEE802.11に規定された通信方式を用いる無線通信システム等がある。干渉受信部1113は、受信した受信信号をセンシング処理部1134に出力する。
なお、副セル受信部1111、副セル送信部1112および干渉受信部1113は、機能を共有化して1つの送受信モジュールとして一体に構成されてもよい。
第2通信部1012は、コアネットワークCN1001の各構成装置およびマクロセル基地局装置1020との間で、それぞれ各種のデータを送受信する。
制御部1013は、スケジューリング制御部1131、端末特定部1132、信号復調部1133、センシング処理部1134および送信判定部1135を含んで構成される。
スケジューリング制御部1131は、上りリンクデータの送信パラメータを決定し、上りスケジューリング情報(UL grant)を生成する。上りリンクデータは、上り共通チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)等を使用して送信される。上りスケジューリング情報は、例えば、割り当てるリソースブロックやリソースブロック群等の無線リソース情報、伝送レート(MCS:Modulation and Coding Scheme)、送信電力制御(TPC:Transmission Power Control)コマンド等の送信パラメータ等である。生成された上りスケジューリング情報は、下り制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel等)によって端末装置1030へ通知される。通知の詳細については後述するが、端末装置個別に通知してもよいし、複数の端末装置からなる端末装置グループの共通信号として通知してもよい。
なお、本実施例において、無線リソースとは、1つのリソースブロックまたは複数のリソースブロックからなるリソースブロック群を意味する場合がある。
スケジューリング制御部1131は、生成した上りスケジューリング情報を端末特定部1132、信号復調部1133および送信判定部1135に出力する。なお、スケジューリング制御部1131は、スモールセル基地局装置1010内の機能として説明するが、マクロセル基地局装置1020内の機能として実現してもよい。
端末特定部1132は、副セル受信部1111から入力される受信信号およびスケジューリング制御部1131から入力される上りスケジューリング情報に基づいて、受信信号に含まれる送信元の端末装置1030およびその台数を特定する。特定の方法については後述するが、端末装置1030から受信する端末固有の参照信号(Reference Signal)を用いて特定を行う。
端末特定部1132は、受信信号を信号復調部1133に出力する。また、端末特定部1132は、特定した送信元である端末装置1030の識別情報および台数を信号復調部1133に出力する。
信号復調部1133は、スケジューリング制御部1131でスケジューリングした送信パラメータに基づいて、受信信号を端末特定部1132で特定した端末装置1030毎に分離して復調する。一つのリソースブロックおいて複数の端末装置1030からの信号が送信された場合は、端末固有の参照信号を用いて干渉を除去してから信号を復調する(詳細は後述)。
センシング処理部1134は、LBT期間において第1通信部1011の干渉受信部1113を介して他システムからの受信信号を受信する。LBT期間とは、データの送信が開始される直前に通信中の他の通信システムが存在するかどうか(busyであるかidleであるか)を確認するために定められた所定の期間である。この所定期間はQoS(Quality of Service)やbusy判定の回数などにより異なることがある。
センシング処理部1134は、受信した受信信号の受信電力を測定し、測定した受信電力を送信判定部1135に出力する。
送信判定部1135は、センシング処理部1134から入力された受信電力に基づいて、スケジューリング制御部1131から入力された上りスケジューリング情報を端末装置1030に送信するかどうかを判定する。送信判定部1135は、例えば、入力された受信電力が所定の受信電力の閾値よりも低いときに上りスケジューリング情報を送信すると判定し、入力された受信電力が所定の受信電力の閾値よりも高いときに上りスケジューリング情報を送信しないと判定する。送信判定部1135は、上りスケジューリング情報を送信すると判定した場合、上りスケジューリング情報を副セル送信部1112に出力する。その後、上りスケジューリング情報は、副セル送信部1112から送信信号として送信される。
その他、制御部1013は、スモールセル基地局装置1010の通信に関わる様々な制御を行う。かかる制御には、例えば、受信データや送信データに対する各種の処理、第1通信部1011において送受信に用いられるキャリア周波数の制御、端末装置1030の位置登録、端末装置1030との接続、ハンドオーバなどが含まれる。
<端末装置>
次に、本実施形態に係る端末装置1030の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る端末装置1030の構成を示す概略ブロック図である。端末装置1030は、通信部1031および制御部1032を含んで構成される。
通信部1031は、主セル受信部1311、主セル送信部1312、副セル受信部1313、副セル送信部1314および干渉受信部1315を含んで構成される。
主セル受信部1311は、マクロセル基地局装置1020から伝送されたライセンスバンド電波を受信信号として受信する。主セル受信部1311は、受信した受信信号を制御部1032に出力する。
主セル送信部1312は、制御部1032から入力される送信信号をライセンスバンドの電波としてマクロセル基地局装置1020に送信する。
副セル受信部1313は、スモールセル基地局装置1010からアンライセンスバンドの電波を受信信号として受信する。副セル受信部1313は、受信した受信信号をスケジューリング処理部1321に出力する。
副セル送信部1314は、送信判定部1325から入力される送信信号をアンライセンスバンドの電波としてスモールセル基地局装置1010に送信する。
干渉受信部1315は、他の信号源からアンライセンスバンドの一部または全部の帯域の電波を受信信号として受信する。干渉受信部1315は、受信した受信信号をセンシング処理部1324に出力する。
なお、図3に示す例では、主セル受信部1311、主セル送信部1312、副セル受信部1313、副セル送信部1314および干渉受信部1315は、互いに別個の構成として表されているが、それぞれの一部または全部の構成が共通であってもよい。
制御部1032は、スケジューリング処理部1321、送信データ生成部1322、リファレンスシグナル付加部1323、センシング処理部1324および送信判定部1325を含んで構成される。
スケジューリング処理部1321は、副セル受信部1313から入力された受信信号を復調し、下り制御信号として伝送される上りスケジューリング情報を取得する。スケジューリング処理部1321は、取得した上りスケジューリング情報から上りリンクデータの送信パラメータを抽出する。送信パラメータには、上述したリソースブロック、伝送レート、TPCコマンド等が含まれる。スケジューリング処理部1321は、抽出した上りリンクデータの送信パラメータを送信データ生成部1322へ出力する。
なお、後述するクロススケジューリングの場合には、スケジューリング処理部1321は、主セル受信部1311から入力された受信信号から上りスケジューリング情報を取得する。
送信データ生成部1322は、スケジューリング処理部1321から入力された上りリンクデータの送信パラメータに基づいて上りリンク送信データを生成する。送信データ生成部1322は、生成した上りリンク送信データをリファレンスシグナル付加部1323に出力する。
リファレンスシグナル付加部1323は、送信データ生成部1322から入力された上りリンク送信データに対して、スモールセル基地局装置1010、マクロセル基地局装置1020またはコアネットワークCN1001より割り当てられた端末固有の参照信号(Reference Signal)を付加する。端末固有の参照信号は、同じ無線リソースを割り当てられた端末装置1030同士が互いに直交する(干渉しない)ように割り当てられており、スモールセル基地局装置1010にて受信データを復調する際に使用される。リファレンスシグナル付加部1323は、参照信号を付加した上りリンク送信データを送信判定部1325に出力する。
なお、端末固有の参照信号は、スモールセル基地局装置1010、マクロセル基地局装置1020またはコアネットワークCN1001から受信したパラメータに基づいて端末装置1030が生成するものであってもよい。
センシング処理部1324は、LBT期間において通信部1031の干渉受信部1315を介して他システムの受信信号を受信する。センシング処理部1324は、受信した受信信号の受信電力を測定し、測定した受信電力を送信判定部1325に出力する。
送信判定部1325は、センシング処理部1324から入力された受信電力に基づいて所定の送信時刻おいて上りリンクデータを送信するか否かを判定する。所定の送信時刻とは、例えば、下りリンクデータを受信したサブフレームから4サブフレーム後である。上りリンクデータはリファレンスシグナル付加部1323から入力された上りリンク送信データであって、参照信号が付加されたデータである。送信判定部1325は、例えば、入力された受信電力が所定の受信電力の閾値よりも低いときに上りリンクデータを送信すると判定し、入力された受信電力が所定の受信電力の閾値よりも高いときに上りリンクデータを送信しないと判定する。送信判定部1325は、上りリンクデータを送信すると判定した場合、上りリンクデータを副セル送信部1314に出力する。上りリンクデータは副セル送信部1314を介して、上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)を使用して送信される。
その他、制御部1032は、端末装置1030の通信に関わる様々な制御を行う。かかる制御には、例えば、受信データや送信データに対する各種の処理、通信部1031において送受信に用いられるキャリア周波数の制御、スモールセル基地局装置1010またはマクロセル基地局装置1020を介した位置登録、スモールセル基地局装置1010またはマクロセル基地局装置1020との接続、ハンドオーバなどが含まれる。
<スケジューリング処理>
次に、スケジューリング処理について説明する。
上りスケジューリング情報の通知方法には、セルフスケジューリングとクロススケジューリングとがある。セルフスケジューリングとは、上りリンクデータの送信先となる基地局装置が、そのデータに係る上りスケジューリング情報を生成し、生成したスケジューリング情報を上りリンクデータの送信元の端末装置に通知する手法である。
図4は、本実施形態に係るスケジューリング処理を示すタイミングチャートである。図4(A)はセルフスケジューリングの場合を示す。スモールセル基地局装置の送信判定部1135は、スケジューリング制御部1131が生成した上りスケジューリング情報(Scell下りリンク上りスケジューリング情報)を端末装置1030に送信する。スモールセル基地局装置1010のセンシング処理部1134は、上りスケジューリング情報の送信直前にLBTを実施する。端末装置1030のセンシング処理部1324は、上りリンクデータの送信直前にLBTを実施する。上りリンクデータの送信開始時は、例えば、スケジューリング処理部1321が、スモールセル基地局装置1010から上りスケジューリング情報を受信した時点から4サブフレーム後である。
端末装置1030の送信判定部1325は、LBTの結果に基づいて送信の可否を判定し、送信すると判定した場合、スケジューリングされた無線リソースの少なくとも一部を用いて上りリンクデータをスモールセル基地局装置1010に送信する。図4(A)では、スケジューリングされた無線リソースの最初のサブフレームでは、LBTの結果busyと判定されたため送信できず、次のサブフレームでは、LBTの結果idleと判定されたため送信できた場合の例を表している。
クロススケジューリングとは、上りリンクデータの送信先となる基地局装置とは別個の基地局装置が、そのデータに係る上りスケジューリング情報を生成し、生成した上りスケジューリング情報を上りリンクデータの送信元の端末装置に送信する手法である。つまり、スケジューリング通知方法に応じて、上りスケジューリング情報の生成、送信を行う基地局装置が、スモールセル基地局装置1010であるかマクロセル基地局装置1020であるかが異なる。
図4(B)はクロススケジューリングの場合を示す。マクロセル基地局装置1020は、生成した上りスケジューリング情報(Pcell下りリンク上りスケジューリング情報)を端末装置1030に送信する。この場合、マクロセル基地局装置1020はライセンスバンドを使用するためLBTを行わなくてよい。端末装置1030は、マクロセル基地局装置1020から受信した上りスケジューリング情報に基づいて、セルフスケジューリングの場合と同様に上りリンクデータについて送信処理を行う。図4(B)では、スケジューリングされた無線リソースの最初のサブフレームでは、LBTの結果busyと判定されたため送信できず、次のサブフレームでは、LBTの結果idleと判定されたため送信できたときの例を表している。なお、クロススケジューリングの場合は、スモールセル基地局装置1010において、スケジューリング制御部1131の構成が省略されてもよい。
<端末グループ>
次に、端末グループについて説明する。スモールセル基地局装置1010のスケジューリング制御部1131は、少なくとも1つ以上のリソースブロックからなる無線リソースを複数の端末装置1030に割り当てる。同一無線リソースを割り当てられた端末装置1030の集合を以降では端末グループと表現して説明する。
