JP6254656B1 - 亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法 - Google Patents

亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6254656B1
JP6254656B1 JP2016180752A JP2016180752A JP6254656B1 JP 6254656 B1 JP6254656 B1 JP 6254656B1 JP 2016180752 A JP2016180752 A JP 2016180752A JP 2016180752 A JP2016180752 A JP 2016180752A JP 6254656 B1 JP6254656 B1 JP 6254656B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cast iron
spheroidal graphite
heat treatment
graphite cast
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016180752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018044217A (ja
Inventor
大輔 北岡
大輔 北岡
西川 進
進 西川
達央 井上
達央 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kogi Corp
Original Assignee
Kogi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kogi Corp filed Critical Kogi Corp
Priority to JP2016180752A priority Critical patent/JP6254656B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6254656B1 publication Critical patent/JP6254656B1/ja
Publication of JP2018044217A publication Critical patent/JP2018044217A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

【課題】強度、靱性、摺動性に優れると共に、肉厚差による機械的性質のバラツキが少ない亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法の提供を課題とする。【解決手段】質量パーセントで、C:1.5〜2.7%、Si:1.0〜4.5%、Al:0.01〜0.2%、Mg:0.015〜0.060%を含有し、残部がFeからなる成分組成を有し、先ず常温から200℃/時間以下の昇温処理速度で、780〜870℃の熱処理温度まで昇温し、該熱処理温度で0.5〜15時間保持して、基地をフェライトとオーステナイトからなる組織とし、次に前記熱処理温度から0.5〜60℃/分の冷却処理速度により常温まで冷却して、オーステナイトからパーライトとフェライトを析出させ、基地をフェライトとパーライトからなる組織とする亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法である。【選択図】 図1

Description

本発明は亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法に関する。
高強度、高靱性、高剛性などの物性が要求される摺動部分を有する部材(摺動部材)では、剛性面では鋼材が適するが、黒鉛が存在しないため摺動性に劣る。また鋳鉄では摺動性は適するが、剛性が劣るという問題がある。また球状黒鉛鋳鉄では摺動性には優れるが、剛性面では十分ではないために設計上の制約が生じてしまう。
また剛性と摺動性を満足する素材としては可鍛鋳鉄がある。しかし可鍛鋳鉄の場合は、鋳造時には白鋳鉄で、それを黒鉛化熱処理するという製造方法となり、鋳造時に鋳巣が出易いため大きな押し湯が必要となって歩留まりが悪くなる問題、また黒鉛化熱処理に長時間を要する問題があり、コストも高くなる。また白鋳鉄を黒鉛化処理して得られる黒鉛は塊状の黒鉛になっているため、球状黒鉛とは言えず球状化率が悪く、伸びが悪い。
これらの問題を解決するために本出願人は、特願2015−54631号において、亜共晶球状黒鉛鋳鉄を提供した。該出願に係る亜共晶球状黒鉛鋳鉄では、鋳放しのままで、セメンタイトが晶出することなく、よって白鋳鉄化することなく、しかも晶出する黒鉛の面積率が小さく、黒鉛球状化率が高い、高ヤング率を有する亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を提供できるメリットがある。
特開昭52−62116号公報 特開昭53−134723号公報 特願2015−54631号
上記特許文献1の発明は、強靭球状黒鉛鋳鉄並びにその熱処理方法に関し、熱処理として、共析変態温度区域内の温度まで加熱して、フェライト、オーステナイト及び黒鉛の共存する組織とし、ついでその温度から常温まで空冷するようにした熱処理方法が開示されている。しかしながら。特許文献1の鋳鉄の成分組成では、C、Siが共に多く、過共晶組成に近い組成を前提としている。
