JP6260871B2 - プレパラート部品セット、プレパラート、プレパラートの作製方法、画像撮影装置、および画像撮影方法 - Google Patents

プレパラート部品セット、プレパラート、プレパラートの作製方法、画像撮影装置、および画像撮影方法 Download PDF

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Description

本願は、プレパラート部品セット、プレパラート、プレパラートの作製方法、画像撮影装置、および画像撮影方法に関する。
病理診断では、病気の確定診断、病変の広がりの判定などを目的として、体内の臓器、腫瘍から組織を切り出し、観察を行う。その際、切り出された組織切片は顕微鏡で観察できるよう数ミクロンの厚さに薄切され、ガラスに挟まれた状態の病理スライド(標本)が作成される。病理診断は、癌の良性、悪性を判定する際などには必ず行われる検査であるため、病理診断の際に作成される標本の数は各病院あたり1日数百枚程度にもなる。病理標本は放射線画像等と異なり、データで保存することが難しい。このため、作製された標本を後で確認できるよう、標本自体を半永久的に保存しておくことが一般的である。
従来、生体組織などのミクロ構造を観察するために顕微鏡が用いられてきた。顕微鏡は、観察対象を透過した光、あるいは反射した光をレンズで拡大する。観察者は拡大された光の像を直視する。顕微鏡像をカメラで撮影し、ディスプレイで観察するデジタル顕微鏡は、複数人での同時観察や、遠隔地での観察などが可能である。カメラは顕微鏡の結像点に置かれ、顕微鏡のレンズで拡大された像を撮影する。
特許文献1は、CIS(Contact Image Sensing)方式によってミクロ構造を観察する技術を開示している。CIS方式による場合、観察対象をイメージセンサの面に直接載せて、撮影を行う。レンズによる像の拡大を用いず、イメージセンサの画素サイズが拡大率を決める。すなわち、画素サイズが小さいほど、ミクロ構造を詳細に撮影できる。
特開平4−316478号公報
本発明者は、上記の従来技術を実用化することが困難であることを見出した。
本開示の実施形態は、CIS方式の撮像を実用化し得るプレパラート部品セット、プレパラート、プレパラートの作製方法、画像撮影装置、および画像撮影方法を提供する。
本開示のプレパラート部品セットは、表面および裏面を有するイメージセンサと、前面および背面を有するパッケージであって、前記前面が前記イメージセンサの裏面に接触または対向するように前記イメージセンサを支持し、かつ、前記イメージセンサに電気的に接続された複数の端子を有するパッケージと、被写体を介して前記イメージセンサの前記表面に対向するように配置された透明プレートとを備え、前記イメージセンサは、前記表面の側から前記裏面の側に貫通する複数の孔を有する基板と、前記基板の前記複数の孔の内部にそれぞれ設けられた複数の導電体であって、前記パッケージの前記複数の端子に電気的に接続された複数の導電体とを備える。
本開示のプレパラートは、表面および裏面を有するイメージセンサと、前面および背面を有するパッケージであって、前記前面が前記イメージセンサの裏面に接触または対向するように前記イメージセンサを支持し、かつ、前記イメージセンサに電気的に接続された複数の端子を有するパッケージと、被写体を介して前記イメージセンサの前記表面に対向するように配置された透明プレートとを備え、前記イメージセンサは、前記表面の側から前記裏面の側に貫通する複数の孔を有する基板と、前記基板の前記複数の孔の内部にそれぞれ設けられた複数の導電体であって、前記パッケージの前記複数の端子に電気的に接続された複数の導電体とを備える。
本開示のプレパラートの作製方法は、表面および裏面を有するイメージセンサと、前面および背面を有するパッケージであって、前記前面が前記イメージセンサの裏面に接触または対向するように前記イメージセンサを支持し、かつ、前記イメージセンサに電気的に接続された複数の端子を有するパッケージとを備えるイメージセンサユニットを用意する工程と、被写体を透明プレートまたは前記イメージセンサの前記表面上に配置する工程と、前記被写体を介して前記イメージセンサの前記表面に対向するように前記透明プレートおよび前記イメージセンサを固定する工程とを含み、前記イメージセンサは、前記表面の側から前記裏面の側に貫通する複数の孔を有する基板と、前記基板の前記複数の孔の内部にそれぞれ設けられた複数の導電体であって、前記パッケージの前記複数の端子に電気的に接続された複数の導電体とを備える。
本開示の画像撮影装置は、上記のプレパラートを装填するように構成されたソケットであって、前記プレパラートにおける前記パッケージの前記複数の端子を介して前記イメージセンサに電気的に接続されるソケットと、前記ソケットに装填された前記プレパラートにおける前記透明プレートを介して前記イメージセンサに光を入射させる光源ユニットと、前記光源ユニット、および前記ソケットに装填された前記プレパラートにおける前記イメージセンサを制御することにより、前記プレパラートにおける前記被写体の撮像を前記イメージセンサに行わせる制御装置とを備える。
本開示の画像撮影方法は、上記いずれかのプレパラートを画像撮影装置のソケットに装填し、前記プレパラートにおける前記パッケージの前記複数の端子を介して前記イメージセンサに前記ソケットを電気的に接続する工程と、光源ユニットから前記プレパラートにおける前記透明プレートを介して前記イメージセンサに光を入射させる工程と、前記光源ユニット、および前記ソケットに装填された前記プレパラートにおける前記イメージセンサを制御することにより、前記プレパラートにおける前記被写体の撮像を前記イメージセンサに行わせる工程とを含む。
本開示の一側面によるプレパラート部品セットは、複数の光電変換部を有するイメージセンサチップと透明プレバラートとを備え、前記イメージセンサチップは、複数の貫通孔を有する半導体基板と、前記半導体基板の前記光電変換部の裏面側に設けられた信号取り出し部であって、前記複数の貫通孔を介して前記イメージセンサチップの表面側に位置する回路に電気的に接続された信号取り出し部とを有し、前記イメージセンサは被写体を介して前記透明プレートに接着されている。
本開示の実施形態によれば、レンズを使わずに顕微鏡を構成できるため、省スペースと低コストを実現することが可能になる。
