JP6258577B2 - 混合ガスの精製方法及び精製装置 - Google Patents

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Description

本発明は、混合ガスの精製方法及び精製装置に関し、特に、圧力スイング吸着法(PSA法)を用いた混合ガスの精製方法及び精製装置に関するものである。
近年、下水汚泥や食品廃棄物等の有機性廃棄物をメタン発酵処理して得られるメタン発酵ガスが、カーボンニュートラルで環境負荷の低い次世代燃料として着目されている。メタン発酵ガスは、特に、バイオガスとも称され、主成分は二酸化炭素(CO)及びメタン(CH)である。そして、バイオガスは、通常、精製により所望の濃度のメタンを含む精製ガスにしてから、都市ガス原料や自動車燃料等として使用される。
ここで、従来、メタン発酵ガスのような、目的ガス(メタンガス)と不純物ガス(炭酸ガス)とを含む混合ガスの精製方法として、圧力スイング吸着法を用いた精製方法が用いられている。圧力スイング吸着法とは、吸着剤に対するガスの吸着量がガス種及びガスの分圧によって異なることを利用したガス分離方法である。そして、圧力スイング吸着法を用いた混合ガスの精製では、吸着剤を充填した吸着塔に、混合ガスを加圧下で供給して目的ガスが富化された精製ガスを得る吸着工程と、吸着剤に吸着されたガスを減圧下で脱着させて吸着剤を再生する脱着工程とを交互に繰り返して実施する。
ところで、バイオガスは、一般的に、下水汚泥や食品廃棄物等の有機性廃棄物を微生物によりメタン発酵処理して得られるものであり、有機性廃棄物の性状の変動や、季節変化に伴うメタン発酵処理温度の変動などの影響を受け、発生量や組成が変動する。
一方、バイオガスの精製に用いられる吸着塔に充填された吸着剤で吸着可能な二酸化炭素の量は吸着剤の飽和吸着量及び充填量に応じて定まる。従って、バイオガス精製プラントでは、吸着塔に流入する二酸化炭素の量が所定量に達すると、精製ガス中の二酸化炭素濃度が増加し(即ち、メタンガス濃度が所望の濃度未満となり)、一定品質の精製ガスを得ることができなくなる。
そのため、バイオガス精製プラントでは、CO濃度が所定値未満である、一定品質の精製ガスを得るために、吸着塔における吸着工程の実施時間等を適宜制御する必要がある。
しかし、上記の通りバイオガスの発生量や組成は経時的に変動するため、吸着工程の実施時間を一定の時間としてバイオガス精製プラントを運転することはできない。
そこで、従来、精製対象のガス(混合ガス)の組成や流量が変動しても容易に追従することができ、一定品質の精製ガスを連続的に得ることのできる混合ガスの分離方法が提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の分離方法によれば、吸着剤を充填した吸着塔から流出した精製ガス中に含まれている少なくとも1種類のガスの濃度をガス濃度検出器により検出し、予め設定された濃度のガスが検出されると吸着工程を終了させる。このようにして、特許文献1に記載の方法によれば、精製ガス中の特定のガスの濃度に基づいて吸着工程の時間を調節することにより、精製対象のガスの組成や流量が変動しても容易に追従することができ、一定品質の精製ガスを連続的に得ることが可能となる。
特開2003−19415号公報
ここで、特許文献1記載の方法では、吸着塔から流出した精製ガス中の少なくとも1種類のガス(例えば、炭酸ガス)の濃度をガス濃度検出器により検出していた。しかし、ガス濃度検出器は、それ自体が比較的高価であり、経済性に欠く。また、吸着塔から流出した精製ガス中のガス濃度と、吸着塔内の精製ガス中のガス濃度とは必ずしも同一ではないため、吸着塔から流出した精製ガス中のCO濃度を利用して吸着工程を終了したのでは、より高濃度の炭酸ガスが既に吸着塔から流出しているおそれがあった。すなわち、特許文献1記載の方法には、吸着塔からの精製ガスの流出からガス濃度を測定するまでのタイムラグにより、吸着工程の実施時間制御を適切に行うことができず、一定品質の精製ガスを安定的に供給できないおそれがあった。さらには、ガス濃度検出器は定期的な較正を必要としており、操業に手間がかかり非効率的であるという点において改善の余地があった。
そこで、本発明は、一定品質の精製ガスを安定的に得ることができる経済的かつ効率的な混合ガスの精製方法及び精製装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行い、吸着剤がガス(被吸着物質)を吸着及び脱着した場合に吸着剤自体の温度が変動することに着目して、この発明を完成した。
