JP6252767B2 - 静電容量型トランスデューサ - Google Patents

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Description

本発明は静電容量型トランスデューサに関する。具体的に言うと、本発明は、可動電極(ダイアフラム)と固定電極からなるコンデンサ構造によって構成された静電容量型トランスデューサに関する。
近年、マイクロフォンは、小さな音圧から大きな音圧までの音を高感度で検出することが求められている。一般に、マイクロフォンは、高調波歪み率を小さくすることができれば、最大入力音圧を大きくでき、その検出音圧域(以下、ダイナミックレンジという。)を広くすることができる。しかし、一般的なマイクロフォンでは、音響振動の検出感度向上と高調波歪み率の低減とがトレードオフの関係にあり、小音量(小音圧)から大音量(大音圧)の音まで広いダイナミックレンジを持たせることが困難である。
このような背景のもとで、マイクロフォンのダイナミックレンジを広くする方法として、ダイアフラムを2つに分割し、小音量・高感度用のセンシング部と大音量・低感度用のセンシング部とを構成したマイクロフォンが、特許文献1に開示されている。
図1(A)は、特許文献1に開示されたマイクロフォンに用いられる音響センサ11の構造を示す概略図である。この音響センサ11では、ダイアフラムがスリット17によって2つに分割されており、一方のダイアフラム(第1ダイアフラム12a)は比較的大きな面積を有し、他方のダイアフラム(第2ダイアフラム12b)は比較的小さな面積を有している。第1ダイアフラム12a及び第2ダイアフラム12bには、空隙を隔てて固定電極13が対向しており、固定電極13はバックプレート14によって保持されている。この音響センサ11では、第1ダイアフラム12a及びそれと対向する固定電極13によって小音量・高感度の第1センシング部15aが構成され、第2ダイアフラム12b及びそれと対向する固定電極13によって大音量・低感度の第2センシング部15bが構成されている。そして、音響センサ11からの出力を、音量に応じて第1センシング部15aからの出力と、第2センシング部15bからの出力とに切り替えるようにし、マイクロフォンのダイナミックレンジを広くしている。
特許第5252104号公報
静電容量型の音響センサでは、ダイアフラムが大きく撓んでバックプレートに接触したとき、ダイアフラムがバックプレートに固着して戻らなくなることがある(このような現象をスティックと呼ぶ。)。ダイアフラムが大きく撓んでスティックを起こす場合としては、たとえばダイアフラムに大音響が加わった場合、落下耐久試験において落下させた音響トランスデューサのダイアフラムに大きな圧縮空気圧(風圧)が加わった場合、音響センサに強く息を吹き込んだ場合がある。
ダイアフラムがバックプレートにスティックすると、ダイアフラムの振動が妨げられるので、音響センサによって音響振動を検出することができなくなる。そのため、図1(A)の音響センサ11では、均一な突出長を有する多数のストッパ16をバックプレート14に突設し、ストッパ16によってダイアフラム12a、12bのスティックを防いでいる。
しかし、ストッパ16の長さ(突出長)は、ダイアフラム12a、12bの破損しにくさ(破損耐性)とスティックの起こりにくさ(スティック耐性)に影響する。この点を図1(B)と図1(C)により説明する。
ストッパ16が短い場合には、図1(B)に示すように、非変位時のダイアフラム12a、12bとストッパ16の間隔が広くなるので、ダイアフラム12a、12bが大きく変位できるようになる。また、同じ圧力が加わった場合には、第2ダイアフラム12bは第1ダイアフラム12aよりも大きく変位する。そのため、第1ダイアフラム12aはストッパ16に当たりやすいが、ストッパ16に当っても、そのときの弾性復元力が大きく、第1ダイアフラム12aはストッパ16から剥がれやすい(スティックしにくい)。これに対し、第2ダイアフラム12bは、面積が比較的小さくて剛性が高いので、通常は大きく変位しない。しかし、上記のように落下耐久試験などによって大きな圧力負荷が加わった場合には、大きく変位する。このとき、ストッパ16が短いと、第2ダイアフラム12bとストッパ16の間隔が広くなるので、第2ダイアフラム12bがストッパ16に当って変位が止められるまでに大きく変形して撓み、第2ダイアフラム12bが破損しやすくなる。
ストッパ16が長い場合には、図1(C)に示すように、非変位時のダイアフラム12a、12bとストッパ16の間隔が狭くなるので、ダイアフラム12a、12bの変位がストッパ16によって抑制される。そのため、第2ダイアフラム12bに大きな圧力負荷が加わっても第2ダイアフラム12bが大きく変位することはなく、第2ダイアフラム12bが大きく撓みにくくなって破損しにくくなる。これに対し、ストッパ16が長い場合には、第1ダイアフラム12aとストッパ16の間隔が狭くなるので、第1ダイアフラム12aがストッパ16に当たっているときの弾性復元力が小さくなり、第1ダイアフラム12aがストッパ16から剥がれにくくなってスティックしやすくなる。
従って、従来のようなストッパ構造では、スティック耐性を高くしたいという要求と、ダイアフラムの破損耐性を高めたいという要求とがトレードオフの関係にあり、スティック耐性と破損耐性をともに満足させることができなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、複数のセンシング部を有する静電容量型トランスデューサにおいて、スティック耐性を高くしたいという要求とダイアフラムの破損耐性を高めたいという要求とを両立させることの可能な静電容量型トランスデューサを提供することにある。
