JP6253355B2 - 内視鏡装置、内視鏡装置の制御方法 - Google Patents

内視鏡装置、内視鏡装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、被検体内に挿入される挿入部に湾曲部が設けられた内視鏡装置、内視鏡装置の制御方法に関する。
近年、被検体内に挿入される内視鏡を具備する内視鏡装置は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を被検体となる体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて内視鏡が具備する処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。
また、工業用分野において用いられる内視鏡は、内視鏡の細長い挿入部をジェットエンジン内や、工場の配管等の被検体内に挿入することによって、被検体内の被検部位の傷及び腐蝕等の観察や各種処置等の検査を行うことができる。
また、内視鏡の挿入部に、例えば複数方向に湾曲自在な湾曲部が設けられた構成が周知である。湾曲部は、管路内の屈曲部における挿入部の進行性を向上させる他、挿入部において、湾曲部よりも挿入方向の先端側(以下、単に先端側と称す)に位置する先端部に設けられた観察光学系の観察方向を可変させる。
通常、内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部は、複数の湾曲駒が挿入部の挿入方向に沿って連結されることによって、例えば上下の2方向または上下左右の4方向に湾曲自在となるよう構成されている。
このような構成を有する湾曲部においては、例えば複数の湾曲駒の内、最も先端側に位置する湾曲駒に対し挿入方向の先端(以下、単に先端と称す)が固定された挿入部内に挿通された2本または4本のワイヤのいずれかが操作部から牽引操作されることにより、上下または左右、あるいは上下左右のいずれかの方向に湾曲自在となっている。
尚、ワイヤの牽引操作を、操作部内に設けられた電動牽引装置を用いて行う内視鏡装置の構成も周知である。
ここで、電動にてワイヤの牽引操作を行う場合、電動牽引装置を用いてワイヤを牽引し続けてしまうと、湾曲部が設定された最大湾曲角度以上湾曲してしまい湾曲部が破損してしまうといった問題があった。
このような問題に鑑み、特許文献1には、操作部内に、ワイヤの挿入方向の基端側(以下、単に基端側と称す)が巻回されるとともにモータにより回動されるドラムが設けられ、モータの一方向への回転に伴うドラムの一方向への回転によりワイヤを電動にて牽引する構成において、モータの回転角度から湾曲部の湾曲角度を推定することにより、モータへの通電量、即ちドラムを用いたワイヤの牽引量を調整することによって湾曲部が最大湾曲角度以上に湾曲してしまうことを防ぐ構成が開示されている。
また、特許文献2には、操作部内に、ワイヤの基端側が巻回されるとともにモータにより回動されるプーリが設けられ、モータの一方向への回転に伴うプーリの一方向への回転によりワイヤを電動にて牽引する構成において、挿入部内にワイヤの変位量を検出するセンサコイルが設けられともに、操作部内にモータの回転角度を検出するエンコーダが設けられ、センサコイルの出力とエンコーダの出力とからワイヤの牽引量を算出し、湾曲部の湾曲角度を検出する構成が開示されている。
特開2013−126506号公報 特開2000−126120号公報
ところで、挿入部内に挿通されているワイヤは、挿入部が屈曲していたり巻回していたりすると、牽引の際のワイヤの摺動性が低下してしまうことからワイヤの牽引力量が増加してしまうため、繰り返し使用しているとワイヤが伸びてしまう等、劣化してしまう。また、ワイヤは経年劣化によっても劣化してしまう。
ここで、特許文献1に開示された構成においては、モータの回転角度のみから湾曲部の湾曲角度を推定する構成のため、ワイヤが伸びている場合やワイヤの摺動性の悪い挿入部が屈曲等している場合は、ワイヤが伸びていない場合と同じモータの回転角度にてドラムを介してワイヤを牽引しても同じワイヤの牽引量とならない。
よって、例えば湾曲部が最大湾曲角度にて湾曲するモータの回転角度までモータを一方向に回転させても、ワイヤが伸びていると湾曲部が最大湾曲角度以下の角度までしか湾曲できない、所謂アングルダウンが発生し、湾曲部の最大湾曲角度までの湾曲を実現できないばかりか操作者が湾曲部の最大湾曲角度を認識し難いといった問題があった。即ち、ワイヤの劣化や挿入部の形状に係わらず、常時同じ湾曲角度にて湾曲部を湾曲させることができないといった問題があった。
また、特許文献2に開示された構成では、センサコイルを用いてワイヤの変位量を検出する構成のため、ワイヤが伸びてしまったり挿入部が屈曲等されてしまったりしても検出したワイヤの変位量からワイヤの牽引量を検出できることから、ワイヤの牽引量を調整すれば、湾曲部を所望の湾曲角度まで湾曲させることができる。