この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の混合ガスの精製方法は、吸着剤が充填された少なくともつの吸着塔を備える精製装置を使用し、目的ガスと不純物ガスとを含む混合ガスを圧力スイング吸着法により精製して目的ガスが富化された精製ガスを得る混合ガスの精製方法であって、前記少なくとも2つの吸着塔は、それぞれ、前記吸着剤の温度を測定する少なくともつの温度測定センサを有し、前記少なくとも2つの吸着塔は、それぞれ、前記混合ガスを導入して前記吸着剤に前記不純物ガスを吸着させ前記精製ガスを排出する吸着工程と、前記吸着工程において前記吸着剤に吸着された前記不純物ガスを減圧下で脱着させ、脱着した前記不純物ガスを排出し前記吸着剤を再生する脱着工程と、を実施し、前記精製装置では、前記吸着工程の開始後に、前記少なくともつの温度測定センサのうち最も前記精製ガスの排出側に配置された温度測定センサにより検出された前記吸着剤の温度変化に基づいて、前記吸着工程を停止して、前記精製装置で得られる前記精製ガス中における前記不純物ガスの濃度が所望の濃度未満となるようにするとともに、前記脱着工程の開始後に、前記少なくとも2つの温度測定センサのうち最も前記脱着したガスの排出側に配置された温度測定センサにより前記吸着剤の温度下降の停止が検出されたことに基づいて、前記脱着工程を停止し、前記少なくとも2つの吸着塔のうちの少なくとも1つが前記吸着工程を実施している間に他の少なくとも1つの吸着塔にて前記脱着工程を実施して脱着ガスを得て、該脱着ガスを、前記吸着工程を実施している吸着塔に対して供給することを特徴とする。
このように、最も精製ガスが排出される側に配置された温度測定センサにより検出された温度変化に基づいて吸着工程の持続時間を決定することで、精製ガスの濃度を所望以上に安定的に維持することができる。吸着工程中に吸着塔の精製ガスが排出される側に充填された吸着剤の温度が変化したということは、精製ガスの排出側に位置する吸着剤がガスを吸着したことを意味する。このことは、吸着塔における吸着量が飽和吸着量に近づいていることを意味する。したがって、精製ガスにおける目的ガスの濃度を所望の濃度以上として、精製ガスの品質を一定以上に維持するためには、吸着工程を停止して脱着工程を開始する必要がある。よって、吸着塔の精製ガスが排出される側における吸着剤の温度変化に基づいて吸着工程の持続時間を決定することで、タイムラグ無く吸着工程の実施時間を制御して、安定的に一定品質の精製ガスを得ることが可能となる。
なお、本発明において、「所望の濃度」とは、精製ガスの用途に応じて予め定められる濃度である。
また、脱着工程中に吸着剤の温度が低下したということは、吸着剤から不純物ガスが脱着されたことを意味する。従って、吸着剤から脱着された不純物ガスが排出される側において吸着剤の温度の下降が停止したということは、吸着塔内の吸着剤に吸着した不純物ガスの大部分が脱着したということを意味するため、このタイミングで脱着工程を停止することで、脱着工程の持続時間を必要十分な長さとすることができる。
ここで、本発明の混合ガスの精製方法では、最も前記精製ガスの排出口側に配置された温度センサにより前記吸着剤の温度上昇が検出されたことに基づいて、前記吸着工程を停止することが好ましい。吸着塔の精製ガスが排出される側に充填された吸着剤の温度が上昇した場合には、吸着塔の精製ガスが排出される側において、吸着剤に不純物ガスが吸着したことを意味する。そのため、吸着塔の精製ガスが排出される側において吸着剤に不純物ガスが吸着され始めたタイミングで吸着工程を停止することで、目的ガスの濃度を確実に所望の濃度以上に維持することができるからである。
また、本発明の混合ガスの精製方法では、前記目的ガスはメタンガスであり、前記不純物ガスは炭酸ガスであり、前記混合ガスは、メタン発酵ガスであることが好ましい。メタン発酵ガスの発生量や組成は、有機性廃棄物の性状の変動や、季節変化に伴うメタン発酵処理温度の変動などの影響を受けて変動するが、本発明による混合ガスの精製方法によれば、そのような変動に対して容易に追従して一定品質のガスを安定的に得ることができる。
また、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の混合ガスの精製装置は、目的ガスと不純物ガスとを含む混合ガスを圧力スイング吸着法により精製して目的ガスが富化された精製ガスを得る混合ガスの精製装置であって、不純物ガスを吸着する吸着剤が充填され、且つ、該吸着剤の温度を測定する少なくともつの温度測定センサと、少なくとも2つの吸排気口とをそれぞれ有する、少なくともつの吸着塔と、前記少なくともつの吸着塔の第1吸排気口を介して前記吸着塔に前記混合ガスを供給する混合ガス供給機構と、前記吸着剤に吸着された不純物ガスを減圧下で脱着させ、脱着した前記不純物ガスを前記吸排気口のうちの少なくとも一つから排出させる不純物ガス脱着機構と、前記混合ガス供給機構及び前記不純物ガス脱着機構を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