JP6252421B2 - 採譜装置、及び採譜システム - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、採譜の精度を向上させることを目的とする。
本発明における音声取得手段は、入力された音声の波形を表す音声波形データを取得する。対象特定手段は、音声取得手段で取得した音声波形データに基づいて、対象音声データを特定する。本発明における対象音声データとは、採譜対象音符を含む期間として規定された規定区間に対応する音声波形データの区間である。ここで言う採譜対象音符は、音高及び音価を有した複数の音符のうち少なくとも2つの音符である。
音圧推移及び音高推移は、通常、特定の音符の並びや特定の技巧を用いて演奏された音声に基づくものであれば、類似性を有する。
なお、ここで言う演奏とは、楽器を演奏することでも良いし、歌を歌うことでも良い。
本発明は、採譜システムとしてなされていても良い。
そして、本発明の採譜システムにおける採譜手段は、音価特定手段と、音高特定手段とを備えていても良い。
<システム構成>
図1に示す情報処理装置2は、楽曲を演奏した演奏音を表す音声波形データSPに基づいて、その演奏音を採譜する装置である。
カラオケ装置30は、指定された楽曲を再生し、その楽曲の再生(演奏)中に入力された歌唱音声を録音することで、音声波形データSPを生成する。
このうち、通信部12は、通信網を介して、情報記憶サーバ10が外部との間で通信を行う。すなわち、情報記憶サーバ10は、通信網を介してカラオケ装置30と接続されている。なお、ここで言う通信網は、有線による通信網であっても良いし、無線による通信網であっても良い。
カラオケ装置30は、指定された楽曲を演奏する周知の装置である。このカラオケ装置30には、マイク62と、スピーカ60と、表示部64とが接続されている。
<情報処理装置>
情報処理装置2は、入力受付部3と、情報出力部4と、記憶部5と、制御部6とを備えた周知の情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ)である。
制御部6は、ROM7,RAM8,CPU9を備えた周知のマイクロコンピュータを中心に構成された周知の制御装置である。ROM7は、電源が切断されても記憶内容を保持する必要がある処理プログラムやデータを記憶する。RAM8は、処理プログラムやデータを一時的に記憶する。CPU9は、ROM7やRAM8に記憶された処理プログラムに従って各処理を実行する。
データ生成処理は、MIDI楽曲MDと、そのMIDI楽曲MDに対応する楽曲データWDとに基づいて、演奏対象音符を演奏した音の特性を表す特定音声データを生成して記憶部5に記憶する処理である。なお、ここで言う演奏対象音符とは、音高及び音価を有した複数の音符のうち少なくとも2つの音符のそれぞれである。
<楽曲データ>
次に、楽曲データWDは、楽曲を識別する楽曲IDと、楽曲を演奏した音を表す原盤波形データとを備えたデータであり、楽曲ごと、かつ演奏者ごとに予め用意されている。
<MIDI楽曲>
MIDI楽曲MDは、楽曲ごとに予め用意されたものであり、周知のMIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格によって、一つの楽曲の楽譜を表したデータである。この演奏データは、楽曲IDと、当該楽曲にて用いられる楽器ごとの楽譜を表す楽譜トラックと、楽曲における小節の開始位置を表す小節開始情報とを少なくとも有している。
<データ生成処理>
次に、情報処理装置2の制御部6が実行するデータ生成処理について説明する。
そして、図2に示すデータ生成処理が起動されると、まず、制御部6は、情報処理装置2の記憶部5に記憶されている全ての楽曲データWDの中から、指定された一つの楽曲データWDを取得する(S110)。なお、本実施形態のS110においては、制御部6は、記憶部5から楽曲データWDを取得したが、楽曲データWDの取得元はこれに限らず、制御部6は、可搬型の記憶媒体や通信網を介して接続されたサーバなどから楽曲データWDを取得しても良い。
