JP6261844B2 - レーザー加工方法およびレーザー加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の部材が混在している被加工物にレーザー光線を照射することによりレーザー加工溝を形成するレーザー加工方法およびレーザー加工装置に関する。
当業者には周知の如く、半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体基板の表面に格子状に配列されたストリートとよばれる切断予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスが形成されている半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによって個々の半導体デバイスを製造している。半導体ウエーハのストリートに沿った切断は、通常切削装置によって行われている。この切削装置は、被加工物である半導体ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された半導体ウエーハを切削するための切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に移動せしめる移動手段とを具備している。切削手段は、高速回転せしめられる回転スピンドルと該スピンドルに装着された切削ブレードを含んでいる。切削ブレードは円盤状の基台と該基台の側面外周部に装着された環状の切れ刃からなっており、切れ刃は例えば粒径3μm程度のダイヤモンド砥粒を電鋳によって固定し厚さ20μm程度に形成されている。
また、近時においては、IC、LSI等のデバイスの処理能力を向上するために、シリコンウエーハの如き半導体基板の表面にSiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)を積層せしめた形態の半導体ウエーハが実用化されている。
また、ストリート上のLow−k膜にデバイスの機能をテストするためのテスト エレメント グループ(Teg)と呼ばれるテスト用の金属パターンが部分的に配設されている半導体ウエーハが実用化されている。
上述したLow−k膜を積層した形態の半導体ウエーハを切削ブレードによりストリートに沿って切削すると、Low−k膜は雲母のように多層に積層されているとともに非常に脆いことから、Low−k膜が剥離し、この剥離がデバイスにまで達し半導体デバイスに致命的な損傷を与えるという問題がある。また、ストリート上にデバイスの機能をテストするためのテスト エレメント グループ(Teg)と呼ばれるテスト用の金属パターンが部分的に配設されている半導体ウエーハを切削ブレードによりストリートに沿って切削すると、金属パターンが銅等の粘りのある金属によって形成されているためにバリが発生するとともにデバイスの側面に欠けが生じてデバイスの品質を低下させるという問題がある。
上述した問題を解消するために、半導体ウエーハのストリートに沿ってレーザー光線を照射してレーザー加工溝を形成することによりLow−k膜やTegを除去し、その除去した領域に切削ブレードを位置付けて切削するウエーハの分割方法が提案されている。しかるに、ストリートにLow−k膜とTegが配設されている場合は、Low−k膜の加工条件とTegの加工条件が異なるため、予めTegの位置を検出して座標データを作成し、この座標データに基づいてTegにレーザー光線を照射してTegを除去するTeg除去工程と、上記Low−k膜の領域にレーザー光線を照射してLow−k膜を除去するLow−k膜除去工程を実施する。(例えば、特許文献1参照。)
特開2005−118832号公報
而して、上記特許文献1に開示された技術は、予めTegの位置を検出して座標データを作成しなければならず生産性が悪いという問題がある。また、ウエーハを保持する保持手段を加工送りする際に、保持手段の位置と座標データを照合させて加工条件を制御するので、保持手段の位置と座標データとの間にズレが生ずるとTegおよびLow−k膜を適正な加工条件で加工できないという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、レーザー加工すべき領域に2種類以上の部材が混在している場合でも、各部材の座標データを作成することなく各部材に適した加工条件でレーザー加工を施すことができるレーザー加工方法およびレーザー加工装置を提供することにある。
上記主たる技術的課題を解決するため、本発明によれば、複数の部材が混在している被加工物にレーザー光線を照射することによりレーザー加工溝を形成するレーザー加工方法であって、
被加工物を構成する複数の部材を形成する物質にそれぞれ対応した、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を設定しておき、該レーザー加工溝を形成するストリートに沿って配設された被加工物を構成する複数の部材に対しレーザー光線が照射されることによってそれぞれ発生するプラズマの波長を検出し、該ストリートに沿ってレーザー光線を照射している最中に検出されたプラズマの波長に対応した部材に対応した、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を選定し、選定した繰り返し周波数及び出力を含む加工条件でレーザー光線を照射する、
