JP6254411B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気センサを備えたエンジンの制御装置に関し、特に、PM(Paticulate Matter)の付着によって排気センサの応答性が悪化するのを抑制する制御装置に関するものである。
エンジンの排気通路に設けられる排気センサでは、煤を主成分とする粒子状物質(PM)が排気センサカバーに付着して当該カバーに形成されたガス導入孔に堆積すると、応答性が低下することがある。このため、ポスト噴射等によって排気通路に添加した燃料の酸化反応熱で排気温度を上昇させてPMを燃焼除去するフィルタ再生を用いて、カバーからPMを燃焼除去することが従来から行われている。しかし、低負荷走行の繰り返しや噴射系の異常等によりPMが所定量以上に排出されると、フィルタ再生ではカバーに付着したPMを十分に除去できないことがあるし、フィルタ再生の頻度は少ないので、カバーからのPMの除去が必要なときにフィルタ再生が行われないおそれがある。
そこで、例えば特許文献1には、排気センサの応答性が低下した場合に極力早い時期に応答性を回復させるべく、排気センサの応答性を診断する手段と、応答性を回復する手段と、応答性の回復手段の実行を指令する手段とを備えた排気センサ管理装置が開示されている。
特開2010−281239号公報
ところで、排気センサカバーは、PMがカバーに付着することを予め想定して、一定量のPMがガス導入孔に堆積しても、排気センサの応答性が悪化しないように設計されることが多い。また、実機にて排気センサの応答性を診断する場合には、応答性が所定の閾値以上に悪化しないと、応答性が悪化したと判定するのは困難である。そのため、応答性が悪化したと判定されたときには、既にかなりの量のPMがガス導入孔に堆積していることから、排気センサの応答性は一旦悪化すると急激に悪化してしまう傾向にある。
それ故、上記特許文献1のように、排気センサの応答性を診断してから応答性の回復処理を行うものでは、判定後の僅かな時間で排気センサの応答性が急激に悪化し、回復処理が間に合わずエミッションが増加するおそれがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、排気センサを備えたエンジンの制御装置において、PMの付着によって排気センサの応答性が急激に悪化するのを抑えて、排気センサの信頼性を向上させることにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るエンジンの制御装置では、排気センサの応答性が悪化する前に、排気センサに付着したPMの除去を開始するようにしている。
具体的には、本発明は、排気通路中の排気成分を検出する排気センサを備えたエンジンの制御装置を対象としている。
そして、上記制御装置は、上記排気センサへの粒子状物質の付着量を推定し、当該推定された付着量が所定付着量以上で、且つ、吸入空気量を増大させてもエンジン運転状態に及ぼす影響が小さい場合に、上記排気センサに付着した粒子状物質を、吸入空気量を増大させて排気流速を高めて吹き飛ばすとともに、排気ガス温度を上昇させて燃焼除去するPM除去制御を開始することを特徴とするものである。
なお、本発明における「所定付着量」とは、粒子状物質(PM)が排気センサに付着しても、排気センサの応答性が悪化するおそれがないような付着量の範囲で設定される値である。
この構成によれば、推定された付着量が所定付着量以上の場合に、PM除去制御を開始することから、換言すると、排気センサの応答性が悪化する前に余裕をもってPMの除去を開始することから、排気センサの応答性が急激に悪化するのを抑えることができる。
ところで、排気センサへのPMの付着量は、例えば、排気温度と排気センサの温度との差や排気流速によって変化する。このため、エンジンからのPM排出量とほぼ等しいPMフィルタ等へのPMの堆積量とは異なり、排気センサへのPMの付着量を、エンジンからのPM排出量だけで予測することは難しい。
そこで、上記制御装置では、エンジン回転数と吸入空気量とを含むエンジン条件に基づいて、粒子状物質の付着量を推定するようにしてもよい。
このようにすれば、PMの付着量に影響を及ぼすエンジン条件に基づいて、排気センサへのPMの付着量を推定することから、その推定精度を向上させることができる。したがって、排気センサの応答性が急激に悪化するのを抑えることができるとともに、無駄なPM除去制御の実行を抑えることができる。
