JP6255230B2 - 脚立式作業台 - Google Patents

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Description

本発明は、高所作業のための床天板を設けた脚立式作業台において、作業空間に枠体を設けることにより安全な作業を可能にすると共に、作業者が床天板を乗降する際の安全性と利便性を期し、更に、枠体と共にコンパクトに折畳み可能とした脚立式作業台に関する。
開閉自在な第1脚体と第2脚体に床天板を架設し、床天板の上方に形成される作業空間に枠体を設けた脚立式作業台が提案されている。
この際、作業者が床天板を乗降する際の容易性を考慮し、枠体は、作業空間の出入口を除く三方を囲むように形成されており、前記出入口を開閉自在に閉鎖する閉鎖部材を設けている。
登録実用新案第3180629号公報
上記特許文献1により提案された脚立式作業台は、第1脚体の左右一対の支柱を上方に延長し、該延長部に軸着手段を設け、該軸着手段に軸着された左右の閉鎖部材を水平姿勢と起立姿勢の間で回動自在となるように構成している。
しかしながら、左右の閉鎖部材は、起立姿勢とした状態で、ストッパにより起立姿勢を保持するが、外力により自由に水平姿勢に向けて回動するため、乗降中の作業者が閉鎖部材を握持すると簡単に回動し、作業者の姿勢を不安定としてしまい、落下事故を招来する危険がある。
また、水平姿勢とした左右の閉鎖部材により出入口を閉鎖した状態で、左右の閉鎖部材を回動不能とするロック部材を設けているが、ロック部材は、左右の閉鎖部材を連結可能とする部材により構成されている。このため、出入口から床天板に作業者が搭乗した後、閉鎖部材を水平姿勢まで回動する作業と、その後にロック部材を操作して閉鎖部材を連結する作業の2つの作業が必要となり、煩雑である。そして、作業者がこのような煩雑な作業を怠ると、閉鎖部材が簡単容易に回動し、出入口を開放するおそれがあるので、本来の目的である安全性が半減することになる。
更に、特許文献1の場合、枠体の折り畳み機構と、両脚体の枢結手段による開閉機構を別々に構成しているので、閉脚に際して、両脚体を閉脚する作業と、枠体を水平姿勢から鉛直姿勢に姿勢変更させる作業の2作業が必要となり、同様に開脚に際しても、両脚体を開脚する作業と、枠体を鉛直姿勢から水平姿勢に姿勢変更させる作業の2作業が必要とされており、煩雑であるという問題もある。
本発明は、上記課題を解決した脚立式作業台を提供するものであり、その手段として構成したところは、第1脚体と第2脚体を開閉可能に枢結すると共に前記第1脚体により昇降脚を構成し、両脚体に架設した床天板の上方に前記昇降脚に臨む出入口を有する作業空間を形成すると共に、前記作業空間の前記出入口を除く三方を囲む左右フレームと交差フレームを備えた枠体を設けて成る脚立式作業台において、前記出入口を左右から開閉自在とする左右ロッドを備えた開閉機構を設けており、前記左右ロッドは、相互に対向する水平姿勢とされた状態で前記出入口を閉鎖し、相互に離間する起立姿勢とされた状態で前記出入口を開放するように構成され、前記左右フレームを固定軸手段として該固定軸手段の軸線の廻りに前記左右ロッドを回動自在に軸支する回動軸手段を設けた軸支機構と、該左右ロッドを前記水平姿勢及び起立姿勢とした状態で前記左右フレームに係脱自在に係止固定するロック機構を設けており、前記回動自在に嵌合された固定軸手段と回動軸手段の一方により構成された内嵌部材と他方により構成された外嵌部材に関して、前記ロック機構は、内嵌部材の表面にバネ手段を介して出没自在に突出された押込み式の係止ピンと、外嵌部材の周方向に離間して設けられた第1係止孔及び第2係止孔により構成され、前記水平姿勢に対応する位置に回動軸手段を回動したとき前記係止ピンを第1係止孔に挿通係止させ、前記起立姿勢に対応する位置に回動軸手段を回動したとき前記係止ピンを第2係止孔に挿通係止させることにより自動ロックするように構成されて成る点にある。
前記左右ロッドは、起立姿勢とした状態で、前記ロック機構により係止固定され、床天板を乗降する作業者が握持可能なグリップ手段を構成する。
好ましくは、拡開方向に付勢された第1バネ手段と第2バネ手段を備えたU形の板バネを前記内嵌部材に内装しており、前記第1バネ手段に前記係止ピンを設け、挿通孔を介して内嵌部材から出没自在に突出させると共に前記係止孔に係脱自在に係止することにより前記ロック機構を構成し、更に、前記第2バネ手段を含んで位置決め固定機構を構成しており、前記位置決め固定機構は、前記水平姿勢に対応する位置に形成された第1端部と前記起立姿勢に対応する位置に形成された第2端部の間で前記外嵌部材の周方向に延設されたスリットと、前記第2バネ手段から前記内嵌部材の表面に突出するガイドピンにより構成されており、前記ガイドピンを前記スリットに摺動自在に挿通している。
この際、前記係止ピンは、第1バネ手段に抗して前記挿通孔の内部に没入可能に構成され、前記ガイドピンは、前記内嵌部材の挿通孔を介して出没自在に突出されると共に、第2バネ手段に抗して前記挿通孔の内部に没入可能に構成されており、前記係止ピン及びガイドピンをそれぞれの挿通孔の内部に没入させることにより、前記左右ロッドを保持した回動軸手段を固定軸手段に対して着脱可能となるように構成することが好ましい。
請求項1に記載の本発明によれば、床天板5の上に形成された作業空間の出入口35を開閉する左右ロッド37R、37Lを設けた構成において、開閉のための軸支機構38は、回動軸を構成する固定軸手段40を枠体6の左右フレーム9により形成しているので、軸支構造を堅牢化できると共に、構造を簡素化できる利点がある。
そして、左右ロッド37を水平姿勢及び起立姿勢の何れの姿勢とした状態でも、前記左右フレーム9により構成された固定軸手段40に対して係止固定するロック機構39を設けているので、作業等の安全が確保される。