しかしながら、センサコイルは、挿入部の可撓管部の先端側の内部においてワイヤの外周に被覆されたコイルパイプの中途位置に、ワイヤの変位量を検出するため設定長さ介装されたパイプの外周に巻回されて配置されているため、可撓管部先端側の内部の構成が複雑になってしまうばかりか、センサコイルが設けられている挿入部の部位が大径化してしまう。
また、湾曲部の湾曲角度の検出に、センサコイルを用いたワイヤの変位量の検出と、エンコーダを用いたモータの回転角度の検出とを行わなければならないため、湾曲部の湾曲角度の検出制御が複雑になってしまうといった問題もある。
さらには、湾曲部の湾曲角度を検出する構成は有しているが、湾曲部が最大湾曲角度以上湾曲してしまうことを防ぐ構成は何等有していないことから、最大湾曲角度を検出した後、操作者がワイヤの牽引操作の停止操作を行わなければならず大変煩雑であった。
本発明は、上記問題点及び事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成にて、湾曲部を最大湾曲角度まで湾曲させることができるとともに、最大湾曲角度以上、湾曲してしまうことを自動的に防ぐことができる構成を具備する内視鏡装置、内視鏡装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様における内視鏡装置は、被検体内に挿入される挿入部に湾曲部が設けられた内視鏡であって、前記挿入部内に挿通された、電動牽引部材を用いた牽引に伴い前記湾曲部を湾曲させるワイヤと、前記挿入部内に設けられた、通電装置から電圧が印加される通電部材と、前記挿入部内に設けられた、前記電動牽引部材を用いた前記ワイヤの牽引に伴い前記湾曲部が最大湾曲角度まで湾曲した際、前記通電部材に接触されるとともに電気的に接続される接触部材と、前記湾曲部が前記最大湾曲角度まで湾曲した際、前記接触部材が前記通電部材に接触されて電気的に接続されることによって生じる電圧変化を検出し、前記電動牽引部材を用いた前記ワイヤの牽引停止を指示する制御部と、を具備している。
また、本発明の一態様における内視鏡装置の制御方法は、被検体内に挿入される挿入部に湾曲部が設けられた内視鏡の制御方法であって、制御部は、前記挿入部内に設けられた通電部材に、通電装置を介して電圧を印加する手順と、前記挿入部内に挿通されたワイヤを、電動牽引部材を介して牽引することにより、前記湾曲部を湾曲させる手順と、前記挿入部内に設けられた接触部材が前記通電部材に接触されて電気的に接続されることによって生じる電圧変化を検出することによって、前記湾曲部が前記最大湾曲角度まで湾曲したことを検出し、前記電動牽引部材を用いた前記ワイヤの牽引停止を指示する手順と、を具備している。
本発明によれば、簡単な構成にて、湾曲部を最大湾曲角度まで湾曲させることができるとともに、最大湾曲角度以上、湾曲してしまうことを自動的に防ぐことができる構成を具備する内視鏡装置、内視鏡装置の制御方法を提供することができる。
第1実施の形態の内視鏡装置の斜視図 図1の内視鏡装置の内視鏡において、湾曲部を湾曲させる構成を概略的に示す図 図2中のIII線で囲った第1〜第3の湾曲駒を、各ワイヤや各モータ、制御部、通電装置、検出器とともに概略的に示す図 図2の湾曲部が上方向に最大湾曲角度まで湾曲された際の図3の第1〜第3の湾曲駒の状態を、各ワイヤや各モータ、制御部、通電装置、検出器とともに概略的に示す図 第2実施の形態の内視鏡装置における内視鏡の挿入部内に挿通されたワイヤの一部を、湾曲駒の一部と、各モータ、制御部、通電装置、検出器とともに概略的に示す図 図5の内視鏡の挿入部の湾曲部が上方向に最大湾曲角度まで湾曲された際の図5のワイヤの移動状態を湾曲駒の一部と、各モータ、制御部、通電装置、検出器とともに概略的に示す図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本実施の形態の内視鏡装置の斜視図である。
図1に示すように、内視鏡装置100は、内視鏡1と、該内視鏡1に接続された装置本体50とにより主要部が構成されている。
内視鏡1は、細長で可撓性を有する挿入部10と、該挿入部10の挿入方向Sの基端(以下、単に基端と称す)に接続された、把持部15hを有する操作部15と、該操作部15の把持部15hから延出されたユニバーサルコード17とを具備して主要部が構成されている。
挿入部10に、該挿入部10の先端側から順に、内部に図示しない撮像ユニット等が設けられた先端部11と、操作部15に設けられたジョイスティック15jの操作により、例えば上下左右の4方向に湾曲自在な湾曲部12と、可撓性部材にて形成された長尺な可撓管部13とが連設されており、可撓管部13の基端が操作部15に接続されている。
尚、操作部15には、ジョイスティック15jの他、先端部11内に設けられた上述した撮像ユニットにおける撮像動作を指示する図示しない各種スイッチ等が設けられている。
装置本体50は、例えば箱状を有しており、例えばマグネシウムダイキャストにより構成された外装筐体50gに、内視鏡1の上述した撮像ユニットにより撮像された内視鏡画像を表示するモニタ55が、例えば外装筐体50gに対し開閉自在に固定されている。尚、モニタ55は、外装筐体50gに対し着脱自在であっても構わないし、常にモニタ面が露出された状態で固定されていても構わない。また、内視鏡1と装置本体50とが一体的に形成されていても構わない。
