JP6261970B2 - 電池劣化判定装置、電池劣化判定方法および電池劣化判定プログラム - Google Patents
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Description
充電可能な電池には寿命があり、何度も充電、放電を繰り返すことによって、徐々に充電および放電が可能な容量が減少していく。充電可能な電池の容量が減少すると、充電を行っても放電可能な時間が短くなる。通常、充電可能な電池は、放電可能な時間がある程度まで短くなると電池の寿命に達したと判断されて、新しい充電可能な電池と交換される。
特許文献1に記載された電池劣化判定装置では、電流を一定に維持した状態で、電池を満充電から所定の時間放電させる。電池劣化判定装置では、前記した所定の時間の経過後、電圧を測定する。電池劣化判定装置では、劣化の診断の対象となる電池について測定した電圧が所定の閾値未満であるか否かに基づいて、電池の劣化の診断を行う(特許文献1参照。)。
特許文献2に記載された電力量計では、電池に外部電源から電力を供給し、そのときの電力を測定する。電力量計では、最終的に電池に供給された電力に基づいて、電池の劣化の診断を行う(特許文献2参照。)。
特許文献3に記載された劣化判定装置では、負荷発生装置に電池から電力を供給する際における放電時間と電圧から残存容量を推定して、電池の劣化の診断を行う(特許文献3参照。)。
特許文献4に記載された電池劣化検出機能付携帯情報機器では、満充電時の電池から放電を行い、所定の電圧値までの時間を計測し、あらかじめ規定された時間との比較を行うことで、電池の劣化の診断を行う(特許文献4参照。)。
特許文献5に記載された電池状態判定装置では、電池の充電を行う際における電圧の変化を示す特性を、基準のデータと経年劣化後のデータとで比較することで、電池の劣化の診断を行う(特許文献5参照。)。
例えば、負荷発生装置において、ユーザの操作によって高負荷になった場合には、消費される電流が大きくなり、電池の電圧の低下率が高くなり、電池の容量の減少率も高くなる。
このように、電池の劣化の診断に関する測定を行っている最中にユーザが負荷発生装置を操作すると、電池の本来の特定を測定することが難しく、電池の劣化の診断が精度良く行われないという問題があった。
本実施形態では、スマートフォンなどの携帯機器である負荷発生装置に電池劣化判定装置を搭載する場合を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電池劣化判定装置5を含む負荷発生装置1の概略的な構成を示すブロック図である。
負荷発生装置1は、電池部11と、電池劣化判定装置5を備える。なお、負荷発生装置1は、図1に示す機能部以外にも、通常の携帯機器が備えるCPU(Central Processing Unit)、メモリ、タッチパネル等の操作キー、ディスプレイ画面などの機能部を備えるが、図示や詳しい説明を省略する。
電池劣化判定装置5は、基準特性値管理部12と、消費電流パターン管理部13と、動作パターン管理部14と、残量測定部21と、電圧測定部22と、時間測定部23と、動作監視部24と、動作記録部25と、消費電流推定部26と、特性値補正部27と、判定部28を含む。
ここで、充電可能な電池の特性値の情報としては、例えば、負荷発生装置1において一定の電流が消費される場合における充電可能な電池から放電される電圧の時間変化の特性値の情報や、一定の電流によって充電される場合における充電可能な電池から放電される電圧の時間変化の特性値の情報や、一定の電流が消費される場合における充電可能な電池さら放電される電池残量の時間変化の特性値の情報や、一定の電流によって充電される場合における充電可能な電池に充電される電池残量の時間変化の特性値の情報が用いられる。なお、前記した電池の放電時における一定の電流や、前記した電池の充電時における一定の電流としては、それぞれ、2種類以上の電流の各々に関する特性値の情報が用意されてもよい。
