JP6258604B2 - プリーツスクリーン - Google Patents

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Description

本開示は、互いに異なるスクリーンを備えるプリーツスクリーンに関する。
プリーツスクリーンのヘッドボックスには、上下方向に沿って繰り返される複数のひだを有するスクリーンが吊下げられている。スクリーンの下端には、ボトムレールが連結され、昇降装置によるボトムレールの昇降によって、スクリーンでの折り畳まれる量が定められる。そして、スクリーンの全てが上下方向に沿って延ばされた状態と、スクリーンの全てが上下方向に沿って折り畳まれた状態との間で、スクリーンを通した採光量が調整される(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−266979号公報
ところで、プリーツスクリーンは、窓装飾や間仕切りとして設置されるため、通常、プリーツスクリーンに求められる機能は、採光量を調整する調光が主である。そのため、プリーツスクリーンによって区画された空間の温度を保つことに関し、一般に、プリーツスクリーンは考慮されておらず、プリーツスクリーンは、スクリーンを境界とする2つの空間の間で熱を伝えるものとなっている。例えば、プリーツスクリーンは、窓装飾として設置されて、室内空間の温度が室外空間の温度よりも低いときに、室外空間から室外空間に熱を伝える。反対に、室内空間の温度が室外空間の温度よりも高いときには、室内空間から室外空間に熱を伝える。
一方で、近年では、居住空間などの温度の調節に必要とされるエネルギーを抑えることが進められている。そして、このような状況から、1つの空間を2つに分けるプリーツスクリーンに対しても、こうした温度の調節を補助する機能が望まれている。
本開示の目的は、スクリーンによって分けられた空間の温度の調節を補助することの可能なプリーツスクリーンを提供することである。
本開示におけるプリーツスクリーンは、蓄熱性を有して第1レールが下端に連結される蓄熱スクリーンと、遮熱性を有して第2レールが下端に連結される遮熱スクリーンとを備える。そして、前記第1レールと前記第2レールとを各別に昇降させて、前記蓄熱スクリーンを広げる状態と前記遮熱スクリーンを広げる状態とを各別に有する昇降装置をさらに備える。
上記プリーツスクリーンにおいて、前記第1レールは、中間レールとボトムレールとのいずれか一方であり、前記第2レールは、前記中間レールと前記ボトムレールのうち前記第1レールとは異なるレールであることが好ましい。
上記プリーツスクリーンにおいて、前記第1レールは、第1ボトムレールであり、前記第2レールは、第2ボトムレールであることが好ましい。
上記プリーツスクリーンにおいて、前記第1レールは、ボトムレールであり、前記第2レールは、中間レールであることが好ましい。
上記プリーツスクリーンにおいて、前記蓄熱スクリーンは、縦糸と横糸とを備え、前記蓄熱スクリーンの縦糸、および、前記蓄熱スクリーンの横糸の少なくとも一方は、蓄熱繊維であることが好ましい。
上記プリーツスクリーンにおいて、前記蓄熱スクリーンは、前記蓄熱スクリーンの横糸として蓄熱繊維を備え、かつ、蓄熱スクリーンの縦糸として前記蓄熱繊維以外の糸を備えることが好ましい。
上記プリーツスクリーンにおいて、前記遮熱スクリーンは、縦糸と横糸とを備え、前記遮熱スクリーンの縦糸、および、前記遮熱スクリーンの横糸の少なくとも一方は、遮熱繊維であることが好ましい。
上記プリーツスクリーンにおいて、前記遮熱スクリーンは、前記遮熱スクリーンの縦糸、および、前記遮熱スクリーンの横糸として遮熱繊維を備えることが好ましい。
上記プリーツスクリーンにおいて、前記蓄熱スクリーンは、前記蓄熱スクリーンの横糸として蓄熱繊維を備え、かつ、前記蓄熱スクリーンの縦糸として前記遮熱繊維を備えることが好ましい。
本開示におけるプリーツスクリーンによれば、スクリーンによって分けられた空間の温度の調節を補助することが可能となる。