次に、湾曲部12を湾曲させる構成について、図2を用いて簡単に説明する。図2は、図1の内視鏡装置の内視鏡において、湾曲部を湾曲させる構成を概略的に示す図である。
図2に示すように、湾曲部12の内部には、複数の湾曲駒22(22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g、22h、22i、22j、22k、22m)が挿入方向Sに沿って連結されて設けられている。尚、図示しないが、湾曲駒22の外周には、金属から構成された図示しないブレードが被覆されているとともに、ブレードの外周には、図示しない外皮樹脂が被覆されている。
尚、本実施の形態においては、湾曲駒22は、12個から構成されている場合を例に挙げて示しているが、湾曲駒22は、3個以上であれば、何個から構成されていても構わない。
湾曲駒22bと湾曲駒22c、湾曲駒22dと湾曲駒22e、湾曲駒22fと湾曲駒22g、湾曲駒22hと湾曲駒22i、湾曲駒22jと湾曲駒22kとは、後述するワイヤ30r、30l(ワイヤ30rは不図示)により、一方向である左右方向に湾曲自在となるよう連結されている。
尚、湾曲部12の左右方向の最大湾曲角度は、湾曲部12が左右方向に湾曲された際、湾曲駒22bの肩部と湾曲駒22cの肩部、湾曲駒22dの肩部と湾曲駒22eの肩部、湾曲駒22fの肩部と湾曲駒22gの肩部、湾曲駒22hの肩部と湾曲駒22iの肩部、湾曲駒22jの後述する肩部22jc(図3参照)と湾曲駒22kの後述する肩部22kc(図3参照)とが接触することに加え、湾曲駒22の個数を調整したり、上述した左右方向に湾曲する各湾曲駒の肩部間の距離を調整したり、ブレードや外皮樹脂の硬さや張力を調整したりして規定される。
また、湾曲駒22aと湾曲駒22b、湾曲駒22cと湾曲駒22d、湾曲駒22eと湾曲駒22f、湾曲駒22gと湾曲駒22h、湾曲駒22iと湾曲駒22j、湾曲駒22kと湾曲駒22mとは、後述するワイヤ30u、30dにより、一方向とは異なる他方向である上下方向に湾曲自在となるよう連結されている。
尚、湾曲部12の上下方向の最大湾曲角度は、湾曲部12が上下方向に湾曲された際、湾曲駒22aの肩部と湾曲駒22bの肩部、湾曲駒22cの肩部と湾曲駒22dの肩部、湾曲駒22eの肩部と湾曲駒22fの肩部、湾曲駒22gの肩部と湾曲駒22hの肩部、湾曲駒22iの肩部と湾曲駒22jの肩部、湾曲駒22kの後述する肩部22ks(図3参照)と湾曲駒22mの後述する肩部22ms(図3参照)とが接触することに加え、湾曲駒22の個数を調整したり、上述した上下方向に湾曲する各湾曲駒の肩部間の距離を調整したり、ブレードや外皮樹脂の硬さや張力を調整したりして規定される。
即ち、湾曲部12は、複数の湾曲駒22が挿入方向Sに沿って上述したように連結されることにより、最大湾曲角度まで上下左右の4方向に湾曲自在となっている。尚、湾曲部12は、上下または左右の2方向のみに湾曲自在となるよう、複数の湾曲駒22が挿入方向Sに沿って連結されていても構わない。
また、挿入部10及び操作部15内には、湾曲部12を牽引に伴い上下左右の4方向に湾曲操作するための、金属等の通電材料から構成された4本のワイヤ30u、30d、30r、30l(ワイヤ30rは不図示)が、互いに挿入部10の周方向に略90°ずれて挿通されている。
ワイヤ30u、30d、30r、30lは、湾曲部12内においては、各湾曲駒22に設けられた図示しないワイヤガイドによって挿入方向Sの前後に移動自在に支持されており、可撓管部13内においては、ワイヤ30u、30d、30r、30lの外周に被覆されたガイドシース31u、31d、31r、31d(ガイドシース31rは不図示)によって、挿入方向Sの前後に移動自在に支持されている。
尚、ガイドシース31u、31d、31r、31dは、各先端及び各基端が可撓管部13の先端及び基端に固定されていることにより、ワイヤ30u、30d、30r、30lのいずれかの牽引に伴って湾曲部12を湾曲させる際、可撓管部13までもが湾曲してしまうことを防ぐ機能も有している。
また、各ワイヤ30u、30d、30r、30lの先端は、複数の湾曲駒22の内、最も先端側に位置する湾曲駒22aにそれぞれ接続されており、ワイヤ30r、30lの基端側は、操作部15内に設けられた電動牽引部材であるプーリ32に巻回され、ワイヤ30u、30dの基端側は、操作部15内に設けられた電動牽引部材であるプーリ33に巻回されている。
プーリ32は、ジョイスティック15jの左右いずれかの傾倒に伴い、操作部15内に設けられた制御部60の駆動制御に伴い電動牽引部材であるモータ38の回動に伴って回動自在となっており、プーリ33は、ジョイスティック15jの上下いずれかの傾倒に伴い、制御部60の駆動制御に伴い電動牽引部材であるモータ39の回動に伴って回動自在となっている。
