JP6260728B2 - 電池ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、内部蓄電池を有する電池ユニットにおいて、この電池ユニットに外部蓄電池と発電機能を有する回転機とを接続可能にした技術に関する。
例えば、車両に搭載される車載電源システムとして、複数の蓄電池(例えば鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池)を用い、これら各蓄電池を使い分けながら車載の各種電気負荷に対して電力を供給する構成が知られている(例えば特許文献1参照)。具体的には、発電機及びリチウムイオン蓄電池に対して開閉手段としての半導体スイッチを介して鉛蓄電池を電気的に接続する構成としている。
回生発電時において、上記構成では半導体スイッチより発電機側にリチウムイオン蓄電池を設けることで、鉛蓄電池に比べて充放電における電力損失の少ないリチウムイオン蓄電池に対し、より多くの電力を充電することができる。また、半導体スイッチをオンとすることで、発電機から鉛蓄電池への電力供給を可能としている。
また、非回生発電時において、半導体スイッチをオフとすることで、半導体スイッチよりもリチウムイオン蓄電池側に接続された電気負荷に対して、リチウムイオン蓄電池から電力を供給するようにしている。半導体スイッチの制御を上記のように行うことで、回生発電時に発電された電気エネルギーを効率的に利用することが可能となる。
特開2012−80706号公報
本発明は、複数の蓄電池間で電流が流れることに伴う電力損失を抑制することを主たる目的とする。
本発明は、内部蓄電池(30)を備え、第1端子(P1)に外部蓄電池(20)が接続され、第2端子(P2)に発電機能を有する回転機(10)が接続され、第3端子(P3)に電気負荷(43)が接続されるようになっている電池ユニット(U)であって、
前記第1端子と前記第2端子とを接続するとともに、それら両端子の間の電池接続点(N1)に前記内部蓄電池を接続する主接続経路(L1,L2)と、
前記第3端子に接続され、前記内部蓄電池又は前記外部蓄電池から前記電気負荷に対しての給電を可能とする副接続経路(L3,L4)と、
前記主接続経路において前記第1端子と前記電池接続点との間に設けられる第1スイッチ(51)と、
前記主接続経路において、前記電池接続点と前記内部蓄電池とを接続する経路(L2)に設けられる第2スイッチ(52)と、
前記副接続経路において、前記第1端子及び前記第1スイッチの間の中間点(N2)と前記第3端子とを接続する経路(L3)に設けられる第3スイッチ(53)と、
前記副接続経路において、前記内部蓄電池と、前記第3端子及び前記第3スイッチの間の接続点(N4)とを接続する経路(L4)に設けられる第4スイッチ(54)と、
前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、及び前記第4スイッチの開閉を制御する制御部(60)と、
を備え、
前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、及び前記第4スイッチは、いずれも2×n個のMOSFETを備え、その2つ一組のMOSFETの寄生ダイオードが互いに逆向きになるように直列に接続されていることを特徴とする。
上記構成によれば、スイッチ制御部は、第1〜第4スイッチの開閉を制御する。例えば、内部蓄電池及び外部蓄電池の放電時において、第1〜第4スイッチは、内部蓄電池及び外部蓄電池の接続を遮断するように制御される。ここで、第1〜第4スイッチは、いずれも2×n個のMOSFETを備え、その2つ一組のMOSFETの寄生ダイオードが互いに逆向きになるように直列に接続されている。このため、第1〜第4スイッチの寄生ダイオードによって、第1〜第4スイッチを開状態とした場合にそのスイッチが設けられた経路に流れる電流が完全に遮断される。したがって、内部蓄電池から外部蓄電池に電流が流れること、及び、外部蓄電池から内部蓄電池に対して電流が流れることが抑制される。これにより、両方の蓄電池間で電流が流れることに伴う電力損失を抑制することができる。
本実施形態の電源システムを示す電気回路図。 第1状態における各スイッチの状態を示す図。 第2状態における各スイッチの状態を示す図。 第3状態における各スイッチの状態を示す図。 第4状態における各スイッチの状態を示す図。 第5状態における各スイッチの状態を示す図。 逆接続時の電源システムを示す電気回路図。 第1の逆接続判定処理を示すフローチャート。 第2の逆接続判定処理を示すフローチャート。 第3の逆接続判定処理を示すフローチャート。 第4の逆接続判定処理を示すフローチャート。 第5の逆接続判定処理を示すフローチャート。 第6の逆接続判定処理を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の電池ユニットは車両に搭載される車載電源システムに適用されるものであり、車両は、エンジン(内燃機関)を駆動源として走行するものである。また、車両は、いわゆるアイドリングストップ機能を有している。
図1に示すように、本電源システムは、回転機10、鉛蓄電池20、リチウムイオン蓄電池30、スタータ41、各種の電気負荷42,43、第1スイッチとしてのP−MOSスイッチ51、第2スイッチとしてのP−SMRスイッチ52、第3スイッチとしてのS−MOSスイッチ53、第4スイッチとしてのS−SMRスイッチ54を備えている。
このうち、リチウムイオン蓄電池30と各スイッチ51〜54とは筐体(収容ケース)に収容されることで一体化され、電池ユニットUとして構成されている。また、電池ユニットUは、電池制御手段を構成する制御部60を有しており、各スイッチ51〜54と制御部60とは同一の基板に実装された状態で筐体内に収容されている。