記混合ガス供給機構の動作中に前記少なくともつの温度測定センサのうち前記精製ガスが流出する吸排気口の最も近くに配置された温度測定センサにより前記吸着剤の温度変化を検出したこと基づいて、前記混合ガス供給機構の動作を停止して、前記精製装置で得られる前記精製ガス中における前記不純物ガスの濃度が所望の濃度未満となるように制御するとともに、前記不純物ガス脱着機構の動作中に前記少なくとも2つの温度測定センサのうち前記脱着したガスが流出する吸排気口の最も近くに配置された温度測定センサにより前記吸着剤の温度下降の停止が検出されたことに基づいて、前記不純物ガス脱着機構の動作を停止し、前記少なくとも2つの吸着塔のうちの少なくとも1つが吸着工程を実施している間に他の少なくとも1つの吸着塔にて脱着工程を実施して脱着ガスを得て、該脱着ガスを、前記吸着工程を実施している吸着塔に対して供給するように制御することを特徴とする。このように、精製ガスが流出する吸排気口の最も近くに配置された温度測定センサにより検出された温度変化に基づいて吸着工程の持続時間を決定することで、精製ガスの濃度を所望以上に安定的に維持することができる。
即ち、吸着塔の精製ガスが排出される側における吸着剤の温度変化に基づいて吸着工程の持続時間を決定することで、タイムラグ無く吸着工程の実施時間を制御して、安定的に一定品質の精製ガスを得ることが可能となる。
また、吸着塔内の吸着剤に吸着した不純物ガスの大部分が脱着し、脱着したガスが流出する吸排気口側で吸着剤の温度下降の停止が検出されたタイミングで脱着工程を停止することで、脱着工程の持続時間を必要十分な長さとすることができる
ここで、本発明の混合ガスの精製装置では、前記制御装置は、前記精製ガスが流出する吸排気口の最も近くに配置された温度センサにより前記吸着剤の温度上昇が検出されたことに基づいて、前記混合ガス供給機構の動作を停止することが好ましい。吸着塔の精製ガスが排出される側において吸着剤に不純物ガスが吸着され始め、吸着剤の温度が上昇したタイミングで吸着工程を停止することで、目的ガスの濃度を確実に所望の濃度以上に維持することができるからである。
また、本発明の混合ガスの精製装置では、前記吸着塔は、前記温度測定センサを2つ以上有し、前記制御装置は、前記不純物ガス脱着機構の動作中に前記脱着したガスが流出する吸排気口の最も近くに配置された温度センサにより前記吸着剤の温度下降の停止が検出されたことに基づいて、前記不純物ガス脱着機構の動作を停止することが好ましい。メタン発酵ガスの発生量や組成は、有機性廃棄物の性状の変動や、季節変化に伴うメタン発酵処理温度の変動などの影響を受けて変動するが、本発明による混合ガスの精製装置によれば、そのような変動に対して容易に追従して一定品質のガスを安定的に得ることができる。
本発明の混合ガスの精製方法及び精製装置によれば、一定品質の精製ガスを安定的に得ることができる経済的かつ効率的な方法を提供することができる。
本発明に従う代表的な混合ガスの精製装置の概略構成を示す図である。 図1に示す精製装置の運転工程表の一例を示す図である。 図2に示す運転工程表のステージ1の工程1におけるガスの流れを示す図である。 図2に示す運転工程表のステージ1の工程2におけるガスの流れを示す図である。 図2に示す運転工程表のステージ1の工程3におけるガスの流れを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。なお、各図において同一の符号を付したものは、同一の構成要素を示すものとする。
ここで、本発明の混合ガスの精製装置は、目的ガスと不純物ガスとを含む混合ガスを圧力スイング吸着法により精製してメタンが富化された精製ガスを製造する際に用いることができる。
以下、本発明の混合ガスの精製装置及び精製装置について、混合ガスは、目的ガスとしてメタンガスを、不純物ガスとして炭酸ガスを含む、メタン発酵ガスであるものとして説明する。
<混合ガスの精製装置>
図1に示す混合ガスの精製装置100は、吸着剤を充填した少なくとも1基(図示例では2基)の吸着塔10,20を備えている。そして、精製装置100では、メタンガス及び炭酸ガスを含むメタン発酵ガスが圧力スイング吸着法を用いて精製され、メタンガスが富化された精製ガスが製造される。具体的には、精製装置100では、メタン発酵ガスを、各吸着塔10,20に供給し、各吸着塔10,20内の吸着剤で炭酸ガスの大部分とメタンガスの一部とを吸着することにより、メタンガスが富化された精製ガスを精製装置100外に排出する(吸着工程)。さらに、また、吸着工程において炭酸ガスとメタンガスとを吸着した各吸着塔10,20内の吸着剤は、吸着剤に吸着された炭酸ガスを減圧下で脱着させることにより再生される(脱着工程)。