また、基準特性値の情報としては、例えば、負荷発生装置1の型番や種類などに応じて作成された情報が用いられてもよい。この場合に、負荷発生装置1(本実施形態では、それに含まれる電池劣化判定装置5)は、特性値補正部27により消費電流に基づく補正を行うときなどに、メモリ(内部のメモリまたは外部のメモリまたは外部のサーバなどの装置のメモリ)から、当該負荷発生装置1の型番や種類などに応じた基準特性値の情報を取得する構成が用いられてもよい。
消費電流のパターンとしては、動作の種類とその動作によって消費される電流(消費電流)との対応が用いられる。動作の種類としては、例えば、ユーザによる操作に応じて行われる様々な動作の種類が用いられてもよく、具体的には、CPUにより行われる演算の処理の動作、通信の処理の動作、メモリの処理の動作、インタフェースの処理の動作、GPS(Global Positioning System)の処理の動作、Wi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)の処理の動作などが用いられる。CPUにより行われる演算の処理は、例えば、CPUのクロック数(周波数)により特定されてもよい。消費電流としては、例えば、所定の時間(単位となる時間)における消費電流が用いられる。
ここで、消費電流のパターンの情報としては、本実施形態では、工場出荷時(新品時)における充電可能な電池が用いられる場合における情報が用いられるが、他の状態の充電可能な電池が用いられる場合における情報が用いられてもよい。また、消費電流のパターンの情報は、例えば、実際の消費電流の値をあらかじめ測定した結果の情報が用いられてもよく、または、理論的に計算される消費電流の値に基づく情報が用いられてもよい。
具体例として、負荷発生装置1における動作の種類として、CPUのクロック数、CPUの動作時間、通信トラフィック、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)のオン/オフ、メモリの動作、通信インタフェースのオン/オフ、GPSのオン/オフ、負荷発生装置1の画面のオン/オフ、カメラのオン/オフ、フラッシュライトのオン/オフ、オーディオのオン/オフ、ビデオのオン/オフなどの動作が用いられてもよい。通信インタフェースとしては、例えば、セルラー通信のインタフェース、Wi−Fi(登録商標)のインタフェース、Bluetooth(登録商標)のインタフェース、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)のインタフェースなどが含まれてもよい。
また、消費電流パターンの情報としては、例えば、負荷発生装置1の型番や種類などに応じて作成された情報が用いられてもよい。この場合に、負荷発生装置1(本実施形態では、それに含まれる電池劣化判定装置5)は、消費電流推定部26により消費電流の検出を行うときなどに、メモリ(内部のメモリまたは外部のメモリまたは外部のサーバなどの装置のメモリ)から、当該負荷発生装置1の型番や種類などに応じた消費電流パターンの情報を取得する構成が用いられてもよい。
動作パターンとしては、動作の種類とその動作が継続した時刻(例えば、開始の時刻と、終了の時刻)との対応が用いられる。具体例として、この対応としては、「CPUにより行われる演算の処理の動作が、2012年1月1日9時から9時30分まで継続した」という対応や、「通信の処理の動作が、2012年1月1日11時から12時まで継続した」という対応などが用いられる。また、「CPUにより行われる演算の処理の動作が、2012年1月1日9時から9時30分まで継続した」という対応の代わりに、「クロック数が100MHzであるCPUの動作が、2012年1月1日9時から9時30分まで継続した」という対応や、「クロック数が200MHzであるCPUの動作が、2012年1月1日9時から9時30分まで継続した」という対応などが用いられてもよい。
電圧測定部22は、電池部11における充電可能な電池から放電される電圧を測定する。 電圧測定部22は、本実施形態では、時刻に対応付けて、電池から放電される電圧を測定する。電圧測定部22は、例えば、電池の放電時に、電池から放電される電圧の時間変化の特性を取得することができる。電圧測定部22は、例えば、電池の放電時に、電圧の時間変化の特性の情報を取得することができ、一例として、放電の開始点となる所定の電圧(例えば、4.1Vなど)から放電の終了点となる所定の電圧(例えば、3.4Vなど)までにおける電圧の時間変化の特性の情報を取得することができる。
