JP6255757B2 - 車両用ドアハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアハンドル装置に関するものである。
従来、車両用のドアハンドル装置には、ハンドル部を有する操作部材が保持部材によって回動自在に保持されたものがある。また、このようなドアハンドル装置においては、多くの場合、その操作部材がトーションスプリング(捩りコイルバネ)によって回動付勢されている(例えば、特許文献1参照)。そして、その弾性力に抗して操作部材を操作することにより、ドアロックを解除して、その車両ドアを開閉することが可能となっている。
特開平7−285341号公報
しかしながら、限られた作業スペースを利用してトーションスプリングに捩りを加えつつ操作部材を所定の保持位置に配置し、当該操作部材を保持部材に保持させる作業は極めて煩雑である。このため、製造コストの低減を図るためにも、その組立作業の効率化が求められており、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、組み立て容易な車両用ドアハンドル装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用ドアハンドル装置は、ハンドル部を有する操作部材と、操作開口部を有して回動可能に前記操作部材を保持する保持部材と、前記操作部材を回動付勢するトーションスプリングと、を備え、前記操作部材は、前記トーションスプリングのコイル部を保持するコイル保持部と、前記トーションスプリングの第1端部を係止する係止部と、を有し、前記操作開口部を介して前記保持部材に組み付けられることにより所定の保持位置に配置されるものであって、前記保持部材は、前記操作開口部を介して前記操作部材が組み付けられることにより前記トーションスプリングの第2端部に当接するとともに該第2端部を撓めつつ前記操作部材が前記保持位置に移動可能な当接部を備え、前記ハンドル部は、操作面を有し、前記コイル保持部は、前記操作面の裏側である前記ハンドル部の裏面から突出する複数の支持リブを有し、前記コイル保持部は、前記支持リブによって、前記コイル部の前記裏面側を支持することが好ましい。
上記構成によれば、保持部材に操作部材を組み付ける一連の動作、つまりは、その操作開口部から操作部材を挿入し、所定の保持位置に配置するだけで、容易且つ確実に、その操作部材を回動付勢するために必要な「捩り」をトーションスプリングに加えることができる。そして、これにより、そのドアハンドル装置の組立作業を効率化することができる。
上記課題を解決する車両用ドアハンドル装置は、前記操作部材は、回動中心となる位置に設けられた支点部を備えるとともに、前記保持部材は、前記保持位置において前記支点部を保持可能な保持部を備えることが好ましい。
上記構成によれば、容易且つ確実に、操作部材を所定の保持位置に配置することができる。そして、これにより、そのドアハンドル装置の組立作業を効率化することができる。
上記課題を解決する車両用ドアハンドル装置は、前記保持部は、前記操作開口部側に開口部を有して前記支点部が挿入されることにより該支点部を係止可能に構成されることが好ましい。
上記構成によれば、その保持部に案内される態様で、容易且つ確実に、所定の保持位置に操作部材を配置することができる。そして、その保持部に支点部を係止させることにより、操作部材を保持位置に保持することができる。その結果、ドアハンドル装置の組立作業を更に効率化することができる。
上記課題を解決する車両用ドアハンドル装置は、前記保持部材は、前記操作部材を幅方向に挟み込む一対の側壁部を備え、該各側壁部及び前記操作部材には、前記保持位置において前記操作部材を保持するための軸状部材が挿通される挿通孔が形成されるものであって、前記コイル保持部は、前記軸状部材と同軸位置において前記コイル部を保持することが好ましい。
上記構成によれば、そのトーションスプリングの弾性力に基づいて、効率良く、操作部材を回動付勢することができる。
上記課題を解決する車両用ドアハンドル装置は、前記コイル保持部は、圧縮状態で前記コイル部を保持することが好ましい。
上記構成によれば、その組み付け時におけるトーションスプリングの脱落を防止することができる。
