JP6254512B2 - 透析治療用情報表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、透析治療を受けている患者に対し、主として複数の医療スタッフが共通の表示画面を見ながら当該患者の過去及び当日の治療成績情報を共有し、相互に確認しながら透析治療日当日の適切な治療法を決定するための、患者ベッドサイドに設置される透析治療用情報表示装置(以下(透析)情報表示装置)に関するものであり、特に当該患者の透析治療日のDW(Dry Weight:ドライウェイト)を確認し、それに基づいて透析治療日の除水条件(目標除水量、除水速度、除水時間等)を適正に設定可能にする情報表示装置に関する。
腎臓には、尿を生成することで体水分量をコントロールしたり、生命維持活動で生じた老廃物を除去したりする機能がある。しかし腎不全患者はこの機能が低下してしまうため、体水分量のコントロールや老廃物の除去ができない。そのため通常1回4時間の血液透析治療を週3回行うことによって、患者体内に蓄積した余剰水分を体外に除去し、且つ老廃物を取り除くことで血液を浄化している。血液浄化療法の中でも最も普及している血液透析治療HD(hemodialysis)では、通常は患者の片腕の血管に設けられたバスキュラーアクセスVA(Vascular Access)部から血液を体外循環回路へ取り出し、当該回路中に設けられた透析器(dialyzer:ダイアライザ)を通過する。当該透析器の中では半透膜の特性を有する透析膜を介して、血液中から圧力差を用いた限外濾過により患者体内に蓄積した余剰水分を除去し、且つ濃度差を用いた拡散により老廃物を取り除き、血液を清浄化した後に再び当該バスキュラーアクセス部から生体へ戻している。
老廃物の除去は透析器の性能及び透析液の組成によって支配されるものである。また日々の透析治療においては適正な余剰水分の除去が重要な管理事項である。具体的には、前回の透析治療以後に患者体内に蓄積した水分を血管壁を経て血液中に排除し、更に当該透析膜を介して血液外に除去するものである。血液から体外へ除去された設定除水量に見合って、細胞内外に蓄積していた水分が血管内へ順調に移行しない(血漿リフィリング速度の遅れ)と、血管内血液量BV(Blood Volume)が不足することで血圧が低下する。また、透析治療開始直後から血液中の老廃物の急激な除去により、血液ないし間質と細胞内液との濃度差が生じることで浸透圧格差が生じる。特に血液脳関門BBB(Blood Brain Barrier)においては顕著であり、細胞内に間質液を引き込んで細胞内浮腫をきたす不均衡症候群(dialysis disequilibrium syndrome)も血圧低下を招く。そのため、特に血圧低下を呈し易い患者に対しては、医療スタッフの細心の注意と頻回な巡回・血圧測定で早期の発見に努めている。
国内における透析治療患者は2000年に20万人となり、2011年には30万人を超えた。それに伴い患者の原疾患も多岐に亘り、また同一原疾患であっても個々の患者の年齢や毎日の生活環境が多様化しているため、その日の当該患者に最も適した治療の提供が望まれる。一方医療経済の制約などからこの11年間に患者は50%増加したのに対し、医療スタッフの増加は約25%に過ぎず(「図説 わが国の慢性透析療法の現況」、一般社団法人日本透析医学会2000年12月31日現在及び2011年12月31日現在より)、医療スタッフ一人当たりの受け持ち患者数は増加して来た。従って診察・回診の都度医療スタッフは受け持ち患者の多量のカルテを持ち運ばねばならず、別の治療成績、検査や薬剤等のデータが必要となればナースステーション迄取りに戻るもしくは確認に来なければならない。且つ受け持ち患者数の増大からより迅速に個々の患者の治療成績や状態を把握し、当該患者にとって最も適切な治療法を限られた時間内に提示することを強いられている。そのため一人の医師がカルテを見て判断する従来の治療方法ではミスや勘違いを誘発しかねない状況にあり、複数の医療スタッフによるチーム回診が行われ始めているが、患者数の増加に伴い患者ベッド間のスペースは縮小せざるを得ず、ベッド廻りでの自由な移動が困難になってきている。そのため複数の医療スタッフがベッドから少し離れた場所で討議することを可能とする透析情報表示装置が望まれる。
このように増大する患者数に対応しつつ且つ医療の質を維持更には向上させるために、透析医療への一層のIT技術の導入が図られている。例えば医師の医療行為を記録する電子カルテを用いる病院情報システム(特許文献1)が提案されている。しかしこれは医療行為結果を記録し且つ関連部署で情報を共有化するためのものであり、主として診察・回診後の事務処理作業の軽減を目的としたものである。
