JP6252984B2 - 車室内照明装置 - Google Patents
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Description
この様な車室内照明装置には、発光ダイオードを点灯させるONモードと、発光ダイオードを消灯させるOFFモードと、車両のドアが開放状態にあるときには発光ダイオードを点灯させ、車両のドアが閉鎖状態にあるときには発光ダイオードを消灯させるDOORモードと、を切り換えるスイッチが設けられている。
そして、スイッチの操作部の状態により、各モードの識別を行っている。
ところが、操作部の状態は見えにくく、例えば、ONモードをDOORモードと間違えて車両を離れてしまい、発光ダイオードが点灯したままの状態で放置されるおそれがある。
この車室内照明装置によれば、ONモードとDOORモードとの識別を容易に行うことができる。
図1は、本実施形態に係る車室内照明装置1を例示するための模式斜視図である。
図2は、車室内照明装置1の模式断面図である。
なお、図2は、図1におけるA−A線方向の模式断面図である。
図3は、車室内照明装置1の模式分解図である。
図4(a)〜(c)は、各モードの切り換えを例示するための模式図である。
図1〜図3に示すように、車室内照明装置1には、筐体2、発光部3、フレーム4、操作部5、およびカバー6が設けられている。
筐体2の内部の底面2cには、発光部3が設けられている。
筐体2の内部の側面2dは、斜面となっている。側面2dは、底面2c側が筐体2の中央側に近接する方向に傾斜している。
本実施の形態においては、側面2dは、底面2c側が筐体2の中央側に近接する方向に傾斜している。そのため、側面2dに入射した光が車室内照明装置1の外部に照射されやすくなる。
この場合、発光素子3bから照射された光の一部が側面2dに入射することを考慮すると、筐体2の材料は、発光素子3bから照射された光に対する反射率の高い材料とすることが好ましい。
反射率の高い材料としては、例えば、白色の樹脂や、酸化チタンなどの粒子が混合された樹脂などを例示することができる。
熱伝導率の高い材料としては、例えば、高熱伝導性樹脂、金属、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックスなどを例示することができる。
なお、高熱伝導性樹脂は、例えば、PET(Polyethyleneterephthalate)やナイロンなどの樹脂に、熱伝導率の高い炭素や酸化アルミニウムなどからなる繊維や粒子を混合させたものである。
基板3aは、板状を呈し、表面に図示しない配線パターンが設けられている。
基板3aは、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料、金属板の表面を絶縁材料で被覆したものなどから形成することができる。
なお、金属板の表面を絶縁材料で被覆する場合には、絶縁材料は、有機材料からなるものであってもよいし、無機材料からなるものであってもよい。
発光素子3bなどの発熱量が多い場合には、放熱の観点から熱伝導率の高い材料を用いて基板3aを形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、前述した高熱伝導性樹脂、金属板の表面を絶縁体で被覆したものなどを例示することができる。
基板3aの図示しない配線パターンには、図示しない給電端子の一端が接続されている。図示しない給電端子の他端は、筐体2から露出している。筐体2から露出した図示しない給電端子には、図示しないソケットなどを介して外部の電源などが接続される。
発光素子3bは、例えば、発光ダイオードやレーザダイオードなどとすることができる。
発光素子3bの数には特に限定はない。発光素子3bの数は、車室内照明装置1の用途や大きさなどに応じて適宜変更することができる。すなわち、発光素子3bの数は、2個以上であればよい。
また、複数の発光素子3bの配置は、マトリクス状や同心円状などの規則的な配置としてもよいし、任意の配置としてもよい。
また、発光素子3bを基板3a上に直接設けることもできるし、例えば、PLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)型などのように外囲器を介して発光素子3bを基板3a上に設けることもできる。
また、必要に応じて、発光素子3bを囲む環状のリフレクタを設けたり、発光素子3bを樹脂で封止したり、発光素子3bを封止する樹脂に蛍光体を含ませたりすることができる。
スイッチ3cは、例えば、スライドスイッチとすることができる。
また、図4(a)〜(c)に示すように、操作部5を介して、スイッチ3cに設けられたツマミ3c1を左右にスライドさせることにより、ONモードと、OFFモードと、DOORモードとを切り換えられるようになっている。
