JP6255851B2 - はんだ濡れ上がり検査装置およびはんだ濡れ上がり検査方法 - Google Patents

はんだ濡れ上がり検査装置およびはんだ濡れ上がり検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、はんだ濡れ上がり検査装置およびはんだ濡れ上がり検査方法に関し、特に、SMT(Surface Mount Technology)領域におけるはんだ濡れ上がり高さを、光学外観検査機(AOI:Automatic Optical Inspection Machine)の計測結果とX線の撮像結果とを利用して正確に測定することを可能にするはんだ濡れ上がり検査装置およびはんだ濡れ上がり検査方法に関する。
基板のSMT(Surface Mount Technology)領域におけるはんだ付け部の強度は、はんだの濡れ上がり高さに依存する。したがって、はんだ付け検査においては、はんだ付けされる搭載部品の電極高さに対してどれだけはんだフィレット(Solder Fillet)が濡れ上がっているか否かを判定することが重要である。
例えば、図7、図8、図9それぞれに、リード(電線)の端部を形成する電極部にはんだ付けしている様子を示している。図7は、リードの電極面全面に密着させるようにはんだ付けがなされた様子を示す説明図であり、図8は、リードの電極下部から電極面に沿ってはんだフィレットが立ち上がる状態ではんだ付けがなされた様子を説明する説明図であり、また、図9は、リードの電極が少し浮いて電極面に傾斜が生じた状態で電極底面にはんだがもぐりこむようにはんだ付けがなされた様子を説明する説明図である。図7(a)、図8(a)、図9(a)それぞれは、はんだ付けの状態が良好な良品である場合を示し、図7(b)、図8(b)、図9(b)それぞれは、はんだ付けの状態が不良になっている不良品である場合を示している。
図7(a)の場合、リード21の先端部の電極22の電極面全面に接触するようにはんだ23が形成されており、電極下面からのはんだ濡れ上がり高さ23aが、あらかじめ定めた閾値23b(例えばリード厚すなわち電極高さの半分)以上に達しているので、はんだ付けは良好であると判断することができる。一方、図7(b)の場合、リード21の先端部の電極22の下部では接触しているものの、上方に向かって次第に電極面から離れて、電極下面からのはんだ濡れ上がり高さ23aが、あらかじめ定めた閾値23bに達する高さになっていないので、はんだ付けは不良であると判断される。
なお、光学外観検査機(AOI)を用いてはんだ付けの状態を検査する場合、はんだの形状如何によっては反射光が遮られて、電極面と接触しているはんだ濡れ上がり高さ23aを計測することができない場合も生じる。例えば、図7の場合、電極22の電極面のごく近傍ではんだ23が凹んだ形状になっているため、最近の3次元光学外観検査機(3D AOI)であっても、はんだ濡れ上がり高さ23aを正確には計測することができず、はんだ付けの良否を検査することができない。また、はんだ付けの良否を判定する閾値23bの値は、一般的には、電極高さの半分(50%)または75%程度に設定されることが多い。
次に、図8(a)の場合は、電極22の下部から電極面に沿ってはんだ23のはんだフィレット23cが急峻に立ち上がって、電極面と接触しているはんだ濡れ上がり高さ23aが、あらかじめ定めた閾値23b以上に達しているので、はんだ付けは良好であると判断することができる。一方、図8(b)の場合、電極22の下部から電極面に沿ってはんだ23のはんだフィレット23cが急峻に立ち上がるものの、電極面と接触しているはんだ濡れ上がり高さ23aが、あらかじめ定めた閾値23bに達する高さになっていないので、はんだ付けは不良であると判断される。
次に、図9(a)の場合は、電極22が少し浮いて電極底面の隙間にはんだ23がもぐりこむように形成されるとともに、傾斜した電極面に沿ってはんだ23のはんだフィレット23cが急峻に立ち上がっている。電極面と接触しているはんだ濡れ上がり高さ23aは、あらかじめ定めた閾値23b以上に達しているので、はんだ付けは良好であると判断することができる。一方、図9(b)の場合、電極22の下部から電極面に沿ってはんだ23のはんだフィレット23cが急峻に立ち上がるものの、電極面と接触しているはんだ濡れ上がり高さ23aが、あらかじめ定めた閾値23bに達する高さになっていないので、はんだ付けは不良であると判断される。
近年、SMT領域の外観検査において、従来主流であった2次元検査に代わって、部品に対するはんだフィレット高さ等を把握するために、3次元検査(3D検査)を採用する場合が増加している。3次元検査の手法は、光学的技術による方式とX線による方式との2通りに大別され、例えば特許文献1の特開2004−340632号公報「基板検査装置、基板検査方法」等にも記載されているように、双方の方式を併用する検査装置も提案されるようになってきている。光学的技術を用いる場合の3次元光学外観検査機(3D AOI)は、以下の通り、いくつかの方式がある。
(1)レーザによる計測方式
(2)縞パターン投影法による計測方式
(3)角度を付けたRGB照明による計測方式
(1)レーザによる計測方式
図10は、3次元光学外観検査機としてレーザによる計測方式を用いた場合の計測対象の高さ計測の原理を説明する説明図であり、光学系を横から見た場合の様子を示している。図10に示すように、レーザ光源31からのレーザをあらかじめ定めた或る角度で計測対象32に当てて、計測対象32からの反射光をセンサ33にて受光する。計測対象32からの反射光は、計測対象32の高さにより、センサ33にて受光される位置が変わるので、センサ33面における位置情報を基にして、計測対象32の高さを求めることができる。
