JP6259598B2 - 容器の殺菌のための測定装置及び測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、容器を殺菌するための装置及び方法に関する。実際の充填作業とは別に、充填すべき容器の殺菌は、無菌の充填プラントにおける中心的な処理段階である。考えられる殺菌の形態は、殺菌剤及びプロセス管理に関してさまざまであるが、何れも化学的なプロセスにより達成される殺菌作用を共通に有している。より最近の発展は、これとは異なっており、細菌の減少を達成するために電離放射線を使用する。多くの用途においては、放射線が適切な設備で生成され、殺菌すべき容器の表面又は内部へと導入される加速電子で構成される。この場合、殺菌プロセスを、容器の内側について実行することができるが、容器の外側の殺菌も考えられる。
殺菌に使用される現時点において市場で入手可能なシステムは、電子発生装置及び焦点調製装置を有しており、電子ビームの容器への導入を可能にする構造も有している。容器の開口が小さくなるほど、構成がよりコスト高になる。必要な効果を得るために、電子が適切な速度を有さなければならない。この目的のため、電子が最大150kVまで加速される。これらの高速電子の相互作用により、所望の効果を得ることができる。しかしながら、この場合には、X線放射の形態の制動放射が、望ましくない副作用として発生する。
殺菌の成功のために、導入される電子ビームの出力が一定のままであることが保証されなければならない。この場合、公知のシステムにおいては、金属板(電子吸収材として機能する)が、設けられ、電子雲内に保持される。この金属板が、電子を吸収し、特に電流計である測定装置へと導く。測定される電流は、加速装置の最初に設定された電子電流の或る割合に相当する。したがって、同じ加速電圧及び同じ電子吸収材(材料の選択)において、線量の時間及び一貫性を、測定される電流により監視することができる。
したがって、電子電流の測定により、殺菌の成功に関する結論を、ひとたび設定された線量に基づいて導き出すことができる。これは、殺菌に必要な電子が依然として利用可能であることを意味する。これは、表面の殺菌に充分である。しかしながら、この測定装置は、より複雑な物体及びその電子放射線による殺菌において、不充分であることが明らかになっている。
したがって、本発明の目的は、例えばアンダーカットのある壁を有する容器など、複雑な物体を殺菌すべき場合でも、電子放射線の適切さの評価を保証することにある。さらに、本発明は、電子放射線の出口窓の関数として変化する間隔を有しているそのような容器にも、適用可能でなければならない。これらの変化する距離は、特に個々の電子の運動エネルギにも影響する。
これらの前記目的は、本発明によれば、独立請求項による装置及び方法により達成される。好都合な実施形態及び改良が、従属請求項の主題である。
容器を殺菌するための本発明による装置は、電荷担体を発生させる電荷担体発生装置を有している。さらに、装置は、ハウジング内に位置しており、前記電荷担体を所定の方向に加速させる加速装置と、前記電荷担体を前記ハウジングから出すための出口窓とを有している。装置は、前記出口窓から出る電荷担体(又は、電荷担体の少なくとも1つの物理的特性)に特有の少なくとも1つの測定値を検出するセンサユニットを有している。
本発明によれば、前記センサユニットは、第1のセンサ装置を有しており、この第1のセンサ装置は、前記出口窓からこの第1のセンサ装置へと第1の所定の方向に通過する電荷担体を検出するような形で前記出口窓に対して配置されている。さらに、第2のセンサ装置が設けられ、この第2のセンサ装置は、前記出口窓からこの第2のセンサ装置へと第2の所定の方向に通過する電荷担体を検出するような形で前記出口窓に対して配置されている。
この場合において、前記センサ装置の各々は、互いに独立に、前記出口窓から出る電荷担体に特有の測定値を検出する。上述のように、先行技術による装置は、放射線源からの距離が同じであるが、測定角度が異なっている線量の測定が、異なる結果につながるという欠点を有している。この偏差の程度は、電子雲の形態及び組成に現れる種々の因子に依存する。したがって、本発明により可能にされる通り、この雲を可能な限り正確に定義及び監視することで、殺菌効果、それ故にプロセスの成功を監視することが可能になる。
即ち、同じ距離において、横方向において測定される電子は、平均すると、加速の方向に出口窓を出る電子と比べてより大きな偏向を被る。この点において、相違は、個々の電子の運動エネルギにある。したがって、放射線源からの距離が同じであるが、角度が異なっている線量の測定は、異なる結果につながる可能性がある。