図5は、本実施形態における端末グループの割り当ての一例を示す概略図である。図5において、横軸方向は時間を、縦軸方向は周波数を表しており、一つの枠線で囲まれた領域がリソースブロックを表している。この例では、10台の端末装置1030(U1、U2、・・・、U10)を3つの端末グループA、B、Cに分類し、それぞれの端末グループに無線リソースを割り当てている。具体的には、端末グループA(U1、U2、U3、U4)に図中のリソースブロック(1)、(2)、(3)からなるリソースブロック群(ドット網掛け部分)を、端末グループB(U5、U6、U7)に図中のリソースブロック(4)、(5)、(6)からなるリソースブロック群(斜線網掛け部分)を、端末グループC(U8、U9、U10)に図中のリソースブロック(7)、(8)、(9)からなるリソースブロック群(網掛け無し部分)を割り当てている。
ここで、スモールセル基地局装置1010のスケジューリング制御部1131は、1つの端末グループに属する端末装置1030の台数に上限を設定している。上限台数は、そのグループに属する各端末装置1030が同時に信号を送信しても、スモールセル基地局装置1010が端末装置1030からの受信データ同士の干渉を除去して信号を復元できるだけの台数である。そのため、スモールセル基地局装置1010にて、端末装置1030から受信した上りデータの干渉によりデータを復調できないということはない。
端末装置1030は、自端末が属する端末グループに割り当てられたリソースブロック群の少なくとも一部を用いて上りリンクデータを送信する。例えば、U1で表される端末装置1030は自端末が属する端末グループAに対して、リソースブロック(1)、(2)および(3)が割り当てられているため、まず、時間的に最も早いリソースブロック(1)を用いて上りデータの送信を試みる。端末装置1030は、LBT判定を実施して送信可と判定された場合に上りデータを送信し、送信不可と判定された場合には、次のタイミング(例えばリソースブロック(2))での上りデータ送信を試みる。
例えば、端末グループA内の端末装置1030(U1、U2、U3、U4)のうち、U1、U2、U3がLBT判定(busy)によりリソースブロック(1)でのデータ送信ができなかったとしても、U4がLBT判定(idle)によりリソースブロック(1)でのデータ送信ができる。さらに、U1、U2がLBT判定(busy)によりリソースブロック(2)でのデータ送信ができなかったとしても、U3がLBT判定(idle)によりリソースブロック(2)でのデータ送信ができる。そして、U1、U2がLBT判定(idle)によりリソースブロック(3)でのデータ送信を行う。このように、複数のリソースブロックからなるリソースブロック群を複数の端末装置1030からなる端末グループに割り当てているため、リソースブロックの割り当てを待ち合わせる必要がなく、また、使用されないリソースブロックが発生する確率を低減することができる。すなわち、信号の遅延を低減しつつ、無線リソースを有効に使用することができる。
なお、本実施例では、複数の端末装置1030に、無線リソースとして複数のリソースブロックからなるリソースブロック群を割り当てているが、複数の端末装置1030に1つのリソースブロックを割り当てることとしてもよい。
また、端末装置のグループ化の際には、できるだけ異なる環境にある端末装置が同じグループを構成するのが好ましい。例えば、セル中央、セルエッジ、セル中央からセルエッジの間にそれぞれ存在する端末装置でグルーピングすることが考えられる。これは、基地局装置が端末装置から受信する品質情報(RSSI/RSRQ/CQI等)で判断できる。言い換えれば、様々な品質情報(通信品質)の端末を含んで端末グループを構成することが好ましい。また、例えば、端末装置の移動状態に基づいて、静止、中速移動、高速移動中の端末装置が含まれるように構成することが好ましい。さらに、ある平均時間に対する信号レベル比の高い端末を優先してグループ化することが好ましい。
端末装置が特定のリソースブロックを使用できるかどうかは、端末装置の環境に大きく依存するため、このように、可能な限り環境の異なる端末をグループ化することで、ある端末があるリソースブロックで信号の送信をすることができなかったとしても、そのリソースブロックで他の端末が信号を送信することができる確率を高めることができる。すなわち、無線リソースをより効率的に使用することができる。
また、端末グループは、端末装置の通信用途や要求品質等により決定してもよい。例えば、高速通信を求める端末のグループや低遅延を求められる端末装置のグループなどに分けてもよい。例えば、図5では同じ時間幅のリソースブロックとなっているが、高速通信のグループは時間幅を長く、低遅延のグループは時間幅を短く設定してもよい。
<端末グループの組換え>
端末グループについては組替えが可能である。組換えの方式について以下説明する。
端末グループの組換えは、通信開始時に設定された端末グループを通信中に適宜組み替える方式としてもよい。この場合、端末グループの組換え毎に、あらためて端末グループを端末装置へ通知する必要があるが、無線リソースの状況、環境等に応じた柔軟なスケジューリングが可能である。
また、通信開始時に設定された端末グループをリソースブロック毎に組替える方式としてもよい。例えば、端末グループAにリソースブロック(1)が割り当てられている場合に、端末グループBにリソースブロック(1)を割り当てるよう組替える等である。これにより、異なる環境にある端末装置が同じグループに属する確率を高めることが可能となる。
また、通信開始時に設定された端末グループを通信終了時まで変更しない方式としてもよい。この場合、端末グループ内の端末台数は、端末装置1030それぞれの通信開始や通信終了のタイミングにより増減する。この方式では、通信開始時に設定された端末グループを通信終了時まで維持するため、端末グループの通知処理は、通信開始時に1度行えば済むという利点がある。
<通信処理>
次に、本実施形態に係る通信システム1001が行う通信処理について説明する。
図6は、本実施形態に係る通信処理の一例を示すシーケンス図である。
(ステップS1101)端末装置1030において、例えば端末内のアプリケーションからの要求等があると、端末装置1030の制御部1032はデータ通信要求発生を認識し、ステップS1102の処理に進む。
(ステップS1102)端末装置1030の制御部1032は、主セル送信部1312を介して通信接続要求をマクロセル基地局装置1020に送信する。通信接続要求は、典型的には、RRC(Radio Resource Control)におけるRRC Connection Requestである。その後、ステップS1103の処理に進む。
(ステップS1103)マクロセル基地局装置1020は端末装置1030から通信接続要求を受信すると、通信において使用する各種の設定値である接続設定値を端末装置1030に送信する。接続設定値通知は、典型的にはRRCにおけるRRC Connection Setupである。接続設定値にはスケジューリングで使用する端末グループのIDが含まれる。具体的には送信先の端末装置1030が属する端末グループIDを通知する。その後、ステップS1104の処理に進む。
(ステップS1104)端末装置1030の制御部1032は、主セル受信部1311を介してマクロセル基地局装置1020から接続設定値通知を受信する。通信開始のための諸設定が完了すると、制御部1032は、主セル送信部1312を介して、接続設定完了通知をマクロセル基地局装置1020へ送信する。接続設定完了通知は、典型的にはRRCにおけるRRC Connection Setup Completeである。その後、ステップ1105の処理に進む。
ステップS1102〜ステップS1104が通信開始時の接続処理であり、以降はデータ通信中の処理に移る。
なお、本実施例では、端末装置1030は主セルであるマクロセル基地局装置1020との間で接続処理を実施するが、スモールセル基地局装置1010との間で接続処理を実施してもよい。
(ステップS1105)スモールセル基地局装置1010のスケジューリング制御部1131は、端末グループIDに基づくスケジューリング情報を生成し、副セル送信部1112を介して、端末装置1030に送信する。スケジューリング情報は典型的には下り制御チャネル(PDCCH)にて通知される。その後、ステップS1106の処理に進む。
ここで、スケジューリング情報の一例を説明する。図7は本実施形態に係るスケジューリング情報の一例を示す概略図である。
スケジューリング情報は、(a)端末グループIDに対応する割り当て無線リソースを含む。この場合には、本スケジューリング情報が格納される制御チャネル(例えばPDCCH)は端末グループIDによりコーディングされている。あるいは、(b)各端末グループIDとそれぞれの端末グループIDに対応する割り当て無線リソースを含むことでもよい。この場合には本スケジューリング情報が格納される制御チャネル(例えばPDCCH)はある定まった領域、またはある定まったサーチスペースに配置される。割り当て無線リソースは、割り当てられるサブキャリアの位置と時間を示す情報である。具体的には、1つのリソースブロックまたは複数のリソースブロックからなるリソースブロック群が割り当てられる。
端末グループIDは、割り当て無線リソースに記載された無線リソースの割り当て対象である端末グループの識別子(ID)を示す。あるいは、端末グループのスケジューリング情報が含まれる制御チャネル(例えばPDCCH)を復調するためのコードを示す。図7の例では、リソースブロック(1)、(2)および(3)が端末グループAに割り当てられたことを示している。
なお、本実施例では、スモールセル基地局装置1010がスケジューリングを行うセルフスケジューリングの場合を説明しているが、クロススケジューリングの場合は、マクロセル基地局装置1020がスケジューリング情報を送信してもよい。
(ステップS1106)端末装置1030のスケジューリング処理部1321は、マクロセル基地局装置1020から通知された自端末の属する端末グループIDに基づいて、スモールセル基地局装置1010から受信した端末グループIDに対応するスケジューリング情報をサーチし取得する。スケジューリング情報が(a)のように格納されている場合には、例えば、ステップS1103で通知された端末グループIDを使用して、自分の端末グループに割り当てられたスケジューリング情報が含まれる制御チャネル(例えばPDCCH)をサーチし、復調することでスケジューリング情報の取得を行う。あるいは(b)のように格納されている場合には、例えば、ある定まった領域やサーチスペースに存在する制御チャネルを復調し、ステップS1103で通知された端末グループIDに対応するスケジューリング情報を取得する。図7の例では、端末装置1030は、端末グループAに割り当てられたリソースブロックは、リソースブロック(1)、(2)および(3)であることを認識する。その後、ステップS1107の処理に進む。
(ステップS1107)端末装置1030のスケジューリング処理部1321は、取得したスケジューリング情報に基づき、自端末の属する端末グループに割り当てられた共通の無線リソースの少なくとも一部を使用して、上り信号をスモールセル基地局装置1010へ送信する。
上り信号は、副セル送信部1314を介して、典型的には上り共通チャネル(PUSCH)にて送信される。その後、ステップS1108に進む。
(ステップS1108)スモールセル基地局装置1010の副セル受信部1111が端末装置1030からの上り信号を受信すると、副セル受信部1111は受信信号を端末特定部1132に入力する。端末特定部1132は、入力された受信信号に基づき、送信元の端末装置1030を特定する。また、端末特定部1132は、受信信号に含まれる送信元の端末装置1030の台数を特定する。端末特定部1132は受信信号および特定結果を、信号復調部1133に出力する。
特定の具体的処理については後述する。その後、ステップS1109に進む。
(ステップS1109)
スモールセル基地局装置1010の信号復調部1133は、端末特定部1132から入力された受信信号の復調処理を行う。端末特定部1132から入力された、受信信号に含まれる送信元端末およびその台数の特定結果に基づき、復調するリソースブロック内に複数の送信元端末からの信号が含まれる場合は、他の端末からの干渉を低減したうえで各端末の復調処理を行う。復調の具体的処理については後述する。その後、ステップS1110に進む。
(ステップS1110)
受信信号の復調後、スモールセル基地局装置1010の制御部1013は、受信(復調)の結果をACK/NACKにて端末装置1030へ通知する。制御部1013は、受信(復調)が成功した場合はACKを、受信(復調)が失敗した場合はNACKを送信する。以降、同様に端末装置1030とスモールセル基地局装置1010との間でデータの送受信が行われる。
以上が、本実施形態における通信処理の一例である。なお、端末グループIDの通知には種々の方式が適用可能である。
例えば、マクロセル基地局装置1020は、通信開始時に、複数あるいは全ての端末グループIDを端末装置1030に通知してもよい。これにより、端末グループ内の端末は端末グループIDにより共通のスケジューリング情報をサーチすることになり、制御チャネル(例えばPDCCH等)の無線リソースの効率化を図ることができる。
また、マクロセル基地局装置1020は、通信開始時に、使用する全ての端末グループIDとグループの切り替え周期を端末装置1030に通知してもよい。例えば、ステップS1103の処理において、[A、B、C、5ms]と通知する。そうすると、端末装置1030は5ms毎にA、B、C、A、B、C、・・・と端末グループIDを切り替える。
あるいは、マクロセル基地局装置1020は、初期の端末グループIDと、その後使用するグループIDとの差分や切り替え周期などを端末装置1030に通知してもよい。例えば、[A、+1、5ms]と通知すると、端末装置1030は、5ms毎にA、B、C、D、・・・と、端末グループIDを1つ次のグループに切り替える。これにより、端末グループの組替えを行う際に、端末グループIDの通知は一度で済むという効果がある。
また、マクロセル基地局装置1020は、通信開始時に端末装置1030に端末グループIDを通知し、その後のグループ組替え時は、上りデータに対するACK/NACK情報の送信時に、併せて端末グループIDもしくはその差分情報を通知してもよい。これにより、適宜端末グループの組換えが可能となり、無線リソース情報等の環境に合わせた柔軟なスケジューリングが可能となる。