よって、一方、ジョイスティック15jが左右いずれかに傾倒された際は、制御部60の駆動制御に伴い、モータ38が時計周りまたは反時計周りに回転され、プーリ32が時計周りまたは反時計周りに回転されることにより、ワイヤ30r、30lのいずれかが牽引されることから、湾曲部12は、最大湾曲角度まで左右いずれかの方向に湾曲する。
他方、ジョイスティック15jが上下いずれかに傾倒された際は、制御部60の駆動制御に伴い、モータ39が時計周りまたは反時計周りに回転され、プーリ33が時計周りまたは反時計周りに回転されることにより、ワイヤ30u、30dのいずれかが牽引されることから、湾曲部12は、最大湾曲角度まで上下いずれかの方向に湾曲する。
尚、モータ38によるプーリ32の回転及びモータ39によるプーリ33の回転は、ジョイスティック15jの傾倒操作が行われている間中継続されるが、制御部60によってモータ38、39の駆動停止制御がなされると停止される。
よって、各ワイヤ30u、30d、30r、30lは、電動牽引部材を用いた牽引に伴い、湾曲部12を湾曲させる機能を有している。
次に、湾曲部12が最大湾曲角度まで湾曲したことを自動的に検出し、ワイヤの牽引を停止する構成について、上述した図2と、図3、図4を用いて説明する。
図3は、図2中のIII線で囲った第1〜第3の湾曲駒を、各ワイヤや各モータ、制御部、通電装置、検出器とともに概略的に示す図、図4は、図2の湾曲部が上方向に最大湾曲角度まで湾曲された際の図3の第1〜第3の湾曲駒の状態を、各ワイヤや各モータ、制御部、通電装置、検出器とともに概略的に示す図である。
図2に示すように、複数の湾曲駒22の内、第2の湾曲駒である湾曲駒22j、第1の湾曲駒である湾曲駒22k、第3の湾曲駒である湾曲駒22mは、後述する理由により湾曲部12において最も基端側に位置している。
また、湾曲駒22j、湾曲駒22k、湾曲駒22mは、通電材料である金属等から構成されており、肩部22jc、22kc、22ks、22ms以外が、絶縁性材料がメッキや、コーティング、焼き付け等によって付着された絶縁膜によって覆われている。
尚、湾曲駒22j、22k、22mも絶縁性材料から構成し、肩部22jc、22kc、22ks、22msのみに金属コーティングが施されていても構わない。
図2に示すように、操作部15内には、通電装置61が設けられており、図3、図4に示すように、通電装置61は、挿入部10及び操作部15内に挿通されたリード線71を介して、湾曲駒22kに電気的に接続されている。
通電装置61は、制御部60の通電制御により、リード線71を介して湾曲駒22kに電圧を印加する部材である。
尚、通電装置61は、装置本体50内に設けられていても構わない。
よって、湾曲駒22kは、通電装置61によって電圧が印加される本実施の形態における通電部材を構成している。
また、上述したように、湾曲部12が、例えば図4に示すように、上方向に最大湾曲角度まで湾曲した際、図3に示すように、湾曲駒22kの2点鎖線で示す図3中上側に位置する金属からなる肩部22ksには、湾曲駒22mの2点鎖線で示す図3中上側に位置する金属からなる肩部22msが接触する。
さらに、湾曲部12が、例えば左方向に最大湾曲角度まで湾曲した際、図3に示すように、湾曲駒22kの点線で示す図3中中央に位置する金属からなる肩部22kcには、湾曲駒22jの鎖線で示す図3中中央に位置する金属からなる肩部22jcが接触する。
よって、湾曲駒22j、22mは、湾曲部12が最大湾曲角度まで湾曲された際、通電部材である湾曲駒22kに接触されるとともに電気的に接続される本実施の形態における接触部材を構成している。
また、図2に示すように、操作部15内には、検出器62が設けられており、図3、図4に示すように、検出器62は、挿入部10及び操作部15内に挿通されたリード線72、73を介して、それぞれ湾曲駒22j、22mに電気的に接続されている。尚、検出器62も装置本体50内に設けられていても構わない。
図4に示すように、操作部15内に設けられた制御部60は、湾曲部12が最大湾曲角度まで湾曲した際、湾曲駒22kに対して湾曲駒22jまたは湾曲駒22mが接触されて電気的に接続されることによって生じる電圧変化を検出し、モータ38、39、プーリ32、33を用いたワイヤ30u、30d、30r、30lのいずれかの牽引停止を指示するものである。
具体的には、制御部60は、湾曲部12が最大湾曲角度まで湾曲した際、湾曲駒22kの肩部22kcと湾曲駒22jの肩部22jcとの接触に伴う電圧変化、または湾曲駒22kの肩部22ksと湾曲駒22mの肩部22msとの接触に伴う電圧変化を検出器62を介して検出して、モータ38、39、プーリ32、33を用いたワイヤ30u、30d、30r、30lのいずれかの牽引停止を指示するものである。尚、制御部60も装置本体50内に設けられていても構わない。
また、上述したように、湾曲駒22j、22k、22mが湾曲部12において最も基端側に位置しているのは、各ワイヤ30u、30d、30r、30lの先端は、最も先端側に位置する湾曲駒22aに接続されているため、それぞれワイヤ30u、30d、30r、30lのいずれかを牽引すると湾曲部12は先端側から湾曲を始める。このことから、湾曲部12が湾曲を始めると、先端側に位置する挿入方向において隣り合う湾曲駒22の肩同士が接触し始め、湾曲部12が最大湾曲角度まで湾曲されと、最後に基端側に位置する湾曲駒22kの肩部22kcと湾曲駒22jの肩部22jcとが接触する、または湾曲駒22kの肩部22ksと湾曲駒22mの肩部22msとが接触するためである。