したがって、先行技術で公知の第1のセンサ装置を、第2のセンサ装置により拡張することが提案される。この方法で、出て行く電子雲をより正確に検出及び監視することができる。
独立した測定は、特に、第1又は第2のセンサ装置に作用する電子の影響が、第2又は第1のセンサ装置にも影響を及ぼすことがないことを意味すると理解される。
これは、出て行く電子雲の多次元の測定を可能にする。
電荷担体は、特に電子であるが、本発明は、例えばα粒子又は陽子或いは陽電子など、他の荷電加速粒子にも適用可能であると考えられる。
さらに、前記出口窓から第3の所定の方向にて到着する電荷担体を検出する第3のセンサ装置を備えることも、可能であると考えられる。
好ましくは、少なくとも1つのセンサ装置が、出口窓から進んで電荷担体の加速方向により遠くまで移動するような電荷担体、又は加速方向において出口窓に隣接する領域に高い確率で位置する電荷担体を検出する。
ハウジングが、好都合には、少なくとも電荷担体発生装置と出口窓との間に(或る程度の)真空が存在するような形で設計される。
さらに、ハウジングは、好都合には、出口窓を容器の口を通って容器の内部へと導入できるような形で設計される。したがって、ハウジングは、好都合には棒状の外形を有する。
さらなる好都合な実施形態においては、装置が、容器を搬送経路に沿って運ぶ搬送装置を有する。また、装置は、好都合には、殺菌ユニット、特に、出口窓を容器の内部へと導入するための移動装置を有する。
この場合、容器そのものを、特に容器の長手方向に沿って移動させることが可能であると考えられる。しかしながら、個々の出口窓又は殺菌ユニットを移動させることも考えられる。これらの要素の両方を移動させることも考えられる。
さらなる好都合な実施形態においては、センサ装置も前記搬送装置に配置され、これにより、容器と一緒に搬送される。しかしながら、好ましくは、センサ装置は、不動であり、殺菌ユニットは、センサ装置を過ぎて移動する。センサユニットは、好ましくは、複数の殺菌装置、好ましくは、全ての殺菌装置のビーム出力を検出するように機能する。容器は、好ましくはプラスチック容器であり、特に変形プロセスにおいては、プラスチック容器へと変化させることができるプラスチック製のプリフォーム(予備成形物)である。しかしながら、容器が既にプラスチック壜へと形成されていてもよいと考えられる。
好都合には、複数の殺菌装置が、可動のキャリア、特に、回転キャリア上に配置される。
好ましい実施形態においては、前記第1のセンサ装置及び前記出口窓間の最短距離と、前記第2のセンサ装置及び前記出口窓間の最短距離とは、少なくとも断続的に、特に測定作業の間ずっと、お互いで、10°と170°との間、好ましくは20°と160°との間、好ましくは30°と150°との間、好ましくは40°と140°との間、特に好ましくは50°と130°との間、特に好ましくは60°と120°との間である角度を囲んでいる。
さらには、この角度が、好ましくは70°と110°との間の範囲にあり、特に好ましくは80°と100°との間の範囲にあり、特に好ましくは約90°である。このようにして、例えば電子雲を三次元的に測定することができるよう、出口窓に対して複数の角度で測定を行うことができる。
特に好ましくは、2つのセンサ装置がお互いに対して直角に配置され、例えば互いに直角に配置された板であってよく、これらのセンサ装置が、電子雲又は電子ビームを明らかにする。したがって、例えば、もたらされる線量、それによる殺菌の程度を、測定された電流から計算することができる。例えば3つ又は4つのそのようなセンサ装置を有するより大規模な構成は、ビーム位置の変化が生じた方向も監視可能にする。
さらなる好都合な実施形態においては、少なくとも1つのセンサ装置は、平坦な(特に平面状の)測定素子、又は電荷担体が衝突又は通過できる所定の表面を囲む測定素子を有する。したがって、測定素子は、例えば金属板であってよいが、適切であれば、出口窓の方向に開いた中空体であってもよい。
したがって、お互いに対して1つ以上の所定の角度にそれぞれ位置する2つ以上の測定点が、互いに絶縁されたそれぞれの関連の測定ユニットにより、電子ビーム又は電子雲を測定することができる。上述のように、これらのセンサ装置の各々が、金属板及び関連の測定ユニットを有する。しかしながら、センサ装置が、お互いに対して所定の角度に配置され、好ましくはそれぞれに電流計が組み合わせられ、互いに絶縁されている2枚以上のアルミニウム板を有し、電子放射に関して電子雲又は電子ビームを測定することも、可能であると考えられる。