ことを特徴とするレーザー加工方法が提供される。
また、本発明によれば、被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該被加工物保持手段と該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送り方向に加工送りする加工送り手段とを具備し、該レーザー光線照射手段がレーザー光線を発振するレーザー光線発振手段と、該レーザー光線発振手段によって発振されたレーザー光線の出力を調整する出力調整手段と、該出力調整手段によって出力が調整されたレーザー光線を集光し該被加工物保持手段に保持された被加工物に照射する集光器を具備しているレーザー加工装置において、
該レーザー光線発振手段はパルスレーザー光線を発振するパルスレーザー光線発振器と該パルスレーザー光線発振器が発振するパルスレーザー光線の繰り返し周波数を設定する繰り返し周波数設定手段とからなり、
該被加工物保持手段に保持された被加工物にレーザー光線が照射されることによって発生するプラズマの波長を検出するプラズマ検出手段と、該プラズマ検出手段からの検出信号に基づいて該レーザー光線照射手段を制御する制御手段とを具備し、
該プラズマ検出手段は、プラズマ光を複数の経路に分岐する分岐手段と、複数の経路にそれぞれ配設されそれぞれ設定された複数の物質のプラズマの特定波長のみを通過させる複数のバンドパスフィルターと、該複数のバンドパスフィルターをそれぞれ通過した光を受光して光強度信号を該制御手段に出力する複数のホトデテクターとを具備しており、
該制御手段は、レーザー加工溝を形成するストリートに沿って配設された被加工物を構成する複数の部材を形成する物質にそれぞれ対応した、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を設定した加工条件マップを格納するメモリを備えており、該ストリートに沿ってレーザー光線を照射している最中に検出された該複数のホトデテクターからの検出信号に基づいて加工条件マップに設定された、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を選定し、選定した繰り返し周波数及び出力を含む加工条件でレーザー光線を照射するよう該繰り返し周波数設定手段及び該出力調整手段を制御する、
ことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
本発明による複数の部材が混在している被加工物にレーザー光線を照射することによりレーザー加工溝を形成するレーザー加工方法は、被加工物を構成する複数の部材を形成する物質にそれぞれ対応した、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を設定しておき、該レーザー加工溝を形成するストリートに沿って配設された被加工物を構成する複数の部材に対しレーザー光線が照射されることによってそれぞれ発生するプラズマの波長を検出し、該ストリートに沿ってレーザー光線を照射している最中に検出されたプラズマの波長に対応した部材に対応した、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を選定し、選定した繰り返し周波数及び出力を含む加工条件でレーザー光線を照射する、照射手段を制御するので、レーザー加工すべき領域に2種類以上の部材が混在している場合でも、各部材にパルスレーザー光線が照射されそれぞれの波長のプラズマが発生される都度、制御手段は各部材に適した加工条件でレーザー加工を施すことができる。
また、本発明によるレーザー加工装置は、被加工物保持手段に保持された被加工物にレーザー光線が照射されることによって発生するプラズマの波長を検出するプラズマ検出手段と、プラズマ検出手段からの検出信号に基づいてレーザー光線照射手段を制御する制御手段とを具備し、プラズマ検出手段は、プラズマ光を複数の経路に分岐する分岐手段と、複数の経路にそれぞれ配設されそれぞれ設定された複数の物質のプラズマの特定波長のみを通過させる複数のバンドパスフィルターと、複数のバンドパスフィルターをそれぞれ通過した光を受光して光強度信号を該制御手段に出力する複数のホトデテクターとを具備しており、制御手段は、レーザー加工溝を形成するストリートに沿って配設された被加工物を構成する複数の部材を形成する物質にそれぞれ対応した、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を設定した加工条件マップを格納するメモリを備えており、ストリートに沿ってレーザー光線を照射している最中に検出された複数のホトデテクターからの検出信号に基づいて加工条件マップに設定された、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を選定し、選定した繰り返し周波数及び出力を含む加工条件でレーザー光線を照射するよう該繰り返し周波数設定手段及び該出力調整手段を制御するので、レーザー加工すべき領域に2種類以上の部材が混在している場合でも、各部材にパルスレーザー光線が照射されそれぞれの波長のプラズマが発生される都度、制御手段は各部材に適した加工条件でレーザー加工を施すことができる。
