JP6252984B2 - 車室内照明装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、車室内照明装置に関する。
発光ダイオードを光源とし、自動車の室内に設けられる車室内照明装置がある。
この様な車室内照明装置には、発光ダイオードを点灯させるONモードと、発光ダイオードを消灯させるOFFモードと、車両のドアが開放状態にあるときには発光ダイオードを点灯させ、車両のドアが閉鎖状態にあるときには発光ダイオードを消灯させるDOORモードと、を切り換えるスイッチが設けられている。
そして、スイッチの操作部の状態により、各モードの識別を行っている。
ところが、操作部の状態は見えにくく、例えば、ONモードをDOORモードと間違えて車両を離れてしまい、発光ダイオードが点灯したままの状態で放置されるおそれがある。
特開平11−123985号公報 特開2004−182012号公報
本発明が解決しようとする課題は、ONモードとDOORモードとの識別を容易に行うことができる車室内照明装置を提供することである。
実施形態に係る車室内照明装置は、複数の発光素子と;前記複数の発光素子の光の照射側に設けられ、第1の発光領域と前記第1の発光領域を囲む枠状の第2の発光領域とを有するカバーと;前記第1の発光領域に設けられた第1の部材と;前記第2の発光領域に設けられ、前記第1の部材の光の透過率より高い光の透過率を有する第2の部材と;一端が前記第2の部材に接続され、他端が前記複数の発光素子の一部と面している導光部と;前記複数の発光素子の少なくとも一部を点灯させるONモードと、車両のドアが開放状態にあるときには、前記複数の発光素子の少なくとも一部を点灯させ、前記車両のドアが閉鎖状態にあるときには前記複数の発光素子を消灯させるDOORモードと、を切り換えるスイッチと;前記複数の発光素子の発光状態を制御して、前記ONモードにおいては、前記第1の発光領域のみ、または、前記第1の発光領域および前記第2の発光領域を点灯させ、前記DOORモードにおいては前記第2の発光領域のみを点灯させる制御部と;を具備している。
本発明の実施形態によれば、ONモードとDOORモードとの識別を容易に行うことができる車室内照明装置を提供することができる。
本実施形態に係る車室内照明装置1を例示するための模式斜視図である。 車室内照明装置1の模式断面図である。 車室内照明装置1の模式分解図である。 (a)〜(c)は、各モードの切り換えを例示するための模式図である。 他の実施形態に係る操作部5aを例示するための模式斜視図である。 (a)、(b)は、ONモードにおける発光領域と、DOORモードにおける発光領域とを異なるものとする場合を例示するための模式図である。 (a)、(b)は、ONモードにおける発光領域と、DOORモードにおける発光領域とを異なるものとする場合を例示するための模式図である。 (a)、(b)は、ONモードにおける発光領域と、DOORモードにおける発光領域とを異なるものとする場合を例示するための模式図である。 (a)、(b)は、発光素子3b1、3b2の配設形態を例示するための模式図である。
実施形態に係る発明は、複数の発光素子と;前記複数の発光素子の光の照射側に設けられ、第1の発光領域と前記第1の発光領域を囲む枠状の第2の発光領域とを有するカバーと;前記第1の発光領域に設けられた第1の部材と;前記第2の発光領域に設けられ、前記第1の部材の光の透過率より高い光の透過率を有する第2の部材と;一端が前記第2の部材に接続され、他端が前記複数の発光素子の一部と面している導光部と;前記複数の発光素子の少なくとも一部を点灯させるONモードと、車両のドアが開放状態にあるときには、前記複数の発光素子の少なくとも一部を点灯させ、前記車両のドアが閉鎖状態にあるときには前記複数の発光素子を消灯させるDOORモードと、を切り換えるスイッチと;前記複数の発光素子の発光状態を制御して、前記ONモードにおいては、前記第1の発光領域のみ、または、前記第1の発光領域および前記第2の発光領域を点灯させ、前記DOORモードにおいては前記第2の発光領域のみを点灯させる制御部と;を具備した車室内照明装置である。
この車室内照明装置によれば、ONモードとDOORモードとの識別を容易に行うことができる。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る車室内照明装置1を例示するための模式斜視図である。
図2は、車室内照明装置1の模式断面図である。
