JP6260439B2 - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機 Download PDF

Info

Publication number
JP6260439B2
JP6260439B2 JP2014093103A JP2014093103A JP6260439B2 JP 6260439 B2 JP6260439 B2 JP 6260439B2 JP 2014093103 A JP2014093103 A JP 2014093103A JP 2014093103 A JP2014093103 A JP 2014093103A JP 6260439 B2 JP6260439 B2 JP 6260439B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
alignment
control
transmission
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014093103A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015208298A (ja
JP2015208298A5 (ja
Inventor
修平 川上
修平 川上
村上 徹司
徹司 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2014093103A priority Critical patent/JP6260439B2/ja
Priority to TW104112901A priority patent/TWI569714B/zh
Priority to KR1020150056956A priority patent/KR102402215B1/ko
Priority to CN201510204865.4A priority patent/CN105009753B/zh
Publication of JP2015208298A publication Critical patent/JP2015208298A/ja
Publication of JP2015208298A5 publication Critical patent/JP2015208298A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6260439B2 publication Critical patent/JP6260439B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Fertilizing (AREA)

Description

本発明は、たとえば、乗用型田植機などの苗移植機に関する。
HST(Hydro Static Transmission)を介して伝達される駆動力を利用して左右方向に往復移動させられる苗載せ台を備える田植機が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
さて、苗載せ台を左側または右側の端に寄せて停止させる端寄せは、典型的には、苗の消費量が左右方向においてできるだけ均一であることが要求される植付作業が行われる前、または折り畳み構造が苗載せ台の左右端部に採用される大型の田植機が軽トラックの荷台などに積載される植付作業が行われた後に行われる。
作業者は、端寄せを行わせたい場合には、苗載せ台が移動させられるようにHSTレバー操作および植付クラッチオンオフ操作を行い、苗載せ台が端に寄せられたタイミングを目視で確認して、苗載せ台が停止させられるように逆のHSTレバー操作または植付クラッチオンオフ操作を行わなければならない。
このように比較的に面倒な操作が必要となるので、端寄せは、作業者の負担が大きく、
作業時間および燃料の浪費が発生しやすい作業である。
もちろん、自動端寄せ機構を備える田植機も、知られている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2013−202011号公報 特開2012−196155号公報
しかしながら、前述された従来の自動端寄せ機構を備える田植機においては、作業者の意図に反した端寄せが行われてしまう恐れがあった。
本発明は、前述された従来の課題を考慮し、作業者の意図に反した端寄せが行われてしまう恐れを低減することが可能な苗移植機を提供することを目的とする。
第1の本発明は、走行車体(2)に苗植付部(4)を設け、該苗植付部(4)に駆動力を伝動する変速装置(23)を設け、該変速装置(23)の出力を操作する変速操作部材(111)を設け、該苗植付部(4)に前記変速装置(23)から伝動される駆動力により左右方向に移動する苗載置部材(51)を設け、前記苗植付部(4)への伝動を入切する植付クラッチ機構(120)を設けた苗移植機において、
前記苗載置部材(51)を左右どちらか一側端部まで移動させて停止させる端寄せ制御を行う制御装置(160)を設け、端寄せ制御を入切する端寄せ入切操作部(150)を設け、
該制御装置(160)は、前記端寄せ入切操作部(150)を入操作してから、前記植付クラッチ機構(120)を接続すると共に、前記変速操作部材(111)の操作により前記変速装置(23)の出力を所定値以上にすると端寄せ制御を行い、
前記変速装置(23)は、HSTであり、
前記端寄せ入切操作部(150)は、端寄せモードのオンオフを行うためのスイッチであり、
前記制御装置(160)は、開始された端寄せ制御の実行を終了するとともに、前記植付クラッチ機構(120)を切断し、前記HSTのHSTトラニオン軸の開度をゼロに変更し、前記端寄せモードをオフ状態にし、
前記変速装置(23)が出力状態でないとき、前記制御装置(160)は、前記端寄せ入切操作部(150)が操作される度に端寄せ制御の入切を切り替えると共に、
前記変速装置(23)が出力状態であるときに端寄せ入切操作部(150)が操作されると、前記制御装置(160)は、端寄せ制御中であれば端寄せ制御を中断し、
端寄せ制御中でなければ前記端寄せ入切操作部(150)の操作を受け付けないことを特徴とする苗移植機である。
の本発明は、前記制御装置(160)は、端寄せ制御中に前記植付クラッチ機構(120)が切断されるか、あるいは前記変速操作部材(111)の操作により変速装置(23)の出力が所定値未満になると端寄せ制御を中断することを特徴とする請求項に記載の苗移植機である。
の本発明は、前記植付クラッチ機構(120)が切状態になり端寄せ制御が中断されているとき、該植付クラッチ機構(120)を入状態にすると、前記制御装置(160)は、前記端寄せ入切操作部(150)が入操作されており、且つ前記変速操作部材(111)が変速装置(23)の出力を所定値以上にする位置に操作されていれば、端寄せ制御を再開することを特徴とする請求項に記載の苗移植機である。