また治療効果の向上には患者の自覚や協力が不可欠であり、そのために医師の診察・回診時に中央のコンピュータから送信された当該患者のデータを、ベッドに設置されたテレビ装置に表示し患者に説明するシステム(特許文献2)が提案されている。しかしこれも本発明が狙いとする、当該治療日・当該患者に最も適した治療法を迅速に提供することを目的としたものではない。更に本発明者らは、様々な場所で様々なフォーマットで作成された種々の治療・検査・薬剤データを、一ヶ所で判り易く表示する透析治療支援システム(特許文献3)を提案したが、本発明に見られる複数の医療スタッフが共通の表示画面を見ながら当該患者の過去及び当日の治療成績を共有し、相互に確認しながら透析治療日当日の適切な治療法を迅速に決定するためのものではない。
特開2000−322495号公報 特開平5−220220号公報 特願2013−097974号
本発明は、上記透析治療の課題に鑑みてなされたもので、患者数の増加に対応しながら医療の質の一層の向上を図り、且つ医師をはじめとした医療スタッフの負担軽減に繋がるシステムを提供するものである。特に特許文献3で得られた成果を、更に効果のある情報表示装置として提供しようとするものである。
また特に透析治療患者の除水量を適切に管理し、患者のQOL(Quality Of Life:生活の質)の向上に繋げようとするものである。健常人においては、生体のホメオスタシス(homeostasis:恒常性)やフィードバック制御(feedback control)等をはじめとする自動調節作用により、体内水分が過剰になったと判断されれば排出(排尿)されるが、透析治療患者は僅か4時間の透析治療の間に2〜3日分の排尿量を、患者の身体的な負担に配慮しつつも急激に除去しなければならない。この除水量が不足すると透析治療患者は当該透析治療後も余剰な水分を抱えたまま(溢水状態)での生活を強いられ、次回透析治療までの塩分・糖分・水分摂取を制限されるとともに、高血圧症更には心不全に繋がるものである。また誤って過剰に除去すると低血圧ショック等の危険な状態になる。従って患者の現時点における健康状態や過去の透析治療成績を迅速且つ的確に把握して、透析治療日当日の体外除水量(透析治療日当日の透析治療前体重からDWを差し引いた値)を設定せねばならない。その上更に基礎となるDW(体内の余剰な水分を取り除いた状態の基準となる体重であり、目標体重或いは至適体重とも呼ばれ、健康人の正常時の体重に相当する)は患者の食事や栄養状態により日々変化する。しかし従来は透析治療日当日の設定除水量を決定するに際して基礎となるDWを算出するために不可欠な、過去複数回の透析治療中の血圧推移、血液や画像等の検査データ(例えば後述するhANP
Figure 0006254512
精査するのに多大な時間を要し、透析治療日当日に治療が開始される前にその日のDWを算出することは実質的に不可能であった。そのため透析治療日毎にDWを算出することが望ましいとされながらも、実際にはDWの見直しは月単位で実施されるのが実情であった。また当該情報を医療スタッフ全員が共有した上で各自の専門知識を駆使して十分に討議し、よりよい治療を提供できるような表示形態では提示されていなかった。
本発明は、まず医療スタッフが診察・回診時にカルテを持ち運ぶ作業を全廃し、それに代わってPC(Personal Computer:パソコン)やPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)等のような情報表示装置を患者ベッドに設置するものである。また当該情報表示装置はベッドに必ずしも固定されたものではなく、有線・無線を問わず、例えばノートPCのように当該患者ベッドの足元のテーブル上或はその廻りで最も適した位置に移動でき、望ましい方向に画面を向けることが出来るようになっている。従って診察・回診中の医療スタッフ数や詳細を確認したい個別の医療スタッフの要請に応えられる様になっている。
