JP6250074B2 - 表面合金を有するアノード電極を含むレドックスフロー電池システム - Google Patents

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Description

本出願は、2013年2月21日に出願された米国仮特許出願第61/767,587号に基づく優先権の利益を請求する。前記出願の内容全体はここに参照により援用する。
分野
本開示は、一般的に電池システムに関し、より具体的には、Cu/Pt(111)および/またはAu/Pt(111)の表面合金(subsurface alloy)から少なくとも部分的に形成される、H2/Br2還元−酸化(「レドックス」)フロー電池システムのアノード電極に関する。
背景
レドックスフロー電池(「RFB」)システムは、1種以上の溶解された電気活性種を含有する電解質が、化学的エネルギーを電気に変える電気化学的セルを流通する充電式電池/燃料電池の一形態である。前記電解質は屋外で、一般的にタンク内で貯蔵され、そして該電池システムの1つ以上のセルを通じて循環される。フロー電池の制御は、流速と、該セルの充電状態(「SOC」)の知識を必要とする。これらの2つの要素が一緒になって電極における反応物の濃度および可用性を決め、そして予め決められた作動限界内での最高の効率の場合の該セルから調達できる電流を決定する。前記SOCは、どのくらい多くのエネルギーを該電池が貯蔵または発揮できるかを決めるためにも使用される。特定されたSOCは、該電池が放電プロセスの間の任意の所定の時点で生成できる出力を決定することもできる。
一つの特定の種類のレドックスフロー電池システムは、H2/Br2電池システムと呼称される。この種類の電池システムは、安全かつ経済的な条件下で高品質の電気を供給する。H2/Br2電池システムの他の特徴は、電極反応の高い固有可逆性、高い電力容量および延長されたサイクル寿命を含む。前記の利点および特徴の結果として、H2/Br2電池システムは、送電網用のエネルギー貯蔵のための見込みのある電池システムとして潜在性を示している。
2/Br2電池システムの一つの懸念は、該電池システム中に存在するハロゲン化物化学種が1つ以上の電極(典型的はアノード電極)の電気触媒表面を「被毒」させることで、該セル寿命を損ないうるということである。他の種類の電池システムにおける様々な触媒表面に対するハロゲン化物の被毒効果に関して集められた証拠にもかかわらず、H2/Br2電池システムにおけるハロゲン化物被毒の効果を調べた体系的な研究は提供されていない。おそらく、前記被毒効果の証拠は、白金様金属上での臭素化学種の吸着の測定困難性のため得られていないと思われる。従って、H2/Br2電池システムにおける電気触媒表面の被毒の懸念は、取り組むべき潜在的な制約である。
当該技術分野における前記制約に鑑みて、アノード電極の被毒をほとんど受けない改善されたH2/Br2電池システムに要求が存在する。
要旨
本開示の一実施形態によれば、還元−酸化フロー電池システムは、臭素電極、水素電極、膜、第一の触媒および第二の触媒を含む。前記膜は、臭素電極と水素電極との間に配置される。前記第一の触媒は、前記臭素電極と関連づけられている。前記第二の触媒は、前記水素電極と関連づけられており、前記触媒は、(i)H2の容易な解離を促進し、かつ(ii)前記水素電極上への臭素の吸着を妨げるように構成された表面合金から少なくとも部分的に形成されている。
本開示のもう一つの実施形態によれば、水素/臭素還元−酸化フロー電池システムは、カソード電極、アノード電極、カチオン交換膜、第一の触媒および第二の触媒を含む。前記カチオン交換膜は、カソード電極とアノード電極との間に配置される。前記第一の触媒は、前記カソード電極と関連づけられている。前記第二の触媒は、前記アノード電極と関連づけられており、前記触媒は、溶質金属とホスト金属とを含む表面合金から少なくとも部分的に形成されている。前記溶質金属は、銅および金の一方であり、かつ前記ホスト金属は、Pt(111)である。
前記の特徴および利点ならびにその他の点は、当業者には以下の詳細な説明と付属の図面を参照することでより明らかになるべきである。