本開示におけるプリーツスクリーンの正面構造を示す正面図であり、蓄熱スクリーンと遮熱スクリーンとが上下方向に沿って延ばされた状態を示す図である。 一実施形態におけるスクリーンの一部を拡大して示す部分拡大図であり、スクリーンの織編組織の一例である平編の織編組織を示す図である。 一実施形態におけるブリーツスクリーンの作用を示す作用図であり、蓄熱スクリーンが上下方向に沿って延ばされ、かつ、遮熱スクリーンが折り畳まれた蓄熱状態を示す図である。 一実施形態におけるブリーツスクリーンの作用を示す作用図であり、プリーツスクリーンが蓄熱状態であるときのスクリーンと窓との間における熱の伝達を模式的に示す図である。 一実施形態におけるブリーツスクリーンの作用を示す作用図であり、蓄熱スクリーンが折り畳まれ、かつ、遮熱スクリーンが上下方向に沿って延ばされた遮熱状態を示す図である。 変形例におけるブリーツスクリーンの側面構造を示す側面図である。
本開示におけるプリーツスクリーンの一実施形態を図1から図5を参照して説明する。
[プリーツスクリーンの構成]
図1に示されるように、プリーツスクリーン10のヘッドボックス11には、上下方向に連なる複数のひだを有する蓄熱スクリーン12が吊り下げられ、蓄熱スクリーン12の下端には、中間レール13が取り付けられている。中間レール13には、上下方向に連なる複数のひだを有する遮熱スクリーン14が吊り下げられ、遮熱スクリーン14の下端には、ボトムレール15が取り付けられている。
ヘッドボックス11内に収容される昇降装置11Aには、ヘッドボックス11の長手方向に延びる複数の巻取軸が、回転できる状態で支持されている。複数の巻取軸には、鉛直方向に垂れ下がる3本の中間用昇降コード21が、ヘッドボックス11の長手方向において間隔を空けて取り付けられている。3本の中間用昇降コード21の各々は、中間レール13に連結されている。また、複数の巻取軸には、鉛直方向に垂れ下がる3本のボトム用昇降コード22の各々が、互いに異なる中間用昇降コード21の近くに取り付けられている。3本のボトム用昇降コード22の各々は、中間レール13を貫通してボトムレール15に連結されている。
中間用昇降コード21とボトム用昇降コード22とからなる3つのコード組のうち、例えば、ヘッドボックス11の長手方向における両端部に近い2つのコード組は、スクリーン12,14に対して屋外側に配置されている。ヘッドボックス11の長手方向における中央に近い1つのコード組は、スクリーン12,14に対して室内側に配置されている。
ヘッドボックス11には、鉛直方向に垂れ下がる3本の蓄熱用ピッチ保持コード23が、ヘッドボックス11の長手方向にて間隔を空けて取り付けられている。3本の蓄熱用ピッチ保持コード23の各々の下端は、中間レール13に取り付けられている。3本の蓄熱用ピッチ保持コード23は、蓄熱スクリーン12に形成された複数の山折りに対し、互いに隣り合う山折りの上下方向における間隔を整える。
中間レール13には、鉛直方向に垂れ下がる3本の遮熱用ピッチ保持コード24が、ヘッドボックス11の長手方向にて間隔を空けて取り付けられている。3本の遮熱用ピッチ保持コード24は、互いに異なる蓄熱用ピッチ保持コード23に対し、ヘッドボックス11の長手方向にて重なる位置に配置されている。3本の遮熱用ピッチ保持コード24の各々の下端は、ボトムレール15に取り付けられている。3本の遮熱用ピッチ保持コード24は、遮熱スクリーン14に形成された複数の山折りに対し、互いに隣り合う山折りの上下方向における間隔を整える。
なお、蓄熱スクリーン12の前後方向における中央に、中間用昇降コード21の通される挿通孔が形成され、蓄熱スクリーン12の前後方向における中央に、中間用昇降コード21は通されてもよい。また、遮熱スクリーン14の前後方向における中央に、ボトム用昇降コード22の通される挿通孔が形成され、遮熱スクリーン14の前後方向における中央に、ボトム用昇降コード22は通されてもよい。
ヘッドボックス11の巻取軸には、ボールチェーン25が取り付けられている。ボールチェーン25は、中間用昇降コード21の巻き取り、および、送り出しと、ボトム用昇降コード22の巻き取り、および、送り出しとを各別に行う。昇降装置11Aは、ボールチェーン25の操作力を受ける1つの機構によって、これら中間用昇降コード21の巻き取り、および、送り出しと、ボトム用昇降コード22の巻き取り、および、送り出しを行う。