また、マクロセル基地局装置1020は、端末装置1030に対して端末グループIDの通知を行わずに、既存の方法でスケジューリングしてもよい。つまり、マクロセル基地局装置1020は、少なくとも1つ以上の無線リソースを複数の端末装置1030に割り当てるが、端末装置1030への通知は端末グループ単位でなく、端末ID等により個々に行う。この場合、端末装置1030は端末グループを意識することなく、無線リソースの効率化を図ることができる。また、端末グループの細かな組換えにも対応しやすいという効果がある。
端末装置1030が、マクロセル基地局装置1020から通知された端末グループIDを元にスケジューリング情報をサーチするのか、あるいは、既存の端末IDを元にサーチするのかの判定には種々の方法が適用可能である。例えば、端末グループIDやその差分情報が通知された場合には端末グループIDでサーチし、通知されていない場合には端末IDでサーチすることとしてもよい。あるいは、スモールセル基地局装置1010またはマクロセル基地局装置1020が、端末装置1030に対して、どちらのIDでスケジューリング情報のサーチを行うかの指示を別途行ってもよい。
なお、マクロセル基地局装置1020は、端末グループIDの通知の際に、併せて、無線リソース内のリソースブロックの端末固有の周波数ホッピング列を端末装置1030に通知してもよい。これにより、周波数ダイバーシチ効果や干渉ランダマイズ効果が得ることができる。
<基地局装置の受信信号>
次に、スモールセル基地局装置1010における受信信号の一例を説明する。
図8は、本実施例に係るスモールセル基地局装置1010における、受信信号の一例を示すタイミングチャートである。横軸は時間方向を示し、U1、U2、U3およびU4はそれぞれ対応する番号の端末装置30(U1、U2、U3、U4)から送信された信号を示している。
この例では、スモールセル基地局装置1010がスケジューリングしたリソースブロック群に対して、最初のリソースブロックで端末装置U1、U3、U4の信号送信が成功している。しかし、端末装置U2は、LBT判定の結果、信号送信ができず、2番目のリソースブロックでも同様に送信ができず、3番目のリソースブロックで送信に成功したことを示している。
なお、この例では、スケジューリングされたリソースブロック群に対して各端末がリソースブロック1つ分しか送信していないが、さらに送信すべきデータが端末の送信バッファ内に存在する場合には、スケジューリングされたリソースブロック内で続けて送信してもよい。ただし、LBTによる送信可否判定は必要である。
<基地局の復調処理>
次に、スモールセル基地局装置1010における受信信号の復調処理について説明する。
図9は、本実施形態に係るスモールセル基地局装置1010における受信信号の復調処理を示すフローチャートである。
(ステップS1121)スモールセル基地局装置1010の端末特定部1132は、副セル受信部1111を介して端末装置1030からの信号を受信すると、復調するリソースブロック内に含まれる信号の送信元端末を特定する。送信元端末の特定は、端末装置1030から受信した、端末装置1030に固有の参照信号に基づいて行われる。同一の端末グループ内では、各端末装置1030に固有の参照信号は互いに直交するように割り当てられているため、送信元の特定が可能となる。その後、ステップS1122の処理に進む。
(ステップS1122)スモールセル基地局装置1010の端末特定部1132は、ステップS1121で特定した送信元端末の情報に基づき、復調するリソースブロック内に端末装置1030からの受信信号が存在するか否かを判定する。復調するリソースブロック内に端末装置1030からの受信信号が含まれない場合(ステップS1122/NO)、処理を終了する。復調するリソースブロック内に端末装置1030からの受信信号が存在する場合(ステップS1122/YES)、ステップS1123の処理に進む。
(ステップS1123)スモールセル基地局装置1010の端末特定部1132は、ステップS1121で特定した送信元端末の情報に基づき、復調するリソースブロック内に複数の端末装置1030から信号が含まれるか否かを判定する。復調するリソースブロック内に複数の端末装置1030からの信号が含まれる場合(ステップS1123/YES)、ステップS1125の処理に進む。復調するリソースブロック内に複数の端末装置30の信号が含まれない場合(ステップS1123/NO)、ステップS1124の処理に進む。
(ステップS1124)復調するリソースブロック内に1台の端末装置1030からの信号が含まれる場合、スモールセル基地局装置1010の信号復調部1133は、当該リソースブロック内では他の端末装置1030との干渉はないと判断し、受信信号の復調処理を行う。復調処理は端末装置1030から受信した端末装置1030に固有の参照信号によりチャネル推定した結果に基づいて行われる。具体的には、端末装置1030に固有の参照信号により、搬送波の基準位相と受信信号の位相を比較して、受信信号から端末装置1030の送信データを分離して復調する。その後、処理を終了する。
(ステップS1125)復調するリソースブロック内に複数の端末装置1030からの信号が存在すると、各端末装置1030からの信号は互いに干渉するため、スモールセル基地局装置1010の信号復調部1133は、各端末装置1030間の干渉を低減する処理を行う。干渉を低減するとは、干渉を除去または抑制することを含む。干渉を低減する処理には種々の手法があるが、例えば、レプリカ生成型干渉キャンセラによって行われる。これは、受信信号に含まれる干渉信号のレプリカを生成し、それを受信信号から差し引くことで干渉をキャンセルする手法である。また、例えば、ターボ等化によって行われてもよい。これは、干渉を抑圧する等化器と誤り訂正の復号器を処理モジュールとしてターボ・ループの構成に組み込む手法である。
なお、1つの端末グループに属する端末装置1030の台数は、ステップS1125の処理において、端末同士の干渉を低減して信号を復元できるだけの台数を上限としている。上限の台数は、採用する干渉低減処理によって異なる。このように、1つの端末グループに属する端末装置1030の台数を制限しているため、多重数が多くなって信号の復調ができなくなることはない。また、端末装置1030からの信号が多重された場合のスモールセル基地局装置1010における信号復調時の演算量が軽減される。
また、端末をグループ化することにより、通信システム1001全体で使用する直交する参照信号の数を少なくすることができるという効果もある。
干渉を低減した後、ステップS1124の処理と同様に、信号復調部1133は、端末装置1030から受信した端末装置1030に固有の参照信号に基づいて、受信信号を復調する。その後、処理を終了する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を援用する。以下、主に第1の実施形態との差異点について説明する。
<通信システムの概要>
図10は、本実施形態に係る通信システム1001Aの構成を示す概略図である。通信システム1001Aは、スモールセル基地局装置1010A、コアネットワークCN1001および端末装置1030Aを含んで構成される。
スモールセル基地局装置1010Aは、ライセンスバンドを用いて端末装置1030AおよびコアネットワークCN1001との間で各種のデータを送受信する。C1001Aは、スモールセル基地局装置1010Aの電波が届く範囲を表す。
<スモールセル基地局装置>
図11は、本実施形態に係るスモールセル基地局装置1010Aの構成を示す概略ブロック図である。スモールセル基地局装置1010Aは、第1通信部1011A、第2通信部1012および制御部1013Aを含んで構成される。
第1通信部1011Aは、受信部1111Aおよび送信部1112Aを含んで構成される。
受信部1111Aは、端末装置1030Aからライセンスバンドの電波を受信信号として受信する。受信部1111Aは、受信した受信信号を制御部1013Aの端末特定部1132に出力する。
送信部1112Aは、制御部1013Aのスケジューリング制御部1131から入力される送信信号をライセンスバンドの電波として端末装置1030Aに送信する。
第1の実施形態に係る第1通信部1011とは、ライセンスバンドを使用するため、LBT判定の実施に係る干渉受信部1113を含まない点で異なる。
制御部1013Aは、スケジューリング制御部1131、端末特定部1132および信号復調部1133を含めて構成される。第1の実施例に係る制御部1013とは、ライセンスバンドを使用するため、LBT判定の実施に係るセンシング処理部1134および送信判定部1135を含まない点で異なる。
<端末装置>
図12は、本実施形態に係る端末装置1030Aの構成を示す概略ブロック図である。端末装置1030Aは、通信部1031Aおよび制御部1032Aを含んで構成される。
通信部1031Aは、受信部1311Aと送信部1312Aを含んで構成される。
受信部1311Aは、スモールセル基地局装置1010Aから送信されたライセンスバンドの電波を受信信号として受信する。受信部1311Aは、受信した受信信号を制御部1032Aのスケジューリング処理部1321に出力する。
送信部1312Aは、制御部1032Aのリファレンスシグナル付加部1323から入力される送信信号をライセンスバンドの電波としてスモールセル基地局装置1010Aに送信する。
第1の実施形態に係る通信部1031とは、ライセンスバンドを使用するため、LBT判定の実施に係る干渉受信部1315を含まない点で異なる。
制御部1032Aは、スケジューリング処理部1321、送信データ生成部1322およびリファレンスシグナル付加部1323を含んで構成される。第1の実施形態に係る制御部1032とは、ライセンスバンドを使用するため、LBT判定の実施に係るセンシング処理部1324および送信判定部1325を含まない点で異なる。
<スケジューリング処理>
図13は、本実施形態に係るスケジューリング処理を示すタイミングチャートである。
スモールセル基地局装置1010Aは、下り制御信号(PDCCH)にて、上りスケジューリング情報を端末グループ内の各端末装置1030Aに送信する。この例では、端末装置1030A(U11、U12、・・・、Un)からなる端末グループにリソースブロック群をスケジューリングしている。なお、端末グループに単一のリソースブロックをスケジューリングしてもかまわない。スケジューリングの通知は、端末グループ内で共通の上りスケジューリング情報で行われる。
このように、複数の端末装置1030Aに共通のスケジューリング情報を含んだ一つの共通の制御チャネルを使用して無線リソースの割り当てを行っているため、制御信号に関する無線リソースを節約することができる。
端末グループ内の各端末装置1030A(U11、U12、・・・、Un)は自端末グループに割り当てられたリソースブロック群の少なくとも一部を用いてそれぞれ上りリンクデータを送信する。具体的には、各端末装置1030A(U11、U12、・・・、Un)は割り当てられたリソースブロックのうち、時間的に最も早いリソースブロックを用いて上りデータを送信する。各端末装置1030A(U11、U12、・・・、Un)の送信した各上りデータ(U11、U12、・・・、Un)は同一リソースブロック内で多重されてスモールセル基地局装置1010Aにて同時に受信される。
なお、本実施形態ではライセンスバンドを使用するため、スモールセル基地局装置1010Aおよび端末装置1030Aはデータ送信前のLBT判定は行わないが、第1の実施形態と同様にアンライセンスバンドを使用してもよい。
<端末グループ>
図14は、本実施形態に係る端末グループの割り当ての一例を示す概略図である。この例では、10台の端末装置1030A(U11、U12、・・・、U20)を3つの端末グループD、EおよびFに分類し、それぞれに無線リソースを割り当てている。具体的には、端末グループD(U11、U12、U13、U14)にリソースブロック(1)、(2)、(3)、(4)からなるリソースブロック群(ドット網掛け部分)を、端末グループE(U15、U16、U17)にリソースブロック(5)、(6)からなるリソースブロック群(斜線網掛け部分)を、端末グループF(U18、U19、U20)にリソースブロック(7)(網掛け無し部分)を割り当てている。
このように、時間的な長さの異なる無線リソースを各端末グループに割り当ててもよい。一般に無線通信システムにおいて、通信用途や要求品質により使用するフレーム構造やTTI長等の各種パラメータが異なる場合があるが、これらの特徴が近似する端末装置1030Aを同じ端末グループにグルーピングし、適切な時間幅の無線リソースを割り当てることで、効率良くリソースブロックの配置が可能となる。特に、サブフレーム長が同じである場合には、複数端末が多重された場合でも少ない処理時間でそれぞれの端末からの信号の復調が可能となる。
<基地局の受信信号>
図15は、本実施形態に係るスモールセル基地局装置1010Aにおける受信信号の一例を示すタイミングチャートである。具体的には、図14の端末グループ例における端末グループD(U11、U12、U13、U14)からの受信信号の例である。
横軸は時間方向を示し、U11、U12、U13およびU14は、それぞれ対応する番号の端末装置1030Aから送信された受信信号を示している。
本実施形態では、第1の実施例と異なり、ライセンスバンドを使用しているため、各端末装置1030AはLBT判定を実施しない。そのため、端末装置1030Aは、スケジューリングされたリソースブロックを用いて、原則として信号送信を行う。端末グループDには、図14における(1)、(2)、(3)および(4)のリソースブロック群が割り当てられているため、端末グループDに属する各端末装置1030A(U11、U12、U13、U14)はそれぞれ、まず、リソースブロック(1)を用いて上りデータを送信する。そのため、スモールセル基地局装置1010Aは、各端末装置1030A(U1、U2、・・・、U4)からの信号(U11、U12、U13、U14)が多重された信号を受信することになる。