また、PM除去制御として例えば吸入空気量を増大させて排気流速を高めることにより、排気センサに付着したPMを吹き飛ばす場合には、PM除去制御中は通常運転時とは異なった制御になるため、車両走行中にPM除去制御を実行すると、ドライバビリティ等を損なうおそれがある。一方、車両走行中にPM除去制御を一切行わないようにすると、排気センサの応答性が急激に悪化し、PM除去制御によって応答性を回復するのに要する期間が長期化するおそれがある。
そこで、上記制御装置では、推定された付着量が所定付着量以上で、且つ、PM除去制御を実行してもエンジン運転状態に及ぼす影響が小さい場合に、PM除去制御を開始するようにしている
このようにすれば、車両走行中であっても、エンジン運転状態に及ぼす影響が小さいと判定されたときに、PM除去制御が開始されることから、ドライバビリティ等を損なうことなく、排気センサの応答性が急激に悪化するのを抑えることができる。
以上、説明したように本発明に係るエンジンの制御装置によれば、粒子状物質の付着によって排気センサの応答性が急激に悪化するのを抑えて、排気センサの信頼性を向上させることができる。
本発明の制御装置が適用されるエンジンを模式的に示す図である。 制御系の概略構成を示すブロック図である。 A/Fセンサの一例を示す図であり、同図(a)は斜視図であり、同図(b)はセンサ部分の断面図である。 1時間でカバーに付着するPMの量を算出するために用いるマップの一例を示す図である。 1分間でカバーから除去されるPMの量を算出するために用いるマップの一例を示す図である。 A/Fセンサの応答性劣化抑制制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、自動車用の直噴型4気筒ガソリンエンジンに本発明を適用している。
−エンジン−
図1は、本発明の制御装置が適用されるエンジン1の概略構成を示す図である。なお、図1にはエンジン1の1気筒の構成のみを示している。図1に示すように、エンジン1の各気筒を構成するシリンダブロック10内には上下方向に往復動するピストン12が設けられている。ピストン12はコネクティングロッド12aを介してクランクシャフト13に連結されており、ピストン12の往復運動がコネクティングロッド12aによってクランクシャフト13の回転へと変換される。
クランクシャフト13にはシグナルロータ17が取り付けられている。シグナルロータ17の外周面には複数の突起(歯)17a,17a・・・が等角度ごとに設けられている。シグナルロータ17の側方近傍にはクランクポジションセンサ116が配置されている。クランクポジションセンサ116は、例えば電磁ピックアップであって、クランクシャフト13が回転する際にシグナルロータ17の突起17aに対応するパルス状の信号(出力パルス)を発生する。
エンジン1のシリンダブロック10には冷却水温(エンジン水温)thwを検出する水温センサ110が配置されている。また、シリンダブロック10の上端にはシリンダヘッド11が設けられており、このシリンダヘッド11とピストン12との間に燃焼室18が形成されている。
エンジン1の燃焼室18には吸気通路25と排気通路26とが接続されている。吸気通路25には、エアクリーナ90、熱線式のエアフロメータ111、吸気温センサ112(エアフロメータ111に内蔵)、および、エンジン1の吸入空気量Gaを調整するための電子制御式のスロットルバルブ19などが配置されている。スロットルバルブ19はスロットルモータ9によって駆動される。スロットルバルブ19の開度はスロットルポジションセンサ115によって検出される。
エンジン1の排気通路26には、A/Fセンサ(排気センサ)113、排気温センサ117、排気ガス中に含まれる三元成分(NOx、HC、CO)を浄化可能な三元触媒91、および、パティキュレートフィルタ(以下、PMフィルタという)80などが配置されている。A/Fセンサ113は、三元触媒91よりも上流側の排気通路26を流れる排気ガスの空燃比を検出する。排気温センサ117は、三元触媒91よりも上流側の排気通路26を流れる排気ガスの温度Tgを検出する。PMフィルタ80は、三元触媒91よりも下流側の排気通路26に配置されていて、排気ガス中に含まれる粒子状物質であるパティキュレートマター(以下、PMという)を捕集して除去する。
吸気通路25と燃焼室18との間には吸気バルブ12bが設けられており、この吸気バルブ12bを開閉駆動することにより、吸気通路25と燃焼室18とが連通または遮断される。また、排気通路26と燃焼室18との間には排気バルブ12cが設けられており、この排気バルブ12cを開閉駆動することにより、排気通路26と燃焼室18とが連通または遮断される。