なお、図2は、図1におけるA−A線方向の模式断面図である。
図3は、車室内照明装置1の模式分解図である。
図4(a)〜(c)は、各モードの切り換えを例示するための模式図である。
車室内照明装置1は、例えば、自動車の室内の天井面や側壁面などに設けられた開口内に設けることができる。
図1〜図3に示すように、車室内照明装置1には、筐体2、発光部3、フレーム4、操作部5、およびカバー6が設けられている。
筐体2は、箱状を呈し、一方の端部2aが開口している。筐体2の端部2aには、筐体2の外方に向けて突出するフランジ部2bが設けられている。フランジ部2bは、環状を呈し、筐体2の端部2aの周囲を囲むように設けられている。
筐体2の内部の底面2cには、発光部3が設けられている。
筐体2の内部の側面2dは、斜面となっている。側面2dは、底面2c側が筐体2の中央側に近接する方向に傾斜している。
発光素子3bから照射された光の一部は、側面2dに入射する。側面2dに入射した光は、反射されてカバー6を介して車室内照明装置1の外部に照射される(図2を参照)。 ここで、例えば、側面2dが底面2cに対して垂直な面である場合には、側面2dに入射した光の一部が車室内照明装置1の外部に照射されにくくなる。
本実施の形態においては、側面2dは、底面2c側が筐体2の中央側に近接する方向に傾斜している。そのため、側面2dに入射した光が車室内照明装置1の外部に照射されやすくなる。
筐体2の材料には特に限定がない。筐体2は、例えば、樹脂材料や金属材料などを用いて形成することができる。
この場合、発光素子3bから照射された光の一部が側面2dに入射することを考慮すると、筐体2の材料は、発光素子3bから照射された光に対する反射率の高い材料とすることが好ましい。
反射率の高い材料としては、例えば、白色の樹脂や、酸化チタンなどの粒子が混合された樹脂などを例示することができる。
また、発光部3に設けられた発光素子3bなどの発熱量が多い場合には、筐体2の材料は、熱伝導率の高い材料とすることが好ましい。
熱伝導率の高い材料としては、例えば、高熱伝導性樹脂、金属、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックスなどを例示することができる。
なお、高熱伝導性樹脂は、例えば、PET(Polyethyleneterephthalate)やナイロンなどの樹脂に、熱伝導率の高い炭素や酸化アルミニウムなどからなる繊維や粒子を混合させたものである。
発光部3には、基板3a、発光素子3b、スイッチ3c、および制御部3dが設けられている。
基板3aは、板状を呈し、表面に図示しない配線パターンが設けられている。
基板3aは、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料、金属板の表面を絶縁材料で被覆したものなどから形成することができる。
なお、金属板の表面を絶縁材料で被覆する場合には、絶縁材料は、有機材料からなるものであってもよいし、無機材料からなるものであってもよい。
発光素子3bなどの発熱量が多い場合には、放熱の観点から熱伝導率の高い材料を用いて基板3aを形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、前述した高熱伝導性樹脂、金属板の表面を絶縁体で被覆したものなどを例示することができる。
また、基板3aは、単層であってもよいし、多層であってもよい。
基板3aの図示しない配線パターンには、図示しない給電端子の一端が接続されている。図示しない給電端子の他端は、筐体2から露出している。筐体2から露出した図示しない給電端子には、図示しないソケットなどを介して外部の電源などが接続される。
発光素子3bは、基板3a上に複数設けられている。
発光素子3bは、例えば、発光ダイオードやレーザダイオードなどとすることができる。
発光素子3bの数には特に限定はない。発光素子3bの数は、車室内照明装置1の用途や大きさなどに応じて適宜変更することができる。すなわち、発光素子3bの数は、2個以上であればよい。
また、複数の発光素子3bの配置は、マトリクス状や同心円状などの規則的な配置としてもよいし、任意の配置としてもよい。
発光素子3bと、基板3aの表面に設けられた図示しない配線パターンとの接続方法には特に限定はない。発光素子3bは、例えば、ワイヤを介して図示しない配線パターンと電気的に接続することができる。また、発光素子3bは、例えば、図示しない配線パターンに直接接続されるCOB(Chip On Board)により実装されていてもよい。