の本発明は、前記変速操作部材(111)の操作により変速装置(23)の出力が所定値未満になり端寄せ制御が中断されているとき、該変速操作部材(111)の操作により変速装置(23)の出力が所定値以上になると、前記制御装置(160)は、前記端寄せ入切操作部(150)が入操作されており、且つ前記植付クラッチ機構(120)が接続されていれば、端寄せ制御を再開することを特徴とする請求項に記載の苗移植機である。
の本発明は、前記端寄せ入切操作部(150)を切状態にして端寄せ制御を中断するとき、前記制御装置(160)は、前記植付クラッチ機構(120)を切断すると共に、前記変速装置(23)を非出力状態とすることを特徴とする請求項に記載の苗移植機である。
の本発明は、前記端寄せ制御が行われているとき、前記制御装置(160)は、前記変速操作部材(111)の操作にかかわらず変速装置(23)の出力を一定に保つことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の苗移植機である。
(削除)
第1の本発明によって、端寄せ入切操作部(150)を入操作してから、植付クラッチ機構(120)を接続すると共に、変速操作部材(111)の操作により変速装置(23)の出力を所定値以上にしたときに端寄せ制御が行われるので、作業者の意図に反した端寄せが行われることが防止される。
そして、第1の本発明によって、変速装置(23)が出力状態で、且つ端寄せ制御中でないときは、端寄せ入切操作部(150)の操作を受け付けないことにより、苗の植付作業中に端寄せ制御が開始されることを防止できるので、作業者の意図に反した端寄せが行われることが防止される。
の本発明によって、第の本発明の効果に加えて、植付クラッチ機構(120)が切断されるか、あるいは変速装置(23)の出力が所定値未満になると端寄せ制御が中断されるので、端寄せ入切操作部(150)以外でも端寄せ制御を中断することができる。
の本発明によって、第の本発明の効果に加えて、植付クラッチ機構(120)の切断により端寄せ制御が中断されても、端寄せ入切操作部(150)が入操作されており、且つ変速装置(23)の出力が所定値以上であれば、植付クラッチ機構(120)を接続すると端寄せ制御を再開できるので、誤操作により植付クラッチ機構(120)を切操作しても端寄せ制御を最初からやり直す必要がなく、作業能率が向上する。
の本発明によって、第の本発明の効果に加えて、変速装置(23)の出力が所定値未満になることにより端寄せ制御が中断されても、端寄せ入切操作部(150)が入操作されており、且つ植付クラッチ機構(120)が接続状態であれば、変速装置(23)の出力を所定値以上にすると端寄せ制御を再開できるので、誤操作により変速操作部材(111)を操作しても端寄せ制御を最初からやり直す必要がなく、作業能率が向上する。
の本発明によって、第の本発明の効果に加えて、端寄せ操作部材(150)を操作して端寄せ制御を切状態にしたとき、植付クラッチ機構(120)を切断すると共に、変速装置(23)を非出力状態に変更することにより、作業者の意図に反した端寄せが行われてしまう恐れをより低減することが可能である。
の本発明によって、第1から第のいずれかの本発明の効果に加えて、端寄せ制御中は、変速操作部材(111)の操作にかかわらず変速装置(23)の開度を一定開度に保つので、苗載せ台の停止位置の正確性が向上した端寄せ制御の実行を継続することが可能である。
(削除)
本発明における実施の形態の田植機の左側面図 本発明における実施の形態の田植機の上面図 本発明における実施の形態の田植機の動力伝達系のブロック図 本発明における実施の形態の田植機の制御系のブロック図 本発明における実施の形態の田植機の制御ルーチンを説明する流れ図 本発明における実施の形態の田植機の端寄せモードオンオフ操作ルーチンを説明する流れ図 本発明における実施の形態の田植機の模式的な背面図(その一) 本発明における実施の形態の田植機の模式的な背面図(その二) (a)本発明における実施の形態の田植機の電磁比例流量制御弁の油圧回路図、(b)本発明における実施の形態の田植機の電磁比例流量制御弁の平面図
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
なお、本明細書においては、前後、左右の方向基準は、運転席からみて、車体の走行方向を基準として、前後、左右の基準を規定している。
まず、図1および2を主として参照しながら、本実施の形態の田植機8の構成について具体的に説明する。
ここに、図1は、本発明における実施の形態の田植機8の左側面図であり、図2は、本発明における実施の形態の田植機8の上面図である。
図1においては走行車体2を備える乗用型の8条植えの田植機8の側面視における状態が図示されており、図2においては平面視における状態が図示されている。
なお、田植機8は、本発明の苗移植機の一例である。
田植機8は、走行車体2の後側に昇降リンク機構3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10及び左右一対の後輪11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10が各々取り付けられている。
又、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11が取り付けられている。
エンジン20は、メインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。
ミッションケース12に伝達された回転動力は、ミッションケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13に伝達されて前輪10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18に伝達されて後輪11を駆動する。
又、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構によって施肥装置5へ伝動される。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に運転席31が設置されている。運転席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10を操向操作する操縦ハンドル34が設けられている。
エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は一部格子状になっており(図2参照)、フロアステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下する構成となっている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41を備えている。上リンク40及び下リンク41は、それらの基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に、苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。
メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部との間に昇降油圧シリンダー46が設けられており、昇降油圧シリンダー46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4が略一定姿勢のまま昇降する。
苗植付部4は、8条植の構成で、フレームを兼ねる植付伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口51aに供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51aに供給すると苗送りベルト51bにより苗を下方に移送する苗載せ台51、苗取出口51aに供給された苗を苗植付具54によって圃場に植え付ける苗植付装置52等を備えている。
植付伝動ケース50の後部は、4つに分岐しており、分岐したそれぞれの後端部に植付駆動軸が回転自在に支承されており、この植付駆動軸の左右突出部にロータリーケース16の中央部が一体回転する構成で固定して取り付けられている。
更にロータリーケース16の両端部に植付回動軸を回転自在に支承し、これらの2つの植付回動軸のそれぞれに苗植付具54が取り付けられている。
苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にミドルフロート57とサイドフロート56がそれぞれ設けられている。これらフロート55、57、56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55、57、56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52により苗が植え付けられる。
各フロート55、57、56は、圃場表土面の凹凸に対応して前端側が上下動する如く回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が迎角制御センサー(図示せず)により検出され、その検出結果に対応して昇降油圧シリンダー46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
施肥装置5は、肥料タンク60に貯留されている粒状の肥料を繰出部61によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62でセンターフロート55及びサイドフロート56の左右両側に取り付けた施肥ガイド(図示せず)まで導き、施肥ガイドの前側に設けた作溝体(図示せず)によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込む構成となっている。ブロアー用電動モーター53で駆動するブロアー58で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバー59を経由して施肥ホース62に吹き込まれ、施肥ホース62内の肥料を風圧で強制的に搬送する構成となっている。
苗植付部4には第1整地ローター27a及び第2整地ローター27b(第1整地ローター27aと第2整地ローター27bの組み合わせを単に整地ローターと言うことがある)が取り付けられている。
又、苗載せ台51は、苗植付部4の全体を支持する左右方向と上下方向に幅一杯の矩形の支持枠体65の支持ローラ65aを利用してレール上を左右方向にスライドする構成である。
又、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく一対の予備苗枠38が設けられている。
つぎに、図3を主として参照しながら、本実施の形態の田植機8の動力伝達系の構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図3は、本発明における実施の形態の田植機8の動力伝達系のブロック図である。
前述されたように、ミッションケース12に伝達された回転動力は、走行動力と外部取出動力とに分離される。
そして、外部取出動力は、フィードケース180に伝達された後、苗植付具54に伝達されるとともに、施肥装置5にも伝達され、横送りネジ軸(図示せず)に伝達されて苗載せ台51を左右方向に往復移動させるために利用され、苗送り駆動軸(図示せず)に伝達されて苗送りベルト51bを駆動するためにも利用される。
後に詳述される、苗載せ台51を左側または右側の端に寄せて停止させる端寄せは、典型的には、苗の消費量が左右方向においてできるだけ均一であることが要求される植付作業が行われる前、または折り畳み構造が苗載せ台51の左右端部に採用される大型の田植機8が軽トラックの荷台などに積載される植付作業が行われた後に行われる。
このような場合には、通常、苗は苗載せ台51に積載されておらず、副変速レバー100の操作があらかじめ行われて走行動力は後輪11に伝達されていない。
したがって、作業者が端寄せを行わせたい場合における典型的な手順は、エンジン20は動力を発生しているが、副変速レバー100の副変速レバー操作量がゼロであって走行動力が後輪11に伝達されていないことを確認した上で、以下で詳述されるような所定の、端寄せモードオンオフ操作、HSTレバー操作および植付クラッチオンオフ操作を順に行う、といったものである。
そして、端寄せが行われるときには、苗植付装置52がそれぞれ有する、左右の苗植付具54への駆動力の伝達のオンオフ状態の切り替えを行う少数条クラッチ181の切断が作業者の少数条クラッチレバー操作に基づいてあらかじめ行われるとともに、苗植付部4が上昇させられることが望ましい。
なお、少数条クラッチ181の切断が行われると、対応する植付休止条での、苗送りベルト51bによる苗送り、および施肥装置5による施肥も休止される。
つぎに、図4を主として参照しながら、本実施の形態の田植機8の制御系の構成および動作について具体的に説明する。
ここに、図4は、本発明における実施の形態の田植機8の制御系のブロック図である。
以下では、前述されたように、コントローラー160による端寄せ制御について詳述する。
苗載せ台51は、HST23を介して伝達される駆動力を利用して左右方向に往復移動させられ、植付クラッチ機構120は、駆動力の伝達のオンオフを行う。