本発明に係る静電容量型トランスデューサは、固定電極を有するバックプレートと、前記バックプレートと空隙を介して対向する、可動電極としてのダイアフラムと、前記バックプレートの前記空隙側の面と前記ダイアフラムの前記空隙側の面のうち少なくとも一方の面から突出した、第1の突出長を有する第1のストッパと、第2の突出長を有する第2のストッパとを少なくとも備え、前記ダイアフラムと前記固定電極のうち少なくとも一方が、少なくとも第1の面積を有する第1の領域と第2の面積を有する第2の領域とに分割されていて、前記第1の領域に前記ダイアフラム及び前記固定電極からなる第1のセンシング部が構成され、前記第2の領域に前記ダイアフラム及び前記固定電極からなる第2のセンシング部が構成され、前記第1のストッパは前記第1のセンシング部に設けられ、前記第2のストッパは前記第2のセンシング部に設けられ、前記第1の領域の前記第1の面積が前記第2の領域の前記第2の面積よりも大きく、前記第1のストッパの突出長は前記第2のストッパの突出長よりも短いことを特徴としている。
本発明に係る静電容量型トランスデューサによれば、第1のセンシング部における分割された領域の面積、すなわち第1の領域の面積が、第2のセンシング部における分割された領域の面積、すなわち第2の領域の面積よりも大きく、第1のセンシングに設けられた第1のストッパの突出長が第2のセンシング部に設けられた第2のストッパの突出長よりも短くなっている。従って、面積が大きくてダイアフラムがスティックしやすい第1の領域では、第1のストッパの最大突出長が比較的短くなっている。そのため、この領域では、第1のストッパに当たった状態におけるダイアフラムの変位が大きくてその弾性復帰力も大きくなり、ダイアフラムが第1のストッパにスティックしにくくなる。また、面積が小さくてダイアフラムが破損しやすい第2の領域では、第2のストッパの最大突出長が比較的長くなっている。そのため、この領域では、ダイアフラムに高負荷が加わった場合でも第2のストッパによってダイアフラムの変位を小さく抑えることができ、ダイアフラムに生じる内部応力や応力集中を小さくできるので、ダイアフラムが破損しにくくなる。この結果、ダイアフラムのスティックが起きやすい領域でスティックを防止することができ、ダイアフラムの破損が生じやすい領域でダイアフラムの破損を防止することができるので、全体としてスティック耐性と破損耐性に優れた静電容量型トランスデューサを作製することが可能になる。
本発明に係る静電容量型トランスデューサのある実施態様は、前記固定電極が、前記第1のセンシング部において前記ダイアフラムと対向する領域と前記第2のセンシング部において前記ダイアフラムと対向する領域とが1つの平面を構成している、ことを特徴としている。
本発明に係る静電容量型トランスデューサの別な実施態様は、前記第2のストッパの突出長のうち最も大きい突出長が、前記第1のストッパの突出長のうち最も大きい突出長よりも長いことを特徴としている。
本発明に係る静電容量型トランスデューサのさらに別な実施態様は、前記第2のストッパの突出長のうち最も小さい突出長が、前記第1のストッパの突出長のうち最も小さい突出長よりも長いことを特徴としている。
本発明に係る静電容量型トランスデューサのさらに別な実施態様は、前記第1のセンシング部において、前記第1のストッパが、前記ダイアフラムの変位が大きな領域又は前記変位の大きな領域に対向する領域で短く、前記ダイアフラムの変位が小さな領域又は前記変位が小さな領域に対向する領域で長くなっていることを特徴としている。
また、上記実施態様においては、前記第1のセンシング部において前記第1のストッパを含む複数のストッパが前記バックプレートから突出しており、前記第1のセンシング部において、前記複数のストッパの先端が、前記ダイアフラムのある変形状態における前記ダイアフラムの形状に沿って並ぶように、前記ストッパの突出長が選ばれていてもよい。
本発明に係る静電容量型トランスデューサのさらに別な実施態様は、前記第2のセンシング部において、前記第2のストッパは、前記ダイアフラムの変位が大きな領域又は前記変位の大きな領域に対向する領域で短く、前記ダイアフラムの変位が小さな領域又は前記変位が小さな領域に対向する領域で長くなっていることを特徴としている。
また、上記実施態様においては、前記第2のセンシング部において前記第2のストッパを含む複数のストッパが前記バックプレートから突出しており、前記第2のセンシング部において、前記複数のストッパの先端が、前記ダイアフラムのある変形状態における前記ダイアフラムの形状に沿って並ぶように、前記ストッパの突出長が選ばれていてもよい。
本発明に係る静電容量型トランスデューサのさらに別な実施態様は、前記第2のストッパが、前記第1のストッパよりも太いことを特徴としている。突出長の長いストッパを設けた場合には、ダイアフラムのストッパに接触する部分に応力が集中するが、そこのストッパを太くすることによってダイアフラムとの接触面積を大きくし、接触面における応力を分散させることが可能になる。
本発明に係る静電容量型トランスデューサのさらに別な実施態様は、前記第1のストッパ及び前記第2のストッパを含む複数のストッパを備え、前記第2のストッパの近傍におけるストッパの数密度は、前記第1のストッパの近傍におけるストッパの数密度よりも大きいことを特徴としている。突出長の長いストッパを設けた場合には、ダイアフラムのストッパに接触する部分に応力が集中するが、そこのストッパの数密度を大きくすることによって接触面積を大きくし、接触面における応力を分散させることが可能になる。