病理診断用のプレパラートA01を作製する方法の一例を示す図 顕微鏡で観察される状態でのプレパラートA01の断面を模式的に示す図 CIS方式の観察方法の原理を説明する図 比較例に係るプレパラートの作製方法を示す図 イメージセンサB01およびパッケージ12を備える比較例に係るプレパラート11Cの断面構成を模式的に示す図 (a)は、比較例に係るプレパラート11Cにおける、電極F01の配置例を示す斜視図、(b)は、スライドガラスA03が電極F01に接触したときの状態を示す図 本開示の実施形態におけるプレパラート11およびソケットC03の断面構成を模式的に示す図 本開示の実施形態におけるイメージセンサB01の一部を示す断面図 イメージセンサB01の一例であるCCDイメージセンサの撮像面の一部を模式的に示す平面図 1個の画素50を模式的に示す平面図 イメージセンサB01のより広い範囲を示す断面図 イメージセンサB01の裏面の側に配列された多数の電極(バンプ)P07を示す斜視図 プレパラート11およびソケットC03の断面構成を模式的に示す図 第1の実施形態における画像撮影装置の構成例を示す図 第1の実施形態における画像撮影装置が備える照明システムの一例を示す平面図 図9の照明システムとイメージセンサとの関係を示す斜視図 本実施形態に係るプレパラート11の例示的な作製方法を示す図 スライドガラスA03上の異なる位置に染色切片A05が存在する例を示す図 本開示の他の実施形態に係るプレパラート11Aの例示的な作製方法を示す図 検体管理装置の全体構成の一例を示す図 検体管理装置の構成例を示すブロック図 検体管理方法の例示的な処理手順を示すフローチャート 標本像取得装置110の構成例を示すブロック図 画像取得の処理手順の一例を示すフローチャート 照明装置210の構成例を示す図 照明装置210の他の構成例を示す図 照明方向の変化の例を示す図 照明方向の変化の例を示す図 病理標本とイメージセンサとの間の配置関係を示す斜視図 照明方向とイメージセンサに入射する光の量の関係を表す行列の要素の例を示す図 照明方向とイメージセンサに入射する光の量の関係を表す行列の要素の他の例を示す図 病理標本を高倍率(高解像度)で観察したときの画像の例を示す図 病理標本を低倍率(低解像度)で観察したときの画像の例を示す図 データベースの内容の例を示す図 患者IDにより同一患者の異なる染色の標本の情報を関連付けてデータベースに格納した例を示す図 同一患者で染色が異なる標本の例を示す模式的な図 標本像取得装置110Aの動作(標本の移動)を示す図 標本像取得装置110Aの例示的な構成を示すブロック図
顕微鏡は、医療分野において細胞観察に利用される。細胞の形などを観察することによって、病気にかかっているか否かを判別でき、病気にかかっている場合は、その良悪性の度合いを診ることもできる。病理診断と呼ばれる診断においては、患者から採取した検体を、細胞を観察できる4μm程度の厚さに薄切する。また、細胞は透明であり、顕微鏡像のコントラストが低いため、細胞の構造が見やすくなるように、染色を施す。
まず、図1を参照して病理診断用のプレパラートA01を作製する方法の一例を説明する。
図1に示すように、薄切した切片A02がスライドガラス(透明プレート)A03に載せられる。スライドガラスA03は、典型的には、厚さが1mm、長辺方向の長さが76mm、短辺方向の長さが26mmのサイズを有している。切片A02は、スライドガラスA03ごと染色液A04に漬けられて染色される。切片A02に染色液が付着すると、切片A02は染色切片A05となる。染色切片A05の保護および固定のために、スライドガラスA03上に封入剤A06を載せ、カバーガラスA07を取り付けることにより、プレパラートA01が完成する。
図2は、顕微鏡で観察される状態でのプレパラートA01の断面を模式的に示す図である。
図2に示されるように、スライドガラスA03の上に染色切片A05が載せられている。封入剤A06を介してカバーガラスA07がスライドガラスA03に固定されている。染色切片A05は、封入剤A06に囲まれた状態で、カバーガラスA07とスライドガラスA03との間に位置している。
プレパラートA01を光学顕微鏡にセットして観察する場合、光源G01から光をプレパラートA01の下側から照射する。照明光G02は、スライドガラスA03、染色切片A05、封入剤A06、カバーガラスA07を透過して、顕微鏡の対物レンズG03へ入射する。
このような光学顕微鏡によるプレパラートA01の観察を行うとき、倍率の設定、観察エリアの設定に時間を要するという問題がある。
次に、図3を参照してCIS方式の観察方法の原理を説明する。
図3に示す例において、プレパラートE01は、カバーガラスA07の代わりに、イメージセンサB02を備えている。すなわち、このプレパラートE01は、通常のスライドガラスA03と、封入剤A06を介してスライドガラスA03上に固定されたイメージセンサB02と、封入剤A06に囲まれた状態の染色切片(被写体)A05とを備えている。イメージセンサB02としては、多数の光電変換部が撮像面内に行および列状に配列された固体撮像素子が採用され得る。光電変換部は、典型的には、半導体層または半導体基板に形成されたフォトダイオードであり、入射光を受けて電荷を生成する。2次元イメージセンサの解像度は、撮像面上における光電変換部の配列ピッチまたは配列密度に依存する。個々の光電変換部の配列ピッチは、可視光の波長程度まで短くなっている。イメージセンサB02の典型例は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはMOS(Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサである。
撮影時、照明光G02は、スライドガラスA03、染色切片A05、封入剤A06を通って、イメージセンサB02に到達する。イメージセンサB02は、不図示の回路に電気的に接続されており、撮像動作を実行する。イメージセンサB02は、染色切片A05の光透過率分布(光学濃度の分布といってもよい。)に応じた画像信号を出力し、染色切片A05の像が取得される。
このようなCIS方式の観察方法によれば、撮像を行う素子と染色切片A05との間にレンズなどの光学系は存在しない。しかし、イメージセンサB02の撮像面には、微細な光検知素子(フォトダイオード)が高密度で配置されているため、染色切片A05の微細な構造を画像として取得することができる。
まず、図4を参照しながら、比較例に係るプレパラート11Cの作製方法を説明する。
図4に示すように、薄切した切片A02がスライドガラス(透明プレート)A03に載せられる。切片A02は、スライドガラスA03ごと染色液A04に漬けられて染色される。切片A02に染色液が付着すると、切片A02は染色切片A05となる。染色切片A05の保護および固定のために、スライドガラスA03上に封入剤A06を載せ、その後、カバーガラスA07(図1参照)の代わりに、イメージセンサB02を取り付ける。なお、図4に示す比較例では、イメージセンサB02には、その背面側からパッケージ12が接続されている。こうして、プレパラート11Cが完成する。
図5は、イメージセンサB02およびパッケージ12を備える比較例に係るプレパラート11Cの断面構成を模式的に示す図である。図示されている例では、イメージセンサB02はパッケージ12内に収容され、イメージセンサB02とパッケージ12とはワイヤ状の電極F01によって電気的に接続されている。パッケージ12は、イメージセンサB02を収容する空間を形成する底面および壁面(側壁)を有している。
この比較例において、図6(a)に示すように、イメージセンサB02とパッケージ12とを電気的に接続する電極F01は、細い金属のワイヤから形成され、イメージセンサB02の周囲に密に配列されている。電極F01が、図6(a)に示されるようなワイヤ状の形状を有している場合、図6(b)に示すように、スライドガラスA03が電極F01に接触(D01)すると、電極F01が変形したり、隣り合う電極同士が接触してショート(D02)したり、破損または破断(D03)したりする場合がある。
本開示に係るプレパラート部品セット、プレパラート、プレパラートの作製方法、画像撮影装置、および画像撮影方法の実施形態は、このような問題を解決することができる。