特に、ロック機構39は、押込み式の係止ピン46を係止孔48a、48bに向けて自動ロックする構成とされているので、係止ピン46を押込んで軸支機構38を回動するワンタッチの操作だけで、出入口35を開放又は閉鎖することができ、操作が簡単容易であると共に、開放状態又は閉鎖状態で、自動ロックを行うので、作業者がロック操作を忘れる等、操作を怠る場合でも、安全にロックされるという利点がある。更に、左右フレーム9により構成した固定軸手段40と、該固定軸手段40に回動自在に嵌合した回動軸手段41の一方により構成された内嵌部材と他方により構成された外嵌部材に関して、内嵌部材にバネ手段45aを備えた係止ピン46を設け、第1係止孔48a及び第2係止孔48bを設けた外嵌部材を前記固定軸手段40に軸支させることにより、簡単に軸支機構38とロック機構39を構成することができるので、本発明の実施化が容易となる。
請求項2に記載の本発明によれば、起立姿勢とされた左右ロッド37は、自動ロックにより回動不能な状態とされるので、乗降中の作業者が左右ロッド37をグリップ手段として握持することができ、作業者の落下を防止し、安全性に寄与することができる。
請求項3に記載の本発明によれば、開閉機構36は、更に、前記係止ピン46を設けた板バネ45の第2バネ手段45bを利用することにより、位置決め固定機構49を構成しており、1個の板バネ45により、係止ピン46によるロック機構39に加えて、ガイドピン50による位置決め固定機構49を形成するので、構造が簡単であり、該位置決め固定機構49により、回動軸手段41を固定軸手段40に対して位置決め状態で円滑に回動させるガイド手段として機能すると共に、回動軸手段41の抜止め固定手段として機能することができる。
この際、位置決め固定機構49は、左右ロッド37を水平姿勢及び起立姿勢としたときにガイドピン50をスリット51の第1端部51a及び第2端部51bに当接させるように構成しているので、係止ピン46と第1係止孔48a及び第2係止孔48bによる自動ロック動作を好適に行わせることができ、しかも、回動軸手段41の回動中は、スリット51とガイドピン50の相互摺動により、回動軸手段41を抜止め状態で円滑に回動させることができる。
そして、ロック機構39の係止ピン46と位置決め固定機構49のガイドピン50をU形の板バネ45の第1バネ手段45aと第2バネ手段45bに設けることにより、回動軸手段41を直径方向の2個所で周方向及び軸方向の両方向に対して固定する構成であるから、作業者が左右ロッド37に身体を預ける等、外力を受けた場合でも、ガタツキや周方向又は軸方向の移動を生じることはなく、特に、左右ロッド37により、作業者が身体を安定させるために握持することができるグリップ手段を提供することが可能となる。
請求項4に記載の本発明によれば、板バネ45に設けた係止ピン46とガイドピン50を押し込み、それぞれの挿通孔47a、47bの内部に没入させることにより、左右ロッド37を保持した回動軸手段41を左右フレーム9により構成された回動軸手段41に対して着脱可能としているので、ユーザが開閉機構36を必要としない場合は、枠体6から簡単に取外すことができる便利がある。反対に、枠体6に対してユーザが開閉機構36の取付けを必要とするときは、固定軸手段40に回動軸手段41を位置決めした状態で、挿通孔47a、47bから突出する前記係止ピン46及びガイドピン50を係止孔48a(又は係止孔48b)及びスリット51に挿通させるだけで、左右ロッド37を含む開閉機構36を簡単に組付けることがきる便利がある。
因みに、脚立式作業台1は、後述する実施形態のように構成しておけば、両脚体2、3を開脚状態から閉脚する際は、一方の脚体2と共に第1枢結手段11を上昇させるだけで、枠体6により両脚体2、3の支柱2a、3aを平行に折り畳んだ状態に閉脚することが可能であり、反対に、両脚体2、3を閉脚状態から開脚する際は、一方の脚体2と共に第1枢結手段11を下降させるだけで、枠体6により両脚体2、3を開脚することが可能であり、ワンタッチの作業により、閉脚及び開脚と枠体6の折り畳み及び展開を同時に行うことができるという効果がある。
本発明の1実施形態に係る脚立式作業台の開脚状態を示す斜視図である。 本発明の1実施形態に係る脚立式作業台の開脚状態を示す側面図である。 作業空間を囲む枠体に設けた開閉機構の1実施形態を示しており、(A)は出入口を閉鎖した状態の斜視図、(B)は出入口を開放した状態の斜視図である。 開閉機構の1実施形態の分解状態を示す斜視図である。 開閉機構の1実施形態の作用を示しており、(A)はロッドを水平姿勢とした状態の斜視図、(B)はA−A線断面図、(C)はB−B線断面図、(D)はロック機構の係止を解除した状態の断面図、(E)はロッドを起立姿勢としてロック機構を係止した状態の断面図である。 ロック機構の変形例を示しており、(A)は第1変形例の断面図、(B)は第2変形例の断面図である。 脚体の支柱における延長柱部と枠体の枢結手段の構造及び作用を示しており、(A)は開脚したときの枢結手段の状態を示す側面図、(B)は閉脚したときの枢結手段の状態を示す側面図である。 床天板と両脚体の間における移動連結手段の1実施形態を分解状態で示す斜視図である。 移動連結手段の1実施形態を示しており、(A)は側面図、(B)はA−A線断面拡大図である。 移動連結手段の作用を示しており、(A)は閉脚作動時の作用を示す断面図、(B)は閉脚完了状態を示す断面図である。 脚立式作業台を開脚状態から閉脚する作業手順と作用を示しており、(A)(B)(C)(D)は作業手順を順に示す側面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1及び図2に示すように、脚立式作業台1は、第1脚体2と第2脚体3を相互に上部の枢結手段4を介して開閉可能に枢結しており、両脚体2、3に架設される床天板5と、該床天板5の上方に配置された枠体6を備えている。尚、図1に鎖線で示すように、両脚2、3は、伸縮脚を構成することが好ましい。