より具体的には、苗載せ台51は、リードカム軸にリードメタルが接触させられているリードカム機構などの摺動機構によって左右方向に往復移動させられる。そして、植付クラッチサーボモーターなどの植付クラッチオンオフアクチュエーターを利用する植付クラッチ機構120の接続と切断との切り替えは、作業者の植付クラッチオンオフ操作に基づいた植付クラッチスイッチ121からの命令、またはコントローラー160からの命令に応じて行われる。さらに、植付クラッチ機構120が接続されているか切断されているかは、植付クラッチセンサー122によって検出される。
HSTレバー111は、作業者が、HST23のHSTトラニオン軸112の開度の変更を行うためのレバーである。
より具体的には、HSTサーボモーターなどのHST出力可変アクチュエーターを利用するHSTトラニオン軸112の開度の変更は、作業者のHSTレバー操作に基づいたHSTレバー111からの命令、またはコントローラー160からの命令に応じて行われる。そして、HSTレバー操作量は、ポテンショメーターなどを利用するHSTセンサー113によって検出され、HSTトラニオン軸112の開度も、HSTセンサー113によって検出される。
端寄せモードスイッチ150は、作業者が、苗載せ台51を左側または右側の端に寄せて停止させる端寄せを行う端寄せモードのオンオフを行うためのスイッチである。
端寄せモードフラグ171は、メモリー170に格納されているフラグである。エラーなどが発生していなければ、端寄せモードフラグ171は、端寄せモードがオン状態である場合にはオン状態であり、端寄せモードがオフ状態である場合にはオフ状態である。
苗載せ台51が端に寄せられたか否かは、リミットスイッチなどを利用する端寄せセンサー131によって検出される。
作業者の設定株間切替レバー操作に基づいた設定株間は、設定株間センサー141によって検出される。
つぎに、図5を主として参照しながら、本実施の形態の田植機8の端寄せ制御について具体的に説明する。
ここに、図5は、本発明における実施の形態の田植機8の制御ルーチンを説明する流れ図である。
ステップS101〜S109を有するこのような制御ルーチンは、常に実行されている。そして、後述されるように、端寄せ制御実行開始条件が満足されている場合には、コントローラー160は、端寄せを行う端寄せ制御の実行を開始する。
(ステップS101)コントローラー160は、制御ルーチンをスタートし、端寄せ制御実行フラグ172がオン状態であるか否かを判断する。
端寄せ制御実行フラグ172は、メモリー170に格納されているフラグである。エラーなどが発生していなければ、端寄せ制御実行フラグ172は、端寄せ制御が実行されている場合にはオン状態であり、端寄せ制御が実行されていない場合にはオフ状態である。
(ステップS102)コントローラー160は、端寄せ制御実行フラグ172がオフ状態であると判断した(ステップS101)場合には、端寄せ制御実行開始条件が満足されているか否かを判断する。
端寄せ制御実行開始条件は、(1)植付クラッチ機構120が接続されており、(2a)HST23のHSTトラニオン軸112の開度が第一基準値を上回っており、(3)端寄せモードがオン状態である、という条件である。
第一基準値は、たとえば、前進側の80%である。
苗載せ台51が端に寄せられたか否かを端寄せセンサー131で検出することができるものの、PTO(Power Take Off)軸の回転数が小さい場合には、PTO
軸の回転が不安定になりやすく、苗載せ台51の慣性の影響などが大きくなり、端に寄せて停止させられるべき苗載せ台51の停止位置がずれてしまうことがある。そこで、第一基準値は、ある程度は大きいことが望ましい。HSTレバー111は、エンジン20のスロットル機構を操作するためのアクセルペダルと機械的に連結されている。したがって、第一基準値が大きいと、エンジン20のスロットル機構操作量が大きくなり、十分なエンジン20の回転数が得られ、PTO軸の回転が安定するので、苗載せ台51の停止位置の正確性が向上する。
端寄せ制御実行開始条件がこのように厳格であるので、作業者の意図に反した端寄せが行われてしまう恐れが低減される。
(ステップS103)コントローラー160は、端寄せ制御実行開始条件が満足されていないと判断した(ステップS102)場合には、端寄せ制御実行停止処理を行った後に、制御ルーチンにおいてリターン処理を行う。
端寄せ制御実行停止処理は、少なくとも、端寄せ制御実行フラグ172がオフ状態であることを確認し、端寄せを行う端寄せ制御の実行を停止する処理である。
(ステップS104)コントローラー160は、端寄せ制御実行開始条件が満足されていると判断した(ステップS102)場合には、端寄せを行う端寄せ制御の実行を開始する。
すなわち、コントローラー160は、端寄せ制御実行開始条件が満足されていると判断した(ステップS102)場合には、端寄せ制御実行開始処理を行った後に、制御ルーチンにおいてリターン処理を行う。
端寄せ制御実行開始処理は、少なくとも、端寄せ制御実行フラグ172をオン状態にし、端寄せを行う端寄せ制御の実行を開始する処理である。
(ステップS105)コントローラー160は、端寄せ制御実行フラグ172がオン状態であると判断した(ステップS101)場合には、端寄せ制御実行継続条件が満足されているか否かを判断する。
端寄せ制御実行継続条件は、(1)植付クラッチ機構120が接続されており、(2b)HSTトラニオン軸112の開度が第一基準値以下の第二基準値を上回っており、(3)端寄せモードがオン状態である、という条件である。
第二基準値は、たとえば、前進側の75%である。
第一基準値が第二基準値より5(=80−75)%程度は大きいので、端寄せ制御実行継続条件が余りにも簡単に満足されなくなってしまうことが抑制され、端寄せ制御の実行の開始と中断とが繰り返されるチャタリングも発生しにくい。
(ステップS106)コントローラー160は、端寄せ制御実行継続条件が満足されていないと判断した(ステップS105)場合には、開始された端寄せ制御の実行を中断する。
すなわち、コントローラー160は、端寄せ制御実行継続条件が満足されていないと判断した(ステップS105)場合には、端寄せ制御実行中断処理を行った後に、制御ルーチンにおいてリターン処理を行う。
端寄せ制御実行中断処理は、少なくとも、端寄せ制御実行フラグ172をオフ状態にし、開始された端寄せ制御の実行を中断する処理である。
苗載せ台51の移動は速やかに中断されるので、苗植付部4が破損する恐れが低減され、植付が行われている場合においては、空植えなどが発生しにくい。