各吸着塔10,20内の吸着剤は、圧力スイング吸着法を用いたメタン発酵ガスの精製に利用可能な既知の吸着剤、例えば、活性炭や、分子ふるい炭や、ゼオライト等を含む。なお、吸着剤は、金網などの既知の手段を用いて吸着塔内で支持することができる。
各吸着塔10,20は、それぞれ、吸着塔内の吸着剤の温度を測定する温度センサとして、熱電対10a,10b,10c、熱電対20a,20b,20cを備えている。各熱電対10a,20aは、それぞれ、各熱電対10a〜c、20a〜cのうち、各吸着塔10,20の第2吸排気口19b,29bに最も近い位置に充填された吸着剤の温度変化を測定する。具体的には、熱電対10a,20aは、吸着剤よりなる吸着層の上端から0〜10cmの範囲内に配置されて、吸着層の上部における吸着剤の温度変化を測定する。また、各熱電対10c,20cは、それぞれ、各熱電対10a〜c、20a〜cのうち、各吸着塔10,20の第1吸排気口19a,29aに最も近い位置に充填された吸着剤の温度変化を測定する。具体的には、熱電対10c,20cは、吸着剤よりなる吸着層の下端から0〜10cmの範囲内に配置されて、吸着層の下部における吸着剤の温度変化を測定する。 そして、各熱電対10b,20bは、吸着剤よりなる吸着層の中央部における吸着剤の温度変化を測定する。なお、各熱電対10a〜c、20a〜cは、各吸着塔10,20に気密に挿通されている。
ここで、吸着剤は、炭酸ガスを吸着することに応じて発熱し、炭酸ガスを脱着することによって吸熱するため、炭酸ガスを吸着した吸着剤周囲の温度は上昇し、炭酸ガスが脱着した吸着剤周囲の温度は下降する。概して、吸着工程において、各吸着塔10,20の下部に配設された第1吸排気口19a,29aから供給されたメタン発酵ガスが各吸着塔10,20の内部を上昇していく際に、各吸着塔10,20の下方に位置する吸着剤から順次炭酸ガスを吸着するため、吸着剤の温度変化(温度上昇)も各吸着塔10,20の下方から順次生じる。このため、各吸着塔10,20の上部であり、第2吸排気口19b,29bの付近にそれぞれ位置する熱電対10a,20aにより吸着剤の温度上昇が検出されたということは、各吸着塔10,20の中部〜下部に充填された吸着剤が既に炭酸ガスを吸着しており、各吸着塔10,20が全体として吸着能が低下した状態であることを意味する。したがって、このまま各吸着塔10,20を使用しつづけたのでは、炭酸ガスの吸着が不十分となり、精製ガスにおける炭酸ガスの濃度が目標値よりも高濃度となる虞がある。このため、精製ガスを一定品質に維持するためには、直ちに吸着工程を終了し、吸着剤を再生することが望ましい。本発明はこのような知見に基づくものである。
また、精製装置100は、装置外からメタン発酵ガスが流入する共通混合ガスライン40と、共通混合ガスライン40と第1吸着塔10とを接続する第1混合ガスライン11と、共通混合ガスライン40と第2吸着塔20とを接続する第2混合ガスライン21とを備えている。
なお、第1混合ガスライン11には第1混合ガス弁12が設けられており、第2混合ガスライン21には第2混合ガス弁22が設けられている。各混合ガス弁12,22は、それぞれ、各第1吸排気口19a,29aを介して、吸着塔10,20に混合ガスを供給する混合ガス供給機構を構成する。
さらに、精製装置100は、各吸着塔の第2吸排気口19b,29bから流出した精製ガスを装置外へと流す共通精製ガスライン50と、第1吸着塔10と共通精製ガスライン50とを接続する第1精製ガスライン13と、第2吸着塔20と共通精製ガスライン50とを接続する第2精製ガスライン23とを備えている。
なお、第1精製ガスライン13には第1精製ガス弁14が設けられており、第2精製ガスライン23には第2精製ガス弁24が設けられている。
また、精製装置100は、第1精製ガスライン13と第2精製ガスライン23とを連通する共通均圧化ライン60を備えている。
なお、共通均圧化ライン60は、第1吸着塔10と第1精製ガス弁14との間、及び第2吸着塔20と第2精製ガス弁24との間にて、それぞれ、第1精製ガスライン13、及び第2精製ガスライン23と接続している。そして、共通均圧化ライン60には、均圧化弁61が設けられている。
さらに、精製装置100は、各吸着塔内の吸着剤に吸着された炭酸ガスを減圧下で脱着させて吸着剤を再生させた際に生じるガス(以下「脱着ガス」と称することがある。)を装置外へと流す共通脱着ガスライン70を有している。そして、共通脱着ガスライン70は、第1混合ガスライン11から分岐して延びる第1脱着ガスライン17及び第2混合ガスライン21から分岐して延びる第2脱着ガスライン27と接続されている。
なお、第1脱着ガスライン17は、第1混合ガス弁12と第1吸着塔10との間で第1混合ガスライン11から分岐しており、第2脱着ガスライン27は、第2混合ガス弁22と第2吸着塔20との間で第2混合ガスライン21から分岐している。そして、第1脱着ガスライン17には、第1脱着ガス弁18が設けられており、第2脱着ガスライン27には、第2脱着ガス弁28が設けられている。
