JP6254540B2 - 時計要素の彫刻方法およびその方法によって得られる時計要素 - Google Patents

時計要素の彫刻方法およびその方法によって得られる時計要素 Download PDF

Info

Publication number
JP6254540B2
JP6254540B2 JP2014561421A JP2014561421A JP6254540B2 JP 6254540 B2 JP6254540 B2 JP 6254540B2 JP 2014561421 A JP2014561421 A JP 2014561421A JP 2014561421 A JP2014561421 A JP 2014561421A JP 6254540 B2 JP6254540 B2 JP 6254540B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
overlap
scanning speed
repetition frequency
pulse repetition
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014561421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015514582A (ja
Inventor
アレクサンドル オリヴェイラ,
アレクサンドル オリヴェイラ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rolex SA
Original Assignee
Rolex SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rolex SA filed Critical Rolex SA
Publication of JP2015514582A publication Critical patent/JP2015514582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6254540B2 publication Critical patent/JP6254540B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/062Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by direct control of the laser beam
    • B23K26/0622Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by direct control of the laser beam by shaping pulses
    • B23K26/0624Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by direct control of the laser beam by shaping pulses using ultrashort pulses, i.e. pulses of 1ns or less
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/08Devices involving relative movement between laser beam and workpiece
    • B23K26/082Scanning systems, i.e. devices involving movement of the laser beam relative to the laser head
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/361Removing material for deburring or mechanical trimming
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/24Ablative recording, e.g. by burning marks; Spark recording
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B44DECORATIVE ARTS
    • B44CPRODUCING DECORATIVE EFFECTS; MOSAICS; TARSIA WORK; PAPERHANGING
    • B44C1/00Processes, not specifically provided for elsewhere, for producing decorative surface effects
    • B44C1/22Removing surface-material, e.g. by engraving, by etching
    • B44C1/228Removing surface-material, e.g. by engraving, by etching by laser radiation
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04DAPPARATUS OR TOOLS SPECIALLY DESIGNED FOR MAKING OR MAINTAINING CLOCKS OR WATCHES
    • G04D3/00Watchmakers' or watch-repairers' machines or tools for working materials
    • G04D3/0069Watchmakers' or watch-repairers' machines or tools for working materials for working with non-mechanical means, e.g. chemical, electrochemical, metallising, vapourising; with electron beams, laser beams
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04DAPPARATUS OR TOOLS SPECIALLY DESIGNED FOR MAKING OR MAINTAINING CLOCKS OR WATCHES
    • G04D99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass

Description

本発明は、部品の彫刻方法、とりわけ彫刻・着色方法に関する。本発明は、その方法を用いて得られる要素または部品、とりわけ時計要素、特に携帯時計要素にも関する。本発明はさらに、その要素を備えた時計、とりわけ携帯時計に関する。
鋼製部品に底部が着色された溝を作り出そうとするとき、従来は機械加工法や化学的彫刻・着色法が用いられており、十分な結果を得るためには、クロムCr(VI)のような毒性の強い化合物やマスキング材の使用が必要となる。有毒化合物の使用の問題に加え、その方法は何段階にもわたって行われるもので、実施に時間を要する困難な方法である。
この種の方法に対する時計用途の要求はきわめて高いことに留意すべきである。すなわち、美的外観はきわめて重要であり、彫刻および着色は、欠陥やずれが一切ないものでなければならない。また、そうして彫刻され、着色される構成要素は、衝撃や環境にさらされる外装構成要素(ベゼル、ガラス、裏蓋、胴など)でありうるため、堅牢性に対する要求も高い。いずれの場合でも、機械加工後の部品は徹底的に洗浄しなければならず、着色は、そのような処理に耐えるだけの付着力を有していなければならない。
特許文献1は、パワー密度に応じて色が変わる赤色を鋼表面に得ることができるkHz程度のパルス繰り返し数のナノ秒レーザの利用について記載している。
特許文献2は、金属および金属酸化物の層を備える「イメージング層」による金属表面への着色に言及している。この補足的な層は、所望の着色を得るためには欠かせないものである。この明細書はとりわけアルミニウム/アルミナのイメージング層について言及している。
特許文献3は、表面に、とりわけクロムを主体とする被覆を備える表面に着色(濃色)ゾーンを生成することを目的とした持続時間5ns超のレーザパルスの使用について記述している。
特許文献4は、鋼に対するピコ秒レーザによる鋼表面へのマーキングを表面における周期的構造の作成によって得ることについて説明している。
特許文献5は、金属試料の表面におけるフェムト秒レーザによる周期ナノ構造の作成について記述している。これらの構造は色彩(黒、灰、金)と表面の改質とを得ることができるものである。黒色はアルミニウム上に形成され、黒の濃淡はレーザのフルエンスによって与えられる。
欧州特許出願公開第0647720号 米国特許第6180318号 国際公開第9411146号 国際公開第2011163550号 国際公開第2008097374号
本発明の目的は、上述の欠点を是正し、従来技術の既知の方法を改善することができる時計部品の彫刻方法を提供することにある。とりわけ、本発明は既知の方法を簡素化することができる彫刻方法を提案する。
本発明による彫刻方法は請求項1によって定義される。
従属請求項2から21によって彫刻方法の様々な実施形態が定義される。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、加工底面の色は切削前の部品表面とは異なるものであることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、切削と着色は連続して行うことができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、機械加工時と着色時のビームの照射パラメータは異なるものであることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、側方向(または、より一般的には別方向)の重なり率は60%未満、さらには約50%、さらには10%未満、さらには5%未満、さらにはゼロまたはほぼゼロであることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、部品は塊状の材料であることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、部品は少なくとも75重量%の金を含む材料であることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、ビームは部品の表面または部品のほぼ表面に集束させることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、切削および着色は素材を外部から加えることなく行うことができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、切削により、深さ10μm超、とりわけ40μm超の溝の形成をもたらすことができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、加工底面に着色される色は黒または白であることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、パルス繰り返し周波数は1kHz〜300kHzの範囲であることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、レーザの波長は300nm〜1100nmの範囲であることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、ビームのパワーは1W〜6Wの範囲であり、たとえば1kHzで1.4W、300kHzで5.5Wであることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、パルスのエネルギーは0.5μJから2mJ、とりわけ5μJから100μJであることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、ビームのエネルギーは半波長板および/または偏光スプリッタキューブによって調節することが可能で、その際、半波長板はビームの直線偏光を回転させることができるものであり、および/または、偏光キューブはビームの伝播面と平行な偏光を伝達し、伝播面と垂直な偏光を偏向させることができるものである。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、平行またはほぼ平行な曲線、とりわけ線に沿ってレーザビームを部品に対して移動させることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、工程のパスごとにそれぞれ様々な方向をなす曲線、とりわけ直線に沿ってレーザビームを部品に対して移動させることができる。とりわけ、工程の連続するパスで角度、特に直角を形成する直線に沿ってレーザビームを移動させることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、レーザビームの直径は5μmから60μm、とりわけ20から30μm、特におよそ30μm、特に27μmであることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、ビームは250mm.s−1未満、とりわけ200mm.s−1未満の速度で移動させることができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、部品に対して複数回、とりわけおよそ10回またはおよそ20回のパスでレーザビームの移動を行うことができる。
技術的に両立しない場合を除いて各実施形態および上記変形形態と組み合わせることが可能な一変形形態では、切削は、パス1回当たり4μm以上、とりわけパス1回当たり8μm以上の平均深さの溝の形成をもたらす。
技術的に両立しない場合を除いて、上記変形形態および/または上記実施形態のすべての特徴はそれぞれ自由に組み合わせることができる。
本発明による要素または部品は請求項22から26によって定義される。
本発明による時計メカニズムは請求項27によって定義される。
本発明による時計は請求項28から31によって定義される。
添付の図面は、本発明による彫刻方法の実施形態の図解を例示するものである。
本発明による彫刻方法によって得られた竜頭である。 本発明による彫刻方法によって得られた構成要素である。 本発明による彫刻方法の模式図である。 彫刻される部品におけるレーザパルスによる衝撃点の空間表現の基本諸元の図である。 彫刻される部品におけるレーザパルスによる衝撃点の第1の空間表現である。 彫刻される部品におけるレーザパルスによる衝撃点の第2の空間表現である。 本発明による方法を適用して溝を形成するためのレーザビームの第1の走査モードの図である。 本発明による方法を適用して溝を形成するためのレーザビームの第2の走査モードの図である。