図1は、本明細書に記載されるH2/Br2電池システムを示す断面図である。 図2は、図1のH2/Br2電池システムの触媒の一つの表面合金の原子モデルである。 図3は、図1のH2/Br2電池システムの触媒のもう一つの表面合金の原子モデルである。 図4は、様々な種類の金属表面上でのH2解離反応についての反応経路を示すグラフである。
詳細な説明
本開示の原理の理解を促す目的で、図面に図解される実施形態と以下に記載の明細書に記載される実施形態がここで参照される。本開示の範囲をそれにより制限することを意図するものではないと理解される。更に、本開示は、図解された実施形態に対する任意の変化および変更を含み、更に本開示に属する技術分野における当業者に通常想起されるであろう開示の原理の適用を含む。
図1に示されるように、水素/臭素還元−酸化フロー電池システム(100)は、臭素部(104)、水素部(108)、および前記臭素部と水素部との間に配置された膜(112)を含む。前記臭素部(104)は、臭素源(116)、臭素流れ領域(120)、集電体(124)、臭素電極(128)および触媒(132)を含む。前記臭素源(116)は、臭化水素(「HBr」)中の臭素(「Br2」)の水溶液(本明細書では「HBr/Br2」水溶液または「Br2/HBr」水溶液と呼ぶ)を含み、前記水溶液は一般的には室温および室圧で液状である。臭素源(116)は、HBr/Br2の貯蔵のために一般的に使用される任意の材料、例えばガラス、鉛、Teflon(登録商標)または当業者によって望まれる任意の他の十分に耐食性の材料から形成(または前記材料で裏張り)されている。
臭素流れ領域(120)は、臭素源(116)に流体連結されており、かつ臭素源によって貯蔵されたHBr/Br2を受容するように構成されている。前記臭素流れ領域(120)は、炭素ベースの材料から形成されており、導電性である。結果として、前記臭素流れ領域(120)は、耐食性で、耐久性があり、かつ低コストである。前記臭素流れ領域(120)は多孔質であり、前記HBr/Br2溶液をそこに流通可能であるように構成されている。
前記集電体(124)は、前記臭素流れ領域(120)に連結されている。前記集電体(124)は、前記電池システムの放電状態の間に該電池システム(100)の正端子(すなわちカソード)を形成するように構成されている。前記集電体(124)は、該集電体の少なくとも一部が前記臭素流れ領域(120)を流通するHBr/Br2溶液と接触するように配置されている。前記集電体(124)は、導電性であり、かつ少なくとも部分的に、金属、例えばアルミニウムまたは当業者によって望まれる別の適切な金属から形成されている。
前記臭素電極(128)(本明細書中ではカソード電極とも呼ばれる)は、前記臭素源(116)へと前記臭素流れ領域(120)を通じて流体連結されている。前記臭素電極(128)は、前記HBr/Br2溶液を流通可能にするために、少なくとも部分的に多孔質炭素基材から形成されている。従って、前記臭素電極(128)は、臭素源(116)からのHBr/Br2溶液が供給されるように構成されている。
前記触媒(132)は、前記臭素電極(128)と関連付けられている。例示的な一実施形態においては、前記触媒(132)は、前記臭素電極(128)上全体にわたって堆積されている。従って、前記触媒(132)は、HBr/Br2が臭素電極(128)を流通するときに該HBr/Br2と接触するように構成されている。前記触媒(132)は、少なくとも部分的に、白金、タンタルおよびイリジウムの1つ以上から形成されている。
前記水素部(108)は、水素源(136)、水素流れ領域(140)、集電体(144)、水素電極(148)および触媒(152)を含む。前記水素源(136)は、水素を気相で貯蔵するように構成されている。前記水素源(136)は、気体状水素(すなわち気体状H2)を貯蔵するために一般的に使用される任意の材料、例えばガラスまたは金属から形成(または前記材料で裏張り)されている。
