JP6250884B2 - 蓄電池制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の蓄電池を有する蓄電池制御システムに関する。
例えば、特許文献1の蓄電池においては、複数の蓄電池の充電及び放電を個別に切り換え可能にし、いずれかの蓄電池の充電と、他のいずれかの蓄電池の放電とを同時に行うことが開示されている。また、必要とされる電池電圧が不足する場合には、複数の蓄電池が直列に接続されるように切り換えて、蓄電池から供給する電圧を高くすることも開示されている。
また、例えば、特許文献2の二次電池の充電管理においては、ユーザの利便性を損なうことなく二次電池の寿命を延ばすための工夫が開示されている。具体的には、メイン制御部は、計測した使用時間に基づいて充電開始レベルと充電停止レベルを算出する。そして、充電制御部は、二次電池の現在の充電レベルが充電開始レベルよりも低い場合に充電回路による二次電池の充電を開始させ、一方、二次電池の現在の充電レベルが充電停止レベル以上の場合に、充電回路による二次電池の充電を停止させている。
特開2013−9557号公報 特開2009−55782号公報
しかしながら、特許文献1,2等に示される、蓄電池の充放電を制御するシステムにおいては、複数の蓄電池の劣化度合のばらつきを小さくする工夫はなされていない。すなわち、特許文献1等の蓄電池の制御システムにおいては、複数の蓄電池の充電(蓄電)と放電を切り換えるタイミングは、負荷側からの要求に応じて決定されている。そのため、複数の蓄電池をできるだけ均等に使用する工夫はなされていない。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、複数の蓄電池に対してできるだけ均等に充電及び放電を行うことができ、複数の蓄電池に生じる劣化度合を少なくするとともに、蓄電池間の劣化度合のばらつきを抑制することができる蓄電池制御システムを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、複数の蓄電池の少なくともいずれかから負荷へ電力を供給するよう構成された蓄電池制御システムであって、
複数の蓄電池と、
該複数の蓄電池にそれぞれ設けられ、該各蓄電池の蓄電残量を検出する蓄電残量検出手段と、
上記複数の蓄電池の充電又は放電の切換を個別に行うための切換スイッチと、
商用電源及び発電手段の少なくとも一方から上記蓄電池への充電を行う充電器と、
上記蓄電残量検出手段による上記蓄電池の蓄電残量に基づき、上記切換スイッチ及び上記充電器を操作して、上記蓄電池の充電及び放電の切換を制御する制御手段と、を備え、
該制御手段は、上記蓄電池ごとの上記蓄電残量検出手段が示す蓄電残量に基づいて、該蓄電残量が最も多い最多蓄電池と、上記蓄電残量が最も少ない最少蓄電池とを検出する蓄電池検出動作と、
上記最多蓄電池を上記負荷への放電に使用される放電用蓄電池として認定するとともに、上記最少蓄電池を上記商用電源もしくは上記発電手段による充電に使用される充電用蓄電池として認定する認定動作と、
上記蓄電池検出動作を所定の時間間隔で繰り返し行い、上記最多蓄電池及び上記最少蓄電池の少なくとも一方の検出結果が変化したとき、該変化時点の最多蓄電池の上記蓄電残量と該変化時点の最少蓄電池の上記蓄電残量との残量差分が所定の許容差分範囲内にあるか否かを検出する差分検出動作と、
該差分検出動作によって検出された残量差分が上記許容差分範囲を外れたときに、上記変化時点の最多蓄電池を上記放電用蓄電池に再認定するとともに、上記変化時点の最少蓄電池を上記充電用蓄電池に再認定する再認定動作と、を行うよう構成されており、
上記差分検出動作及び上記再認定動作が繰り返し行われることによって、上記残量差分が上記許容差分範囲内に維持されるよう構成されていることを特徴とする蓄電池制御システムにある。
本発明の他の態様は、複数の蓄電池の少なくともいずれかから負荷へ電力を供給するよう構成された蓄電池制御システムであって、
複数の蓄電池と、
該複数の蓄電池にそれぞれ設けられ、該各蓄電池の蓄電残量を検出する蓄電残量検出手段と、
上記複数の蓄電池の充電又は放電の切換を個別に行うための切換スイッチと、
商用電源及び発電手段の少なくとも一方から上記蓄電池への充電を行う充電器と、
上記蓄電残量検出手段による上記蓄電池の蓄電残量に基づき、上記切換スイッチ及び上記充電器を操作して、上記蓄電池の充電及び放電の切換を制御する制御手段と、を備え、
該制御手段は、上記蓄電池ごとの上記蓄電残量検出手段が示す蓄電残量に基づいて、該蓄電残量が最も多い最多蓄電池と、上記蓄電残量が最も少ない最少蓄電池とを検出するとともに、上記複数の蓄電地について上記蓄電残量が多い順番もしくは少ない順番を検出する蓄電池検出動作と、
上記蓄電残量が多い方から順に選ぶ所定数の蓄電池を上記負荷への放電に使用される放電用蓄電池として認定するとともに、上記蓄電残量が少ない方から順に選ぶ所定数の蓄電池を上記商用電源もしくは上記発電手段による充電に使用される充電用蓄電池として認定する認定動作と、
上記蓄電池検出動作を所定の時間間隔で繰り返し行い、上記最多蓄電池及び上記最少蓄電池の少なくとも一方の検出結果が変化したとき、又は上記蓄電残量が多い順番もしくは少ない順番が変化したとき、該変化時点の最多蓄電池の上記蓄電残量と該変化時点の最少蓄電池の上記蓄電残量との残量差分が所定の許容差分範囲内にあるか否かを検出する差分検出動作と、
該差分検出動作によって検出された残量差分が上記許容差分範囲を外れたときに、上記変化時点の上記蓄電残量が多い方から順に選ぶ所定数の蓄電池を上記放電用蓄電池として再認定するとともに、上記変化時点の上記蓄電残量が少ない方から順に選ぶ所定数の蓄電池を上記充電用蓄電池として再認定する再認定動作と、を行うよう構成されており、
上記差分検出動作及び上記再認定動作が繰り返し行われることによって、上記残量差分が上記許容差分範囲内に維持されるよう構成されていることを特徴とする蓄電池制御システムにある。
上記一態様の蓄電池制御システムにおいては、複数の蓄電池をできるだけ均等に使用し、蓄電池間の劣化度合のばらつきを抑制するための工夫をしている。
具体的には、蓄電池制御システムは、上記蓄電池検出動作、上記認定動作、上記差分検出動作及び上記再認定動作を行うよう構成された制御手段を用いることにより、複数の蓄電池の蓄電残量の差分が許容差分範囲内に維持されるようにしている。
蓄電池制御システムにおいては、制御手段による各動作によって、次のように複数の蓄電池の充電及び放電の制御を行う。
まず、制御手段は、蓄電池検出動作として、蓄電池ごとの蓄電残量検出手段が示す蓄電残量に基づいて、蓄電残量が最も多い最多蓄電池と、蓄電残量が最も少ない最少蓄電池とを検出する。ここで、各蓄電残量検出手段による各蓄電池の蓄電残量は、SOC(充電率,State Of Charge)とも呼ばれており、電圧測定方式、クーロン・カウンタ方式、電池セル・モデリング方式、インピーダンス・トラック方式等の種々の方式によって測定することができる。