本発明による方法の一実施形態では、フェムト秒レーザ加工によってもたらされる可能性を利用して、金属または非金属の塊状材料の部品または要素に対して1回の作業だけで彫刻と着色を行う。その際、この方法は、追加の素材を供給することなく、材料の元の色とは異なる色を底面に呈する溝を、とりわけ金、プラチナ、鋼またはチタンに黒の面を、形成することができる。このような展開は、従来のフェムト秒レーザの新規の適用であり、金属材料の部品に1回の作業だけで溝を形成し、その底に着色することを可能にする。
そのため、基材に、特に金属基材、たとえば鋼、チタン、金またはプラチナなどに、底が黒く着色された溝を、フェムト秒レーザ加工の1回の作業だけで、一切素材を追加することなしに形成することが可能である。
さらに、基材に、特にセラミックスまたはガラス基材、たとえばジルコニア、アルミナ、サファイアなどに、底が白く着色された溝を、フェムト秒レーザ加工の1回の作業だけで、一切素材を追加することなしに形成することが可能である。
部品の彫刻方法の一実施形態では、部品に対して加工または切削と加工底面の着色とを行えるように、それぞれの持続時間が1ピコ秒未満のパルスのレーザビームを部品に照射する。そのため、フェムト秒レーザを使用する。
この技法は、模様を迅速、確実に、複製可能な形で、なおかつ環境に有害な物質を使用することなく、しかも1ステップのみの工程で作成することができる。
フェムト秒レーザは、持続時間が数フェムト秒から数百フェムト秒(1fs=1フェムト秒=10−15秒)程度の超短パルスを生成する特定の種類のレーザである。フェムト秒レーザという語も、フェムト秒パルスレーザという語も特に区別なく使われている。
工程の同じ1つのステップの中に彫刻と着色の2つのステップを組み合わせるためには、超短パルスレーザ、特にフェムト秒タイプのレーザの使用が必要となる。実際、材料の損傷を最小化するためには、ごく短い、ピコ秒に満たない持続時間のパルスを用いることが欠かせない。
従来技術で目指されてきたこと、すなわち周期的構造の獲得とは裏腹に、周期的構造は必ずしも望ましいものではない。それによって得られる色は視角に左右される可能性があるためである。
彫刻される部品は種類の異なるものである可能性があり、特に竜頭1や、ベゼル、フランジ、時計ケース裏蓋などの時計外装構成要素3、腕時計のケースまたはブレスレットの構成要素、さらには、たとえばエボーシュ、地板、受、歯車、さらには天輪のような時計ムーブメントの構成要素である可能性がある。
図1は、本発明による方法を適用した彫刻を竜頭に施しているところを示したものである。パターンをなす溝2はすでに部分的に出来上がっている。その溝の底は、材料の他の表面とは異なる色および外観であって、この場合は黒色である表面を見せる。
図2は、本発明による方法を適用して彫刻を施した後の構成要素3を示したものである。模様をなす溝4が形成されている。
図3は、本発明による彫刻方法を示した断面の模式図である。部品1に対してレーザビーム5による衝撃が加えられる。その衝撃により、平均深さhの溝2を作り出し、その溝の底6に着色をもたらすことができる。
下に説明する実験に使用したレーザは、繰り返し数が1〜300kHzの範囲で可変かつ調整可能な持続時間450fsのパルスを発するフェムト秒レーザ(たとえば、Amplitudes Systemes製で、http://www.amplitude−systemes.com/のサイトに記載のあるものなど)である。使用した波長は1030nmであるが、第2または第3高調波を発生させる周波数2逓倍器または3逓倍器を通すことによって515nmまたは343nmに変えることもできる。放出される平均パワーは、典型的には、1kHzの繰り返し数で1.4W、300kHzの繰り返し数で5.5Wである。平均エネルギーは18μJから1.4mJの範囲で調整可能であり、レーザ出口における偏光は直線である。
ビームを整形するための光学系は、放出エネルギー、偏光およびビームのサイズを調節できるように、様々な要素によって構成される。エネルギー調節モジュールは半波長板と偏光スプリッタキューブによって構成される。半波長板はレーザビームの直線偏光を回転させることができる。偏光キューブは、ビームの伝播面と平行な偏光を伝達し、伝播面と垂直な偏光は偏向させる。そのため、この装置は、レーザによって放出されるエネルギーを加工内容に合わせて精度よく選択することができる。エネルギー調節モジュールの後に配設される1/4波長板は、レーザビームの直線偏光を円偏光に変えることができる。描かれる軌跡に対するアブレーションの有効性は、直線偏光の向きに沿って直接的に影響され、円偏光の使用はその効果が不均一にならないことを保証する。ただし、本発明は、直線偏光でも円偏光でも同様に実施することができる。
そして、2つのレンズ(発散レンズと収束レンズ)からなる無限焦点系では、集束前にビームのサイズを大きくすることができる。集束前にビームのサイズを大きくすることによって、集束したビームの最終的な寸法を小さくすることができる。試験は×2から×8までの無限焦点で行った。
直線および回転移動台、走査モジュール、試料を高精度で位置決めできる顕微鏡型の視角化システム、照明システムおよび吸塵システムを備えた作業ステーションが使用される。
ビームは、電子制御されるビームの光学偏向装置によってターゲットに対して走査される。ビームは、制御ソフトウェアを用いて所望のパターンを作成することができる。使用する走査ヘッドはScanLabのIntelliScanヘッドである。スキャナの口径は14mmであり、到達可能なマーキング速度は、11m/sの位置決め速度に対しておよそ4m/sである。走査モジュールに使用するレンズはfθレンズまたはテレセントリックレンズである。fθレンズまたはテレセントリックレンズはXY領域全域にわたって集束面を得ることができるもので、集束面が曲面となる標準レンズとは異なる。そのため、領域全体にわたって一定の集束ビームサイズを保証することができる。fθレンズの場合、ビームの位置はスキャナによって適用される角度に正比例するが、テレセントリックレンズの場合は、ビームは試料に対して常に垂直をなす。試験では2つのレンズがテストされ、1つは焦点距離100mmのfθレンズ、もう1つは焦点距離60mmのテレセントリックレンズであった。好ましくは100mmレンズを使用する。
ターゲットに対するビームの走査は、得られる結果に非常に大きな意味を持つ。実際、用いる走査速度および走査ピッチは、彫刻と着色とを同時に得る上で決定的に重要である。
図4は、部品またはターゲットに対するレーザパルスの3つの衝撃点11の位置を示したものである。直接連続する2つの衝撃点は第1の方向に沿って心合わせされ、距離L(連続する2つの中心間で測定)によって隔てられる。この距離は繰り返し数Tおよび走査速度V(すなわち第1の方向に沿った移動速度)に依存し、L=V/Tである。たとえば、我々の試験の大半でそうであったように、V=100mm/sでT=100kHzであれば、L=1μmである。Rfocはターゲットまたは部品におけるビームの半径であって、半値高で測定した半径である(ビームの直径Dfoc=2.Rfocを取り上げることもある)。好ましくは、ビームは加工する構成要素の表面に集束させる。
1つの走査ラインが(第1の方向に沿って)終わると、ビームは第1の走査方向と垂直な第2の方向に沿って距離L’だけ移動して、新たな走査ラインの加工が開始される。この距離L’は「走査ピッチ」とも呼ばれる。
距離Lによって長手方向の重なり率を定めることができ、距離L’によって側方向の重なり率を定めることができる。これらの重なり率は、第1の方向(走査方向)および第2の方向に沿って隣接する2つの衝撃点に共通する面積を表している。長手方向(すなわち第1の方向)の重なり率Oは次式によって与えられる。
2・Rfoc≧Lのとき、
2・Rfoc<Lのとき、O=0
ただし、
側方向(すなわち第2の方向に沿った)重なり率O’は、上のそれぞれの式でLをL’に置き換え、同じように定める。