電池ユニットUには外部端子として第1端子P1、第2端子P2及び第3端子P3が設けられており、第1端子P1には鉛蓄電池20とスタータ41と電気負荷42とが接続され、第2端子P2には回転機10が接続され、第3端子P3には電気負荷43が接続されるようになっている。この場合、第1端子P1にはハーネスH1を介して鉛蓄電池20等が接続され、第2端子P2にはハーネスH2を介して回転機10が接続され、第3端子P3にはハーネスH3を介して電気負荷43が接続される。第1端子P1と第2端子P2とは、いずれも回転機10の入出力の電流が流れる大電流入出力端子となっている。
回転機10の回転軸は、図示しないエンジンのクランク軸に対してベルト等により駆動連結されており、クランク軸の回転によって回転機10の回転軸が回転するとともに、回転機10の回転軸の回転によってクランク軸が回転する。この場合、回転機10は、クランク軸の回転により発電(回生発電)を行う発電機能と、クランク軸に回転力を付与する動力出力機能とを備え、ISG(Integrated Starter Generator)を構成するものとなっている。また、回転機10の動力出力について言えば、アイドリングストップ制御でエンジン再始動が行われる場合に、回転機10によりエンジンが再始動される。また、車両走行時において回転機10による出力補助(アシスト)が可能となっている。
鉛蓄電池20とリチウムイオン蓄電池30とは回転機10に対して並列に電気接続されており、回転機10の発電電力により各蓄電池20,30の充電が可能となっている。また、回転機10は、各蓄電池20,30からの給電により駆動されるものとなっている。
鉛蓄電池20は周知の汎用蓄電池である。これに対し、リチウムイオン蓄電池30は、鉛蓄電池20に比べて、充放電における電力損失が少なく、出力密度、及び、エネルギ密度の高い高密度蓄電池である。リチウムイオン蓄電池30は、複数の電池セルを直列に接続してなる組電池により構成されている。なお、鉛蓄電池20が「外部蓄電池」に相当し、リチウムイオン蓄電池30が「内部蓄電池」に相当する。
電池ユニットU内には、ユニット内電気経路として、各端子P1〜P3及びリチウムイオン蓄電池30を相互に接続する複数の接続経路L1〜L4が設けられている。このうち、
・第1接続経路L1は、第1端子P1と第2端子P2とを接続する電気経路であり、
・第2接続経路L2は、第1接続経路L1上の接続点N1とリチウムイオン蓄電池30とを接続する電気経路であり、
・第3接続経路L3は、第1接続経路L1上の接続点N2と第3端子P3とを接続する電気経路であり、
・第4接続経路L4は、第2接続経路L2の接続点N3と第3接続経路L3の接続点N4とを接続する電気経路である。
このうち第1接続経路L1と第2接続経路L2とが「主接続経路」に相当し、第3接続経路L3と第4接続経路L4とが「副接続経路」に相当する。
そして、
・第1接続経路L1(詳しくはN1−N2の間)にP−MOSスイッチ51が設けられ、・第2接続経路L2(詳しくはN1−N3の間)にP−SMRスイッチ52が設けられ、・第3接続経路L3(詳しくはN2−N4の間)にS−MOSスイッチ53が設けられ、・第4接続経路L4(詳しくはN3−N4の間)にS−SMRスイッチ54が設けられている。
これら各スイッチ51〜54は、いずれも2×n個のMOSFET(半導体スイッチ)を備え、その2つ一組のMOSFETの寄生ダイオードが互いに逆向きになるように直列に接続されている。この寄生ダイオードによって、各スイッチ51〜54をオフ状態とした場合にそのスイッチが設けられた経路に流れる電流が完全に遮断される。なお、第1接続経路L1及び第2接続経路L2は、回転機10と各蓄電池20,30との間で比較的大きな電流が流れることが想定される大電流経路である。また、第3接続経路L3及び第4接続経路L4は、接続経路L1,L2に比べて小さい電流が流れることが想定される小電流経路である。そこで、接続経路L1,L2に設けられるスイッチ51,52は、接続経路L3,L4に設けられるスイッチ53,54に比べて、許容電流量の大きなものを用いている。具体的には、スイッチ51,52として、スイッチ53,54と比べて多くのMOSFETを並列接続して用いることで、許容電流量を大きくしている。
制御部60は、各スイッチ51〜54のオン(閉鎖)とオフ(開放)との切替を行う。例えば、各蓄電池20,30の放電時において、スイッチ51〜54は、基本的に鉛蓄電池20及びリチウムイオン蓄電池30の接続を遮断するように制御され、鉛蓄電池20からリチウムイオン蓄電池30に電流が流れること、及び、リチウムイオン蓄電池30から鉛蓄電池20に対して電流が流れることが抑制される。これにより、両方の蓄電池間で電流が流れることに伴う電力損失を抑制することができる。
また、制御部60は、電池ユニット外のECU70(電子制御装置)に接続されている。つまり、これら制御部60及びECU70は、CAN等の通信ネットワークにより接続されて相互に通信可能となっており、制御部60及びECU70に記憶される各種データが互いに共有できるものとなっている。ECU70は、アイドリングストップ制御を実施する。アイドリングストップ制御とは、周知のとおり所定の自動停止条件の成立によりエンジンを自動停止させ、かつその自動停止状態下で所定の再始動条件の成立によりエンジンを再始動させるものである。
電気負荷43は、供給電力の電圧が概ね一定であるか、又は、電圧変動が所定範囲内であり安定していることが要求される定電圧要求電気負荷である。電気負荷43には、S−MOSスイッチ53を介して鉛蓄電池20が接続されるとともに、S−SMRスイッチ54を介してリチウムイオン蓄電池30が接続されており、鉛蓄電池20及びリチウムイオン蓄電池30のいずれかからの給電が行われるようになっている。ただし本実施形態では、定電圧要求電気負荷である電気負荷43への電力供給は、主にリチウムイオン蓄電池30が分担することとしている。