以下、図面を参照しながら本開示の実施形態を詳細に説明する。
なお、以下で説明する実施形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施形態1)
図7Aは、本開示の実施形態で使用され得るプレパラート11と、このプレパラート11を着脱可能に支持する撮像部の一部を模式的に示す図である。撮像部の全体構成は後述する。この撮像部は、プレパラート11を装填するように構成されたソケットC03を備えている。ソケットC03は回路基板C05に電気的に接続されている。ソケットC03と回路基板C05との電気的接続は、例えば、ソケットC03の背面に設けられた複数の端子が、回路基板C05上の配線または電極パッドに接触することにより実現し得る。回路基板C05は、公知の構成を有していればよく、例えば多層プリント配線基板であり得る。ソケットC03は、公知の電子部品を回路基板に実装する各種の方法により、回路基板C05に実装され得る。パッケージ12の裏面には、イメージセンサB01を外部回路に電気的に接続するための端子13が設けられている。ソケットC03は、パッケージ12の端子13に電気的に接続されるように配置された複数の端子C04を有している。
図7Bは、本開示の実施形態におけるイメージセンサB01の一部を示す断面図である。イメージセンサB01は、半導体基板400と、半導体基板400の表面400aの側に設けられた配線層402とを備えている。半導体基板400は、表面400aの側から裏面400bの側に貫通する孔410を有している。図7Bでは、1個の孔410のみが記載されているが、現実の基板400には多数の孔410が設けられている。複数の孔410のそれぞれの内部には、導電体420が設けられており、各導電体420が配線層402をパッケージ12の複数の端子13に電気的に接続するように構成されている。導電体420は、不図示の絶縁層によって半導体基板400から電気的に絶縁されている。導電体420は、電気抵抗が充分に低い金属から形成され得る。ここのような半導体基板を貫通する孔に導電体を埋め込み、半導体基板の裏面に端子を引き出す構造は、半導体基板としてシリコン基板が現在用いられていることから、TSV(Through Silicon Via)構造と称される。なお、半導体基板400は、典型的にはシリコン単結晶から形成されるが、その他の半導体から形成されていても良い。
このようなTSV構造を有していれば、半導体基板の裏面側(光電変換部が設けられている表面側の反対側)に信号取り出し部を設け、複数の貫通孔を介して、イメージセンサチップの表面側に位置する回路(電源、駆動回路、および/または信号処理回路を含む)を信号取り出し部に電気的に接続できる。TSV構造を有するイメージセンサチップは、いわゆる「裏面照射型」であってもよい。
図7Bの例において、孔410の内部を充填する導電体420は、半導体基板400の裏面400bの側に設けられた複数の電極P07のいずれかに接続されている。このイメージセンサB01は、前述した比較例におけるワイヤ状の電極F01の代わりに、これらの電極P07を介して、パッケージ12に電気的に接続される。
イメージセンサB01は、図7Bに示されるように、半導体基板400と、半導体基板400の表面の側に形成されたフォトダイオード(PD)40と、半導体基板400に支持される配線層402と、配線層402を覆う遮光層42と、半導体基板400の光入射側面を被覆する透明層406と、半導体基板400の裏面を被覆する絶縁層P01とを備えている。
イメージセンサB01がCCDイメージセンサである場合、半導体基板400には、垂直または水平電荷転送路として機能する不純物拡散層(不図示)が配線層402の下部に形成されている。配線層402は、電荷転送路上に配列された不図示の電極に接続される。なお、イメージセンサB01がMOS型イメージセンサの場合は、画素単位でMOS型トランジスタ(不図示)が半導体基板400に形成される。MOS型トランジスタは対応するフォトダイオード40の電荷を読み出すためのスイッチング素子として機能する。なお、半導体基板400に形成されるフォトダイオード(PD)40の代わりに、半導体基板400の上方に形成した有機半導体膜や無機半導体膜を、光を電荷に変換する光電変換膜として用いても良い。
図7Cは、イメージセンサB01の一例であるCCDイメージセンサの撮像面の一部を模式的に示す平面図である。図7Cに示されるように、撮像面上には複数のフォトダイオード(光電変換部)40が行および列状に配列されている。図7Cにおいて、1つの画素50が点線の矩形領域で示されている。撮像面において多数の画素50が行および列状に密に並んでいる。
各フォトダイオード40に入射した光は、フォトダイオード40内で電荷を生成する。生成される電荷の量は、そのフォトダイオード40に入射した光の量に応じて変化する。各フォトダイオード40で生成された電荷は、縦方向に延びる垂直電荷転送路44に移動し、垂直電荷転送路44を介して順次転送されて水平電荷転送路46に移動する。次に、電荷は横方向に延びる水平電荷転送路46を介して転送され、水平電荷転送路46の一端から画素信号としてイメージセンサB01の外部に出力される。電荷転送路44、46上には不図示の転送電極が配列されている。なお、本開示の画像撮影装置で使用されるイメージセンサB01の構成は、上記の例に限定されない。CCDイメージセンサに代えて、MOS型イメージセンサが使用されても良い。
図7Dは、1個の画素50を模式的に示す平面図であり、遮光層42によって覆われている領域が黒く塗りつぶされている。イメージセンサB01におけるフォトダイオード40以外の構成要素は、遮光層42によって覆われている。本開示の実施形態では、各フォトダイオード40の実効的な開口率を高めるためのマイクロレンズがイメージセンサB01に設けられていない。フォトダイオード40には平行光が入射する。本開示の実施形態によれば、フォトダイオード40のサイズが分解能を規定する。フォトダイオード40のサイズが大きくなるほど、分解能は低下する。
図7Eは、イメージセンサB01のより広い範囲を示す断面図である。この例では、電極P07は、半球状の形状を有している。図7Fに示されるように、多数の電極(バンプ)P07がイメージセンサB01の裏面の側に配列されている。これらの電極P07は、絶縁層P01によって相互に分離されている。
図7Gは、プレパラート11がソケットC03に装填された状態を模式的に示している。ソケットC03、または他の機構により、プレパラート11はソケットC03に対して一時的に固着される。ソケットC03の端子C04は、装填により、パッケージ12の端子13を介してイメージセンサB01に電気的に接続される。ソケットC03の構成は、このような例に限定されない。ソケットC03とイメージセンサB01との間の電気的接続も、この例に限定されない。
図7Gに示す状態で、上方からの照明光でプレパラート11が照射され、染色切片A05を透過した照明光がイメージセンサB01に入射する。こうして、必要な撮影が複数回実行される。撮影対象のプレパラート11に対する撮影が終了したならば、そのプレパラート11はソケットC03から外され、次の撮影対象である他のプレパラート11がソケットC03に装填される。
図8は、本実施形態における画像撮影装置10の全体構成を模式的に示す図である。
