JP6260252B2 - インプリントモールド、インプリントモールドの製造方法、及びパターン形成方法 - Google Patents

インプリントモールド、インプリントモールドの製造方法、及びパターン形成方法 Download PDF

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本発明は、凹凸パターンを有するインプリントモールド、そのインプリントモールドを製造する方法、及びインプリントモールドの凹凸パターンを転写して転写材料にパターンを形成する方法に関する。
近年、種々の用途に応じて、特定の微細な凹凸パターン(3次元構造パターン)を形成する方法が求められている。
例えば、半導体デバイス、光学素子、配線回路、データストレージメディア(ハードディスク、光学メディアなど)、医療用部材(分析検査用チップ、マイクロニードルなど)、バイオデバイス(バイオセンサ、細胞培養基板など)、精密検査機器用部材(検査プローブ、試料保持部材など)、ディスプレイパネル、パネル部材、エネルギーデバイス(太陽電池、燃料電池など)、マイクロ流路、マイクロリアクタ、MEMSデバイス、インプリントモールド、フォトマスクなどの用途が挙げられる。
このような微細な凹凸パターンを形成する方法として、インプリント法と呼ばれるパターン転写技術が提案されている(例えば、非特許文献1を参照)。
インプリント法は、最終的に転写すべき凹凸パターンのネガポジ反転像に対応する凹凸パターンが形成されたインプリントモールドと呼ばれる原版を、転写材料に型押しし、その状態で転写材料を硬化させることで、凹凸パターンの転写を行うものである。繰り返し転写をすることで、容易に微細なパターンを形成することが出来る。
例えば、特許文献1では、熱により転写材料を硬化させる熱インプリント法が提案されている。
また、例えば、特許文献2には、露光により転写材料を硬化させる光インプリント法が提案されている。
一例として、図1により、従来の一般的な光インプリント法によるパターン形成について説明する。
まず、図1(a)に示すように、転写基板111上に、転写材料112を積層し、凹凸パターンが形成されたインプリントモールド110を対向して配置する。
次に、図1(b)に示すように、転写材料112とインプリントモールド110とを接触させ、その状態でUV光113を照射して転写材料112を硬化させる。
次に、図1(c)に示すように、転写基板111からインプリントモールド110を剥離し遠ざけることで、転写パターン114を有するパターン形成体を得る。
また、図1(d)に示すように、転写基板111上には、インプリントモールド110の凸部で押された部分が薄い樹脂膜として残るため、ORIE法などにより、残膜を除去しても良い。
特開2004−335012号公報 特開2000−194142号公報
アプライド・フィジクス・レターズ(Applied Physics Letters)、vol.67、P.3314、1995年
インプリントモールドに形成された凹凸パターンにおいて、同一基板内のパターン部に疎密の偏りがある場合(図2(a))、密領域123と疎領域124とで充填される転写材料の量が異なるため、形成される転写パターン125に生じる残膜の分布に偏りが生じる(図2(b))。この偏った残膜分布は、密領域123における転写パターン125の高さと疎領域124における転写パターン125の高さとのズレに結びつく。
また、ORIE法による残膜を除去する工程においては、転写パターン125が残膜層と共にエッチングされるため、密領域123における転写パターン125の高さと疎領域124における転写パターン125の高さとのズレが生じていると、残膜除去後でも転写パターン126の高さに偏りが生じる(図2(c))という問題が起こる。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、インプリント法を用いて疎密の偏りがある凹凸パターンを転写させたときに、均一な残膜高さと、残膜除去後の均一な転写パターン高さとを形成可能な、インプリントモールド、その製造方法、及びこのインプリントモールドの凹凸パターンを転写して転写材料にパターンを形成する方法を提供することを目的とする。