本計測方式の場合、計測対象32として部品およびはんだの両方の高さが同時に計測される。このため、部品とはんだとの切り分けについては、カメラ撮影画像から部品のみを色情報を基にして抽出する必要がある。カメラ撮影画像により抽出された部品の位置・サイズの情報を基にして、部品の高さおよびはんだの高さのそれぞれを求めて、それらの高さが許容範囲内にあるか否かを判定する。
(2)縞パターン投影法による計測方式
図11は、3次元光学外観検査機として縞パターン投影法による計測方式を用いた場合の計測対象の高さ計測の原理を説明する説明図であり、図11(a)は光学系を横から見た場合の様子を示し、図11(b)は、計測対象を上から見た場合の様子を示している。本計測方式においては、図11に示すように、光源34(通常はプロジェクタ)からの縞パターン光34aをあらかじめ定めた或る角度で計測対象35に当てる。計測対象35に当てられた縞パターン光34aは、計測対象35の高さに応じたズレ量34bが発生する。計測対象35に当てられた際のこの縞パターン光34aのズレ量34bと、計測対象35に当てられた縞パターン光34aの入射角度とを基にして、計測対象35の高さを求めることができる。
本計測方式の場合にも、レーザによる計測方式の場合と同様、計測対象35として部品およびはんだの両方の高さが同時に計測される。部品とはんだの切り分け方法は、レーザによる計測方式の場合と同様、カメラ36による撮影画像から部品のみを色情報を基にして抽出する。カメラ36の撮影画像により抽出された部品の位置・サイズの情報を基にして、部品の高さおよびはんだの高さのそれぞれを求めて、それらの高さが許容範囲内にあるか否かを判定する。
(3)角度を付けたRGB照明による計測方式
本計測方式においては、異なる複数の色(RGB)の照明光を、それぞれであらかじめ定めた異なる角度から計測対象に当てる。照明光を照射された計測対象のはんだの色情報を基にして、どの角度から照射されているかを判別することができ、判別した照射角度を基にして、はんだの傾斜角度を判定することができる。ランドから電極までのはんだ付け領域の全体に亘ってはんだの傾斜角度を求め、求めたはんだの傾斜角度に関する角度情報からはんだの高さを算出して、算出したはんだの高さが許容範囲内にあるか否かを判定する。
次に、X線による計測方式を用いる場合の3次元X線検査機(3D X線)について説明する。3次元X線検査機(3D X線)についても、以下の通り、いくつかの方式がある。
(1)CT(Computed Tomography)方式
完全な3次元画像を取得することが可能な一方、検査速度が低速である。
(2)ラミノグラフィ(Laminography)方式
高さを変えたスライス画像を検査する方式であり、完全な3次元ではないが、検査速度は高速である。
(3)トモシンセシス(Tomosynthesis)方式
ラミノグラフィ方式と原理は同じであり、高さを変えたスライス画像を検査する方式であるが、複数のカメラを使用することによって、ラミノグラフィ方式よりも検査速度を高速にすることができる。
例えば、ラミノグラフィ方式の動作原理を、図12を用いて説明する。図12は、ラミノグラフィ方式を用いた3次元X線検査機の動作原理を説明するための説明図である。図12に示すように、ラミノグラフィ方式においては、検査対象の基板37に対してあらかじめ定めた角度だけ傾斜させた斜め方向からX線を照射することができるように、X線源39とディテクタ40とを配置する。そして、X線源39とディテクタ40とを、検査対象の基板37に対して垂直な回転軸41の周りに回転させながら、検査対象にX線を照射して測定を行う。この時、回転によりX線源39からのX線の基板37表面の照射位置がずれないように、X線源39の高さを調整しておく(つまり、焦点を合わせておく)。
このように配置することによって、基板37の表面に搭載された部品A 38aを通るX線は、回転角の如何によらず、常に、ディテクタ40上の同じ位置に照射される。これに対して、基板37の裏面に搭載された部品B 38bを通るX線は、回転角に応じて、ディテクタ40に照射される位置が移動する。したがって、ディテクタ40上に形成された画像を重ね合わせて断層画像を再構成すると、部品A 38aの画像は鮮明に写っているが、部品B 38bの画像はぼかされて不鮮明に写っているので、基板37の裏面側の部品B 38bの影響を抑えて、部品A 38aの情報を分離して取得することができる。
ラミノグラフィ方式以外の方式においても、基本的には、ラミノグラフィ方式と同じ考えに基づいて、裏面の影響を排除しようとしている。
いずれの方式を用いた3次元X線検査機においても、計測結果として、計測対象のX線透過量を取得する。はんだの場合、X線があまり透過しないので、X線撮像画像においてはんだの部分は、はんだの厚さに応じた濃度で黒く写る。したがって、X線撮像画像中におけるはんだ部分の色の濃淡情報を、はんだの分布状態の情報(すなわちはんだの形状情報)に変換することによって、得られたはんだの厚さ・面積等の形状が許容範囲内にあるか否かを判定することができる。これに対して、部品の場合は、部品の材質によってX線の透過量が異なるために、X線撮像画像において部品が黒く写る場合と何も写らない場合とがある。
特開2004−340632号公報(第4−7頁)
部品の電極高さに対するはんだフィレットの濡れ上がり検査において、前述した3次元光学外観検査機(以下、「3D AOI」と略称する場合もある)と3次元X線検査機(以下、「3D X線」と略称する場合もある)とは、それぞれ異なる問題が存在している。