本発明に係る静電容量型トランスデューサのさらに別な実施態様は、前記第1のストッパ及び前記第2のストッパが、前記バックプレートと同一材料により、前記バックプレートと同一工程で作製されていることを特徴としている。かかる実施態様によれば、ストッパの作製が容易になり、ストッパの作製コストが増えることもない。
本発明に係る静電容量型トランスデューサは、前記バックプレートに音響振動を通過させるためのアコースティックホールを開口しておくことにより音響センサとして用いることができる。また、本発明に係る音響センサは、回路部とともにマイクロフォンとして用いることができる。
なお、本発明における前記課題を解決するための手段は、以上説明した構成要素を適宜組み合せた特徴を有するものであり、本発明はかかる構成要素の組合せによる多くのバリエーションを可能とするものである。
本発明によれば、面積の異なる複数のセンシング部によって構成された静電容量型トランスデューサにおいて、ダイアフラムに高負荷が加わった場合でも、ダイアフラムがストッパにスティクしにくくなり、スティック耐性が向上する。さらに、ダイアフラムに高負荷が加わった場合に、ダイアフラムに大きな応力が集中するのを防ぐことができ、静電容量型トランスデューサの破損耐性を向上させることができる。
図1(A)は、従来の音響センサの概略断面図である。図1(B)は、ストッパの長さが短い音響センサの不具合を説明する概略断面図である。図1(C)は、ストッパの長さが長い音響センサの不具合を説明する概略断面図である。 図2は、本発明の実施形態1による音響センサの分解斜視図である。 図3は、図2に示す音響センサの平面図である。 図4は、図2に示す音響センサの概略断面図である。 図5は、図3に示す音響センサからバックプレートを除いた状態を示す平面図である。 図6は、実施形態1の音響センサの作用効果を説明するための図である。 図7(A)は、第2音響センシング部におけるストッパの突出長を変化させたときの第2ダイアフラムの最大応力(比)の変化を示す図である。図7(B)は、図7(A)に示された最大応力の比をグラフで表したものである。 図8(A)〜図8(D)は、実施形態1による音響センサの製造工程を示す断面図である。 図9(A)〜図9(C)は、図8(D)の続図である。 図10は、本発明の実施形態1の変形例を示す概略断面図である。 図11は、本発明の実施形態1の別な変形例を説明する平面図である。 図12は、本発明の実施形態2による音響センサを示す概略断面図である。 図13(A)及び図13(B)は、実施形態2による音響センサの作用効果を説明するための概略図である。 図14(A)及び図14(B)は、本発明の実施形態3による音響センサを示す概略断面図である。 図15は、第1及び第2ダイアフラムの変位量の分布を示す図である。 図16(A)は、本発明の実施形態4による音響センサを示す概略断面図である。図1(B)は、図16(A)の一部を拡大して示す図である。図16(C)は、比較例の一部を拡大して示す図である。 図17は、本発明の実施形態5に係る音響センサを示す平面図である。 図18は、図17の音響センサの断面図である。 図19(A)は、図17の音響センサにおいてバックプレートの下面に設けられた固定電極板を示す平面図である。図19(B)は、図17の音響センサに用いられるダイアフラムの平面図である。 図20は、本発明に係る音響センサを内蔵したボトムポート型のマイクロフォンを示す概略断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々設計変更することができる。
(実施形態1)
以下、図2−5を参照して本発明の実施形態1による音響センサの構造を説明する。図2は、本発明の実施形態1による静電容量型トランスデューサ、すなわち音響センサ31を示す分解斜視図である。図3は、音響センサ31の平面図である。図4は、音響センサ31の概略断面図である。図5は、バックプレート38を除いた音響センサ31の平面図であって、基板32の上方でダイアフラム33(可動電極)と固定電極板39(固定電極)が重なった様子を表している。
この音響センサ31は、MEMS技術を利用して作製された静電容量型素子である。図2及び図4に示すように、この音響センサ31は、シリコン基板等の基板32の上面にアンカー36a、36bを介してダイアフラム33を設け、ダイアフラム33の上方に微小なエアギャップ40(空隙)を介して天蓋部34を配し、天蓋部34を基板32の上面に固定したものである。
基板32には、表面から裏面に貫通した空洞35(フロントチャンバ、バックチャンバ)が開口されている。図示の空洞35は、基板32の上面に対して傾いた壁面を有しているが、基板32の上面に垂直な壁面によって囲まれていてもよい。
ダイアフラム33は、空洞35の上方を覆うようにして基板32の上に配置されている。図2及び図5に示すように、ダイアフラム33は、略矩形状に形成されている。ダイアフラム33は、導電性を有するポリシリコン薄膜によって形成されていてダイアフラム33自体が可動電極となっている。ダイアフラム33は、その短辺と平行な方向に延びたスリット37によって第1ダイアフラム33aと第2ダイアフラム33bに分割されている。第1ダイアフラム33aと第2ダイアフラム33bはいずれも略矩形状となっているが、第1ダイアフラム33aは、第2ダイアフラム33bより大きな面積を有している。
第1ダイアフラム33aは、基板32の上面で、各コーナー部に設けられた脚片46をアンカー36aによって支持されており、基板32の上面から浮いている。第2ダイアフラム33bは、基板32の上面で、その両短辺をアンカー36bによって支持されており、基板32の上面から浮かせて支持されている。