上記課題を解決する車両用ドアハンドル装置は、前記トーションスプリングは、端部に誤組み付けを防止可能な折曲形状を有することが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、その作業効率を向上させることができる。
本発明によれば、ドアハンドル装置の組立作業を効率化することができる。
車両の後部に設けられたバックドアを示す斜視図。 ドアハンドル装置の斜視図(正面側)。 ドアハンドル装置の斜視図(背面側)。 ドアハンドル装置の断面図(図2におけるIV-IV断面)。 保持部材の背面図。 (a)(b)は、保持部材の側面図。 保持部材の底面図。 操作部材の斜視図(正面側)。 操作部材の斜視図(背面側)。 (a)(b)は、操作部材の側面図。 (a)は、操作部材の平面図、(b)は、操作部材の底面図。 軸状部材の斜視図。 トーションスプリングが組み付けられた操作部材の斜視図。 トーションスプリングが組み付けられた操作部材の平面図。 ドアハンドル装置の断面図(図2におけるXV-XV断面)。 ドアハンドル装置の作用説明図(図2におけるIV-IV断面)。 ドアハンドル装置の作用説明図(図2におけるIV-IV断面)。 ドアハンドル装置の作用説明図(図2におけるXV-XV断面)。 保持部材の断面図(図5におけるXIX-XIX断面)。
以下、車両のバックドアに設けられたドアハンドル装置に関する一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両1の後方開口部2を開閉可能なバックドア3には、当該バックドア3の開閉操作に用いられるドアハンドル装置10が設けられている。尚、この車両1において、バックドア3は、上端部に支点(ヒンジ)を有して開閉動作する所謂跳ね上げ式の車両ドアとして構成されている。そして、利用者は、そのアウトサイドドアハンドルを構成するドアハンドル装置10を用いてドアロックを解除することにより、当該バックドア3を開閉動作させることが可能となっている。
図2〜図4に示すように、本実施形態のドアハンドル装置10は、ハンドル部20を有する操作部材21と、上記バックドア3に対する取付状態において下方(図4中、下側)に開口する操作開口部30を有して回動自在に操作部材21を保持する保持部材31と、を備えている。
詳述すると、図5〜図7に示すように、本実施形態の保持部材31は、幅方向(図5中、左右方向、バックドア3に対する取付状態において車幅方向)に対向する一対の側壁部33(33a,33b)と、これら両側壁部33の上端側(図6中、上側)を覆うカバー部34と、を備えてなる。また、図4に示すように、操作部材21は、その操作開口部30を介して保持部材31に組み付けられる。そして、上記各側壁部33(33a,33b)間に支持されることにより、そのハンドル部20の上方がカバー部34に覆われた状態で回動自在に両側壁部33間に支持されている。
さらに詳述すると、図4、図8〜図11に示すように、本実施形態の操作部材21において、ハンドル部20は、保持部材31に対する組付状態において上記操作開口部30に臨む操作面20aを有している。具体的には、このハンドル部20は、ドアハンドル装置10がバックドア3に取り付けられた状態において車幅方向に延びる幅広に形成されている。また、ハンドル部20は、操作面20aの裏側に突出する支持突部35を有している。尚、本実施形態では、ハンドル部20の幅方向(図11中、上下方向)両端に一対の支持突部35(35a,35b)が設けられている。そして、図10(a)(b)に示すように、これらの支持突部35には、それぞれ、幅方向に当該支持突部35を貫通することにより図12に示されるような軸状部材(支持ピン)36を挿通可能な挿通孔37が形成されている。
また、図6(a)(b)に示すように、本実施形態では、保持部材31を構成する各側壁部33(33a,33b)にも、それぞれ、上記軸状部材36を挿通可能な挿通孔38が形成されている。即ち、本実施形態の操作部材21は、その幅方向に挟み込まれる態様で各側壁部33(33a,33b)の間に配置される。そして、これらの各側壁部33(33a,33b)に形成された挿通孔38及び各支持突部35(35a,35b)に形成された挿通孔37に軸状部材36が挿通されることにより、当該軸状部材36を回動中心Lとして回動可能に保持されるように構成されている(図2及び図3参照)。