3次元光学外観検査機(3D AOI)の場合、はんだ形状によっては正確に計測することができない場合が発生する。例えば、図7に示したように、電極22の電極面のごく近傍ではんだ23が凹んだ形状になっている場合には、縞パターン投影法の3次元光学外観検査機(3D AOI)では、計測光が斜め方向から入射されるため、計測光がはんだ23の凹んだ部分に入らないので、該電極面と接触しているはんだ濡れ上がり高さ23aを正確には計測することができず、はんだ付けの良否を検査することができない。また、レーザによる計測方式の3次元光学外観検査機(3D AOI)の場合も、レーザが斜め方向から入射されるため、はんだ23の凹み量如何によっては、はんだ濡れ上がり高さ23aを正確に計測することができない場合が生じる。また、角度を付けたRGB照明による計測方式の3次元光学外観検査機(3D AOI)の場合についても、照明光は斜め方向から照射されるため、はんだ23の凹み量如何によっては、はんだ濡れ上がり高さ23aを正確に計測することができない場合が生じる。
また、図8のように、電極22の電極面に沿ってはんだフィレット23cが急峻に立ち上がるようなはんだ形状であった場合については、縞パターン投影法の3次元光学外観検査機(3D AOI)では、図11にて説明したように、縞パターン光34aのズレ量34bを高さ情報に変換する計測方法であるため、はんだフィレット23cの傾斜角度如何によっては、縞パターン光34aのズレ量34bが、縞パターン光34aの間隔を超えてしまい、はんだ濡れ上がり高さ23aを正確に計測することができない場合が生じる。また、レーザによる計測方式の3次元光学外観検査機(3D AOI)の場合も、はんだフィレット23cの傾斜角度如何によっては、図10に示したように、計測対象32のはんだフィレット23cにて反射されたレーザがセンサ33の受光面に返ってこなくなり、はんだ濡れ上がり高さ23aを正確に計測することができない場合が生じる。
また、図9のように、電極22の電極面が少し傾斜し、電極22の底面が少し浮いた状態になっていて、かつ、傾斜した電極面に沿ってはんだフィレット23cが急峻に立ち上がるようなはんだ形状であった場合については、縞パターン投影法の3次元光学外観検査機(3D AOI)では、図8の場合と同様、はんだフィレット23cの傾斜角度如何によっては、縞パターン光34aのズレ量34bが、縞パターン光34aの間隔を超えてしまい、はんだ濡れ上がり高さ23aを正確に計測することができない場合が生じる。また、レーザによる計測方式の3次元光学外観検査機(3D AOI)の場合も、図8の場合と同様、はんだフィレット23cの傾斜角度如何によっては、計測対象32のはんだフィレット23cにて反射されたレーザがセンサ33の受光面に返ってこなくなり、はんだ濡れ上がり高さ23aを正確に計測することができない場合が生じる。また、RGB照明による計測方式の3次元光学外観検査機(3D AOI)の場合についても、はんだ23の高さを積算することによって、部品の電極22の高さを求める計測方式であるため、はんだ23が部品の上部まで濡れ上がっていない場合には、部品の電極22の高さを計測することができなくなり、電極22に対するはんだ濡れ上がり量を正確に計測することができない場合が生じる。
一方、3次元X線検査機(3D X線)の場合には、材質によっては、部品を検出することができず、検査結果から、部品とはんだとを識別することができない場合が生じる。つまり、金属の場合には、基本的にはX線透過性が悪いが、鉛のように、X線をほとんど透過しない材質もあれば、鉄のように、X線を或る程度透過する材質もある。また、X線の透過性は部品の厚さにも依存する。部品が厚い場合にはX線の透過性が悪く、薄い場合にはX線の透過性が良い。
例えば、図13は、3次元X線検査機(3D X線)の問題の一例を説明するための説明図であり、X線透過性が高い部品を3次元X線検査機(3D X線)の計測対象としている場合を示している。図13に示すように、X線による計測対象の部品42がX線の透過性が高い材質であった場合には、X線の撮像画像からは、部品42やその電極43の電極面を認識することができなくなる。このため、電極43の電極面に密着するようにはんだ44が形成されている場合であっても、電極43の電極面に接触しているはんだフィレット44aのはんだ濡れ上がり高さを正確には計測することができず、はんだ付けの良否を検査することができない。
逆に、X線による計測対象の部品が、はんだの場合と同様、X線の透過性が低く、X線を透過しない材質の部品であった場合についても、X線の撮像画像からは、部品とはんだとのいずれも同程度に黒く写っており、部品とはんだとの切り分けができなくなる。したがって、電極面に接触しているはんだ濡れ上がり高さを正確には計測することができず、はんだ付けの良否を検査することができない。X線を透過しない部品の例としては、例えばコンデンサ等が挙げられる。
(本発明の目的)
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、部品の電極面に接触しているはんだフィレットの濡れ上がり検査を正確に実施することが可能なはんだ濡れ上がり検査装置およびはんだ濡れ上がり検査方法を提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明によるはんだ濡れ上がり検査装置およびはんだ濡れ上がり検査方法は、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明によるはんだ濡れ上がり検査装置は、3次元光学外観検査機と3次元X線検査機とを有し、基板表面に搭載された搭載部品に対するはんだ濡れ上がり状態を検査するはんだ濡れ上がり検査装置であって、前記3次元光学外観検査機により収集された前記搭載部品に関する検査結果を基にして、はんだとの接触部となる前記搭載部品の電極の位置および形状を少なくとも検出する電極検出部と、前記電極検出部により検出した前記搭載部品の電極の位置および形状を基にして、はんだと接触する前記搭載部品の電極面において必要とするはんだの濡れ上がり高さに関する値を算出し、はんだ濡れ上がりの良否を判別するための閾値として設定する閾値設定部と、前記3次元X線検査機により撮像されたはんだの3次元形状に関する情報を基にして、前記搭載部品の電極面に濡れ上がっているはんだの濡れ上がり高さを算出して、前記閾値設定部により設定された前記閾値と比較することにより、前記搭載部品の電極面へのはんだ濡れ上がりの良否を判定する濡れ上がり良否判定部と、を有することを特徴とする。