第1脚体2は、左右の支柱2a、2aを多段式の踏桟7により連結した昇降脚2Aを構成し、第2脚体3は、左右の支柱3a、3aを連結桟8により連結した非昇降脚3Aを構成している。従って、両脚体2、3を開脚した状態で、作業者は、昇降脚2Aから床天板5の上に昇降することが許され、非昇降脚3Aからの昇降が禁止されている。
両脚体2、3は、それぞれの支柱2a、2a及び支柱3a、3aから延びる延長支柱部2b、2bと延長柱部3b、3bを床天板5の上方に延設しており、床天板5の上方に作業空間を形成する。
前記枠体6は、断面矩形その他の形状とされたパイプ材により形成され、作業空間の三方を囲む左右フレーム9、9と交差フレーム10を備えており、交差フレーム10を非昇降脚3Aの上方に配置し、作業空間を昇降脚2Aに臨んで開放することにより、出入口35(図3(B)参照)を形成している。従って、開脚状態において、昇降脚2Aを昇降する作業者は、出入口35を通過することにより床天板5に乗降することができる。
[開閉機構の実施形態]
図1ないし図5に示すように、前記作業空間の出入口35を開閉するための開閉機構36が設けられている。開閉機構36は、前記出入口35を左右から開閉自在とする左右ロッド37L、37R(昇降脚2Aから出入口35に向かう方向に対して左右を意味する。尚、以下、「ロッド37」と総称する場合がある。)を設けており、左右ロッド37L、37Rは、図3(A)に示すように、相互に対向する水平姿勢とされた状態で出入口35を閉鎖し、図3(B)に示すように、相互に離間する起立姿勢とされた状態で出入口35を開放するように構成されている。尚、本発明において、「起立姿勢」とは、図示のようにロッド37を上向きとする姿勢が好ましいが、ロッド37を下向きとする姿勢でも良く、両方の姿勢を含む意味であることを諒解されたい。
[軸支機構及びロック機構]
前記左右ロッド37L、37Rは、軸支機構38により、枠体6の左右フレーム9、9の外周上で該フレーム9の軸線Xの廻りに回動自在に軸支され、該軸支機構38には、ロッド37を前記水平姿勢及び起立姿勢とした状態で前記左右フレーム9に係脱自在に係止固定するロック機構39が設けられている。
図4に示すように、前記軸支機構38は、前記出入口35に臨む左右フレーム9、9の先端近傍部により形成された固定軸手段40と、左右ロッド37を保持する回動軸手段41により構成されており、前記回動軸手段41を固定軸手段40に嵌合することにより前記水平姿勢と起立姿勢の間で回動自在に軸支する。このように軸支機構38は、左右フレーム9により固定軸手段40を構成するので、軸支構造を堅牢化できると共に、構造を簡素化できる利点がある。尚、図示の実施形態は、左右フレーム9により形成した固定軸手段40を内嵌部材とし、筒体により形成した回動軸手段41を外嵌部材として、回動自在に嵌合した構成を示しているが、反対に、パイプにより形成した固定軸手段40に回動軸手段41を挿入することにより嵌合し、固定軸手段40を外嵌部材とし、回動軸手段41を内嵌部材としても良い。
図示実施形態の外嵌部材を構成する円筒体から成る回動軸手段41は、例えば、アルミニウムの押出成形材により形成され、周面から平行に突設する保持片42、43を備えており、該保持片42、43により左右ロッド37の基端部を挟持すると共にリベット等で固着している。この際、図示下側の保持片43は、回動軸手段41の軸方向に延びる延長部43aを備え、該延長部43aと左右ロッド37の周面の間に板状の補強部材44を交差状に架設してリベット等で固着することにより、回動軸手段41と左右ロッド37の強固な一体構造を形成することが好ましい。
前記ロック機構39は、拡開方向に付勢された第1バネ手段45aと第2バネ手段45bを備えたU形の板バネ45と、前記第1バネ手段45aの先端部に外向きに突設された係止ピン46と、前記板バネ45を内嵌部材(図例の場合は固定軸手段40)に内装した状態で前記係止ピン46を出没自在に突出させるように該固定軸手段40に設けた挿通孔47aと、前記外嵌部材(図例の場合は回動軸手段41)の周方向に離間して設けた第1係止孔48a及び第2係止孔48b(図5参照)により構成されている。
前記第1係止孔48a及び第2係止孔48bは、前記水平姿勢に対応する位置に回動軸手段41を回動したとき(図5(C)に示す状態)、前記係止ピン46を第1係止孔48aに係止させ、前記起立姿勢に対応する位置に回動軸手段41を回動したとき(図5(E)に示す状態)、前記係止ピン46を第2係止孔48bに係止させるように配置されている。
そこで、左右ロッド37を図5(C)に示す水平姿勢から起立姿勢に向けて姿勢変更するように回動軸手段41を回動するときは、図5(D)に示すように、指先等で係止ピン46を第1バネ手段45aに抗して押込むことにより、第1係止孔48aから係止解除すれば、回動軸手段41を起立姿勢に向けて回動することができる。この際、図示のように、係止ピン46の先端部にテーパ状や球面状となるガイド面46aを形成しておけば、係止ピン46を少しだけ押込み、回動軸手段41を回動すれば、第1係止孔48aの縁部が前記ガイド面46aを介して係止ピン46を押込み方向に押圧するので、操作が容易となる。そして、図5(E)に示すように、回動軸手段41を起立姿勢まで回動すると、第2係止孔48bが係止ピン46に臨み、係止ピン46が第1バネ手段45aにより第2係止孔48bに進入させられ、回動軸手段41を固定軸手段40に対して自動ロックする。反対に、左右ロッド37を起立姿勢から水平姿勢に向けて姿勢変更するように回動軸手段41を回動するときは、上記と反対の操作を行えば良い。
