JP6260902B2 - ビタミンa測定装置及びビタミンa測定システム - Google Patents

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Description

本発明は、ビタミンA測定装置及びビタミンA測定システムに関する。さらに詳しくは、血液等、夾雑物を多く含む試料のビタミンA測定に適したビタミンA測定装置及びビタミンA測定システムに関する。
ビタミンAは、ヒトにとっても、家畜にとっても、欠乏すると、失明、浮腫、尿石等の健康被害をもたらす重要な栄養素である。その一方、ビタミンAは過剰摂取した場合に毒性を持つことがある。
また、家畜の飼育にあたっては、ビタミンAの摂取量を適切に制限すべき場合もある。例えば、高品質肉用牛の生産現場では、脂肪交雑(所謂,霜降り)向上、肉色の向上の観点で、ビタミンAの摂取量を、健康被害や生産性の低下をもたらさない範囲で削減することが行われている。
そのため、従来、個々の家畜の栄養状態を把握するため、家畜の血液中のビタミンA濃度を測定することが行われている。また、家畜に適量のビタミンAを摂取させるため、飼料や、飼料に添加するビタミン製剤中のビタミンA含有量を測定することが行われている。
また、ヒトが食する食品、食品の原材料についても、食品成分調査の一環として、ビタミンA含有量の調査が行われている。
ビタミンA含有量(液体中の含有量の場合、濃度)の測定を、検査機関や研究所において精密分析する際は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)が用いられている。また、簡便法として、吸光度測定法が知られている。
しかし、血液等の試料のビタミンAを吸光度測定法により求める場合、ビタミンA以外の夾雑物による吸収が無視できないため、正確な測定が難しい。そこで、非特許文献1では、紫外線照射によりビタミンAを破壊する前後において吸光度を測定し、前後の吸光度差からビタミンA濃度を求めることが開示されている。
非特許文献1において、紫外線照射は水銀ランプにより行っている。試料を入れた複数の試験管は、垂直に立てた水銀ランプを囲むように配置された一対の半円形の試験管ラックに設けた孔に挿入されて、水銀ランプからの紫外線照射を受けるようになっている。
Otto A. Bessey, Oliver H. Lowry, Mary Jane Brock and Jeanne A. Lopez,J. Biol. Chem.1946, 166:177−188.
しかし、非特許文献1の方法を用いても、夾雑物を多く含む試料のビタミンA測定は、正確に行えない場合が多かった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、夾雑物を多く含む試料であっても、簡便に正確なビタミンA測定が可能なビタミンA測定装置及びビタミンA測定システムを提供することを課題とする。
上記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1]試料中の脂溶成分が抽出された抽出液を収容したセルを保持するセルホルダーと、
前記セルホルダーに保持されたセル中の抽出液に、ビタミンAに吸収されるビタミンA検出光を照射するビタミンA検出用LED光源と、
前記セル中の抽出液を透過した光を検出する検出器と、
前記セル中の抽出液に、ビタミンAを分解するビタミンA分解光を照射するビタミンA分解用LED光源と
を備えることを特徴とするビタミンA測定装置。
[2]前記セルホルダーに保持されるセルが、上端が開口し下端が閉塞された有底筒状のセルであり、
前記ビタミンA検出用LED光源と前記検出器とが、前記セルホルダーに保持されたセルを該セルの側面側から挟むように配置され、
前記ビタミンA分解用LED光源が、前記セルホルダーに保持されたセルの下端側から、前記セル中の抽出液に対してビタミンA分解光を照射するように配置された[1]に記載のビタミンA測定装置。
[3]前記セルホルダーに保持されるセルが、上端が開口し下端が閉塞された有底筒状のセルであり、
前記ビタミンA検出用LED光源と前記検出器とが、前記セルホルダーに保持されたセルを該セルの側面側から挟むように配置され、
前記ビタミンA分解用LED光源が、前記セルホルダーに保持されたセルの側面側から、前記セル中の抽出液にビタミンA分解光を照射するように配置された[1]に記載のビタミンA測定装置。
[4]前記ビタミンA検出光のピーク波長が、310〜340nmである[1]〜[3]のいずれか一項に記載のビタミンA測定装置。
[5]前記ビタミンA分解光のピーク波長が、280〜400nmである[1]〜[4]のいずれか一項に記載のビタミンA測定装置。
[6]さらに、前記セルホルダーに保持されたセル中の抽出液に、ベータカロテンに吸収されるベータカロテン検出光を照射するベータカロテン検出用LED光源を備える[1]〜[5]のいずれか一項に記載のビタミンA測定装置。