電気負荷43の具体例としては車載ナビゲーション装置や車載オーディオ装置が挙げられる。例えば、供給電力の電圧が一定ではなく大きく変動している場合、又は、前記所定範囲を超えて大きく変動している場合には、電圧が瞬時的に最低動作電圧よりも低下して、車載ナビゲーション装置等の動作がリセットする不具合が生じる。そこで、電気負荷43へ供給される電力は、電圧が最低動作電圧よりも低下することのない一定の値に安定していることが要求される。
電気負荷42は、電気負荷43(定電圧要求電気負荷)及びスタータ41以外の一般的な電気負荷である。電気負荷42の具体例としてはヘッドライト、フロントウインドシールド等のワイパ、空調装置の送風ファン、リヤウインドシールドのデフロスタ用ヒータ等が挙げられる。また、電気負荷42には、所定の駆動条件が成立することで停止状態から駆動状態に移行し、その条件が成立しなくなると停止状態に戻る駆動負荷が含まれる。駆動負荷は例えば、パワーステアリングや、パワーウィンドウなどである。スタータ41及び電気負荷42は、P−MOSスイッチ51に対して鉛蓄電池20の側に電気接続されており、スタータ41及び電気負荷42への電力供給は主に鉛蓄電池20が分担することとしている。
回転機10は、エンジンのクランク軸の回転エネルギにより発電するものである。回転機10で発電した電力は、電気負荷42,43へ供給されるとともに、鉛蓄電池20及びリチウムイオン蓄電池30へ供給される。エンジンの駆動が停止して回転機10で発電が実施されていない場合には、鉛蓄電池20及びリチウムイオン蓄電池30から回転機10、スタータ41及び電気負荷42,43へ電力が供給される。各蓄電池20,30から回転機10、スタータ41及び電気負荷42〜43への放電量、及び、回転機10から各蓄電池20,30への充電量は、各蓄電池20,30のSOC(State of charge:充電状態、即ち、満充電時の充電量に対する実際の充電量の割合)が過充放電とならない範囲(適正範囲)となるよう制御される。
制御部60は、リチウムイオン蓄電池30の温度、出力電圧及び充放電電流を検出し、その検出値に基づいてリチウムイオン蓄電池30のSOCを算出する。また、制御部60は、鉛蓄電池20の温度、出力電圧及び充放電電流を検出し、その検出値に基づいて鉛蓄電池20のSOCを算出する。制御部60は、各蓄電池のSOCに基づいて各スイッチ51〜54を開閉し、そのSOCが適正範囲となるように制御を行う。また、各スイッチ51〜54にはそれぞれ電流センサが設けられており、制御部60は、各スイッチ51〜54に流れる電流の検出値をそれぞれ取得する。また、電池ユニットUの端子P1〜P3には電圧センサが設けられており、制御部60は端子P1〜P3の電圧の検出値をそれぞれ取得する。
本実施形態では、車両の回生エネルギにより回転機10を発電させて両蓄電池20,30(主にはリチウムイオン蓄電池30)に充電させる減速回生を行っている。この減速回生は、車両が減速状態であること、エンジンへの燃料噴射をカットしていること等の条件が成立した時にECU70の制御により実施される。
ここで、両蓄電池20,30は回転機10に対して並列接続されている。このため、回転機10により発電された電力を充電する際には、端子電圧の低い方の蓄電池に対して優先的に充電がなされることになる。回生発電時には、リチウムイオン蓄電池30の端子電圧が鉛蓄電池20の端子電圧より低くなる機会が多くなるようにして、鉛蓄電池20よりも優先してリチウムイオン蓄電池30に対する充電が実施されるようになっている。こうした設定は、両蓄電池20,30の開放端電圧及び内部抵抗値を設定することで実現可能であり、開放端電圧の設定は、リチウムイオン蓄電池30の正極活物質、負極活物質及び電解液を選定することで実現可能である。
また、本実施形態では、アイドリングストップ制御によりエンジンを自動停止させた後、回転機10の駆動によりエンジンを自動で再始動させる。更に、その再始動の後には、車両の速度が所定速度に達するまで、回転機10によってクランク軸にトルクを付与する出力補助(発進アシスト)を実施する。また、車両の走行中において、ドライバによりアクセルペダルが踏み込まれて車両の加速を実施する際、回転機10によってクランク軸にトルクを付与する出力補助(中間アシスト)を実施する。中間アシストは、登り急斜面を走行するときのように、クランク軸に高出力が要求される状況下においても実施される。発進アシスト及び中間アシストは共にECU70の制御により実施される。発進アシスト及び中間アシストを実施することで、車両の燃費を向上させることができる。
始動時、発進アシスト時、及び、中間アシスト時において、回転機10の駆動に伴い、回転機10がクランク軸に対して付与するトルクの量に応じた電流が回転機10に対して電力を供給する蓄電池に流れる。この電流及び蓄電池の内部抵抗によって蓄電池の出力電圧が低下する。この回転機10が付与するトルクに応じた蓄電池の出力電圧の低下により、定電圧要求電気負荷43に供給される電力の電圧も一時的に低下し、予期せぬ動作のリセットが発生するおそれがある。
そこで、本実施形態では、制御部60が各スイッチ51〜54の状態を車両の走行状態に応じて適切に制御することで、車両の走行中に定電圧要求電気負荷43の動作がリセットされる不具合を抑制する。具体的には、各スイッチ51〜54は、下記第1状態〜第5状態とされる。