本発明は、特に医師と看護師・臨床工学技士等の医療スタッフによるチーム回診において一層の効果を発揮する。患者の症状の複雑化に伴い、様々な専門・担当分野の医療スタッフが診断に参加するチーム医療が望まれるが、本発明のシステムでは、患者の現状に対する治療成績の概要を迅速に全員で共有化できるように、一画面上で図やカラー化された表で判り易く表示され、更に必要なデータはこの画面からワンクリックで呼び出されるように重層構造になっている。勿論一人の医師個人の診断であっても自らが決定した治療法に対して当該全体画面を見渡して再度検討することで的確に患者の状態を把握できるため、ミスや勘違いの無い治療法の提示に繋がる。言い換えれば本発明が適用可能な透析施設は、医療スタッフの担当専門分野の構成や回診人数、回診頻度等は異なってもいいし、また特定の患者に対して本発明を適用するものであってもよい。
本発明の情報表示装置では、日々の透析治療において最も重要な設定除水量を決定するために必要な全ての情報が一画面に表示されているため、担当医師と看護師・臨床工学技士等の医療スタッフが当該患者に関する情報を即座に共有でき、当該画面を見ながら透析治療日の最適な除水条件を決定できる。
本発明の情報表示装置によれば、透析治療に従事する医療スタッフの負荷を低減しつつも多くの患者への適切な治療処方の提示が可能になり、また医療ミスの低減に繋がるものである。さらに効率的なチーム医療を可能とし、医療の質の向上をもたらすものである。特に日々の透析治療において最も重要な除水量を的確に設定できる。従って、本発明は従来の問題点を解決した透析治療用情報表示装置として医療の発展に寄与するところ極めて大なものであると考える。
全体システム DW方針確認表 実施例1のDW方針確認表 実施例2のDW方針確認表 実施例3のDW方針確認表
本発明に関わる全体システムを、図1を用いて説明する。透析治療支援システム1は、DB(Database:データベース)管理サーバ2と、データベース3と、透析治療を受ける患者のベッド毎にその近辺に設置された情報表示装置4及び透析装置5と、患者体重計6と、血液検査装置7と、医用画像装置8と、通信NW(Network:ネットワーク)と、電子カルテシステム10と、データベース3と電子カルテシステム10の間で情報をやり取りするための通信IF(Interface:インターフェース)9とを備える。DB管理サーバ2、データベース3、情報表示装置4、透析装置5、体重計6は、通信NWを介して有線或いは無線によって相互に接続されている。なお日々刻々と変動することの少ない血液検査装置7及び医用画像装置8は、通信NWを介して直接接続されていてもよいが、USB(Universal Serial Bus)やCD(Compact Disk)等を介して、定期的に情報が更新されるものであってもよい。また情報表示装置4と透析装置5は直接通信可能状態として接続されていてもよいし、通信NWを介して接続されていてもよい。また特に情報表示装置4は、複数の医療スタッフが診察・回診する時は、医療スタッフの数に応じて患者ベッドから離れた広い場所に移動され、患者に過去の治療成績を説明する時は患者の傍に移動できるように、無線でDB管理サーバ2及びデータベース3に接続されていてもよい。更に医師がベッド上の当該患者に治療成績を説明するためのPDA等を、当該情報表示装置4とは別個に設けてもよい。
DB管理サーバ2は情報を管理する中央のコンピュータであり、患者毎及び時系列的に処理された情報を、通信NWに接続された種々の装置から取得してデータベース3に蓄積する。従ってこの目的を達成するために必要な、制御部、入力部、表示部、記憶部及び通信NWとの間で情報を送受信する通信部を有する。当該DB管理サーバ2に送受信されるデータは、例えば下記が挙げられる。
・ 医師が処方した透析治療日当日のDWや設定除水量
・ 医師が処方した降圧剤及び看護師等がチェックしたその服用状況
・ 医療スタッフが確認した、透析装置5とは別個の透析治療中の患者の血圧推移
・ 透析装置5から自動送信された透析治療中の患者の血圧推移や透析治療時間
・ 透析治療日当日の目標除水量の設定値と実除水量
・ 体重計6から自動送信された透析治療前後の患者体重
・ 血液検査装置7から送信された当該患者のhANP(human atrial natriuretic polypeptide:ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド)やALB(albumin:アルブミン)、透析治療前後
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液検査結果
・ 医用画像装置8から送信された胸部レントゲン画像や心胸郭比(CTR:Cardiothoracic Ratio)