[7][1]〜[6]のいずれか一項に記載のビタミンA測定装置と、演算装置とを備え、
該演算装置は、前記セル中の抽出液にビタミンA分解光を照射する前後における、前記検出器で検出されるビタミンA検出光の吸光度の差に基づき、前記試料中のビタミンA含有量または該ビタミンA含有量に対応する指標を求めることを特徴とするビタミンA測定システム。
[8][6]に記載のビタミンA測定装置と、演算装置とを備え、
該演算装置は、前記セル中の抽出液にビタミンA分解光を照射する前後における、前記検出器で検出されるビタミンA検出光の吸光度の差に基づき、前記試料中のビタミンA含有量または該ビタミンA含有量に対応する指標を求めると共に、前記セル中の抽出液にビタミンA分解光を照射する前または後における前記検出器で検出されるベータカロテン検出光の吸光度に基づき、前記試料中のベータカロテン含有量または該ベータカロテン含有量に対応する指標を求めることを特徴とするビタミンA測定システム。
本発明のビタミンA測定装置及びビタミンA測定システムによれば、夾雑物を多く含む試料であっても、簡便に正確なビタミンA測定が可能である。
本発明の第1実施形態に係るビタミンA測定装置の、(a)は縦断面図、(b)は(a)のI−I断面図である。 本発明の第2実施形態に係るビタミンA測定装置の、(a)は縦断面図、(b)は(a)のII−II断面図である。 実施例の結果を示すグラフである。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るビタミンA測定装置(測定装置1)について、図1を参照して説明する。本実施形態の測定装置1は、基台10と、複数のビタミンA分解用のLED光源12と、セル20を保持するためのセルホルダー30と、ビタミンA検出用のLED光源41及び検出器42と、ベータカロテン検出用のLED光源51及び検出器52と、から概略構成されている。
基台10は、LED光源12の光以外の外光がセル20の下方からセル20内に侵入しないよう、遮光性の材質で形成されている。
ビタミンA分解用のLED光源12は、ベアチップの状態で、基台10の上面に形成された凹部11内に複数配列されている。本実施形態では、32個(4個×8)を配列した例を示している。
LED光源12は、ビタミンAを分解可能な波長の光(ビタミンA分解光)を発せられるものであればよい。LED光源12のピーク波長は280〜400nmであることが好ましく、300〜380nmであることがより好ましく、入手容易性の点から、375nm、または365nmであることが特に好ましい。中でも、ピーク波長375nmのものが、発光効率が高く熱がこもりにくい点、安価である点から好ましい。
セルホルダー30に保持されるセル20は上端が開口し下端が閉塞された有底角筒状であり、ほぼ正方形の底部21と、肉厚で互いに対向する側面部22、23と、側面部22、23の両端側をつなぐ肉薄で互いに対向する側面部24、25とを備えている。また、これらの底部21、側面部22、23、24、25で囲まれる空間が、断面長方形の液体収容部26となっている。
なお、液体収容部26の断面を長方形としてあるのは、少ない液料で光路長を確保するためである。したがって、収容する液体を充分な量確保できる場合は、液体収容部26の断面は正方形とすることができる。
セル20には、LED光源12、41、51の各々から発せられる光を透過可能で、かつ、これらの光に対して耐光性を有する材質を用いることが好ましい。例えば、硝子やアクリル樹脂を用いることが好ましく、特に、石英硝子を用いることが好ましい。
セルホルダー30は、基台10のLED光源12が配列された部分の上に固定されている。セルホルダー30は有底角筒状であり、ほぼ正方形の底部31と、下端が底部31の周縁を囲むように設けられた側面部32とを有している。また、これらの底部31、側面部32で囲まれる空間が、断面正方形のセル収容部37となっている。
側面部32には、LED光源41から発せられる光を透過させるための一対の光透過孔33、34と、LED光源51から発せられる光を透過させるための一対の光透過孔35、36とが形成されている。光透過孔36は光透過孔33の下方近傍に、光透過孔35は光透過孔34の下方近傍に形成されている。
セル収容部37は、セル20を、上側に手でつまめる程度の部分を残して収容できる深さとなっている。また、セル収容部37の横断面外形(すなわち、側面部32の内側)は、セル20の外形より僅かに大きい寸法とされ、収容したセル20を、ほぼ定位置に固定できるようになっている。
セルホルダー30の底部31には、LED光源12から発せられる光を透過可能で、かつ、その光に対して耐光性を有する材質を用いることが好ましい。特に、石英硝子を用いることが好ましい。LED光源12の光は、セルホルダー30の底部31を透過して、セル20の下方からセル20内に照射されるようになっている。