次いで、制御手段は、認定動作として、最多蓄電池を負荷への放電に使用される放電用蓄電池として認定するとともに、最少蓄電池を商用電源もしくは発電手段による充電に使用される充電用蓄電池として認定する。そして、制御手段は、この認定を行った後、負荷からの放電要求があるときには、放電用蓄電池から負荷へ放電し、商用電源もしくは発電手段が給電可能な状態にあるときには、充電器を介して商用電源及び発電手段の少なくとも一方から充電用蓄電池へ充電する。こうして、放電用蓄電池及び充電用蓄電池の充放電の制御が開始され、通常は、放電用蓄電池の蓄電残量は減少し、充電用蓄電池の蓄電残量は増加することになる。
次いで、制御手段は、差分検出動作として、蓄電池検出動作を所定の時間間隔で繰り返し行う。このとき、制御手段は、最多蓄電池及び最少蓄電池のそれぞれの検出結果が変化しないかを監視する。そして、制御手段は、最多蓄電池及び最少蓄電池の少なくとも一方の検出結果が変化したとき、変化時点の最多蓄電池の蓄電残量と変化時点の最少蓄電池の蓄電残量との残量差分が所定の許容差分範囲内にあるか否かを検出する。なお、変化時点の最多蓄電池は、変化前の最多蓄電池と同じである場合もあり、変化時点の最少蓄電池は、変化前の最少蓄電池と同じである場合もある。
そして、制御手段は、変化時点の最多蓄電池の蓄電残量と変化時点の最少蓄電池の蓄電残量との残量差分が所定の許容差分範囲内にあるときには、現時点の放電用蓄電池から負荷への放電、及び商用電源もしくは発電手段からの現時点の充電用蓄電池への充電を継続する。
一方、制御手段は、差分検出動作によって検出された残量差分が許容差分範囲を外れたときには、制御手段は、変化時点の最多蓄電池を放電用蓄電池として再認定するとともに、変化時点の最少蓄電池を充電用蓄電池として再認定する。そして、上記と同様に、放電用蓄電池の放電と充電用蓄電池の充電とが行われる。
こうして、最多蓄電池及び最少蓄電池の少なくとも一方が他の蓄電池に入れ替わり、最多蓄電池と最少蓄電池との残量差分が許容差分範囲を外れるごとに、放電用蓄電池及び充電用蓄電池の少なくとも一方が入れ替わる。そして、差分検出動作及び再認定動作が繰り返し行われることによって、最多蓄電池と最少蓄電池との残量差分が許容差分範囲内に維持されつつ、複数の蓄電池の充電及び放電の制御が行われる。
また、上記残量差分が所定の許容差分範囲内にあるときには、放電用蓄電池及び充電用蓄電池の入れ替えが行われないことにより、放電用蓄電池及び充電用蓄電池が頻繁に入れ替わってしまうことを防止することができる。
それ故、上記一態様の蓄電池制御システムによれば、複数の蓄電池に対してできるだけ均等に充電及び放電を行うことができ、複数の蓄電池に生じる劣化度合を少なくするとともに、蓄電池間の劣化度合のばらつきを抑制することができる。
上記他の態様の蓄電池制御システムにおいても、上記一態様の蓄電池制御システムと同様の工夫をしている。また、他の態様の蓄電池制御システムは、特に蓄電池が沢山ある場合に、所定数の蓄電池を放電用蓄電池及び充電用蓄電池として認定する点が、一態様の蓄電池制御システムと異なる。
具体的には、他の態様の蓄電池制御システムの蓄電池検出動作においては、制御手段は、最多蓄電池及び最少蓄電池を検出するとともに、複数の蓄電地について蓄電残量が多い順番もしくは少ない順番を検出する。次いで、制御手段は、認定動作においては、蓄電残量が多い方から順に選ぶ所定数の蓄電池を放電用蓄電池として認定するとともに、蓄電残量が少ない方から順に選ぶ所定数の蓄電池を充電用蓄電池として認定する。
そして、制御手段は、差分検出動作及び再認定動作においては、特定の条件が満たされたときに、所定数の放電用蓄電池と所定数の充電用蓄電池を再認定する。そのため、他の態様の蓄電池制御システムにおいては、所定数の放電用蓄電池から負荷へ放電することができ、商用電源及び発電手段の少なくとも一方から所定数の充電用蓄電池へ充電することができる。
その他、上記他の態様の蓄電池制御システムにおいても、上記一態様の蓄電池制御システムと同様の作用効果を得ることができる。
実施例1にかかる、蓄電池制御システムを示す構成図。 実施例1にかかる、蓄電池制御システムによる充放電の動作を示すフローチャート。 実施例1にかかる、図2における蓄電池検出ルーチンの動作を示すフローチャート。 実施例1にかかる、図2における充放電決定ルーチンの動作を示すフローチャート。 実施例1にかかる、3つの蓄電池において、放電用蓄電池、充電用蓄電池及び後述する休止用蓄電池が適宜入れ替わる状態を示す図で、(a)初期状態、(b)放電用蓄電池が充電用蓄電池に変化し、充電用蓄電池が放電用蓄電池に変化した状態、(c)放電用蓄電池が充電用蓄電池に変化し、充電用蓄電池が休止用蓄電池に変化した状態、(d)放電用蓄電池が休止用蓄電池に変化し、充電用蓄電池が放電用蓄電池に変化した状態をそれぞれ示す説明図。 実施例1にかかる、3つの蓄電池において、(a)最少蓄電池の蓄電残量が上限蓄電残量未満である場合、(b)最少蓄電池の蓄電残量が上限蓄電残量以上である場合、(c)最多蓄電池の蓄電残量が下限蓄電残量超過である場合、(d)最多蓄電池の蓄電残量が下限蓄電残量以下である場合をそれぞれ示す説明図。 実施例2にかかる、蓄電池制御システムによる充放電の動作を示すフローチャート。 実施例2にかかる、図7における蓄電池検出ルーチンの動作を示すフローチャート。 実施例2にかかる、図7における充放電フラグルーチンの動作を示すフローチャート。 実施例2にかかる、図7における充放電決定ルーチンの動作を示すフローチャート。
上述した蓄電池制御システムにおける好ましい実施の形態について説明する。
上記蓄電池制御システムにおいては、上記制御手段は、上記負荷から該制御手段に放電要求がなされているときに、上記放電用蓄電池から上記負荷への放電を行うよう構成されており、かつ、上記放電用蓄電池から上記負荷への放電を行っている最中に、上記再認定動作に伴って再認定後の上記放電用蓄電池から上記負荷への放電を開始するときには、該再認定後の放電用蓄電池から上記負荷へ放電される状態が形成された後に、再認定前の上記放電用蓄電池から上記負荷への放電を停止するよう構成されていてもよい。
この場合には、蓄電池から負荷への電力供給が途切れることなく、放電用蓄電池の入れ替えを行うことができる。これにより、負荷を常時安定して稼働させることができる。