また、図2、図3、図5及び図7に示すように、本実施形態では、上記のように操作部材21の上方、即ち操作開口部30に臨む操作面20aを有したハンドル部20の裏側を覆う保持部材31のカバー部34、詳しくは、そのバックドア3に対する取付状態において背面側に配置される背面壁34aに貫通孔39が形成されている。そして、図2〜図4に示すように、本実施形態の操作部材21は、この貫通孔39に挿通されるレバー部40を備えている。
図8〜図11に示すように、このレバー部40は、上記ハンドル部20の裏面20b側(操作面20aの裏側)に設けられている。具体的には、図11(a)に示すように、上側)レバー部40は、ハンドル部20の幅方向、中央部分よりも第1の支持突部35a側の位置に設けられている。そして、レバー部40は、そのハンドル部20の幅方向に交差して延設されることにより、操作部材21が保持部材31に組み付けられた状態においては、その先端40aが上記貫通孔39を介して保持部材31の外側に配置されるように構成されている(図2〜図4参照)。
図4に示すように、本実施形態では、そのレバー部40が貫通孔39内を移動可能な範囲において、操作部材21の回動が許容されている。尚、貫通孔39には、弾性部材からなる緩衝部材42が設けられている。そして、レバー部40の先端40aには、図示しないドアロックとの連結部43が設けられている。
即ち、操作部材21が回動することにより、そのレバー部40の先端40aに設けられた連結部43が上下方向に移動する。そして、本実施形態のドアハンドル装置10は、このようなレバー部40の動きを利用してドアロックを駆動する構成となっている。
また、本実施形態のドアハンドル装置10は、その弾性力に基づいて操作部材21を回動付勢するトーションスプリング50を備えている。具体的には、このトーションスプリング50は、図4中、反時計回りに操作部材21を回動させる。即ち、本実施形態のトーションスプリング50は、そのレバー部40が上記貫通孔39の上縁部39a側に当接するように操作部材21を回動させる。これにより、その回動中心Lよりも下方に配置されるハンドル部20は、背面壁34a側(図4中、右側)に移動する。そして、本実施形態では、その操作開口部30に臨む操作面20aを有したハンドル部20を正面壁34b側(図4中、右側、利用者の手前側)に引くことにより、ドアロックを解除することが可能となっている。
尚、本実施形態では、この操作入力によって、上記レバー部40が貫通孔39の上縁部39a側に当接する初期位置P1から下縁部39b側に当接する最大動作位置P2まで回動することが可能となっている(所定角度θ)。また、このとき、レバー部40の先端40aに設けられた連結部43は、最大で移動量X、引き下げられることになる。そして、本実施形態のドアハンドル装置10は、これにより、その連結部43に連結されたワイヤケーブル(図示略)を引くことで、当該ワイヤケーブルを介して連結されたドアロックを駆動する構成となっている。
さらに詳述すると、図9、図11(a)、図13及び図14に示すように、本実施形態の操作部材21は、上記トーションスプリング50のコイル部50cを保持するコイル保持部51と、その第1端部50aを係止する係止部52と、を備えている。
また、図4及び図15に示すように、トーションスプリング50の第2端部50bは、保持部材31に操作部材21が組み付けられることにより、撓められた状態で、その背面壁34aに当接するように構成されている(後述する当接部60)。そして、本実施形態では、これにより、そのトーションスプリング50の弾性力に基づいて、上記のように操作部材21を回動付勢することが可能となっている。
図9、図11(a)、図13及び図14に示すように、本実施形態のコイル保持部51は、上記レバー部40と同様、ハンドル部20の裏面20b側、詳しくは、幅方向、レバー部40と第2の支持突部35bとの間に設けられている。そして、コイル保持部51は、上記のように挿通孔37に挿通されることにより操作部材21の回動中心Lとなる軸状部材36と同軸となる位置において、トーションスプリング50のコイル部50cを保持する構成となっている。