セルホルダー30の側面部32は、各LED光源から発せられる光以外の外光を遮断できるよう、遮光性を有していることが好ましい。例えば樹脂や金属等を用いて作製することができる。
底部31と側面部32とは、接着等により一体化させることができる。
また、このセルホルダー30を側面側から挟むように(すなわち、セルホルダー30内に配置されるセル20を側面側から挟むように)、ビタミンA検出用のLED光源41と検出器42が対向配置されている。
LED光源41は、側面部32に形成された光透過孔33に対向して、検出器42は、側面部32に形成された光透過孔34に対向して、各々配置されている。その結果、LED光源41からセルホルダー30内に配置されるセル20を透過して検出器42に至る光路が形成されるようになっている。
LED光源41は、ビタミンAに吸収される波長の光(ビタミンA検出光)を発せられるものであればよい。LED光源41のピーク波長はビタミンAの吸収極大波長付近である310〜340nmであることが好ましく、325nmであることがより好ましい。
また、このセルホルダー30を側面から挟むように(すなわち、セルホルダー30内に配置されるセル20を側面側から挟むように)ベータカロテン検出用のLED光源51と検出器52が対向配置されている。
LED光源51は、側面部32に形成された光透過孔35に対向して、検出器52は、側面部32に形成された光透過孔36に対向して、各々配置されている。その結果、LED光源51からセルホルダー30内に配置されるセル20を透過して検出器52に至る光路が形成されるようになっている。
LED光源51は、ベータカロテンに吸収される波長の光(ベータカロテン検出光)を発せられるものであればよい。LED光源51のピーク波長はベータカロテンの吸収極大波長付近である430〜470nmであることが好ましく、453nmであることがより好ましい。また、入手容易性の点から、450nm、または455nmを好適に採用することができる。
LED光源51の配置場所は検出器42の下方近傍であり、検出器52の配置場所はLED光源41の下方近傍である。そのため、LED光源41のみを点灯した際、検出器52は、LED光源41の光を直接受光して、セル20中の液体の影響を受けない参照光を測定できるようになっている。また、LED光源51のみを点灯した際、検出器42は、LED光源51の光を直接受光し、セル20中の液体の影響を受けない参照光を測定できるようになっている。
なお、LED光源41、51と検出器42、52は、全体が図示を省略する遮光材によって覆われ、外光から遮断されるようになっている。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るビタミンA測定装置(測定装置2)について、図2を参照して説明する。なお、図2において、図1と同等の構成部材には、図1と同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の測定装置2は、基台60と、複数のビタミンA分解用のLED光源12と、LED光源12が取り付けられた照射板80及び照射板90と、セル20を保持するためのセルホルダー70と、ビタミンA検出用のLED光源41及び検出器42と、ベータカロテン検出用のLED光源51及び検出器52と、から概略構成されている。
ビタミンA分解用のLED光源12は、基台60ではなく、照射板80及び照射板90に各々形成された凹部81、凹部91に、ベアチップの状態で複数配列されている。本実施形態では、各々72個(8個×9)を配列した例を示している。
セルホルダー70は、基台60の上に固定されている。セルホルダー70は有底角筒状であり、ほぼ正方形の底部71と、互いに対向する遮光性の側面部72a、72bと、側面部72a、72bの両端側をつなぐように対向すると透光性の側面部78a、78bとを備えている。また、これらの底部71、側面部72a、72b、78a、78bで囲まれる空間が、断面正方形のセル収容部77となっている。
側面部72a、72bには、LED光源41から発せられる光を透過させるための一対の光透過孔73、74が各々形成されている。また、LED光源51から発せられる光を透過させるための一対の光透過孔75、76が各々形成されている。光透過孔76は光透過孔73の下方近傍に、光透過孔75は光透過孔74の下方近傍に形成されている。
セル収容部77の寸法は、第1実施形態のセル収容部37と同様とされている。
底部71と側面部72a、72bには、第1実施形態におけるセルホルダー30の側面部32と同様の材質を用いることができる。
側面部78a、78bは、LED光源12から発せられる光を透過させるため、透光性とされている。側面部78a、78bの材質としては、第1実施形態におけるセルホルダー30の底部31と同様の材質を用いることができる。
LED光源12の光は、セルホルダー70の78a、78bを透過して、セル20の両側面からセル20内に照射されるようになっている。