図2に示す第1状態では、スイッチ51,52,54がオン状態とされ、S−MOSスイッチ53のみがオフ状態とされている。この第1状態では、鉛蓄電池20とリチウムイオン蓄電池30とが導通状態とされ、両蓄電池20,30と回転機10及び電気負荷43とが導通状態とされる。
図3に示す第2状態では、スイッチ51,54がオン状態とされ、スイッチ52,53がオフ状態とされている。この第2状態では、鉛蓄電池20と回転機10とが導通状態とされ、電気負荷43とリチウムイオン蓄電池30とが導通状態とされる。また、鉛蓄電池20とリチウムイオン蓄電池30とが遮断状態とされる。
図4に示す第3状態では、スイッチ52,54がオン状態とされ、スイッチ51,53オフ状態とされている。この第3状態では、回転機10及び電気負荷43とリチウムイオン蓄電池30とが導通状態とされる。また、鉛蓄電池20とリチウムイオン蓄電池30とが遮断状態とされる。
図5に示す第4状態では、スイッチ51,53がオン状態とされ、スイッチ52,54がオフ状態とされている。この第4状態では、回転機10及び電気負荷43と鉛蓄電池20とが導通状態とされる。また、鉛蓄電池20とリチウムイオン蓄電池30とが遮断状態とされる。
図6に示す第5状態では、スイッチ52,53がオン状態とされ、スイッチ51,54がオフ状態とされている。この第5状態では、回転機10とリチウムイオン蓄電池30とが導通状態とされ、電気負荷43と鉛蓄電池20とが導通状態とされる。また、鉛蓄電池20とリチウムイオン蓄電池30とが遮断状態とされる。
つまり、第1状態では、鉛蓄電池20とリチウムイオン蓄電池30とが導通状態とされ、鉛蓄電池20及びリチウムイオン蓄電池30と回転機10及び電気負荷43とが導通状態とされる。また、第2〜第5状態では、鉛蓄電池20とリチウムイオン蓄電池30とが遮断状態とされ、回転機10及び電気負荷43のそれぞれが、鉛蓄電池20及びリチウムイオン蓄電池30のいずれか一方と導通状態とされる。
回生発電時には、回転機10において発電された電力を鉛蓄電池20及びリチウムイオン蓄電池30に充電するべく、スイッチ状態を第1状態とする。
また、回転機10によるアシストを行わない走行時(通常走行時)及びアイドリングストップにおけるエンジン停止時には、電気負荷43とリチウムイオン蓄電池30とを導通状態とし、鉛蓄電池20とリチウムイオン蓄電池30とを遮断状態とすべく、スイッチ状態を第2状態とする。
また、アイドリングストップにおけるエンジン再始動時には、回転機10の駆動に伴う電圧低下が電気負荷43に影響を与えないように、スイッチ状態を第2状態とする。そして、アイドリングストップ再始動後の発進アシスト時には、回転機10に対して両蓄電池20,30から電力を供給するべく、スイッチ状態を第1状態とする。
中間アシスト時には、基本的にスイッチ状態を第3状態とする。つまり、リチウムイオン蓄電池30から回転機10に対して電力供給を行い、リチウムイオン蓄電池30の残存容量(充電率)を低下させて、回生発電時において生じる電力をリチウムイオン蓄電池30により多く充電することが可能になる。中間アシスト時において、回転機10に流れる電流が所定量以上であり、リチウムイオン蓄電池30の出力電圧が大きく低下する場合には、スイッチ状態を第5状態とする。つまり、中間アシスト時において、リチウムイオン蓄電池30の出力電圧の低下による動作の不安定化を避けるべく、電気負荷43に対して鉛蓄電池20から電力供給を行う。
また、リチウムイオン蓄電池30の残存容量が低下した場合に、リチウムイオン蓄電池30が過放電状態となることを防止すべくリチウムイオン蓄電池30の充電率を維持するために、スイッチ状態を第4状態とする。スイッチ状態が第4状態とされることで、リチウムイオン蓄電池30から電気負荷43への電力供給を停止させ、鉛蓄電池20から電気負荷43へ電力供給を行う。
また、IGオン直後及び冷間始動時には、スイッチ状態を第4状態とする。つまり、IGオン直後において、リチウムイオン蓄電池30の充電率を取得できないため、リチウムイオン蓄電池30の過放電を防止すべく、鉛蓄電池20から電気負荷42,43に対して電力供給を行う。また、冷間始動時には、スタータ41に流れる電流が大きく、リチウムイオン蓄電池30からスタータ41に放電を行うと過放電が生じるおそれがあるため、鉛蓄電池20からスタータ41に対して電力供給を行う。
さて、上述したように電池ユニットUの第1端子P1及び第2端子P2において、第1端子P1には、鉛蓄電池20、スタータ41及び電気負荷42が接続され、第2端子P2には、回転機10が接続される。ここで、車両への組み付け時において、電池ユニットUの各端子P1,P2に対するハーネスH1,H2の組み付け間違いが生じると、第1端子P1に回転機10が接続され、第2端子P2に鉛蓄電池20が接続されるといった誤った接続(逆接続)が行われる。逆接続時の電気回路図を図7に示す。この場合、以下に示す不都合の発生が懸念される。
つまり、図7に示す逆接続時には、回転機10とリチウムイオン蓄電池30とは、接続経路L1,L2の2つのスイッチ51,52を介して接続され、正常接続時(図1)と比較して、P−MOSスイッチ分の電力損失が増加することになる。P−MOSスイッチ分の電力損失により回生発電時における回転機10からリチウムイオン蓄電池30への充電効率が低下する。また、発進アシスト時において、リチウムイオン蓄電池30から回転機10への電力供給における効率が低下する。
更に、中間アシスト時であって、回転機10に流れる電流が所定量未満の場合には、P−MOSスイッチ51及びS−MOSスイッチ53がともにオフ状態とされるため(図4の第3状態)、第1端子P1と、鉛蓄電池20及びリチウムイオン蓄電池30とが遮断状態とされる。このため、第1端子P1に接続されている回転機10には電力が供給されず、中間アシストを行えない。