上記特許文献2の発明は、球状黒鉛鋳鉄とその製造方法に関し、熱処理として、α+γの共存域まで加熱した後、強制冷却するようにした熱処理方法が開示されている。しかしながら、この特許文献2の鋳鉄の場合も特許文献1と同様に、過共晶組成に近い組成を前提としており、しかも高価な合金成分の添加を前提としている。
上記特許文献3の発明は、亜共晶球状黒鉛鋳鉄に関し、鋳放しのままでも遊離セメンタイトが晶出することなく、晶出する黒鉛の面積率が小さく、黒鉛球状化率が高い、高ヤング率の機械的性質を得ることができる。しかし鋳放しのままの場合には、肉厚によって組織の相異が大きくなり易く、硬度差等の機械的性質のバラツキが大きくなる問題がある。
そこで本発明は上記従来技術の欠点を解消し、強度、靱性、摺動性に優れると共に、肉厚差による機械的性質のバラツキが少ない亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法の提供を課題とする。
上記課題を解決する本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法は、質量パーセントで、C:1.5〜2.7%、Si:1.0〜4.5%、Al:0.01〜0.2%、Mg:0.015〜0.060%を含有し、残部がFeからなる成分組成を有し、
溶湯から一旦鋳造してなる出発鋳物を、先ず常温から200℃/時間以下の昇温処理速度で、780〜870℃の熱処理温度まで昇温し、該熱処理温度で0.5〜15時間保持して、基地をフェライトとオーステナイトからなる組織とし、次に前記熱処理温度から0.5〜60℃/分の冷却処理速度により常温まで冷却処理して、オーステナイトからパーライトとフェライトを析出させ、基地をフェライトとパーライトからなる組織とすることを第1の特徴としている。
また本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法は、上記第1の特徴に加えて、熱処理温度を780〜850℃とし、熱処理温度からの冷却処理速度を0.5〜30℃/分としたことを第2の特徴としている。
また本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法は、上記第2の特徴に加えて、熱処理温度を800〜850℃とし、熱処理温度からの冷却処理速度を1〜30℃/分としたことを第3の特徴としている。
また本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法は、上記第1〜第3の何れかの特徴に加えて、質量パーセントで、C:1.5〜2.7%、Si:1.0〜4.5%、Al:0.01〜0.2%、Cu+Ni:0.01〜2.0%、Mg:0.015〜0.060%を含有し、残部がFeからなる成分組成を有することを第4の特徴としている。
また本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法は、上記第4の特徴に加えて、質量パーセントで、C:1.5〜2.7%、Si:1.0〜4.5%、Al:0.01〜0.2%、Ni:0.01〜2.0%、Cu+Ni:0.01〜2.0%、Mg:0.015〜0.060%を含有し、残部がFeからなる成分組成を有することを第5の特徴としている。
また本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法は、上記第5の特徴に加えて、質量パーセントで、C:1.5〜2.7%、Si:1.0〜4.5%、Al:0.01〜0.2%、Ni:0.05〜1.6%、Cu:0.05〜1.6%、Cu+Ni:0.1〜2.0%、Mg:0.015〜0.060%を含有し、残部がFeからなる成分組成を有することを第6の特徴としている。
また本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法は、上記第6の特徴に加えて、質量パーセントで、C:1.5〜2.7%、Si:1.0〜4.5%、Al:0.01〜0.2%、Ni:0.1〜1.2%、Cu:0.1〜1.2%、Cu+Ni:0.2〜1.6%、Mg:0.015〜0.060%を含有し、残部がFeからなる成分組成を有することを第7の特徴としている。
また本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法は、上記第1〜第7の何れかの特徴に加えて、質量パーセントで、C:1.5〜2.5%、Si:1.6〜4.0%とすることを第8の特徴としている。
また本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法は、上記第8の特徴に加えて、質量パーセントで、C:1.5〜2.4%、Si:1.8〜3.5%とすることを第9特徴としている。
また本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法は、上記第1〜第9の何れかの特徴に加えて、質量パーセントで、Mn:1.0%未満とすることを第10の特徴としている。
請求項1に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法によれば、そこに示された所定の成分組成の鋳物に対して、200℃/時間以下の昇温処理速度で780〜870℃の熱処理温度まで昇温し、その熱処理温度で0.5〜15時間保持した後、0.5〜60℃/分の冷却処理速度で冷却処理することにより、現に、晶出する黒鉛の面積率が小さく、黒鉛球状化率が高く、高ヤング率(例えば通常の球状黒鉛鋳鉄鋳物のヤング率が140〜170GPaであるのに対して175GPa以上、更には180GPa以上)を有する、強度、靱性、摺動性に優れた亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を製造することが可能となる。しかも製品の肉厚差による機械的性質のバラツキが十分に抑制された、安定した亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を製造することが可能となる。