画像撮影装置10は、ソケットC03に装填されたプレパラート11におけるスライドガラスA03を介してイメージセンサB01に光を入射させる照明システムC09を備えている。照明システムC09の構成および動作は後述する。図8に示される例では、照明システムC09が、撮像部90に支持されたプレパラート11の上方に位置しているが、本開示の実施形態は、このような例に限定されない。照明システムC09とプレパラート11との上下関係が反転していても良いし、両者を結ぶ線が鉛直方向から傾斜していてもよい。
画像撮影装置10は、制御装置(コンピュータ)C06を備えており、このコンピュータC06は、制御部120、画像処理部140、およびメモリ145を備えている。制御部120は、ソケットC03に装填された状態におけるプレパラート11のイメージセンサB01および照明システムC09を制御することにより、プレパラート11中の染色切片の撮像をイメージセンサB01に行わせるように構成されている。
図7Gを参照して説明したように、パッケージ12はソケットC03に装填されると、ソケットC03に電気的に接続される。ソケットC03は、図7Gの回路基板C05を介して図8のコンピュータC06に接続されている。
撮像によって得られた画像データは、画像処理部140による合成および画素補間の処理を受ける。これらの処理により、分解能が高められた染色切片の撮影画像が生成される。この撮影画像は、例えばディスプレイC07に表示され、メモリ145またはデータベース148に保存され得る。
図9は、本開示の実施形態で使用され得る照明システムC09における光源要素の配置例を模式的に示す平面図である。図9に示す例では、25個の光源要素20が行および列状(マトリックス状)に配列されている。具体的には、光源要素20の5行および5列の配列(5×5配列)が照明システムC09の光出射側面に形成されている。
図10に示すように、マトリックス状に配列された光源要素20を備える照明システムC09によれば、異なる角度で照明光をプレパラート中のイメージセンサB01に入射することが可能になる。光源要素20から放射される照明光は、イメージセンサB01にとって実質的に平行光である。例えば、照明システムC09が少なくとも4個の光源要素20を備え得る場合、少なくとも4つの異なる方向から、順次、照明光をプレパラート内のイメージセンサB01に入射することができる。なお、照明システムC09における各光源要素20は、LEDなどの発光素子とカラーフィルタとが組み合せられた素子であってもよい。また、個々の光源要素20には、光線の発散度を調整するための光学素子や反射ミラーが設けられていても良い。
次に、図11を参照して、本実施形態に係るプレパラート11の作製方法を説明する。
まず、薄切した切片A02がスライドガラスA03に載せられる。このとき、スライドガラスA03上における切片A02の位置は、必ずしもスライドガラスA03の中央にあるとは限られない。図11の例では、切片A02の位置がスライドガラスA03の一方に寄っている。切片A02は、スライドガラスA03ごと染色液A04に漬けられて染色される。切片A02に染色液が付着すると、切片A02は染色切片A05となる。染色切片A05の保護および固定のために、スライドガラスA03上に封入剤を載せる。その後、イメージセンサを搭載したパッケージ12をスライドガラスA03に取り付ける。このとき、染色切片A05の位置に合わせてパッケージ12の位置を調整する。図12は、スライドガラスA03上の異なる位置に染色切片A05が存在する例を示している。この例においても、染色切片A05の位置に合わせてパッケージ12の位置を調整する。
なお、図11および図12では、パッケージ12の背面が見えている。現実には、パッケージ12には厚さがあるが、簡単のため、図11および図12ではパッケージ12が薄く描かれている。
イメージセンサB01が固定された状態のパッケージ12をスライドガラスA03に取り付けるとき、パッケージ12を撮像部と電気的に接続し、撮像を行っても良い。このような撮像により、イメージセンサB01と染色切片A05との配置関係を検出することが可能になる。イメージセンサB01と染色切片A05との間にはレンズなどの光学系が存在しないため、このとき、イメージセンサB01が取得する染色切片A05の像がぼやけるが、染色切片A05の位置を検出することは可能である。
次に、図13を参照して、他の実施形態に係るプレパラート11Aの作製方法を説明する。
まず、薄切した切片A02がイメージセンサB01の撮像面側に載せられる。イメージセンサB01は、不図示のパッケージに搭載されていてもよいし、搭載される前の状態であってもよい。イメージセンサB01の電極には防水処理が施されている。防水処理は、例えば、電極がパッケージの前面上に設けられた絶縁材料によって覆われることによって実現され得る。このため、切片A02は、イメージセンサB01ごと染色液A04に漬けられて染色される。切片A02に染色液が付着すると、切片A02は染色切片A05となる。染色液A04中の切片A02は、例えば、不図示のパッケージを用いてすくい上げられる。染色切片A05の保護および固定のために、イメージセンサB01上に封入剤を載せる。その後、染色切片A05がスライドガラスA03の側に配置された状態で、イメージセンサB01をスライドガラスA03に取り付ける。
現実には、染色前の切片A02は染色液A04中で不図示のパラフィンで覆われる。染色液A04中から切片A02をパッケージ12(図5参照)ですくい上げるとき、パッケージ12内のイメージセンサB01よりもパラフィンが広がってしまうことが起こり得る。そのような場合、イメージセンサB01とパッケージ12とがボンディングワイヤで接続されているならば、ボンディングワイヤがパラフィンとの接触によって破損する可能性がある。しかし、本開示の実施形態によれば、そのような問題が回避され得る。
本開示の実施形態によれば、レンズの切り替えやスライドガラスの移動を行うことなく、拡大率や視点を変えることができる。このため、上記の画像撮影装置の実施形態を検体管理装置に適用することができる。
以下、上記の画像撮影装置を用いて実現される検体管理装置の例を説明する。
図14は、検体管理装置の全体の構成例を示す図である。
図示されている検体管理装置300は、標本像取得装置110と情報処理装置230とを備えている。標本像取得装置110は、例えば図8を参照しながら説明した画像撮影装置10であり得る。標本像取得装置110は、前述の実施形態に係るプレパラート(例えばプレパラート11)から構成される病理標本30の画像を複数の解像度(倍率)のうちの指定された一つの解像度(倍率)で取得することができる。
情報処理装置230は、有線または無線の方式により標本像取得装置110と接続可能に構成されており、標本像取得装置110によって取得された情報を受け取る。情報処理装置230は、標本像取得装置110によって取得された画像の特徴量を求め、その特徴量に基づいて病理標本30の患者情報を出力装置170に出力させるように構成されている。より詳細には、情報処理装置230は、患者の標本画像から算出された特徴量と患者情報とが対応付けられたデータベース(図14において不図示)を参照して、病理標本30の画像の特徴量に一致する患者情報を検索する。