本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図。 図1に示すレーザー加工装置に装備されるレーザー光線照射手段およびプラズマ検出手段のブロック構成図。 図1に示すレーザー加工装置に装備される制御手段の構成ブロック図。 図3に示す制御手段のメモリに格納される加工条件マップを示す図。 被加工物としての半導体ウエーハの平面図。 図5に示す半導体ウエーハの一部を拡大して示す断面図。 図5に示す半導体ウエーハを環状のフレームに装着された保護テープの表面に貼着した状態を示す斜視図。 図1に示すレーザー加工装置によって実施するレーザー加工工程の説明図。
以下、本発明によるレーザー加工方法およびレーザー加工装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工装置1は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2にX軸方向と直交する矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット支持機構4と、該レーザー光線照射ユニット支持機構4に矢印Zで示す集光点位置調整方向(Z軸方向)に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット5とを具備している。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上にX軸方向に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上にX軸方向に移動可能に配設された第1の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上にY軸方向に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持されたカバーテーブル35と、被加工物保持手段としてのチャックテーブル36を具備している。このチャックテーブル36は多孔性材料から形成された吸着チャック361を具備しており、吸着チャック361上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル36は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。なお、チャックテーブル36には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ362が配設されている。
上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面にY軸方向に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動させるためのX軸方向移動手段(加工送り手段37)を具備している。この加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第1の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動せしめられる。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、Y軸方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿ってY軸方向に移動させるための第1のY軸方向移動手段(第1の割り出し送り手段38)を具備している。この第1の割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿ってY軸方向に移動せしめられる。
上記レーザー光線照射ユニット支持機構4は、静止基台2上にY軸方向に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該案内レール41、41上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面にZ軸方向に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿ってY軸方向に移動させるための第2のY軸方向移動手段(第2の割り出し送り手段43)を具備している。この第2の割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ネジロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿ってY軸方向に移動せしめられる。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたレーザー光線照射手段52を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、Z軸方向に移動可能に支持される。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51を一対の案内レール423、423に沿ってZ軸方向に移動させるためのZ軸方向移動手段(集光点位置調整手段53)を具備している。集光点位置調整手段53は、一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ532等の駆動源を含んでおり、パルスモータ532によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51およびレーザー光線照射手段52を案内レール423、423に沿ってZ軸方向に移動せしめる。なお、図示の実施形態においてはパルスモータ532を正転駆動することによりレーザー光線照射手段52を上方に移動し、パルスモータ532を逆転駆動することによりレーザー光線照射手段52を下方に移動するようになっている。