具体的には、図9及び図11(a)に示すように、本実施形態のコイル保持部51は、幅方向に離間して対向配置された第1及び第2の保持壁51a,51bを備えている。また、本実施形態のコイル保持部51は、操作部材21が保持部材31に組み付けられた状態において、その正面側及び背面側に離間して対向配置された第3及び第4の保持壁51c,51dを備えている。そして、図13及び図14に示すように、コイル部50cは、その軸方向両端部が第1及び第2の保持壁51a,51bに挟み込まれるとともに、第3及び第4の保持壁51c,51dによって幅方向に挟み込まれた状態で、コイル保持部51に保持されるようになっている。
また、図9及び図11(a)に示すように、本実施形態のコイル保持部51は、ハンドル部20の裏面20bから突出する複数の支持リブ51eを有している。そして、コイル保持部51は、これらの支持リブ51eによって、そのコイル部50cの下方側を支持する構成になっている。
尚、本実施形態では、第2の保持壁51bは、上記第2の支持突部35bと一体に設けられている。また、第1の保持壁51aには、上記軸状部材36を挿通可能な切欠き53が設けられている。そして、これにより、そのコイル保持部51に保持されたコイル部50cに軸状部材36が挿通される構成となっている。
また、図14に示すように、本実施形態では、第1の保持壁51aと第2の保持壁51bとの間隔N1は、コイル部50cの軸方向長さN0よりも僅かに狭く(短く)設定されている(N1<N0)。即ち、コイル部50cは、軸方向に圧縮された状態でコイル保持部51に保持される。そして、これにより、その組み付け時におけるトーションスプリング50の脱落を防止することが可能となっている。
図11(a)及び図14に示すように、本実施形態の操作部材21は、保持部材31に対する組付状態において、その第3の保持壁51cが正面側(図14中、左側)に配置されるように構成されている。また、図13及び図14に示すように、トーションスプリング50(のコイル部50c)は、その第1端部50a及び第2端部50bがコイル部50cの上方に突出する態様でコイル部50cに保持される。具体的には、トーションスプリング50は、その第1端部50aが正面側(図14中、左側)に配置され、第2端部50bが背面側(図14中、右側)に配置されるようにして操作部材21に組み付けられる。更に、コイル保持部51を構成する第3の保持壁51cは、その上端が当該コイル保持部51に保持されたコイル部50cよりも上方側、即ちハンドル部20とは反対側(図10(a)(b)参照、同図中、上側)に突出する上方突出部54を備えている。そして、本実施形態では、上方突出部54にトーションスプリング50の第1端部50aが当接することによって、当該上方突出部54が係止部52として機能するように構成されている。
尚、図8、図9及び図11に示すように、本実施形態の操作部材21は、第1及び第2の支持突部35a,35bの正面側(図11中、左側)を接続する態様でハンドル部20の裏面20bに立設された縦壁部55を備えている。そして、上記第3の保持壁51c(及び上方突出部54)は、この縦壁部55と一体に形成されている。
また、図13及び図14に示すように、トーションスプリング50の第1端部50aには、その先端部分に折曲部56が設けられている。そして、本実施形態では、この折曲形状に基づいて、そのトーションスプリング50が逆向きとなる誤組付けを防止、即ちその第1端部50aが背面側(図14中、右側)に配置されるような誤組付けの発生を防止する構成となっている。
一方、図15〜図17に示すように、保持部材31(のカバー部34)の背面壁34aには、上記操作開口部30を介して操作部材21が組み付けられることにより、当該操作部材21に保持されたトーションスプリング50の第2端部50bに当接する当接部60が形成されている。具体的には、この当接部60は、背面壁34aの上部に設けられている。そして、当接部60は、保持部材31の背面側から正面側(各図中、右側から左側)に向かって延びる当接面60sを有している。
即ち、図16及び図17に示すように、操作部材21は、操作開口部30を介して保持部材31内に挿入されるとともに、そのレバー部40を上記背面壁34aに設けられた上記貫通孔39から引き出すようにして保持部材31に組み付けられる。そして、本実施形態の当接部60は、このとき、そのコイル保持部51の背面側(図14参照、同図中、右側)に配置されたトーションスプリング50の第2端部50bに対応する幅方向位置、上記貫通孔39の近傍(側壁部33b側)において、その背面壁34aの一部分を保持部材31の内側に膨出させることにより形成されている(図3参照)。