例えば、中間用昇降コード21の取り付けられた巻取軸が、ボールチェーン25の操作によって回転するとき、中間用昇降コード21の巻き取り、および、送り出しが行われる。中間用昇降コード21が巻き取られるとき、中間レール13が上昇して、蓄熱スクリーン12が折り畳まれる。一方で、中間用昇降コード21が巻き取られるとき、蓄熱スクリーン12が折り畳まれた分、遮熱スクリーン14は上下方向に沿って延びて広がる。
これに対して、中間用昇降コード21が送り出されるとき、中間レール13が下降して、蓄熱スクリーン12が上下方向に沿って延びて広がる。一方で、中間用昇降コード21が送り出されるとき、蓄熱スクリーン12が上下方向に沿って延びる分、遮熱スクリーン14は折り畳まれる。
また、ボトム用昇降コード22の取り付けられた巻取軸が、ボールチェーン25の操作によって回転するとき、ボトム用昇降コード22の巻き取り、および、送り出しが行われる。ボトム用昇降コード22が巻き取られるとき、ボトムレール15が上昇して、遮熱スクリーン14が折り畳まれる。これに対して、ボトム用昇降コード22が送り出されるとき、ボトムレール15が下降して、遮熱スクリーン14が上下方向に沿って延びて広がる。
蓄熱スクリーン12を構成する蓄熱生地は、蓄熱性を有する生地であればよく、例えば、熱を蓄える蓄熱繊維が織り込まれた生地でもよいし、蓄熱繊維から形成される生地でもよい。また、蓄熱生地は、蓄熱性を有しない生地に日射吸収加工が施された生地であってもよいし、蓄熱性を有する生地にさらに日射吸収加工が施された生地であってもよい。
蓄熱生地における織編組織は、プリーツ加工のできる織編組織であればよく、例えば、平織、綾織、朱子織、トリコット編地の組織、横編地の組織である。
蓄熱繊維としては、例えば、赤外線吸収ポリマーが芯部として練り込まれた芯鞘構造のフィラメント糸が用いられる。日射吸収加工としては、例えば、赤外線吸収剤を含む日射吸収液に生地を浸す加工が用いられる。なお、蓄熱スクリーン12がプリーツ形状であるため、蓄熱スクリーン12が平面形状である構成と比べて、蓄熱機能を有する部分の表面積が大きくなる。それゆえに、蓄熱スクリーン12そのものが発現する蓄熱効果も高められる。
遮熱スクリーン14を構成する遮熱生地は、遮熱性を有する生地であればよく、例えば、熱を遮る遮熱繊維が織り込まれた生地でもよいし、遮熱繊維から形成される生地でもよい。また、遮熱生地は、遮熱性を有しない生地に日射反射加工の施された生地であってもよいし、遮熱性を有する生地にさらに日射反射加工の施された生地であってもよい。
遮熱生地における織編組織は、プリーツ加工のできる織編組織であればよく、例えば、平織、綾織、朱子織、トリコット編地の組織、横編地の組織である。
遮熱繊維としては、例えば、酸化チタンなどの赤外線反射セラミックが練り込まれたポリエステル加工糸が用いられる。日射反射加工としては、例えば、赤外線反射性分子をスパッタリングなどによって生地に固定する加工が用いられる。
図2に示されるように、各スクリーン12,14の織編組織が平織である場合に、各スクリーン12,14の各々は、上下方向に沿って延びる複数の縦糸Woと、左右方向に沿って延びる複数の横糸Waとから構成される。
蓄熱スクリーン12が、蓄熱繊維の織り込まれた生地として構成されるとき、蓄熱スクリーン12の縦糸Wo、および、横糸Waの少なくとも一方は、蓄熱繊維であればよい。なかでも、蓄熱スクリーン12の縦糸Wo、および、横糸Waのうち、横糸Waが蓄熱繊維である構成が好ましい。蓄熱スクリーン12の縦糸Woには、蓄熱スクリーン12における折り畳みの繰り返しに対する強度、蓄熱スクリーン12の折り目の変形を抑える強度などが求められる。そのため、蓄熱繊維に対する強度の制約を軽減させるうえでは、蓄熱スクリーン12の縦糸Woに、これらの強度が満たされる他の繊維が用いられ、蓄熱スクリーン12の横糸Waに対し、蓄熱性が付与される構成が好ましい。