図示のレーザー光線照射手段52は、上記ユニットホルダ51に固定され実質上水平に延出する円筒形状のケーシング521を含んでいる。このレーザー光線照射手段52について、図2を参照して説明する。
図示のレーザー光線照射手段52は、上記ケーシング521内に配設されたパルスレーザー光線発振手段522と、該パルスレーザー光線発振手段522によって発振されたパルスレーザー光線の出力を調整する出力調整手段523と、該出力調整手段523によって出力が調整されたパルスレーザー光線を上記チャックテーブル36の保持面に保持された被加工物Wに照射する集光器524を具備している。
上記パルスレーザー光線発振手段522は、パルスレーザー光線を発振するパルスレーザー光線発振器522aと、パルスレーザー光線発振器522aが発振するパルスレーザー光線の繰り返し周波数を設定する繰り返し周波数設定手段522bとから構成されている。上記出力調整手段523は、パルスレーザー光線発振手段522から発振されたパルスレーザー光線の出力を所定の出力に調整する。これらパルスレーザー光線発振手段522のパルスレーザー光線発振器522a、繰り返し周波数設定手段522bおよび出力調整手段523は、図示しない後述する制御手段によって制御される。
上記集光器524は、パルスレーザー光線発振手段522から発振され出力調整手段523によって出力が調整されたパルスレーザー光線をチャックテーブル36の保持面に向けて方向変換する方向変換ミラー524aと、該方向変換ミラー524aによって方向変換されたパルスレーザー光線を集光してチャックテーブル36に保持された被加工物Wに照射する集光レンズ524bを具備している。このように構成された集光器524は、図1に示すようにケーシング521の先端に装着される。
上記レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521の先端部には、レーザー光線照射手段52によってレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段6が配設されている。この撮像手段6は、顕微鏡やCCDカメラ等の光学手段等で構成されており、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。
図2を参照して説明を続けると、図示の実施形態におけるレーザー加工装置1は、レーザー光線照射ユニット5を構成するレーザー光線照射手段52のケーシング521に取り付けられ、レーザー光線照射手段52からチャックテーブル36に保持された被加工物にレーザー光線が照射されることによって発生するプラズマを検出するプラズマ検出手段7を備えている。このプラズマ検出手段7は、レーザー光線照射手段52の集光器524から照射されるレーザー光線がチャックテーブル36に保持された被加工物Wに照射されることによって発生するプラズマを受光するプラズマ受光手段71と、該プラズマ受光手段71によって受光されたプラズマ光を第1の光路72aと第2の光路72bに分岐する分岐手段としてのビームスプリッター73aと、該ビームスプリッター73aによって第1の光路72aに分岐されたプラズマ光を第3の光路72cと第4の光路72dに分岐するビームスプリッター73bと、ビームスプリッター73aによって第2の光路72bに分岐されたプラズマ光を第5の光路72eと第6の光路72fに分岐するビームスプリッター73cとを具備している。上記プラズマ受光手段71は、集光レンズ711と、該集光レンズ711を収容するレンズケース712とからなり、レンズケース712が図1に示すようにレーザー光線照射手段52のケーシング521に取り付けられる。また、図1に示すようにレンズケース712には角度調整用ツマミ713が配設されており、集光レンズ711の設置角度を調整することができるようになっている。このように構成すると、第3の光路72cと第4の光路72dと第5の光路72eと第6の光路72fにプラズマ光を均等に分岐することができる。