このように、図5に示したような長手方向および側方向の重なり率でも、またはそれとは非常に異なる図6に示した長手方向および側方向の重なり率(側方向重なり率がほぼゼロの)でも、走査を行うことができる。
長手方向と側方向の重なり率は、得られる結果に影響を及ぼすことなく、互いを入れ替えることが可能であることが確認された。そのため、所与の長手方向重なり率O=t1および側方向重なり率O’=t2による走査を行って得られる効果は、長手方向重なり率をt2、側方向重なり率をt1として走査を行って得られる効果とほぼ等価である。
さらに、走査は、第1の方向12だけで行うか(図7に示すもので、「ハッチ」走査または「単ハッチ」走査とも呼ばれる)、または第1の方向12で行い、次いで別の方向13、たとえば垂直方向(図8に示す「クロスハッチ0°−90」)もしくは45°で行うことができる。表面に得られる模様はミクロンレベルでは明らかに同じではない。走査戦略はきわめて変わりやすいものであり、材料に依存するところが大きい。
方法に影響する主なパラメータは以下のとおりである。
− ターゲットにおけるビームのパワー。レーザは一般に常に最大パワーで放出されるものであり、減衰は、直線偏光子および偏光キューブによって構成される光学系によって行われる。
− ターゲットにおけるビームの直径であって、集束レンズ手前の光路上に配置される絞りによって調整される直径。光学系の手前でビーム径が減少すると、ターゲットに当たるビームの直径は増大する。たとえば、試験に使用した設備では、集束レンズ手前の10mmの直径によってターゲット上に27μmの平均径のビームが作り出される。別の試験は、ターゲットに21μmの平均径のビームが当たるようにして行われた。ビームの直径として示すのは、標準ビームアナライザで測定したような半値高平均直径である。
− 使用システムで調整可能なパルス繰り返し数。
− パワーを周波数で除したものに相当するパルス当たり平均エネルギー。そこから、エネルギーを面積(πRfoc として計算)で除したものに等しい実効フルエンスを導き出す。
− パルス持続時間。実施した大半の試験で450fsであった。発生するパルス持続時間が200fsの別のレーザでも、他のパラメータを適合させることによって同等の結果を得ることができた。その場合、パルス持続時間の実効フルエンス倍に等しいパワー密度を考えることができる。表1の使用条件を例にとると、38.6μJの平均エネルギー、6.6J/cmの実効フルエンス、14.6×1012W/cmのパワー密度を引き出すことができる。実施した試験によっては、十分な結果を得るためには3×1012W/cm超のパワー密度であることが好ましい。
− ビームの波長。一般に、最大のパワーを手に入れるため、レーザから供給される1030nmの波長が使用される。しかし、サファイアのような一部の材料では、その材料の場合に吸収が明らかに高まるUV領域の343nmの波長を用いることが有利となることがありうる。これは、周波数の3逓倍によってもたらされる出力の大幅損失にもかかわらず、アブレーション速度が高まることによる。
− 長手方向および側方向の重なり率は、着色を得る上で最も重要なパラメータである。走査のタイプによる影響はほとんどの場合は二次的なものだが、よりよい結果を得るのに役立つ可能性がある。
走査速度は、パルス繰り返し数およびビーム直径が固定されている場合には重なり率を直接決めるものとなる。通常は、加工時間を最小化する目的で極力大きな繰り返し数が、さらにフルエンスを最大化する目的で小さめのビーム径がそれぞれ選ばれ、重なり率に関して決定因となるのは走査速度である。
現在の技術によるレーザ加工の際には、走査速度は、アブレーション率が高くなるように、したがって加工速度が速くなるように、極力高いものとされる。表1に示した条件では、その加工速度は1000mm/sとされており、それによって適切かつ迅速な彫刻が可能となるが、溝の底に顕著な着色を得ることはできない(たとえば、図2の構成要素の内面に彫刻された英数字7を参照のこと)。
広く認められているところとは異なり、我々は走査速度を落とすことによって、刻印の底に黒の着色を生じさせながら、良好なアブレーションを得ることが可能であることに気づいた。たとえば、それは下の表1にまとめた条件で、走査速度をフェムト秒パルスレーザを使った従来の加工用に適合された速度の10分の1とした場合である。この条件は、特に図1の竜頭のパターンや、図2の構成要素の上面3に彫刻された文字を得る目的で利用された。この写真を見ると、標準的な走査速度(標準加工条件)と、アブレーション条件を変えることなしに彫刻と着色を同時に行う我々の条件との違いをよく見て取ることができる。
表1の使用条件では、優れた精細度、洗浄後(超音波および洗剤)の完璧な外観、および優れた耐久性(超音波などによる着色の剥離なし)を備えた平均深さ90μmの溝をP558鋼に対して得ることができる。以下のような点に留意することができる。
− 同等の単(ハッチ)走査の加工で大いに満足すべき結果が得られる。
− 1回の加工パスだけでかなりの(4〜10μm)刻印の深さと満足すべき着色とを得るのに十分である。すなわち、切削により、パス1回当たり平均深さ4μm以上の溝の形成をもたらす。
表2には、様々な走査速度で行った実験と、対応する長手方向重なり率および着色に関する結果をまとめる。このケースでは、100mm/s(O=95.3%)前後の速度が理想的であり、250mm/s以上(O≦88.2%)での結果は満足すべきものではないことがわかる。極端に低い走査速度は好ましくない。これは、満足すべき色の付着が得られないためで、速度が低い(したがって、重なり率が非常に高い)場合、超音波洗浄の際に剥離を生じることになる。
鋼の場合、90%超、とりわけ92%超、さらにとりわけ94%超の重なり率では、1回の処理工程だけで刻印底が着色された溝を得ることができ、深さは実施するパス(全面走査)の数によって調整することができる。当然のことながら、重なり率はどの場合も厳密に100%を下回ることとなる(ビームの移動を伴う動的加工)。
たとえば、CIE Lab L指数がL<20であるような値を示す場合、その色は黒であると言う。
側方向重なり率に関しては、使用ピッチはL’=10μmで、それによって率O’=54.4%となる。ピッチを20μmおよび30μmに広げると、重なり率はそれぞれ15.2%および0%となる。
我々はまた、レーザビームを表面上に集束させることが好ましいことも確認した。標準的な加工条件では、彫刻速度を上げるためにビームをデフォーカスする(したがって、焦点面を表面よりも上方または下方に持っていく)ことが推奨されている。
彫刻の深さは、パス数、したがって走査模様の繰り返し回数によって調整することができる。すなわち、パス数が増えるほどに溝は深くなる。また、黒の色合いの外観は、刻印が深い方がよくなるように思われる。
時計における要件に適合した美しさで、彫刻と溝底の着色とを同一作業で得るにはフェムト秒パルスレーザの使用が不可欠である。たとえばナノ秒レーザでは、最初に彫刻を行うことは可能であるが、加工による損傷度合いが大きく、時計構成要素の美的外観を許容範囲を超えて損なうことになる上に、着色はその後に別工程で行う必要がある。我々の試験では、パルス持続時間はいかなる場合も1ps未満でなければならないことが示された。そのため、選択した条件のもとでは、アブレーションの飽和を来すことなく、彫刻と着色とを同時に行えることを確認することは大いに注目に値する。
図3は方法を図解したものである。表面に集束させたフェムト秒レーザのパルス5は、材料のアブレーションを行えるようにして機械加工による彫刻を可能にすると同時に、素材を追加することなしに、付着物および/または特殊な幾何学構造が刻印底6に形成されることによるであろう着色を刻印底に得ることができる。
P558鋼以外にも、904L鋼およびチタンが使用されたが、すべての点において同等の結果が得られた。チタンの場合は以下の条件がとりわけ有利である。すなわち、ターゲット上でのパワー2.4W、繰り返し数300kHz、0°−90°クロス走査(垂直パス)(クロスハッチ)戦略、走査ピッチ5μm、走査速度400m/s、パス数12である。
当然のことながら、鋼もしくはチタン、またはその他の使用金属材料の種類に応じて、さらには当該フェムト秒レーザ加工システム(レーザ、ビームの波長、パルス持続時間、フルエンス、光学系、走査ヘッドなど)によって、条件の調整が必要となる場合がある。とりわけ、フルエンス、長手方向および側方向の重なり率、走査戦略はそれぞれの材料について最適化される必要があろう。