(2)本発明によるはんだ濡れ上がり検査方法は、基板表面にはんだにより固定されて搭載された搭載部品に関する3次元光学外観検査機による検査結果と、3次元X線検査機により撮像されたはんだの3次元形状に関する情報とを基に、基板表面に搭載された搭載部品に対するはんだ濡れ上がり状態を検査するはんだ濡れ上がり検査方法であって、前記3次元光学外観検査機により収集された前記搭載部品に関する検査結果を基にして、はんだとの接触部となる前記搭載部品の電極の位置、形状を少なくとも検出する電極検出ステップと、前記電極検出ステップにおいて検出した前記搭載部品の電極の位置および形状を基にして、はんだと接触する前記搭載部品の電極面において必要とするはんだの濡れ上がり高さに関する値を算出し、はんだ濡れ上がりの良否を判別するための閾値として設定する閾値設定ステップと、前記3次元X線検査機により撮像されたはんだの3次元形状に関する情報を基にして、前記搭載部品の電極面に濡れ上がっているはんだの濡れ上がり高さを算出して、前記閾値設定ステップにおいて設定された前記閾値と比較することにより、前記搭載部品の電極面へのはんだ濡れ上がりの良否を判定する濡れ上がり良否判定ステップと、を有していることを特徴とする。
本発明のはんだ濡れ上がり検査装置およびはんだ濡れ上がり検査方法によれば、以下のような効果を奏することができる。
本発明においては、はんだと接触する部品の電極面に対するはんだの濡れ上がり高さを計測するために3次元光学外観検査機(3D AOI)と3次元X線検査機(3D X線)との双方を併用し、3次元光学外観検査機(3D AOI)により部品の電極高さを正確に計測し、かつ、3次元X線検査機(3D X線)によりはんだの高さを正確に計測することによって、部品の電極面に接触しているはんだの濡れ上がり高さを正確に計測することができ、はんだ付けの良否を正確に検査することができる。
本発明の一実施形態であるはんだ濡れ上がり検査装置の装置構成の要部の一例を説明するための構成図である。 図1のはんだ濡れ上がり検査装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 検査対象部品に関する3次元データを基にして検査対象部品の電極の位置や形状を特定することが可能なデータを収集する3次元光学外観検査機の動作の一例を説明するための説明図である。 はんだ濡れ上がり高さの閾値を設定する仕組みの一例を説明するための説明図である。 3次元X線検査機により撮像された3次元画像からはんだの3次元形状を計測する仕組みを説明するための説明図である。 SMT領域における通常のプリント基板のランドとレジストとの位置関係を説明するための説明図である。 リードの電極面全面に密着させるようにはんだ付けがなされた様子を示す説明図である。 リードの電極下部から電極面に沿ってはんだフィレットが立ち上がる状態ではんだ付けがなされた様子を説明する説明図である。 リードの電極が少し浮いて電極面に傾斜が生じた状態で電極底面にはんだがもぐりこむようにはんだ付けがなされた様子を説明する説明図である。 3次元光学外観検査機としてレーザによる計測方式を用いた場合の計測対象の高さ計測の原理を説明する説明図である。 3次元光学外観検査機として縞パターン投影法による計測方式を用いた場合の計測対象の高さ計測の原理を説明する説明図である。 ラミノグラフィ方式を用いた3次元X線検査機の動作原理を説明するための説明図である。 3次元X線検査機(3D X線)の問題の一例を説明するための説明図である。
以下、本発明によるはんだ濡れ上がり検査装置およびはんだ濡れ上がり検査方法の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、SMT(Surface Mount Technology)領域におけるはんだ濡れ上がり高さを正確に計測する技術に係り、3次元光学外観検査機(3D AOI:3 Dimension Automatic Optical Inspection Machine)の計測結果とX線の撮像結果との双方を併用してはんだ濡れ上がり高さを正確に計測することを可能にすることを主要な特徴としている。
より具体的には、3次元光学外観検査機(3D AOI)によって収集された計測対象の部品に関する情報を基にして、計測対象の部品の電極の少なくとも位置、形状を正確に検出する電極検出部、検出した電極の位置、形状を基にして、はんだと接触する電極面において必要とするはんだの濡れ上がり高さの値を算出して、はんだ濡れ上がりの良否を判別するための閾値として設定する閾値設定部、および、3次元X線検査機(3D X線)によりはんだの3次元形状を撮像し、撮像したはんだの3次元形状を基にして、はんだが接触する部品の電極面におけるはんだの濡れ上がり高さを把握して、前記閾値と比較することにより、部品の電極面へのはんだ濡れ上がりの良否を判定し、はんだ付け(リフロー処理)の良否を判定する濡れ上がり良否判定部、を少なくとも備えていることを主要な特徴としている。