また、ボーカル周波数推移を特定するために、制御部6は、ボーカルデータにおける各規定時間窓AW(j)での基本周波数f0を導出する。この基本周波数f0の導出手法として、種種の周知の手法が考えられる。一例として、制御部6は、ボーカルデータに設定された規定時間窓AW(j)それぞれについて、周波数解析(例えば、DFT)を実施し、自己相関の結果、最も強い周波数成分を基本周波数f0とすることが考えられる。
その後、制御部6は、本データ生成処理を終了し、起動指令が入力されるまで待機する。
<採譜処理>
次に、情報処理装置2の制御部6が実行する採譜処理について説明する。
図3に示すように採譜処理が起動されると、制御部6は、まず、記憶部5に記憶されている全ての音声波形データSPの中から、指定された1つの音声波形データSPを取得する(S310)。
さらに、採譜処理では、制御部6は、S330,S340にて生成した採譜対象データの中から、1つの採譜対象データを1つ取得する(S350)。
具体的に本実施形態のS370では、図6に示すように、制御部6は、S360にて取得した音符プロパティそれぞれにおいて、開始タイミングが割り当てられた規定時間窓AW(j)を特定する。また、S370では、制御部6は、S360にて取得した音符プロパティそれぞれにおいて、終了タイミングが割り当てられた規定時間窓AW(j)を特定する。
具体的に本実施形態のS380では、制御部6は、図6に示すように、S360にて取得した各音符プロパティにおける各規定時間窓AWの音高を、S370にて特定した音符の期間に対応する規定時間窓AWごと、かつ、音高ごとに集計する。そして、制御部6は、S370にて特定した音符の期間に対応する規定時間窓AWの音高を集計した結果、最も数が多い音高を当該音符の音高として特定する。さらに、図6に示す色の濃淡は、色が濃いほど、当該音高が含まれる規定時間窓AWの個数が多いことを表す。
[実施形態の効果]
音圧推移及び音高推移は、通常、特定の音符の並びや特定の技巧を用いて演奏された音声に基づくものであれば、類似性を有する。
ところで、本実施形態における楽音音圧推移、及び対象音圧推移は、正規化されている。
したがって、採譜処理によれば、より多くの楽音音圧推移、及び楽音周波数推移を類似度が高いものと判定できる。そして、採譜処理によれば、それらの類似度が高い楽音音圧推移及び楽音周波数推移と対応付けられた演奏対象音符の音符プロパティに基づいて、採譜対象音符の音価及び音高を特定するため、採譜の精度を向上させることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
また、上記実施形態の採譜処理においては、開始タイミングまたは終了タイミングが割り当てられた規定時間窓AWを集計した結果、その個数が最も多い規定時間窓AWを、採譜対象音符における開始タイミングまたは終了タイミングとして決定していたが、採譜対象音符の音価の決定方法は、これに限るものではない。例えば、開始タイミングまたは終了タイミングが割り当てられた規定時間窓AWを集計した結果、その開始タイミングまたは終了タイミングが割り当てられた規定時間窓AWの代表値を、採譜対象音符における開始タイミングまたは終了タイミングとしてもよい。ここで言う代表値とは、例えば、中央値である。
[実施形態と特許請求の範囲との対応関係]
最後に、上記実施形態の記載と、特許請求の範囲の記載との関係を説明する。
Claims (7)
- 入力された音声の波形を表す音声波形データを取得する音声取得手段と、
前記音声取得手段で取得した音声波形データに基づいて、音高及び音価を有した複数の音符のうち少なくとも2つの音符である採譜対象音符を含む期間として規定された規定区間に対応する前記音声波形データの区間である対象音声データを特定する対象特定手段と、
前記対象特定手段で特定した対象音声データに基づいて、前記対象音声データにおける基本周波数の推移を表す対象音声周波数推移、及び前記対象音声データにおける音圧の推移を表す対象音声音圧推移を導出する導出手段と、