なお、蓄熱スクリーン12の縦糸Wo、および、横糸Waの両方が蓄熱繊維であれば、蓄熱スクリーン12の縦糸Wo、または、横糸Waが蓄熱繊維である構成と比べて、蓄熱スクリーン12における蓄熱性が高められる。
遮熱スクリーン14が、遮熱繊維の織り込まれた生地として構成されるとき、遮熱スクリーン14の縦糸Wo、および、横糸Waの少なくとも一方は、遮熱繊維であればよい。なかでも、遮熱スクリーン14の縦糸Wo、および、横糸Waのうち、横糸Waが遮熱繊維である構成が好ましい。遮熱スクリーン14の縦糸Woには、遮熱スクリーン14における折り畳みの繰り返しに対する強度、遮熱スクリーン14の折り目の変形を抑える強度などが求められる。そのため、遮熱繊維に対する強度の制約を軽減させるうえでは、遮熱スクリーン14の縦糸Woに、これらの強度が満たされる他の繊維が用いられ、遮熱スクリーン14の横糸Waに対し、遮熱性が付与される構成が好ましい。
なお、遮熱スクリーン14の縦糸Wo、および、横糸Waの両方が遮熱繊維であれば、遮熱スクリーン14の縦糸Wo、または、横糸Waが遮熱繊維である構成と比べて、遮熱スクリーン14における遮熱性が高められる。
蓄熱スクリーン12の縦糸Woと、遮熱スクリーン14の縦糸Woとは、互いに同じ種類の繊維であってもよい。蓄熱スクリーン12の縦糸Woと、遮熱スクリーン14の縦糸Woとには、折り畳みの繰り返しに対する強度や折り目の変形を抑える強度などが求められる。これら蓄熱スクリーン12の縦糸Woと、遮熱スクリーン14の縦糸Woとが、互いに同じ種類の繊維であれば、蓄熱スクリーン12における強度と、遮熱スクリーン14における強度とのばらつきが抑えられる。
さらに、蓄熱スクリーン12の縦糸Wo、および、横糸Waの両方が蓄熱繊維であるとき、遮熱スクリーン14の縦糸Woも、同様に、蓄熱繊維であってもよい。こうした構成であれば、各スクリーン12,14間における強度のばらつきが抑えられ、かつ、蓄熱スクリーン12における蓄熱性が高められもする。
反対に、遮熱スクリーン14の縦糸Wo、および、横糸Waの両方が遮熱繊維であるとき、蓄熱スクリーン12の縦糸Woも、同様に、遮熱繊維であってもよい。こうした構成であれば、各スクリーン12,14間における強度のばらつきが抑えられ、かつ、遮熱スクリーン14における遮熱性が高められもする。
蓄熱スクリーン12における採光量と遮熱スクリーン14における採光量とは、互いに同じ程度であることが好ましい。採光量が互いに等しい構成であれば、1つのプリーツスクリーン10における採光機能のばらつきを抑えることが可能でもある。なお、スクリーンの採光量とは、通常、スクリーンを構成する横糸の単位面積あたりの本数、スクリーンを構成する縦糸の単位面積あたりの本数、横糸の太さ、縦糸の太さ、織組織によって大きく異なる。それゆえに、蓄熱スクリーン12と遮熱スクリーン14との間では、これら各条件の結果が、互いに同じである、あるいは、単位面積あたりに占める糸の量が互いに同じ程度になる関係であることが好ましい。
なお、各スクリーン12,14の織編組織が、綾織、朱子織、トリコット編地の組織、横編地の組織である構成であっても、上述した各スクリーン12,14の縦糸Wo、および、横糸Waに関わる構成は、適用することが可能である。
[プリーツスクリーンの作用]
図3に示されるように、中間レール13、および、ボトムレール15の各々が、その移動範囲において最も下側に配置されるとき、遮熱スクリーン14の全体は、中間レール13とボトムレール15との間で折り畳まれる。そして、蓄熱スクリーン12の全体は、上下方向に沿って延ばされて窓WDと互いに向かい合う。
遮熱スクリーン14の全体が折り畳まれ、かつ、窓WDと蓄熱スクリーン12の全体とが互いに向かい合う状態は、プリーツスクリーン10の蓄熱状態として設定される。そして、例えば、冬季の昼間にプリーツスクリーン10が蓄熱状態に設定されると、屋外から室内に向けて入射する熱線Lは、蓄熱スクリーン12において熱として蓄えられる。