(本発明の実施形態の構成例)
次に、本発明によるはんだ濡れ上がり検査装置の構成についてその一例を説明する。図1は、本発明の一実施形態であるはんだ濡れ上がり検査装置の装置構成の要部の一例を説明するための構成図であり、検査対象(計測対象)となるプリント基板15、リフローはんだ付け処理を行うリフロー炉14とともに示している。図1に示すはんだ濡れ上がり検査装置10は、情報処理装置11、3次元光学外観検査機(3D AOI)12、および、3次元X線検査機(3D X線)13を少なくとも備えて構成される。情報処理装置11、3次元光学外観検査機12、3次元X線検査機13の各装置間は、LAN(Local Area Network)等の通信回線により相互に接続され、データの送受信を行うことができる。
プリント基板15に対してリフロー炉14においてリフロー処理を施して、プリント基板15に搭載される搭載部品に対するはんだ付け(リフロー処理)が完了すると、プリント基板15はリフロー炉14から搬送方向に搬出されて、はんだ濡れ上がり検査装置10の3次元光学外観検査機12において、プリント基板15上に搭載された検査対象部品に関する光学的な3次元外観検査が実施され、しかる後、はんだ濡れ上がり検査装置10の3次元X線検査機13において、検査対象部品の電極面の近傍に存在しているはんだの3次元形状の検査が実施される。
3次元光学外観検査機12は、リフロー炉14から搬出されてきたプリント基板15上に搭載されている検査対象部品に関する3次元データ(電極の位置や形状等を少なくとも含む情報)を収集して、収集した検査対象部品に関する3次元データvd1を、3D AOI検査結果16として、情報処理装置11に対して出力する。3次元X線検査機13は、リフロー処理により検査対象部品が搭載された状態のプリント基板15上のはんだの3次元形状を撮像して、撮像したはんだの3次元形状に関する情報vd2を、3D X線検査結果17として、情報処理装置11に対して出力する。ここで、3次元光学外観検査機12により取得される3D AOI検査結果16は、はんだと接触する検査対象部品の電極の位置に関する情報を含んでいるので、3次元X線検査機13において、はんだの3次元形状をX線により撮像すべきプリント基板15の検査範囲を効果的に限定することを可能にしている。
情報処理装置11は、計測対象の部品の電極を正確に検出する電極検出部11aを備え、3次元光学外観検査機12から、プリント基板15上に搭載されている検査対象部品に関する3次元データvd1(3D AOI検査結果16)を収集し、収集した検査対象部品に関する3次元データvd1(3D AOI検査結果16)を基にして、検査対象部品の電極の位置や形状等の情報を取得する。さらに、情報処理装置11は、検査対象部品の電極面へのはんだ濡れ上がりの良否を判別するための閾値を設定する閾値設定部11bを備え、取得した検査対象部品の電極の位置や形状等の情報を基にして、はんだと接触する電極面において必要とするはんだの濡れ上がり高さに関する値を算出して、はんだ濡れ上がりの良否を判別するための閾値として設定する。該閾値は、3次元X線検査機13によるX線検査における検査対象となるはんだフィレットの濡れ上がり高さと比較するための閾値になる。
さらに、情報処理装置11は、部品の電極面へのはんだ濡れ上がりの良否を判定し、はんだ付け(リフロー処理)の良否を判定する濡れ上がり良否判定部11cを備え、3次元X線検査機13(3D X線)によるX線検査により撮像されたはんだの3次元形状に関する情報vd2(3D X線検査結果17)を基にして、はんだが接触する検査対象部品の電極面におけるはんだフィレットの濡れ上がり高さを算出して、前記閾値と比較することにより、検査対象部品の電極面へのはんだ濡れ上がりの良否を判定し、はんだ付け(リフロー処理)の良否を判定する。
(本発明の実施形態の動作の説明)
次に、本発明の一実施形態として図1に示したはんだ濡れ上がり検査装置10の動作の一例について詳細に説明する。図2は、図1のはんだ濡れ上がり検査装置10の動作の一例を説明するためのフローチャートであり、はんだと接触する部品の電極面を正確に把握し、かつ、該電極面へのはんだの濡れ上がり高さを正確に計測し、計測した結果に基づいて、はんだ付け(リフロー処理)の良否を判定する動作の一例を示している。
図2のフローチャートにおいて、まず、リフロー炉14から搬出されてきたプリント基板15上に搭載されている検査対象部品に関する光学的な外観検査を3次元光学外観検査機12により行うことにより、検査対象部品に関する3次元データvd1を収集して、3D AOI検査結果16として、情報処理装置11に対して出力する(ステップS1)。3次元光学外観検査機12からの3D AOI検査結果16を受け取った情報処理装置11は、電極検出部11aを起動して、受け取った3D AOI検査結果16を基にして、検査対象部品の電極のエッジを検出して、電極の位置や形状を特定するとともに、電極のサイズ、電極の高さに関するデータを計測する(ステップS2)。
ここで、検査対象部品の電極の位置や形状を特定する方法としては、例えば、図3に示すような仕組みを用いても良い。図3は、検査対象部品に関する3次元データvd1を基にして検査対象部品の電極の位置や形状を特定することが可能なデータを収集する3次元光学外観検査機12の動作の一例を説明するための説明図であり、図3(a)は、3次元光学外観検査機12の光源の配置と計測対象のリード部品との位置関係を示す側面図であり、図3(b)は、光源からの光により計測したリード部品およびはんだの画像イメージを示す上面図である。