時間測定部23は、電池部11における充電可能な電池に関して、所定の時間を測定する。所定の時間としては、例えば、充電可能な電池に対する充電の継続時間(充電時間)や、充電可能な電池からの放電の継続時間(放電時間)などが用いられる。
ここで、残量測定部21や電圧測定部22や時間測定部23は、それぞれ、例えば、判定部28などからの指示を受けて、負荷発生装置1が動作中であるときに測定対象を測定する。
また、電圧測定部22は、基準特性値管理部12で管理される電池残量と電圧の特性に基づいて、残量測定部21で測定された電池残量から、電圧を決定しててもよい。
具体例として、残量測定部21により測定される電池残量と電圧測定部22により測定される電圧との対応関係として、100%と4.1V、80%と4.0V、75%と3.9V(これらの数値は一例である)などの対応情報を基準特性値管理部12に記憶しておく。そして、残量測定部21は、電圧測定部22による測定結果を取得し、前記した対応情報に基づいて、当該測定結果が4.1Vであれば電池残量が100%であり、当該測定結果が4.0Vであれば電池残量が80%であるなどのように、電池残量(推定による間接的な測定結果)を取得することができる。同様に、電圧測定部22は、残量測定部21による測定結果を取得し、前記した対応情報に基づいて、当該測定結果が100%であれば電圧が4.1Vであり、当該測定結果が80%であれば電圧が4.0Vであるなどのように、電圧(推定による間接的な測定結果)を取得することができる。これにより、例えば、電池の残量と電圧との一方については直接に測定し、他方については前記一方の測定結果から間接に測定結果を取得することができる。
動作記録部25は、動作監視部24により監視された動作パターンの情報を動作パターン管理部14に記録する(メモリに記憶させる)。
ここで、動作監視部24は、例えば、負荷発生装置1における動作を定期的に監視してもよく、または、負荷発生装置1のオペレーティングシステムから受信するイベント通知に応じて動作を監視してもよい。
また、動作監視部24(または、動作記録部25)は、例えば、負荷発生装置1における動作を監視した時間ごとに、動作パターンの情報のファイル(データファイル)を作成してもよい。この場合、動作記録部25は、当該ファイルを動作パターン管理部14に記録する。
また、本実施形態では、判定部28は、残量測定部21による測定結果の情報と、電圧測定部22による測定結果の情報と、時間測定部23による測定結果の情報を入力するが、電池の劣化の判定を行うために用いられる特性値の情報を生成するために必要な測定結果の情報のみ(1つのみでもよく、2つのみでもよく、または、3つの全てでもよい。)を用いて、特性値の情報(測定結果に基づく特性値の情報)を生成すればよい。このため、他の構成例として、判定部28は、残量測定部21による測定結果の情報と、電圧測定部22による測定結果の情報と、時間測定部23による測定結果の情報のうちで、電池の劣化の判定を行うために用いられる特性値の情報のみを入力してもよい。
まず、負荷発生装置1において、電池部11の充電可能な電池について、充電または放電を開始する(ステップS1)。充電または放電の開始は、例えば、負荷発生装置1に対するユーザによる操作に応じて行われ、または、あらかじめ定められた条件が満たされたことに応じて負荷発生装置1により自動的に行われる。
次に、負荷発生装置1に含まれる電池劣化判定装置5により、電池の劣化の判定処理を開始する(ステップS2)。電池の劣化の判定処理は、例えば、負荷発生装置1に対するユーザによる操作に応じて行われ、または、あらかじめ定められた条件が満たされたことに応じて電池劣化判定装置5により自動的に行われる。
なお、電池劣化判定装置5が、負荷発生装置1において、電池の充電を行うこと、または、電池の放電を行うこと、を制御してもよい。
電池劣化判定装置5において、測定の結果の情報に基づいて、所定の条件が満たされたか否かを判定する(ステップS5)。そして、電池劣化判定装置5において、所定の条件が満たされると判定した場合には、ステップS6の処理へ移行し、また、所定の条件が満たされないと判定した場合には、ステップS4の処理へ戻る。