さらなる好都合な実施形態においては、前記第1のセンサ装置は、第1の測定素子を有し、前記第2のセンサ装置は、第2の測定素子を有し、前記第1の測定素子と前記第2の測定素子とは、互いに電気的に絶縁されている。これらは、好都合には、電荷担体が衝突することができる測定素子である。電気的な絶縁が、測定を互いに独立して実行できることを保証している。
さらなる好都合な実施形態においては、前記測定素子は、共通のキャリア上に配置される。測定素子は、好都合には、絶縁領域により互いに隔てられる。これは、絶縁材料であってよいが、適切であれば、これらの測定素子の間に配置される空隙であってもよい。
さらなる好都合な実施形態においては、少なくとも1つのセンサ装置は、電流を測定するための測定装置を有する。この電流により、測定素子に衝突する電荷担体の量についての結論を導き出すことができ、したがって、対応する放射線の強度又は電子雲の特性についての結論も導き出すことができる。
さらなる好都合な実施形態においては、少なくとも1つの測定素子の出口窓からの距離が、変更可能である。好都合には、2つの測定素子の出口窓からの距離が、変更可能である。
出口窓は、好都合には、特に好ましくは5〜15μmの間の厚さを有するチタニウム窓である。
さらなる好都合な実施形態においては、出口窓(または、殺菌ユニット)は、センサユニットに対して可動に配置される。したがって、センサユニットそのものを容器へと導入せず、そのような測定を実際の殺菌プロセスの前又は後に実行することが可能であると考えられる。しかしながら、センサユニットが、電荷担体の移動の方向において出口窓に続き、例えばビームフィンガであってもよい殺菌装置上に、不動の様相で配置されることも、可能であると考えられる。
さらに、本発明は、容器を殺菌するための方法であって、殺菌対象の容器が、所定の搬送経路に沿って搬送され、この搬送の間に電荷担体により殺菌され、電荷担体が、電荷担体発生装置により生成され、電荷担体加速装置により出口窓の方向に加速され、前記出口窓を通って(特にハウジングから)出る方法に関する。さらに、電荷担体が、容器の表面に到達し、前記出口窓から出る電荷担体に特有の少なくとも1つの測定値が、センサユニットにより取得される。
本発明によれば、前記出口窓から離れるように所定の第1の方向に移動する電荷担体が、第1のセンサ装置により検出され、前記出口窓から離れるように所定の第2の方向に移動する電荷担体が、第2のセンサ装置により検出される。さらに、前記第1のセンサ装置及び前記第2のセンサ装置が、互いに独立に、前記検出されるそれぞれの電荷担体に特有の測定値を取得する。
このようにして取得又は測定された値が、好都合にはユーザへと出力される。取得又は測定された値が、好都合には、比較装置により保存済みの値と比較される。取得又は測定された値について、保存済みの値(基準値)からのずれが所定の量よりも大きい場合、例えば警告情報などのさらなる情報をユーザへと出力することができ、又は容器を殺菌するための装置を、必要となりうる修理作業を実行できるように停止させることができる。
さらなる好都合な方法においては、測定される値は、電流及び/又は電圧である。
容器の殺菌作業についての結論を、好ましくはこれらの電流から導き出すことができる。センサユニットによる電荷担体の検出は、好ましくは殺菌プロセス、即ち、容器への電荷担体の印加とは異なる時点において実行される。
容器は、殺菌の最中に、好ましくは(無菌でない)環境から少なくとも1枚の壁により隔てられたクリーンルームを通って搬送される。したがって、上述の装置は、好都合には、容器の殺菌を内側で行うことができるクリーンルームを有する。この場合、例えば電荷担体発生装置又はセンサ装置或いは比較装置などの殺菌装置の個々の構成要素をクリーンルームの外に配置し、出口窓をクリーンルーム内に配置することが可能である。
さらなる利点及び実施形態が、添付の図面から明らかである。
プラスチック容器を殺菌するためのプラントの概略図を示している。 プラスチック容器を殺菌するためのプラントの一部分の図を示している。 殺菌装置の概略図を示している。 先行技術による構成を示している。 本発明による構成を示している。
図1は、容器を殺菌するための装置の図を示している。
この場合には、プラスチック製のプリフォームであるプラスチック容器10を供給ホイール74により殺菌装置70へと供給する供給装置72が示されている。この殺菌装置は、複数の殺菌装置(図示されていない)が配置された回転キャリア14を有している。この場合に、これらの殺菌装置は、プラスチック容器の内部へと導入することができる棒状の本体を有している。