また、このセルホルダー70を側面部72a、72b側から挟むように(すなわち、セルホルダー70内に配置されるセル20を側面側から挟むように)、ビタミンA検出用のLED光源41と検出器42が対向配置されている。
LED光源41は、側面部72aに形成された光透過孔73に対向して、検出器42は、側面部72bに形成された光透過孔74に対向して、各々配置されている。その結果、LED光源41からセルホルダー70内に配置されるセル20を透過して検出器42に至る光路が形成されるようになっている。
また、このセルホルダー70を側面部72a、72bから挟むように(すなわち、セルホルダー30内に配置されるセル20を側面側から挟むように)ベータカロテン検出用のLED光源51と検出器52が対向配置されている。
LED光源51は、側面部72bに形成された光透過孔75に対向して、検出器52は、側面部72aに形成された光透過孔76に対向して、各々配置されている。その結果、LED光源51からセルホルダー70内に配置されるセル20を透過して検出器52に至る光路が形成されるようになっている。
LED光源41、51と検出器42、52の相互の位置関係は、第1実施形態と同様であり、検出器52をLED光源41の参照光測定用に、検出器42をLED光源51の参照光測定用に利用できる点も同様である。
LED光源41、51から発せられる光の光路は、LED光源12の光の光路と直角に交差するようになっている。
また、LED光源41、51と検出器42、52は、全体が図示を省略する遮光材によって覆われ、外光から遮断されるようになっている。
照射板80は、LED光源12が配列された側を側面部78aに向けてセルホルダー70に密着するように、基台60の上に垂設されている。照射板90は、LED光源12が配列された側を側面部78bに向けてセルホルダー70に密着するように、基台60の上に垂設されている。
照射板80と照射板90は、各LED光源の光以外の外光がセルホルダー70の側面からセル20内に侵入しないよう、遮光性を有するように形成されている。
[その他の実施形態]
上記各実施形態では、何れもセルホルダー30に保持されるセル20として、外形が正方形のものを用いたが液体収容部26が断面長方形であることに合わせて、外形も長方形としてもよい。また、外形が円形や楕円形のセルであってもよい。
セル20の外形が異なる場合、それに応じて、セルホルダー30のセル収容部37の形状も適宜変更すればよい。
また、ビタミンA分解用のLED光源12の配置場所にも特に限定はなく、例えば、セル20の上部に配置して、セル20中の液体に、上方からビタミンA分解光を照射するように構成してもよい。
また、上記各実施形態では、何れもベータカロテン検出用のLED光源51及び検出器52を有するものとしたが、これらは必須ではない。LED光源41の発光量の揺らぎを補正するための参照光を検出する検出器は、検出器52と別個に用意してもよいし、省略してもよい。
また、LED光源41とLED光源51に対応する2つのベアチップが1つのLEDに内蔵されている場合、検出器42及び検出器52の一方を省略することができる。
[測定方法]
第1実施形態の測定装置1及び第2実施形態の測定装置2は、何れも、試料中の脂溶成分が抽出された抽出液について、LED光源12を照射する前のLED光源41の光(ビタミンA検出光)の吸光度OD1と照射した後のLED光源41の光(ビタミンA検出光)の吸光度OD2とを測定する。
具体的には、まず、試料中の脂溶成分が抽出された抽出液を準備し、セル20に入れる。抽出液の準備方法については、後述する。
抽出液を入れたセル20を図1、図2に示すように、セルホルダー30(70)内に配置する。
そして、ビタミンA検出用のLED光源41のみを点灯し、検出器42の受光量に基づき吸光度OD1を求める。このとき、同時に検出器52でもLED光源41の光を参照光として受光し、この参照光により、LED光源41の発光量の揺らぎを補正する。これにより、吸光度OD1を正確に求めることができる。
次に、LED光源12のみを点灯し、セル20中の抽出液に照射し、抽出液中のビタミンAを分解する。LED光源12による照射時間は、正確な測定結果を得やすいことから、抽出液中のビタミンAのほぼ全量を分解できる時間とすることが好ましい。
分解に必要な時間は、照射される抽出液の量、抽出液の成分、LED光源12の波長、発光効率、数、等に依存する。適切な分解時間は、同種の抽出液にLED光源12により光を照射しつつ検出器42の受光量の変化を観察し、照射開始から受光量の変化がほぼなくなる迄とすればよい。
なお、精度よりも迅速な測定を優先する場合等は、抽出液中のビタミンAの一部を分解できる所定の時間としても差し支えない。