DB管理サーバ2は患者ベッド傍の情報表示装置4から要求があると、その指示に基づいてデータベース3内のデータを加工し、当該情報表示装置4に送信する。図2はその一例であるが、医療スタッフが透析治療中の別の患者ベッドに移動すると、先ず当該患者の図2の画面を呼び出すことにより、医療スタッフ間で当該患者の現況を即座に確認し、透析治療日当日の最適な治療に関し共通の認識の下にその日の治療法を討議する。
日々の透析治療において重要なことは、患者体内に蓄積された余剰水分を除去することであるが、当院では当該情報表示装置4に、DW方針確認表(以下確認表)と呼んでいる図2を表示させて、日々の患者のDWを管理している。DWとは体内の余剰な水分を取り除いた状態の基準となる体重であり、目標体重或いは至適体重とも呼ばれ、健康人の正常時の体重に相当する。透析治療前には患者は先ず体重測定を行うが、この測定値は当然患者の健常な体重(DW)と余剰体内水分量とを含み、透析治療によってこの余剰体内水分量を除去する。余剰体内水分は勿論DWも当該患者の食事や栄養の状態により経日的に変化するものである。従って臨床では透析治療前の患者測定体重値からDWと余剰体内水分量とを区別し、余剰体内水分量だけを除去することが必要である。上記から理解されるようにDWは日々算出することが望まれるが、その評価には煩雑な処理を要するため現実的には月に一度程度しか見直されておらず、必ずしも最適な除水がなされているとは言い難い。
次に当院で実施されているDW管理システムを、図2の確認表に基づいて説明する。図2のすべてのグラフ及びデータは、左側に行く程最近の治療日になるように時系列的に記載されている。図2の最上段の患者情報データ50の欄には患者の氏名、年齢が記載されている。中央部の最も見易い位置に配置された血圧推移グラフ51の欄には、透析装置5で測定された透析治療中の患者の血圧推移が表示されている。具体的には個々の透析治療の開始時、前半及び後半の最も血圧が低下した時、終了時の収縮期及び拡張期血圧が図左から右へ8点のボックスとしてグラフ表示されている。更に過去3週間の透析治療9回における治療時のグラフが表示されている。透析治療中の血圧低下は、透析治療前半と後半において原因が異なるため(透析治療前半の血圧低下は血液中からの急激な老廃物の除去による不均衡症候群の要因が大きく、透析治療後半の血圧低下は過除水による循環血液量の減少を呈している要因が大きい)、どちらの原因による血圧低下かを精査するために、このような8点でのグラフ表示が好ましい。個々のグラフ中に表示された上下2本の横線は、各患者に設定された収縮期・拡張期血圧の管理目標値である。この患者血圧値で構成された8角形が血圧の管理目標値内でできる限り横向きの4角形に近づくように血圧を管理する。また各グラフ右端に示された縦線は、透析治療日当日の総除水量実績である。更にこれらの表示は除水量実績が一定の基準以上よりも過多である場合や過少である場合等、必要によりカラー表示され、この血圧推移グラフ51により当該治療日の治療に参加した医療スタッフ間で、透析治療における管理項目として最も重要な血圧推移について、当該患者の現状と問題点の概要を即座に共有化できる。
その下の透析治療データ53の欄には、当該治療日の設定DW、透析治療後の体重、実際の総除水量、透析治療時間が数値として記載されている。またその下の検査データ55の欄には、やはりDWを設定する上で不可欠な、患者の血液検査から得られたhANP
Figure 0006254512
の変化を示す)、ALB(患者の栄養状態を示す)を、また胸部レントゲン画像から算出されたCTR(体内の水分貯留に関連した心臓の拡大レベルを示す)を、それぞれ過去約3ヶ月に亘って数値として表示している。なおhANP値についてはDWと当該治療日の透析後体重との差異が自動計算されて併記されている。また基準値を設けることで、上記いずれのデータも上限異常値及び下限異常値を色付き表示し、異常が発生していれば一目で把握することができる。
最下欄には、降圧剤処方データ56を表示している。個々の薬剤欄の“1”は新しく処方された薬の服用開始日の1日目であり、“7”は最終服用日の7日目である。そのため図2における患者は一度に1週間(7日)分が処方されたことを示している。処方した降圧剤の残量は透析治療毎に医療スタッフによってその服用状況が確認されており、DWを設定するに際して患者の透析治療開始時の血圧推移がきちんと管理されたものかどうかがチェックされる。そのためもし降圧剤が計画通りに消費されているのに透析治療開始時血圧が高値であれば、降圧剤の不足や不適切な服用、或は不適切なDW設定(従って除水量)を疑うことができる。なお当該欄において“1”と記載されていない以降の日にちにおいては、血圧の改善が見られた等により、医師の指示によって投与を中止したことを意味する。