また、上記制御手段は、上記認定動作及び上記再認定動作を行う際には、上記充電用蓄電池の上記蓄電残量が所定の上限蓄電残量以上であるか否かを検出するよう構成されており、かつ、1つ又は複数の上記充電用蓄電池の上記蓄電残量が上記上限蓄電残量未満である場合には、上記認定動作及び上記再認定動作において、当該1つ又は複数の充電用蓄電池へ上記商用電源もしくは上記発電手段から上記充電器を介して充電を行う一方、1つ又は複数の上記充電用蓄電池の上記蓄電残量が上記上限蓄電残量以上である場合には、上記認定動作及び上記再認定動作において、当該1つ又は複数の充電用蓄電池への充電を停止するよう構成されていてもよい。
蓄電池は、充電残量が上限蓄電残量を超えると、過充電となって損傷するおそれが生じる。そこで、複数の蓄電池の充電残量が上限蓄電残量を超えるときには、複数の蓄電池への充電を停止して、複数の蓄電池を損傷から保護することができる。
また、上記制御手段は、上記認定動作及び上記再認定動作を行う際には、上記放電用蓄電池の上記蓄電残量が所定の下限蓄電残量以下であるか否かを検出するよう構成されており、かつ、1つ又は複数の上記放電用蓄電池の上記蓄電残量が上記下限蓄電残量超過である場合には、上記認定動作及び上記再認定動作において、当該1つ又は複数の放電用蓄電池から上記負荷へ放電を行う一方、全ての上記放電用蓄電池の上記蓄電残量が上記下限蓄電残量以下である場合には、上記認定動作及び上記再認定動作において、上記商用電源もしくは上記発電手段から上記負荷へ直接電力を供給するよう構成されていてもよい。
蓄電池は、充電残量が下限蓄電残量よりも少なくなると、過放電となって損傷するおそれが生じる。そこで、複数の蓄電池の充電残量が下限蓄電残量よりも少なくなるときには、複数の蓄電池からの放電を停止して、複数の蓄電池を損傷から保護することができる。
また、上記下限蓄電残量は、当該蓄電池に非常用電力を確保するための蓄電残量として設定されており、上記制御手段は、上記商用電源及び上記発電手段から上記負荷への電力供給ができない非常時においては、上記認定動作及び上記再認定動作において、上記1つ又は複数の放電用蓄電池の上記蓄電残量が上記下限蓄電残量以下である場合であっても、該1つ又は複数の放電用蓄電池から負荷へ電力供給を行うよう構成されていてもよい。
この場合には、各蓄電池に、非常時に負荷へ電力供給を行うことができる下限蓄電残量を常に保持しておく。これにより、非常時における負荷のバックアップ電源として各蓄電池を使用することができ、非常時に負荷が即時停止してしまうことを防止することができる。
また、上記複数の蓄電池のそれぞれには、該各蓄電池の劣化度が許容劣化度を超えたことを検出する劣化検出手段が設けられており、上記制御手段は、上記認定動作及び上記再認定動作において、上記劣化検出手段によって上記許容劣化度を超えたと検出された上記蓄電池を、上記負荷への放電、及び上記商用電源もしくは上記発電手段による充電のいずれも行われない休止用蓄電池として認定するよう構成されていてもよい。
この場合には、複数の蓄電池のうち、劣化度が許容劣化度を超えた蓄電池については、休止用蓄電池とすることにより、この蓄電池が充電用蓄電池として認定されないようにすることができる。そして、劣化した休止用蓄電池を、他の蓄電池と交換することが可能になる。
また、上記複数の蓄電池が少なくとも3つ以上の蓄電池である場合には、上記制御手段は、上記認定動作及び上記再認定動作において、上記放電用蓄電池及び上記充電用蓄電池のいずれにも認定されなかった残りの上記蓄電池は、上記休止用蓄電池として認定してもよい。
この場合、休止用蓄電池は、メンテナンス、交換等が可能な蓄電池となる。また、複数の蓄電池が休止用蓄電池として認定されてもよい。そして、複数の休止用蓄電池のメンテナンス、交換等を同時に行うことができる。
また、上記休止用蓄電池は、上記放電用蓄電池から上記負荷への放電が行われている時、上記商用電源もしくは上記発電手段から上記充電用蓄電池への充電が行われている時のいずれの時においても、上記放電及び上記充電を停止させることなく取外しが可能であってもよい。
この場合には、放電用蓄電池の放電及び充電用蓄電池の充電を停止させることなく、休止用蓄電池のメンテナンス、交換等を行うことができる。
また、上記蓄電池制御システムは、上記複数の蓄電池を直列接続又は並列接続可能な、蓄電池集合体としての複数の蓄電池バンクを有しており、上記制御手段は、上記複数の蓄電池バンクに対して上記蓄電池検出動作、上記認定動作、上記差分検出動作及び上記再認定動作を行うよう構成されていてもよい。
この場合には、制御手段は、蓄電池1つずつに対して充電及び放電の制御を行う代わりに、蓄電池バンクごとに充電及び放電の制御を行うことができる。また、蓄電池バンク内の複数の蓄電値は、直列接続した状態及び並列接続した状態のいずれの状態で動作させることもできる。
以下に、蓄電池制御システム1にかかる実施例について、図面を参照して説明する。
(実施例1)
本例の蓄電池制御システム1は、図1に示すように、複数の蓄電池2の少なくともいずれかから負荷6へ電力を供給するよう構成されている。蓄電池制御システム1は、複数の蓄電池2と、複数の蓄電池2にそれぞれ設けられ、各蓄電池2の蓄電残量Sを検出する蓄電残量検出手段41と、複数の蓄電池2の充電又は放電の切換を個別に行うための切換スイッチ51A,51Bと、商用電源31及び発電手段32の少なくとも一方から蓄電池2への充電を行う充電器33と、蓄電残量検出手段41による蓄電池2の蓄電残量Sに基づき、切換スイッチ51A,51B及び充電器33を操作して、蓄電池2の充電及び放電の切換を制御する制御手段7とを備えている。
制御手段7は、図2〜図4に示すように、蓄電池検出動作701、認定動作702、差分検出動作703及び再認定動作704を行うよう構成されている。蓄電池検出動作701は、図5(a)に示すように、蓄電池2ごとの蓄電残量検出手段41が示す蓄電残量Sに基づいて、蓄電残量Sが最も多い最多蓄電池2Aと、蓄電残量Sが最も少ない最少蓄電池2Bとを検出する動作である。認定動作702は、最多蓄電池2Aを負荷6への放電に使用される放電用蓄電池21として認定するとともに、最少蓄電池2Bを商用電源31もしくは発電手段32による充電に使用される充電用蓄電池22として認定する動作である。差分検出動作703は、図5(b)〜(d)に示すように、蓄電池検出動作701を所定の時間間隔で繰り返し行い、最多蓄電池2A及び最少蓄電池2Bの少なくとも一方の認定が変化したとき、変化時点の最多蓄電池2Aの蓄電残量Sと変化時点の最少蓄電池2Bの蓄電残量Sとの残量差分ΔSが所定の許容差分範囲内にあるか否かを検出する動作である。
再認定動作704は、図5(b)〜(d)に示すように、差分検出動作703によって検出された残量差分ΔSが許容差分範囲を外れたときに、変化時点の最多蓄電池2Aを放電用蓄電池21に置換するとともに、変化時点の最少蓄電池2Bを充電用蓄電池22に置換する動作である。蓄電池制御システム1は、図2に示すように、差分検出動作703及び再認定動作704が繰り返し行われることによって、最多蓄電池2Aと最少蓄電池2Bとの残量差分ΔSが許容差分範囲内に維持されるよう構成されている。