また、図18に示すように、この当接部60は、そのトーションスプリング50の第2端部50bが当接したままの状態で、当該第2端部50bを撓めつつ、その操作部材21を所定の保持位置P0まで移動させることが可能となっている。尚、同図中の位置Pxは、その組み付け時、トーションスプリング50の第2端部50bと当接部60とが最初に当接した位置を示している。即ち、この保持位置P0は、上記各支持突部35a,35bに形成された挿通孔37及び各側壁部33a,33bに形成された挿通孔38とが一致する位置(同軸位置)、つまりは、これらの各挿通孔37,38に対して上記軸状部材36を挿入することが可能な位置となっている。そして、本実施形態では、これにより、その保持部材31に操作部材21を組み付ける一連の動作において、容易に、その操作部材21を回動付勢するために必要な捩りをトーションスプリング50に加えることが可能となっている。
さらに詳述すると、図8〜図11に示すように、本実施形態では、操作部材21の各支持突部35(35a,35b)には、それぞれ、その挿通孔37と同軸位置において幅方向外側に突出する円筒状の支点部61が設けられている。即ち、これらの支点部61は、操作部材21の回動中心Lとなる位置に設けられている。そして、図6(a)(b)及び図7に示すように、保持部材31の各側壁部33(33a,33b)には、それぞれ、上記保持位置P0において、その各支点部61を保持可能な保持部62が設けられている。
本実施形態では、これらの各保持部62は、各側壁部33における各挿通孔38の上方部分を保持部材31の内側に膨出させることにより形成されている。そして、それぞれ、その下方側から上方側に向かって移動する操作部材21の各支点部61を係止することが可能となっている。
具体的には、図19に示すように、各保持部62は、各側壁部33の内壁面33sに、その操作開口部30が形成された下方側(同図中、下側)に開口部63aを有したU字溝63を形成する。そして、このU字溝63は、その略半円形状をなす上端部63bが、各挿通孔38と略同軸となるように形成されている。
即ち、これらの保持部62は、操作開口部30を介して保持部材31内に挿入された操作部材21が上方に向かって移動することにより、その下方側に開口するU字溝63内に各支点部61が挿入されるように構成されている。そして、各保持部62は、そのU字溝63の上端部63bに各支点部61が押し当てられることによって、所定の保持位置P0、つまりは、その上端部63bと同軸に形成された保持部材31側の挿通孔38及び各支点部61と同軸に形成された操作部材21側の挿通孔37が一致する位置において、各支点部61を係止することが可能となっている。
次に、上記のように構成されたドアハンドル装置10の作用について説明する。
本実施形態では、保持部材31に対して操作部材21を組み付ける際、操作開口部30を介して保持部材31内に操作部材21を挿入することにより、当該操作部材21に保持されたトーションスプリング50の第2端部50bが保持部材31の背面壁34aに形成された当接部60に当接する。更に、この当接部60にトーションスプリング50の第2端部50bが当接したままの状態で、その操作部材21を所定の保持位置P0に移動させることにより、第2端部50bが撓められる。そして、これにより、その操作部材21を回動付勢するために必要な「捩り」がトーションスプリング50に加えられるようになっている。
また、操作部材21を保持位置P0に移動させる際、その回動中心Lとなる位置に設けられた各支点部61が、操作開口部30と同じく下方側に開口部63aを有して各側壁部33の内壁面33sに形成されたU字溝63内に挿入される。そして、このU字溝63に案内されることにより、操作部材21が保持位置P0に配置される。