電池劣化判定装置5において、特性値補正部27により、消費電流推定部26により検出された消費電流に基づいて、基準特性値の情報を補正しつつ、電池の劣化の判定処理を行う期間における理論的な特性値の情報を生成する(ステップS8)。
電池劣化判定装置5において、判定部28により、測定結果の情報と、特性値補正部27により生成された特性値の情報(補正後の特性値の情報)に基づいて、電池の劣化の判定を行う(ステップS9)。
本実施形態に係る電池劣化判定装置5によると、電池の劣化の判定処理を行う期間に、ユーザが負荷発生装置1を操作した場合においても、電池の劣化の判定処理を中断することなく、判定の精度を保ったまま、継続することができる。このように、本実施形態に係る電池劣化判定装置5では、電池の劣化の診断(判定)に関する測定を行っている最中にユーザが負荷発生装置1を操作しても、電池の劣化の診断を精度良く行うことができる。
なお、電池の残量としては、例えば、パーセント(%)で表されてもよく、または、電圧の値で表されてもよい。
消費電流に基づく補正の第1の例として、電池劣化判定装置5が、電池の放電の状況に基づいて、当該電池の劣化の判定を行う場合を示す。
図3は、消費電流に基づく補正の第1の例に係る新品の電池の放電の特性101の例(補正前の基準特性値の情報の例)を示す図である。
図3に示すグラフにおいて、横軸は電池の放電時間(時間)および容量(mAh:hは時間を表す。)を表わしており、左側の縦軸は電池の電圧(V)を表わしており、右側の縦軸は負荷発生装置1の画面に表示される電池残量(%)を表わしている。このグラフに、新品の電池の放電の特性101を示してある。
本例では、公称容量が1C=2000mAhである充電可能な電池が一定の電流(本例では、2000mAh)で1時間放電し続けた場合における電池の放電の特性101を示してある。本例では、0時間に電池の放電を開始し、1時間後に電池の放電を終了する。
図4に示すグラフにおいて、横軸は電池の放電時間(時間)を表わしており、縦軸は電池の電圧(V)を表わしている。このグラフに、新品の電池の放電の特性201〜203を示してある。
特性201は、1C=2000mAhで電池の放電を行った場合の特性であり、図3に示される特性101と同じであり、1時間で放電が終了する。
特性202は、0.5C=1000mAhで電池の放電を行った場合の特性であり、2時間で放電が終了する。
特性203は、0.333C=666mAhで電池の放電を行った場合の特性であり、約3時間で放電が終了する。
本例では、1C=2000mAhで電池の放電を行った場合に関して、電池の電圧(V)と放電時間(時間)との対応の例を示してある。
本例では、0.5C=1000mAhで電池の放電を行った場合に関して、電池の電圧(V)と放電時間(時間)との対応の例を示してある。
本例では、0.333C=666mAhで電池の放電を行った場合に関して、電池の電圧(V)と放電時間(時間)との対応の例を示してある。
図9は、消費電流に基づく補正の第1の例に係る新品の電池の電圧と放電時間との対応の例において着目した値を示す図である。図9に示される対応の内容は図5に示される対応の内容と同じであり、本例において着目した値を示している。
図10は、消費電流に基づく補正の第1の例に係る新品の電池の電圧と放電時間との対応の例において着目した値を示す図である。図10に示される対応の内容は図6に示される対応の内容と同じであり、本例において着目した値を示している。
本例では、負荷発生装置1に備えられた電池部11における充電可能な電池について、電池の電圧が満充電(本例では、4.1V)から3.4Vに達するまでの放電の状況の例を示す。
図8に示される特性311と、図9に示される対応と、図10に示される対応は、負荷発生装置1においてユーザによる操作に応じて行われる動作による消費電流が発生していない場合における基準特性値の情報である。
図8に示される特性301〜303は、負荷発生装置1においてユーザによる操作に応じて行われる動作による消費電流が発生した場合について、当該消費電流を考慮して補正した基準特性値の情報である。