フェムト秒レーザは、鋼に対する場合と同様、金合金に対しても、外部から素材を加えることなく、彫刻と溝底の黒の着色とを行うことができる。
我々の試験によれば、単(単ハッチ)走査またはクロス(クロスハッチ)走査と、ごくわずかであるか、さらにはほぼゼロまたはゼロである側方向重なり率を用いることが、刻印底の黒の着色をアブレーションと同時に得るには好ましいと思われる。
この方法は、様々な種類の金、とりわけ、イエローゴールド、ピンクゴールド、グレーゴールドのような18金合金に対してすべての箇所で満足すべき黒の着色を得ることができる。
対応する長手方向重なり率は99.1%で、側方向重なり率は0である。イエローゴールドに対して得られる平均深さは12μm、ピンクゴールドでは11μm、グレーゴールドでは4μmである。
Pt950合金製の構成要素に対して溝底の着色を伴う刻印を形成するための使用条件はAuと似通ったものである。P558鋼に対する表1の条件と同じ条件を用いた場合、得られる効果は灰色がかっており、満足できるものではない。側方向重なり率を小さく(約0%)、長手方向重なり率を大きく(たとえば99%超)していくことにより、下表に示すように、アブレーションと同時に黒の着色を得ることができる。
アルミニウム、LIGA法で付着させたNiもしくはNiP、Siまたは真ちゅうなど、他の金属材料でも同様の結果が得られるであろうことはかなりありうることである。
当然のことながら、材料の種類に応じて、さらに当該フェムト秒レーザ加工システム(レーザ、ビームの波長、パルス持続時間、フルエンス、光学系、走査ヘッドなど)によって、条件の調整が必要である。とりわけ、フルエンス、長手方向および側方向の重なり率、走査戦略は、それぞれの材料ごとに、特に使用する設備および/または光学治具に応じて最適化される必要があろう。
さらに、フェムト秒レーザを用いることで、フォトレジスト層または、電着層、PVDもしくはCVDまたはその他類するあらゆる方法で付着させた薄層などのように、表面に付着させた層をきれいに彫刻し、次いで母材を彫刻することが可能である。そうすることにより、たとえば、金の電着層で被覆した鋼製の構成要素に彫刻し、さらにフェムト秒レーザによる同じ加工作業で彫刻および溝の底の着色を行うことができる。
また、セラミックス(たとえば、アルミナやジルコニアなど)、ルビーまたはサファイアのような材料に対して、フェムト秒レーザによる同一作業時に深い彫刻と着色とを行うことも可能である。しかし、上述の金属とは違って、着色を生じさせるために使用される条件はアブレーションの飽和をもたらすものであり、そのため、深い(≧40μm)溝を得ることは難しい。
そこで、これらの材料に関しては以下のようにして行うことが好ましい。すなわち、まず、第1のセットのパラメータで彫刻を行い、次いで第2のセットのパラメータで最後のパスを行って、刻印の完了と着色とを生じさせる。変更するパラメータには、重なり率および使用する走査のタイプを含めることができる。そのため、セラミックス、サファイアまたはルビーで溝底に白の着色を得るためには単走査が好ましいと思われる。
たとえば、CIE Lab L指数がL>90であるような値を示す場合、その色は白であると言う。
ここでも、加工条件およびパラメータは、材料の種類や当該フェムト秒レーザの加工システムに応じて調整する必要があろう。説明用として、以下にルビーとサファイアの例を挙げる。
ルビーに関する試験では、溝底に白い付着物を伴った溝を得ることができた。重要なことは、着色を得るために大きな重なり率と強いパワーを用いることである。
ルビーに関する試験で使用したパラメータは次のとおりである。
そのため、着色は、好ましくは最後の刻印/加工用パスで、それまでの大きな彫刻が可能なパスとは異なるパラメータを用いて行われるという意味において、方法は金属材料(鋼、Au、Pt)の場合とは異なる。典型的には、走査速度は、着色用には彫刻用よりも10倍以上遅い(たとえば、彫刻/着色ステップでは6.3mm/sであり、着色なしの彫刻では75mm/sである)。得られる着色は白で、ルビーの赤と溝底の白とで優れたコントラストをなし、審美的観点からきわめて優れた表現となる。
実施した試験では、彫刻と着色を組み合わせた最後のパスで、長手方向重なり率は約97.2%と、鋼の場合よりも大きく、側方向重なり率も約86.6%で、鋼の場合より大きくなっている。着色なしの彫刻のパスでは、長手方向重なり率は約66.8%、側方向重なり率は約45.8%である。
サファイアに関する試験でも、溝の底に白い付着物を伴った溝を得ることができた。重要なことは、着色を得るために大きな重なり率と強いパワーを用いることである。
実施した試験では、彫刻と着色を組み合わせた最後のパスで、長手方向重なり率は約99.6%と、鋼の場合よりも大きく、側方向重なり率も約86.6%で、鋼の場合より大きくなっている。着色なしの彫刻のパスでは、走査速度はより速く、ピッチはより大きい。長手方向重なり率は約94.8%、側方向重なり率は約45.8%である。
当然のことながら、材料の種類に応じて、さらに当該フェムト秒レーザ加工システム(レーザ、ビームの波長、パルス持続時間、フルエンス、光学系、走査ヘッドなど)によって、条件の調整が必要である。とりわけ、フルエンス、長手方向および側方向の重なり率、走査戦略は、それぞれの材料ごとに、特に使用する設備および/または光学治具に応じて最適化される必要があろう。
これらの材料に関しても、フェムト秒レーザを用いることで、フォトレジスト層または、電着層、PVDもしくはCVDまたはその他類するあらゆる方法で付着させた薄層などのように、表面に付着させた層をきれいに彫刻し、次いで母材を彫刻することも可能である。そうすることにより、たとえば、金の電着層で被覆したセラミックス製の構成要素に彫刻し、さらにフェムト秒レーザによる同じ加工作業で彫刻および溝の底の着色を行うことができる。
下表は、フェムト秒レーザ加工による彫刻と着色を組み合わせた同時効果を得る上で重要なパラメータを、調査した様々な種類の材料における例としての典型的な値とあわせてまとめたものである。
材料区分ごとに、好ましい側方向重なり率の組合せが存在している。すなわち、
− 鋼、チタン:側方向に0から<100%(すなわち、厳密に100%未満)、とりわけ20から<100%、好ましくは50から<100%
− 貴金属、特に金およびプラチナ:ほぼゼロ
− セラミックス、特にルビー:50から<100%、好ましくは80から<100%、さらには90から<100%
異なるパルス持続時間および/または波長および/または異なるビーム径のレーザなど、試験に使用したもの以外のフェムト秒パルスレーザでもほぼ同等の結果が得られる可能性があることは言うまでもない。工程パラメータ(重なり率、走査速度、パワー、平均エネルギー)は適宜適合させる必要があろう。
この方法では、金属またはセラミックス製の構成要素の刻印を、刻印底の着色とあわせ、フェムト秒パルスレーザによる加工の1回の作業で形成することができる。
刻印および着色のための使用加工条件は似通ったものであることが、さらには同一であることが好ましい。しかし、刻印を第1のセットのパラメータで行い、その後すぐに刻印と組み合わせた着色を第2のセットのパラメータで行うことを企図することもできる。
金属製構成要素、特に鋼または貴金属の類の材料にもたらされる着色は、黒、さらには漆黒、さらには電気化学的彫刻およびそれに続いて行うCr(VI)処理によって得られるものと同等のものであることが好ましい。
セラミックス、特にサファイア、ルビー、アルミナまたはジルコニア製の材料にもたらされる着色は白であることが好ましい。
いずれの場合も、本発明による彫刻および着色の方法によって生じる切削は、パス1回当たり4μm以上、とりわけパス1回当たり8μm以上の平均深さの溝の形成もたらす。ここで、平均深さとは、溝の底(本発明による方法の作用を受けたゾーン)と溝付近の未処理表面とで測定した粗面の輪郭点の縦座標の値の算術平均の間の高低差を言う。
あるいは、いずれの場合も、本発明による彫刻および着色の方法によって生じる切削は、パス1回当たり4μm以上、とりわけパス1回当たり8μm以上の最小深さの溝の形成をもたらす。ここで、最小深さとは、溝付近の未処理表面と刻印底の最高点の間で測定した深さを言う。