ここで、共通脱着ガスライン70には、第2脱着ガスライン27との接続部側から装置外側へ向かって、各吸着塔内の減圧に用いられる減圧装置としての真空ポンプ71及び共通脱着ガス弁72が順次配設されている。
吸着剤に吸着された炭酸ガスを減圧下で脱着させる炭酸ガス脱着機構は、各脱着ガス弁18,28、真空ポンプ71、及び共通脱着ガス弁72により構成される。
そして、上述した構成を有する精製装置100では、共通混合ガスライン40と、第1混合ガスライン11及び第2混合ガスライン21とが、各吸着塔10,20内に混合ガスを供給する混合ガス供給ラインとして機能し得る。
また、第1精製ガスライン13及び第2精製ガスライン23と、共通精製ガスライン50とが、各吸着塔10,20から流出した精製ガスを装置外へと流す精製ガスラインとして機能し得る。
さらに、第1精製ガスライン13の一部(第1吸着塔10から共通均圧化ライン60が接続する部分まで)と、共通均圧化ライン60と、第2精製ガスライン23の一部(第2吸着塔20から共通均圧化ライン60が接続する部分まで)と、共通均圧化ライン60とが、各吸着塔同士を連通して吸着塔内の圧力を均一化する均圧化ラインとして機能し得る。
また、第1混合ガスライン11の一部(第1吸着塔10から第1脱着ガスライン17が分岐する部分まで)及び第1脱着ガスライン17、並びに第2混合ガスライン21の一部(第2吸着塔20から第2脱着ガスライン27が分岐する部分まで)及び第2脱着ガスライン27と、共通脱着ガスライン70とが、各吸着塔10,20から流出した脱着ガスを装置外へと流す脱着ガスラインとして機能し得る。
なお、精製装置100は、精製装置100を用いた混合ガスの精製方法について以下に詳細に説明するように、一方の吸着塔に混合ガスを供給して精製ガスを製造している間に他方の吸着塔で吸着塔内を減圧して吸着剤に吸着されたガスを脱着するように運転される。なお、精製装置100の運転は、手動で行ってもよいし、図示しない制御盤等を用いて自動で行ってもよい。
ここで、精製装置100の制御装置80は、各吸着塔10,20の上部及び下部にそれぞれ位置する熱電対10a,10c,20a,20cにより検出される、各吸着塔10,20の内部に充填された吸着剤の温度変化をモニタリングし、モニタリングした温度変化に基づいて、後に詳細に説明するようにして吸着工程及び脱着工程の開始及び停止を制御する装置である。なお、図1においては、明確のために、熱電対10a,c、第1混合ガス弁12、第1脱着ガス弁18、真空ポンプ71、及び共通脱着ガス弁72と、制御装置80との間をそれぞれ破線でつないで図示して、制御装置80が熱電対10a,cの温度変化をモニタリングして、混合ガス供給機構を構成する第1混合ガス弁12と、炭酸ガス脱着機構を構成する第1脱着ガス弁18、真空ポンプ71、及び共通脱着ガス弁72とを制御可能なことを示す。破線により示さないが、制御装置80は、同様に、熱電対20a,cの温度変化に基づいて、第2混合ガス弁22及び第2脱着ガス弁28を制御することももちろん可能である。
<混合ガスの精製方法>
図1に示す精製装置100を用いた混合ガスの精製は、本発明の混合ガスの精製方法の一例を使用し、図2に示すような運転工程表に従って行うことができる。具体的には、精製装置100では、図2に示すステージ1,2を順次繰り返して実施することにより、メタン発酵ガスを連続的に精製し、所望の濃度以上のメタンガスを含有する精製ガスを得ることができる。
なお、精製ガス中のメタンガスの「所望の濃度」とは、精製ガスの用途に応じて予め定まる濃度であり、例えば、精製ガスを都市ガス原料として使用する場合には99.5体積%であり、精製ガスを自動車用燃料として使用する場合には95体積%である。
ここで、図2に示すように、この一例の精製方法では、第1吸着塔10及び第2吸着塔20のそれぞれにおいて、吸着塔にメタン発酵ガスを供給して精製ガスを得る吸着工程と、吸着工程において吸着剤に吸着されたガスを減圧下で脱着させて吸着剤を再生する脱着工程とが繰り返して実施される。そして、この一例の精製方法では、図2に示すように、一方の吸着塔で吸着工程を実施している間に他方の吸着塔で脱着工程を実施する。
なお、図2からも明らかなように、この一例の精製方法では、ステージ毎に吸着工程を実施する吸着塔を順次切り替えることにより混合ガスを連続的に精製している。従って、当業者であれば、ステージ2は、ステージ1と同様にして実施し得ることを理解することができる。そこで、以下では、図3A〜図3Cを用いて、混合ガスの精製開始から2回目以降(即ち、ステージ1及び2を少なくとも1回以上実施した後)のステージ1における精製装置100の運転内容について説明し、ステージ2における精製装置100の運転内容については説明を省略する。なお、図3A〜図3Cでは、太線矢印を用いてガスの流れを表示している。