請求項1に係わる発明は、基板の一方の面に形成された第1の凹凸パターン領域及び第2の凹凸パターン領域を備え、第1の凹凸パターン領域及び第2の凹凸パターン領域を転写基板上の転写材料に型押しすることで転写材料に第1の凹凸パターン領域及び第2の凹凸パターン領域に形成されたパターンに対応する転写パターンを形成するインプリントモールドであって、第1の凹凸パターン領域には、複数の第1の凹部により構成される第1の凹凸パターンが形成され、第2の凹凸パターン領域には、深さが第1の凹部と同じである複数の第2の凹部により構成される第2の凹凸パターンと、深さが第1の凹部よりも浅い複数の第3の凹部により構成される補助パターンとが形成され、第2の凹凸パターン領域における第2の凹凸パターンは、第1の凹凸パターン領域における第1の凹凸パターンよりも疎であり、第1の凹凸パターン領域及び第2の凹凸パターン領域を転写材料に型押ししたときに、転写基板上に形成された第1の凹部、第2の凹部及び第3の凹部に対応する転写パターン以外の部分からなる残膜層が均一となるように、補助パターンの第3の凹部に転写材料の一部が収容され、第3の凹部の開口寸法及び深さは、第1の凹部及び第2の凹部に収容される転写材料の体積に基づいて定められることを特徴とする。
請求項に係わる発明は、請求項1に記載のインプリントモールドを製造する方法であって、基板の上面に、第1ハードマスク層と第1レジスト材料とを順に塗膜する工程と、第1レジスト材料をパターニングして、第1の凹凸パターン及び第2の凹凸パターンに対応したレジストマスクを形成する工程と、レジストマスクを用いて第1ハードマスク及び基板をエッチングし、第1の凹凸パターン及び第2の凹凸パターンを形成する工程と、第1の凹凸パターン及び第2の凹凸パターンが形成された基板の上面に、第2ハードマスク層と第2レジスト材料とを順に塗膜する工程と、第2レジスト材料をパターニングして、補助パターンに対応した補助レジストマスクを形成する工程と、補助レジストマスクを用いて第2ハードマスク及び基板をエッチングし、補助パターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
請求項に係わる発明は、パターン形成体の形成方法であって、請求項1に記載のインプリントモールドを転写材料に型押して、転写基板上に、第1の凹部、第2の凹部及び第3の凹部に対応する転写パターン並びに均一な残膜層を形成する工程と、第3の凹部に対応する転写パターン及び残膜層を除去する工程とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、凹凸パターン領域を転写材料に型押ししたときに形成される残膜量が均一(一定)となるように、凹凸パターン領域内に補助パターンを設けている。これにより、転写時における凹凸パターン領域に充填される転写材料の量を均一化することが出来る。よって、疎密の偏りがある凹凸パターンを有するインプリントモールドを用いても、均一な高さの残膜を形成することが可能で、また残膜除去後でも均一な高さのパターンを形成することが可能となる。
従来の光インプリント法によるパターン形成体の形成過程を示す説明用断面図 転写材料の充填の様子を示す説明用断面図 本発明に係るインプリントモールドを用いたパターン形成体の作製工程を示す説明用断面図 本発明に係るインプリントモールドの体積を計量する工程を示す断面図 本発明のインプリントモールドの製造工程を示す説明用断面図
以下、本発明の実施の形態について、図3から図5に基づいて詳細に説明する。
1.インプリントモールドの形状
本発明の一実施形態に係るインプリントモールド130は、図3に示すように、転写材料132に凹凸からなるパターンを転写するためのものである。
本実施形態のインプリントモールド130は、基板の上面に、パターンを転写するための疎密の偏りがある凹凸パターン133及び134が、混在して形成されている。さらに、本実施形態のインプリントモールド130は、基板の上面に、転写対象の転写材料132に均一な残膜高さ及び残膜除去後の均一なパターン高さを形成するための補助パターン135が設けられている。
本実施形態のインプリントモールド130は、特定のインプリント法に限定されることなく、公知のインプリント法を広範に適用することが出来る。例えば、光インプリント、熱インプリント、ゾルゲルインプリントなどのインプリント法が挙げられる。
また、インプリントモールド130の基板としては、使用するインプリント法に適するように適宜選択することが出来る。例えば、石英ガラス、シリコンなどが挙げられる。
また、凹凸パターン133及び134は、転写材料132に転写するパターンに応じて設計可能である。例えば、ラインアンドスペース(Line&Space)やホール、ドット(Hole、Dot)パターンなどが挙げられる。段差は、一段に限定されることなく多段の階段状であっても良い。