例えば、図4(a)に示すように、操作部5を左側にスライドさせてONモードに切り換える。図4(b)に示すように、操作部5を中央にスライドさせてDOORモードに切り換える。図4(c)に示すように、操作部5を右側にスライドさせてOFFモードに切り換える。
なお、ONモードは、少なくとも複数の発光素子3bの一部を点灯させるモードである。
OFFモードは、複数の発光素子3bを消灯させるモードである。
DOORモードは、車両のドアが開放状態にあるときには、少なくとも複数の発光素子3bの一部を点灯させ、車両のドアが閉鎖状態にあるときには複数の発光素子3bを消灯させるモードである。
制御部3dは、複数の発光素子3bの発光状態を制御して、ONモードにおける発光領域と、DOORモードにおける発光領域とを異なるものとする。
また、制御部3dは、複数の発光素子3bの発光状態を制御して、ONモードにおける照明パターンと、DOORモードにおける照明パターンとを異なるものとすることもできる。
また、制御部3dは、複数の発光素子3bの発光状態を制御して、ONモードにおける発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかと、DOORモードにおける発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかとを異なるものとすることもできる。
制御部3dは、例えば、抵抗器、コンデンサ、集積回路などの回路部品を有する制御回路とすることもできるし、演算素子と記憶素子を有し、記憶素子に格納されたソフトウェアにより演算素子を動作させるものとすることもできる。
なお、制御部3dに関する詳細は後述する。
フレーム4は、縁部4aと保持部4bを有する。
縁部4aは、枠状を呈している。縁部4aには、爪部4a1が設けられている。爪部4a1の先端は、フレーム4の中央側に向けて突出しており、筐体2のフランジ部2bを保持することができるようになっている。フレーム4は、爪部4a1により筐体2の端部2a側に固定される(図2を参照)。
すなわち、本実施の形態によれば、照光面積を大きくすることができる。
保持部4bはカバー6から露出している。そのため、保持部4bの色彩や形状などを変えることで、車室内の内装材の複数のデザインごとに最適な車室内照明装置1のデザインを得ることが容易となる。
この場合、フレーム4の材料は、金属材料、樹脂材料、セラミックスなどの各種の材料から選択することができる。
またさらに、フレーム4のみを交換することで、内装材の複数のデザインごとに最適な車室内照明装置1のデザインを得ることができる。
この場合、操作部5は保持部4bに保持されている。そのため、操作部5に加えられた力がスイッチ3cに伝わるのを抑制することができる。その結果、スイッチ3cの破損を抑制することができる。
操作部5の材料には特に限定はなく、例えば、金属材料、樹脂材料、セラミックスなどの各種の材料を用いることができる。
図5は、他の実施形態に係る操作部5aを例示するための模式斜視図である。
例えば、図5に示すように、スイッチ3cを押しボタンスイッチとし、操作部5aを押し込むものとすることもできる。
すなわち、スイッチ3cと操作部5、5aは、ONモードと、OFFモードと、DOORモードの切り換えを行うことができるものであればよい。
カバー6は、切り欠き部6aを有している(図3を参照)。切り欠き部6aの内部にはフレーム4の保持部4bが設けられている。そのため、フレーム4の保持部4bをカバー6から露出させることができる。
カバー6は、中央側が凸状の曲面形状を有している。ただし、カバー6の形状は例示をしたものに限定されるわけではなく、車室内照明装置1の用途や車室内の内装材のデザインなどに応じて適宜変更することができる。
例えば、カバー6の入射面および照射面の少なくともいずれかにブラスト加工などの拡散処理を施したり、カバー6の入射面および照射面の少なくともいずれかに散乱材料を含む散乱層を設けたりすることで、光の透過率を低くしている。
散乱材料は、例えば、透光性材料に、透光性材料と異なる屈折率を有する微粒子を添加したものとすることができる。微粒子は、例えば、酸化チタンなどからなるものとすることができる。
また、カバー6における光の直線透過率を30%以上、50%以下とすれば、車室内照明装置としての機能を損なうことなく、グレアをさらに効果的に抑制することができる。
例えば、図4(a)〜(c)に例示をしたように、操作部5を操作することで、各モードの切り換えを行うことができる。
そして、搭乗者は、操作部5の状態(例えば、操作部5のスライド位置)により、各モードの識別を行うことができる。
ところが、操作部5の状態は見えにくい。例えば、夜間などにおいては、操作部5の状態が見えない場合もある。
そのため、例えば、ONモードをDOORモードと間違えて車両を離れてしまい、発光素子3bが点灯したままの状態で放置されるおそれがある。