ここで、メタン発酵ガスの精製開始から2回目以降のステージ1の開始時には、各吸着塔10,20は、ステージ2の工程3が終了した状態にある。従って、図2から明らかなように、第2吸着塔20は、吸着剤に炭酸ガス等が吸着された状態にある。
そして、ステージ1では、下記の工程1〜3が順次実施される。
(工程1)
図3Aに示すように、ステージ1の工程1では、均圧化弁61のみを開き、他の弁は閉じると共に、真空ポンプ71を停止させた状態とする。
ステージ1の工程1では、共通均圧化ライン60を介して第1吸着塔10と第2吸着塔20とを連通する。そして、第1吸着塔10内の圧力と、第2吸着塔20内の圧力とを均一化することにより、後の工程において第1吸着塔10内の圧力を増加させたり、第2吸着塔20内の圧力を低下させたりする際に必要となるエネルギーを削減する。
なお、工程1の実施時間は、第1吸着塔10及び第2吸着塔20の圧力を均一化するのに十分な時間とすることができる。
(工程2)
図3Bに示すように、ステージ1の工程2では、第1混合ガス弁12、第1精製ガス弁14、第2脱着ガス弁28、及び共通脱着ガス弁72を開くと共に、真空ポンプ71を運転させる。一方で、均圧化弁61を閉じる。
そして、ステージ1の工程2では、共通混合ガスライン40の一部及び第1混合ガスライン11を介して第1吸着塔10にメタン発酵ガスを供給する。ここで、第1吸着塔10では、供給されたメタン発酵ガスに含まれている炭酸ガスの大部分と、メタンガスの一部とが吸着剤に吸着される。その結果、第1吸着塔10の第2吸排気口19bからメタンガスが富化された精製ガスが流出し、第1吸着塔10から流出した精製ガスは、第1精製ガスライン13及び共通精製ガスライン50を通って装置外へと流出する。
なお、メタン発酵ガスは、任意に0.1〜1.0MPa(ゲージ圧)まで加圧した状態で第1吸着塔10に供給することができる。加圧下でメタン発酵ガスを供給すれば、不純物ガスとしての炭酸ガスの吸着剤への吸着を促進することができるからである。因みに、メタン発酵ガスを低圧、例えば3〜100kPa(ゲージ圧)で供給する場合には、吸着塔に充填する吸着剤の量を増やし、例えば、吸着剤に分子ふるい炭を用いた場合は、吸着塔1塔あたりの空間速度を300h−1以下とすることにより、炭酸ガスを吸着剤に十分に吸着させることができる。ここで、空間速度は、下記式(1)を用いて算出することができる。
空間速度(h−1)=メタン発酵ガスの供給量(m/h)/1塔あたりの吸着剤充填体積(m) ・・・(1)
また、ステージ1の工程2では、炭酸ガス脱着機構を動作させて、すなわち、第2脱着ガス弁28及び共通脱着ガス弁72を開き、真空ポンプ71を運転させて第2吸着塔20内を減圧し、第2吸着塔内の吸着剤に吸着されていたガスを脱着させて吸着剤を再生する。
即ち、ステージ1の工程2では、第1吸着塔10において、吸着塔に混合ガスを供給して精製ガスを得る吸着工程を実施するとともに、第2吸着塔20において吸着剤を再生する脱着工程を実施する。なお、工程2では、第2吸着塔20で脱着したガスの一部を第1吸着塔10に供給して脱着ガス中に含まれているメタンガスを回収するようにしてもよい。
ここで、工程2を終了するタイミング、即ち、脱着工程を終了するタイミングは、第2吸着塔20の第1吸排気口29aの付近(脱着ガスの最も排出側)に位置する熱電対20cにより吸着剤の温度下降の停止が検出されたことに基づいて決定される。このことは、脱着工程において、吸着剤から脱着した炭酸ガスが第2吸着塔20の第1吸排気口29aから排出されるにあたり、第2吸着塔20の上部に位置する吸着剤から順次炭酸ガスが脱着されるということに基づくものである。吸着剤は、炭酸ガスを脱着することによって吸熱するため、炭酸ガスが脱着した吸着剤周囲の温度は下降する。よって、吸着剤の温度下降は、炭素ガスの大部分が脱着すると、停止すると考えられる。すなわち、第1吸排気口29aの付近の吸着剤の温度下降が停止したということは、第2吸着塔20内の炭酸ガスの大部分が脱着したということを意味する。
なお、「吸着剤の温度下降の停止が検出される」とは、熱電対によって測定した温度の下降速度が、予め定めた所定の閾値以下となったことや、一定時間以上所定の閾値以上の温度下降が検出されなかったことを意味する。温度下降速度の閾値は、吸着剤の種類や充填量に応じて種々異なり、当業者であれば適宜選択することができる。例えば、吸着剤が分子ふるい炭であり、空間速度が300h−1である場合には、温度下降速度の閾値を1℃/分として設定することができる。あるいは、1分以上1℃以上の温度下降が検出されなかった場合に、吸着剤の温度下降が停止したと判定することができる。このようにすれば、吸着塔内を流れる脱着ガスの微小な温度変化等に起因した「温度下降の停止」の誤検出を防止することができる。
(工程3)