図4に示されるように、プリーツスクリーン10の蓄熱状態が、冬季の夜間まで設定され続けると、冬季の昼間に蓄熱スクリーン12に蓄えられた熱Hは、蓄熱スクリーン12から室内に向けて放出され、また、蓄熱スクリーン12から窓WDに向けて放出される。それゆえに、蓄熱スクリーン12によって蓄えられた熱が、室内に向けた放出、または、温度低下の抑制のいずれか一方として機能する構成と比べて、室内空間における温度調節の補助の程度が高められる。
蓄熱スクリーン12の下側では、床面Fに配置されたボトムレール15と中間レール13との間で、遮熱スクリーン14の全体が折り畳まれている。それゆえに、蓄熱スクリーン12と窓WDとの間の空間では、窓WDと空気との接触によって空気の温度が低下するとしても、温度の低下した空気である冷気Aが蓄熱スクリーン12の下側を通して室内に入ることが抑えられる。
結果として、蓄熱スクリーン12から室内に向けた熱の放出、蓄熱スクリーン12と窓WDとの間における温度低下の抑制、および、蓄熱スクリーン12と窓WDとの間の空間における空気の室内への進入抑制によって、室内空間の温度低下は抑えられる。そして、プリーツスクリーン10によって分けられた室内空間の温度の調節は、冬季においてプリーツスクリーン10により補助される。
図5に示されるように、中間レール13が、その移動範囲において最も上側に配置され、ボトムレール15が、その移動範囲において最も下側に配置されるとき、蓄熱スクリーン12の全体は、ヘッドボックス11と中間レール13との間で折り畳まれる。そして、遮熱スクリーン14の全体は、上下方向に沿って延ばされて窓WDと互いに向かい合う。
蓄熱スクリーン12の全体が折り畳まれ、かつ、窓WDと遮熱スクリーン14の全体とが互いに向かい合う状態は、プリーツスクリーン10の遮熱状態として設定される。そして、例えば、夏季の昼間にプリーツスクリーン10が遮熱状態に設定されると、屋外から室内に向けて入射する熱線Lは、遮熱スクリーン14によって室内に対して遮られる。
結果として、プリーツスクリーン10を通した室内への熱の伝達が抑えられ、ひいては、室内空間の温度上昇が抑えられる。そして、プリーツスクリーン10によって分けられた室内空間の温度の調節は、夏季においてプリーツスクリーン10により補助される。
上記実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)プリーツスクリーン10によって分けられた室内空間の温度の調節は、例えば、冬季の夜間において、蓄熱スクリーン12の蓄熱作用によって補助される。
(2)プリーツスクリーン10によって分けられた室内空間の温度の調節は、例えば、夏季の昼間において、遮熱スクリーン14の遮熱作用によって補助される。
(3)蓄熱スクリーン12によって蓄えられた熱は、蓄熱スクリーン12から室内に向けた放出と、蓄熱スクリーン12と窓WDとの間における温度低下の抑制として機能する。それゆえに、蓄熱スクリーン12によって蓄えられた熱が、室内に向けた放出、または、温度低下の抑制のいずれか一方として機能する構成と比べて、室内空間における温度調節の補助の程度が高められる。
(4)プリーツスクリーン10の蓄熱状態では、遮熱スクリーン14が、蓄熱スクリーン12と床面Fとの間を塞ぐため、蓄熱スクリーン12と窓WDとの間の空間における冷気が室内へ進入することが抑えられる。
(5)蓄熱スクリーン12の横糸Waが、蓄熱繊維によって構成され、かつ、蓄熱スクリーン12の縦糸Woが、蓄熱繊維以外の繊維から構成されるため、蓄熱繊維に対する強度の制約が軽減される。
(6)遮熱スクリーン14の縦糸Wo、および、横糸Waが、遮熱繊維によって構成され、かつ、蓄熱スクリーン12の縦糸Woもまた、遮熱繊維によって構成されるため、蓄熱スクリーン12における強度と、遮熱スクリーン14における強度とのばらつきが抑えられる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・蓄熱スクリーン12と遮熱スクリーン14との並びは、上下方向に沿った配置に限らず、前後方向に沿った配置であってもよい。