上記第3の光路72cには方向変換ミラー74aと設定された物質(例えばシリコン(Si))のプラズマの波長(251nm)のみを通過させる第1のバンドパスフィルター75aおよび該第1のバンドパスフィルター75aを通過した光を受光して光強度信号を出力する第1のホトデテクター76aが配設されており、第4の光路72dには設定された物質(例えば銅(Cu))のプラズマの波長(515nm)のみを通過させる第2のバンドパスフィルター75bおよび該第2のバンドパスフィルター75bを通過した光を受光して光強度信号を出力する第2のホトデテクター76bが配設されており、第5の光路72eには設定された物質(例えば二酸化珪素(SiO2))のプラズマの波長(500nm)のみを通過させる第3のバンドパスフィルター75cおよび該第3のバンドパスフィルター75cを通過した光を受光して光強度信号を出力する第3のホトデテクター76cが配設されており、第6の光路72fには方向変換ミラー74bと設定された物質(例えばアルミニウム(Al))のプラズマの波長(545nm)のみを通過させる第4のバンドパスフィルター75dおよび該第4のバンドパスフィルター75dを通過した光を受光して光強度信号を出力する第4のホトデテクター76dが配設されている。このように構成されたプラズマ検出手段7の第1のホトデテクター76a、第2のホトデテクター76b、第3のホトデテクター76c、第4のホトデテクター76dは、それぞれ受光した光の強度に対応する電圧信号を後述する制御手段に出力する。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、図3に示す制御手段8を具備している。制御手段8はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)81と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)82と、後述する制御マップや被加工物の設計値のデータや演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)83と、入力インターフェース84および出力インターフェース85とを備えている。制御手段8の入力インターフェース84には、上記撮像手段6、第1のホトデテクター76a、第2のホトデテクター76b、第3のホトデテクター76c、第4のホトデテクター76d等からの検出信号が入力される。そして、制御手段8の出力インターフェース85からは、上記パルスモータ372、パルスモータ382、パルスモータ432、パルスモータ532、レーザー光線照射手段52のパルスレーザー光線発振手段522を構成するパルスレーザー光線発振器522aと繰り返し周波数設定手段522bおよび出力調整手段523等に制御信号を出力する。なお、ランダムアクセスメモリ(RAM)83には、被加工物を構成する複数の部材を形成する物質に対応して設定されたパルスレーザー光線の繰り返し周波数と出力とからなる図4に示す加工条件マップが格納されている。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置1は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図5には半導体ウエーハの斜視図が示されており、図6には図5に示す半導体ウエーハのストリートにおける拡大断面図が示されている。図5および図6に示す半導体ウエーハ10は、シリコンウエーハからなる半導体基板11の表面11aに格子状に配列された複数のストリート111によって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイス112が形成されている。なお、この半導体ウエーハ10は、半導体基板11の表面11aに二酸化珪素(SiO2)からなる低誘電率絶縁体被膜113が積層して形成されており、ストリート111にはデバイス112の機能をテストするためのテスト エレメント グループ(Teg)と呼ばれる銅(Cu)からなるテスト用の金属パターン114が部分的に複数配設されている。
以下、上述したレーザー加工装置を用い、上記半導体ウエーハ10にストリート111に沿ってレーザー光線を照射することによってレーザー加工溝を形成し、低誘電率絶縁体被膜113および金属パターン114を除去する方法について説明する。
上記半導体ウエーハ10は、図7に示すように環状のフレームFに装着されたポリオレフィン等の合成樹脂シートからなる保護テープTに裏面を貼着する。従って、半導体ウエーハ10は、表面が上側となる。このようにして環状のフレームFに保護テープTを介して支持された半導体ウエーハ10は、図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブル36上に保護テープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ10は、保護テープTを介してチャックテーブル36上に吸引保持される。従って、半導体ウエーハ10は、表面を上側にして保持される。また、環状のフレームFは、クランプ362によって固定される。
上述したように半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37によって撮像手段6の直下に位置付けられる。チャックテーブル36が撮像手段6の直下に位置付けられると、撮像手段6および制御手段8によって半導体ウエーハ10のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段6および制御手段8は、半導体ウエーハ10の所定方向に形成されているストリート111と、レーザー光線照射手段52の集光器524との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、アライメントを遂行する(アライメント工程)。また、半導体ウエーハ10に形成されている所定方向と直交する方向に形成されているストリート111に対しても、同様にアライメントが遂行される。