このように、ロック機構39は、軸支機構38の相互に回動する固定軸手段40と回動軸手段41の一方により構成された内嵌部材と他方により構成された外嵌部材の間において、突出方向に付勢された押込み式の係止ピン46と、前記係止ピン46を挿通係止する係止孔48a、48bにより、押込まれた係止ピン46を係止孔48a、48bに向けて自動ロックするように構成されている。
従って、床天板5に乗降する作業者は、係止ピン46を押込むと共に回動軸手段41を回動するワンタッチの操作だけで、出入口35を開放又は閉鎖することができ、操作が簡単容易である。そして、出入口35を開放又は閉鎖した状態で、回動軸手段41を自動的に回動不能にロックするので、作業者がロック操作を忘れる等、操作を怠る場合でも、安全にロックされる。しかも、起立姿勢とされた左右ロッド37は、自動ロックにより回動不能な状態とされているので、乗降中の作業者が左右ロッド37をグリップ手段として握持することができ、作業者の落下を防止し、安全性に寄与する。
図示実施形態は、左右フレーム9により形成した固定軸手段40を内嵌部材とし、円筒体により形成した回動軸手段41を外嵌部材として、相互に回動自在に嵌合し、板バネ45を固定軸手段40に内装すると共に、係止孔48a、48bを回動軸手段41に設けているが、これと反対の構成としても良い。つまり、固定軸手段40を外嵌部材とし、回動軸手段41を内嵌部材として、回動軸手段41を固定軸手段40に回動自在に嵌入するように構成する場合は、板バネ45を回動軸手段41に内装し、係止孔48a、48bを固定軸手段40に設ければ良い。
[ロック機構の変形例]
図5に示すロック機構39は、係止ピン46を左右フレーム9の内側面(出入口35に臨む側面)に配置しているので、左右ロッド37を水平姿勢としたとき、該左右ロッド37が係止ピン46と平行に位置する。従って、作業者が左右ロッド37を起立姿勢に向けて回動するために指先等で係止ピン46を押込む際、作業空間の内部から(つまり床天板5から昇降脚2Aに向けて降りるとき)の操作に問題はないが、作業空間の外部から(つまり昇降脚2Aから床天板5に搭乗するとき)は、左右ロッド37が干渉するので指先等が係止ピン46に達し難く、操作に困難を伴うという問題がある。
そこで、図6(A)に示す第1変形例や、図6(B)に示す第2変形例のように構成すれば、上記問題が解決される。
このような変形例は、左右ロッド37が水平姿勢Hと起立姿勢Vの間で回動する回動領域Mに関して、係止ピン46を回動領域Mの範囲外に配置している。図6(A)に示す第1変形例の場合、係止ピン46を左右フレーム9の上側に配置している。図6(B)に示す第2変形例の場合、係止ピン46を左右フレーム9の外側面(出入口35の反対の側面)に配置している。
これにより、左右ロッド37が水平姿勢H及び起立姿勢Vの何れの姿勢を保持された状態でも、作業者は、作業空間の内部及び外部の何れからでも、指先等で係止ピン46を押込むことが容易となり、操作性が向上する。
[位置決め固定機構]
図4及び図5に示すように、前記開閉機構36は、更に、前記板バネ45の第2バネ手段45bを利用することにより、位置決め固定機構49を設けており、回動軸手段41を固定軸手段40に対して位置決め状態で円滑に回動させるガイド手段として機能すると共に、回動軸手段41の抜止め固定手段として機能する。
位置決め固定機構49は、前記第2バネ手段45bから挿通孔47bを介して前記内嵌部材(図例の場合は固定軸手段40)の表面に突出するガイドピン50と、前記外嵌部材(図例の場合は回動軸手段41)の周方向に延設されたスリット51により構成されており、前記ガイドピン50をスリット51に摺動自在に挿通している。
前記スリット51は、回動軸手段41を回動したとき、前記水平姿勢に対応してガイドピン50に当接する位置に形成された第1端部51aと、前記起立姿勢に対応してガイドピン50に当接する位置に形成された第2端部51bを備えており、第1端部51aと第2端部51bの間で回動軸手段41の周方向に延びるように形成されている。
位置決め固定機構49は、左右ロッド37を図5(C)に示す水平姿勢とするように回動軸手段41を回動したとき、ガイドピン50と第1端部51aが当接することにより、該水平姿勢にて位置決めを行い、第1係止孔48aを係止ピン46に臨ませ、自動ロックを良好に行わせる。また、左右ロッド37を図5(E)に示す起立姿勢となるように回動軸手段41を回動したとき、ガイドピン50と第2端部51bが当接することにより、該起立姿勢にて位置決めを行い、第2係止孔48bを係止ピン46に臨ませ、自動ロックを良好に行わせる。そして、回動軸手段41の回動中は、スリット51とガイドピン50が相互に摺動することにより、回動軸手段41を抜止め状態で円滑に回動させる。
水平姿勢と起立姿勢の何れの場合においても、回動軸手段41は、所定の軸長範囲で固定軸手段40を保持すると共に、直径方向の2個所に位置する係止ピン46とガイドピン50により、周方向及び軸方向の両方向に対して固定されている。従って、作業者が左右ロッド37に身体を預ける等、外力を受けた場合でも、ガタツキや周方向又は軸方向の移動を生じることはない。特に、左右ロッド37は、補強部材44等で前記回動軸手段41に一体化され堅固に保持されているので、作業者が身体を安定させるために握持することができるグリップ手段として好適に機能する。
位置決め固定機構49に関しても、上記と同様に、図示実施形態は、固定軸手段40を内嵌部材とし、筒体により形成した回動軸手段41を外嵌部材として、回動自在に嵌合し、ガイドピン50を設けた板バネ45を固定軸手段40に内装すると共に、スリット51を回動軸手段41に設けているが、これと反対の構成としても良い。つまり、固定軸手段40を外嵌部材とし、回動軸手段41を内嵌部材として、回動軸手段41を固定軸手段40に回動自在に嵌入するように構成する場合は、ガイドピン50を設けた板バネ45を回動軸手段41に内装し、スリット51を固定軸手段40に設ければ良い。