また請求項2に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法によれば、上記請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、熱処理温度を780〜850℃に限定し、熱処理温度からの冷却処理速度を0.5〜30℃/分と限定することで、一層容易、確実に、強度、靱性、摺動性に優れ、且つ肉厚による機械的性質のバラツキが少ない亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を製造することが可能となる。
また請求項3に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法によれば、上記請求項2に記載の構成による作用効果に加えて、熱処理温度を更に800〜850℃と限定し、熱処理温度からの冷却処理速度を更に1〜30℃/分と限定することにより、更に一層容易、確実に、強度、靱性、摺動性に優れ、且つ肉厚による機械的性質のバラツキが少ない亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を製造することができる。
また請求項4に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法によれば、上記請求項1〜3の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、成分組成において、CuとNiの何れか1つ若しくは両方を総量で0.01〜2.0質量%含有させることにより、より黒鉛化の促進を図ることができ、容易に黒鉛の面積率が小さく、黒鉛球状化率が高い、高ヤング率を有する、強度、靱性、摺動性に優れた亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を製造することが可能となる。
また請求項5に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法によれば、上記請求項4に記載の構成による作用効果に加えて、Niを0.01〜2.0質量%、CuとNiの総量を0.01〜2.0質量%とすることにより、より一層、黒鉛化の促進を図ることができ、確実に黒鉛面積率が小さく、黒鉛球状化率が高い、高ヤング率の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を製造することが可能となる。
また請求項6に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法によれば、上記請求項5に記載の構成による作用効果に加えて、Niを0.05〜1.6質量%、Cuを0.05〜1.6質量%、CuとNiの総量を0.1〜2.0質量%とすることにより、更に一層、黒鉛化の促進を図ることができ、より確実に黒鉛面積率が小さく、黒鉛球状化率が高い、高ヤング率の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を製造することが可能となる。
また請求項7に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法によれば、上記請求項6に記載の構成による作用効果に加えて、Niを0.1〜1.2質量%、Cuを0.1〜1.2質量%、CuとNiの総量を0.2〜1.6質量%とすることにより、更により一層、黒鉛化の促進を図ることができ、更により確実に黒鉛面積率が小さく、黒鉛球状化率が高い、高ヤング率の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を製造することが可能となる。
また請求項8に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法によれば、上記請求項1〜7の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、Cを1.5〜2.5質量%、Siを1.6〜4.0質量%とすることで、基地中の黒鉛面積率が小さく、黒鉛球状化率の高い、より高ヤング率の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を、更により確実に製造することが可能となる。
また請求項9に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法によれば、上記請求項8に記載の構成による作用効果に加えて、Cを1.5〜2.4質量%、Siを1.8〜3.5質量%とすることで、基地中の黒鉛面積率が小さく、黒鉛球状化率の高い、より高ヤング率の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を、より一層確実に製造することが可能となる。
また請求項10に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法によれば、上記請求項1〜9の何れかに記載の構成による作用効果に加えて、Mnを1.0質量%未満とすることで、共晶セメンタイトの晶出を抑制することができ、黒鉛化が十分になされた亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を製造することが可能となる。