エンジン1のシリンダヘッド11には、燃焼室18内に燃料を直接噴射するインジェクタ7と点火プラグ27とが気筒ごとに配置されている。各インジェクタ7には、燃料供給装置(図示せず)によって高圧燃料が供給され、かかる燃料を各インジェクタ7から燃焼室18内に直接噴射することにより、燃焼室18内で空気と燃料とが混合された混合気が形成される。そうして、混合気が点火プラグ27にて点火されて燃焼室18内で燃焼することによりピストン12が往復運動してクランクシャフト13が回転する。以上のエンジン1の運転状態は、ECU(制御装置)100によって制御される。なお、点火プラグ27の点火タイミングはイグナイタ8によって調整される。
−ECU−
図2は、エンジン1における制御系の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、ECU100は、CPU101、ROM102、RAM103およびバックアップRAM104などを備えている。ROM102には、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPU101は、ROM102に記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。また、RAM103はCPU101での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM104はエンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。これらROM102、CPU101、RAM103およびバックアップRAM104は、バス107を介して互いに接続されるとともに、入力インターフェース105および出力インターフェース106と接続されている。
入力インターフェース105には、水温センサ110、吸入空気量Gaを計測するエアフロメータ111、吸入空気温度を計測する吸気温センサ112、A/Fセンサ113、アクセル開度を検出するアクセルポジションセンサ114、スロットルポジションセンサ115、クランクシャフト13の回転位置を検出するクランクポジションセンサ116、排気温センサ117、外気温を検出する外気温センサ118、エンジン1のオイルの温度を検出する油温センサ119などの各種センサが接続されている。
出力インターフェース106には、インジェクタ7、点火プラグ27のイグナイタ8、スロットルバルブ19のスロットルモータ9などが接続されている。そして、ECU100は、各種センサの検出信号に基づいて、インジェクタ7の燃料噴射制御、点火プラグ27の点火時期制御、および、スロットルバルブ19の開度制御などを含むエンジン1の各種制御を実行する。
さらに、ECU100は、PMの付着によってA/Fセンサ113の応答性が急激に悪化するのを抑えるべく、下記の応答性劣化抑制制御を実行する。
−A/Fセンサの応答性劣化抑制制御−
A/Fセンサ113は、上述の如く、排気通路26における三元触媒91よりも上流側に設けられている。このA/Fセンサ113は、限界電流式のセンサであり、図3(b)に示すように、センサ素子30と、ヒータ31と、これらセンサ素子30およびヒータ31を覆う有底円筒状のカバー32と、を備えている。
センサ素子30は、例えば、ジルコニア等の酸素イオン導電性固体電解質よりなる。ヒータ31は、ECU100によって制御される電気回路(図示せず)から電力の供給を受けることにより、センサ素子30を所定の活性温度に加熱するものである。A/Fセンサ113は、ヒータ31の加熱によってセンサ素子30が所定の活性温度に達することで、排気ガスの空燃比を検出するセンサ機能を発揮する。カバー32は、排気通路26で生成される凝縮水または結露水によってセンサ素子30が被水することを抑制するためのものである。図3(a)に示すように、このカバー32の周壁部および底壁部には複数のガス導入孔33が貫通形成されており、このガス導入孔33を通じて排気ガスがカバー32内に自由に出入りするようになっている。
A/Fセンサ113は、エンジン1の燃焼室18から排出された排気ガスがガス導入孔33を通ってカバー32内に入ると、排気ガスの空燃比に対してほぼリニアな出力を発する。そうして、ECU100は、A/Fセンサ113の出力に基づいて、三元触媒91に流入する排気ガスの空燃比が制御目標空燃比と一致するように燃料噴射量の制御を行う。
もっとも、このように構成されたA/Fセンサ113では、排気ガス中に含まれるパティキュレートマター(Paticulate Matter。以下、PMともいう)が、カバー32に付着してガス導入孔33に堆積すると、排気ガスがカバー32内に流入し難くなり、その応答性が低下することがある。