Claims (31)

  1. 要素(1、3)の彫刻方法であって、前記要素に対して加工または切削と加工底面(6)の着色とを行えるように、それぞれの持続時間が1ピコ秒未満のパルスのレーザビーム(5)を前記要素に照射することを含み、
    前記要素が鋼もしくはチタン製で、前記ビームの直径、前記要素の走査速度およびパルス繰り返し周波数が、第1の方向である長手方向における重なり率が90%超となるように選ばれ、第2の方向である側方向における重なり率が0%から<100%となるように選ばれること、または
    前記要素が金合金もしくはプラチナ合金製で、前記ビームの直径、前記要素の走査速度およびパルス繰り返し周波数が、第1の方向である長手方向における重なり率が95%超となるように選ばれ、第2の方向である側方向における重なり率がゼロもしくはほぼゼロとなるように選ばれること、または
    前記要素がセラミックス、ルビーもしくはサファイア製で、前記ビームの直径、前記要素の走査速度およびパルス繰り返し周波数が、第1の方向である長手方向における重なり率が95%超となるように選ばれ、第2の方向である側方向における重なり率が50%から<100%となるように選ばれること
    を特徴とする方法。
  2. 前記要素が鋼もしくはチタン製の場合、前記ビームの直径、前記要素の走査速度およびパルス繰り返し周波数が、第1の方向である長手方向における重なり率が92%超となるように選ばれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記要素が鋼もしくはチタン製の場合、前記ビームの直径、前記要素の走査速度およびパルス繰り返し周波数が、第1の方向である長手方向における重なり率が94%超となるように選ばれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 前記要素が鋼もしくはチタン製の場合、前記ビームの直径、前記要素の走査速度およびパルス繰り返し周波数が、第2の方向である側方向における重なり率が20%から<100%となるように選ばれることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記要素が鋼もしくはチタン製の場合、前記ビームの直径、前記要素の走査速度およびパルス繰り返し周波数が、第2の方向である側方向における重なり率が50%から<100%となるように選ばれることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記要素がセラミックス、ルビーもしくはサファイア製の場合、前記ビームの直径、前記要素の走査速度およびパルス繰り返し周波数が、第2の方向である側方向における重なり率が80%から<100%となるように選ばれることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記要素がセラミックス、ルビーもしくはサファイア製の場合、前記ビームの直径、前記要素の走査速度およびパルス繰り返し周波数が、第2の方向である側方向における重なり率が90%から<100%となるように選ばれることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記レーザビームの照射パラメータが、前記要素に対して加工または切削と前記加工底面の着色とをもたらすことができるものであることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記切削および前記着色が同時に行われることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記要素に対する2つのパルスの衝撃ゾーンが部分的に重なることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記要素に対する連続する2つのパルスの衝撃ゾーンが部分的に重なることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記ビームの直径、前記要素の走査速度およびパルス繰り返し周波数が、第1の方向である長手方向における重なり率が100%未満となるように選ばれることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記ビームの直径、前記要素の走査速度およびパルス繰り返し周波数が、第1の方向である長手方向における重なり率が99.8%未満となるように選ばれることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法
  14. 前記要素が、904L鋼製であることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法
  15. 前記要素が、P558鋼製であることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法
  16. 前記要素が、18金合金製であることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法
  17. 前記要素が、Pt950プラチナ合金製であることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記切削が、パス1回当たり4μm以上の平均深さの溝の形成をもたらすことを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記切削が、パス1回当たり8μm以上の平均深さの溝の形成をもたらすことを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記レーザビームの照射が3×10 12 W/cm 超のパワー密度を前記要素上にもたらすことを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記レーザビームの照射が5×10 12 W/cm 超のパワー密度を前記要素上にもたらすことを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
  22. 請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を使用して得られる要素。
  23. 請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を使用して得られる時計要素。
  24. 請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を使用して得られる携帯時計要素。
  25. 請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を使用して得られる時計外装要素。
  26. 請求項1から21のいずれか一項に記載の方法を使用して得られるフランジ、ベゼル、ケース、ガラス、ブレスレット構成要素。
  27. 請求項22から26のいずれか一項に記載の要素を備える時計メカニズム。
  28. 請求項27に記載のメカニズムを備える時計。
  29. 請求項27に記載のメカニズムを備える携帯時計。
  30. 請求項22から26のいずれか一項に記載の要素を備える時計。
  31. 請求項22から26のいずれか一項に記載の要素を備える携帯時計。
JP2014561421A 2012-03-12 2013-03-12 時計要素の彫刻方法およびその方法によって得られる時計要素 Active JP6254540B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP12159120 2012-03-12
EP12159120.0 2012-03-12
EP12172383 2012-06-18
EP12172383.7 2012-06-18
PCT/EP2013/055008 WO2013135703A1 (fr) 2012-03-12 2013-03-12 Procédé de gravage d'un élément d'horlogerie et élément d'horlogerie obtenu par un tel procédé