ダイアフラム33には、基板32の上面に設けられた引出配線49aが接続される。さらに、基板32の上面には、ダイアフラム33を囲むようにして帯状の土台部41が形成されている。アンカー36a、36b及び土台部41は、SiOによって形成されている。
図4に示すように、天蓋部34は、SiNからなるバックプレート38の下面に導電性を有するポリシリコン薄膜からなる固定電極板39を設けたものである。天蓋部34は、ドーム状に形成されていてその下に空洞部分を有しており、その空洞部分でダイアフラム33を覆っている。固定電極板39の下面とダイアフラム33の上面との間には微小なエアギャップ40(空隙)が形成されている。
固定電極板39は、第1ダイアフラム33aと対向する第1固定電極板39aと、第2ダイアフラム33bと対向する第2固定電極板39bとに分割されていて、固定電極板39a、39bどうしは電気的に分離している。第1固定電極板39aは、第2固定電極板39bよりも大きな面積を有している。第1固定電極板39aからは引出配線49bが引き出されており、第2固定電極板39bからは引出配線49cが引き出されている。
エアギャップ40を挟んで対向する第1ダイアフラム33aと第1固定電極板39aによってコンデンサ構造の第1音響センシング部43aが形成されている。また、エアギャップ40を挟んで対向する第2ダイアフラム33bと第2固定電極板39bによってコンデンサ構造の第2音響センシング部43bが形成されている。第1音響センシング部43aにおける第1ダイアフラム33aと第1固定電極板39aの間のギャップ距離と、第2音響センシング部43bにおける第2ダイアフラム33bと第2固定電極板39bの間のギャップ距離は等しい。
バックプレート38と固定電極板39には、上面から下面に貫通するようにして、音響振動を通過させるためのアコースティックホール44(音響孔)が多数穿孔されている。図3及び図5に示すように、アコースティックホール44は、両音響センシング部43a、43bにおいて、それぞれ規則的に配列されている。図示例では、アコースティックホール44は、互いに120°の角度を成す3方向に沿って三角形状に配列されているが、矩形状や同心円状などに配置されていてもよい。
図4に示すように、第1音響センシング部43aでは、天蓋部34の下面には、円柱状をした微小なストッパ45aが多数突出している。第2音響センシング部43bでも、天蓋部34の下面には、円柱状をした微小なストッパ45bが多数突出している。各ストッパ45a、45bは、バックプレート38の下面から一体に突出しており、第1及び第2固定電極板39a、39bを貫通している。ストッパ45a、45bは、バックプレート38と同じくSiNからなるので、絶縁性を有する。このストッパ45a、45bは、各ダイアフラム33a、33bが各固定電極板39a、39bに固着して離れなくなるのを防ぐためのものである。
第1ダイアフラム33aと対向するストッパ45aは、いずれも等しい突出長を有している。また、第2ダイアフラム33bと対向するストッパ45bも、いずれも等しい突出長を有しているが、ストッパ45bはストッパ45aよりも突出長が長くなっている。また、この実施形態では、第1ダイアフラム33aに対向するストッパ45aと、第2ダイアフラム33bに対向するストッパ45bとは、等しい太さを有しており、かつ、等しい密度(あるいは、等しいピッチ)で配列されている。
天蓋状をしたバックプレート38の外周縁は基板32の上面に広がっており、土台部41はバックプレート38によって覆われている。
バックプレート38の外周部上面には、共通電極パッド47、第1電極パッド48a、第2電極パッド48b及び接地電極パッド50が設けられている。ダイアフラム33に接続された引出配線49aの他端は、共通電極パッド47に接続されている。第1固定電極板39aから引き出された引出配線49bは、第1電極パッド48aに接続され、第2固定電極板39bから引き出された引出配線49cは、第2電極パッド48bに接続されている。また、接地電極パッド50は、基板32に接続されていて、接地電位に保たれる。
上記のような構造の音響センサ31では、面積の大きな第1音響センシング部43aによって小音量・高感度のセンシング部が構成され、面積の小さな第2音響センシング部43bによって大音量・低感度のセンシング部が構成されているので、音量に応じて音響センサ31の出力を第1音響センシング部43aからの出力と第2音響センシング部43bからの出力とに切り替えるようにすれば、音響センサ31のダイナミックレンジを広くすることができる。しかも、同時に成膜されたダイアフラムを分割して第1ダイアフラム33aと第2ダイアフラム33bを形成し、また同時に成膜された固定電極板を分割して第1固定電極板39aと第2固定電極板39bを形成しているので、第1音響センシング部43aと第2音響センシング部43bの検出感度や特性のばらつきを小さくすることができる。
さらに、音響センサ31では、第1音響センシング部43aにおけるストッパ45aの突出長が短いので、図6に示すように、非変位時の第1ダイアフラム33aとストッパ45aの間隔が広くなっている。そのため、第1ダイアフラム33aがストッパ45aに接触しているときには、第1ダイアフラム33aは大きく変形している。その結果、第1ダイアフラム33aは、ストッパ45aに当っているときの弾性復元力が大きく、第1ダイアフラム33aはストッパ45aから剥がれやすい。すなわち、第1ダイアフラム33aはストッパ45aにスティックしにくく、音響センサ31のスティック耐性が高くなる。
一方、第2音響センシング部43bにおいては、ストッパ45bの突出長が長いので、図6に示すように、非変位時の第2ダイアフラム33bとストッパ45bの間隔が狭くなっている。そのため、過大な音圧が加わったり落下耐久試験が行われたりして第2ダイアフラム33bに大きな圧力負荷が加わった場合には、第2ダイアフラム33bの変位がストッパ45bによって抑制される。その結果、第2ダイアフラム33bに大きな圧力負荷が加わっても第2ダイアフラム33bが破損しにくくなり、音響センサ31の破損耐性が高くなる。