上段の設定除水量データ57の欄には、当該治療日の目標除水量、過去3週間の透析治療9回における平均除水量、及びその間の最大除水量と平均透析治療前血圧が自動計算されて表示されている。これらの設定除水量データ57を確認することで、当該治療日における安全な適正除水設定が決定できる。ここでもし過去の平均除水量(設定除水量データ57の欄の左から2番目)に対して当該治療日の目標除水量(設定除水量データ57の欄の1番左)が高値であった場合、当該除水が患者に負担を掛けずに可能であるか疑問となるが、最大除水量(設定除水量データ57の欄の左から3番目)として示された過去3週間の透析治療9回における最大値よりも低値であり且つその透析治療日の最大除水量設定下において血圧低下等がなく透析治療を終了した実績を当該確認表で確認することができれば、当該治療日の目標除水量は除水設定可能であると判断することができる。
さらにその下部のDW設定データ59の欄には、当該治療日の設定DW(変更前DW)、設定変更がある場合は変更後の目標DWが表示されている。設定DWの変更がある場合、当該確認表で診察・回診した医療スタッフ全員が種々の検査データ等から「幾らが妥当か」を討議し、新しい目標DW(DW設定データ59の欄の左から2番目)を医師の指示で設定される。更に緊急度や患者の状態に併せて予め設定された透析治療回数(DW設定データ59の欄の左から3番目)で目標が達成できるよう、以降の透析治療日とその日の目標透析後体重設定値が自動計算され、これにより個々の透析治療日の目標除水量が設定される。具体的には透析治療日当日の目標透析後体重設定値と患者体重計6で得られた値との差異が自動計算され、本日の目標除水量に記載される。なおこの本日の目標除水量が透析装置5に送信され、透析治療日当日の除水量の設定を情報表示装置4から自動的になされるようにしてもよい。このように除水計画及び透析治療日当日の除水量データを診察・回診に携わった医療スタッフ全員で確認することにより、各透析治療日において段階的に安全な適正設定除水量が決定できる。
最上段の患者情報データ50の下にある治療方針欄61左部には、設定されたDW及び降圧剤の処方が前回と比較してどうであったか(維持か、増減したか)を示しており、図2における降圧剤の水平矢印は“維持”を示している。増量または減量或は中止した場合は、各々右肩上がりまたは右肩下がりの矢印で示される。また治療方針欄61右部には、更に下層にある詳細な検査データ(例えば心臓超音波検査(心エコー)結果や胸部レントゲン画像)をデータベース3から呼び出し、情報加工後に当該情報表示装置4に表示させるためのアイコン類や印刷指示するための補助用アイコン等が配列されている。
以下に本発明の具体的な実施形態を、実施例を用いて説明する。
まず実施例1を図3を用いて説明する。当院では毎月1回透析治療開始時及び終了時において血液検査を行い、透析治療が適切になされていることを確認しているが、その時同時に透析治療前後の血液中のヘマトクリット値から、透析治療による循環血液量の変
Figure 0006254512
を示しており、除水によるヘマトクリット値の濃縮を評価することで、適切なDW及び除水設定により透析治療中に患者の血圧低下を防止している。実施例1は当院における医師、臨床工学技士各1名、看護師2名でのチーム回診の例である。10月20日の透析治療において、回診に参加していた臨床工学技士が図3の検査データ55の欄を見て、10月6
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原因としては、不適切なDW設定や過剰除水、ショートサーキット(再循環)等が考えられた。透析治療では患者血管から血液を取り出して透析装置5により除水・浄化した後に、除水・浄化した血液を患者の体に返血する。しかし血液の取り出し位置と返血の位置が適切でないと、浄化された返血液の多くが患者体内を循環せずに再び体外循環されることがある。そうすると一部の同じ血液ばかり除水・浄化が繰り返されて過濃縮になるばかりでなく、体全体の血液が効率よく浄化できない。このような現象がショートサーキット(再循環)である。臨床工学技士からその指摘を受けた担当看護師は、「最近当該患者の返血の色が若干黒み掛っているようだ」と発言した。それを受けて主任看護師は治療方針欄61右部に示す透析記録アイコンから透析記録画面(カルテに相当する)を呼び出し、10月13日に当該患者の穿刺部位が変更されたことを確認した。