なお、植付クラッチ機構120が切断されているために、端寄せ制御実行継続条件が満足されていない場合には、コントローラー160は、開始された端寄せ制御の実行を中断するとともに、HSTトラニオン軸112の開度をゼロに変更し、端寄せモードのオン状態を維持してもよい。
また、HSTトラニオン軸112の開度が第二基準値を上回っていないために、端寄せ制御実行継続条件が満足されていない場合には、コントローラー160は、開始された端寄せ制御の実行を中断するとともに、植付クラッチ機構120を切断し、HSTトラニオン軸112の開度をゼロに変更し、端寄せモードのオン状態を維持してもよい。
HSTトラニオン軸112の開度がゼロに変更されても、HSTレバー111の操作位置は変更されないので、作業者は、中断された端寄せ制御の実行を再開させたい場合には、HSTレバー111の操作位置を中立位置に戻してから第一基準値に対応する位置に変更する明示的なHSTレバー操作を、意図的に行わなければならない。
そして、作業者は、そのような場合には、植付クラッチオンオフ操作をさらに行わなければならないが、端寄せモードオンオフ操作をわざわざ行わなくてもよい。
したがって、作業者の意図に反した端寄せが行われてしまう恐れが低減されるとともに、作業者は容易に端寄せ制御の実行を再開させることができ、副変速レバー100の副変速レバー操作量がゼロでないために走行動力が後輪11に伝達され得る場合であっても、田植機8が走行し始めてしまう恐れが低減される。
また、端寄せモードがオフ状態であるために、端寄せ制御実行継続条件が満足されていない場合には、コントローラー160は、開始された端寄せ制御の実行を中断するとともに、植付クラッチ機構120を切断し、HSTトラニオン軸112の開度をゼロに変更してもよい。
作業者は、中断された端寄せ制御の実行を再開させたい場合には、HSTレバー111の操作位置を中立位置に戻してから第一基準値に対応する位置に変更する明示的なHSTレバー操作を、やはり意図的に行わなければならない。
そして、作業者は、そのような場合には、植付クラッチオンオフ操作および端寄せモードオンオフ操作をさらに行わなければならない。
したがって、作業者の意図に反した端寄せが行われてしまう恐れが低減され、副変速レバー100の副変速レバー操作量がゼロでないために走行動力が後輪11に伝達され得る場合であっても、田植機8が走行し始めてしまう恐れが低減される。
(ステップS107)コントローラー160は、端寄せ制御実行継続条件が満足されていると判断した(ステップS105)場合には、端寄せ制御実行継続処理を行う。
端寄せ制御実行継続処理は、少なくとも、端寄せ制御実行フラグ172がオン状態であることを確認し、開始された端寄せ制御の実行を継続する処理である。
なお、開始された端寄せ制御の実行が継続されている場合には、コントローラー160は、HSTトラニオン軸112の開度を変更する、HSTレバー111を利用しての作業者のHSTレバー操作を無効にし、HSTトラニオン軸112の開度を一定開度に保ってもよい。
苗載せ台51が端に寄せられたか否かを端寄せセンサー131で検出することができるものの、PTO軸の回転数が不安定である場合には、苗載せ台51の慣性の影響などが大きくなり、端に寄せて停止させられるべき苗載せ台51の停止位置がずれてしまうことがある。HSTトラニオン軸112の開度が一定開度に保たれると、PTO軸の回転数が安定するので、苗載せ台51の停止位置の正確性が向上する。
そして、開始された端寄せ制御の実行が継続されている場合には、コントローラー160は、DFI(Direct Fuel Injection)電動制御などを利用し、エンジン20の回転数を一定回転数に保ってもよい。エンジン20の回転数が一定回転数に保たれると、PTO軸の回転数が安定するので、苗載せ台51の停止位置の正確性が向上する。
また、一定開度は、行われている植付の設定株間に応じて変更されてもよい。
疎植が行われる場合におけるように設定株間が大きいと、PTO軸の回転数が小さくなりやすく、苗載せ台51の移動速度が小さくなりやすいので、端に寄せて停止させられるべき苗載せ台51の停止位置が車体中央側にずれてしまうことがある。疎植が行われる場合には、一定開度が標準設定株間開度より大きくなるように変更されると、PTO軸の回転数が大きくなり、苗載せ台51の移動速度が大きくなるので、苗載せ台51の停止位置の正確性が向上する。
(ステップS108)コントローラー160は、端寄せ制御実行継続処理を行った(ステップS107)後に、苗載せ台51は端に寄せられたか否かを判断する。
(ステップS109)コントローラー160は、苗載せ台51は端に寄せられていないと判断した(ステップS108)場合には、制御ルーチンにおいてそのまま直ちにリターン処理を行い、苗載せ台51は端に寄せられたと判断した(ステップS108)場合には、端寄せ制御実行終了処理を行った後に、制御ルーチンにおいてリターン処理を行う。
端寄せ制御実行終了処理は、少なくとも、前述された端寄せ制御実行開始条件が満足されないようにし、端寄せ制御実行フラグ172をオフ状態にし、開始された端寄せ制御の実行を終了する処理である。
なお、コントローラー160は、開始された端寄せ制御の実行を終了するとともに、植付クラッチ機構120を切断し、HSTトラニオン軸112の開度をゼロに変更し、端寄せモードをオフ状態にしてもよい。
もちろん、コントローラー160は、開始された端寄せ制御の実行を終了するとともに、端寄せモードをオフ状態にしなくてもよい。すると、作業者は、他方の端への端寄せを行う端寄せ制御の実行を開始させたい場合には、オフ状態である端寄せモードをオン状態にする端寄せモードオンオフ操作をわざわざ行わなくてもよい。
以上においては、ステップS101〜S109を有する、常に実行されるべき制御ルーチンについて詳細に説明した。
なお、HSTトラニオン軸112の開度がゼロでない場合には、コントローラー160は、オフ状態である端寄せモードをオン状態にする、端寄せモードスイッチ150を利用しての作業者の端寄せモードオンオフ操作を無効にしてもよい。
より具体的には、作業者が端寄せモードオンオフ操作を行った場合には、コントローラー160は、前述された制御ルーチンを停止して割り込みで端寄せモードオンオフ操作ルーチンの実行を開始し、端寄せモードオンオフ操作ルーチンの実行を終了した後に制御ルーチンを開始してもよい。
そこで、図6を主として参照しながら、本実施の形態の田植機8の端寄せモードオンオフ操作ルーチンについて具体的に説明する。
ここに、図6は、本発明における実施の形態の田植機8の端寄せモードオンオフ操作ルーチンを説明する流れ図である。
HSTトラニオン軸112の開度がゼロであることはあり得ない場合、たとえば、植付が行われている場合には、作業者がオフ状態である端寄せモードをオン状態にする端寄せモードオンオフ操作を行っても、端寄せ制御の実行が開始されてしまわないので、空植えなどが発生しにくい。しかしながら、作業者がオン状態である端寄せモードをオフ状態にする端寄せモードオンオフ操作を行うと、端寄せモードスイッチ150を利用しての端寄せモードオンオフ操作は有効にされ、開始された端寄せ制御の実行は中断される。
