JP6261035B2 - 電線ガイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は電線ガイド装置に関するものである。
従来より、自動車のスライドドア内に装着された電装品への給電を行うために、車両ボディ側とスライドドア側との間にワイヤハーネスが架設されてきた。このようなワイヤハーネスを配索する技術を開示するものとして、下記特許文献1が知られている。
ここには、内部にワイヤハーネスを挿通させる電線ガイド体に関する構成が開示されている。こうした電線ガイド体の両端部はボディ側とスライドドア側に設けられたブラケットにそれぞれ接続されている。電線ガイド体は複数のリンク部材同士を回動可能に連結した構成であり、スライドドアの開閉動作に伴って屈曲変位するようになっている。
特開2004−25999号公報
ところで、電線ガイド体のボディ側端部を連結するボディ側ブラケットは、スライドドアによって開閉される乗降口のステップ部分の後部に配置されている。したがって、搭乗者が電線ガイド体のボディ側端部に近い部位を踏み付けてしまう可能性がある。このため、電線ガイド体の途中部位で折損に至ってしまう懸念があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線ガイド体が誤って踏み付けられた場合であっても、電線ガイド体を損傷に至らせることがない電線ガイド装置の提供を目的とする。
本発明の電線ガイド装置は、複数のリンク部材が回動可能に連結されて構成され、これら連結されたリンク部材の内部に車両ボディとスライドドアとの間に架け渡される電線が挿通され、スライドドアの開閉に伴って屈曲変位可能に構成される電線ガイド体を備えた電線ガイド装置であって、前記車両ボディに取付けられ、前記電線ガイド体の一端部が離間可能に連結され且つ離間した後に前記電線ガイド体と連結可能なボディ側ブラケットと、前記スライドドアに取付けられ、前記電線ガイド体の他端部が離間可能に連結され且つ離間した後に前記電線ガイド体と連結可能なドア側ブラケットとを備え、前記電線ガイド体の一端部と前記ボディ側ブラケットが離脱するときの離脱荷重と、前記電線ガイド体の他端部と前記ドア側ブラケットが離脱するときの離脱荷重との間には高低差が設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、電線ガイド体が踏み付けられた場合、電線ガイド体は、ボディ側ブラケットあるいはドア側ブラケットのいずれか一方側が他方側に優先して連結が外れる。仮に、両端部での離脱荷重を等しく設定すると、双方同時に連結が外れる可能性があり、修復のための連結作業に手間取る。しかし、本発明のようにすれば、離脱荷重の低い側が専ら外れるため、連結作業は一箇所で済み、修復作業を短時間で行うことができる。
スライドドアの開閉に伴って電線ガイド体が屈曲変位する様子を示す平面図 ボディ側ブラケットと電線ガイド体との連結状況を示す平面図 ボディ側端部リンク部材の平面図 規制突部がボディ側ブラケットに干渉している状況を示す側面図 ボディ側ブラケットと電線ガイド体との連結状態を示す側断面図 位置決め機構による位置決め状態が解除されたときの状況を示す側断面図 電線ガイド体が離間した状態を一部破断して示す平面図 同じく側断面図 ドア側ブラケットと電線ガイド体との連結状況を示す側断面図 同じく連結が外れたときの状況を示す側断面図
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明の電線ガイド装置は、前記ボディ側ブラケットは、前記車両ボディのうち前記スライドドアによって開閉される部位に配されるとともに、前記ボディ側ブラケットと前記電線ガイド体の一端部との離脱荷重は、前記ドア側ブラケットと前記電線ガイド体の他端部との離脱荷重よりも低く設定されている構成とすることが好ましい。