<基地局の復調処理>
図16は、本実施形態に係るスモールセル基地局装置1010Aにおける受信信号の復調処理を示すフローチャートである。
(ステップS1223)
スモールセル基地局装置1010Aの端末特定部1132は、スケジューリング制御部1131が作成したスケジューリング情報に基づき、復調する無線リソースに複数の端末装置1030Aが割り当てられているかを判定する。複数の端末装置1030Aが割り当てられている場合はステップS1225の処理に進む。複数の端末が割り当てられていない場合、ステップS1224の処理に進む。
なお、本実施形態では、ライセンスバンドを使用するため、上述の通り、原則としてスケジューリングした通りに端末装置1030Aからの上り信号を受信する。従って、第1の実施例における端末識別(ステップS1121)や端末存在判定(ステップS1122)の処理は不要となる。
(ステップS1224)
スモールセル基地局装置1010Aの信号復調部1133は、受信信号の復調処理を行う。復調処理は、端末装置1030Aから受信した端末装置1030Aに固有の直交する参照信号によりチャネル推定した結果に基づいて行われる。復調処理を実施後、処理を終了する。
(ステップS1225)
スモールセル基地局装置1010Aの信号復調部1133は、各端末装置1030A間の干渉を低減する処理を行う。具体的処理について第1の実施例におけるステップS1125の処理と同様である。信号復調部1133は、干渉低減処理を実施後、復調処理を行い、処理を終了する。
<実施形態のまとめ>
以上に説明したように、基地局装置と端末装置とを備える通信システムにおいて、基地局装置は、少なくとも1つ以上のリソースブロックからなる無線リソースを、複数の端末装置に割り当てるスケジューリング制御部と、端末装置からの受信信号を復調する受信処理部と、を備え、端末装置は、自端末装置に割り当てられた前記無線リソースの少なくとも一部を使用して送信データを送信する送信制御部とを備える。
この構成により、複数の端末装置が少なくとも1つ以上のリソースブロックを共有してデータを送信し、基地局装置により受信して復調される。そのため、信号の遅延を低減しつつ、無線リソースの利用効率を向上することができる。
また、端末装置の送信制御部は、端末装置毎に分離可能なリファレンスシグナルを、送信データに付加し、基地局装置の受信処理部は、当該リファレンスシグナルに基づいて、受信信号からリファレンスシグナルが付加された送信データを分離する。
この構成により、復調するリソースブロック内に複数の端末装置からの信号が多重された場合も、各送信データを分離し復調するこができる。
また、基地局装置の受信処理部は、復調するリソースブロック内に複数の端末装置からの受信信号が含まれる場合に、端末装置間の干渉を低減する。
この構成により、復調するリソースブロック内に複数の端末装置からの信号が含まれる場合にも、端末装置間の干渉を低減して、受信品質を向上することができる。
また、基地局装置のスケジューリング制御部は、複数の端末装置に共通の制御チャネルを使用して、複数の端末装置に共通のスケジューリング情報を送信するよう制御する。
この構成により、制御信号に関する無線リソースを節約することができる。
また、基地局装置のスケジューリング制御部は、無線リソースを割り当てる端末の台数の上限を所定の基準に基づいて設定する。
この構成により、確実に多重化された信号の干渉低減や復調を行うことができる。
また、基地局装置のスケジューリング制御部は、受信処理部が端末装置間の干渉を低減できるか否かに基づいて、無線リソースを割り当てる端末の台数の上限を設定する。
この構成により、確実に多重化された信号の干渉低減や復調を行うことができる。
また、基地局装置のスケジューリング制御部は、無線リソースを割り当てる端末装置を、端末装置の位置に基づいて決定する。
この構成により、端末装置があるリソースブロックで信号を送信できなかった場合に、そのリソースブロックで他の端末が信号を送信することができる確率を高めることができる。そのため、無線リソースを効率的に使用することができる。
また、基地局装置のスケジューリング制御部は、無線リソースを割り当てる端末装置を、端末装置から受信する品質情報に基づいて決定する。
この構成により、端末装置があるリソースブロックで信号を送信できなかった場合に、そのリソースブロックで他の端末が信号を送信することができる確率を高めることができる。そのため、無線リソースを効率的に使用することができる。
なお、上述した実施形態は、次の態様でも実施することができる。
端末装置と通信する基地局装置であって、少なくとも1つ以上のリソースブロックからなる無線リソースを、複数の前記端末装置に割り当てるスケジューリング制御部と、前記端末装置からの受信信号を復調する受信処理部と、を備える基地局装置。
基地局装置と通信する端末装置であって、前記基地局装置が複数の前記端末装置に割り当てた少なくとも1つ以上のリソースブロックからなる無線リソースのうち、自端末装置に割り当てられた前記無線リソースの少なくとも一部を使用して送信データを送信する送信制御部を備える端末装置。
基地局装置と端末装置における通信方法であって、前記基地局装置が、少なくとも1つ以上のリソースブロックからなる無線リソースを、複数の前記端末装置に割り当てるステップと、前記端末装置からの受信信号を復調するステップと、を備え、前記端末装置が、自端末装置に割り当てられた前記無線リソースの少なくとも一部を使用して送信データを送信するステップを備える通信方法。
なお、上述した各実施形態におけるスモールセル基地局装置1010、1010A、マクロセル基地局装置1020および端末装置1030、1030Aの一部、例えば、制御部1013、制御部1013Aなどまたは全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、スモールセル基地局装置1010、1010A、マクロセル基地局装置1020および端末装置1030、1030Aに内蔵されたコンピュータシステムであって、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態におけるスモールセル基地局装置1010、1010A、マクロセル基地局装置1020および端末装置1030、1030Aの一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。制御部1013、制御部1013A等の各機能部は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の第1及び第2の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、アンライセンスバンドのみを使用したLTEシステム(スタンドアロン型アンライセンスバンドLTEシステム)においても適用可能である。
また、LTE以外のその他の無線通信システムに対しても適用可能である。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図17は、本実施形態に係る通信システム2001の構成例を示す概略図である。
通信システム2001は、所定の通信方式、例えば、LAA方式を用いて無線通信を行う通信システムである。LAA方式は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において提案された無線通信方式である。この方式は、ライセンスバンド(licensed band)を主セル(Pcell:Primary cell)、アンライセンスバンドを副セル(Scell:Secondary cell)としてキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)を行う無線通信方式である。キャリアアグリゲーションとは、複数の互いに異なる周波数帯域の搬送波を1つの通信回線として用いる手法である。
図17に示す例では、通信システム2001は、スモールセル基地局装置2010、マクロセル基地局装置2020、端末装置2030およびコアネットワークCR2001を含んで構成される。スモールセル基地局装置2010およびマクロセル基地局装置2020の数は、図17に示す例では各1個であるが、複数であってもよい。また、端末装置2030の数は、図17に示す例では2個であるが、3個以上であってもよい。以下の説明では、複数の端末装置2030を、それぞれ端末装置2030−1、2030−2、等と呼んで区別することがある。
スモールセル基地局装置2010は、副セルとしてアンライセンスバンドを用いて自装置からの電波が届く範囲内に位置する端末装置2030と各種のデータを送受信する。一般に、スモールセル基地局装置とは、データ送信に用いる電波が届く範囲が相対的に狭い基地局装置である。スモールセルとは、その範囲の他、スモールセル基地局装置を意味することがある。スモールセルには、マイクロセル、ナノセル、ピコセルおよびフェムトセルが含まれ、その範囲の半径は、典型的には、数百〜数十m以下である。スモールセル基地局装置は、マクロセル基地局装置の機能を補完するために用いられることがある。スモールセル基地局装置は、例えば、人口密度の高い地域など、通信容量をより増加させる領域や、山間部、建造物その他の構造物の影、地下空間など、マクロセル基地局からの電波が届きにくい領域に設置される。図17において、セルC2001は、スモールセル基地局装置2010からの電波が届く範囲を示す。スモールセル基地局装置2010は、端末装置2030−1、2030−2の上りリンクデータの送信をスケジューリングし、その送信パラメータを定める。より具体的には、スモールセル基地局装置2010は、複数の無線リソースブロック(RB:Resource Block)からなる無線リソースブロック群を割り当てる。無線リソースブロックは、単にリソースブロックとも呼ばれる。
マクロセル基地局装置2020は、主セルとしてライセンスバンドを用いて自装置からの電波が届く範囲内に位置する端末装置2030との間で各種のデータを送受信する。ライセンスバンドは、免許を要する周波数帯域を意味する。一般に、マクロセル基地局装置とは、データ送信に用いる電波が届く範囲が相対的に広い基地局装置である。マクロセルとは、その範囲の他、マクロセル基地局装置を意味することがある。その範囲の半径は、典型的には、数百m〜数kmである。図17において、セルC2002は、マクロセル基地局装置2020からの電波が届く範囲を示す。
スモールセル基地局装置2010とマクロセル基地局装置2020は、それぞれS1インタフェースを介してコアネットワークCR2001と接続されている他、相互に接続されている。スモールセル基地局装置2010とマクロセル基地局装置2020は、相対的に高速低遅延の理想的専用回線(ideal backhaul)を介して直接接続されてもよいし、X2インタフェースを介して接続されてもよい。X2インタフェースを介した接続では、相対的に低速中遅延の非理想的専用回線(non−ideal backhaul)が用いられてもよい。これらの専用回線は、無線であっても有線であってもよい。
端末装置2030は、通信システム2001を介して相手先の機器との間で無線通信を行う通信装置である。端末装置2030は、例えば、携帯電話機、タブレット端末装置、無線通信カードなどのユーザ装置である。図17に示す例では、端末装置2030−1、2030−2は、それぞれスモールセル基地局装置2010を介して上りリンクデータ通信を行う。端末装置2030−1、2030−2は、それぞれ自端末に割り当てられたリソースを用い、データをスモールセル基地局装置2010に送信する。
なお、スモールセル基地局装置2010とマクロセル基地局装置2020は、1つの基地局装置として一体に構成されてもよい。
(スモールセル基地局装置)
次に、本実施形態に係るスモールセル基地局装置2010の構成について説明する。
図18は、本実施形態に係るスモールセル基地局装置2010の構成例を示す概略ブロック図である。スモールセル基地局装置2010は、制御部2011、第1通信部2012および第2通信部2013を含んで構成される。
制御部2011は、信号復調部2111、センシング処理部2112、スケジューリング情報生成部2113および送信判定部2114を含んで構成される。
信号復調部2111は、端末装置2030からの受信信号を、第1通信部2012の副セル受信部2121を介して受信する。信号復調部2111は、受信信号についてスケジューリング情報生成部2113がスケジューリングにより定めた送信パラメータ(後述)を用いて、端末装置2030からの上りリンクデータを復調する。送信パラメータには、例えば、リソースブロックとMCS値が含まれる。信号復調部2111が行う処理には、指定されたリソースブロックに割り当てた受信信号を抽出する処理、取得した受信信号を、MCS値で指定される変調方式に対応する復号方式で受信信号を復調する処理、復調により得られた符号化データをMCS値で指定される符号化方式に対応する復号方式で符号化データを復号して上りリンクデータを取得する処理が含まれる。
センシング処理部2112は、LBT(Listen Before Talk)期間において第1通信部2012の干渉受信部2123を介して受信信号を受信する。センシング処理部2112は、受信した受信信号の受信電力を測定し、測定した受信電力を送信判定部2114に出力する。LBTとは、データを送信する前に、自システム外の機器からの受信信号を検出および測定することを指し、CCA(Clear Channel Assessment)とも呼ばれる。LBT期間とは、LBTを行う期間を意味する。LBT期間は、例えば、端末装置2030から上りリンクデータの送信が開始される直前に、通信中の他の通信システムが存在するかどうか(busyであるかidleであるか)を確認するために通信システム規格により定められた所定の期間である。また、LBT期間は、QoS(Quality of Service)やbusy判定の回数などにより異なることがある。この所定の期間は、例えば、1スロットに相当する0.5ms、1サブフレームに相当する1msなどであってもよい。LBT期間は、例えば、所定周期(例えば、1フレームに相当する10ms)ごとに設けられてもよい。