次に、再度ビタミンA検出用のLED光源41のみを点灯し、検出器42の受光量に基づき吸光度OD2を求める。このとき、同時に検出器52でもLED光源41の光を参照光として受光し、この参照光により、LED光源41の発光量の揺らぎを補正する。これにより、吸光度OD2を正確に求めることができる。
なお、後述のように、吸光度OD1と吸光度OD2は、両者の差をとる。そのため、これらの吸光度は、試料中の脂溶成分が抽出されていないゼロ液を用いて、ゼロ補正をする必要がない。
測定装置1及び測定装置2は、また、試料中の脂溶成分が抽出された抽出液について、LED光源51の光(ベータカロテン検出光)の吸光度ODCを測定する。この吸光度ODCは、ゼロ液の吸光度を考慮してゼロ補正した吸光度である。
具体的には、前記吸光度OD1を測定する前、前記吸光度OD2を測定した後、または前記吸光度OD1と吸光度OD2を測定する間(LED光源12の点灯の前でも後でもよい。)で、ベータカロテン検出用のLED光源51のみを点灯し、検出器52の受光量に基づき吸光度ODSを求める。このとき、同時に検出器42でもLED光源51の光を参照光として受光し、この参照光により、LED光源51の発光量の揺らぎを補正する。これにより、吸光度ODSを正確に求めることができる。
また、別途、試料中の脂溶成分が抽出されていないゼロ液をセル20に入れ、ベータカロテン検出用のLED光源51のみを点灯し、検出器52の受光量に基づき吸光度ODRを求める。このとき、同時に検出器42でもLED光源51の光を参照光として受光し、この参照光により、LED光源51の発光量の揺らぎを補正する。これにより、吸光度ODRを正確に求めることができる。
ゼロ液は、試料中の脂溶成分を抽出するための抽出溶媒であることが好ましい。
吸光度ODCは、抽出液の吸光度ODSからゼロ液の吸光度ODRを差し引いた値として求められる。
なお、予めゼロ液を用いて測定装置1または測定装置2の吸光度のゼロ補正をしておけば(ゼロ液を測定したときの検出器52の受光量を透過光量100%としておけば)、吸光度ODSが吸光度ODCとなる。
[ビタミンA測定システム]
本発明のビタミンA測定装置によって得られた吸光度OD1と吸光度OD2から試料中のビタミンA含有量を求めるには、まず、吸光度OD1と吸光度OD2との差である吸光度差ΔOD(=OD1−OD2)を求める。
そして、ビタミンA標準液を用い予め作成した検量線等に基づき、吸光度差ΔODに対応するビタミンA濃度を求め、これを抽出液のビタミンA濃度とする。次いで抽出効率等を考慮し、抽出液のビタミンA濃度から試料中のビタミンA含有量(試料が液体の場合はビタミンA濃度)を求める。
また、本発明のビタミンA測定装置によって得られた吸光度OD1と吸光度OD2から試料中のビタミンA含有量に対応する指標を求めてもよい。
試料中のビタミンA含有量に対応する指標とは、試料中のビタミンA含有量と何らかの対応をもつ数値や分類等を意味する。例えば、吸光度差ΔODや抽出液のビタミンA濃度を、指標としてもよい。また、試料中のビタミンA含有量、吸光度差ΔOD、抽出液のビタミンA濃度のいずれかに所定の係数をかけた数値を指標としてもよい。また、試料中のビタミンA含有量、吸光度差ΔOD、抽出液のビタミンA濃度のいずれかを所定の閾値と比較し、「ビタミンA過剰」、「ビタミンA適量」、「ビタミンA不足」等に分類したものを指標としてもよい。
本発明のビタミンA測定装置によって得られた吸光度ODCから試料中のベータカロテン含有量を求めるには、ベータカロテン標準液を用い予め作成した検量線等に基づき、吸光度ODCに対応するベータカロテン濃度を求め、これを抽出液のベータカロテン濃度とする。次いで抽出効率等を考慮し、抽出液のベータカロテン濃度から試料中のベータカロテン含有量(試料が液体の場合はベータカロテン濃度)を求める。
また、本発明のビタミンA測定装置によって得られた吸光度ODCから試料中のベータカロテン含有量に対応する指標を求めてもよい。
試料中のベータカロテン含有量に対応する指標とは、試料中のベータカロテン含有量と何らかの対応をもつ数値や分類等を意味する。例えば、吸光度ODCや抽出液のベータカロテン濃度を、指標としてもよい。また、試料中のベータカロテン含有量、吸光度ODC、抽出液のベータカロテン濃度のいずれかに所定の係数をかけた数値を指標としてもよい。また、試料中のベータカロテン含有量、吸光度ODC、抽出液のベータカロテン濃度のいずれかを所定の閾値と比較し、「ベータカロテン過剰」、「ベータカロテン適量」、「ベータカロテン不足」等に分類したものを指標としてもよい。
吸光度OD1と吸光度OD2から、試料中のビタミンA含有量または該ビタミンA含有量に対応する指標を求める作業、並びに吸光度ODCから、試料中のベータカロテン含有量または該ベータカロテン含有量に対応する指標を求める作業は、本発明のビタミンA測定装置に内蔵された演算装置によって行ってもよいし、当該作業の一部または全部を、外部の演算装置または人手により行ってもよい。
[抽出液の調製]