音高及び音価を有した複数の音符のうち少なくとも2つの音符である演奏対象音符を含む期間を演奏した音それぞれの波形を表す楽音データごとに、当該楽音データにおける基本周波数の推移を表す楽音周波数推移と、当該楽音データにおける音圧の推移を表す楽音音圧推移と、前記演奏対象音符の音高及び音価とを表す音符データとが対応付けられた特定音声データが格納された記憶装置から、前記導出手段で導出された対象音声周波数推移との類似度が第1基準値以上である前記楽音周波数推移と、前記対象音声音圧推移との類似度が第2基準値以上である前記楽音音圧推移との両者を含む特定音声データに含まれる音符データを取得する類似取得手段と、
前記類似取得手段で取得した前記音符データに基づいて、前記採譜対象音符それぞれの音価及び音高を特定する採譜手段と
を備えることを特徴とする採譜装置。 - 入力された音声の波形を表す音声波形データを取得する音声取得手段と、
前記音声取得手段で取得した音声波形データに基づいて、音高及び音価を有した複数の音符のうち少なくとも2つの音符である採譜対象音符を含む期間として規定された規定区間に対応する前記音声波形データの区間である対象音声データを特定する対象特定手段と、
前記対象特定手段で特定した対象音声データに基づいて、前記対象音声データにおける基本周波数の推移を表す対象音声周波数推移、及び前記対象音声データにおける音圧の推移を表す対象音声音圧推移を導出する導出手段と、
音高及び音価を有した複数の音符のうち少なくとも2つの音符である演奏対象音符を含む期間を演奏した音それぞれの波形を表す楽音データごとに、当該楽音データにおける基本周波数の推移を表す楽音周波数推移と、当該楽音データにおける音圧の推移を表す楽音音圧推移と、前記演奏対象音符の音高及び音価とを表す音符データとが対応付けられた特定音声データが格納された記憶装置から、前記導出手段で導出された対象音声周波数推移との類似度が第1基準値以上である前記楽音周波数推移と、前記対象音声音圧推移との類似度が第2基準値以上である前記楽音音圧推移とを含む特定音声データに含まれる音符データを取得する類似取得手段と、
前記類似取得手段で取得した前記音符データに基づいて、前記採譜対象音符それぞれの音価及び音高を特定する採譜手段と
を備えることを特徴とする採譜システム。 - 前記採譜手段は、
前記音符データそれぞれによって表される前記演奏対象音符の開始タイミング、及び、当該開始タイミングと対となる前記演奏対象音符の終了タイミングに基づいて、前記採譜対象音符の音価を特定する音価特定手段と、
前記音符データそれぞれによって表される前記演奏対象音符の音高に基づいて、前記採譜対象音符の音高を特定する音高特定手段と
を備えることを特徴とする請求項2に記載の採譜システム。 - 前記音価特定手段は、
前記音符データによって表される前記演奏対象音符それぞれの音価よりも短い区間である分析単位区間を時間軸に沿って連続するように前記音符データに複数設定し、その設定された分析単位区間ごとに前記演奏対象音符での前記開始タイミングを集計した結果、最も多い前記分析単位区間を前記採譜対象音符の開始タイミングとし、前記分析単位区間ごとに前記演奏対象音符の前記終了タイミングを集計した結果、最も多い前記分析単位区間を前記終了タイミングとして特定する
ことを特徴とする請求項3に記載の採譜システム。 - 前記音高特定手段は、
前記音符データによって表される前記演奏対象音符の音高を、前記音高ごとに集計した結果、最も多い音高を前記採譜対象音符の音高として特定する
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の採譜システム。 - 前記楽音周波数推移は、前記演奏対象音符を含む期間における基本周波数の中央値にて正規化されており、
前記導出手段は、
前記対象音声データを、前記対象音声データにおける基本周波数の中央値にて正規化したデータを前記対象音声周波数推移として導出する
ことを特徴とする請求項5に記載の採譜システム。 - 前記楽音音圧推移は、前記楽音データにおける音圧の中央値にて正規化されており、
前記導出手段は、
前記対象音声データを、前記対象音声データにおける音圧の中央値にて正規化したデータを前記対象音声音圧推移として導出する
ことを特徴とする請求項2から請求項6までのいずれか一項に記載の採譜システム。
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