よって、本実施の形態においては、湾曲駒22kの肩部22kcと湾曲駒22jの肩部22jcとの接触、または湾曲駒22kの肩部22ksと湾曲駒22mの肩部22msとの接触を電圧変化により制御部60が検出することにより、制御部60は湾曲部12が最大湾曲角度に湾曲されたことを検出することができる。
このように、本実施の形態においては、湾曲部12の左右方向の最大湾曲角度は、湾曲部12が左右方向に湾曲された際、湾曲駒22bの肩部と湾曲駒22cの肩部、湾曲駒22dの肩部と湾曲駒22eの肩部、湾曲駒22fの肩部と湾曲駒22gの肩部、湾曲駒22hの肩部と湾曲駒22iの肩部、湾曲駒22jの肩部22jcと湾曲駒22kの肩部22kcとが接触することによって規定されると示した。
また、湾曲部12の上下方向の最大湾曲角度は、湾曲部12が上下方向に湾曲された際、湾曲駒22aの肩部と湾曲駒22bの肩部、湾曲駒22cの肩部と湾曲駒22dの肩部、湾曲駒22eの肩部と湾曲駒22fの肩部、湾曲駒22gの肩部と湾曲駒22hの肩部、湾曲駒22iの肩部と湾曲駒22jの肩部、湾曲駒22kの後述する肩部22ksと湾曲駒22mの後述する肩部22msとが接触することによって規定されると示した。
また、肩部22jc、22kc、22ks、22msが金属から構成された湾曲駒22j、22k、22mは、複数の湾曲駒22の内、最も基端側に位置しており、通電装置61から湾曲駒22kに電圧が印加された状態で、湾曲部12が左右方向に最大湾曲角度まで湾曲されると、肩部22jcと肩部22kcとが接触して電気的に接続され、湾曲部12が上下方向に最大湾曲角度まで湾曲されると、肩部22ksと肩部22msとが接触して電気的に接続され、各接触に伴う電圧変化を制御部60が検出器62を介して検出すると、制御部60は、モータ38、39、プーリ32、33を用いたワイヤ30u、30d、30r、30lのいずれかの牽引停止を指示すると示した。
このことによれば、仮にワイヤ30u、30d、30r、30lに伸び等の劣化が発生していたり、挿入部10が屈曲または巻回された形状を有していたりしても、湾曲部12の最大湾曲角度は、各湾曲駒22の肩部同士の接触によって規定され、肩部22jcと肩部22kcとが接触または肩部22ksと肩部22msとが接触するまでは、モータ38、39を用いたプーリ32、33の回転により、ワイヤ30u、30d、30r、30lのいずれかを牽引し続けることから、制御部60によって、肩部22jcと肩部22kcとの接触または肩部22ksと肩部22msとの接触を検出した状態では、確実に湾曲部12はアングルダウンを起こすことなく最大湾曲角度まで湾曲される。
また、制御部60は、肩部22jcと肩部22kcとの接触または肩部22ksと肩部22msとの接触を検出した後、モータ38、39、プーリ32、33を用いたワイヤ30u、30d、30r、30lのいずれかの牽引停止を指示することから、湾曲部12が最大湾曲角度以上に湾曲してしまうことがない。
また、挿入部10内においては、既存の3つの湾曲駒22j、22k、22mを用いるのみの簡単な構成により、最大湾曲角度まで湾曲部12が湾曲されたことと、最大湾曲角度を検出することができることから、挿入部10を大径化することがないばかりか、挿入部10内の構造が複雑化してしまうことがない。
以上から、簡単な構成にて、湾曲部12を最大湾曲角度まで湾曲させることができるとともに、最大湾曲角度以上、湾曲してしまうことを自動的に防ぐことができる構成を具備する内視鏡装置100、内視鏡装置100の制御方法を提供することができる。
尚、以下、変形例を示す。上述した本実施の形態においては、制御部60は、肩部22jcと肩部22kcとの接触または肩部22ksと肩部22msとの接触を検出することにより、最大湾曲角度を検出すると示した。
このことを利用すれば、仮にワイヤ30u、30d、30r、30lに伸び等の劣化が発生していたり、挿入部10が屈曲または巻回された形状を有していたりしても、制御部60は、最大湾曲角度を検出したときのプーリ32、33の回転角度、またはモータ38、39の回転角度から、湾曲部12の最大湾曲角度以下の任意の湾曲角度を算出しても良い。
このことによれば、ワイヤ30u、30d、30r、30lの伸びや挿入部10の形状に限らず、制御部60は、湾曲部12の任意の湾曲角度を算出することができる。
(第2実施の形態)
図5は、本実施の形態の内視鏡装置における内視鏡の挿入部内に挿通されたワイヤの一部を、湾曲駒の一部と、各モータ、制御部、通電装置、検出器とともに概略的に示す図、図6は、図5の内視鏡の挿入部の湾曲部が上方向に最大湾曲角度まで湾曲された際の図5のワイヤの移動状態を湾曲駒の一部と、各モータ、制御部、通電装置、検出器とともに概略的に示す図である。