本発明の実施例の熱処理工程を示す図である。 本発明の比較例の熱処理工程を示す図である。
本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法について、使用する亜共晶鋳鉄材料の成分組成における各成分元素の含有範囲について以下に説明する。なお、以下において含有量は質量%で記載する。
Cの含有量は、1.5〜2.7%とする。
亜共晶鋳鉄のCの含有量は、前提として4.3%未満ということになるが、Cの含有量が多くなりすぎると、黒鉛面積率が増加して、機械的性質が劣る。このためCの含有量は、2.7%以下とする。
Cの含有量が2.7%を超えると、基地中の黒鉛の量が多くなって黒鉛面積率が9%を超え易く、そうなると機械的性質としてのヤング率が180GPa未満になり易い。またCの含有量が1.5%未満では、黒鉛が晶出し難くなり、遊離セメンタイトが生成する。
Cの含有量は、得られる亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物が黒鉛面積率9%以下、ヤング率が180GPa以上となることを考慮して、1.5〜2.5%がより好ましく、更に好ましくは1.5〜2.4%とするのがよい。
なお、ヤング率は黒鉛面積率の影響が大きいため、熱処理によって組織が変わってもヤング率に大きな影響はない。
Siの含有量は、1.0〜4.5%とする。
Siは強い黒鉛化作用があり、添加量の1/3の割合で炭素当量に含まれる。1.0%未満では黒鉛化作用を十分発揮させることができない。またSiはフェライト基地に固溶し、4.5%を超えると靱性を大きく下げる。
Siの含有量は、Cの黒鉛化促進と基地への固溶(靱性の低下を招く)を考慮して、1.6〜4.0%が好ましく、更に好ましくは1.8〜3.5%とするのがよい。
Alの含有量は、0.01〜0.2%とする。
本発明ではAlを添加、含有させるのが1つの特徴である。
AlはSiと同様に、強い黒鉛化促進作用がある。また溶湯中の窒素濃度を下げ、セメンタイトの発生を抑制する作用がある。しかし0.2%以上添加すると、湯流れが悪くなる。また0.01%未満では効果が薄い。
Mgは黒鉛の球状化に用いる。
Mgの含有量は0.015〜0.060%とする。
Mgは溶湯中で気化し、その気泡中にCが拡散して、球状黒鉛が生成されるため、必須である。0.060%を超えると、フェーディングが速く、温度の低下が大きくなるため、好ましくない。また0.015%未満では、黒鉛が自由に成長して片状になり易いので、好ましくない。
Niは黒鉛化促進作用やオーステナイト安定化作用がある。またフェライトに固溶して基地を強化する作用がある。従って必須ではないが、含有させるのがよい。
Niを含有させる場合は、0.01〜2.0%とする。2.0%を超えると、フェライト基地の脆化につながる。また0.01%未満では効果が薄い。
Niの含有量は、黒鉛化促進作用、オーステナイト安定化作用、基地強化作用、フェライト基地の脆化作用を考慮して、0.05〜1.6%がより好ましく、更には0.1〜1.2%が最も好ましい。
Cuは黒鉛化促進作用やオーステナイト安定化作用がある。またパーライトのラメラ間隔を密にして、耐力を向上させる。よって必須ではないが、含有させるのがよい。
Cuを含有させる場合は、0.01〜2.0%とする。2.0%を超えるとパーライト基地を脆化し、靱性が低下し、また黒鉛球状化を阻害する。また0.01%未満では効果が薄い。
Cuの含有量は、黒鉛化促進作用、オーステナイト安定化作用、耐力向上作用、パーライト基地の脆化作用、黒鉛球状化阻害作用を考慮して、0.05〜1.6%が好ましく、更には0.1〜1.2%が最も好ましい。
NiとCuは、何れも黒鉛化促進作用とオーステナイト安定化作用がある点で共通する。その合計、即ちNi+Cuの合計としての含有は必須ではないが、上記NiとCuの含有に伴って、Ni+Cuの合計量としても含有させることになる。
Ni+Cuの合計量としては、0.01〜2.0%とする。0.01%未満では黒鉛化促進効果が薄い。また2.0%を超えると基地の脆化につながる。
Ni+Cuの合計含有量は、黒鉛化促進作用、オーステナイト安定化作用、耐力向上作用、基地の強化と脆化の作用、黒鉛球状化阻害作用を考慮して、0.1〜2.0%がより好ましく、更には0.2〜1.6%が最も好ましい。
なお、CuとNiのオーステナイト安定化作用は、熱処理をよりやり易くする効果があるので、含有させるのがよく、多く入れるほどその効果がより得られる。
Mnは炭化物を安定化させるので、なるべく含有させないのが好ましい。但し、実際には原料となる鉄屑から混入する場合が多い。混入量は1.0%未満にするのが好ましい。より好ましくは、0.5%未満とするのがよい。
また同様に、PやSは実際の製品では、いわゆる不純物として混入され得るが、本発明ではそれらの不純物は、積極的に含有させる対象ではない。
上記各添加元素の含有量の残部がFeである。
なお黒鉛化促進のため、Zr、Ca、Ba等を含有する接種剤を溶湯に添加するようにしてもよい。
本発明の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造について説明する。
先ず上記で説明した亜共晶球状黒鉛鋳鉄の成分組成を持つように原料を調整し、これを電気炉に入れ、1350〜1550℃で1時間溶融し、その後1550℃で取鍋に移して黒鉛球状化処理を施し、1450℃で鋳型に鋳込む。Alは溶解後に溶湯に添加する。また必要に応じて、Zr、Ca、Ba等を含有する接種剤を鋳込む。その後、所定の形状に鋳込む。