また、発光素子3bを基板3a上に直接設けることもできるし、例えば、PLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)型などのように外囲器を介して発光素子3bを基板3a上に設けることもできる。
また、必要に応じて、発光素子3bを囲む環状のリフレクタを設けたり、発光素子3bを樹脂で封止したり、発光素子3bを封止する樹脂に蛍光体を含ませたりすることができる。
スイッチ3cは、基板3a上に設けられている。スイッチ3cは、基板3aの表面に設けられた図示しない配線パターンと電気的に接続されている。
スイッチ3cは、例えば、スライドスイッチとすることができる。
また、図4(a)〜(c)に示すように、操作部5を介して、スイッチ3cに設けられたツマミ3c1を左右にスライドさせることにより、ONモードと、OFFモードと、DOORモードとを切り換えられるようになっている。
例えば、図4(a)に示すように、操作部5を左側にスライドさせてONモードに切り換える。図4(b)に示すように、操作部5を中央にスライドさせてDOORモードに切り換える。図4(c)に示すように、操作部5を右側にスライドさせてOFFモードに切り換える。
なお、ONモードは、少なくとも複数の発光素子3bの一部を点灯させるモードである。
OFFモードは、複数の発光素子3bを消灯させるモードである。
DOORモードは、車両のドアが開放状態にあるときには、少なくとも複数の発光素子3bの一部を点灯させ、車両のドアが閉鎖状態にあるときには複数の発光素子3bを消灯させるモードである。
制御部3dは、基板3a上に設けられている。
制御部3dは、複数の発光素子3bの発光状態を制御して、ONモードにおける発光領域と、DOORモードにおける発光領域とを異なるものとする。
また、制御部3dは、複数の発光素子3bの発光状態を制御して、ONモードにおける照明パターンと、DOORモードにおける照明パターンとを異なるものとすることもできる。
また、制御部3dは、複数の発光素子3bの発光状態を制御して、ONモードにおける発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかと、DOORモードにおける発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかとを異なるものとすることもできる。
制御部3dは、例えば、抵抗器、コンデンサ、集積回路などの回路部品を有する制御回路とすることもできるし、演算素子と記憶素子を有し、記憶素子に格納されたソフトウェアにより演算素子を動作させるものとすることもできる。
なお、制御部3dに関する詳細は後述する。
フレーム4は、筐体2の端部2a側(開口側)に設けられている。
フレーム4は、縁部4aと保持部4bを有する。
縁部4aは、枠状を呈している。縁部4aには、爪部4a1が設けられている。爪部4a1の先端は、フレーム4の中央側に向けて突出しており、筐体2のフランジ部2bを保持することができるようになっている。フレーム4は、爪部4a1により筐体2の端部2a側に固定される(図2を参照)。
保持部4bの一端は縁部4aに設けられ、保持部4bの他端はフレーム4の中央側に向けて突出している。保持部4bには、操作部5を取り付けるための孔部4b1が設けられている。孔部4b1は、所定の方向に延びた形状を有している。孔部4b1の内部には図示しない案内部が設けられ、操作部5を保持するとともに孔部4b1に沿って操作部5をスライドできるようになっている。
また、縁部4aはカバー6の下に設けられている。そのため、光の照射面であるカバー6の面積を大きくすることができる。
すなわち、本実施の形態によれば、照光面積を大きくすることができる。
保持部4bはカバー6から露出している。そのため、保持部4bの色彩や形状などを変えることで、車室内の内装材の複数のデザインごとに最適な車室内照明装置1のデザインを得ることが容易となる。
例えば、車室内照明装置としての機能を重視して、筐体2を光の反射性の高い材料や、熱伝導率の高い材料から形成し、デザイン性を重視して、カバー6から露出する保持部4bを有したフレーム4を種々の材料から形成することが可能となる。
この場合、フレーム4の材料は、金属材料、樹脂材料、セラミックスなどの各種の材料から選択することができる。
またさらに、フレーム4のみを交換することで、内装材の複数のデザインごとに最適な車室内照明装置1のデザインを得ることができる。