ここで、ポスト噴射等によって排気通路26に添加した燃料の酸化反応熱で排気ガス温度を上昇させてPMを燃焼(酸化)させることにより、PMフィルタ80の目詰まりを解消するフィルタ再生を利用して、カバー32に付着したPMを燃焼除去することが考えられる。しかし、低負荷走行の繰り返しや噴射系の異常等によりPMが所定量以上に排出されると、フィルタ再生のみでは、カバー32に付着したPMを十分に除去できないことがあるし、また、フィルタ再生の頻度は少ないので、カバー32からのPMの除去が必要であるにも拘わらず、フィルタ再生が行われないおそれがある。
また、A/Fセンサ113の応答性が低下したことを検出した場合に、フィルタ再生等の回復処理を行うことも考えられるが、A/Fセンサ113の応答性を診断してから回復処理を行うやり方には、以下のような問題がある。すなわち、A/Fセンサ113は、カバー32にPMが付着することを予め想定して、一定量のPMがガス導入孔33に堆積しても、A/Fセンサ113の応答性が悪化しないように設計されることが多い。また、実機にてA/Fセンサ113の応答性を測定する場合には、応答性が所定の閾値以上に悪化しないと、応答性が悪化したと判定するのは困難である。そのため、応答性が悪化したと判定されたときには、既にかなりの量のPMがガス導入孔33に堆積していることから、A/Fセンサ113の応答性は一旦悪化すると急激に悪化してしまう傾向にある。それ故、A/Fセンサ113の応答性を診断してから回復処理を行うやり方では、判定後の僅かな時間でA/Fセンサ113の応答性が急激に悪化し、回復処理が間に合わずエミッションが増加するおそれがある。
そこで、ECU100は、カバー32へのPMの付着量を推定し、当該推定されたPM付着量が所定付着量α以上の場合に、カバー32に付着したPMを除去するPM除去制御を開始するように構成されている。
なお、「所定付着量α」とは、PMがカバー32に付着しても、A/Fセンサ113の応答性が悪化するおそれがないような付着量の範囲で設定される値である。また、本実施形態におけるPM除去制御は、吸入空気量Gaを増大させて排気流速を高めることにより、カバー32に付着したPMを吹き飛ばすことを主としつつ、例えばポスト噴射等によって排気ガス温度Tgを上昇させてPMを燃焼除去することを併せて行う制御である。
ところで、カバー32へのPMの付着量は、例えば、排気ガス温度Tgとカバー32の温度との差が大きい場合(例えば、ヒータ31への通電がなされておらず且つPM排出量が多いエンジン始動時)には増大する一方、排気流速が高いとPMが吹き飛ばされるので、吸入空気量Gaが多い場合には減少する。それ故、エンジン1からのPM排出量とほぼ等しいPMフィルタ80へのPMの堆積量とは異なり、排気センサへのPMの付着量を、エンジン1からのPM排出量だけで予測することは困難である。
そこで、ECU100は、カバー32へのPMの付着量を、エンジン条件に基づいて推定するように構成されている。より詳しくは、ECU100は、例えば(1)エンジンの種類、(2)運転条件、(3)エンジン水温thw、(4)排気ガス温度Tg、(5)排気流速(吸入空気量Ga)、(6)空燃比、(7)A/Fセンサ113の温度Tc等のうちの1または複数のパラメータに基づいて、所定時間tでカバー32に付着するPM付着量ΔCを算出するように構成されている。PM付着量ΔCを算出するためのパラメータとして、これら(1)〜(7)を採用する理由は以下の通りである。
(1)エンジンの種類
エンジンの種類とは、例えば、直噴型ガソリンエンジンかポート噴射型ガソリンエンジンかといった種別である。ポート噴射型よりも直噴型の方が、空気と燃料との混合が不均一であるため、酸素が不足する部分で不完全燃焼が起こり易く、PMがカバー32へ付着し易いからである。
(2)運転条件
運転条件とは、例えば、エンジン回転数ne(rpm)や負荷率(%)である。低負荷低回転では不完全燃焼を起こし易くPMがカバー32へ付着し易い一方、高負荷高回転ではPMがカバー32へ付着し難いからである。なお、エンジン回転数neは、クランクポジションセンサ116からの信号に基づいてECU100によって算出される。また、負荷率は、最大機関負荷に対する現在の負荷の割合を示すものであり、例えば、吸入空気量Gaとエンジン回転数neとをパラメータとするマップから求められる。
(3)エンジン水温