次に、チャックテーブル36を移動して図8の(a)で示すように所定のストリート111の一端(図において左端)を集光器524の直下に位置付ける。そして、制御手段8はレーザー光線照射手段52に制御信号を出力し、集光器524から低誘電率絶縁体被膜113および金属パターン114に対して吸収性を有する波長(355nm)で所定のパルス幅(例えば30ns)を有するパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル36を矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度(100mm/秒)で移動せしめる(レーザー加工工程)。
このレーザー加工工程において、制御手段8はプラズマ検出手段7の第1のホトデテクター76a、第2のホトデテクター76b、第3のホトデテクター76c、第4のホトデテクター76dから光強度信号を入力している。図8の(a)で示すように所定のストリート111の一端(図において左端)を集光器524の直下に位置付けてレーザー加工工程を開始する際には、最初にレーザー加工する領域は低誘電率絶縁体被膜113であることが判っているので、制御手段8はランダムアクセスメモリ(RAM)83に格納された図4に示す加工条件マップに従って低誘電率絶縁体被膜113を形成する二酸化珪素(SiO2)に適応するようにパルスレーザー光線の繰り返し周波数が200kHzで出力が1Wとなるようにレーザー光線照射手段52の繰り返し周波数設定手段522bおよび出力調整手段523を制御する。そして、低誘電率絶縁体被膜113にパルスレーザー光線が照射されると、波長が500nmのプラズマが発生する。この波長が500nmのプラズマは図2に示すプラズマ検出手段7を構成するプラズマ受光手段71の集光レンズ711によって集光され、各ビームスプリッター73a、73b、73cによって分岐されるとともに方向変換ミラー74aおよび74bによって方向変換され、第1のバンドパスフィルター75a、第2のバンドパスフィルター75b、第3のバンドパスフィルター75c、第4のバンドパスフィルター75dに達するが、二酸化珪素(SiO2)のプラズマの波長(500nm)のみを通過させる第3のバンドパスフィルター75cだけを通過することができる。このようにして第3のバンドパスフィルター75cを通過したプラズマは第3のホトデテクター76cに達するので、第3のホトデテクター76cは受光した光強度に対応した電圧信号を制御手段8に送る。制御手段8は第3のホトデテクター76cから送られた信号が二酸化珪素(SiO2)のプラズマの基づくものであると判断して、パルスレーザー光線の繰り返し周波数が200kHzで出力が1Wとなる上記制御を継続する。
次に、金属パターン114が集光器524の直下に達し、パルスレーザー光線が金属パターン114に照射されると、波長が515nmのプラズマが発生する。この波長が515nmのプラズマは図2に示すプラズマ検出手段7を構成するラズマ受光手段71の集光レンズ711によって集光され、各ビームスプリッター73a、73b、73cによって分岐されるとともに方向変換ミラー74aおよび74bによって方向変換され、第1のバンドパスフィルター75a、第2のバンドパスフィルター75b、第3のバンドパスフィルター75c、第4のバンドパスフィルター75dに達するが、銅(Cu)のプラズマの波長(515nm)のみを通過させる第2のバンドパスフィルター75bだけを通過することができる。このようにして第2のバンドパスフィルター75bを通過したプラズマは第2のホトデテクター76bに達するので、第2のホトデテクター76bは受光した光強度に対応した電圧信号を制御手段8に送る。制御手段8は第2のホトデテクター76bから送られた信号が銅(Cu)のプラズマの基づくものであると判断し、ランダムアクセスメモリ(RAM)83に格納された図4に示す加工条件マップに従って金属パターン114を形成する銅(Cu)に適応するようにパルスレーザー光線の繰り返し周波数が100kHzで出力が2Wとなるようにレーザー光線照射手段52の繰り返し周波数設定手段522bおよび出力調整手段523を制御する。そして、再度低誘電率絶縁体被膜113が集光器524の直下に達し、パルスレーザー光線が低誘電率絶縁体被膜113に照射されると、波長が500nmのプラズマが発生するので、上述したように制御手段8は低誘電率絶縁体被膜113を形成する二酸化珪素(SiO)に適応するようにパルスレーザー光線の繰り返し周波数が200kHzで出力が1Wとなるようにレーザー光線照射手段52の繰り返し周波数設定手段522bおよび出力調整手段523を制御する。
このように、低誘電率絶縁体被膜113と金属パターン114にパルスレーザー光線が照射されそれぞれの波長のプラズマが発生される都度、制御手段8は低誘電率絶縁体被膜113を形成する二酸化珪素(SiO2)と金属パターン114を形成する銅(Cu)に 適応するようにパルスレーザー光線の繰り返し周波数および出力を制御する。従って、低誘電率絶縁体被膜113と金属パターン114が混在している場合でも、低誘電率絶縁体被膜113と金属パターン114の座標データを作成することなく低誘電率絶縁体被膜113と金属パターン114に適した加工条件でレーザー加工を施すことができる。そして、図8の(b)で示すように集光器524の照射位置がストリート111の他端(図8の(b)において右端)に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止する(レーザー加工溝形成工程)。この結果、図8の(b)で示すように半導体ウエーハ10には所定のストリート111に沿って半導体基板11に達するレーザー加工溝120が形成され金属パターン114および低誘電率絶縁体被膜113が除去される。