情報処理装置230は、入力装置160および出力装置170に接続されている。入力装置160は、ユーザが情報処理装置230に対してデータを入力したり、命令を入力したりする装置である。入力装置160は、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどであり得る。出力装置170は、画像および文字を表示し得るディスプレイ、プリンタ、あるいはスピーカなどであり得る。入力装置160および出力装置170はタッチスクリーンと表示装置とが一体化された装置であってもよい。なお、検体管理装置が入力装置160、出力装置170などを備える場合、標本像取得装置110としての画像撮影装置は、制御装置C06、ディスプレイC07など(図8参照)を備えていなくてもよい。
情報処理装置230は、画像の特徴量に一致する1つの患者情報がデータベースに含まれていた場合、その患者情報を出力装置170に出力する。また、画像の特徴量に一致する複数の患者情報がデータベースに含まれていた場合には、情報処理装置230は、その画像の解像度よりも高い解像度を有する高解像度画像を取得した上で、データベースを参照して高解像度画像の特徴量に一致する患者情報を検索する。高解像度画像の特徴量に一致する1つの患者情報がデータベースに含まれていなかった場合、情報処理装置230は、入力装置160から患者情報の入力を受け取り、画像から算出された特徴量と患者情報とを対応付けてデータベースに格納する。このとき、標本像取得装置110は、最初に取得した画像の解像度よりも高い解像度を有する高解像度画像を取得し、情報処理装置230は、取得した各画像から算出された特徴量と患者情報とを対応付けてデータベースに格納する。
図15は、検体管理装置のブロック図である。図15に示されるように、例えば図14に示す検体管理装置は、ソケットC03と、標本像取得装置110と、画像特徴量算出部120と、情報検索部130と、患者情報データベース(以下、単に「データベース」と称する。)140と、倍率変更部150と、入力装置160と、出力装置170とを備え得る。
患者情報を取得または更新したい病理標本30がソケットC03上に置かれる。病理標本30は、前述の実施形態に係るいずれかのプレパラートであり得る。ここでは、プレパラート11を例示する。
標本像取得装置110は、プレパラート11内の検体(ここでは染色切片A05)の画像を、予め定められた複数の異なる倍率のうちの1つの倍率で取り込む。画像特徴量算出部120は、標本像取得装置110で取得された画像から画像特徴量を算出する。情報検索部130は、患者情報と画像特徴量とが対応付けられて蓄積されたデータベース140から、画像特徴量算出部120で算出された画像特徴量と一致する患者情報が存在するかを検索する。倍率変更部150は、情報検索部130によって取得した検索結果が複数存在する場合、取得する倍率を高い倍率(高い解像度)に変更し、標本像取得装置110によって再度画像の取り込みを行い、高い倍率(高い解像度)で得られた情報に基づいて検索を行う。
入力装置160は、情報検索部130によって画像特徴量が一致する患者情報を取得できなかった場合、新規患者の標本として、患者情報の入力を受けつける。出力装置170は、情報検索部130によって画像特徴量が一致する患者情報を取得できた場合、取得された患者情報を出力する。
以下、検体管理装置の各部の動作および構成をより詳しく説明する。
<検体管理装置の動作>
まず、図16を参照する。図16は、検体管理の手順を示すフローチャートである。
ステップS10では、患者情報を参照または更新したい標本であるプレパラート11をソケットC03上に置く。前述したように、ソケットC03は、プレパラート11を装填できるように構成されている。つまり、ソケットC03は、病理標本30がちょうど収まる大きさの凹部を有し得る。このようなソケットC03によれば、画像を取り込む際に病理標本30の位置ずれが生じることを抑制できる。日本では、規格で定められた76mm×26mmのサイズの病理標本が一般的に使用される。ソケットC03は、このような大きさの病理標本30がセットされ得る形状を有する。
ステップS11では、標本像取得装置110によって、予め定められた複数の異なる倍率のうちの1つの倍率によって病理標本30の画像を取得する。図17は、標本像取得装置110の構成例を示すブロック図である。図示する例において、標本像取得装置110は、照明方向調節部200と、照明装置210とを有している。照明装置210は、例えばプレパラート11のイメージセンサB01に光を入射させる光源G01を含む。標本像取得装置110は、情報処理装置230によって指定された任意の倍率で標本の像(例えば、全体像)を取得する。
異なる倍率の画像を取得する際、逆行列計算部240および行列格納部250を用いて高解像化を行うことができる。逆行列計算部240および行列格納部250は、図17に例示するように、情報処理装置230内に設けられていても良いが、逆行列計算部240および行列格納部250の一方または両方が標本像取得装置110の内部に設けられていても良い。逆行列計算部240および行列格納部250の動作の詳細については後述する。
次に、図18を参照しながら、画像取得の処理手順の例を説明する。
まず、ステップS110において、病理標本30に照射する平行光照明の角度を照明方向調節部200によって調節する。照明方向を調整する方法としては、図19Aに示すように、予め定められた角度で光を照射できるように複数の光源(図示する例では光源G01−1、G01−2およびG01−3)を設置しておいてもよいし、図19Bに示すように、1つの光源G01−0を指定された角度に移動させてもよい。
ステップS111では、ステップS110で調整された角度で照明装置210から撮影対象の標本に対して平行光を照射する。照明方向の変化の例を図20Aおよび図20Bに示す。病理標本30とイメージセンサB01とは、図21に示すように、2次元的な配置関係を有している。図20Aおよび図20Bでは、簡単のため、1つのフォトダイオード(PD)を含む1画素領域の断面を模式的に示している。フォトダイオードPDに入射した光は、光電変換により、電気信号に変換される。図20Aおよび図20Bにおいて、矢印の太さはフォトダイオードPDに入射する光の量を模式的に表しており、太い矢印ほど多くの光が入射していることを表している。
図20Aの例では、真上から平行光を照射している。この場合、フォトダイオードPDには病理標本30中の領域S2、S3を透過した光が入射している。一方、図20Bの角度から平行光を照射した場合には、病理標本30中の領域S2、S3、S4を透過した光がフォトダイオードPDに入射している。図20Bの例では、具体的には、病理標本30中の領域S2およびS4の各々を透過した光の半分がフォトダイオードPDに入射し、領域S3を透過した光の略全てがフォトダイオードPDに入射している。この場合、図20Aの場合とは異なる画素値がフォトダイオードPDから出力されることになる。
図20Aおよび図20Bの例からわかるように、1つの照射方向で撮影した単一の画像では、領域S1、S2、S3、S4それぞれの画素値を求めることはできない。上述の標本像取得装置では、図20Aおよび図20Bに示すように、照射方向を変更した状態で撮影した複数の画像から、領域S1、S2、S3、S4、それぞれの領域を透過した光に対応する画素値を求めることができる。これらの領域S1、S2、S3、S4は、1つの画素の大きさよりも小さい領域であり、サブ画素領域に相当する。以下、この点をより詳細に説明する。