水素流れ領域(140)は、水素源(136)に流体連結されており、かつ水素源によって貯蔵された水素を受容するように構成されている。前記水素流れ領域(140)は、炭素ベースの材料から形成されており、導電性である。結果として、前記水素流れ領域(140)は、耐食性で、耐久性があり、かつ低コストである。前記水素流れ領域(140)は多孔質であり、前記気体状水素をそこに流通可能であるように構成されている。
前記集電体(144)は、前記水素流れ領域(140)に連結されている。前記集電体(144)は、前記電池システムの放電動作の間に該電池システム(100)の負端子(すなわちアノード)を形成するように構成されている。前記集電体(144)の少なくとも一部は、前記水素流れ領域(140)を流通する水素と接触するように配置されている。前記集電体(144)は、導電性であり、かつ少なくとも部分的に、金属、例えば銅または当業者によって望まれる任意の他の適切な金属から形成されている。
前記水素電極(148)(本明細書中ではアノード電極とも呼ばれる)は、前記水素源(136)へと前記水素流れ領域(140)を通じて流体連結されている。前記水素電極(148)は、前記気体状水素を流通可能にするために、少なくとも部分的に多孔質炭素基材から形成されている。従って、前記水素電極(148)は、水素源(136)からの気体状水素(H2)が供給されるように構成されている。
前記触媒(152)は、前記水素電極(148)と関連付けられている。例示的な一実施形態においては、前記触媒(152)は、前記水素電極(148)上全体にわたって堆積されている。従って、前記触媒(152)は、気体状水素が水素電極(148)を流通するときに該気体状水素と接触するように構成されている。
図2および図3に関して、前記触媒(152)は、ホスト金属(156)と溶質金属(160)とを含む表面合金から少なくとも部分的に形成されている。前記ホスト金属(156)は、例示的な一実施形態においては、少なくとも部分的にPt(111)から形成されている。Pt(111)は、白金(Pt)の一結晶形であり、当業者に公知のようにミュラー指数によって表される結晶面(111)を規定している。他の実施形態においては、前記ホスト金属(156)は、当業者によって所望される任意の他の適切な(任意の結晶方位での)金属から形成されている。前記溶質金属(160)は、金(Au)または銅(Cu)から形成されているが、もう一つの実施形態においては、前記溶質金属は、当業者によって望まれる任意の金属から形成されている。従って、本明細書に記載される例示的な実施形態においては、前記触媒(152)の表面合金は、Cu/Pt(111)およびAu/Pt(111)の少なくとも1つを含む。
前記表面合金(本明細書においては近傍表面合金(near surface alloy)とも呼ぶ)は、溶質金属(160)が、ホスト金属(156)の表面にまたは表面近くに存在する合金を含む。特に、図2の例示的な構成に示されるように、前記溶質金属(160)の原子的薄層は、ホスト金属(156)の表面に位置している。図3の例示的な構成に示されるように、前記溶質金属(160)の原子的薄層は、ホスト金属(156)の表面近くであって該ホスト金属の原子的薄層の下に位置している。他の実施形態においては、前記触媒(152)の表面合金は、当業者に望まれる表面合金の他の構成を含む。
典型的な表面合金においては、わずか少量の溶質金属(160)しかホスト金属(156)中に含まれていない。例えば、一つの例示的な表面合金においては、溶質金属(160)は、該表面合金の材料の約0.1%〜5%(質量%または容積%)を構成する。前記溶質金属(160)が非常に少量だけしか触媒(152)中に存在しないとしても、前記溶質金属は、以下に詳細に記載されるように、前記ホスト金属(156)の触媒特性に対して劇的な作用をもたらす。
前記膜(112)は、前記臭素部(104)と前記水素部(108)との間に配置されており、かつ前記触媒(132)および触媒(152)へと連結されている。前記膜(112)はカチオン交換膜であり、該膜は、それを通じてイオンを通過可能に構成されているが、それを通じたアニオンと電子の通過を防ぐ。前記膜(112)は、少なくとも部分的に、スルホン化ポリスチレンから形成されている。特定の一実施形態においては、前記膜(112)は、Nafion(登録商標)または任意の他の所望の材料もしくはポリマーから形成されている。前記膜(112)は、アニオンの通過防止の点で非常に効果的であるが、幾つかのアニオンは一般的に前記膜を通じて「漏れ」る。