抽出液は、多数の成分を含む試料の、脂溶成分を抽出した液である。試料としては、家畜やヒトの血液、飼料や、飼料に添加するビタミン製剤、ヒトが食する食品、食品の原材料等が挙げられる。
抽出は、試料と抽出溶媒を攪拌混合後分離し、抽出溶媒層を得ることにより行う。試料が固体の場合は、予め水溶液または水分散液としてから抽出溶媒と攪拌混合する。
また、蛋白質を含む試料の場合、抽出に先立ち、または抽出と同時に、除蛋白を行うことが好ましい。除蛋白は、蛋白質変性剤の添加により行うことができる。
また、酸化防止のために、抽出溶媒には抗酸化剤を添加することが好ましい。
また、ビタミンAが脂肪酸エステルの形で存在している試料の場合は、予め鹸化し、ビタミンAを分離しておく。
抽出溶媒としては、ヘキサン、ジエチルエーテル、石油エーテル、クロロホルム、アセトンが挙げられる。中でも沸点が高く測定中に揮発しにくいことから、ヘキサンが好ましい。
蛋白質変性剤としては、エタノール、過塩素酸、トリクロロ酢酸が挙げられる。中でも比較的安全で取扱い易いことから、エタノールが好ましい。
抗酸化剤としては、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ビタミンC、ビタミンEが挙げられる。中でも保管中に劣化しにくいことから、BHTが好ましい。
[作用機序]
本発明者らは、非特許文献1の測定方法を用いても、夾雑物を多く含む試料のビタミンA測定は、正確に行えない場合が多い原因を検討した。その結果、吸光度の測定と紫外線照射を別の場所で行っているため、セルを移動させなければならない点に問題があることを見出した。すなわち、紫外線照射前後で2回吸光度を測定するが、移動のため2回の測定におけるセルの位置が微妙にずれる。また、人手により移動するため、移動の間にセルに与えられる振動も、その都度異なってしまう。そのため、セル中の液体が攪拌される状態にもばらつきが生じる。このような状況が相俟って、無視し得ない測定誤差をもたらしているものと考えられた。
本発明のビタミンA測定装置及びビタミンA測定システムによれば、ビタミンA検出と分解に、何れもコンパクトなLED光源を用いたため、これらの光源を、セルの周囲に固定的に配置することができる。そのため、一連の測定を、セルを移動させることなく完結させることができる。
そのため、本発明のビタミンA測定装置及びビタミンA測定システムによれば、夾雑物を多く含む試料であっても、簡便に正確なビタミンA測定が可能になったものと考えられる。
[実験例1]
本発明の装置を用いて、牛の血液中のビタミンAを測定した。
(試料と抽出液)
試料として、黒毛和種去勢肥育牛12頭(約25ヶ月齢)の血液を用いた。
牧場においてロープで牛を保定し、頸静脈から真空採血管を用いて約6mLを採取した。採血後、畜産技術センター(広島県庄原市)に持帰り(約1時間)、遠心分離機(3500rpm×50分)で血清を分離した。
2mL容の樹脂製マイクロチューブに血清0.5mLとエタノール(99.9%)0.5mLを入れて攪拌し(フタを閉めて手で10回程度ふり混ぜる)、除蛋白を行った。次いで、マイクロチューブにヘキサン0.8mLを加え、シェーカーで5分間攪拌した。その後、卓上小型遠心分離機(6200rpm)で約1分間遠心分離し、上層(ヘキサン層)を抽出液として得た。
(測定装置等)
図1の装置を用いた。ただし、LED光源12としては、LEDチップが多数配列された高出力紫外LEDモジュール(365nm:15V 500mA)を用いた。LED光源41としては、ピーク波長325nmのものを用いた。
セル20としては、液体収容部26における光路長が1cm、幅3mmであり、底部が透明加工された石英硝子製のセルを用いた。
(測定)
マイクロピペットを用いて抽出液をセル20に入れ(約0.8mL)、LED光源41のみを点灯し、セル20を透過したLED光源41の吸光度を検出器42で測定し吸光度OD1を得た。なお、吸光度OD1は、検出器52で検出した参照光を用いて補正した。
吸光度OD1の測定後、LED光源12のみを点灯し、60秒間セル20の下方からビタミンA分解光を照射した。
その後再びLED光源41のみを点灯し、セル20を透過したLED光源41の吸光度を検出器42で測定し吸光度OD2を得た。なお、吸光度OD2は、検出器52で検出した参照光を用いて補正した。
各抽出液について2回ずつ測定した結果を表1に示す。表1には、吸光度差ΔOD(=OD1−OD2)も示した。また、吸光度OD1、吸光度OD2、吸光度差ΔODの各平均値も示した。
[参照実験例1]
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて、牛の血液中のビタミンAを測定した。
(試料と抽出液)
試料として、実験例1と同じ黒毛和種去勢肥育牛12頭(約25ヶ月齢)の血液を用い、実験例1と同様にして抽出液を得た。抽出液0.6mLをマイクロピペットで新しい1.5mL容マイクロチューブに分取し、窒素ガス気流下40℃でヘキサンを全て揮発させた。その後、0.05mLのヘキサンを加え、チューブミキサーを用いて溶解させて濃縮抽出液を得、これをHPLC打込試料とした。