操作部5は、孔部4b1の内部に設けられている。操作部5の一端は、保持部4bから突出している。操作部5の他端には、図示しない凹部が設けられている。図示しない凹部には、スイッチ3cのツマミ3c1が挿入されている。そのため、操作部5をスライドさせることで、スイッチ3cのツマミ3c1をスライドさせることができる。
操作部5を孔部4b1に沿ってスライドさせることにより、前述したONモードと、OFFモードと、DOORモードの切り換えを行うことができるようになっている。
この場合、操作部5は保持部4bに保持されている。そのため、操作部5に加えられた力がスイッチ3cに伝わるのを抑制することができる。その結果、スイッチ3cの破損を抑制することができる。
操作部5の材料には特に限定はなく、例えば、金属材料、樹脂材料、セラミックスなどの各種の材料を用いることができる。
なお、スイッチ3cをスライドスイッチ、操作部5をスライドさせるものとしたがこれに限定されるわけではない。
図5は、他の実施形態に係る操作部5aを例示するための模式斜視図である。
例えば、図5に示すように、スイッチ3cを押しボタンスイッチとし、操作部5aを押し込むものとすることもできる。
すなわち、スイッチ3cと操作部5、5aは、ONモードと、OFFモードと、DOORモードの切り換えを行うことができるものであればよい。
カバー6は、フレーム4の上に設けられている。この場合、カバー6は、フレーム4の縁部4aおよびフレーム4の開口を覆うように設けられている。
カバー6は、切り欠き部6aを有している(図3を参照)。切り欠き部6aの内部にはフレーム4の保持部4bが設けられている。そのため、フレーム4の保持部4bをカバー6から露出させることができる。
カバー6は、中央側が凸状の曲面形状を有している。ただし、カバー6の形状は例示をしたものに限定されるわけではなく、車室内照明装置1の用途や車室内の内装材のデザインなどに応じて適宜変更することができる。
カバー6は、グレアを抑制するために設けられている。そのため、カバー6は、入射した光の強度を弱めるために光の透過率を低くしている。
例えば、カバー6の入射面および照射面の少なくともいずれかにブラスト加工などの拡散処理を施したり、カバー6の入射面および照射面の少なくともいずれかに散乱材料を含む散乱層を設けたりすることで、光の透過率を低くしている。
また、カバー6を散乱材料を含む透光性材料から形成することで、光の透過率を低くすることもできる。
散乱材料は、例えば、透光性材料に、透光性材料と異なる屈折率を有する微粒子を添加したものとすることができる。微粒子は、例えば、酸化チタンなどからなるものとすることができる。
この場合、カバー6における光の直線透過率を60%以下とすれば、グレアを効果的に抑制することができる。
また、カバー6における光の直線透過率を30%以上、50%以下とすれば、車室内照明装置としての機能を損なうことなく、グレアをさらに効果的に抑制することができる。
次に、制御部3dについてさらに説明する。
例えば、図4(a)〜(c)に例示をしたように、操作部5を操作することで、各モードの切り換えを行うことができる。
そして、搭乗者は、操作部5の状態(例えば、操作部5のスライド位置)により、各モードの識別を行うことができる。
ところが、操作部5の状態は見えにくい。例えば、夜間などにおいては、操作部5の状態が見えない場合もある。
そのため、例えば、ONモードをDOORモードと間違えて車両を離れてしまい、発光素子3bが点灯したままの状態で放置されるおそれがある。
この場合、各モードの識別をするために、操作部5の近傍に発光ダイオードなどからなるインジケータを設けることもできる。
しかしながら、車室内の内装材のデザインとの融合を考慮すると、大きなインジケータを設けることができない。
そのため、インジケータを設けるようにしても、各モードの識別は困難となる。
また、インジケータを設けるようにすれば、構造の複雑化や高コスト化を招くことになる。
そこで、複数の発光素子3bの発光状態を制御する制御部3dを設けるようにしている。
そして、制御部3dは、複数の発光素子3bの発光状態を制御して、ONモードにおける発光領域と、DOORモードにおける発光領域とを異なるものとする。
図6(a)、(b)は、ONモードにおける発光領域と、DOORモードにおける発光領域とを異なるものとする場合を例示するための模式図である。