こうして、音響センサ31によれば、スティック耐性と破損耐性を高めることができ、両特性を両立させることが可能になる。
本実施形態の作用効果を確認するため、第2ダイアフラム33bに20kPaの圧力を加えたときに発生する第2ダイアフラム33bの最大応力をシミュレーションにより求めた。シミュレーション用のモデルは、ダイアフラム33a、33bと固定電極板39a、39bとの間のギャップ距離が3.7μmで、ストッパ45aの突出長が1.0μm、ストッパ45bの突出長が1.0μm、2.0μm、2.5μm、または3.0μmのものである。図7(A)は、シミュレーションの結果を示しており、ストッパ45bの突出長を1.0μm、2.0μm、2.5μm、3.0μmとした各場合における、第2ダイアフラム33bに生じる最大応力(第2ダイアフラム33bがストッパ45bに当たったときの変位量)を表している。ただし、最大応力は、ストッパ45bの突出長が1.0μmの場合の最大応力を100%とした各最大応力の比率で表している。また、図7(B)は、第2ダイアフラム33bに生じる最大応力の比とストッパ45bの突出長との関係をグラフで表したものである。
図7(A)及び図7(B)に示すように、ストッパ45bの突出長をストッパ45aの突出長(1μm)の2倍、2.5倍、3倍と長くすると、第2ダイアフラム33bの変位量が次第に抑制されるとともに第2ダイアフラム33bに生じる最大応力の比はそれぞれ85.3%、76.3%、67.9%というように次第に小さくなり、第2ダイアフラム33bが破損しにくくなることが分かる。
また、実測結果においても、ストッパ45bの突出長をストッパ45aの突出長(1.0μm)の約2倍(1.9μm)、約3倍(2.8μm)とした場合には、ストッパ45bの耐圧強度は、それぞれストッパ45bの突出長がストッパ45aと同じく1.0μmである場合の約1.1倍、約1.3倍に向上した。しかも、ストッパ45bの突出長を長くしてもストッパ45bが第2ダイアフラム33bにスティックすることもなかった。よって、実測でもスティック耐性の向上と破損強度の向上も確認できた。
(実施形態1の製造方法)
つぎに、実施形態1による音響センサ31の製造方法を、図8及び図9により説明する。図8及び図9では、いずれも製造工程途中の音響センサの一部を拡大して示す。
まず、図8(A)に示すように、基板32(Si基板)の上面全体に酸化膜52(SiO)を堆積させる。ついで、図8(B)に示すように、酸化膜52の上にポリシリコン膜53を堆積させ、ポリシリコン膜53をエッチングすることによって酸化膜52の上面にダイアフラム33a、33bを形成する。このとき、第1ダイアフラム33aと第2ダイアフラム33bは、スリット37によって分離される(エッチングのためのマスクの形成及び剥離の工程は説明を省略する。以下、同様)。
図8(C)に示すように、酸化膜52及びダイアフラム33a、33bの上面全体にSi酸化膜からなる第1犠牲層54を堆積させる。ついで、短いストッパ45aを設けようとする位置で、第1ダイアフラム33aが露出するまで第1犠牲層54をエッチングし、第1犠牲層54にリセス55を設ける。リセス55を設ける際には、第1ダイアフラム33aがエッチングストップ層として働くので、リセス55の深さは第1犠牲層54の膜厚によって決まる。このとき同時に、ダイアフラム33a、33bを囲む領域(バックプレート38が基板32に接する領域)に沿って、酸化膜52が露出するまで第1犠牲層54をエッチングし、第1犠牲層54に比較的広い環状の開口56をあける。
図8(D)に示すように、第1犠牲層54の上にSi酸化膜からなる第2犠牲層57を堆積させる。このとき、リセス55が設けられている位置では、第2犠牲層57に凹部58が生じる。第2ダイアフラム33bの上方で長いストッパ45bを設けようとする箇所では、第2ダイアフラム33bが露出するまで第2犠牲層57及び第1犠牲層54をエッチングし、第2犠牲層57及び第1犠牲層54に貫通孔59をあける。貫通孔59をあける際には、第2ダイアフラム33bがエッチングストップ層として働くので、貫通孔59の深さは第1犠牲層54と第2犠牲層57の膜厚の和によって決まる。また、開口56の設けられた領域では、第2犠牲層57及び酸化膜52を基板32が露出するまでエッチングし、第2犠牲層57及び酸化膜52に開口56よりも幅の狭い溝60を設ける。
さらに、図9(A)に示すように、第2犠牲層57の上にSi酸化膜からなる第3犠牲層61を堆積させ、第3犠牲層61をエッチングすることによって溝60の内部に堆積した第3犠牲層61を除去する。このとき、凹部58の設けられていた箇所では、第3犠牲層61に凹部62が生じ、貫通孔59の設けられていた箇所では、第3犠牲層61に凹部63が生じる。また、第3犠牲層61の上面にポリシリコン膜64を堆積させ、ポリシリコン膜64をエッチングによりパターニングして固定電極板39a、39bを形成する。
図9(B)に示すように、第3犠牲層61及び固定電極板39a、39bの上にシリコン窒化膜65を堆積させてバックプレート38を形成する。このとき凹部62内に堆積したシリコン窒化膜65によってバックプレート38の下面に短いストッパ45aが形成され、凹部63内に堆積したシリコン窒化膜65によってバックプレート38の下面に長いストッパ45bが形成される。また、シリコン窒化膜65が溝60内に堆積することによりバックプレート38の支持部分が形成される。さらに、バックプレート38をエッチングすることにより、バックプレート38に多数のアコースティックホール44を開口する。