(ステップS201)コントローラー160は、端寄せモードオンオフ操作が行われると、端寄せモードオンオフ操作ルーチンをスタートする。
(ステップS202)コントローラー160は、端寄せモードオンオフ操作が行われた(ステップS201)後に、HSTトラニオン軸112の開度はゼロであり、HSTレバー操作量もゼロであるか否かを判断する。
(ステップS203)コントローラー160は、HSTトラニオン軸112の開度はゼロであり、HSTレバー操作量もゼロであると判断しなかった(ステップS202)場合には、端寄せモードフラグ171がオフ状態であるか否かを判断する。
(ステップS204)コントローラー160は、HSTトラニオン軸112の開度はゼロであり、HSTレバー操作量もゼロであると判断した(ステップS202)場合には、端寄せモードフラグ171のオンオフ状態の切り替えをそのまま直ちに行い、HSTトラニオン軸112の開度はゼロであり、HSTレバー操作量もゼロであると判断しなかった(ステップS202)場合には、端寄せモードフラグ171がオン状態であると判断した(ステップS203)後に、端寄せモードフラグ171のオンオフ状態の切り替えを行う。
(ステップS205)コントローラー160は、HSTトラニオン軸112の開度はゼロであり、HSTレバー操作量もゼロであると判断した(ステップS202)場合には、端寄せモードフラグ171のオンオフ状態の切り替えをそのまま直ちに行った(ステップS204)後に、端寄せ制御実行フラグ172がオン状態であるか否かを判断し、HSTトラニオン軸112の開度はゼロであり、HSTレバー操作量もゼロであると判断せず(ステップS202)、端寄せモードフラグ171がオフ状態であると判断した(ステップS203)場合には、端寄せ制御実行フラグ172がオン状態であるか否かをそのまま直ちに判断し、HSTトラニオン軸112の開度はゼロであり、HSTレバー操作量もゼロであると判断せず(ステップS202)、端寄せモードフラグ171がオン状態であると判断した(ステップS203)場合には、端寄せモードフラグ171のオンオフ状態の切り替えを行った(ステップS204)後に、端寄せ制御実行フラグ172がオン状態であるか否かを判断する。
(ステップS206)コントローラー160は、端寄せ制御実行フラグ172がオフ状態であると判断した(ステップS205)場合には、端寄せモードオンオフ操作ルーチンにおいてそのまま直ちにエンド処理を行い、端寄せ制御実行フラグ172がオン状態であると判断した(ステップS205)場合には、端寄せモードオンオフ操作随伴処理を行った後に、端寄せモードオンオフ操作ルーチンにおいてエンド処理を行う。
端寄せモードオンオフ操作随伴処理は、少なくとも、端寄せ制御実行フラグ172をオフ状態にし、開始された端寄せ制御の実行を中断する処理である。
なお、コントローラー160は、開始された端寄せ制御の実行を中断するとともに、植付クラッチ機構120を切断し、HSTトラニオン軸112の開度をゼロに変更してもよい。
もちろん、コントローラー160は、開始された端寄せ制御の実行を中断するとともに、HSTトラニオン軸112の開度をそのまま維持してもよい。すると、作業者が田植機8の走行時にオン状態である端寄せモードをオフ状態にする端寄せモードオンオフ操作を行った場合であっても、車両走行速度が束縛されるなどの弊害が発生しにくい。
以下では、(A)苗載せ台51の傾き補正、および(B)苗植付部4の昇降を制御するための電磁比例流量制御弁200における背圧の印加に関する、本実施の形態の田植機8の構成および動作について具体的に説明する。
(A)図7および8を主として参照しながら、苗載せ台51の傾き補正に関する、本実施の形態の田植機8の構成および動作について説明する。
ここに、図7は、本発明における実施の形態の田植機8の模式的な背面図(その一)であり、図8は、本発明における実施の形態の田植機8の模式的な背面図(その二)である。
前述されたように、苗載せ台51は、HST23を介して伝達される駆動力を利用して左右方向に往復移動させられる。
しかしながら、苗載せ台51の慣性の影響などが大きくなると、左右方向に往復移動させられる苗載せ台51はローリングしてしまうので、苗載せ台51は上下方向に傾きやすい。
そこで、苗載せ台51の横枠の方向が水平な基準線Hに一致するように、ローリングの向きXとは逆の向きYに苗載せ台51を傾けるための駆動力を供給する電動モーター(図示せず)を利用して、苗載せ台51の上下方向の傾きを補正することが望ましい。
図7においては、苗載せ台51が左側の端に移動してきており、苗載せ台51は左上がりの向きにローリングしているので、苗載せ台51が左下がりの向きに押し戻されるように、苗載せ台51の上下方向の傾きが補正される。
図8においては、苗載せ台51が右側の端に移動してきており、苗載せ台51は右上がりの向きにローリングしているので、苗載せ台51が右下がりの向きに押し戻されるように、苗載せ台51の上下方向の傾きが補正される。
ところで、苗載せ台51の移動速度が大きいと、苗載せ台51の上下方向の傾きが大きくなりやすい。
そこで、苗載せ台51の移動速度に応じて基準線Hを変化させることが望ましい。
なお、苗載せ台51の移動速度は、左右方向に往復移動させられる苗載せ台51の横位置を検出する苗載せ台横位置検出ポテンショメーター(図示せず)によって検出される所定時間内における横位置の偏差に基づき、車両走行速度検出パルスなどを利用する判定を行って算出される。
もちろん、苗載せ台51の移動速度は、ポテンショメーターなどを利用するHSTセンサー113によって検出される、HSTレバー操作量およびHSTトラニオン軸112の開度を利用して算出されてもよい。
図7に示されているように、苗載せ台51が比較的に大きな移動速度で左側の端に移動してきている場合には、苗載せ台51は左上がりの向きに大きくローリングしているので、苗載せ台51が左下がりの向きに確実に押し戻されるように、基準線Hは左下がりの向きに変化させられて基準線H1となる。
図8に示されているように、苗載せ台51が比較的に大きな移動速度で右側の端に移動してきている場合には、苗載せ台51は右上がりの向きに大きくローリングしているので、苗載せ台51が右下がりの向きに確実に押し戻されるように、基準線Hは右下がりの向きに変化させられて基準線H2となる。
なお、基準線Hが苗載せ台51の移動速度に応じて変化させられるのではなく、電動モーター(図示せず)の駆動速度などが苗載せ台51の移動速度に応じて変化させられてもよい。