工程2の後に実施する工程3では、図3Cに示すように、第1混合ガス弁12、第1精製ガス弁14、第2脱着ガス弁28、及び共通脱着ガス弁72は開いた状態を維持し、真空ポンプ71は運転を継続する。また、第2精製ガス弁24を開く。なお、その他の弁は閉じた状態を維持する。
ここで、ステージ1の工程3では、第1吸着塔10から流出した精製ガスの一部を、第2精製ガスライン23を介して第2吸着塔20へと供給し、第2吸着塔30内の雰囲気を精製ガスで置換すると共に、第2吸着塔20内に残存している脱着ガスを精製装置100外へと流出させる。
即ち、ステージ1の工程3では、第1吸着塔10において、吸着塔にメタン発酵ガス及び置換ガスを供給して精製ガスを得る吸着工程を実施するとともに、第2吸着塔20において吸着塔内を精製ガスで置換し、吸着剤を十分に再生させる置換工程を実施する。なお、第2吸着塔20から流出するガス(以下「置換ガス」と称する。)は、精製ガスと殆ど同じ組成を有しており、メタンガスを高濃度で含む。そのため、置換ガスは、排気することなく、共通混合ガスライン40へと流入させ、第1吸着塔10へと供給してもよい。
ここで、工程3を終了するタイミング、即ちステージ1を終了するタイミングは、第1吸着塔10の熱電対10aにより第2吸排気口19bの付近(精製ガスの最も排出側)の吸着剤の温度変化が検出されたことに基づいて決定される。即ち、第1吸着塔10の熱電対10aにより吸着剤の温度上昇が検出されると、精製装置100はステージ1を終了してステージ2を開始する。「吸着剤の温度上昇が検出される」とは、熱電対によって、吸着工程開始時と比較して、所定の閾値以上の温度上昇が検出されたこと、或いは、温度上昇速度が所定の閾値以上となったことを意味する。温度上昇速度の閾値は、吸着剤の種類や充填量に応じて種々異なり、当業者であれば適宜選択することができる。例えば、吸着剤が分子ふるい炭であり、空間速度が300h−1である場合には、温度上昇速度の閾値を1℃/分として、設定することができる。あるいは、1分以上1℃以上の温度上昇が検出されなかった場合に、吸着剤の温度上昇が停止したと判定することができる。このようにすれば、吸着塔内を流れる脱着ガスの微小な温度変化等に起因した「吸着剤の温度上昇」の誤検出を防止することができる。
そして、精製装置100を用いた上記一例の精製方法によれば、第2吸排気口19bの最も近くに配置された熱電対10aにより検出された吸着剤の温度変化に基づいて、第1吸着塔10における吸着工程を停止するので、精製対象のメタン発酵ガスの組成及び流量が変動した場合であっても、安定的に一定品質の精製ガスを得ることができる。特に、上記一例の精製方法では、吸着塔内の吸着剤の温度を直接測定し、測定した温度に基づいて吸着工程の停止タイミングを制御しているので、ガス濃度検出器を用いた従来技術のようなタイムラグなしに制御を行うことができる。また、吸着塔の破過を事前に検知することができる。
また、第1吸排気口29aの付近に位置する熱電対20cにより吸着剤の温度下降の停止が検出されたことに基づいて、脱着工程を停止するので、真空ポンプ71による吸引時間を必要十分な長さとして、精製装置100の稼動に際してエネルギーの浪費を回避して稼動コストを節約することができる。
以上、一例を用いて本発明の混合ガスの精製装置及び精製方法について説明したが、本発明の精製装置及び精製方法は、上記一例に限定されることはなく、本発明の精製装置及び精製方法には、適宜変更を加えることができる。
また、本発明の精製方法では、各熱電対10a,20aが吸着剤の温度上昇を検出したタイミングで吸着工程を停止させるものとして記載した。しかし、精製ガスに要求される品質が許容する限りにおいて、例えば、各熱電対10a,20aが吸着剤の温度上昇の開始を検出した後、所定時間経過後に吸着工程を停止するように、精製装置100を構成することももちろん可能である。この場合、吸着塔の吸着力を最大限活用することで、ステージ1及びステージ2の稼動時間を延長して、精製装置100の稼動に必要な電力を節約することができる。
また、本発明の精製方法では、各熱電対10a,10c,20a,20cに加えて、各吸着塔10,20の長手方向中間に配置された、熱電対10b及び20bにより検出された温度変化を利用して、各吸着塔10,20がどの程度吸着余力があるか、或いは脱着がどの程度完了しているかをモニタリングすることができる。
さらに、本発明の精製方法では、上記一例の運転工程表の工程1及び工程3は実施しなくてもよい。
さらに、本発明の精製方法では、3基以上の吸着塔を用いて精製を行うことももちろん可能である。
本発明の混合ガスの精製方法及び精製装置によれば、精製対象の混合ガスの組成及び流量が変動しても、変動にタイムラグ無く対応して安定的に一定品質の精製ガスを得ることができる。
10 :第1吸着塔
11 :第1混合ガスライン
12 :第1混合ガス弁
13 :第1精製ガスライン