エンジン1の温度(エンジン水温thw)が低い場合には、インジェクタ7から噴射された燃料の一部が液滴のまま気筒内の内壁などに付着し、この付着して気化しない燃料が不完全燃焼を起こし、その結果として排気中のPMが増加し、PMがカバー32へ付着し易くなるからである。なお、水温センサ110によって検出されるエンジン水温thwの代わりに、油温センサ119によって検出されるオイルの温度(油温)thoを採用してもよい。
(4)排気ガス温度
排気ガス温度Tgが高ければ、カバー32に付着したPMが燃焼除去され易いからである。なお、排気ガス温度Tgは、排気温センサ117によって検出される。
(5)排気流速(吸入空気量)
排気流速が高ければ(吸入空気量Gaが多ければ)、カバー32に付着したPMが吹き飛ばされ易いからである。なお、吸入空気量Gaは、エアフロメータ111によって検出される。
(6)空燃比(A/F)
空燃比がリーンの場合には、PM中の有機成分が燃焼し易くなるとともに、リーンバーンは空気が過多になるため燃焼温度が高くなるので、PMの燃焼除去が加わることによってカバー32に付着したPMがより一層排気流によって吹き飛ばされ易くなるからである。
(7)A/Fセンサ(カバーの温度)
カバー32の温度Tcが低ければ、PMがカバー32に付着し易い一方、カバー32の温度Tcが高ければ、PMがカバー32に付着し難いからである。なお、カバー32の温度Tcは、ヒータ31への通電の有無を含む運転条件や、吸入空気量Gaや、外気温センサ118によって検出される外気温等に基づいて算出される。
そうして、カバー32に付着するPMの量は、エンジンの種類、運転条件、油水温等により変わるので、ECU100は、上記パラメータのうちの1または複数のパラメータに基づき、エンジン毎に予め用意されたマップや実験式等を用いて、所定時間tにカバー32に付着するPMの量を算出する。本実施形態では、図4に一例を示すように、エンジン回転数neと負荷率とに基づいて1時間でカバー32に付着するPMの量を算出することが可能なマップがROM102に記憶されている。なお、図4に示すマップは、噴射型ガソリンエンジンで、且つエンジン水温thw=40℃で、且つA/F=14.0の場合を示している。
また、カバー32から除去できるPMの量は、排気ガス温度Tg、排気流速、空燃比、カバー32の温度Tcにより変わるので、ECU100は、上記パラメータのうちの1または複数のパラメータに基づき、エンジン毎に予め用意されたマップや実験式等を用いて、所定時間tにカバー32から除去できるPMの量を算出する。本実施形態では、図5に一例を示すように、エンジン回転数neと負荷率とに基づいて1分間でカバー32から除去できるPMの量を算出することが可能なマップがROM102に記憶されている。なお、図5に示すマップは、噴射型ガソリンエンジンで、且つエンジン水温thw=80℃で、且つA/F=15.0の場合を示している。
そうして、ECU100は、所定時間tにカバー32に付着するPMの量から、所定時間tにカバー32から除去できるPMの量を減算して、所定時間tでカバー32に付着するPM付着量ΔCを算出し、このPM付着量ΔCを既に算出(推定)しているPM付着総量Cに加えることで、所定時間t毎にPM付着総量Cを更新する。例えば、所定時間tの単位を秒(s)として、図4に例示されるマップと同様のマップからX(mg/hour)が取得され、図5に例示されるマップと同様のマップからY(mg/min)が取得された場合には、PM付着量ΔC(mg)=t×(X/3600−Y/60)となる。
このように、本実施形態では、エンジン回転数neおよび負荷率に基づいてPM付着総量Cを推定することから、その推定精度を向上させることができるとともに、応答性が悪化する前に余裕をもってPMの除去を開始することから、A/Fセンサ113の応答性が急激に悪化するのを抑えることができる。
以上ようにして推定されたPM付着総量Cが所定付着量α以上の場合には、ECU100はPM除去制御を開始するのであるが、吸入空気量Gaを増大させてPMを吹き飛ばすことを主とするPM除去制御中は通常運転時とは異なった制御になる。このため、車両走行中にPM除去制御を実行すると、ドライバビリティ等を損なうおそれがある。一方、車両走行中にPM除去制御を一切行わないようにすると、A/Fセンサ113の応答性が急激に悪化し、エミッションが増加したり、応答性を回復するのに要する期間が長期化したりするおそれがある。
そこで、ECU100は、推定されたPM付着総量Cが所定付着量α以上で、且つ、PM除去制御を実行してもエンジン運転状態に及ぼす影響が小さい場合に、PM除去制御を開始するように構成されている。ECU100は、例えば、吸入空気量Gaを増大させてもエンジン運転状態に及ぼす影響が小さい高速運転時やフューエルカット時にPM除去制御を開始する一方、エンジン回転数neが急激に上がった状態での発進を防止すべく、アイドル運転時にはPM除去制御の開始を制限する。なお、どのような場合にPM除去制御を開始するかは、ROM102に記憶されているマップや実験式等に基づいて決定される。