しかしながら、本例では、放電が開始されてから1時間が経過したときに、ユーザが負荷発生装置1を操作して、当該操作に応じて行われる動作による消費電流が発生し、当該動作が0.3時間継続したことで、その間、2倍の電流(1C=2000mAh)で放電したとする。その後、再び、0.5C=1000mAhの電流で放電したとする。
特性302は、この1時間の経過後に、ユーザが負荷発生装置1を操作したことで、0.3時間、2倍の電流(1C=2000mAh)で放電したときについて、基準特性値情報に基づいて、かつ消費電流を考慮して補正して、得られる特性である。この0.3時間の経過後に、電池の電圧は3.5Vとなる。この電圧の値は、図9に示される対応(本例では、図9に示される着目した値)から推定される電圧の値である。
特性303は、この0.3時間(充電の開始から計1.3時間)の経過後に、0.3時間、0.5C=1000mAhの電流で放電したときについて、基準特性値情報に基づいて得られる特性である。この0.3時間において、ユーザは負荷発生装置1を操作していない。この0.3時間の経過後に、電池の電圧は3.4Vとなる。特性303に関する充電時間と電池の電圧との関係は、図10に示される対応(本例では、図10に示される着目した値)から推定される。
特性301〜303では、電池の電圧が満充電(本例では、4.1V)から3.4Vに達するまでの放電時間は1.6時間(=1時間+0.3時間+0.3時間)となる。
図11に示すグラフにおいて、横軸は電池の放電時間(時間)を表わしており、縦軸は電池の電圧(V)を表わしている。
本例では、負荷発生装置1に備えられた電池部11における充電可能な電池について、電池の電圧が満充電(本例では、4.1V)から3.4Vに達するまでの放電の状況の例を示す。本例では、図8に示されるように、放電の開始から1時間が経過したときから1.3時間になるまで、ユーザによる操作に応じて行われる動作による消費電流が発生しているとする。
図11に示される特性402は、消費電流に基づく補正を行いつつ、基準特性値の情報に基づいて得られる特性である。この特性402は、本実施形態では、特性値補正部27により、消費電流推定部26により検出された消費電流に基づく補正を行いつつ、基準特性値管理部12に記憶された基準特性値の情報に基づいて、生成される。
具体的な一例として、図11の例では、特性402に示されるように、電池の劣化がない場合には、電池の電圧が満充電から3.4Vに達するまでの放電時間は、理論的には、1.6時間になる。これに対して、特性401に示されるように、実際に測定された結果では、電池の電圧が満充電から3.4Vに達するまでの放電時間は、1.4時間になる。例えば、電池劣化率は0.875(=1.4/1.6)となり、12.5(=100−87.5)%劣化していることになる。判定部28は、電池の劣化の判定として、例えば、このような電池劣化率などに関する情報を判定する。
消費電流に基づく補正の第2の例として、電池劣化判定装置5が、電池の充電の状況に基づいて、当該電池の劣化の判定を行う場合を示す。
図12は、消費電流に基づく補正の第2の例に係る新品の電池の充電の特性501〜502の例(補正前の基準特性値の情報の例)を示す図である。
図12に示すグラフにおいて、横軸は電池の充電時間(時間)を表わしており、縦軸は電池残量(%)を表わしている。このグラフに、新品の電池の充電の特性501〜502を示してある。
特性501は、電池残量が45%から90%まで、一定の500mAの電流で充電を行った場合の特性である。この場合、充電の開始から終了までの充電時間が3時間である。
特性502は、電池残量が45%から90%まで、一定の250mAの電流で充電を行った場合の特性である。この場合、充電の開始から終了までの充電時間が6時間である。
特性502に対して特性501は、充電を行う電流が2倍であるため、充電時間が1/2になる。
特性501〜502は、負荷発生装置1においてユーザによる操作に応じて行われる動作による消費電流が発生していない場合における基準特性値情報である。
図13に示すグラフにおいて、横軸は電池の充電時間(時間)を表わしており、縦軸は電池残量(%)を表わしている。