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017168175A Division JP2018020378A (ja) 2012-03-12 2017-09-01 時計要素の彫刻方法およびその方法によって得られる時計要素

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015514582A JP2015514582A (ja) 2015-05-21
JP6254540B2 true JP6254540B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=47844384

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014561421A Active JP6254540B2 (ja) 2012-03-12 2013-03-12 時計要素の彫刻方法およびその方法によって得られる時計要素
JP2017168175A Pending JP2018020378A (ja) 2012-03-12 2017-09-01 時計要素の彫刻方法およびその方法によって得られる時計要素

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017168175A Pending JP2018020378A (ja) 2012-03-12 2017-09-01 時計要素の彫刻方法およびその方法によって得られる時計要素

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20150049593A1 (ja)
EP (1) EP2825347B1 (ja)
JP (2) JP6254540B2 (ja)
CN (2) CN109484075A (ja)
CH (1) CH708023B1 (ja)
WO (1) WO2013135703A1 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110989319B (zh) 2013-06-09 2021-10-08 苹果公司 电子手表
CN104826296A (zh) * 2014-02-10 2015-08-12 复盛应用科技股份有限公司 高尔夫杆头及其制造方法
JP2015196170A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 トヨタ自動車株式会社 ジルコニアの加工方法
WO2015150552A1 (fr) * 2014-04-04 2015-10-08 Rolex Sa Procede de fabrication d'un composant horloger pourvu d'un insert en matiere composite, composant horloger et piece d'horlogerie associes
DE102014008844A1 (de) * 2014-06-14 2015-12-17 Daimler Ag Bremsscheibe für ein Kraftfahrzeug
EA032160B1 (ru) * 2014-06-27 2019-04-30 Юнилевер Н.В. Устройство и способ лазерного гравирования пищевых продуктов
DE102015010822A1 (de) * 2014-08-22 2016-02-25 Ceramtec-Etec Gmbh Verfahren zur Herstellung von Präzisionsbauteilen aus transparenten Werkstoffen
EP3047932B1 (en) * 2015-01-21 2018-12-26 Agie Charmilles New Technologies SA Method of laser ablation for engraving of a surface with patch optimization, with corresponding software and machine tool
EP3067150B1 (fr) * 2015-03-13 2018-05-16 Rolex Sa Procédé de décoration d'un élément d'horlogerie et élément horloger obtenu par un tel procédé
EP3067220B1 (fr) 2015-03-13 2018-04-18 Rolex Sa Procédé de décoration d'un élément d'horlogerie et élément horloger obtenu par un tel procédé
WO2016207660A1 (en) 2015-06-24 2016-12-29 University Of Dundee Method of, and apparatus for, reducing photoelectron yield and/or secondary electron yield
GB201603991D0 (en) 2016-03-08 2016-04-20 Univ Dundee Processing method and apparatus
KR20180038408A (ko) * 2015-08-10 2018-04-16 하마마츠 포토닉스 가부시키가이샤 지르코니아의 가공 방법
IT201600123900A1 (it) * 2016-12-06 2018-06-06 Sisma Spa Metodo e dispositivo per la colorazione dell’oro
DE102017106672A1 (de) * 2017-01-17 2018-07-19 Fontaine Holdings Nv Verfahren zur Kennzeichnung und/oder Markierung verzinkter, insbesondere feuerverzinkter Bauteile
TWI654049B (zh) * 2017-05-16 2019-03-21 中國砂輪企業股份有限公司 研磨工具及其製造方法
JP7253879B2 (ja) * 2018-05-11 2023-04-07 シチズン時計株式会社 部品、及びその製造方法
CN112789134A (zh) 2018-08-01 2021-05-11 赛股份有限公司 激光精加工方法和用于在工件上提供精加工图案的设备
US11200386B2 (en) 2018-09-27 2021-12-14 Apple Inc. Electronic card having an electronic interface
US11571766B2 (en) 2018-12-10 2023-02-07 Apple Inc. Laser marking of an electronic device through a cover
CN109973288B (zh) 2019-01-31 2020-07-10 武汉大学 主动共振c式浮力摆波浪能发电装置
EP3708384A1 (fr) * 2019-03-14 2020-09-16 Omega SA Element d'habillage ou cadran d'horlogerie ou de bijouterie en materiau conducteur
EP3709102A1 (fr) * 2019-03-14 2020-09-16 Omega SA Composant d'horlogerie ou de bijouterie a base ceramique et a decor structure
EP3722887A1 (fr) * 2019-04-12 2020-10-14 Rolex Sa Procede de realisation d'une surface de revolution d'un composant horloger
EP3736643A1 (fr) * 2019-05-08 2020-11-11 Omega SA Boite de montre etanche
US11299421B2 (en) 2019-05-13 2022-04-12 Apple Inc. Electronic device enclosure with a glass member having an internal encoded marking
JP2022011407A (ja) * 2020-06-30 2022-01-17 セイコーエプソン株式会社 時計用部品の加飾方法、時計用部品、時計用ムーブメント及び時計
JP2022036481A (ja) 2020-08-24 2022-03-08 セイコーエプソン株式会社 製造方法および時計用部品
JP2022072339A (ja) * 2020-10-29 2022-05-17 セイコーエプソン株式会社 時計部品の製造方法、及び時計部品
JP2022106384A (ja) 2021-01-07 2022-07-20 セイコーエプソン株式会社 金属部品の加飾方法、金属部品、時計部品
EP4046817B1 (fr) * 2021-02-23 2024-01-03 DM Surfaces SA Procede de traitement laser d'un composant horloger visant a en noircir au moins une portion
EP4046741B1 (fr) * 2021-02-23 2023-11-01 DM Surfaces SA Procede d'usinage laser d'un composant horloger
EP4071558A1 (fr) * 2021-04-06 2022-10-12 Rolex Sa Procédé de fabrication d'un composant horloger par structuration de surface
JP2023011165A (ja) 2021-07-12 2023-01-24 セイコーエプソン株式会社 時計部品、時計及び時計部品の製造方法