また、中間アシスト時であって、回転機10に流れる電流が所定量以上の場合には、P−MOSスイッチ51及びS−SMRスイッチ54がともにオフ状態とされるため(図6の第5状態)、第1端子P1と、鉛蓄電池20及びリチウムイオン蓄電池30とが遮断状態とされる。また、第3端子P3と、鉛蓄電池20及びリチウムイオン蓄電池30とが遮断状態とされる。このため、第1端子P1に接続されている回転機10及び第3端子P3に接続される電気負荷43には電力が供給されず、中間アシストを行えないばかりか電気負荷43が電源失陥となる。
そこで、本実施形態では、制御部60が逆接続判定機能を有する構成とした。制御部60は、逆接続が生じていると判定すると、P−MOSスイッチ51及びS−MOSスイッチ53をオン状態に設定し、P−SMRスイッチ52及びS−SMRスイッチ54をオフ状態に設定する。これにより、鉛蓄電池20が回転機10、スタータ41、電気負荷42,43と導通状態とされ、リチウムイオン蓄電池30が回転機10、鉛蓄電池20、スタータ41、電気負荷42,43と遮断状態となる。つまり、回転機10、スタータ41、電気負荷42,43に対する電力供給を鉛蓄電池20のみが実施し、回転機10によって発電された電力は鉛蓄電池20に対して充電されることになる。
以下、逆接続判定処理について説明する。その逆接続判定処理は、電池ユニットUの各端子P1〜P3に対するハーネスH1〜H3の接続がなされた状態で実施される。本実施形態では、各スイッチ51〜54をあらかじめ定めた所定の開閉状態とし、その状態で、各接続経路L1〜L4における通電状態、すなわち各スイッチ51〜54のうち所定のスイッチに電流が流れているか否かを判定する。そして、その判定結果に基づいて、逆接続が生じているか否かを判定する。
(1)第1の逆接続判定処理
回転機10に電流が流れていない場合(回転機10において駆動及び発電が実施されていない場合)に、P−MOSスイッチ51及びP−SMRスイッチ52を共にオン状態とし、その際にP−MOSスイッチ51に電流が流れるか流れないかに基づいて逆接続がどうかを判定する。なおこの状態は、図2に示す状態である(スイッチ53,54の状態は任意である)。この場合、正常接続であれば、P−MOSスイッチ51に両蓄電池20,30の端子電圧の差に応じた電流が流れ、逆接続であればP−MOSスイッチ51に電流が流れない。この通電状態を判定することにより、逆接続を適正に判定できる。
(2)第2の逆接続判定処理
回転機10に電流が流れていない場合に、P−MOSスイッチ51をオフ、P−SMRスイッチ52をオンの状態とし、その際にP−SMRスイッチ52に電流が流れるか流れないかに基づいて逆接続がどうかを判定する。なおこの状態は、図4に示す状態である(スイッチ53,54の状態は任意である)。この場合、正常接続であればP−SMRスイッチ52に電流が流れず、逆接続であればP−SMRスイッチ52に両蓄電池20,30の端子電圧の差に応じた電流が流れる。この通電状態を判定することにより、逆接続を適正に判定できる。
(3)第3の逆接続判定処理
回転機10に電流が流れておらず、かつ電気負荷43が電力を供給される状態になっている場合に、P−MOSスイッチ51をオフ、S−MOSスイッチ53をオンした状態で、S−MOSスイッチ53に電流が流れるか流れないかに基づいて逆接続がどうかを判定する。なおこの状態は、図6に示す状態である(スイッチ52,54の状態は任意である)。この場合、正常接続であればS−MOSスイッチ53に負荷駆動用の電流が流れ、逆接続であればS−MOSスイッチ53に電流が流れない。この通電状態を判定することにより、逆接続を適正に判定できる。
(4)第4の逆接続判定処理
回転機10に電流が流れておらず、かつ電気負荷43に電力が電力を供給される状態になっている場合に、各MOSスイッチ51,53をオン、各SMRスイッチ52,54をオフした状態で、各MOSスイッチ51,53にそれぞれ電流が流れるか流れないかに基づいて逆接続がどうかを判定する。なおこの状態は、図5に示す状態である。この場合、正常接続であれば両MOSスイッチ51,53のうちS−MOSスイッチ53にのみ負荷駆動用の電流が流れ、逆接続であれば両MOSスイッチ51,53に共に負荷駆動用の電流が流れる。この通電状態を判定することにより、逆接続を適正に判定できる。なお、逆接続時に両MOSスイッチ51,53に流れる電流は、互いに等しい値となる。
(5)第5の逆接続判定処理
回転機10に対してアシスト電力(駆動用の電力)が電力を供給される状態になっている場合に、P−MOSスイッチ51をオフ、P−SMRスイッチ52をオンした状態で、P−SMRスイッチ52に電流が流れるか流れないかに基づいて逆接続がどうかを判定する。なおこの状態は、図4又は図6に示す状態である。この場合、正常接続であればP−SMRスイッチ52にアシスト用電流が流れ、逆接続であればP−SMRスイッチ52にアシスト用電流が流れない。この通電状態を判定することにより、逆接続を適正に判定できる。
(6)第6の逆接続判定処理
回転機10に電流が流れていない場合に、P−MOSスイッチ51をオフ、S−MOSスイッチ53及びS−SMRスイッチ54のいずれか一方をオフした状態で、第1端子P1に電圧が印加されているか否かに基づいて逆接続かどうかを判定する。この場合、正常接続であれば第1端子P1に鉛蓄電池20から電圧が印加され、逆接続であれば,第1端子P1に電圧が印加されない。この電圧印加状態を通電状態として判定することにより、逆接続を適正に判定できる。
本実施形態では、上記6つの逆接続判定処理を、それぞれの処理に適したタイミングで実施する。各処理は、制御部60によって所定周期ごとに実施される。なお、以下の図8−12の処理は、制御部60により少なくとも1つが実施されればよいが、複数の処理が実施されるものであってもよい。