スケジューリング情報生成部2113は、個々の端末装置2030から報告される品質情報に基づいて端末上りリンクデータ(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel、物理上りリンク共有チャネル等)の送信パラメータを定める。
送信パラメータには、その要素として、例えば、リソースブロックもしくは複数のリソースブロックからなるリソースブロック群、伝送レート(MCS:Modulation and Coding Scheme、変調符号化スキーム)、TPC(Transmitter Power Control、送信電力制御)コマンドが含まれる。スケジューリング情報生成部2113は、定めた送信パラメータを示す上りスケジューリング情報(UL:Uplink grant)を生成する。スケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030の個々に生成した上りスケジューリング情報を下り制御信号(PDCCH:Physical Downlink Control Channel、物理下り制御チャネル、等)に含めて第1通信部2012を介して、その端末装置2030に送信する。以下の説明では、送信パラメータを定めることをスケジューリングと称することがある。
品質情報は、端末装置2030の制御部2031(後述)において生成され上りリンクデータと併せて送信される。品質情報については、上りリンクデータと別個に送信されてもよい。
端末装置2030がマクロセル基地局装置2020あるいはスモールセル基地局装置2010へ報告する品質情報として、例えば、端末装置2030が各基地局装置から受信した電波の受信電力が用いられる。スケジューリング情報生成部2113は、品質情報の一例として、端末装置2030の制御部2031に設定されるLBT期間で測定された受信電力と送信可否の判定を示すLBT情報を用いてもよい。なお、端末装置2030の制御部2031は、自部が生成したLBT情報をマクロセル基地局装置2020にライセンスバンドを用いて送信してもよい。マクロセル基地局装置2020は、端末装置2030から受信したLBT情報をスモールセル基地局装置2010に専用回線を介して送信してもよい。LBT情報は、専用回線を介して送信されることで、アンライセンスバンドを用いて送信される場合ほど環境の影響を受けない。
スケジューリング情報生成部2113は、生成した上りスケジューリング情報を送信判定部2114に出力し、定めた送信パラメータを信号復調部2111に出力する。
リソースブロックは、各種のデータの伝送に用いる周波数帯域とサブフレームを割り当てる際の最小単位を示すリソース情報である。スケジューリング情報生成部2113は、取得した品質情報を参照して、通信品質が最も高いリソースブロックを端末装置2030との間のデータの伝送に用いるリソースブロックとして定める。複数の端末装置2030が接続される場合には、スケジューリング情報生成部2113は、複数の端末装置2030間で重複せず、かつ全体として通信品質が最も高くなるように複数のリソースブロックを端末装置2030毎に定める。スケジューリング情報生成部2113が、1つの端末装置2030について1回に設定するリソースブロックの数は、予め定めた一定の数(例えば、3)に固定されていてもよいし、所定の範囲内(例えば、2〜5)で可変であってもよい。ここで、スケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030毎に割り当てたリソースブロックのうち、上りリンクデータの端末装置2030からの伝送に用いられたリソースブロックを判定する。ある端末装置2030に割り当てたリソースブロックのうち、未使用のリソースブロックが存在するとき、スケジューリング情報生成部2113は、その未使用のリソースブロックを他の端末装置2030に割り当てる。
変調パラメータは、例えば、MCS(Modulation and Coding Scheme)値で表される。MCS値は、変調方式と符号化率の組み合わせを示すインデックスである。MCS値は、その組み合わせに応じた伝送レートの昇順に定められている。従って、MCS値が小さいほど、干渉に対する耐性が高く、伝送レートが低くなる。
また、変調方式ごとの値数が小さいほど、干渉に対する耐性が高く、伝送レートが低くなる。符号化率が高いほど、干渉に対する耐性が低く、伝送レートが高くなる。TPCコマンドは、端末装置2030からの上りリンクデータの送信電力を制御するための命令である。
TPCコマンドには、TPC指示が含まれる。TPC指示は、所定の基準値からの送信電力の差分をdBで表した送信電力の目標値である。TPC指示の値が大きいほど、送信電力が大きいことを示す。従って、TPC指示の値が大きいほど、干渉に対する耐性が高い。そこで、スケジューリング情報生成部2113は、取得した通信品質が低いほど干渉に対する耐性が高いパラメータを送信パラメータとして定め、取得した通信品質が高いほど干渉に対する耐性が低いパラメータを送信パラメータとして定める。
送信判定部2114は、センシング処理部2112から入力された受信電力に基づいて下りデータを送信するか(idle)否か(busy)を判定する。下りデータには、スケジューリング情報生成部2113から入力される上りスケジューリング情報が含まれる。送信判定部2114は、例えば、入力された受信電力が所定の受信電力の閾値よりも低いとき、下りデータを送信すると判定し、その入力された受信電力が所定の受信電力の閾値以上であるとき、下りデータを送信しないと判定する。送信判定部2114は、送信すると判定するとき、その直後のサブフレームにおいて第1通信部2012を介して端末装置2030に下りデータを送信信号として送信する。送信判定部2114は、下りデータのうちスケジューリング情報を下り制御信号(PDCCH、等)として送信する。送信判定部2114は、送信しないと判定するとき、直後のサブフレームでは下りデータを送信せず、さらに次のサブフレームでの送信機会を待つ。
その他、制御部2011は、端末装置2030との通信に関わる様々な制御を行う。かかる制御には、例えば、送信データや受信データに対する各種の処理、第1通信部2012において送受信に用いられるキャリア周波数の制御、端末装置2030の位置登録、端末装置2030との接続、ハンドオーバなどがある。
第1通信部2012は、副セル受信部2121、副セル送信部2122および干渉受信部2123を含んで構成される。図18に示す例では、副セル受信部2121、副セル送信部2122および干渉受信部2123は、互いに別個の構成として表されている。
副セル受信部2121は、端末装置2030からアンライセンスバンドの電波を受信信号として受信する。副セル受信部2121は、受信した受信信号を制御部2011に出力する。
副セル送信部2122は、制御部2011から入力される送信信号をアンライセンスバンドの電波として端末装置2030に送信する。
干渉受信部2123は、他の信号源からアンライセンスバンドの一部または全部の帯域の電波を受信信号として受信する。干渉受信部2123が受信した受信信号を干渉信号と呼ぶことがある。他の信号源として、典型的には通信システム2001とは別個の無線通信システムの構成機器がなりうる。別個の無線通信システムには、通信方式として、他のLAA方式を用いる無線通信システム、IEEE802.11に規定された通信方式を用いる無線通信システム、などがある。干渉受信部2123は、受信した受信信号をセンシング処理部2112に出力する。
第2通信部2013は、コアネットワークCR2001の各構成機器およびマクロセル基地局装置2020との間で、それぞれ各種のデータを送受信する。
マクロセル基地局装置2020は、スモールセル基地局装置2010と同様な構成を備える。但し、マクロセル基地局装置2020は、副セル受信部2121と副セル送信部2122に代えて、主セル受信部と主セル送信部を備える。主セル受信部は、端末装置2030からライセンスバンドを用いて伝送された電波を受信信号として受信する。主セル送信部は、送信判定部から入力される送信信号を電波として端末装置2030に送信する。
なお、通信システム2001が、マクロセル基地局装置2020と端末装置2030間の通信のスケジューリング制御、およびスモールセル基地局装置2010と端末装置2030間の通信のスケジューリング制御を1つのスケジューリング情報生成部で実施する場合には、スケジューリング情報生成部は、マクロセル基地局装置2020に実装されてもよいし、スモールセル基地局装置2010に実装されてもよい。マクロセル基地局装置2020に実装される場合には、図18に示すスケジューリング情報生成部2113は存在しない。スモールセル基地局装置の各部は、第2通信部2013を介してマクロセル基地局装置2020より受信したスケジューリング情報に基づいてスケジューリング制御を受ける。
マクロセル基地局装置2020およびスモールセル基地局装置2010のそれぞれにスケジューリング情報生成部が実装されてもよい。特にマクロセル基地局装置2020とスモールセル基地局装置2010がnon−ideal backhaulで接続される場合や、X2インタフェースを介して接続される場合には、スケジューリングの遅延が生じる。そのため、各基地局がスケジューリング生成部を備えることで、かかる遅延が軽減される。
(端末装置)
次に、本実施形態に係る端末装置2030の構成について説明する。
図19は、本実施形態に係る端末装置2030の構成例を示す概略ブロック図である。
端末装置2030は、制御部2031および通信部2032を含んで構成される。制御部2031は、スケジューリング情報処理部2311、センシング処理部2312、送信データ生成部2313および送信判定部2314を含んで構成される。
スケジューリング情報処理部2311は、スモールセル基地局装置2010から通信部2032の副セル受信部2323を介して受信信号を受信する。スケジューリング情報処理部2311は、受信した受信信号を復調し、下り制御信号(PDCCH、等)として伝送される上りスケジューリング情報(UL grant)を取得する。スケジューリング情報処理部2311は、取得した上りスケジューリング情報から端末上りリンクデータ(PUSCH、等)の送信パラメータを抽出する。送信パラメータには、上述したリソースブロックもしくはリソースブロック群、伝送レート(MCS)、TPCコマンド、等が含まれる。なお、クロススケジューリング(後述)の場合には、スケジューリング情報処理部2311は、マクロセル基地局装置2020から通信部2032の主セル受信部2321を介して受信した受信信号から上りスケジューリング情報を取得する。スケジューリング情報処理部2311は、取得した上りスケジューリング情報を送信データ生成部2313に出力する。
センシング処理部2312には、LBT期間において通信部2032の干渉受信部2325を介して受信信号を受信する。LBT期間は、上りリンクデータの送信開始までの所定期間である。センシング処理部2312は、受信した受信信号の受信電力を測定し、測定した受信電力を送信判定部2314に出力する。
送信データ生成部2313は、スケジューリング情報処理部2311から入力された送信パラメータを用いて上りリンクデータを生成する。より具体的には、送信データ生成部2313は、送信先の機器に上りリンクデータとして送信すべきデータを取得し、取得したデータをMCS値が示す符号化方式で符号化し、符号化したデータをMCSが示す変調方式で変調する。送信されるデータは、例えば、アプリケーションプログラムで指示されるコマンドの実行により生成されたユーザデータである。送信データ生成部2313は、上りリンクデータの送信電力が、TPCコマンドが示す送信電力となるように、その上りリンクデータの強度を制御する。送信データ生成部2313は、送信電力を制御した上りリンクデータと、送信パラメータが示すリソースブロックの情報を送信判定部2314に出力する。
送信判定部2314は、センシング処理部2312から入力された受信電力に基づいて、送信データ生成部2313から入力された送信パラメータが示すリソースブロック群内のサブフレーム毎に送信データ生成部2313から入力された上りリンクデータを送信するか否かを判定する。送信判定部2314は、入力された受信電力が所定のED(Energy Detection、エネルギー検出)閾値より低いとき、上りリンクデータを送信する(idle)と判定する。送信判定部2314は、入力された受信電力がED閾値以上であるとき、上りリンクデータを送信しない(busy)と判定し、次のサブフレームでの送信機会を待つ。但し、端末装置2030に割り当てられたリソースブロック群内で上り送信データの全体の割り当てが完了せずに、残った一部のデータについては、送信判定部2314は、次の送信パラメータが入力されるまで待機する。送信判定部2314は、次の送信パラメータが示すリソースブロック群内のサブフレーム毎に送信の可否を判定し、送信すると判定したサブフレームのリソースブロックを用いて未送信のデータを順次送信する。従って、送信判定部2314は、送信対象である未送信の上りリンクデータがなくなるまで、この処理を繰り返す。送信判定部2314による上りリンクデータの送信の可否と入力された受信電力の値が、上述したLBT情報に相当する。
その他、制御部2031は、スモールセル基地局装置2010およびマクロセル基地局装置2020との通信に関わる様々な制御を行う。かかる制御には、例えば、送信データや受信データに対する各種の処理、通信部2032において送受信に用いられるキャリア周波数の制御、スモールセル基地局装置2010またはマクロセル基地局装置2020を介した位置登録、スモールセル基地局装置2010またはマクロセル基地局装置2020との接続、ハンドオーバなどがある。
通信部2032は、主セル受信部2321、主セル送信部2322、副セル受信部2323、副セル送信部2324および干渉受信部2325を含んで構成される。