主任看護師はまずDW設定・除水設定が適切であることを確認するために、当該情報表示装置4のディスプレイ上の透析治療中の血圧推移グラフ51を確認したが、過去3週間の透析治療9回における血圧は良好であった。医師は当該ディスプレイ上の検査データ55の欄より、DWの指標であるhANP値、CTRを確認したところ適正な値で大きな変動はなくDW設定は適切であると判断した。更に医師はより詳細な血液浄化データを治療方針欄61右部に示す検査チャートアイコンから検査チャート画面を呼び出し、透析効率の指標となる血清尿素窒素BUN(Blood Urea Nitrogen)、クレアチニンCr(Creatinine)等の変動を過去3ヶ月確認したところ、直近のデータは過去のデータと比較し良過ぎる(検査血液は体外循環回路から採血されるため)ことを確認した。これらの情報より、ショートサーキット(再循環)になっている可能性が示唆された。原因として、患者から血液を抜いてくる「脱血針」と、除水・浄化した血液を患者に戻す「返血針」の位置が近かったため、同じ血液が透析装置を繰り返し通過し、過濃縮になったと結論づけられた。そこで、「脱血針」と「返血針」の位置を
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各々の専門のスタッフが当該情報表示装置4を用いて患者の病態に対して現場で同時に多角的に討議することにより、従来は見出し難かった潜在的な問題をいち早く発見し、良質の治療を提供することができた。
次に実施例2を図4を用いて説明する。透析治療において、電解質・浸透圧変化や除水による影響等を踏まえ、安全な透析治療を行う重要な指標に透析治療中の血圧推移が挙げられる。更に透析治療中における前半・後半のどのタイミングによる血圧変動かにより原因が異なるため、それを把握した上で適切な対応をしなければならない。実施例2は、当院において医師、臨床工学技士、薬剤情報提供担当者各1名、看護師2名でのチーム回診の例である。10月20日の透析治療において、回診に参加していた臨床工学技士が図4の検査データ55の欄を見て、10月6日のCTR値、10月8日のhANP値が従来データに比べて高値であることに気付いた。原因としては不適切なDW設定や除水設定、心房細動Af(atrial fibrillation)による不整脈の影響等が考えられた。臨床工学技士からその指摘を受けた担当看護師は、「最近当該患者の血圧が高値である」と発言した。それを受けて主任看護師はまずDW設定・除水設定が適切であることを確認するために、当該情報表示装置4の血圧推移グラフ51により透析治療中の血圧経過を確認したところ、血圧は高めに推移していることを確認した。医師は実施例1と同様に治療方針欄61右部に示す心電図検査アイコンから心電図検査結果を呼び出し、心房細動Afはないことを確認した。これらの情報よりDWの設定が不適切になっている可能性が示唆され、DWの設定を見直すべきであると判断した。そこで、目標DWを55.0kgから54.0kgに変更し、3回の透析治療で徐々に下げることとした。その結果当該治療日の血圧推移は以前より改善されたものの、DW調整以降の透析治療においても透析治療後半に依然血圧上昇を呈した。一般的には、DWを目標として除水が進む透析治療後半においては循環血液量が低下するため、血圧はフラットもしくはやや低下を呈する。しかし患者によっては循環血液量の減少に合わせてそれに伴う血圧低下を防ぐべく体内のレニン・アンギオテンシン・アルドステロン系(RAAS:Renin−Angiotensin−Aldosterone System)が亢進し、末梢血管抵抗を増大させるレニン依存性高血圧を呈する。そこで、薬剤情報提供担当の提案もあってレニン・アンギオテンシン・アルドステロン系を抑制する降圧剤内服を開始したところ、透析治療後半の顕著な血圧上昇が改善された。以上のように、各々の専門のスタッフが当該情報表示装置4を用いて患者の病態に対して現場で同時に多角的に討議することにより、従来は見出し難かった潜在的な問題をいち早く発見し、良質の治療を提供することができた。