動作中に、前記電池システム(100)は、化学的エネルギーを電気的エネルギーに変換する。該電池システム(100)の放電動作の間に、水素源(136)中に貯蔵された気体状水素は、前記水素流れ領域(140)および前記水素電極(148)を通じて循環され、そしてHBr/Br2は、臭素源(116)を通じて循環される。水素が前記電極(148)を通って移動すると、その水素は触媒(152)の表面で酸化される。その水素の酸化は、以下の半電池反応式(1)に従ってヒドロニウムイオンと電子を生成する。
Figure 0006250074
次に、放電動作の間には、前記ヒドロニウムイオンは、膜(112)を通じて臭素電極(128)へと移行する。式(1)で生成された電子は、水素流れ領域(140)と集電体(144)を通って電池システム(100)に接続された電気的負荷(164)へと移動する。
前記電気的負荷によって受け止められた後に、前記電子は、臭素部(104)の集電体(124)へと続く。次いでその電子は、臭素流れ領域(120)と電極(128)を通って前記触媒(132)へと移動する。該触媒(132)に到達すると、前記電子はHBr/Br2の臭素を還元して臭素を生成し、そして以下の式(2)に従って、25℃で、理論的電位1.098Vを生ずる。
Figure 0006250074
それらの臭素イオンは膜(112)を通じて運ばれたヒドロニウムイオンと結合して、臭化水素酸を生成する。従って放電の間に、水素と臭素は、前記電池システム(100)の正味の全反応を説明している以下の式(3)に示されるように、臭化水素酸と電子を形成する。
Figure 0006250074
前記電池システム(100)の充電動作の間には、前記式および反応(1)、(2)および(3)は、右から左へと動いて、前記臭化水素酸を水素と臭素へと変換する。従って、充電動作の間には、前記HBr/Br2溶液は、Br2豊富になり、HBrに乏しくなる一方で、放電の間には、前記HBr/Br2溶液は、HBr豊富になり、かつBr2に乏しくなる。前記反応式(3)は、前記電池システム(100)が電極反応の高い固有可逆性を有することを示している。
典型的なH2/Br2フロー電池システムにおいては、水素電極(すなわちアノード)に関連付けられる触媒は、該触媒が、前記膜を通じて運ばれるアニオン、例えば臭素および他の臭素化学種を吸着する結果としてBr化学種による被毒を受ける。前記電池システム(100)は、触媒(152)の組成のため前記被毒を受けにくい。
前記触媒(152)の組成は、数ある要因のなかでも、触媒(152)の金属または金属合金への臭素(Br)に関する結合エネルギーに基づいて選択された。体系的な密度汎関数理論(「DFT」)を基礎とする調査アプローチを使用して、Au(111)、Pt(111)、Cu/Pt(111)およびAu/Pt(111)を含む材料についてのBrの結合エネルギーを測定した。第1表に示されるように、前記材料は、最低の結合エネルギーから最高の結合エネルギーへと並べられている。前記電池システム(100)に関して、低い結合エネルギーが望ましい。それというのも、低い結合エネルギーを有する材料は、前記触媒(152)上に臭素が吸着することを、高い結合エネルギーを有する材料よりも高い程度で防ぐからである。従って、前記触媒(152)に臭素が結合する潜在性を低下させることによって、該触媒(152)の有用な耐用年数が高められる。
Figure 0006250074
第1表に示される結果から、それぞれの材料は、Pt(111)が発揮するよりも低いBrについての結合エネルギーを示した。