しかしながら、車室内の内装材のデザインとの融合を考慮すると、大きなインジケータを設けることができない。
そのため、インジケータを設けるようにしても、各モードの識別は困難となる。
また、インジケータを設けるようにすれば、構造の複雑化や高コスト化を招くことになる。
そして、制御部3dは、複数の発光素子3bの発光状態を制御して、ONモードにおける発光領域と、DOORモードにおける発光領域とを異なるものとする。
なお、複数の発光領域は、2色成形法や嵌合などにより接合することができる。
図6(a)に示すように、カバー6の長手方向において、発光領域16aと、発光領域16bとに分割することができる。
そして、例えば、ONモードにおける点灯においては、発光領域16aおよび発光領域16bにおいて点灯させるようにすることができる。
DOORモードにおけるにおいては、発光領域16aおよび発光領域16bのいずれかにおいて点灯させるようにすることができる。
この場合、車両のドアが開いた方向にある発光領域において点灯させるようにすることができる。
この様にすれば、開いたドアを容易に特定することができる。
そして、例えば、ONモードにおける点灯においては、発光領域16cおよび発光領域16dにおいて点灯させるようにすることができる。
DOORモードにおける点灯においては、発光領域16cおよび発光領域16dのいずれかにおいて点灯させるようにすることができる。
この場合、車両のドアが開いた方向にある発光領域において点灯させるようにすることができる。
この様にすれば、開いたドアを容易に特定することができる。
また、発光領域の数は、2つに限定されるわけではなく、複数の発光領域が設けられていればよい。
この場合、発光領域の数は、車両のドアの数と同じとし、複数のドアのそれぞれに対して、発光領域がそれぞれ設けられるようにすることができる。
ただし、カバー6の分割は必ずしも必要ではなく、デザインなどの必要に応じて適宜行うことができる。
なお、図7(b)は、図7(a)におけるB−B線方向の模式断面図である。
図7(a)、(b)に示すように、カバー6の周縁部分に設けられた枠状の発光領域16eと、カバー6の中央に設けられた面状の発光領域16fとに分割することができる。
そして、例えば、ONモードにおける点灯においては、発光領域16fのみ、あるいは、発光領域16fおよび発光領域16eにおいて点灯させるようにすることができる。
DOORモードにおける点灯においては、発光領域16eのみにおいて点灯させるようにすることができる。
導光部6aは、透光性材料から形成することができる。
導光部6aの光の透過率、およびカバー6の発光領域16eに対応する部分(第2の部材の一例に相当する)の光の透過率は、カバー6の発光領域16fに対応する部分(第1の部材の一例に相当する)の光の透過率と異なる。
また、導光部6aの入光側の端部は、基板3aの周縁に設けられた発光素子3bの直上に設けられている。
すなわち、導光部6aの入光側の端部は、複数の発光素子3bの一部と面している。
そのため、発光領域16eにおける光量を多くすることができる。その結果、枠状の発光領域16eの幅寸法が短い場合であっても、視認性を高めることができる。
導光部6a、カバー6の発光領域16eに対応する部分、およびカバー6の発光領域16fに対応する部分は、2色成形法または嵌合により接合することができる。
なお、図8(b)は、図8(a)におけるC−C線方向の模式断面図である。
図8(a)、(b)に示すように、カバー6の四隅に設けられた発光領域16gと、主にカバー6の中央に設けられた面状の発光領域16hとに分割することができる。
そして、例えば、ONモードにおける点灯においては、発光領域16hのみ、あるいは、発光領域16hおよび発光領域16gにおいて点灯させるようにすることができる。
DOORモードにおける点灯においては、発光領域16gのみにおいて点灯させるようにすることができる。
光学要素16g1は、例えば、図8(b)に例示をした凸レンズとすることができる。
光学要素16g1は、凸レンズに限定されるわけではなく、所望の集光特性を生じさせたり(特定の位置に光を集光させたり)、所望の配光特性を生じさせたり(所望の光の拡がりを生じさせたり)することができるものであればよい。
ただし、光学要素16g1を凸レンズとすれば、車両のドアの近傍や、座席シートの近傍に光を集光させやすくなる。
そのため、ONモードとDOORモードとの識別を容易に行うことができ、且つ、乗降時の視認性および安全性を向上させることができる。
またさらに、照明演出を行うこともできる。
発光領域16gの数、形状、配設位置などは、車室内照明装置1の用途や車室内の内装材のデザインなどに応じて適宜変更することができる。
この場合、発光領域16gの数は、車両のドアの数と同じとし、複数のドアのそれぞれに対して、発光領域16gがそれぞれ設けられるようにすることができる。