図6に示されるように、例えば、プリーツスクリーンには、1つのヘッドボックス11に、蓄熱スクリーン12と、遮熱スクリーン14とが、前後に並んで吊下げられている。蓄熱スクリーン12の下端には、第1ボトムレール15Fが取り付けられ、遮熱スクリーン14の下端には、第2ボトムレール15Bが取り付けられる。そして、1つのヘッドボックス11に収容される1つの昇降装置の駆動によって、第1ボトムレール15Fの昇降と、第2ボトムレール15Bの昇降とが切り替えられ、蓄熱スクリーン12が上下方向に沿って延びる状態と、遮熱スクリーン14が上下方向に沿って延びる状態とを各別に有してもよい。こうした構成であっても、上記(1)〜(3)、(5)、(6)に準じた効果が得られる。
なお、蓄熱スクリーン12は、遮熱スクリーン14に対して室内側に配置されてもよいし、屋外側に配置されてもよい。要するに、蓄熱スクリーン12の下端に連結されるレールと、遮熱スクリーン14の下端に連結されるレールとが各別に昇降し、蓄熱スクリーン12が広がる状態と、遮熱スクリーン14が広がる状態とを各別に有する構成であればよい。
また、図6に示されるプリーツスクリーンでは、例えば、上記実施形態に示されるように、1つのヘッドボックス11の前側に、蓄熱スクリーン12と遮熱スクリーン14とが上下に並んで吊下げられ、かつ、1つのヘッドボックス11の後側に、遮光スクリーンが別途吊下げられてもよい。そして、1つのヘッドボックス11に収容される1つの昇降装置の駆動によって、前側に配置される蓄熱スクリーン12の昇降と、前側に配置される遮熱スクリーン14の昇降と、後側に配置される遮光スクリーンの昇降とが切り替えられてもよい。
・蓄熱スクリーン12の下端にボトムレール15が連結され、かつ、遮熱スクリーン14の下端に中間レール13が連結されてもよい。すなわち、遮熱スクリーン14が、ヘッドボックス11と中間レール13との間に配置され、蓄熱スクリーン12が、中間レール13とボトムレール15との間に配置されてもよい。
A…冷気、F…床面、H…熱、L…熱線、Wa…横糸、WD…窓、Wo…縦糸、10…プリーツスクリーン、11…ヘッドボックス、11A…昇降装置、12…蓄熱スクリーン、13…中間レール、14…遮熱スクリーン、15…ボトムレール、15B…第2ボトムレール、15F…第1ボトムレール、21…中間用昇降コード、22…ボトム用昇降コード、23…蓄熱用ピッチ保持コード、24…遮熱用ピッチ保持コード、25…ボールチェーン。

Claims (6)

  1. 蓄熱性を有して第1レールが下端に連結される蓄熱スクリーンと、
    遮熱性を有して第2レールが下端に連結される遮熱スクリーンと、
    前記第1レールと前記第2レールとを各別に昇降させて、前記蓄熱スクリーンを広げる状態と前記遮熱スクリーンを広げる状態とを各別に有する昇降装置と、
    を備え
    前記第1レールは、中間レールとボトムレールとのいずれか一方であり、
    前記第2レールは、前記中間レールと前記ボトムレールのうち前記第1レールとは異なるレールである
    リーツスクリーン。
  2. 前記蓄熱スクリーンは、縦糸と横糸とを備え、
    前記蓄熱スクリーンの縦糸、および、前記蓄熱スクリーンの横糸の少なくとも一方は、蓄熱繊維である
    請求項に記載のプリーツスクリーン。
  3. 前記蓄熱スクリーンは、
    前記蓄熱スクリーンの横糸として蓄熱繊維を備え、かつ、
    前記蓄熱スクリーンの縦糸として前記蓄熱繊維以外の糸を備える
    請求項に記載のプリーツスクリーン。
  4. 前記遮熱スクリーンは、縦糸と横糸とを備え、
    前記遮熱スクリーンの縦糸、および、前記遮熱スクリーンの横糸の少なくとも一方は、遮熱繊維である
    請求項1からのいずれか1つに記載のプリーツスクリーン。
  5. 前記遮熱スクリーンは、
    前記遮熱スクリーンの縦糸、および、前記遮熱スクリーンの横糸として遮熱繊維を備える
    請求項に記載のプリーツスクリーン。
  6. 前記蓄熱スクリーンは、
    前記蓄熱スクリーンの横糸として蓄熱繊維を備え、かつ、
    前記蓄熱スクリーンの縦糸として前記遮熱繊維を備える
    請求項に記載のプリーツスクリーン。
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