次に透析治療において最もよく経験するケースを、図5を用いて説明する。10月17日の回診も実施例1・2と同様にチームで行われたが、この日の診断はほぼ医師主導で行われた。図5の血圧推移グラフ51に見られるように、10月17日以前の透析治療開始前の血圧が従来データに比べて高値であることに気付いた。また検査データ55の欄の10月6日のCTR値、10月8日のhANP値も高めであることから、原因としては不適切なDW設定や除水設定、心房細動Af(atrial fibrillation)による不整脈の影響等が考えられた。そこで医師は除水不足と診断し目標DWを48.5kgから48.0kgに変更し、3回の透析治療で徐々に下げることとした。その結果10月20日以降の透析治療開始時の血圧は低下した。更にその後も良好な成績を維持したため、降圧剤処方データ56の欄に見られるように10月25日より降圧剤カルデナリン錠1mgの投与を中止し様子を見ることにしたが、降圧剤中止以降はほぼ順調な血圧成績を得ている。このように本発明はチーム回診だけに効果を発揮するものではなく、医師単独の回診時においても直近の患者データを総合的かつ時系列的に掌握でき、またミス防止に大きな効果を有するものであることを示唆している。また新患等の過去の治療データが少ない患者に対しても、必要不可欠な情報が一画面に網羅されていることから、医師は適確な治療を処方できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えばより迅速な情報の把握を考慮し、患者ベッド毎に固定されたPCに代わって或は併用して、医療スタッフがPCやPDA等の移動式端末を携帯する形でもよい。この場合同時に数十人の患者が透析治療を受けているため、迅速かつ間違いなくベッド上の患者を識別することが重要であるが、通常透析治療が開始される前に各患者に当日のベッドが割り当てられている。従って当該情報表示装置4上に、患者名が記載されたベッド配置表を表示し、当該ベッド配置表の仮想ベッドを指定することにより、当該当患者を選択してもよいし、或はベッド毎に貼り付けられたバーコード、QRコードをはじめとする認識コード等を活用することで、当該患者の治療データを呼び出す前に読み取らせて、患者を同定してもよい。また直接患者IDカードから識別してもよい。
当該情報表示装置4は有線或いは無線によって患者の全透析治療成績データを蓄積した中央のDB管理サーバ2に接続されており、必要時に瞬時に情報が患者傍に置かれた当該情報表示装置4に表示されるだけでなく、医療スタッフから当該情報表示装置4に入力された情報はDB管理サーバ2に送信され、電子カルテ等のデータとして使用される。また上述したようにベッド間のスペースが狭くなってきており、医療スタッフが透析装置5の傍まで移動し難くなってきている。従って透析装置5のディスプレイ部及び透析条件設定機能を分離して本発明に関わる情報表示装置4に統合し、有線或いは無線による遠隔操作により当該情報表示装置4から透析装置5へ透析条件の設定変更が行えるようにしてもよい。
上述したように、本発明は全ての透析治療施設で利用可能なばかりでなく、新人医療スタッフの早急な戦力化にも効果的な装置である。
1 透析治療支援システム 2 DB管理サーバ 3 データベース
4 情報表示装置 5 透析装置 6 患者体重計
7 血液検査装置 8 医用画像装置 9 通信IF
10 電子カルテシステム NW 通信ネットワーク
50 患者情報データ 51 血圧推移グラフ 53 透析治療データ
55 検査データ 56 降圧剤処方データ 57 設定除水量データ
59 DW設定データ 61 治療方針欄

Claims (3)

  1. 透析治療患者のベッド近傍に設置される透析治療用情報表示装置であって、
    過去複数回の透析治療における除水量及び透析治療前血圧に基づいて算出された平均除水量、最大除水量、及び平均透析治療前血圧を含む設定除水量データと、
    過去複数回の患者の血液検査から得られたhANP値及びΔBV値と、過去複数回の患者の胸部レントゲン画像から得られたCTR値と、を含む検査データと、
    患者に処方された降圧剤の名称を含む降圧剤処方データと、
    過去複数回の透析治療における設定ドライウェイト、透析治療後の体重、実際の総除水量、透析治療時間を含む透析治療データと、
    過去複数回の透析治療中の患者の血圧推移を示す血圧推移グラフと、
    を同一画面上に表示する透析治療用情報表示装置。
  2. 透析装置とは別個に設置され、少なくとも当該ベッド近傍で移動可能である、
    請求項1に記載の透析治療用情報表示装置。
  3. 前記設定除水量データは、透析治療日の目標除水量を含み、
    前記検査データは、過去複数回の患者の血液検査から得られたALB値を含み、
    前記降圧剤処方データは、患者に処方された降圧剤の服用開始日及び最終服用日を含む、
    請求項1又は2に記載の透析治療用情報表示装置。
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