この方法で殺菌されたプラスチック容器10を、取り出しホイール76により再び装置から取り出すことができる。
参照番号20は、何れの場合も、個々の殺菌装置のビーム品質又はビーム形状を調査する不動のセンサユニットを指している。この場合に、そのようなセンサユニット20を1つだけ、例えばキャリア14又はキャリア14に沿ったプラスチック容器の搬送経路の始まり又は終わりに、設けることができる。しかしながら、さらには、このセンサユニット20が、供給ホイール74の領域又は取り出しホイール76の領域に既に存在することも、可能であると考えられる。また、図1に示されるように、例えば殺菌プロセスの前及び後の測定を可能にする複数のそのようなセンサユニットを設けることも、可能であると考えられる。
参照番号25は、センサユニット20により取得された測定値を評価する評価ユニットの全体を指している。この評価ユニット25は、好ましくは、測定値をキャリア14に配置された個々の殺菌装置へと割り当てる割り当て装置26を有している。したがって、例えば、不備な放射線を恒久的に放射する特定の殺菌装置を、特定することが可能である。この割り当てを促進するために、いくつかの手順が考えられる。即ち、例えば、個々の殺菌装置が信号出力装置を有することができ、センサユニット20が測定信号に加えて個々の殺菌装置に特有の信号も受信する受信器ユニットを有することができる。また、個々の殺菌ユニットへの割り当てを、キャリア14の回転位置に基づいて行うことも可能である。
参照番号27は、個々の殺菌に特有の基準値が保存されるメモリ装置を指している。さらに、測定値をメモリ装置に保存された基準データと比較する比較装置28を設けることもできる。さらに、測定値に基づいて殺菌効果についての情報をユーザに再び与える信号をユーザへと発する表示装置又は情報出力装置29を、設けることができる。例えば、電子雲の様式化された画像が表示される。
図2は、殺菌装置70の詳細を示している。複数の殺菌装置1が、この殺菌装置に配置されていることを、理解できるであろう。これらの殺菌装置1の各々が、容器10の内部へと導入することができる棒状の本体又はビームフィンガ50を有している。図2は、容器をプラスチック壜として示しているが、上述のように、容器は、(好ましくは)プラスチック製のプリフォームであってもよい。下端に出口窓(図示されていない)が配置された棒状の本体50(または、ビームフィンガ)が、容器10の内部へと導入される。この目的のため、容器10が、例えば把持具などの保持装置52により保持され、移動装置62(例えば、リニアモータ)により持ち上げられる。
好ましい実施形態においては、殺菌装置1は、プラスチック容器がクリーンルーム40内を搬送されるような方法で実行される。この場合、キャリア14そのものが、このクリーンルームの壁を既に形成してもよい。さらに、キャリア14又はこのクリーンルームの可動の壁を不動の壁に対してシールするシール手段が、好ましくは設けられる。シール装置は、例えば、液体で満たされた周状の溝を有しており、この溝に相対移動するそれぞれの構成要素が(例えば剣の様相で)浸されるいわゆるサージタンクであってもよい。図2に示した実施形態においては、特に電子発生器及び電子加速器などの個々の殺菌装置の構成要素が、好都合には、全体として参照番号40により指し示されているクリーンルームの外側に配置される。
図3は、殺菌すべき容器へと導入することができるビームフィンガ50の形態の容器を殺菌するための装置の大まかな概略図を示している。このビームフィンガは、ハウジング6を有しており、ハウジング6の内部に真空を作用させることができる。電荷担体発生装置2が、電荷担体、特に、電子を生じさせ、加速装置4(概略的にのみ示されている)が、これらの電荷担体を出口窓12の方向に加速させる。この場合に、この殺菌装置1又はビームフィンガ50が、冷却用の空気を出口窓へと供給するためのチャネルをさらに有することが可能である。或いは、閉じ込められた流体による出口窓の冷却も可能である。
図4は、先行技術による測定装置の図を示している。この場合には、測定板132が、出口窓の下方に配置されて設けられ、これにより出口窓12から出る電子雲からの電荷担体又は電子に接触することができる。参照番号136は、電荷担体の衝突によって可能にされる電流の測定を行う電流測定装置を指している。参照番号138は、電流源を指しており、参照番号120は、センサ装置の全体を指している。
図5は、本発明によるセンサ装置を示している。本発明によるセンサユニット20が、第1のセンサ装置22に加えて、第2のセンサ装置24を有することを、見て取ることができるであろう。この第2のセンサ装置24は、図4に示した実施形態においては、測定板又は測定素子32に対して垂直である測定板34を有している。したがって、電子雲Wを通って出る電子ビームが、互いに直角に配置された2枚の板において割り出される。