以下に、本例の蓄電池制御システム1について、図1〜図6を参照して詳説する。
本例の蓄電池制御システム1は、駐車場に設置された料金システム、屋外に設置された街路灯等に、電力を供給する複数の蓄電池2に対して適用することができる。また、蓄電池制御システム1は、工場、施設、住宅等に設置された複数の蓄電池2、又は車両等の移動可能な機械に搭載された複数の蓄電池2に対して適用することもできる。
図1に示すように、本例の蓄電池制御システム1には、商用電源31としての交流100V電源もしくは交流200V電源と、発電手段32としての太陽光発電パネルとが接続されている。蓄電池制御システム1は、複数の蓄電池2間の充電及び放電を切り換える電池間切換スイッチ51Aの他にも、商用電源31もしくは発電手段32のいずれを蓄電池2に接続するかを切り換える充電用切換スイッチ51Bを有している。
蓄電池制御システム1は、商用電源31から供給される交流電圧を、蓄電池2に充電するための直流電圧に変換する交流/直流変換器52と、発電手段32から供給される直流電圧を、蓄電池2に充電するための直流電圧に変換する直流/直流変換器53とを有している。本例の負荷6は、交流電源で動作する機器であり、蓄電池制御システム1は、蓄電池2、商用電源31もしくは発電手段32から負荷6へ供給する電力を、直流電圧から交流電圧に変換する交流/直流変換器54を有している。
制御手段7の動作電源は、商用電源31及び各蓄電池2のいずれからも供給可能である。また、制御手段7は、商用電源31の停電の有無を検知するための検知信号の受信が可能である。
複数の蓄電池2は、二次電池と呼ばれるものであり、繰り返し充電及び放電が可能なものである。複数の蓄電池2は、制御手段7によって充電及び放電の制御がなされる電源ボックス11に接続される。電源ボックス11は、複数の蓄電残量検出手段41、複数の切換スイッチ51A,51B、充電器33、各変換器52,53,54及び制御手段7等を有している。蓄電残量検出手段41は、各蓄電池2の電圧を測定し、この電圧値に基づいて各蓄電池2における蓄電残量(SOC)Sを求めるよう構成されている。なお、蓄電残量検出手段41は、蓄電池2を流れる電流を測定し、この電流値に基づいて各蓄電池2における蓄電残量Sを求めてもよい。
図1に示すごとく、充電器33は、制御手段7からの指令を受けて、複数の蓄電池2のうちのいずれかの蓄電池2に、商用電源31もしくは発電手段32から充電を行うよう構成されている。制御手段7は、コンピュータによって構成されており、制御手段7における各動作701,702,703,704は、制御手段7に構築されたプログラムによって実行される。制御手段7は、負荷6から制御手段7に放電要求がなされているときに、放電用蓄電池21から負荷6への放電を行うよう構成されている。また、制御手段7は、発電手段32から充電要求がなされているときに、発電手段32から充電用蓄電池22に充電を行うよう構成されており、発電手段32から充電要求がなされていないときには、商用電源31から充電用蓄電池22に充電を行うよう構成されている。
制御手段7には、負荷6に供給される電力が瞬間的にも途切れないようにする工夫がなされている。すなわち、制御手段7は、放電用蓄電池21から負荷6への放電を行っている最中に、再認定動作704に伴って置換後の放電用蓄電池21から負荷6への放電を開始するときには、置換後の放電用蓄電池21から負荷6へ放電される状態が形成された後に、置換前の放電用蓄電池21から負荷6への放電を停止するよう構成されている。これにより、蓄電池2から負荷6への電力供給が途切れることなく、放電用蓄電池21の入れ替えを行うことができる。
また、制御手段7は、蓄電池検出動作701を行う際には、最少蓄電池2Bの蓄電残量Sが所定の上限蓄電残量H以上であるか否かを検出し、かつ、最多蓄電池2Aの蓄電残量Sが所定の下限蓄電残量L以下であるか否かを検出するよう構成されている。上限蓄電残量Hは、蓄電池2の蓄電可能容量100%に対する所定の割合(%)で設定されており、例えば、蓄電可能容量に対する75〜90%の範囲内から選択した蓄電残量Sとして設定されている。下限蓄電残量Lは、蓄電池2の蓄電可能容量100%に対する所定の割合(%)で設定されており、例えば、蓄電可能容量に対する10〜25%の範囲内から選択した蓄電残量Sとして設定されている。そして、制御手段7は、各蓄電池2に上限蓄電残量Hを超えて蓄電しないようにするとともに、各蓄電池2から下限蓄電残量Lを下回って放電しないようにすることにより、蓄電池2を損傷から保護することができる。
また、制御手段7は、図6(a)に示すように、充電用蓄電池22の蓄電残量Sが上限蓄電残量H未満である場合には、認定動作702及び再認定動作704において、充電用蓄電池22へ商用電源31もしくは発電手段32から充電器33を介して充電を行う。一方、制御手段7は、図6(b)に示すように、充電用蓄電池22の蓄電残量Sが上限蓄電残量H以上である場合には、認定動作702及び再認定動作704において、充電用蓄電池22への充電を停止する。本例においては、充電用蓄電池22の蓄電残量Sが上限蓄電残量H以上である場合は、全ての蓄電池2の蓄電残量Sが上限蓄電残量H以上となった場合である。
また、制御手段7は、図6(c)に示すごとく、放電用蓄電池21の蓄電残量Sが下限蓄電残量L超過である場合には、認定動作702及び再認定動作704において、放電用蓄電池21から負荷6へ放電を行う。一方、制御手段7は、図6(d)に示すごとく、放電用蓄電池21の蓄電残量Sが下限蓄電残量L以下である場合には、認定動作702及び再認定動作704において、商用電源31もしくは発電手段32から負荷6へ直接電力を供給する。本例においては、放電用蓄電池21の蓄電残量Sが下限蓄電残量L以下である場合は、全ての蓄電池2の蓄電残量Sが下限蓄電残量L以下となった場合である。
また、蓄電池2の下限蓄電残量Lは、蓄電池2に非常用電力を確保するための蓄電残量Sとして設定することができる。この場合には、各蓄電池2に、非常時に負荷6へ電力供給を行うことができる下限蓄電残量Lを、常に保持しておく。ここで、非常時とは、商用電源31の停電等が生じ、かつ発電手段32からも負荷6へ電力が供給できない場合等のことをいう。非常時においては、制御手段7は、放電用蓄電池21の蓄電残量Sが下限蓄電残量L以下である場合であっても、認定動作702及び再認定動作704において、放電用蓄電池21から負荷6へ電力供給を行うよう構成されている。この場合には、非常時における負荷6のバックアップ電源として各蓄電池2を使用することができ、非常時に負荷6が即時停止してしまうことを防止することができる。