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2538660A1 (de) * 1974-09-03 1976-03-11 Crosfield Electronics Ltd Verfahren zum steuern des gravierens mittels eines laserstrahls und vorrichtung zur durchfuehrung des verfahrens
JPS58221689A (ja) * 1982-06-16 1983-12-23 Seiko Epson Corp 時計用表示部材
FI92112C (fi) 1992-11-09 1994-09-26 Partek Cargotec Oy Menetelmä taustastaan tummempina erottuvien alueiden muodostamiseksi kirkkaaseen metallipintaan ja tällä tavoin värjättyjä alueita käsittävä metallipinta
IT1271489B (it) 1993-10-12 1997-05-28 Laservall Spa Metodo e dispositivo per colorare superfici metalliche in modo selettivo ed ecologico
JPH07148583A (ja) * 1994-09-02 1995-06-13 Osaka Prefecture 金属表面のレーザ加工方法
US6208458B1 (en) * 1997-03-21 2001-03-27 Imra America, Inc. Quasi-phase-matched parametric chirped pulse amplification systems
US6231196B1 (en) * 1997-03-27 2001-05-15 Precision Laser Marking, Inc. Laser marking process and products
US6180318B1 (en) 1999-05-19 2001-01-30 3M Innovative Properties Company Method of imaging an article
IES20010949A2 (en) * 2000-10-26 2002-07-10 Xsil Technology Ltd Control of laser machining
WO2002090036A1 (en) * 2001-05-10 2002-11-14 Vanderbilt University Method and apparatus for laser ablative modification of dielectric surfaces
US6580054B1 (en) * 2002-06-10 2003-06-17 New Wave Research Scribing sapphire substrates with a solid state UV laser
FR2842131B1 (fr) * 2002-07-11 2004-08-13 Commissariat Energie Atomique Systeme et procede d'usinage d'objets a l'aide d'un laser
US6710287B2 (en) * 2002-08-22 2004-03-23 Fu Sheng Industrial Co., Ltd. Laser engraving and coloring method for a golf club head
US20050211680A1 (en) * 2003-05-23 2005-09-29 Mingwei Li Systems and methods for laser texturing of surfaces of a substrate
DE102004031740B4 (de) * 2004-06-30 2008-07-31 Raylase Ag Verfahren zum Steuern eines Lasers zum Erzeugen eines Graustufenbildes sowie Laseranlage
US20060039419A1 (en) * 2004-08-16 2006-02-23 Tan Deshi Method and apparatus for laser trimming of resistors using ultrafast laser pulse from ultrafast laser oscillator operating in picosecond and femtosecond pulse widths
US9138913B2 (en) * 2005-09-08 2015-09-22 Imra America, Inc. Transparent material processing with an ultrashort pulse laser
GB0522087D0 (en) * 2005-10-28 2005-12-07 Powerlase Ltd A method of laser marking a surface
JP2007229778A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Toppan Printing Co Ltd マーキング方法及び装置
DE602006015602D1 (de) * 2006-03-28 2010-09-02 Comadur Sa Verfahren zur Herstellung einer satinierten Oberfläche
FR2899147B1 (fr) * 2006-04-03 2008-09-19 Laser Cheval Soc Par Actions S Procede de marquage par laser de decors sur des pieces planes ou non
DE102006029941A1 (de) * 2006-06-29 2008-01-03 Calyxo Gmbh Verfahren zum indirekten Beschriften transparenter Materialien
JP5522881B2 (ja) * 2006-09-06 2014-06-18 イムラ アメリカ インコーポレイテッド 材料を接合するための方法
US20080216926A1 (en) * 2006-09-29 2008-09-11 Chunlei Guo Ultra-short duration laser methods for the nanostructuring of materials
WO2008091898A1 (en) * 2007-01-23 2008-07-31 Imra America, Inc. Ultrashort laser micro-texture printing
CN102006964B (zh) * 2008-03-21 2016-05-25 Imra美国公司 基于激光的材料加工方法和系统
JP5371551B2 (ja) * 2008-07-29 2013-12-18 京セラ株式会社 指輪及びそれを用いたペンダント
US20100040836A1 (en) * 2008-08-12 2010-02-18 Shenping Li Method for providing sub-surface marks in polymeric materials
EP2233026B1 (fr) * 2009-03-25 2012-06-20 Rolex S.A. Dispositif et procédé pour la liaison et le verrouillage de deux pieces et barrette à billes
US20120107535A1 (en) * 2009-07-03 2012-05-03 Kyocera Corporation Ornamental article
US8379679B2 (en) * 2010-02-11 2013-02-19 Electro Scientific Industries, Inc. Method and apparatus for reliably laser marking articles
US8389895B2 (en) * 2010-06-25 2013-03-05 Electro Scientifix Industries, Inc. Method and apparatus for reliably laser marking articles
DE102010034085A1 (de) * 2010-08-12 2012-02-16 Giesecke & Devrient Gmbh Prägewerkzeuge für Mikrostrukturelemente

Also Published As

Publication number Publication date
CN104334311A (zh) 2015-02-04
EP2825347A1 (fr) 2015-01-21
CH708023B1 (fr) 2018-06-29
JP2018020378A (ja) 2018-02-08
WO2013135703A1 (fr) 2013-09-19
CN109484075A (zh) 2019-03-19
US20150049593A1 (en) 2015-02-19
EP2825347B1 (fr) 2020-07-29
JP2015514582A (ja) 2015-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6254540B2 (ja) 時計要素の彫刻方法およびその方法によって得られる時計要素
JP7213852B2 (ja) ガラスおよびガラス製品への高速レーザ穴あけ方法
TWI679077B (zh) 雷射鑽孔材料的方法及玻璃物件
CN111992873B (zh) 用于射束成形的光学系统
CN107027325B (zh) 衍射光学射束成形元件
TW201825216A (zh) 玻璃基材中孔洞及狹槽的產生法
EP3246296A1 (en) Layered material
US20150158116A1 (en) Method and apparatus for internally marking a substrate having a rough surface
US20160368086A1 (en) Methods and apparatus for processing transparent materials
US11940761B2 (en) Manufacturing method and watch component

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170317

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171004

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6254540

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250