鋳放し状態の鋳物の組織は、球状黒鉛とフェライト、若しくは球状黒鉛とフェライトとパーライト、若しくは球状黒鉛とパーライトとなる。
図1も参照して、鋳放し状態の鋳物を出発鋳物として、以下の1段階の熱処理を行う。
[昇温処理]
上記の鋳込み工程で得られた鋳放し状態の鋳造品を用い、先ず所定の昇温処理を経て、熱処理温度まで昇温する。
昇温処理は200℃/時間以下の昇温処理速度で行う。
昇温処理速度が速すぎると、昇温時に球状黒鉛から離れた遠い位置にある基地が十分にフェライトにならず、そのフェライトのなりきれなかった部分がオーステナイト化してしまう。昇温処理速度が速い場合、昇温速度に対する基地の温度上昇にタイムラグが生じる。また薄肉の場合と厚肉の場合においても、基地の温度上昇に差が生じ易くなる。
基地の温度上昇が速すぎると、特に球状黒鉛から離れた位置にあるパーライトからのフェライト発生が十分に行われず、パーライトがそのままオーステナイトになってしまう。
昇温処理速度を遅くすることで、パーライトからのフェライト発生を十分に促すと共に、肉厚差によるフェライト発生量のバラツキを解消することができる。
昇温処理速度は、以上のような理由から、より好ましくは150℃/時間以下とするのがよく、更に好ましくは100℃/時間以下とするのがよい。
[熱処理]
熱処理は、780℃〜870℃で行う。定性的に言えば、亜共晶球状黒鉛鋳鉄組成の鋳物が、状態図上において、フェライトとオーステナイトとの共存状態となるような温度で熱処理を行う。
この熱処理温度は、フェライトとオーステナイトの共存状態がより好ましく得られることを考慮して、780〜850℃がより好ましく、更に好ましくは800〜850℃とするのがよい。
前記熱処理温度での保持時間は、例えば30分〜15時間とすることができる。好ましくは、基地組織のフェライト化が十分に行え、且つ無駄な加熱エネルギーの低減のため、1〜10時間がよく、更に好ましくは1〜6時間がよい。
熱処理により、組織は球状黒鉛と、熱処理温度に応じたフェライトとオーステナイトの比率(F:A率)、若しくはそれに近いF:A率の基地とからなる。
[冷却処理]
前記熱処理が終了すると、冷却処理を行う。
冷却処理は、上記熱処理によりフェライトとオーステナイトとの比率が安定した組織におけるオーステナイトを、パーライトと冷却処理中に生じたフェライトとからなる組織にする。
冷却処理速度が炉冷等、遅すぎる場合には、オーステナイトのフェライト化が進んで、組織が不均一になってしまう。一方、水冷等、速すぎる場合は、オーステナイトがマルテンサイトに変態してしまうため、組織の脆化につながり、好ましくない。
冷却処理速度は、マルテンサイト変態が生じない程度に速い冷却処理速度として、例えば強制空冷程度が好ましいと言える。
冷却処理速度は、数値的には0.5〜60℃/分とする。冷却処理は、鋳物が常温になるまで行う。
冷却処理速度は、オーステナイトのフェライト化防止、マルテンサイトの発生防止の観点から、好ましくは0.5〜30℃/分がよく、更に好ましくは1〜30℃/分がよい。
以上のようにして、鋳放し状態の鋳物を1回の熱処理をすることにより、組織中のフェライトとパーライトの比率を一定にすることができ、鋳物の肉厚差によらず、硬度の安定した、亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を得ることができる。またフェライトとパーライトの比率を熱処理の時間を調整することで、硬度の異なる鋳物を安定して提供できる。
また本発明の成分組成と熱処理により、強度、靱性(衝撃特性)、摺動性に優れると共に、肉厚差による機械的性質のバラツキが少ない、亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物を安定して提供できる。
組成にSiが入ると、通常のFeやFe−C系状態図で存在しないフェライトとオーステナイトの共存領域が存在するようになる。その共存領域はSiの含有量が多いほど広がる。共存領域の温度で保持を行うと、その保持温度に応じたフェライトとオーステナイトの比率となるため、肉厚や黒鉛粒数に関係なく組織が均一になる。ある程度の保持時間が必要となるのは、その温度に応じた組織状態になるのに時間が必要であるからである。
また前記共存領域の中で、温度の高い領域ではオーステナイトの割合が大きく、オーステナイトは冷却処理時に硬いパーライトになるため、硬めの組織になり、高強度の機械的性質を持つことになる。同様に、前記共存領域の中で温度の低い領域では、軟らかいフェライトの割合が多くなり、延性の良い組織になる。
表1を参照して、実施例1〜9、比較例1の各亜共晶球状黒鉛鋳鉄材料を、電気炉で1350〜1550℃で約1時間溶融し、これを1550℃で取鍋に移した後、球状化処理を施した後、1450℃で鋳型に鋳造した。実施例1〜9、比較例1のそれぞれにつき、肉厚が5mmの鋳物、10mmの鋳物、50mmの鋳物、の3種類の鋳物を鋳造した。
実施例1〜9、比較例1の成分組成を表1に示す。
Figure 0006254656
次に図1、表2に示すように、各実施例1〜9について、鋳放し状態の鋳物に対する熱処理をした。この場合の熱処理は1回である。先ず昇温処理をする。
熱処理は、実施例1については、100℃/時間の昇温処理速度で、850℃の熱処理温度(α+γ温度)まで昇温し、その熱処理温度で2時間保持した後、各肉厚5mm、10mm、50mmにつき、それぞれの冷却処理速度1℃/mim、3℃/mim、30℃/mimで冷却処理を行った。