補助パターン135は、凹凸パターン133及び/又は134の領域内に設けられた凹状のパターンである。図3では、凹凸パターン134の領域内に補助パターン135が設けられている例を示している。この補助パターン135に転写材料の一部を収容することで、疎密の偏りがある凹凸パターン133及び134を転写材料132へ型押ししても、均一な残膜高さを持つ転写パターン136を形成することが出来る(図3(b))。また、残膜の高さが均一なので残膜を除去した後でも均一な高さを持つパターン137を形成可能である(図3(c))。
なお、補助パターン135は、図3に示した箇所に限らず、インプリントモールド130と転写材料132とが接触する面内において、任意の位置に設けることが出来る。
すなわち、インプリントモールド130は、基板の一方の面に形成された疎密の偏りがある凹凸パターン133及び134と、補助パターン135とを有する、凹凸パターン領域を備えている。この凹凸パターン133及び134は、凹部と凸部の組み合わせからなる。
インプリントモールド130は、凹凸パターン133及び134を転写材料132に型押しすることで、転写材料132に凹凸パターン133及び134に対応する転写パターン136を形成するものである。
補助パターン135は、凹凸パターン133及び134の領域内にあり、転写材料132の一部を収容する凹状部を備えている。この凹状部は、転写材料132が凹凸パターン133及び134の領域内における流動量を制御する幅と高さで形成されている。
2.インプリントモールドに形成する凹状部の決定方法
次に、本発明の一実施形態に係るインプリントモールドに形成される補助パターン135における凹状部のサイズを決定する手法について、図4を用いて説明する。
なお、下記の例では、凹状部の断面積を用いて補助パターン135を決定する手法を説明するが、断面積の代わりに凹状部の体積を用いて補助パターン135を決定しても良い。言い換えると、凹状部の幅と高さは、凹凸パターン133及び134に収容される転写材料132の体積、あるいは、面積に基づいて定められる。
図4(a)に示すように、パターンエリアP及びパターン高さHのインプリントモールド130において、密領域である凹凸パターン133の凹状部幅をSと、凸状部幅をLとする。また、転写基板131上に積層した転写材料132の膜厚をhと、形成される残膜高さをhとすると、下記に示すような式にて表すことが可能である。なお、nは、凹凸パターン133のパターンエリアPに含まれる凹状部の数である。
nS・H + P・h = P・h ……(1)
図4(b)に示すように、パターンエリアP及びパターン高さHのインプリントモールドにおいて、疎領域である凹凸パターン134の凹状部幅をSと、凸状部幅をLとする。また、転写基板131上に積層した転写材料132の膜厚をhと、形成される残膜高さをhとすると、下記に示すような式にて表すことが可能である。なお、mは、凹凸パターン134のパターンエリアPに含まれる凹状部の数である。
mS・H + P・h = P・h ……(2)
上述した式1及び式2における残膜高さhとhとを等しくさせるため、凹状部幅S及びパターン高さHを持つ補助パターン135を、凹凸パターン134の疎領域内に形成すると、下記に示すような式にて表すことが可能である(図4(c))。
mS・H + P・h + S・H = P・h ……(3)
図4に示すインプリントモールド130及び転写材料132は、同一基板面内であることから、式(1)及び(3)の右辺は等しく、式を整理すると、補助パターン135は下記に示すような式にて表すことが可能である。但し、H>Hの条件を満たすとき成り立つ。
・H = nS・H − mS・H ……(4)
上記式4を満たすような補助パターン135の配置、凹状部の高さ、及び開口寸法を任意に設けることが出来る。
このように補助パターン135の凹状部の配置、高さ、及び開口寸法を制御することで、疎密の偏りがある凹凸パターンを有するインプリントモールドを転写材料に接触させても、均一な高さの残膜を形成することが出来る。
3.インプリントモールドの製造方法
次に、本発明の一実施形態に係るインプリントモールド130の製造方法について、図5を用いて説明する。
まず、図5(a)に示すように、基板140の上面に、ハードマスク層141とレジスト材料142とを順に塗膜する(第1の工程)。このハードマスク層141の形成方法としては、ハードマスク層141に選択した材料に応じて、適宜公知の薄膜形成法を用いて形成して良い。例えば、スパッタ法などを用いられる。
基板140は、用途に応じて適宜選択して良い。例えば、シリコン基板、石英基板、サファイア基板、SOI基板などが用いられる。ハードマスク層141は、選択した基板140に対して、エッチング選択比が高い材料であれば良い。