スライドドアが開放された状態では、ドア側ブラケットと電線ガイド体の連結端部はスライドドアと車両ボディとの間に挟まれた状態にある。仮に、この状態で電線ガイド体が踏み付けられてドア側ブラケットから連結が外れてしまう事態が生じたとしても、かかる事態を外部から視認しにくい。しかし、上記した構成によれば、スライドドアが開放されている状態で電線ガイド体が踏み付けられたときにおいても、外部から視認容易なボディ側ブラケットにおいて連結が外れるため、かかる事態の発見が容易かつ確実である。
次に、本発明のを具体化した実施例1及び2について、図面を参照しつつ説明する。
図1はスライドドア1を有する自動車において、スライドドア1によって開閉される乗降口2の周辺を示している。同図に示すように、車両ボディ側(乗降口2の後部)とスライドドア1との間には電線ガイド装置Gが架設されている。本実施例に係る電線ガイド装置Gは電線ガイド体3を有している。電線ガイド体3の内部には複数本の電線束よりなるワイヤハーネスWHが挿通されていて、スライドドア1内に装備された電装品(図示しない)等への給電を可能にしている。また、図2,7に示すように、電線ガイド体3は可撓性を有するゴム製の保護チューブ4内に挿通されている。
図1に示すように、電線ガイド体3のボディ側への取付けは乗降口2の後部に配されたボディ側ブラケット5によってなされ、スライドドア1側への取付けはスライドドア1の後部に配されたドア側ブラケット6によってなされている。
電線ガイド体3は、長手方向の両端部に配された端部リンク部材8,9と、これらの間に配された複数の中間リンク部材7とによって構成されている。両端部リンク部材8,9とこれに隣接した中間リンク部材7同士、及び中間リンク部材7同士はいずれも回動可能に連結されている。
また、ドア側端部リンク部材8はドア側ブラケット6に対し回動可能に連結されるが、ボディ側端部リンク部材9はボディ側ブラケット5に対し回動不能な状態で連結されている。これらのことによって、電線ガイド体3はスライドドア1の開閉に伴って略水平面内で湾曲しつつ変位可能である。図1はそのときの変位状況を示しており、電線ガイド体3が実線で示されている状態がスライドドア1の開閉途上の半開状態、ドア側ブラケット6が図示右方に位置する、想像線にて示された状態がスライドドア1の全開状態、ドア側ブラケット6が図示左方に位置する、想像線にて示された状態がスライドドア1の全閉状態を示している。
各中間リンク部材7は合成樹脂材にて略角筒状に形成され、連結方向に沿う方向の両端面が開口して形成されている。各中間リンク部材7の下面は平面状に形成されるが、上面は中央部で段差10が形成されている。また、上下両面は連結方向である前後両方向へ、一部が突出するように形成されている。さらに、上下面における一端寄りの部位には同軸で連結孔11が貫通して形成され、他端寄りの部位には連結突起12が外向きにかつ同軸で突出形成されている。そして、隣接する中間リンク部材7の各連結孔11が当該中間リンク部材7の連結突起12にそれぞれ回動可能に嵌め込まれる。この作業を順に繰り返すことによって、複数の中間リンク部材7を順次回動可能に連結してゆくことができる。
ボディ側端部リンク部材9も全体は合成樹脂材にて一体に形成されている。図3等に示すように、ボディ側端部リンク部材9は略角筒状に形成された本体部13を有しており、連結方向に沿う両端面が開口して形成されていて、ワイヤハーネスWHを挿通可能としている。本体部13の上板13Aおよび下板13Bからは隣接する中間リンク部材7との連結のために上下に連結片14A,14Bが配されている。上下の連結片14A,14Bは本体部13の上板13Aおよび下板13Bの肉厚に比べて薄肉に形成されている。また、上下の連結片14A,14Bの各外面には連結突部15が同軸で形成されており、隣接する中間リンク部材7の連結孔11に嵌め込まれている。これにより、ボディ側端部リンク部材9に対し中間リンク部材7が回動可能に連結される。