また、苗載せ台51の移動速度が大きくなりすぎないように、苗載せ台51の往復移動が制御されてもよい。
密植が行われる場合におけるように設定株間が小さいと、苗載せ台51が左右方向に往復移動させられる苗載せ台往復移動回数が大きくなりやすく、苗載せ台51の移動速度が大きくなりやすい。そこで、苗載せ台51の移動速度および車両走行速度などが、苗載せ台往復移動回数を検出するスイッチなどの検出結果を利用して制御されてもよい。
もちろん、このような苗載せ台往復移動回数を検出するスイッチなどの検出結果は、苗載せ台横位置検出ポテンショメーター(図示せず)の検出誤差などを補正するために利用されてもよい。
(B)図9(a)および(b)を主として参照しながら、苗植付部4の昇降を制御するための電磁比例流量制御弁200における背圧の印加に関する、本実施の形態の田植機8の構成および動作について説明する。
ここに、図9(a)は、本発明における実施の形態の田植機8の電磁比例流量制御弁200の油圧回路図であり、図9(b)は、本発明における実施の形態の田植機8の電磁比例流量制御弁200の平面図である。
電磁比例流量制御弁200は、電磁比例弁201、圧力補償弁202、L/Cフィルター211および212、ならびにリリーフバルブ213などを備えている。
電磁比例流量制御弁200の電流駆動周波数に関係する油圧脈動が、苗植付部4が下降されるときに、下げ側の電磁比例弁201の上流に設けられている圧力補償弁202の共振を惹起し、田植機8の機体振動が発生しやすい。
そこで、Tポート回路203に設けられる固定型または可変型の絞り弁204を利用して、一定の背圧の印加を下げ側の電磁比例弁201のTポート回路203において行うことが望ましい。
このような背圧の印加がTポート回路203において行われると、電磁比例減圧弁である電磁比例流量制御弁200の油圧脈動そのものが抑制されるので、田植機8の機体振動がほとんど発生しなくなる。
本発明における苗移植機は、作業者の意図に反した端寄せが行われてしまう恐れを低減することが可能であり、たとえば、乗用型田植機などの苗移植機に利用する目的に有用である。
5 施肥装置
8 田植機
11 後輪
20 エンジン
23 HST
51 苗載せ台
51b 苗送りベルト
52 苗植付装置
54 苗植付具
100 副変速レバー
111 HSTレバー
112 HSTトラニオン軸
113 HSTセンサー
120 植付クラッチ機構
121 植付クラッチスイッチ
122 植付クラッチセンサー
131 端寄せセンサー
141 設定株間センサー
150 端寄せモードスイッチ
160 コントローラー
170 メモリー
171 端寄せモードフラグ
172 端寄せ制御実行フラグ
180 フィードケース
181 少数条クラッチ
200 電磁比例流量制御弁
201 電磁比例弁
202 圧力補償弁
203 Tポート回路
204 絞り弁
211、212 L/Cフィルター
213 リリーフバルブ

Claims (6)

  1. 走行車体(2)に苗植付部(4)を設け、該苗植付部(4)に駆動力を伝動する変速装置(23)を設け、該変速装置(23)の出力を操作する変速操作部材(111)を設け、該苗植付部(4)に前記変速装置(23)から伝動される駆動力により左右方向に移動する苗載置部材(51)を設け、前記苗植付部(4)への伝動を入切する植付クラッチ機構(120)を設けた苗移植機において、
    前記苗載置部材(51)を左右どちらか一側端部まで移動させて停止させる端寄せ制御を行う制御装置(160)を設け、端寄せ制御を入切する端寄せ入切操作部(150)を設け、
    該制御装置(160)は、前記端寄せ入切操作部(150)を入操作してから、前記植付クラッチ機構(120)を接続すると共に、前記変速操作部材(111)の操作により前記変速装置(23)の出力を所定値以上にすると端寄せ制御を行い、
    前記変速装置(23)は、HSTであり、
    前記端寄せ入切操作部(150)は、端寄せモードのオンオフを行うためのスイッチであり、
    前記制御装置(160)は、開始された端寄せ制御の実行を終了するとともに、前記植付クラッチ機構(120)を切断し、前記HSTのHSTトラニオン軸の開度をゼロに変更し、前記端寄せモードをオフ状態にし、
    前記変速装置(23)が出力状態でないとき、前記制御装置(160)は、前記端寄せ入切操作部(150)が操作される度に端寄せ制御の入切を切り替えると共に、
    前記変速装置(23)が出力状態であるときに端寄せ入切操作部(150)が操作されると、前記制御装置(160)は、端寄せ制御中であれば端寄せ制御を中断し、
    端寄せ制御中でなければ前記端寄せ入切操作部(150)の操作を受け付けないことを特徴とする苗移植機。
  2. 前記制御装置(160)は、端寄せ制御中に前記植付クラッチ機構(120)が切断されるか、あるいは前記変速操作部材(111)の操作により変速装置(23)の出力が所定値未満になると端寄せ制御を中断することを特徴とする請求項に記載の苗移植機。
  3. 前記植付クラッチ機構(120)が切状態になり端寄せ制御が中断されているとき、該植付クラッチ機構(120)を入状態にすると、
    前記制御装置(160)は、前記端寄せ入切操作部(150)が入操作されており、且つ前記変速操作部材(111)が変速装置(23)の出力を所定値以上にする位置に操作されていれば、端寄せ制御を再開することを特徴とする請求項に記載の苗移植機。
  4. 前記変速操作部材(111)の操作により変速装置(23)の出力が所定値未満になり端寄せ制御が中断されているとき、該変速操作部材(111)の操作により変速装置(23)の出力が所定値以上になると、
    前記制御装置(160)は、前記端寄せ入切操作部(150)が入操作されており、且つ前記植付クラッチ機構(120)が接続されていれば、端寄せ制御を再開することを特徴とする請求項に記載の苗移植機。
  5. 前記端寄せ入切操作部(150)を切状態にして端寄せ制御を中断するとき、前記制御装置(160)は、前記植付クラッチ機構(120)を切断すると共に、前記変速装置(23)を非出力状態とすることを特徴とする請求項に記載の苗移植機。
  6. 前記端寄せ制御が行われて端寄せが開始された後は、前記制御装置(160)は、前記変速操作部材(111)の操作にかかわらず前記苗載置部材(51)の移動速度を一定に保つことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の苗移植機。
JP2014093103A 2014-04-28 2014-04-28 苗移植機 Active JP6260439B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014093103A JP6260439B2 (ja) 2014-04-28 2014-04-28 苗移植機