また、光学要素は、発光領域16hおよび発光領域16gの少なくともいずれかに設けるようにすることができる。
ここで、ONモードにおける点灯の目的は、車室内における快適性の向上や、搭乗者の手元作業における視認性の向上や安全性の向上などである。
DOORモードにおける点灯の目的は、車両への乗降時における視認性の向上や、他の車両からの視認性の向上などである。
そのため、ONモードにおける点灯の目的に応じてONモードにおける照明パターンを設定し、DOORモードにおける点灯の目的に応じてDOORモードにおける照明パターンを設定することができる。
例えば、ONモードにおける点灯において、車室内における快適性や、手元作業における視認性や安全性などを考慮して、連続点灯とすることができる。
DOORモードにおける点灯において、他の車両からの視認性を考慮して、点滅点灯とすることができる。
また、DOORモードにおける点灯において、点灯の開始から光量が漸増または漸減、あるいは、段階的に増加または減少するようにすることもできる。
なお、ONモードにおける点灯において、点滅点灯、点灯の開始から光量が漸増または漸減、あるいは、点灯の開始から光量が段階的に増加または減少するようにすることもできる。
この場合、DOORモードにおける点灯において、連続点灯とすることができる。
またさらに、照明演出を行うこともできる。
図9(a)、(b)は、発光素子3b1、3b2の配設形態を例示するための模式図である。
図9(a)、(b)に示すように、発光素子3b1、3b2は、基板3a上に複数設けられている。
発光素子3b1、3b2は、例えば、発光ダイオードやレーザダイオードなどとすることができる。
発光素子3b1、3b2の数には特に限定はない。発光素子3b1、3b2の数は、車室内照明装置1の用途や大きさなどに応じて適宜変更することができる。すなわち、発光素子3b1、3b2の数は、2個以上であればよい。
光量は、発光素子3b1、3b2に印加する電流値を変化させることで変化させることができる。
ただし、図9(a)に示すように、発光素子3b1と発光素子3b2とを近接させて配置したり、図9(b)に示すように、発光素子3b1と発光素子3b2とを交互に配置したりすることが好ましい。
この様な配設形態とすれば、ONモードにおける車室内照明装置1の配光特性と、DOORモードにおける車室内照明装置1の配光特性とがほぼ同じとなるようにすることができる。
この場合、制御部3dは、例えば、発光素子3b1および発光素子3b2のいずれかを点灯したり、点灯させる発光素子3b1の数や光量、および点灯させる発光素子3b2の数や光量を変化させたりすることで、ONモードにおける発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかと、DOORモードにおけ発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかとを異なるものとすることができる。
例えば、ONモードにおける点灯においては、車室内における快適性を考慮して、温暖色の光が照射されるようにすることができる。
また、DOORモードにおける点灯においては、車両への乗降時における視認性や、他の車両からの視認性を考慮して、青白色の光が照射されるようにすることができる。
また、高度な照明演出を行うこともできる。
Claims (3)
- 複数の発光素子と;
前記複数の発光素子の光の照射側に設けられ、第1の発光領域と前記第1の発光領域を囲む枠状の第2の発光領域とを有するカバーと;
前記第1の発光領域に設けられた第1の部材と;
前記第2の発光領域に設けられ、前記第1の部材の光の透過率より高い光の透過率を有する第2の部材と;
一端が前記第2の部材に接続され、他端が前記複数の発光素子の一部と面している導光部と;
前記複数の発光素子の少なくとも一部を点灯させるONモードと、車両のドアが開放状態にあるときには、前記複数の発光素子の少なくとも一部を点灯させ、前記車両のドアが閉鎖状態にあるときには前記複数の発光素子を消灯させるDOORモードと、を切り換えるスイッチと;
前記複数の発光素子の発光状態を制御して、前記ONモードにおいては、前記第1の発光領域のみ、または、前記第1の発光領域および前記第2の発光領域を点灯させ、前記DOORモードにおいては、前記第2の発光領域のみを点灯させる制御部と;
を具備した車室内照明装置。 - 前記第1の部材と、前記第2の部材と、は、2色成形法または嵌合により接合されている請求項1記載の車室内照明装置。
- 前記制御部は、前記複数の発光素子の発光状態を制御して、前記ONモードにおける照明パターンと、前記DOORモードにおける照明パターンと、をさらに異なるものとする請求項1または2に記載の車室内照明装置。
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