Brについての低い結合エネルギーを示すことに加えて、該触媒(152)が容易なH2解離を維持することが重要である。解離とは、前記触媒(152)上で気体状H2が原子の水素(H)へと解離することを指す。図4に示されるように、第1表の金属/金属合金のH2解離キネティックを試験するために、クライミングイメージ−ナッジドエラスティックバンド(climbing image-nudged elastic band)(「CI-NEB」)計算を実施して、H2分子の吸着された分子状態と、H2分子の解離状態とを関連付けた。それらの結果が指摘しているのは、Cu/Pt(111)とAu/Pt(111)の両方の表面合金は、Pt(111)の反応経路と同様の反応経路を示し、それによりこれらの表面合金を触媒(152)を形成する見込みのある材料にすることである。それというのも、両方の材料は容易なH2解離を促すからである。
第1表と図4に示される結果に基づいて、表面合金Cu/Pt(111)およびAu/Pt(111)は、触媒(152)を形成するのに適切な材料である。それというのも、これらの材料は(i)Pt(111)よりも低いBrについての結合エネルギーを示し、かつ(ii)Pt(111)と同様の速度で容易なH2解離を支えるからである。前記表面合金Cu/Pt(111)およびAu/Pt(111)から少なくとも部分的に形成される触媒(152)はBr化学種による被毒をほとんど受けない。結果として、前記電池システム(100)は、Pt(111)から形成されて表面合金を有さない水素触媒を含む典型的なH2/Br2電池システムと比べて高められた耐用年数を有する。
本開示を図面および前記説明において概説し、かつ詳細に説明するが、それは概説するものと見なされるべきであり、制限する性質があるものと見なされるべきではない。好ましい実施形態のみが表されており、本開示の趣旨の範囲内となるあらゆる変更、修正および更なる適用も保護されることが望まれると理解される。
100 電池システム、 104 臭素部、 108 水素部、 112 膜、 116 臭素源、 120 臭素流れ領域、 124 集電体、 128 臭素電極、 132 触媒、 136 水素源、 140 水素流れ領域、 144 集電体、 148 水素電極、 152 触媒、 156 ホスト金属、 160 溶質金属、 164 電気的負荷

Claims (4)

  1. 水素/臭素還元−酸化フロー電池システムであって、
    アノード電極と、
    第一の流れ領域と、
    前記第一の流れ領域を通じて前記アノード電極と流体連結され、かつ該アノード電極に気体状H 2 を供給するように構成されている第一の供給源と、
    カソード電極と、
    第二の流れ領域と、
    前記第二の流れ領域を通じて前記カソード電極と流体連結され、かつ該カソード電極にBr 2 /HBr水溶液を供給するように構成されている第二の供給源と、
    前記カソード電極とアノード電極との間に配置された膜と、
    第一の触媒と、
    第二の触媒と、
    を含み、
    前記カソード電極は、第一の多孔質の炭素基材から少なくとも部分的に形成されており、かつ前記第一の触媒は、前記第一の多孔質の炭素基材上に堆積されており、かつ前記アノード電極は、第二の多孔質の炭素基材から少なくとも部分的に形成されており、かつ前記第二の触媒は、前記第二の炭素基材上に堆積されており、
    前記第二の触媒は、溶質金属およびホスト金属を含む合金から少なくとも部分的に形成されており、前記溶質金属は、銅および金の一方であり、かつ前記ホスト金属は、Pt(111)である、水素/臭素還元−酸化フロー電池システム。
  2. 前記第一の触媒は、白金、タンタルおよびイリジウムのうち1種以上から少なくとも部分的に形成されている、請求項1に記載の水素/臭素還元−酸化フロー電池システム。
  3. 前記膜は、カチオン交換膜である、請求項1又は2に記載の水素/臭素還元−酸化フロー電池システム。
  4. 前記膜は、スルホン化ポリスチレン膜を含む、請求項に記載の水素/臭素還元−酸化フロー電池システム。
JP2015558942A 2013-02-21 2014-02-20 表面合金を有するアノード電極を含むレドックスフロー電池システム Active JP6250074B2 (ja)

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