この第2実施の形態の内視鏡装置の構成は、上述した図1〜図4に示した第1実施の形態の内視鏡装置と比して、通電部材がガイドシースの先端に固定された接点から構成され、接触部材がワイヤを兼ねている点が異なる。よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
尚、図5、図6においては、図面を簡略化するため、ワイヤ30r、ガイドシース31rの他、図3、図4において示した湾曲部12を下方向及び左方向に牽引させるためのワイヤ30d、30lや、ガイドシース31d、31lは省略して示している。よって、ワイヤ30u、ガイドシース31uと記載しているものに関しては、ワイヤ30d、30r、30l、ガイドシース31d、31r、30lにも相当しているものとする。
図5、図6に示すように、本実施の形態においては、湾曲駒22は、湾曲駒22a〜22kから構成されている。即ち、本実施の形態においては、湾曲駒22mは設けられていない。
よって、図6に示すように、湾曲部12が最大湾曲した際、湾曲駒22kの肩部22ksは、後述する接点90に接触する。
また、本実施の形態においては、湾曲駒22kの肩部22ks、22kc、湾曲駒22jの肩部22jcは、通電材料から構成されている必要はなく、湾曲駒22j、22kは、全体が非絶縁性材料から構成されている。
また、本実施の形態においては、ガイドシース31uの先端に、接点90が固定されている。接点90には、リード線91の一端が電気的に接続されており、リード線91の他端は通電装置61に電気的に接続されている。
このことにより、接点90は、通電装置61から電圧が印加される本実施の形態における通電部材を構成している。尚、接点90は、湾曲部12内に位置していても構わない。
また、本実施の形態においては、通電材料から構成されているワイヤ30uは、外周が、例えば絶縁性のメッキが施されたり、テフロン(登録商標)系のコーティングが施されたり、絶縁剤を焼き付けたりすることにより、絶縁性材料によって覆われている。
また、ワイヤ30uは、基端は、絶縁性材料が被覆されておらず通電材料が露出しており、該基端の露出部位30uaは、リード線92を介して通電装置61に電気的に接続されている。
また、ワイヤ30uの中途位置である第1の位置及び第2の位置においても、絶縁性材料が被覆されておらず通電材料が露出しており、第1の位置に設けられた露出部位30ubと、第2の位置に設けられた露出部位30ucとは、挿入方向Sにおいて設定間隔S1離間している。
第1の露出部位30ubは、湾曲部12が非湾曲状態の際、接点90に接触するワイヤ30uの位置に形成されている。この接点90に第1の露出部位30ubが接触して電気的に接続されている状態において、接点90にリード線91を介して電圧が印加されているとともに、露出部位30uaがリード線92を介して通電装置61に電気的に接続されていることから、通電装置61とワイヤ30uとの間には、リード線91、92、接点90を介した通電のループが形成され、電圧値が検出器62を介して制御部60によって検出される。このことにより、制御部60は、湾曲部12が非湾曲状態であることを検出する。
尚、設定間隔S1は、湾曲部12が非湾曲状態から上方向に最大湾曲角度湾曲する際のワイヤ30uの牽引量に一致している。よって、第2の露出部位30ucは、湾曲部12が非湾曲状態の際は、湾曲部12内に位置している。
ここで、操作者によりジョイスティック15jが上方向に傾倒されると、制御部60は、上述したように、モータ39の駆動制御を行い、プーリ33を回転させることによりワイヤ30uを牽引する。
この際、設定間隔S1は、湾曲部12が非湾曲状態から図6に示すように上方向に最大湾曲角度湾曲する際のワイヤ30uの牽引量に一致していることから、湾曲部12が図6に示すように上方向に最大湾曲角度湾曲した際は、ワイヤ30uは、挿入方向Sの後方(以下、単に後方と称す)にS1だけ牽引されることから、接点90には、露出部位30ucが接触し電気的に接続される。即ち、本実施の形態においては、ワイヤ30uが接触部材を兼ねている。
尚、本構成では、ワイヤ30uに伸び等が発生していると、最大湾曲角度に一致する設定間隔S1の間隔が最大湾曲角度からずれてしまう可能性があるが、湾曲部12内に位置しているワイヤ30uの長さは非常に短いことに加え、設定間隔S1は非常に短い間隔であることから、ワイヤ30uの伸び等は殆ど無視できる。
尚、ワイヤ30uの牽引に伴い、接点90に露出部位30ucが接触するまでは、接点90には、ワイヤ30uにおける露出部位30ubと露出部位30ucとの間の絶縁性材料が接触する。このことから、制御部60は、接点90に絶縁性材料が接触している間は、電圧を検出しない。
その後、図6に示すように、湾曲部12が上方向に最大湾曲角度まで湾曲すると、上述したように接点90に露出部位30ucが接触することから、再度上述した通電のループが形成されるため、制御部60は、電圧変化を検出してモータ39、プーリ33を介したワイヤ30uの牽引停止を指示する。
具体的には、制御部60は、湾曲部12が上方向に最大湾曲角度まで湾曲した際、接点90への露出部位30ucの接触に伴う電圧変化を検出器62を介して検出して、モータ39、プーリ33を介したワイヤ30uの牽引停止を指示する。