主セル受信部2321は、主セルであるマクロセル基地局装置2020から伝送されたライセンスバンドの電波を受信信号として受信する。主セル受信部2321は、受信した受信信号を制御部2031に出力する。
主セル送信部2322は、制御部2031から入力される送信信号をライセンスバンドの電波としてマクロセル基地局装置2020に送信する。
副セル受信部2323は、副セルであるスモールセル基地局装置2010からアンライセンスバンドの電波を受信信号として受信する。副セル受信部2323は、受信した受信信号を制御部2031に出力する。
副セル送信部2324は、制御部2031から入力される送信信号をアンライセンスバンドの電波としてスモールセル基地局装置2010に送信する。
干渉受信部2325は、他の信号源からアンライセンスバンドの一部または全部の帯域の電波を受信信号として受信する。受信される受信信号は、スモールセル基地局装置2010からの受信信号、スモールセル基地局装置への送信信号と干渉する可能性がある。干渉受信部2325は、受信した受信信号をセンシング処理部2312に出力する。
なお、図19に示す例では、主セル受信部2321、主セル送信部2322、副セル受信部2323、副セル送信部2324および干渉受信部2325は、互いに別個の構成として表されている。主セル受信部2321、主セル送信部2322、副セル受信部2323、副セル送信部2324および干渉受信部2325それぞれの一部の構成、例えば、アンテナが共通であってもよい。
(スケジューリング通知方法)
次に、本実施形態に係るスケジューリング通知方法について説明する。スケジューリング通知方法には、セルフスケジューリングとクロススケジューリングとがある。セルフスケジューリングとは、上りリンクデータの送信先となる基地局装置が、そのデータに係る上りスケジューリング情報を生成し、生成したスケジューリング情報を上りリンクデータの送信元の端末装置に通知する手法である。図17−図19に示す構成例は、セルフスケジューリングを前提としている。図20(A)に示すように、スモールセル基地局装置2010の送信判定部2114は、スケジューリング情報生成部2113が生成した上りスケジューリング情報(Scell下りリンク上りスケジューリング情報)を端末装置2030に送信する。上りスケジューリング情報の送信の可否を判定する際、その送信の直前において、スモールセル基地局装置2010のセンシング処理部2112はLBTを行う。送信判定部2114は、LBTの結果として干渉受信部2123からの受信信号の受信電力に基づいて送信の可否を判定する。送信すると判定するとき、上りスケジューリング情報をその端末装置2030に送信する。上りスケジューリング情報は、端末装置2030に上りリンクデータの送信用に割り当てた複数のリソースブロックからなるリソースブロック群の情報を含む。
端末装置2030のセンシング処理部2312は、上りスケジューリング情報が示すリソースブロック群内の所定のLBT期間内において、干渉受信部2325からの受信信号についてLBTを行う。LBTを最初に行うサブフレームは、例えば、上りスケジューリング情報が受信されたサブフレームの4サブフレーム後である。送信判定部2314は、LBTの結果に基づいて、上りリンクデータ(Scell上りリンクデータ)の送信の可否をサブフレーム毎に行う。送信判定部2314は、送信すると判定したサブフレームに割り当てられたリソースブロックを用いて上りリンクデータをスモールセル基地局装置2010に送信する。図20(A)に示す例では、リソースブロック群内の最初と第3のサブフレームにおいてLBTの結果としてbusyと判定されたために、上りリンクデータが送信されない。また、リソースブロック群内の第2のサブフレームにおいてLBTの結果としてidleと判定されたために、上りリンクデータが送信される。
クロススケジューリングとは、上りリンクデータの送信先となる基地局装置(セル)とは別個の基地局装置(セル)が、そのデータに係る上りスケジューリング情報を生成し、生成した上りスケジューリング情報を上りリンクデータの送信元の端末装置に送信する手法である。つまり、スケジューリング通知方法に応じて、上りスケジューリング情報の生成、送信を行う基地局装置が、スモールセル基地局装置2010であるかマクロセル基地局装置2020あるかが異なる。クロススケジューリングでは、図20(B)に示すように、マクロセル基地局装置2020の送信判定部が、自装置のスケジューリング情報生成部が生成した上りスケジューリング情報(Pcell下りリンク上りスケジューリング情報)を端末装置2030に送信する。この場合、マクロセル基地局装置2020の送信判定部はLBTを行わなくてもよい。端末装置2030は、マクロセル基地局装置2020から受信した上りスケジューリング情報に基づいて、セルフスケジューリングの場合と同様に、上りリンクデータについて送信処理を行う。上りリンクデータの送信先の基地局装置は、スモールセル基地局装置2010となる。なお、クロススケジューリングでは、スモールセル基地局装置2010において、スケジューリング情報生成部2113が省略されてもよい。
(リソースブロックの割り当て)
次に、本実施形態に係るリソースブロックの割り当て例について図21を用いて説明する。以下に説明する手法は、スケジューリング通知方法がセルフスケジューリングであるか、クロススケジューリングであるかによらず共通である。以下の説明では、セルフスケジューリングを例にする。また、スモールセル基地局装置2010と接続している端末装置が端末装置2030−1、2030−2の2個である場合を仮定する。スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113と、端末装置2030の送信データ生成部2313のそれぞれに、1つの上りスケジューリング情報が示すリソースブロック群に対して、端末装置2030が送信に使用するリソースブロックの個数の上限値Nを予め定めておいてもよい。
端末装置2030の送信判定部2314は、他の送信すべきデータを保持または残していても、N個のリソースブロックを用いて上りリンクデータを送信した後は、次に上りスケジューリング情報を受信するまで未送信のデータを含む上りリンクデータの送信を行わない。
送信判定部2314は、次に受信する上りスケジューリング情報に基づいて、最大N個のリソースブロックを用いて、送信対象のデータを含む上りリンクデータを送信する。
スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030からN個のリソースブロックを用いて上りリンクデータを受信するとき、端末装置2030に割り当てたリソースブロック群に含まれ、かつN個目のリソースブロックが送信されたサブフレームより後のサブフレームに含まれるリソースブロックを、すべて未使用リソースブロックと判定する。スケジューリング情報生成部2113は、未使用リソースブロックと判定したリソースブロック群の少なくとも一部を、上りリンクデータを送信した端末装置2030とは他の端末装置2030に割り当てる。
図21(A)、(B)は、それぞれ端末装置2030−1、2030−2に対するスケジューリングを示す。スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030−1に複数のリソースブロックからなるリソースブロック群を割り当てる。送信判定部2114は、割り当てられたリソースブロック群の情報を示す上りスケジューリング情報(上りスケジューリング情報)を端末装置2030−1に送信する。図21(A)に示す例では、端末装置2030−1に割り当てられたリソースブロック群(送信リソースブロック群)は、3つのサブフレームに跨っている。端末装置2030−1のセンシング処理部2312は、上りスケジューリング情報が示すリソースブロック群内の各サブフレームの開始から所定の期間内においてLBTを行う。端末装置2030−1の送信判定部2314は、LBTの結果に基づいてリソースブロックが割り当てられたサブフレーム毎に上りリンクデータを送信するか否かを判定する。図21(A)に示す例では、3つのサブフレームのうち、第1サブフレームについて上りリンクデータを送信しないと判定し、第2サブフレームについて上りリンクデータを送信すると判定する。第1サブフレームの区間において、本実施形態に係る通信システム2001とは別個の無線LANにより通信が行われているためである。また、第3サブフレームのリソースブロックが未使用のリソースブロックとして残されている。
送信判定部2314は、送信すると判定した第2のサブフレームに割り当てられたリソースブロックを用いて上りリンクデータ(Scell上りリンクデータ)をスモールセル基地局装置2010に送信する。
スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030−1に割り当てたリソースブロック群のうち、端末装置2030−1からの受信信号に基づいて上りリンクデータの伝送に用いられていないリソースブロックを検出する。N=1であると仮定すると、スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113は、その上りリンクデータを受信した段階で、残りの1つのサブフレームに含まれるリソースは未使用リソースブロックであると判定することができる。そのため、スケジューリング情報生成部2113は、その未使用リソースブロックを含むリソースブロック群を端末装置2030−1とは別個の端末装置2030−2もしくはさらに他の端末装置に割り当てることができる。端末装置2030−2にリソースブロックを割り当てるとき、スケジューリング情報生成部2113は、割り当てたリソースブロックからなるリソースブロック群を示す上りスケジューリング情報を端末装置2030−2に送信する。図21(B)に示す例では、端末装置2030−2に割り当てられたリソースブロック群(送信リソースブロック群)は、3つのサブフレームに跨っている。端末装置2030−2のセンシング処理部2312は、上りスケジューリング情報が示すリソースブロック群内の各サブフレームの開始から所定の期間内においてLBTを行う。端末装置2030−2の送信判定部2314は、LBTの結果に基づいてリソースブロックが割り当てられたサブフレーム毎に上りリンクデータを送信するか否かを判定する。図21(B)に示す例では、送信判定部2314は、3つのサブフレームのうち、最初のサブフレームについて上りリンクデータを送信すると判定し、そのサブフレーム内のリソースブロックを用いて上りリンクデータをスモールセル基地局装置2010に送信する。
なお、端末装置2030の制御部2031は、通信開始要求とともにリソースブロックの個数の上限値Nの情報をスモールセル基地局装置2010に送信してもよい。スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030から受信したNの情報を自部に設定する。スケジューリング情報生成部2113は、設定したNの情報を用いて、端末装置2030に割り当てたリソースブロックのうち、未使用リソースブロックを判定する。また、リソースブロックの個数の上限値Nに代えて、送信対象のデータの情報量の上限値が上りリンクデータの送信ならびに未使用リソースブロックの判定に用いられてもよい。情報量は、例えば、バイト数等で指定される。
以上に説明したように、本実施形態に係る基地局装置は、複数の端末装置2030のそれぞれに上りリンクデータのリソースブロックを複数個割り当て、割り当てたリソースブロックを示すスケジューリング情報を生成するスケジューリング情報生成部2113と、リソースブロックで受信した上りリンクデータを復調する信号復調部2111と、を備える。スケジューリング情報生成部2113は、複数の端末装置2030の少なくとも1つの端末装置2030に割り当てたリソースブロックのうち上りリンクデータの伝送に用いられない未使用のリソースブロックを、他の端末装置2030に割り当てる。
この構成により、スケジューリング情報生成部2113は、少なくとも1つの端末装置2030からの上りリンクデータの伝送に用いられない未使用のリソースブロックが、他の端末装置2030に割り当てられる。複数のリソースブロックが割り当てられる場合においても、受信環境によって生じ得るリソースブロックが未使用のリソースブロックが他の端末装置からの上りリンクデータの伝送に用いられうる。そのため、限られたリソースブロックの浪費が軽減され、未使用のリソースブロックが有効に利用される。このことは、次回のリソースブロックの割り当てを待たずに上りリンクデータが効率よく伝送することと両立する。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第3の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を援用する。以下、主に第3の実施形態との差異点について説明する。以下の説明では、主にスケジューリング通知方法がスモールセル基地局装置2010によるセルフスケジューリングである場合を例にするが、マクロセル基地局装置2020によるクロススケジューリングに適用されてもよい。
端末装置2030の送信判定部2314は、上述したようにLBTの結果に基づいてリソースブロックが割り当てられたサブフレーム毎に上りリンクデータを送信するか否かを判定する。送信判定部2314は、送信すると判定するとき割り当てられたリソースブロックを用いて上りリンクデータをスモールセル基地局装置2010に送信する。送信判定部2314は、送信対象である未送信の上りリンクデータがなくなるまで、この処理を順次繰り返す。本実施形態では、送信判定部2314は、上りリンクデータの送信が継続され、データの送信が未完了のサブフレームのリソースブロックに、送信継続中を示す上りリンクデータ終了フラグ(値は、‘0’)を付加する。送信判定部2314は、上りリンクデータの送信が終了するサブフレームのリソースブロックに、データの送信終了を示す上りリンクデータ終了フラグ(値は、‘1’)を付加する。送信判定部2314は、上りリンクデータ終了フラグが付加された上りリンクデータを割り当てられたリソースブロックを用いてスモールセル基地局装置2010に送信する。以下の説明では、値が0、1である上りリンクデータ終了フラグをフラグ0、フラグ1と呼ぶことがある。
スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113は、各端末装置2030に割り当てたリソースブロックを用いて伝送された受信信号から上りリンクデータと上りリンクデータ終了フラグを検出する。検出した上りリンクデータ終了フラグの値が0である場合には、スケジューリング情報生成部2113は、上りリンクデータの伝送が継続されると判定し、その端末装置2030に割り当てたリソースブロックを変更せずに維持する。検出した上りリンクデータ終了フラグの値が1である場合には、スケジューリング情報生成部2113は、上りリンクデータの伝送が終了と判定する。スケジューリング情報生成部2113は、その端末装置2030(例えば、端末装置2030−1)に割り当てたリソースブロックのうち、未使用のリソースブロックを他の端末装置2030(例えば、端末装置2030−2)に、少なくともその一部を含むように複数のリソースブロックを設定する。スケジューリング情報生成部2113は、他の端末装置に割り当てたリソースブロックの情報を含む上りスケジュール情報を生成し、生成した上りスケジュール情報を、そのリソースブロックを割り当てた他の端末装置2030に送信する。
(リソースブロックの割り当て)
次に、本実施形態に係るリソースブロックの割り当て例について図22を用いて説明する。
図22(A)、(B)は、それぞれ端末装置2030−1、2030−2に対するスケジューリングの例を示す。図22(A)に例示される下りリンク上りスケジューリング情報は、スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113が端末装置2030−1に送信する上りスケジューリング情報を示す。その右方に表示されている送信リソースブロック群は、その上りリンクスケジューリング情報が示す複数のリソースブロックからなる。第1サブフレームのFlg0は、割り当てられたリソースブロックを用いた上りリンクデータの伝送の継続を指示するフラグ0を示す。第2サブフレームにおけるFlg1は、割り当てられたリソースブロックを用いた上りリンクデータの伝送の終了を指示するフラグ1を示す。第3サブフレームのデータが破線で表されていることは、第3サブフレームにもリソースブロックの割り当てがあるが、上りリンクデータが伝送されないことを示す。スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030−1に割り当てた複数のリソースブロックのうち、第1サブフレーム内のリソースブロックに付加されたフラグ0を検出する。スケジューリング情報生成部2113は、フラグ0の検出により後続するサブフレーム内のリソースブロックを用いて上りリンクデータの受信を継続すると判定する。スケジューリング情報生成部2113は、第2サブフレーム内のリソースブロックに付加されたフラグ1の検出により、第2サブフレームでリソースブロックを用いた上りリンクデータの受信を終了すると判定する。そして、スケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030−1に割り当てた第3サブフレーム内のリソースブロックが上りリンクデータの伝送に使用されていないと判定する。
スケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030−1とは他の端末装置2030−2に、この第3サブフレーム内のリソースブロックを含むように、複数のリソースブロックを割り当てる。図22(B)の下りリンク上りスケジューリング情報は、スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113が端末装置2030−2に送信する上りスケジューリング情報を示す。その右方に表示されている送信リソースブロック群は、その上りリンクスケジューリング情報が示す3つのリソースブロックからなる。図22(B)は、端末装置2030−2に割り当てられた3つのサブフレーム内のリソースブロックのうち、第1サブフレームのLBT期間の直後にフラグ0が設定される、第2サブフレームのLBT期間の直後にフラグ1が設定されることを示す。端末装置2030−2に割り当てられた第1サブフレーム内のリソースブロックは、端末装置2030−1が使用しなかった第3サブフレーム内のリソースブロックに相当する。スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030−2に割り当てた第3サブフレーム内のリソースブロックが上りリンクデータの伝送に使用されていないと判定する。スケジューリング情報生成部2113は、この第3サブフレーム内のリソースブロックを、端末装置2030−1による次の上りリンクデータの送信またはさらに他の端末装置2030による上りリンクデータの送信のために割り当てることができる。
(スケジューリング処理)
次に、本実施形態に係るスモールセル基地局装置2010によるスケジューリング処理について説明する。図23は、本実施形態に係るスモールセル基地局装置2010が行うスケジューリング処理の例を示すフローチャートである。
(ステップS2101)スモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113は、接続された複数の端末装置2030の1つである端末装置2030−1に複数のリソースブロックを割り当てる。スケジューリング情報生成部2113は、割り当てたリソースブロックを示す上りスケジューリング情報を、その端末装置2030−1に送信する。その後、ステップS2102の処理に進む。
(ステップS2102)スケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030−1に割り当てたリソースブロックを用いて伝送された上りリンクデータと、そのリソースブロックに付加された上りリンクデータ終了フラグとをサブフレーム毎に受信する。その後、ステップS2103の処理に進む。
(ステップS2103)スケジューリング情報生成部2113は、受信した上りリンクデータ終了フラグの値が1(Flg=1)であるか否かを判定する。1であると判定するとき(ステップS2103 YES)、ステップS2104の処理に進む。0であると判定するとき(ステップS2103 NO)、ステップS2102の処理に戻る。
(ステップS2104)スケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030−1に割り当てたリソースブロックのうち上りリンクデータの伝送に用いられずに未使用のリソースブロックが残っているか否かを判定する。残っていると判定するとき(ステップS2104 YES)、スケジューリング情報生成部2113は、ステップS2105の処理に進む。残っていないと判定するとき(ステップS2104 NO)、図23に示す処理を終了する。
(ステップS2105)スケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030−1とは他の端末装置2030−2に、未使用のリソースブロックを割り当てる。端末装置2030−2には、その未使用のリソースブロックを含め、複数のリソースブロックが割り当てられる。その後、図23に示す処理を終了する。
以上に説明したように、端末装置2030は、基地局装置から上りリンクデータのスケジューリング情報を取得するスケジューリング情報処理部2311を備える。また、端末装置2030は、所定の期間毎に測定された受信電力に基づいてスケジューリング情報で指定されるリソースブロックを用いて上りリンクデータを送信するか否かを判定し、上りリンクデータの送信が終了するリソースブロックに前記終了を示す終了フラグを付加する送信判定部2314を備える。
また、基地局装置のスケジューリング情報生成部2113は、少なくとも1つの端末装置2030に割り当てたリソースブロックに付加され、上りリンクデータの送信の終了を示す終了フラグに基づいて未使用のリソースブロックを特定する。
この構成により、スケジューリング情報生成部2113は、端末装置2030に割り当てたリソースブロックを用いて伝送された上りリンクデータの終了を検出し、上りリンクデータの伝送に用いられていない未使用のリソースブロックを上りリンクデータの特性に複雑な解析を行うことなく直ちに特定することができる。そのため、未使用のリソースブロックの有効な利用が促進される。
以上、この発明の第3及び第4の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、第3の実施形態に係る通信システム2001には、第4の実施形態に係る通信システム2001の構成が組み合わされてもよい。例えば、第3の実施形態に係る端末装置2030の送信判定部2314は、第4の実施形態に係る端末装置の送信判定部2314と同様の構成をさらに備えてもよい。第3の実施形態に係るスモールセル基地局装置2010のスケジューリング情報生成部2113は、第4の実施形態に係るスケジューリング情報生成部2113と同様の構成をさらに備えてもよい。
また、上述した実施形態に係る通信システム2001は、主にLAA方式を用いて通信を行うLAAシステムに限られず、スタンドアローン(Standalone)型アンライセンスバンドLTEシステムとしても構成されうる。スタンドアローン型アンライセンスバンドLTEシステムとは、各種のデータを送受信に用いる電波の周波数帯域としてアンライセンスバンドのみを用いるLTEシステムである。この場合、通信システム2001において、マクロセル基地局装置2020が省略され、端末装置2030において、主セル受信部2321と主セル送信部2322が省略されてもよい。また、通信システム2001において、マクロセル基地局装置2020の主セル受信部、端末装置2030の主セル受信部2321は、伝送されたアンライセンスバンドの電波を受信信号として受信してもよい。このとき、マクロセル基地局装置2020の主セル送信部、端末装置2030の主セル送信部2322は、送信信号をアンライセンスバンドの電波として送信する。
その他、通信システム2001は、LTEをはじめ、基地局装置が端末装置2030の上りリンクデータのスケジューリングを行い、端末装置2030が、スケジューリングによって割り当てられるリソースブロックを用いて上りリンクデータを送信する通信システムに応用可能である。通信システム2001は、各種のデータの送受信においてアンライセンスバンドを用いるか、ライセンスバンドを用いるかによらず応用可能である。
また、通信システム2001は、基地局装置が上りリンクデータのスケジューリングを行い、スケジューリングに基づいて端末装置がその上りリンクデータをアンライセンスバンドの電波を用いて送信する、その他の無線通信システムに応用されてもよい。
また、上述した実施形態は、スケジューリング方式としてダイナミックスケジューリング方式が適用されている場合を例にしたが、サブフレーム間で間欠的に定めたリソースブロックを送信に用いるスケジューリング方式に適用してもよい。ダイナミックスケジューリングとは、各サブフレームについてリソースブロックを定める手法である。サブフレーム間で間欠的に定めたリソースブロックを送信に用いるスケジューリング方式として、例えば、SPS(Semi−Persistent Scheduling)方式がある。
その場合、スモールセル基地局装置2010またはマクロセル基地局装置2020のスケジューリング情報生成部は、複数のサブフレーム毎にリソースブロックを端末装置2030毎に割り当てる。
なお、上述した実施形態は、次の態様でも実施することができる。
(1)複数の端末装置との通信を行う通信部と制御部とを備え、前記制御部は、前記複数の端末装置のいずれか1つである第1の端末装置にリソースブロックを割り当て、割り当てた前記リソースブロックのうち、前記第1の端末装置が使用しない未使用リソースブロックの少なくとも1つを特定し、特定した前記未使用リソースブロックのうち少なくとも1つを、前記第1の端末装置とは異なる他の端末装置に割り当てる基地局装置。
(2)前記制御部は、前記第1の端末装置が送信した上りリンクデータを前記通信部を介して受信し、前記上りリンクデータに付加された付加情報に基づいて前記未使用リソースブロックを特定する(1)の基地局装置。
(3)前記付加情報は、前記第1の端末装置に割り当てられた前記リソースブロックのうち、前記上りリンクデータの送信に用いられた前記リソースブロックより後の前記リソースブロックを前記第1の端末装置が使用しないことを示す付加情報である(2)の基地局装置。
(4)前記制御部は、前記第1の端末装置に割り当てられた前記リソースブロックのうち、前記第1の端末装置が上りリンクデータの送信に使用した前記リソースブロックの数に基づいて前記未使用リソースブロックを特定する(1)から(3)のいずれかの基地局装置。
(5)基地局装置との通信を行う通信部と制御部とを備え、前記制御部は、前記基地局装置が割り当てたリソースブロックの少なくとも1つを用いて、前記通信部を介して前記基地局装置に上りリンクデータを送信するときに、前記上りリンクデータ以外に送信する上りリンクデータがない場合には、前記上りリンクデータの送信に用いる前記リソースブロックより後の前記リソースブロックを、自装置が送信に使用しないことを示す付加情報を前記上りリンクデータに付加する端末装置。
(6)基地局装置と複数の端末装置とを備える通信システムであって、前記基地局装置は、前記複数の端末装置との通信を行う通信部と制御部とを備え、前記制御部は、前記複数の端末装置のいずれか1つである第1の端末装置にリソースブロックを割り当て、割り当てた前記リソースブロックのうち、前記第1の端末装置が使用しない未使用リソースブロックの少なくとも1つを特定し、特定した前記未使用リソースブロックのうち少なくとも1つを、前記第1の端末装置とは異なる他の端末装置に割り当て、前記複数の端末装置は、前記基地局装置との通信を行う通信部と制御部とをそれぞれ備え、前記制御部は、前記基地局装置が割り当てたリソースブロックの少なくとも1つを用いて、前記通信部を介して前記基地局装置に上りリンクデータを送信するときに、前記上りリンクデータ以外に送信する上りリンクデータがない場合には、前記上りリンクデータの送信に用いる前記リソースブロックより後の前記リソースブロックを、自装置が送信に使用しないことを示す付加情報を前記上りリンクデータに付加する通信システム。