実施例2と実施例3については、50℃/時間の昇温処理速度で、830℃の熱処理温度(α+γ温度)まで昇温し、その熱処理温度で3時間保持した後、各肉厚5mm、10mm、50mmにつき、それぞれ同様に冷却処理速度1℃/mim、3℃/mim、30℃/mimで冷却処理を行った。
実施例4と実施例5については、30℃/時間の昇温処理速度で、実施例4は820℃、実施例5は800℃の熱処理温度(α+γ温度)まで昇温し、それぞれの熱処理温度で4時間保持した後、各肉厚5mm、10mm、50mmにつき、それぞれ同様に冷却処理速度1℃/mim、3℃/mim、30℃/mimで冷却処理を行った。
実施例6については、前記実施例2、3と同様に、50℃/時間の昇温処理速度で、830℃の熱処理温度(α+γ温度)まで昇温し、その熱処理温度で3時間保持した後、各肉厚5mm、10mm、50mmにつき、それぞれ同様に冷却処理速度1℃/mim、3℃/mim、30℃/mimで冷却処理を行った。
実施例7、8、9については、前記実施例1と同様に、100℃/時間の昇温処理速度で、850℃の熱処理温度(α+γ温度)まで昇温し、その熱処理温度で2時間保持した後、各肉厚5mm、10mm、50mmにつき、それぞれ同様に冷却処理速度1℃/mim、3℃/mim、30℃/mimで冷却処理を行った。
Figure 0006254656
図2、表3に示すように、比較例1についても、鋳放し状態の鋳物に対する熱処理を2回の熱処理からなる処理を行った。先ず1回目はオーステナイト化処理として、電気炉内で100℃/時間で昇温し、1000℃(γ温度)で2時間保持(γ保持時間)した。次に比較例1の各肉厚5mm、10mm、50mmにつき、それぞれの冷却処理速度1℃/mim、3℃/mim、30℃/mimで一旦常温まで冷却処理した。組織はフェライトとパーライトと球状黒鉛とになる。次に2回目の熱処理は、パーライト中のセメンタイトの粒状化(黒鉛化)処理として、再び電気炉内で100℃/時間で昇温し、650℃(粒状化温度)で5時間保持(保持時間)し、その後、比較例1の各厚み5mm、10mm、50mmにつき、それぞれの冷却処理速度1℃/mim、3℃/mim、30℃/mimで常温まで冷却処理した。
Figure 0006254656
得られた熱処理済みの実施例1〜9、比較例1における、各鋳物の肉厚毎の黒鉛粒数(個/mm)、黒鉛面積率(%)、フェライト/パーライト率(F:P率)(%)、硬さ(HRB)を計測した。
結果を表4に示す。
また各実施例1〜9、比較例1についての機械的性質として、肉厚10mmのものにおける0.2%耐力(N/mm)、ヤング率(GPa)、引張強さ(N/mm)、伸び(%)を、併せて表4に示す。
Figure 0006254656
比較例1では、1回目の熱処理が終了した時点で、組織が球状化黒鉛と、フェライトとパーライトとの基地組織とになり、2回目の熱処理により、基地中のパーライトのセメンタイトが分解して黒鉛化し、徐々に硬さが減少する。
よって比較例1の鋳物は、伸びはよいが、強度が低くなる。表4では引張強さが716.3(N/mm)で低い。
また比較例1では、組織変化が黒鉛粒数に依存するため、黒鉛粒数が肉厚差により変化(413個、335個、98個)すると、実際には肉厚差で組織が変化し、そのため表4に示すように、肉厚差による硬度変化(89、91、95HRB)が生じる。即ち、肉厚差で機械的強度が変化し易い。
表2、表4を参照して、実施例1〜9において、肉厚毎の黒鉛粒数は、肉厚が5mm、10mm、50mmと厚肉になるにつれて、減少している。その一方、基地中のフェライト/パーライト率(F:P率)は、肉厚の変化によるも、変化が少ないことがわかる。
また同様に、実施例1〜9においては、肉厚が5mm、10mm、50mmと変化しても、硬度(HRB)の変化は少ないことがわかる。その理由は、本発明では、肉厚差による冷却速度等の変化によって黒鉛粒数や黒鉛寸法に変化が生じても、鋳物基地のおけるフェライトとパーライトとの比率を一定にすることができ、基地の硬度を肉厚差によらず安定させることができるからである。
実施例1〜9では、全体として引張強度が大であり、しかも伸びも良好であることがわかる。即ち、実施例1〜9においては、何れも引張強さが830N/mm以上で、伸びも9.0%以上の良好な機械的性質を示している。
実施例1〜9では、熱処理温度が850℃〜800℃の範囲で温度が下がると、フェライト量が低下し、パーライト量が増加する傾向がわかる。またそれに伴って、パーライト量が増加するにつれて、硬度、引張強さが増加する傾向がわかる。

Claims (10)

  1. 質量パーセントで、
    C :1.5〜2.7%
    Si :1.0〜4.5%
    Al :0.01〜0.2%
    Mg :0.015〜0.060%
    を含有し、残部がFeからなる成分組成を有し、
    溶湯から一旦鋳造してなる出発鋳物を、先ず常温から200℃/時間以下の昇温処理速度で、780〜870℃の熱処理温度まで昇温し、該熱処理温度で0.5〜15時間保持して、基地をフェライトとオーステナイトからなる組織とし、次に前記熱処理温度から0.5〜60℃/分の冷却処理速度により常温まで冷却して、オーステナイトからパーライトとフェライトを析出させ、基地をフェライトとパーライトからなる組織とすることを特徴とする亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法。
  2. 熱処理温度を780〜850℃とし、熱処理温度からの冷却処理速度を0.5〜30℃/分としたことを特徴とする請求項1に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法。
