JP6258754B2 - 接続構造体の製造方法 - Google Patents
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Description
このような背景から、従来の圧着端子に対しては、水分の浸入により導体部の導電性が低下することを抑制する技術が提案されている。具体的に、例えば特許文献1には、粘度の高い樹脂製の絶縁体で露出した導体部全体を被覆することによって露出した導体に水分が接触することを抑制する接続構造体が開示されている。
そこで、特許文献2には、圧着部の一方の端部が被覆電線と圧着されて封止され、一方の端部と反対側の端部が溶接によって断面中空筒形状に形成されて封止された接続構造体が、開示されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、止水性をより一層向上させて導体部の劣化を抑制可能な接続構造体、及び接続構造体の製造方法を提供することを目的とする。
なお、係止溝33は、断面矩形凹形状に形成されている。また、係止溝33は、圧着面31からバレル構成片32の途中まで形成されている。この係止溝33は、被覆電線から露出した電線を食い込ませることによって圧着部30と電線との間の導通性を向上させるためのものである。なお、係止溝33は、圧着面31からバレル構成片32までの範囲内に連続的に形成され、圧着部30内で環状の溝を形成していてもよい。また、係止溝33は溝として形成されているが、係止部の態様は溝に限定されず、たとえば円形、矩形の穴(凹部)が離散的に配置されたものでもよい。
この被覆電線200は、図3に示すように、アルミ系材料からなるアルミニウム芯線201(導体部)と、アルミニウム芯線201を被覆する絶縁被覆202(被覆部)とを有する。被覆電線200を圧着端子10に圧着接続する際には、絶縁被覆202のうち先端の領域が除去され、露出したアルミニウム芯線である電線露出部201aが形成される。ここで、絶縁被覆202は、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)などである。
本実施形態に係る接続構造体1は、図4に示すように、上述した被覆電線200が、圧着端子10の圧着部30に圧着接続されたものである。
すなわち、接続構造体1において、圧着部30が、被覆電線200が挿入されているX方向(長手方向)の後方(一方)の端部とは、反対側(前方側)の端部が封止された断面中空筒形状に形成されている。また、圧着部30において、封止された前方側の端部は、溶接することによって封止されている。
図7(b)に、絶縁被覆202と被覆圧着部35との間に形成される、長手方向Xに伸びる線状の隙間Sを含む断面の拡大説明図を示す。この図7(b)は、凸部37b、38bも含む領域の拡大説明図である。このように凸部37b、38bが形成されている場合は、樹脂部52が隙間Sに形成されており、この樹脂部52は、樹脂部51から樹脂充填部50に近い側の凸部38bの位置まで伸びている。
また、樹脂は、樹脂を充填する際の流動性を確保するために、固化前の状態において、絶縁被覆202及び圧着部30に対する濡れ性が良好であることが好ましい。例えば、25℃において、ガラス板に対する接触角が10°程度の樹脂を用いることが好ましい。
樹脂の固化前の粘度または動粘度が上記の範囲の場合、樹脂充填部から樹脂を充填する際に、樹脂が絶縁被覆202及び被覆圧着部35との間の隙間に浸透しやすくなり、隙間を確実に樹脂によって埋めることができる。
なお、樹脂の粘度及び動粘度は、JIS Z 8803に準拠して測定することができる。
引張せん断応力は、次のようにして測定することができる。図18に示すように、絶縁被覆202を構成する材料からなる板材61(長さ100mm、幅20mm、板厚3mm)と、圧着部30を構成する材料からなる板材62(長さ100mm、幅20mm、板厚2mm)とを、樹脂63を介して15mm×20mmの範囲において接着し、試験片を得る。そして、接着面と平行な方向に引張りの荷重をかけて接着面の破壊するときの最大荷重を測定し、この最大荷重から引張せん断応力を算出する。
上述のように、樹脂が接着性を有していたり、高温においても弾性力を維持できたりする場合には、信頼性を向上させ、より確実に圧着部30の後方側の端部を封止することができる。
圧着端子10は、銅合金条を平面展開した端子形状に打ち抜いた後、中空四角柱体のボックス部20と後方視略O型形状の圧着部30とからなる立体的な端子形状に銅合金条を曲げ加工し、圧着部30を溶接することにより製造される。この際、図8に示すように、圧着部30は、バレル構成片32の対向端部32a同士を突き合わせた長手方向Xの長手方向溶接箇所W1と封止部30cにおいて圧着部30の前方を完全に封止する幅方向Yの幅方向溶接箇所W2とを溶接することによって形成される。
以上のようにして、接続構造体1に用いられる圧着端子10の製造が完了する。
このようにして、拡径部36を形成するとともに、段差部202bを形成することにより、圧着部30の後方の端部側に、圧着部30を封止する樹脂を充填可能な樹脂充填部50を形成する。