図1、図5(a)に示すように、本例の電源ボックス11は、3つ以上の蓄電池2を接続可能に構成されている。そして、電源ボックス11には、3つ以上の蓄電池2が接続される。また、制御手段7は、認定動作702及び再認定動作704において、放電用蓄電池21及び充電用蓄電池22のいずれにも認定されなかった残りの蓄電池2は、負荷6への放電、及び商用電源31もしくは発電手段32による充電のいずれも行われない休止用蓄電池23として認定する。休止用蓄電池23は、放電用蓄電池21の放電及び充電用蓄電池22の充電を継続した状態で、メンテナンス、交換等を行うことが可能になる。
また、複数の蓄電池2のそれぞれには、各蓄電池2の劣化度が許容劣化度を超えたことを検出する劣化検出手段42が設けられている。劣化検出手段42は、制御手段7からの指令を受けて蓄電池2の電圧等の変化を監視し、蓄電池2の劣化度を求めるためのものである。制御手段7は、認定動作702及び再認定動作704において、劣化検出手段42によって許容劣化度を超えたと検出された蓄電池2を、常に休止用蓄電池23として認定するよう構成されている。また、休止用蓄電池23として認定された蓄電池2は、放電用蓄電池21から負荷6への放電が行われている時、商用電源31もしくは発電手段32から充電用蓄電池22への充電が行われている時のいずれの時においても、放電及び充電を停止させることなく電源ボックス11から取外しが可能である。
次に、蓄電池制御システム1を用いて複数の蓄電池2の充電及び放電の制御を行う方法について、図2〜図4のフローチャートを参照して説明する。また、蓄電池制御システム1による作用効果を説明する。
本例の蓄電池制御システム1においては、制御手段7による各動作701,702,703,704によって、次のように複数の蓄電池2の充電及び放電の制御を行う。
まず、制御手段7は、蓄電残量検出動作として、蓄電残量検出手段41によって各蓄電池2の蓄電残量Sを検出する(図2、図3のステップS1)。次いで、制御手段7は、劣化検出手段42によって各蓄電池2の劣化度が許容劣化度を超えていないか否かを検出する(S2)。そして、制御手段7は、許容劣化度を超えたと検出された蓄電池2は、常に休止用蓄電池23として認定する(S3)。
次いで、制御手段7は、蓄電池検出動作701として、蓄電残量Sが最も多い最多蓄電池2Aと、蓄電残量Sが最も少ない最少蓄電池2Bとを検出する(S4)。なお、特殊な場合として、複数の蓄電池2の蓄電残量Sが偶然同じになり、最多蓄電池2Aが2つ以上検出される場合には、蓄電残量Sが同じであるいずれかの蓄電池2を最多蓄電池2Aとすることができる。また、最少蓄電池2Bについても同様である。最少蓄電池2Bを検出するときには、休止用蓄電池23として認定された蓄電池2が除外される。ここで、各蓄電残量検出手段41による各蓄電池2の蓄電残量Sは、SOC(充電率,State Of Charge)とも呼ばれており、電圧測定方式、クーロン・カウンタ方式、電池セル・モデリング方式、インピーダンス・トラック方式等の種々の方式によって測定することができる。
次いで、制御手段7は、検出した最少蓄電池2Bの蓄電残量Sが所定の上限蓄電残量H以上であるか否かを検出する(S5)。そして、制御手段7は、最少蓄電池2Bの蓄電残量Sが上限蓄電残量H以上である場合には、充電停止フラグをオンにする(S6)。また、制御手段7は、検出した最多蓄電池2Aの蓄電残量Sが所定の下限蓄電残量L以下であるか否かを検出する(S7)。そして、制御手段7は、最多蓄電池2Aの蓄電残量Sが下限蓄電残量L以下である場合には、放電停止フラグをオンにする(S8)。
次いで、制御手段7は、認定動作702として、最多蓄電池2Aを負荷6への放電に使用される放電用蓄電池21として認定するとともに、最少蓄電池2Bを商用電源31もしくは発電手段32による充電に使用される充電用蓄電池22として認定する(図2のS9)。また、制御手段7は、放電用蓄電池21又は充電用蓄電池22として認定されなかった蓄電池2を休止用蓄電池23として認定する(S10)。そして、制御手段7は、この認定を行った後、負荷6からの放電要求があるかを確認する(図2、図4のS11)。そして、制御手段7は、負荷6からの放電要求があり(S11)、かつ放電停止フラグがオンになっていないときには(S12)、放電用蓄電池21から負荷6へ放電する(S13)。
また、制御手段7は、負荷6からの放電要求があるが(S11)、放電停止フラグがオンになっているときには(S12)、商用電源31もしくは発電手段32から負荷6へ直接電力を供給する(S14)。この場合は、放電用蓄電池21を含む全ての蓄電池2の蓄電残量Sが下限蓄電残量L以下になっている場合である。一方、制御手段7は、負荷6からの放電要求がないときには(S11)、負荷6への放電をしない(S15)。
次いで、制御手段7は、発電手段32からの充電要求があるかを確認する(S16)。そして、制御手段7は、発電手段32からの充電要求があり(S16)、かつ充電停止フラグがオンになっていないときには(S17)、発電手段32から充電用蓄電池22へ充電する(S18)。この場合としては、例えば、太陽光発電パネルとしての発電手段32の発電が行われる昼間等の時間帯が想定される。また、制御手段7は、発電手段32からの充電要求はあるが(S16)、充電停止フラグがオンになっているときには(S17)、充電用蓄電池22への充電をしない(S19)。この場合は、充電用蓄電池22を含む全ての蓄電池2に上限蓄電残量H以上の蓄電が行われている場合である。この場合には、制御手段7は、発電手段32から負荷6へ直接電力を供給することができる。
一方、制御手段7は、発電手段32からの充電要求はないが(S16)、充電停止フラグがオンになっていないときには(S20)、商用電源31から充電用蓄電池22へ充電する(S21)。この場合としては、例えば、太陽光発電パネルとしての発電手段32の発電が行われない夜間等の時間帯が想定される。また、制御手段7は、発電手段32からの充電要求がなく(S16)、かつ充電停止フラグがオンになっているときには(S20)、充電用蓄電池22への充電をしない(S19)。この場合は、充電用蓄電池22を含む全ての蓄電池2に上限蓄電残量H以上の蓄電が行われている場合である。
こうして、放電用蓄電池21及び充電用蓄電池22の充放電の制御が開始され、放電停止フラグ及び充電停止フラグがオンになっていない通常時は、放電用蓄電池21の蓄電残量Sは減少し、充電用蓄電池22の蓄電残量Sは増加することになる。