図3(a)に示すように、3次元光学外観検査機12は、光源1を計測対象のリード部品2およびはんだ3に対して異なる角度から照明を行うことを可能にし、かつ、計測対象のリード部品2およびはんだ3の形状(傾斜角度や大きさ)如何により、3D AOI検査結果16として取得される計測対象の3次元画像の色が変わるような仕組みを用いている。
図3(a)においては、計測対象のリード部品2は、水平方向に平坦に延在するリード部品の肩部分2aとリード部品の電極部分2cとの間を、水平方向から傾斜した形状のリード部品の傾斜部分2bによって繋ぎ合わせた形状からなっている。ここで、紙面上方向に位置する光源1から垂直及び斜めから白色の照明光をリード部品2に照射し、斜めからの照明による反射光については青色成分だけを抽出するようにした場合、水平方向に平坦に延在するリード部品の肩部分2aとリード部品の電極部分2cとからの反射光は、いずれも白色となり、傾斜した形状のリード部品の傾斜部分2bらの反射光は、青色に変化する例を示している。したがって、3D AOI検査結果16として取得される計測対象の3次元画像は、図3(b)に示すように、リード部品の肩部分2aとリード部品の電極部分2cとが白色の画像となり、それ以外の部品は異なる色の画像になる。その結果、リード部品の電極部分2cとそれ以外の部分のコンストラストが取れている画像については、色情報を基にして、計測対象部品(図3におけるリード部品の電極部分2c)の電極の位置や形状を特定することができる。
次に、図2のフローチャートのステップS2において、検査対象部品の電極の高さ(すなわちプリント基板表面からの高さ)に関するデータを計測する仕組みについて説明する。検査対象部品の電極の高さを取得する仕組みとしては、例えば、計測光として図11に示したような縞パターン光を用いても良い。この場合、縞パターン光を計測光として検査対象部品の電極部に投影して、検査対象部品が搭載されているプリント基板表面に形成される縞パターン光と検査対象部品の電極部表面に形成される縞パターン光との位相差を計測して、計測した該位相差を検査対象部品の電極の高さ(プリント基板表面からの高さ)を示すデータに変換する仕組みになる。あるいは、レーザによるレーザ変位計により検査対象部品の電極の高さを取得するような仕組みを適用しても良い。
なお、プリント基板面そのものの高さについては、例えば、検査対象部品の電極が存在する位置から、XY方向(水平方向)に向かって、あらかじめ設定した一定距離以下の範囲に含まれるプリント基板面それぞれの高さを算術平均した平均高さ等を利用するようにすれば良い。
次に、図2のフローチャートの説明に戻って、情報処理装置11は、閾値設定部11bを起動して、ステップS2において計測した電極の高さに基づいて、はんだ濡れ上がり高さの閾値を計算して設定する(ステップS3)。電極面へのはんだ濡れ上がりの良否を判定するためのはんだ濡れ上がり高さの閾値の設定の仕組みとしては、例えば、次のような仕組みを用いても良い。図4は、はんだ濡れ上がり高さの閾値を設定する仕組みの一例を説明するための説明図であり、はんだと接触する電極面の上辺エッジを形成する電極先端部の位置を説明している。
図4に示すように、ステップS2において取得した部品4の電極5に関する範囲情報(位置や形状情報)から、はんだ6と接触する電極面の上辺エッジとなる電極先端部5aの座標を特定する。次いで、ステップS2において取得した電極5の高さ情報から、特定した電極先端部5aの座標位置における高さ(基板表面からの高さ)を算出する。しかる後、算出した電極先端部5aの高さから、検査対象部品に応じてあらかじめ設定された割合例えば25%または50%を電極厚5bに乗じて得られる値を減算し、減算して得られた値を、良好なはんだ付け(リフロー処理)がなされているか否かを判定するために必要とするはんだ濡れ上がり高さの閾値として設定する。なお、電極厚5bの寸法は、部品4に関する部品仕様に記載されているものをあらかじめ登録しておけば良い。
次に、3次元X線検査機13により撮像された3次元画像から検査対象部品に接触しているはんだに関するはんだ形状の計測を行う(ステップS4)。ここで、3次元光学外観検査機12の場合は、計測対象となる物体に対して計測光を照射し、計測対象の物体からの反射光に基づいて、当該物体の3次元形状を求めるのに対して、3次元X線検査機13の場合は、X線管からのX線が計測対象の物体を通過したX線量に基づいて、当該物体の3次元形状を求める。したがって、X線によるはんだ形状の計測においては、図7(b)に示したような電極面のごく近傍ではんだ23に凹みがあって、3次元光学外観検査機12では、計測しようとする反射光が遮られてしまうような場合であっても、3次元X線検査機13の場合には、X線が当該部位を透過するだけであるので、はんだ形状を正確に計測することが可能である。また、図8に示したような急峻な立ち上がりとなるはんだフィレットを有するはんだ形状の場合についても、X線は計測対象の部位を透過するだけであるので、はんだ形状を正確に計測することが可能である。
しかる後、情報処理装置11は、濡れ上がり良否判定部11cを起動して、X線による計測結果として計測されたはんだ形状から、当該はんだが接触する電極の電極面に濡れ上がっているはんだ濡れ上がり高さを求め、求めたはんだ濡れ上がり高さが、ステップS3において設定したはんだ濡れ上がり高さの閾値以上になっているか否かを判定する(ステップS5)。求めたはんだ濡れ上がり高さが、はんだ濡れ上がり高さの閾値以上になっていた場合には、電極面へのはんだフィレットの濡れ上がりが十分であり、当該はんだによるはんだ付け(リフロー処理)が良好であったと判定する。逆に、はんだ濡れ上がり高さの閾値までに達していない場合には、電極面へのはんだフィレットの濡れ上がりが不十分で、当該はんだによるはんだ付け(リフロー処理)が不良であったと判定する。