また、基板140は、石英基板であり、ハードマスク層141は、クロムからなる層であることが好ましい。石英基板は、一般的な露光光に対して透過性を有しており、特に、光インプリント法に用いるインプリントモールドや、フォトマスクなどの製造工程に本発明のパターン形成方法を用いる場合に好適である。この場合、石英基板に対するハードマスク層141としてはクロムからなる層を用いることで、一般的なエッチング条件において、ハードマスク層141を基板140に対してエッチング選択比を高く設定することが出来る。これにより、後述する凹凸用レジストパターン143の形成において、基板の帯電(チャージアップ)を抑制することが出来る。
レジスト材料142は、パターニングを行うフォトリソグラフィや電子線などに応じて、適宜選択して良い。また、レジスト材料142の塗膜形成方法としては、粘度に応じて適宜公知の薄膜形成技術を用いれば良い。例えば、ダイコート法、スピンコート法などを用いても良い。
次に、図6(b)に示すように、凹凸用レジストパターン143のパターニング工程に移行する。このパターニング工程では、レジスト材料142に、電子線を用いた後に現像処理を行って、凹凸用レジストパターン143を形成する(第2の工程)。現像処理は、用いたレジスト膜に応じて適宜行って良い。また、フォトリソグラフィ法を用いても良い。
次に、図5(c)に示すように、凹凸用レジストパターン143をマスクとして、ハードマスク層141にエッチングを行い、凹凸用ハードマスクパターン144を形成する(第3の工程)。この場合のエッチングとしては、適宜公知の方法により行って良い。例えば、ドライエッチング、ウェットエッチングなどを行っても良い。エッチングの条件は、用いたレジスト/基板に応じて、適宜調節して良い。
次に、図5(d)に示すように、凹凸用ハードマスクパターン144をマスクとして、基板140に凹凸用レジストパターン143側からエッチングを行い、基板140の上面に凹凸パターンを形成する(第4の工程)。その後、凹凸用ハードマスクパターン144を除去することにより、図5(e)に示す凹凸用石英パターン145が作製される(第5の工程)。この場合のエッチングとしては、適宜公知のエッチング方法を用いて良く、例えば、ドライエッチング、ウェットエッチングなどを行っても良い。また、エッチングの条件は、用いたハードマスク層/基板に応じて、適宜調節して良い。
続いて、図5(f)及び図5(g)に示すように、凹凸用石英パターン145の上面にハードマスク層141(第6の工程)とレジスト材料142とを順に塗膜する(第7の工程)。このハードマスク層141及びレジスト材料の形成方法としては、第1の工程と同様である。
次に、図5(h)に示すように、補助レジストパターン146のパターニング工程に移行する(第8の工程)。このパターニング方法は、第2の工程と同様である。また、補助レジストパターン146が形成される領域は、インプリントモールドと転写材料との接触する面内において、任意の位置に設けることが出来る。また、補助レジストパターンの開口寸法は、上述した式4中の凹状部幅Sにあたり、式4を満たすよう任意に設けることが出来る。
次に、図5(i)に示すように、補助レジストパターン146をマスクとして、ハードマスク層141にエッチングを行い、補助ハードマスクパターン147を形成する(第9の工程)。この補助ハードマスクパターン147の形成方法としては、第3の工程と同様である。
次に、図5(j)に示すように、補助ハードマスクパターン147をマスクとして、凹凸用石英パターン145に補助レジストパターン146側からエッチングを行い、凹凸用石英パターン145の上面に補助パターンを形成する(第10の工程)。その後、補助ハードマスクパターン147を除去することにより、図5(k)に示す補助パターン付きインプリントモールド148が作製される(第11の工程)。この場合のエッチングとしては、適宜公知のエッチング方法を用いて良く、例えば、ドライエッチング、ウェットエッチングなどを行っても良い。また、エッチングの条件は、用いたハードマスク層/基板に応じて、適宜調節して良い。
また、補助パターンの高さは、上述した式4中のパターン高さHにあたり、式4を満たすよう任意に設けることが出来る。
以上により、本発明のインプリントモールドを製造することが出来る。
4.インプリントモールドを用いたパターン形成体の形成方法
次に、本発明の一実施形態に係るインプリントモールドを用いたパターン形成体の形成方法について、図3を用いて説明する。