第1の逆接続判定処理のフローチャートを図8に示す。ステップS11において、車両停止中か否かを判定する。ここで、車両停止中とは、車両のエンジンが動作を停止し、車載電源システムがIGオフとされている状態(例えば、駐車中)を言う。車両停止中において、制御部60はリチウムイオン蓄電池30の均等化放電のために動作している。ここで、均等化放電とは、組電池としてのリチウムイオン蓄電池30を構成する各電池セルの端子電圧を均等化させることで、リチウムイオン蓄電池30において使用可能な充電容量を増加させる周知の技術である。車両停止中において、回転機10は動作を停止している。制御部60は、ECU70から車両停止中か否かに係る情報を取得する。車両停止中でないと判定されると(S11:NO)、処理を終了する。
車両停止中であると判定されると(S11:YES)、ステップS12において、P−MOSスイッチ51及びP−SMRスイッチ52を共にオン状態とする(ここでは、図2の第1状態にする)。ステップS13において、端子P1及びP2の電圧の検出値V1及びV2を取得する。ステップS14において、検出値V1と検出値V2との比較を行う。検出値V1とV2とが異なる場合(S14:YES)、第1接続経路L1に電流が流れているとみなして、ステップS15において、正常接続がなされていると判定し、処理を終了する。また、検出値V1とV2とが等しい場合(S14:NO)、第1接続経路L1に電流が流れていないとみなして、ステップS16において、逆接続が生じていると判定し、処理を終了する。
なお、上述の処理では、端子P1及びP2の電圧の検出値V1及びV2に基づいて、第1接続経路L1に電流が流れているか否かを判定する構成としたが、これを変更し、P−MOSスイッチ51に流れる電流の検出値Ipmに基づいて、第1接続経路L1に電流が流れているか否かを判定する構成としてもよい。
第2の逆接続判定処理のフローチャートを図9に示す。ステップS21において、車両停止中か否かを判定する。車両停止中でないと判定されると(S21:NO)、処理を終了する。車両停止中であると判定されると(S21:YES)、ステップS22において、P−MOSスイッチ51をオフ状態、P−SMRスイッチ52をオン状態とする(ここでは、図4の第3状態にする)。ステップS23において、P−SMRスイッチ52に流れる電流の検出値Ipsを取得する。ステップS24において、検出値Ipsが0[A]であるか否かの判定を行う。検出値Ipsが0[A]の場合(S24:YES)、第2接続経路L2に電流が流れていないとみなして、ステップS25において、正常接続がなされていると判定し、処理を終了する。また、検出値Ipsが0[A]でないと判定されると、第2接続経路L2に電流が流れているとみなして、逆接続が生じていると判定し、処理を終了する。
なお、上述の処理では、P−SMRスイッチ52に流れる電流の検出値Ipsに基づいて第2接続経路L2に電流が流れているか否かを判定する構成としたが、これを変更し、リチウムイオン蓄電池30の出力電圧の検出値及び第2端子P2の電圧の検出値V2に基づいて、第2接続経路L2に電流が流れているか否かを判定する構成としてもよい。
第3の逆接続判定処理のフローチャートを図10に示す。ステップS31において、車両の電源状態がIGオン状態であるか否かを判定する。制御部60は、ECU70から車両の電源状態がIGオン状態であるか否かに係る情報を取得する。IGオン状態であると判定されると(S31:YES)、ステップS32において、回転機10が動作停止中であるか否かを判定する。回転機10が動作停止中の場合、回転機10に電流は流れない。IGオフ状態(S31:NO)又は回転機10が動作している場合(S32:NO)、処理を終了する。
回転機10が動作停止中であると判定されると(S32:YES)、ステップS33において、P−MOSスイッチ51をオフ状態、S−MOSスイッチ53をオン状態とする(ここでは、図3の第2状態にする)。そして、ステップS34において、S−MOSスイッチ53に流れる電流の検出値Ismを取得する。ステップS35において、検出値Ismが0[A]か否かを判定する。検出値Ismが0[A]でないと判定されると(S35:YES)、ステップS36において、第3接続経路L3に電流が流れていないとみなして、正常接続がなされていると判定し、処理を終了する。また、検出値Ismが0[A]であると判定されると、ステップS37において、第3接続経路L3に電流が流れているとみなして、逆接続が生じていると判定し、処理を終了する。
なお、上述の処理では、S−MOSスイッチ53に流れる電流の検出値Ismに基づいて第3接続経路L3に電流が流れているか否かを判定する構成としたが、これを変更し、第1端子P1及び第3端子P3の電圧の検出値V1及びV3に基づいて、第3接続経路L3に電流が流れているか否かを判定する構成としてもよい。
第4の逆接続判定処理のフローチャートを図11に示す。ステップS41において、車両の電源状態がIGオン状態であるか否かを判定する。IGオン状態であると判定されると(S41:YES)、ステップS42において、回転機10が動作停止中であるか否かを判定する。回転機10が動作停止中の場合、回転機10に電流は流れない。IGオフ状態(S41:NO)又は回転機10が動作している場合(S42:NO)、処理を終了する。