図5に示すように、ボディ側端部リンク部材9における本体部13の下板13B側であって、前端部寄り(ボディ側ブラケット5への差し込み方向前端部寄り)の中央部には、位置決め用の横溝17が全幅に亘って形成されている。この位置決め用の横溝17は、図5に示すように、後端が切り立ち、これより前部側のは緩い勾配の傾斜面をもって形成されている。また、本体部13における両側板13Cの中央部にはほぼ全高さ範囲に亘って位置決め用の縦溝18が凹み形成されている。本実施例の場合、縦溝18と横溝17とは前後方向に関して一部が重なるように形成されている。
本体部13の両外側面には保護チューブ4を引っ掛けて装着するための一対の装着ピン33が突出して形成されている。両装着ピン33は図4に示すように、高さ方向の中央部に配され、突出端部は縦長に形成されている。同図に示すように、本体部13の両外側面における下縁部寄りには規制突部16(嵌合深さ規制部)が突出して形成されている。両規制突部16は、両装着ピン33よりやや前部に位置しており、前端縁は半円形状に形成されている。この規制突部16は図4に示すように、通常時においてボディ側ブラケット5の開口縁部に当接することで、ボディ側端部リンク部材9がボディ側ブラケット5内に嵌まり込む深さを規制する役割りを果たす。
次に、ボディ側ブラケット5について説明すると、ボディ側ブラケット5は上方に開口する基体部5Aと、基体部5Aに対し上方から取り外し可能に被せ付けられる蓋部5Bとから構成されている。基体部5Aは底壁と底壁の端縁から直角に起立した一対の側壁とから構成されており、両者は図示しないロック手段によって合体してボディ側ブラケット5を構成し、全体は車両ボディ側へ固定可能となっている。
ボディ側ブラケット5は、平面視で全体として略L字形状に形成されており、両端部と屈曲部の三つの部位において開口している。ボディ側ブラケット5において、図2に示す手前側の部分には、この部分における開口に対してボディ側端部リンク部材9が差し込まれる差込み部20となっている。
差込み部20の上壁20Aには、図2等に示すように、一対のスリット21が貫通して形成されている。両スリット21は電線ガイド体3の差し込み方向に沿って所定長さ範囲に亘って形成されている。このことにより、差込み部20の上壁20Aの幅方向中央部には両端が連結されて両持ち梁状となった解除壁22が外方へ撓み可能に形成されている。また、解除壁22の幅寸法はボディ側端部リンク部材9の本体部13の幅寸法より小さい設定となっている。
差込み部20の下壁20Bの中央部には接続用突起24が突出形成されている。接続用突起24は平面視で略正方形をなす輪郭形状をしている。接続用突起24は奥側の端面が略鉛直に切り立って形成され、その突出端からは電線ガイド体3の差込み部20の開口(差込み口20C)側に向けて下り勾配となる傾斜面24Aが形成されている。接続用突起24はボディ側端部リンク部材9の位置決め用の横溝17に適合して嵌り合うように形成され、ボディ側端部リンク部材9に対する簡易な抜け止めを行っている。接続用突起24と位置決め用の横溝17との高さ方向の係止代は、図6に示す傾斜角度(以下、この角度を外れ傾斜角という。)にまでボディ側端部リンク部材9が傾動したときに、位置決め用の横溝17と接続用突起24との係止が解除される設定となっている。
差込み部20の下面は接続用突起24の前方から差込み口20Cの開口縁にかけて逃がし斜面25が形成されている。この逃がし斜面25はボディ側端部リンク部材9が外れ傾斜角まで傾動することを許容するための逃がしである。
さらに、差込み部20内の両側壁20Dにおける長手方向の中央部には一対の位置決め突起26が内方へ向けて突出して形成されている。両位置決め突起26は基体部5Aの側壁内の上縁部寄りの高さ位置に設けられ、前後方向に関しては平面視で接続用突起24を幅方向で挟む位置に設けられている。両位置決め突起26は、図2等に示すように、ボディ側端部リンク部材9の両位置決め用縦溝18と嵌り合うことができる。そして、ボディ側端部リンク部材9が外れ傾斜角まで傾動したときには、両位置決め突起26と位置決め用の縦溝18との係止が外れるように設定されている。