まず、図3(a)に示すように、転写基板131上に、転写材料132を積層し、インプリントモールド130を対向して配置する。インプリントモールド130上には、密な凹凸パターン133、疎な凹凸パターン134、及び補助パターン135が形成されている。
次に、転写材料132とインプリントモールド130とを接触させ、UV光にて転写材料132を硬化させる。硬化後に転写基板131からインプリントモールド130を剥離して遠ざけることで、疎密パターンに影響を受けない均一な残膜を持つ均一な高さの転写パターン136を得る(図3(b))。
そして、転写基板131上には、インプリントモールド130の凸部に相当する部分が薄い樹脂膜として残るため、残膜を除去して、疎密パターンに影響を受けない均一な高さのパターン137を持つパターン形成体が得られる(図3(c))。
この場合の残膜除去方法として、ORIE法など、適宜公知のエッチング方法を用いて良く、例えば、ドライエッチングなどを行っても良い。また、エッチングの条件は、用いた転写材料/基板に応じて、適宜調節して良い。
以上により、本発明のパターン形成体を形成することが出来る。
以下、上述した本発明のインプリントモールドの製造方法及びパターン形成体の形成方法について、実施例を説明する。
[実施例1]
実施例1として、光インプリントモールドを製造した。
まず、石英基板140上にハードマスク層としてクロム層141が10nm厚に形成された積層基板上に、レジスト材料142を100nmの厚さにコートした(図5(a)を参照)。
次に、電子線描画装置にて、レジスト材料142に対して電子線を照射してパターニングした後、現像及びリンス処理を行い、エリア1000nm及びLine&Space200nmの凹凸用レジストパターン143を形成した(図5(b)を参照)。
次に、凹凸用レジストパターン143をマスクとして塩素系の混合ガスプラズマを用いたドライエッチングによりクロムパターン(凹凸用ハードマスクパターン)144を形成した(図5(c)を参照)。
次に、クロムパターン144をマスクとして、石英基板140にフルオロカーボン系の混合ガスプラズマを用いたドライエッチングにより200nmの深さの凹凸用石英パターン145を形成した(図5(d)を参照)。
次に、ウェットエッチングにより、クロムパターン144の剥離洗浄を行い、これにより、石英基板140に凹凸パターンを持つ凹凸用石英パターン145を形成した(図5(e)を参照)。
続いて、凹凸用石英パターン145上にクロム層141が10nm厚に形成された積層基板上に、レジスト材料142を300nmの厚さにコートした(図5(f)、(g)を参照)。
次に、電子線描画装置にて、レジスト材料142に対して電子線を照射してパターニングした後、現像及びリンス処理を行い、Line&Space600nmの補助レジストパターン146を形成した(図5(h)を参照)。
次に、補助レジストパターン146をマスクとして塩素系の混合ガスプラズマを用いたドライエッチングにより補助クロムパターン(補助ハードマスクパターン)147を形成した(図5(i)を参照)。
次に、補助クロムパターン147をマスクとして、凹凸用石英パターン145にフルオロカーボン系の混合ガスプラズマを用いたドライエッチングにより135nmの深さの補助石英パターンを形成した(図5(j)を参照)。
次に、ウェットエッチングにより、補助クロムパターン147の剥離洗浄を行い、これにより、補助パターン付き光インプリントモールド148を形成した(図5(k)を参照)。
以上の手順により、光インプリントモールド148を製造することが出来た。
[実施例2]
実施例2として、実施例1で製造されたインプリントモールド148を用いてパターン形成体を形成した。
まず、転写基板131上に転写材料132を130nmの厚さにコートし、インプリントモールド130を対向して配置する(図3(a)を参照)。インプリントモールド130上には、密な凹凸パターン133及び疎な凹凸パターン134及び、補助パターン135が形成されている。
次に、転写材料132とインプリントモールド130を接触させ、UV光にて転写材料132を硬化する。転写基板131からインプリントモールド130を剥離し遠ざけることで、疎密パターンに影響を受けない均一な残膜高さ10nmを持つ転写パターン136を得る(図3(b)を参照)。
次に、転写基板131上の残膜高さ10nmを持つ転写パターン136を、酸素プラズマを用いたドライエッチングにより残膜除去し、疎密パターンに影響を受けない均一な高さ55nmを持つパターン137が形成されたパターン形成体が得られた(図3(c)を参照)。
以上より、本発明のパターン形成体を形成することが出来る。