具体的には、各支点部61は、U字溝63の上端部63bに押し当てられることにより、当該U字溝63を形成する保持部62によって係止される。そして、この状態で、操作部材21の各支持突部35に形成された挿通孔37及び保持部材31の各側壁部33に形成された挿通孔38に軸状部材36を挿通することにより、当該軸状部材36を回動中心Lとして、その操作部材21が保持部材31によって回動可能に支持されるようになっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ドアハンドル装置10は、ハンドル部20を有した操作部材21と、操作開口部30を有して回動可能に操作部材21を保持する保持部材31と、操作部材21を回動付勢するトーションスプリング50と、を備える。また、操作部材21は、トーションスプリング50のコイル部50cを保持するコイル保持部51と、その第1端部50aを係止する係止部52と、を有して保持部材31に組み付けられる。更に、保持部材31は、その操作開口部30を介して操作部材21が組み付けられる際、トーションスプリング50の第2端部50bに当接する当接部60を備える。そして、当接部60は、その第2端部50bを撓めつつ操作部材21が所定の保持位置P0に向かって移動可能に構成される。
上記構成によれば、保持部材31に操作部材21を組み付ける一連の動作、つまりは、その操作開口部30を介して保持部材31内に操作部材21を挿入し、所定の保持位置P0に配置するだけで、容易且つ確実に、その操作部材21を回動付勢するために必要な「捩り」をトーションスプリング50に加えることができる。そして、これにより、そのドアハンドル装置10の組立作業を効率化することができる。
(2)操作部材21は、回動中心Lとなる位置に設けられた支点部61を備える。そして、保持部材31は、保持位置P0において支点部61を保持可能な保持部62を備える。
上記構成によれば、容易且つ確実に、操作部材21を所定の保持位置P0に配置することができる。そして、これにより、そのドアハンドル装置10の組立作業を効率化することができる。
(3)保持部材31は、操作部材21を幅方向に挟み込む一対の側壁部33を備える。そして、これらの側壁部33及び操作部材21には、保持位置P0において操作部材21を保持するための軸状部材36が挿通される挿通孔37,38が形成される。
上記構成によれば、より確実に、操作部材21を回動可能に保持することができる。
(4)保持部62は、各側壁部33の内壁面33sに、操作開口部30と同じく下方側に開口するU字溝63を形成する。そして、その開口部63aからU字溝63内に挿入された支点部61が上端部63bに押し当てられることにより、その支点部61を係止可能に構成される。
上記構成によれば、その保持部62が形成するU字溝63に案内されることにより、容易且つ確実に、所定の保持位置P0に操作部材21を配置することができる。そして、その保持部62に支点部61を係止させることにより、操作部材21を保持位置P0に保持することができる。その結果、ドアハンドル装置10の組立作業を更に効率化することができる。
(5)コイル保持部51は、軸状部材36と同軸位置においてトーションスプリング50のコイル部50cを保持する。これにより、そのトーションスプリング50の弾性力に基づいて、効率良く、操作部材21を回動付勢することができる。
(6)コイル保持部51は、圧縮状態でトーションスプリング50のコイル部50cを保持する。これにより、その組み付け時におけるトーションスプリング50の脱落を防止することができる。
(7)トーションスプリング50は、その第1端部50aに誤組み付けを防止可能な折曲形状(折曲部56)を有する。これにより、簡素な構成にて、その作業効率を向上させることができる。
(8)保持部材31は、両側壁部33間に支持された操作部材21の上方、即ち操作開口部30に臨む操作面20aを有したハンドル部20の裏側を覆うカバー部34を備える。このような構成では、その組み付け時、操作部材21に保持されたトーションスプリング50を目視することが困難である。従って、このような構成に上記(1)〜(4)の組付構造を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
(9)コイル保持部51は、ハンドル部20の裏面20bから突出する複数の支持リブ51eを有する。そして、コイル保持部51は、これら突起部としての各支持リブ51eによって、そのコイル部50cの下方側を支持する。
上記構成によれば、ハンドル部20を厚肉化することなく、適切な位置にコイル部50cを保持することができる。そして、これにより、その成形時に操作面20aに生ずる「ひけ」の問題を回避して、優れた意匠性を確保することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、車両1に設けられたバックドア3のアウトサイドドアハンドルを構成するドアハンドル装置10に具体化した。しかし、これに限らず、サイドドア用のドアハンドル装置に適用してもよい。また、そのドア形式については、跳ね上げ式に限らず、横開き式(或いはスライド式)であってもよい。そして、インサイドドアハンドルへの適用についてもまた、これを排除しない。