なお、複数の発光領域は、2色成形法や嵌合などにより接合することができる。
図6(a)に示すように、カバー6の長手方向において、発光領域16aと、発光領域16bとに分割することができる。
そして、例えば、ONモードにおける点灯においては、発光領域16aおよび発光領域16bにおいて点灯させるようにすることができる。
DOORモードにおけるにおいては、発光領域16aおよび発光領域16bのいずれかにおいて点灯させるようにすることができる。
この場合、車両のドアが開いた方向にある発光領域において点灯させるようにすることができる。
この様にすれば、開いたドアを容易に特定することができる。
また、カバー6の短手方向において、発光領域16cと、発光領域16dとに分割することができる。
そして、例えば、ONモードにおける点灯においては、発光領域16cおよび発光領域16dにおいて点灯させるようにすることができる。
DOORモードにおける点灯においては、発光領域16cおよび発光領域16dのいずれかにおいて点灯させるようにすることができる。
この場合、車両のドアが開いた方向にある発光領域において点灯させるようにすることができる。
この様にすれば、開いたドアを容易に特定することができる。
制御部3dは、各発光領域に対応する発光素子3bを点灯させることで、ONモードにおける発光領域と、DOORモードにおける発光領域とを異なるものとすることができる。
また、発光領域の数は、2つに限定されるわけではなく、複数の発光領域が設けられていればよい。
この場合、発光領域の数は、車両のドアの数と同じとし、複数のドアのそれぞれに対して、発光領域がそれぞれ設けられるようにすることができる。
また、制御部3dは、複数の発光素子3bの発光状態を制御して、ONモードにおいては、車室内全体に光を照射させ、DOORモードにおいては、車両のドアの近傍、および座席シートの近傍の少なくともいずれかに光を照射させるようにすることもできる。
また、図6(a)、(b)に例示をしたように、カバー6を発光領域にあわせて分割することもできる。
ただし、カバー6の分割は必ずしも必要ではなく、デザインなどの必要に応じて適宜行うことができる。
図7(a)、(b)も、ONモードにおける発光領域と、DOORモードにおける発光領域とを異なるものとする場合を例示するための模式図である。
なお、図7(b)は、図7(a)におけるB−B線方向の模式断面図である。
図7(a)、(b)に示すように、カバー6の周縁部分に設けられた枠状の発光領域16eと、カバー6の中央に設けられた面状の発光領域16fとに分割することができる。
そして、例えば、ONモードにおける点灯においては、発光領域16fのみ、あるいは、発光領域16fおよび発光領域16eにおいて点灯させるようにすることができる。
DOORモードにおける点灯においては、発光領域16eのみにおいて点灯させるようにすることができる。
また、図7(b)に示すように、カバー6の周縁部分には、筐体2の内部に延びる導光部6aを設けることができる。
導光部6aは、透光性材料から形成することができる。
導光部6a光の透過率、およびカバー6の発光領域16eに対応する部分(第2の部材の一例に相当する)の光の透過率は、カバー6の発光領域16fに対応する部分(第1の部材の一例に相当する)の光の透過率と異なる。
この場合、導光部6aの光の透過率、およびカバー6の発光領域16eに対応する部分の光の透過率は、カバー6の発光領域16fに対応する部分の光の透過率よりも高くすることができる。
また、導光部6aの入光側の端部は、基板3aの周縁に設けられた発光素子3bの直上に設けられている。
すなわち、導光部6aの入光側の端部は、複数の発光素子3bの一部と面している。
そのため、発光領域16eにおける光量を多くすることができる。その結果、枠状の発光領域16eの幅寸法が短い場合であっても、視認性を高めることができる。
導光部6a、カバー6の発光領域16eに対応する部分、およびカバー6の発光領域16fに対応する部分は、2色成形法または嵌合により接合することができる。
図8(a)、(b)も、ONモードにおける発光領域と、DOORモードにおける発光領域とを異なるものとする場合を例示するための模式図である。
なお、図8(b)は、図8(a)におけるC−C線方向の模式断面図である。
図8(a)、(b)に示すように、カバー6の四隅に設けられた発光領域16gと、主にカバー6の中央に設けられた面状の発光領域16hとに分割することができる。