なお、両位置決め突起26と位置決め用の縦溝18との係止構造と、接続用突起24と位置決め用の横溝17との係止構造とが本発明の位置決め機構(抜け止め機構)を構成する。
かくして、ボディ側端部リンク部材9は差込み部20内において位置決め用横溝17と接続用突起24との嵌り合い及び位置決め突起26と位置決め用縦溝18との嵌り合いを通じて、ボディ側ブラケット5とボディ側端部リンク部材8との位置関係が規定されている。また、このときには前記した両規制突部16が、差込み口20Cの開口縁の下端部に当接している。したがって、ボディ側端部リンク部材8は両規制突部16を中心に上向きに傾動すると共に、両規制突部16によって、これ以上に深く差込み部20内に嵌り込まないため、ボディ側端部リンク部材9が上向きに傾動しても、上記した位置関係はそのまま保持される。さらに言えば、ボディ側端部リンク部材9の先端部は、解除壁22が最も撓み変形しやすい差込み方向の中央部に位置するように位置決めされている。
図2等に示すように、ボディ側ブラケット5において、差込み部20より差し込み方向前方には、電線ガイド体3からボディ側ブラケット5内に導出されたワイヤハーネスWHを収容するためのハーネス収容部27が連続している。ハーネス収容部27には、電線ガイド体3の差し込み方向と略直交する方向に向けて開口する第1・第2の導出口28、29が設けられており、ワイヤハーネスWHはボディ側端部リンク部材9から導出された後に、その一部(第1ハーネスWH1)は第1導出口28から外部へ導出され、残余(第1ワイヤハーネスWH1の下側に配索された第2ハーネスWH2)は第2導出口29から外部へ導出されるようにしてある。
本実施例では、通常時では、ワイヤハーネスWHはハーネス収容部27内においてそれぞれ迂回経路に沿って配索されるようになっている。すなわち、図2に示すように、ハーネス収容部27内において基体部5Aからは第1・第2の引っ掛けピン30,31が突出形成されている。第1ハーネスWH1は電線ガイド体3から導出された後、第1引っ掛けピン30に外側から掛け回された後、第1導出口28へ向かう経路に沿って配索される。第2ハーネスWH2は電線ガイド体3から導出された後、第2引っ掛けピン31に外側から掛け回された後、第2導出口29へ向かう経路に沿って配索される。但し、第1・第2の引っ掛けピン30,31は基体部5Aからの突出高さが低く、第1・第2ハーネスWH1,WH2に対する引っ掛かりが比較的浅くしてあり、電線ガイド体3がボディ側ブラケット5から脱落することに伴ってワイヤハーネスWHが同ブラケットから抜き取られる方向に引っ張られると、第1・第2ハーネスWH1,WH2は共に第1・第2の引っ掛けピン30,31との掛け止め状態が解除され、図7に示すような直行経路に沿う状態へ移行する。
なお、ボディ側ブラケット5の基体部及び蓋部は共に比較的軟質の樹脂材(例えば、ポリプロピレン製)にて形成されるのに対し、ボディ側端部リンク部材9を含め電線ガイド体3は比較的硬質の樹脂材(例えばガラス繊維入りのナイロン製)にて形成されている。すなわち、規制突部16や装着ピン33が一体に突出形成されているボディ側端部リンク部材9が硬質樹脂材にて形成されているから、これら突出物が損傷してしまうのを有効に緩和することができる。
次に、図9、10によってドア側ブラケット6と電線ガイド体3との連結構造について説明する。
ドア側端部リンク部材8は、上側部材8Aと下側部材8Bとから構成され、これらは連結手段を介して連結され、全体として中空のブロック状に形成されている。また、ドア側端部リンク部材8において下側部材8Bからは下側連結片8B−1が後方へ向けて延出し、隣接する中間リンク部材7と回動可能に連結されている。ドア側端部リンク部材8の上側部材8Aからは上側連結片8A−1が後方へ向けてかつ下側連結片8B−1と対向するようにして延出している。両連結片8A−1、8B−1には接続孔44が開口し、隣接する中間リンク部材7の連結突起12が嵌合することで、ドア側端部リンク部材8と中間リンク部材7とが回動可能に連結されている。