回転機10が動作停止中であると判定されると(S42:YES),ステップS43において、各MOSスイッチ51,53をオン状態、各SMRスイッチ52,54をオフ状態にする(図5の第4状態)。そして、ステップS44において、両MOSスイッチ51,53に流れる電流の検出値Ipm及びIsmを取得する。ステップS45において、検出値Ismが0[A]であるか否かを判定する。検出値Ismが0[A]であると判定される場合(S45:NO)、処理を終了する。検出値Ismが0[A]でないと判定される場合(S45:YES)、ステップS46において、検出値IpmとIpsを比較する。検出値IpmとIpsとが異なる場合(S46:YES)、ステップS47において、正常接続がなされていると判定し、処理を終了する。IpmとIpsが等しい場合(S46:NO)、ステップS48において、第1接続経路L1及び第3接続経路L3を介して、鉛蓄電池20から電気負荷43へ電力が供給されているとみなして、逆接続が生じていると判定し、処理を終了する。
なお、上述の処理では、検出値Ismが0[A]でない場合に、検出値IpmとIsmとを比較し、IpmとIpsが等しい場合に逆接続が生じていると判定する構成としたが、これを変更し、検出値IpmとIsmとがともに0[A]でない場合に逆接続が生じていると判定する構成としてもよい。
第5の逆接続判定処理のフローチャートを図12に示す。ステップS51において、中間アシストが実施される状態であって、回転機10が駆動し、回転機10に対して電流が流れているか否かを判定する。中間アシストの実施中でないと判定されると(S51:NO)、処理を終了する。中間アシストが実施されていると判定されると(S51:YES)、ステップS52において、P−SMRスイッチ52に流れる電流の検出値Ipsを取得する。ステップS53において、検出値Ipsが0[A]か否かを判定する。検出値Ipsが0[A]でない場合(S53:YES)、ステップS54において、正常接続がなされていると判定し、処理を終了する。検出値Ipsが0[A]の場合(S53:NO)、ステップS55において、逆接続が生じていると判定し、処理を終了する。
第6の逆接続判定処理のフローチャートを図13に示す。ステップS61において、車両が停止中であるか否かを判定する。車両が停止中でないと判定されると(S62:NO),処理を終了する。車両が停止中であると判定されると(S61:YES)、ステップS62において、第1端子P1の電圧の検出値V1を取得する。ステップS63において、検出値V1と所定の閾値電圧Vthとを比較する。検出値V1が閾値電圧Vth以上である場合(S63:YES)、ステップS64において、正常接続がなされていると判定し、処理を終了する。検出値V1が閾値電圧Vth未満である場合(S63:NO)、ステップS65において、逆接続がなされていると判定し、処理を終了する。ここで、閾値電圧Vthは、第1端子P1に鉛蓄電池20が接続されているか否かを判定するのに適切な値に設定されている。
以下、本実施形態が奏する効果を示す。
内部蓄電池としてのリチウムイオン蓄電池30を備える電池ユニットUでは、第1端子P1、第2端子P2に対して鉛蓄電池20、回転機10がそれぞれ接続される構成になっているが、その鉛蓄電池20と回転機10とが互いに逆に接続されると、電池ユニットU内における接続経路L1〜L4での通電状態が本来の状態から相違することになる。この点に着目し、各スイッチ51〜54のオンオフを所定の状態にして、その状態下における接続経路L1〜L4での通電状態(すなわち、各スイッチ51〜54の通電の状態)に基づいて逆接続の判定を実施することとした。これにより、鉛蓄電池20と回転機10とを逆に接続することに起因して電力損失や回転機10の動作不具合が生じるといった不都合を抑制できる。
P−SMRスイッチ52をオンした状態では、リチウムイオン蓄電池30と第1接続経路L1とが電気的に接続される。この場合、端子P1,P2に対する鉛蓄電池20及び回転機10の接続が正常接続か逆接続かに応じて、主接続経路である接続経路L1,L2における通電状態が相違する。これにより、正常接続か逆接続かの判定が可能となっている。
回転機10が停止状態であり、かつ電気負荷43に電力が供給されている状態である場合には、端子P1,P2に対する鉛蓄電池20及び回転機10の接続が正常接続か逆接続かに応じて、副接続経路である接続経路L3,L4における通電状態が相違する。これにより、正常接続か逆接続かの判定が可能となっている。
第1の逆接続判定処理及び第2の逆接続判定処理において、車両停止中において通電状態を判定し、その判定結果に基づいて逆接続を判定するようにした。この構成にすることで、車両が走行する前に逆接続を判定することが可能となり、車両走行中において逆接続に起因する各種不都合が生じることを抑制できる。
第3の逆接続判定処理及び第4の逆接続判定処理において、電気負荷43が駆動状態であるIGオン時において通電状態を判定するようにした。IGオン時において通電状態を判定すると、電気負荷43が駆動する結果、電気負荷43に対して流れる電流量が大きくなり、正常接続時及び逆接続時における通電状態の差異が明確となり、逆接続を好適に判定できる。
(他の実施形態)
・P−MOSスイッチ51以外のスイッチ52〜54を省略する構成としてもよい。この構成では、第1の逆接続判定処理を実施することが可能である。回転機10に電流が流れていない場合にP−MOSスイッチ51をオン状態とすると、正常接続時には、P−MOSスイッチ51を介してリチウムイオン蓄電池30と第1端子P1(鉛蓄電池20及び電気負荷42)との間に電流が流れる。一方、逆接続時には、P−MOSスイッチ51に電流が流れない。そこで、P−MOSスイッチ51に流れる電流の検出値Ipm又はP−MOSスイッチ51に電流が流れることで生じる電圧に基づいて、逆接続が生じているか否かを判定することができる。
・P−MOSスイッチ51及びP−SMRスイッチ52以外のスイッチ53,54を省略する構成としてもよい。この構成では、第1の逆接続判定処理及び第2の逆接続判定処理を実施することが可能である。