[着脱構成]
図示実施形態の場合、上述のように、開閉機構36は、左右ロッド37を保持すると共に係止孔48a、48b及びスリット51を設けた回動軸手段41と、係止ピン46及びガイドピン50を設けた一対のバネ手段45a、45bを備えた板バネ45により構成されており、係止ピン46及びガイドピン50を係止孔48a、48b及びスリット51に挿通させることにより、固定軸手段40に対して左右ロッド37を設けた回動軸手段41を組付けるように構成している。
そこで、前記係止ピン46及びガイドピン50は、バネ手段45a、45bに抗して押し込むことによりそれぞれの挿通孔47a、47bの内部に没入すると、係止孔48a、48b及びスリット51から脱するので、これにより、前記回動軸手段41と固定軸手段40が着脱可能となる。
従って、ユーザが開閉機構36を必要としない場合は、指先(例えば親指と人差し指)で係止ピン46及びガイドピン50を挟み込むことにより、左右ロッド37を備えた回動軸手段41を固定軸手段40(つまり枠体6)から簡単に取外すことが可能である。
反対に、ユーザのニーズ等により、枠体6に開閉機構36を取付ける場合は、固定軸手段40に回動軸手段41を位置決めした状態で、挿通孔47a、47bから突出する前記係止ピン46とガイドピン50を係止孔48a、48b及びスリット51に挿通させれば、簡単に、開閉機構36を取付けることができる。
尚、図5及び図6に示すように、係止ピン46とガイドピン50の構成に関して、係止ピン46の直径及び突出量をガイドピン50よりも大きくする等、ユーザが一対のピン46、50を相互に識別できるように構成することが好ましく、これにより、ユーザが左右ロッド37を水平姿勢と起立姿勢の間で回動するためにロック機構39を係脱させる際に、誤ってガイドピン50を押込んでしまうことが防止される。
[脚体の開閉機構]
上記のように構成された脚立式作業台1において、第1脚体2と第2脚体3の間で相互に対向する延長柱部2b、3bの上端部は、相互に、図7(A)に示すように、左右フレーム9の軸方向に所定間隔をあけて配置され、この一対の延長柱部2b、3bの上端部を前記枠体6の左右フレーム9に対して第1枢結手段11と第2枢結手段12により枢着することにより枢結手段4を構成している。図示実施形態の場合、左右フレーム9に直角三角形状の金属板から成るブラケット15が固着され、該ブラケット15に軸部材を軸支することにより、前記第1枢結手段11と第2枢結手段12を構成している。
この際、第1枢結手段11の枢軸位置P1と第2枢結手段12の枢軸位置P2は、左右フレーム9の延長方向に関して、所定間隔L1をあけて離間し、左右フレーム9に交差する方向に関して、所定間隔L2をあけて離間するように配置されている。従って、枢軸位置P1は、枢軸位置P2よりも左右フレーム9から所定距離L2だけ離間しており、両脚体2、3を開脚した状態で、枢軸位置P1が枢軸位置P2よりも前記距離L2だけ下方に離間するように構成されている。
図示実施形態の場合、ブラケット15は、左右フレーム9の外側面に固着され、延長柱部2b、3bの上端部の内側に臨むように配置されている。図示のように、第1脚体2の延長柱部2bの上端部は、前記所定距離L2に相当して、第2脚体3の延長柱部3bの上端部よりも短くなるように形成され、それぞれの延長柱部2b、3bの上端に固着した軸受ブラケット13、14を前記ブラケット15に軸着することにより、第1枢結手段11と第2枢結手段12を構成している。
図示実施形態では、1枚の金属板から成るブラケット15を介して第1枢結手段11と第2枢結手段12を構成しているが、このようなブラケット15の構成に限定されるものではなく、上記所定間隔L1及びL2を可能とする手段であれば良い。
上記構成の結果、図7(A)に示すように両脚体2、3を開脚した状態から、第1脚体2を直立姿勢となるように姿勢変更させると、延長支柱部2bの上端部が第1枢結手段11を介してブラケット15を押し上げるので、該ブラケット15及び左右フレーム9が第2枢結手段12を支点として回動させられる。従って、両脚体2、3を閉脚させると、図7(B)に示すように、左右フレーム9と一対の延長柱部2b、3bが相互に平行な鉛直姿勢となるように折り畳まれる。
この際、左右フレーム9を第2脚体3の延長柱部3bの内側に位置させ、第2枢結手段12の枢軸P2を左右フレーム9の中心軸線と延長柱部3bの中心軸線の交点に配置した構成とすれば、図7(B)に示すように、左右フレーム9が第2脚体3の延長柱部3bの内側に重なって内嵌され、コンパクトな折り畳みを可能にする。
折り畳み状態において、第1枢結手段11の枢軸位置P1は、第2枢結手段12の枢軸位置P2よりも、前記所定間隔L1に相当して、上位に位置している。従って、折り畳まれた脚立式作業台1は、第2脚体3の下端部を接地した状態で、第1脚体2の下端部は地面から浮き上がることになる。そこで、図示実施形態の場合、両脚体2、3の開閉作業と操作性を良好にするため、両脚体2、3の間で相互に対向する延長支柱部2b、3bの相互を回動自在に連結するリンクアーム16が設けられている(図1及び図2参照)。
第1脚体2と第2脚体3に架設された前記床天板5は、両脚体2、3の開脚動作及び閉脚動作に連動して該床天板5を横向き姿勢と縦向き姿勢の間で姿勢変更する連動機構17を設けており、該連動機構17は、床天板5の基端部と第1脚体2を相互に横軸廻りに回動自在に枢着する枢着手段18と、該床天板5と第2脚体3を相互に移動自在に連結する移動連結手段19を構成している。床天板5の横向き姿勢は、水平姿勢とすることが好ましく、縦向き姿勢は、鉛直姿勢とすることが好ましい。
[床天板の連動機構]