・上記実施形態では、保持部材31は、両側壁部33間に支持された操作部材21について、そのハンドル部20の裏側を覆うカバー部34を備える。そして、操作部材21のレバー部40は、そのカバー部34の背面壁34aに形成された貫通孔39から外部に引き出されることとした。しかし、これに限らず、その保持部材31の形状については、任意に変更してもよい。例えば、そのカバー部34が背面壁34a又は正面壁34bの何れかに相当する部分を有しない構成であってもよい。そして、その保持部材がバックドア3の外表面に露出する意匠部材と一体に形成される構成であってもよい。
・上記実施形態では、操作部材21側の各支持突部35及び保持部材31側の各側壁部33には、それぞれ、挿通孔37,38が形成される。そして、これらの挿通孔37,38に軸状部材(支持ピン)36を挿通することにより、その操作部材21が保持部材31によって回動可能に保持されることとした。しかし、これに限らず、回動可能に操作部材21を保持可能であれば、その保持構造については、任意に変更してもよい。例えば、保持部材31の幅方向両側から、それぞれ、軸状部材を挿入する構成であってもよい。そして、操作部材21側の支持突部35及び保持部材31の各側壁部33の一方に突起を設け、その突起を他方側の支持孔に挿入する等の構成であってもよい。
・また、上記実施形態では、保持部材31側の保持部62が形成するU字溝63内に対して円筒状をなす操作部材21側の支点部61を挿入し、当該支点部61をU字溝63の上端部63bに押し当てることにより、所定の保持位置P0において、各支点部61を係止可能とした。しかし、これに限らず、その支点部61及び保持部62の構成については任意に変更してもよい。例えば、突起と凹部との嵌合等により、特段の保持力を加えることなく、保持位置P0において各支点部61を保持することが可能な構成であってもよい。そして、その係止によって、回動自在に操作部材21を支持可能な構成であってもよい。
・上記実施形態では、トーションスプリング50は、そのハンドル部20が背面壁34a側に移動するように操作部材21を回動付勢することとしたが、その付勢方向は逆向きであってもよい。
・上記実施形態では、トーションスプリング50は、その第1端部50aに誤組み付けを防止可能な折曲形状(折曲部56)を有することとした。しかし、これに限らず、このような折曲形状が第2端部50b側又は両端部(50a,50b)に設けられた構成であってもよい。そして、このような折曲形状を有しない構成についてもまた、これを排除しない。但し、作業効率の向上を考慮した場合、何らかの誤組付け構造を設けることが好ましい。
・トーションスプリング50のコイル部50cを保持するコイル保持部51の構成については、任意に変更してもよい。例えば、上記実施形態では、そのコイル保持部51に保持されたコイル部50cに回動中心Lとなる軸状部材36が挿通されることとしたが、その軸状部材36が挿通されない構成であってもよい。また、ハンドル部20の裏面20bから突出する複数の支持リブ51eを有することとしたが、このような突起部を有することなく、そのコイル部50cがハンドル部20の裏面20bに当接する構成であってもよい。更に、必ずしも、圧縮状態でコイル部50cを保持するものでなくともよい。そして、トーションスプリング50の第1端部50aを係止する係止部52の構成についてもまた、任意に変更してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記保持部材は、前記操作開口部に臨む操作面を有した前記ハンドル部の裏側を覆うカバー部を備えること、を特徴とする車両用ドアハンドル装置。このような構成では、その組み付け時、操作部材に保持されたトーションスプリングを目視することが困難である。従って、このような構成に適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
(ロ)前記コイル保持部は、前記操作開口部に臨む前記操作面の裏側となる位置において前記ハンドル部に設けられた突起部を備えて前記トーションスプリングのコイル部を保持すること、を特徴とする車両用ドアハンドル装置。