次いで、制御手段7は、差分検出動作703として、充放電決定ルーチンS11〜S21及び蓄電池検出ルーチンS1〜S8を所定の時間間隔で繰り返し行う(図2、図3の蓄電池検出ルーチンS1〜S8)。このとき、制御手段7は、最多蓄電池2A又は最少蓄電池2Bが他の蓄電池2に変化しないかを監視する(図2のS22)。そして、制御手段7は、最多蓄電池2A及び最少蓄電池2Bの少なくとも一方が他の蓄電池2に変化したとき(S22)、変化時点の最多蓄電池2Aの蓄電残量Sと変化時点の最少蓄電池2Bの蓄電残量Sとの残量差分ΔSが所定の許容差分範囲内にあるか否かを検出する(S23)。なお、変化時点の最多蓄電池2Aは、変化前の最多蓄電池2Aと同じである場合もあり、変化時点の最少蓄電池2Bは、変化前の最少蓄電池2Bと同じである場合もある。
そして、制御手段7は、変化時点の最多蓄電池2Aの蓄電残量Sと変化時点の最少蓄電池2Bの蓄電残量Sとの残量差分ΔSが所定の許容差分範囲内にあるときには、現時点の放電用蓄電池21から負荷6への放電を継続し、かつ商用電源31もしくは発電手段32からの現時点の充電用蓄電池22への充電を継続する。なお、この放電及び充電の継続は、充放電決定ルーチンS11〜S21の実行結果を反映して行われる。
一方、制御手段7は、差分検出動作703によって検出された残量差分ΔSが許容差分範囲を外れたときには、制御手段7は、変化時点の最多蓄電池2Aを放電用蓄電池21に置換(再認定)するとともに、変化時点の最少蓄電池2Bを充電用蓄電池22に置換(再認定)する(S24)。また、制御手段7は、放電用蓄電池21又は充電用蓄電池22として再認定されなかった蓄電池2を休止用蓄電池23として認定する(S25)。
その後、差分検出動作703及び再認定動作704が上記と同様にして繰り返し行われ、放電用蓄電池21の放電と充電用蓄電池22の充電とが継続される。
こうして、最多蓄電池2A及び最少蓄電池2Bの少なくとも一方が他の蓄電池2に入れ替わり、最多蓄電池2Aと最少蓄電池2Bとの残量差分ΔSが許容差分範囲を外れるごとに、放電用蓄電池21及び充電用蓄電池22の少なくとも一方が入れ替わる。そして、差分検出動作703及び再認定動作704が繰り返し行われることによって、最多蓄電池2Aと最少蓄電池2Bとの残量差分ΔSが許容差分範囲内に維持されつつ、複数の蓄電池2の充電及び放電の制御が行われる。また、各蓄電池2の蓄電残量Sが下限蓄電残量Lと上限蓄電残量Hとの間で繰り返し変化することによって、各蓄電池2において、使用する蓄電残量Sの範囲を適切な範囲に絞ることができ、蓄電池2の劣化を抑制することができる。
図5(a)〜(d)には、3つの蓄電池2の蓄電残量Sの変化に伴い、放電用蓄電池21、充電用蓄電池22及び休止用蓄電池23が適宜入れ替わる状態を示す。
図5(b)は、図5(a)における最多蓄電池2A(放電用蓄電池21)が最少蓄電池2Bに変化し、図5(a)における最少蓄電池2B(充電用蓄電池22)が最多蓄電池2Aに変化した状態を示す。具体的には、最多蓄電池2Aから負荷6に放電がされることによって、最多蓄電池2Aの蓄電残量Sが減少して、最多蓄電池2Aは最少蓄電池2Bに変化する。また、商用電源31又は発電手段32から最少蓄電池2Bに充電がされることによって、最少蓄電池2Bの蓄電残量Sが増加して、最少蓄電池2Bは最多蓄電池2Aに変化する。
そして、図5(b)に示すように、変化後(変化時点)の最多蓄電池2Aの蓄電残量Sと、変化後(変化時点)の最少蓄電池2Bの蓄電残量Sとの残量差分ΔSが、許容差分範囲を外れたときには、放電用蓄電池21と充電用蓄電池22とが互いに入れ替わることになる。なお、この場合、休止用蓄電池23の認定は変化しない。放電速度と充電速度とがほとんど釣り合い、休止用蓄電池23の認定が2回以上繰り返し変化しない場合には、休止用蓄電池23を、強制的に放電用蓄電池21又は充電用蓄電池22に設定する制御を行ってもよい。
図5(c)は、図5(a)における最多蓄電池2A(放電用蓄電池21)が最少蓄電池2Bに変化し、図5(a)における最少蓄電池2B(充電用蓄電池22)が休止用蓄電池23に変化し、図5(a)における休止用蓄電池23が最多蓄電池2Aに変化した状態を示す。具体的には、最多蓄電池2Aから負荷6に放電がされることによって、最多蓄電池2Aの蓄電残量Sが減少して、最多蓄電池2Aは最少蓄電池2Bに変化する。また、商用電源31又は発電手段32から最少蓄電池2Bへの充電があまり行われない、あるいは充電速度が遅いときには、休止用蓄電池23の蓄電残量Sが最少蓄電池2Bの蓄電残量Sよりも多いままである。そのため、休止用蓄電池23が最多蓄電池2Aに変化し、最少蓄電池2Bが休止用蓄電池23に変化する。
そして、図5(c)に示すように、変化後(変化時点)の最多蓄電池2Aの蓄電残量Sと、変化後(変化時点)の最少蓄電池2Bの蓄電残量Sとの残量差分ΔSが、許容差分範囲を外れたときには、放電用蓄電池21と充電用蓄電池22とが適宜入れ替わることになる。
図5(d)は、図5(a)における最多蓄電池2A(放電用蓄電池21)が休止用蓄電池23に変化し、図5(a)における最少蓄電池2B(充電用蓄電池22)が最多蓄電池2Aに変化し、図5(a)における休止用蓄電池23が最少蓄電池2Bに変化した状態を示す。具体的には、最多蓄電池2Aから負荷6への放電があまり行われない、あるいは放電速度が遅いときには、最多蓄電池2Aの蓄電残量Sが休止用蓄電池23の蓄電残量Sよりも多いままである。また、商用電源31又は発電手段32から最少蓄電池2Bに充電がされることによって、最少蓄電池2Bの蓄電残量Sが増加して、最少蓄電池2Bは最多蓄電池2Aに変化する。そして、最多蓄電池2Aが休止用蓄電池23に変化し、休止用蓄電池23が最少蓄電池2Bに変化する。
そして、図5(d)に示すように、変化後(変化時点)の最多蓄電池2Aの蓄電残量Sと、変化後(変化時点)の最少蓄電池2Bの蓄電残量Sとの残量差分ΔSが、許容差分範囲を外れたときには、放電用蓄電池21と充電用蓄電池22とが適宜入れ替わることになる。
このように、3つの蓄電池2が放電用蓄電池21、充電用蓄電池22及び休止用蓄電池23として適宜入れ替わることによって、3つの蓄電池2をできるだけ均等に使用することができる。
また、残量差分ΔSが所定の許容差分範囲内にあるときには、放電用蓄電池21及び充電用蓄電池22の入れ替えが行われないことにより、放電用蓄電池21及び充電用蓄電池22が頻繁に入れ替わってしまうことを防止することができる。
それ故、本例の蓄電池制御システム1によれば、複数の蓄電池2に対してできるだけ均等に充電及び放電を行うことができ、複数の蓄電池2に生じる劣化度合を少なくするとともに、蓄電池2間の劣化度合のばらつきを抑制することができる。各蓄電池2に上限蓄電残量Hを超えて蓄電しないようにするとともに、各蓄電池2から下限蓄電残量Lを下回って放電しないようにすることにより、各蓄電池2において、使用する蓄電残量Sの範囲を適切な範囲に絞ることができる。これにより、各蓄電池2を損傷から保護することができる。