この後、図9(C)に示すように、アコースティックホール44からバックプレート38の下面側へエッチャントを導入して第3犠牲層61、第2犠牲層57及び第1犠牲層54を除去し、バックプレート38と基板32の間に空隙部分を形成する。ただし、ダイアフラム33a、33bの下面に第1犠牲層54を一部残した状態でエッチングを停止し、残った第1犠牲層54によってアンカー36a、36bを形成する。図示しないが、さらに基板32を下面側からエッチングすることによって基板32に空洞35を設け、音響センサ31を完成する。
上記のような製造方法によれば、音響センサ31の製造工程を増やすことなく、突出長の異なる複数種類のストッパを備えた音響センサ31を作製することができる。しかも、短いストッパ45aの突出長は、第1犠牲層54の膜厚で決まり、長いストッパ45bの突出長は、第1犠牲層54と第2犠牲層57の膜厚の和で決まるので、設計も容易になる。
(変形例)
図10は、実施形態1の音響センサの変形例を示す概略断面図である。この変形例では、ストッパ45bの太さ(直径)をストッパ45aの太さよりも大きくしている。突出長の長いストッパ45bを設けた場合には、第2ダイアフラム33bのストッパ45bに接触する部分に応力が集中するので、ストッパ45bの直径を大きくすることによって接触面積を大きくし、接触面における応力を分散させることが望ましい。
図11は、実施形態1の音響センサの別な変形例を説明する平面図である。図11は、第1ダイアフラム33a及び第2ダイアフラム33bと、両ダイアフラム33a、33bに対向させて設けられたストッパ45a、45bの位置を表わしている。この変形例では、第2ダイアフラム33bに対向させて設けたストッパ45bの数密度を、第1ダイアフラム33aに対向させて設けたストッパ45aの数密度よりも大きくしている。例えば、ストッパ45bのピッチをストッパ45aのピッチよりも狭くしている。突出長の長いストッパ45bを設けた場合には、第2ダイアフラム33bのストッパ45bに接触する部分に応力が集中するので、ストッパ45bの数密度を大きくする(あるいは、ストッパ45bのピッチを狭くする)ことによって接触面積を大きくすれば、接触面における応力を分散させていることができる。
(実施形態2)
図12は、本発明の実施形態2による音響センサ71を示す概略断面図である。この音響センサ71では、第2音響センシング部43bにおいては、第1音響センシング部43aのストッパ45aよりも突出長の長いストッパ45bを設けてあり、さらに、第2音響センシング部43bにおいて、突出長の異なる2種類のストッパ45b、すなわち比較的短いストッパ45bと比較的長いストッパ45bとを設けている。比較的短いストッパ45bは、第2ダイアフラム33bの変位の大きな領域に対向する領域に設けてあり、比較的長いストッパ45bは、第2ダイアフラム33bの変位の小さな領域(アンカー36bにより固定された部分の近傍など)に対向する領域に設けてある。
図13(B)は、第2音響センシング部43bに均一な長さのストッパ45bを設けた場合を示す。均一な長さのストッパ45bを設けている場合には、図13(B)に示すように、第2ダイアフラム33bに圧力が加わって変形しても、第2ダイアフラム33bの変位の小さな箇所はストッパ45bに接触しにくい。ところが、第2ダイアフラム33bに過大な圧力負荷が加わった場合には、変位の大きな箇所よりも変位の小さな箇所で第2ダイアフラム33bの変形が大きく、第2ダイアフラム33bに応力集中が起きやすい。そのため、ストッパ45bの突出長が一定であると、ストッパ45bに過大な圧力が加わったり繰り返し変形しているうちに第2ダイアフラム33bの変位の小さな箇所に亀裂が生じたり、破損が生じたりする恐れがある。
これに対し、第2ダイアフラム33bの変位の小さな箇所でストッパ45bの突出長を長くしておけば、第2ダイアフラム33bが大きく変位した場合には、図13(A)に示すように、第2ダイアフラム33bの変位が小さな箇所もストッパ45bに当接し、第2ダイアフラム33bの変位の小さな箇所の変形が抑制される。その結果、第2ダイアフラム33bの破損耐性を向上させることができる。なお、第2ダイアフラム33bに対向する領域の全体でストッパ45bの突出長を長くすると、第2ダイアフラム33bが圧力によって変位しにくくなり、音響センサ71の感度が低下するが、第2ダイアフラム33bの変位の大きな箇所ではストッパ45bを短くしてあれば、圧力による第2ダイアフラム33bの変位を阻害しにくく、音響センサ71の感度が低下しにくい。
なお、第1音響センシング部43aにおいて、突出長の異なる2種類のストッパ45a、すなわち比較的短いストッパ45aと比較的長いストッパ45aとを設けてもよい。
(実施形態3)
実施形態3の音響センサ81では、ストッパ45a、45bの突出長を次第に変化させている。図14(A)は、実施形態3による音響センサ81の概略断面図であって、図15のX−X線に沿った断面を示す。図14(B)は、実施形態3による音響センサ81の概略断面図であって、図15のY−Y線に沿った断面を示す。図15は、第1ダイアフラム33a及び第2ダイアフラム33bに圧力が加わった場合に、両ダイアフラム33a、33bが変位する様子を表している。図15においては、ドットが密な領域ほど変位が大きく、ドットが疎である領域ほど変位が小さくなっている。