図8ないし図10に示すように、床天板5の枢着手段18は、床天板5の基端部の両側面から下向きに枢支ブラケット20、20を延設し、該枢支ブラケット20を第1脚体2の支柱2aの内側に固着された軸支ブラケット21に枢軸22を介して軸着している。この際、図9(A)に示すように、床天板5の側面中心を延びる軸線から枢軸22の中心に至る垂線により規定される枢支ブラケット20の回転半径Rは、上記の第1枢結手段11と第2枢結手段12の所定距離L2と等しくなるように構成することが好ましい。
図示実施形態の場合、前記枢支ブラケット20と軸支ブラケット21の相互には、床天板5を水平姿勢としたときに当接される凹凸を構成する凹部23とピン24を設けることが好ましい。
前記移動連結手段19は、床天板5の両側面に設けたガイド手段25と、第2脚体3の支柱3a、3aの内側に設けた軸手段26を備え、第1脚体2と第2脚体3を開閉する際、床天板5と第2脚体3の交差角度の変化に追従して、前記軸手段26をガイド手段25に沿って移動させるように構成している。
図示実施形態の場合、前記ガイド手段25は、床天板5の側面に沿って延設したスリットから成るガイド溝25aにより形成され、前記軸手段26は、第2脚体3の支柱3aの内側に固着された支持ブラケット27から突設したガイドピン26aにより形成されており、該ガイドピン26aをガイド溝25aに回動自在かつスライド自在に挿通することにより、支柱3aと床天板5の交点を移動自在に連結している。
従って、前記軸手段26とガイド手段25は、第1脚体2と第2脚体3を閉脚したとき、軸手段26をガイド手段25の基端部(床天板5の基端部に臨む端部)に向けて移動することにより、枢着手段18を支点として床天板5を鉛直姿勢に向けて回動させ、両脚体2、3を開脚したとき、軸手段26をガイド手段25の先端部(床天板5の自由端部に臨む端部)に向けて移動することにより、枢着手段18を支点として床天板5を水平姿勢に向けて回動させるように構成されている。
床天板5は、先端部にロック手段28を設けており、これに対応して、第2脚体3に第1係止手段29が設けられ、第1脚体2に第2係止手段30が設けられている。前記ロック手段28は、床天板5を水平姿勢としたとき前記第1係止手段29に係脱自在に係止し、床天板5を鉛直姿勢としたとき前記第2係止手段30に係脱自在に係止するように構成されている。
図示実施形態の場合、前記ロック手段28は、床天板5の側面下方から進退自在に突出する係止突部31aを備えたロッド31と、該ロッド31を摺動自在に支持する支持手段32により構成され、常時は前記係止突部31aを突出方向に付勢するスプリング33を設けており、前記ロッド31の尾端部を下向きに折曲することにより操作部31bを形成している。
床天板5は、下面に前記支持手段32を固着することにより、該下面の両側に一対のロック手段28、28を配置しており、前記スプリング33により付勢されたロッド31の係止突部31aを該床天板5の下側から側方に突出させている。尚、一対のロック手段28、28の操作部31b、31bは、作業者が片手で同時に引き寄せ可能な間隔をあけて配置され、該操作部31bによりロッド31を移動させることにより、前記係止突部31aを後退させる。
前記第1係止手段29は、第2脚体3の支柱3aに設けた支持ブラケット27の係止孔29aにより構成され、第1脚体2と第2脚体3を開脚することにより床天板5を水平姿勢としたとき、前記ロック手段28の係止突部31aを該係止孔29aに挿入させ、床天板5を回動不能に係止固定する。
前記第2係止手段30は、第1脚体2の踏桟7に設けた一対の突片34、34の係止孔30aにより構成され、第1脚体2と第2脚体3を閉脚することにより床天板5を鉛直姿勢としたとき、前記ロック手段28の係止突部31aを該係止孔30aに挿入させ、床天板5を回動不能に係止固定する。
このように両脚体2、3を閉脚すると共に床天板5を鉛直姿勢としたとき、前記支持手段32と突片34は、図10(B)に示すように、相互に係止した係止突部31aと係止孔30aを両脚体2、3の間に位置させ、両脚体2、3の中心を延びる軸線の間隔Sを上記の第1枢結手段11と第2枢結手段12の所定距離L2と等しくなるように構成することが好ましい。
図9及び図10に連動機構17の作用を示している。第1脚体2と第2脚体3を開脚したとき、図9(A)に示すように、両脚体2、3が広がることにより、軸手段26がガイド手段25の先端部に向けて移動し、枢着手段18を支点として床天板5を水平姿勢に向けて回動させ、枢支ブラケット20の凹部23が軸支ブラケット21のピン24に当接することにより、床天板5を水平姿勢に保持する。この状態で、床天板5は、基端部を枢軸22により支持され、先端部をガイドピン26aにより支持されており、作業者の荷重を好適に支持できるが、安全のため、ロック手段28が第1係止手段29に係止される。
前記係止孔29aから成る第1係止手段29を設けた支持ブラケット27は、図8に示すように、係止孔29aに向かう傾斜壁面によりガイド面27aを形成しており、これにより、床天板5を水平姿勢となるように回動したとき、ロッド31の係止突部31aをガイド面27aに沿って摺動させることにより後退させ、該係止突部31aが係止孔29aに臨んだとき、スプリング33により該係止孔29aに自動的に挿入させるように構成することが好ましい。
両脚体2、3を開脚した状態で、ロック手段28を第1係止手段29に係止固定すると、床天板5は、回動不能状態で両脚体2、3を連結する。従って、これにより、両脚体2、3は、閉脚不能状態に固定保持されるので、作業者の高所作業の安全性が確保される。