(測定装置等)
ポンプ(Waters600、登録商標)、オートサンプラー(Waters717、登録商標)、PDA検出機(Waters996、登録商標)を備えるHPLCシステムを用いた。カラムとしてはWaters(登録商標) Puresil C18(カラム温度40℃)を用い、移動層としては、クロロホルムとメタノールの混合溶液(15%クロロホルム、85%メタノール)を用いた。移動層の流量は1mL/min、試料打込量は10μL、検出波長は325nmとした。
(測定)
標準試料としては、市販のレチノールをヘキサンに溶解して約1mg/mLのビタミンA溶液とした1次稀釈液を、さらに200倍に稀釈した2次希釈液を用いた。
標準試料(2次希釈液)の濃度は、325nmの吸光度を分光光度計で測定して確認した。標準試料は吸光度が1.097であったことから、これに、レチノールの重量濃度(1g/100mL)あたりの325nmにおける吸光度測定値(1832)と、レチノール当量(μg)とビタミンA効力(IU)との関係(レチノール当量0.3μg=ビタミンA効力1IU)とを考慮して1801(吸光度1=ビタミンA濃度1801IU/dL)を乗ずると、濃度は1976(IU/dL)であることが確認できた。
濃縮抽出液を打込試料とした際のHPLC面積と、標準試料を打込試料とした際のHPLC面積との対比から、濃縮抽出液のビタミンA濃度を算出した。また、希釈率と抽出効率を乗じて、濃縮抽出液のビタミンA濃度を、血清中ビタミンA濃度に換算した。
なお、希釈率と抽出効率は、以下の式により求められる値である。
希釈率=濃縮抽出液の量(mL)/抽出液の量(mL)
=0.05/0.6=0.083
抽出効率=抽出に用いたヘキサンの量(mL)/抽出に用いた血清の量(mL)
=0.8/0.5=1.6
すなわち、濃縮抽出液が標準試料と同じHPLC面積を得られたとすれば、その血清中ビタミンA濃度は、下記式より、262(IU/dL)となる。
1976(IU/dL)×0.083×1.6=262(IU/dL)
各濃縮抽出液について2回ずつ測定し、得られた血清中ビタミンA濃度を、表1に「HPLC(IU/dL)」として示した。
また、実験例1で得た吸光度と参照実験例1で得た血清中ビタミンA濃度「HPLC(IU/dL)」の関係を図3に纏めた。
Figure 0006260902
表1、図3に示すように、吸光度OD1は、HPLCで求めた血清中ビタミンA濃度と充分な相関関係を示さなかったが、吸光度差ΔODは、HPLCで求めた血清中ビタミンA濃度と良好な相関関係を示した。また、表1に示すように、吸光度OD1は、2回の測定の差が最大で0.01(分析No.9)であったが、吸光度差ΔODは、2回の測定の差が最大で0.005(分析No.8)であり、良好な再現性が得られることも確認できた。
[実験例2]
本発明の装置を用いて、鶏レバーとビタミン製剤のビタミンAを測定した。なお、鶏レバーとビタミン製剤のビタミンAは脂肪酸エステルの形で存在するため、除蛋白後抽出前に鹸化を行った。
(試料と抽出液)
試料(鶏レバーまたはビタミン製剤)の0.5gを50mL容のフタ付遠沈管にとった。この遠沈管に10%ピロガロール(酸化防止剤)含有エタノールを10mL加え混ぜ、除蛋白を行った。次いで、この遠沈管に60%KOHを2mL加え、時々手でふり混ぜながら70℃で1時間湯浴することにより、鹸化を行った。
鹸化後、流水で5分間冷却してから、遠沈管に水5mL、ヘキサン10mLを加えてシェーカーで5分間混合した。その後、卓上小型遠心分離機(3000rpm)で約5分間遠心分離し、上層(ヘキサン層)を抽出液として得た。
得られた抽出液を、鶏レバーについては20倍に、ビタミン製剤については10倍に、各々ヘキサンで希釈して希釈抽出液を得た。
(測定)
実験例1と同じ装置を用い、実験例1と同様にして、吸光度OD1を得た。また、LED光源12の点灯時間を表2に示すように変更した他は、実験例1と同様にして、吸光度OD2を得た。
表2には、LED光源12の点灯時間が5分の時のOD2を用いて求めた吸光度差ΔOD(=OD1−OD2)も示した。
また、吸光度差ΔODに1801を乗じた値である「希釈抽出液VA濃度(IU/dL)」、「希釈抽出液VA濃度(IU/dL)」に希釈率を乗じた値である「抽出液VA濃度(IU/dL)」、「抽出液VA濃度(IU/dL)」に抽出効率を乗じた値である「試料中VA含有量(IU/100g)」を各々表2に示した。
なお、希釈率と抽出効率は、以下の式により求められる値である。
希釈率=希釈抽出液の量(mL)/抽出液の量(mL)
抽出効率=抽出に用いたヘキサンの量(mL)/抽出に用いた試料の量(g)
[参照実験例2]
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて、鶏レバーとビタミン製剤のビタミンAを測定した。