14 :第1精製ガス弁
17 :第1脱着ガスライン
18 :第1脱着ガス弁
19a :第1吸排気口
19b :第2吸排気口
20 :第2吸着塔
21 :第2混合ガスライン
22 :第2混合ガス弁
23 :第2精製ガスライン
24 :第2精製ガス弁
27 :第2脱着ガスライン
28 :第2脱着ガス弁
30 :第2吸着塔
40 :共通混合ガスライン
50 :共通精製ガスライン
60 :共通均圧化ライン
61 :均圧化弁
70 :共通脱着ガスライン
71 :真空ポンプ
72 :共通脱着ガス弁
80 :制御装置
100 :精製装置

Claims (4)

  1. 吸着剤が充填された少なくとも2つの吸着塔を備える精製装置を使用し、目的ガスと不純物ガスとを含む混合ガスを圧力スイング吸着法により精製して目的ガスが富化された精製ガスを得る混合ガスの精製方法であって、
    前記少なくとも2つの吸着塔は、それぞれ、前記吸着剤の温度を測定する少なくとも2つの温度測定センサを有し、
    前記少なくとも2つの吸着塔は、それぞれ、前記混合ガスを導入して前記吸着剤に前記不純物ガスを吸着させ、前記精製ガスを排出する吸着工程と、前記吸着工程において前記吸着剤に吸着された前記不純物ガス及び目的ガスを減圧下で脱着させて脱着ガスを得て、該脱着ガスを排出し前記吸着剤を再生する脱着工程と、を実施し、
    前記精製装置では、
    前記吸着工程の開始後に、前記少なくとも2つの温度測定センサのうち最も前記精製ガスの排出側に配置された温度測定センサにより前記吸着剤の温度上昇が検出された、あるいは、前記吸着剤の温度上昇が停止したと判定された、直後に、前記吸着工程を停止して、前記精製装置で得られる前記精製ガス中における前記不純物ガスの濃度が所望の濃度未満となるようにするとともに、
    前記脱着工程の開始後に、前記少なくとも2つの温度測定センサのうち最も前記脱着したガスの排出側に配置された温度測定センサにより前記吸着剤の温度下降の停止が検出されたことに基づいて、前記脱着工程を停止し、
    前記少なくとも2つの吸着塔のうちの少なくとも1つが前記吸着工程を実施している間に他の少なくとも1つの吸着塔にて前記脱着工程を実施して脱着ガスを得て、該脱着ガスを、前記吸着工程を実施している吸着塔に対して供給して、脱着ガス中に含まれている目的ガスを回収することを特徴とする、混合ガスの精製方法。
  2. 前記目的ガスはメタンガスであり、前記不純物ガスは炭酸ガスであり、前記混合ガスは、メタン発酵ガスであることを特徴とする、請求項に記載の混合ガスの精製方法。
  3. 目的ガスと不純物ガスとを含む混合ガスを圧力スイング吸着法により精製して目的ガスが富化された精製ガスを得る混合ガスの精製装置であって、
    不純物ガスを吸着する吸着剤が充填され、且つ、該吸着剤の温度を測定する少なくとも2つの温度測定センサと、少なくとも2つの吸排気口とをそれぞれ有する、少なくとも2つの吸着塔と、
    前記少なくとも2つの吸着塔の各第1吸排気口を介して前記吸着塔に前記混合ガスを供給する混合ガス供給機構と、
    前記吸着剤に吸着された不純物ガス及び目的ガスを減圧下で脱着させて脱着ガスを得て、該脱着ガスを前記吸排気口のうちの少なくとも一つから排出させる不純物ガス脱着機構と、
    前記混合ガス供給機構及び前記不純物ガス脱着機構を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、
    前記混合ガス供給機構の動作中に前記少なくとも2つの温度測定センサのうち前記精製ガスが流出する吸排気口の最も近くに配置された温度測定センサにより前記吸着剤の温度上昇が検出された、あるいは、前記吸着剤の温度上昇が停止したと判定された、直後に、前記混合ガス供給機構の動作を停止して、前記精製装置で得られる前記精製ガス中における前記不純物ガスの濃度が所望の濃度未満となるように制御するとともに、
    前記不純物ガス脱着機構の動作中に前記少なくとも2つの温度測定センサのうち前記脱着したガスが流出する吸排気口の最も近くに配置された温度測定センサにより前記吸着剤の温度下降の停止が検出されたことに基づいて、前記不純物ガス脱着機構の動作を停止し、
    前記少なくとも2つの吸着塔のうちの少なくとも1つが吸着工程を実施している間に他の少なくとも1つの吸着塔にて脱着工程を実施して脱着ガスを得て、該脱着ガスを、前記吸着工程を実施している吸着塔に対して供給して、脱着ガス中に含まれている目的ガスを回収するように制御する、ことを特徴とする、混合ガスの精製装置。
  4. 前記目的ガスはメタンガスであり、前記不純物ガスは炭酸ガスであり、前記混合ガスは、メタン発酵ガスであることを特徴とする、請求項に記載の混合ガスの精製装置。
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