この発明は、上記実施形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより、種々の発明が抽出され得る。
例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成発明として抽出され得る。
本発明のパターン形成方法及びパターン形成体は、半導体デバイス、光学素子、配線回路、データストレージメディア(ハードディスク、光学メディアなど)、医療用部材(分析検査用チップ、マイクロニードルなど)、バイオデバイス(バイオセンサ、細胞培養基板など)、精密検査機器用部材(検査プローブ、試料保持部材など)、ディスプレイパネル、パネル部材、エネルギーデバイス(太陽電池、燃料電池など)、マイクロ流路、マイクロリアクタ、MEMSデバイスなどの製造方法において用いられる微細なパターン形成に有用に用いることが期待できる。
110、120、130…インプリントモールド
111、121、131…転写基板
112、122、132…転写材料
113…UV光
114、125、136…転写パターン
115、126、137…残膜除去後パターン
123、133…密領域の凹凸パターン
124、134…疎領域の凹凸パターン
135…補助パターン
140…石英基板
141…ハードマスク層
142…レジスト材料
143…凹凸用レジストパターン
144…凹凸用ハードマスクパターン
145…凹凸用石英パターン
146…補助用レジストパターン
147…補助用ハードマスクパターン
148…補助パターン付き光インプリントモールド

Claims (3)

  1. 基板の一方の面に形成された第1の凹凸パターン領域及び第2の凹凸パターン領域を備え、前記第1の凹凸パターン領域及び前記第2の凹凸パターン領域を転写基板上の転写材料に型押しすることで前記転写材料に前記第1の凹凸パターン領域及び前記第2の凹凸パターン領域に形成されたパターンに対応する転写パターンを形成するインプリントモールドであって、
    前記第1の凹凸パターン領域には、複数の第1の凹部により構成される第1の凹凸パターンが形成され、
    前記第2の凹凸パターン領域には、深さが前記第1の凹部と同じである複数の第2の凹部により構成される第2の凹凸パターンと、深さが前記第1の凹部よりも浅い複数の第3の凹部により構成される補助パターンとが形成され、
    前記第2の凹凸パターン領域における前記第2の凹凸パターンは、前記第1の凹凸パターン領域における前記第1の凹凸パターンよりも疎であり、
    前記第1の凹凸パターン領域及び前記第2の凹凸パターン領域を前記転写材料に型押ししたときに、前記転写基板上に形成された前記第1の凹部、前記第2の凹部及び前記第3の凹部に対応する転写パターン以外の部分からなる残膜層が均一となるように、前記補助パターンの前記第3の凹部に前記転写材料の一部が収容され、
    前記第3の凹部の開口寸法及び深さは、前記第1の凹部及び前記第2の凹部に収容される前記転写材料の体積に基づいて定められることを特徴とする、インプリントモールド。
  2. 請求項1に記載のインプリントモールドを製造する方法であって、
    基板の上面に、第1ハードマスク層と第1レジスト材料とを順に塗膜する工程と、
    前記第1レジスト材料をパターニングして、前記第1の凹凸パターン及び前記第2の凹凸パターンに対応したレジストマスクを形成する工程と、
    前記レジストマスクを用いて前記第1ハードマスク及び前記基板をエッチングし、前記第1の凹凸パターン及び前記第2の凹凸パターンを形成する工程と、
    前記第1の凹凸パターン及び前記第2の凹凸パターンが形成された基板の上面に、第2ハードマスク層と第2レジスト材料とを順に塗膜する工程と、
    前記第2レジスト材料をパターニングして、前記補助パターンに対応した補助レジストマスクを形成する工程と、
    前記補助レジストマスクを用いて前記第2ハードマスク及び前記基板をエッチングし、前記補助パターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする、インプリントモールドの製造方法。
  3. パターン形成体の形成方法であって、
    請求項1に記載のインプリントモールドを前記転写材料に型押して、前記転写基板上に、前記第1の凹部、前記第2の凹部及び前記第3の凹部に対応する転写パターン並びに均一な前記残膜層を形成する工程と、
    前記第3の凹部に対応する転写パターン及び前記残膜層を除去する工程とを備えていることを特徴とする、パターン形成体の形成方法。
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