(7)複数の端末装置との通信を行う基地局装置における通信方法であって、前記複数の端末装置のいずれか1つである第1の端末装置にリソースブロックを割り当てる過程と、割り当てた前記リソースブロックのうち、前記第1の端末装置が使用しない未使用リソースブロックの少なくとも1つを特定する過程と、特定した前記未使用リソースブロックのうち少なくとも1つを、前記第1の端末装置とは異なる他の端末装置に割り当てる過程とを有する通信方法。
(8)複数の端末装置との通信を行う基地局装置のコンピュータに、前記複数の端末装置のいずれか1つである第1の端末装置にリソースブロックを割り当てる手順、割り当てた前記リソースブロックのうち、前記第1の端末装置が使用しない未使用リソースブロックの少なくとも1つを特定する手順、特定した前記未使用リソースブロックのうち少なくとも1つを、前記第1の端末装置とは異なる他の端末装置に割り当てる手順を実行させるためのプログラム。
なお、上述した実施形態におけるスモールセル基地局装置2010、マクロセル基地局装置2020ならびに端末装置2030の一部、例えば、制御部2011、2031または全部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、スモールセル基地局装置2010、マクロセル基地局装置2020ならびに端末装置2030に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態におけるスモールセル基地局装置2010、マクロセル基地局装置2020ならびに端末装置2030を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。端末装置2030の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
本発明のいくつかの態様は、無線リソースの利用効率を向上させることが必要な通信システム、基地局装置、端末装置、通信方法およびプログラムなどに適用することができる。
1001、1001A・・・通信システム、C1001、C1002・・・セル、CN1001・・・コアネットワーク、1010、1010A・・・スモールセル基地局装置、1020・・・マクロセル基地局装置、1030・・・端末装置、1011、1011A・・・第1通信部、1111・・副セル受信部、1112・・・副セル送信部、1113、1315・・・干渉受信部、1012・・・第2通信部、1013、1013A、1032、1032A・・・制御部、1131・・・スケジューリング制御部、1132・・・端末特定部、1133・・・信号復調部、1134、1324・・・センシング処理部、1135、1325・・・送信判定部、1321・・・スケジューリング処理部、1322・・・送信データ生成部、1323・・・リファレンスシグナル付加部、1111A、1311A・・・受信部、1112A、1312A・・・送信部、1031、1031A・・・通信部、2001…通信システム、2010…スモールセル基地局装置、2011…制御部、2012…第1通信部、2013…第2通信部、2020…マクロセル基地局装置、2030(2030−1、2030−2)…端末装置、2031…制御部、2032…通信部、2111…信号復調部、2112…センシング処理部、2113…スケジューリング情報生成部、2114…送信判定部、2121…副セル受信部、2122…副セル送信部、2123…干渉受信部、2311…スケジューリング情報処理部、2312…センシング処理部、2313…送信データ生成部、2314…送信判定部、2321…主セル受信部、2322…主セル送信部、2323…副セル受信部、2324…副セル送信部、2325…干渉受信部

Claims (22)

  1. 基地局装置と、前記基地局装置と通信する第1及び第2の端末装置と、を備える通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    前記第1及び第2の端末装置との通信を行う第1の通信部と、
    前記第1及び第2の端末装置のいずれかが使用可能な少なくとも1つ以上のリソースブロックからなる無線リソースを、前記第1及び第2の端末装置の両方に割り当てる第1の制御部と、
    を備え、
    前記第1の制御部は、
    割り当てた前記無線リソースの前記少なくとも1つ以上のリソースブロックのうち、前記第1の端末装置が使用しない未使用リソースブロックの少なくとも1つを特定し、
    特定した前記未使用リソースブロックのうち少なくとも1つを、前記第1の端末装置とは異なる前記第2の端末装置に割り当て、
    前記第1及び第2の端末装置は、
    前記第1の制御部により割り当てられた前記無線リソースの前記少なくとも1つ以上のリソースブロックを使用して送信データを、前記基地局装置に送信する第2の制御部を備え、
    前記無線リソースの利用効率を向上させる通信システム。
  2. 前記基地局装置は、
    前記第1及び第2の端末装置からの受信信号を復調する受信処理部を備える請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第2の制御部は、前記第1及び第2の端末装置毎に分離可能なリファレンスシグナルを、前記送信データに付加し、
    前記受信処理部は、当該リファレンスシグナルに基づいて、前記受信信号から前記リファレンスシグナルが付加された前記送信データを分離する
    請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記受信処理部は、復調するリソースブロック内に前記第1及び第2の端末装置からの受信信号が含まれる場合に、前記第1及び第2の端末装置間の干渉を低減する
    請求項2または請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記第1の制御部は、前記第1及び第2の端末装置に共通の制御チャネルを使用して、前記第1及び第2の端末装置に共通のスケジューリング情報を送信するよう制御する
    請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の通信システム。
  6. 前記第1の制御部は、前記無線リソースを割り当てる前記第1及び第2の端末装置を含む複数の端末装置の台数の上限を所定の基準に基づいて設定する
    請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の通信システム。
  7. 前記所定の基準は、前記受信処理部が前記第1及び第2の端末装置間の干渉を低減できるか否かである請求項6に記載の通信システム。
  8. 前記第1の制御部は、前記無線リソースを割り当てる前記第1及び第2の端末装置を、前記第1及び第2の端末装置の位置に基づいて決定する
    請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の通信システム。
  9. 前記第1の制御部は、前記無線リソースを割り当てる前記第1及び第2の端末装置を、前記第1及び第2の端末装置から受信する品質情報に基づいて決定する
    請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の通信システム。
  10. 記第1及び第2の端末装置は、
    前記基地局装置との通信を行う第2の通信部をそれぞれ備え、
    前記第2の制御部は、
    前記基地局装置が割り当てた前記無線リソースの前記少なくとも1つ以上のリソースブロックを用いて、前記第2の通信部を介して前記基地局装置に上りリンクデータを送信するときに、前記上りリンクデータ以外に送信する上りリンクデータがない場合には、前記上りリンクデータの送信に用いる前記少なくとも1つ以上のリソースブロックより後のリソースブロックを、自端末装置が送信に使用しないことを示す付加情報を前記上りリンクデータに付加する
    請求項1に記載の通信システム。
  11. 前記基地局装置の前記第1の制御部が割り当てる前記無線リソースの前記少なくとも1つ以上のリソースブロックは、前記第1又は第2の端末装置が必要とするリソースブロックよりも多い請求項1に記載の通信システム。
  12. 前記受信処理部は、前記復調するリソースブロック内に前記第1及び第2の端末装置からの受信信号が含まれない場合には、前記復調するリソースブロック内に含まれる前記第1又は第2の端末装置からの受信信号について、前記復調の処理を行う
    請求項4に記載の通信システム。
  13. 第1及び第2の端末装置と通信する基地局装置であって、
    前記第1及び第2の端末装置との通信を行う通信部と、
    前記第1及び第2の端末装置のいずれかが使用可能な少なくとも1つ以上のリソースブロックからなる無線リソースを、前記第1及び第2の端末装置の両方に割り当てる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    割り当てた前記無線リソースの前記少なくとも1つ以上のリソースブロックのうち、前記第1の端末装置が使用しない未使用リソースブロックの少なくとも1つを特定し、
    特定した前記未使用リソースブロックのうち少なくとも1つを、前記第1の端末装置とは異なる前記第2の端末装置に割り当て、
    前記無線リソースの利用効率を向上させる基地局装置。
  14. 前記基地局装置は、
    前記第1及び第2の端末装置からの受信信号を復調する受信処理部を備える請求項13に記載の基地局装置。
  15. 前記制御部は、
    前記第1の端末装置が送信した上りリンクデータを前記通信部を介して受信し、
    前記上りリンクデータに付加された付加情報に基づいて前記未使用リソースブロックを特定する
    請求項13に記載の基地局装置。
  16. 前記付加情報は、
    前記第1の端末装置に割り当てられた前記無線リソースの前記少なくとも1つ以上のリソースブロックのうち、前記上りリンクデータの送信に用いられた前記リソースブロックより後のリソースブロックを前記第1の端末装置が使用しないことを示す付加情報である
    請求項15に記載の基地局装置。
  17. 前記制御部は、
    前記第1の端末装置に割り当てられた前記無線リソースの前記少なくとも1つ以上のリソースブロックのうち、前記第1の端末装置が上りリンクデータの送信に使用した前記少なくとも1つ以上のリソースブロックの数に基づいて前記未使用リソースブロックを特定する
    請求項15または請求項16に記載の基地局装置。
  18. 基地局装置と通信する第1及び第2の端末装置のいずれかである端末装置であって、
    前記基地局装置との通信を行う通信部と、
    前記基地局装置から前記第1及び第2の端末装置の両方に割り当てられる無線リソースの少なくとも1つ以上のリソースブロックであって、前記第1及び第2の端末装置のいずれかが使用可能な前記少なくとも1つ以上のリソースブロックを使用して送信データを、前記基地局装置に送信する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記基地局装置が割り当てた前記無線リソースの前記少なくとも1つ以上のリソースブロックを用いて、前記通信部を介して前記基地局装置に上りリンクデータを送信するときに、前記上りリンクデータ以外に送信する上りリンクデータがない場合には、前記上りリンクデータの送信に用いる前記少なくとも1つ以上のリソースブロックより後のリソースブロックを、自端末装置が送信に使用しないことを示す付加情報を前記上りリンクデータに付加し、
    前記無線リソースの利用効率を向上させる端末装置。
  19. 前記無線リソースの少なくとも一部を使用して送信データを送信する送信制御部
    を備える請求項18に記載の端末装置。
  20. 基地局装置と、第1及び第2の端末装置における通信方法であって、
    前記基地局装置が、
    前記第1及び第2の端末装置のいずれかが使用可能な少なくとも1つ以上のリソースブロックからなる無線リソースを、前記第1及び第2の端末装置の両方に割り当て、
    割り当てた前記無線リソースの前記少なくとも1つ以上のリソースブロックのうち、前記第1の端末装置が使用しない未使用リソースブロックの少なくとも1つを特定し、
    特定した前記未使用リソースブロックのうち少なくとも1つを、前記第1の端末装置とは異なる前記第2の端末装置に割り当て、
    前記第1及び第2の端末装置が、
    前記割り当てられた前記無線リソースの前記少なくとも1つ以上のリソースブロックを使用して送信データを、前記基地局装置に送信し、
    前記無線リソースの利用効率を向上させる通信方法。
  21. 前記基地局装置が、
    前記第1及び第2の端末装置からの受信信号を復調する
    請求項20に記載の通信方法。
  22. 第1及び第2の端末装置と通信する基地局装置のコンピュータに、
    前記第1及び第2の端末装置のいずれかが使用可能な少なくとも1つ以上のリソースブロックからなる無線リソースを、前記第1及び第2の端末装置の両方に割り当てさせ、
    割り当てた前記無線リソースの前記少なくとも1つ以上のリソースブロックのうち、前記第1の端末装置が使用しない未使用リソースブロックの少なくとも1つを特定させ、
    特定した前記未使用リソースブロックのうち少なくとも1つを、前記第1の端末装置とは異なる前記第2の端末装置に割り当てさせ、
    前記無線リソースの利用効率を向上させるプログラム。
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