このように、本実施形態では、車両走行中であっても、PM除去制御を実行してもエンジン運転状態に及ぼす影響が小さいと判定されたときに、PM除去制御が開始されることから、ドライバビリティ等を損なうことなく、A/Fセンサ113の応答性が急激に悪化するのを抑えることができる。
−応答性劣化抑制ルーチン−
次いで、本実施形態に係るA/Fセンサ113の応答性劣化抑制制御の一例を、図6のフローチャートを参照して説明する。なお、PM除去制御フラグF1は、PM除去制御開始判定サブルーチンに進むか否かをECU100が判定するためのフラグであり、また、PM除去制御開始フラグF2は、PM除去制御を開始するか否かをECU100が判定するためのフラグである。これらPM除去制御フラグF1およびPM除去制御開始フラグF2は、共に0か1の値をとり、1のときに肯定判定となり、0のときに否定判定となる。
先ず、ステップS1でエンジン1が始動すると、次のステップS2において、ECU100が、前回のエンジン停止時にバックアップRAM104に記憶されたPM付着総量CおよびPM除去制御フラグF1を始動時データとして取得する。
次のステップS3では、ECU100が、PM除去制御フラグF1が0であるか否かを判定する。このステップS3の判定がNOの場合、すなわち、PM除去制御フラグF1=1でありPM除去制御が必要な場合には、ステップS9のPM除去制御開始判定サブルーチンに進む。一方、このステップS3の判定がYESの場合、すなわち、PM除去制御フラグF1=0でありPM除去制御が未だ不要な場合には、ステップS4に進む。
次のステップS4では、ECU100が、エンジン回転数ne、エンジン水温thw、吸入空気量Ga等のエンジン条件データを取得する。
次のステップS5では、ECU100が、ステップS4で取得したデータと、ROM102に記憶された、図4および図5に例示されるマップと同様のマップに基づいて、所定時間tにカバー32に付着するPMの量とカバー32から除去できるPMの量を算出し、これらに基づいて所定時間tでカバー32に付着するPM付着量ΔCを算出する。具体的には、前回算出時から今回算出時までの時間t(秒)でカバー32に付着するPM付着量ΔCは、例えば、図4に例示されるマップと同様のマップからX(mg/時間)が取得され、図5に例示されるマップと同様のマップからY(mg/分)が取得された場合には、PM付着量ΔC(mg)=t×(X/3600−Y/60)となる。
次のステップS6では、ECU100が、前回のPM付着総量Cに、ステップS5で算出したPM付着量ΔCを加えて、現時点でのPM付着総量Cを算出する。
次のステップS7では、ECU100が、PM除去制御要否判定を行う。具体的には、ECU100は、現時点でのPM付着総量Cが所定付着量α以上であるか否かを判定する。このステップS7の判定がNOの場合、すなわち、PM付着総量Cが所定付着量α未満の場合には、ステップS4に戻り所定時間t毎にPM付着総量Cを更新しながら、ステップS7の判定を繰り返す。一方、このステップS7の判定がYESの場合には、ステップS8においてPM除去制御フラグF1を1にした後、ステップS9のPM除去制御開始判定サブルーチンに進む。
ステップS9のPM除去制御開始判定サブルーチンでは、ECU100が、ステップS4で取得したデータと、ROM102に記憶されているマップとに基づいて、PM除去制御を実行してもエンジン運転状態に及ぼす影響が小さいか否かを判定する。ECU100は、PM除去制御を実行してもエンジン運転状態に及ぼす影響が小さい場合には、PM除去制御開始フラグF2を1にする一方、現時点でPM除去制御を実行するとドライバビリティ等を損なうおそれがある場合には、PM除去制御開始フラグF2を0にする。
次のステップS10では、ECU100が、PM除去制御開始判定を行う。具体的には、ECU100は、PM除去制御開始フラグF2が1であるか否かを判定する。このステップS10の判定がNOの場合、すなわち、PM除去制御開始フラグF2が0の場合には、ステップS9に戻り、PM除去制御開始フラグF2が1になるまでステップS10の判定を繰り返す。なお、このステップS10の判定を繰り返している間に、PM付着総量Cが所定付着量αを下回る場合も想定されることから、ステップS10の判定がNOの場合にはステップS4に戻るようにしてもよいし、ステップS4に戻ることなくPM除去制御の目標実行時間Ttを短縮するようにしてもよい。