尚、以上のことは、上述したように、湾曲部12を上方向に湾曲させるワイヤ30uに限定されず、ワイヤ30d、30r、30lにおいても同様である。即ち、ワイヤ30d、30r、30lにおいても、それぞれ露出部位30ua、30ub、30ucに相当する各露出部位が設けられており、各ガイドシース31d、31r、31lの先端には、通電装置61によって電圧が印加されるとともに、ワイヤ30d、30r、30lの各露出部位が接触自在な接点90がそれぞれ設けられている。
このように、本実施の形態においては、接点90に電圧が印加されており、湾曲部12が非湾曲状態においては、接点90にワイヤ30uの露出部位30ubが接触しており、湾曲部12の湾曲に伴うワイヤ30uの後方への移動に伴い、接点90にはワイヤ30uの絶縁性材料が接触し、湾曲部12が最大湾曲角度まで湾曲されると、接点90にワイヤ30uの露出部位30ucが接触し、その後、制御部60は、接点90への露出部位30ucの接触に伴う電圧変化を検出することにより、湾曲部12が上方向に最大湾曲角度まで湾曲されたことを検出し、さらにワイヤ30uの牽引停止を指示すると示した。
このことによれば、本実施の形態においては、最大湾曲角度は、接点90に露出部位30ucが接触するとともに各湾曲駒22の肩部同士の接触によって規定され、接点90に露出部位30ucが接触するまでは、モータ39を用いたプーリ33の回転により、ワイヤ30uを牽引し続けることから、制御部60によって、接点90と露出部位30ucとの接触を検出した状態では、確実に湾曲部12はアングルダウンを起こすことなく最大湾曲角度まで湾曲される。
また、制御部60は、接点90と露出部位30ucとの接触を検出した後、モータ39、プーリ33を用いたワイヤ30uの牽引停止を指示することから、湾曲部12が最大湾曲角度以上に上方向に湾曲してしまうことがない。
また、挿入部10内においては、ワイヤ30u、接点90を用いるのみの簡単な構成により、最大湾曲角度まで湾曲部12が上方向に湾曲されたことと、上方向の最大湾曲角度を検出することができることから、挿入部10を大径化することがないばかりか、挿入部10内の構造が複雑化してしまうことがない。
尚、以上の効果は、湾曲部12を、下方向、右方向、左方向のいずれかに最大湾曲角度まで湾曲させる場合であっても同様である。
以上から、簡単な構成にて、湾曲部12を最大湾曲角度まで湾曲させることができるとともに、最大湾曲角度以上、湾曲してしまうことを自動的に防ぐことができる構成を具備する内視鏡装置100、内視鏡装置100の制御方法を提供することができる。
尚、以下、変形例を示す。上述した本実施の形態においては、ワイヤ30uは、露出部位30ubと露出部位30ucとの間は、絶縁性材料によって覆われていると示した。
これに限らず、露出部位30ubと露出部位30ucとの間においても、ワイヤ30uの通電材料が挿入方向Sにおいて設定間隔を有していくつか露出されていても良い。
このことによれば、例えば、湾曲角度30°に相当する露出部位30ubからの距離に露出部位が設けられ、湾曲角度60°に相当する露出部位30ubからの距離に露出部位が設けられていれば、制御部60は、30°に相当する露出部位が接点90に接触して電気的に接続されると、電圧変化から湾曲部12が30°に湾曲したことを容易に検出することができるとともに、60°に相当する露出部位が接点90に接触して電気的に接続されると、電圧変化から湾曲部12が60°に湾曲したことを容易に検出することができる。
尚、各湾曲角度に相当する露出部位の露出部位30ubからの距離を変化させることにより、他の湾曲角度も容易に検出することができる。以上から、制御部60は、湾曲部12の任意の湾曲角度を検出することができる。
また、以上のことも、ワイヤ30d、30r、30lにおいても同様である。
1…内視鏡
10…挿入部
12…湾曲部
13…可撓管部
22…湾曲駒
22a…最先端の湾曲駒
22k…第1の湾曲駒(通電部材)
22kc…肩部
22ks…肩部
22j…第2の湾曲駒(通電部材)
22jc…肩部
22m…第3の湾曲駒(通電部材)
22ms…肩部
30u…ワイヤ(接触部材)
30d…ワイヤ(接触部材)
30r…ワイヤ(接触部材)
30l…ワイヤ(接触部材)
31u…ガイドシース
31d…ガイドシース
31r…ガイドシース
31l…ガイドシース
32…プーリ(電動牽引部材)
33…プーリ(電動牽引部材)
38…モータ(電動牽引部材)
39…モータ(電動牽引部材)
60…制御部
61…通電装置
62…検出器
90…接点(通電部材)
100…内視鏡装置
S…挿入方向

Claims (7)

  1. 被検体内に挿入される挿入部に湾曲部が設けられた内視鏡装置であって、
    前記挿入部内に挿通された、電動牽引部材を用いた牽引に伴い前記湾曲部を湾曲させるワイヤと、
    前記挿入部内に設けられた、通電装置から電圧が印加される通電部材と、
    前記挿入部内に設けられた、前記電動牽引部材を用いた前記ワイヤの牽引に伴い前記湾曲部が最大湾曲角度まで湾曲した際、前記通電部材に接触されるとともに電気的に接続される接触部材と、