TW104112901A TWI569714B (zh) 2014-04-28 2015-04-22 苗移植機
KR1020150056956A KR102402215B1 (ko) 2014-04-28 2015-04-23 모종 이식기
CN201510204865.4A CN105009753B (zh) 2014-04-28 2015-04-27 苗移植机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014093103A JP6260439B2 (ja) 2014-04-28 2014-04-28 苗移植機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015208298A JP2015208298A (ja) 2015-11-24
JP2015208298A5 JP2015208298A5 (ja) 2016-12-15
JP6260439B2 true JP6260439B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=54400425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014093103A Active JP6260439B2 (ja) 2014-04-28 2014-04-28 苗移植機

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6260439B2 (ja)
KR (1) KR102402215B1 (ja)
CN (1) CN105009753B (ja)
TW (1) TWI569714B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104919953B (zh) * 2015-03-10 2016-09-28 浙江大学 一种链传动吊杯式钵苗栽植器及其移栽方法
JP6551201B2 (ja) * 2015-12-04 2019-07-31 井関農機株式会社 苗移植機
JP6959185B2 (ja) * 2018-06-27 2021-11-02 株式会社クボタ 田植機
JP7188429B2 (ja) * 2020-12-10 2022-12-13 井関農機株式会社 作業車両

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0514728Y2 (ja) * 1986-11-25 1993-04-20
JP4805651B2 (ja) * 2005-10-25 2011-11-02 三菱農機株式会社 移植機
JP2011015627A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機
JP2011045262A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Iseki & Co Ltd 作業車両
JP5785715B2 (ja) * 2011-01-11 2015-09-30 ヤンマー株式会社 田植機
JP2012157288A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP5784941B2 (ja) * 2011-03-18 2015-09-24 ヤンマー株式会社 田植機における苗載台の端寄せ装置
JP2012228913A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Iseki & Co Ltd 作業車両
JP5788708B2 (ja) * 2011-05-09 2015-10-07 ヤンマー株式会社 田植機
CN102771234B (zh) * 2011-05-09 2016-01-06 洋马株式会社 插秧机
JP2013090606A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2013202011A (ja) 2012-03-29 2013-10-07 Iseki & Co Ltd 苗移植機

Also Published As

Publication number Publication date
CN105009753A (zh) 2015-11-04
JP2015208298A (ja) 2015-11-24
TW201540172A (zh) 2015-11-01
TWI569714B (zh) 2017-02-11
KR102402215B1 (ko) 2022-05-26
KR20150124395A (ko) 2015-11-05
CN105009753B (zh) 2017-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6260439B2 (ja) 苗移植機
JP2015208298A5 (ja)
JP5772222B2 (ja) 作業車両
TWI484901B (zh) Seedling transplanting machine
JP2009207391A (ja) 田植機
JP2012244939A5 (ja)
JP4832849B2 (ja) 移植機
JP2010119363A (ja) 旋回連動制御式の作業車両
JP6380599B2 (ja) 苗移植機
JP5761298B2 (ja) 苗移植機
JP5743841B2 (ja) 乗用移植機
JP5088402B2 (ja) 田植機
JP2014155462A5 (ja)
KR101709593B1 (ko) 모종 이식기
JP2014155462A (ja) 苗移植機
JP2013066391A (ja) 苗移植機
JP5821201B2 (ja) 田植機
JP6128078B2 (ja) 苗移植機
JP2013014172A (ja) 作業車両
JP6791657B2 (ja) 自動操舵制御装置
JP2009273480A (ja) 田植機
JP5212236B2 (ja) 作業車両
JP5504642B2 (ja) 農作業機
JP2012159015A5 (ja)
JP2022150112A (ja) 移植機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161026

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6260439

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150