実施形態3の音響センサ81においては、各ストッパ45a、45bの先端が、過度の応力集中が生じない程度に変形したダイアフラム33a、33bの上面形状に沿うように、ストッパ45a、45bの突出長を次第に変化させている。このような実施形態によれば、ダイアフラム33a、33bに過大な圧力負荷が加わった場合、ダイアフラム33a、33bを自然な形状のままストッパ45a、45bによって支えることができるので、ダイアフラム33a、33bやアンカー36a、36bに応力集中が生じにくく、破損耐性をより一層向上させることができる。
(実施形態4)
図16(A)は、本発明の実施形態4による音響センサ91を示す概略断面図である。この実施形態では、基板32の上面に平板状のバックプレート38を設けている。バックプレート38の上面には、固定電極板39a、39bが形成されている。空洞35の上方において、バックプレート38及び固定電極板39a、39bには複数のアコースティックホール44が開口されている。また、バックプレート38の上方には、固定電極板39a、39bと対向させるようにして、スリット37で分割された第1ダイアフラム33aと第2ダイアフラム33bが配設されている。ダイアフラム33a、33bは、バックプレート38の縁に設けられたアンカー部92によって支持されている。ダイアフラム33aの下面には、下方へ向けて比較的短いストッパ45aが突出しており、第2ダイアフラム33bの下面には、ストッパ45aよりも突出長の長いストッパ45bが突出している。ストッパ45a、45bの端面と対向する箇所では、固定電極板39a、39bに開口を設けてあり、ストッパ45a、45bがバックプレート38に当接しても、ストッパ45a、43bが固定電極板39a、39bに触れないようにしている。
図16(C)に示すように、ストッパ45a、45bをバックプレート38に設けている場合には、ストッパ45a、45bが絶縁性材料によって形成されるので、ストッパ45a、45bが帯電しやすくなり、音響センサの感度に影響を与えるおそれがある。これに対し、図16(B)のようにストッパ45a、45bを導電体材料であるダイアフラム33a、33bに設けていれば、ストッパ45a、45bが帯電しにくくなり、音響センサ91の感度の変化を防止することができる。
(実施形態5)
電極部分は矩形状のものに限らず、円形のものであってもよい。図17は、本発明の実施形態5による音響センサ101を示す平面図である。図18は、音響センサ101の断面図である。図19(A)は、音響センサ101においてバックプレート38の下面に設けられた固定電極板39a、39bを示す平面図である。図19(B)は、音響センサ101に用いられるダイアフラム33の平面図である。
この音響センサ101にあっては、図18に示すように、基板32の上面に円板状のダイアフラム33を設けている。円形のダイアフラム33の外周部からは1本の脚片46が延出されており、ダイアフラム33はアンカー36によって支持された脚片46によって片持ち状に支持されている。また、図17及び図19(B)に示すように、脚片46からは引出配線49aが延出され、引出配線49aは共通電極パッド47に接続されている。
一方、図18及び図19(A)に示すように、バックプレート38の下面中央部には円板状の第1固定電極板39aが設けられている。第1固定電極板39aの外側には、環状のスリット37を介して円環状の第2固定電極板39bが設けられている。図17及び図19(A)に示すように、第1固定電極板39aの外周部からは、引出配線49bが延出し、引出配線49bは第1電極パッド48aに接続されている。第2固定電極板39bからは、引出配線49cが延出され、引出配線49cは第2電極パッド48bに接続されている。
この音響センサ101では、ダイアフラム33の中央部と第1固定電極板39aによって円形をした小音量・高感度の第1音響センシング部43aが構成されている。また、ダイアフラム33の外周部と第2固定電極板39bによって円環状をした大音量・低感度の第2音響センシング部43bが構成されている。
また、この音響センサ101でも、面積の大きな第1固定電極板39aの位置からは比較的短いストッパ45aが突出し、面積の小さな第2固定電極板39bの位置からは比較的長いストッパ45bが突出しているので、スティック耐性と破損耐性とを向上させることができる。
(マイクロフォンへの応用)
図20は、本発明に係る音響センサ、たとえば実施形態1の音響センサ31を内蔵したボトムポート型のマイクロフォン111の概略断面図である。このマイクロフォン111は、回路基板112とカバー113からなるパッケージ内に音響センサ31と回路部である信号処理回路115(ASIC)とを内蔵したものである。音響センサ31と信号処理回路115は、回路基板112の上面に実装されている。回路基板112には、音響センサ31内に音響振動を導き入れるための音導入孔114が開口されている。音響センサ31は、空洞35の下面開口を音導入孔114に合わせ、音導入孔114を覆うようにして回路基板112の上面に実装されている。したがって、音響センサ31の空洞35がフロントチャンバとなり、パッケージ内の空間がバックチャンバとなる。
音響センサ31と信号処理回路115は、ボンディングワイヤ116によって接続されている。さらに、信号処理回路115は、ボンディングワイヤ117によって回路基板112に接続されている。なお、信号処理回路115は、音響センサ31へ電源を供給する機能や、音響センサ31の容量変化信号を外部へ出力する機能を有する。
回路基板112の上面には、音響センサ31及び信号処理回路115を覆うようにしてカバー113が取り付けられる。パッケージは電磁シールドの機能を有しており、外部からの電気的な外乱や機械的な衝撃から音響センサ31や信号処理回路115を保護している。
こうして、音導入孔114から空洞35内に入った音響振動は、音響センサ31によって検出され、信号処理回路115によって増幅及び信号処理された後に出力される。このマイクロフォン111では、パッケージ内の空間をバックチャンバとしているので、バックチャンバの容積を大きくでき、マイクロフォン111を高感度化することができる。