下側部材8Bには下方へ向けて支持筒34が一体に突出形成されている。支持筒34の付け根部分の周面は弧状の支持面35が形成されている。一方、上側部材8AにはワイヤハーネスWHの通過口36が開口して形成されており、この通過口36は支持筒34とほぼ同軸をなして形成されている。
ドア側ブラケット6について説明すると、ドア側ブラケット6はスライドドア1の内部に装着されている。ドア側ブラケット6は電線ガイド体3が接続される中空ブロック状の接続部37を有している。また、接続部37にはスライドドア1側への取付けのための装着用フランジ部38が張出し形成されている。接続部37の前面には電線ガイド体3のドア側端部リンク部材8を挿通させるための挿入用開口39が設けられている。接続部37の上部には筒状のハーネス導出部40が突出して形成されている。ハーネス導出部40の内部には接続部37の内部に連通し上端に開口するハーネス導出路41が形成されており、接続部37に電線ガイド体3が接続されたときには、通過口36とハーネス導出路41が連通するようになっている。
また、接続部37の底面には受け面42を介して係止孔43が貫通して形成されている。受け面42は円弧面となっており、係止孔43はその中心部に形成されている。係止孔43はドア側端部リンク部材8の支持筒34が回動可能に嵌め入れられ、このときには支持面35は受け面42上に載置されて支持される。係止孔43は図9,10に示すように、外側へ向けて孔径が拡径するように形成され、支持筒34の外周面との間に十分なクリアランスが保有されるようにしてある。すなわち、係止孔43はドア側端部リンク部材8が傾動することを許容し、ドア側端部リンク部材8が所定角度傾斜した状態でドア側ブラケット6から引き抜かれる方向の強い外力を受けた場合に、支持筒34を脱落させ電線ガイド体3をドア側ブラケット6から離脱させうるようになっている。
但し、このときの離脱荷重は、電線ガイド体3がボディ側ブラケット5から離脱するときの離脱荷重よりも十分に大きい設定としてある。したがって、電線ガイド体3が踏み付けられて電線ガイド体3に押し下げ方向の力が作用したときには、電線ガイド体3のドア側及びボディ側のいずれの端部も上向きに傾斜してドア側ブラケット6及びボディ側ブラケット5から離脱しようとするが、上記のようにドア側の離脱荷重の方がボディ側に比べて十分に大きい設定としてあるため、電線ガイド体3はもっぱらボディ側においてのみ離脱されることになる。
次に、ボディ側ブラケット5から電線ガイド体3が外れるときの動作を説明する。電線ガイド体3の途中の部位が乗員によって踏み付けられると、電線ガイド体3は下方への押し下げ力を受けるため、ボディ側端部リンク部材9は上向きに傾動しようとする。このときには、前述したように、規制突部16がボディ側ブラケット5の差込み口20Cの開口縁に当接してこれ以上に深くはボディ側ブラケット5内に嵌り込むことはなく、ボディ側端部リンク部材8は両規制突部16を中心に傾動する。そして、ボディ側端部リンク部材9が外れ傾斜角度に達すると、図6に示すように、両位置決め突起26と位置決め用縦溝18との嵌り合い、及び位置決め用横溝17と接続用突起24との嵌り合いが脱せられるとともに、ボディ側端部リンク部材9は解除壁22の長手方向の中央部を突き上げるため、解除壁22は外方へ容易に撓み変形する。かくして、ボディ側端部リンク部材9は電線ガイド体3の踏み付けに伴う引っ張り力の作用により、図7,8に示すように、ボディ側ブラケット5の差込み部20から抜け出て離間する。
こうして電線ガイド体3が踏み付けられたときに、電線ガイド体3がボディ側ブラケット5から脱落するため、電線ガイド体3が途中で折れてしまったり、あるいは変形を生じてしまう、という事態を未然に回避することができる。