上述した実施形態においては、ストリート111に二酸化珪素(SiO2)からなる低誘電率絶縁体被膜113と銅(Cu)からなる金属パターン114が露出して形成されている被加工物のレーザー加工について説明したが、ストリートにシリコン(Si)やアルミニウム(Al)が露出して形成されている場合でも、同様にレーザー光線の出力を制御することができる。
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
38:第1の割り出し送り手段
4:レーザー光線照射ユニット支持機構
42:可動支持基台
43:第2の割り出し送り手段
5:レーザー光線照射ユニット
52:レーザー光線照射手段
522:パルスレーザー光線発振手段
523:出力調整手段
524:集光器
6:撮像手段
7:プラズマ検出手段
71:プラズマ受光手段
73a,73b,73c:ビームスプリッター
75a:第1のバンドパスフィルター
75b:第2のバンドパスフィルター
75c:第3のバンドパスフィルター
75d:第4のバンドパスフィルター
76a:第1のホトデテクター
76b:第2のホトデテクター
76c:第3のホトデテクター
76d:第4のホトデテクター
8:制御手段
10:半導体ウエーハ
11:半導体基板
111:ストリート
112:デバイス
113:低誘電率絶縁体被膜
114:金属パターン

Claims (2)

  1. 複数の部材が混在している被加工物にレーザー光線を照射することによりレーザー加工溝を形成するレーザー加工方法であって、
    被加工物を構成する複数の部材を形成する物質にそれぞれ対応した、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を設定しておき、該レーザー加工溝を形成するストリートに沿って配設された被加工物を構成する複数の部材に対しレーザー光線が照射されることによってそれぞれ発生するプラズマの波長を検出し、該ストリートに沿ってレーザー光線を照射している最中に検出されたプラズマの波長に対応した部材に対応した、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を選定し、選定した繰り返し周波数及び出力を含む加工条件でレーザー光線を照射する、
    ことを特徴とするレーザー加工方法。
  2. 被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該被加工物保持手段と該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送り方向に加工送りする加工送り手段とを具備し、該レーザー光線照射手段がレーザー光線を発振するレーザー光線発振手段と、該レーザー光線発振手段によって発振されたレーザー光線の出力を調整する出力調整手段と、該出力調整手段によって出力が調整されたレーザー光線を集光し該被加工物保持手段に保持された被加工物に照射する集光器を具備しているレーザー加工装置において、
    該レーザー光線発振手段はパルスレーザー光線を発振するパルスレーザー光線発振器と該パルスレーザー光線発振器が発振するパルスレーザー光線の繰り返し周波数を設定する繰り返し周波数設定手段とからなり、
    該被加工物保持手段に保持された被加工物にレーザー光線が照射されることによって発生するプラズマの波長を検出するプラズマ検出手段と、該プラズマ検出手段からの検出信号に基づいて該レーザー光線照射手段を制御する制御手段とを具備し、
    該プラズマ検出手段は、プラズマ光を複数の経路に分岐する分岐手段と、複数の経路にそれぞれ配設されそれぞれ設定された複数の物質のプラズマの特定波長のみを通過させる複数のバンドパスフィルターと、該複数のバンドパスフィルターをそれぞれ通過した光を受光して光強度信号を該制御手段に出力する複数のホトデテクターとを具備しており、
    該制御手段は、レーザー加工溝を形成するストリートに沿って配設された被加工物を構成する複数の部材を形成する物質にそれぞれ対応した、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を設定した加工条件マップを格納するメモリを備えており、該ストリートに沿ってレーザー光線を照射している最中に検出された該複数のホトデテクターからの検出信号に基づいて加工条件マップに設定された、レーザー光線の繰り返し周波数及び出力を含む加工条件を選定し、選定した繰り返し周波数及び出力を含む加工条件でレーザー光線を照射するよう該繰り返し周波数設定手段及び該出力調整手段を制御する、
    ことを特徴とするレーザー加工装置。
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