しかしながら、2枚のそのような板が、図5に示したようにではなく、例えば互いに垂直な方向にて電子雲の側方へと広がることも、可能であると考えられる。上述のように、これらの測定素子32、34について、他の角度も考えることができる。参照符号d1は、測定素子32と出口窓との間の最短距離を示しており、参照符号d2は、測定素子34と出口窓との間の最短距離を示している。ここで、これらの距離の方向が互いに垂直であることを、理解できるであろう。参照符号X及びZは、電荷担体又は電子の伝播のそれぞれの(平均)方向を示している。参照符号M1及びM2は、測定装置36により出力され、上述のように互いに独立であり、図1に示した評価ユニット25へとそれぞれ供給される値を示している。参照番号38は、電流源を指している。
参照番号30は、2つの測定素子32及34が配置されたキャリアを示している。キャリア30は、ここでは、2つの測定素子32及び34の間の電流の流れが不可能であり、したがって、互いに独立な2つの測定装置36により電荷担体に起因して作用するそれぞれの電流を測定できるよう、絶縁体として実現されている。
図5に示した測定装置を、好都合には、殺菌装置の入口と出口との間に配置することができる。連続的に放射を行う個々の殺菌装置又はフィンガエミッタが、センサユニット20に接触する電流を生じさせる。電流の強度が、2つの測定素子32及び34の間の比較により、結論の導出を可能にし、電子雲W又は電子ビーム並びに殺菌能力の監視も可能にする。
しかしながら、本発明は、ここに示した容器の内部へと導入されるビームフィンガに限られず、例えば不動の電荷担体エミッタ、特に、電子エミッタにも適用可能である。
出願人は、出願書類に開示されたすべての特徴を、それらが個別又は組み合わせにおいて先行技術に対して新規である限りにおいて、本発明に必須であるとして請求する権利を留保する。
1 殺菌装置
2 電荷担体発生装置
4 (電荷担体)加速手段
6 ハウジング
10 プラスチック容器
12 出口窓
14 回転キャリア
20 センサユニット
22 第1のセンサ装置
24 第2のセンサ装置
25 評価ユニット
26 割り当て装置
27 メモリ装置
28 比較装置
29 表示装置または情報出力装置
30 キャリア
32 測定板/測定素子
34 金属板/測定素子
36 測定装置
38 電流源
40 クリーンルーム
50 ビームフィンガ
52 保持装置
62 移動装置
70 殺菌装置
72 供給装置
74 供給ホイール
76 取り出しホイール
120 センサ装置(先行技術)
132 測定板(先行技術)
136 電流測定装置(先行技術)
138 電流源(先行技術)
d1,d2 最短距離
M1,M2 測定値
W 電子雲
X 所定の方向X
Z 所定の方向Z

Claims (17)

  1. 電荷担体を発生させる電荷担体発生装置(2)と、
    ウジング(6)内に位置しており、前記電荷担体を所定の方向(Z)に加速させる加速手段(4)と、
    前記電荷担体を前記ハウジング(6)から出すための出口窓(12)と、を備え、
    前記出口窓(12)から出る電荷担体に特有の少なくとも1つの測定値を取得するセンサユニット(20)を有する、容器(10)を殺菌するための装置であって、
    前記センサユニット(20)は、第1のセンサ装置(22)および第2のセンサ装置(24)を有し、
    前記第1のセンサ装置(22)は、前記出口窓(12)から該第1のセンサ装置(22)へと第1の所定の方向(Z)に通過する電荷担体を検出するような形で前記出口窓(12)に対して配置され、
    前記第2のセンサ装置(24)は、前記出口窓(12)から該第2のセンサ装置(24)へと第2の所定の方向(X)に通過する電荷担体を検出するような形で前記出口窓(1
    2)に対して配置され、
    前記センサ装置(22、24)の各々は、互いに独立に、前記出口窓(12)から出る電荷担体に特有の測定値(M1、M2)を検出し、
    前記出口窓(12)は、前記容器(10)の口を通って前記容器(10)の内部へと導入されることを特徴とする装置(1)。
  2. 前記ハウジング(6)は、棒状の外形を有することを特徴とする請求項1に記載の装置(1)。
  3. 少なくとも前記電荷担体発生装置(2)と前記出口窓(12)との間に真空が存在することを特徴とする請求項1又は2に記載の装置(1)。
  4. 前記第1のセンサ装置(22)は、第1の測定板(32)を有し、