    前記湾曲部が前記最大湾曲角度まで湾曲した際、前記接触部材が前記通電部材に接触されて電気的に接続されることによって生じる電圧変化を検出し、前記電動牽引部材を用いた前記ワイヤの牽引停止を指示する制御部と、
    を具備していることを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記湾曲部は、複数の湾曲駒が前記挿入部の挿入方向に沿って連結されることにより湾曲自在に構成されており、
    前記最大湾曲角度は、前記湾曲部が湾曲した際、前記各湾曲駒同士の肩部が接触することにより規定されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記通電部材は、前記複数の湾曲駒における第1の湾曲駒であり、
    前記接触部材は、前記複数の湾曲駒の内、前記第1の湾曲駒に対して前記挿入方向の先端側に連結された第2の湾曲駒及び前記第1の湾曲駒に対して前記挿入方向の基端側に連結された第3の湾曲駒であり、
    前記湾曲部が一方向に前記最大湾曲角度まで湾曲した際接触する前記第1の湾曲駒と前記第2の湾曲駒とにおける各前記肩部、及び前記湾曲部が一方向とは異なる他方向に前記最大湾曲角度まで湾曲した際接触する前記第1の湾曲駒と前記第3の湾曲駒とにおける各前記肩部が通電材料から構成されており、
    前記制御部は、前記第1の湾曲駒の前記肩部と前記第2の湾曲駒の前記肩部との接触に伴う電圧変化、または前記第1の湾曲駒の前記肩部と前記第3の湾曲駒の前記肩部との接触に伴う電圧変化を検出器を介して検出して、前記電動牽引部材を用いた前記ワイヤの牽引停止を指示することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記ワイヤの前記挿入方向の先端は、前記複数の湾曲駒の内、最も前記挿入方向の先端側に位置する前記湾曲駒に接続されており、
    前記第1の湾曲駒、前記第2の湾曲駒及び前記第3の湾曲駒は、複数の前記湾曲駒の内、前記挿入方向の最も基端側に位置していることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
  5. 前記通電部材は、前記ワイヤが接触する接点であり、
    前記接触部材は、外周が絶縁性材料によって被覆されるとともに前記挿入部の挿入方向において設定間隔離間した第1の位置及び第2の位置において通電材料が露出された前記ワイヤを兼ねており、
    前記ワイヤは、前記湾曲部が非湾曲状態の際は、前記第1の位置において露出された前記通電部材が前記接点に接触しているとともに、前記湾曲部が前記最大湾曲角度まで湾曲された際は、前記ワイヤの牽引に伴い、前記第2の位置において露出された前記通電材料が前記接点に接触し、
    前記制御部は、前記湾曲部が前記最大湾曲角度まで湾曲した際、前記接点への前記第2の位置において露出された前記通電材料の接触に伴う電圧変化を検出器を介して検出して、前記電動牽引部材を用いた前記ワイヤの牽引停止を指示することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  6. 前記ワイヤは、前記挿入部における前記湾曲部の前記挿入方向の基端に連設された可撓管部内においては、外周にガイドシースが被覆されており、
    前記接点は、前記ガイドシースの前記挿入方向の先端に固定されていることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡装置。
  7. 被検体内に挿入される挿入部と、
    前記挿入部に設けられる湾曲部と、
    前記挿入部内に挿通された、電動牽引部材を用いた牽引に伴い前記湾曲部を湾曲させるワイヤと、
    前記挿入部内に設けられた、通電装置から電圧が印加される通電部材と、
    前記挿入部内に設けられた、前記電動牽引部材を用いた前記ワイヤの牽引に伴い前記湾曲部が最大湾曲角度まで湾曲した際、前記通電部材に接触されるとともに電気的に接続される接触部材と、
    前記湾曲部が前記最大湾曲角度まで湾曲した際、前記接触部材が前記通電部材に接触されて電気的に接続されることによって生じる電圧変化を検出し、前記電動牽引部材を用いた前記ワイヤの牽引停止を指示する制御部と、
    を具備する内視鏡装置の制御方法において、
    前記制御部は、
    前記通電装置に前記通電部材への電圧の印加を指示する工程と、
    前記電動牽引部材に前記ワイヤの牽引を指示することにより、前記湾曲部を湾曲させる工程と、
    前記湾曲部が最大湾曲角度まで湾曲され、前記接触部材が前記通電部材に接触されて電気的に接続されることによって生じる電圧変化を検出する工程と、
    前記電圧変化を検出したとき、前記ワイヤの牽引停止を前記電動牽引部材に指示する工程と、
    行うことを特徴とする内視鏡装置の制御方法。
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