開脚状態から第1脚体2と第2脚体3を閉脚するときは、一対の操作部31b、31bを引き寄せて係止突部31aを係止孔29aから後退させることにより、ロック手段28と第1係止手段29の係止を解除した後、上述のように第1脚体2を持ち上げながら閉脚すれば良い。これにより、図10(A)に示すように、相対的に、第1脚体2が上向き移動し、第2脚体3が下向き移動しながら、相互の間隔を狭めると共に、床天板5に設けたガイド溝25aと第2脚体3の交差角度を変化させるので、ガイドピン26aがガイド溝25aの基端部に向けて移動しつつ、該ガイド溝25aを押動することにより、床天板5を鉛直姿勢に向けて下向きに回動する。
前記係止孔30aから成る第2係止手段30を設けた突片34は、図8に示すように、係止孔30aに向かう傾斜壁面によりガイド面34aを形成しており、これにより、床天板5を鉛直姿勢となるように回動したとき、ロッド31の係止突部31aをガイド面34aに沿って摺動させることにより後退させ、該係止突部31aが係止孔30aに臨んだとき、スプリング33により該係止孔30aに自動的に挿入させるように構成することが好ましい。
両脚体2、3を閉脚した状態で、ロック手段28を第2係止手段30に係止固定すると、床天板5は、回動不能状態で両脚体2、3を連結する。従って、これにより、両脚体2、3は、開脚不能状態に固定保持されるので、折り畳んだ脚立式作業台を作業者が運搬する際、両脚体2、3が不慮に開脚するおそれはない。
枢結手段4を構成する第1枢結手段11と第2枢結手段12に関して上述したように、閉脚状態において、第1脚体2の延長柱部2bを含む支柱2aと、第2脚体3の延長柱部3bを含む支柱3aは、枠体6の左右フレーム9を前記延長柱部3b、3bに重ねて内嵌させた状態で、所定距離L2を介して平行な鉛直姿勢となるように折り畳まれる。このような両脚体2、3のコンパクトな折り畳みに応じて、床天板5の連動機構17は、上述のように、枢支ブラケット20の回転半径Rと、ロック手段28の支持手段32と第2係止手段30の突片34により形成される間隔Sを、前記所定距離L2と等しくするように構成している。従って、図10(B)に示すように、床天板5の基端部が前記回転半径の上で縦向き姿勢とされ、先端部が前記間隔Sを保持する縦向き姿勢とされるので、床天板5は、全体が鉛直姿勢とされると共に、第2脚体3の支柱3a、3aに重ねて内嵌させられ、コンパクトに格納される。
閉脚状態から第1脚体2と第2脚体3を開脚する場合は、一対の操作部31b、31bを引き寄せて係止突部31aを係止孔30aから後退させることにより、ロック手段28と第2係止手段30の係止を解除した後、両脚体2、3を広げれば良い。これにより、両脚体2、3が相互の間隔を広げると共に、床天板5に設けたガイド溝25aと第2脚体3の交差角度を変化させるので、ガイドピン26aがガイド溝25aの先端部に向けて移動しつつ、該ガイド溝25aを押動することにより、床天板5を水平姿勢に向けて上向きに回動する。
図示実施形態の場合、前記ロック手段28を進退自在なロッド31の係止突部31aにより構成し、第1係止手段29及び第2係止手段30をそれぞれ係止孔29a、30aにより構成しているが、反対の構成、つまり、ロック手段28を係止孔により構成し、第1係止手段29及び第2係止手段30をそれぞれ前記係止孔に係脱自在に係止する係止突部により構成しても良い。
上記のように構成した脚立式作業台1を開脚状態から閉脚する作業手順と作用を図11に示している。図11(A)に示す開脚状態から閉脚作業を行う際は、先ず、第1脚体2の上端部を上昇させる。例えば、図11(B)に示すように、第1脚体2を直立姿勢とすれば、上端部を簡単に上昇させることができる。これにより、第2脚体3は、第1脚体2に対して相対的に下降するので、上述のように枠体6の左右フレーム9が回動を開始すると共に、床天板5がガイドピン26aの摺動により回動を開始する。そこで、図11(C)に示すように第2脚体3を接地させると共に第1脚体2を持ち上げると、上述のように、両脚体2、3が平行姿勢となるように閉脚され、枠体6が第2脚体3の支柱3a、3aの間に格納され、床天板5が第2脚体3の支柱3a、3aの間に格納されることにより、図11(D)に示すようなコンパクトな折り畳み状態が得られる。脚立式作業台1を閉脚状態から開脚する場合は、前記と反対の作業手順を行えば良い。
従って、脚立式作業台1は、開脚状態から閉脚するときは、単に第1脚体2を直立姿勢となるように姿勢変更すると共に、第2脚体3を接地させるだけで良く、反対に、閉脚状態から開脚するときは、浮き上がった状態の第1脚体2を引き下げながら両脚体2、3を開かせるだけで良く、何れの作業もワンタッチで簡単容易に行うことができる。
この際、作業者が手で握持することにより操作を行う第1脚体2は、上述のように昇降脚2Aを構成しているので、更に作業が容易となる。即ち、開脚に際して、作業者は、第1脚体2(昇降脚2A)の正面側から開脚作業を行い、開脚後は、開脚作業位置から直ちに上方の作業空間に昇ることができる。また、閉脚に際して、作業者は、作業空間から第1脚体2(昇降脚2A)を経て地上に下りた後、その位置から直ちに閉脚作業を行うことができる。
[別の実施形態]
両脚体2、3の開閉機構に関して、図示実施形態のように第1枢結手段11の枢軸位置P1と第2枢結手段12の枢軸位置P2を所定間隔L1及び所定間隔L2の条件に基づいて配置し、ブラケット15又は左右フレーム9により連結する構成とすることが好ましいが、本発明が目的とする床天板5の連動機構17は、このような開閉機構とは異なる枢結手段4により両脚体2、3を枢結した脚立式作業台にも適用することが可能である。
図示実施形態の場合、床天板5の連動機構17は、開脚時に水平姿勢を保持する床天板5を閉脚時に下向きに回動させる例を示したが、水平姿勢から上向きに回動させることにより折り畳むように構成しても良く、この場合、枢着手段18を構成する枢支ブラケット20を床天板5の基端部から上向きに延設すれば良く、第2係止手段30を第1脚体2の上方位置に設ければ良い。