    前記第2のセンサ装置(24)は、第2の測定板(34)を有し、
    前記第1の測定板(32)と前記第2の測定板(34)とは、互いに直角に配置され、電子雲又は電子ビームの範囲を決めることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の装置(1)。
  5. 前記測定値(M1、M2)は、電流であり、
    前記装置(1)は、前記測定値(M1、M2)から、もたらされる線量、それによる殺菌の程度を計算する評価ユニット(25)を備える請求項1〜4の何れか一項に記載の装置(1)。
  6. 前記容器(10)を殺菌する複数の殺菌装置(70)と、
    前記複数の殺菌装置(70)が配置された回転キャリア(14)と、を備える請求項1〜5の何れか一項に記載の装置(1)。
  7. 前記容器(10)を供給ホール(74)により前記複数の殺菌装置(70)へと供給する供給装置(72)を備える請求項6に記載の装置(1)。
  8. 前記複数の殺菌装置(70)から取り出す取り出しホイール(76)を備える請求項6又は7に記載の装置(1)。
  9. 前記第1のセンサ装置(22)及び前記出口窓(12)間の最短距離(d1)の方向と、前記第2のセンサ装置(24)及び前記出口窓(12)間の最短距離(d2)の方向とは、10°〜170°の間の角度で交差していることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の装置(1)。
  10. 少なくとも1つのセンサ装置(22、24)は、平坦である測定素子(32、34)、又は電荷担体が衝突できる所定の表面を囲む測定素子(32、34)を有することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の装置(1)。
  11. 前記第1のセンサ装置(22)は、第1の測定素子(32)を有し、
    前記第2のセンサ装置(24)は、第2の測定素子(34)を有し、
    前記第1の測定素子(32)と前記第2の測定素子(34)とは、互いに電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の装置(1)。
  12. 前記測定素子(32、34)は、共通のキャリア(30)上に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の装置(1)。
  13. 少なくとも1つのセンサ装置(22、24)は、電流を測定するための測定装置(36)を有していることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の装置(1)。
  14. 前記出口窓(12)は、前記センサユニット(20)に対して可動に配置されていることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の装置(1)。
  15. 殺菌対象の容器(10)が、所定の搬送経路に沿って搬送され、この搬送の間に電荷担体により殺菌され、
    該電荷担体が、電荷担体発生装置(2)により生成され、電荷担体を出口窓(12)の方向に加速させる電荷担体加速装置(4)により加速され、前記出口窓(12)を通って出て、前記容器(10)の表面に移動し、
    前記出口窓(12)から出る電荷担体に特有の少なくとも1つの測定値が、センサユニット(20)によって取得される、容器(10)を殺菌するための方法であって、
    前記出口窓から離れるように所定の第1の方向(Z)に移動する電荷担体が、第1のセンサ装置(22)により検出され、
    前記出口窓から離れるように所定の第2の方向(X)に移動する電荷担体が、第2のセンサ装置(24)により検出され、
    前記第1のセンサ装置(22)及び前記第2のセンサ装置(24)が、互いに独立に、前記検出されるそれぞれの電荷担体に特有の測定値(M1、M2)を取得し、
    前記出口窓(12)は、前記容器(10)の口を通って前記容器(10)の内部へと導入されることを特徴とする方法。
  16. 少なくとも1つのセンサ装置(22、24)は、所定の幾何学的表面に衝突する又は該幾何学的表面を通過する電荷担体を、検出することを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記測定値は、電流であることを特徴とする請求項15又は16に記載の方法。
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