なお、3次元X線検査機13により撮像された3次元画像からはんだの3次元形状を計測する仕組みは、例えば、図5に示すような仕組みを用いても良い。図5は、3次元X線検査機13により撮像された3次元画像からはんだの3次元形状を計測する仕組みを説明するための説明図であり、図5(a)は、検査対象の部品およびのはんだの側面図を示し、図5(b)は、検査対象の部品およびのはんだの上面図を示している。
図5のX線撮像画像に示すように、計測対象の部品7の電極8の電極面近傍には3次元形状のはんだ9が存在しているが、図5(b)に示すように、はんだ9には色が濃い部分と薄い部分とがある。色が濃い部分は、はんだが厚い部分9bであり、色が薄い部分は、はんだが薄い部分9cである。つまり、はんだの厚さに応じて、X線の透過量が変化し、撮像画像に色の濃淡が生じる。したがって、X線撮像画像において、電極8の電極面と接触している部分のはんだ9の濃淡値を把握すれば、はんだフィレットの濡れ上がり9aの高さを示すデータに変換することができる。
また、ステップS6においてはんだ濡れ上がり高さを正確に判定する際に考慮すべき点として、次のような点がある。まず、図4に説明したような処理を行って特定した電極先端部5aの座標情報を基にして、例えば図5に示したような仕組みを用いて、電極先端部5aを形成する電極面と接触する部分におけるはんだの厚さ(図5の場合のはんだフィレットの濡れ上がり9a)を求める。
しかし、SMT領域におけるはんだは、通常、プリント基板のランド上に存在する。図6は、SMT領域における通常のプリント基板のランドとレジストとの位置関係を説明するための説明図である。図6に示すように、プリント基板20の表面においてはんだ19が通常存在するランド20bは、レジスト20aよりもギャップ高さ20cだけ低い位置になり、ランド20bとレジスト20aとの間にはギャップがある。
ここで、ステップS3において設定したはんだ濡れ上がり高さの閾値は、プリント基板20の表面(すなわちレジスト20aの表面)からの高さである。一方、はんだ19は、前述のように、通常、ランド20b上に存在している。したがって、はんだ19がランド20b上の存在している場合には、前記閾値と比較する対象となるプリント基板20からのはんだ濡れ上がり高さは、電極面に濡れ上がっているはんだ19の厚さそのものではなく、レジスト20aとランド20bとの間のギャップ高さ20cだけはんだ19の厚さから減算した値を用いることが望ましい。
かくのごとく、ギャップ高さ20cだけはんだ19の厚さから減算して求めたプリント基板20からのはんだ高さを、はんだ濡れ上がり高さとして用いて、該はんだ濡れ上がり高さが、ステップS3において設定したはんだ濡れ上がり高さの閾値以上か否かを判別することによって、はんだ付け(リフロー処理)の良否をより正確に判定することができる。なお、レジスト20aとランド20bとの間のギャップ高さ20cについては、プリント基板20の基板仕様に記載されているものをあらかじめ登録しておくようにすれば良い。基板仕様に記載されていなかった場合には、実際のプリント基板20について、部品やはんだを実装する前に、レーザ変位計等を用いて、ギャップ高さ20cを計測してあらかじめ登録することにしても良い。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 光源
2 リード部品
2a リード部品の肩部分
2b リード部品の傾斜部分
2c リード部品の電極部分
3 はんだ
4 部品
5 電極
5a 電極先端部
5b 電極厚
6 はんだ
7 部品
8 電極
9 はんだ
9a はんだフィレットの濡れ上がり
9b はんだが厚い部分
9c はんだが薄い部分
10 はんだ濡れ上がり検査装置
11 情報処理装置
11a 電極検出部
11b 閾値設定部
11c 濡れ上がり良否判定部
12 3次元光学外観検査機(3D AOI)
13 3次元X線検査機(3D X線)
14 リフロー炉
15 プリント基板
16 3D AOI検査結果
17 3D X線の検査結果
18 部品の一部
19 はんだ
20 プリント基板
20a レジスト
20b ランド
20c ギャップ高さ
21 リード
22 電極
23 はんだ
23a はんだ濡れ上がり高さ
23b 閾値
23c はんだフィレット
31 レーザ光源
32 計測対象
33 センサ
34 光源
34a 縞パターン光
34b ズレ量
35 計測対象
36 カメラ
37 基板
38a 部品A
38b 部品B
39 X線源
40 ディテクタ
41 回転軸
42 部品
43 電極
44 はんだ
44a はんだフィレット
vd1 検査対象部品に関する3次元データ
vd2 はんだの3次元形状に関する情報

Claims (6)

  1. 3次元光学外観検査機と3次元X線検査機とを有し、基板表面に搭載された搭載部品に対するはんだ濡れ上がり状態を検査するはんだ濡れ上がり検査装置であって、前記3次元光学外観検査機により収集された前記搭載部品に関する検査結果を基にして、はんだとの接触部となる前記搭載部品の電極の位置および形状を少なくとも検出する電極検出部と、
    前記電極検出部により検出した前記搭載部品の電極の位置および形状を基にして、はんだと接触する前記搭載部品の電極面において必要とするはんだの濡れ上がり高さに関する値を算出し、はんだ濡れ上がりの良否を判別するための閾値として設定する閾値設定部と、
    前記3次元X線検査機により撮像されたはんだの3次元形状に関する情報を基にして、前記搭載部品の電極面に濡れ上がっているはんだの濡れ上がり高さを算出して、前記閾値設定部により設定された前記閾値と比較することにより、前記搭載部品の電極面へのはんだ濡れ上がりの良否を判定する濡れ上がり良否判定部と、