また、ガイド手段25と軸手段26は、図示実施形態とは反対の構成とし、軸手段26を床天板5の先端部の両側に設け、ガイド手段25を第2脚体3の支柱3a、3aに沿って設けても良い。
更に、ガイドピン26aから成る軸手段26は、図示実施形態のように第2脚体3の支柱3aと床天板5の交点に配置する他、ブラケット等を介して交点から外れた位置に設けても良い。
1 脚立式作業台
2 第1脚体
2A 昇降脚
2a 支柱
2b 延長支柱部
3 第2脚体
3A 非昇降脚
3a 支柱
3b 延長支柱部
4 枢結手段
5 床天板
6 枠体
7 踏桟
8 連結桟
9 左右フレーム
10 交差フレーム
11 第1枢結手段
12 第2枢結手段
13、14 軸受ブラケット
15 ブラケット
16 リンクアーム
17 連動機構
18 枢着手段
19 移動連結手段
20 枢支ブラケット
21 軸支ブラケット
22 枢軸
23 凹部
24 ピン
25 ガイド手段
25a ガイド溝
26 軸手段
26a ガイドピン
27 支持ブラケット
27a ガイド面
28 ロック手段
29 第1係止手段
29a 係止孔
30 第2係止手段
30a 係止孔
31 ロッド
31a 係止突部
31b 操作部
32 支持手段
33 スプリング
34 突片
34a ガイド面
35 出入口
36 開閉機構
37R、37L 左右ロッド
38 軸支機構
39 ロック機構
40 固定軸手段
41 回動軸手段
42、43 保持片
43a 延長部
44 補強部材
45 板バネ
45a 第1バネ手段
45b 第2バネ手段
46 係止ピン
46a ガイド面
47a 47b 挿通
48a 第1係止孔
48b 第2係止孔
49 位置決め固定機構
50 ガイドピン
51 スリット
51a 第1端部
51b 第2端部

Claims (4)

  1. 第1脚体(2)と第2脚体(3)を開閉可能に枢結すると共に前記第1脚体により昇降脚(2A)を構成し、両脚体に架設した床天板(5)の上方に前記昇降脚に臨む出入口(35)を有する作業空間を形成すると共に、前記作業空間の前記出入口を除く三方を囲む左右フレーム(9)と交差フレーム(10)を備えた枠体(6)を設けて成る脚立式作業台において、
    前記出入口(35)を左右から開閉自在とする左右ロッド(37)を備えた開閉機構(36)を設けており、前記左右ロッド(37)は、相互に対向する水平姿勢とされた状態で前記出入口を閉鎖し、相互に離間する起立姿勢とされた状態で前記出入口を開放するように構成され、
    前記左右フレーム(9)を固定軸手段(40)として該固定軸手段(40)の軸線(X)の廻りに前記左右ロッド(37)を回動自在に軸支する回動軸手段(41)を設けた軸支機構(38)と、該左右ロッド(37)を前記水平姿勢及び起立姿勢とした状態で前記左右フレーム(9)に係脱自在に係止固定するロック機構(39)を設けており、
    前記回動自在に嵌合された固定軸手段(40)と回動軸手段(41)の一方により構成された内嵌部材と他方により構成された外嵌部材に関して、前記ロック機構(39)は、内嵌部材の表面にバネ手段(45a)を介して出没自在に突出された押込み式の係止ピン(46)と、外嵌部材の周方向に離間して設けられた第1係止孔(48a)及び第2係止孔(48b)により構成され、前記水平姿勢に対応する位置に回動軸手段(41)を回動したとき前記係止ピン(46)を第1係止孔(48a)に挿通係止させ、前記起立姿勢に対応する位置に回動軸手段(41)を回動したとき前記係止ピン(46)を第2係止孔(48b)に挿通係止させることにより自動ロックするように構成されて成ることを特徴とする脚立式作業台。
  2. 前記左右ロッド(37)は、起立姿勢とした状態で、前記ロック機構(39)により係止固定され、床天板(5)に乗降する作業者が握持可能なグリップ手段を構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の脚立式作業台。
  3. 拡開方向に付勢された第1バネ手段(45a)と第2バネ手段(45b)を備えたU形の板バネ(45)を前記内嵌部材に内装しており、
    前記第1バネ手段(45a)に前記係止ピン(46)を設け、挿通孔(47a)を介して内嵌部材から出没自在に突出させると共に前記係止孔(48a)(48b)に係脱自在に係止することにより前記ロック機構(39)を構成し、
    更に、前記第2バネ手段(45b)を含んで位置決め固定機構(49)を構成しており、
    前記位置決め固定機構(49)は、前記水平姿勢に対応する位置に形成された第1端部(51a)と前記起立姿勢に対応する位置に形成された第2端部(51b)の間で前記外嵌部材の周方向に延設されたスリット(51)と、前記第2バネ手段(45b)から前記内嵌部材の表面に突出するガイドピン(50)により構成されており、前記ガイドピン(50)を前記スリット(51)に摺動自在に挿通して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の脚立式作業台。
  4. 前記係止ピン(46)は、第1バネ手段(45a)に抗して前記挿通孔(47a)の内部に没入可能に構成され、
    前記ガイドピン(50)は、前記内嵌部材の挿通孔(47b)を介して出没自在に突出されると共に、第2バネ手段(45b)に抗して前記挿通孔(47b)の内部に没入可能に構成されており、
    前記係止ピン(46)及びガイドピン(50)をそれぞれの挿通孔(47a)(47b)の内部に没入させることにより、前記左右ロッド(37)を保持した回動軸手段(41)を固定軸手段(40)に対して着脱可能となるように構成して成ることを特徴とする請求項3に記載の脚立式作業台。
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