・第1の逆接続判定処理及び第2の逆接続判定処理において、電源オフ時(車両停止時)でない場合、すなわち車両の電源オン時(IGオン時)において、通電状態を判定し、その判定結果に基づいて逆接続を判定する構成としてもよい。この場合、少なくとも、回転機10に電流が流れていないことを条件として、通電状態を判定し、その判定結果に基づいて逆接続を判定する構成とするとよい。また、第3の逆接続判定処理及び第4の逆接続判定処理において、車両の電源状態に関わらず、通電状態を判定し、その判定結果に基づいて逆接続を判定する構成としてもよい。
・第1〜4の逆接続判定処理は、電池ユニットUの端子P1,P2,P3にハーネスH1,H2,H3がそれぞれ組み付けられたことを条件として実施するものであってもよい。この構成にすることで、より早く逆接続を判定することが可能になる。
・回転機10が発電機能のみを有する構成としてもよい。この構成であっても、第1〜第4の逆接続判定処理を実施することが可能である。
・第1蓄電池として鉛蓄電池20を、第2蓄電池としてリチウムイオン蓄電池30を用いる構成としたがこれを変更してもよい。第1蓄電池及び第2蓄電池を変更する場合、第2蓄電池が、第1蓄電池に比べて充放電時における電力損失が低いものであればよい。例えば、第1蓄電池及び第2蓄電池としてニッケル水素蓄電池、ニッケル・カドミウム蓄電池などを用いてもよい。
10…回転機、20…鉛蓄電池(外部蓄電池)、30…リチウムイオン蓄電池(内部蓄電池)、43…電気負荷、51…P−MOSスイッチ(第1スイッチ)、60…制御部、L1,L2…主接続経路、L3,L4…副接続経路、P1…第1端子、P2…第2端子、P3…第3端子、U…電池ユニット。

Claims (9)

  1. 内部蓄電池(30)を備え、第1端子(P1)に外部蓄電池(20)が接続され、第2端子(P2)に発電機能を有する回転機(10)が接続され、第3端子(P3)に電気負荷(43)が接続されるようになっている電池ユニット(U)であって、
    前記第1端子と前記第2端子とを接続するとともに、それら両端子の間の電池接続点(N1)に前記内部蓄電池を接続する主接続経路(L1,L2)と、
    前記第3端子に接続され、前記内部蓄電池又は前記外部蓄電池から前記電気負荷に対しての給電を可能とする副接続経路(L3,L4)と、
    前記主接続経路において前記第1端子と前記電池接続点との間に設けられる第1スイッチ(51)と、
    前記主接続経路において、前記電池接続点と前記内部蓄電池とを接続する経路(L2)に設けられる第2スイッチ(52)と、
    前記副接続経路において、前記第1端子及び前記第1スイッチの間の中間点(N2)と前記第3端子とを接続する経路(L3)に設けられる第3スイッチ(53)と、
    前記副接続経路において、前記内部蓄電池と、前記第3端子及び前記第3スイッチの間の接続点(N4)とを接続する経路(L4)に設けられる第4スイッチ(54)と、
    前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、及び前記第4スイッチの開閉を制御する制御部(60)と、
    を備え、
    前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、及び前記第4スイッチは、いずれも2×n個のMOSFETを備え、その2つ一組のMOSFETの寄生ダイオードが互いに逆向きになるように直列に接続されている電池ユニット。
  2. 前記制御部は、前記第1スイッチ及び前記第4スイッチを閉状態とし、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチを開状態とする第2状態に制御する請求項1に記載の電池ユニット。
  3. 前記回転機の回転軸は、エンジンのクランク軸に駆動連結されており、
    前記制御部は、前記エンジンのアイドリングストップ制御におけるエンジン停止時には、前記第2状態に制御する請求項2に記載の電池ユニット。
  4. 前記制御部は、前記第2スイッチ及び前記第4スイッチを閉状態とし、前記第1スイッチ及び前記第3スイッチを開状態とする第3状態に制御する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電池ユニット。
  5. 前記回転機の回転軸は、エンジンのクランク軸に駆動連結されており、
    前記制御部は、前記回転機によって前記クランク軸にトルクを付与する出力補助時には、前記第3状態に制御する請求項4に記載の電池ユニット。
  6. 前記制御部は、前記第1スイッチ及び前記第3スイッチを閉状態とし、前記第2スイッチ及び前記第4スイッチを開状態とする第4状態に制御する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電池ユニット。
  7. 前記制御部は、前記内部蓄電池の残存容量が低下した場合に、前記内部蓄電池が過放電状態となることを防止すべく、前記第4状態に制御する請求項6に記載の電池ユニット。
  8. 前記回転機の回転軸は、エンジンのクランク軸に駆動連結されており、
    前記制御部は、前記エンジンの冷間始動時には、前記第4状態に制御する請求項6又は7に記載の電池ユニット。
  9. 前記制御部は、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチを閉状態とし、前記第1スイッチ及び前記第4スイッチを開状態とする第5状態に制御する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電池ユニット。
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