(試料と抽出液)
試料として、実験例2と同じ鶏レバーとビタミン製剤を用い、実験例2と同様にして抽出液を得た。この抽出液を、濃縮や希釈をすることなく、そのままHPLC打込試料とした。
(測定装置等)
参照実験例1と同じHPLCシステムを用い、参照実験例1と同じ条件でHPLC測定を行った。標準試料も、参照実験例1と同じ市販のレチノールのヘキサン溶液(1976(IU/dL))を用いた。
濃縮抽出液を打込試料とした際のHPLC面積と、標準試料を打込試料とした際のHPLC面積との対比から、抽出液のビタミンA濃度を算出した。また、抽出効率を乗じて、抽出液のビタミンA濃度を、試料中ビタミンA含有量に換算した。
なお、抽出効率は、以下の式により求められる値である。
抽出効率=抽出に用いたヘキサンの量(mL)/抽出に用いた試料の量(g)
=10(mL)/0.5(g)=20(mL/g)
すなわち、抽出液が標準試料と同じHPLC面積を得られたとすれば、その試料中ビタミンA含有量は、下記式より、39520(IU/100g)となる。
1976(IU/dL)×20=39520(IU/100g)
各抽出液について測定し、得られた試料中ビタミンA含有量を、表2に「HPLC(IU/100g)」として示した。
表2に示すように、本発明の装置で求めた鶏レバーとビタミン製剤中のビタミンA含有量は、HPLC法で求めた値と良く一致していた。
Figure 0006260902
10…基台、20…セル、30…セルホルダー、41…LED光源、42…検出器、
51…LED光源、52…検出器、12…LED光源

Claims (8)

  1. 試料中の脂溶成分が抽出された抽出液を収容したセルを保持するセルホルダーと、
    前記セルホルダーに保持されたセル中の抽出液に、ビタミンAに吸収されるビタミンA検出光を照射するビタミンA検出用LED光源と、
    前記セル中の抽出液を透過した光を検出する検出器と、
    前記セル中の抽出液に、ビタミンAを分解するビタミンA分解光を照射するビタミンA分解用LED光源と
    を備えることを特徴とするビタミンA測定装置。
  2. 前記セルホルダーに保持されるセルが、上端が開口し下端が閉塞された有底筒状のセルであり、
    前記ビタミンA検出用LED光源と前記検出器とが、前記セルホルダーに保持されたセルを該セルの側面側から挟むように配置され、
    前記ビタミンA分解用LED光源が、前記セルホルダーに保持されたセルの下端側から、前記セル中の抽出液に対してビタミンA分解光を照射するように配置された請求項1に記載のビタミンA測定装置。
  3. 前記セルホルダーに保持されるセルが、上端が開口し下端が閉塞された有底筒状のセルであり、
    前記ビタミンA検出用LED光源と前記検出器とが、前記セルホルダーに保持されたセルを該セルの側面側から挟むように配置され、
    前記ビタミンA分解用LED光源が、前記セルホルダーに保持されたセルの側面側から、前記セル中の抽出液にビタミンA分解光を照射するように配置された請求項1に記載のビタミンA測定装置。
  4. 前記ビタミンA検出光のピーク波長が、310〜340nmである請求項1〜3のいずれか一項に記載のビタミンA測定装置。
  5. 前記ビタミンA分解光のピーク波長が、280〜400nmである請求項1〜4のいずれか一項に記載のビタミンA測定装置。
  6. さらに、前記セルホルダーに保持されたセル中の抽出液に、ベータカロテンに吸収されるベータカロテン検出光を照射するベータカロテン検出用LED光源を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載のビタミンA測定装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のビタミンA測定装置と、演算装置とを備え、
    該演算装置は、前記セル中の抽出液にビタミンA分解光を照射する前後における、前記検出器で検出されるビタミンA検出光の吸光度の差に基づき、前記試料中のビタミンA含有量または該ビタミンA含有量に対応する指標を求めることを特徴とするビタミンA測定システム。
  8. 請求項6に記載のビタミンA測定装置と、演算装置とを備え、
    該演算装置は、前記セル中の抽出液にビタミンA分解光を照射する前後における、前記検出器で検出されるビタミンA検出光の吸光度の差に基づき、前記試料中のビタミンA含有量または該ビタミンA含有量に対応する指標を求めると共に、前記セル中の抽出液にビタミンA分解光を照射する前または後における前記検出器で検出されるベータカロテン検出光の吸光度に基づき、前記試料中のベータカロテン含有量または該ベータカロテン含有量に対応する指標を求めることを特徴とするビタミンA測定システム。
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