  3. 熱処理温度を800〜850℃とし、熱処理温度からの冷却処理速度を1〜30℃/分としたことを特徴とする請求項2に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法。
  4. 質量パーセントで、
    C :1.5〜2.7%
    Si :1.0〜4.5%
    Al :0.01〜0.2%
    Cu+Ni :0.01〜2.0%
    Mg :0.015〜0.060%
    を含有し、残部がFeからなる成分組成を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法。
  5. 質量パーセントで、
    C :1.5〜2.7%
    Si :1.0〜4.5%
    Al :0.01〜0.2%
    Ni :0.01〜2.0%
    Cu+Ni :0.01〜2.0%
    Mg :0.015〜0.060%
    を含有し、残部がFeからなる成分組成を有することを特徴とする請求項4に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法。
  6. 質量パーセントで、
    C :1.5〜2.7%
    Si :1.0〜4.5%
    Al :0.01〜0.2%
    Ni :0.05〜1.6%
    Cu :0.05〜1.6%
    Cu+Ni :0.1〜2.0%
    Mg :0.015〜0.060%
    を含有し、残部がFeからなる成分組成を有することを特徴とする請求項5に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法。
  7. 質量パーセントで、
    C :1.5〜2.7%
    Si :1.0〜4.5%
    Al :0.01〜0.2%
    Ni :0.1〜1.2%
    Cu :0.1〜1.2%
    Cu+Ni :0.2〜1.6%
    Mg :0.015〜0.060%
    を含有し、残部がFeからなる成分組成を有することを特徴とする請求項6に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法。
  8. 質量パーセントで、
    C :1.5〜2.5%
    Si :1.6〜4.0%
    とすることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法。
  9. 質量パーセントで、
    C :1.5〜2.4%
    Si :1.8〜3.5%
    とすることを特徴とする請求項8に記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法。
  10. 質量パーセントで、
    Mn :1.0%未満
    とすることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法。
JP2016180752A 2016-09-15 2016-09-15 亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法 Active JP6254656B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016180752A JP6254656B1 (ja) 2016-09-15 2016-09-15 亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016180752A JP6254656B1 (ja) 2016-09-15 2016-09-15 亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6254656B1 true JP6254656B1 (ja) 2017-12-27
JP2018044217A JP2018044217A (ja) 2018-03-22

Family

ID=60860192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016180752A Active JP6254656B1 (ja) 2016-09-15 2016-09-15 亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6254656B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110331265A (zh) * 2019-08-16 2019-10-15 常州华德机械有限公司 一种提高铁素体球墨铸铁低温冲击韧性的热处理方法
CN114836679A (zh) * 2020-10-30 2022-08-02 山东省源通机械股份有限公司 一种球墨铸铁材料及其制备方法和应用
CN115233085A (zh) * 2021-04-25 2022-10-25 日照东昌铸业股份有限公司 一种汽车制动盘用球墨铸铁及其制备方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51123719A (en) * 1975-04-22 1976-10-28 Katsuya Igawa Tough spherical graphite cast-iron and heat treatment thereof
JPS5262116A (en) * 1975-11-17 1977-05-23 Kashiya Igawa High strength spherulitic graphite cast iron and heat treatment for the same