そして、例えば、ONモードにおける点灯においては、発光領域16hのみ、あるいは、発光領域16hおよび発光領域16gにおいて点灯させるようにすることができる。
DOORモードにおける点灯においては、発光領域16gのみにおいて点灯させるようにすることができる。
また、発光領域16gには、光学要素16g1を設けることができる。
光学要素16g1は、例えば、図8(b)に例示をした凸レンズとすることができる。
光学要素16g1は、凸レンズに限定されるわけではなく、所望の集光特性を生じさせたり(特定の位置に光を集光させたり)、所望の配光特性を生じさせたり(所望の光の拡がりを生じさせたり)することができるものであればよい。
ただし、光学要素16g1を凸レンズとすれば、車両のドアの近傍や、座席シートの近傍に光を集光させやすくなる。
そのため、ONモードとDOORモードとの識別を容易に行うことができ、且つ、乗降時の視認性および安全性を向上させることができる。
またさらに、照明演出を行うこともできる。
なお、発光領域16gがカバー6の四隅に設けられる場合を例示したが、これに限定されるわけではない。
発光領域16gの数、形状、配設位置などは、車室内照明装置1の用途や車室内の内装材のデザインなどに応じて適宜変更することができる。
この場合、発光領域16gの数は、車両のドアの数と同じとし、複数のドアのそれぞれに対して、発光領域16gがそれぞれ設けられるようにすることができる。
また、光学要素は、発光領域16hおよび発光領域16gの少なくともいずれかに設けるようにすることができる。
また、制御部3dは、複数の発光素子3bの発光状態を制御して、ONモードにおける照明パターンと、DOORモードにおける照明パターンとを異なるものとすることもできる。
ここで、ONモードにおける点灯の目的は、車室内における快適性の向上や、搭乗者の手元作業における視認性の向上や安全性の向上などである。
DOORモードにおける点灯の目的は、車両への乗降時における視認性の向上や、他の車両からの視認性の向上などである。
そのため、ONモードにおける点灯の目的に応じてONモードにおける照明パターンを設定し、DOORモードにおける点灯の目的に応じてDOORモードにおける照明パターンを設定することができる。
例えば、ONモードにおける点灯において、車室内における快適性や、手元作業における視認性や安全性などを考慮して、連続点灯とすることができる。
DOORモードにおける点灯において、他の車両からの視認性を考慮して、点滅点灯とすることができる。
また、DOORモードにおける点灯において、点灯の開始から光量が漸増または漸減、あるいは、段階的に増加または減少するようにすることもできる。
なお、ONモードにおける点灯において、点滅点灯、点灯の開始から光量が漸増または漸減、あるいは、点灯の開始から光量が段階的に増加または減少するようにすることもできる。
この場合、DOORモードにおける点灯において、連続点灯とすることができる。
この様にすれば、操作部5の状態やインジケータが見にくい場合であっても、ONモードとDOORモードとの識別を容易に行うことができる。
またさらに、照明演出を行うこともできる。
次に、ONモードとDOORモードとで、車室内照明装置1から照射される光の発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかを変える場合について説明する。
図9(a)、(b)は、発光素子3b1、3b2の配設形態を例示するための模式図である。
図9(a)、(b)に示すように、発光素子3b1、3b2は、基板3a上に複数設けられている。
発光素子3b1、3b2は、例えば、発光ダイオードやレーザダイオードなどとすることができる。
発光素子3b1、3b2の数には特に限定はない。発光素子3b1、3b2の数は、車室内照明装置1の用途や大きさなどに応じて適宜変更することができる。すなわち、発光素子3b1、3b2の数は、2個以上であればよい。
発光素子3b1から照射される光の発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかは、発光素子3b2から照射される光の発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかと異なるものとなっている。
発光色、色度、および色温度は、発光素子3b1、3b2を構成する半導体材料を変えることで異なるものとすることもできるし、発光素子3b1、3b2の出射面に設けられた蛍光体を変えることで異なるものとすることもできる。