なお、このマイクロフォン111においては、パッケージ内に音響振動を導き入れるための音導入孔114をカバー113の上面に開口していてもよい。この場合には、音響センサ31の空洞35がバックチャンバとなり、パッケージ内の空間がフロントチャンバとなる。
31、71、81、91、101 音響センサ
32 基板
33、 ダイアフラム
33a 第1ダイアフラム
33b 第2ダイアフラム
37 スリット
38 バックプレート
39 固定電極板
39a 第1固定電極板
39b 第2固定電極板
43a 第1音響センシング部
43b 第2音響センシング部
44 アコースティックホール
45a、45b ストッパ
111 マイクロフォン

Claims (13)

  1. 固定電極を有するバックプレートと、
    前記バックプレートと空隙を介して対向する、可動電極としてのダイアフラムと、
    前記バックプレートの前記空隙側の面と前記ダイアフラムの前記空隙側の面のうち少なくとも一方の面から突出した、第1の突出長を有する第1のストッパと、第2の突出長を有する第2のストッパとを少なくとも備え、
    前記ダイアフラムと前記固定電極のうち少なくとも一方が、少なくとも第1の面積を有する第1の領域と第2の面積を有する第2の領域とに分割されていて、前記第1の領域に前記ダイアフラム及び前記固定電極からなる第1のセンシング部が構成され、前記第2の領域に前記ダイアフラム及び前記固定電極からなる第2のセンシング部が構成され、
    前記第1のストッパは前記第1のセンシング部に設けられ、前記第2のストッパは前記第2のセンシング部に設けられ、前記第1の領域の前記第1の面積が前記第2の領域の前記第2の面積よりも大きく、前記第1のストッパの突出長は前記第2のストッパの突出長よりも短いことを特徴とする静電容量型トランスデューサ。
  2. 前記固定電極は、前記第1のセンシング部において前記ダイアフラムと対向する領域と前記第2のセンシング部において前記ダイアフラムと対向する領域とが1つの平面を構成している、ことを特徴とする、請求項1に記載の静電容量型トランスデューサ。
  3. 前記第2のストッパの突出長のうち最も大きい突出長が、前記第1のストッパの突出長のうち最も大きい突出長よりも長いことを特徴とする、請求項1に記載の静電容量型トランスデューサ。
  4. 前記第2のストッパの突出長のうち最も小さい突出長が、前記第1のストッパの突出長のうち最も小さい突出長よりも長いことを特徴とする、請求項1に記載の静電容量型トランスデューサ。
  5. 前記第1のセンシング部において、前記第1のストッパは、前記ダイアフラムの変位が大きな領域又は前記変位の大きな領域に対向する領域で短く、前記ダイアフラムの変位が小さな領域又は前記変位が小さな領域に対向する領域で長くなっていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の静電容量型トランスデューサ。
  6. 前記第1のセンシング部において前記第1のストッパを含む複数のストッパが前記バックプレートから突出しており、
    前記第1のセンシング部において、前記複数のストッパの先端が、前記ダイアフラムのある変形状態における前記ダイアフラムの形状に沿って並ぶように、前記ストッパの突出長が選ばれていることを特徴とする、請求項5に記載の静電容量型トランスデューサ。
  7. 前記第2のセンシング部において、前記第2のストッパは、前記ダイアフラムの変位が大きな領域又は前記変位の大きな領域に対向する領域で短く、前記ダイアフラムの変位が小さな領域又は前記変位が小さな領域に対向する領域で長くなっていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の静電容量型トランスデューサ。
  8. 前記第2のセンシング部において前記第2のストッパを含む複数のストッパが前記バックプレートから突出しており、
    前記第2のセンシング部において、前記複数のストッパの先端が、前記ダイアフラムのある変形状態における前記ダイアフラムの形状に沿って並ぶように、前記ストッパの突出長が選ばれていることを特徴とする、請求項7に記載の静電容量型トランスデューサ。
  9. 前記第2のストッパは、前記第1のストッパよりも太いことを特徴とする、請求項1又は2に記載の静電容量型トランスデューサ。
  10. 前記第1のストッパ及び前記第2のストッパを含む複数のストッパを備え、
    前記第2のストッパの近傍におけるストッパの数密度は、前記第1のストッパの近傍におけるストッパの数密度よりも大きいことを特徴とする、請求項1又は2に記載の静電容量型トランスデューサ。
  11. 前記第1のストッパ及び前記第2のストッパは、前記バックプレートと同一材料により、前記バックプレートと同一工程で作製されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の静電容量型トランスデューサ。
  12. 請求項1から11のうちいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサにおいて、前記バックプレートに音響振動を通過させるためのアコースティックホールが開口されていることを特徴とする音響センサ。
  13. 請求項12に記載の音響センサと、前記音響センサからの信号を増幅して外部に出力する回路部とを備えたマイクロフォン。
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