以上の効果に加え、本実施例では次の作用効果も発揮される。すなわち、本実施例では、ボディ側ブラケット5よりもボディ側端部リンク部材9をより硬度の高い樹脂材にて形成している。つまり、解除壁22のような弾性が求められる部位を有する側は比較的柔らかい材質にて形成し、規制突部16のような損傷が懸念される突出物を有する部材を比較的硬い材質にて形成されるようにしてあるため、合理的な材料選定となっている。
さらに、前述したように、電線ガイド体3が踏み付けられた場合、電線ガイド体3は、ドア側よりもボディ側が優先して連結が外れるようになっている。仮に、両端部での離脱荷重を等しく設定すると、双方共に連結が外れる可能性があり、修復のための連結作業に手間取る。その点、本実施例のようにすれば、離脱荷重の低い側であるボディ側ブラケット5において専ら外れるため、連結作業は一箇所で済み、修復作業を短時間で行うことができる。
特に、電線ガイド体3が優先的に外れる側をボディ側ブラケット5としたことによって外れたことを発見しやすい、という効果が得られる。すなわち、スライドドアが開放された状態では、ドア側ブラケット6と電線ガイド体3の連結端部はスライドドア1と車両ボディとの間に挟まれた状態にあるため、仮に、ドア側ブラケット6において優先的に外れる設定としてしまうと、かかる事態を外部から視認しにくい。その点、ボディ側ブラケット5であれば、乗降口2の付近に配置されているため、連結が外れたことを容易に発見することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では規制突部を端部リンク部材の両側面に設けたが、下面に設けてもよい。
(2)上記実施例では、ボディ側ブラケットの上面壁に撓み可能な解除壁を形成したが、これに代えて上面壁に開口を設け、この開口を通して端部リンク部材の先端部を外方へ突出させることで、端部リンク部材が傾斜姿勢をとることができるようにしてもよい。
1…スライドドア
3…電線ガイド体
5…ボディ側ブラケット
6…ドア側ブラケット
7…中間リンク部材
8…ドア側端部リンク部材
9…ボディ側端部リンク部材
16…規制突部(嵌合深さ規制部)
17…横溝(位置決め機構)
18…縦溝(位置決め機構)
21…スリット
22…解除壁
24…接続用突起(位置決め機構)
26…位置決め突起(位置決め機構)
WH…ワイヤハーネス

Claims (2)

  1. 複数のリンク部材が回動可能に連結されて構成され、これら連結された前記リンク部材の内部に車両ボディとスライドドアとの間に架け渡される電線が挿通され、前記スライドドアの開閉に伴って屈曲変位可能に構成される電線ガイド体を備えた電線ガイド装置であって、
    前記車両ボディに取付けられ、前記電線ガイド体の一端部が離間可能に連結され且つ離間した後に前記電線ガイド体と連結可能なボディ側ブラケットと、
    前記スライドドアに取付けられ、前記電線ガイド体の他端部が離間可能に連結され且つ離間した後に前記電線ガイド体と連結可能なドア側ブラケットとを備え、
    前記電線ガイド体の一端部と前記ボディ側ブラケットが離脱するときの離脱荷重と、前記電線ガイド体の他端部と前記ドア側ブラケットが離脱するときの離脱荷重との間には高低差が設定されていることを特徴とする電線ガイド装置。
  2. 前記ボディ側ブラケットは、前記車両ボディのうち前記スライドドアによって開閉される車両乗降口に配されるとともに、前記ボディ側ブラケットと前記電線ガイド体の一端部との離脱荷重は、前記ドア側ブラケットと前記電線ガイド体の他端部との離脱荷重よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電線ガイド装置。
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