また、図示は省略するが、蓄電池制御システム1の電源ボックス11には、複数の蓄電池2が直列接続又は並列接続可能な、蓄電池集合体としての複数の蓄電池バンクを接続することもできる。この場合には、複数の蓄電池2が直列接続又は並列接続された蓄電池バンクごとに、放電用蓄電池21、充電用蓄電池22又は休止用蓄電池23の認定及び置換の各制御を行うことができる。
また、電源ボックス11には4つ以上の蓄電池2が接続されていてもよい。この場合、2つ以上の蓄電池2を休止用蓄電池23として認定することができる。
(実施例2)
本例は、多数の蓄電池2が電源ボックス11に接続された蓄電池制御システム1について示す。
本例の蓄電池制御システム1は、所定数の蓄電池2を放電用蓄電池21及び充電用蓄電池22として認定する点が、上記実施例1の蓄電池制御システム1と異なる。
本例の蓄電池制御システム1を用いて複数の蓄電池2の充電及び放電の制御を行う方法について、図7〜図10のフローチャートを参照して説明する。
本例の制御手段7は、蓄電池検出動作701において、上記実施例1のS1〜S3と同様に、蓄電残量Sの検出(図8のS101)、各蓄電池2の劣化度の検出(S102)、休止用蓄電池23の認定を行う(S103)。次いで、制御手段7は、最多蓄電池2A及び最少蓄電池2Bを検出するとともに、複数の蓄電地2について蓄電残量Sが多い順番を検出する(S104)。この蓄電残量Sが多い順番とは、蓄電残量Sが多い蓄電池2から順に並べる順位付けのことをいう。
次いで、制御手段7は、認定動作702においては、蓄電残量Sが多い方から順に選ぶ所定数の蓄電池2を放電用蓄電池21として認定するとともに、蓄電残量Sが少ない方から順に選ぶ所定数の蓄電池2を充電用蓄電池22として認定する(図7のS105)。また、制御手段7は、放電用蓄電池21又は充電用蓄電池22として認定されなかった蓄電池2を休止用蓄電池23として認定する(S106)。放電用蓄電池21として認定する所定数の蓄電池2及び充電用蓄電池22として認定する所定数の蓄電池2は、2つ以上とすることができる。また、休止用蓄電池23として認定する蓄電池2は、2つ以上とすることができる。
次いで、制御手段7は、上記実施例1のS5〜S8と同様に充放電フラグルーチンを行い、全ての充電用蓄電池22の蓄電残量Sが所定の上限蓄電残量H以上であるか否かを検出し(図9のS107)、全ての放電用蓄電池21の蓄電残量Sが所定の下限蓄電残量L以上であるか否かを検出する(S109)。そして、それらが検出された場合に、充電停止フラグ又は放電停止フラグをオンにする(S108,S110)。
次いで、制御手段7は、上記実施例1のS11〜S21と同様に、充放電決定ルーチンを行い、所定数の放電用蓄電池21から負荷6に放電を行うとともに、発電手段32又は商用電源31から所定数の充電用蓄電池22に充電を行う(図10のS111〜S121)。
また、制御手段7は、上記実施例1のS11〜S21と同様に、充放電決定ルーチンを行い、所定数の放電用蓄電池21から負荷6に放電を行うとともに、発電手段32又は商用電源31から所定数の充電用蓄電池22に充電を行う(S111〜S121)。
次いで、制御手段7は、差分検出動作703として、充放電フラグルーチンS107〜S110、充放電決定ルーチンS111〜S121及び蓄電池検出ルーチンS101〜S104を所定の時間間隔で繰り返し行う。そして、制御手段7は、最多蓄電池2A又は最少蓄電池2Bが他の蓄電池2に変化し(S122)、かつ変化時点の最多蓄電池2Aの蓄電残量Sと変化時点の最少蓄電池2Bの蓄電残量Sとの残量差分ΔSが所定の許容差分範囲を外れたときには(S123)、再認定動作704として、変化時点の蓄電残量Sが多い方から順に選ぶ所定数の蓄電池2を放電用蓄電池21として再認定するとともに、変化時点の蓄電残量Sが少ない方から順に選ぶ所定数の蓄電池2を充電用蓄電池22として再認定する(S124)。また、制御手段7は、放電用蓄電池21又は充電用蓄電池22として再認定されなかった蓄電池2を休止用蓄電池23として再認定する(S125)。
なお、制御手段7は、最多蓄電池2A又は最少蓄電池2Bが他の蓄電池2に変化したか否かを監視する代わりに(S122)、複数の蓄電地2についての蓄電残量Sが多い順番(複数の蓄電池2の蓄電残量Sの順位)が変化したか否かを監視することもできる。
その後、差分検出動作703及び再認定動作704が上記と同様にして繰り返し行われ、所定数の放電用蓄電池21から負荷6へ放電が行われ、発電手段32又は商用電源31から所定数の充電用蓄電池22へ充電が行われる。
その他、本例の蓄電池制御システム1の構成は上記実施例1と同様であり、本例においても、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 蓄電池制御システム
2 蓄電池
2A 最多蓄電池
2B 最少蓄電池
21 放電用蓄電池
22 充電用蓄電池
23 休止用蓄電池
31 商用電源
32 発電手段
33 充電器
41 蓄電残量検出手段
42 劣化検出手段
51A,51B 切換スイッチ
6 負荷
7 制御手段

Claims (10)

  1. 複数の蓄電池の少なくともいずれかから負荷へ電力を供給するよう構成された蓄電池制御システムであって、
    複数の蓄電池と、
    該複数の蓄電池にそれぞれ設けられ、該各蓄電池の蓄電残量を検出する蓄電残量検出手段と、
    上記複数の蓄電池の充電又は放電の切換を個別に行うための切換スイッチと、
    商用電源及び発電手段の少なくとも一方から上記蓄電池への充電を行う充電器と、
    上記蓄電残量検出手段による上記蓄電池の蓄電残量に基づき、上記切換スイッチ及び上記充電器を操作して、上記蓄電池の充電及び放電の切換を制御する制御手段と、を備え、
    該制御手段は、上記蓄電池ごとの上記蓄電残量検出手段が示す蓄電残量に基づいて、該蓄電残量が最も多い最多蓄電池と、上記蓄電残量が最も少ない最少蓄電池とを検出する蓄電池検出動作と、
    上記最多蓄電池を上記負荷への放電に使用される放電用蓄電池として認定するとともに、上記最少蓄電池を上記商用電源もしくは上記発電手段による充電に使用される充電用蓄電池として認定する認定動作と、
    上記蓄電池検出動作を所定の時間間隔で繰り返し行い、上記最多蓄電池及び上記最少蓄電池の少なくとも一方の検出結果が変化したとき、該変化時点の最多蓄電池の上記蓄電残量と該変化時点の最少蓄電池の上記蓄電残量との残量差分が所定の許容差分範囲内にあるか否かを検出する差分検出動作と、
    該差分検出動作によって検出された残量差分が上記許容差分範囲を外れたときに、上記変化時点の最多蓄電池を上記放電用蓄電池として再認定するとともに、上記変化時点の最少蓄電池を上記充電用蓄電池として再認定する再認定動作と、を行うよう構成されており、
    上記差分検出動作及び上記再認定動作が繰り返し行われることによって、上記残量差分が上記許容差分範囲内に維持されるよう構成されていることを特徴とする蓄電池制御システム。