一方、このステップS10の判定がYESの場合には、ステップS11に進む。ステップS11では、ECU100が、PM除去制御を開始し、スロットルモータ9を駆動することで吸入空気量Gaを増大させて排気流速を高め、カバー32に付着したPMを吹き飛ばすことを主としつつ、ポスト噴射等によって排気ガス温度Tgを上昇させてPMを燃焼除去する。なお、このPM除去制御は、当該PM除去制御を開始したときのPM付着総量Cを0にするために必要な目標実行時間Ttを算出し、原則としてかかる目標実行時間Ttが経過するまで実行される。
次のステップS12では、ECU100が、目標実行時間Ttが経過してPM除去制御が正常に終了したか否かを判定する。このステップS12の判定がYESの場合には、ステップS13に進み、PM付着総量C=0、PM除去制御フラグF1=0およびPM除去制御開始フラグF2=0とした後、再びステップS4に戻り、応答性劣化抑制制御を継続する。
一方、このステップS12の判定がNOの場合、すなわち、目標実行時間Ttが経過する前に、エンジン運転状態の変更やエンジン停止が生じたことでPM除去制御が中止された場合には、ステップS14においてPM除去制御開始フラグF2を0にした後、ステップS15に進む。
次のステップS15では、ECU100が、エンジン1が停止したか否かを判定する。このステップS15の判定がNOの場合、すなわち、PM除去制御の中止がエンジン運転状態の変更による場合には、再びステップS9に戻る。なお、カバー32に付着したPMの大部分が除去された段階で、エンジン運転状態の変更によりPM除去制御が中止される場合も想定されることから、ステップS15の判定がNOの場合には、PM除去制御フラグF1=0にした後、ステップS4に戻るようにしてもよい。
一方、このステップS15の判定がYESの場合、すなわち、PM除去制御の中止がエンジン停止による場合には、ステップS16において、PM付着総量CおよびPM除去制御フラグF1をバックアップRAMに記憶させ、その後ENDする。
なお、図示省略しているが、ステップS15以外のステップにおいても、エンジン1が停止した場合には、その時点におけるPM付着総量CおよびPM除去制御フラグF1をバックアップRAMに記憶させた後ENDする。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神または主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、本発明を直噴型ガソリンエンジンに適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、ポート噴射型ガソリンエンジンや、ポートインジェクタと筒内インジェクタとを備えたデュアルインジェクタシステムを採用しているエンジンや、ディーゼルエンジンに本発明を適用してもよい。
なお、デュアルインジェクタシステムを採用しているエンジンに本発明を適用する場合には、PM付着量ΔCを算出するためのパラメータとして筒内噴射率を採用してもよい。また、ディーゼルエンジンに本発明を適用する場合には、PM除去制御は、排気ガス温度Tgを上昇させてPMを燃焼除去することを主とする。
また、上記実施形態では、本発明をA/Fセンサ113に適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、O2センサに本発明を適用してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、PMの付着によって排気センサの応答性が急激に悪化するのを抑えて、排気センサの信頼性を向上させることができるので、排気センサを備えたエンジンを制御するエンジン制御装置に適用して極めて有益である。
1 エンジン
26 排気通路
100 ECU(制御装置)
113 A/Fセンサ(排気センサ)

Claims (1)

  1. 排気通路中の排気成分を検出する排気センサを備えたエンジンの制御装置であって、
    上記排気センサへの粒子状物質の付着量を推定し、当該推定された付着量が所定付着量以上で、且つ、吸入空気量を増大させてもエンジン運転状態に及ぼす影響が小さい場合に、上記排気センサに付着した粒子状物質を、吸入空気量を増大させて排気流速を高めて吹き飛ばすとともに、排気ガス温度を上昇させて燃焼除去するPM除去制御を開始することを特徴とするエンジンの制御装置。
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