上記構成によれば、ハンドル部を厚肉化することなく、適切な位置にコイル部を保持することができる。そして、これにより、その成形時に操作面に生ずる「ひけ」の問題を回避して、優れた意匠性を確保することができる。
1…車両、2…後方開口部、3…バックドア、10…ドアハンドル装置、20…ハンドル部、20a…操作面、20b…裏面、21…操作部材、30…操作開口部、31…保持部材、33(33a,33b)…側壁部、33s…内壁面、34…カバー部、34a…背面壁、34b…正面壁、35…支持突部、35a…第1の支持突部、35b…第2の支持突部、36…軸状部材、37,38…挿通孔、39…貫通孔、39a…上縁部、39b…下縁部、40…レバー部、43…連結部、50…トーションスプリング、50a…第1端部、50b…第2端部、50c…コイル部、51…コイル保持部、51a〜51d…第1〜第4の保持壁、51e…支持リブ(突起部)、52…係止部、54…上方突出部、56…折曲部、60…当接部、60s…当接面、61…支点部、62…保持部、63…U字溝、63a…開口部、63b…開口部、L…回動中心、P0…保持位置、Px…位置、N0…軸方向長さ、N1…間隔。

Claims (6)

  1. ハンドル部を有する操作部材と、
    操作開口部を有して回動可能に前記操作部材を保持する保持部材と、
    前記操作部材を回動付勢するトーションスプリングと、を備え、
    前記操作部材は、
    前記トーションスプリングのコイル部を保持するコイル保持部と、
    前記トーションスプリングの第1端部を係止する係止部と、を有し、
    前記操作開口部を介して前記保持部材に組み付けられることにより所定の保持位置に配置されるものであって、
    前記保持部材は、
    前記操作開口部を介して前記操作部材が組み付けられることにより前記トーションスプリングの第2端部に当接するとともに該第2端部を撓めつつ前記操作部材が前記保持位置に移動可能な当接部を備え
    前記ハンドル部は、操作面を有し、
    前記コイル保持部は、前記操作面の裏側である前記ハンドル部の裏面から突出する複数の支持リブを有し、
    前記コイル保持部は、前記支持リブによって、前記コイル部の前記裏面側を支持する車両用ドアハンドル装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアハンドル装置において、
    前記操作部材は、回動中心となる位置に設けられた支点部を備えるとともに、
    前記保持部材は、前記保持位置において前記支点部を保持可能な保持部を備えること、
    を特徴とする車両用ドアハンドル装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドアハンドル装置において、
    前記保持部は、前記操作開口部側に開口部を有して前記支点部が挿入されることにより該支点部を係止可能に構成されること、を特徴とする車両用ドアハンドル装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用ドアハンドル装置において、
    前記保持部材は、前記操作部材を幅方向に挟み込む一対の側壁部を備え、
    該各側壁部及び前記操作部材には、前記保持位置において前記操作部材を保持するための軸状部材が挿通される挿通孔が形成されるものであって、
    前記コイル保持部は、前記軸状部材と同軸位置において前記コイル部を保持すること、
    を特徴とする車両用ドアハンドル装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用ドアハンドル装置において、
    前記コイル保持部は、圧縮状態で前記コイル部を保持すること、
    を特徴とする車両用ドアハンドル装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用ドアハンドル装置において、
    前記トーションスプリングは、端部に誤組み付けを防止可能な折曲形状を有すること、
    を特徴とする車両用ドアハンドル装置。
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