  2. 複数の蓄電池の少なくともいずれかから負荷へ電力を供給するよう構成された蓄電池制御システムであって、
    複数の蓄電池と、
    該複数の蓄電池にそれぞれ設けられ、該各蓄電池の蓄電残量を検出する蓄電残量検出手段と、
    上記複数の蓄電池の充電又は放電の切換を個別に行うための切換スイッチと、
    商用電源及び発電手段の少なくとも一方から上記蓄電池への充電を行う充電器と、
    上記蓄電残量検出手段による上記蓄電池の蓄電残量に基づき、上記切換スイッチ及び上記充電器を操作して、上記蓄電池の充電及び放電の切換を制御する制御手段と、を備え、
    該制御手段は、上記蓄電池ごとの上記蓄電残量検出手段が示す蓄電残量に基づいて、該蓄電残量が最も多い最多蓄電池と、上記蓄電残量が最も少ない最少蓄電池とを検出するとともに、上記複数の蓄電地について上記蓄電残量が多い順番もしくは少ない順番を検出する蓄電池検出動作と、
    上記蓄電残量が多い方から順に選ぶ所定数の蓄電池を上記負荷への放電に使用される放電用蓄電池として認定するとともに、上記蓄電残量が少ない方から順に選ぶ所定数の蓄電池を上記商用電源もしくは上記発電手段による充電に使用される充電用蓄電池として認定する認定動作と、
    上記蓄電池検出動作を所定の時間間隔で繰り返し行い、上記最多蓄電池及び上記最少蓄電池の少なくとも一方の検出結果が変化したとき、又は上記蓄電残量が多い順番もしくは少ない順番が変化したとき、該変化時点の最多蓄電池の上記蓄電残量と該変化時点の最少蓄電池の上記蓄電残量との残量差分が所定の許容差分範囲内にあるか否かを検出する差分検出動作と、
    該差分検出動作によって検出された残量差分が上記許容差分範囲を外れたときに、上記変化時点の上記蓄電残量が多い方から順に選ぶ所定数の蓄電池を上記放電用蓄電池として再認定するとともに、上記変化時点の上記蓄電残量が少ない方から順に選ぶ所定数の蓄電池を上記充電用蓄電池として再認定する再認定動作と、を行うよう構成されており、
    上記差分検出動作及び上記再認定動作が繰り返し行われることによって、上記残量差分が上記許容差分範囲内に維持されるよう構成されていることを特徴とする蓄電池制御システム。
  3. 上記制御手段は、上記負荷から該制御手段に放電要求がなされているときに、上記放電用蓄電池から上記負荷への放電を行うよう構成されており、
    かつ、上記放電用蓄電池から上記負荷への放電を行っている最中に、上記再認定動作に伴って再認定後の上記放電用蓄電池から上記負荷への放電を開始するときには、該再認定後の放電用蓄電池から上記負荷へ放電される状態が形成された後に、再認定前の上記放電用蓄電池から上記負荷への放電を停止するよう構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電池制御システム。
  4. 上記制御手段は、上記認定動作及び上記再認定動作を行う際には、上記充電用蓄電池の上記蓄電残量が所定の上限蓄電残量以上であるか否かを検出するよう構成されており、
    かつ、1つ又は複数の上記充電用蓄電池の上記蓄電残量が上記上限蓄電残量未満である場合には、上記認定動作及び上記再認定動作において、当該1つ又は複数の充電用蓄電池へ上記商用電源もしくは上記発電手段から上記充電器を介して充電を行う一方、1つ又は複数の上記充電用蓄電池の上記蓄電残量が上記上限蓄電残量以上である場合には、上記認定動作及び上記再認定動作において、当該1つ又は複数の充電用蓄電池への充電を停止するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電池制御システム。
  5. 上記制御手段は、上記認定動作及び上記再認定動作を行う際には、上記放電用蓄電池の上記蓄電残量が所定の下限蓄電残量以下であるか否かを検出するよう構成されており、
    かつ、1つ又は複数の上記放電用蓄電池の上記蓄電残量が上記下限蓄電残量超過である場合には、上記認定動作及び上記再認定動作において、当該1つ又は複数の放電用蓄電池から上記負荷へ放電を行う一方、全ての上記放電用蓄電池の上記蓄電残量が上記下限蓄電残量以下である場合には、上記認定動作及び上記再認定動作において、上記商用電源もしくは上記発電手段から上記負荷へ直接電力を供給するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄電池制御システム。
  6. 上記下限蓄電残量は、当該蓄電池に非常用電力を確保するための蓄電残量として設定されており、
    上記制御手段は、上記商用電源及び上記発電手段から上記負荷への電力供給ができない非常時においては、上記認定動作及び上記再認定動作において、上記1つ又は複数の放電用蓄電池の上記蓄電残量が上記下限蓄電残量以下である場合であっても、該1つ又は複数の放電用蓄電池から負荷へ電力供給を行うよう構成されていることを特徴とする請求項5に記載の蓄電池制御システム。
  7. 上記複数の蓄電池のそれぞれには、該各蓄電池の劣化度が許容劣化度を超えたことを検出する劣化検出手段が設けられており、
    上記制御手段は、上記認定動作及び上記再認定動作において、上記劣化検出手段によって上記許容劣化度を超えたと検出された上記蓄電池を、上記負荷への放電、及び上記商用電源もしくは上記発電手段による充電のいずれも行われない休止用蓄電池として認定するよう構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の蓄電池制御システム。
  8. 上記複数の蓄電池は、少なくとも3つ以上の蓄電池であり、
    上記制御手段は、上記認定動作及び上記再認定動作において、上記放電用蓄電池及び上記充電用蓄電池のいずれにも認定されなかった残りの上記蓄電池を、上記休止用蓄電池として認定することを特徴とする請求項7に記載の蓄電池制御システム。
  9. 上記休止用蓄電池は、上記放電用蓄電池から上記負荷への放電が行われている時、上記商用電源もしくは上記発電手段から上記充電用蓄電池への充電が行われている時のいずれの時においても、上記放電及び上記充電を停止させることなく取外しが可能であることを特徴とする請求項7又は8に記載の蓄電池制御システム。
  10. 上記蓄電池制御システムは、上記複数の蓄電池を直列接続又は並列接続可能な、蓄電池集合体としての複数の蓄電池バンクを有しており、
    上記制御手段は、上記複数の蓄電池バンクに対して上記蓄電池検出動作、上記認定動作、上記差分検出動作及び上記再認定動作を行うよう構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の蓄電池制御システム。
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