本例では、負荷発生装置1に備えられた電池部11における充電可能な電池について、電池残量が45%から90%に達するまでの充電の状況の例を示す。
図13に示される特性601〜603は、負荷発生装置1においてユーザによる操作に応じて行われる動作による消費電流が発生した場合について、当該消費電流を考慮して補正した基準特性値の情報である。
ここで、本例では、充電が開始されてから1時間が経過したときに、ユーザが負荷発生装置1を操作して、当該操作に応じて行われる動作による消費電流(本例では、250mA)が発生し、当該動作が1.33時間継続したことで、その間、1/2倍の電流(250mA)で充電を行ったとする。特性602は、このとき(充電の開始から1時間経過後から2.33時間まで)の特性である。この特性602では、充電の開始から2.33時間経過後における電池残量は70%である。
その後、再び、充電を行う電流を500mAに保ち、かつユーザが負荷発生装置1を操作せずに、ユーザによる操作に応じて行われる動作による消費電流が発生しない状態で、電池の充電を行ったとする。特性603は、このとき(充電の開始から2.33時間以降)の特性である。この特性603では、充電の開始から3.67時間経過後における電池残量は90%である。
ここで、特性601および特性603は、基準特性値情報に基づいて得られる特性である。
また、特性602は、基準特性値情報に基づいて、かつ消費電流を考慮して補正して、得られる特性である。
図14に示すグラフにおいて、横軸は電池の充電時間(時間)を表わしており、縦軸は電池残量(%)を表わしている。
本例では、負荷発生装置1に備えられた電池部11における充電可能な電池について、電池残量が45%から90%に達するまでの充電の状況の例を示す。本例では、図13に示されるように、充電の開始から1時間が経過したときから2.33時間になるまで、ユーザによる操作に応じて行われる動作による消費電流が発生しているとする。
図14に示される特性702は、消費電流に基づく補正を行いつつ、基準特性値の情報に基づいて得られる特性である。この特性702は、本実施形態では、特性値補正部27により、消費電流推定部26により検出された消費電流に基づく補正を行いつつ、基準特性値管理部12に記憶された基準特性値の情報に基づいて、生成される。
具体的な一例として、図14の例では、特性702に示されるように、電池の劣化がない場合には、電池残量が45%から90%に達するまでの充電時間は、理論的には、3.67時間になる。これに対して、特性701に示されるように、実際に測定された結果では、電池残量が45%から90%に達するまでの充電時間は、3.2時間になる。例えば、電池劣化率は0.872(=3.2/3.67)となり、12.8(=100−87.2)%劣化していることになる。判定部28は、電池の劣化の判定として、例えば、このような電池劣化率などに関する情報を判定する。
一構成例として、電池(図1の例では、電池部11における電池)を使用する負荷発生装置(図1の例では、負荷発生装置1)において行われる動作の消費電流の情報に基づいて補正を行いつつ、前記消費電流がない場合における前記電池に関する基準となる特性値の情報に基づいて、前記補正を行った特性値の情報を生成する特性値補正部(図1の例では、特性値補正部27)と、前記特性値補正部により生成された前記補正を行った特性値の情報と、前記電池に関する測定により得られた前記電池に関する特性値の情報に基づいて、前記電池の劣化の判定を行う判定部(図1の例では、判定部28)と、を備える電池劣化判定装置(図1の例では、電池劣化判定装置5)である。
この場合、負荷発生装置に対するユーザによる操作に応じて行われる動作の消費電流以外の動作の消費電流については、例えば、前記した電池に関する基準となる特性値において、考慮されていてもよく、または、(例えば、実用上で支障がない程度で)考慮されていなくてもよい。負荷発生装置に対するユーザによる操作に応じて行われる動作としては、例えば、操作があったときに単発で行われる動作であってもよく、または、操作による設定後に、その設定が変更されるまでまたは所定の時間が経過するまで、継続して行われる動作であってもよい。