光量は、発光素子3b1、3b2に印加する電流値を変化させることで変化させることができる。
複数の発光素子3b1、3b2の配置は、マトリクス状や同心円状などの規則的な配置としてもよいし、任意の配置としてもよい。
ただし、図9(a)に示すように、発光素子3b1と発光素子3b2とを近接させて配置したり、図9(b)に示すように、発光素子3b1と発光素子3b2とを交互に配置したりすることが好ましい。
この様な配設形態とすれば、ONモードにおける車室内照明装置1の配光特性と、DOORモードにおける車室内照明装置1の配光特性とがほぼ同じとなるようにすることができる。
制御部3dは、複数の発光素子3b1、3b2の発光状態を制御して、ONモードにおける発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかと、DOORモードにおけ発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかとを異なるものとする。
この場合、制御部3dは、例えば、発光素子3b1および発光素子3b2のいずれかを点灯したり、点灯させる発光素子3b1の数や光量、および点灯させる発光素子3b2の数や光量を変化させたりすることで、ONモードにおける発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかと、DOORモードにおけ発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかとを異なるものとすることができる。
また、ONモードにおける点灯の目的に応じてONモードにおける発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかを設定し、DOORモードにおける点灯の目的に応じてDOORモードにおける発光色、色度、色温度、および光量の少なくともいずれかを設定することができる。
例えば、ONモードにおける点灯においては、車室内における快適性を考慮して、温暖色の光が照射されるようにすることができる。
また、DOORモードにおける点灯においては、車両への乗降時における視認性や、他の車両からの視認性を考慮して、青白色の光が照射されるようにすることができる。
この様にすれば、操作部5の状態やインジケータが見にくい場合であっても、ONモードとDOORモードとの識別を容易に行うことができる。
また、高度な照明演出を行うこともできる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 車室内照明装置、2 筐体、3 発光部、3a 基板、3b 発光素子、3b1 発光素子、3b2 発光素子、3c スイッチ、3d 制御部、4 フレーム、5 操作部、6 カバー、16a〜16h 発光領域、16g1 光学要素

Claims (3)

  1. 複数の発光素子と;
    前記複数の発光素子の光の照射側に設けられ、第1の発光領域と前記第1の発光領域を囲む枠状の第2の発光領域とを有するカバーと;
    前記第1の発光領域に設けられた第1の部材と;
    前記第2の発光領域に設けられ、前記第1の部材の光の透過率より高い光の透過率を有する第2の部材と;
    一端が前記第2の部材に接続され、他端が前記複数の発光素子の一部と面している導光部と;
    前記複数の発光素子の少なくとも一部を点灯させるONモードと、車両のドアが開放状態にあるときには、前記複数の発光素子の少なくとも一部を点灯させ、前記車両のドアが閉鎖状態にあるときには前記複数の発光素子を消灯させるDOORモードと、を切り換えるスイッチと;
    前記複数の発光素子の発光状態を制御して、前記ONモードにおいては、前記第1の発光領域のみ、または、前記第1の発光領域および前記第2の発光領域を点灯させ、前記DOORモードにおいては前記第2の発光領域のみを点灯させる制御部と;
    を具備した車室内照明装置。
  2. 前記第1の部材と、前記第2の部材と、は、2色成形法または嵌合により接合されいる請求項記載の車室内照明装置。
  3. 前記制御部は、前記複数の発光素子の発光状態を制御して、前記ONモードにおける照明パターンと、前記DOORモードにおける照明パターンと、をさらに異なるものとする請求項1または2に記載の車室内照明装置。
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