ここでは、4つの異なる方向1、2、3、4から病理標本30に光を照射した場合を例にとる。異なる方向1、2、3、4から光が照射された状態で4枚の画像が取得される。4枚の画像を構成する画素のうち、同一の位置に存在する1つの画素に着目する。この着目する画素に含まれるフォトダイオードPDの出力を、光照射の方向1、2、3、4について、それぞれ、A1、A2、A3、A4とする。また、病理標本30における領域S1、S2、S3、S4の光透過率を、それぞれ、S1、S2、S3、S4とする。この場合、図20Aに示される例では、A1=0×S1+1×S2+1×S3+0×S4の式が成立する。また、図20Bに示される例では、A2=0×S1+(1/2)×S2+1×S3+(1/2)×S4の式が成立する。また、例えば、図示していない光照射の方向3では、A3=0×S1+0×S2+(1/2)S3+1×S4が成立し、図示していない光照射の方向4では、A4=(1/2)×S1+1×S2+(1/2)S3+0×S4が成立しているとする。
以上の例では、透過率S1、S2、S3、S4は、病理標本30の組織構造に依存し、未知である。フォトダイオードPDの出力A1、A2、A3、A4は、4枚の画像を取得することにより、得られる。従って、4つの未知数S1、S2、S3、S4についての連立方程式が決まるため、演算により、光透過率S1、S2、S3、S4を求めることが可能になる。
図22Aは、上記の例における連立方程式の係数の行列の各要素を示している。この行列の逆行列を出力A1、A2、A3、A4を成分に持つベクトルに演算することにより、1画素よりも狭い領域(サブ画素領域)S1、S2、S3、S4の光透過率を求めることができる。その結果、4倍の解像度を持つ画像を得ることができる。言い換えると、イメージセンサB01における画素密度の4倍の画素密度の高解像度画像を得ることができる。
図22Aに示す行列要素の数値は、病理標本30の組織構造には依存せず、イメージセンサB01の構造および光照射の方向に依存する。同じイメージセンサB01であっても、光照射の方向が変わると、行列要素の数値が変化する。図22Bは、異なる方向1〜8から光を照射した場合の行列要素の数値例を示している。この例では、サブ画素領域の個数は8であるため、少なくとも異なる方向1〜8から病理標本30に光を照射し、各画素について8個の出力を得れば、未知数である8個のサブ画素領域の光透過率を決定することができる。その結果、8倍の解像度を持つ画像を得ることができる。言い換えると、イメージセンサB01における画素密度の8倍の画素密度の高解像度画像を得ることができる。
こうして画像の高解像度が実現する。言い換えると、照明方向を変えて撮像することにより、標本画像として、解像度(拡大倍率)の異なる画像を得ることができ、対物レンズを用いた焦点合わせが不要である。
再び図18を参照する。ステップS112では、イメージセンサB01によって病理標本30を撮影する。一般的なスキャナ等の装置では、ラインセンサが用いられることが多いが、イメージセンサB01としてCCDイメージセンサなどのエリアセンサを用いることによって、標本の識別に必要な広範囲の画像を高速に撮影できる。また、図14に例示する標本像取得装置110では、撮影倍率を制御するためのレンズを持たず、照射方向を変更した複数の画像から任意の倍率の画像を生成する。
ステップS113では、指定された倍率の標本像を生成するために必要な画像が全て揃っているかを判定する。揃っている場合にはステップS114に進み、揃っていない場合には、ステップS110に戻り、必要な角度で照射された画像の取り込みを行う。
ステップS114では、例えば情報処理装置230(図14参照)によって、ステップS110からステップS112に従って撮影された照射方向の異なる複数の画像から、指定倍率の画像を生成する。指定倍率の画像を生成するために、予め照射方向とフォトダイオードPDに入射する光の量の関係を算出しておいた行列を行列格納部250(図17参照)に格納しておく。図22Aおよび図22Bは、照明方向とセンサに入射する光の関係を示す行列の例である。このような行列は、照射角度とフォトダイオードPDの大きさ、求めたい画素の大きさから計算によって求めることが可能である。また、予め画素値がわかっているテスト標本を用いて、角度に応じてテスト標本におけるどの領域を透過した光がどの程度フォトダイオードPDに入ったかを計測することによって実験的に算出しておいてもよい。
この照射方向と撮像素子に入射する光との間の関係を示す行列をM、各照射方向によって得られた画素値ベクトルをA、求めたい画素値のベクトルをSとすると、各画素について、MS=Aの関係が成り立つ。ここで行列MおよびベクトルAはわかっているため、逆行列計算によって行列Sを求める事ができる。図18の例におけるステップS114では、行列格納部250から照明方向とフォトダイオードPDに入射する光との間の関係を示す行列を取得し、逆行列計算部240(図17参照)によって各画素値を算出する。以上の構成の検体管理装置を用いることにより、任意の倍率で標本の全体像を撮影する。なお、上述したような処理は、標本像取得装置110によって実現されてもよい。
再び図16を参照する。ステップS12では、画像特徴量算出部120によって、ステップS11で取得された標本画像から、検体を識別するための画像特徴量を算出する。画像特徴量としては、平均輝度等の色情報、円形度等の形状特徴、SIFT(Scale−Invariant Feature Transform)、HOG(Histogram of Oriented Gradient)、HLAC(Higher−order Local AutoCorrelation)等の特徴を用いる。また、病理画像特有の特徴量として、核・細胞間の距離や核および細胞の色の比率といった特徴を用いることも可能である。
病理画像の例を図23および図24に示す。図23は高倍率(例えば、200倍以上の倍率)で観察した場合の病理標本の例、図24は低倍率(例えば、10倍未満の倍率)で観察した場合の病理標本の例である。倍率がN倍(Nは1以上の整数とする)になることは、画像の解像度(1画像を構成する画素数、また画素密度)がN×N倍に増加することに相当する。なお、出力装置170に含まれ得る表示装置の表示画面上の倍率は、撮像素子における画素ピッチに対する表示装置の画面ピッチの比率によって規定される。