なお、例えば、負荷発生装置において行われる動作の消費電流の情報として、負荷発生装置により自動的に行われる動作の消費電流の情報が用いられてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Claims (6)
- 電池を使用する負荷発生装置において行われる動作の消費電流の情報であって前記電池の劣化の判定に関する測定が行われている最中に前記負荷発生装置に対するユーザによる操作に応じて行われた前記動作の前記消費電流の情報に基づいて前記動作の前記消費電流が発生した時刻について前記消費電流が発生したという補正を行いつつ、前記消費電流がない場合における前記電池に関する基準となる特性値の情報に基づいて、前記補正を行った特性値の情報を生成する特性値補正部と、
前記特性値補正部により生成された前記補正を行った特性値の情報と、前記電池に関する測定により得られた前記電池に関する特性値の情報に基づいて、前記電池の劣化の判定を行う判定部と、
を備える電池劣化判定装置。 - 前記消費電流がない場合における前記電池に関する基準となる特性値の情報を記憶する基準特性値記憶部と、
前記負荷発生装置において行われる動作の種類と消費電流との対応の情報を記憶する消費電流情報記憶部と、
前記負荷発生装置において行われる動作の種類および時刻の情報を検出する動作情報検出部と、
前記消費電流情報記憶部に記憶された情報と、前記動作情報検出部により検出された情報に基づいて、前記負荷発生装置において行われる動作の消費電流の情報を検出する消費電流情報検出部と、を備え、
前記特性値補正部は、前記消費電流情報検出部により検出された情報に基づいて補正を行いつつ、前記基準特性値記憶部に記憶された情報に基づいて、前記補正を行った特性値の情報を生成する、
請求項1に記載の電池劣化判定装置。 - 前記電池は、充電可能な電池であり、
前記電池の充電または放電に関する情報を測定する測定部を備え、
前記判定部は、前記特性値補正部により生成された前記補正を行った特性値の情報と、
前記測定部により測定された情報により得られた前記電池に関する特性値の情報に基づいて、前記電池の劣化の判定を行う、
請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の電池劣化判定装置。 - 前記電池劣化判定装置は、前記負荷発生装置に備えられる、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池劣化判定装置。 - 特性値補正部が、電池を使用する負荷発生装置において行われる動作の消費電流の情報であって前記電池の劣化の判定に関する測定が行われている最中に前記負荷発生装置に対するユーザによる操作に応じて行われた前記動作の前記消費電流の情報に基づいて前記動作の前記消費電流が発生した時刻について前記消費電流が発生したという補正を行いつつ、前記消費電流がない場合における前記電池に関する基準となる特性値の情報に基づいて、前記補正を行った特性値の情報を生成し、
判定部が、前記特性値補正部により生成された前記補正を行った特性値の情報と、前記電池に関する測定により得られた前記電池に関する特性値の情報に基づいて、前記電池の劣化の判定を行う、
電池劣化判定方法。 - 特性値補正部が、電池を使用する負荷発生装置において行われる動作の消費電流の情報であって前記電池の劣化の判定に関する測定が行われている最中に前記負荷発生装置に対するユーザによる操作に応じて行われた前記動作の前記消費電流の情報に基づいて前記動作の前記消費電流が発生した時刻について前記消費電流が発生したという補正を行いつつ、前記消費電流がない場合における前記電池に関する基準となる特性値の情報に基づいて、前記補正を行った特性値の情報を生成するステップと、
判定部が、前記特性値補正部により生成された前記補正を行った特性値の情報と、前記電池に関する測定により得られた前記電池に関する特性値の情報に基づいて、前記電池の劣化の判定を行うステップと、
をコンピュータに実行させるための電池劣化判定プログラム。
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