JPS61174358A (ja) * 1985-01-30 1986-08-06 Toyota Motor Corp 高強度球状黒鉛鋳鋼
WO2011145194A1 (ja) * 2010-05-20 2011-11-24 虹技株式会社 耐熱鋳鉄系金属短繊維とその製造方法
JP2014214343A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 虹技株式会社 鋳鉄鋳物とその製造方法
JP2016172918A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 虹技株式会社 亜共晶球状黒鉛鋳鉄

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51123719A (en) * 1975-04-22 1976-10-28 Katsuya Igawa Tough spherical graphite cast-iron and heat treatment thereof
JPS5262116A (en) * 1975-11-17 1977-05-23 Kashiya Igawa High strength spherulitic graphite cast iron and heat treatment for the same
JPS61174358A (ja) * 1985-01-30 1986-08-06 Toyota Motor Corp 高強度球状黒鉛鋳鋼
WO2011145194A1 (ja) * 2010-05-20 2011-11-24 虹技株式会社 耐熱鋳鉄系金属短繊維とその製造方法
JP2014214343A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 虹技株式会社 鋳鉄鋳物とその製造方法
JP2016172918A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 虹技株式会社 亜共晶球状黒鉛鋳鉄

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110331265A (zh) * 2019-08-16 2019-10-15 常州华德机械有限公司 一种提高铁素体球墨铸铁低温冲击韧性的热处理方法
CN114836679A (zh) * 2020-10-30 2022-08-02 山东省源通机械股份有限公司 一种球墨铸铁材料及其制备方法和应用
CN115233085A (zh) * 2021-04-25 2022-10-25 日照东昌铸业股份有限公司 一种汽车制动盘用球墨铸铁及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018044217A (ja) 2018-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5012231B2 (ja) 耐摩耗性に優れた高強度球状黒鉛鋳鉄品
JP4835424B2 (ja) 高強度球状黒鉛鋳鉄
JP6475809B1 (ja) 球状黒鉛鋳鉄とその製造方法
CN102605256B (zh) 一种掺稀土轴承钢及其制备方法
CN103114245B (zh) 一种耐磨衬板及其制备方法
JPH0239563B2 (ja)
CN104911458A (zh) 一种液压泵体的铸造工艺
JP6254656B1 (ja) 亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法
JPWO2018186417A1 (ja) 低熱膨張合金
JP5712560B2 (ja) 耐摩耗性に優れた球状黒鉛鋳鉄品
JP2013227598A (ja) 鋳鉄鋳物とその製造方法
CN108203786B (zh) 一种硅固溶高强度塑性铁素体球墨铸铁、制造方法和铁路机车零部件
JP6254655B1 (ja) 亜共晶球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造方法
KR101845410B1 (ko) 고강도 회주철 제품의 열처리 방법 및 이에 사용되는 고강도 회주철 조성물
JP5712525B2 (ja) 耐摩耗性に優れた球状黒鉛鋳鉄品
JP5589646B2 (ja) 耐摩耗性に優れた球状黒鉛鋳鉄品
JP6548924B2 (ja) 亜共晶球状黒鉛鋳鉄
JP6763377B2 (ja) 黒心可鍛鋳鉄及びその製造方法
JP5282546B2 (ja) 耐摩耗性に優れた高強度厚肉球状黒鉛鋳鉄品
JP2015183198A (ja) 球状黒鉛鋳鉄、及び球状黒鉛鋳鉄の製造方法
JP6195727B2 (ja) 鋳鉄鋳物とその製造方法
JP6087402B2 (ja) 球状黒鉛鋳鉄とその製造方法
RU2250268C1 (ru) Способ получения отливок из половинчатого чугуна с аустенитно-бейнитной структурой
JP2010132979A (ja) 耐摩耗性に優れた高強度厚肉球状黒鉛鋳鉄品
JPH0570685B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6254656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250