病理標本では、図23に示すように高い倍率で観察した場合、細胞や核が認識できる。標本によって、細胞・核間の配置や距離は異なるため、細胞・核間の平均距離などは標本を識別するための特徴として用いることができる。また、病理標本における観察対象の組織はそのままでは透明なため、染色を行い観察しやすくするのが一般的である。染色の種類としては基本的な染色方法であるHE(ヘマトキシリン・エオジン)染色や、特定の検査の目的に合わせて染色を行う各種の免疫染色が存在する。このような染色によって染め分けられた細胞・核の比率も特徴として使用可能である。例えば、免疫染色の1つであるKi−67では、増殖細胞は赤褐色、それ以外の細胞は青色に染め分けられる。このような比率は診断に使われる指標になるが、病理標本の識別情報としても有用である。また、本ステップでは、病理標本画像の倍率に応じて、重視する画像特徴量を変更しても良い。病理標本の場合、観察する倍率によって画像的な特徴が大きく異なるという性質がある。図23のように高い倍率で観察した場合には細胞や核が認識できる画像となり、低倍率では、図24のように病理切片の全体の形状が捉えられる画像となる。このような特徴を考慮して、低倍率の画像では、円形度、SIFT、HOG、HLACといった、一般的な形状認識に適した特徴量を中心に用いることができる。また、高倍率の画像では、細胞・核の距離または染色された色の比率のような病理標本特有の特徴を中心に用いることができる。具体的には、画像の解像度が基準値よりも低いとき、円形度、SIFT、HOG、HLACのいずれか1つ以上の特徴量を算出取得し、画像の解像度が基準値以上のとき、特徴量に加えて、細胞または核間の平均距離、および/または染色によって染め分けられた色の比率を算出するようにしてもよい。
ステップS13(図16参照)では、情報検索部130によって、ステップS12で算出された画像特徴量と一致する患者データをデータベース140から取得する(図15参照)。データベースの例を図25に示す。データベースは病理標本画像から算出した画像特徴量、画像特徴量を算出した標本画像の撮影倍率、および患者情報が対応付けられた患者データを含み得る。このような形式で患者情報を保持しておくことで、ステップS12で算出された画像特徴量と一致する画像特徴量を持つ患者データをデータベースから検索することができる。検索の一致条件は、画像特徴量が完全に一致するものとしてもよい。また、画像特徴量を例えばベクトルで表現した場合は、ベクトル間のユークリッド距離が予め定められた閾値以下の場合に一致する画像とみなしてもよい。その他、データベースの構成は、図26に示すような形式であってもよい。図26の形式では、患者に応じたIDを付与することによって、同一患者の異なる染色の標本の情報を関連付けて格納している。現在の病理検査(組織診)では、基本的な染色であるHE染色の他に、特定の目的の検査を行うための免疫染色が行われることが多い。このような同一患者の異なる染色の標本は、図27に示す例のように、色は全く異なるものの、検体の形状はほぼ同一であることが多い。これは、同一患者から複数の染色の標本を作成する場合、連続するスライスで作られることが多いためである。このような病理標本の性質を利用すれば、本開示では、検体の標本像を画像として取得しているため、取得された画像の形状的な特徴量を比較することによって、同一患者の異なる染色の標本を自動的に関連付けることが可能である。
ステップS14では、ステップS13の検索の結果、ステップS12で算出した画像特徴量と同一の画像特徴量を持つ患者データが、データベース140中に存在するかを判定する。同一の画像特徴量を持つ患者データが存在しない場合にはステップS15に、存在する場合にはステップS17に進む。
ステップS15では、入力装置160によって、ステップS10において置かれた病理標本に対応する患者情報の入力を求める。ステップS16では、ステップS15で入力された患者情報をステップS11で取得した標本像の倍率および、ステップS12で算出した画像特徴量等と関連付けてデータベース140に格納する。
ステップS17では、ステップS13の検索の結果、ステップS12で算出した画像特徴量と同一の画像特徴量を持つ患者情報が、データベース140中に複数存在するかを判定する。データベース140中に、画像特徴量が一致する患者情報が複数存在し、1つに特定できない場合にはステップS18に、画像特徴量が一致する患者データが1つのみ存在した場合にはステップS19に進む。
ステップS18では、患者情報が特定できなかった場合、標本像取得装置110で取得する倍率を変更し、再度ステップS11に戻る。病理標本の場合、低倍率で形状が似ている場合にも、高倍率の細胞、核レベルで観察すれば必ず識別可能という特徴がある。一方で、ステップS11で標本像の取り込みに要する時間は、倍率とトレードオフの関係にある。そのため、はじめは低倍率で識別を試み、認識できない場合に倍率を上げていくと効率がよい。具体的には、ステップS11からステップS17を患者情報が1つに特定できるまで、繰り返し撮影倍率を上げていく。なお、新規標本の患者情報をデータベースに追加する際、画像の特徴量のうち、色に依存しない形状特徴のみを用いて、データベース中に一致する症例がないかを検索し、一致する症例があった場合には、同一患者の異なる染色の標本として関連付けるようにしてもよい。
ステップS19では、出力装置170によって、ステップS13で取得された患者情報を出力する。出力装置170は、表示装置またはプリンタを備えている必要は無い。出力装置170は、外部の表示装置またはプリンタに接続され、それらの装置または機器に信号を出力する装置であってもよい。
上述したような構成により、病理標本の正確かつ作業者に負担の少ない検体管理を実現できる。また、本構成の検体管理では、病理スライドにバーコードやICタグを付与する必要がない。
次に、図28および図29を参照して、検体管理装置の他の構成の例を説明する。
図28に示す検体管理装置300Aでは、ソケットC03に置かれた病理標本30を図28に示すように移動させながら撮影することによって、高倍率の標本画像を生成するための複数の画像を撮影する。標本像取得装置以外の構成は、上述の検体管理装置300の構成と同じであり得る。
図29は、検体管理装置300Aが備え得る標本像取得装置110Aのブロック図である。図29に例示するように、標本像取得装置110Aは、照明方向調節部に代えて標本移動部260を備える点で、図17に示した標本像取得装置110とは異なっている。ここでは、平行光の照射方向を変えることによって複数の画像を得る代わりに、標本自体を移動させながら撮影することによって、高倍率の画像を構成するための複数の画像を得る。行列格納部250には、照明方向と撮像素子に入射する光との間の関係を表現する行列を格納する代わりに、移動方向、移動距離と撮像素子に入射する光との間の関係を表現する行列を格納しておく。本構成の標本像取得装置110Aは、図18を参照して説明したステップS110からステップS114とほぼ同様の処理によって、任意の倍率の画像を取得する機能を実現することができる。ただし、ステップS110では、平行光の照射角度を変更する代わりに、ソケットC03に置かれた標本を移動する。本構成では、病理標本に照射する平行光の方向は一定でよい。ステップS111からステップS114は標本像取得装置110を用いる場合と全く同じ処理を用いることによって、複数の低倍率画像から高倍率の画像を生成することができる。
本開示は、標本の検体管理を行うための検体管理装置に利用可能である。
11、11A プレパラート
12 パッケージ
B01 イメージセンサ
C03 ソケット
10 画像撮影装置
30 病理標本
A03 スライドガラス
110、110A 標本像取得装置
120 画像特徴量算出部
130 情報検索部
140 患者情報データベース
150 倍率変更部
160 入力装置
170 出力装置
200 照明方向調節部
210 照明装置
230 情報処理装置
240 逆行列計算部
250 行列格納部
260 標本移動部
300、300A 検体管理装置

Claims (18)