なお、本実施形態では、電線圧着範囲30bと電線露出部201a、被覆圧着範囲30aと被覆電線200を、一括に圧着する場合を一例として説明しているが、電線圧着範囲30bと電線露出部201a、被覆圧着範囲30aと被覆電線200のそれぞれを別々に圧着しても良い。
なお、充填された固化前の樹脂については、例えば空気遮断で硬化させたり、硬化剤により化学反応で硬化させたりすることができる。
また、樹脂を充填する際に、樹脂充填部50に溜める樹脂の量を調節することにより、絶縁被覆202と圧着部30との間の隙間Sに流れ込む樹脂の量を制御することができる。
上記のようにして、本実施形態に係る接続構造体1の製造方法が完了する。
また、好ましくは、被覆圧着部35の外面に周方向にわたってリング形状の凹部37a、38aが形成されることにより被覆圧着部35の内面に凸部37b、38bが形成される構成とされている。この場合、樹脂部52を凸部38bの位置まで形成することにより、樹脂部51、52で圧着部30の後方側を封止するとともに、凸部37b、38bによっても封止することができ、止水性をより向上させることが可能となる。なお、本実施形態においては、被覆圧着部35の内面に凸部が二つ形成されている場合について説明しているが、凸部は少なくとも一つ形成されていれば良い。
以上のように、被覆電線200を圧着した状態において接続構造体1は、圧着部30の高い止水性により、アルミニウム芯線201の電線露出部201aと圧着部30の内面とが密着した接触箇所に水が触れることがない。
このように、接続構造体1は、コネクタハウジングHcのキャビティ内に収容されるので、接続構造体1の形状は、キャビティ内に収容可能な形状に形成されていることが好ましい。より具体的には、接続構造体1は、その製造時において樹脂充填部50がコネクタハウジングHcのキャビティ内に収容される形状に形成されていることが好ましい。
すなわち、図15に示すように、プレス加工によって端子形状に打ち抜いた板材としての銅合金条を丸めると共に、長手方向Xの前端部分をつぶして、封止部30Acを含む圧着部30Aの形状にあらかじめ形成する。
さらには、図17に示すように、圧着状態において、圧着部30Aの被覆圧着範囲30Aaを、被覆電線200の絶縁被覆202に対して正面視円形状に圧着し、電線圧着範囲30Abを、アルミニウム芯線201に対して正面視略U字状に圧着してもよい。
また、圧着端子10は、図15〜17に示すように、帯状のキャリアKに取り付けられたままの状態で圧着部30Aを溶接してから、被覆電線200を圧着接続する際、又は被覆電線200を圧着接続した後、キャリアKから分離してもよいが、キャリアKから分離された状態で圧着端子10を形成し、被覆電線200を圧着接続してもよい。
また、図17に示すように、圧着部30Aと被覆電線200とが圧着された状態において、圧着部30Aの後方側には樹脂充填部50が形成されており、この樹脂充填部50に樹脂が充填されることによって、より止水性が向上している。
10 圧着端子
20 ボックス部
21 弾性接触片
22 底面部
23 側面部
30、30A 圧着部
30a、30Aa 被覆圧着範囲
30b、30Ab 電線圧着範囲
30c、30Ac 封止部
31 圧着面
32 バレル構成片
32a、32Aa 対向端部
33 係止溝
35 被覆圧着部
36 拡径部
37a、38a 凹部
37b、38b 凸部
40 トランジション部
50 樹脂充填部
51、52 樹脂部(樹脂)
61、62 板材
63 樹脂
100a、100b ワイヤーハーネス
200 被覆電線
201 アルミニウム芯線(導体部)
201a 電線露出部
201aa 先端
202 絶縁被覆(被覆部)
202a 被覆先端
202b 段差部
300、300A 圧着工具
301、301A、302、302A 押圧刃
303A、304A 凸部
Ca 雌型コネクタ
Cb 雄型コネクタ
Fw ファイバーレーザー溶接装置
Hc コネクタハウジング
P 仮想平面
S 隙間
W1、W3 長手方向溶接箇所
W2、W4 幅方向溶接箇所
X 長手方向
Y 幅方向
Z 高さ方向
Claims (2)
- 導体部及び前記導体部を被覆する被覆部を有する被覆電線が、該被覆電線に圧着接続する圧着部を有する圧着端子に接続された接続構造体の製造方法であって、
前記圧着部を、前記被覆電線が挿入される一方の端部とは反対側の端部が溶接により封止された断面中空筒形状に形成し、
前記圧着部の一方の端部から前記被覆電線を挿通し、前記圧着端子と前記被覆電線とを圧着接続し、この圧着接続の際に前記圧着部の一方の端部の先端側において、前記圧着部の一方の端部の先端に拡径部を形成するとともに、前記被覆部の径を長手方向に変化させることで前記被覆部に段差部を形成することにより、前記圧着部を封止する樹脂を充填可能な前記樹脂充填部を形成し、
該樹脂充填部から樹脂を充填することを特徴とする接続構造体の製造方法。 - 前記樹脂を充填する際に、前記圧着部の一方の端部とは反対側の端部が下側に、前記樹脂充填部が上側となるように配置し、前記樹脂充填部に樹脂を充填することを特徴とする請求項1に記載の接続構造体の製造方法。
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