    を有し、
    前記濡れ上がり高さは、
    前記搭載部品のリードの先端部の電極の下部では接触しているものの、上方に向かって次第に電極面から離れている前記電極下面からのはんだ濡れ上がり高さ、
    前記電極の下部から該電極面に沿ってはんだのはんだフィレットが急峻に立ち上がって、前記電極面と接触しているはんだ濡れ上がり高さ、および、
    前記電極が浮いて該電極底面の隙間にはんだがもぐりこむように形成されるとともに、傾斜した前記電極面に沿ってはんだのはんだフィレットが急峻に立ち上がって、前記電極面と接触しているはんだ濡れ上がり高さ、
    のうち少なくとも1つであり、
    前記閾値設定部は、はんだと接触する前記搭載部品の電極面において必要とするはんだの前記濡れ上がり高さに関する値を算出する際に、前記電極検出部により検出した前記搭載部品の電極の位置および形状を基にして、前記搭載部品の電極面の上辺エッジの前記基板表面からの高さを先端部高さとして算出し、部品ごとにあらかじめ設定された割合を当該搭載部品の電極の電極厚に乗算した値を、前記先端部高さから減算した値を、必要とするはんだの前記濡れ上がり高さに関する値として用いる、
    ことを特徴とするはんだ濡れ上がり検査装置。
  2. 前記濡れ上がり良否判定部は、前記搭載部品の電極面に濡れ上がっているはんだの前記濡れ上がり高さを算出する際に、前記3次元X線検査機により撮像されたはんだの3次元形状に関する情報を基にして、前記搭載部品の電極面に濡れ上がっているはんだの厚さを算出し、さらに、前記基板表面のランド上にはんだが形成されていた場合には、該ランドと前記基板表面のレジストとの間のギャップ高さを、前記搭載部品の電極面に濡れ上がっているはんだの前記厚さから減算した値を、はんだの前記濡れ上がり高さとして用いることを特徴とする請求項記載のはんだ濡れ上がり検査装置。
  3. 前記3次元X線検査機は、はんだの3次元形状を撮像する際に、前記電極検出部によって検出された前記搭載部品の電極の位置に関する情報に基づいて、X線で撮像すべき前記基板表面の範囲を特定することを特徴とする請求項1又は2記載のはんだ濡れ上がり検査装置。
  4. 基板表面にはんだにより固定されて搭載された搭載部品に関する3次元光学外観検査機による検査結果と、3次元X線検査機により撮像されたはんだの3次元形状に関する情報とを基に、基板表面に搭載された搭載部品に対するはんだ濡れ上がり状態を検査するはんだ濡れ上がり検査方法であって、前記3次元光学外観検査機により収集された前記搭載部品に関する検査結果を基にして、はんだとの接触部となる前記搭載部品の電極の位置、形状を少なくとも検出する電極検出ステップと、前記電極検出ステップにおいて検出した前記搭載部品の電極の位置および形状を基にして、はんだと接触する前記搭載部品の電極面において必要とするはんだの濡れ上がり高さに関する値を算出し、はんだ濡れ上がりの良否を判別するための閾値として設定する閾値設定ステップと、前記3次元X線検査機により撮像されたはんだの3次元形状に関する情報を基にして、前記搭載部品の電極面に濡れ上がっているはんだの濡れ上がり高さを算出して、前記閾値設定ステップにおいて設定された前記閾値と比較することにより、前記搭載部品の電極面へのはんだ濡れ上がりの良否を判定する濡れ上がり良否判定ステップと、を有し、
    前記濡れ上がり高さは、
    前記搭載部品のリードの先端部の電極の下部では接触しているものの、上方に向かって次第に電極面から離れている前記電極下面からのはんだ濡れ上がり高さ、
    前記電極の下部から該電極面に沿ってはんだのはんだフィレットが急峻に立ち上がって、前記電極面と接触しているはんだ濡れ上がり高さ、および、
    前記電極が浮いて該電極底面の隙間にはんだがもぐりこむように形成されるとともに、傾斜した前記電極面に沿ってはんだのはんだフィレットが急峻に立ち上がって、前記電極面と接触しているはんだ濡れ上がり高さ、
    のうちの少なくとも1つであり、
    前記閾値設定ステップにおいて、はんだと接触する前記搭載部品の電極面において必要とするはんだの前記濡れ上がり高さに関する値を算出する際に、前記電極検出ステップにおいて検出した前記搭載部品の電極の位置および形状を基にして、前記搭載部品の電極面の上辺エッジの前記基板表面からの高さを先端部高さとして算出し、部品ごとにあらかじめ設定された割合を当該搭載部品の電極の電極厚に乗算した値を、前記先端部高さから減算した値を、必要とするはんだの前記濡れ上がり高さに関する値として用いる、
    ことを特徴とするはんだ濡れ上がり検査方法。
  5. 前記濡れ上がり良否判定ステップにおいて、前記搭載部品の電極面に濡れ上がっているはんだの前記濡れ上がり高さを算出する際に、前記3次元X線検査機により撮像されたはんだの3次元形状に関する情報を基にして、前記搭載部品の電極面に濡れ上がっているはんだの厚さを算出し、さらに、前記基板表面のランド上にはんだが形成されていた場合には、該ランドと前記基板表面のレジストとの間のギャップ高さを、前記搭載部品の電極面に濡れ上がっているはんだの前記厚さから減算した値を、はんだの前記濡れ上がり高さとして用いることを特徴とする請求項記載のはんだ濡れ上がり検査方法。
  6. 前記3次元X線検査機は、はんだの3次元形状を撮像する際に、前記電極検出ステップにおいて検出された前記搭載部品の電極の位置に関する情報に基づいて、X線で撮像すべき前記基板表面の範囲を特定することを特徴とする請求項4又は5記載のはんだ濡れ上がり検査方法。
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