  1. 表面および裏面を有するイメージセンサと、
    前面および背面を有するパッケージであって、前記前面が前記イメージセンサの裏面に接触または対向するように前記イメージセンサを支持し、かつ、前記イメージセンサに電気的に接続された複数の端子を有するパッケージと、
    被写体を介して前記イメージセンサの前記表面に対向するように配置された透明プレートと、
    を備え、
    前記イメージセンサは、
    前記表面の側から前記裏面の側に貫通する複数の孔を有する基板と、
    前記基板の前記複数の孔の内部にそれぞれ設けられた複数の導電体であって、前記パッケージの前記複数の端子に電気的に接続された複数の導電体と、
    を備える、プレパラート部品セット。
  2. 前記基板は、半導体から形成されており、かつ、前記複数の導電体に接続された複数の電極を前記裏面側に有しており、
    前記複数の電極は、前記パッケージの前記複数の端子に電気的に接続されている、請求項1に記載のプレパラート部品セット。
  3. 前記イメージセンサは、TSV(Through Silicon Via)構造を有している、請求項2に記載のプレパラート部品セット。
  4. 前記複数の電極は、前記パッケージの前記前面上に設けられた絶縁材料によって覆われている、請求項2または3に記載のプレパラート部品セット。
  5. 前記透明プレートは、第1の方向におけるサイズが76mm、前記第1の方向に直交する第2の方向におけるサイズが26mmのスライドガラスである、請求項1から4のいずれかに記載のプレパラート部品セット。
  6. 表面および裏面を有するイメージセンサと、
    前面および背面を有するパッケージであって、前記前面が前記イメージセンサの裏面に接触または対向するように前記イメージセンサを支持し、かつ、前記イメージセンサに電気的に接続された複数の端子を有するパッケージと、
    被写体を介して前記イメージセンサの前記表面に対向するように配置された透明プレートと、
    を備え、
    前記イメージセンサは、
    前記表面の側から前記裏面の側に貫通する複数の孔を有する基板と、
    前記基板の前記複数の孔の内部にそれぞれ設けられた複数の導電体であって、前記パッケージの前記複数の端子に電気的に接続された複数の導電体と、
    を備える、プレパラート。
  7. 前記基板は、半導体から形成されており、かつ、前記複数の導電体に接続された複数の電極を前記裏面側に有しており、
    前記複数の電極は、前記パッケージの前記複数の端子に電気的に接続されている、請求項6に記載のプレパラート。
  8. 前記イメージセンサは、TSV(Through Silicon Via)構造を有している、請求項7に記載のプレパラート。
  9. 前記複数の電極は、前記パッケージの前記前面上に設けられた絶縁材料によって覆われている、請求項7または8に記載のプレパラート。
  10. 前記透明プレートは、第1の方向におけるサイズが76mm、前記第1の方向に直交する第2の方向におけるサイズが26mmのスライドガラスである、請求項6から9のいずれかに記載のプレパラート。
  11. 表面および裏面を有するイメージセンサと、前面および背面を有するパッケージであって、前記前面が前記イメージセンサの裏面に接触または対向するように前記イメージセンサを支持し、かつ、前記イメージセンサに電気的に接続された複数の端子を有するパッケージとを備えるイメージセンサユニットを用意する工程と、
    被写体を透明プレートまたは前記イメージセンサの前記表面上に配置する工程と、
    前記被写体を介して前記イメージセンサの前記表面に対向するように前記透明プレートおよび前記イメージセンサを固定する工程と、
    を含み、
    前記イメージセンサは、
    前記表面の側から前記裏面の側に貫通する複数の孔を有する基板と、
    前記基板の前記複数の孔の内部にそれぞれ設けられた複数の導電体であって、前記パッケージの前記複数の端子に電気的に接続された複数の導電体と、
    を備える、プレパラートの作製方法。
  12. 被写体を透明プレートまたは前記イメージセンサの前記表面上に配置する工程は、
    前記イメージセンサ液体中に浸し、前記イメージセンサの前記表面上に前記被写体を載せる工程と、
    前記イメージセンサを前記液体から取り出す工程と、
    を含む、請求項11に記載のプレパラートの作製方法。
  13. 被写体を透明プレートまたは前記イメージセンサの前記表面上に配置する工程の後、
    前記被写体に染色を施す工程と、
    前記被写体を乾燥させる工程と、
    を行う、請求項11または12に記載のプレパラートの作製方法。
  14. 請求項6から10のいずれかに記載のプレパラートを装填するように構成されたソケットであって、前記プレパラートにおける前記パッケージの前記複数の端子を介して前記イメージセンサに電気的に接続されるソケットと、
    前記ソケットに装填された前記プレパラートにおける前記透明プレートを介して前記イメージセンサに光を入射させる光源ユニットと、
    前記光源ユニット、および前記ソケットに装填された前記プレパラートにおける前記イメージセンサを制御することにより、前記プレパラートにおける前記被写体の撮像を前記イメージセンサに行わせる制御装置と、
    を備える画像撮影装置。
  15. 前記光源ユニットは、複数の光源または移動する光源を有し、
    前記制御装置は、前記被写体に対して異なる角度で前記光を複数回照射し、各角度で撮像を行うように構成されている、請求項14に記載の画像撮影装置。
  16. 請求項6から10のいずれかに記載のプレパラートを画像撮影装置のソケットに装填し、前記プレパラートにおける前記パッケージの前記複数の端子を介して前記イメージセンサに前記ソケットを電気的に接続する工程と、
    光源ユニットから前記プレパラートにおける前記透明プレートを介して前記イメージセンサに光を入射させる工程と、
    前記光源ユニット、および前記ソケットに装填された前記プレパラートにおける前記イメージセンサを制御することにより、前記プレパラートにおける前記被写体の撮像を前記イメージセンサに行わせる工程と、
    を含む画像撮影方法。
  17. 前記光源ユニットは、複数の光源または移動する光源を有しており、
    前記被写体の撮像を前記イメージセンサに行わせる工程は、前記被写体に対して異なる角度で前記光を複数回照射し、各角度で撮像を行う工程を含む、請求項16に記載の画像撮影方法。
  18. 複数の光電変換部を有するイメージセンサチップと、
    透明プレバラートと、
    を備え、
    前記イメージセンサチップは、
    複数の貫通孔を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の前記光電変換部の裏面側に設けられた信号取り出し部であって、前記複数の貫通孔を介して前記イメージセンサチップの表面側に位置する回路に電気的に接続された信号取り出し部と、
    を有し、
    前記イメージセンサは被写体を介して前記透明プレートに接着されているプレパラート部品セット。
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